JP2003326879A - 機械読取り可能な情報担持シートおよび機械読取り方法 - Google Patents

機械読取り可能な情報担持シートおよび機械読取り方法

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JP2003326879A JP2003108702A JP2003108702A JP2003326879A JP 2003326879 A JP2003326879 A JP 2003326879A JP 2003108702 A JP2003108702 A JP 2003108702A JP 2003108702 A JP2003108702 A JP 2003108702A JP 2003326879 A JP2003326879 A JP 2003326879A
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Osahisa Matsudaira
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械読取り可能な情報パターンの存在が目視
され難い情報担持シートとそれ用いた読取り方法を提供
すること。 【解決手段】情報担持シート25は、白色系のコート紙
20上に特殊構造を有する赤外線吸収物質が含まれた赤
外線吸収インキにより厚さ2μmの情報パターン21を
オフセット印刷し、かつ、赤外線を透過する性質を備え
た4色のプロセスインキによりカラー画像22、23、
24を印刷して製造される。そして、情報パターンの厚
みが薄いためその表面形状からの情報パターンの目視が
困難となり、かつ、上記コート紙とパターン21とは同
色系のため色彩からのパターンの目視も困難となる。一
方、コート紙は赤外線を反射するが情報パターンは吸収
するため赤外線による情報パターンの機械読取りが可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、赤外線読取り装置
にて機械読取り可能な情報パターンを備える証券類、身
分証明書等の情報担持シートに係り、特に、上記情報パ
ターンの存在が肉眼では目視され難い情報担持シートの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーコピー機の普及に伴い、株
券、債券、小切手、通帳、宝くじ等の証券類についてこ
れを偽造する事件が多発している。
【0003】一方、パスポートや運転免許証等の身分証
明書にはその所有者が本人であるかどうかを識別するた
めの顔写真欄やサイン欄が設けられているが、最近、こ
れ等の欄を改ざん、変造して悪用する事件も多発してい
る。
【0004】そこで、従来においてはこれ等偽造、変造
等の防止を図るため、カーボンブラックやロイコ染料等
の赤外線吸収物質を含有する印刷インキを用い上記証券
類、身分証明書等の任意部位に赤外線読取り装置にて機
械読取り可能な情報パターンを設ける方法が採られてい
た。すなわち、前者の偽造コピーに対しては、複写機本
体に上記情報パターンを機械読取りできる手段を設ける
と共にこの情報パターンが複写機により読取られた場合
にはコピー操作を停止する制御手段を設けることにより
その防止を図っており、また、後者の改ざん等に対して
は、作成されたパスポートや運転免許証等の身分証明書
について赤外線読取り装置にて機械読取りを行い上記情
報パターンの有無を判別して真偽の判定を行っている。
【0005】しかし、上記カーボンブラックやロイコ染
料等の赤外線吸収物質は可視領域においても光吸収性を
有しているため、上記情報パターンは赤外線読取装置に
て機械読取りされると共に肉眼でもその存在が判読され
易く依然として上記偽造や変造等を有効に防止する手段
としては不十分であった。
【0006】このような技術的背景の下、最近になって
可視領域における吸収が少なくしかも赤外領域に吸収性
を有する新たな赤外線吸収材料として熱線吸収ガラスや
赤外吸収ガラスを粉砕しこれを顔料化して求める方法が
検討されている。
【0007】そして、このような赤外線吸収材料を適用
して上述したような情報パターンを構成した場合、この
情報パターンについては可視領域における吸収が少ない
分、目視が困難となるため上記偽造や変造等を有効に防
止できるとされていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記熱線吸
収ガラスや赤外吸収ガラスを粉砕して求めた赤外線吸収
