JP2003330800A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2003330800A
JP2003330800A JP2002140732A JP2002140732A JP2003330800A JP 2003330800 A JP2003330800 A JP 2003330800A JP 2002140732 A JP2002140732 A JP 2002140732A JP 2002140732 A JP2002140732 A JP 2002140732A JP 2003330800 A JP2003330800 A JP 2003330800A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御レジスタに対するデータ書き込み時の誤
作動を防止することができる半導体集積回路を提供する
こと。 【解決手段】 コントロールレジスタ群201には、制
御データを記憶する。また、パスワードレジスタ202
には、書き込まれたパスワードデータを記憶する。コン
パレータ203は、パスワードレジスタ202に記憶さ
れたデータとパスワードデータ発生部204で発生され
たデータとを比較する。この比較結果が不一致の場合、
負論理入力型NAND205はコントロールレジスタ群
201内の制御レジスタへの書き込み指示信号WEN_
CRを非アクティブに設定する。これにより、コントロ
ールレジスタ群201に記憶された制御データを保護す
る。また、コントロールレジスタ群201内の制御レジ
スタへのデータの書き込み動作に連動してパスワードレ
ジスタ202内のパスワードデータの内容が初期化され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大規模集積回路等
の半導体装置における所定の記憶回路に対するデータ書
き込み等の制御を行うための制御回路に係り、特に記憶
回路に対するデータ書き込み時の誤作動を防止するのに
用いて好適な半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置内の記憶回路に対するデータ
書き込み時に発生する誤作動には、記憶回路にアクセス
するCPU(中央処理装置)等の制御回路によるバグ等
に起因する誤った手順によるアクセスによるものや、プ
ログラムの暴走によるものがある。また他の例として
は、人為的不正なアクセスによって引き起こされるもの
や、静電気等による電気的雑音によって発生するものが
ある。従来、このような記憶回路に対するデータ書き込
み時の誤作動を防止する回路としては、書き込み時にパ
スワードの照合を行うようにしたものが提案されてい
る。
【0003】例えば、特開平7−253931号公報
「プログラムデータ格納領域の破壊防止方式」には、R
OM(リードオンリメモリ)に格納されたファームウェ
アプログラムが使用する特定の書換え可能な記憶領域の
データが、他のソフトウェアプログラムのバグ等によっ
て破壊されることを防止するための制御回路が記載され
ている。この制御回路では、初期設定時にファームウェ
アプログラムによってロックレジスタにパスワードを書
き込んでおき、ファームウェアプログラムが特定の記憶
領域にデータを書き込む際には、まずキーレジスタにパ
スワードを書き込み、ロックレジスタとキーレジスタの
内容が一致したときのみ書き込みアクセスが有効となる
ような制御が行われている。データを書き込んだ後はフ
ァームウェアプログラムがキーレジスタをクリアするこ
とで、ソフトウェアプログラムによる書き込みが禁止さ
れる。
【0004】また、特許2951959号公報「制御回
路のデータ保護方法」には、キーワードが不一致の場合
においてデータの書き込みアクセスが発生したときに
は、それをエラーとして報知するための手段を設けるこ
とが記載されている。また、この公報に記載されている
制御回路は、さらに、エラーが発生したときには、機器
の電源を落としてシステム全体の作動を停止させるよう
に構成される。また、特開2001−22642号公報
「メモリの機密保持回路」には、人為的な不正なデータ
書換えを防止するために、複数の入力データの演算結果
を入力パスワードとして用いる技術が記載されている。
この公報に記載されている制御回路では、複数の入力デ
ータの入力期間を電源投入後の所定期間に限定したり、
照合先の正解パスワードを電源投入の回数によって選択
的に変更できるようにする構成が開示されている。
【0005】上述したような従来の技術によれば、パス
ワードやキーワードを用いて書き込み保護された記憶回
路に対するアクセスが、特定のファームウェアプログラ
ム、あるいはパスワードを知る特定の操作者の操作に基
づいて動作する特定のプログラムによって行われるよう
になっている。従って、所定のレジスタへのパスワード
等の書き込みと、そのレジスタに記憶されたパスワード
のクリアとが、予め決められた特定のプログラムによっ
て制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、1チップマ
イクロプロセッサやDSP(デジタルシグナルプロセッ
サ)等の大規模集積回路は、内部にプロセッサ、メモ
リ、クロック回路、タイマ回路、制御レジスタ、等々の
複数の回路を有している。この種の集積回路では、一般
に、クロックの設定や変更、各内部回路の起動や停止、
プログラムの割り込み動作の設定等が、書換え可能な制
御レジスタに記憶したデータによって制御されるように
なっている。この制御レジスタ内の各データの値は、シ
ステム全体の動作に大きな影響をおよぼすものであり、
このようなデータが例えば内部のプロセッサのプログラ
ムの暴走やノイズの発生等によって誤って書き換えられ
ると、このプロセッサを搭載するシステム全体の動作が
不安定となったり、システム全体を初期化しなければな
らない事態も起こり得るという問題がある。
【0007】このような制御レジスタの誤書き換えに対
する対策の一つとして、前述した従来技術のように、パ
スワードを用いて保護する手法が考えられる。しかしな
がら、上述したような従来の技術によれば、パスワード
を記憶するレジスタの制御が所定のプログラムによって
