JP2003326592A - 真空成形型 - Google Patents

真空成形型

Info

Publication number
JP2003326592A
JP2003326592A JP2002138733A JP2002138733A JP2003326592A JP 2003326592 A JP2003326592 A JP 2003326592A JP 2002138733 A JP2002138733 A JP 2002138733A JP 2002138733 A JP2002138733 A JP 2002138733A JP 2003326592 A JP2003326592 A JP 2003326592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
vacuum forming
porous body
die
dimensional porous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002138733A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kitano
実 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyokuto KK
Original Assignee
Kyokuto KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyokuto KK filed Critical Kyokuto KK
Priority to JP2002138733A priority Critical patent/JP2003326592A/ja
Publication of JP2003326592A publication Critical patent/JP2003326592A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取扱が容易で安価且つ品質をアップできる真
空成形型(ヌキ型)を提供する。 【解決手段】 適宜多孔質体から成る通気性をもった型
本体と、この型本体の型面に貼付した三次元多孔質体と
を組み合わせてその型自身をめっきをすることで強化し
且つ気孔率のよい一体化した型にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空成形型、特に
紙パック成形用の真空成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙パックの真空成形型は、適宜手
段で製作された型、例えばアルミニウム製の型本体に無
数の孔を明けるとともに、一方、型面に沿って金網を貼
付し、成形面を構成していた。このような型内に泥しょ
う状の紙パルプを注入してまたは型面に押し付けて成形
を行っており、成形と同時に水分を型背面から吸引する
が、その際に、上述の金網の層によって、水分の通過路
を確保している。
【0003】しかしながら、型本体を構成するアルミニ
ウムに孔を明ける作業はコストがかかる。しかも、その
ようにして多数の孔を開けたとしても、通気性において
十分でなく、真空成形中に容易に目詰まりを起こしやす
い。
【0004】また、金網はかなり剛性があるため、それ
を型面にそって均質に貼付することは難しく、また金網
自体も目が細かいものはかなり高価である。このように
従来技術による真空成形型は、いずれにしても、高コス
ト化が避けられないばかりか、より高品質の型を作るこ
とが難しい。
【0005】特許第3100254 号公報には、型面に電着し
た三次元網状体を設ける構成が開示されている。ここ
に、「三次元網状体」といっても、結局は、金網層を型
面に設けることである。
【0006】しかし、上述の従来技術における網状体の
ものでは曲げが不充分で精度はよくなく、形状的にも制
限があり、現在ではあまり使われていない。また上記網
状体も、その機能は従来の金属製金網と同等であるにす
ぎない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここに、本発明の課題
は、紙パック等の成形に使用する真空成形型 (ヌキ型)
を安価にかつ容易に製造する技術を開発することであ
る。
【0008】本発明の具体的な課題は、取扱が容易で安
価にもかかわらず、高い品質の真空成形型を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく検討を重ねた結果、従来の金網に代えて三次
元多孔質体あるいは連続気泡発泡体を通気性型本体に貼
付し、そして必要によりその一部または全部にめっきを
することで、それらの型本体と多孔質体あるいは連続気
泡発泡体の全部または一部を強く一体化して一つの金型
あるいは成形型とすることを着想した。
【0010】ここに、三次元多孔質体とは、例えば、三
次元方向に開いた連通孔を備えた多孔質体である。例え
ば、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、不織布
などの連続気泡発泡体である。
【0011】このような多孔質体の型を使い背後から真
空吸引されると、水分はあたかも型面上を流れるように
自在に各方向に移動でき、結局、型本体の孔の幾つかが
目詰まりを起こしても、水分の吸引は型内面のいずれの
地点においても滞らず連続して行われ、水分の吸引効率
は大幅に改善される。
【0012】もちろん、従来の金網を使った場合におい
てもほぼ似たような状況にあるが、金網の場合、水分の
流路は針金と針金との重なりの部分だけであり、比較に
ならないし、三次元的に気孔が配置されることはない。
【0013】したがって、本発明の場合、型面に張り付
ける三次元多孔質体の厚さは、そのような水分の流路を
確保できるだけで十分であり、通常は、5mm以下の厚み
があれば十分である。
【0014】特に、本発明の場合は、三次元多孔質体と
して例えばウレタンフォームのような連続気泡発泡体を
使用するときは、さらに薄いものであってもよい。さら
に本発明の別の態様によれば、曲げに自由度があり、且
つ加工のし易い多孔質体で型自身を作るか、吸収性のあ
る型の表面に多孔質材を張り付け、その全体をまたは一
部をめっきすることによって一体化するものである。
【0015】この三次元多孔質体の連通孔の径をより小
さいものとすることで、成形面のキメは細かくなり、よ
り平滑な成形面が得られる。もちろん、そのように連通
孔を小さなものとしてもそれによって目詰まりが増える
ということはない。
【0016】さらに本発明者は、金型本体をも多孔質体
で構成することに着想した。つまり、金型本体をも別の
多孔質体で構成するというのである。この場合に、前述
