JP2003327969A - 水素化処理設備及び水素化処理方法 - Google Patents

水素化処理設備及び水素化処理方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の設備を大きく改変することなく、大き
なコストダウンと設備全体で大きな省エネ効果を得るこ
とができ、かつ、効率良く水素を回収することができる
水素化処理設備及び水素化処理方法を提供する。 【解決手段】 原料油に水素を混入させて不純物を除去
する水素化処理設備において、前記水素を前記不純物に
接触させる反応塔12と、この反応塔12で生成された
生成物を、液体と気体とに分離する気液分離槽13と、
この気液分離槽13で分離された前記気体に吸収媒体を
接触させて、前記気体の一部を前記吸収媒体に吸収させ
る吸収槽14と、この吸収槽14から取り出された残り
の前記気体のうちの少なくとも一部が供給され、この気
体の中から水素を分離する水素分離装置21と、この水
素分離装置21で分離した前記水素を、前記原料油に水
素を混入させる工程まで導く管路とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、原料油に水素を混
入させて不純物を除去する水素化処理設備及び水素化処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原料油に水素を混入させて不純物を除去
する水素化処理設備及び水素化処理方法として、例え
ば、重油から硫黄成分を除去する重油直接脱硫設備及び
重油直接脱硫方法が知られている。この重油直接脱硫設
備及び方法の一例を、図5を参照しながら説明する。こ
の重油直接脱硫設備4において原料油である重油は、昇
圧ポンプP1で昇圧された後に水素が混入され、加熱器
11で加熱されて、反応塔12に送られる。反応塔12
では、重油中の硫黄分が水素と反応して硫化水素に変換
される。そして、反応塔12から取り出された重油は気
液分離槽13に送られ、液体と気体とに分離される。分
離された気体は、ナフサ吸収槽14に送られ、分離され
た液体は、気液分離槽13の底部から蒸留塔等に送られ
る。
【0003】ナフサ吸収槽14に送られる気体には、硫
化水素及びメタンガスを主体とした炭化水素ガス(これ
には、ブタン,プロパン,エタン等が含まれる。なお、
メタンガスを主体とした前記の炭化水素ガスを、以下、
「メタンガス等」と記載する)のほか、硫黄成分の除去
に利用されずに残った余剰の水素が含まれている。ナフ
サ吸収槽14では、吸収媒体であるナフサによって、主
としてメタンガス等が前記気体から取り除かれ、ナフサ
吸収槽14から取り出される気体の水素純度が高められ
る。
【0004】ナフサ吸収槽14から取り出された気体
は、さらにアミン接触槽15へ送られる。そして、この
アミン接触槽15で、気体中の硫化水素がアミン水溶液
によって取り除かれる。また、残余の気体(少量のメタ
ンガス等を含む水素)が、水素循環系に設けられた圧縮
機C1で昇圧されて、水素供給系から供給された新たな
水素とともに、重油に混入される。一方、ナフサ吸収槽
14から取り出されたナフサは、回収槽16に送られ
る。この回収槽16では、ナフサの圧力を減圧すること
によって、ナフサに含まれている気体(メタンガス等及
び水素を含む)をナフサから解放させ、回収する。
【0005】気体が解放されたナフサは、高圧多段ポン
プからなる昇圧ポンプP2によって再び一定の圧力まで
昇圧され、ナフサ吸収槽14に戻される。また、ナフサ
から解放,回収されたメタンガス等と水素とを含む気体
は水素回収装置17に送られる。この水素回収装置17
では、例えば深冷分離法等によって、前記気体中から水
素が回収される。回収された水素は、水素供給系に送ら
れ、圧縮機C2で昇圧された後、重油に混入される。ま
た、水素回収装置で水素が回収された後の残余のメタン
ガス等は、圧縮機C3で昇圧されて水素供給系の水素製
造装置18に送られ、水素製造の原料として利用され
る。さらに、水素製造装置18には、他の設備等から送
られてきたメタンガス等の水素原料が、圧縮機C4によ
って昇圧されて供給される。
【0006】上記したような重油直接脱硫設備4は、気
液分離槽13で分離した気体の中から水素及びメタンガ
ス等の水素原料を可能な限り回収して循環利用している
ため、新たに供給する水素の量を少なくすることがで
き、コスト的に優れているという利点がある。しかし、
近年のさらなるコストダウンの要求や省エネ,ひいては
環境保護の観点から、効率化のさらなる向上が望まれて
いる。
【0007】また、反応塔12で発生する気体の量は、
反応塔12内の触媒の寿命によって変化する。すなわ
