JP2003329028A - 回動機構 - Google Patents
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Abstract
反する要求を満たすのは容易でない。 【解決手段】 回動機構10において、第1部材12お
よび第2部材14は係合点24にて連結される。第1部
材12は、係合点24を中心に回動可能に支持される。
弾性部材16は、第1部材12を回動させるための付勢
力を生み、その付勢力の方向を係止部材22の揺動によ
って変位させる。係止部材22の揺動は、形状記憶合金
である第1線材18および第2線材20の形状回復力に
よって実現する。
Description
る。本発明は特に、開閉動作やオンオフ動作を実現する
ための機構に関する。
多く存在する。これらは、開閉部材に直接的に力を働き
かけることによって開閉させるので、その開閉に必要な
駆動力は開閉部材の質量や重力に大きく左右される。し
たがって、多くの場合、モータのような高トルクの機構
を用いることにより、開閉部材へ直接加える駆動力を発
生させていた。
て駆動力を発生させると、その動作音の大きさや電力消
費の大きさが問題にされる場合がある。開閉機構を搭載
する製品によってはその静粛性や電力消費低減の面で高
い要求がなされる場合があり、高い駆動力を維持しなが
らこれらの要求を満たすのは容易でない。
であり、その目的はより小さな力で大きな機構を制御す
る新たな構成を提案する点にある。本発明の別の目的
は、大きな機構の制御に必要な電力を低減する点にあ
る。さらに別の目的は、大きな機構の制御における静粛
性を高める点にある。
は回動機構である。この回動機構は、第1部材および第
2部材を含み、第1部材は、固定部材である第2部材に
所定の係合点で連結されるとともに、係合点を中心に所
定の角度範囲で回動可能に支持され、当該回動機構はさ
らに、その方向が回動の方向を決定する付勢力を第1部
材の力点に対して与える印加部と、付勢力の方向を変化
させるべくその付勢力方向と略垂直の変位力を印加部に
対して加えるトリガ部と、を備える。
心に回動する部材であり、「第2部材」は、第1部材を
支持する部材である。「付勢力」は、第1部材を回動さ
せる働きと、第1部材を所定位置で安定させる働きを併
せ持ってもよい。「印加部」は、第1部材を一定方向に
付勢する働きをもち、バネなどの弾性部材で構成されて
もよい。
略垂直に加えられるので、付勢力の大きさにかかわらず
仕事量が小さい。したがって、第1部材の質量が大き
く、これを印加部が付勢力によって支持する場合にも、
付勢方向を変化させるのに必要な変位力は小さくてよ
い。なお、完全に垂直ではない場合、垂直と前後する角
度の大きさに応じて付勢力方向を変位させるのに必要な
仕事量が大きくなる。「トリガ部」は、第1部材の質量
や印加部の付勢力の大きさにかかわらず小さな変位力を
生じさせられればよいので、例えば形状記憶合金の形状
回復力を用いて変位力を発生させてもよい。
ある。この回動機構は、第1部材および第2部材を含
み、第1部材は、固定部材である第2部材に所定の係合
点で連結されるとともに、係合点を中心に所定の角度範
囲で回動可能に支持される。この回動機構はさらに、そ
の方向が回動の方向を決定する付勢力を第1部材の力点
に対して与える印加部と、付勢力の方向を変化させるべ
くその付勢力方向と略垂直の変位力を印加部に対して加
えるトリガ部と、を備え、印加部およびトリガ部を介し
た間接的な力を第1部材に加えることにより、回動対象
である第1部材に直接的な力を加えるよりも小さな力で
回動動作を実現する。なお、以上の構成要素の任意の組
合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、などの間
で変換したものもまた、本発明の態様として有効であ
る。
ける回動機構は、形状記憶合金の形状回復力をトリガに
してバネの付勢力方向を変化させて、アーム状の部材を
回動させる構造を有する。
す。回動機構10は、第1部材12、第2部材14、お
よび台座38を備える。第1部材12および第2部材1
4は、長尺状の部材にて形成される。台座38は、平板
状の部材にて形成される。第2部材14は、その長尺方
向が台座38の平面に対して垂直となるように固定され
る。第1部材12の左端および第2部材14の上端に設
けられる係合点24で両者は互いに連結される。第1部
材12は、その長尺方向が図のように第2部材14の長
