JP2003324238A - レーザモジュールおよび光ネットワーク - Google Patents

レーザモジュールおよび光ネットワーク

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JP2003324238A
JP2003324238A JP2002130770A JP2002130770A JP2003324238A JP 2003324238 A JP2003324238 A JP 2003324238A JP 2002130770 A JP2002130770 A JP 2002130770A JP 2002130770 A JP2002130770 A JP 2002130770A JP 2003324238 A JP2003324238 A JP 2003324238A
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light
semiconductor laser
laser module
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Hirotaka Omori
弘貴 大森
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザモジュールにおいて同一ビットを連続
して出力するときのチャープ量の変化を抑える。 【解決手段】 この発明のレーザモジュール1は、二つ
の半導体レーザ素子11、12と、レーザ駆動回路14
を有する。半導体レーザ素子11、12は、互いに隣接
させて配置されている。駆動回路14は、正相のデータ
出力141と逆相のデータ出力142を有する。レーザ
素子11は、正相データ出力141に接続されている。
レーザ素子12は、逆相データ出力142に接続されて
いる。同一ビットを連続して出力するとき、二つのレー
ザ素子の温度変化は相補的なので、レーザ素子の温度変
化が緩和される。これにより、チャープ量の変化が抑え
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体レーザ素
子を有するレーザモジュール、およびレーザモジュール
を有する光ネットワークに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のレーザモジュール2の構
成を示す概略図である。レーザモジュール2は、レーザ
ダイオード(以下、「LD」と記述する)を内蔵してい
る。LDチップ11には、通常、ワイヤ21を通じてL
Dドライバ14から動作電流が注入される。光通信用の
レーザモジュールでは、動作電流は、伝送すべきデータ
に応じて変調される。LDチップ11は、動作電流を電
気光変換することによりレーザ光15を生成する。レー
ザ光15は、レンズ20によって集光され、レーザモジ
ュール2から放出される。
【0003】電気光変換が行われるのは、ワイヤ21と
LDチップ11の接点(ジャンクション部)11aの周
辺である。このため、LDチップ11の出力波長は、ジ
ャンクション部11aの温度に大きく影響される。例え
ば、0.01℃の温度変化に応じて、出力波長は1pm
ずれる。
【0004】LDチップ11の付近には、LDチップ1
1の温度をモニタするためにサーミスタ16が配置され
る。サーミスタ16は、LDチップ11とともにチップ
キャリヤ18上に載置される。しかし、サーミスタ16
は、LDチップ11の底面の温度はモニタできるもの
の、ジャンクション部11aの温度を直接モニタするこ
とはできない。このため、サーミスタ16の計測温度に
基づいてLD波長を完全に制御することは難しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザモジュー
ルを用いる光ネットワークでは、同一ビットを連続して
出力する間に信号光のチャープ量が変化するため、デー
タを長距離にわたって伝送することが難しい。
【0006】図4は、従来のレーザモジュールに関して
チャープ量を計測した結果を示している。「Power」で
示される線は、LDの出力パワーを示している。「Chir
p」で示される線は、LDの出力光のチャープ量を示
す。パワーがハイレベルの間は、「1」のビットが出力
される。逆に、パワーがローレベルの間は、「0」のビ
ットが出力される。図4に示されるチャープ量は、波長
チャープ量を周波数に変換した数値である。
【0007】図4に示されるように、「1」ビットが連
続して出力される間、チャープ量は徐々に下降する。
「1」ビットを連続して出力する間にチャープ量が変化