ち、触媒の使用初期においては、その活性が高いため反
応温度が低く、気体の発生量も少ない。そして、触媒の
寿命が進行するにしたがって反応温度が上昇し、気体の
発生量が増加する。したがって、反応塔12における気
体の発生量の変化にともなって、ナフサ等の吸収媒体の
供給量又は循環量を調整するのが好ましい。
【0008】図6は、図5の重油直接脱硫設備4におい
て、触媒の寿命の進行の度合い(時間)とナフサの循環
量との関係を模式的に示したグラフである。なお、この
グラフで示す例において、重油直接脱硫設備4は、吐出
能力M1の昇圧ポンプP2を複数台有していて、ナフサ
の循環量の増加に応じて、昇圧ポンプP2を順次駆動さ
せるものとする。図6中符号Iで示す時間で、重油直接
脱硫設備4の稼働を開始させるとともに、複数台の昇圧
ポンプP2のうちの一台を駆動させて、ナフサの循環を
開始させる。
【0009】図6のグラフに示すように、時間の経過
(触媒の寿命の進行)に比例して、循環させるナフサの
量を増加させるが、図中符号IIで示す時間に達したとき
に、循環させるナフサの量が昇圧ポンプP2の最大の吐
出能力M1に達するため、このとき二台目の昇圧ポンプ
P2を駆動させて、二台の昇圧ポンプP2を使って吐出
能力M2(M2=M1×2)でナフサを循環させるよう
にする。ところで、昇圧ポンプP2、特に、上記したよ
うな多段式の昇圧ポンプP2においては、循環させるナ
フサの量に応じて吐出能力を変化させることができず、
一定の吐出能力M1,M2で昇圧ポンプP2を駆動させ
ながら、バルブの操作でナフサ吸収槽13に戻すナフサ
の量を調整しているのが現状である。そのため、上記し
たような従来の重油直接脱硫設備4においては、図6の
グラフ中斜線で示す分だけ、昇圧ポンプP2の駆動エネ
ルギが無駄に消費されているという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点にか
んがみてなされたもので、既存の設備を大幅に改変する
ことなく、安価なコストで大きなコストダウン及び設備
全体で大きな省エネ効果を得ることができ、かつ、効率
良く水素を回収することができる水素化処理設備及び水
素化処理方法の提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を達成するための手段】本発明の発明者は、吸収
槽に吸収媒体を供給又は循環させる昇圧ポンプ等の駆動
源のエネルギの消費量が、水素処理設備において大きな
ウェイトを占めている点に着目し、本発明に想到した。
具体的に請求項1に記載の発明は、原料油に水素を混入
させて不純物を除去する水素化処理設備において、前記
水素を前記不純物に接触させる反応塔と、この反応塔で
生成された生成物を、液体と気体とに分離する気液分離
槽と、この気液分離槽で分離された前記気体に吸収媒体
を接触させて、前記気体の一部を前記吸収媒体に吸収さ
せる吸収槽と、この吸収槽から取り出された残りの前記
気体のうちの少なくとも一部が供給され、この気体の中
から水素を分離する水素分離装置と、この水素分離装置
で分離した前記水素を、前記原料油に水素を混入させる
工程まで導く管路とを有する構成としてある。
【0012】例えば、図5に示した従来の吸収槽におい
ては、水素循環系に送る水素の純度が少なくとも一定の
基準値以上に確保されている必要がある。そのため、こ
の基準値を確保するために、吸収槽で可能な限り多くの
不純物(メタンガス等)を除去する必要があるが、その
分、多くの吸収媒体を吸収槽に供給又は循環させなけれ
ばならず、昇圧ポンプ等の駆動源のエネルギの消費量も
大きくなる。
【0013】そこで、請求項1に記載の発明のように構
成すれば、吸収槽の気体の一部を水素分離装置に送って
水素を分離させ、この純度の高い水素を水素供給系又は
水素循環系に送って原料油混入用に利用することができ
るので、水素供給系又は水素循環系に送る水素の純度を
一定の基準値以上に保ったままで、前記吸収槽における
吸収媒体の供給量又は循環量を減ずることができ、前記
吸収媒体を供給又は循環させるためのポンプ等の駆動源
のエネルギ消費量を削減することができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、原料油に水素を
混入させて不純物を除去する水素化処理設備において、
前記水素を前記不純物に接触させる反応塔と、この反応
塔で生成された生成物を、液体と気体とに分離する気液
分離槽と、この気液分離槽で分離された前記気体の一部
が供給され、前記気体に吸収媒体を吸収させて、前記気
体の一部を前記吸収媒体に吸収させる吸収槽と、前記気
液分離槽で分離された前記気体の他の一部が供給され、
当該気体の中から水素を分離する水素分離装置と、この
