JP2003327138A - ケーブル式ステアリング装置 - Google Patents

ケーブル式ステアリング装置

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JP2003327138A
JP2003327138A JP2002140184A JP2002140184A JP2003327138A JP 2003327138 A JP2003327138 A JP 2003327138A JP 2002140184 A JP2002140184 A JP 2002140184A JP 2002140184 A JP2002140184 A JP 2002140184A JP 2003327138 A JP2003327138 A JP 2003327138A
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JP
Japan
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steering
driven pulley
gear box
cable
pulley
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Pending
Application number
JP2002140184A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tabata
宏 田畠
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アシストモータを備えたケーブル式ステアリ
ング装置において、ラック・ピニオン機構を廃止してス
ムーズな操舵フィーリングを得る。 【解決手段】 ケーブル式ステアリング装置は、ハンド
ルに連結された駆動プーリと、車輪を転舵するステアリ
ングギヤボックス3に設けられた従動プーリ27とをケ
ーブル5,6で接続し、ハンドルに入力された操舵トル
クをケーブル5,6を介してステアリングギヤボックス
3に伝達するとともに、前記操舵トルクをアシストモー
タ39でアシストする。アシストモータ39により回転
するウオームホイール30を従動プーリ27と一体に連
結するとともに、これらウオームホイール30および従
動プーリ27をステアリングギヤボックス3に摺動自在
に支持したステアリングロッド7の外周に同軸に配置
し、ウオームホイール30および従動プーリ27の少な
くとも一方とステアリングロッド7とをボールねじ機構
34で駆動連結する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ドライバーがハン
ドルに入力する操舵トルクをボーデンケーブル等の撓み
易いケーブルでステアリングギヤボックスに伝達すると
ともに、ドライバーが入力する操舵トルクをアシストモ
ータでアシストするケーブル式ステアリング装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】ドライバーがハンドルに入力する操舵ト
ルクをボーデンケーブル等の撓み易いケーブルでステア
リングギヤボックスに伝達するケーブル式ステアリング
装置と電動パワーステアリング装置とを組み合わせ、ド
ライバーが入力する操舵トルクを電動パワーステアリン
グ装置のアシストモータでアシストするものが、特開平
10−310062号公報により公知である。 【0003】上記従来のケーブル式ステアリング装置の
ステアリングギヤボックスはラック・ピニオン機構を備
えており、ラック・ピニオン機構のピニオンを支持する
ピニオンシャフトに、ケーブル式ステアリング装置の従
動プーリからのトルクと、電動パワーステアリング装置
のアシストモータからのトルクとが入力されるようにな
っている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ラック
・ピニオン機構を用いたステアリングギヤボックスは、
ラックおよびピニオンの噛み合い部のガタや摩擦を低減
することが難しいため、スムーズな操舵フィーリングが
阻害される問題があった。 【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、アシストモータを備えたケーブル式ステアリング装
置において、ラック・ピニオン機構を廃止してスムーズ
な操舵フィーリングを得ることを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、ハンドルに連
結された駆動プーリと、車輪を転舵するステアリングギ
ヤボックスに設けられた従動プーリとをケーブルで接続