なされるため、プログラムが暴走した場合には制御レジ
スタの書き換えが不能になる。また、パスワードの一回
の書き込みによるデータの書き込み回数について制限が
なされていなかったため、例えば外部のプロセッサがパ
スワードを書き込んでからそれをクリアするまでの間
に、内部のプロセッサの誤作動によって誤ったデータの
書き込みが複数回行われてしまう。このような場合に
は、例えば、ハードウェアによるリセットをかけなけれ
ば、システム全体の制御を回復できなくなる。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、プログラムなどによらずに制御レジスタなどの所定
の記憶回路に対する誤書き込みを防止することができる
半導体集積回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下の構成を有する。即ち、請求項1記載
の発明は、1又は複数のデータを書換え可能に記憶する
データ記憶手段(後述するコントロールレジスタ群20
1に相当する構成要素)と、書き込まれたパスワードデ
ータを記憶するパスワードデータ記憶手段と、比較基準
となるパスワードデータを発生するパスワードデータ発
生手段(後述するパスワードレジスタ202に相当する
構成要素)と、前記パスワードデータ記憶手段に記憶さ
れたデータと、前記パスワードデータ発生手段によって
発生されたデータとを比較する比較手段(後述するコン
パレータ203の機能の一部に相当する構成要素)と、
前記比較手段による比較結果が不一致である場合に前記
データ記憶手段へのデータの書き込みを禁止する書き込
み禁止手段(後述するコンパレータ203の機能の一部
に相当する構成要素)と、前記データ記憶手段へのデー
タの書き込み動作又はその指示に連動して、前記パスワ
ードデータ記憶手段の記憶内容を初期化するパスワード
データ初期化手段(後述するコンパレータ203の機能
の一部に相当する構成要素)とを備えることを特徴とす
る。
【0010】この構成によれば、比較手段による比較結
果が不一致である場合、禁止手段がデータ記憶手段への
データの書き込みを禁止するので、それまでデータ記憶
手段に記憶されていた内容が保護される。また、データ
記憶手段にデータの書き込みが行われた場合や書き込み
の指示があった場合には、パスワードデータ初期化手段
がパスワードデータ記憶手段の記憶内容を初期化するの
で、データ記憶手段にデータを記憶させる度に、パスワ
ードの設定が必要となる。従って、以前に設定したパス
ワードが無効となり、データ記憶手段に記憶されたデー
タを有効に保護することが可能となる。従って、この構
成によれば、プログラムなどによらずに、制御レジスタ
などの所定の記憶回路に対する誤書き込みを防止するこ
とが可能になる。
【0011】また、請求項2記載の発明は、前記データ
記憶手段が、前記半導体集積回路を含む回路システムの
リセット、クロック、又は割り込みの1又は複数の動作
を制御する1又は複数のレジスタであることを特徴とす
る。また、請求項3記載の発明は、少なくとも前記デー
タ記憶手段と、前記パスワードデータ記憶手段と、前記
パスワードデータ初期化手段とが、同一のクロックに同
期して動作するものであることと特徴とする。
【0012】さらに、請求項4記載の発明は、前記パス
ワードデータ初期化手段が、前記比較手段による比較結
果が一致である場合に、前記データ記憶手段へのアクセ
スを示す信号と前記データ記憶手段へデータ書き込みを
指示する信号とが発生されたときに、前記クロックに同
期して前記パスワードデータ記憶手段の記憶内容を初期
化することを特徴とする。請求項5記載の発明は、前記
パスワードデータ初期化手段が、前記比較手段の出力と
前記データ記憶手段の選択を示す信号と前記データ記憶
手段への書き込みを指示する信号とを入力信号とする論
理回路と、その論理回路の出力に基づいて前記パスワー
ドデータ記憶手段に対して初期化データを選択的に供給
する選択回路とを有して構成されていることを特徴とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明の半導体集
積回路(コントロールレジスタ部108)を含むDSP
装置1の構成を示すブロック図である。DSP装置1
は、主要回路ブロック100と、外部回路との入出力回
路となるマイクロコンピュータインターフェース11
0、シリアルデータインターフェース111、及び外部
メモリインターフェース112と、クロック信号を発生
したり、電源投入時やシステムの暴走時にリセット信号
を発生するクロックリセット発生器113とから構成さ
れている。主要回路ブロック100は、CPU101
と、DSP102と、DSP命令メモリ103と、内部
メモリインターフェース104と、MMU(メモリマネ
ージメントユニット)105と、メモリバンク106
と、レジスタバンク107と、コントロールレジスタ部
108とから構成されている。
【0014】CPU101は、内部の各回路を制御する
と共に外部機器との間のデータの入出力を制御するもの
であって、内部メモリインターフェース104を介して
DSP命令メモリ103、メモリバンク106、及びレ
ジスタバンク107の各メモリまたは、コントロールレ
ジスタ部108内の各制御レジスタにアクセスするとと
もに、シリアルデータインターフェース111と外部メ
モリインターフェース112を介して外部機器及び外部
メモリとデータ交換を行うことができるようになってい
る。DSP102は、DSP命令メモリ103に格納さ
れたプログラムに従い、CPU102、外部のマイクロ
コンピュータ等による指示に応じて、メモリバンク10
6やレジスタバンク107を用いて所定の信号処理を行
う。この場合、DSP102は、2系統のアドレス及び
データバス(図1のX,Y)を有していて、それらを切
り替えながら使用できるようになっている。
【0015】内部メモリインターフェース104は、C
PU101、DSP102、及びマイクロコンピュータ
インターフェース110を介して接続された図示してい
ない外部のマイクロコンピュータと、MMU105との
間を1又は2系統のアドレスバス及びデータバスによっ
て選択的に接続する回路である。また、マイクロコンピ
ュータインターフェース110に接続されたアドレス及
