JP2003327298A - 液体供給装置 - Google Patents

液体供給装置

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JP2003327298A
JP2003327298A JP2002135395A JP2002135395A JP2003327298A JP 2003327298 A JP2003327298 A JP 2003327298A JP 2002135395 A JP2002135395 A JP 2002135395A JP 2002135395 A JP2002135395 A JP 2002135395A JP 2003327298 A JP2003327298 A JP 2003327298A
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liquid
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opening
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Masayoshi Nakajima
政好 中島
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NAKAJIMA VINYL KAKO KK
Original Assignee
NAKAJIMA VINYL KAKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手や衣服又は周囲を汚すことなく、サイフォ
ン作用を利用して、簡単に液体を一定の容器から他の容
器に供給することができるようにすること。 【解決手段】 開閉弁を備えたピストル型ノズル1と、
これに接続する第1ホース2a及び第2ホース2bから
なる供給ホース2と、この供給ホース2の第1ホース2
aに外装してこれをポリタンクの開口部に取り付けるた
めのホース取付部3を構成するホース支持板3a及び蓋
部材3bと、第2ホース2bの内端に取り付けた重り4
とで構成する。ホース支持板3aにはその中央にOリン
グを備えた貫通孔が開口してあり、第1ホース2aをこ
の中にスライド押し込み又は引き出し可能に貫通させて
ある。またホース支持板3aには流通孔3a4が開口し
てあり、これにエアチューブ3a3が挿通してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油や重油その他
のオイル類又はアセトンやケトンその他の液体をタンク
類から他の小型のタンク類又は装置類その他に供給する
ために使用する液体供給装置であり、電力その他の動力
を一切使用しない液体供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、家庭等で、ポリ容器に収納保管
してある灯油を石油ストーブの内蔵タンクに供給する場
合には、簡易な給油ポンプを使用することが一般的に行
われている。この場合には、ポリ容器の開口部から蓋を
取り外して、その中に給油ポンプの汲み上げ側のパイプ
を挿入し、他方、供給側のホースを前記石油ストーブ等
の内蔵タンクの給油口に差し込み、そうした上で、手動
操作でポンプアップし、ポリ容器中の灯油を前記内蔵タ
ンクに供給していたものである。
【0003】ドラム缶に保管している灯油をポリ容器等
に移す場合もほぼ同様である。またその他の液体、例え
ば、アセトンやケトンを大型の保管用タンクから、他の
小型の容器に移す場合等も、ポンプの材質等が、それぞ
れの液体の性質に応じて異なるものになるだけで、概ね
同様である。
【0004】前記のような簡易な給油ポンプを使用した
灯油の石油ストーブの内蔵タンクへの供給等に際して
は、汲み上げ側のパイプや供給側のホースの灯油中への
出し入れが伴い、これによって付着した灯油等が、給油
完了後に、パイプやホースの下端から垂れ落ちる等の問
題がある。これは単にこれを取り扱うものの手を汚すと
か、周辺を汚すことのほかに、液体の性質によっては非
常に危険である場合もある。
