JP2003330697A - 情報表示装置 - Google Patents

情報表示装置

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JP2003330697A
JP2003330697A JP2002138666A JP2002138666A JP2003330697A JP 2003330697 A JP2003330697 A JP 2003330697A JP 2002138666 A JP2002138666 A JP 2002138666A JP 2002138666 A JP2002138666 A JP 2002138666A JP 2003330697 A JP2003330697 A JP 2003330697A
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JP2002138666A
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Kenichi Harakawa
健一 原川
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の利用者への情報の提供を円滑かつ効率
良く行う。 【解決手段】 利用者に所持される携帯端末は微弱な電
磁波で無縁通信を行う機能を有し、通路等に設置された
大画面ディスプレイの近傍には同様の機能を備えた無線
通信部が設けられている。無線通信部が利用者(携帯端
末)の到来を検知する毎に、検知した利用者に対応する
表示領域(図に想像線で示す)をディスプレイの表示画
面(図に実線で示す)上に設け、個々の利用者に対応す
る表示領域を個々の利用者に通知し、個々の表示領域に
表示する情報を、対応する利用者がキー操作又は音声入
力を行うことで携帯端末を介して受信した切替指示に応
じて切替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報表示装置に係
り、特に、任意の情報を表示可能な表示手段の表示画面
上に、利用者に対応する表示対象を表示させる情報表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物に到来した入館者に対する館内の
案内や、地下通路等の通路の通行者に対する行先等の案
内には、一定の案内情報を固定的に表示する掲示板を用
いることが一般的であるが、この種の掲示板は、表示し
ている情報の変更が容易ではなく、表示可能な情報量が
掲示板の面積に応じて制約されるという欠点がある。こ
のため、掲示板に代えて、任意の情報を表示可能なLC
D等の表示機器を設置することが検討されている。これ
により、一定の案内情報を表示する以外に、例えば利用
者が指示した箇所についての詳細な案内情報を表示した
り、例えば広告情報等の他の情報を表示することも可能
となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、表示機
器に一定の情報を単に表示するのみならず、例えば利用
者が指示した箇所についての詳細な案内情報を表示した
り、或いは広告情報の表示において、利用者が興味を持
った商品についてのより詳細な情報を表示する等のよう
に、ディスプレイに表示する情報を利用者の指示に応じ
て変更するようにした場合、館内の案内や通路の行先案
内の情報をディスプレイに表示する態様においては、例
えばラッシュアワー時等の特定の時間帯に利用者が集中
し、利用者に対して情報を迅速に提供することが困難と
なることも考えられる。
【0004】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、複数の利用者への情報の提供を円滑かつ効率良く行
うことができる情報表示装置を得ることが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る情報表示装置は、任意の情
報を表示可能な表示手段と、利用者からの指示を検知す
る検知手段と、利用者の到来又は利用者からの指示を契
機として、前記利用者に対応する表示対象を前記表示手
段の表示画面上に表示させ、前記表示手段の表示画面上
に表示させている個々の表示対象を、対応する利用者か
らの指示に応じて各々変化させる制御手段と、前記表示
手段の表示画面上に表示している表示対象の数が少なく
とも増加したときに、対応する表示対象を利用者に通知
する通知手段と、を含んで構成されている。
【0006】請求項1記載の発明では、検知手段によっ
て利用者からの指示が検知され(なお、利用者の到来も
検知するように検知手段を構成してもよい)、制御手段
は、利用者の到来又は利用者からの指示を契機として、
前記利用者に対応する表示対象を表示手段の表示画面上
に表示させ、表示手段の表示画面上に表示させている個
々の表示対象を、対応する利用者からの指示に応じて各
々変化させる。なお、表示手段の表示画面上に表示させ
る表示対象は、例えば請求項2に記載したカーソル又は
ポインタであってもよいし、請求項3に記載したよう
に、表示手段の表示画面上に確保した新たな表示領域内
に表示させる所定の情報であってもよく、請求項3に記
載の表示領域内に、請求項2に記載のカーソル又はポイ
ンタを表示させるようにしてもよい。
【0007】また、表示対象としてカーソル又はポイン
タを表示させる場合、個々の表示対象を対応する利用者
からの指示に応じて各々変化させる処理としては、例え
ば請求項2に記載したように、個々のカーソル又はポイ
ンタの表示位置を、対応する利用者からの指示に応じて
各々変化させる処理を行うことができる。また、表示画
面上に確保した表示領域内に、表示対象として所定の情
報を表示させる場合、個々の表示対象を対応する利用者
からの指示に応じて各々変化させる処理としては、例え
ば請求項3に記載したように、表示領域内に表示させる
情報の内容を、対応する利用者からの指示に応じて各々
変化させる処理を行うことができる。
【0008】上記のように、利用者の到来又は利用者か
らの指示を契機として、前記利用者に対応する表示対象
を表示手段の表示画面上に表示させ、表示させている個
々の表示対象を、対応する利用者からの指示に応じて各
々変化させることにより、利用者が複数存在する場合に
も、個々の利用者に対応する表示対象が表示手段の表示
画面上に各々表示され、表示されている個々の表示対象
が、対応する利用者からの指示に応じて各々変化される
ことになり、複数の利用者が本発明に係る情報表示装置
を並列に利用する(例えば表示手段を介して各々所望の
情報の提供を受ける)ことが可能となる。
【0009】ところで、上記のように複数の利用者が本
発明に係る情報表示装置を並列に利用している環境下で
は、表示手段の表示画面上に複数表示されている表示対
象の各々が何れの利用者に対応しているのかを個々の利
用者が認識することが困難となる可能性がある。これに
対し、請求項1記載の発明では、表示手段の表示画面上
に表示している表示対象の数が少なくとも増加したとき
に、対応する表示対象が通知手段によって利用者に通知
されるので、利用者が複数存在している場合にも、通知
手段による通知に基づき、個々の利用者が、対応する表
示対象を認識することができる。
【0010】このように、請求項1記載の発明によれ
ば、利用者が複数存在している場合に、個々の利用者に
対応する表示対象が並列に表示されると共に、個々の利
用者に対応する表示対象を個々の利用者に認識させるこ
とができるので、複数の利用者への情報の提供を円滑か
つ効率良く行うことができる。
【0011】なお、請求項3記載の発明において、表示
手段の表示画面上に確保する表示領域の面積は、例えば
複数の利用者が並列に利用している状況を考慮し、現在
の利用者数に拘わらず、表示手段の表示画面を複数の領
域に分割したときの個々の領域と略同等の面積としても
よいが、この態様では、利用者数が少ない(表示画面上
に確保している表示領域の数が少ない)状況において、
利用者数に比べて表示領域の面積が小さく、表示手段の
表示画面上に情報が未表示の領域が生ずることになり、
表示手段を有効に利用することができないという欠点が
生ずる。
【0012】上記を考慮すると、例えば請求項4に記載
したように、制御手段は、利用者の到来又は利用者から
の指示を契機として、表示画面上に既に設けている他の
利用者に対応する表示領域の面積を縮小することで、新
たな表示領域を確保することが好ましい。これにより、
利用者数の増加に伴って個々の利用者に対応する表示領
域の面積が縮小されることになるものの、利用者数が増
加する前の状況において、表示手段の表示画面のうち情
報が未表示の領域の面積を小さくすることができ、表示
手段の表示画面を有効に利用することができる。
【0013】また、請求項3記載の発明において、制御
手段は、例えば請求項5に記載したように、検知手段に
よって特定の利用者の利用終了が検知された場合に、特
定の利用者に対応する表示領域を表示手段の表示画面上
から消去すると共に、他の利用者に対応する表示領域の
面積を拡大することが好ましい。これにより、利用者数
が一旦増加した後に減少した状況においても、表示手段
の表示画面のうち情報が未表示の領域の面積を小さくす
ることができ、表示手段の表示画面を更に有効に利用す
ることができる。
【0014】また、請求項1記載の発明において、利用
者の到来又は利用者からの指示を契機として、対応する
表示対象を新たに表示することを繰り返すと、利用者が
極端に集中している状況(利用者数が極端に増加した状
況)において、互いに異なる利用者に対応する多数の表
示対象が各々表示されることで、個々の表示対象と個々
の利用者との対応に混乱をきたす可能性がある。
【0015】これを考慮すると、例えば請求項6に記載
したように、制御手段は、利用者数が所定値に達してい
る間は新たな利用者の受け入れを拒否するように構成し
てもよい。これにより、利用者が極端に集中している状
況においても、個々の表示対象と個々の利用者との対応
に混乱をきたすことを回避することができる。
【0016】また、請求項1記載の発明において、通知
手段は、表示手段の表示画面上に表示している表示対象
の数が増加したときにのみ、新たに表示した表示対象に
対応する利用者のみを対象として、対応する表示対象を
利用者に通知するように構成してもよいが、通知手段
は、例えば請求項7に記載したように、表示画面上に表
示している表示対象の数の増減が生ずる毎に、全ての利
用者に対して、対応する表示対象を通知する処理を行う
ことが好ましい。
【0017】表示画面上に表示している表示対象の数が
増加又は減少すると、個々の利用者による、対応する表
示対象が何れであるかの認識に混乱が生じ易い。これに
対して請求項7記載の発明では、表示対象の数の増減が
生ずる毎に、全ての利用者に対して、対応する表示対象
を通知するので、表示している表示対象の数の増減に伴
い、個々の利用者に対応する表示対象を個々の利用者が
誤認識することを回避することができる。
【0018】また、請求項1又は請求項7記載の発明に
おいて、通知手段は、例えば請求項8に記載したよう
に、対応する表示対象を通知する処理として、表示手段
の表示画面上に表示する個々の表示対象に、対応する利
用者を識別するための文字を付加する処理、前記個々の
表示対象の表示色を互いに相違させると共に、対応する
表示対象の表示色を利用者に通知する処理、利用者から
の指示に応じて個々の表示対象の表示を変化させると共
に、表示対象の表示の変化方法を個々の表示対象毎に相
違させ、対応する表示対象の表示の変化方法を利用者に
通知する処理の少なくとも1つを行うように構成するこ
とができる。
【0019】なお、請求項8記載の発明において、例え
ば請求項9に記載したように、無線通信を行う機能を備
えた無線通信部が設けられた携帯機器を利用者が所持し
ている場合には、通知手段は、対応する表示対象の表示
色又は表示対象の表示の変化方法を携帯機器を介して利
用者に通知する(具体的には、例えば携帯機器の表示部
に文字として表示させる、或いは携帯機器の音声出力部
から音声を出力させる等によって通知する)ことが好ま
しい。
【0020】携帯機器を介した通知以外の通知方法とし
ては、例えば表示手段の表示画面に文字を表示させる等
によって通知することも考えられるが、利用者が複数存
在している場合に、通知対象が何れの利用者であるかに
ついて利用者が混乱することも考えられる。これに対
し、請求項9記載の発明では、利用者が所持している携
帯機器を介して通知するので、通知対象に関して利用者
が混乱することはなく、通知手段による通知を利用者に
円滑に認識させることができる。
【0021】なお、請求項1記載の発明において、無線
通信を行う機能を備えた無線通信部が設けられた携帯機