の型面に設けた三次元多孔質体の場合よりも孔径を大き
くすることで、真空成形時の水分吸引は一層効率的に行
うことができる。
【0017】かかる構成によれば、型本体をアルミニウ
ム製としてドリル等で孔を明けるという作業が省略で
き、その型に金網を張らなくでもよいから品質の高い型
ができる。また、コストを大幅に低下することも可能で
ある。
【0018】そこで、このような構成であっても、紙パ
ックの真空成形が可能となるか、実際に型を製作して紙
パルプ液から紙パックの真空成形を行ったところ、水分
の真空吸引効率が大幅に改善され、特にめっきを行って
一体化した型の場合、成形面も従来のものより一層平滑
なものが得れることを知り、本発明を完成した。
【0019】ここに、本発明は、通気性をもった型本体
と、該型本体の型面に貼付した三次元多孔質体とから構
成される真空成形型である。本発明の実施態様によれ
ば、前記三次元多孔質体は、ウレタンフォームにニッケ
ル、銅またはクロムをめっきして得ることができる。
【0020】本発明の別の態様によれば、多孔質体から
成る型本体と、該型本体の型面に貼付した三次元多孔質
体とから構成される真空成形型である。さらに別の実施
態様によれば、本発明にかかる真空成形型は、連続気泡
発泡体でもって型本体を構成し、該型本体の全体または
一部にめっきを行うことで型を構成するようにしてもよ
い。
【0021】本発明の実施態様としては次のように例示
できる。 (1) 通気性を持った型本体と、該型本体の型面に貼付し
た三次元多孔質体とから構成される真空成形型。
【0022】(2) 前記三次元多孔質体が、ウレタンフォ
ームである上記(1) 記載の真空成形型。 (3) 多孔質体から成る型本体と、該型本体の型面に貼付
した三次元多孔質体とから構成される真空成形型。
【0023】(4) 前記三次元多孔質体が、ウレタンフォ
ームである上記(3) 記載の真空成形型。 (5) 通気性をもった金属または合成樹脂の型本体と、該
型本体の表面に貼り付けた連続気泡発泡体とを、該型本
体と発泡体の全体または一部をめっきすることにより、
一体化して成る真空成形型。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる真空成形
型の一部の模式的断面図である。図中、本発明にかかる
真空成形型10の型本体12は、多数の吸引孔14を備えてお
り、型本体12の上面16にはウレタンフォーム等の連続気
泡発泡体としての三次元多孔質体20が貼付されており、
この三次元多孔質体20の上面が実質的な成形面を構成す
る。
【0025】真空成形の際には、三次元多孔質体20の上
面にパルプ含有スラリーを注入し、型本体12の背面から
適宜手段で真空吸引している( 図示せず) 。すでに述べ
たように、三次元多孔質体20は三次元方向に開いた連通
孔を備えているから、スラリから吸引された水分はこの
内部をあたかも川が流れるように流通し、適宜箇所の吸
引孔14から外部にさらに吸引排出される。
【0026】この三次元多孔質体20はウレタンフォーム
などの連続気泡発泡体あるいは、不織布などの心材から
構成される多孔質体からなっており、それにNi、Cu、Cr
めっきをして金型本体と一体化したものである。
【0027】本発明の好適態様によれば、連続気泡発泡
体を使用する場合、連続気泡発泡体自身がめっき(Ni 、
Cu、Cr) を付けられたことで、一体化された金型にな
る。このときの金型としては、真空紙すき型、繊維含有
泥しょうの流込みなどの型である。
【0028】従って、別の観点からは、本発明は、通気
性ある型表面に連通気泡体を張り付けめっきをすること
で一体化した型による真空紙すき型、繊維含有泥しょう
の流入れ型真空成形型である。
【0029】図2は、本発明にかかる別の態様の真空成
形型の一部の模式的断面図である。図中、図1と実質上
同一部材は同一符号で示すが、本態様では、型本体を多
孔質体32でもって構成している。
【0030】好ましくは、多孔質体32は、三次元多孔質
体20よりも孔の大きさが大きいものがよい。例えば、各
種材料の同質体または異質体などから適宜選んだもので
もよい。製品品質に合わせ各種多孔質体20と32とを組み
合わせ、その全体または一部を例えばNi、CuまたはCrめ
っきでめっきすることで所望の真空成形型を構成でき
る。
【0031】図2の場合にも型本体に全体に亙ってNi、
Cuまたはクロムをめっき電着させて金属化させ一体化
金型とする。さらに別の態様では三次元多孔質体20だけ
で型を構成し、これをめっき(Ni 、Cu、Cr、etc.) する
ことで真空成形金型とすることができる。
【0032】
【発明の効果】かくして、本発明によれば、真空成形型
を使った紙パックなどの成形時に水分の吸引効率を大幅
に改善でき、しかも従来問題であった目詰まりも殆ど起
こることがなく、作業性の大幅な改善が見込まれる。ま
た、コスト的にもまた品質的にも従来のものと比較して
大幅に低減され、その実用性は多いに改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる真空成形型の一部の模
式的断面図である。
【図2】図2は、本発明の別の態様の真空成形型の一部
の模式的断面図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性を持った型本体と、該型本体の型
    面に貼付しためっきしたあるいはめっきしない三次元多
    孔質体とから構成されることを特徴とする真空成形型。
  2. 【請求項2】 通気性をもった型本体と、該型本体の表
    面に貼り付けた三次元多孔質体とから構成され、該型本
    体と三次元多孔質体の全体または一部をめっきしたこと
    を特徴とする真空成形型。
  3. 【請求項3】 連続気泡発泡体でもって型本体を構成
    し、該型本体の全体または一部にめっきを行うことで型
    を構成することを特徴とする真空成形型。
JP2002138733A 2002-05-14 2002-05-14 真空成形型 Withdrawn JP2003326592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002138733A JP2003326592A (ja) 2002-05-14 2002-05-14 真空成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002138733A JP2003326592A (ja) 2002-05-14 2002-05-14 真空成形型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003326592A true JP2003326592A (ja) 2003-11-19