材料は従来のカーボンブラック等の材料と比較した場
合、確かに可視領域における吸収は低減されているが、
その反面、カーボンブラック等と較べて赤外領域におけ
る吸収性が劣る欠点があった。
【0009】このため、上記赤外吸収ガラス等から成る
赤外吸収材料を適用して印刷インキを求め、この赤外吸
収性印刷インキにより上述した情報パターンを構成した
場合、赤外領域で十分な吸収性を持たせるためにはその
パターンの膜厚をカーボンブラック等が適用されたイン
キに較べて大きく(例えば10μm程度)設定すること
を要し、シート基材とパターン形成部位とに段差が生じ
この段差から上記情報パターンの存在が分かってしまう
欠点があり、上記偽造や変造等を防止する手段としては
依然として不十分な問題点があった。
【0010】また、情報パターンの膜厚が10μm程度
と厚く設定されることからスクリーン印刷方式を適用し
てこれを形成する必要があった。そして、この印刷方式
においては高精度の見当合せが困難なことから、可視領
域に吸収性を有し赤外吸収のないプロセスインキにより
上記情報パターン上にカラー画像等を形成した場合、そ
の印刷ずれからも情報パターンの存在が分かってしまう
問題点があった。
【0011】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、上記情報パター
ンの存在が肉眼では目視され難い機械読取り可能な情報
担持シートおよび機械読取り方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に提供する請求項1に係る発明は、赤外線反射性の基材
上に、赤外線吸収物質を含んでいる紫外線硬化型の赤外
線吸収インキにより形成された情報パターンを具備する
ことを特徴とする機械読取り可能な情報担持シートであ
る。
【0013】本発明者は上記課題を達成するため鋭意研
究を続行したところ、上記赤外線吸収物質としてN,
N,N’,N’,テトラキス(p-ジ-ブチルアミノ)p
フェニレンジアミニウム塩に代表される化合物を適用す
ることにより情報パターンの薄膜化が図れることを発見
している。赤外線による機械読取り可能な情報担持シー
トを前提とし、赤外線反射性の基材上に、下記構造式
(I)で示される赤外線吸収物質が含まれた赤外線吸収
インキにより形成された情報パターンを具備する。
【0014】
【化1】 (但し、式中、nは1又は2の自然数、Rは水素又は炭
素数1〜12のアルキル基、X-は、ClO4 -、B
4 -、CCl3COO-、CF3COO-、SbF6 -、C6
5SO3 -、C25SO3 -、PO4 3-のいずれか又はこれ
等の混合物を示す) そして、この赤外線吸収物質は、従来適用されている熱
線吸収ガラスや赤外吸収ガラス等から成る赤外吸収材料
に較べてその赤外吸収性能が優れており、かつ、白色系
若しくは薄い着色を呈しているため、例えば、情報パタ
ーンの膜厚を約1〜2μm程度に設定しても赤外領域に
おいて十分な赤外吸収性を示すと共に、白色系若しくは
薄い着色系の基材上に形成された場合にその同色化が図
れる。更に、情報パターンの膜厚を薄く設定できること
から、スクリーン印刷方式に代えてオフセット印刷方式
等通常の印刷方式が適用できるため、情報パターンやカ
ラー画像等が高い精度で見当合せされた情報担持シート
を得ることが可能となる。
【0015】従って、上記情報パターンを構成するイン
キの膜厚が薄くなる分、赤外反射性の基材と情報パター
ンとの間に段差が生じ難くなり、かつ、酸化チタンを主
成分とする白色系の赤外線反射性基材を適用することに
より基材と情報パターンとの同色化が図れ、更に、プロ
セスインキにて構成されたカラー画像と上記情報パター
ンとの位置精度も高いことから情報パターンの肉眼での
目視を困難にさせることが可能となる利点を有してい
る。
【0016】ここで、本発明に適用できる赤外線反射性
の基材としては、赤外線を80%以上反射し得る材料が
望ましく、例えば、酸化チタン等が塗り込まれたペース
ト塩ビ等のプラスチックシート、普通紙、合成紙等が適
用できる。
【0017】一方、上記赤外線反射性の基材上の任意部
位に赤外線吸収性インキにより情報パターンを形成する
手段については任意であり、例えば、株券、債券、小切
手等の証券類に適用される場合にはこれ等証券類の通常
の製造法であるグラビア、オフセット等の印刷手段が挙
げられ、また、パスポート、運転免許証等の身分証明書
等に適用される場合には個別情報の形成に適した転写法
