JP2003328544A - フリーアクセスフロアのボーダー部構造 - Google Patents

フリーアクセスフロアのボーダー部構造

Info

Publication number
JP2003328544A
JP2003328544A JP2002141147A JP2002141147A JP2003328544A JP 2003328544 A JP2003328544 A JP 2003328544A JP 2002141147 A JP2002141147 A JP 2002141147A JP 2002141147 A JP2002141147 A JP 2002141147A JP 2003328544 A JP2003328544 A JP 2003328544A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
border
floor
receiving
bridging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002141147A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Takagi
栄二 高木
Tokuzo Kobayashi
徳三 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OM Kiki Co Ltd
Original Assignee
OM Kiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OM Kiki Co Ltd filed Critical OM Kiki Co Ltd
Priority to JP2002141147A priority Critical patent/JP2003328544A/ja
Publication of JP2003328544A publication Critical patent/JP2003328544A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボーダー部を橋渡しパネルと受けパネルとで
埋めるにつき、共に水平及び上下の動きを規制してガタ
つきや浮き上がり或いはせり上がりのないものにする。 【解決手段】 床パネル用支持脚で集積するコーナーが
共受けされて支持される規格化された床パネルを室に敷
き詰めたときに壁との間に生ずるボーダー部を、ボーダ
ー部に設けられるボーダー用支持脚でホーダー部の長さ
方向の端部が共受けで支持されて壁際に敷き詰められる
受けパネルと、床パネルから突出した床パネル用支持脚
の突出部分と受けパネルとに掛け渡される橋渡しパネル
とで埋めるフリーアクセスフロアのボーダー部構造にお
いて、受けパネルは、床パネルと目地をずらせて、ボー
ダー用支持脚でボーダー部の長さ方向の一端は固定さ
れ、他端はフリーにして支持され、橋渡しパネルは、床
パネルと目地を通して、床パネル用支持脚と受けパネル
とでボーダー部の幅方向の一端は床パネル用支持脚に固
定され、他端は隣接する受けパネルの両方に固定されて
支持されるものであることを特徴とするフリーアクセス
フロアのボーダー部構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィスルーム等
において、床スラブ上に空間を確保して敷き詰められる
フリーアクセスフロアの床パネルと壁との間にできる隙
間(ボーダー部)を埋めるボーダー部構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この床パネルは規格化された一定寸法を
しており、これを敷設すると、ルームの広さとの関係で
ボーダー部が派生する。従って、これを埋めるボーダー
部構造が必要となるが、従来は、現場において、床パネ
ルをボーダー部の幅に応じて切断していた(例えば、実
開昭63−25735号公報)。これをするには、ボー
ダー部の寸法や形状等の現場測量を必要とするととも
に、大量の床パネルを切断しなければならなかった。こ
のため、作業に手間がかかり、工期が遅延していた。
又、切断に伴って大量の切粉や埃が発生して現場環境を
悪化させていた。特に、リニューアルの場合、周囲への
環境対策が必要となって一層の工期遅延を来していた。
【0003】そこで、登録実用新案第2533892号
公報には、高さ調整可能な床パネル用の支持脚と同じ構
造の支持脚を壁際にも設置し、この支持脚の上に型材を