尺方向に対して略垂直となる位置と、第2部材14の長
尺方向に対して略平行となる位置との2位置間である約
90度の角度範囲を回動する。またこれらの2位置にお
いて第1部材12の状態は安定する。本実施形態の回動
機構10は、例えば電気スタンドのように先端に電球が
取り付けられたアームを開閉する機構として利用でき
る。
が第1部材12および第2部材14のそれぞれに設けら
れた軸孔を連通し、係合点24を中心として第1部材1
2が回動する。この回動機構10は、弾性部材16、第
1線材18、第2線材20、および係止部材22をさら
に備える。弾性部材16は、特許請求の範囲における
「印加部」に相当する。第1線材18、第2線材20、
および係止部材22の集合は、特許請求の範囲における
「トリガ部」に相当する。
して付勢力を与える部材であり、例えば付勢力の方向に
張力を生じさせる引きバネを用いてもよい。この弾性部
材16の付勢力は、第1部材12の回動方向を決定する
働きを有する。弾性部材16は、その一端が第1部材1
2の力点26に取り付けられ、他端が係止部材22の変
位点30に取り付けられる。
部材22は、弾性部材16による付勢力の方向を変化さ
せるべくその付勢力方向と略垂直の変位力を弾性部材1
6に対して加える。第1線材18および第2線材20
は、二方向性形状記憶効果をもつ形状記憶合金で形成さ
れ、その温度変化で発生する形状回復力が、係止部材2
2を介して弾性部材16に変位力として伝達される。す
なわち、形状記憶合金により、熱エネルギーを力学的エ
ネルギーに変換することによって変位力を発生させてい
る。さらに、形状記憶合金に熱エネルギーを加えるため
にこれを通電する手法を採る場合、電気エネルギーを力
学的エネルギーに変換することによって変位力を発生さ
せることとなる。なお、第1線材18および第2線材2
0は、収縮した形状を記憶させた形状記憶合金細線であ
る。
らの一端が固定部39の第1取付部48と第2取付部4
9にそれぞれ取り付けられ、他端が係止部材22へ取り
付けられる。これらの各取り付け部分は、それぞれ第1
線材18および第2線材20へ通電するための電極とし
て機能する。第1線材18および第2線材20のいずれ
かが通電されると、その通電された線材が収縮する方向
で形状回復力が生まれ、その後で非通電状態にされると
その線材は元の状態へ伸長する。
線材20の形状回復力を変位力として弾性部材16に伝
達する。係止部材22は、その略中央に位置する軸点2
8を中心として揺動可能に第2部材14に軸着される。
係止部材22は、軸点28に設けられた軸孔を貫通する
回転軸を介して第2部材14に取り付けられる。係止部
材22の右端に位置する変位点30に弾性部材16の左
端が取り付けられる。
材18および第2線材20のいずれかが取り付けられ
る。係止部材22の左右端のいずれかに形状記憶合金の
形状回復力が加わったときに係止部材22全体が揺動
し、その揺動による変位点30の移動が変位力として弾
性部材16に伝達される。
よび係止部材22の連結構造を詳細に示す。第1部材1
2における第2部材14へ連結する側の端部と、第2部
材14における第1部材12へ連結する側の端部には、
それぞれ係合点24となる位置に軸孔が設けられ、これ
らの軸孔に回転軸を連通させることによって第1部材1
2を回動可能に支持する。第1部材12には切欠部44
が形成され、第2部材14には突出部46が形成され
る。突出部46の下面は斜面状に形成され、切欠部44
の内面もまた斜面状に形成される。これら両斜面の角度
は、第1部材12が第2部材14に対して略垂直に位置
したときに両斜面が互いに当接するように形成される。
これにより、第1部材12と第2部材14がなす角度が
約90度になったときに上記二つの斜面同士が当接し、
それ以上開かないよう開き角度を制限する。
略中央上端部には、それぞれ軸点28となる位置に軸孔
が設けられる。この軸孔を回転軸が貫通して係止部材2
2と第2部材14が互いに連結される。
きの通電状態および各線材の状態の関係を示す。図示す
る通り、第1取付部48および第2取付部49と、係止
部材22とは、電源36を介して結線される。電源36
と第1取付部48の間には第1スイッチ32が設けら
れ、電源36と第2取付部49の間には第2スイッチ3
4が設けられる。第1スイッチ32をオンすると第2線
材20が通電されて収縮し、第2スイッチ34をオンす
ると第1線材18が通電されて収縮する。本図において
は、第1スイッチ32がオンされて第2線材20が収縮