水素分離装置で分離した前記水素を、前記原料油に水素
を混入させる工程まで導く管路とを有する構成としてあ
る。
【0015】この構成では、気液分離槽で分離された気
体の一部を吸収槽に送るとともに、他の一部を直接水素
分離装置に供給するようにしている。そのため、この請
求項2に記載の発明によっても、前記吸収槽における吸
収媒体の供給量又は循環量を減ずることができ、吸収媒
体を供給又は循環させるためのエネルギの消費量を削減
することができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記水素分離装
置で分離した水素以外の気体の少なくとも一部を、前記
原料油に混入される水素を製造するための水素製造装置
に導く管路を設けた構成としてある。この構成によれ
ば、水素分離装置で分離された水素以外の気体の中に、
メタンガス等のような水素製造の原料となる成分を含む
場合に、この気体を水素製造装置に供給することで、気
液分離槽で分離された気体の有効利用を図ることができ
る。
【0017】請求項4に記載の発明は、前記吸収槽で前
記吸収媒体に吸収された前記気体を、前記吸収媒体から
解放して回収する回収槽と、この回収槽で回収された前
記気体から前記水素を回収する水素回収装置と、前記水
素分離装置で水素を分離した気体の少なくとも一部を、
前記水素回収装置に導く管路とを有する構成としてあ
る。この構成によれば、前記回収槽で回収された気体の
中から水素を回収することができるほか、水素分離装置
で水素が分離された残余の気体中に、水素の一部が残存
していても、水素回収装置で当該水素を回収することが
できる。
【0018】請求項5に記載の発明は、原料油に水素を
混入させて不純物を除去する水素化処理設備において、
前記水素を前記不純物に接触させる反応塔と、この反応
塔で生成された生成物を、液体と気体とに分離する気液
分離槽と、この気液分離槽で分離された前記気体の一部
が供給され、前記気体に吸収媒体を接触させて、前記気
体の一部を前記吸収媒体に吸収させる吸収槽と、この吸
収槽で前記吸収媒体に吸収された前記気体を、前記吸収
媒体から解放して回収する回収槽と、この回収槽で回収
された前記気体から前記水素を回収する水素回収装置
と、前記気液分離槽で分離された前記気体の他の一部、
又は、前記吸収槽から取り出された残りの前記気体のう
ちの少なくとも一部を前記水素回収装置まで導く管路
と、前記水素回収装置で回収された水素を、前記原料油
に水素を混入させる工程まで導く管路とを有する。
【0019】この構成によれば、吸収槽又は気液分離槽
から気体の一部を水素回収装置に送って水素を回収さ
せ、回収された純度の高い水素を水素供給系又は水素循
環系に送って原料油混入用に利用することができるの
で、前記吸収槽における吸収媒体の供給量又は循環量を
減ずることができ、前記吸収媒体を供給又は循環させる
ためのエネルギの消費量を削減することができる。
【0020】請求項6に記載の発明は、前記気液分離槽
又は前記吸収槽と前記水素分離装置又は前記水素回収装
置との間に、前記水素分離装置又は前記水素回収装置に
供給される前記気体の量を調整する調整手段を設けた構
成としてある。吸収槽で吸収する気体の量が減少すれ
ば、吸収槽に吸収媒体を供給又は循環させるためのエネ
ルギの消費量を削減することができるが、水素循環系又
は水素供給系において圧縮機等の負荷が増し、これらの
消費エネルギが増加することになる。
【0021】そこで、水素循環系及び水素供給系を含め
た設備全体のエネルギ消費を考慮し、前記調整手段を適
宜に操作して適切な量の気体を水素分離装置又は水素回
収装置に供給するようにすることで、設備全体のエネル
ギ消費量を削減することができる。また、この構成によ
れば、触媒の寿命の進行にともなう気体の発生量の変化
に応じて、適当量の気体を前記水素分離装置又は前記水
素回収装置に送るようにすることができ、吸収媒体の供
給量又は循環量を容易に調整することが可能となって、
無駄なエネルギの消費を抑制することができる。
【0022】本発明は、請求項7に記載するように、前
記原料油は、常圧蒸留残油,減圧留出油及び減圧残油の
うちの一種類であってもよいし、これらのうちの二種類
以上をブレンドしたものであってもよい。また、請求項
8に記載するように、前記気体には、水素の他に炭化水
素ガスが含まれ、前記吸収槽でナフサに前記気体を吸収
させて前記炭化水素ガス等を取り除く構成としてもよ
い。例えば、重油直接脱硫設備においては、水素を用い
て常圧蒸留残油である重油から硫黄成分を除去し、この
際に生じるメタンガスを主体とする炭化水素ガスを、ナ
フサによって気体中から取り除き、水素の純度を向上さ
せることができる。