びデータバスは、内部メモリインターフェース104を
介して、コントロールレジスタ部108に接続されてい
て、マイクロコンピュータインターフェース110に接
続された外部のマイクロコンピュータ等の制御回路が、
コントロールレジスタ部108内の各制御レジスタにア
クセスできるようになっている。
【0016】また、CPU101は、内部メモリインタ
ーフェース104を介して、コントロールレジスタ部1
08及びDSP命令メモリ103にアドレスバスAD及
びデータバスDIを接続し、各制御レジスタ及びメモリ
に対してアクセスできるようになっている。MMU10
5は、メモリバンク106及びレジスタ107を、ペー
ジ、セグメント等の所定のブロック単位で分割して管理
するものであって、メモリバンク106及びレジスタ1
07の物理アドレスと、内部インターフェース104の
出力アドレスバス上のアドレスの値とのマッピング等の
管理を行う。
【0017】コントロールレジスタ部108は、DSP
装置1の動作を制御するために用いる各種データを設定
したり、あるいは各回路の動作状態等を表示するための
出力データを格納する制御レジスタと、各制御レジスタ
にデータを書き込む場合に、パスワードによる保護を行
うために用いるパスワードレジスタ(パスワードレジス
タも制御レジスタの1つであるとする)から構成されて
いる。以上の構成によって、DSP装置1は、外部メモ
リやシリアルデータインターフェース111、あるいは
外部のマイクロコンピュータから供給されるデジタルデ
ータに対して、DSP102等によって種々の信号処理
を行い、それらの外部機器に対して処理結果を出力す
る。
【0018】次に、図2ないし図4を参照して、コント
ロールレジスタ部108の構成について説明する。図2
は、コントロールレジスタ部108内の各制御レジスタ
のアドレス割当てを示す図表である。図2に示すよう
に、本実施の形態では、コントロールレジスタ部108
の制御レジスタは、各4ワード(1ワードあたり32ビ
ット)のメモリ領域を有するシステムレジスタ、プロセ
ッサレジスタ、割り込みレジスタ、タイマレジスタ、及
び汎用レジスタ、並びに1ワード(32ビット)のメモ
リ領域を有するパスワードレジスタから構成され、また
予備のアドレス領域を割り当てられている。
【0019】図2に示す図表は、例えば、アドレス50
0000h(「h」は16進数を表す。),50000
4h,500008h,50000Chを各ワードの先
頭アドレスとして、32ビット4ワード分のメモリがシ
ステムレジスタに割り当てられていることを示してお
り、1アドレスあたり8ビット(1バイト)分のメモリ
が割り当てられている。この実施形態では、システムレ
ジスタに、各回路ブロックに供給されるクロックの作動
と停止を設定するための領域や、CPU101、DSP
102、MMUレジスタ105、レジスタバンク107
等の各回路をリセットしたりするための領域がビット単
位で設けられている。
【0020】図3は、システムレジスタ内のアドレス5
000004h〜5000007hに割り当てられたク
ロックに関する制御を行うための32ビットのデータの
設定内容を示す図であり、図4に、図3に示す各ビット
に割り当てられた機能を一覧にして示す。図3に示すよ
うに、この例では、ビット01にDCCというラベルが
付けられた制御ビットが割り当てられていて、DCCビ
ットは、図4に示すように、“0”(初期値)が書き込
まれたときにCPU101へ供給されるクロックを作動
させ、“1”が書き込まれたときにクロックを停止する
ように設定するものである。DCCビットのデータは、
例えば、図1のクロックリセット発生器113からCP
U101へ供給される図示していないシステムクロック
CLKの信号線に挿入されたゲート回路の入力データと
なり、“0”でシステムクロックCLKをそのまま通過
させ、“1”でCPU101へ入力されるシステムクロ
ックCLKの値を“0”または“1”に固定するための
入力データとして用いられる。
【0021】図3に示すビット03、ビット04、及び
ビット16には、それぞれDCMB、DCD、及びDC
RBのラベルが付けられている。各ビットに割り当てら
れた機能は、図4に示すように、DSP102及びDS
P命令メモリ103のクロックの作動又は停止、メモリ
バンク106のクロックの作動又は停止、及びレジスタ
バンク107のクロックの作動又は停止である。そし
て、図3に示すビット20〜ビット31の12ビットに
は、ラベルDCPが付けられていて、その機能は図4に
示すように各周辺回路(図1に示していない各内部回
路)のクロックの作動又は停止を設定するものである。
【0022】図2に示すシステムレジスタの他のアドレ
ス500008h〜50000Bhの記憶領域には、C
PU101、DSP102及びDSP命令メモリ10
3、レジスタバンク107、MMU105、及び各周辺
回路のリセットの設定/リセットの解除を行うための複
数のビットが設定されている。また、図2に示すシステ
ムレジスタ以外の他の制御レジスタには、それぞれ次の
ような機能が割り当てられている。アドレス50001
0h,500014h,500018h,50001C
hを先頭アドレスとするメモリ領域はプロセッサレジス
タであって、システム、CPU101、及びDSP10
2の動作又は停止状態を表示するビット(リード専
用)、CPU101、DSP102の動作の開始又は停
止を要求するための書き込み可能なビット、CPU10
1、DSP102に割り込み要求を発行するためのビッ
ト等が設けられている。
【0023】アドレス500020h,500024
h,500028h,50002Chを先頭アドレスと
するメモリ領域は割り込みレジスタであって、CPU1
01と外部マイクロプロセッサ相互の、またはCPU1
01又は外部マイクロプロセッサに対する各内部回路か
らの各割り込み信号に関するビットが設けられている。
各割り込み信号に関するビットは、例えば、外部マイク
ロコンピュータインターフェース110を介して接続さ
れたマイクロコンピュータ又はCPU101によって、
DSP102、メモリバンク106等の各内部回路が発
した割り込み要求やバス競合の各種通知を処理するため
に用いられる。
【0024】アドレス500030h,500034