【0005】また従来の給油ポンプ又はこれに類する目
的の汲み出し用のポンプ類は、対象の保管用容器にいち
いちセットして使用するのが厄介な面もある。
【0006】本件発明者は、以上のような従来のポンプ
類の問題点を解決し、液体保管用の容器に一度セットし
てしまえば、手を汚したり、周囲を汚したりすることな
く、しかも安全に、かつ容易に該液体保管用容器から液
体を汲み出し、必要な容器等に供給することができ、か
つその操作が極めて簡単な液体供給装置を提案した(特
開2001−192097)。
【0007】この液体供給装置は、液体収納タンクの上
部開口部から挿入してその下端開口部を底部近傍まで垂
下させることのできる汲み上げパイプ部、該汲み上げパ
イプ部の上端に一端を接続し、他端を、上記液体収納タ
ンクの外部を通って、その底部より下方まで垂下し得る
供給ホース部であって、該他端開口部付近に開閉自在な
弁機構を構成した供給ホース部、及び上記汲み上げパイ
プ部と供給ホース部との境界に位置する取付部であっ
て、前記汲み上げパイプ部を液体収納タンク中に挿入し
た状態で、その上部開口部に密に取り付けることのでき
る取付部で構成した液体取り出し手段と、前記液体収納
タンクに、他の上部開口部から空気を圧入するために用
いる圧入パイプ部、及び該圧入パイプ部に構成した取付
部であって、前記液体収納タンクの上記他の上部開口部
にこれを密に取り付けるための取付部で構成した空気圧
入手段とで構成したものである。
【0008】この液体供給装置によれば、これによっ
て、液体収納タンクに収納保管してある種々の液体、例
えば、灯油、重油、アセトン、ケトン、シンナー又は濃
硫酸等を汲み出し、他の対応する小容器等に供給する場
合には、予めその液体取り出し手段と、空気圧入手段と
を、それぞれ該液体収納タンクの二つの上部開口部の各
々に取り付け、後記操作を行っておけば良い。即ち、こ
うしておけば、いつでも動力を必要とせずに簡単に他の
小容器等に対象の液体を供給することができる。
【0009】この液体供給装置を使用するためには、液
体取り出し手段及び空気圧入手段を液体収納タンクに取
り付ける必要がある。前者から説明すると、まず該液体
収納タンクの一方の上部開口部の蓋体を取り外し、その
上部開口部に前記汲み上げパイプ部を挿入し、その上端
に位置する取付部を上記上部開口部に取り付ける。この
状態で、前記汲み上げパイプ部の下端開口部は液体収納
タンクの底部近辺に開口し、上記取付部から延長した供
給ホース部はそのまま液体収納タンクの側部を通して垂
下させると、その下端開口部は該液体収納タンクの底部
より下方に位置することとなる。
【0010】次に後者の空気圧入手段を取り付ける。ま
ず前記液体収納タンクの他の上部開口部から蓋を取り外
し、その上部開口部に取付部を密に取り付ける。この状
態で、上記取付部に結合した圧入パイプ部は前記液体収
納タンクの上部に突出した状態になる。これには必要に
応じてホース部材を接続することができる。
【0011】以上のように、液体取り出し手段と空気圧
入手段とを、それぞれ該液体収納タンクの二つの上部開
口部の各々に取り付けた後、前記液体取り出し手段の供
給ホース部の下端の吐出口を供給対象の小容器等の中に
挿入した上で、その直上付近に配してある弁機構を開操
作し、更に前記空気圧入手段の圧入パイプ部を通じて液
体収納タンクの上部に空気を圧入し、液面に圧力を掛
け、収納されている液体を前記液体取り出し手段の汲み
上げパイプ部及び供給ホース部に送り込む。こうして送
り込まれた液体の先端が液体収納タンク内の液面より下
方になるまで上記供給ホース部中に押し込んでしまえ
ば、準備は完了である。このまま放置すれば、空気圧入
手段による空気の圧入を止め、圧入パイプ部を解放状態
にしても、サイフォンの原理により、該液体は、上記供
給ホースの下端の吐出口まで流下吐出を継続することと
なる。
【0012】それ故、この液体供給装置によれば、以上
のように、一度サイフォン作用が働くようにセットして
しまえば、液体取り出し手段の供給ホース部の吐出口を
供給を受ける容器の開口部に挿入して弁機構を開閉する
のみで液体の供給を行うことができるので、操作が極め
