JP4594686B2 - 気液接触反応方法及び気液接触反応装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスハイドレートの製造等の高圧下における気液接触反応のために使用される気液接触反応方法及び気液接触反応装置に関する。
現在、ガスハイドレート製造などのために、高圧下で、気液間の接触により、気体の液体内への溶解や化学反応や熱交換などが行われている。なお、以下では、「気液接触反応」の中に気体の液体内への溶解やガスハイドレート化なども含めている。この気液接触反応を高い効率で行うためには、両者の接触面積が大きいことが必要であり、この接触面積を増加するための多くの工夫がなされてきている。
これらの一例として、反応容器内に供給された液体を、液噴出ノズルとピストン機構を備える供給液保有部と気体供給部を有し、ピストン機構の高周波数(1kHz〜20kHz)の往復動により供給液保有部の容積を変化させて、供給液を液噴射ノズルから気液反応器中に噴出させ粒状とし、気液反応器中で粒状の供給液と気体供給部から供給される供給気体とを気液接触させる気液反応装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
また、耐圧反応容器内の水を撹拌する撹拌装置の撹拌軸の内部に天然ガスを通す軸方向に延びる天然ガス通路を設け、撹拌軸の天然ガスと接触する位置に天然ガス通路内へ天然ガスを流入させる天然ガス流入口を設け、撹拌軸の下端部に天然ガス通路内の天然ガスを水中に放出する天然ガス放出口を設けた天然ガハイドレート製造装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
一方、この気液接触反応は、溶解反応等では、圧力を大きくすると、それに従って、反応速度が増加し、溶解度も大きくなるということが知られている。また、気体溶解のみならず、高圧下で気液接触反応を行うものも多い。
しかしながら、従来の気液接触反応装置では、気体を高圧ポンプ、コンプレッサーで、気液接触反応圧まで、加圧してから耐圧容器である反応容器内に供給し、この高圧下の状態で撹拌翼等により撹拌して気液接触の機会を増加しながら、気液接触反応を行っている。
そのため、気体を高圧に加圧するために0.5MPa〜1MPa程度に予備圧縮してから更に所定の圧力に昇圧する2段階昇圧を行なっているが、この場合の高圧ポンプ、高圧ブロワ、コンプレッサー等の昇圧装置の効率ηは、規模にもよるが、5MPa程度までの圧縮の場合には、65%〜75%程度に低下してしまうため、所要動力が著しく大きくなるという問題がある。そのため、ガスハイドレート化等では、実用的な気液接触反応圧を得ることが難しいという問題がある。
特開平9−215918号公報 特開2002−138289号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、反応容器に気体を供給する際の気体供給圧力を気液接触反応圧よりも小さくして、気体等の加圧のために必要な動力を小さくすることができて、装置をコンパクトにすることができる気液接触反応方法及び気液接触反応装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の気液接触反応方法は、反応容器内に、所定の液体注入圧力以上で所定の気液接触反応圧よりも小さい圧力に加圧された液体と、所定の液体注入圧力以上で前記所定の気液接触反応圧よりも小さい圧力に加圧された気体とを注入し、該注入後に前記反応容器の容積を縮小して加圧し、前記気体及び前記液体を前記所定の気液接触反応圧以上に昇圧して、前記気体と前記液体を気液接触反応させる方法である。
この所定の液体注入圧力と所定の気体注入圧力は共に所定の気液接触反応圧より小さいが、液体注入圧力と気体注入圧力の間の大小関係は反応容器内に気体と液体を供給できればいずれであってもよい。即ち、気体を液体よりも先に供給する場合は、液体注入圧力は該容器内の圧力より高い必要があるが、気体を液体よりも後から供給する場合には、液体は特に加圧して注入する必要がなく、その次に、液体供給ラインを閉止すれば、気体を供給してゆくことができる。