h,500038h,50003Chを先頭アドレスと
するメモリ領域はタイマレジスタである。タイマレジス
タは、システムクロックCLKの周期で変化する2つの
32ビットアップカウンタの値を保持する2つのレジス
タと、カウンタアップ動作の開始指示と初期値の設定と
を行うための32ビットの2つのレジスタとから構成さ
れている。この場合、初期値設定用の各レジスタに“0
h”以外の値を書き込むと各カウンタが動作を開始する
ようになっている。アドレス500040h,5000
44h,500048h,50004Chを先頭アドレ
スとして指定される32ビット4ワード分のメモリ領域
は汎用レジスタであり、任意のデータが読み書きできる
ようになっている。なお、アドレス500050h〜5
00078hは予備として、使用されていない。
【0025】アドレス50007Chを先頭アドレスと
する32ビット1ワード分のメモリ領域は、パスワード
レジスタであり、CPU101もしくは外部のマイクロ
コンピュータによって所定の32ビットのパスワードデ
ータが書き込まれるようになっている。本実施形態で
は、CPU101が、このパスワードレジスタに正当な
パスワードデータを設定しないと、コントロールレジス
タ部108内のパスワードレジスタ以外の各制御レジス
タへの書き込み動作を行うことができないようになって
いる。また、パスワードレジスタに所定のパスワードデ
ータを書き込んだ後、他の制御レジスタに一度でも書き
込みを行うと、パスワードレジスタの値が自動的に00
000000hにリセットされるようになっている。そ
のため、制御レジスタへの書き込みは、一回の書き込み
を行うたびに、それに先だってパスワードレジスタへパ
スワードデータの書き込みを行う必要がある。
【0026】なお、本実施形態では、マイクロコンピュ
ータインターフェース110を介して接続された外部の
マイクロコンピュータが、コントロールレジスタ部10
8のパスワードレジスタ以外の制御レジスタにデータを
書き込むときは、パスワードレジスタへのパスワードデ
ータの書き込みが不要であるとしている。ただし、この
構成に代えて、CPU101または外部のマイクロコン
ピュータの両方、あるいは外部のマイクロコンピュータ
のみについて、パスワードレジスタへのパスワードデー
タの書き込みがない場合に他の制御レジスタへの書き込
みが行えないような構成にしてもよい。各制御レジスタ
へのデータのリード(読み出し)については、パスワー
ドに関係なく行うことができるようになっている。
【0027】次に、図5を参照して、図1に示すコント
ロールレジスタ部108の構成について説明する。図5
に示すように、コントロールレジスタ部108は、コン
トロールレジスタ群201と、パスワードレジスタ20
2と、3入力の負論理入力型NAND205とから構成
される。このうち、コントロールレジスタ群201は、
図2に示すアドレス500000h〜500078hを
先頭アドレスとする各制御レジスタに対応する複数の記
憶回路から構成され、コントロールレジスタチップセレ
クト信号CSN_CR(負論理)がアクティブ(“LO
W”レベル)で、かつコントロールレジスタライトイネ
ーブル信号WEN(負論理)がアクティブ(“LOW”
レベル)であり、且つパスワード一致出力「A=B(負
論理)」がアクティブ(“LOW”レベル)である場合
にのみ、コントロールレジスタ用アドレスバス信号AD
_CRのアドレス値に対応する記憶回路がアクティブと
なり、データバスDI上のデータがその記憶回路に書き
込まれるようになっている。また、コントロールレジス
タライトイネーブル信号WEN(負論理)が非アクティ
ブ(“HIGH”レベル)の場合には、コントロールレ
ジスタ群201内の制御レジスタに対するデータの書き
込みが禁止される。
【0028】ここで、コントロールレジスタチップセレ
クト信号CSN_CR(負論理)は、図1の内部メモリ
インターフェース104から出力される信号であって、
CPU101等がコントロールレジスタ部108の各制
御レジスタにアクセスする際に“LOW”レベルに設定
される。このコントロールレジスタチップセレクト信号
CSN_CRは、アドレスバスAD上のアドレス値がコ
ントロールレジスタ群201内の各制御レジスタ(制御
レジスタのパスワードレジスタ202以外の各制御レジ
スタ)に対応し、内部信号CSNがアクティブの場合に
アクティブに設定される。
【0029】また、同様な信号として後述するパスワー
ドレジスタチップセレクト信号CSN_PR(負論理)
は、アドレスバスAD上のアドレス値がパスワードレジ
スタ202のアドレスに対応し、上述の内部信号CSN
がアクティブの場合にアクティブに設定される。ライト
イネーブル信号WEN(負論理)は、CPU101等が
コントロールレジスタ部108の各制御レジスタや、他
のメモリやレジスタにデータ書き込みを行う際に“LO
W”レベルに設定される。
【0030】負論理入力型NAND205は、コントロ
ールレジスタチップセレクト信号CSN_CRと、ライ
トイネーブル信号WENと、コンパレータ203の一致
出力「A=B」(AとBが一致のときアクティブロウ)
とを入力し、その出力をコントロールレジスタライトイ
ネーブル信号WEN_CR又はリセット信号RSN(共
に負論理)とする論理回路である。負論理入力型NAN
D205は、コンパレータ203が一致状態の比較結果
(“LOW”レベルつまりA=B)を出力し、またコン
トロールレジスタチップセレクト信号CSN_CRがア
クティブ(“LOW”)となっている場合に、ライトイ
ネーブル信号WENがアクティブ(“LOW”)となっ
たことを、アクティブ(“LOW”)として伝送する。
この場合に、コントロールレジスタ群201内の各制御
レジスタに対するデータの書き込みが可能な状態とな
る。なお、コントロールレジスタ用アドレスバス信号A
D_CRは、図1の内部メモリインターフェース104
から出力されるアドレスバスADの信号のうち、コント
ロールレジスタ部108の各レジスタに対応するアドレ
スのみを含むようにデコードされたアドレス信号であ
る。
【0031】パスワードレジスタ202は、図2のパス
ワードレジスタ(先頭アドレス50007Ch)に対応
するものであって複数の記憶回路から構成され、パスワ