し、ハンドルに入力された操舵トルクをケーブルを介し
てステアリングギヤボックスに伝達するとともに、ハン
ドルに入力された操舵トルクをアシストするアシストモ
ータを備えたケーブル式ステアリング装置において、ア
シストモータの出力を減速する減速機の出力ギヤを従動
プーリと一体に連結するとともに、これら一体に連結し
た出力ギヤおよび従動プーリをステアリングギヤボック
スにスライド自在に支持したステアリングロッドの外周
に同軸に配置し、出力ギヤおよび従動プーリの少なくと
も一方とステアリングロッドとをねじ機構で駆動連結し
たことを特徴とするケーブル式ステアリング装置が提案
される。 【0007】上記構成によれば、減速機の出力ギヤおよ
び従動プーリを一体に連結してステアリングギヤボック
スにスライド自在に支持したステアリングロッドの外周
に同軸に配置し、出力ギヤおよび従動プーリの少なくと
も一方とステアリングロッドとをねじ機構で駆動連結し
たので、ハンドルからケーブルを介して伝達された操舵
トルクおよび/またはアシストモータが発生した操舵ト
ルクをねじ機構を介してステアリングロッドに伝達して
車輪を転舵することができる。またねじ機構は従来のラ
ック・ピニオン機構に比べてガタや摩擦が小さいため、
スムーズな操舵フィーリングを得ることができる。 【0008】尚、実施例のボーデンケーブル5,6は本
発明のケーブルに対応し、実施例のウオームホイール3
0は本発明の出力ギヤに対応し、実施例のボールネジ機
構34は本発明のねじ機構に対応する。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 【0010】図1〜図4は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はケーブル式ステアリング装置の全体斜視図、
図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図2の3−3
線断面図、図4は図1の4−4線拡大断面図である。 【0011】図1に示すように、自動車のハンドル1の
前方に設けた駆動プーリハウジング2と、エンジンルー
ムに設けたステアリングギヤボックス3とが2本のボー
デンケーブル5,6によって接続される。ステアリング
ギヤボックス3を貫通して車体左右方向に延びるステア
リングロッド7の両端が、ボールジョイント8L,8R
およびタイロッド9L,9Rを介して、左右の車輪W
L,WRを支持するナックル(図示せず)に接続され
る。 【0012】図2および図3に示すように、駆動プーリ
ハウジング2に回転自在に支持されてハンドル1と共に
回転するステアリングシャフト10に駆動プーリ11が
一体に設けられる。2本のボーデンケーブル5,6はア
ウターチューブ5o,6oと、その内部にスライド自在
に収納されるインナーケーブル5i,6iとから構成さ
れており、両インナーケーブル5i,6iの一端は、駆
動プーリ11の外周に形成した螺旋溝11aに複数回転
巻き付けられた後、駆動プーリ11の両側面に形成した
固定溝11b,11bに埋め込まれ、更にその先端に設
けたピン12,12を駆動プーリ11の両側面に形成し
たピン孔11c,11cに嵌め込んで固定される。 【0013】駆動プーリハウジング2には円筒状をなす
2個の接続部2a,2aが形成されており、それらの内
部にアウターチューブ結合部材13,13のボス部13
a,13aが固定される。ボス部13a,13aから接
続部2a,2aの外部に延びるパイプ部13b,13b
がアウターチューブ5o,6oの外周に嵌合し、かしめ
部13c,13cをかしめることでアウターチューブ5
o,6oの端部が駆動プーリハウジング2に固定され
る。アウターチューブ結合部材13,13のボス部13
a,13aの内周には、インナーケーブル5i,6iと
ボス部13a,13aとが直接擦れるのを防止すべく、
滑りの良い合成樹脂製のガイドブッシュ14,14が保
持される。 【0014】駆動プーリハウジング2の接続部2a,2
aの外周からボーデンケーブル5,6のアウターチュー
ブ5o,6oの所定位置まで(例えば、アウターチュー
ブ結合部材13,13のパイプ部13b,13bから露
出する部分まで)がゴム製カバー15,15で覆われ
る。弾性を有するゴム製カバー15,15は駆動プーリ
ハウジング2の接続部2a,2aの外周と、アウターチ
ューブ5o,6oの外周とに密着してシールするため、
アウターチューブ5o,6oを駆動プーリハウジング2
に結合するアウターチューブ結合部材13,13のかし
め部13c,13cや、アウターチューブ結合部材1
3,13のボス部13a,13aと接続部2a,2aと