すると、例えば、最初の「1」ビットと最後の「1」ビ
ットの間で波長がずれる。この波長ずれは、光通信路の
波長分散によって、信号光の波形の歪みとなって現れ
る。伝送距離が長いほど、歪みは激しい。このため、同
一ビットが連続するデータを長距離にわたって伝送する
ことは難しい。なお、擬似ランダムパターン(Pseudo R
andom Bit Sequence:PRBS)の段数が大きいと、同
一ビットが長いビット長にわたって連続しがちである。
【0008】そこで、この発明は、レーザモジュールが
同一のビットを連続して出力するときのチャープ量の変
化を抑えることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のレーザモジュ
ールは、レーザ信号光を放出する。レーザモジュール
は、第1および第2の半導体レーザ素子、レーザ駆動回
路、ならびに光学系を備えている。第1および第2の半
導体レーザ素子は、互いに隣接させて配置されている。
レーザ駆動回路は、正相のデータ出力と逆相のデータ出
力を有する。光学系は、第1レーザ素子で生成されたレ
ーザ光をレーザモジュールの外部へ導く。第1レーザ素
子は、正相および逆相データ出力の一方に接続されてい
る。第2レーザ素子は、正相および逆相データ出力の他
方に接続されている。第1および第2レーザ素子は、熱
伝導材を介して接合されていてもよい。
【0010】レーザ駆動回路から第2レーザ素子に供給
される信号は、第1レーザ素子に供給される信号を反転
させたものである。このため、第1および第2のレーザ
素子は、相補的な温度変化を示す。これにより、同一ビ
ットが連続するときの第1レーザ素子の温度変化が緩和
される。これに応じて、同一ビットが連続するときの出
力光のチャープ量の変化が抑えられる。
【0011】この発明のレーザモジュールの別の態様
は、半導体レーザ素子、レーザ駆動回路、および光学系
を備えている。レーザ駆動回路は、正相のデータ出力お
よび逆相のデータ出力を有する。光学系は、半導体レー
ザ素子で生成されたレーザ光をレーザモジュールの外部
へ導く。半導体レーザ素子は、第1および第2の活性
層、ならびに第1および第2の電極を有する。第1およ
び第2活性層は、互いに並列に延在する。第1電極は、
正相および逆相データ出力の一方に接続され、レーザ駆
動回路からの電流を第1活性層に注入する。第2電極
は、正相および逆相データ出力の他方に接続され、レー
ザ駆動回路からの電流を第2活性層に注入する。光学系
は、第1活性層で生成されたレーザ光をレーザモジュー
ルの外部へ導く。
【0012】レーザ駆動回路から第2活性層に供給され
る信号は、第1活性層に供給される信号を反転させたも
のである。このため、第1および第2活性層は、相補的
な温度変化を示す。これにより、同一ビットが連続する
ときの第1活性層の温度変化が緩和される。これに応じ
て、同一ビットが連続するときの出力光のチャープ量の
変化が抑えられる。
【0013】この発明の光ネットワークは、この発明の
レーザモジュールを備えている。この光ネットワーク
は、このレーザモジュールから放出される光を通信光と
して使用する。したがって、同一のビットが連続するデ
ータを長距離にわたって伝送できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を具体的に説明
する前に、本実施形態の概要を説明する。
【0015】上述のように、従来のレーザモジュール
(図3)では、同一ビットを連続して出力する間にチャ
ープ量が変化する。以下では、図2を参照しながら、チ
ャープ量の変化について詳しく説明する。ここで、図2
(a)は、チャープの理想的な経時変化を示しており、
図2(b)は、従来のレーザモジュールにおけるチャー
プの実際の経時変化を示している。各図において、破線
はレーザダイオード(以下、「LD」と記述する)の出
力パワーを示し、実線は出力光のチャープ量を示す。パ
ワーがハイレベルの間は、「1」ビットが出力される。
逆に、パワーがローレベルの間は、0ビットが出力され
る。
【0016】データ領域Aおよびデータ領域Bは、とも
に「1」ビットのみを有する。したがって、理想的に
は、図2(a)に示されるように、領域Aと領域Bとで
チャープ量は同程度になる。その結果、データを光ファ
イバによって長距離(例えば、200km)にわたって
伝送した後でも、領域Aおよび領域Bの到達時間差は伝
送前とほぼ同程度のはずである。
【0017】しかし、実際には、図2(b)に示される
ように、領域Aと領域Bでのチャープ量は若干ながら異
なる。実測データを示す図4でも、このような傾向が現