ードレジスタチップセレクト信号CSN_PR(負論
理)が“LOW”レベルで、かつライトイネーブル信号
WENが“LOW”レベルの場合、データバスDI上の
データを格納するようになっている。出力O_PRは、
パスワードレジスタ202の出力データバスである。リ
セット入力RSN(負論理)は、パスワードレジスタ2
02の記憶内容をリセットするための信号であり、負論
理入力型NAND205から出力されるコントロールレ
ジスタライトイネーブル信号WEN_CR(負論理)と
同一の信号が入力される。
【0032】パスワードレジスタチップセレクト信号C
SN_PRは、図示しないデコード回路で生成されるも
ので、上述したように、コントロールレジスタチップセ
レクト信号CSN_CRがアクティブ(“LOW”レベ
ル)で、かつ、図1の内部メモリインターフェース10
4から出力されるアドレスバス信号ADが示すアドレス
がパスワードレジスタの先頭アドレス(50007C
h)に一致する場合に、アクティブ(“LOW”レベ
ル)となる信号である。
【0033】コンパレータ203は、パスワードレジス
タ202の出力O_PR上の32ビットのデータと、パ
スワード発生部204で発生される32ビットのパスワ
ードデータとを比較するものであって、これらデータが
一致しなかったときに出力A≠Bとして“HIGH”レ
ベルを出力し、一致したときに出力A=Bとして“LO
W”レベルを出力する。パスワード発生部204は、例
えば、LSI内の配線によって電源(“HIGH”レベ
ル)またはグランド(“LOW”レベル)に選択的に接
続された32ビットのマスクROMから構成されるもの
であって、比較基準となるパスワードデータの値を出力
するものである。
【0034】次に、図6を参照して、図5に示すパスワ
ードレジスタ202の構成について説明する。図6に示
すパスワードレジスタ202は、データバスDIを構成
する32ビットのデータ線DI[31]〜DI[00]
をそれぞれ“1”入力に接続する32個のセレクタ30
1、302、…、303と、セレクタ301、302、
…、303の各出力Oをそれぞれ入力Iとする32個の
フリップフロップ304、305、…、306と、2個
のゲート回路307及び308から構成されている。
【0035】セレクタ301、302、…、303の各
“0”入力は、“LOW”レベルに設定されていて、出
力Oから出力される入力(“1”入力又は“0”入力)
を選択する選択入力Sには、ゲート回路307の出力が
接続されている。セレクタ301、302、…、303
は、選択入力Sが“HIGH”の場合“1”入力の信号
を出力し、選択入力Sが“LOW”の場合“0”入力の
信号を出力する。したがって、この場合、負論理2入力
ANDとして構成されたゲート回路307の2つの入
力、ライトイネーブル信号WENがアクティブ(“LO
W”レベル)で、かつ、パスワードレジスタチップセレ
クト信号CSN_PRがアクティブ(“LOW”レベ
ル)のとき、ゲート回路307の出力が“HIGH”レ
ベルとなるので、セレクタ301、302、…、303
の各出力Oからは、データバスDIの各ビット信号線上
のデータDI[31]、DI[30]、…、DI[0
0]が出力される。それ以外のときは初期化データとし
て用いられる“LOW”レベルが出力される。
【0036】フリップフロップ304、305、…、3
06は、それぞれ、ロード入力LDが“1”レベルのと
き、クロック入力CKに入力されるクロック信号の立ち
上がりに同期して入力Iに入力されているデータを内部
の記憶回路に記憶するとともに、各出力O_PR[3
1]、出力O_PR[30]、…、出力O_PR[0
0]からそれぞれ出力する。ここで、出力O_PR[3
1]、出力O_PR[30]、…、出力O_PR[0
0]は、出力データバスO_PRの各データビットをな
すものである。一方、ロード入力LDが非アクティブの
ときは、クロック入力CKの入力変化にかかわらず、記
憶回路に記憶された各データがそれぞれ保持されて出力
される。フリップフロップ304、305、…、306
の各ロード入力LDには、ゲート回路308の出力が共
通に入力される。フリップフロップ304、305、
…、306の各クロックCKには、システムクロック信
号CLKが共通に入力される。
【0037】ゲート回路308は、1負論理入力/1正
論理入力型の2入力ORである。その負論理入力部に
は、図5に示すリセット入力信号RSNとして、負論理
入力型NAND205の出力(コントロールレジスタラ
イトイネーブル信号WEN_CR)が入力され、正論理
入力部にはゲート回路307の出力が入力される。な
お、リセット信号RSN(すなわちコントロールレジス
タチップセレクト信号CSN_CR)と、パスワードレ
ジスタチップセレクト信号CSN_PRは、両方が同時
にアクティブ(“LOW”レベル)となることはない。
【0038】図5に示す構成において、例えば、CPU
101等がパスワードレジスタ202にパスワードデー
タを書き込む場合(サイクル1とする)、パスワードレ
ジスタチップセレクト信号CSN_PRとライトイネー
ブル信号WENを共にアクティブ(“LOW”レベル)
に設定する。ただし、コントロールレジスタチップセレ
クト信号CSN_CRは非アクティブ(“HIGH”レ
ベル)とする。この場合、ゲート回路307の出力とゲ
ート回路308の出力は共にアクティブとなる。従っ
て、セレクタ301、302、…、303の各選択入力
Sは“1”となり、セレクタ301、302、…、30
3の各出力Oからは各“1”入力部に入力されたデータ
DI[31]、DI[30]、…、DI[00]がそれ
ぞれ出力される。 一方、フリップフロップ304、3
05、…、306の各ロード入力LDも“1”になるの
で、フリップフロップ304、305、…、306はシ
ステムクロックCLKの立ち上がり時にデータDI[3
1]、DI[30]、…、DI[00]のレベルをそれ
ぞれ保持(パスワード書き込み状態)するとともに、こ
れらを出力O_PR[31]、O_PR[30]、…、
O_PR[00]として出力する。
【0039】また、次にCPU101等がコントロール
レジスタ群201のいずれかの制御レジスタにデータを
書き込む場合(サイクル2とする)、コントロールレジ
