JP2003325998A - 鋏 - Google Patents

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JP2003325998A
JP2003325998A JP2002133697A JP2002133697A JP2003325998A JP 2003325998 A JP2003325998 A JP 2003325998A JP 2002133697 A JP2002133697 A JP 2002133697A JP 2002133697 A JP2002133697 A JP 2002133697A JP 2003325998 A JP2003325998 A JP 2003325998A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、湾曲状の刃縁をもつ刃を裏梳きす
る際に刃縁を鋭利に研削することができ、刃先付近で刃
裏を必要以上に研削することなく、したがって刃先付近
の刃縁を確実に残し且つ刃先付近の刃の強度を弱めるこ
とがなく、切断作用に不都合のない鋏を提供することを
目的とする。 【解決手段】 一対の鋏身が支軸によって回動可能に結
合された鋏において、刃の裏梳きの研削中心線が刃縁と
同じ向きに曲がり、且つ研削中心線の曲率半径が刃の軸
孔から刃先方向にかけて小さくなるように変化してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の鋏身が支軸
によって回動可能に結合された鋏、例えば理髪鋏あるい
はラシャ切り鋏などの鋏の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】鋏の刃の裏面を平面に形成すると髪や布
を切断するときに刃がこじれるので切断することができ
ない。そこで、刃の刃縁は残すようにして刃裏の断面が
円弧状になるように刃裏をグラインダー等で研削してい
る。これを裏梳きといい、詳細は特公昭54−4323
2公報に記載されている。ちなみに、この裏梳きは鋏古
来の技術であり、そのためにこの特許出願は従来技術を
そのまま述べただけのものなので特許異議申立によって
拒絶されている。さらに、この公報において従来技術と
して説明されている第13図乃至第15図の内容、及び
発明の詳細な説明に述べられている事項は実施不能の技
術であって過去に存在しなかったものである。
【0003】従来の裏梳きはグラインダーを刃の刃裏に
宛てがい、鋏あるいはグラインダーのいずれかを直線状
に移動させて刃裏を研削する。これにより、研削中心線
は直線となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の裏梳きは上述し
たような方法で研削中心線が直線となるように行われて
いるから、刃の刃縁が直線状に形成されている鋏につい
ては不都合はない。しかし、最近の鋏の中には刃縁を湾
曲状に形成したものが存在する。この場合は,図4に示
したように刃縁が湾曲状に曲がっている分だけ、刃先が
研削中心線に近づくことになる。このために、刃先付近
ではグラインダーが刃縁を研削してしまうので、完成品
は刃先付近で切断作用をなさない。さらに刃先部分が必
要以上に研削されて薄くなり刃の強度が弱くなる。
【0005】他の手段としては、図5に示したように研
削中心を円周の一部をなす曲線にすることが考えられ
る。しかし、これでも研削中心はかなり刃先に寄ってい
るので、刃先付近の刃縁を研削することになり、刃先部
分が必要以上に研削されて薄くなり刃の強度が弱くな
る。また、刃元付近の刃縁はほとんど湾曲していないの
にその部分の研削中心が円弧状であると、刃元部分です
ぐに研削中心が刃縁から遠ざかるので鋭利な刃縁を形成
することが困難である。
【0006】そこで本発明は、湾曲状の刃縁をもつ刃を
裏梳きする際に刃縁を鋭利に研削することができ、刃先
付近で刃裏を必要以上に研削することなく、したがって
刃先付近の刃縁を確実に残し且つ刃先付近の刃の強度を
弱めることがなく、切断作用に不都合のない鋏を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、一
対の鋏身が支軸によって回動可能に結合された鋏におい
て、刃の裏梳きの研削中心線が刃縁と同じ向きに曲が
り、且つ研削中心線の曲率半径が刃の軸孔から刃先方向
にかけて小さくなるように変化している構成である。
【0008】請求項2は、軸孔から刃先方向に延びる研
削中心線が、楕円の長辺の中心寄りの部分から端部寄り
の部分の間の曲線に該当する楕円曲線をなすという要素
が請求項1に限定的に付加された構成である。請求項3
は、軸孔から刃先方向に延びる研削中心線が、楕円の長
辺の中心から端部寄りの部分の間の曲線に該当する楕円
曲線をなすという要素が請求項1に限定的に付加された
構成である。
【0009】
【発明の効果】本発明は以上のような構成であって、請
求項1は、刃の裏梳きの研削中心線が刃縁と同じ向きに
曲がり、且つ研削中心線の曲率半径が刃の軸孔から刃先
方向にかけて小さくなるように変化している。したがっ
て、刃先が研削中心線に近づきすぎることがなく、この
ために、刃先付近でグラインダーが刃縁を研削すること
を防止できる。さらに、刃先部分が必要以上に研削され
ることがなく、刃の強度が弱くなることがない。このよ
うなことから、湾曲状の刃縁をもつ刃を裏梳きする際に
刃縁を鋭利に研削することができ、刃先付近の刃裏も的
確に研削し且つ必要以上に研削することなく切断作用に
不都合のない鋏をコストをあまり上げずに提供すること
ができる。
【0010】請求項2は、軸孔から刃先方向に延びる研
