JP2003324621A - 写真プリント作成システム及びこのシステムに用いられる写真処理装置 - Google Patents

写真プリント作成システム及びこのシステムに用いられる写真処理装置

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JP2003324621A
JP2003324621A JP2002131377A JP2002131377A JP2003324621A JP 2003324621 A JP2003324621 A JP 2003324621A JP 2002131377 A JP2002131377 A JP 2002131377A JP 2002131377 A JP2002131377 A JP 2002131377A JP 2003324621 A JP2003324621 A JP 2003324621A
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Yasukazu Tanaka
靖和 田中
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータと写真処理装置とを接続したシ
ステムにおいて、コスト上昇を抑制でき、効率良くカラ
ーマネジメント処理を行うことができる写真プリント作
成システムを提供すること。 【解決手段】 画像データを用いて、写真プリントを作
成するプリンター部12を備えた写真処理装置1と、モ
ニター22を備えたパソコン2と、パソコン2と写真処
理装置1とをネットワーク4により接続し、パソコン2
により取得された画像データに基づいて、写真プリント
を作成するようにし、写真処理装置1は、プリンター部
12のプリンタプロファイルとモニター22のモニタプ
ロファイルを獲得するプロファイル獲得手段19aと、
プリンタプロファイルとモニタプロファイルとを用いて
カラーマネジメント処理を行うカラーマネジメント手段
13aとを備え、写真プリントの色再現領域をモニター
22に再現可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真処理装置とコ
ンピュータとをネットワークで接続し、コンピュータで
取得された画像データを用いて写真処理装置により写真
プリントを作成するための写真プリント作成システム及
びこのシステムに用いられる写真処理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年において普及しつつあるデジタル式
の写真処理装置の基本的な機能は、現像済みの写真フィ
ルム( ネガフィルムやポジフィルム) から画像をスキャ
ナーで読み取り、これをデジタルデータ化し、このデジ
タルの画像データを用いて写真感光材料に画像を焼付露
光し、写真プリントを作成する。また、画像を焼付露光
するための露光エンジンが設けられている。このよう
に、画像データを用いて写真プリントを作成することが
できる。さらに、画像形成媒体として、写真フィルムだ
けでなく、各種記録媒体(CD−R、MO,デジタルカ
メラ用の記憶メディア等)からも画像データを取得し
て、同じように写真プリントを作成することができる。
【0003】写真処理装置がデジタル式であるため、こ
の写真処理装置とコンピュータ( 通常はパソコン) とを
ネットワークにより接続し、コンピュータにより取得さ
れた画像データをコンピュータから写真処理装置へと送
信し、写真プリントを作成することができる。ここでコ
ンピュータには、モニターが設けられており、写真プリ
ントを作成する前に、画像をモニター画面に表示させる
ようにしている。この画像のことをプレビュー画像と称
している。これは、プリント処理を行う前に、プレビュ
ー画像で色・濃度等の確認を行うためである。これによ
り、適切な画質の写真プリントを得られるかどうかを予
め判断するようにしている。
【0004】しかしながら、モニター画面で見る色再現
領域と、プリンター部の色再現領域とは異なるため、モ
ニター画面で確認した色が写真プリントに反映されな
い。したがって、納得するプリント結果を得るまでに、
何度も画像補正をやりなおす必要がある。
【0005】そこで本願出願人は、モニターのモニタプ
ロファイルとプリンター部のプリンタプロファイルを獲
得して、コンピュータにインストールされたプリンタド
ライバにより、カラーマネジメント処理を行う発明を出
願した(ただし、先願であり未公知である。)。かかる
先願技術によれば、写真プリントの色再現領域をモニタ
ー画面に反映させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、写真処
理装置に接続されるコンピュータは、通常はパソコンで
あり、カラーマネジメント処理をソフトウェアにより行
うようにしているため、処理時間がかなり長くなる。そ
のため、コンピュータには大きな負担がかかると共に、
写真処理の効率も低下する可能性がある。また、写真処
理装置と複数のパソコンをネットワークにより接続する
場合、各パソコンでカラーマネジメント処理のような画
像補正を行うと、その傾向はよりいっそう顕著になる。
カラーマネジメント処理等の画像補正の処理時間を短く
するためには、各パソコンに専用の画像補正のためのハ
ードウェアを設けるという方法も考えられるが、かなり
のコスト上昇を招くことになる。
【0007】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、その課題は、コンピュータと写真処理装置とを接
続したシステムにおいて、コスト上昇を抑制でき、効率
良く画像補正処理を行うことができる写真プリント作成
システム及びこのシステムに用いられる写真処理装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係る写真プリント作成システムは、画像データ
を用いて、写真感光材料に画像を焼付露光することで写
真プリントを作成するプリンター部を備えた写真処理装
置と、モニターを備えたコンピュータと、複数の前記コ