し、係止部材22の左端が左下方向へ傾き、変位点30
が略上方へ変位した後の状態が示される。変位点30の
略上方への移動に応じて弾性部材16の付勢力方向も略
上方へ傾き、これによって第1部材12が上限まで開い
ている。
で第1スイッチ32をオフにした状態を示す。この状態
では、第2線材20が非通電状態となって伸長する。し
かも、弾性部材16の右方向への張力によって係止部材
22の傾きはほぼ変化せず左端が左下方向へ傾いたまま
であり、第2線材20は図示するように緩んだ状態とな
る。なお、この状態において第1部材12を手で強制的
に回動させたとしても、第2線材20は緩んでいるので
無理な引っ張りによる断線を防止できる。第1部材12
の回動によって第1線材18および第2線材20に伝わ
る力は小さく、その意味で両者は分離した状態にあると
もいえる。第1線材18および第2線材20は間接的な
力によって第1部材12を回動させているにすぎない。
で第2スイッチ34をオンにした状態を示す。この状態
では、第1線材18が通電状態となって収縮し、係止部
材22の右端は右下方向へ傾き始める。変位点30は略
下方へ移動し、これに応じて弾性部材16の付勢力の方
向も略下方へずれ始め、やがて第1部材12は略下方へ
回動し始める。
いる状態を示す。第2スイッチ34がオンにされている
間、弾性部材16の付勢力方向が略下方へ移動するのに
したがって第1部材12は第2部材14に対して略垂直
な位置から略平行な位置へ向かって回動する。
平行な位置まで回動した状態を示す。第1部材12は、
第2部材14の側面に当接したときにその回動が制止さ
れる。
2スイッチ34がオフにされた状態を示す。この状態で
は、第1線材18が非通電状態となって伸長する。しか
も、弾性部材16の右下方向への張力によって係止部材
22の傾きはほぼ変化せず右端が右下方向へ傾いたまま
であり、第1線材18は図のように緩んだ状態となる。
この状態から第1スイッチ32をオンすると、図6のよ
うに第2線材20が通電状態となって収縮し、係止部材
22の左端が左下方向へ傾き、変位点30が略上方へ移
動し、これに応じて弾性部材16の付勢力方向も略上方
へ変位する。この変位に応じて第1部材12は第2部材
14に略垂直となる位置へ向かって回動を始める。な
お、この状態において第1部材12を手で強制的に回動
させたとしても、第1線材18は緩んでいるので無理な
引っ張りによる断線を防止できる。
小になった状態を示す。ここで、第1部材12の回動に
重力が影響しない場合を想定する。例えば、第1部材1
2の移動面が水平となるように回動機構10全体を約9
0度倒した状態では、重力が回動面に対して垂直に働く
ので回動にはほぼ影響しない。このとき、弾性部材16
の付勢力40を力点26から係合点24に向かって働か
せたまま静止させると、第1部材12は回動中心である
係合点24に向かって付勢されるので、回動の力が極小
となって静止する状態となる。これは、第1部材12と
第2部材14の連結部分に生じる摩擦力を無視すれば、
弾性部材16の付勢力40の方向が少し変位すればその
方向へ第1部材12が回動し始める不安定な状態であ
る。また、その位置は第1部材12の回動方向が反転す
る位置でもある。
略下方向への回動に影響する場合、図9に示される第1
部材12の位置では、付勢力40の大きさが十分でない
限り重力によって略下方向へ回動してしまう。したがっ
て、弾性部材16の付勢力がその重力による影響をほぼ
相殺するよう働かせる必要がある。この場合、実際に回
動の力が極小になるのは、係合点24の位置よりもやや
右上側に向かって付勢力が働くような位置に第1部材1
2がおかれたときである。その位置は、付勢力の大き
さ、第1部材12の長さや質量、力点26の位置、第1
部材12および第2部材14の連結部分に生じる摩擦力
の大きさなどの各条件に応じて定まる。また、その位置
は第1部材12の回動方向が反転する位置でもある。そ
の位置を挟んで、第1部材12が第2部材14に略垂直
となる位置と略平行となる位置のそれぞれにおいて安定
するような方向で第1部材12の回動の力が働く。
向が係合点24よりやや上方の位置へ向かっている状態
を示す。図示するように付勢力40の方向に対して下方
向から略垂直に変位力42が加えられると、付勢力40
の方向は略上方へ変位する。第1部材12は回動中心で
ある係合点24より略右側へ向かって付勢され、その付
勢力40が第1部材12を右上方向へ回動させる力にな
