JP2003328799A - 過給手段と排気浄化手段を備えた内燃機関の停止制御装置 - Google Patents

過給手段と排気浄化手段を備えた内燃機関の停止制御装置

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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターボチャージャにて過給を行う内燃機関が
停止されるとき、ターボチャージャの惰性回転により触
媒コンバータへ空気が送られ、触媒コンバータに酸素劣
化やO2ストレージが生ずることを抑制する。 【解決手段】 ターボチャージャと触媒コンバータとを
備えた内燃機関が停止されるとき、機関停止指令に応答
してターボチャージャ回転数と燃料遮断の少なくとも一
方を他方に関連して制御する関連制御手段を作動させ、
ターボチャージャ回転数が所定のしきい値以上でないこ
とを燃料遮断のための一つの条件としたり、或いは燃料
遮断の前後に内燃機関に発電機の負荷をかけ、ターボチ
ャージャの回転数を下げる処置をとる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の停止を
制御する装置に係り、より詳細には、排気により吸気を
加圧するターボチャージャと排気を浄化する触媒コンバ
ータとを備えた内燃機関の停止を制御する装置に係る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排気ガスによりタービンを駆
動し、該タービンにより圧縮機を駆動して機関への吸気
を加圧するターボチャージャは周知である。かかるター
ボチャージャには、機関始動時に機関の立ち上がりに対
比してその立ち上がりに遅れが生ずる。そこで、かかる
ターボチャージャを機関駆動と電動駆動とが組み合わさ
れたハイブリッド車の内燃機関に設けた場合に、機関始
動時のターボチャージャの立ち上がりの遅れを電動機に
より補うことが特開平11‐148388に於いて提案されてい
る。
【0003】また、同じくターボチャージャをハイブリ
ット車の内燃機関に設けた場合に、発電能力を高めるた
めターボチャージャに発電機を組み込むことが特開平6
‐257453に於いて提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ターボチャージャに
は、上記の通り機関始動時に機関の立ち上がりに対比し
て立ち上がりに遅れを生ずるが、機関停止時には、機関
の停止に対比して停止遅れを生ずる。これらはいずれ
も、ターボチャージャが慣性エネルギを保持しやすい均
一な回転装置であることと、その上作動中には数万rp
mに達する高速回転を行っていることとによっている。
【0005】一方、内燃機関に於いては、吸気弁と排気
弁の開弁期間の間に重なりがあり、多気筒内燃機関に於
いては、それが機関の回転位相に対して順次均等にずれ
て生ずるので、機関の吸気系と排気系とは常時ほぼどこ
かの気筒を介して連通している。従って、機関が停止さ
れる際に燃料の遮断に対比してターボチャージャの停止
が遅れると、機関を通過して排気系に酸素が排出され、
排気系に触媒コンバータが設けられている現今の車輌に
於いては、触媒コンバータの酸素による劣化や所謂O2
ストレージが生ずる。
【0006】本発明は、上記の点に着目し、ターボチャ
ージャによる過給と触媒コンバータによる排気浄化を行
う内燃機関に関し、触媒コンバータの酸素劣化やO2ス
トレージを抑制すべく内燃機関の停止を制御する装置を
提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するも
のとして、本発明は、排気により吸気を加圧するターボ
チャージャと排気を浄化する触媒コンバータとを備えた
内燃機関の停止を制御する内燃機関停止制御装置にし
て、機関停止指令に応答してターボチャージャ回転数と
燃料遮断の少なくとも一方を他方に関連して制御する関
連制御手段を有することを特徴とする内燃機関停止制御