載せ、型材と床パネル用の支持脚との間にボーダーパネ
ルを載せ掛けているものが示されている。この場合、ル
ームの広さとの関係でボーダー部の幅は種々異なるか
ら、その幅調整をボーダーパネルと型材との重合代を調
節することで行っている。しかし、このものは、ボーダ
ーパネル、型材ともに支持脚に対して水平方向に位置規
制されている他は、ボーダーパネルが型材に対して両面
接着テープ等の粘着材を用いて載置固定されているのみ
であるから、ボーダーパネル、型材ともに歩行によって
ガタついたり、地震等があると、全体がせり上がったり
する。
【0004】一方、床スラブ上に支持脚を介して敷き詰
められる床パネルにおいては、例えば特開2001−4
9856号公報に示されるように、支持脚に螺合するパ
ネル押えにより床パネルのコーナーを支持脚に対して押
圧固定する固定方式とすることで、歩行によって床パネ
ルがガタついたりしないようにしている。しかし、上記
したボーダー部をこの方式で固定して埋めると、端に位
置する床パネルの寸法が余って固定ができなくなってし
まうから、固定するためには床パネルを切断して対応せ
ざるを得なかった。床パネルを切断すると、その弊害が
発生するのは上記したとおりである。
【0005】又、壁際に支持される型材は、隣接するも
の同士が真直ぐ直線状に設置されるよう支持脚に対して
水平方向に位置規制された状態で載置されているから、
壁のうねりに沿わせて設置することができず、壁際に隙
間ができたりして納まりが悪かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
課題に対処するものであり、ボーダー用支持脚によって
壁際に支持される受けパネルと、床パネル用支持脚と受
けパネルとの間に掛け渡される橋渡しパネルとからなる
ものの、これら両パネルともに上下及び水平方向に確実
に固定され、しかも、受けパネルの壁際での納まりがよ
いフリーアクセスフロアのボーダー部構造を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、請求項1に記載した、床パネル用支持脚で集積する
コーナーが共受けされて支持される規格化された床パネ
ルを室に敷き詰めたときに壁との間に生ずるボーダー部
を、ボーダー部に設けられるボーダー用支持脚でホーダ
ー部の長さ方向の端部が共受けで支持されて壁際に敷き
詰められる受けパネルと、床パネルから突出した床パネ
ル用支持脚の突出部分と受けパネルとに掛け渡される橋
渡しパネルとで埋めるフリーアクセスフロアのボーダー
部構造において、受けパネルは、床パネルと目地をずら
せて、ボーダー用支持脚でボーダー部の長さ方向の一端
は固定され、他端はフリーにして支持され、橋渡しパネ
ルは、床パネルと目地を通して、床パネル用支持脚と受
けパネルとでボーダー部の幅方向の一端は床パネル用支
持脚に固定され、他端は隣接する受けパネルの両方に固
定されて支持されるものであることを特徴とするフリー
アクセスフロアのボーダー部構造を提供したものであ
る。
【0008】本発明に係るボーダー部構造は、壁際に設
置される受けパネルと、これを支持するボーダー用支持
脚と、床パネル用支持脚と受けパネルとに掛け渡される
橋渡しパネルとからなるものであるが、受けパネルは一
端のみがボーダー用支持脚に固定され、他端は固定され
ずにフリーに支持されているので、フリー側をボーダー
用支持脚に対して位置をずらせることで受けパネルの通
りを折曲させることができるから、壁のうねりに沿わせ
ることができ、壁際での納まりが良い。このとき、受け
パネルの他端がボーダー用支持脚に対してフリーであっ
ても、橋渡しパネルによって隣接する受けパネル間が連
結固定されて水平及び上下方向の動きが規制されるし、
橋渡しパネルは床パネル用支持脚と受けパネルとに両端
が固定されるから、全体として水平及び上下方向の動き
が規制され、ガタつき、浮き上がり、せり上がりがな
い。
【0009】この場合において、請求項2に記載した、
受けパネルのボーダー用支持脚に対する固定が、受けパ
ネルに設けた段穴部にパネル押えを挿入してボーダー
用支持脚に対して捩じ込み固定するものであり、橋渡し
パネルの床パネル用支持脚に対する固定が、床パネルの
コーナーに設けた段部と橋渡しパネルのコーナーに設
けた段部とが合わさってできる中央の孔にパネル押え
を挿入して床パネル用支持脚に捩じ込み固定するもので
あれば、床パネルを床パネル用支持脚に固定する方式を
橋渡しパネルにも適用できるから、パネル押えを含む床
パネル用支持脚をボーダー用支持脚として兼用して用い