器を利用者が所持している場合には、請求項10に記載
したように、携帯機器を所持した利用者が表示手段の配
設位置近傍に到来した際に、携帯機器と無線通信を行う
ことが可能な通信手段を含んで検知手段を構成し、通信
手段が携帯機器の無線通信部と無線通信を行うことで、
利用者の到来を検知すると共に利用者からの指示を検知
することが好ましい。
【0022】請求項10記載の発明では、利用者の到来
の検知及び利用者からの指示の検知が、利用者が所持し
ている携帯機器の無線通信部と検知手段の通信手段との
間で無線通信が行われることによって実現されるので、
検知手段による利用者の到来の検知及び利用者からの指
示の検知を確実に行うことができる。また、利用者から
の指示を検知するためにマウス等の情報入力機器を設け
る必要もなく、利用者を含む不特定多数の人が操作可能
な環境に情報入力機器を設置することで、悪意を持った
人によって情報入力機器が損傷されたり盗難されること
も回避することができる。
【0023】なお、請求項10(及び請求項9)に記載
の携帯機器は、例えば電話網に接続された基地局と無線
で通信する携帯電話機としての機能を有しており、無線
通信部は、携帯電話機としての機能と別に設けられ、通
信可能距離が例えば10m程度以下の微弱な電磁波によ
り通信手段との無線通信を行う機能を備えていることが
好ましい。
【0024】すなわち、現在広く普及している携帯電話
機には、請求項11に記載の操作部(後述)として利用
可能なテンキーや、請求項12に記載の音声検出部(後
述)として利用可能なマイクロフォンが設けられてい
る。また、通信可能距離が10m程度以下の微弱な電磁
波による無線通信としては、例えば携帯情報機器向けの
無線通信技術であるBluetooth(ブルートゥース)を利
用した無線通信が好適であるが、このBluetoothを利用
した無線通信は、極めて小型かつ安価なチップによって
実現することができ、このチップを本発明に係る無線通
信部として機能させることができる。請求項10に記載
の携帯機器を、既存の携帯電話機に無線通信部を設ける
ことで実現することにより、上記の携帯機器を安価かつ
小型に構成することができる。
【0025】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明において、携帯機器には操作部が設けられてお
り、検知手段は、利用者によって携帯機器の操作部が操
作されることで携帯機器の無線通信部から送信され、通
信手段が受信した信号に基づいて、利用者からの指示を
検知することを特徴としている。
【0026】請求項11に記載の操作部としては、例え
ばテンキー等の複数のキーが設けられた構成を採用する
ことができる。請求項11記載の発明では、携帯機器を
所持している利用者が、所持している携帯機器の操作部
を操作すると、携帯機器の無線通信部と通信手段との間
で信号が送受されることで所望の指示を与えることがで
き、表示画面上に表示されている表示対象を変化させる
ことができるので、利用者からの指示を検知して表示対
象を変化させることを、マウス等の情報入力機器を設置
することなく実現することができる。
【0027】請求項12記載の発明は、請求項10記載
の発明において、携帯機器には音声検出部が設けられて
おり、検知手段は、利用者によって発せられた音声が携
帯機器の音声検出部によって検出されることで携帯機器
の無線通信部から送信され、通信手段が受信した信号に
基づいて、利用者からの指示を検知することを特徴とし
ている。
【0028】請求項12に記載の音声検出部は、例えば
マイクロフォン等で構成することができる。請求項12
記載の発明では、携帯機器を所持している利用者が、所
持している携帯機器の音声検出部へ向けて音声を発する
ことにより、携帯機器の無線通信部と通信手段との間で
信号が送受されることで所望の指示を与えることがで
き、表示画面上に表示されている表示対象を変化させる
ことができるので、請求項11記載の発明と同様に、利
用者からの指示を検知して表示対象を変化させること
を、マウス等の情報入力機器を設置することなく実現す
ることができる。
【0029】なお、請求項12記載の発明において、例
えば携帯機器を所持している利用者が「右」と発声する
と表示手段に表示されている表示対象としてのポインタ
の表示位置が右へ移動する等のように、表示手段に表示
されている情報をどのように変化させるのかを表す音声
が利用者から発せられると、該音声に応じて表示対象を
変化させるようにする場合には、検知手段を、通信手段
が受信した信号を用いて該信号が表す音声を分析し、前
記信号を前記音声による利用者の指示を表す情報に変換
する変換手段を備え、該変換手段による変換を経た情報
に基づいて利用者からの指示を検知するように構成すれ
ばよい。
【0030】請求項13記載の発明は、請求項1記載の
発明において、検知手段は、利用者を撮像する撮像手段
と、撮像手段による撮像によって得られた画像に基づい
て利用者の動作を認識する認識手段と、を含んで構成さ
れ、前記画像に基づいて利用者を検知すると共に、前記
認識手段による認識結果に基づいて利用者からの指示を
検知することを特徴としている。
【0031】請求項13記載の発明では、利用者が所望
の指示を与えるための動作(例えば自身の指、又は把持
している指示器が指示している箇所を移動させる動作
等)を行うことにより、該動作が撮像手段によって撮像
され、認識手段によって認識されることで、対応する表
示対象を変化させることができるので、請求項11及び
請求項12記載の発明と同様に、利用者からの指示を検
知して表示対象を変化させることを、マウス等の情報入
力機器を設置することなく実現できると共に、利用者が
携帯機器を所持する必要もなくなる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。
【0033】〔第1実施形態〕図1には、本発明に係る
情報表示装置10、請求項9〜請求項12に記載の携帯
機器としての携帯端末34の概略構成が各々示されてい
る。情報表示装置10はパーソナル・コンピュータ(P
C)12を備えている。PC12はCPU、ROM、R
AM、入出力ポート及びHDD(何れも図示省略)を含
んで構成されている。
【0034】PC12には大画面のディスプレイ14が
接続されている。ディスプレイ14は、例えばLCD、
プラズマディスプレイ、液晶とプラズマを組み合わせた
PALC方式のディスプレイ、FE(フィールド・エミ
ッション)ディスプレイ、DMD(デジタル・ミラー・
デバイス)を利用したディスプレイ、有機ELディスプ
レイの何れかで構成することができる。ディスプレイ1
4は壁部に取り付けられており、制御部22(後述)か
らPC12に入力された情報に従い、PC12によって
種々の情報が表示されるようになっている。ディスプレ
イ14は本発明の表示手段に対応している。
【0035】また、情報表示装置10は無線通信ユニッ
ト16を備えている。無線通信ユニット16は無線通信
部18にアンテナ20が接続されて構成されており、ア
ンテナ20を介し、微弱な電磁波(例えば通信可能範囲
が10m程度以下等となる電磁波)により無線通信を行
う機能を備えている(携帯端末34も同様:詳細は後述
する)。無線通信部18は本発明に係る検知手段(詳し
くは請求項10〜請求項12に記載の検知手段)に対応
している。また、後述する制御部22も検知手段として
の機能を兼ね備えている。
【0036】なお、微弱な電磁波による無線通信として
は、公知の種々の通信方式による通信を適用可能である
が、本実施形態ではBluetoothの規格に準拠した無線通
信を行うために、Bluetoothの規格に準拠した無線通信
回路が搭載されたチップを含んで無線通信部18を構成
している。このチップは非常に小型かつ安価であり、情
報表示装置10のコストを抑制することができる。
【0037】図2に示すように、無線通信ユニット16
はディスプレイ14配設位置の近傍に配設されている。
従って、携帯端末34を所持した情報表示装置10の利
用者がディスプレイ14の配設位置前方の所定箇所に到
来すると、無線通信ユニット16と携帯端末34の間で
微弱な電磁波による無線通信が可能となる。
【0038】無線通信ユニット16の無線通信部18
は、CPU、ROM、RAM、及び入出力ポート(何れ
も図示省略)がバスを介して互いに接続されて構成され
た制御部22に接続されており、制御部22はPC12
に接続されている。制御部22には記憶部24が接続さ
れており、増幅器23を介してスピーカ25も接続され
ている。記憶部24は各種のデータやプログラム等を記
憶するものであり、記憶内容を書き替え可能な不揮発性
の情報記憶媒体、例えばハードディスクやバックアップ
電源に接続されたRAM等を含んで構成されていること
が望ましい。制御部22はPC12と共に本発明に係る
制御手段(詳しくは請求項2〜請求項6に記載の制御手
段)に対応している。
【0039】一方、例として図3に示すように、携帯端
末34は、その前面に、LCD等から成り各種情報を表
示可能な表示部36、電源スイッチやテンキー等を含ん
で構成された操作部38が各々設けられている。図1に
示すように、表示部36及び操作部38は、携帯端末3
4の本体に内蔵されたバイブレータ40と共に、CP
U、ROM、RAM及び入出力ポート(何れも図示省
略)がバスを介して互いに接続されて構成された制御部
42に接続されている。
【0040】携帯端末34は携帯電話機としての機能を
兼ね備えている。すなわち、制御部42には、増幅器4
8を介してスピーカ50が接続されていると共に、増幅
器52を介してマイクロフォン54が接続されており、
更に、第1の無線通信部46を介してアンテナ55が接
続されている。スピーカ50は携帯端末34本体の前面
上方に形成された孔60Sの内側に配置されており、マ
イクロフォン54は、携帯端末34本体の前面下方に形
成された孔60Mの内側に配置されている。なお、マイ
クロフォン54は請求項12に記載の音声検出部に対応
している。
【0041】第1の無線通信部46は、公衆電話回線網
を介しての通信を司る部分であり、制御部42の制御下
で、アンテナ55を介し、携帯電話機用として予め定め
られた所定の周波数帯域の電磁波により、有線の公衆電
話回線に接続された基地局と無線通信を行う機能を有し
ている。なお、第1の無線通信部46による無線通信
(公衆電話回線網を介しての通信)において、操作部3
8のテンキーは、携帯端末34を所持している利用者が
通話すべき相手先電話番号等の情報を入力するために用
いられ、表示部36には相手先電話番号や通話時間、通
話料金等の情報が表示される。
【0042】また、携帯端末34は第2の無線通信部5
6を備えており、この第2の無線通信部56にはアンテ
ナ58が接続されている。第2の無線通信部56は、情
報表示装置10の無線通信部18と同様に、微弱な電磁
波により無線通信を行う機能を備えている。第2の無線
通信部56は請求項9及び請求項10に記載の無線通信
部に対応している。なお、第2の無線通信部56もBlue
toothの規格に準拠した無線通信回路が搭載されたチッ
プを含んで構成されており、これにより携帯端末34の
大型化、コストの上昇を抑制することができる。なお、
第2の無線通信部56は制御部42にも接続されてい
る。
【0043】次に本第1実施形態の作用を説明する。情
報表示装置10の制御部22は、情報表示装置10の電
源が投入されると、待機時に表示するための画像として
予め定められた画像(動画像でも静止画像でもよい)を
PC12によってディスプレイ14に表示させる。な
お、これに代えてディスプレイ14の電源をオフするこ
とで情報表示装置10の消費電力量を節減するようにし
てもよい。一方、情報表示装置10の無線通信ユニット
16には電力が常時供給され、通信可能範囲内に携帯端
末34が存在しているか否かを問い合わせるポーリング
信号をアンテナ20を介して常時、又は所定周期で繰り
返し発信する。
【0044】一方、利用者に所持される携帯端末34の
第2の無線通信部56は、携帯端末34本体の電源のオ
ンオフに拘わらず常時電力が供給されており、アンテナ
58を介してポーリング信号を受信したか否かを常時監
視している。携帯端末34を所持している利用者がディ
スプレイ14の配設位置近傍(無線通信ユニット16の
通信可能範囲内)に到来すると、無線通信ユニット16
から送信されたポーリング信号が、アンテナ58を介し
て携帯端末34の第2の無線通信部56に受信される。
ポーリング信号を受信したことを検知すると、第2の無
線通信部56は、受信したポーリング信号に応答する応
答信号をアンテナ58を介して送信すると共に、携帯端
末34本体の電源がオンとなっているか否かを判断し、
本体の電源がオフとなっていた場合は、少なくとも制御