て簡単であるとともに、その供給操作中に手を汚した
り、周辺を汚すこともない。しかも液体の供給動作中に
特別のエネルギーを必要としないし、供給ホース部の一
部に破損が生じるようなことがあっても液体の供給が停
止するのみで、その流出が継続するような問題が生じる
虞もない。
【0013】従って前記従来のポンプを用いた場合の問
題点はことごとく解決できるものであり、非常に優れた
ものであると云うことができる。しかし僅かの問題点で
はあるが、空気圧入手段が必要であること及び不使用時
に長い供給ホースが液体収納タンクから露出しているこ
とが若干煩わしくもあり、これが新たな問題点であると
言うことはできる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、本件
発明者の提案した液体供給装置の優れた点を全て引き継
ぎ、加えて、空気圧入手段を必要とせず、更に不使用時
に液体収納タンクから長い供給ホースを露出させないよ
うにすることができる液体供給装置を提供することを解
決の課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の1は、液体を液
体収納タンクから汲み上げ供給対象容器に供給するため
のフレキシブルかつ平滑な表面を持った供給ホースと、
該供給ホースの先端付近に配した流路を開閉する弁機構
と、供給ホースの途中に配し、該供給ホースの汲み上げ
側の部位を液体収納タンク内に挿入しつつその開口部に
着脱自在に取り付けるホース取付部であって、該供給ホ
ースの該液体収納タンク内に挿入した部位をこれに付着
した液体を除去しながら引き出し可能に支持するホース
取付部と、該ホース取付部に開口した該液体収納タンク
内外の空気を流通させる空気流通部と、で構成した液体
供給装置である。
【0016】従って本発明の1の液体供給装置によれ
ば、前記供給ホースを、その途中に配したホース取付部
で液体収納タンクの開口部に取り付けて、その内部の液
体の汲み出しに有用に使用することができる。
【0017】該供給ホースは、その途中に配したホース
取付部を液体収納タンクの開口部に取り付けることによ
り、その内端側を該液体収納タンク内に挿入することが
できる。該供給ホースは、該ホース取付部により、引き
出し挿入自在に支持されているため、外端部分を除いて
その殆どを液体収納タンク内に押し込むことが可能であ
り、またその内端を該液体収納タンクの底部に位置させ
得る限度でこれを該液体収納タンク内から引き出すこと
も可能である。またこのように引き出す際にこれに付着
している液体を除去することができるため、引き出した
供給ホースの外面に液体が付着しているようなこともな
い。それ故、これを使用する作業者が手を汚すような問
題もない。
【0018】液体収納タンクから液体を汲み出す場合
は、前記のように、該供給ホースを液体収納タンク内に
押し込む際に、前記弁機構を開操作し又は押し込んだ上
で開操作して該供給ホース内に液体を満たし、その後、
該弁機構を閉操作して液体の戻りを防止した上で、該供
給ホースを引き出し、その液体が満たされている下端を
該液体収納タンク内の液面より下方まで引き下げる。こ
の後は、供給対象の容器を該液体収納タンク内の液面よ
り下方に置いて、その中に該供給ホースの外端を挿入し
た上で前記弁機構を開操作すれば、いつでも何らの動力
を用いる必要もなく、サイフォン作用により、液体の供
給を行うことができる。
【0019】液体の供給後は、弁機構を閉操作した上
で、該供給ホースをホース取付部を通じて前記液体収納
タンク内に押し込むことができる。それ故、供給ホース
は、必要な場合以外は外部に露出しておらず、煩わしさ
がない利点がある。また上記のように弁機構を閉操作し
ておけば、これを液体収納タンク内に押し込む際に、供
給ホースの先端部を該液体収納タンク内の液面よりも上
方に持ち上げても該供給ホース内の液体が該液体収納タ
ンク内に戻ることもない。それ故、弁機構を閉操作した
状態でまた引き出せば、前記したように、いつでも液体
の供給に用いることができるものである。
【0020】またこのような弁機構を用いているので、