ンピュータと前記写真処理装置とをネットワークにより
接続可能にし、前記コンピュータにより取得された画像
データに基づいて、前記写真処理装置により写真プリン
トを作成するようにした写真プリント作成システムであ
って、前記写真処理装置は、処理すべき画像データが送
信されてきたコンピュータを識別情報に基づき特定する
コンピュータ特定手段と、この特定されたコンピュータ
に対応した画像補正を行う画像補正部とを備えたことを
特徴とするものである。
【0009】この構成による写真プリント作成システム
の作用・効果は、以下の通りである。まず、写真処理装
置は、プリンター部を備えており、コンピュータはモニ
ターを備えている。このモニターは、液晶、CRT等の
適宜の形式のものを採用することができる。プリンター
部は、画像データを用いて画像を写真感光材料に焼付露
光することができる。写真処理装置と複数のコンピュー
タとはネットワークにより接続可能になっている。この
場合、接続される写真処理装置とコンピュータの台数
は、特定の数値に限定されるものではない。
【0010】コンピュータは、写真プリントを作成すべ
き画像データを取得することができる。取得した画像デ
ータは、写真処理装置に送信されてプリンター部により
写真プリントが作成される。ここで、写真処理装置は、
処理すべき画像データが送信されてきたコンピュータを
識別情報に基づいて特定することができる。この識別情
報に基づき特定されたコンピュータに対応した画像補正
を行う画像補正部を備えており、コンピュータで行うべ
き画像補正(その全部又は一部)を写真処理装置で集中
的に行うことができる。この画像補正部は、ハードウェ
アを中核として構成したとしても、各コンピュータにて
ハードウェアにより構成するものに比べるとコスト上昇
を抑制することができる。その結果、コンピュータと写
真処理装置とを接続したシステムにおいて、コスト上昇
を抑制でき、効率良く画像補正処理を行うことができる
写真プリント作成システムを提供することができる。
【0011】本発明に係る写真プリント作成システムに
用いられる写真処理装置は、処理すべき画像データが送
信されてきたコンピュータを識別情報に基づき特定する
コンピュータ特定手段と、この特定されたコンピュータ
に対応した画像補正を行う画像補正部とを備えたことを
特徴とするものである。係る写真処理装置の作用・効果
は、既に述べた通りである。
【0012】本発明の好適な実施形態として、前記画像
補正部は、プリンター部のプリンタプロファイルと、コ
ンピュータのモニターのモニタプロファイルとを獲得す
るプロファイル獲得手段と、前記プリンタプロファイル
と前記モニタプロファイルとを用いてカラーマネジメン
ト処理を行うカラーマネジメント手段とを備え、写真プ
リントの色再現領域を前記モニターに再現可能に構成し
たものがあげられる。
【0013】写真処理装置の画像補正部は、プロファイ
ル獲得手段を有しており、コンピュータのモニタプロフ
ァイルとプリンター部のプリンタプロファイルを獲得す
る。ここで、プロファイル( デバイスプロファイルとも
いう) とは、種々のデバイスが表現できる固有の色が、
標準色域ではどの色に該当するのかを1色1色表わした
テーブルのことをいう。表示領域を基準として各デバイ
スの特性をプロファイルで表現するものである。
【0014】そして、カラーマネジメント手段は、プリ
ンター部のプリンタプロファイルと、モニターのモニタ
プロファイルを用いて、カラーマネジメント処理を行
う。これにより、写真プリントの色再現領域がモニター
( オペレータが写真処理を行う際に使用されるモニタ
ー) に再現される。これにより、モニター画面に表示さ
れる色再現領域と、写真プリントの色再現領域とを合わ
せる( 又は、近似させる。) ことができ、適切な写真処
理を行うことができる。
【0015】さらに、カラーマネジメント処理を写真処
理装置で行うようにしたので、パソコンで処理するのと
は違い汎用性を考慮しなくて良いので、専用のハードウ
ェアを用いて処理を行うように構成できる。したがっ
て、カラーマネジメントの処理時間を短縮することがで
きる。
【0016】本発明の別の好適な実施形態として、前記
モニタプロファイルは、ネットワーク経由で獲得される
ものがあげられる。これにより、プロファイル獲得ツー
ルを用いなくても、簡単にモニタプロファイルを取得す
ることができる。
【0017】本発明の更に別の好適な実施形態として、
前記プロファイル獲得手段は、複数のコンピュータから
前記モニタプロファイルを獲得可能であり、前記モニタ
プロファイルと前記プリンタプロファイルに基づいてカ
ラーマネジメント処理用のテーブルを作成し、このテー
ブルをコンピュータの識別情報と共に記憶するテーブル
記憶手段と、前記カラーマネジメント手段は、前記識別
情報に基づいてカラーマネジメント処理に使用すべき前
記テーブルを選択するものがあげられる。
【0018】この構成によると、テーブル記憶手段を備
えており、獲得したコンピュータのモニタプロファイル
とプリンタプロファイルに基づいて作成されたテーブル
を当該コンピュータの識別情報と共に記憶しておく。実
際にカラーマネジメント処理を行う時は、どのコンピュ
ータからのプリント処理の指示かを判断し、処理に使用
すべきテーブルを識別情報に基づき選択する。これによ
り、複数のコンピュータが写真処理装置に接続されてい
ても、適切なテーブルを選択でき、確実にカラーマネジ
メント処理を実行することができる。
【0019】本発明の更に別の好適な実施形態として、
カラーマネジメント処理は、画像データのシャープネス
補正とコントラスト補正を行った後に行うように構成さ
れているものがあげられる。
【0020】シャープネス補正やコントラスト補正の後
に、カラーマネジメント処理を行うことで、シャープネ
スやコントラスト補正を行った結果を正確に写真プリン
トに表現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る写真プリント作成シ
