JP2003325036A - セダム類の植生方法及びその植生基盤 - Google Patents

セダム類の植生方法及びその植生基盤

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JP2003325036A
JP2003325036A JP2002132640A JP2002132640A JP2003325036A JP 2003325036 A JP2003325036 A JP 2003325036A JP 2002132640 A JP2002132640 A JP 2002132640A JP 2002132640 A JP2002132640 A JP 2002132640A JP 2003325036 A JP2003325036 A JP 2003325036A
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sedums
vegetation
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sedum
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JP2002132640A
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Inventor
Senzo Fukuda
千蔵 福田
Kazunari Nagata
一成 永田
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Izcon Co Ltd
Original Assignee
Izcon Co Ltd
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜面崩壊防止工法などの植生工に広く利用さ
れているセダム類は、乾燥に強く耐久性に優れている反
面、生育が早く、花を付けた後短期間で枯死する問題が
ある。しかも、セダム類の植生域には雑草が入り込みや
すく、雑草の温床となってしまう。 【解決手段】 前面に開口部を有する空間にセダム類を
植生する方法であって、下方部に排水孔を有し、底部に
少量の植生土壌や砂礫を充填する該空間の、開口部下側
に立上部、開口部上側に垂下部を設けることにより、該
開口部の上部及び下部の一部を覆って栽培室とする。或
いは、セダム類を栽培する空間の開口部を前面側に複数
穿設した平板状のブロックであって、該開口部下側の立
上部、該開口部上側の垂下部により該開口部の上部及び
下部の一部を覆った空間を栽培室とすると共に、該栽培
室の背面と底面の少なくともいずれかに排水孔を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、擁壁などの壁面に
セダム類を植生する方法及びセダム類の植生基盤の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】法枠工法など斜面崩壊防止工法において
は、法面に種子を含んだ土壌の吹き付けなどによって、
斜面の緑化が図られている。ところが、擁壁などのコン
クリート製の垂直壁面などでは、土壌が定着しやすい基
盤が必要となることや、土壌を定着させても高温になっ
て乾燥しやすいなどの要因で植生した植物がすぐに枯死
し、緑化が難しい問題がある。このことは、ビルの壁面
などに緑化を導入する際の問題点ともなっていた。
【0003】従来では、植生基盤として植生ポットの設
置や植栽用土壌を充填する植栽用の溝や孔を穿設したコ
ンクリートブロックを設けるなど、植生基盤を付加する
方法で緑化が行われている。植生植物としては、乾燥に
強く耐寒性に優れているセダム類が広く利用されてい
る。セダム類は、ベンケイソウ科の一属でマンネングサ
属とも呼ばれる多肉植物の総称で、例えばキリンソウ、
メキシコマンネングサ、オノマンネングサ、ツルマンネ
ングサなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、セダム類を
植生した場合、悪条件の環境下でも耐久性があるが故に
生育が早く、花を付けた後短期間で枯死してしまう問題
が生じていた。また、植生域には雑草も入り込みやす
く、次第にこれに取って代わられて景観を保てなくなっ
てしまう結果となっていた。
【0005】従って、従来の緑化方法や緑化を目的とす
るコンクリートブロックや植生ポットなどでは、セダム
類を植生して1年ほどは形態、花色、葉色が変化に富ん
だ綺麗な景観を作り出せるものの、その後は生育が低下
したり枯死してしまい雑草の温床とならざるを得ないも
のであった。このようなことから、灌水、施肥、剪定な