れている。光通信路として使用される光ファイバは波長
分散を持つので、波長の異なる光を同時に送信すると、
伝送距離に応じた時間だけ受信機への到達時刻がずれ
る。このため、領域Aと領域Bの時間差は、伝送前と伝
送後で異なることになる。これは、信号光の波形に歪み
を生じさせる。歪み量が大きくなるほど(すなわち、領
域AおよびB間でのチャープ波形の傾きが大きいほ
ど)、正確なデータ信が困難になる。したがって、同一
ビットが連続するときのチャープ量の変化を抑えること
が重要な課題である。
【0018】以下では、同一ビットを連続して出力する
ときにチャープ量が変化する原因を説明する。「1」ビ
ットが連続して出力されるときは、比較的高いレベルの
電流がLDに継続的に供給される。これは、LDとワイ
ヤとの接点(ジャンクション部)の温度を上昇させる。
この結果、「1」ビットの連続出力中にチャープ量が変
化することになる。また、「1」ビットが続いた後に
「0」ビットを出力するとき、ジャンクション温度は上
昇したままである。したがって、本来の「0」ビット出
力時とは異なる波長の光が出力される。その後、「0」
ビットが連続して出力されると、ジャンクション温度は
徐々に下降する。これに応じて、チャープ量も経時変化
する。
【0019】LDの熱伝導率が十分に高ければ、ジャン
クション部での発熱を外部に逃がすことができる。しか
し、これは現実的には難しい。ジャンクション部の温度
上昇にともなってLD下面の温度も上昇するので、サー
ミスタによる温度計測を通じてLD温度を調整する対策
も考えられる。確かに、LD下面の温度変化がジャンク
ション部の温度変化よりも十分に遅れて発生すれば、温
度調節器を用いてLD温度を調整することによりチャー
プ量の変化を抑えられるかもしれない。しかし、155
Mbpsのデータレートで「1」ビットが100ビット
連続して出力されるとしても、LD下面の温度変化の時
間遅れは1μs以下である。これは、温度制御の応答速
度よりも短い。したがって、LD温度の調整によってチ
ャープ量の変化を抑えることは難しい。
【0020】そこで、発明者は、2個のLDを隣接させ
て並列に配置することにより、ジャンクション部の温度
変化を緩和することにした。これらのLDは、実質的に
同一の構成を有している。一方のLDは信号出力用であ
り、他方のLDは信号光出力用LDの温度調整用であ
る。一方のLDにレーザ駆動回路の正相出力を接続し、
他方のLDにレーザ駆動回路の逆相出力を接続する。こ
れにより、信号出力用LDと温度調整用LDとが、互い
に反対のビットを生成することになる。つまり、一方が
「1」ビットを生成すれば、他方が「0」ビットを生成
する。このため、これらのLDのジャンクション部は、
反対の温度変化を示す。この結果、同一ビットが連続す
るときのジャンクション部の温度変化が緩和される。
【0021】以下、添付図面を参照しながら、実施形態
を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要
素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。ま
た、図示の便宜上、図面の寸法比率は説明のものと必ず
しも一致しない。
【0022】図1は、この実施形態のレーザモジュール
1の構成を示す概略図である。レーザモジュール1は、
LDチップ11および12、LDドライバ14、ならび
にサーミスタ16を有する。LD素子11および12、
ならびにサーミスタ16は、チップキャリヤ18上に載
置されている。レーザモジュール1は、さらにレンズ2
0を有している。これらの構成要素は、図示しない筐体
に収容されている。
【0023】LDチップ11、12は、ともに半導体レ
ーザ素子である。これらは、実質的に同一の素子であ
り、したがって、実質的に同一の組成および構造を有し
ている。LDチップ11、12は、並列に隣接させて配
置されている。LDチップ11、12は、その側面同士
を突き合わせて接合されている。LDチップ11、12
は、動作電流が注入されると、その動作電流に応じたレ
ーザ光を生成する。後述するように、レーザモジュール
1の出力光は、LDチップ11から取り出される。LD
チップ11は、光透過性の前端面と光反射性の後端面を
有する。レーザ光は、前端面を透過してLDチップ11
から出射する。LDチップ12は、LDチップ11の温
度を調整するために設置されている。LDチップ11、
12の接合面間には、熱伝導材を介在させてもよい。
【0024】LDドライバ14は、LDチップ11およ
び12に動作電流を供給するレーザ制御回路である。こ
の動作電流は、出力すべきデータに応じて変調された信