の隙間から水分が浸入するのを防止することができる。 【0015】駆動プーリハウジング2から突出するステ
アリングシャフト10に、ハンドル1の中央に設けたハ
ンドルボス16がセレーション17で結合されてナット
18で固定されており、従ってドライバーがハンドル1
を操作すると駆動プーリ11が回転し、例えば一方のイ
ンナーケーブル5iが駆動プーリ11に巻き取られて、
他方のインナーケーブル6iが駆動プーリ11から繰り
出される。 【0016】次に、図1および図4に基づいてステアリ
ングギヤボックス3の構造を説明する。 【0017】ステアリングギヤボックス3は左右方向に
分割された第1ハウジング21および第2ハウジング2
2を備えており、第1、第2ハウジング21,22を貫
通するステアリングロッド7は、第1ハウジング21に
ブッシュ23およびシール部材24を介してスライド自
在に支持されるとともに、第2ハウジング22にブッシ
ュ25およびシール部材26を介してスライド自在に支
持される。 【0018】従動プーリ27は、半径方向内側に位置す
る金属製のプーリボス28と、その半径方向外側を覆う
ように一体にモールドされた合成樹脂製のプーリ本体2
9とで構成されており、プーリボス28の軸方向一端に
ウオームホイール30がスプライン結合31される。プ
ーリボス28およびウオームホイール30に形成した貫
通孔28a,30aの内部をはステアリングロッド7が
同軸に貫通するように、プーリボス28がボールベアリ
ング32で第1ハウジング21に回転自在に支持され、
ウオームホイール30がボールベアリング33で第2ハ
ウジング22に回転自在に支持される。 【0019】プーリボス28とステアリングロッド7と
はボールねじ機構34によって連結される。ボールねじ
機構34は周知のもので、プーリボス28の内周面に形
成した螺旋溝とステアリングロッド7の外周面に形成し
た螺旋溝とに沿って多数のボールが循環する構造を有し
ており、プーリボス28の回転方向に応じてステアリン
グロッド7が軸方向左右に駆動される。 【0020】従動プーリ27のプーリ本体29は前述し
た駆動プーリ11の構造と類似しており、両インナーケ
ーブル5i,6iの他端は、プーリ本体29の外周に形
成した螺旋溝29aに複数回転巻き付けられた後、その
他端に設けたピン35,35をプーリ本体29の外周面
に形成したピン孔29b,29bに嵌め込んで固定され
る。 【0021】ステアリングギヤボックス3には円筒状を
なす2個の接続部3a,3aが形成されており、それら
の内部にアウターチューブ結合部材36,36のボス部
36a,36aが固定される。ボス部36a,36aか
ら接続部3a,3aの外部に延びるパイプ部36b,3
6bがアウターチューブ5o,6oの外周に嵌合し、か
しめ部36c,36cをかしめることでアウターチュー
ブ5o,6oの端部がステアリングギヤボックス3に固
定される。アウターチューブ結合部材36,36のボス
部36a,36aの内周には、インナーケーブル5i,
6iとボス部36a,36aとが直接擦れるのを防止す
べく、滑りの良い合成樹脂製のガイドブッシュ37,3
7が保持される。ステアリングギヤボックス3の接続部
3a,3aの外周からボーデンケーブル5,6のアウタ
ーチューブ5o,6oの所定位置までが、前記ゴム製カ
バー15,15と同一構造のゴム製カバー38,38で
覆われる。 【0022】ステアリングギヤボックス3の第2ケーシ
ング22にアシストモータ39が固定されており、その
出力軸39aに固定したウオーム40が前記ウオームホ
イール30に噛み合っている。従って、アシストモータ
39を駆動すると、ウオーム40に噛み合うウオームホ
イール30が回転することで、ウオームホイール30と
一体の従動プーリ27が回転する。ウオームホイール3
0およびウオーム40は減速機41を構成する。 【0023】図1に戻り、駆動プーリハウジング2の内
部に設けた操舵トルクセンサ42で検出した操舵トルク
が電子制御ユニットUに入力され、電子制御ユニットU
は操舵トルクに基づいてアシストモータ39が発生する
操舵アシストトルクを制御する。 【0024】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。 【0025】車両を旋回させるべくハンドル1を操作し
てステアリングシャフト10を回転させると、駆動プー
リ11に巻き付けられたボーデンケーブル5,6の一方
が引かれて他方が弛められることにより、駆動プーリ1
1の回転が従動プーリ27に伝達される。従動プーリ2
7が回転すると、プーリボス28の内周面とステアリン
グロッド7の外周面との間に配置したボールねじ機構3
4の作用で、ステアリングロッド7がステアリングギヤ
ボックス3に対して左右方向に移動し、その両端にタイ