る。
向が係合点24よりやや下方の位置へ向かっている状態
を示す。図示するように付勢力40の方向に対して上方
から略垂直に変位力42が加えられると、付勢力40の
方向は略下方に変位する。第1部材12は回動中心であ
る係合点24より略左側へ向かって付勢され、その付勢
力40が第1部材12を左下方向へ回動させる力にな
る。
象に直接的な力を加えることなく、間接的な力を加える
ことによってその動作を実現することができる。すなわ
ち、第1部材12を回動させるために弾性部材16によ
る付勢力を利用しており、その付勢力方向を変位させる
だけで回動動作を制御できる。こうした付勢力方向の変
位に必要な駆動力は、回動動作の対象を直接移動させる
のに比べて小さくて足りるので、形状記憶合金の形状回
復力によっても実現できる。これにより、モータ駆動の
場合と異なり、高い静粛性を実現できるとともに、電力
消費を低くおさえることができる。
0は、非通電状態における線材の緩みを弾性部材によっ
て低減させる機構を有する点を除いて第1実施形態の構
成とほぼ同様である。
有する固定部39の構成を示す。固定部39の前面に
は、二つのスリット状の溝である第1溝部66および第
2溝部68が設けられる。第1取付部48および第2取
付部49は、略円柱状の部材で形成されるとともに、そ
れぞれの側面の一部が第1溝部66または第2溝部68
の内壁面に接触するかたちで上下方向に摺動する。第1
取付部48の下部には弾性部材である第1バネ70の一
端が取り付けられ、その第1バネ70の他端は第1溝部
66の内壁面底部に取り付けられる。第1バネ70は引
きバネであり、その張力によって第1取付部48が下方
へ付勢される。第2取付部49には第2バネ72が取り
付けられ、第1取付部48と同様、下方へ付勢される。
通電状態の線材が緩んだ状態になっているが、本実施形
態においてはそのような緩みが低減される。したがっ
て、緩んだ線材が他の部材に絡みつくなどの不具合を未
然に防止できる。
シーソー式に揺動する機構を示す。この機構は、第1、
2実施形態の回動機構10とは利用目的、構成、および
動作の面で種々の相違がある。ただし、動作させる対象
に直接的な力を加えることなく、間接的な力を加えるこ
とによってその動作を実現する点で第1、2実施形態と
共通する。この機構は、略中央を支点として揺動する部
材を備え、その左右端のそれぞれに荷重力または付勢力
がつねにかかっている。支点を左右に移動させてその荷
重力または付勢力を左右で不均衡にすることによって全
体を揺動させる。
力または付勢力が均衡した状態を示す。揺動部材50
は、長尺状の部材で形成され、その略中央に位置する係
合点56にて吊されて支持される。右端には第1荷重5
2による荷重力がかかり、左端には第2荷重54による
荷重力がかかる。揺動部材50は、略中央を支点にした
ときに左右の荷重が均衡する。揺動部材50は、略中央
位置を係止部材58の上端部に載置され、その接点が支
点となる。係止部材58は、その左端に第1線材60が
取り付けられ、右端に第2線材62が取り付けられる。
が崩れた状態を示す。例えば第1線材60がその形状回
復力によって収縮した場合、係止部材58は左方向へ変
位し、変位力64は支点の移動というかたちで揺動部材
50に影響を及ぼす。揺動部材50は、支点が左側に移
動すると、左右の荷重バランスが崩れて揺動部材50の
右端が下方へ傾く。このような機構によっても、第1、
2実施形態と同様に、小さな力だけで重量の大きな対象
を動かすことができ、モータを利用しないので静粛性と
省電力性を高めることができる。
トリガ部の一部に小型のモータを用いる点で他の実施形
態と異なる。第1、2実施形態では、形状記憶合金の形
状回復力を利用し、モータを利用しないことで静粛性と
省電力性を高めていた。本実施形態では小型のモータを
利用するが、従来と比べて必要な駆動力が小さいので静
粛性および省電力性の高いモータを採用できる。
成を示す。この回動機構10は、第1線材80、第2線
材82、取付部84、およびモータ86を含む以外は、
第1、2実施形態の回動機構10とほぼ同様の構成を有
する。第1線材80および第2線材82は、紐状または
棒状の部材からなり、それぞれ一端が係止部材22の左
右端に取り付けられ、他端が取付部84の左右端に取り
付けられる。取付部84は、第2部材14を挟んでモー
タ86と係合する。
ータ機構を含み、その回転力を取付部84へ伝える。た
だし、その回転範囲は係止部材22の揺動範囲に基づい