この気液接触反応方法においては、比較的低圧で反応容器内に供給された気体と液体を反応容器内で加圧して気液接触反応圧に昇圧させるので、効率が低下し易い高圧での気体供給が回避でき、所要動力の低減が可能となる。
例えば、ガスハイドレート製造において、気液接触反応圧は、水が凍結しない低温域において、メタンの場合は4MPa〜8MPaの程度であるのに対して、まず、気体注入圧力を高い圧縮効率(例えば、80%〜85%)を維持できる圧力レベルである1MPa〜3MPa程度にすることができる。これにより、従来は、気体をコンプレッサーで2段階昇圧していたが、1段の予備圧縮のみで足りるので、気液供給部の装置、配管、及び、制御等が単純化し、装置がコンパクトになる。
上記の気液接触反応方法において、前記反応容器から前記気液接触反応圧以上に加圧され、気体を溶解した液体を導出し、該導出された気体を溶解した液体を冷却してガスハイドレートを生成し、気液分離装置でガスハイドレートと気体と液体を分離して、気液分離した後のガスハイドレートをガスハイドレート貯蔵タンクに貯蔵するように構成すると、気体を溶解した液体を配管内などで冷却することができるので、効率よく冷却してガスハイドレートを製造できる。次にシリンダを有する反応器によって所定のハイドレート圧力まで加圧される。
また、上記の気液接触反応方法において、前記反応容器内の気液接触反応を撹拌手段を用いて促進すると短時間で気液接触反応を行うことができる。
更に、上記の気液接触反応方法において、前記反応容器から前記気液接触反応圧以上に加圧された液体と気体を導出し、該導出された液体と気体を同一配管内にて混合して気液接触反応させたり、更に、前記同一配管内にて気液接触反応させた液体を冷却して、ガスハイドレート化すると、混合部分及び冷却部分が反応容器10内に比べて著しく狭い配管内となるので、混合及び冷却を効率よく行うことができ、気液接触反応及びガスハイドレート化をより促進できる。
更に、上記の気液接触反応方法において、加圧装置を備えた複数の前記反応容器に対して、前記液体注入装置と前記気体供給装置を共通で使用し、前記反応容器における液体供給と気体供給の行程、前記反応容器の容積の縮小による加圧行程、加圧下における反応行程、気液接触反応後の液体の導出行程を有する一連の気液接触反応行程を、前記複数の反応容器ごとに対して時間差を設けて行うと、液体注入装置、気体供給装置、冷却装置などを時分割して共通使用できるので、装置コストを抑制でき、装置自体もコンパクト化できる。
そして、上記の目的を達成するための本発明の気液接触反応装置は、容積を縮小可能な反応容器と、前記反応容器内に所定の液体注入圧力以上で所定の気液接触反応圧よりも小さい圧力に加圧された液体を注入する液体注入装置と、前記反応容器内に所定の気体注入圧力以上で所定の気液接触反応圧よりも小さい圧力に加圧された気体を注入する気体供給装置と、前記反応容器の容積を縮小して前記気体と前記液体を前記所定の気液接触反応圧以上に加圧する加圧装置を備えて構成される。
この構成により、気体注入圧力を気液接触反応圧よりも大幅に低下することが可能となる。従って、気体を高圧にするためのコンプレッサーが不要になり、大幅に動力を削減することができる。
また、上記の気液接触反応装置において、前記加圧装置が、前記反応容器を形成するシリンダ部と、該シリンダ部に挿入されたピストン部と、該ピストン部を駆動するピストン駆動部とを備えてなるように構成すると、比較的単純な構造で反応容器の容積を縮小して反応容器内の気体と液体を加圧することができる。
上記の気液接触反応装置において、前記反応容器から導出された気体を溶解した液体を冷却してガスハイドレート化する冷却装置と、ガスハイドレートと気体と液体を分離してガスハイドレートを濃縮する気液分離装置と、該濃縮されたガスハイドレートを貯蔵するガスハイドレート貯蔵タンクを備えて構成すると、気体を溶解した液体をこの冷却装置により冷却することができるので、ガスハイドレートを製造できる。特に高圧下で気体が溶解した液体を反応容器とは別の配管部分等で冷却できるので、効率よく液体を冷却できる。
また、上記の気液接触反応装置において、前記反応容器内に撹拌手段を設けて構成すると、この撹拌手段を用いて気液接触反応を促進すると短時間で気液接触反応を行うことができる。