ロッド9L,9Rを介して接続された左右の車輪WL,
WRが転舵される。 【0026】これと同時に、駆動プーリハウジング2に
設けた操舵トルクセンサ42で検出した操舵トルクに基
づいて電子制御ユニットUがアシストモータ39を駆動
する。その結果、アシストモータ39の出力がウオーム
40およびウオームホイール30を介して従動プーリ2
7に伝達され、ドライバーのステアリング操作がアシス
トされる。 【0027】以上のように、一体化した従動プーリ27
およびウオームホイール30の回転がボールねじ機構3
4を介してステアリングロッド7に伝達されるので、従
来のラック・ピニオン機構に比べてガタや摩擦を減少さ
せてスムーズな操舵フィーリングを得ることができる。 【0028】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。 【0029】例えば、実施例では従動プーリ27とウオ
ームホイール30とを別部材で構成して一体にスプライ
ン結合31しているが、それらを一部材で構成すること
ができる。 【0030】また実施例では従動プーリ27とステアリ
ングロッド7との間にボールねじ機構34を配置してい
るが、ウオームホイール30とステアリングロッド7と
の間、あるいは従動プーリ27およびウオームホイール
30の両方とステアリングロッド7との間にボールねじ
機構34を配置しても良い。 【0031】またアシストモータ39の出力軸39aの
回転を減速する減速機41は、ウオーム40およびウオ
ームホイール30を用いたものに限定されず、任意のギ
ヤを用いた減速機を採用することができる。 【0032】また実施例のボールネジ機構34に代え
て、ボールを用いない通常のねじ機構を採用することも
可能である。 【0033】 【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、減速機の出力ギヤおよび従動プーリを一体に
連結してステアリングギヤボックスにスライド自在に支
持したステアリングロッドの外周に同軸に配置し、出力
ギヤおよび従動プーリの少なくとも一方とステアリング
ロッドとをねじ機構で駆動連結したので、ハンドルから
ケーブルを介して伝達された操舵トルクおよび/または
アシストモータが発生した操舵トルクをねじ機構を介し
てステアリングロッドに伝達して車輪を転舵することが
できる。またねじ機構は従来のラック・ピニオン機構に
比べてガタや摩擦が小さいため、スムーズな操舵フィー
リングを得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】ケーブル式ステアリング装置の全体斜視図 【図2】図1の2−2線拡大断面図 【図3】図2の3−3線断面図 【図4】図1の4−4線拡大断面図 【符号の説明】 1 ハンドル 3 ステアリングギヤボックス 5 ボーデンケーブル(ケーブル) 6 ボーデンケーブル(ケーブル) 7 ステアリングロッド 11 駆動プーリ 27 従動プーリ 30 ウオームホイール(出力ギヤ) 34 ボールねじ機構(ねじ機構) 39 アシストモータ 41 減速機 WL 車輪 WR 車輪

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ハンドル(1)に連結された駆動プーリ
    (11)と、車輪(WL,WR)を転舵するステアリン
    グギヤボックス(3)に設けられた従動プーリ(27)
    とをケーブル(5,6)で接続し、ハンドル(1)に入
    力された操舵トルクをケーブル(5,6)を介してステ
    アリングギヤボックス(3)に伝達するとともに、ハン
    ドル(1)に入力された操舵トルクをアシストするアシ
    ストモータ(39)を備えたケーブル式ステアリング装
    置において、 アシストモータ(39)の出力を減速する減速機(4
    1)の出力ギヤ(30)を従動プーリ(27)と一体に
    連結するとともに、これら一体に連結した出力ギヤ(3
    0)および従動プーリ(27)をステアリングギヤボッ
    クス(3)にスライド自在に支持したステアリングロッ
    ド(7)の外周に同軸に配置し、出力ギヤ(30)およ
    び従動プーリ(27)の少なくとも一方とステアリング
    ロッド(7)とをねじ機構(34)で駆動連結したこと
    を特徴とするケーブル式ステアリング装置。
JP2002140184A 2002-05-15 2002-05-15 ケーブル式ステアリング装置 Pending JP2003327138A (ja)

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