装置を提供するものである。
【0008】前記関連制御手段は、ターボチャージャ回
転数が所定のしきい値以上でないことを燃料遮断のため
の一つの条件にしてよい。しかしまた、前記関連制御手
段は、ターボチャージャ回転数が所定の期間内に所定の
しきい値以上でなくなるとの予測を燃料遮断のための一
つの条件にしてもよい。
【0009】また、前記関連制御手段は、燃料遮断に対
しターボチャージャ回転数を下げる制御を行うようにな
っていてよく、この場合、ターボチャージャ回転数を下
げる制御は、内燃機関の空燃比を所定の範囲内に維持し
つつ出力を下げる制御と内燃機関に発電負荷を掛ける制
御のいずれか一方または両方であってよい。
【0010】
【発明の作用及び効果】上記の如く、排気により吸気を
加圧するターボチャージャと排気を浄化する触媒コンバ
ータとを備えた内燃機関の停止を制御する装置が、機関
停止指令に応答してターボチャージャ回転数と燃料遮断
の少なくとも一方を他方に関連して制御する関連制御手
段を有していれば、内燃機関を停止させようとすると
き、内燃機関の燃料を遮断した状態でターボチャージャ
が大きく回転し、それによって多量の空気が酸素を含ん
だまま機関を通過して触媒コンバータへ送られることを
回避し、触媒コンバータの酸素劣化やO2ストレージを
抑制することができる。
【0011】かかる関連制御手段によれば、まずターボ
チャージャ回転数に関連して燃料遮断を制御し、例えば
ターボチャージャ回転数が所定のしきい値以上でないこ
とを燃料遮断のための一つの条件にすることができ、タ
ーボチャージャの回転数がその作動により多量の空気を
機関排気系に排出させるような値にある状態にて燃料が
遮断されることを回避することができる。
【0012】内燃機関の停止が運転者によるキースイッ
チオフにより指令される場合、その多くは機関がすでに
アイドル運転状態ないしそれに近い状態にあるときであ
り、燃料の遮断にターボチャージャ回転数が所定のしき
い値以上でないとの条件が付けられても、車輌の運転性
が損なわれることは殆どないと考えられる。
【0013】また、内燃機関がハイブリット車の内燃機
関であり、機関の停止が車輌運転制御装置の制御判断に
より行われる場合には、ターボチャージャ回転数が所定
のしきい値以上でなくなるまで燃料遮断を遅らせるよ
う、車輌運転制御装置による機関運転制御に僅かの修正
を加えることは、車輌の運転上何らの支障を来たさない
と考えられる。
【0014】更に、上記の燃料遮断許可条件の一つとし
てのターボチャージャ回転数が所定のしきい値以上でな
いということを、ターボチャージャ回転数が所定の期間
内に所定のしきい値以上でなくなるとの予測に置き換え
れば、機関停止を過度に遅らせることなく、触媒コンバ
ータを酸素劣化やO2ストレージから保護することを確
実に達成することができ、かかる制御により燃費が悪化
することを回避することができる。
【0015】一方、ターボチャージャ回転数と燃料遮断
の少なくとも一方を他方に関連して制御する上記の関連
制御手段を、燃料遮断に対しターボチャージャ回転数を
下げる制御を行う手段として作動させれば、内燃機関が
車輌の内燃機関であり、機関出力が車輌の運転状況等に
応じて高出力状態から急速に停止されてよいとき、触媒
コンバータに酸素劣化やO2ストレージの問題を生ずる
ことなく早急に機関を停止させることができ、燃費の改
善に寄与することができる。
【0016】前記関連制御手段が内燃機関の空燃比を所
定の範囲内に維持しつつその出力を下げる制御を行うこ
とができれば、機関の燃焼室へ供給される空気と燃料の
比を理論空燃比ないしその近傍に維持しつつ両者の供給
量を低下させ、機関内に於ける混合気の燃焼状態を常に
良好に保ち、酸素も未燃成分も排気系へ排出されないよ
うにしつつ機関出力を下げ、排気ガスの排出量を下げる
ことによりターボチャージャの回転数を下げることがで
きる。
【0017】また、かかる関連制御手段が、内燃機関に
発電機による発電負荷を掛ける手段を含んでいれば、内