更に、上記の気液接触反応装置において、前記反応容器から前記所定の気液接触反応圧以上に加圧された液体と気体を導出する配管を同一配管に接続するように構成すると、導出された液体と気体を同一配管内にて混合して気液接触反応させることができ、更に、前記同一配管内に冷却装置を設けると、気液接触反応させた液体を冷却して、ガスハイドレート化することができ、しかも、混合部分及び冷却部分が反応容器内に比べて著しく狭い配管内となるので、混合及び冷却を効率よく行うことができ、気液接触反応及びガスハイドレート化をより促進できる。
そして、上記の気液接触反応装置において、前記加圧装置を備えた前記反応容器を複数備えると共に、前記複数の反応容器に対して、前記液体注入装置と前記気体供給装置を共通で使用するように配管して構成し、該気液接触反応装置の制御装置を、前記反応容器における液体供給と気体供給の行程、前記加圧装置による加圧行程、加圧下における反応行程、気液接触反応後の液体の導出行程を有する一連の気液接触反応行程を、各反応容器ごとに対して時間差を設けて行うように制御するように構成すると、液体注入装置、気体供給装置、冷却装置などを時分割して共通使用できるので、装置コストを抑制でき、装置自体もコンパクト化できる。
本発明の気液接触反応方法及び気液接触反応装置によれば、供給気体を高い圧縮効率を維持できる圧力レベルまで予備圧縮を行って反応容器内に注入し、液体注入後に、この注入した気体を、容積を縮小する反応容器内で、シリンダとピストンによるエネルギー効率の良い機械圧縮で圧縮昇圧して、所定の気液接触反応圧で気液接触反応を行うので、気体供給圧力を気液接触反応圧よりも小さくすることができ、気体供給のために必要な動力を小さくすることができる。そのため、装置をコンパクトにすることができ、消費電力も少なくできる。
以下図面を参照して本発明に係る気液接触反応方法及び気液接触反応装置の実施の形態について、メタンガスハイドレートを製造する場合を例にして説明する。
図1に示すように、本発明に係わる第1の実施の形態の気液接触反応装置1は、容積を縮小可能に形成された反応容器10と、反応容器10内に所定の液体注入圧力P1以上に加圧された液体Lを注入する液体注入装置20と、反応容器10内に所定の気体注入圧力P2以上に加圧された気体Gを注入する気体供給装置30と、反応容器10の容積を縮小して気体Gと液体Lを所定の気液接触反応圧P3以上に加圧する加圧装置40と冷却装置50等を備えて構成される。
この反応容器10は耐圧容器であり、4MPa〜8MPa(例えば、5.5MPa)に設定される所定の気液接触反応圧P3に十分耐えられるように形成される。この反応容器10には、液体供給管23、気体供給管33、液体導出管51、気体導出管52とが接続される。
液体供給装置20は、ガスハイドレート化の時に気体(ここではメタン)Gを吸収する水等の液体Lを反応容器10に注入するための装置であり、液体貯蔵タンク21と、遠心ポンプやギヤポンプ等からなる液体昇圧装置22と、液体供給管23と、バッファータンク24と、開閉弁25からなる。この液体供給管23は、液体貯蔵タンク21、液体昇圧装置22、バッファータンク24、反応容器10を順次接続している。液体貯蔵タンク21から導出された液体Lは、液体昇圧装置22で0.5MPa〜1MPaに設定される所定の液体注入圧力P1以上に昇圧されて、反応容器10内に供給される。この所定の液体注入圧力P1は、液体Lを反応容器10に供給できる大きさであればよい。
気体供給装置30は、ガスハイドレート化する気体Gを反応容器10に注入するための装置であり、気体貯蔵タンク31と、一般的なポンプ、ファン、ブロワ等からなる気体昇圧装置32と、気体供給管33と、バッファータンク34と、開閉弁35とからなる。この気体供給管33は、気体貯蔵タンク31、気体昇圧装置32、バッファータンク34、反応容器10を順次接続している。気体貯蔵タンク31から導出された気体Gは、気体昇圧装置32で1MPa〜3MPaに設定される所定の気体注入圧力P2以上に昇圧されて、反応容器10内に供給される。