スタチップセレクト信号CSN_CRとライトイネーブ
ル信号WENが共にアクティブ(“LOW”レベル)に
設定され、パスワードレジスタチップセレクト信号CS
N_PRが非アクティブ(“HIGH”レベル)とされ
る。ただし、サイクル1で書き込んだパスワードは一致
しているものとする。この場合、ゲート回路307の出
力は“0”となり、リセット入力信号RSNがアクティ
ブ(“LOW”レベル)であるので、ゲート回路308
の出力は“1”となる。従って、セレクタ301、30
2、…、303の各選択入力Sは“0”となり、セレク
タ301、302、…、303の各出力Oからは各
“0”入力部に入力された“LOW”レベルの信号が出
力される。一方、フリップフロップ304、305、
…、306の各ロード入力LDは“1”になるので、フ
リップフロップ304、305、…、306はシステム
クロックCLKの立ち上がり時にセレクタ301、30
2、…、303の各出力Oから出力された“0”の信号
を取り込んで保持するとともに、出力O_PR[3
1]、O_PR[30]、…、O_PR[00]からそ
れらを出力する。即ち、コントロールレジスタ群201
にデータが書き込まれた場合にはパスワードレジスタ2
02が初期化される。
【0040】次に、図7に示すタイミングチャートを参
照して、図5に示すコントロールレジスタ部108の動
作について具体例を用いて説明する。図7は、サイクル
1でCPU101がパスワードレジスタ202に正当な
パスワードデータ“PSWD”を書き込み、サイクル2
でコントロールレジスタ群201内の1つの制御レジス
タにデータ“FFFFFFFFh”を書き込み、サイク
ル3で同一制御レジスタにデータ“00000000
h”を書き込もうとした場合の動作例における各部の波
形を示している。ここで、パスワードレジスタ201の
アドレスの値をAD_PR、アクセスしている制御レジ
スタのアドレスの値をAD_CR1で表している。
【0041】サイクル1でCPU101は、ライトイネ
ーブル信号WENをアクティブ(“LOW”レベル)に
設定し、データバスDIにパスワードデータ“PSW
D”を出力し、かつ、アドレスバスADにパスワードレ
ジスタのアドレスAD_PRを出力し、また、上述した
コントロールレジスタチップセレクト信号CSN_CR
を非アクティブ(“HIGH”レベルとする)にする。
パスワードレジスタチップセレクト信号CSN_PRを
アクティブ(“LOW”レベル)にする。なお、サイク
ル1において、パスワードレジスタ202の出力O_P
Rは“00000000h”であるとする。
【0042】サイクル1では、パスワードレジスタチッ
プセレクト信号CSN_PRがアクティブ(“LOW”
レベル)であり、ライトイネーブル信号WENがアクテ
ィブ(“LOW”レベル)になるとともに、パスワード
レジスタ202の入力にパスワードデータ“PSWD”
が入力される。従って、サイクル2のシステムクロック
CLKの立ち上がりでは、パスワードレジスタ202の
入力にパスワードデータ“PSWD”が格納され、出力
O_PRからパスワードデータ“PSWD”が出力され
る。そして、コンパレータ203の出力「A=B」は、
その比較結果が一致となるので、アクティブ(“LO
W”レベル)となる。
【0043】一方、サイクル2では、CPU101がア
ドレスバスADにコントロールレジスタ群201内のア
クセス対象の制御レジスタのアドレスAD_CR1を出
力するとともに、データバスDIにその制御レジスタに
書き込むデータ“FFFFFFFFh”を出力する。こ
こでは、CPU101の出力によるライトイネーブル信
号WENとコントロールレジスタチップセレクト信号C
SN_CRはアクティブ(“LOW”レベル)とする。
このとき、コントロールレジスタチップセレクト信号C
SN_CRとライトイネーブル信号WENがアクティブ
(“LOW”レベル)であり、また、コンパレータ20
3の出力「A=B」がアクティブ(“LOW”レベル)
となるので、コントロールレジスタライトイネーブル信
号WEN_CRがアクティブ(“LOW”レベル)にな
り、次のサイクル3のシステムクロックCLKの立ち上
がりでその制御レジスタにデータ“FFFFFFFF
h”が書き込まれ、出力O_CRからデータ“FFFF
FFFFh”が出力される。
【0044】サイクル3でCPU101は、同一の制御
レジスタにデータ“00000000h”を書き込もう
として、データバスDIにデータ“00000000
h”を出力する。この場合、サイクル2でリセット入力
RSN(即ちコントロールレジスタライトイネーブル信
号WEN_CR)がアクティブ(“LOW”レベル)に
なっているので、サイクル3のシステムクロックCLK
の立ち上がりでパスワードレジスタ202の出力O_P
Rは“00000000h”にリセットされている。そ
のため、コンパレータ203の出力「A=B」が非アク
ティブ(“HIGH”レベル)となり、コントロールレ
ジスタライトイネーブル信号WEN_CRが非アクティ
ブ(“HIGH”レベル)になる。したがって、データ
バスDI上に出力されたデータ“00000000h”
は制御レジスタに書き込まれず、サイクル3の次のシス
テムクロックCLKの立ち上がりにおいても、出力O_
CRはデータ“FFFFFFFFh”のまま変化しな
い。
【0045】なお、図7に示す例では、パスワードデー
タの書き込み(サイクル1)と制御レジスタへのデータ
の書き込み(サイクル2)を連続した2つのクロックに
同期させて実行しているが、パスワードを書き込んだ後
は、制御レジスタへのデータの書き込みが行われるま
で、そのパスワードレジスタ202の記憶内容は保持さ
れるので、複数サイクルを隔てて、コントロールレジス
タ群201内の制御レジスタへの書き込みを行ってもよ
い。ただし、一度、コントロールレジスタ群201内の
制御レジスタへの書き込みを行うと、リセット信号RS
Nがアクティブ(“LOW”レベル)となって、パスワ
ードレジスタ202の記憶内容はクリアされるので、書
き込みを行った次のサイクル以降は書き込みは禁止され
ることに変わりはない。即ち、コントロールレジスタ群
201内の制御レジスタへのデータの書き込みを行うに
は、パスワードレジスタ202にパスワードデータを先