部42に電力が供給されるように制御する。
【0045】これにより、携帯端末34を所持している
利用者が携帯端末34本体の電源をオフしていた場合に
も、制御部42が後述する受信信号対応処理を実行可能
な状態となるので、受信信号対応処理のステップ150
(後述)により、第2の無線通信部56経由で外部から
信号を受信したことを利用者に確実に通知することがで
きる。
【0046】携帯端末34の第2の無線通信部56から
送信された応答信号は無線通信ユニット16に受信さ
れ、携帯端末34の存在が無線通信ユニット16の無線
通信部18に検知される。これにより、無線通信部18
と第2の無線通信部56の間に無線通信リンクが確立し
(ピコネットが形成され)、無線通信部18及び第2の
無線通信部56にピコネット上でのアドレスが各々付与
される。無線通信部18はBluetoothのピコネットのマ
スタとして機能し、ピコネットを介して携帯端末34の
第2の無線通信部56と通信可能な状態を維持するため
の所定の処理(例えば周波数ホッピング等)を行う。
【0047】また、既にピコネットが形成されている状
態で、新たな利用者がディスプレイ14の配設位置近傍
に到来すると、該新たな利用者が所持している携帯端末
34の第2の無線通信部56が情報表示装置10の無線
通信部18と無線通信可能な状態になり、ピコネット上
でのアドレスが付与されてピコネットのスレーブにな
る。無線通信部18は、個々のスレーブに付与されたア
ドレスに基づいて、個々のスレーブ(個々の利用者が所
持している携帯端末34)との通信可能状態を維持する
ための処理を行いつつ、個々のスレーブと通信を行う。
【0048】また、情報表示装置10の無線通信部18
は、例えば携帯端末34を所持している利用者がディス
プレイ14の配設位置近傍に到来した、或いはピコネッ
トのスレーブとして機能していた携帯端末34を所持し
ている利用者がディスプレイ14の配設位置から退去し
た等により、ピコネットの形成・消滅、或いはピコネッ
トに参加しているスレーブの数の増減が生じたか否かを
監視することで利用者数の増減が生じたか否かを監視
し、利用者数の増減が生じたことを検知すると、利用者
数が増加又は減少したことをスレーブ(携帯端末34)
のアドレスと共に制御部22に通知する。制御部22で
は、利用者数の増減が生じたことが無線通信部18から
通知されると割込みがかかり、制御部22のCPUが記
憶部24に記憶されている所定のプログラムを実行する
ことで、図4に示す利用者数増減割込処理が実行され
る。
【0049】利用者数増減割込処理では、まずステップ
100において利用者数(ピコネットに参加しているス
レーブ(携帯端末34)の数)が増加したか否か判定す
る。判定が肯定された場合にはステップ102へ移行
し、利用者数を表す変数n(以下、単に利用者数nとい
う)を1だけインクリメントする。次のステップ104
では、インクリメント後の利用者数nが予め定められた
最大利用者数nmaxよりも大きくなったか否か判定す
る。
【0050】詳細は後述するが、本実施形態では、ディ
スプレイ14の配設位置近傍に新たな利用者が到来する
毎に、到来した利用者に対応する表示領域(利用者の指
示に応じて情報を表示する領域:請求項3に記載の表示
領域に相当)をディスプレイ14の表示画面上に設ける
と共に、対応する表示領域内のみを移動可能なカーソル
(請求項2に記載のカーソルに相当)を対応する表示領
域内に表示し、カーソルの位置を表示領域内で移動させ
たり所定の指示を与える操作を行うことで、該表示領域
に所望の情報を表示させる権利(操作権)を利用者に付
与する。しかしながら、ディスプレイ14の配設位置近
傍に到来した利用者数と同数の表示領域を設けると、非
常に多数の利用者が到来したときに、個々の利用者に対
応する表示領域の面積が非常に小さくなることで、表示
領域に表示した情報の視認が困難になることが考えられ
る。
【0051】上記を考慮し、本実施形態では対応する表
示領域を設けて操作権を付与する利用者数に上限値(最
大利用者数nmax)を設けており、ステップ104の判
定が否定された場合にはステップ106へ移行し、無線
通信部18から通知された携帯端末34のアドレス(利
用者数増加に伴う割込みでは、ディスプレイ14配設位
置近傍に到来した利用者が所持している携帯端末34の
アドレスが通知される)を利用者識別情報として、新規
に到来した利用者に対して操作権を付与した後にステッ
プ124へ移行する。
【0052】また、ステップ104の判定が肯定された
場合には、新規に到来した利用者に対して操作権を付与
することなく(無線通信部18から通知された携帯端末
34のアドレスの記憶のみを行って)、利用者数増減割
込処理を終了する。このように、ステップ104の判定
は請求項6に記載の制御手段に対応している。
【0053】一方、ステップ100の判定が否定された
場合にはステップ108へ移行し、利用者数nを1だけ
デクリメントする。次のステップ110では、無線通信
部18から通知された携帯端末34のアドレス(利用者
数減少に伴う割込みでは、ディスプレイ14配設位置近
傍から退去した利用者が所持していた携帯端末34のア
ドレスが通知される)に基づいて、退去した利用者は操
作権を付与していた利用者か否か判定する。
【0054】ステップ110の判定が否定された場合に
はステップ116へ移行するが、ステップ110の判定
が肯定された場合には、ステップ112において、退去
した利用者に付与していた操作権を抹消し、次のステッ
プ114において、ディスプレイ14の表示画面上に設
けていた対応する表示領域を消去した後にステップ11
6へ移行する。
【0055】ステップ116では、先のステップ108
でデクリメントを行った後の利用者数nが0になったか
否か判定する。判定が肯定された場合には、ディスプレ
イ14の配設位置近傍には利用者は存在していないと判
断できるので、ステップ118で待機時に表示するため
の画像をPC12によってディスプレイ14に表示さ
せ、利用者数増減割込処理を終了する。なお、これに代
えてディスプレイ14の電源をオフすることで情報表示
装置10の消費電力量を節減するようにしてもよい。
【0056】一方、ステップ116の判定が否定された
場合にはステップ120へ移行し、ステップ108のデ
クリメント後の利用者数nが最大利用者数nmax以上か
否か判定する。ステップ120の判定が肯定された場合
には、操作権が付与されていない利用者がディスプレイ
14の配設位置近傍に存在していると判断できるので、
ステップ122へ移行し、操作権を未付与の利用者に対
して操作権を付与した後にステップ124へ移行する。
また、ステップ120の判定が否定された場合には、何
ら処理を行うことなくステップ124へ移行する。
【0057】本実施形態では、ディスプレイ14の表示
画面上に単一又は複数の表示領域を設けるにあたり、個
々の表示領域が互いに重なることなく個々の表示領域の
全面が表示されるように、例として図7(A)〜(C)
に示すように、個々の表示領域の面積及び表示位置が、
表示画面上に設けるべき表示領域の数と対応付けされて
予め各々定められている。このため、ステップ124で
は表示画面上に設けるべき表示領域の数、すなわち現
在、操作権を付与している利用者の数(操作権を付与し
ている利用者の数は、利用者数nが最大利用者数nmax
よりも大きい場合を除いて利用者数nに一致する(利用
者数nが最大利用者数nmaxよりも大きい場合は、操作
権を付与している利用者の数=最大利用者数nmax))に
対応する表示領域の面積Sを取得する。
【0058】次のステップ126では、ディスプレイ1
4の表示画面上に既に設けている表示領域が有るか否か
判定する。判定が否定された場合にはステップ131へ
移行するが、判定が肯定された場合にはステップ128
へ移行し、ディスプレイ14の表示画面上に既に設けて
いる表示領域の面積をPC12によって面積Sへ変化さ
せる。また、ステップ130ではディスプレイ14の表
示画面上に既に設けている個々の表示領域の表示位置
が、表示画面上に設けるべき表示領域の数、すなわち操
作権を現在付与している利用者の数に対応する表示位置
へ移動するように、既設の各表示領域をPC12によっ
て再配置させる。
【0059】これにより、今回、新規に到来した利用者
に操作権を付与し、操作権を付与した利用者の数が増加
することで、表示画面上に設けるべき表示領域の数が増
加した場合には、既設の表示領域の面積が小さくされる
と共に、操作権を新規に付与した利用者に対応する表示
領域を設けるための空き領域が表示画面上に生ずるよう
に、既設の表示領域が再配置される(請求項4に記載の
制御手段に相当する処理)。また、操作権を付与した利
用者が退去し、操作権が付与された利用者の数が減少す
ることで、表示画面上に設けるべき表示領域の数が減少
した場合には、表示画面に無駄な空き領域が極力生じな
いように、既設の表示領域の面積が大きくされると共に
既設の表示領域が再配置される(請求項5に記載の制御
手段に相当する処理)。なお、操作権が付与された利用
者が退去したものの、操作権未付与の利用者に新規に操
作権を付与したため、操作権を付与している利用者の数
が変化しなかった場合には、個々の表示領域の面積及び
表示位置は変化しない。
【0060】次のステップ131では、操作権を付与し
ている全ての利用者に対し、対応する表示領域の識別方
法を通知する。本実施形態では、個々の利用者が対応す
る表示領域を容易に識別できるように、個々の表示領域
の表示色(例えば表示領域の枠・背景・カーソルの表示
色の少なくとも1つ)を互いに相違させており、ステッ
プ131では、操作権を付与している全ての利用者に対
し、表示領域の識別方法として、対応する表示領域の表
示色を携帯端末34を介して通知する。これは、個々の
表示領域の表示色を通知するための通知情報を記憶部2
4から各々読み出し、読み出した各通知情報を無線通信
ユニット16へ出力し、各通知情報を対応する携帯端末
34へ各々送信するよう指示することによって為され
る。
【0061】無線通信ユニット16の無線通信部18か
ら送信された通知情報が個々の利用者の携帯端末34で
各々受信されることで、個々の利用者が所持している携
帯端末34の表示部36には、例えば「緑色の枠の表示
領域についての操作権が付与されました。キー操作によ
りカーソル移動及びクリックが可能です。」等のメッセ
ージが表示されることになる。これにより、個々の利用
者は、所持している携帯端末34の表示部36に表示さ
れたメッセージを参照することで、対応する表示領域を
認識することができる。このように、ステップ131は
請求項8に記載の通知手段に対応している。
【0062】なお、個々の表示領域の表示色を互いに相
違させることに代えて、例えば個々の表示領域(或いは
個々の表示領域内に表示するカーソル)に、対応する利
用者を識別するための文字(例えば携帯端末34から受
信した利用者の個人情報(例えば氏名等)を表す文字:
個人情報は携帯端末34に予め登録しておけばよい)を
付加することで、対応する表示領域を個々の利用者に認
識させるようにしてもよい。
【0063】また、例えば携帯端末34の操作部38の
特定のキーが利用者によって押されたときに、対応する
表示領域の表示を一時的に変化させる(例えば輝度及び
色の少なくとも一方を一時的に変化させる)と共に、表
示領域の表示の変化パターン(例えば特定のキーが押さ
れたときの表示の変化回数や変化周期等)を個々の表示
領域毎に相違させ、対応する表示領域の表示の変化パタ
ーンを携帯端末34を介して個々の利用者に各々通知す
ることで、対応する表示領域を個々の利用者に認識させ
るようにしてもよい。
【0064】また、ステップ131では操作権を付与し
ている全ての利用者に対して表示領域の識別方法を通知
しているが、これに限られるものではなく、新規に操作
権を付与した利用者のみに対して通知を行うようにして
もよいし、通常は新規に操作権を付与した利用者のみに
対して通知を行い、表示領域の再配置を行った場合には
全ての利用者に対して通知を行うようにしてもよい。ま
た、ステップ131では、表示領域の数が変化(増加又
は減少)する毎に表示領域の識別方法を利用者に通知す
ることになるが、これに限られるものではなく、表示領
域の数が増加するときにのみ上記の通知を行うようにし
てもよい。
【0065】次のステップ132では操作権を新規に付
与した利用者が存在しているか否か判定する。判定が否
定された場合には、何ら処理を行うことなく利用者数増
減割込処理を終了するが、判定が肯定された場合にはス
テップ134へ移行し、ディスプレイ14の表示画面の
うち表示領域を設けていない領域に、操作権を新規に付
与した利用者に対応する表示領域を設ける。次のステッ