加圧装置40は、反応容器10を形成するシリンダ部10と、このシリンダ部10に挿入されたピストン部41と、このピストン部41を駆動する油圧シリンダ等で構成されるピストン駆動部42とから構成される。このピストン部41が圧力容器であるシリンダ部10に挿入されると、所定の液体注入圧力P1や所定の気体注入圧力P2となっていた反応容器10内の圧力が高まり、所定の気液接触反応圧P3になるまで、ピストン部41がシリンダ部10に挿入される。このピストン部41のシリンダ部10への挿入により、反応容器10内の容積が減少し、気体Gは圧縮昇圧される。なお、所定の気体注入圧力P2は、反応容器10の容積圧縮量と所定の気液接触反応圧P3との関係と、所定の気体注入圧力P2への昇圧のための動力や装置と、ピストン部41の駆動のための動力や装置との関係で決まる。
冷却装置50は、液体導出管51、気体導出管52、熱交換器53、導出管54と、これら液体導出管51、気体導出管52、導出管54のそれぞれに配設される圧力調整弁55、56、57とから構成される。
熱交換器53は、二重配管等の熱交換器でよく、導出管54の内部を流れる、気体が溶解した液体Lgを、−1℃〜5℃に冷却できればよい。この冷却により、気体が溶解した液体Lgはガスハイドレート化する。このガスハイドレートGHは、水分子の作るクラスター(かご構造)の中に、メタンGの分子(ゲスト)が取り込まれた包接水和物であり、大気圧下マイナス20℃の環境で、気体の体積の約170倍のガスを包蔵する。
更に、圧力調整弁57の先に気液分離装置61を設け、ガスハイドレートGHと気体G及び液体Lを分離し、液体Lは液体戻し管62を経由して液体供給管23に戻し、気体Gは気体戻し管63を経由して気体供給管33に戻す。そして、気液分離した後のガスハイドレードGHはガスハイドレート貯蔵タンク60に貯蔵される。
次に、上記の気液接触反応装置における気液接触反応方法について説明する。
先ず最初に、反応容器における液体供給と気体供給の行程が行われる。この液体供給行程では、液体導出管51の圧力調整弁55と気体導出管52の圧力調整弁56を閉じた状態で、液体供給装置20の開閉弁24を開弁し、液体昇圧装置22を駆動して、液体Lを、液体貯蔵タンク21から液体供給管23を通して反応容器10に所定の液体注入圧力P1以上で供給する。この液体Lを所定の量、反応容器10内に供給し終わったら、開閉弁24の閉弁と液体昇圧装置22の駆動停止を行う。
次に、気体供給行程で、気体供給装置30の開閉弁34を開弁し、気体昇圧装置32を駆動して、気体Gを、気体貯蔵タンク31から気体供給管33を通して、反応容器10に気体注入圧力P2以上で供給する。この気体Gを所定の量、反応容器10内に供給し終わったら、開閉弁34の閉弁と気体昇圧装置32の駆動停止を行う。
なお、この液体供給行程と気体供給行程とは、両者の供給圧力の関係に従って、同時に行ってもよく、時系列的に、液体供給行程から気体供給行程へ、あるいは、気体供給行程から液体供給行程へと、順次行ってもよく、一部が重なり合ってもよい。
そして、加圧装置による加圧行程では、略所定の気体注入圧力P2近傍又はこれ以上となった反応容器10において、加圧装置40のピストン部41をピストン駆動部42で駆動して、所定の気液接触反応圧P3になるまで、ピストン部41をシリンダ部10に挿入し、反応容器10内の容積を減少する。このピストン部41のシリンダ部10への挿入により、反応容器10内の気体Gと液体Lは所定の気液接触反応圧P3に昇圧される。
次の加圧下における反応行程では、所定の気液接触反応圧P3以上に昇圧された状態で、気体Gと液体Lの接触反応の進展を図る。この接触反応は、ガスハイドレートの製造においては、気体Gの液体Lへの溶解であり、この溶解は、圧力が高い程溶解する速度が速く、また、溶解度も大きくなる。また、メタンなどの気体では、気体Gと液体Lの温度が低いほど、溶解する速度が速く、また、溶解度も大きくなる。
そして、この溶解に伴って溶解熱が発生するので、反応容器10の内部又は周囲に冷却管(図示しない)を設けて冷却したり、反応容器10内の液体Lを外部の冷却器(図示しない)に循環したりして冷却するのが好ましい。また、この気液接触反応を促進し、短時間で気液接触反応を終了するために、撹拌回転翼(図示しない)配置したり、液体Lを気体G中に循環したり、気体Gを液体L中に循環したりして、気液接触の機会を増加する撹拌手段を設けることが好ましい。
