JP2003327456A - 高炉水砕スラグの処理方法 - Google Patents

高炉水砕スラグの処理方法

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JP2003327456A
JP2003327456A JP2002138689A JP2002138689A JP2003327456A JP 2003327456 A JP2003327456 A JP 2003327456A JP 2002138689 A JP2002138689 A JP 2002138689A JP 2002138689 A JP2002138689 A JP 2002138689A JP 2003327456 A JP2003327456 A JP 2003327456A
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carbonic acid
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KOKAN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な水和反応防止効果および固結防止効果
を発揮することができる高炉水砕スラグの処理方法を提
供すること。 【解決手段】 高炉水砕スラグが貯留された槽に炭酸水
溶液を通流させること、または、高炉水砕スラグが貯留
された槽に炭酸水溶液を循環させることにより高炉水砕
スラグを処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高炉水砕スラグの
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉水砕スラグは、製銑工程において副
産する高炉スラグに、加圧水を噴射して急冷、粒状化し
たもので、年間2000万t以上生産されている。高炉
水砕スラグは、水硬性を持つため、微粉砕し、セメント
用原料に使われてきた。また、近年、天然砂が枯渇しつ
つあるなかで、資源保護の観点から、天然砂の代替とし
て、土木工事用材料や、コンクリート用細骨材として、
高炉水砕スラグそのもの、あるいは粉砕して粒度調整し
た粒度調製物として使用する機会が増えてきている。
【0003】ところで、高炉水砕スラグは、そのまま用
いられる場合も粒度調製物として用いられる場合も、出
荷待ち、あるいは使用待ちのため野積み状態または貯槽
内で長時間貯蔵されることが多く、さらに船舶等により
長期間をかけて輸送される場合もある。高炉水砕スラグ
の水硬性は、セメント原料として使用する際には必要不
可欠な性質であるが、使用前の長期間の貯蔵中あるいは
輸送中に既に水和反応を起こすと、セメント用原料とし
ての性能が劣化し、十分な強度を持つコンクリートにな
らない。さらに、スラグ粒子同士が水和生成物を媒体に
強固に固結し塊状になると、もはや細骨材として使えな
くなり、その結合強度も高いことから、もとの粒子状に
破砕、整粒するのに極めて労力を要する。
【0004】また、高炉水砕スラグを土木工事用材料と
して使用する場合、強固な地盤を形成させるという目的
には水硬性が有利に働くが、軟弱地盤の表層処理工法の
サンドマット材等に使用するには、経過日数によっては
施工中に固結するため、次に、このサンドマット材にペ
ーパードレインあるいはプラスチックドレイン等の垂直
ドレイン材を打設、貫通させようとしても極めて困難に
なる。土木用途としては、盛土材、埋め戻し材、裏込め
材などとして使用されることもあるが、この場合も、施
工をした後に、数日から数年後に、その部分を掘り起こ
し新たに埋設物を埋める工事をしたり、植裁を施した
り、さらに数十年が経過した後に再度掘り起こしたりす
るケースもある。これらの場合、水砕スラグの固結は、
掘り起こし作業に大きな力を必要とし、さらに、配管工
事などでは、既埋設物の破損を引き起こす危険性もあ
る。したがって、従来は、この種の用途への高炉水砕ス
ラグの使用が制約されてきた。
【0005】かかる水和反応および固結現象は、気温の
高い夏季に特に顕著であり、以下のような機構で進行す
ると考えられる。まず、高炉水砕スラグの水和反応は、
ガラス質からのカルシウムの溶出とpH上昇から始ま