ステムの好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1
は、写真店等において設置される写真プリント作成シス
テムの構成例を示す模式図である。
【0022】<写真プリント作成システム>このシステ
ムは、写真処理装置1と、複数台のパソコン2と、画像
データ取得装置3とをネットワーク4により接続して構
成する。なお、写真処理装置1と画像データ取得装置3
は図1では1台のみ示しているが、これを複数台接続し
て構成しても良い。また、接続されるパソコン2の台数
についても限定されるものではない。ネットワーク4
は、例えば、イーサネット(登録商標)によるLANで
構築され、ネットワーク機器をハブ4aを介して接続す
る。もちろん、イーサネット(登録商標)以外のネット
ワークであってもよい。
【0023】写真処理装置1は、画像データを用いて印
画紙等の写真感光材料に画像を焼付露光し、写真プリン
トを作成する。写真処理装置1は、少なくとも第1プリ
ントモードと第2プリントモードを設定することができ
る。第1プリントモードでは、スキャナー装置5により
現像済みネガフィルムの画像を読み取り、これをデジタ
ルデータ化し、このデジタルの画像データを用いて写真
プリントを作成することができる。第2プリントモード
では、ネットワーク経由で送信されてくる画像データを
用いて、写真プリントを作成することができる。
【0024】パソコン2は、画像データのみならず画像
データ以外の各種のデータ(これを非画像データと称す
る。 )を取り扱うことができる。例えば、ワープロソ
フトで作成した文書データ、表計算ソフトで作成したグ
ラフ・表のデータ、プレゼンテーション用のデータ等が
ある。また、文書と画像が組み合わされたデータもある
が、これも非画像データと称する。 これら非画像デー
タに関しても、通常のプリント(インクジェットプリン
ター、レーザプリンター等による紙に印刷するプリン
ト)ではなく、写真プリントとして得たいという要望が
ある。そこで、本システムでは、画像データ以外の非画
像データを用いて写真プリントを作成できるようにシス
テムを構築している。そのため、ネットワーク4に接続
される各パソコン2には、プリンタドライバがインスト
ールされ、非画像データを画像データに変換することが
できる。
【0025】画像データ取得装置3は、各種記録媒体か
ら画像データを取得することができる。この記録媒体と
しては、例えば、CD−R、MO,デジタルカメラの記
憶メディア等があげられる。また、画像データは所定の
画像ファイル形式、例えば、ビットマップ、JPEG,
TIFF,GIF等で取得される。
【0026】写真店における処理の流れを簡単に説明す
る。写真店のカウンター6で顧客から写真プリント作成
の注文を受ける。注文を受けると、オーダーの控えを顧
客に渡す。ここで、非画像データファイルを顧客から受
け取った場合、そのファイルが保存されている記録媒体
(例えば、フレキシブルディスク)をパソコンにセット
し、非画像ファイルをパソコン内部に取り込む。そし
て、プリンタドライバにより、プリント処理するための
種々の項目を設定すると共に、 非画像データを画像デ
ータに変換し、ネットワーク経由で写真処理装置1に送
信する。写真処理装置1は、受け取った変換処理済みの
画像データを用いて写真プリントを作成する。仕上がり
の写真プリントは、検品され、画質的にOKであれば、
顧客が写真店に写真プリントを受け取りに来た時に、写
真プリントを手渡し、写真店はプリント代金を受け取
る。画質的に問題があれば、パソコン2により画像補正
を行い、再度プリント処理を行う。なお、画像データの
ファイルを顧客から預かって、写真プリントを作成する
場合も同様である。
【0027】<システムのブロック構成図>次に、図1
に示される写真プリント作成システムの機能ブロック構
成を図2により説明する。なお、ここに示される機能は
本発明の構成を説明するために必要な部分のみを示す。
【0028】図2に示すように、写真処理装置1(プリ
ンタプロセッサー)には、ネットワーク4経由で送信さ
れてくるオーダー情報を管理するネットオーダー部10
が設けられており、ネットオーダー部10の一部の機能
としてネットフォルダ部11が設けられている。これら
ネットオーダー部10やネットフォルダ部11は、写真
処理装置1の内部に設けられたコンピュータに、プログ
ラムをインストールすることにより構築することができ
る。このプログラムは、普段はハードディスクに保存さ
れており、作業を行う時にメモリにプログラムデータが
格納される。
【0029】データ受付手段10aは、ネットワーク経
由で送信されてくるプリント処理すべき画像データをオ
ーダー単位で受け付ける。データ管理手段10bは、デ
ータ受付手段10aにより受け付けた画像データをオー
ダー単位で管理をする。例えば、プリント処理をすべき
順番や、付帯データ(プリントサイズ、プリント枚数、
面質等)の管理を行う。オーダー変更手段10cは、デ
ータ管理手段10bで管理しているオーダーを変更する
ことができる。例えば、プリント処理の順番を変更する
ことができる。データ受け渡し手段10dは、プリント
処理を実際にしようとするときに、管理されている画像
データをプリント処理すべき順番に基づいて、画像処理
基板13へと受け渡す。表示制御手段10eは、データ
管理手段10bにより管理されている状況と、プリンタ
ー部12におけるプリント処理の進行状況とを同じ表示
画面に並べてモニター17に表示させる。また、その他
の種々の処理画面を表示させる。
【0030】なお、オーダーの意味であるが、適宜設定
することができる。例えば、画像1枚を1オーダー、文
書データの場合は1ページあるいは全ページ(1ファイ
ル)を1オーダー、データ(ファイル)が格納されるフ
ォルダを1オーダーとすることができる。写真フィルム
の場合は、フィルム1本が1オーダーとされる。
【0031】データ管理手段10bにより管理される画
像データは、ネットワーク4に接続された各パソコン2
から送信されてくる画像データと、同じく画像データ取
得装置3から送信されてくる画像データである。