が例示できる。また、可視領域に吸収性を有し赤外線吸
収のないプロセスインキを用いて赤外線反射性の基材上
の任意部位に情報担持シートの種類に応じた適宜パター
ンを任意な形成手段により形成する。このプロセスイン
キによる適宜パターンの存在により上記情報パターンの
肉眼での目視が更に困難となる。
【0018】次に、情報パターンを構成する赤外線吸収
インキに配合される赤外線吸収物質は下記構造式(I)
で示される化合物が適用される。
【0019】
【化2】 但し、式中、nは1又は2の自然数、Rは水素又は炭素
数1〜12好ましくは炭素数2〜5のアルキル基を示
す。また、X-は過塩素酸塩(ClO4 -)、フッ化ホウ
素酸塩(BF4 -)、トリクロル酢酸塩(CCl3CO
-)、トリフルオロ酢酸塩(CF3COO-)、ヘキサ
フルオロアンチモン酸塩(SbF6 -)、ベンゼンスルフ
ォン酸塩(C65SO3 -)、エンタスルフォン酸塩(C
25SO3 -)、及び、燐酸塩(PO4 3-)のいずれか又
はこれ等の混合物を示している。
【0020】ここで、この赤外線吸収物質は白色系若し
くは薄い着色を呈しているため白色系若しくは薄い着色
系の基材が使用される用途には適しているが、これ以外
の色彩が要求される基材に適用した場合にはその効果が
半減する。請求項2に係る発明はこのような技術的要請
からなされている。
【0021】すなわち、請求項2に係る発明は請求項1
に係る機械読取り可能な情報担持シートを前提とし、上
記赤外線吸収インキ内に上記構造式(I)で示される赤
外線吸収物質と共に着色顔料又は着色染料が含まれてい
ることを特徴とするものである。
【0022】次に、この情報担持シートの適用対象とし
ては、上述したパスポートや運転免許証等の各種身分証
明書、株券、債券、小切手、通帳、宝くじ、乗車券、回
数券、定期券等の証券類に加えて、IDカード、クレジ
ットカード,キャッシュカード、ギフトカード等のプラ
スチックカード、テレホンカードに代表されるプリペイ
ドカードといった金券に変わる証券関連商品が挙げられ
る。
【0023】また、上記情報パターンは、例えば半導体
レーザによる波長750nm、780nm、810n
m、830nm、905nm、940nm等のレーザ光
を照射して可視領域の光をカットしたセンサーや赤外カ
メラにより白色下地のポジパターンとして識別される。
【0024】また、請求項3に係る発明は、赤外線反射
性の基材上に、赤外線吸収物質を含んでいる赤外線吸収
インキにより形成された情報パターンを備えた情報担持
シートが、該情報パターンが有る部位は赤外線の反射率
が該情報パターンの無い部位と比べて低いことを利用し
て、該情報パターンを機械読取りすることを特徴とする
機械読取り方法である。
【0025】<作用>赤外線反射性の基材上に上記構造
式(I)で示される赤外線吸収物質が含まれた情報パタ
ーンを具備しているため、赤外線による上記情報パター
ンの機械読取りが可能となる。また、上記構造式(I)
で示される赤外線吸収物質は、従来適用されている熱線
吸収ガラスや赤外吸収ガラス等から成る赤外吸収材料に
較べてその赤外吸収性能に優れており、かつ、白色系若
しくは薄い着色を呈しているため、情報パターンの膜厚
を薄膜に設定しても赤外領域において十分な赤外吸収性
を示すと共に、白色系若しくは薄い着色系の基材上に形
成された場合にその同色化が図れる。更に、情報パター
ンの膜厚を薄く設定できることからスクリーン印刷方式
に代えてオフセット印刷方式等通常の印刷方式が適用で
きるため、情報パターンやカラー画像等が高い精度で見
当合せされた情報担持シートを得ることが可能となる。
【0026】従って、上記情報パターンを構成するイン
キの膜厚が薄くなる分、赤外反射性の基材と情報パター
ンとの間に段差が生じ難くなり、かつ、酸化チタンを主
成分とする白色系の赤外線反射性基材を適用することに
より基材と情報パターンとの同色化が図れ、更に、プロ
セスインキにて構成されたカラー画像と上記情報パター
ンとの位置精度も高いことから情報パターンの肉眼での
目視を困難にさせることが可能となる。
【0027】また、上記赤外線吸収インキ内に上記構造
式(I)で示される赤外線吸収物質と共に着色顔料又は
染料が含まれているため、白色系以外の有彩色系に色調
整された赤外線反射性基材の適用が可能となる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0029】<実施例1>白色系のコート紙上に以下の
赤外線吸収インキ組成物(紫外線硬化型オフセットイン