て限定される。取付部84は、モータ86と連動してそ
の回転に応じた回転動作をするものの、回転範囲が小さ
いため現実には係止部材22の揺動と同じように動作す
る。取付部84が揺動してその左右端が上下すると、第
1線材80および第2線材82の上下動によって係止部
材22もまた揺動する。例えば、第1線材80および第
2線材82が紐状部材の場合、取付部84の下方へ変位
した端部によって生じる引っ張り方向の力が係止部材2
2へ伝達される。第1線材80および第2線材82が棒
状部材の場合は、取付部84の上下の変位いずれもがそ
のまま係止部材22へ伝達される。本実施形態によって
も、小さな力で大きな機構を動かすことができ、また高
い静粛性と高い省電力性を実現できる。さらに、回動部
材である第1部材12を人為的に動かした際にも、その
動きがそのままの大きさでモータ86へ伝わることがな
くバックラッシュなどの機械的な遊びで吸収できるの
で、モータ86の破壊を防止できる。
た。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素
や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形が可能なこ
と、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当
業者に理解されるところである。そうした変形例を以下
挙げる。
金の線材を通電することによって回動に必要な力を発生
させた。変形例においては、周囲の気温に応じて回動に
必要な力を発生させる構成としてもよい。例えば、電気
スタンドの電球を点灯させたときに発生する熱を形状記
憶合金が感知して変位力を生む構成としてもよい。
2および第2部材14がなす開き角度の限度は約90度
に設定した。変形例においては、これを90度以上に設
定してもよい。ただし、設定できる開きの範囲は、付勢
方向を変えたときに回動方向の反転が起こる範囲なの
で、変位点30の軌道、付勢力の大きさ、第1部材12
の質量や長さなどの各条件に応じて定まる。
2部材14として長尺状の部材ではなく平板状の部材を
用いてもよい。弾性部材16は、第1部材12の片側の
側面だけではなく両側の側面に設けてもよい。
ばエアダクトの蓋開閉機構、自動車などの扉ロック機構
やダンパ機構、などに利用してもよい。
な制御を実現できる。
る。
構造を詳細に示す図である。
よび各線材の状態の関係を示す図である。
をオフにした状態を示す図である。
をオンにした状態を示す図である。
図である。
した状態を示す図である。
フにされた状態を示す図である。
を示す図である。
上方の位置へ向かっている状態を示す図である。
下方の位置へ向かっている状態を示す図である。
せる機構を有する固定部の構成を示す図である。
荷重力または付勢力が均衡した状態を示す図である。
が崩れた状態を示す図である。
ある。
材、 16 弾性部材、18 第1線材、 20 第2
線材、 22 係止部材、 24 係合点、26 力
点、 40 付勢力、 42 変位力。
Claims (11)
- 【請求項1】 第1部材および第2部材を含む回動機構
において、 前記第1部材は、固定部材である第2部材に所定の係合
点で連結されるとともに、前記係合点を中心に所定の角
度範囲で回動可能に支持され、 当該回動機構はさらに、 その方向が前記回動の方向を決定する付勢力を前記第1
部材の力点に対して与える印加部と、 前記付勢力の方向を変化させるべくその付勢力方向と略
垂直の変位力を前記印加部に対して加えるトリガ部と、 を備えることを特徴とする回動機構。 - 【請求項2】 第1部材および第2部材を含む回動機構
において、 前記第1部材は、固定部材である第2部材に所定の係合
点で連結されるとともに、前記係合点を中心に所定の角
度範囲で回動可能に支持され、 当該回動機構はさらに、 その方向が前記回動の方向を決定する付勢力を前記第1
部材の力点に対して与える印加部と、 前記付勢力の方向を変化させるべくその付勢力方向と略
垂直の変位力を前記印加部に対して加えるトリガ部と、
を備え、 前記印加部およびトリガ部を介した間接的な力を前記第
1部材に加えることにより、回動対象である前記第1部
材に直接的な力を加えるよりも小さな力で回動動作を実
現することを特徴とする回動機構。 - 【請求項3】 前記第1部材は、前記回動に重力が影響
しない場合、前記力点から前記係合点に向かって前記付