【0032】ネットフォルダ部11は、主として画像デ
ータ取得装置3の管理を行う。データ受付手段11a
は、画像データ取得装置3から送信されてくるプリント
処理すべき画像データをオーダー単位で受け付ける。フ
ォルダ監視手段11bは、ネットワーク4に接続されて
いる画像データ取得装置3内のフォルダ内にプリント処
理すべきデータが格納されているか否かを定期的に監視
する。
【0033】データ取込手段11cは、写真処理装置1
内のハードディスク15に画像データを格納するのに十
分な空き容量があれば、画像データ取得装置3から画像
データを取り込む。画像データ変換手段11dは、画像
データ取得装置3から取り込んだ画像データの画像ファ
イル形式がビットマップではない場合(JPEG,TI
FF,GIF等)に、これを所定の画像ファイル形式で
あるビットマップに変換する。これは、実際に画像を写
真感光材料に焼付露光する場合は、ビットマップに変換
する必要があるからである。
【0034】プリンター部12は、画像データを用いて
写真感光材料に画像を焼付露光する。そのために、露光
エンジン12aが設けられている。露光エンジン12a
としては、例えば、レーザーエンジン、PLZTエンジ
ン、CRTエンジン等の種々の構造のものがある。これ
らは、写真感光材料を副走査方向に沿って搬送させなが
ら、露光光を主走査方向に繰り返し走査させることで、
2次元画像を写真感光材料の乳剤面に焼付露光する。写
真感光材料は、現像処理・乾燥処理が施された後に、写
真プリントとして装置外部に排出される。
【0035】画像処理基板13は、画像データのプリン
ト処理を行う前に、種々の画像処理を行う。画像処理と
しては、例えば、プリント処理を行う前に画像をモニタ
ーに表示させ、色・濃度が適切にプリントされるか否か
を判断し、必要に応じて色・濃度の補正を行うものがあ
る。また、顧客の依頼に応じて、シャープネス補正、コ
ントラスト補正等の種々の補正を行う場合がある。ま
た、カラーマネジメントシステムに基づく画像処理があ
る。画像処理基板13は、かかる画像処理を専用に行う
ためのハードウェアであり、カラーマネジメント処理を
行う機能を有するカラーマネジメント手段13aと、そ
れ以外の種々の画像処理(画像補正)を行う機能を有す
る画像補正手段13bとに分けることができる。カラー
マネジメント手段20dは、プロファイル獲得手段20
cにより獲得されたプロファイルを用いてカラーマネジ
メント処理を行うことができる。
【0036】メモリ14は、各種作業・処理を行うため
に一時的な保存場所等として用いられる。ハードディス
ク15は、大容量の記憶装置であり、プリント処理すべ
き画像データは一旦ここに保存される。すなわち、 ネ
ットオーダー部10やネットフォルダ部11により受け
付けられた画像データ及びそれに付随する付帯データ
は、このハードディスク15に保存されることになる。
【0037】CPU16は、各種の制御・演算を行う中
核部分である。第1モニター17は、プリント処理を行
うために必要な情報が視覚的に表示される。先ほど説明
した、ネットオーダー部10における管理状況、またプ
リント処理を行う前の画像も表示させることができる。
第1モニター17は、液晶、CRT等の適宜の構造のも
のを採用することができる。キーボード18は、各種デ
ータを入力する入力装置である。また、写真処理装置1
に対する指令を与えることができる。
【0038】プロファイル獲得手段19aは、後述する
カラーマネジメント処理を行うために、パソコンのモニ
ター22のモニタプロファイルを獲得する。このモニタ
プロファイルは、ネットワーク経由で獲得することがで
きる。また、プロファイル作成ツール19cを用いて作
成することもできる。また、モニタプロファイルを獲得
する場合は、複数台接続されているパソコン2のうちの
どのパソコン2からのプロファイルであるかを認識する
必要があるため、そのパソコン2のネットワークアドレ
ス(識別情報に相当する)と共に獲得する。また、獲得
されたプリンタプロファイルとモニタプロファイルに基
づいて、カラーマネジメント処理用のテーブルが作成さ
れる。プロファイル獲得手段19aと画像処理基板13
は、画像補正部として機能する。
【0039】テーブル記憶手段19bは、作成されたテ
ーブルを、特定されたパソコンのネットワークアドレス
と共に記憶する。プロファイル作成手段(ツール)19
cは、プロファイルを作成するためのソフトウェアであ
る。これを用いて、写真処理装置1で独自のプロファイ
ルを作成することができ、これを用いてカラーマネジメ
ント処理を行うことができる。
【0040】パソコン特定手段19d(コンピュータ特
定手段)は、画像データやその他のデータが送信されて
きたパソコン2を特定する。特定は、ネットワークアド
レス(識別情報に相当する。)に基づいて行われる。
【0041】次に、パソコン2について説明する。パソ
コン2には、プリンタドライバ20と呼ばれるプログラ
ムがインストールされる。一般的に、 パソコン2に市
販のプリンターを接続して、データを印刷しようとする
場合には、そのパソコン2には接続されるプリンターの
プリンタドライバが必要である。本発明におけるプリン
タドライバ20は、写真処理装置1を市販のプリンター
と同じ感覚で操作できるようにするものである。ただ
し、写真処理装置1は市販のプリンターとは異なる機
能、すなわち、 写真プリントを作成するという機能を
有するため、プリンタドライバ20に要求される機能も
特徴がある。
【0042】パソコン20で取り扱うデータは、顧客か
らの依頼に応じてパソコン20に取り込まれるデータで
あり、画像データのみならず非画像データも扱うことが
できる。ただし、この非画像データをそのまま写真処理
装置1に送信しても写真処理装置1はこれを用いて写真
プリントを作成することはできない。そこで、プリンタ
ドライバ20の機能として、データ変換手段20aが設
けられている。このデータ変換手段20aは、非画像デ
ータをビットマップの画像データに変換処理する。
【0043】プリントデータ設定部20bは、写真プリ