り、このアルカリ刺激によりシリコンやアルミニウム等
の成分が溶出する。溶出した成分によって、高炉水砕ス
ラグ粒子近傍の液相中のカルシウム、シリコン、アルミ
ニウム等の成分濃度が、各種水和生成物の析出条件まで
上昇すると水和物の生成が始まり、エトリンガイト(3
CaO・Al・3CaSO・32HO)や、
珪酸カルシウム水和物(C−S−H)等の水和物を生成
し、次第に層厚を増し、粒子同士の固結へ至る。また、
この水和物生成反応は、液相においてのみならず、高炉
水砕スラグの表面近傍の粒子内部でも生じる。
【0006】高炉水砕スラグまたはその粒度調製物の水
和反応および固結を防止するために、従来からいくつか
の方法が提案されている。例えば、特公昭58−359
44号公報には脂肪族オキシカルボン酸、脂肪族オキシ
カルボン酸塩またはこれらの2種以上の混合物を重要成
分とする固結防止剤が示されている。また、特開昭54
−71793号公報には、高炉水砕スラグに酸水溶液を
散布し、活性なカルシウムを一度中和する固結防止方法
が示されている。
【0007】さらに、高炉水砕スラグ中のCaOに炭酸
ガスを接触させ、あるいは、高炉水砕スラグ中のCaO
に炭酸ガスをバブリングした水に含まれる炭酸(H
)等を接触させ、スラグ粒子表面に難溶性のCaC
の皮膜を形成し、この皮膜によって高炉水砕スラグ
からのカルシウム等の溶出反応を抑制し、水和反応ひい
ては固結を抑制する方法が示されている。
【0008】具体的には、特開昭54−112304号
公報、特開昭54−127895号公報、特開昭54−
131504号公報、特開昭55−162454号公報
には、高炉水砕スラグあるいは高炉水砕スラグを軽破砕
したものに、気相状態の炭酸ガスを接触させる方法が示
されている。
【0009】また、特開平10−95644号公報に
は、炭酸ガスを溶解させた炭酸水溶液に高炉水砕スラグ
を浸漬させる固結防止方法が開示されている。
【0010】ところが、これら従来技術のうち、特公昭
58−35944号公報の固結防止剤による方法では、
野積み状態の間に雨が降れば、高炉水砕スラグの表面か
ら固結防止剤が溶離するため十分な固結防止機能を発揮
しない。また、水や海水に浸る条件での土木工事用材料
として使用する場合も、また同様に、水中や海水中に固
結防止剤が流出するため十分に固結防止することができ
ない。
【0011】また、特開昭54−71793号公報の酸
水溶液を散布する方法では、セメント原料またはコンク
リート骨材として用いる場合に、残留酸イオンがコンク
リートの性状に悪影響を及ぼすため、添加量を十分に管
理しなければならない。
【0012】さらに、特開昭54−112304号公報
等の高炉水砕スラグに気相状態の炭酸ガスを接触させる
方法の場合、ホッパーまたは野積み状態に充填された粒
状の水砕スラグに炭酸ガスを均一に行き渡らせることが
困難であり、ガスが行き渡らない箇所においては、十分
な水和反応抑制効果および固結抑制効果を得ることがで
きない場合がある。
【0013】一方、特開平10−95644号公報の冷
却された高炉水砕スラグを炭酸水溶液に浸漬させる方法
の場合には、炭酸を高炉水砕スラグに均一に供給するこ
とができるのでその点からは望ましい方法であるが、高
炉水砕スラグの炭酸化反応により炭酸水溶液中の炭酸イ
オン濃度が低下し、水和反応防止効果や固結防止効果が
減少してしまうおそれがある。すなわち、炭酸水溶液へ
の高炉水砕スラグ落下時には、攪拌により炭酸イオンの
拡散が促進され、高炉水砕スラグに炭酸カルシウムの皮
膜を形成するものの、以降、反応により炭酸水溶液中の
炭酸イオン濃度が局所的に希薄になって、水和反応防止
効果や固結防止効果が減少するのである。また、炭酸水
溶液の層に高炉水砕スラグが沈降してからは、炭酸水溶
液が静止、停滞しているため、水砕スラグ堆積層内部へ
の炭酸イオンの拡散が不十分という問題がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みてなされたものであって、十分な水和反応防止効
果および固結防止効果を発揮することができる高炉水砕
スラグの処理方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の観点では、高炉水砕スラグが貯留さ
れた槽に炭酸水溶液を通流させることを特徴とする高炉