液体の供給後にこれを閉操作すれば、液体は完全に流れ
が止まり、液だれのような問題もない。
【0021】本発明の2は、本発明の1の液体供給装置
に於いて、前記ホース取付部を、前記液体収納タンクの
開口部に配する円板状のホース支持板であって、前記供
給ホースを貫通させる貫通孔及び前記空気流通部を構成
する空気流通孔をそれぞれ開口したホース支持板と、該
貫通孔に配するOリングであって、該供給ホースを該液
体収納タンク内に挿入引き出し自在に抱持するととも
に、引き出し時には付着している液体を拭き取り除去す
ることができるOリングと、該液体収納タンクの開口部
に配したホース支持板を該開口部に固定させる蓋部材で
あって、該開口部に形成してある雄ねじに螺合する雌ね
じを形成した蓋部材と、で構成したものである。
【0022】従って本発明の2の液体供給装置によれ
ば、供給ホースの液体収納タンクの開口部への挿入状態
の取り付けが容易に行え、かつその挿入引き出しがスム
ーズに行えると共に、引き出した際に該供給ホースから
液体収納タンク内の液体が良好に拭き取り除去されるた
め、これを扱う人の手や衣服を汚したりするような虞が
ない。
【0023】本発明の3は、本発明の2の液体供給装置
に於いて、前記Oリングとして、テトラフルオロエチレ
ン製のそれを採用したものである。
【0024】本発明の3の液体供給装置によれば、供給
ホースのホース取付部に於ける挿入引き出しがスムーズ
に行えると共に、引き出した際に該供給ホースから液体
収納タンク内の液体が良好に拭き取り除去されるため、
これを扱う人の手や衣服を汚したりするような虞がな
い。
【0025】本発明の4は、本発明の1、2又は3の液
体供給装置に於いて、前記弁機構を、入口を前記供給ホ
ースの外端に、出口を給油ノズルの内端に、それぞれ接
続する流路開閉用の開閉弁と、該開閉弁を連結棒を介し
て開閉操作するためのレバーと、該レバーをこれと同時
に握って操作するためのグリップ部とで構成したもので
ある。
【0026】本発明の4の液体供給装置によれば、供給
ホースによる液体の供給の際に、その供給及び供給停止
が簡単かつ正確に行われ、供給停止時の液だれ等の問題
もない。
【0027】本発明の5は、本発明の1、2、3又は4
の液体供給装置に於いて、前記供給ホースの内端に重り
を取り付けたものである。
【0028】本発明の5の液体供給装置によれば、供給
ホースの内端が容易に液体収納タンクの底部から浮上す
ることがないので、確実な液体の供給を確保することが
できる。
【0029】本発明の6は、本発明の1、2、3、4又
は5の液体供給装置に於いて、前記供給ホースを、前記
ホース取付部から前記液体収納タンク外に引き出される
ことのある部位を構成する第1ホースと、該液体収納タ
ンク外に引き出されることのない部位を構成するよりフ
レキシブルな第2ホースとを接続して構成したものであ
る。
【0030】本発明の6の液体供給装置によれば、供給
ホースの液体収納タンク内に位置する部位がよりフレキ
シブルであり、その内端が容易に液体収納タンクの底部
から浮上することがないので、確実な液体の供給を確保
することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に実施
例に基づき図面を参照しながら詳述する。
【0032】図1は本発明の液体供給装置の一実施例を
示した概略側面説明図、図2はそのホース取付部をポリ
タンクの開口部に取り付けた状態の拡大断面図、図3は
その開閉弁を備えたピストル型ノズルを示しており、
(a)は安全フックを掛けた状態のその拡大側面図、(b)は
安全フックを外した状態のその拡大側面図、(c)は開閉
弁を開いた状態のその拡大側面図、図4はポリタンクに
セットし、供給ホースをポリタンク内に押し込んだ状態
の液体供給装置の側面説明図、図5は供給ホースを引き
出して給油している状態の側面説明図である。
【0033】この実施例の液体供給装置は、灯油をポリ
タンク等から石油ストーブの取り出し自在な内蔵タンク
等に給油する際に使用する給油装置として構成したもの
であり、図1に示すように、開閉弁を備えたピストル型