【0023】請求項9に記載の発明は、前記気体をアミ
ン溶液に接触させて前記気体の中から硫化水素を除去す
るアミン接触槽を設け、前記硫化水素を除去した前記気
体を前記水素分離装置又は前記水素回収装置に供給する
構成としてある。重油直接脱硫設備のような設備におい
ては、発生した硫化水素を除去するためにアミン接触槽
を設けている。そのため、このアミン接触槽で硫化水素
を除去して水素純度を高めた気体を、水素分離装置に送
るようにするとよい。
【0024】なお、水素分離装置としては、請求項10
に記載するように水素分離膜を用いて水素の分離を行う
ものであるのが好ましい。このような膜分離式の水素分
離装置は、電力等のエネルギの消費量が極めて小さく、
省エネ上有利である。
【0025】上記構成の水素化処理設備によって、請求
項11〜18に記載の処理方法の実施が可能になり、こ
れによっても本発明の目的の達成が可能である。具体的
には、原料油に水素を混入させて不純物を除去する水素
化処理方法において、前記水素を前記不純物に接触させ
て生成された生成物から気体を分離し、この気体に吸収
媒体を接触させて、前記気体の一部を前記吸収媒体に吸
収させる吸収工程と、この吸収工程で吸収されずに残っ
た前記気体の少なくとも一部から水素を分離する水素分
離工程と、分離した前記水素を、前記原料油に供給する
供給工程とを有する方法である。
【0026】また、原料油に水素を混入させて不純物を
除去する水素化処理方法において、前記水素を前記不純
物に接触させて生成された生成物から気体を分離し、こ
の気体の一部に吸収媒体を接触させて、前記気体の一部
を前記吸収媒体に吸収させる吸収工程と、前記気体の他
の一部から水素を分離する水素分離工程と、分離した前
記水素を、前記原料油に供給する供給工程とを有する方
法である。さらに、前記水素分離装置で分離した水素以
外の気体の少なくとも一部を、前記原料油に混入される
水素を製造するための水素製造装置に供給する方法であ
る。
【0027】また、原料油に水素を混入させて不純物を
除去する水素化処理方法において、前記水素を前記不純
物に接触させて生成された生成物から気体を分離し、こ
の気体の一部に吸収媒体を接触させて、前記気体の一部
を前記吸収媒体に吸収させる吸収工程と、この吸収工程
で前記吸収媒体に吸収された前記気体を前記吸収媒体か
ら解放して回収する回収工程と、この回収工程で回収さ
れた前記気体から水素を回収するとともに、前記生成物
から分離した気体の他の一部又は前記吸収工程で吸収さ
れずに残った前記気体の一部から水素を回収する水素回
収工程と、回収した前記水素を、前記原料油に供給する
供給工程とを有する方法である。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態を、図面
を参照しながら詳細に説明する。 [第一の実施形態]図1は、本発明の水素化処理設備及
び水素化処理方法の第一の実施形態にかかり、水素化処
理設備及びこの処理設備における処理の手順を説明する
フロー図である。なお、この実施形態の水素化処理設備
及び方法は、重油から硫黄分を取り除く重油直接脱硫設
備及び方法であるものとし、図5を参照しながら説明し
た従来の重油直接脱硫設備と同一部位には同一の符号を
付して、当該部位の詳しい説明は省略する。
【0029】図1に示すように、この第一の実施形態の
重油直接脱硫設備1には、気体中から水素を分離する水
素分離装置21が設けられている。そして、アミン接触
槽15から取り出された気体の一部が水素分離装置21
に送られ、他の一部が圧縮機C1に送られるようにして
いる。また、水素分離装置21に送られる気体の量を調
整することができるように、水素分離装置21とアミン
接触槽15とを連結する管路の途中部位に、バルブV1
を設けている。
【0030】水素分離装置21で分離された水素は、水
素供給系の圧縮機C2に送られて昇圧され、水素が分離
された気体(メタンガス等及び分離されずに残った水素
を含む)は、水素の原料として水素製造装置18に送ら
れる。なお、気体中から水素を分離する水素分離装置2
1としては、水素のみを透過させることのできる水素分
離膜を用いた公知のものを利用するとよい。このような
水素分離膜を用いた水素分離装置21は、消費電力がき
わめて小さく、エネルギ消費量削減の点で有利である。
【0031】また、図1中仮想線で示すように、水素分
離装置21で分離された気体の一部を水素回収装置17
に送るようにしてもよい。これにより、水素分離装置2
1を通過した気体の中から、分離されずに残った残余の
水素を回収して水素供給系に送り、重油混入用に再利用
することができる。
【0032】この実施形態の重油直接脱硫設備1によれ