削中心線が、楕円の長辺の中心寄りの部分から端部寄り
の部分の間の曲線に該当する楕円曲線をなす。研削中心
線は種々の曲線が考えられるが、その曲線を楕円曲線と
すれば楕円は一定の数式で表わすことができるので、曲
線をコンピューターで容易に決定することができ、製造
時にコンピューターを用いて簡単且つ正確に製造でき
る。
【0011】請求項3は、軸孔から刃先方向に延びる研
削中心線が、楕円の長辺の中心から端部寄りの部分の間
の曲線に該当する楕円曲線をなす。楕円の長辺の中心に
該当する部分は直線であり、この部分を軸孔の位置に合
わせることによって、刃元付近の刃縁がほぼ直線状であ
る刃の裏梳きに適合させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
従って説明する。鋏身1の裏面は、研削しない触点2を
残し、その位置から刃元3を経て刃先4までグラインダ
ーで研削されている。触点2を形成する理由は、切断時
に両鋏身の刃縁を圧接状態で接触させるためである。刃
縁5は湾曲しており、研削中心線5も同じ向きに曲がっ
ている。研削中心線5は触点2から軸孔7までは直線で
あり、軸孔7から刃先4方向にかけて延びる研削中心線
6は、楕円の長辺の中心から端部寄りの部分の間の曲線
に該当する楕円曲線をなしている。したがって、研削中
心線6の曲率半径は軸孔7から刃先3方向にかけて小さ
くなるように変化しているので、図1に示したように軸
孔7寄りの研削中心線の曲率半径R1よりも刃先3寄り
の曲率半径R2の方が小さい。
【0013】本発明で使用されるグラインダーは直径が
ほぼ10cm前後で厚みがほぼ5mmから10mm程度
のものである。鋏身を刃裏が表われるように固定し、グ
ラインダーを鋏身と直角になるように触点部分に宛てが
い、そこから刃先方向にあらかじめ設定された研削中心
線に沿って移動させながら刃裏を研削してもよいし、グ
ラインダーを固定して鋏身を移動させてもよい。
【0014】刃裏の研削は触点2の位置から始まるが、
その位置から軸孔7までは直線状として、その先を楕円
曲線としてもよく、あるいは触点2の位置から楕円曲線
としてもよい。本発明の研削中心線は楕円に限定されな
いことは勿論であり、曲率半径が刃先方向にかけて小さ
くなるように変化していればよい。このような研削中心
線6により、図1で明らかなように刃先4と研削中心線
6との距離が近づき過ぎることがない。このために、図
2で示したように刃裏の断面形状は円弧状に研削され、
研削中心線の部分で刃裏は最も深く研削され刃縁はほと
んど研削されないので刃縁が最も高い位置に存在するこ
とになる。
【0015】研削中心線6の曲率半径は刃先付近で小さ
く変化するので、刃先4と研削中心線6が近づき過ぎる
ことがなく、刃縁が研削され過ぎて軸孔寄りの刃縁より
も高さが低くなったり、刃先付近の刃の厚みが薄くなる
ことがないのである。なお、刃の刃先付近での切断は、
既に刃の中央部分において被切断物をほとんど切断して
いることから、刃先付近では刃に対する被切断物からの
抵抗が少ない。そして、刃先付近の幅は刃の中央部に比
べて非常に狭く形成されている。したがって、刃先付近
の刃裏は研削されていなくても切断に支障がない。本発
明では、刃先付近の刃裏が研削されない場合も生じるが
それで不都合が生じることはないのである。
【0016】図3は、研削中心線として楕円形を用いた
場合の説明図である。ただし、本発明において楕円の長
辺と短辺の比率はこの図に限定されないことは勿論であ
り、これよりも短辺の比率を大きくしてもよく小さくし
てもよい。図4は研削中心線が直線である従来の鋏の刃
の図である。刃縁5が湾曲しているにもかかわらず研削
中心線8が直線であるために、刃先4と研削中心線8の
距離が近づいていることが理解できる。
【0017】図5は、研削中心線9が円弧状の鋏の刃の
図である。研削中心線9の曲率半径が一定であるため
に、前述の直線状の研削中心線ほどではないが、研削中
心線9と刃先4との距離が近づいていることが理解でき
る。また、刃元3付近の刃縁5はほぼ直線であるのに研
削中心線9は刃元3からすぐに曲がっているので、刃元
からすぐに研削中心が刃縁から遠ざかり、鋭利な刃縁を
形成することが困難である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の鋏身の正面図
【図2】 本発明の鋏身の正面図と、A−A、B−B及
びC−C断面端面図
【図3】 本発明の刃裏の研削中心を楕円形とした説明
【図4】 刃裏の研削中心が直線である説明図
【図5】 刃裏の研削中心が円弧である説明図
【符号の説明】
1 鋏身 2 触点 3 刃元 4 刃先 5 刃縁 6 研削中心線 7 軸孔 8 研削中心線 9 研削中心線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の鋏身が支軸によって回動可能に結
    合された鋏において、刃の裏梳きの研削中心線が刃縁と
    同じ向きに曲がり、且つ研削中心線の曲率半径が刃の軸
    孔から刃先方向にかけて小さくなるように変化している
    ことを特徴とする鋏
  2. 【請求項2】 軸孔から刃先方向に延びる研削中心線
    が、楕円の長辺の中心寄りの部分から端部寄りの部分の
    間の曲線に該当する楕円曲線をなす請求項1記載の鋏
  3. 【請求項3】 軸孔から刃先方向に延びる研削中心線
    が、楕円の長辺の中心から端部寄りの部分の間の曲線に
    該当する楕円曲線をなす請求項1記載の鋏
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