水砕スラグの処理方法を提供する。
【0016】このように高炉水砕スラグが貯留された槽
に、炭酸水溶液を通流させることにより、炭酸水溶液が
高炉水砕スラグの粒子間を通過するので、高炉水砕スラ
グ粒子の全体へ均一に炭酸イオンが供給され、高炉水砕
スラグ粒子の表面に均一な炭酸カルシウム皮膜を形成す
ることができる。したがって、十分な水和反応抑制効果
および固結防止効果を得ることができる。
【0017】本発明の第2の観点では、高炉水砕スラグ
が貯留された槽に炭酸水溶液を循環させることを特徴と
する高炉水砕スラグの処理方法を提供する。
【0018】このように高炉水砕スラグを装入した槽に
炭酸水溶液を循環させることにより、炭酸水溶液が高炉
水砕スラグの粒子間を通過するので、高炉水砕スラグ粒
子の全体へ均一に炭酸イオンが供給され、高炉水砕スラ
グ粒子の表面に均一な炭酸カルシウム皮膜を形成するこ
とができる。したがって、十分な水和反応抑制効果およ
び固結防止効果を得ることができる。また、このように
炭酸水溶液を循環させることにより、炭酸水溶液の使用
量を少なくすることができる。
【0019】上記第2の観点において、前記循環させて
いる炭酸水溶液に炭酸ガスを補給し、炭酸水溶液の炭酸
濃度を一定範囲に維持することが好ましい。これによ
り、循環している炭酸水溶液の炭酸濃度が経時的に低下
することを防止することができる。
【0020】上記第1および第2の観点において、前記
槽は水砕スラグ製造の際に用いる脱水槽であり、炭酸水
溶液通流または循環前後に高炉水砕スラグを脱水するこ
とが好ましい。これにより、炭酸水溶液処理のための特
別の槽を設けることなく水和反応抑制効果および固結防
止効果を得ることができるので経済的である。また、高
炉水砕スラグと炭酸水溶液との混合物の温度を20℃以
上とすることが好ましい。さらに、高炉水砕スラグは、
製銑工程で発生する高炉水砕スラグをそのまま用いる
か、さらに粒度を調製した粒度調製品として用いるか、
またはこれらを混合して用いることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。本発明の第1の実施形態では、高炉水砕スラグが貯
留された槽に炭酸水溶液を通流させる。その具体例を図
1の(a)および(b)に示す。
【0022】図1の(a)においては、上部に開口2を
有し、底部に多数の孔が形成された底板3を有するホッ
パー型の貯留槽1に高炉水砕スラグ4を貯留し、その状
態で貯留槽1の上方に配置された配管5から貯留槽1内
に炭酸水溶液を供給して底板3から排出することによ
り、炭酸水溶液を貯留槽1内に連続的に通流させる。
【0023】この際に貯留槽1の上方から高炉水砕スラ
グ4に供給された炭酸水溶液は、高炉水砕スラグ4の粒
子間を通過し、これにより高炉水砕スラグ粒子へ炭酸イ
オンが供給される。
【0024】図1の(b)においては、上部に開口2を
有し、底部に配管7が接続された底板3′を有し、さら
に、底板3′の直上に多数の孔を有する分散板6を有す
るホッパー型の貯留槽1′に高炉水砕スラグ4を貯留
し、配管7を介して貯留槽1′の底部からその内部へ炭
酸水溶液を供給して貯留槽1′の上部に設けられたオー
バーフロー容器8にオーバーフローさせ、オーバーフロ
ー配管9を介して排出することにより、炭酸水溶液を貯
留槽1′内に連続的に通流させる。
【0025】この際に配管7を介して底部より高炉水砕
スラグ4に供給された炭酸水溶液は、高炉水砕スラグの
粒子間を通過し、これにより高炉水砕スラグ粒子へ炭酸
イオンが供給される。
【0026】このように、上記図1の(a)および
(b)のいずれの例においても、炭酸水溶液が高炉水砕
スラグの粒子間を連続的に通過するので、高炉水砕スラ
グ粒子の全体へ均一に炭酸イオンが供給され、高炉水砕
スラグに含まれるCaOと、炭酸水溶液中の炭酸(H
CO)との反応により、高炉水砕スラグの粒子表面に
難溶性の炭酸カルシウム皮膜が均一に形成され、この皮
膜により十分な水和反応抑制効果および固結防止効果を
得ることができる。
【0027】なお、この処理では、炭酸カルシウムを生
成せずに、スラグ粒子表面に吸着する炭酸イオンも存在
するが、この表面に吸着した炭酸イオンもその効果は小
さいが固結を防止する。
【0028】次に、炭酸ガスの製造方法について説明す