ることもできる。又、請求項3に記載した、橋渡しパネ
ルの受けパネルに対する固定が、橋渡しパネルに設けた
ビス孔からビスを通して受けパネルに締め込むものであ
れば、簡単な構造で確実に固定でき、取り外しや再取り
付けも可能である。
【0010】更に、以上のボーダー部構造において、請
求項4に記載した、受けパネルの高さは橋渡しパネルの
厚みだけ下げてあって、橋渡しパネルが水平に敷かれて
おり、橋渡しパネルと壁との間に橋渡しパネルと同じ厚
みの端板が敷かれるものにすれば、ボーダー部における
橋渡しパネルに段差や勾配か生じないし、橋渡しパネル
と壁との間の段差の部分を隠すことができて美観が損な
わない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の一例を示すボーダ
ー部構造の斜視図であるが、このボーダー部構造は、規
格化された寸法の床パネル1と壁2との間に派生するボ
ーダー部に施工されるものであり、壁2際にボーダー用
支持脚3で支持される受けパネル4と、床パネル1を、
その集積されたコーナーを共受けして支持する床パネル
用支持脚(以下、支持脚)5と受けパネル4とに亘って
渡し掛けられる橋渡しパネル6等からなる。
【0012】橋渡しパネル6は、金属板等で長方形に形
成されたものであり、長辺の一方を補強及び床パネル1
の厚みに揃える目的で下側に折り返して断面コ字形に屈
曲させたパネル受部6aを備えており、このパネル受部
6aの両端を支持脚5で支持するに際し、ここに形成さ
れた切欠6bが支持脚5の支持面から上方に突設された
水平方向のずれ止め突部5fに嵌合して接当し、水平方
向(壁2に沿う左右方向と遠近する前後方向、以下同
じ)のずれが規制されるものとなる。
【0013】又、パネル受部6a側の上面のコーナーに
は、支持脚5のずれ止め突部5fの中央に形成された凹
部5gに嵌まり込む低段部6cが形成され、床パネル1
のコーナーにも同様の低段部1aが形成されており、両
方の低段部1a、6cを凹部5gに嵌め込んで低段部1
a、6cの中央に形成された孔からパネル押え7を挿入
し、凹部5gの中央に突出させられたボルト支柱5cの
先端にネジ込むと、パネル押え7は低段部1a、6cを
上から締付け、橋渡しパネル6は、床パネル1と共に上
下方向の動きも規制されるものとなる。
【0014】受けパネル4は、無機質ボード等からなる
長方形板であり、短辺の両端をボーダー用支持脚3で隣
接するもの同士が共受けされて支持される。この場合、
ボーダー用支持脚3の上面は、中央の凹部にナット3b
の固着によってネジ孔が設けられたフラットな外周のパ
ネル受台座3aに形成されており、受けパネル4の短辺
の一方には、前記したパネル押え7を挿入して押圧固定
できる低段穴部4aが形成されている。尚、本例のボー
ダー用支持脚3は、支持脚5のずれ止め突部5fを取り
外しただけのもので、両者を兼用して低コスト化を図っ
ている。
【0015】図4は受けパネル4とボーダー用支持脚3
との関係を示す平面図であるが、受けパネル4の低段穴
部4aをボーダー用支持脚3の中央に合わせてパネル受
台座3a上に降ろし、パネル押え7を低段穴部4aから
挿入して中央のボルト支柱3cの先端にネジ込むと、受
けパネル4はボーダー用支持脚3に対して水平、上下方
向の動きを規制されて固定される。尚、このとき、パネ
ル受台座3aは、外径寸法の約3分の1に相当する部分
が受けパネル4の短辺から隣接する受けパネル4(図示
省略)側へ突出しており、隣の受けパネル4はここで支
持できるようになっている。この他、本例のボーダー用
支持脚3はボーダー部の幅方向に2基ずつ並んで設けら
れている。
【0016】図2は以上の支持方法によって受けパネル
4を壁2に沿って敷き詰めた場合の平面図であるが、受
けパネル4の短辺の他方をフリーでボーダー用支持脚3
に載置することにより、隣接する受けパネル4相互の位
置が規制されないから、隣の受けパネル4との継目の部
分を折れ曲がらせた状態でボーダー用支持脚3を床スラ
ブ8に設置することができる。従って、壁2にうねりが
あっても、受けパネル1枚単位で壁に沿わせることがで
きる。このとき、受けパネル4の短辺と橋渡しパネル6
の短辺の位置を長手方向に互いにずらせておくと、橋渡
しパネル6が隣接する受けパネル4間に跨がって架け渡
されることになり、ボーダー用支持脚3に対して固定し
ていない受けパネル4の短辺側の浮き上がりやずれ等を
防ぐ挟止ができる。
【0017】尚、橋渡しパネル6の長辺の寸法は、長辺
の両端をパネル押え7で支持脚5に固定するため、床パ
ネル1の寸法と同じにしておき、同一方向の辺を揃えて