燃機関に発電負荷を掛けることにより内燃機関の回転を
減速させ、それに応じて排気ガスの排出量を低下させ、
これによってターボチャージャの回転速度を低下させる
ことを回生発電と共に行うことができ、これは電力需要
の高いハイブリット車に於いては特に有効である。この
場合、燃料の遮断は、発電負荷を掛けてから行われてよ
いが、掛ける前に行われてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に於いては、本発明をハイブ
リット車の内燃機関に適用した例として説明する。但
し、本発明は通常の機関駆動車の内燃機関にも適用可能
である。
【0019】添付の図1は、ハイブリット車駆動構造の
一例を示す概略図である。図に於いて、1は内燃機関で
あり、2は一対の駆動輪である。内燃機関1のクランク
軸(図示せず)は、遊星歯車機構よりなる動力分配装置
3を介して、発電機4と、主として電動機として作動す
るが発電機としても作動する電動装置(ここでは一応電
動機と称する)5に連結されている。動力分配装置3
は、遊星歯車機構のキャリアにて内燃機関のクランク軸
と連結され、サンギヤにて発電機4と連結され、リング
ギヤにて電動機5と連結されたものであり、更に電動機
5との連結部にてそこに設けられた歯車6とそれに噛み
合う差動歯車装置7を介して一対の駆動輪2と連結され
ている。尚、途中の各軸部材は自明のため説明を省略す
る。発電機4と電動機5はいずれも交流仕様のものであ
り、交流と直流の間の変換を行うインバータ8を介して
蓄電装置9と電気的に接続されている。
【0020】10はターボチャージャであり、内燃機関
1の排気マニホールド11を経て排出される排気により
タービン12を駆動することによりこれと連結されたポ
ンプ13を駆動し、吸気マニホールド14へ向けて送ら
れる吸気を加圧して機関の過給を行うようになってい
る。タービン12を出た排気は触媒コンバータ15を備
えた排気系を経て排出される。16はターボチャージャ
の吸気吸込み口に設けられエアクリーナである。
【0021】内燃機関1と発電機4と電動機5の作動は
車輌運転制御装置17により制御され、またターボチャ
ージャの作動、特にその回転数は、内燃機関1の制御を
介して車輌運転制御装置17により制御される。車輌運
転制御装置17は、マイクロコンピュータを備え、そこ
に組み込まれた制御プログラムと車輌の運行状態に関す
る種々の情報に基づいて制御計算を行い、それに基づい
て内燃機関をはじめとする車輌の種々の作動装置を制御
するものであり、その基本的構成は既に周知のものであ
る。車輌運転制御装置17には、キースイッチよりその
オンオフに関する信号、アクセルペダルおよびブレーキ
ペダルより車輌運転に関する運転者の意思を示す信号、
機関回転数センサより機関回転数を示す信号、車速セン
サより車速を示す信号、ターボチャージャ回転数センサ
18よりターボチャージャの回転数を示す信号、蓄電装
置9より蓄電装置の充電状態を示す信号、その他の図に
ては省略されている種々の信号が供給されている。
【0022】車輌運転制御装置17は、これらの各信号
に基づいて制御計算を行い、吸気絞り装置19および燃
料噴射装置20を操作して内燃機関の運転を制御し、車
輌の運行状態と蓄電装置9の充電状態に応じて車輌を機
関駆動と電動駆動との間に切り換える。また車輌運転制
御装置17は、蓄電装置9の充電状態に応じて発電機4
を作動させて蓄電装置の充電を行い、更に車輌の減速或
いは制動走行時には、電動機5を発電機として作動させ
て車輌の運動エネルギを電気エネルギとして回収し、蓄
電装置9を充電する回生発電を行う。
【0023】特に本発明に関しては、車輌運転制御装置
17は、キースイッチからの信号に基づき内燃機関が運
転者の意志により停止されようとしているか否かの情報
を受け、またその他の信号に基づく車輌のハイブリッド
駆動制御に於いて内燃機関を自動停止させるか否かの制
御判断を行い、機関停止に当たって必要に応じて上に記