プ136では、新規に設けた表示領域に最初に表示すべ
き画像として予め定められている初期画像(動画像でも
静止画像でもよい)を、ステップ134で設けた表示領
域にPC12によって表示させると共に、表示領域内に
カーソルを表示させる。
【0066】なお、操作権を付与している利用者と同数
の表示領域をディスプレイ14の表示画面上に設け、個
々の利用者からの指示に応じて、対応する表示領域に表
示している情報を切替えることは、例えばウインドウ
(表示領域)に表示している情報を利用者からの指示に
応じて切替える特定のアプリケーションをPC12にイ
ンストールしておくと共に、この特定のアプリケーショ
ンを、外部(制御部22)から起動可能で、外部から起
動される毎に、外部から指示されたサイズのウインドウ
を、外部から指示された表示位置に生成し、かつウイン
ドウのサイズ及び表示位置の変更を外部から指示可能な
ように設定しておくことで実現することができる。
【0067】この態様において、操作権を新規に付与し
た利用者に対応する表示領域を設けることは、表示領域
(ウインドウ)の面積(サイズ)及び表示位置を指定し
て前記特定のアプリケーションを新規に起動することに
よって実現できる。また、表示画面上に既に設けられて
いる表示領域の面積及び表示位置を変更することも、個
々の表示領域に対応する特定のアプリケーションの個々
のタスクに対し、表示領域(ウインドウ)の面積(サイ
ズ)及び表示位置の変更を指示することによって実現す
ることができる。
【0068】また、ステップ138では、表示領域に所
望の情報を表示させるための利用者の操作(利用者が所
望の指示を与えるための動作)を通知する通知情報を記
憶部24から読み出し、読み出した通知情報を無線通信
ユニット16に出力し、新規に操作権を付与した利用者
が所持している携帯端末34へ前記通知情報を送信する
よう指示する。
【0069】例として図9(A)〜(F)には、本実施
形態において個々の表示領域に表示される画像の一例を
示す。詳しくは、図9(D)及び(F)は利用者が表示
領域への表示を所望する画像(画面)の一例を示し、図
9(A)〜(C)及び(E)は利用者が表示領域に所望
の画像を表示させるための選択画像(選択画面)の一例
を示す。なお、図9(A)は図9の例における初期画像
である。図9からも明らかなように、本実施形態に係る
選択画面には、表示領域に所望の情報を表示させるため
の複数の選択肢がボックス70として表示されており、
表示領域への画像の表示にあたってはカーソル(ポイン
タ)72が表示画像(画面)に重ねて表示される。
【0070】利用者は、選択画面上でカーソル72を移
動させ、カーソル72の表示位置が、所望の情報を表示
させるための特定の選択肢を表すボックス70に合致し
ている状態で、該ボックス70を選択するクリックを行
うことにより、表示領域に所望の情報を表示させる。本
第1実施形態では、カーソル72の移動及びクリック
(ボックス70の選択)を行うための操作(動作)とし
て2種類の操作(動作)が用意されている。
【0071】上記の操作(動作)の1つは、携帯端末3
4の操作部38のテンキー操作である。図3にも示すよ
うに、操作部38には「←」「→」「↑」「↓」の矢印
記号が付されたキーが設けられていると共に、「Ente
r」キーが設けられている。携帯端末34を所持してい
る利用者は、矢印記号が付された4個のキーのうち所望
の移動方向に対応する矢印記号が付された特定のキーを
押すことによってカーソル72を移動させることが可能
とされ、「Enter」キーを押すことでクリックを行うこ
とが可能とされている。
【0072】また、カーソル72の移動及びクリックを
行うための他の操作(動作)は音声による操作である。
携帯端末34を所持している利用者は、カーソルの移動
方向を指定する音声「左」「右」「上」「下」を発声し
た後に「Enter」キーを押すことでカーソル72を移動
させることが可能とされ、クリックを指示する音声であ
る「選択」を発声した後に「Enter」キーを押すことで
クリックを行うことが可能とされている。
【0073】このため、ステップ138で記憶部24か
ら読み出されて携帯端末34へ送信される通知情報は、
例として図8に示すように、上記2種類の操作(動作)
に対応して、上記2種類の操作(動作)によるカーソル
72の移動及びクリックを各々説明する文字列を表して
いる。そして、次のステップ140では、新規に操作権
を付与した利用者に対応する情報表示処理(詳細は後
述)を起動し、利用者数増減割込処理を終了する。この
ように、情報表示処理は、ディスプレイ14の表示画面
に対応する表示領域が設けられて操作権が付与された全
ての利用者に対して各々起動され、操作権が付与された
利用者が複数存在している状況下では、個々の利用者に
対応する情報表示処理が並列に実行される。
【0074】一方、携帯端末34の第2の無線通信部5
6は、ポーリング信号に対する応答信号を送信した後
に、無線通信ユニット16から何らかの信号を受信する
と、制御部42に対し、受信信号対応処理を実行するよ
う依頼する。これにより、図6に示す受信信号対応処理
が携帯端末34の制御部42によって実行される。な
お、この受信信号対応処理についても、制御部22のR
OMに記憶されている所定のプログラムを制御部22の
CPUが実行することによって成される。
【0075】受信信号対応処理では、ステップ150で
バイブレータ40を作動させ、第2の無線通信部56経
由で外部から信号を受信したことを携帯端末34の所持
者(利用者)に通知する。なお、スピーカ50から特定
の音を発生させることで上記の通知を行うようにしても
よいし、バイブレータ40の作動及び音の発生を各々行
うようにしてもよい。ステップ152では、第2の無線
通信部56経由で外部から受信した信号が表す情報を取
り込み、次のステップ154では、ステップ152で取
り込んだ情報を解析し、該情報の内容に応じて処理を分
岐する。
【0076】第2の無線通信部56が設けられた携帯端
末34において、第2の無線通信部56を経由しての信
号の送受信は、利用者が情報表示装置10のディスプレ
イ14に所望の情報を表示させる以外にも、種々の用途
に利用可能である。第2の無線通信部56経由で外部か
ら受信した信号が表す情報が、情報表示装置10から送
信された通知情報でなかった場合にはステップ154か
らステップ156へ移行し、第2の無線通信部56経由
で今回受信した信号(情報)に応じた処理を行った後に
受信信号対応処理を終了する。
【0077】また、第2の無線通信部56経由で外部か
ら受信した信号が表す情報が、情報表示装置10から送
信された通知情報であった場合には、ステップ154か
らステップ158へ移行し、ステップ152で取り込ん
だ通知情報に応じて表示部36の表示を切替える(表示
部36に表示されている画像を前記通知情報が表す画像
に変更する)。
【0078】これにより、携帯端末34を所持した利用
者がディスプレイ14の配設位置近傍に到来すると、操
作権が付与された場合には、所持している携帯端末34
の表示部36に、対応する表示領域の識別方法(詳しく
は、対応する表示領域の表示色)を通知する文字列や、
キー操作及び音声入力によるカーソル72の移動及びク
リックを各々説明する文字列(例として図3参照)が表
示されることになり、利用者は、所持している携帯端末
34を介してディスプレイ14の表示画面上に設けられ
た表示領域に所望の情報を表示させることが可能か否
か、及び、対応する表示領域が何れかを容易に認識する
ことができる。また、操作権が付与された利用者は、対
応する表示領域に表示されているカーソル72を移動さ
せたりクリックを行うためのキー操作や音声入力の要領
を認識することができる。
【0079】なお、携帯端末34の表示部36は表示面
の面積が限られているため、例として図8にも示すよう
に、情報表示装置10の無線通信部18から受信した情
報全体を表示部36に同時に表示することが困難となる
ことも考えられる。このような場合には、例えば受信し
た情報の一部のみを表示部36に表示させると共に、自
動又は利用者の指示に応じて表示情報をスクロールさせ
ることで、受信した情報の全体を表示させるように構成
することができる。
【0080】また、携帯端末34の表示部36に文字等
の情報を表示させることで利用者への通知を行うことに
代えて、通知情報として音声情報が送信されるように情
報表示装置10を構成し、ステップ158において、通
知情報として受信した音声情報が表す音声をスピーカ5
0から再生するか、或いは前記音声情報を携帯端末34
へ送信し前記音声情報が表す音声を携帯端末34のスピ
ーカ50から再生させることで、利用者への通知を音声
によって行うようにしてもよい。
【0081】ステップ160では、タイマのタイマ値を
リセットしてタイマを再スタートさせた後にステップ1
62へ移行し、携帯端末34の操作部38に対し利用者
によってキー操作が行われることで何らかの情報が入力
されたか否か判定する。判定が否定された場合にはステ
ップ164へ移行し、利用者によって音声入力が有った
か否か判定する。この判定が否定された場合にはステッ
プ166へ移行し、情報表示装置10の利用が終了した
ことで利用者が所定の終了操作を行ったか否か判定す
る。判定が否定された場合にはステップ168へ移行
し、利用者がディスプレイ14の配設位置近傍から退去
することで、情報表示装置10の無線通信部18との無
線通信リンクが切断されたか否か判定する。この判定が
否定された場合にはステップ170へ移行し、所定時間
が経過したか(再スタートさせたタイマがタイムアウト
したか)否か判定する。この判定も否定された場合には
ステップ162に戻り、何れかの判定が肯定される迄ス
テップ162〜ステップ170を繰り返す。
【0082】利用者によるキー操作及び音声入力が所定
時間以上行われないことでステップ170の判定が肯定
された場合には、例えば利用者が、情報表示装置10を
利用する(ディスプレイ14に所望の情報を表示させ
る)意思なくディスプレイ14の配設位置近傍を単に通
りかかっただけであると判断できるので、何ら処理を行
うことなく受信信号対応処理を終了する。
【0083】一方、表示部36に表示された文字列(通
知情報)に基づき、操作権が付与された利用者が、対応
する表示領域に所望の情報を表示させるために、操作部
38に対して所定時間以内にキー操作を行った(例えば
矢印記号が付された4個のキーのうちの何れかのキーを
押したり「Enter」キーを押した)場合には、ステップ
162の判定が肯定されてステップ172へ移行し、利
用者によって操作部38が操作されることで入力された
指示情報を第2の無線通信部56へ出力することで、該
指示情報を情報表示装置10の無線通信部18へ送信す
るよう第2の無線通信部56に指示した後にステップ1
60に戻る。
【0084】また、表示部36に表示された文字列(通
知情報)に基づき、操作権が付与された利用者が、表示
領域に所望の情報を表示させるために、操作部38に対
して所定時間以内に音声入力動作を行った(例えば
「左」又は「右」又は「上」又は「下」と発声した後に
「Enter」キーを押した等の)場合には、ステップ16
4の判定が肯定されてステップ174へ移行する。利用
者が発声した音声は、マイクロフォン54によってアナ
ログの音声信号に変換された後に制御部42に入力さ
れ、制御部42によってデジタルの音声情報に変換され
る。ステップ174では音声情報を第2の無線通信部5
6へ出力し、該音声情報を情報表示装置10の無線通信
部18へ送信するよう第2の無線通信部56に指示した
後にステップ160に戻る。
【0085】情報表示装置10の制御部22で実行され
る情報表示処理では、図5に示すように、まずステップ
180において、操作権を付与した特定の利用者が所持
している特定の携帯端末34から何らかの信号(情報)
を受信したか否か判定する。判定が否定された場合には
ステップ182へ移行し、特定の携帯端末34に通知情
報を送信してから、又は特定の携帯端末34より前回何
らかの信号を受信してから所定時間が経過したか否か判
定する。ステップ182の判定も否定された場合にはス
テップ184へ移行し、操作権を付与した特定の利用者
が通信可能範囲外へ退去した等により、特定の携帯端末
34との無線リンクが切断されたか否か判定する。ステ
ップ184の判定も否定された場合にはステップ180
に戻り、ステップ180〜184の何れかの判定が肯定
される迄ステップ180〜184を繰り返す。
【0086】特定の携帯端末34からの何らかの信号を
無線通信部18が受信したことが無線通信部18から通
知されると、ステップ180の判定が肯定されてステッ
プ186へ移行する。ステップ186では、無線通信部
18が受信した信号を無線通信部18から取り込み、特