敷くのが目地が通って好ましい。これに対して、受けパ
ネル4の長辺の寸法は特に限定されないが、床パネル1
や橋渡しパネル6と短辺の位置を壁2に沿う方向にずら
せて敷く場合、床パネル1や橋渡しパネル6と同じか整
数倍の長さにしておくのが確実にずらせるために良い。
この場合、長辺の寸法が極端に長くなると壁2への沿い
が悪くなるので、床パネル1と同じ長さか若しくは2倍
又は3倍程度の長さとするのが好ましい。
【0018】図3は以上の各支持脚3、5と受けパネル
4及び橋渡しパネル6の敷設状態を示す断面図である
が、上記いずれの支持脚3、5とも、支持脚ベース3
d、5d上に立設したボルト支柱3c、5cにパネル受
台座3a、5aと一体化したナット3b、5bを螺合さ
せたものである。そして、ナット3b、5bの上面内周
には、工具9が係合できる係合部3e、5eが形成され
ており、この工具9を床パネル1の低段部1aと橋渡し
パネル6の低段部6cとが突き合わさってできた中央の
孔、若しくは受けパネル4の低段穴部4aから挿入して
係合部3e、5eに係合させて回転させると、パネル受
台座3a、5aはナット3b、5bと共に回転して床パ
ネル1や橋渡しパネル6、及び受けパネル4を載せたま
まの状態で上下できることになる。図5はこの工具9の
平面図、側面図であるが、ハンドル9aと支持脚3、5
の係合部3e,5eに係合可能な先端形状の基筒9bと
から構成されている。
【0019】このため、支持脚5のずれ止め突部5f
は、パネル受台座5aに対して回転可能に取り付けで
き、且つ、前述した取り外しも容易に行えるようにする
ため、パネル受台座5aに係止状態で被さる座部を樹脂
の一体成形等によって設け、この座部を介して床パネル
1や橋渡しパネル6が支持されるようにしておく。又、
パネル押え7は、どちらの支持脚3、5に対しても同じ
ものを用いるようにしており、このパネル押え7は、筒
状の胴部7aの上端外周に鍔部7bが張り出した形状
で、胴部7aの内周面にはボルト支柱3c、5cに螺合
する雌ネジが刻設され、固定に際して鍔部7bが低段部
1a、6cに上方から当接する構造である。
【0020】次に、以上の要素を用いてボーダー部を埋
める場合について説明すると、受けパネル4の短辺の一
側に設けられた2個の低段穴部4aにボーダー用支持脚
3のボルト支柱3cを下から通し、パネル押え7を低段
穴部4aから挿入してボルト支柱3cにネジ込むと、受
けパネル4とボーダー用支持脚3とは固定される。この
組付け固定は予めしておき、そして、既に敷設された受
けパネル4の短辺から突出するパネル受台座3aに次の
受けパネル4のボーダー用支持脚3が固定されていない
側の短辺を載せ掛けて設置する。このようにして順次受
けパネル4を敷き詰めて行くことで、現場工期の大幅な
短縮が可能となる。
【0021】このとき、床スラブ8に不陸があったり、
床パネル1との高さが不揃いであれば、工具9によって
パネル受台座3aの高さを変え、壁2にうねりがあれ
ば、受けパネル4の継目の部分で折曲させたりするのは
上記したとおりである。尚、最後に敷く受けパネル4は
部屋の寸法に合わせて切断する必要があり、図2に示す
ように、床パネル1の一端側を壁2に片押し状態で敷設
する場合、最初に敷く受けパネル4は約半分の長さに切
断して(長辺の長さが床パネル1と同じ場合)床パネル
1と位置をずらして敷設できるようにする。その際、低
段穴部4aが形成されていない短辺側は、別途ボーダー
用支持脚3にて支持する。
【0022】以上の作業が終了すると、今度は、橋渡し
パネル6を床パネル用支持脚5と受けパネル4とに掛け
渡す。それには、橋渡しパネル6の長辺の一方のパネル
受部6aの両端下面に形成された切欠6bを支持脚5の
ずれ止め突部5fにあてがうとともに、上面に形成され
た低段部6cをずれ止め突部5fに設けられた凹部5g
に嵌め込み、パネル押え7でボルト支柱5cの先端にネ
ジ込むと、橋渡しパネル6は支持脚5に固定される。こ
のように切欠6bやずれ止め突部5fが設けられている
ことにより、橋渡しパネル6の位置決め作業が非常に簡
単である。
【0023】一方、橋渡しパネル6の壁2側の長辺は、
受けパネル4の上に置かれるから、橋渡しパネル6に形
成されたビス孔6dからビス10を通してその下方に存
する受けパネル4にそれぞれネジ込むと、受けパネル4
に固定され、同時にこの橋渡しパネル6が跨がっている
隣接する二つの受けパネル4が連結固定される。尚、こ
のとき、受けパネル4は床パネル1に対し橋渡しパネル
6の厚み分だけ下げ、橋渡しパネル6が水平になるよう