ば、ナフサ吸収槽14の気体の一部を水素分離装置21
に送って純度の高い水素を分離することができるので、
ナフサ吸収槽14で吸収するメタンガスの量を減らすこ
とができ、昇圧ポンプによって循環させるナフサの量を
減らすことができる。そのため、昇圧ポンプP2の駆動
による電力等のエネルギ消費量を大幅に削減することが
できる。
【0033】[第二の実施形態]図2は、本発明の水素
化処理設備及び水素化処理方法の第二の実施形態にかか
り、水素化処理設備及びこの処理設備における処理の手
順を説明するフロー図である。この実施形態の重油直接
脱硫設備2では、気液分離槽13で分離された気体の一
部を、ナフサ吸収槽14に送るとともに、他の一部を直
接アミン接触槽15に送るようにしている。そして、ア
ミン接触槽15から取り出された気体の一部を、水素分
離装置21に送るようにしている。また、アミン接触槽
15と気液分離槽13とを連結する管路の途中にバルブ
V2を設けて、アミン接触槽15に送られる気体の量を
調整できるようにしている。
【0034】また、この実施形態においても、先の実施
形態と同様に、水素分離装置21で水素を分離した残余
の気体の一部を水素回収装置17に送って、回収した水
素を水素供給系に送るようにするとよい。この実施形態
の重油直接脱硫設備2によると、気液分離槽13からナ
フサ吸収槽14に送られる気体の量を減らすことができ
るので、循環させるナフサの量を減らすことができ、昇
圧ポンプP2の駆動による電力等のエネルギ消費量を大
幅に削減することができる。
【0035】[第三の実施形態]図3は、本発明の水素
化処理設備及び水素化処理方法の第三の実施形態にかか
り、水素化処理設備及びこの処理設備における処理の手
順を説明するフロー図である。この実施形態の重油直接
脱硫設備3では、ナフサ吸収槽14の気体の一部をアミ
ン接触槽15に送り、アミン接触槽15から取り出され
た気体の一部を、水素回収装置17に供給するようにし
ている。また、水素回収装置17とアミン接触槽15と
を連結する管路の途中に、水素回収装置17に送る気体
の量を調整するためのバルブV1を設けている。
【0036】すなわち、この実施形態では、第一及び第
二の実施形態で説明した水素分離装置21を設ける代わ
りに、水素回収装置17とアミン接触槽15とを管路で
連結して、既存の水素回収装置17でアミン接触槽15
から取り出された気体の中から水素を回収するようにし
ているわけである。さらに、この第三の実施形態におい
ては、図3中仮想線で示すように、アミン接触槽15と
気液分離槽13とを連結する管路を設け、気液分離槽1
3で分離された気体の一部を直接アミン接触槽15に送
るようにしてもよい。また、管路の途中にバルブV2を
設けて、アミン接触槽15に送られる気体の量を調整で
きるようするとよい。
【0037】この実施形態の重油直接脱硫設備3によっ
ても、ナフサ吸収槽14で吸収しなければならない気体
の量を減らすことができ、昇圧ポンプP2の駆動による
電力等のエネルギ消費量を削減することができる。
【0038】上記の第一,第二及び第三の実施形態で
は、バルブV1,V2を操作して、水素分離装置21又
は水素回収装置17に送る気体の量を調整することがで
きる。そして、水素分離装置21又は水素回収装置17
に送る気体の量を増加させるほど、ナフサ吸収槽14で
吸収しなければならない気体の量を減少させることがで
き、昇圧ポンプP2等のエネルギ消費量を削減すること
ができる。しかし、この一方で、圧縮機C1,C2,C
3,水素回収装置17等に送られる気体の量が増えて負
荷が増し、これらのエネルギ消費量が増大することにな
る。
【0039】したがって、重油直接脱硫設備1,2,3
の全体としてエネルギの消費量の削減を図るには、昇圧
ポンプP2等のエネルギ消費量の削減分と圧縮機C1,
C2,C3,水素回収装置17等のエネルギ消費量の増
大分とを勘案して、水素分離装置21又は水素回収装置
17に送られる気体の量が適切な量になるように、バル
ブV1,V2を操作しなければならない。バルブV1,
V2の操作量は、実験や計算等によって求めることがで
きる。
【0040】[実施例]本発明の発明者は、本発明の水
素化処理設備及び水素化処理方法の効果を検証するた
め、第一の実施形態と同様の重油直接脱硫設備1を用い
て検証を行った。その結果を、図4を参照しながら説明
する。図4は、昇圧ポンプP2の駆動のタイミングと循
環させるナフサの量及び水素分離装置21に気体を供給
するタイミングと気体の量の関係を示すグラフで、横軸
が触媒の寿命の進行の度合い(時間)、左縦軸が水素分
離装置への気体の供給量,右縦軸がナフサ循環量及び昇
圧ポンプの吐出能力(括弧書き)である。また、図中、