ノズル1と、これに接続する第1ホース2a及び第2ホ
ース2bからなる供給ホース2と、これらの内、第1ホ
ース2aに外装してこれを後記ポリタンクtの開口部h
に取り付けるためのホース取付部3を構成するホース支
持板3a及び蓋部材3bと、第2ホース2bの内端に取
り付けた重り4とを基本的構成要素として構成したもの
である。
【0034】前記ピストル型ノズル1は、開閉弁を内蔵
した市販の一般的な構成のピストル型のノズルであり、
図1及び図3(a)、(b)、(c)に示すように、これを手で
掴むためのグリップ部1aと、該グリップ部1aからピ
ストルの銃身相当位置に突出する給油口1bと、該給油
口1bから該グリップ部1aの後端に繋がる流路の途中
に構成された図示しない開閉弁と、該開閉弁に結合して
その開閉を行なうための連結棒1c(図3(c)参照)
と、該連結棒1cを操作するレバー1dとを備えたもの
である。
【0035】前記レバー1dは前記連結棒1cに接続さ
れており、該レバー1dを前記グリップ部1aと共に握
ると、図3(c)に示すように、該連結棒1cが引き出さ
れ、これに結合している開閉弁が開くように構成されて
おり、かつ該レバー1dを離すと該連結棒1cに別に備
えられているバネの力により、図3(a)、(b)に示すよう
に、元の状態に復帰し該開閉弁が閉じるように構成され
ている。
【0036】またこのピストル型ノズル1には、図3
(a)〜(c)に示すように、安全フック1eが装備されてい
る。安全フック1eは前記連結棒1cと前記レバー1d
とが接続されている部分の上部に設けられており、該レ
バー1dから手を離して前記開閉弁を閉じたときにレバ
ー1dの上部の引掛部1fに掛ければ、該レバー1dが
不用意に動かないようになっている。安全フック1e
は、図3(c)に示すように、握ったレバー1dの上部内
側に装入すれば、該レバー1dから手を離してもこれが
元の状態に復帰しないようになり、連続で液体を出すこ
とが可能となるようにもなっている。
【0037】なお、このピストル型ノズル1と供給ホー
ス2の第1ホース2aとの接続は、図1に示すように、
前記グリップ部1aの後端に開く流路の結合端に於いて
行っている。
【0038】前記供給ホース2は、既述のように、第1
ホース2a及び第2ホース2bからなるものであり、該
第1ホース2a及び該第2ホース2bは、相互を、図1
に示すように、ホース連結部2cで連結したものであ
る。
【0039】該供給ホース2の内の第1ホース2aは、
ポリタンクt等に取り付けて使用する場合に、ホース取
付部3を通じて該ポリタンクt外に引き出されたり、押
し込まれたりすることとなる部位であり、これがスムー
ズに行われ、かつ引き出す際に灯油等の拭き取りが良好
に行われる必要性からその表面が平滑なものであり、か
つ作業性の都合からある程度の可撓性のあるそれを用い
る。この実施例では、灯油を取り扱う関係上、ウレタン
製のそれを採用した。
【0040】また該供給ホース2の内の第2ホース2b
は、その内端が液体の吸込口となるものであり、第1ホ
ース2aの引き出しや押し込みによってもその内端が跳
ね上がったりしない、より可撓性のある柔らかい材質の
それを用いる。なお第2ホース2bの内端には、既述の
ように、重り4が配してあり、この部位に開口する吸込
口が浮上しないように配慮してあるのは云うまでもな
い。
【0041】前記第1ホース2aの長さは、この装置を
ポリタンクt等の対象容器に取り付けて使用する場合
に、サイフォン作用を利用して液体の取り出しをする都
合上、対象容器から引き出したそれの外端が該対象容器
の底部より下方まで垂下させ得る程度の長さであること
が必要である。前記第2ホース2bの長さは、該対象容
器の高さ程度以上とする。
【0042】ところで前記供給ホースの材質としては、
この実施例では対象液体が灯油であるため、ウレタンを
用いたが、例えば、ガソリンが対象の場合は、同様にウ
レタンを用い、アセトン等の有機溶剤が対象の場合はポ
リエチレンを用いると言うように用途に応じて適宜決定
することができる。
【0043】前記ホース取付部3は、図1及び図2に示
すように、ホース支持板3a及び蓋部材3bを主たる構