どの手間をかけることなく緑化を促進できるセダム類を
植生しても、擁壁などのコンクリート製の垂直壁面に
は、実質的に長期間に渡って緑化による景観を維持する
ことができないという大きな要因となっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は上記問
題に鑑み鋭意研究の結果、本発明を成し得たものであ
り、その特徴とするところは、方法の発明にあっては、
前面に開口部を有する空間にセダム類を植生する方法で
あって、下方部に排水孔を設け、底部に少量の植生土壌
や砂礫を充填する該空間の、開口部下側に立上部、開口
部上側に垂下部を設けることにより、該開口部の上部及
び下部の一部を覆って栽培室としたことにある。
【0007】物の発明にあっては、セダム類を栽培する
空間の開口部を前面側に複数穿設した平板状のブロック
であって、該開口部下側の立上部、該開口部上側の垂下
部により該開口部の上部及び下部の一部を覆った空間を
栽培室とすると共に、該栽培室の背面と底面の少なくと
もいずれかに排水孔を設けたことにある。
【0008】ここで、本明細書中でいう栽培室とは、セ
ダム類を植生するため、前面に開口部を有すると共に下
方部に排水溝を設け底部に植生土壌を充填する空間であ
る。本発明に係るセダム類の植生方法では、開口部の下
側に立上部、開口部の上側に垂下部を設けることで、前
面に開口部を有する空間が、上部と下部が覆われた状態
とする。これにより、光や雨水が入り込みにくくして植
物の生育条件が低くなる環境にすることで、耐久性のあ
るセダム類の生育を抑えることができ、ひいては長期に
渡って緑化を継続させることが可能となる。
【0009】本発明に係るセダム類の植生基盤は、セダ
ム類を栽培する栽培室として、前面側に開口部が複数穿
設された平板状のブロックを利用する。本発明では該開
口部の下側に立上部、該開口部の上側に垂下部を設け、
該開口部の上部及び下部の一部を覆った空間を栽培室と
する。そして、該栽培室の背面と底面の少なくともいず
れかに排水孔を設ける。
【0010】このブロックの構造や形成方法は特に限定
するものではなく、例えば、抜き型を利用して一体成形
する他、複数の陥凹部が一面に穿設されたブロックに、
該陥凹部より上下方向の幅が狭い複数の貫通孔が穿設さ
れた別体のブロックを貼り合わせて形成する。
【0011】栽培室の底部に充填する植生土壌等は、セ
ダム類の生育を抑えることを目的とするため、約10mm
以下の充填深さにするのが好ましい。本発明に係る植生
基盤においては、立上部の上端を充填した土壌等から最
低約25mm以上高くすることで、開口部を覆う効果が生
じることから、立上部の上下方向の長さは(栽培室の底
面から)約35mm〜80mm程度の範囲とする。また、立
上部の上端から垂下部の下端までの実質開口部の上下方
向の長さは、約20mm以上80mm以下にする。実質的
に、栽培室の高さは60mm以上とし、垂下部の上下方向
の長さを(栽培室の天面から)約5mm以上にして、上述
した実質開口部と立上部の上下方向の長さの範囲内にす
ることにより、栽培室に雨水や日光が入り込みにくくす
る効果が生じる。このため、栽培室の高さは最低60m
m、奥行き長さは最低30mmあればよく、これより大き
くすることについては限定するものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す発明の
実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は本発明に係るセダム類の植生方法の
実施の形態の一例を示すもので、前面に開口部2を有す
る空間において、該開口部2の下側に立上部3と、上側
に垂下部4を設けると共に下端部に排水孔5を設けた空
間を栽培室6とし、ここに植生土壌7を充填してセダム
類Sを植生する方法である。立上部3と垂下部4を設け
ることにより、上下方向の幅が狭い実質開口部21を形
成し、図の矢印のように雨や日光が栽培室5内に入りに
くく、セダム類Sの生育を抑制させることができる。
【0014】本発明に係るセダム類の植生基盤1として
は、図2のように開口部2の上下に垂下部4と立上部3
を設けた栽培室6を一体的に成型した平板状のコンクリ
ートブロックによって、本発明方法が実施される。
【0015】本発明に係るセダム類の植生基盤1の実施
の形態の他の例として、図3に示すように、前面側に複
数の陥凹部8を設けたコンクリートブロックに、該陥凹
部8より上下方向の幅を狭くした貫通孔9を穿設したコ
ンクリートブロックを貼り合わせて形成してもよい。
【0016】本発明方法を実施するにあたり、幅100
0mm、高さ300mm、厚さ50mmのコンクリートブロッ
クを例にした各部の最小寸法を図4に示す。尚、実質開