キ)を用いてオフセット印刷によりその膜厚が2μmの
情報パターンを形成した。
【0030】 (赤外線吸収インキ組成物) オリゴマー(脂肪族ポリエステルテトラアクリレート 60重量部 :サンノプコ社製 商品名フォトマー5018) モノマー(トリメチロールプロパントリアクリレート 14重量部 :日本化薬社製 商品名カヤラッドTMPTA) 重合開始剤(3,3 -ジメチル-4-メトキシベンゾフェノン 1重量部 :日本化薬社製 商品名カヤキュアーMBP) 重合開始剤(チオキサントン 8重量部 :日本曹達社製 商品名ニッソキュアーTX) 重合開始剤(4-フェノキシジクロロアセトフェノン :サンド社製 商品名サンドリー1000) 1重量部 白色ワセリン 4重量部 N,N,N’,N’-テトラキス(p-ジ-n-ブチルアミノフェニル) pフェニレンジアミニウムの過塩素酸塩(赤外線吸収物質) 12重量部 尚、上記情報パターンの940nmの半導体レーザ光に
対する反射率は19%(図6の実線A参照)、また、白
色系のコート紙の上記半導体レーザ光に対する反射率は
80%(図6の実線B参照)であり、画像コントラスト
であるPCS(プリント・コントラスト・シグナル)値
は0.76であった。
【0031】次に、上記情報パターンが形成された白色
系のコート紙上に、赤外線を透過する性質を備えた4色
のプロセスインキ(東洋インキ製造社製商品名FDOL
…藍、紅、黄、混墨)を用いてカラー画像をオフセット
印刷し目的とする情報担持シートを得た。尚、カラー画
像の上記半導体レーザの光に対する反射率については図
6の実線Cにて示す。
【0032】そして、この情報担持シートにおいては、
上記情報パターンの厚みが2μmと薄くパターン形成に
伴う段差がほとんど存在しないため表面形状からの情報
パターンの目視は困難となり、また、白色系のコート紙
と情報パターンとは共に白色系で区別され難く、かつ、
上記情報パターン上を高い精度で見当合せされたプロセ
スインキによるカラー画像が覆っているため色彩からの
目視も困難となり上記カラー画像のみが視覚されるもの
であった。
【0033】次に、図4の相対感度を有するリニヤセン
サー(東芝社製商品名TCD1500C)に取付けられ
た赤外カットフィルターを取外すと共に、これに代えて
図5に示された分光特性を有する赤外透過フィルター
(HOYA社製 商品名IR83)を取付けた後、上記
情報担持シートに対し940nmの光を照射してその機
械読取りを試みたところ、白色下地に上記情報パターン
のみのポジパターンが確認された。このとき、プロセス
インキによるカラー画像を見ることはできずこのカラー
画像が上記情報パターンの機械読取りに支障を来すこと
がなかった。
【0034】他方、上記情報担持シートについてカラー
コピー機による複写を試みたところ、情報パターンの一
部にカラーコピー機に登録されていたコピー防止マーク
が含まれていたためカラーコピー機が作動せず複写を行
うことはできなかった。
【0035】<実施例2>白色系のコート紙20上に以
下の赤外線吸収インキ組成物(紫外線硬化型オフセット
インキ)を用いてオフセット印刷によりその膜厚が2μ
mの情報パターン21を形成した。
【0036】 (赤外線吸収インキ組成物) オリゴマー(アクリレート 25重量部 :日本化薬社製 商品名エピコート828) モノマー(トリメチロールプロパントリアクリレート 15重量部 :日本化薬社製 商品名カヤラッドTMPTA) モノマー(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 60重量部 :日本化薬社製 商品名カヤラッドDPHA) 重合開始剤(2,4’-ジエチルチオキサントン 3重量部 :日本化薬社製 商品名カヤキュアーDETX) 重合開始剤(p-ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル 3重量部 :日本化薬社製 商品名カヤキュアーDMBI) N,N,N’,N’-テトラキス(p-ジ-n-ブチルアミノフェニル) pフェニレンジアミニウムのフッ化ホウ素酸塩(BF4―) 12重量部 尚、上記情報パターン21の940nmの半導体レーザ
光に対する反射率は20%、また、白色系のコート紙2
0の上記半導体レーザ光に対する反射率は80%であ
り、画像コントラストであるPCS(プリント・コント
ラスト・シグナル)値は0.75であった。
【0037】次に、上記情報パターン21が設けられた
白色系のコート紙20上に、赤外線を透過する性質を備