る。炭酸ガスは水に溶けやすく、その溶解度はCO
度とガス圧力に比例する。25℃大気圧でのCO10
0%ガスの飽和溶解度は0.037規定(0.16g/
100g水)になる。炭酸ガスの溶解は下記式(1)の
ように示され、溶解後の形態は、炭酸(HCO)、
炭酸水素イオン(HCO )、炭酸イオン(CO
2−)であり、酸性領域で炭酸、中性領域で炭酸水素イ
オン、アルカリ性領域では炭酸イオンが安定であり、p
Hによってそれぞれの存在比が変化する。 CO+HO→HCO→H+HCO →2H+CO 2− ……(1)
【0029】図2は、炭酸水溶液の製造設備の一例を示
す概略断面図である。この製造設備は、内部に水を貯留
可能な塔11と、塔1の下部から水を供給する水供給機
構12と、塔1内の水に炭酸ガスを吹き込むガス分散器
13と、ガス分散器13に炭酸ガスを供給する炭酸ガス
供給機構14と、塔1の上部から炭酸水溶液を取り出す
ための取水管15と、塔1の上部を覆うように設けられ
たダクト16と、ダクト16から排気するための排気部
17と、排気部17からの排気をガス分散器13のガス
入側に導く導入管18とを有している。
【0030】この製造設備で炭酸水溶液を製造する際に
は、水供給機構12から塔11内に連続的に水を供給し
ながら、または、水供給機構12から塔11内に所定量
の水を供給した後に水供給機構12を停止してから、炭
酸ガス供給機構14から供給される炭酸ガスまたは炭酸
ガスを含有するガスを、ガス分散器13から塔11内の
水に連続的に吹き込み、気泡群として分散させ、塔11
内の水に炭酸ガスを吸収させて炭酸水溶液とする。この
場合に、炭酸ガス供給機構14から加圧ガスを供給する
ようにすれば、塔11内の水に加圧ガスを溶解すること
ができる。得られた炭酸水溶液は、取水管15から取り
出され高炉水砕スラグへ供給される。また、ガス分散器
13から吹き込まれた過剰分の炭酸ガス等は、ダクト1
6から排気部17を介して排気される。この際、排気さ
れたガスはそのまま系外に排出することができるが、導
入管18を介してガス分散器13で循環再使用すること
も可能である。また、ガス分散器13から吹き込む炭酸
ガスを含有するガスには排ガスを用いることも可能であ
り、これに塔11上部からの排気を再使用することを組
み合わせることにより、極めて安価に炭酸水溶液を製造
することができる。
【0031】このように水中に炭酸ガスまたは炭酸ガス
を含有するガスを吹き込む代わりに、容器内に炭酸ガス
または炭酸ガスを含有するガスを供給し、その容器内に
水を噴霧するようにしても炭酸水を製造することができ
る。この場合にも炭酸ガスまたは炭酸ガスを含有するガ
スを加圧した状態で水に溶解させることができる。
【0032】次に、第2の実施形態について説明する。
本発明の第2の実施形態では、高炉水砕スラグが貯留さ
れた槽に炭酸水溶液を循環させる。その具体例を図3の
(a)および(b)に示す。これらにおいて、図1の
(a)および(b)と同じものには同じ符号を付して説
明を省略する。
【0033】図3の(a)においては、貯留槽1に高炉
水砕スラグ4を貯留し、その状態で貯留槽1の上方に配
置された配管5から貯留槽1内に炭酸水溶液を供給して
底板3から排出するところまでは図1の(a)と同じで
あるが、ここでは単に通流させるだけではなく、貯留槽
1の底板3から排出された炭酸水溶液を容器20に受
け、容器20に接続された循環ライン21を通って配管
5に戻し、炭酸水溶液をポンプ24により循環させるよ
うになっている。なお、配管5には炭酸水溶液供給ライ
ン22が接続されており、初期段階および炭酸水溶液の
交換時には循環ライン21のバルブ21aを閉じ炭酸水
溶液供給ライン22のバルブ22aを開けて配管5を介
して炭酸水溶液を貯留槽1に供給し、定常状態になった
時点でバルブ22aを閉じバルブ21aを開けて炭酸水
溶液の循環を開始する。また、容器20の底部には排液
ライン23が接続されており炭酸水溶液を交換する場合
には、排液ライン23のバルブ23aを開けて炭酸水溶
液を排液する。
【0034】この際に貯留槽1の上方から高炉水砕スラ
グ4に供給された炭酸水溶液は、高炉水砕スラグ4の粒
子間を通過し、これにより高炉水砕スラグ粒子へ炭酸イ
オンが供給される。
【0035】図3の(b)においては、貯留槽1′に高