成要素とする。上記ホース支持板3aは、図1及び図2
に示すように、プラスチックによって成形した円板状の
部材であり、その外周には対象のポリタンクtの開口部
hの上端縁に係止するための鍔部3a1を備え、かつ中
央には前記供給ホース2の内の第1ホース2aが貫通す
る貫通孔3a2を備え、更に中央から外れた位置にエア
チューブ3a3を備えた流通孔(空気流通孔)3a4
を、それぞれ形成したものである。
【0044】また上記貫通孔3a2の途中には、図2に
示すように、全周に渡って溝部3a5が形成してあり、
この溝部3a5にOリング3a6が嵌め込んである。こ
のOリング3a6は、この実施例では、テトラフルオロ
エチレン製のそれを用いた。このOリング3a6によっ
て、該貫通孔3a2を貫通する前記供給ホース2の第1
ホース2aを、この装置を取り付けたポリタンクt等の
液体収納タンク内に挿入引き出し自在に抱持するととも
に、引き出し時には付着している液体、この実施例の場
合は、灯油を拭き取り除去する趣旨である。
【0045】前記蓋部材3bは、図1及び図2に示すよ
うに、上部内周に抑え鍔3b1を備えた短筒状部材であ
り、その内周には前記ポリタンクt等の対象液体収納タ
ンクの開口部hの雄ねじに対応する雌ねじを備えたもの
である。図1には、前記ホース取付部3を、便宜上、該
ホース支持板3aと該蓋部材3bとが分離した状態で示
しているが、これは一体に構成するものである。勿論、
分離してあっても不都合ではない。
【0046】前記エアチューブ3a3は、この装置を取
り付けたポリタンクt等の内部を常時大気圧に保持する
ために空気を導入する手段である。
【0047】従って灯油用の給油装置として構成したこ
の実施例の液体供給装置によれば、灯油を収納してある
ポリタンクtの開口部hに取り付けて使用すると、空気
圧入手段を使用することなく供給ホース2中に灯油(液
体)を満たしてサイフォン作用による供給を可能にし、
更に不使用時には、供給ホース2を全てポリタンク(液
体収納容器)t中に収納状態にすることができ、該供給
ホース2が邪魔になるような問題もない。更に給油停止
時に液だれの問題も全くない。
【0048】以下にこの実施例の液体供給装置の用法を
ポリタンクtに収納してある灯油を石油ストーブの着脱
式のタンクsに供給する場合を例にとって説明する。
【0049】まずポリタンクtの開口部hの蓋を取り外
し、前記供給ホース2を第2ホース2bから該ポリタン
クt内に装入し、図2に示すように、該開口部hにホー
ス取付部3を取り付ける。このとき、ピストル型ノズル
1の安全フック1eを外し、前記レバー1dを握って開
閉弁を開いた状態で第2ホース2bをポリタンクt中に
装入する。供給ホース2の灯油中に沈んでいる部分に灯
油が進入することができるようにする趣旨である。
【0050】図2に示すように、前記ホース支持板3a
を、その鍔部3a1を該開口部hの上端縁に載せた状態
で配置し、蓋部材3bをその上から被せてその雌ねじを
該開口部hの雄ねじに螺合し、該ホース支持板3aを該
開口部hに固定状態とする。こうして該ホース取付部3
をポリタンクtの開口部hに固定する。
【0051】この後、図4に示すように、更に供給ホー
ス2を前記ピストル型ノズル1のグリップ部1aの後端
までポリタンクt内に装入し、内部の灯油をその中に満
たし、サイフォン作用による供給が可能な状態にする。
云うまでもなく、このとき、前記ピストル型ノズル1の
レバー1dを握って開閉弁を開いた状態にしておくべき
である。そして灯油を、ポリタンクt内の液面レベルま
で供給ホース2中に満たした後は、該レバー1dを戻
し、前記開閉弁を閉じた状態にする。念のために、安全
フック1eを引掛部1fに掛けて該レバー1dが無用に
動かないようにしておくこととする。
【0052】灯油を、例えば、石油ストーブの着脱用の
タンクsに供給する場合は、図5に示すように、ポリタ
ンクtを台5等の上に載せて供給対象のタンクsより高
い位置に位置させる。
【0053】このようにポリタンクtを台5の上に載せ
た上で、図5に示すように、安全フック1eを掛けたま
ま、ピストル型ノズル1のグリップ部1aを掴んで、前