Family

ID=29700091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002138733A Withdrawn JP2003326592A (ja) 2002-05-14 2002-05-14 真空成形型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003326592A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9140620B2 (en) 2012-10-05 2015-09-22 Hitachi, Ltd. Pressure transmitter and transmission method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9140620B2 (en) 2012-10-05 2015-09-22 Hitachi, Ltd. Pressure transmitter and transmission method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9273932B2 (en) Method of manufacture of composite armor material
CN109922936A (zh) 通过在工件上沉积材料层来制造模具,通过该工艺得到的模具和制品
US20100130113A1 (en) Flexible grinding product and method of producing the same
EP1584462A3 (en) A method for the manufacture of a dry reinforcing preform for a composite structural member of an aircraft
JP2005511171A5 (ja)
CN102189385B (zh) 掌上终端外观件复合制造工艺及其产品
JP3173706B2 (ja) パルプモ−ルド成形用型
JP2005238331A5 (ja)
CN103357559A (zh) 手机塑壳外表面lds天线喷涂工艺
EA006139B1 (ru) Способ бесцветного пластичного узорообразования и упрочнения полотна материала и устройство для осуществления способа
JP2003326592A (ja) 真空成形型
CN103653285A (zh) 罩杯芯、罩杯及其制造方法
WO2013100147A1 (ja) 多孔質焼結体及び多孔質焼結体の製造方法
CN107708977A (zh) 复合构件
JPS6114922A (ja) 成形用型
CN202727355U (zh) 复合材料制件
JPH08197553A (ja) パルプモ−ルド成形用型
CN202047799U (zh) 泡沫金属复合防砂结构及液体抽取管
JP3383452B2 (ja) パルプモールド用成形型
CN107613684A (zh) 壳体、壳体的加工方法和电子设备
CN208401914U (zh) 一种粉末注射成型制作中空手机中框结构
JP3817737B2 (ja) 研摩用品およびそれの製造方法
CN201160523Y (zh) 一体成型立体曲面无缝防水口袋
JPH08218300A (ja) パルプモ−ルド成形用型
CN205742086U (zh) 流道伸缩缝缝面处理结构

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050802