炉水砕スラグ4を貯留し、配管7を介して貯留槽1′の
底部からその内部へ炭酸水溶液を供給して貯留槽1′の
上部に設けられたオーバーフロー容器8にオーバーフロ
ーさせるところまでは図1の(b)と同じであるが、こ
の図においてもオーバーフロー容器8から循環ライン2
1′を通って配管7に戻し、炭酸水溶液をポンプ24に
より循環させるようになっている。なお、配管7には炭
酸水溶液供給ライン22′が接続されており、初期段階
および炭酸水溶液の交換時には炭酸水溶液供給ライン2
2′のバルブ22a′を開けて配管7を介して炭酸水溶
液を貯留槽1′に供給し、定常状態になった時点でバル
ブ22a′を閉じて炭酸水溶液の循環を開始する。ま
た、底板3′には排液ライン23′が接続されており炭
酸水溶液を交換する場合には、排液ライン23′のバル
ブ23a′を開けて炭酸水溶液を排液する。
【0036】この際に配管7を介して底部より高炉水砕
スラグ4に供給された炭酸水溶液は、高炉水砕スラグの
粒子間を通過し、これにより高炉水砕スラグ粒子へ炭酸
イオンが供給される。
【0037】このように、上記図3の(a)および
(b)のいずれの例においても、炭酸水溶液が高炉水砕
スラグの粒子間を連続的に通過するので、高炉水砕スラ
グ粒子の全体へ均一に炭酸イオンが供給され、高炉水砕
スラグに含まれるCaOと、炭酸水溶液中の炭酸(H
CO)との反応により、高炉水砕スラグの粒子表面に
難溶性の炭酸カルシウム皮膜が均一に形成され、この皮
膜により十分な水和反応抑制効果および固結防止効果を
得ることができる。また、このように炭酸水溶液を循環
させることにより、炭酸水溶液の使用量を少なくするこ
とができる。
【0038】第2の実施形態では、単に炭酸水溶液を循
環させていると炭酸水溶液中の炭酸イオンが経時的に減
少していき、炭酸水溶液の濃度が不十分になるおそれが
あるため、それを回避するためには、所定回数循環させ
た時点で炭酸水溶液を交換する等の対策を講じることが
好ましい。
【0039】また、このような対策としては、貯留槽1
を通過後の炭酸水溶液に炭酸ガスを補給し、循環させて
いる炭酸水溶液の炭酸濃度を一定範囲に維持するように
することが好ましい。そのようなことを実現する装置を
図4の(a)および(b)に示す。
【0040】図4の(a)の装置は、基本構造は図3の
(a)と同じであるが、循環ライン21に、図2の炭酸
水溶液製造設備とほぼ同様の構造を有する炭酸ガス補給
装置30が介在されており、循環している炭酸水溶液に
炭酸ガスを補給可能となっている。図4の(b)の装置
も同様、基本構造は図3の(b)と同じであるが、循環
ライン21′に同様の炭酸ガス補給装置30が介在され
ている。ただし、図4の(b)に介在された炭酸ガス補
給装置30は液の供給が図2の場合と逆になっている。
【0041】このように、図2の炭酸水溶液製造設備と
同様の構造の炭酸ガス補給装置30を設けることによ
り、循環している炭酸水溶液に適宜炭酸ガスを供給する
ことができ、炭酸水溶液中の炭酸濃度を一定範囲に維持
することができ、常に水和反応抑制効果および固結防止
効果を維持することが可能である。
【0042】上記第1の実施形態および第2の実施形態
のいずれにおいても、高炉水砕スラグを貯留する貯留槽
を新たな設備として設けることもできるが、既存の高炉
水砕スラグ製造設備を利用することも可能である。例え
ば、高炉水砕スラグ製造設備としては、高炉スラグを水
砕した後、スラリー状態で処理し、最後にスラリーを脱
水槽で脱水し、高炉水砕スラグを得るものが知られてい
るが、この脱水槽を利用して本発明を実施することがで
きる。
【0043】以下、その例を図5を参照して説明する。
図5は高炉水砕設備の脱水槽を示す図であり、(a)は
縦断面図、(b)は平面図、(c)は(a)に対して9
0度回転した面による縦断面図である。脱水槽41は、
円筒状部41aとその下の円錐状部41bとを有するホ
ッパー形状をなしており、上部に開口42を有し、底部
に多数の水切り孔が形成された底板43が開閉自在に設
けられている。また、脱水槽41の上部にはオーバーフ
ローを受けるオーバーフロー容器44が設けられてい
る。脱水槽41の円錐状部41bの内部には、その中心
を挟んで2枚の水切り用金網45が平行に設けられてい
る。脱水槽41の上方には、複数の脱水槽に高炉水砕ス