ントを行うために必要なデータ(画像データに付帯する
付帯データ)を設定する。例えば、プリントサイズの設
定やプリント枚数等である。変換処理された画像データ
と付帯データがいっしょに写真処理装置1へと送信され
る。
【0044】プリンタドライバ20は、ハードウェアに
対する直接的な制御は行わず、これはパソコン2にイン
ストールされているOS(オペレーティング・システ
ム)により行われる。
【0045】また、プリンタドライバ20は、写真処理
装置1から付帯データ(写真処理装置1の状態を理解す
るためのデータを含む。 )を取得することができる。
この付帯データに基づいて、上記プリントデータ設定部
20bにて、プリント処理するための特定の付帯データ
(例えば、複数のプリントサイズの中から特定の1つを
設定する)を設定することができる。すなわち、 プリ
ンタドライバ20は、写真処理装置1の状態を把握する
機能を有し、プリンタドライバ20から送信されるデー
タは、そのまま写真処理装置1において用いることがで
きる。画像出力手段20eは、画像データを写真処理装
置1に送信させることができる。
【0046】その他の構成として、プリント処理すべき
非画像データの入力を行う入力部21(フレキシブルデ
ィスク駆動装置等)、ハードディスク、CPU、第2モ
ニター22、キーボード等が設けられている。
【0047】モニター22は、パソコン2に入力され、
これから写真処理装置1にてプリント処理を行おうとす
る画像を表示させるものである。プリント処理を行う前
に、モニター22に画像(これをプレビュー画像と称す
る。)を表示させ、色・濃度のチェックを行う。これ
は、色・濃度が適切にプリントされるか否かを判定する
ものであり、必要に応じて、色・濃度の補正データがキ
ーボードから入力される。又、顧客の要望に応じて行わ
れる画像処理もある。例えば、シャープネスやコントラ
ストの補正も行うことができる。モニター22は、液
晶、CRT等の適宜の構造のものを採用することができ
る。
【0048】画像データ取得装置3には、顧客の依頼に
係るプリント処理すべき画像データの入力を行う入力部
30と、画像データを保存しておくハードディスク31
と、顧客の依頼に係る画像データとその付帯データとを
オーダー単位で1つのファイルにまとめるデータ処理部
32と、CPU、モニター、キーボード等を備えてい
る。オーダーファイルは、ハードディスク31の所定の
場所に格納される。
【0049】なお、画像データ取得装置3は、写真処理
装置1の状態を把握する機能は有していない。そのた
め、画像データ取得装置3から送信されるデータは、そ
のまま写真処理装置1にて用いることができるとは限ら
ない。例えば、写真処理装置1にてセットされていない
写真感光材料のプリントサイズが指定されていることも
あるからである。そのために、先ほど説明したネットフ
ォルダ部11が仲介する役割を果たすことになる。
【0050】<ネットオーダー画面>既述したように、
写真処理装置1は第1・第2プリントモードを設定する
ことができる。ネットワーク経由で受け付けられる画像
データのプリント処理を行う時は、モニター17にモー
ド設定画面(不図示)を表示させ、第2プリントモード
を選択する。この第2プリントモードにおいて、モニタ
ー17に表示される表示画面の構成例を図3に示す。
【0051】メッセージ表示エリア40には、その時の
状況に応じた適切なメッセージを表示する。プリント処
理が開始されていないときは、図示のように「プリント
を開始するには[スタート]キーを押してください」と
表示される。オーダーのプリント中には、「受付番号#
#をプリント中」と表示する。また、1オーダーの全プ
リント枚数のうち、現在何枚プリント完了したのかを随
時表示することが好ましい。
【0052】スタートキー41は、これをクリックする
と、プリント処理を開始する。データ受け渡し手段10
dの機能により、画像データをハードディスク15から
画像処理基板13へと送る。スタートキーを押すと、
「スタート」という表示が「ストップ」に切り換わる。
よって、この状態でキーを押すと、プリント処理を終了
する。ただし、プリント処理はオーダー単位で行うた
め、オーダーの途中でプリント処理を中断することはな
く、1オーダー分のプリント処理を待ってから終了す
る。
【0053】オーダーリストエリア42は、データ管理
手段10bにより管理されているオーダーの内容を表示
する。また、受付中のオーダーも表示される。オーダー
は、受け付けた順番に先頭から表示され、先頭から順番
にプリント処理される。プリント処理が完了したオーダ
ーは、オーダーリストから削除され、管理対象から外さ
れる。図3にオーダーリストを構成する各項目が表示さ
れる。
【0054】「受付番号」はネットオーダー部10やネ
ットフォルダ部11でオーダーを受け付けた場合に、自
動的に割り振られる番号を表示する。「状況」は、現在
のオーダーの状態を表示する。例えば、「プリント中」
「プリント待ち」「保留」である。「ペーパー」にはペ
ーパー(写真感光材料)の幅と面質を表示する。「コマ
数」は、そのオーダーの処理すべき全コマ数を表示す
る。「サイズ」は、オーダーの全データサイズを表示す
る。「受付日時」は、そのオーダーを受け付けた日時を
表示する。「ホスト」は、プリント処理を依頼したパソ
コン2、画像データ取得装置3のホスト名を表示する。
CT−1と表示されているのは、画像データ取得装置3
のホスト名である。「ユーザー」は、プリント処理を依
頼したパソコン2や画像データ取得装置3のユーザー名
を表示する。
【0055】オーダー状況エリア43には、受け付けた
オーダーの数を表示する。 また、オーダー受け付け用
のハードディスク15の空き容量を表示する。このハー
ドディスク15には、受け付けた画像データ及び付帯デ
ータが保存される。ここに保存された画像データと付帯
データは、プリント処理が完了した後に削除される。
【0056】オーダー操作エリア44の各ボタンを操作
することで、処理すべきオーダーの順番を変更すること
ができる。また、オーダーの状況を「保留」にしたり、