定の携帯端末34から受信した信号が、操作権を付与し
た特定の利用者が発声した音声を表す信号か否か判定す
る。
【0087】特定の利用者が操作部38に対してキー操
作を行うことで特定の携帯端末34から送信された信号
を受信した場合には、ステップ186の判定が否定され
てステップ188へ移行し、特定の携帯端末34から受
信した信号に基づき、特定の利用者から指示された操作
がカーソル72の移動かクリックかを判別する。一方、
特定の利用者が音声入力を行うことで特定の携帯端末3
4から送信された信号を受信した場合には、ステップ1
86の判定が肯定されてステップ190へ移行し、受信
した信号を前記利用者が発声した音声を表す音声信号に
変換し、変換後の音声信号に対して公知の音声認識処理
を行うことにより、特定の利用者から指示された操作が
カーソル72の移動かクリックかを判別する。
【0088】次のステップ192では、ステップ188
又はステップ190における操作判別の結果に応じて処
理を分岐し、指示された操作がカーソル72の移動(ポ
インタ移動)であればステップ194へ移行する。ステ
ップ194では、指示された操作におけるカーソル72
(ポインタ)の移動方向及び移動量を判定し、判定した
移動方向へ判定した移動量だけカーソル72が移動する
ようにマウスを操作したときにマウスから出力される信
号を生成する。また、指示された操作がクリック動作で
あればステップ196へ移行し、マウスのボタンがクリ
ックされたときにマウスから出力される信号を生成す
る。
【0089】そして次のステップ198では、ステップ
194又はステップ196で生成した信号を、利用者識
別情報と対応付けてPC12へ出力する。これによりP
C12では、マウスが操作されてカーソルの移動又はク
リックが行われた場合と同様に、対応する表示領域に表
示している画像上でのカーソル72の表示位置を、入力
された信号が表すカーソル72の移動指示に応じて変化
させたり、対応する表示領域に表示している画像を、入
力された信号が表すクリック動作によって選択された特
定のボックス70と関連付けられた画像に切替える処理
が行われることになる。
【0090】なお、音声入力によってカーソル72を移
動させる場合のカーソル72の移動量は、例えば特定の
方向へのカーソル72の移動を指示する音声を表す信号
が1回入力されたときのカーソル72の移動量を固定的
に定めておき、上記信号の入力回数に比例する移動量だ
けカーソル72を移動させるようにしてもよいし、上記
信号が1回入力されたときのカーソル72の移動量を、
利用者が発声した音声の音量に応じて変化するように定
めておき、上記信号の入力回数及び音声の音量に応じた
移動量だけカーソル72を移動させるようにしてもよ
い。また、特定の方向へのカーソル72の移動を指示す
る音声を表す信号が入力されると、カーソル72の移動
の停止を指示する音声を表す信号が入力される迄の間、
カーソル72が特定の方向へ継続的に移動させるように
してもよい。
【0091】ステップ198の処理が完了するとステッ
プ180に戻る。これにより、特定の携帯端末34か
ら、所定時間よりも短い時間間隔で信号を受信している
間は、特定の携帯端末34から信号を受信する毎にステ
ップ120の判定が肯定され、ステップ126以降の処
理が繰り返し実行される。これにより、操作権が付与さ
れた特定の利用者が、所持している携帯端末34を介
し、対応する表示領域に所望の情報を表示させることが
可能となる。
【0092】ディスプレイ14の表示画面上に設けた表
示領域に表示される情報(画像)の一例として、本発明
に係る情報表示装置10が地下通路に設置されており、
該地下通路を通行する通行者に対して出口を案内する情
報を提示する場合に表示される画像について説明する。
【0093】この例では、ディスプレイ14の表示画面
上に新規に表示領域が設けられると、図9(A)に示す
ように、「周辺施設検索」と表記されたボックス及び
「周辺地図表示」と表記されたボックスが設けられた画
面を初期画像として表示領域に表示する。「周辺施設検
索」は、情報表示装置10が設置された地下通路の複数
の出口の周辺に存在する各種施設のうち、利用者が表示
を所望している特定施設の最寄の出口、及び該出口と特
定施設の位置関係をディスプレイ14に表示するもので
あり、「周辺地図表示」は、前記複数の出口のうち利用
者が指定した出口周辺の地図をディスプレイ14に表示
するものである。
【0094】表示領域に上記の初期画面が表示されてい
る状態で、「周辺施設検索」と表記されたボックスを指
し示す位置へカーソル72が移動され、該ボックスが選
択(クリック)されるように、キー操作又は音声入力に
よって利用者がカーソル72の移動及びクリックを指示
すると、例として図9(B)に示すように、特定施設
(検索したい施設)の名称の最初の1文字を選択するた
めの選択画面がPC12によって表示領域に表示され
る。
【0095】この選択画面には、50音の個々の文字が
記された多数個のボックスが設けられており、特定施設
の最初の1文字が記されたボックスを指し示す位置へカ
ーソル72が移動され、該ボックスが選択(クリック)
されるように、キー操作又は音声入力によって利用者が
カーソル72の移動及びクリックを指示すると、選択さ
れた文字をキーにして、PC12のHDD等に予め記憶
されている周辺施設データベースがPC12によって検
索され、例として図9(C)に示すように、特定施設を
選択するための選択画面がPC12によって表示領域に
表示される。
【0096】この選択画面には、最初の1文字が選択さ
れた文字に一致する全ての施設の名称が各々記された複
数個のボックスが設けられており、特定施設の名称が記
されたボックスを指し示す位置へカーソル72が移動さ
れ、該ボックスが選択(クリック)されるように、キー
操作又は音声入力によって利用者がカーソル72の移動
及びクリックを指示すると、選択された特定施設の最寄
の出口がPC12によって判断されると共に、PC12
のHDD等に予め記憶されている各出口周辺の地図デー
タのうち、前記最寄の出口と判断した出口周辺の地図デ
ータが読み出され、例として図9(D)に示すように、
特定施設の最寄の出口及び該出口と特定施設の位置関係
を表す地図画像がPC12によって表示領域に表示され
る。利用者は、表示領域に表示された地図画像を参照す
ることにより、所望の情報(例えば最寄の出口及び該出
口から特定施設に至る道順等)を取得することができ
る。
【0097】また、表示領域に初期画面が表示されてい
る状態で、「周辺地図表示」と表記されたボックスを指
し示す位置へカーソル72が移動され、該ボックスが選
択(クリック)されるように、キー操作又は音声入力に
よって利用者がカーソル72の移動及びクリックを指示
すると、例として図9(E)に示すように、周辺地図を
表示すべき出口を選択するための選択画面がPC12に
よって表示領域に表示される。
【0098】この選択画面には、情報表示装置10が設
置された地下通路の全ての出口の通称が各々記された複
数個のボックスが設けられており、特定の出口の通称が
記されたボックスを指し示す位置へカーソル72が移動
され、該ボックスが選択(クリック)されるように、キ
ー操作又は音声入力によって利用者がカーソル72の移
動及びクリックを指示すると、選択された特定の出口周
辺の地図データが読み出され、例として図9(F)に示
すように、特定の出口周辺の地図画像がPC12によっ
て表示領域に表示される。利用者は、表示領域に表示さ
れた地図画像を参照することにより、所望の情報(例え
ば選択した特定の出口の位置等)を取得することができ
る。
【0099】なお、プリンタ等を設置し、利用者の指示
に応じて表示領域に表示している画像(画面)のハード
コピーを印刷して利用者に提供するようにしてもよい。
また、利用者に提示される情報は、ディスプレイ14に
表示可能な情報(文字情報や画像情報)のみに限られる
ものではなく、PC12からの指示により必要に応じて
スピーカ25から音声も再生される。また、音声はスピ
ーカ25から再生することに限られるものではなく、音
声情報を携帯端末34へ送信することで、携帯端末34
のスピーカで音声を再生させるようにしてもよい。
【0100】操作権が付与された利用者が所望の情報を
取得したことで情報表示装置10の利用が終了すると、
利用者が所持している携帯端末34では、利用者によっ
て終了操作が行われることで受信信号対応処理(図6)
のステップ166の判定が肯定されるか、或いは利用者
がディスプレイ14の配設位置近傍から退去することで
受信信号対応処理(図6)のステップ168又はステッ
プ170が肯定され、受信信号対応処理が終了する。ま
た、情報表示装置10側では、情報表示処理(図5)の
ステップ182又はステップ184の判定が肯定される
ことで、前記利用者に対応する情報表示処理が終了する
と共に、利用者数増減制御処理(図4)が再度実行さ
れ、ステップ114において、退去した利用者に対応す
る表示領域が消去されることになる。
【0101】上述したように、本第1実施形態では、デ
ィスプレイ14の配設位置近傍に複数の利用者が到来し
た場合にも、個々の利用者に対応する表示領域が各々設
けられ、個々の表示領域に表示されている情報が、対応
する利用者の指示に応じて各々切替わるので、個々の利
用者が所望する情報がディスプレイ14の表示画面に並
列に表示されることになり、個々の利用者が所望する情
報を迅速に提供することができる。また、本第1実施形
態では、利用者がキー操作又は音声入力を行うことで表
示領域に表示されている情報が切替わるので、マウス等
の情報入力機器を設置する必要もなくなる。
【0102】〔第2実施形態〕次に本発明の第2実施形
態について説明する。なお、本第2実施形態において第
1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を
省略する。
【0103】図10に示すように、本第2実施形態で
は、より多数の利用者に並列に情報を提示することを目
的として情報表示装置11が複数設けられており、それ
ぞれの情報表示装置11のディスプレイ14は互いに近
接した位置に設置されている。また、本第2実施形態に
係る携帯端末35には、利用者の指示に応じて光ビーム
を射出する光ビーム射出部62が設けられている。利用
者は、複数の情報表示装置11のディスプレイ14の配
設位置近傍に到来し(これに伴い、所持している携帯端
末35とそれぞれの情報表示装置11との間に無線通信
リンクが確立する(ピコネット又はスタッカネットが形
成される))、複数の情報表示装置11の中から利用する
情報表示装置11を選択する際に、操作部38の所定の
キーを押すことで光ビーム射出部62からの光ビームを
射出を指示する。
【0104】図10に示すように、光ビーム射出部62
は制御部42に接続されており、光ビーム射出部62か
らの光ビームの射出が利用者によって指示されると、ピ
コネット上での携帯端末35のアドレスが制御部42か
ら光ビーム射出部62へ出力され、携帯端末35のアド
レスを重畳した光ビーム(携帯端末35のアドレスに応
じて変調した光ビーム)が光ビーム射出部62から射出
される。
【0105】本第2実施形態において、光ビーム射出部
62から射出する光ビームは、図11(B)に示すよう
に、可視域の光から成り携帯端末35のアドレスを重畳
した比較的拡散度の低い(指向性の高い)可視光ビーム
であってもよいし、図11(C)に示すように、近赤外
域の光から成り携帯端末35のアドレスを重畳した比較
的拡散度の高い(指向性の低い)近赤外光ビームであっ
てもよいが、図11(A)に示すように、近赤外域(そ
の他の非可視域でもよい)の光から成り携帯端末35の
アドレスを重畳した比較的拡散度の高い(指向性の低
い)近赤外光ビームと、可視域の光から成る比較的拡散
度の低い(指向性の高い)可視光ビームを、射出光軸が
同一となるように重ね合わせた光ビームであることが好
ましい。
【0106】すなわち、本第2実施形態では、利用者が
携帯端末35を把持し、光ビーム射出部62から射出さ
れる光ビームによって利用対象の情報表示装置11が指
し示されるように利用者が携帯端末35の向きを調整
し、光ビーム射出部62から光ビームを射出させる指示
動作を行うことで、利用対象の情報表示装置11の選
択、及び、利用対象の情報表示装置11へのアドレスの
通知が行われるが(詳細は後述)、図11(B)のよう
な可視光ビームを用いた場合には、安全のために射出光
量を下げざるを得ないため、情報表示装置11でアドレ
スの誤認識等の不都合が生ずる恐れある。一方、図11
(C)のように、光ビームを非可視にすると共に比較的
拡散度を高くした場合には、光ビームによる指示方向を
所持者が目視で確認できないので、光ビームによって利