ラグのスラリーを供給するための分配器51が設けられ
ており、この分配器51へは、配管52を介して高炉水
砕スラグのスラリーがポンプ53により供給され、分配
器51から脱水槽41内へ高炉水砕スラグのスラリーが
充填される。
【0044】脱水に際しては、水切り孔を開にすると、
脱水槽41内ではスラリー中の水分のみが水切り用金網
45を通過し、さらに底板43の水切り孔を介して外部
に流出し、脱水槽41内には脱水された高炉水砕スラグ
46が残ることとなる。そして、水切り終了後、底板4
3を開けて脱水槽41内の高炉水砕スラグ46を排出す
る。
【0045】このように、もともと脱水槽41は水分を
前提とした設備であるから、この脱水槽41に図1、図
3、図4に示した設備を適用して、炭酸水溶液通流また
は循環の前後に高炉水砕スラグを脱水するようにすれば
よい。これにより、炭酸水溶液処理のための特別の槽を
設けることなく、既存の設備で水和反応抑制効果および
固結防止効果を得ることができるので極めて経済的であ
る。
【0046】もちろん、このような脱水槽を経た後、高
炉水砕スラグをベルトコンベア等により貯留槽に搬送し
て、上記のような炭酸水溶液処理を行ってもよい。
【0047】上記第1の実施形態および第2の実施形態
のいずれにおいても、反応性の観点から、炭酸水溶液と
高炉水砕スラグとの混合物の温度を20℃以上とするこ
とが好ましい。夏期は炭酸水溶液と高炉水砕スラグとの
混合物を放置しておいても20℃以上を確保することが
できるが、冬季は20℃以上の確保が困難であるため、
適宜の加熱手段により混合物を加熱することが好まし
い。製造直後の高炉水砕スラグは60℃以上であり、反
応性の観点から好ましい。炭酸化反応は高温ほど進行
し、炭酸イオンの溶解度は高温ほど低下するため、炭酸
水溶液と高炉水砕スラグとの混合物の温度が高いほど炭
酸ガス供給効果が大きい。ただし、90℃になると炭酸
イオンの溶解度が著しく低下してしまうため、事実上8
0℃程度が上限となる。
【0048】なお、上記実施形態では高炉水砕スラグを
そのまま処理する場合について説明したが、粉砕して粒
度調整した高炉水砕スラグを処理するようにしてもよ
い。
【0049】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)図1の(a)に示した装置を用いて、高炉
水砕スラグを100tを貯留した貯留槽の上方から、炭
酸水溶液を33m/hの速度で供給しながら、貯留槽
の下方から同一速度で排水し、貯留槽内に炭酸水溶液を
通流させた。炭酸水溶液は、濃度20%の炭酸ガスをガ
ス圧力4kg/cm(ゲージ圧)で水に吹き込んで製
造した。この時の炭酸水溶液および高炉水砕スラグの貯
留槽の温度は18℃であった。
【0050】(実施例2)炭酸水溶液および貯留槽の温
度を50℃とした以外は、実施例1と同じ条件で炭酸水
溶液を通流させた。
【0051】(実施例3)図1の(b)に示した装置を
用いて、高炉水砕スラグを100tを貯留した貯留槽の
上方から、炭酸水溶液を33m/hの速度で供給しな
がら、貯留槽の下方から同一速度で排水し、循環させ
た。この際に、貯留槽から排出された炭酸水溶液に炭酸
ガスを補給して炭酸水溶液中の炭酸イオン濃度を初期濃
度に戻し、貯留槽に循環させた。炭酸水溶液は、濃度2
0%の炭酸ガスをガス圧力4kg/cm(ゲージ圧)
で水に吹き込んで製造した。この時の炭酸水溶液および
高炉水砕スラグの貯留槽の温度は50℃であった。
【0052】(比較例1,2,3)全く未処理の高炉水
砕スラグを比較例1とし、容器内に実施例1と同様の条
件で炭酸ガスを水に吹き込んで製造された炭酸水溶液1
00mと高炉水砕スラグ100tとを装入して高炉水
砕スラグを炭酸水溶液に浸漬させ、温度を18℃とした
ものを比較例2とし、容器内に同様にして製造された炭
酸水溶液100mと高炉水砕スラグ100tとを装入
して高炉水砕スラグを炭酸水溶液に浸漬させ、温度を5
0℃としたものを比較例3とした。
【0053】以上のように処理した実施例1〜3、比較
例2,3と、未処理の比較例1とを、内径100mm、
高さ127mm(内容積1リットル)の容器に充填し、
容器ごと80℃の恒温水槽中に浸漬し、所定期間養生後
の固結状態を観察した(室内規模評価)。また、深さ
1.5m、幅4m、1区画の長さ10mの溝に、各処理