実線が水素分離装置に送られる気体の量の変化を、点線
が昇圧ポンプP2によるナフサの循環量の変化を示して
いる。
【0041】この実施例では、実験期間を反応塔12内
の触媒の寿命に応じて初期,中期及び後期に分けた。そ
して、触媒の寿命の進行にともなう気体の発生量に応じ
て、水素分離装置21に送る気体の量及び昇圧ポンプP
2の駆動の制御を適宜に行って、重油に混入される水素
の純度が常に88%以上に保たれるようにした。グラフ
中のIにおいて重油直接脱硫設備1の稼働が開始され
る。稼働開始後の初期の状態においては、反応塔12内
の触媒が新しく、発生する気体の量も少ないため、昇圧
ポンプP2を駆動してナフサを循環させなくても、水素
分離装置21のみで重油に混入される水素の純度を88
%以上に保つことができた。なお、稼働開始時に水素分
離装置21に送る気体の量は、図4に示すように、S0
である。
【0042】前記したように、反応塔12内の触媒の寿
命の進行にともなって、発生する気体の量も増加する。
そこで、水素分離装置21に送る気体の量も、前記気体
の増加量に応じて増加させる。この実施例では、水素分
離装置21に送る気体の量が水素分離装置21の最大能
力であるS2(S2=430KNm/日,Nは常態を
示す)に達したところ(図中の符号IIのところ)で、重
油に混入される水素の純度を88%以上に保つことがで
きなくなったので、ナフサ循環用の昇圧ポンプP2(吐
出能力M1)の駆動を開始させて、ナフサ吸収槽14で
の気体の吸収を開始させた。また、これに伴い、水素分
離装置21に送る気体の量をS1=290KNm/日
のレベルまで下降させて、図4中斜線で示す昇圧ポンプ
P2のエネルギの無駄ができるだけ小さくなるようにし
た。
【0043】この後、反応塔12における気体の発生量
の増加に応じて、S1のレベルから、水素分離装置21
に送る気体の量を徐々に増加させた。図中符号IIIで示
す位置で、再び水素分離装置21の最大能力S2に達し
たが、反応塔12における気体の発生量が増加し続けて
いるため、バルブを操作してナフサの循環量を増加さ
せ、不足分を補うようにした。
【0044】この実施例からわかるように、水素分離装
置21を有しない従来の重油直接脱硫設備4では、重油
に混入される水素の純度を88%以上に保つには、循環
させるナフサの量はL2(M2)=11200kl/日
程度必要であったが、本発明の重油直接脱硫設備1で
は、これをL1=4000〜6000kl/日程度にす
ることができ、かつ、昇圧ポンプP2の駆動によるエネ
ルギの無駄(図4中斜線で示す部分)も半分以下に抑制
することができた。また、バルブV1及び/又はバルブ
V2を操作することによって、反応塔12における気体
の発生量の変化に応じて水素分離装置21に送る気体の
量を適切に変化させて、設備全体のエネルギ消費量が最
小になるように調整することも容易である。
【0045】本発明の好適な実施形態について説明した
が、本発明は上記の実施形態により何ら限定されるもの
ではない。例えば、上記の実施形態では、重油から硫黄
成分を取り除く重油直接脱硫設備を例に挙げて説明した
が、本発明は、このような設備に限らず、他の水素化処
理設備にも適用が可能である。
【0046】また、原料油としての重油は、常圧蒸留残
油,減圧留出油及び減圧残油のうちのいずれか一種類で
あってもよいし、これらのうちの二種類以上を適宜にブ
レンドしたものであってもよい。さらに、上記の実施形
態では、水素分離装置21又は水素回収装置17から取
り出された水素を、水素供給系に送るものとして説明し
たが、水素循環系の圧縮機C1で十分に加圧することが
できるのであれば、前記水素を水素循環系に送るように
してもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので、水素化処理設備の省エネを図り、稼働コストの削
減を図ることができる。また、既存設備をほぼそのまま
利用することができるので、安価なコストで実施が可能
である。さらに、反応塔内での触媒の寿命の変化にとも
なう気体の発生量に応じて、水素分離装置で処理する気
体の量を調整することによって、吸収槽における吸収媒
体の供給過剰や循環過剰によるエネルギの損失を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水素化処理設備及び水素化処理方法の
第一の実施形態にかかり、水素化処理設備及びこの処理
設備における処理の手順を説明するフロー図である。
【図2】本発明の水素化処理設備及び水素化処理方法の
第二の実施形態にかかり、水素化処理設備及びこの処理
設備における処理の手順を説明するフロー図である。
【図3】本発明の水素化処理設備及び水素化処理方法の