用対象の情報表示装置11を正確に指し示すことは困難
である。
【0107】これに対し、図11(A)に示した光ビー
ムを用いた場合、光ビームが指し示している方向は可視
光ビームによって目視で確認できるので、光ビームによ
って利用対象の情報表示装置11を指し示す動作を容易
に行うことができると共に、利用対象の情報表示装置1
1へのアドレスの通知は近赤外光ビームによって為され
るので、情報表示装置11がアドレスを誤認識すること
も回避することができる。また、比較的拡散度の高い
(指向性の低い)光ビームによってアドレスを通知して
いるので、情報表示装置11へのアドレスの通知に際
し、利用対象の情報表示装置11を指し示すための本来
の方向と、光ビームの実際の指示方向と、のずれに対す
る許容度が向上する。
【0108】一方、本第2実施形態に係る情報表示装置
11は、携帯端末35の光ビーム射出部62から射出さ
れる光ビームを受光するための光ビーム受光部64を各
々備えている。図12に示すように、光ビーム受光部6
4は光ビームを検出する光センサ64Aを備え、光セン
サ64Aの受光面側に指向性制御パイプ64Bが配置さ
れて構成されている。指向性制御パイプ64Bは中空の
円錐の頂部及び底面を除去した形状とされており、円錐
の頂部に相当する側が光センサ64Aに対応するように
配置されている。
【0109】これにより、光ビーム受光部64の正面
(光センサ64Aの受光面の正面)からずれた箇所に位
置している携帯端末35(図12では符号「35B」を
付して示す)から射出された光ビームは、指向性制御パ
イプ64Bに遮蔽されて光センサ64Aの受光面に入射
されず、光ビーム受光部64の正面に位置している携帯
端末35(図12では符号「35A」を付して示す)か
ら射出された光ビームのみが光センサ64Aによって検
出されることになり、複数の情報表示装置11が比較的
近接した位置に複数存在している場合にも、比較的拡散
度の高い近赤外光ビームが、操作者が意図した利用対象
の情報表示装置11と異なる情報表示装置11の光ビー
ム受光部64でも受光されることを防止することができ
る。
【0110】光ビーム受光部64は制御部22に接続さ
れており、光センサ64Aの受光面に光ビームが入射さ
れることで光センサ64Aから出力される信号(光ビー
ムの検出結果)は制御部22に入力される。また、光ビ
ーム受光部64の近傍には、利用者が目視可能なように
発光部66が配置されている。発光部66は制御部22
に接続されており、制御部22によって点消灯が制御さ
れる。
【0111】次に本第2実施形態の作用を説明する。複
数の情報表示装置11のディスプレイ14の配設位置近
傍に利用者が到来すると、利用者が所持している携帯端
末35の第2の無線通信部56と、各情報表示装置11
の無線通信部18との間に無線通信リンクが確立し、携
帯端末35及び全ての情報表示装置11を含むローカル
ネットワーク(ピコネット又はスタッカネット)が形成
されることで、携帯端末35の第2の無線通信部56に
ローカルネットワーク上のアドレスが付与され、全ての
情報表示装置11の無線通信部18と無線通信可能な状
態となる。
【0112】また利用者は、複数の情報表示装置11
(のディスプレイ14)の存在を認識し、特定の情報表
示装置11の利用を所望した場合、該特定の情報表示装
置11(利用対象の情報表示装置11)の利用を申し込
むために、携帯端末35を把持し、光ビーム射出部62
から射出される光ビームによって利用対象の情報表示装
置11が指し示されるように携帯端末35の向きを調整
し、操作部38の所定のキーを押すことで光ビーム射出
部62からの光ビームを射出を指示する指示動作を行
う。これにより、携帯端末35の制御部42では、無線
通信リンクが確立することで携帯端末35の第2の無線
通信部56に付与されたローカルネットワーク上のアド
レスを取り込み、該アドレスを重畳した非可視光(近赤
外光)ビーム及び可視光ビームを光ビーム射出部62か
ら射出させる。
【0113】個々の情報表示装置11の制御部22で
は、携帯端末35の光ビーム射出部62から射出された
光ビームが光ビーム受光部64によって検出されたか否
かを監視しており、光ビーム受光部64によって光ビー
ムが検出されたことを検知した情報表示装置11(利用
対象の情報表示装置11)の制御部22では、まず、光
ビーム受光部64の近傍に配置された発光部66を一定
時間発光させることで、光ビーム受光部64が光ビーム
を受光したことを利用者に認識させる。
【0114】次に、光ビームが検出されることで光ビー
ム受光部64から入力された信号に基づいて、光ビーム
射出元の携帯端末35のアドレスを認識し、更に、光ビ
ーム射出元の携帯端末35を所持している利用者が自装
置の利用を申し込んでいる(自装置の利用者数が増加し
た)と判断し、第1実施形態で説明した利用者数増減割
込処理(図4)を起動してステップ102以降の処理を
行う。なお、以後の処理は第1実施形態と同じであるの
で、説明を省略する。
【0115】先に説明した第1実施形態では、情報表示
装置10の無線通信部18と無線通信リンクが確立した
全ての携帯端末34(ピコネットの全てのスレーブ)の
所持者を利用者と認識していたが、本第2実施形態のよ
うに情報表示装置11を複数設けた環境下で上記方式を
採用した場合、個々の利用者は複数の情報表示装置11
のうちの何れか1つの情報表示装置10のみを利用する
にも拘らず、個々の携帯端末34の所持者が複数の情報
表示装置10により重複して利用者と認識される、とい
う不都合が生ずる。
【0116】これに対して、本第2実施形態では、利用
者が指示動作を行うことで光ビーム受光部64で光ビー
ムが受光された場合にのみ、自装置の利用者が増加した
と判断するので、個々の携帯端末35の所持者が複数の
情報表示装置11により重複して利用者と認識されこと
を回避することができる。また、利用者が複数の情報表
示装置11の中から所望の情報表示装置11を利用する
ことが可能となる。
【0117】〔第3実施形態〕次に本発明の第3実施形
態について説明する。なお、本第3実施形態において第
1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を
省略する。
【0118】本第3実施形態では、利用者はディスプレ
イ14の配設位置近傍(ディスプレイ14前方の図13
及び図14(B)に示した箇所)に到来し(図13及び
図14(B)では利用者に「80」の符号を付して示
す)、ディスプレイ14の表示画面上に設けられた対応
する表示領域の任意の位置を指し示す指示動作を行うと
共に、指示動作を行っている状態から手を前方向(ディ
スプレイ14に近づく方向)又は後方向(ディスプレイ
14から離間する方向)に移動させるクリック動作を行
うことにより、対応する表示領域に所望の情報を表示さ
せる。
【0119】図15に示すように、本第3実施形態に係
る情報表示装置68の制御部22には、第1実施形態で
説明した無線通信ユニット16に代えて、2台のビデオ
カメラ71A,71Bが接続された撮像制御装置73及
び利用者検出センサ74が各々接続されている。ビデオ
カメラ71A、71Bは、請求項13に記載の撮像手段
に対応している。また、利用者検出センサ74は例えば
ロードセル等で構成されており、指示動作やクリック動
作を行う際に利用者が留まる位置(ディスプレイ14前
方の所定位置)の床部に埋設されている。
【0120】ディスプレイ14の前方の空間(情報入力
空間)の上方には、図14(A)に示すように、情報入
力空間に到来した利用者を照明する照明装置76A、7
6Bが配設されている。なお照明装置76A、76Bか
ら射出される照明光は可視光であっても近赤外光であっ
てもよいが、照明光を近赤外光とする場合には、ビデオ
カメラ71A、71Bとして、近赤外光に感度を有する
CCD等から成るエリアセンサを内蔵し、入射光をエリ
アセンサの受光面に結像させる結像レンズの光入射側
に、近赤外域の波長の光のみを透過するフィルタが設け
られた構成のビデオカメラを用いればよい。
【0121】一方、情報入力空間の上方には、回転放物
面の一部(詳しくは回転対称とならない部分)に相当す
る凹の反射面を有する凹面鏡78が配置されている。ビ
デオカメラ71A、71Bは、凹面鏡78との位置関係
が、オフセットパラボラアンテナにおける反射鏡と1次
放射器の位置関係と略同等になる位置近傍でかつXZ平
面に沿って互いに異なる位置に、凹面鏡78を介して情
報入力空間を略直上より撮像する向きで各々配置されて
いる。
【0122】凹面鏡78は、情報入力空間側から入射さ
れた平行光線束をビデオカメラ71A、71B側へ収束
光線束として反射する光学性能を備えているので、ビデ
オカメラ71A、71Bの撮像範囲(図13及び図14
(B)において、ビデオカメラ71Aの撮像範囲は一点
鎖線を境界とする範囲、ビデオカメラ71Bの撮像範囲
は破線を境界とする範囲である)の水平方向に沿った幅
は、鉛直方向(Z方向)に亘って各々略一定とされてい
る。
【0123】また、本第3実施形態では、ビデオカメラ
71Aは情報入力空間を正確に直上より撮像するように
(図に一点鎖線で示す撮像範囲の境界が鉛直方向に沿う
ように)配置位置が定められている。一方、ビデオカメ
ラ71A、71Bの配置位置はXZ平面に沿ってずれて
いるので、ビデオカメラ71Bによる撮像範囲は、ビデ
オカメラ71Aによる撮像範囲に対してX方向に偏倚し
ており(図18(A)参照)、情報入力空間をやや斜め
上方より撮像する(各図に破線で示す撮像範囲の境界が
鉛直方向に対して若干傾く)範囲となる。
【0124】従って、本第3実施形態に係る情報表示装
置68において、利用者による動作(指示動作やポイン
ティング動作)を認識可能な領域(認識領域)は、ビデ
オカメラ71Aによる撮像範囲とビデオカメラ71Bに
よる撮像範囲とが重複している領域、すなわち図13及
び図14に二点鎖線で囲んで示す領域(図13ではハッ
チングで示す領域)となり、認識領域の水平方向に沿っ
た幅についても、鉛直方向に亘っておおよそ一定とな
る。
【0125】図14(B)からも明らかなように、本第
3実施形態では、情報入力空間に到来した利用者自体は
認識領域から外れ、利用者が指示動作やクリック動作を
行った際に、利用者の手のみが認識領域内に入るよう
に、ビデオカメラ71A、71Bの撮像範囲(凹面鏡7
8の形状・寸法や凹面鏡78、ビデオカメラ71A、7
1Bの位置関係等)が定められている。
【0126】なお、撮像手段(カメラ)として遠赤外線
カメラを用い、人間(利用者)の体温による遠赤外線
と、人間の体温と所定値以上離れた温度(体温よりも高
い温度であっても低い温度であってもよい)に設定又は
温度調整された床から放射される遠赤外光と、によって
人間と背景とを弁別する方法を用いても良い。
【0127】また、図14(A)に凹面鏡78のみ想像
線で示すが、本第3実施形態では、利用者の指示動作及
びクリック動作を認識するための各種の認識用機器群
(凹面鏡78、ビデオカメラ71A、71B、撮像制御
装置73、利用者検出センサ74及び照明装置76A、
76B)が、ディスプレイ14の表示画面と平行に複数
組配置されている。それぞれの機器群は、ディスプレイ
14の前方の互いに異なる箇所に存在する利用者の指示
動作及びクリック動作を認識するように配置位置が調整
されている。
【0128】次に本第3実施形態の作用を説明する。本
第3実施形態では、複数設けられた利用者検出センサ7
4のうちの何れかが利用者の到来を検出する毎に、第1
実施形態と同様の利用者数増減割込処理が実行され、到
来した利用者に対応する表示領域をディスプレイ14の
表示画面上に設けると共に、前記利用者に操作権を付与
する。
【0129】なお、本第3実施形態においても、個々の
利用者が対応する表示領域を容易に識別できるように、
第1実施形態と同様に個々の表示領域の表示色(例えば
表示領域の枠・背景・カーソルの表示色の少なくとも1
つ)を互いに相違させているが、第3実施形態では個々
の利用者が携帯端末34を所持していないため、対応す
る表示領域の表示色を個々の利用者に個別に通知するこ
とは困難である。このため、第3実施形態に係る利用者
数増減割込処理では、個々の利用者に対し、新規に操作
権を付与して表示領域を確保する際にのみ対応する表示
領域の表示色の通知を行い、個々の利用者の利用が終了
する迄の間は、表示領域の再配置等に拘らず個々の利用
者に対応する表示領域の表示色を一定に維持している。
これにより、対応する表示領域を個々の利用者に認識さ
せることができる。
【0130】また、本第3実施形態に係る利用者数増減
割込処理では、ステップ140において、第1実施形態
で説明した情報表示処理に代えて指示判断処理を起動す
る。以下、この指示判断処理について図16のフローチ