オーダーそのものを削除することもできる。保留に設定
されると、そのオーダーはプリント処理の順番が回って
きても、プリント処理はされない。以上は、オーダー変
更手段10cの機能である。パラメータ表示エリア45
は、現在オーダーリストで選択されれているオーダーの
プリントパラメータを表示する。例えば、プリント処理
の有無、インデックスプリント作成の有無、メディア出
力(画像データを各種記録媒体に書き込むこと)の有
無、写真感光材料の送り長さ・幅・枚数、価格シート発
行の有無等を表示する。 これらは、画像データと共に
送信されてくる付帯データに基づいて表示されるもので
ある。
【0057】さらに、パラメータ表示エリア45の詳細
ボタンをクリックすると、オーダーデータの詳細が表示
される(不図示)。ここには、1オーダー分の各画像デ
ータのファイル名、そのファイルのサイズ、プリントサ
イズ等が表示される。
【0058】ファンクションボタン46をクリックする
と、例えば、次のような機能を発揮できる。1つは、ネ
ットフォルダの登録を行うことができる(後述)。ま
た、オーダーの受け付け履歴を表示させることができ
る。受付履歴表示として表示する項目は、ホスト名、ユ
ーザー名、受付日時、プリント処理完了日時、受付番
号、全プリント枚数、ペーパー幅・面質、全コマ数、イ
ンデックスプリントサイズ等を表示する。これにより、
過去にどのようなオーダーを受け付けたかを直ちに確認
することができる。
【0059】プリント状態表示エリア47は、機器情
報、オーダー情報、プロセッサー情報を表示する。機器
情報として、ペーパーに関する情報、例えば、ペーパー
の搬送状態、ペーパーマガジンにセットされているペー
パーの幅・面質・残容量を表示する。オーダー情報とし
ては、そのオーダーのプリント結果を表示する。例え
ば、ホスト名、ユーザー名、全プリント枚数、プリント
サイズ、リピート枚数(焼き付け枚数)等が表示される
(不図示)。また、プロセッサー情報として、各現像処
理液の処理液温度等の情報を表示する。 終了ボタン4
8を押すと、ネットオーダー表示画面を終了する。
【0060】<プリンタドライバの表示画面>次に、パ
ソコン2にインストールされるプリンタドライバに関し
て説明する。図4は、プリンタドライバ20を使用して
プリント処理を写真処理装置1に依頼する場合、種々の
項目設定をするための表示画面の構成例を示す図であ
る。
【0061】図4には基本設定を行う場合の表示画面の
構成例が示される。ここで特徴は、用紙サイズと出力サ
イズの両方を設定できることである。パソコン2に入力
されるデータは、画像データの他に非画像データも含ま
れ、例えば文書データであれば、日本工業規格で定めら
れたA4,B4,B5等のように書類のサイズとして一
般的に用いられている用紙サイズに基づいてデータが作
成される。かかる非画像データを、一般的なプリンター
で印刷する場合には、A4,B4,B5等の大きさの紙
をプリンターにセットし、作成されている文書データの
大きさに対応した印刷物を得ることができる。
【0062】しかしながら、写真処理装置1において作
成される写真プリントのプリントサイズには、A4,B
4,B5というサイズは存在しない。プリントサイズと
しては、サービスサイズ、2L、2E、8切、6切、4
切等(これらが出力サイズに相当する。)があり、紙の
サイズとは異なる規格により定められている。したがっ
て、用紙サイズと出力サイズとを夫々独立して設定でき
るようにしている。
【0063】また、用紙サイズの設定を有効にするか否
かを設定するチェックボックスが設けられている。用紙
サイズの設定を有効にすると、非画像データから画像デ
ータに変換処理をする場合に、その用紙サイズを維持し
たまま変換処理がなされる。また、用紙サイズを無効に
すると、変換処理をする場合に、非画像データの大きさ
を出力サイズに合致させるような処理も合わせて行われ
る。
【0064】さらに、図4に示すウィンドウを開いたと
きに、写真処理装置1のネットオーダー部10から付帯
データ(写真処理装置1の状態を理解するためのデータ
を含む)を取得する。この付帯データを得るために、ネ
ットオーダー部10とプリンタドライバ20の間で適宜
のタイミングで交信が行われている。この付帯データに
基づいて、図4における設定される範囲も決まる。例え
ば、出力サイズで設定できる範囲は、そのプリンタドラ
イバに係る写真処理装置にセットされているペーパーマ
ガジン(写真感光材料のサイズ等)によって決まるもの
である。また、ペーパーマガジンに収容されている写真
感光材料の残量長さも知ることができる。ペーパーマガ
ジンが2機装着可能な写真処理装置1の場合は、夫々の
ペーパーマガジンについて状態が表示される。
【0065】<カラーマネジメント・システム(CM
S)>次に、写真処理装置1の行うカラーマネジメント
処理に関して説明する。まず、カラーマネジメント処理
にて必要となるプロファイルに関して説明する。ここ
で、プロファイルとは、種々のデバイスが表現できる固
有の色が、標準色域ではどの色に該当するのかを1色1
色表わしたテーブルのことをいう。標準色域を基準とし
て各デバイスの特性をプロファイルで表現するものであ
る。標準色域を表わす標準チャートとして、例えばIT
8(詳細は、本出願人による特願2001−25998
8号を参照)と呼ばれるものがある。
【0066】そして、カラーマネジメント手段13a
は、プリンター部12のプリンタプロファイルと、パソ
コン2のモニター22のモニタプロファイルを用いて、
カラーマネジメント処理を行う。これにより、写真プリ
ントの色再現領域がモニター22(オペレータが写真処
理を行う際に使用されるモニター)に再現される。これ
により、モニター画面に表示される色再現領域と、写真
プリントの色再現領域とを合わせようとする(又は、問
題のないレベルまで近似させる)ものである。なお、プ
リンター部12のプリンタプロファイルは、使用される
写真感光材料の種類や露光エンジンのタイプに依存す
る。
【0067】このカラーマネジメント処理が行う処理内