にしておく。又、橋渡しパネル6と壁2との間には、橋
渡しパネル6の板厚分の段差ができるから、この段差を
橋渡しパネル6と同じ厚みの樹脂板等の端板11で埋め
るのが好ましい。このとき、端板11を置いただけでは
浮き上がることもあるから、粘着剤や両面接着テープ等
によって固定する。更に、この段差の幅は、ボーダー幅
によって異なるから、端板11をこの幅に合わせて切断
することになるが、橋渡しパネル6を敷く前に切断前の
状態の端板11を敷き、その上から橋渡しパネル6を定
規代わりにあてがって切断すれば、採寸の手間が省け
る。
【0024】このように、床パネル1全体を支持脚5で
固定する工法の場合は、本発明により各ボーダー部材同
士は強固に連結固定されるとともに、橋渡しパネル6が
床パネル1と連結固定されて床全体が一体化されること
になるから、各支持脚3、5の支持脚ベース3d、5d
に緩衝材を装着してガタつきを抑えるようにすれば、支
持脚3、5を床スラブ8上に接着することなく、単に置
き敷くこともできる。こうすると、建物の改装等に伴う
支持脚3、5の撤去が必要となっても、支持脚3、5等
の製品や床スラブ8を傷めることがないから、本発明は
リフォームにも最適である。
【0025】ところで、本発明では、以上の受けパネル
4と橋渡しパネル6の幅(短辺の長さ)を次のような基
準で決定し、それぞれ一種類のものですべての寸法のボ
ーダー幅に対処できるようにしている。図6はボーダー
部構造の幅を最大にした場合の断面図であるが、ボーダ
ー部構造の幅を基本的には床パネル1の半分づづの幅を
有する二つの部材である受けパネル4と橋渡しパネル6
とで賄うことを基準にしており、受けパネル4と橋渡し
パネル6とが最大限広がった状態に設置される状態を示
している。このとき、橋渡しパネル6は床パネル1の幅
Sの半分のS/2を壁2から離して調整部材とし、これ
において、橋渡しパネル6は受けパネル4に重合しなけ
ればならないから、その最低限必要な最低重合代をβと
して、受けパネル4の幅をβ+S/2に設定する。
【0026】図7はボーダー部構造の幅を最小にした場
合の断面図であるが、橋渡しパネル6を図6の状態から
壁2側へS/2移動させ、受けパネル4と橋渡しパネル
6とが幅方向に最大限狭められた状態に設置される状態
を示している。このとき、受けパネル4は支持脚5のず
れ止め突部5fに突き当てられており、橋渡しパネル6
と受けパネル4の床パネル1側に両者が重合できない支
持脚5の突出代αがあるから、受けパネル4の幅にこれ
を加えて橋渡しパネル6の幅をα+β+S/2に設定す
る。このことから、ボーダー部構造の最大調整幅は、橋
渡しパネル6が受けパネル4に最低重合代で重合してい
る状態、即ち、橋渡しパネル6の幅に受けパネル4の幅
を加えたものから最低重合代βを差し引いた(α+β+
S/2)+(β+S/2)−β=α+β+Sとなり、最
小調整幅は、支持脚5のずれ止め突部5f(突出部分)
と受けパネル4とが突き合わさった状態、即ち、橋渡し
パネル6の幅であるα+β+S/2となる。従って、埋
め合わせ可能な調整幅は、最大幅から最小幅を差し引い
た(α+β+S)−(α+β+S/2)=S/2とな
る。因に、Sが500mm、αが20mm、βが20m
mであったとすると、最小290mmから最大540m
mの250mmの範囲に亘って調整可能となる。
【0027】そこで、床パネル1を敷設したときに派生
するボーダー幅Wが種々の値をとるときを検討してみ
る。 (1)α+β+S/2≦W<Sのとき 図8は床面の幅長又は全奥行長をLとし、Sの幅寸法の
床パネル1を敷いて行ったときの余りをWとする、即
ち、LをSで割ったときの余りの理論ボーダー幅(計算
上求まるボーダー幅のこと、以下、同じ)がWで、この
Wがα+β+S/2≦W<Sであったときの割付け図で
ある。因に、上記の例でいえば、α+β+S/2は29
0mm、Sは500mmであるから、Wが290mm以
上500mm未満の範囲、即ち、290mm≦W<50
0mmであれば、上記のボーダー部構造の最大調整幅5
40mmと最小調整幅290mmの範囲の調整幅内に収
まっているから、このボーダー部構造を1セット、当該
ボーダー幅が派生した床面の片側の壁2際のみに割付け
すれば、ボーダー部は埋められる。尚、この場合、他方
の壁2際の床パネル1は、支持脚5を中にずらせてその
端面を壁2面に当てている(図2の左辺の状態)。
【0028】(2)2(α+β)≦W<α+β+S/2
のとき 図9は、理論ボーダー幅Wが上記(1)の場合の最小調
整幅よりも小さい2(α+β)≦W<α+β+S/2