第三の実施形態にかかり、水素化処理設備及びこの処理
設備における処理の手順を説明するフロー図である。
【図4】昇圧ポンプの駆動のタイミングと循環させるナ
フサの量及び水素分離装置に気体を供給するタイミング
と気体の量の関係を示すグラフである。
【図5】本発明の従来例にかかり、重油直接脱硫設備の
構成を説明するフロー図である。
【図6】図5の重油直接脱硫設備において、触媒の寿命
の進行の度合い(時間)とナフサの循環量との関係を模
式的に示したグラフである。
【符号の説明】
1〜4 重油直接脱硫設備(水素化処理設備) 11 加熱器 12 反応塔 13 気液分離槽 14 ナフサ吸収槽(吸収槽) 15 アミン接触槽 16 回収槽 17 水素回収装置 18 水素製造装置 21 水素分離装置 P1,P2 昇圧ポンプ C1〜C4 圧縮機 V1.V2 バルブ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料油に水素を混入させて不純物を除去
    する水素化処理設備において、 前記水素を前記不純物に接触させる反応塔と、 この反応塔で生成された生成物を、液体と気体とに分離
    する気液分離槽と、 この気液分離槽で分離された前記気体に吸収媒体を接触
    させて、前記気体の一部を前記吸収媒体に吸収させる吸
    収槽と、 この吸収槽から取り出された残りの前記気体のうちの少
    なくとも一部が供給され、この気体の中から水素を分離
    する水素分離装置と、 この水素分離装置で分離した前記水素を、前記原料油に
    水素を混入させる工程まで導く管路と、 を有することを特徴とする水素化処理設備。
  2. 【請求項2】 原料油に水素を混入させて不純物を除去
    する水素化処理設備において、 前記水素を前記不純物に接触させる反応塔と、 この反応塔で生成された生成物を、液体と気体とに分離
    する気液分離槽と、 この気液分離槽で分離された前記気体の一部が供給さ
    れ、前記気体に吸収媒体を接触させて、前記気体の一部
    を前記吸収媒体に吸収させる吸収槽と、 前記気液分離槽で分離された前記気体の他の一部が供給
    され、当該気体の中から水素を分離する水素分離装置
    と、 この水素分離装置で分離した前記水素を、前記原料油に
    水素を混入させる工程まで導く管路と、 を有することを特徴とする水素化処理設備。
  3. 【請求項3】 前記水素分離装置で分離した水素以外の
    気体の少なくとも一部を、前記原料油に混入される水素
    を製造するための水素製造装置に導く管路を設けたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の水素化処理設備。
  4. 【請求項4】 前記吸収槽で前記吸収媒体に吸収された
    前記気体を、前記吸収媒体から解放して回収する回収槽
    と、この回収槽で回収された前記気体から前記水素を回
    収する水素回収装置と、前記水素分離装置で水素を分離
    した気体の少なくとも一部を、前記水素回収装置に導く
    管路とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の水素化処理設備。
  5. 【請求項5】 原料油に水素を混入させて不純物を除去
    する水素化処理設備において、 前記水素を前記不純物に接触させる反応塔と、 この反応塔で生成された生成物を、液体と気体とに分離
    する気液分離槽と、 この気液分離槽で分離された前記気体の一部が供給さ
    れ、前記気体に吸収媒体を接触させて、前記気体の一部
    を前記吸収媒体に吸収させる吸収槽と、 この吸収槽で前記吸収媒体に吸収された前記気体を、前
    記吸収媒体から解放して回収する回収槽と、 この回収槽で回収された前記気体から前記水素を回収す
    る水素回収装置と、 前記気液分離槽で分離された前記気体の他の一部、又
    は、前記吸収槽から取り出された残りの前記気体のうち
    の少なくとも一部を前記水素回収装置まで導く管路と、 前記水素回収装置で回収された水素を、前記原料油に水
    素を混入させる工程まで導く管路と、 を有することを特徴とする水素化処理設備。
  6. 【請求項6】 前記気液分離槽又は前記吸収槽と前記水
    素分離装置又は前記水素回収装置との間に、前記水素分
    離装置又は前記水素回収装置に供給される前記気体の量
    を調整する調整手段を設けたことを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載の水素化処理設備。
  7. 【請求項7】 前記原料油が、常圧蒸留残油,減圧留出