載したターボチャージャの回転数と燃料遮断の少なくと
も一方を他方に関連して制御する関連制御手段として作
動する。尚、このハイブリッド駆動装置では、キースイ
ッチがオフとされてもそのことで直ちに車輌運転制御装
置17を含むその他の装置の電源が遮断されることはな
く、各装置の電源の遮断は車輌運転制御装置17の制御
の下に行われるようになっている。以下に、本発明によ
る内燃機関停止制御装置のターボチャージャ回転数と燃
料遮断の関連制御に関する機関停止制御を実施例につい
て詳細に説明する。
【0024】図2は、そのような関連制御に関する機関
停止制御の一つの実施例を示すフローチャートである。
この制御は、内燃機関が新たに始動されると同時に開始
される。制御が開始されると、ステップ10にて、キー
スイッチがオフとされたか否かが判断される。答がノー
であるときには、制御はステップ20へ進み、車輌運転
制御装置17のハイブリット運転制御判断により機関が
自動停止されるか否かが判断される。答がいずれもノー
である限り、制御はステップ10の前に戻り、ステップ
10または20により内燃機関が停止されようとするこ
との監視を続ける。
【0025】ステップ10または20の何れか一方でも
答がイエスになれば、制御はステップ30へ進み、ター
ボチャージャの回転数Nがある所定のしきい値Nsより
高いか否かが判断される。このしきい値Nsの値は、タ
ーボチャージャの回転数がこの程度までなら、内燃機関
への燃料の供給を直ちに遮断しても、上述のターボチャ
ージャの惰性回転により機関を経て触媒コンバータへ送
り込まれる空気により触媒の酸素劣化やO2ストレージ
が問題となるような恐れはない回転数である。
【0026】ステップ30の答がイエスであると、制御
はステップ40へ進み、吸気流量Qaの制御目標値Qat
を現在の値より或る適当な漸減値ΔQaだけ減ずる制御
が行われる。次いで制御はステップ50へ進み、実際の
吸気流量Qaに理論空燃比の逆数αを乗じ、吸気流量Qa
にて理論空燃比による燃焼を達成するために供給すべき
燃料流量Qfが計算される。かかる吸気流量の目標値Qa
tおよび燃料流量Qfの計算結果は、それが出るたび直ち
に車輌運転制御装置17による吸気絞り装置19と燃料
噴射装置20の操作に反映され、内燃機関はその吸気流
量と燃料流量とを漸減されることにより次第に出力を下
げ、その排気流量も下がり、それに伴ってターボチャー
ジャの回転数も低下していく。その様子は後に説明する
図3に示されている。尚、ステップ40に於けるQat
は、直ちにアイドル運転時の吸気量目標値となるよう、
ΔQaは現在の吸気量目標値とアイドル運転時用吸気量
目標値の差とされてもよい。
【0027】図示の実施例では、これに次いで更に、ス
テップ60にて、発電機4の発電負荷或いは電動機5を
発電モードにて作動させることによる発電負荷を内燃機
関に掛ける制御が行われる。但し、ステップ60は省略
されてもよく、また逆にステップ40および50が省略
され、ステップを60のみが実行されてもよい。次いで
制御はステップ70へ進み、ターボチャージャ回転数低
減制御中であることを示すフラグFが1にセットされ
る。ステップ30の答がイエスである間は、制御はステ
ップ30〜70を所定の制御サイクルにて繰り返し行
い、ターボチャージャ回転数が低下げられる。
【0028】こうしてターボチャージャの回転数を低下
させる処置が行われると、やがてターボチャージャの回
転数NはNs以下に下がり、ステップ30の答はイエス
からノーに転ずる。これより制御はステップ80へ進
み、フラグFが1であるか否かが判断される。ステップ
40〜60のターボチャージャ回転数低減制御が行われ
たときにはフラグFは1になっているので、制御はステ
ップ90へ進み、吸気の供給が遮断され(Qa=0)、
燃料の供給も遮断され(Qf=0)、ステップ60にて
内燃機関にかけられた発電負荷も解除される。これにて
本発明による制御は終了する。ただ、吸気は吸気絞り弁
が全閉位置まで閉じられても、機関が惰性回転し、吸気