(上記の例でいえば80mm≦W<290mm)の場合
に対応する割付け図であり、この場合は、両方の壁2際
をボーダー部とするのであり、それには、床パネル1を
一枚(一列)抜き取り、WにSを加えて半分ずつに分割
した両壁2際の各ボーダー幅をボーダー部構造の最小調
整幅α+β+S/2(上記の例でいえば290mm)よ
り大きくして、本発明に係るボーダー部構造をそれぞれ
1セット、合計2セット用いて相対する壁2際を埋めた
ものである。このように、床パネル1を一枚抜いたこと
で、片側のボーダー幅は、S/2(250mm)増えて
最大調整幅(540mm)の中に収まるから、これを両
壁2際に割付けすればよい。尚、このように、ボーダー
幅を両壁2際に割付けるときには、両壁2際の床パネル
1を支持する支持脚5はそれぞれ正規の位置に持って来
ればよい。
【0029】しかし、この調整方法で調整した片側のボ
ーダー幅が、ボーダー部構造の最小調整幅であるα+β
+S/2(290mm)以下の場合、この方法でも対応
できない。この調整方法で対応できる理論ボーダー幅W
の最小値は、調整後の片側のボーダー幅がボーダー部構
造の最小調整幅以上でなければならないことから、(S
+W)/2≧α+β+S/2という関係が成り立ち、W
は2(α+β)(上記の例でいえば80mm)以上であ
ることが条件となり、上記した2(α+β)≦W<α+
β+S/2という境界式が成立する。
【0030】(3)W<2(α+β)のとき 図10は、理論ボーダー幅Wが上記(2)の場合の最小
幅寸法よりも更に小さいW<2(α+β)(上記の例で
いえばW<80mm)の場合に対応する割付け図であ
り、上記と同様に壁2の両際をボーダー部とするもので
ある。この場合、床パネル1を二枚(二列)抜き取り、
理論ボーダー幅Wに床パネル1の二枚分の幅2Sを加え
て両際の各ボーダー部に等分に割り振ると、片側のボー
ダー幅(W+2S)/2は、この場合のWが、2(α+
β)よりも小さいものであることから、α+β+S(5
40mm)よりも小さいものとなる(但し、S(500
mm)よりは大きい)。よって、割り振られた両側のボ
ーダー幅は、それぞれボーダー部構造が1セットで足り
る、調整範囲がα+β+S/2(290mm)≦W≦α
+β+S(540mm)の範囲に入って来るから、都
合、2セット用いて1セットずつ両壁2際に割り付けす
ればよい。
【0031】このようなことをすることにより、一種類
ずつの受けパネル4と橋渡しパネル6によってあらゆる
ボーダー幅に対応できるものとなる。即ち、上記(1)
(2)(3)の割り付け方法の境界となるα+β+S/
2と2(α+β)の値を求めるとともに、床面の幅長又
は奥行長Lを床パネル1の幅寸法Sで割った余りの理論
ボーダー幅Wを計算すれば、上記どの割付け方法が適用
できるのかが判明するから、ほとんど手間がかからず簡
単である。この点で、上記における床パネル1を一列又
は二列抜き取るとあるのは、敷設した後に実際に抜き取
ったりする作業をするのではなく、計算の下での一列又
は二列残して敷くという意味であることはいうまでもな
い。
【0032】図11は本発明の他の例を示すボーダー部
構造の平面図、図12はその幅を最大にした場合の断面
図、図13は同じく最小にした場合の断面図であるが、
このボーダー部構造は、受けパネル4の基本床パネル1
側の長辺に半円切欠状の逃がし部4bを設け、先の実施
例のものよりもボーダー部構造の幅を更に小さく抑える
ようにしたものである。
【0033】即ち、受けパネル4と橋渡しパネル6とが
幅方向に最大限狭められた状態に設置された際に、先の
実施例においては、受けパネル4が支持脚5のずれ止め
突部5fに突き当たり、橋渡しパネル6と受けパネル4
の床パネル1側の辺間に両パネル4、6が重合できない
突出代αとなっていたが、本例では、図13に示すよう
に、このずれ止め突部5fの部分が、受けパネル4の逃
がし部4b内に収容され、受けパネル4は橋渡しパネル
6のパネル受部6aの立壁部分に当接する位置に設置で
きるようになっている。このため、受けパネル4は、橋
渡しパネル6のパネル受部6aの内部に差し込める厚み
に設定しているが、大きくなる場合には、受けパネル4
の下面に段部を設けて先端のみ差し込める厚みに形成す
ることもできる。
【0034】このようにすれば、突出代αが橋渡しパネ
ル6の板厚程度まで小さくできる一方で、先の実施例と
同じS/2の調整幅を確保する場合、重合代βは変わら
ないので、突出代αが短くなった分、橋渡しパネル6の
幅を短く設定できる。具体的には、橋渡しパネル6の板
厚は2〜3mmもあれば強度上十分であるから、突出代