号電流である。LDドライバ14は、正相出力141お
よび逆相出力142を有している。逆相出力142に
は、正相出力141での信号を反転させた信号が生成さ
れる。正相出力141は、ワイヤ21を介してLDチッ
プ11に電気的に接続されている。ワイヤ21は、LD
チップ11の上面の電極に接合されている。LDチップ
11のうちワイヤ21とのジャンクション部を符号11
aで示す。逆相出力142は、ワイヤ22を介してLD
チップ12に電気的に接続されている。ワイヤ22は、
LDチップ12の上面の電極に接合される。LDチップ
12のうちワイヤ22とのジャンクション部を符号12
aで示す。
【0025】LDドライバ14からLDチップ11、1
2に注入される電流は、データのビット値に応じた大き
さ(電流レベル)を有している。LDドライバ14は、
「1」ビットに対応して高いレベルの電流をLDチップ
11、12に注入し、「0」ビットに対応して低いレベ
ルの電流をLDチップ11、12に注入する。このた
め、LDチップ11、12のジャンクション部11a、
12aにおける発熱量は、「1」ビット信号光の出力時
に大きく、「0」ビット信号光の出力時に小さい。
【0026】サーミスタ16は、信号出力用LDチップ
11の温度を計測するための温度測定器である。サーミ
スタ16は、チップキャリヤ18上において、LDチッ
プ11の付近に配置されている。サーミスタ16は、チ
ップキャリヤ18の表面を介して、LDチップ11と熱
的に結合している。サーミスタ16は、計測温度値に応
じた出力信号を温度コントローラ回路(図示せず)へ送
信する。
【0027】レーザモジュール1には、LDチップ1
1、12を冷却するために、ペルチェ素子などの温度調
節器が設置されていてもよい。温度調節器は、LDチッ
プ11、12と熱的に結合するように配置される。温度
調節器は、例えば、チップキャリヤ18の下に設置され
る。温度調節器は、温度コントローラ回路に電気的に接
続される。温度コントローラ回路は、サーミスタの出力
に応じて温度調節器を駆動する。これによって、LDチ
ップ11、12の温度を調整できる。
【0028】レンズ20は、LDチップ11からのレー
ザ光をレーザモジュール1の外部へ導く光学系である。
レンズ20は、LDチップ11の前端面から出射するレ
ーザ光15を集光する。レンズ20を透過したレーザ光
は、レーザモジュール1の外部へ放出される。レンズ2
0は、LDチップ12からのレーザ光はレーザモジュー
ル1の外部へ放出しない。この結果、レーザモジュール
1は、LDチップ11で発したレーザ光のみを出力す
る。レンズ20は、単レンズでも複合レンズでもよい。
【0029】レーザモジュール1には、LDチップ11
の出力光をモニタするために、フォトダイオードなどの
光検出器が設置されていてもよい。この光検出器は、L
Dチップ11の後端面に対向させて配置することができ
る。この場合、光検出器は、LDチップ11の後端面か
ら漏出するレーザ光を検出する。光検出器は、LDチッ
プ12からのレーザ光を受光しないように設置される。
【0030】レーザモジュール1の動作を説明する。レ
ーザモジュール1が信号光を出力するときは、LDドラ
イバ14が動作電流をLDチップ11、12に注入す
る。上述のように、LDチップ11が正相出力141に
接続され、LDチップ12が逆相出力142に接続され
ている。このため、LDチップ12には、LDチップ1
1への入力データの反転データが入力される。
【0031】「1」ビットと「0」ビットでは動作電流
の大きさが異なるため、同一ビットが連続すると、ジャ
ンクション部11aとジャンクション部12aとの間に
温度勾配が生じる。LDチップ11に「1」ビットが入
力されるときは、LDチップ12に「0」ビットが入力
される。したがって、LDチップ11のジャンクション
部11aで発生した熱を、LDチップ12へ向かって拡
散させることができる。一方、LDチップ11に「0」
ビットが入力されるときは、LDチップ12に「1」ビ
ットが入力される。このとき、LDチップ12からLD
チップ11へ熱が流入する。このため、LDチップ11
に「1」ビットが連続して入力された後に「0」ビット
が連続して入力されるときに、ジャンクション部11a
の温度の下降を抑えられる。
【0032】このように、ジャンクション部11aと1
2aは相補的な温度変化を示すので、同一ビットが連続
するときのジャンクション部11aの温度変化が緩和さ
れる。これに応じて、同一ビットが連続するときのチャ
ープ量の経時変化が抑えられる。このため、光ネットワ
ークにおいてレーザモジュール1を信号光の光源として