スラグを約100t装入し、水を張り固結状態を観察し
た(実施規模評価)。これらの結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】表1に示すように、比較例1の未処理のス
ラグでは80℃の室内規模評価で1ヶ月以内に、常温の
実施規模評価でも3ヶ月以内に固結が始まった。18℃
の条件で炭酸水溶液に浸漬した比較例2では、室内規模
で2〜3ヶ月の間に固結が始まり、実施規模では6ヶ月
から1年で固結が始まった。50℃の条件で炭酸水溶液
に浸漬した比較例3では、室内規模で1〜2ヶ月の間に
固結が始まり、実施規模では3ヶ月から6ヶ月で固結が
始まった。これに対して、18℃の条件で、炭酸水溶液
を通流させた実施例1は、室内規模で3ヶ月、実施規模
で1年間固結しなかった。また、50℃の条件で、炭酸
水溶液を通流させた実施例2は、室内規模で6ヶ月、実
施規模では2年間固結しなかった。また、50℃の条件
で、炭酸ガスを補給しながら炭酸水溶液を循環させた実
施例3でも、実施例2と同様、室内規模で6ヶ月、実施
規模では2年間固結しなかった。実施例3は、炭酸水溶
液を循環使用することができるため、使用する水の量、
炭酸ガスの量を削減することができた。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
十分な水和反応防止効果および固結防止効果を発揮する
ことができる高炉水砕スラグの処理方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る方法の実施状態
を説明するための図。
【図2】炭酸水溶液の製造設備の一例を示す概略断面
図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る方法の実施状態
を説明するための図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るの他の方法の実
施状態を説明するための図。
【図5】本発明が適用可能な高炉水砕スラグ製造設備の
脱水槽の構造を説明するための図。
【符号の説明】
1,1′;貯留槽 2;開口 3,3′′;底板 4;高炉水砕スラグ 5,7;配管 6;分散板 8;オーバーフロー容器 20;容器 21,21′;循環ライン 30;炭酸ガス補給装置 41;脱水槽 45;水切り用金網 46;高炉水砕スラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G012 JH11 4G035 AA05 4K063 AA02 BA06 CA00 CA02 HA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉水砕スラグが貯留された槽に炭酸水
    溶液を通流させることを特徴とする高炉水砕スラグの処
    理方法。
  2. 【請求項2】 高炉水砕スラグが貯留された槽に炭酸水
    溶液を循環させることを特徴とする高炉水砕スラグの処
    理方法。
  3. 【請求項3】 前記循環させている炭酸水溶液に炭酸ガ
    スを補給し、炭酸水溶液の炭酸濃度を一定範囲に維持す
    ることを特徴とする請求項2に記載の高炉水砕スラグの
    処理方法。
  4. 【請求項4】 前記槽は水砕スラグ製造の際に用いる脱
    水槽であり、炭酸水溶液通流または循環の前後に高炉水
    砕スラグを脱水することを特徴とする請求項1から請求
    項3のいずれか1項に記載の高炉水砕スラグの処理方
    法。
  5. 【請求項5】 高炉水砕スラグと炭酸水溶液との混合物
    の温度を20℃以上とすることを特徴とする請求項1か
    ら請求項4のいずれか1項に記載の高炉水砕スラグの処
    理方法。
  6. 【請求項6】 前記高炉水砕スラグは、製銑工程で発生
    した高炉水砕スラグをそのままおよび/またはその粒度
    を調製した粒度調製品として用いられることを特徴とす
    る請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の高炉水
    砕スラグの処理方法。
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