に格納しなければならない。
【0046】次に、図8〜図10を参照して、図1のD
SP装置1のシステム全体としての動作例について説明
する。ここでは、CPU101が、DSP102に対し
てDSP処理の実行を要求する場合の処理の一例につい
て説明する。DSP処理を行う場合、CPU101は、
最初にDSP102のリセットを解除する処理を行う
(図8のステップ401)。DSP102のリセット解
除は、図2に示す各制御レジスタのうち、プロセッサレ
ジスタ内の所定のビットに“1”を書き込むことで行
う。制御レジスタへのデータの書き込みは、ステップ4
01から呼び出される制御レジスタライト処理ルーチン
501で行う。
【0047】図9に示すように、制御レジスタライト処
理ルーチン501ではまず、パスワードレジスタ202
への書き込み(ライト)要求が行われ(ステップ50
2)、ライトイネーブル信号WEN、パスワードレジス
タチップセレクト信号CSN_PR等の所定の信号の状
態がアクティブに設定されるとともに、アドレスバスA
D及びデータバスDIにパスワードレジスタアドレス及
びパスワードデータが出力される。次に、ハードウェア
処理によってパスワードレジスタ202の書き込みが実
行される(ステップ503)。なお、図9及び図10で
は、ハードウェアによって実行される処理を太線のブロ
ックで示している。
【0048】次に、CPU101は、制御レジスタ(こ
の場合、プロセッサレジスタ)に対する書き込み要求を
行い(ステップ504)、DSP102のリセットを解
除するために用いられるシステムレジスタ内の所定のビ
ットの状態をアクティブに設定するように、アドレスバ
スAD及びデータバスDIにシステムレジスタのアドレ
ス及び所定の書き込みデータが設定される。なお、この
例では、DSP102が、制御レジスタ(この場合シス
テムレジスタ)のDSPリセット解除用のビットがアク
ティブに設定されると、リセット状態が解除され、処理
開始要求を待機する状態である停止状態に移行するよう
に動作するものとする。
【0049】次に、ハードウェアによって、ステップ5
03で書き込まれたパスワードデータが正しいか否かが
判定され(ステップ505)、正しい場合には制御レジ
スタへの書き込みが行われ(ステップ506)、パスワ
ードレジスタ202の初期化(すなわちパスワードの解
除)が行われる(ステップ507)。なお、ステップ5
03でパスワードが正しくないと判定された場合には、
ステップ506及びステップ507がスキップされ、一
連の処理が終了する。
【0050】図8のステップ401では、制御レジスタ
ライト処理ルーチン501が終了すると、必要に応じて
他の所定の処理を行った後、DSP102が停止状態に
なったかどうかを監視する(ステップ402)。ステッ
プ402では、コントロールレジスタ群201のプロセ
ッサレジスタ内の所定のデータ(停止中又は動作中を示
すビットのデータ)を読み出すことでDSP102が停
止中か、動作中かが判定される。このときステップ40
2では、制御レジスタリード処理ルーチン601を呼び
出すことで、プロセッサレジスタの読み出し処理が行わ
れる。
【0051】制御レジスタリード処理ルーチン601で
は、図10に示すように、まず、制御レジスタに対して
の読み出し(リード)要求が行われ(ステップ60
2)、図示しないリードイネーブル信号等の所定の信号
の状態がアクティブに設定されるとともに、アドレスバ
スADに読み出し先の制御レジスタのアドレス値が設定
される。次に、ハードウェア処理によって制御レジスタ
からのデータの読み出しが実行される(ステップ60
3)。ここで制御レジスタリード処理ルーチン601の
処理が終了する。
【0052】ステップ402では、繰り返し、制御レジ
スタリード処理ルーチン601によってコントロールレ
ジスタ群201内のプロセッサレジスタのDSP102
の状態(停止又は動作)を表示するデータが読み出さ
れ、所定のビットの値を調べることで、DSP102が
停止中か、動作中かが判定され、そして、DSP102
が停止状態であると判定された場合に次のステップ40
3の処理が実行される。ステップ403では、DSP1
02の各処理状態を設定するためのDSPレジスタの設
定が行われる。次に、CPU101は、DSP102に
処理の開始要求を発行する(ステップ404)。
【0053】ステップ404では、図9に示す制御レジ
スタライト処理ルーチン501が呼び出されて、ステッ
プ401の場合と同様にして、パスワードレジスタ20
2へのパスワードデータの書き込み処理と、制御レジス
タへの書き込み処理が実行される。この場合、制御レジ
スタにおける書き込み対象はプロセッサレジスタ内でD
SP102に動作の開始要求を発行するためのビットで
あり、そのビットに例えば“1”を書き込むことで開始
要求の発行処理が行われる。制御レジスタライト処理ル
ーチン501が終了すると、CPU101内のレジスタ
の設定等の必要な処理を行った後、ステップ405でD
SP102による処理の終了を待機する処理が実行され
る。ステップ405では、ステップ402と同様に、繰
り返し、制御レジスタリード処理ルーチン601によっ
て読み出されたコントロールレジスタ群201内のプロ
セッサレジスタのDSP102の状態を表示するビット
を調べることで、DSP102が停止中か、動作中かを
判定し、DSP102が停止状態であると判定した場合
に、DSPの処理が終了したと判定し、図8に示す一連
の処理を終了する。
【0054】以上のように、本発明の実施形態によれ
ば、パスワードデータの初期化が自動的に行われるの
で、プログラム等によって行う場合に比べ、パスワード
レジスタの初期化動作を安定して確保することができ
る。また、書き込み保護を行う制御レジスタへの書き込
みを、1回行うたびにパスワードレジスタの初期化する
ようにしているので、制御レジスタのデータが誤作動に
よって複数回連続して書き換えられてしまうというよう
な状態を回避することができる。
【0055】なお、本発明は、上記実施の形態の構成に
限定されることなく、例えば、図1のDSP装置を構成
する各回路ブロックを複数の集積回路に分割して設ける
ようにしたり、複数の制御レジスタに対するアクセス制
限をアドレス毎にあるいはビット毎に行えるようした