容について簡単に説明する。パソコン2の内部にプリン
ト処理を行おうとする画像データがあり、この画像デー
タが(R,G,B)のカラー画像データとして表現され
ているものとする。この(R,G,B)データを用いて
モニター22に表示させた場合の色と、同じ(R,G,
B)データを用いて写真プリントを作成したときの色
は、夫々のデバイスの特性の違いにより同じにならな
い。そこで、(R,G,B)データを(R’,G’,
B’)に変換し、変換したデータを用いて写真プリント
を作成する。これにより、両者の色再現領域を近似させ
ることができる。上記の、カラーデータの変換処理を行
うのがカラーマネジメント処理である。 <カラーマネジメントに関する処理手順>以下、カラー
マネジメント処理に関する説明する。図5は、パソコン
をネットワークに接続したときの処理手順の概要を示す
フローチャートである。まず、パソコンからの接続要求
があったか否かを判断する(#1)。接続要求があった
場合は、パソコン2にモニタプロファイルを要求する
(#2)。これにより、パソコン2からモニター22の
モニタプロファイルのデータが送信される。プロファイ
ル獲得手段19aは、モニタプロファイルを獲得する
と、これとプリンタプロファイルを用いてカラーマネジ
メント処理用のテーブルを作成する(#3)。このテー
ブルは、(R,G,B)を(R’,G’,B’)に変換
するための変換テーブルである。作成されたテーブル
は、パソコン2のネットワークアドレスと共に、テーブ
ル記憶手段19bに記憶される(#4)。テーブルが記
憶された時点で、写真処理装置1はパソコン2にプリン
ト要求を許可する(#5)。なお、接続要求してきたパ
ソコン2のモニタプロファイルを既に獲得済みの状態で
あれば、上記のテーブル作成・記憶の処理手順は実行さ
れないようにすることも可能である。もちろん、接続要
求がされるたびに作成しても良い。
【0068】<プリント処理手順>次に、プリント処理
の手順を図6のフローチャートにより説明する。まず、
写真処理装置1は、パソコン2からのプリント要求があ
ったか否かを判断する(#11)。プリント要求があっ
た場合は、プリント要求元のパソコン2のネットワーク
アドレスを獲得する(#12)。獲得したネットワーク
アドレスが、前回要求時と同じであるか否かを判断する
(#13)。すでに、過去に要求したのと同じアドレス
であれば、すでにテーブルは作成されているため、ステ
ップ#15に移行する。
【0069】また、そのネットワークアドレスが初めて
の獲得である場合は、今回接続要求のあったパソコン2
のためのテーブルを作成する(#14)。この手順は、
図5に示す手順と同じである。以上のようにしてから、
パソコン2にプリント要求を許可し、これにより、画像
データがパソコン2から写真処理装置1へと送信される
(#15)。送信されてきた画像データについては、画
像補正部の機能に基づいて、画像補正がなされる。
【0070】まず、シャープネス補正とコントラスト補
正がされる(#16)。写真処理装置1には、シャープ
ネスやコントラストの補正を行うための機能が備わって
いる。なお、このシャープネスやコントラスト補正を行
うか否かは、パソコン2からの指示(プリントデータに
設定される)に基づくものであり、補正を行わない場合
もある。
【0071】次に、カラーマネジメント処理を行う(#
17)。この場合、どのテーブルを使用するかについて
は、パソコンのネットワークアドレスに基づいて、カラ
ーマネジメント処理に使用すべきテーブルが選択され
る。このテーブルを使用してカラーマネジメント処理が
実行される。このカラーマネジメント処理の内容は、
(m to P)で表わされる。
【0072】ここで、(m to P)という表現は、m
をソースプロファイルであるモニタプロファイル、Yを
出力プロファイルであるプリンタプロファイルとした場
合のカラーマネジメント処理を表わすものである。モニ
タプロファイルmは、接続されてきたパソコンのネット
ワークアドレスに従って、切り換えられる。これによ
り、写真プリントの色再現領域をパソコンのモニター2
2に再現することができる。
【0073】また、カラーマネジメント処理をシャープ
ネスやコントラスト補正の後に行うようにしているの
で、画像補正を適切に行うことができる。カラーマネジ
メント処理を行った後、ペーパーγ補正を行い(#1
8)、画像補正された画像データが露光エンジン12a
に送信され、プリント処理が実行される(#19)。こ
のように作成された写真プリントは、モニター22で見
た通りの色・濃度が再現されている。
【0074】<別実施形態> (1)写真処理装置の構造は、本実施形態のものに限定
されるものではなく、種々の構造のものを採用すること
ができる。例えば、スキャナー装置5の機能を写真処理
装置本体とは別体ではなく、本体の内部に組み込んでも
良い。また、画像処理部(イメージプロセッサー)とプ
リンター部とが別体になっているような写真処理装置で
もよい。
【0075】(2)ネットワーク4は有線で接続してい
るが、これを無線LANにより構成しても良い。有線と
無線を組み合わせてもよい。 (3)パソコン2により取得される画像データは、パソ
コン2を用いて作成しても良い。また、ネットワーク4
がインターネットに接続されている場合は、インターネ
ット経由で取得(ダウンロード)しても良い。また、本
実施形態で説明してきたように、パソコン2では非画像
データも取得可能であるが、写真プリントを作成するた
めに画像データに変換される。よって、特許請求の範囲
にいうところの「コンピュータにより取得された画像デ
ータ」は、当初は非画像データであったとしても、写真
プリント作成のために最終的に画像データに変換される
ものであれば含まれる。
【0076】(4)プロファイル獲得手段がプロファイ
ルを獲得する形態は、ネットワーク経由に限定されるも
のではない。例えば、写真処理装置にプロファイル獲得
ツール( ソフトウェア) をインストールし、写真処理装
置にて作成しても良い。
【0077】(5)写真処理装置のプリンター部のプリ
ンタプロファイルは、製造メーカーにより提供されるの