この加圧下における反応により、気体Gが液体Lに溶解して反応容器10内の気体Gが減少するので、反応容器10内の圧力が低下しないように、気液接触反応の進捗に従ってピストン部41を駆動して、反応容器10内の圧力を所定の気液接触反応圧P3以上に維持する。この圧力維持は、一定荷重をピストン部41に加えておいたり、反応容器10内の圧力を検出する圧力センサ(図示しない)を設けて、この圧力センサの出力に基づいて、ピストン駆動部42を駆動するように構成して行う。
なお、液体Lへの溶解量とのバランスで、必要に応じて、次の気液接触反応後の液体の導出及びガスハイドレート化行程に移行せずに、液体Lはそのままにして、ピストン部41を戻して低圧にした後、更に気体Gを反応容器10内に供給して加圧行程と気液接触反応行程を繰り返してもよい。
次の気液接触反応後の液体の導出行程及びガスハイドレート化行程では、気液接触反応が所定量を超えた時に、冷却装置50の液体導出管51の圧力調整弁55を開いて、気体が溶解した液体Lgを導出管54に送る。この液体Lgの供給速度は、導出管54に配設された圧力調整弁57の弁開度により調整される。
また、この反応容器10からの気体が溶解した液体Lgの導出に際して、反応容器10から所定の気液接触反応圧P3以上に加圧された液体Lgと気体Gを、圧力調整弁55、56、57の調整により圧力調整及び流量調整して導出し、この導出された液体Lgと気体Gを導出管54内にて混合して気液接触反応させるように構成することもできる。この混合は、反応容器10内に比べて著しく狭い配管内となるので、効率よく行うことができる。
この気体が溶解した液体Lgは導出管54に設けられた熱交換器53部分で冷却され、ガスハイドレートGHになり、導出管54と圧力調整弁57を経由して排出され、気液分離装置61で濃縮されたガスハイドレートGHになり、ガスハイドレート貯蔵タンク60に送られる。また、気液分離装置61で分離された気体Gは、気体戻し管63を経由して気体昇圧装置32の上流側の気体供給管33に戻る。一方、気液分離装置61で分離された液体Lは、液体戻し管62を経由して液体昇圧装置22の上流側の液体供給管23に戻る。
そして、所定量の気体Gが気液接触反応により、液体Lに溶解し、この気体が溶解した液体Lgが順次ガスハイドレート化された時に、一連の気液接触反応行程を終了させる。この終了は、ピストン部41をピストン駆動部42で戻して、反応容器10内の容積を拡大して最初の状態に戻す。
このピストン部41を戻して反応容器10内の圧力が低下したら、液体供給装置20の開閉弁24を開弁し、液体昇圧装置22を駆動して、液体Lを反応容器10に供給し、また、次に、気体供給装置30の開閉弁34を開弁し、気体昇圧装置32を駆動して、気体Gを反応容器10に供給する。つまり、一連の気液接触反応行程の最初の行程を行う。順次、この行程を繰り返す。
上記の気液接触反応方法及び気液接触反応装置によれば、従来方式の高圧ポンプ、コンプレッサーでは、所定の気液接触反応圧P3まで気体Gを加圧してから反応容器10内に供給していたが、気体Gを、所定の気体供給圧力P2以上に加圧して反応容器10内に供給し、その後、ピストン部41の駆動により加圧するので、効率低下の原因となる高圧ポンプ、コンプレッサーが不要となり、加圧に要する消費電力を減少できる。
つまり、この気液接触反応方法及び気液接触反応装置によれば、気体Gに対して、エネルギー効率が82%〜85%の高い圧縮効率を維持できる圧力レベル(約1MPa〜3MPa)、即ち、所定の気体供給圧力P2にまで、予備圧縮を行い、次に、加圧容器である反応容器10内でエネルギー効率が非常に良いピストンとシリンダによる機械圧縮により、所定の気液接触反応圧P3まで加圧して気液接触反応を行う。その後、圧力調整弁55、56、57の調整により、気体が溶解した液体Lgを冷却装置50の熱交換器53に送り、冷却して、温度管理を行いつつ、ハイドレート化を行う。
この機械圧縮の効率は、85%程度になるが、一方、従来のコンプレッサーなどによる5MPa程度まで気体を圧縮する場合の効率は、65%〜75%であるので、非常に高い効率で気液接触反応を行うことができる。