管に負圧が作用している間は、一般にアイドルスピード
制御装置(ISC)を経て幾分かの空気が流れるので、
吸気量は図3に示されている如く幾分かの遅れを伴って
0となる。尚、ステップ30の答が最初からノーである
ときには、フラグFは制御の最初に0にリセットされた
ままであることから答はノーであり、このときにはター
ボチャージャ回転数低減制御は不要であり、制御はその
まま終了する。
【0029】上記の如き本発明によるターボチャージャ
回転数に関する内燃機関停止制御が行われることによ
り、図3に示す如く、時点t1にて機関停止の指令が出
されても、ターボチャージャの回転数Nが上記のしきい
値Ns以上である限り、出力を下げつつも内燃機関の運
転は、ターボチャージャの回転数がNsに下がる時点t2
まで続けられ、こうして燃料が直ちに遮断された場合に
ターボチャージャの惰性回転により触媒コンバータに多
量の空気が導入されて触媒コンバータに酸素劣化やO2
ストレージが生ずることが確実に回避される。
【0030】図4は、図2に示した実施例に於ける制御
の一部を修正した他の一つの実施例を示す同様のフロー
チャートである。図4において、図2におけるステップ
に対応するステップは図2に於けると同じステップ番号
により示されている。図4の実施例に於いては、ステッ
プ60に続くステップ100に於いて、このフローサイ
クルのステップ30にて確認されたターボチャージャの
回転数Nnが前回のフローサイクルの際ステップ30に
て確認されたターボチャージャの回転数Nn-1に対して
なす偏差ΔNが計算され、次いでステップ110にて、
この状態でターボチャージャの減速が進むとき、所定の
比較的小さい時間Δtの経過後にターボチャージャの回
転数は尚まだしきい値Ns以上であるか否かが判断され
る。ステップ110の答えがイエスであれば、制御はス
テップ40の前に戻されるが、答がノーであれば、ここ
で制御はステップ90へ進み、図2に於いて説明された
要領による機関停止処理が行われる。かかる予測制御が
行われることにより、ターボチャージャの回転数が実際
にしきい値Nsまで下がる前に、ターボチャージャの回
転数がある所定の減速度にて確実に低下しつつあること
を確認の上、燃料の遮断を早めることができる。
【0031】図5は、更に他の一つの実施例を示す同様
のフローチャートである。このフローチャートにおいて
も、図2或いは図4のフローチャートに於けるステップ
に対応するステップは同じステップ番号により示されて
いる。この実施例に於いては、ステップ10または20
の答がイエスになることにより機関停止が指令される
と、まずステップ25にて燃料が遮断される。その後、
制御はステップ30へ進み、ターボチャージャ回転数N
がしきい値Ns以上であるか否かが判断される。そして
答がイエスであれば、制御はステップ60へ進み、内燃
機関に発電負荷を掛けることにより機関回転を制動し、
より早期に機関回転数を下げて排気の排出量を下げ、タ
ーボチャージャの回転数を下げることが行われる。尚、
この場合、ステップ80に続くステップ95にては、吸
気を遮断することと発電負荷を解除することが行なわれ
る。
【0032】このように燃料遮断が行なわれた後でも、
燃料遮断に対してターボチャージャ回転数を下げる処置
がとられることにより、触媒コンバータの酸素劣化やO
2ストレージを抑制することができる。
【0033】以上に於いては本発明をいくつかの実施例
について詳細に説明したが、これらの実施例について本
発明の範囲内にて種々の修正が可能であることは当業者
にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をハイブリット車の内燃機関に適用した
例としてハイブリット車駆動構造の一例を示す概略図。
【図2】本発明の内燃機関停止制御装置によるターボチ
ャージャ回転数と燃料遮断の関連制御に関する内燃機関
停止制御の一つの実施例を示すフローチャート。
【図3】図2に示す内燃機関停止制御による機関停止時