ャートを参照して説明する。
【0131】なお、指示判断処理及び後述する特徴点座
標演算処理(図17)は、利用者検出センサ74によっ
て到来が検出された利用者に対し、対応する表示領域を
ディスプレイ14の表示画面上に設けると共に操作権を
新規に付与した場合に起動され、前記利用者の指示動作
及びクリック動作を認識することで、前記利用者からの
指示を判断するものであり、請求項13に記載の認識手
段に対応している。このように、制御部22は請求項1
3に記載の検知手段としての機能を兼ね備えている。ま
た指示判断処理及び特徴点座標演算処理は、利用者検出
センサ74が前記利用者の退去を検出すると実行が終了
される。
【0132】ステップ200ではフラグに0を代入し、
次のステップ202では特徴点座標演算処理を行う。以
下、この特徴点座標演算処理について、図17のフロー
チャートを参照して説明する。ステップ230ではビデ
オカメラ71Aから出力される画像Aを表す画像データ
を取り込み、次のステップ232では取り込んだ画像デ
ータをRAM等に記憶する。ステップ234では、前回
の処理周期で画像Aの画像データを取り込んで記憶して
いるか否か判定する。
【0133】利用者が情報入力空間に到来して最初に特
徴点座標演算処理を行ったときには、画像Aの画像デー
タが記憶されていないので、ステップ234の判定が否
定されて特徴点座標演算処理を終了するが、2回目以降
の前記処理実行時には、前回の処理周期で取り込んだ画
像Aの画像データがRAM等に記憶されているので、前
記判定が肯定されてステップ236へ移行する。
【0134】ステップ236では、前回の処理周期で取
り込んだ画像Aの画像データ、及び今回取り込んだ画像
Aの画像データを用い、双方の画像データが表す画像の
差分を画素毎に演算する。この演算により、ビデオカメ
ラ71Aの撮像範囲内に存在している物体のうち、前回
の処理周期から現在迄の間に動きが有った物体に相当す
る画素のみが「差分有り」になるので、「差分有り」の
画素のみを抽出することにより、動きが有った物体に相
当する画像領域が抽出される。
【0135】なお、利用者の手が認識領域内に位置して
いる場合、利用者が手を前後に移動させる等のクリック
動作を行ったときのみならず、利用者が特定個所を指し
示す指示動作を行っているときであっても、手を空中で
完全に静止させることは困難であるので、利用者の手に
相当する領域は、殆どの場合、前回の処理周期から現在
迄の間に動きが有った物体に相当する画像領域として抽
出されることになる。
【0136】次のステップ238では、ステップ236
の処理により、利用者の手に相当する画像領域(例えば
図18(B)に太線で囲んで示す画像領域)が抽出され
たか否か判定する。なお、認識領域内に存在している物
体は照明装置76A、76Bによって照明されるので、
認識領域内に利用者の手が存在している場合、画像A及
び画像Bの中には、利用者の手に相当する画像領域が、
高輝度の画素から成る所定値以上の面積の連続した領域
として現れる。従って、認識領域内に利用者の手が存在
していれば、該手に相当する画像領域を容易に抽出する
ことができる。
【0137】ステップ236で動きが有った物体に相当
する画像領域が抽出されなかった場合、及びステップ2
36で抽出された画像領域が利用者の手に相当する画像
領域でないと判定した場合には、認識領域内に利用者の
手は存在していないと判断できるので、ステップ238
の判定が否定されて特徴点座標演算処理を終了する。
【0138】一方、ステップ238の判定が肯定された
場合にはステップ240へ移行する。本第3実施形態で
は、利用者による指示動作やクリック動作を認識するた
めの特徴点として利用者の手の指先を用いており、ステ
ップ240では今回取り込んだ画像データが表す画像A
上での特徴点P(図18(B)に示す点PA参照)の位
置(平面座標値)を演算する。
【0139】本第3実施形態において、ビデオカメラ7
1Aの配置位置は、情報入力空間がビデオカメラ71A
によって正確に直上より撮像されるように定められてい
るので、特徴点が鉛直方向に沿って移動(X座標値及び
Y座標値が変化することなく移動)した場合には、特徴
点に対応する画像A上の点PAの位置は殆ど変化しな
い。このように、画像A上での点PAの位置はXYZ座
標系のXY平面上での特徴点の位置に略対応しているの
で、次のステップ242では、ステップ240で求めた
特徴点の位置(平面座標値)を、XYZ座標系における
特徴点のX座標値及びY座標値として記憶する。
【0140】ステップ244では、ビデオカメラ71B
から出力される画像Bを表す画像データを取り込み、次
のステップ246では取り込んだ画像データをRAM等
に記憶する。ステップ248では、前回の処理周期で取
り込んだ画像Bの画像データ、及び今回取り込んだ画像
Bの画像データを用い、双方の画像データが表す画像の
差分を画素毎に演算し、「差分有り」の画素のみを抽出
することで、動きが有った物体に相当する画像領域を抽
出する。そしてステップ250では、今回取り込んだ画
像データが表す画像B上での特徴点(図18(B)に示
す点PB参照)の位置(平面座標値)を演算する。
【0141】図18(A)にも示すように、ビデオカメ
ラ71Bによる撮像範囲は、ビデオカメラ71Aによる
撮像範囲に対してX方向に偏倚しているので、画像A上
での特徴点の位置と画像B上での特徴点の位置は、例と
して図18(B)に点PA及び点PBとして示すようにX
方向に沿ってずれる(偏差dが生ずる)ことになる。
【0142】また、偏差dの大きさは特徴点の高さ位置
(Z方向位置)に応じて変化し、仮に特徴点が凹面鏡7
8の反射面上に位置していたとすると偏差dは0にな
り、特徴点が情報入力空間の床面上に位置していたとす
ると偏差dは最大となる(偏差dの最大値は、情報入力
空間の床面上におけるビデオカメラ71A、71Bの撮
像範囲のずれ量に一致する)。従って、偏差dと特徴点
の高さ(手の高さ)Hとの間には図18(C)に示すよ
うな関係がある。本第3実施形態では、図18(C)に
示すような偏差dと特徴点の高さHとの関係を表すマッ
プが記憶部24に予め記憶されている。
【0143】上記に基づき、ステップ252では画像A
上での特徴点の位置と画像B上での特徴点の位置のX方
向に沿った偏差dを演算し、次のステップ254では、
記憶部24に記憶されている偏差dと特徴点の高さHと
の関係を表すマップに基づいて、ステップ252で求め
た偏差dに対応する特徴点の高さHを求め、求めた高さ
HをXYZ座標系における特徴点のZ座標値として記憶
する。上記処理によって利用者の特徴点の3次元座標値
が得られる。特徴点座標演算処理は繰り返し実行される
ので、該処理によって演算される特徴点の3次元座標の
値は、利用者の姿勢や動作の変化に応じて逐次更新され
る。
【0144】なお、求めた特徴点の高さHが極端に高
い、或いは極端に低い場合には、特徴点の誤認識等が生
じている可能性が非常に高いので、例えば高さHが、図
13及び図14に示す認識領域の上側境界よりも高い、
或いは下側境界よりも低い場合には、認識領域内に利用
者の手は存在していないと判断する等の例外処理を行う
ようにしてもよい。
【0145】特徴点座標演算処理が終了すると、図16
のフローチャートのステップ204へ移行し、特徴点座
標演算処理の結果に基づいて利用者が指示動作を行って
いるか否かを判定する。特徴点座標演算処理では、利用
者が指示動作を行っている場合(撮像によって得られた
画像中に利用者の手に相当する画像領域が存在している
場合)に特徴点の3次元座標を演算するので、この判定
は、例えば特徴点の3次元座標が演算されているか否か
を判断することで行うことができる。判定が否定された
場合にはステップ200に戻り、ステップ200〜ステ
ップ204を繰り返す。
【0146】一方、ステップ204の判定が肯定された
場合はステップ206へ移行し、フラグが「0」か否か
判定する。ステップ206の判定が肯定された場合、情
報入力空間に利用者が到来して指示動作を開始した直後
であると判断できるので、ステップ208で各種のフラ
グや処理モード等の初期設定を行い、ステップ210で
フラグを「1」にしてステップ212へ移行する。ま
た、ステップ206の判定が否定された場合には、何ら
処理を行うことなくステップ212へ移行する。
【0147】ステップ212では、先の特徴点座標演算
処理で演算された特徴点の3次元座標に基づき、利用者
が指し示している方向として、例えば特徴点を通りディ
スプレイ14の表示面と直交する仮想線(図19に示す
仮想線82参照)の延びる方向を求め、利用者が指し示
している位置(指示位置)として、ディスプレイ14の
表示面を含む平面と前記仮想線の交点(図19に示す点
S参照)の座標(平面座標)を演算する。
【0148】次のステップ214では、ステップ212
で演算した指示位置の座標に基づいて、ディスプレイ1
4の表示画面上に設けた対応する表示領域を利用者が指
し示しているか否か判定する。ステップ214の判定が
否定された場合にはステップ202に戻る。一方、ステ
ップ214の判定が肯定された場合にはステップ216
へ移行し、カーソルを表示すべき位置の座標として現在
の指示位置の座標をPC12へ出力し、カーソルの表示
を指示する。これにより、PC12は対応する表示領域
内の指示された位置(現在の指示位置)にカーソルを表
示させる。
【0149】ステップ216で表示領域内にカーソルを
表示させると、次のステップ218では利用者によりク
リック動作が行われたか否か判定する。クリック動作と
しては種々の動作を採用することができ、例えば利用者
が手を前方に素早く移動させる動作(図20(A)参
照、以下「前進クリック」という)や、利用者が手を後
方に素早く移動させる動作(図20(B)参照、以下
「後進クリック」という)をクリック動作とすることが
できる。このクリック動作は、ディスプレイ14の表示
面上の特定の箇所を指し示して選択する動作として極め
て自然な動作であるので、利用者は違和感を感ずること
なくクリック動作を行うことができる。
【0150】前進クリック動作や後進クリック動作が行
われたか否かの判定は、例えば利用者が指示動作を行っ
ている間、ディスプレイ14の表示面と特徴点との距離
k(図19参照)を繰り返し演算し、ステップ218に
おいて、今回演算した距離kと前回演算した距離kとの
差が所定値以上か否かを判断することで行うことができ
る。
【0151】ステップ218の判定が否定された場合に
は、何ら処理を行うことなくステップ202へ戻るが、
ステップ218の判定が肯定された場合にはステップ2
20へ移行し、利用者によって行われたクリック動作に
関する情報(例えばクリック動作時の指示位置(クリッ
ク位置)を表す情報や、利用者によって行われたクリッ
ク動作が前進クリックか後進クリックかを表す情報等)
をPC12へ通知した後にステップ202に戻る。
【0152】これにより、PC12は、通知されたクリ
ック動作に関する情報に基づいて、対応する表示領域に
表示している情報を切替える等の処理を行う。そして上
記処理が繰り返されることにより、第1実施形態と同様
に、利用者が所望する情報が対応する表示領域に表示さ
れることになる。
【0153】このように、本第3実施形態においても、
ディスプレイ14の配設位置近傍に複数の利用者が到来
した場合に、個々の利用者が所望する情報がディスプレ
イ14の表示画面に並列に表示されることになり、個々
の利用者が所望する情報を迅速に提供することができ
る。また、本第3実施形態では、利用者が指示動作やク
リック動作を行うことで対応する表示領域に表示されて
いる情報が切替わるので、第1実施形態と同様に、マウ
ス等の情報入力機器を設置する必要もない。
【0154】なお、上記では利用者が退去したことを検
知すると、該利用者に対応する表示領域を消去するよう
にしていたが、これに限定されるものではなく、表示領
域に情報を表示させるサービスの利用終了を利用者が意
思表示したことを情報表示装置10が検知した場合に、
対応する表示領域を消去するようにしてもよい。上記の
意思表示の検知は、例えば表示画像内に設けた専用のボ
ックス(例えば「利用終了」等の文字が表記されたボッ
クス)がクリックされたか否かに基づいて行うことがで
きる。
【0155】また、上記では新たな利用者が到来したと
きに利用者数nがnmaxを越えた場合には、対応する表
示領域を設けることを含む一切の処理を行わない態様を
説明したが、これに限定されるものではなく、現在、利
用者数がnmaxに達しており表示領域を設けたり操作権
を付与することが困難な状況であることを利用者に通知
するようにしてもよい。この通知は、例えば利用者が所
持している携帯端末34の表示部36又はディスプレイ
14に文字等を表示することで通知するようにしてもよ