また、冷却装置50の液体導出管51への気体が溶解した液体Lgの移送は圧力調整弁55、56、57の調整により行うため、反応容器10内で気液接触反応を行った後の気体が溶解した液体Lgを抜き出すためのポンプ等の機器が不要となり、動力の減少と装置のコンパクト化を図ることができる。
また、液体導出管51の熱交換器53の後に、気液分離装置61等の濃縮装置を設けているので、ガスハイドレート等の生成物GHの濃縮を行うことも容易にできる。
更に、ポンプ、ブロワ、コンプレッサー等の気体昇圧装置32と反応容器10との間に、バファータンク34を設けてあるので、気体昇圧装置32を小容量にしても、気体Gの供給を円滑に行うことができる。
次に、本発明の気液接触反応方法及び気液接触反応装置の実施例と、従来方式と従来例との効率を比較をすると、実施例では、予備コンプレッサー(気体昇圧装置)32で、1.2MPaに昇圧する効率ηは85%程度で、送液用シリンダポンプ22の効率ηは95%であった。反応容器10のシリンダー式で容積を縮小する方法による5.5MPaへの加圧では、効率ηは95%に達し、総合的な効率ηは約80%になった。
一方、従来例では、2段式のコンプレッサーで5.5MPaへの加圧効率ηは64%(=85%(一段目)×75%(二段目))であり、液体注入用にポンプを使用せず、また、生成物抜き出しで5%の損失があるとして、総合的な効率ηは約60%となる。
次に、第2の次実施の形態の気液接触反応方法及び気液接触反応装置について説明する。図2に示すように、本発明に係わる第2の実施の形態の気液接触反応装置1Aは、反応容器10が複数(図2では3基)設けられ、共通使用の液体注入装置20と気体供給装置30を共通で使用するように配管して構成され、更に、気液接触反応装置1Aの制御装置(図示しない)は、反応容器10における液体供給と気体供給の行程、反応容器10の容積の縮小による加圧行程、加圧下における反応行程、気液接触反応後の液体の導出行程及びガスハイドレート化行程を有する一連の気液接触反応行程を、各反応容器10ごとに対して時間差を設けて行うように制御するように構成される。その他の構成は、第1の実施の形態の気液接触反応装置1と同じである。
そして、第2の次実施の形態の気液接触反応方法は、加圧装置40を備えた複数の反応容器10に対して、液体注入装置20と気体供給装置30を共通で使用し、反応容器10における液体供給と気体供給の行程、反応容器10の容積の縮小による加圧行程、加圧下における反応行程、気液接触反応後の液体の導出行程(ここでは、ガスハイドレート化行程を兼ねている)を、複数の反応容器10ごとに対して時間差を設けて行う。
例えば、第1の反応容器10における気体と液体の注入行程とピストン部41を駆動して反応容器10の容積の縮小による加圧行程を行う。その後、第1の反応容器10で加圧下における反応行程を行っている間に、第2の反応容器10では液体供給と気体供給の行程と加圧行程を行う。その後、第1の反応容器10で気液接触反応後の液体の導出及びガスハイドレート化行程を行っている間に、第2の反応容器10で加圧下における反応行程を行い、第3の反応容器10では液体供給と気体供給の行程と加圧行程を行う。これで、第1の反応容器10における一サイクルが終了する。
そして、第1の反応容器10で、反応容器における液体供給と気体供給の行程と加圧行程に戻った時には、第2の反応容器10で気液接触反応後の液体の導出及びガスハイドレート化行程を行い、第3の反応容器10で加圧下における反応行程を行う。その後、第1の反応容器10で加圧下における反応行程を行っている間に、第2の反応容器10では液体供給と気体供給の行程と加圧行程を行い、第3の反応容器10で気液接触反応後の液体の導出及びガスハイドレート化行程を行う。このように、一連の気液接触反応行程を時間的にずらして、順次、第1、第2、第3の反応容器10で各行程を行う。なお、これらの行程のどの部分を時間的に分割するかは、供給時間、加圧時間、反応時間、導出時間等による。
この気液接触反応方法及び気液接触反応装置1Aによれば、液体注入装置20、気体供給装置30、冷却装置50などを時分割して共通使用できるので、装置コストを抑制でき、装置自体もコンパクト化できる。