のターボチャージャ回転数と吸気量および燃料噴射量の
経過を示すグラフ。
【図4】本発明の内燃機関停止制御装置によるターボチ
ャージャ回転数と燃料遮断の関連制御に関する内燃機関
停止制御の他の一つの実施例を示すフローチャート。
【図5】本発明の内燃機関停止制御装置によるターボチ
ャージャ回転数と燃料遮断の関連制御に関する内燃機関
停止制御の更に他の一つの実施例を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
1…内燃機関 2…車輪 3…動力分配装置 4…発電機 5…電動機 6…歯車 7…差動歯車装置 8…インバータ 9…蓄電装置 10…ターボチャージャ 11…排気マニホールド 12…タービン 13…ポンプ 14…吸気マニホールド 15…触媒コンバータ 16…エアクリーナ 17…車輌運転制御装置 18…ターボチャージャ回転数センサ 19…吸気絞り装置 20…燃料噴射装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02B 37/00 302 F02B 37/00 302Z F02D 23/00 F02D 23/00 A P 29/06 29/06 E 43/00 301 43/00 301H 301R Fターム(参考) 3G005 DA09 EA04 EA16 FA35 GD05 GD08 HA04 HA05 HA14 HA19 JA01 JA40 JA45 JB22 3G084 AA00 BA08 BA09 BA13 CA07 DA10 FA26 FA33 3G091 AA10 AA14 AB01 BA11 CB02 CB07 DC01 EA01 EA05 FA06 HB06 3G092 AA18 AC02 BA02 BA04 BB01 BB10 CA01 CB05 DB03 DC15 EA02 EA08 HA16X HA16Z HA17X HF01X HF02Z HF08Z HF20Z HF21Z HF26Z 3G093 AA07 AA16 AB02 BA20 CA00 DA01 DA13 DB05 DB15 DB26 EA05 EA14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気により吸気を加圧するターボチャージ
    ャと排気を浄化する触媒コンバータとを備えた内燃機関
    の停止を制御する内燃機関停止制御装置にして、機関停
    止指令に応答してターボチャージャ回転数と燃料遮断の
    少なくとも一方を他方に関連して制御する関連制御手段
    を有することを特徴とする内燃機関停止制御装置。
  2. 【請求項2】前記関連制御手段は、ターボチャージャ回
    転数が所定のしきい値以上でないことを燃料遮断のため
    の一つの条件にすることを特徴とする請求項1に記載の
    内燃機関停止制御装置。
  3. 【請求項3】前記関連制御手段は、ターボチャージャ回
    転数が所定の期間内に所定のしきい値以上でなくなると
    の予測を燃料遮断のための一つの条件にすることを特徴
    とする請求項1に記載の内燃機関停止制御装置。
  4. 【請求項4】前記関連制御手段は、燃料遮断に対しター
    ボチャージャ回転数を下げる制御を行なうことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関停止制御
    装置。
  5. 【請求項5】前記のターボチャージャ回転数を下げる制
    御は、内燃機関の空燃比を所定の範囲内に維持しつつそ
    の出力を下げることを含むことを特徴とする請求項4に
    記載の内燃機関停止制御装置。
  6. 【請求項6】前記のターボチャージャ回転数を下げる制
    御は、内燃機関に発電負荷を掛けることを含むことを特
    徴とする請求項4または5に記載の内燃機関停止制御装
    置。
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