    油及び減圧残油のうちの一種類又は二種類以上であるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の水素化
    処理設備。
  8. 【請求項8】 前記気体には、水素の他に炭化水素ガス
    が含まれ、前記吸収媒体がナフサであることを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれかに記載の水素化処理設備。
  9. 【請求項9】 前記気体をアミン溶液に接触させて前記
    気体の中から硫化水素を除去するアミン接触槽を設け、
    前記硫化水素を除去した前記気体を前記水素分離装置又
    は前記水素回収装置に供給することを特徴とする請求項
    1〜8のいずれかに記載の水素化処理設備。
  10. 【請求項10】 前記水素分離装置が、水素分離膜を用
    いて水素の分離を行うものであることを特徴とする請求
    項1〜9のいずれかに記載の水素化処理設備。
  11. 【請求項11】 原料油に水素を混入させて不純物を除
    去する水素化処理方法において、 前記水素を前記不純物に接触させて生成された生成物か
    ら気体を分離し、この気体に吸収媒体を接触させて、前
    記気体の一部を前記吸収媒体に吸収させる吸収工程と、 この吸収工程で吸収されずに残った前記気体の少なくと
    も一部から水素を分離する水素分離工程と、 分離した前記水素を、前記原料油に供給する供給工程
    と、 を有することを特徴とする水素化処理方法。
  12. 【請求項12】 原料油に水素を混入させて不純物を除
    去する水素化処理方法において、 前記水素を前記不純物に接触させて生成された生成物か
    ら気体を分離し、この気体の一部に吸収媒体を接触させ
    て、前記気体の一部を前記吸収媒体に吸収させる吸収工
    程と、 前記気体の他の一部から水素を分離する水素分離工程
    と、 分離した前記水素を、前記原料油に供給する供給工程
    と、 を有することを特徴とする水素化処理方法。
  13. 【請求項13】 前記水素分離装置で分離した水素以外
    の気体の少なくとも一部を、前記原料油に混入される水
    素を製造するための水素製造装置に供給することを特徴
    とする請求項11又は12に記載の水素化処理方法。
  14. 【請求項14】 前記吸収工程で前記吸収媒体に吸収さ
    れた前記気体を前記吸収媒体から解放して回収する回収
    工程と、 この回収工程で回収された前記気体から水素を回収する
    とともに、前記水素分離工程で水素が分離された気体か
    ら水素を回収する水素回収工程と、 を有することを特徴とする請求項11〜13のいずれか
    に記載の水素化処理方法。
  15. 【請求項15】 原料油に水素を混入させて不純物を除
    去する水素化処理方法において、 前記水素を前記不純物に接触させて生成された生成物か
    ら気体を分離し、この気体の一部に吸収媒体を接触させ
    て、前記気体の一部を前記吸収媒体に吸収させる吸収工
    程と、 この吸収工程で前記吸収媒体に吸収された前記気体を前
    記吸収媒体から解放して回収する回収工程と、 この回収工程で回収された前記気体から水素を回収する
    とともに、前記生成物から分離した気体の他の一部又は
    前記吸収工程で吸収されずに残った前記気体の一部から
    水素を回収する水素回収工程と、 回収した前記水素を、前記原料油に供給する供給工程
    と、 を有することを特徴とする水素化処理方法。
  16. 【請求項16】 前記水素分離工程又は前記水素回収工
    程に供給される前記気体の量を調整可能にし、水素化処
    理設備における水素供給系及び水素循環系のエネルギ消
    費が最小となるように、前記水素分離工程又は前記水素
    回収工程に供給される気体の量を調整することを特徴と
    する請求項11〜15のいずれかに記載の水素化処理方
    法。
  17. 【請求項17】 前記原料油が、常圧蒸留残油,減圧留
    出油及び減圧残油のうちの一種類又は二種類以上である
    ことを特徴とする請求項11〜16のいずれかに記載の
    水素化処理方法。
  18. 【請求項18】 前記気体をアミン溶液に接触させて前
    記気体の中から硫化水素を除去する工程を設け、前記硫
    化水素を除去した前記気体を前記水素分離工程又は前記
    水素回収工程に供給することを特徴とする請求項11〜
    17のいずれかに記載の水素化処理方法。
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