このように、時間差を設けた加圧、減圧を行うことで、圧力回収が可能になり、結果として大幅な所要動力の低減が可能となる。従って、多段に構成すれば、最終的に消費電力は数分の一になるが、建築コスト等を考慮すると、例えば、185m3 /hのガスハイドレートを製造する場合の加圧に要する電力は最大1/2まで低減できる。
なお、上記の説明では、気液接触反応の例としてメタンのガスハイドレートの製造を例にして説明したが、本発明は、メタン以外のメタン・エタン・プロパンを主成分とする天然ガスや下水消化ガスや生ゴミなどから発生するバイオガス等のガスのガスハイドレート化にも適用できる。
更に、本発明は、ガスハイドレート化以外の技術、例えば、加圧法によって、天然ガス、熱分解ガス、液化ガスなどから、二酸化炭素、硫黄化合物、その他の不純物を取り除くような、気体燃料を精製する技術等にも適用することができる。
また、本発明は、改質によって水素化したガスの精製にも適用することができる。この場合は、メタン等の未反応ガスをハイドレート化し、ガス側には濃縮された水素を得ることができる。
本発明に係わる第1の気液接触反応装置の構成を示す図である。 本発明に係わる第2の気液接触反応装置の構成を示す図である。
符号の説明
1 気液接触反応装置
10 反応容器
20 液体注入装置
22 液体昇圧装置
30 気体供給装置
32 気体昇圧装置
40 加圧装置
41 ピストン部
42 ピストン駆動部
50 冷却装置
51 液体導出管
52 気体導出管
53 熱交換器
54 導出管
55、56、57 圧力調整弁
60 ガスハイドレート貯蔵タンク
61 気液分離装置
G 気体
GH ガスハイドレート
L 液体
Lg 気体が溶解した液体
P1 液体注入圧力
P2 気体注入圧力
P3 気液接触反応圧

Claims (5)

  1. 反応容器内に、所定の液体注入圧力以上で所定の気液接触反応圧よりも小さい圧力に加圧された液体と、所定の気体注入圧力以上で前記所定の気液接触反応圧よりも小さい圧力に加圧された気体とを注入し、該注入後に前記反応容器の容積を縮小して加圧し、前記気体及び前記液体を前記所定の気液接触反応圧以上に昇圧して、前記気体と前記液体を気液接触反応させることを特徴とする気液接触反応方法。
  2. 前記反応容器から前記気液接触反応圧以上に加圧され、気体を溶解した液体を導出し、該導出された気体を溶解した液体を冷却してガスハイドレートを生成し、気液分離装置でガスハイドレートと気体と液体を分離して、気液分離した後のガスハイドレートをガスハイドレート貯蔵タンクに貯蔵することを特徴とする請求項1記載の気液接触反応方法。
  3. 加圧装置を備えた複数の前記反応容器に対して、前記液体注入装置と前記気体供給装置を共通で使用し、前記反応容器における液体供給と気体供給の行程、前記反応容器の容積の縮小による加圧行程、加圧下における反応行程、気液接触反応後の液体の導出行程を有する一連の気液接触反応行程を、前記複数の反応容器ごとに対して時間差を設けて行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の気液接触反応方法。
  4. 容積を縮小可能な反応容器と、前記反応容器内に所定の液体注入圧力以上で所定の気液接触反応圧よりも小さい圧力に加圧された液体を注入する液体注入装置と、前記反応容器内に所定の液体注入圧力以上で前記所定の気液接触反応圧よりも小さい圧力に加圧された気体を注入する気体供給装置と、前記反応容器の容積を縮小して前記気体と前記液体を前記所定の気液接触反応圧以上に加圧する加圧装置を備えたことを特徴とする気液接触反応装置。
  5. 前記加圧装置を備えた前記反応容器を複数備えると共に、前記複数の反応容器に対して、前記液体注入装置と前記気体供給装置を共通で使用するように配管して構成し、該気液接触反応装置の制御装置を、前記反応容器における液体供給と気体供給の行程、前記加圧装置による加圧行程、加圧下における反応行程、気液接触反応後の液体の導出行程を有する一連の気液接触反応行程を、各反応器ごとに対して時間差を設けて行うように制御することを特徴とする請求項4記載の気液接触反応装置。
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