り、パスワード発生部204を書換え可能なメモリ等に
よって構成するようにしたり、あるいは、制御レジスタ
への書き込みが許可される期間をパスワードを書き込ん
だ次の1又は複数の所定回のサイクルに限定したりする
ようにする変更を適宜行うことができる。以上、この発
明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、
本発明はこの実施形態に限られるものではなく、この発
明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
制御レジスタ等からなるデータ記憶手段へのデータの書
き込み動作又はその指示に連動して、パスワードレジス
タ等からなるパスワードデータ記憶手段の記憶内容を初
期化するようにしたので、パスワードのクリアが安定し
て行えるようになり、また、パスワードデータがデータ
記憶手段へのデータの書き込みに連動して初期化される
ので、誤ったデータの書き込みが複数回連続して発生し
てしまうという従来の課題を解決することができる。従
って、プログラムなどによらずに制御レジスタに対する
データ書き込み時の誤作動を防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るDSP装置の構成
を示すブロック図でである。
【図2】 本発明の実施の形態に係る制御レジスタの構
成を説明するための図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る制御レジスタを構
成するシステムレジスタの設定例を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係るシステムレジスタ
に設定された各ビットの機能を一覧にして示す図であ
る。
【図5】 本発明の実施の形態に係るコントロールレジ
スタ部の構成例を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態に係るパスワードレジス
タの構成例を示す回路図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係るコントロールレジ
スタ部の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図8】 本発明の実施の形態に係るDSP装置の動作
例を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の実施の形態に係る制御レジスタのラ
イト処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】 本発明の実施の形態に係る制御レジスタの
リード処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…DSP装置、101…CPU、102…DSP、1
03…DSP命令メモリ、104…内部メモリインター
フェース、108…コントロールレジスタ部、110…
マイクロコンピュータインターフェース、201…コン
トロールレジスタ群、202…パスワードレジスタ、2
03…コンパレータ、204…パスワード発生部、20
5…負論理入力型NAND、301〜303…セレク
タ、304〜306…フリップフロップ、307〜30
8…ゲート回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は複数のデータを書換え可能に記憶
    するデータ記憶手段と、 書き込まれたパスワードデータを記憶するパスワードデ
    ータ記憶手段と、 比較基準となるパスワードデータを発生するパスワード
    データ発生手段と、 前記パスワードデータ記憶手段に記憶されたデータと、
    前記パスワードデータ発生手段によって発生されたデー
    タとを比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果が不一致である場合に前記
    データ記憶手段へのデータの書き込みを禁止する書き込
    み禁止手段と、 前記データ記憶手段へのデータの書き込み動作又はその
    指示に連動して、前記パスワードデータ記憶手段の記憶
    内容を初期化するパスワードデータ初期化手段とを備え
    ることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記データ記憶手段が、前記半導体集積
    回路を含む回路システムのリセット、クロック、又は割
    り込みの1又は複数の動作を制御する1又は複数のレジ
    スタであることを特徴とする請求項1記載の半導体集積
    回路。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記データ記憶手段と、前記
    パスワードデータ記憶手段と、前記パスワードデータ初
    期化手段とが、同一のクロックに同期して動作するもの
    であることと特徴とする請求項1又は2記載の半導体集
    積回路。
  4. 【請求項4】 前記パスワードデータ初期化手段が、前
    記比較手段による比較結果が一致である場合に、前記デ
    ータ記憶手段へのアクセスを示す信号と前記データ記憶
    手段へデータ書き込みを指示する信号とが発生されたと
    きに、前記クロックに同期して前記パスワードデータ記
    憶手段の記憶内容を初期化することを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 前記パスワードデータ初期化手段が、前
    記比較手段の出力と前記データ記憶手段へのアクセスを
    示す信号と前記データ記憶手段への書き込みを指示する
    信号とを入力信号とする論理回路と、その論理回路の出
    力に基づいて前記パスワードデータ記憶手段に対して初
    期化データを選択的に供給する選択回路とを有して構成
    されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の半導体集積回路。
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