記供給ホース2の第1ホース2aをポリタンクtから引
き出し、該ピストル型ノズル1の給油口1bを灯油タン
クsの受給口jに差し込む。このように供給ホース2の
第1ホース2aを引き出すと、このとき、前記ホース支
持板3aの貫通孔3a2に配してあるOリング3a6中
を通過し、その通過中に該第1ホース2aの外面に付着
していた灯油は拭き取り除去されるので、該第1ホース
2aを掴んで操作をしている作業者の手や衣類に灯油が
付着して汚すような虞はない。
【0054】この後、図3(b)に示すように、前記安全
フック1eを外した上で、レバー1dを握り、前記開閉
弁を開けば、該ピストル型ノズル1の給油口1bから灯
油を該タンクs中に供給することができる。なお前記安
全フック1eを、図3(c)に示すように、前記レバー1
dの上部内側に装入状態にすると、手を離しても該レバ
ー1dを握った状態に維持でき、それ故、前記開閉弁を
開状態に維持できるので、給油を継続する場合には好都
合である。
【0055】なお以上の給油動作は、予め、供給ホース
2中に灯油を満たしておき、その状態を維持しつつ該供
給ホース2を引き出し、給油対象のタンクsをポリタン
ク1の灯油面より下方に位置させることにより、サイフ
ォン作用で行うものであり、その供給動作のために電力
その他のエネルギーを全く必要としないのは云うまでも
ない。
【0056】必要なだけ灯油を供給した後は、レバー1
dから手を離して、これを元の状態に復帰させ、開閉弁
を閉じる。当然、灯油の供給はこれによって停止する。
このようなピストル型ノズル1の開閉弁を閉じると、灯
油の供給は液だれを起こすことなくその瞬間に停止す
る。なお、安全フック1eをレバー1dの内側に装入し
て連続して給油していた場合は、該レバー1dを引き出
してレバー1dを元に戻すのは云うまでもない。
【0057】給油終了後は、ピストル型ノズル1の引掛
部1fに安全フック1eを掛け、第1ホース2aをポリ
タンクt内に押し込む。このとき前記開閉弁が閉じてい
るので、該第1ホース2a内に灯油が満たされた状態は
維持される。また、第1ホース2aの表面には、先に述
べたように、灯油が付着していないので、このような作
業によっても手や衣類又は周囲に汚れを付着させるよう
な可能性はない。
【0058】
【発明の効果】本発明の1の液体供給装置によれば、前
記供給ホースを、その途中に配したホース取付部で液体
収納タンクの開口部に取り付けて、サイフォン作用を利
用して、その内部の液体の汲み出しに有用に使用するこ
とができる。しかも、サイフォン作用を生じさせるため
に供給ホース内に液体を満たす必要があるが、これを空
気圧入手段を使用するなく実現することが可能であり、
また不使用時には供給ホースをタンク内に収納すること
ができ、かつ使用時に引き出してもその表面の液体を良
好に拭き取り除去し、手や衣服等を汚さないようにする
ことができる。また開閉弁を用いているので、液体の供
給後にこれを閉操作すれば、液体は完全に流れが止ま
り、液だれのような問題もない。
【0059】本発明の2の液体供給装置によれば、供給
ホースの液体収納タンクの開口部への挿入状態の取り付
けが容易に行え、かつその挿入引き出しがスムーズに行
えると共に、引き出した際に該供給ホースから液体収納
タンク内の液体が良好に拭き取り除去されるため、これ
を扱う人の手や衣服を汚したりするような虞がない。
【0060】本発明の3の液体供給装置によれば、供給
ホースのホース取付部に於ける挿入引き出しがスムーズ
に行えると共に、引き出した際に該供給ホースから液体
収納タンク内の液体が良好に拭き取り除去されるため、
これを扱う人の手や衣服を汚したりするような虞がな
い。
【0061】本発明の4の液体供給装置によれば、供給
ホースによる液体の供給の際に、その供給及び供給停止
が簡単かつ正確に行われ、供給停止時の液だれ等の問題
もない。
【0062】本発明の5の液体供給装置によれば、供給
ホースの内端が容易に液体収納タンクの底部から浮上す
ることがないので、確実な液体の供給を確保することが
できる。
【0063】本発明の6の液体供給装置によれば、供給
ホースの液体収納タンク内に位置する部位がよりフレキ