いし、音声によって通知するようにしてもよい。また、
利用者が所持している携帯端末34に発光色を切替え可
能な発光部が設けられている場合には、操作権を付与し
た利用者と操作権を未付与の利用者とで携帯端末34の
発光部の発光色を異ならせることで、携帯端末34に操
作権が付与されているか否かを利用者に認識させること
も可能である。
【0156】また、上記では、本発明に係る表示領域に
表示可能な情報の一例として、地下通路の出口案内を表
示させる場合を説明したが、任意の情報を表示領域に表
示可能であることは言うまでもなく、例えばPC12を
インターネット等のネットワークに接続し、利用者が指
定したURLのウェブページ等を表示領域に表示させる
ように構成してもよい。また、本発明に係る情報表示装
置を種々の商品が収納された自動倉庫の前面に配置し、
利用者が所望の商品を指定すると共に決済(支払い)を
完了させると、指定された商品を倉庫から取り出して利
用者へ引き渡す等のように、本発明に係る情報表示装置
を大規模な自動販売機の操作部として用いることも可能
である。
【0157】更に、上記では利用者による指示としてカ
ーソル(ポインタ)の移動及びクリック(選択)動作を
例に説明したが、これに限定されるものではなく、例え
ば一般的なPCにおいてマウスの右ボタンをクリックし
た場合の処理メニューの表示と同様に、利用者による指
示に応じて処理メニューを表示させるようにしてもよ
い。
【0158】また、第1実施形態で説明したように、請
求項10等に記載の携帯機器として、携帯電話機として
の機能を兼ね備えた携帯端末34を用いる態様におい
て、携帯電話機としての機能を利用して通話を行ってい
る間は、携帯端末34の表示部36の表示が突然切替わ
ることで携帯端末34を所持している利用者が混乱する
ことを回避するために、携帯端末34の表示部36の表
示切替えを禁止するようにしてもよい。
【0159】また、上記では予め通知情報を各々記憶し
ておき、携帯端末34の存在が検知されると対応する通
知情報を単に読み出して送信する例を説明したが、これ
に限定されるものではなく、例えば同一の通知内容を互
いに異なる言語表記で表す複数種の通知情報を各々記憶
しておき、携帯端末34を所持している利用者の国籍等
のように、携帯端末34の表示部36に表示すべき言語
表記を特定可能な情報を携帯端末34から送信させ、受
信した情報に基づき、前記複数種の通知情報の中から対
応する言語表記の通知情報を選択的に読み出して送信す
るようにしてもよい。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、利用者の
到来又は利用者からの指示を契機として、前記利用者に
対応する表示対象を表示手段の表示画面上に表示させ、
表示手段の表示画面上に表示させている個々の表示対象
を、対応する利用者からの指示に応じて各々変化させる
と共に、表示手段の表示画面上に表示している表示対象
の数が少なくとも増加したときに、対応する表示対象を
利用者に通知するので、複数の利用者への情報の提供を
円滑かつ効率良く行うことができる、という優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る情報表示装置及び携帯端
末の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 ディスプレイの配置状態、ディスプレイ配設
位置近傍に到来した利用者が携帯端末を操作している状
態を示す斜視図である。
【図3】 第1実施形態に係る携帯端末の前面の外観
(一例)を示す平面図である。
【図4】 情報表示装置によって実行される利用者数増
減割込処理の内容を示すフローチャートである。
【図5】 情報表示装置によって実行される情報表示処
理の内容を示すフローチャートである。
【図6】 携帯端末によって実行される受信信号対応処
理の内容を示すフローチャートである。
【図7】 ディスプレイの表示画面上に設ける表示領域
の数と個々の表示領域の面積及び配置位置の関係の一例
を示すイメージ図である。
【図8】 携帯端末の表示部に表示される情報の一例を
示すイメージ図である。
【図9】 ディスプレイに表示される画像の一例を示す
イメージ図である。
【図10】 第1実施形態に係る情報表示装置及び携帯
端末の概略構成を示すブロック図である。
【図11】 第2実施形態に係る携帯端末から射出され
る光ビームの一例を示すイメージ図である。
【図12】 光ビーム受光部の構成の一例を示す概略図
である。
【図13】 第3実施形態に係るハンドポインティング
システムにおける、カメラと凹面鏡の位置関係、及び各
カメラの撮像範囲を示す情報入力空間の側面図である。
【図14】 第3実施形態に係るハンドポインティング
システムにおける、(A)は情報入力空間の正面図、
(B)は情報入力空間の側面図である。
【図15】 第3実施形態に係るハンドポインティング
システムの概略構成を示すブロック図である。
【図16】 指示判断処理の内容を示すフローチャート
である。
【図17】 第3実施形態に係る特徴点座標演算処理の
内容を示すフローチャートである。
【図18】 第3実施形態において、(A)は各カメラ
による撮像範囲、(B)は各カメラによって得られた各
画像の一例を各々示すイメージ図、(C)は各画像上で
の指先位置の差から手の高さを求めるためのマップの内
容の一例を示す線図である。
【図19】 利用者による指示位置の判定を説明するた
めの、(A)は情報入力空間の平面図、(B)は情報入
力空間の側面図である。
【図20】 (A)は前進クリック動作、(B)は後進
クリック動作を説明するためのイメージ図である。
【符号の説明】
10 情報表示装置 11 情報表示装置 14 ディスプレイ 18 無線通信部 22 制御部 34 携帯端末 35 携帯端末 36 表示部 38 操作部 54 マイクロフォン 56 第2の無線通信部 62 光ビーム射出部 64 光ビーム受光部 68 情報表示装置 71 ビデオカメラ 73 撮像制御装置 74 利用者検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/00 530 G09G 5/00 530T 550 550C 5/08 5/08 K 5/14 5/14 Z Fターム(参考) 5B069 AA17 BB18 CA04 CA06 CA15 GA03 HA13 JA10 5C082 AA03 AA21 BA12 BA26 BB01 CA54 CA62 CA81 CB05 MM09 MM10 5E501 AA30 BA03 BA13 CC20 EA21 EA40 FA21 FB28

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の情報を表示可能な表示手段と、 利用者からの指示を検知する検知手段と、 利用者の到来又は利用者からの指示を契機として、前記
    利用者に対応する表示対象を前記表示手段の表示画面上
    に表示させ、前記表示手段の表示画面上に表示させてい
    る個々の表示対象を、対応する利用者からの指示に応じ
    て各々変化させる制御手段と、 前記表示手段の表示画面上に表示している表示対象の数
    が少なくとも増加したときに、対応する表示対象を利用
    者に通知する通知手段と、 を含む情報表示装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記利用者の到来又は
    利用者からの指示を契機として、前記表示対象としての
    カーソル又はポインタを前記表示画面上に表示させ、前
    記表示画面上での個々のカーソル又はポインタの表示位
    置を、対応する利用者からの指示に応じて各々変化させ
    ることを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記利用者の到来又は
    利用者からの指示を契機として、前記表示画面上に新た
    な表示領域を確保し、該表示領域内に前記表示対象とし
    ての所定の情報を表示させ、前記表示領域内に表示させ
    る情報の内容を、対応する利用者からの指示に応じて各
    々変化させることを特徴とする請求項1記載の情報表示
    装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記利用者の到来又は
    利用者からの指示を契機として、前記表示画面上に既に
    設けている他の利用者に対応する表示領域の面積を縮小
    することで、前記新たな表示領域を確保することを特徴
    とする請求項3記載の情報表示装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記検知手段によって
    特定の利用者の利用終了が検知された場合に、前記特定
    の利用者に対応する表示領域を前記表示手段の表示画面
    上から消去すると共に、他の利用者に対応する表示領域
    の面積を拡大することを特徴とする請求項3記載の情報
    表示装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、利用者数が所定値に達
    している間は新たな利用者の受け入れを拒否することを
    特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
  7. 【請求項7】 前記通知手段は、前記表示画面上に表示
    している表示対象の数の増減が生ずる毎に、全ての利用
    者に対して、対応する表示対象を通知する処理を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
  8. 【請求項8】 前記通知手段は、対応する表示対象を通
    知する処理として、前記表示手段の表示画面上に表示す
    る個々の表示対象に、対応する利用者を識別するための
    文字を付加する処理、前記個々の表示対象の表示色を互
    いに相違させると共に、対応する表示対象の表示色を利
    用者に通知する処理、利用者からの指示に応じて個々の
    表示対象の表示を変化させると共に、表示対象の表示の
    変化方法を個々の表示対象毎に相違させ、対応する表示
    対象の表示の変化方法を利用者に通知する処理の少なく
    とも1つを行うことを特徴とする請求項1又は請求項7
    記載の情報表示装置。
  9. 【請求項9】 前記利用者は、無線通信を行う機能を備
    えた無線通信部が設けられた携帯機器を所持しており、 前記通知手段は、対応する表示対象の表示色又は表示対
    象の表示の変化方法を前記携帯機器を介して利用者に通
    知することを特徴とする請求項8記載の情報表示装置。
  10. 【請求項10】 前記利用者は、無線通信を行う機能を
    備えた無線通信部が設けられた携帯機器を所持してお
    り、 前記検知手段は、前記携帯機器を所持した利用者が前記
    表示手段の配設位置近傍に到来した際に、携帯機器と無
    線通信を行うことが可能な通信手段を含んで構成され、
    前記通信手段が携帯機器の前記無線通信部と無線通信を
    行うことで、利用者の到来を検知すると共に利用者から
    の指示を検知することを特徴とする請求項1記載の情報
    表示装置。
  11. 【請求項11】 前記携帯機器には操作部が設けられて
    おり、 前記検知手段は、前記利用者によって携帯機器の前記操
    作部が操作されることで携帯機器の前記無線通信部から
    送信され、前記通信手段が受信した信号に基づいて、前
    記利用者からの指示を検知することを特徴とする請求項
    10記載の情報表示装置。
  12. 【請求項12】 前記携帯機器には音声検出部が設けら
    れており、 前記検知手段は、前記利用者によって発せられた音声が
    前記携帯機器の音声検出部によって検出されることで携
    帯機器の前記無線通信部から送信され、前記通信手段が
    受信した信号に基づいて、前記利用者からの指示を検知
    することを特徴とする請求項10記載の情報表示装置。
  13. 【請求項13】 前記検知手段は、利用者を撮像する撮
    像手段と、前記撮像手段による撮像によって得られた画
    像に基づいて利用者の動作を認識する認識手段と、を含
    んで構成され、前記画像に基づいて利用者を検知すると
    共に、前記認識手段による認識結果に基づいて利用者か
    らの指示を検知することを特徴とする請求項1記載の情
    報表示装置。
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