口部21(立上部3の上端と垂下部4の下端の間の実際
の開口部分)の幅や配置、排水孔5の数や位置は限定す
るものではない。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明に係るセダム類の植
生方法は、前面に開口部を有する空間にセダム類を植生
する方法であって、下方部に排水孔を設け、底部に少量
の植生土壌や砂礫を充填する該空間の、開口部下側に立
上部、開口部上側に垂下部を設けることにより、該開口
部の上部及び下部の一部を覆って栽培室としたこと。ま
た、本発明に係るセダム類の植生基盤は、セダム類を栽
培する空間の開口部を前面側に複数穿設した平板状のブ
ロックであって、該開口部下側の立上部、該開口部上側
の垂下部により該開口部の上部及び下部の一部を覆った
空間を栽培室とすると共に、該栽培室の背面と底面の少
なくともいずれかに排水孔を設けたことにより、特に、
根茎部分に光がほとんど当たらないようにすることがで
き、極めて耐久性の高いセダム類の生育を抑制して、長
期間にわたって緑化を維持させることが可能となる。ま
た、開口部に設けた立上部や垂下部により、雑草類も入
り込みにくくなると共に、入り込んだとしても生育しに
くく、除草の手間もほとんどかからないなど極めて有益
な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセダム類の植生方法の実施の形態
の一例を示す断面図である。
【図2】本発明に係るセダム類の植生基盤の実施の形態
の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るセダム類の植生基盤の実施の形態
の他の例を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るセダム類の植生方法を実施するコ
ンクリートブロックの実施の形態の一例を示す正面図と
側面図である。
【符号の説明】
1 セダム類の植生基盤 2 開口部 21 実質開口部 3 立上部 4 垂下部 5 排水孔 6 栽培室 7 植生土壌 8 陥凹部 9 貫通孔
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E02D 29/02 311 E02D 29/02 311 Fターム(参考) 2B022 AB08 BA01 CA02 DA19 2B027 NA10 NC02 NC17 ND02 NE08 NE09 QB11 QC24 RC06 2D044 DA23 DA33 2D048 BA00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開口部を有する空間にセダム類を
    植生する方法であって、下方部に排水孔を有し、底部に
    少量の植生土壌や砂礫を充填する該空間の、開口部下側
    に立上部、開口部上側に垂下部を設けることにより、該
    開口部の上部及び下部の一部を覆って栽培室としたこと
    を特徴とするセダム類の植生方法。
  2. 【請求項2】 セダム類を栽培する空間の開口部を前面
    側に複数穿設した平板状のブロックであって、該開口部
    下側の立上部、該開口部上側の垂下部により該開口部の
    上部及び下部の一部を覆った空間を栽培室とすると共
    に、該栽培室の背面と底面の少なくともいずれかに排水
    孔を設けたことを特徴とするセダム類の植生基盤。
JP2002132640A 2002-05-08 2002-05-08 セダム類の植生方法及びその植生基盤 Pending JP2003325036A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009027943A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Hayashi Bussan Hatsumei Kenkyusho:Kk 壁面緑化方法
KR101145901B1 (ko) * 2010-01-14 2012-05-15 서울여자대학교 산학협력단 돌나물 매트의 제조방법
KR20160052998A (ko) * 2014-10-30 2016-05-13 주식회사 이앤앤이 옹벽 블록, 식생 블록 및 그 시공 방법

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KR101669036B1 (ko) 2014-10-30 2016-10-26 주식회사 이앤앤이 옹벽 블록, 식생 블록 및 그 시공 방법

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