シブルであり、その内端が容易に液体収納タンクの底部
から浮上することがないので、確実な液体の供給を確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の液体供給装置の概略側面説明図。
【図2】一実施例の液体供給装置のホース取付部をポリ
タンクの開口部に取り付けた状態の拡大断面図。
【図3】(a)は一実施例の液体供給装置に於けるピスト
ル型ノズルの安全フックを掛けた状態の拡大側面図。
(b)は一実施例の液体供給装置に於けるピストル型ノズ
ルの安全フックを外した状態の拡大側面図。(c)は一実
施例の液体供給装置に於けるピストル型ノズルの開閉弁
を開いた状態の拡大側面図。
【図4】ポリタンクにセットし、供給ホースをポリタン
ク内に押し込んだ状態の液体供給装置の側面説明図。
【図5】供給ホースを引き出して給油している状態の側
面説明図。
【符号の説明】
1 ピストル型ノズル 1a グリップ部 1b 給油口 1c 連結棒 1d レバー 1e 安全フック 1f 引掛部 2 供給ホース 2a 第1ホース 2b 第2ホース 2c ホース連結部 3 ホース取付部 3a ホース支持板 3a1 鍔部 3a2 貫通孔 3a3 エアチューブ 3a4 流通孔(空気流通孔) 3a5 溝部 3a6 Oリング 3b 蓋部材 3b1 抑え鍔 4 重り 5 台 h 開口部 j 受給口 s タンク t ポリタンク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を液体収納タンクから汲み上げ供給
    対象容器に供給するためのフレキシブルかつ平滑な表面
    を持った供給ホースと、 該供給ホースの先端付近に配した流路を開閉する弁機構
    と、 供給ホースの途中に配し、該供給ホースの汲み上げ側の
    部位を液体収納タンク内に挿入しつつその開口部に着脱
    自在に取り付けるホース取付部であって、該供給ホース
    の該液体収納タンク内に挿入した部位をこれに付着した
    液体を除去しながら引き出し可能に支持するホース取付
    部と、 該ホース取付部に開口した該液体収納タンク内外の空気
    を流通させる空気流通部と、 で構成した液体供給装置。
  2. 【請求項2】 前記ホース取付部を、 前記液体収納タンクの開口部に配する円板状のホース支
    持板であって、前記供給ホースを貫通させる貫通孔及び
    前記空気流通部を構成する空気流通孔をそれぞれ開口し
    たホース支持板と、 該貫通孔に配するOリングであって、該供給ホースを該
    液体収納タンク内に挿入引き出し自在に抱持するととも
    に、引き出し時には付着している液体を拭き取り除去す
    ることができるOリングと、 該液体収納タンクの開口部に配したホース支持板を該開
    口部に固定させる蓋部材であって、該開口部に形成して
    ある雄ねじに螺合する雌ねじを形成した蓋部材と、 で構成した請求項1の液体供給装置。
  3. 【請求項3】 前記Oリングとして、テトラフルオロエ
    チレン製のそれを採用した請求項2の液体供給装置。
  4. 【請求項4】 前記弁機構を、入口を前記供給ホースの
    外端に、出口を給油ノズルの内端に、それぞれ接続する
    流路開閉用の開閉弁と、該開閉弁を連結棒を介して開閉
    操作するためのレバーと、該レバーをこれと同時に握っ
    て操作するためのグリップ部とで構成した請求項1、2
    又は3の液体供給装置。
  5. 【請求項5】 前記供給ホースの内端に重りを取り付け
    た請求項1、2、3又は4の液体供給装置。
  6. 【請求項6】 前記供給ホースを、前記ホース取付部か
    ら前記液体収納タンク外に引き出されることのある部位
    を構成する第1ホースと、該液体収納タンク外に引き出
    されることのない部位を構成するよりフレキシブルな第
    2ホースとを接続して構成した請求項1、2、3、4又
    は5の液体供給装置。
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