勢力が働いたときにその回動方向の力がほぼ極小になる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の回動機構。 - 【請求項4】 前記第1部材は、所定の2位置間を回動
するとともに、前記2位置のそれぞれにおいて安定する
ような方向で前記回動の力が働き、前記2位置間におい
て前記回動の力がほぼ極小になる位置でその回動方向が
反転することを特徴とする請求項1から3のいずれかに
記載の回動機構。 - 【請求項5】 前記印加部による付勢力は、前記回動に
重力が影響するときに、その重力による影響をほぼ相殺
するよう働くことを特徴とする請求項1から4のいずれ
かに記載の回動機構。 - 【請求項6】 前記印加部は、前記付勢力の方向に張力
を生じる弾性部材で構成され、その一端は前記第1部材
の力点に取り付けられ、他端に対しては前記トリガ部に
より前記変位力が加えられることを特徴とする請求項1
から5のいずれかに記載の回動機構。 - 【請求項7】 前記第1部材は、長尺状の部材で形成さ
れ、その一端に前記第2部材と連結する係合点が設けら
れ、他端に前記印加部の一端が取り付けられ、その長尺
方向が前記第2部材に対して略平行になる位置と略垂直
になる位置との2位置で安定し、前記付勢力の方向に応
じて前記2位置間を回動することを特徴とする請求項1
から6のいずれかに記載の回動機構。 - 【請求項8】 前記トリガ部は、熱エネルギーを力学的
エネルギーに変換することによって前記変位力を発生さ
せることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載
の回動機構。 - 【請求項9】 前記トリガ部は、電気エネルギーを力学
的エネルギーに変換することによって前記変位力を発生
させることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記
載の回動機構。 - 【請求項10】 前記トリガ部は、形状記憶合金で形成
された線材を含み、温度変化で発生する前記線材の形状
回復力が前記変位力として作用することを特徴とする請
求項1から9のいずれかに記載の回動機構。 - 【請求項11】 前記トリガ部は、前記線材を複数含む
とともに、前記変位力を前記印加部に伝達する係止部材
をさらに含み、 前記係止部材は、その略中央に位置する回転軸を中心と
して揺動可能に前記第2部材に軸着され、所定部位に前
記印加部の一端が取り付けられ、左右両端のそれぞれに
前記線材が取り付けられ、左右両端のいずれかに前記線
材の形状回復力が加わったときに全体が揺動し、その揺
動による変位を前記変位力として前記印加部に伝達する
ことを特徴とする請求項10に記載の回動機構。
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JP2002139007A JP4210073B2 (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | 回動機構 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1521035A1 (en) * | 2003-10-02 | 2005-04-06 | C.R.F. Società Consortile per Azioni | Lighting device, such as a table lamp, a floor lamp, a wall lamp or the like, having a movable supporting structure, controlled through shape memory means |
CN102454963A (zh) * | 2010-10-29 | 2012-05-16 | 海洋王照明科技股份有限公司 | 一种灯头方位调节装置 |
CN107202268A (zh) * | 2017-05-08 | 2017-09-26 | 浙江侨鸣光电有限公司 | 一种多功能台灯 |
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2002
- 2002-05-14 JP JP2002139007A patent/JP4210073B2/ja not_active Expired - Fee Related
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