αが先の実施例よりも30mm程度も短くでき、その分
同じ板厚で撓み難い強度上優れたボーダー部構造を提供
することができる。
【0035】
【発明の効果】以上、本発明に係るボーダー部構造によ
れば、受けパネルはボーダー用支持脚に固定され、橋渡
しパネルは床パネル用支持脚と受けパネルとに固定され
るから、共に水平及び上下方向の動きが規制され、ガタ
つきや浮き上がり或いはせり上がりがない。又、受けパ
ネルの通りを折曲させて壁のうねりに沿わせることがで
きるから、壁際での納まりがよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示すボーダー部構造の施工状態
の斜視図である。
【図2】本発明の一例を示すボーダー部構造の平面図で
ある。
【図3】本発明の一例を示すボーダー部構造の施工状態
のうちの床上からの高さ調整の断面図である。
【図4】本発明の一例を示す受けパネルと支持脚の平面
図である。
【図5】本発明の一例を示すパネル受台座を調整する工
具の平面図と側面図である。
【図6】本発明の一例を示すボーダー部構造の最大寸法
断面図である。
【図7】本発明の一例を示すボーダー部構造の最小寸法
断面図である。
【図8】本発明のボーダー部構造を壁の片側にのみに1
セット使った割付け図である。
【図9】本発明のボーダー部構造を壁の両際に2セット
使った割付け図である。
【図10】本発明のボーダー部構造を壁の両際に2セッ
ト使った割付け図である。
【図11】本発明の他の例を示すボーダー部構造の平面
図である。
【図12】本発明の他の例を示すボーダー部構造の最大
寸法断面図である。
【図13】本発明の他の例を示すボーダー部構造の最小
寸法断面図である。
【符号の説明】
1 基本床パネル 1a 段部 2 壁 3 ボーダー用支持脚 3a、5a パネル受台座 3b、5b ナット 3c、5c ボルト支柱 3d、5d 支持脚ベース 3e、5e 係合部 4 受けパネル 4a 低段穴部 4b 逃がし部 5 床パネル用支持脚 5f ずれ止め突部 5g 凹部 6 橋渡しパネル 6a パネル受部 6b 切欠 6c 低段部 6d ビス孔 7 パネル押え 7a 胴部 7b 鍔部 8 床スラブ 9 工具 9a ハンドル 9b 基筒 10 ビス 11 端板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E220 AA25 AA35 AB08 AB22 AC03 AC11 BA01 CA17 CA63 CA74 DA19 DB07 FA15 GA25X GB02Y

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床パネル用支持脚で集積するコーナーが
    共受けされて支持される規格化された床パネルを室に敷
    き詰めたときに壁との間に生ずるボーダー部を、ボーダ
    ー部に設けられるボーダー用支持脚でホーダー部の長さ
    方向の端部が共受けで支持されて壁際に敷き詰められる
    受けパネルと、床パネルから突出した床パネル用支持脚
    の突出部分と受けパネルとに掛け渡される橋渡しパネル
    とで埋めるフリーアクセスフロアのボーダー部構造にお
    いて、受けパネルは、床パネルと目地をずらせて、ボー
    ダー用支持脚でボーダー部の長さ方向の一端は固定さ
    れ、他端はフリーにして支持され、橋渡しパネルは、床
    パネルと目地を通して、床パネル用支持脚と受けパネル
    とでボーダー部の幅方向の一端は床パネル用支持脚に固
    定され、他端は隣接する受けパネルの両方に固定されて
    支持されるものであることを特徴とするフリーアクセス
    フロアのボーダー部構造。
  2. 【請求項2】 受けパネルのボーダー用支持脚に対する
    固定が、受けパネルに設けた低段穴部にパネル押えを挿
    入してボーダー用支持脚に対して捩じ込み固定するもの
    であり、橋渡しパネルの床パネル用支持脚に対する固定
    が、床パネルのコーナーに設けた低段部と橋渡しパネル
    のコーナーに設けた低段部とが合わさってできる中央の
    孔にパネル押えを挿入して床パネル用支持脚に捩じ込み
    固定するものである請求項1のフリーアクセスフロアの
    ボーダー部構造。
  3. 【請求項3】 橋渡しパネルの受けパネルに対する固定
    が、橋渡しパネルに設けたビス孔からビスを通して受け
    パネルに締め込むものである請求項1又は2のフリーア