が普通であるが、カラーマネジメントの精度をよりよく
するために、オペレータが独自に作成したものを用いて
も良い。 (6)本実施形態のフローチャートでは、画像補正とし
てカラーマネジメント処理を説明しているが、これ以外
の画像補正についても、ネットワークアドレスに基づい
て特定されたパソコン特有の補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真プリント作成システムの構成例を示す模式
【図2】システムの機能ブロック構成を示す図
【図3】ネットオーダー表示画面の構成例を示す図
【図4】プリンタドライバによる表示画面の構成例を示
す図
【図5】パソコンをネットワークに接続したときの処理
手順の概要を示すフローチャート
【図6】プリント処理の手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1 写真処理装置 2 パソコン 3 画像データ取得装置 4 ネットワーク 12 プリンター部 13 画像処理基板 13a カラーマネジメント手段 13b 画像補正手段 19a プロファイル獲得手段 19b テーブル記憶手段 19c プロファイル生成手段 19d パソコン特定手段 22 モニター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 11/60 120 H04N 1/46 Z 5C052 H04N 1/60 1/40 D 5C055 5/76 9/79 H 5C077 9/79 B41J 3/00 B 5C079 Fターム(参考) 2C061 AP01 AR01 HQ06 2C262 AA04 AA11 AA24 AB12 AC07 AC08 BA19 BC01 GA57 GA59 5B021 AA30 BB02 CC05 LG07 LG08 LL05 5B050 AA09 BA15 CA05 DA02 DA04 EA09 EA16 FA03 FA05 FA13 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE17 CE18 CH07 CH08 5C052 AA12 AB03 AB04 CC06 DD02 FA02 FA03 FA04 FA05 FA06 FA07 FC06 FD02 FD04 FD13 5C055 EA18 HA36 HA37 5C077 LL17 MP08 PP32 PP37 PQ12 PQ23 SS02 TT08 5C079 HB01 LB02 MA05 MA11 NA03 NA15 PA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを用いて、写真感光材料に画
    像を焼付露光することで写真プリントを作成するプリン
    ター部を備えた写真処理装置と、 モニターを備えたコンピュータと、 複数の前記コンピュータと前記写真処理装置とをネット
    ワークにより接続可能にし、前記コンピュータにより取
    得された画像データに基づいて、前記写真処理装置によ
    り写真プリントを作成するようにした写真プリント作成
    システムであって、 前記写真処理装置は、 処理すべき画像データが送信されてきたコンピュータを
    識別情報に基づき特定するコンピュータ特定手段と、 この特定されたコンピュータに対応した画像補正を行う
    画像補正部とを備えたことを特徴とする写真プリント作
    成システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の写真プリント作成シス
    テムに用いられる写真処理装置であって、 処理すべき画像データが送信されてきたコンピュータを
    識別情報に基づき特定するコンピュータ特定手段と、 この特定されたコンピュータに対応した画像補正を行う
    画像補正部とを備えたことを特徴とする写真処理装置。
  3. 【請求項3】 前記画像補正部は、 プリンター部のプリンタプロファイルと、コンピュータ
    のモニターのモニタプロファイルとを獲得するプロファ
    イル獲得手段と、 前記プリンタプロファイルと前記モニタプロファイルと
    を用いてカラーマネジメント処理を行うカラーマネジメ
    ント手段とを備え、 写真プリントの色再現領域を前記モニターに再現可能に
    構成したことを特徴とする請求項2に記載の写真処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記モニタプロファイルは、ネットワー
    ク経由で獲得されることを特徴とする請求項2又は3に
    記載の写真処理装置。
  5. 【請求項5】 前記プロファイル獲得手段は、複数のコ
    ンピュータから前記モニタプロファイルを獲得可能であ
    り、 前記モニタプロファイルと前記プリンタプロファイルに
    基づいてカラーマネジメント処理用のテーブルを作成
    し、このテーブルをコンピュータの識別情報と共に記憶
    するテーブル記憶手段と、 前記カラーマネジメント手段は、前記識別情報に基づい
    てカラーマネジメント処理に使用すべき前記テーブルを
    選択することを特徴とする請求項3又は4に記載の写真
    処理装置。
  6. 【請求項6】 カラーマネジメント処理は、画像データ
    のシャープネス補正とコントラスト補正を行った後に行
    うように構成されていることを特徴とする請求項3〜5
    のいずれか1項に記載の写真処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019012513A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 ローランドディー.ジー.株式会社 印刷データ生成装置及びそれを備えた印刷システム、並びに印刷データ生成用のコンピュータプログラム

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