えた4色の上記プロセスインキを用いて株券模様のカラ
ー画像22、23、24をオフセット印刷し目的とする
情報担持シート(株券)25を製造した。
【0038】そして、この情報担持シート25において
は上記情報パターン21の厚みが2μmと薄くパターン
形成に伴う段差がほとんど存在しないため表面形状から
の情報パターンの目視は困難となり、また、白色系のコ
ート紙20と情報パターン21とは共に白色系で区別さ
れ難く、かつ、上記情報パターン21上を高い精度で見
当合せされたプロセスインキによるカラー画像22、2
3、24が覆っているため色彩からの目視も困難となり
図2に示すようにカラー画像のみが視覚されるものであ
った。
【0039】一方、この情報担持シート25に対し図1
に示すように光源3から940nmの光を照射し、その
反射光を上記赤外透過フィルターが取付けられたIRス
コープ4で見てみると白色下地に上記情報パターン21
におけるバーコード形状のポジパターンが図3に示すよ
うに確認された。このとき、プロセスインキによる上記
カラー画像を見ることはできず、実施例1と同様に上記
カラー画像が情報パターン21の機械読取りに支障を来
すこともなかった。
【0040】<実施例3>下記赤外線吸収インキ組成物
(紫外線硬化型オフセットインキ)を適用した点を除き
実施例1と略同一の利点を有する情報担持シートを製造
した。
【0041】 (赤外線吸収インキ組成物) オリゴマー(脂肪族ポリエステルテトラアクリレート 60重量部 :サンノプコ社製 商品名フォトマー5018) モノマー(トリメチロールプロパントリアクリレート 14重量部 :日本化薬社製 商品名カヤラッドTMPTA) 重合開始剤(3,3’-ジメチル-4-メトキシベンゾフェノン 1重量部 :日本化薬社製 商品名カヤキュアーMBP) 重合開始剤(チオキサントン 8重量部 :日本曹達社製 商品名ニッソキュアーTX) 重合開始剤(4-フェノキシジクロロアセトフェノン :サンド社製 商品名サンドリー1000) 1重量部 白色ワセリン 4重量部 N,N,N’,N’-テトラキス(p-ジ-n-ブチルアミノフェニル) pフェニレンジアミニウムのフッ化ホウ素酸塩(BF4 -) 12重量部
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、機械読取り可能な情報
パターンの存在が肉眼では目視され難くなるため、偽造
や変造がされ難い情報担持シートを提供できる効果を有
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2に係る情報担持シートを示し、図3の
II−II面の断面図。
【図2】株券模様のカラー画像が形成された実施例2に
係る情報担持シートの平面図。
【図3】IRスコープにより情報パターンが読取られた
実施例2に係る情報担持シートの平面図。
【図4】実施例1において適用されたリニヤセンサーの
波長に対する相対感度を示すグラフ図。
【図5】実施例1において適用された赤外透過フィルタ
ーの分光特性を示すグラフ図。
【図6】実施例1において製造された情報担持シートに
ついてその情報担持シート用媒体、情報パターン並びに
カラー画像の各波長に対する反射率を示すグラフ図。
【符号の説明】
20・・・コート紙 21・・・情報パターン 22・・・カラー画像 23・・・カラー画像 24・・・カラー画像 25・・・情報担持シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤外線反射性の基材上に、赤外線吸収物質
    を含んでいる紫外線硬化型の赤外線吸収インキにより形
    成された情報パターンを具備することを特徴とする機械
    読取り可能な情報担持シート。
  2. 【請求項2】上記赤外線吸収インキが、上記赤外線吸収
    物質と共に着色顔料又は着色染料が含まれていることを
    特徴とする請求項1に記載の機械読取り可能な情報担持
    シート。
  3. 【請求項3】赤外線反射性の基材上に、赤外線吸収物質
    を含んでいる赤外線吸収インキにより形成された情報パ
    ターンを備えた情報担持シートが、該情報パターンが有
    る部位は赤外線の反射率が該情報パターンの無い部位と
    比べて低いことを利用して、該情報パターンを機械読取
    りすることを特徴とする機械読取り方法。
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