    クセスフロアのボーダー部構造。
  4. 【請求項4】 受けパネルの高さは橋渡しパネルの厚み
    だけ下げてあって、橋渡しパネルが水平に敷かれてお
    り、橋渡しパネルと壁との間に橋渡しパネルと同じ厚み
    の端板が敷かれる請求項1〜3いずれかのフリーアクセ
    スフロアのボーダー部構造。
JP2002141147A 2002-05-16 2002-05-16 フリーアクセスフロアのボーダー部構造 Pending JP2003328544A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002141147A JP2003328544A (ja) 2002-05-16 2002-05-16 フリーアクセスフロアのボーダー部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002141147A JP2003328544A (ja) 2002-05-16 2002-05-16 フリーアクセスフロアのボーダー部構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003328544A true JP2003328544A (ja) 2003-11-19

Family

ID=29701823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002141147A Pending JP2003328544A (ja) 2002-05-16 2002-05-16 フリーアクセスフロアのボーダー部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003328544A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004293288A (ja) * 2003-03-13 2004-10-21 Matsushita Electric Works Ltd 床配線システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004293288A (ja) * 2003-03-13 2004-10-21 Matsushita Electric Works Ltd 床配線システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9808124B2 (en) Membranous waterproof juncture
JP2003328544A (ja) フリーアクセスフロアのボーダー部構造
JP2003307027A (ja) フリーアクセスフロアのボーダー部構造
JPH08165721A (ja) 基礎水切り装置
JP3527355B2 (ja) 床構造及び床施工方法
JPH071373Y2 (ja) 二重床用間仕切り係止金具
JP2008150825A (ja) ボーダー部構造及びその設置方法
JP3465040B2 (ja) 置敷二重床構造
JPH0412199Y2 (ja)
JPH077409Y2 (ja) 浴室ユニットの防水パン支持構造
JPH071419Y2 (ja) 床パネルの支持装置
JPH0227071Y2 (ja)
JPH0756433Y2 (ja) 床パネル装置
JP2002294988A (ja) 組立型デッキ
JP4684491B2 (ja) 床パネルの束
JP2507299Y2 (ja) 防水パン設置用架台
JP2572891B2 (ja) 二重床
JP3892304B2 (ja) コーナードレイン
JP2579812Y2 (ja) 建物ベランダの廻り部材およびこれを用いた建物ベランダ廻りの防水構造
JPH06129067A (ja) 壁面のパネル施工方法及びパネル施工用止め金具
JP2576419Y2 (ja) 二重床の端部仕舞構造
JP2002106094A (ja) 屋内間仕切り用壁下構造
JPH0536029Y2 (ja)
JP2003253847A (ja) 建物外装用パネルの取り付け構造
JPH0685842U (ja) 床パネル取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070315

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070326

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070717