使用すれば、データを長距離にわたって伝送できる。
【0033】なお、温度調整用LD12の代わりに、ヒ
ートシンクを信号出力用LD11の横に直付けすること
も考えられる。ジャンクション部11aの放熱性が高ま
るので、チャープ量の経時変化が抑えられる。しかし、
ヒートシンクによる温度調整は、上記実施形態のように
相補的ではない。このため、チャープ量の変化は依然と
して残るし、上記実施形態ほどの効果は望めない。
【0034】本発明のように温度調整用LD12を使用
する代わりにジャンクション部11aの電極を大きくし
ても、チャープ量の変化を抑えられる。ただし、電極が
大きいと、LD11の寄生容量が増えるという欠点があ
る。寄生容量を気にしない低速用途では、有効な方法で
ある。
【0035】ジャンクション部11aがチップキャリヤ
18に接触するように、LDチップ11を逆向きに実装
する方法も考えられる。この場合、サーミスタ16の温
度計測に基づいてLDチップ11の温度を制御すれば、
チャープ量の変化を抑えられる。しかし、このような実
装は難しい。
【0036】本実施形態では、同じLDを2個隣接させ
て配置するだけで、チャープ量の変化を抑えられる。し
たがって、上述した手法を用いるよりも、レーザモジュ
ールの製造が容易である。
【0037】以上、本発明をその実施形態に基づいて詳
細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定さ
れるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範
囲で様々な変形が可能である。
【0038】上記のレーザモジュール1では、2個の半
導体レーザ素子11、12が並べて設置されている。こ
れらのレーザ素子の代わりに、2個の活性層を有する単
一の半導体レーザ素子を設置してもよい。これらの活性
層は、実質的に同一の構成を有し、したがって実質的に
同一の組成および構造を有している。第1および第2の
活性層は、同じ方向に沿って並列に延在する。第1活性
層は信号出力用であり、第2活性層は第1活性層の温度
調整用である。このレーザ素子を、以下では、「2活性
層レーザ素子」と呼ぶことにする。
【0039】2活性層レーザ素子は、第1活性層に電流
を注入するための第1電極と、第2活性層に電流を注入
するための第2電極をさらに有する。第1電極は、レー
ザ駆動回路の正相出力および逆相出力の一方に電気的に
接続される。第2電極は、正相出力および逆相出力の他
方に電気的に接続される。
【0040】2活性層レーザ素子は、光透過性の前端面
と光反射性の後端面を有する。第1活性層で発生したレ
ーザ光は、前端面を透過してレーザ素子から出射する。
このレーザ光は、レンズ20によって集光され、レーザ
モジュールの外部へ導かれる。レンズ20は、第2活性
層で発生したレーザ光はレーザモジュールの外部へ導か
ない。したがって、第1活性層で発生した光のみが、レ
ーザモジュールから出射する。
【0041】2活性層レーザ素子を冷却するために、ペ
ルチェ素子などの温度調節器をレーザモジュール内に設
置してもよい。温度調節器は、2活性層レーザ素子と熱
的に結合するように配置される。温度調節器は、温度コ
ントローラ回路に電気的に接続される。温度コントロー
ラ回路は、サーミスタ16の出力に応じて温度調節器を
駆動する。これによって、2活性層レーザ素子の温度を
調整できる。
【0042】2活性層レーザ素子の出力光をモニタする
ために、フォトダイオードなどの光検出器をレーザモジ
ュール内に設置してもよい。この光検出器は、レーザ素
子の後端面に対向させて配置することができる。この場
合、光検出器は、後端面から漏出するレーザ光を検出す
る。光検出器は、第1活性層で発生したレーザ光は受光
するが、第2活性層で発生したレーザ光は受光しないよ
うに設置される。
【0043】2活性層レーザ素子を使用するレーザモジ
ュールにおいても、上記実施形態と同様に、同一ビット
が連続するときのチャープ量の変化が抑えられる。これ
は、第1および第2活性層が、相補的な温度変化を示す
からである。
【0044】
【発明の効果】この発明のレーザモジュールでは、同一
ビットを連続して出力するときのレーザ素子の温度変化
が温度調整用のレーザ素子によって緩和される。このた
め、同一ビットを連続して出力するときのチャープ量の
変化を抑えられる。したがって、この発明のレーザモジ
ュールを光ネットワークの信号光光源として使用すれ
ば、データを長距離にわたって伝送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のレーザモジュールの構成を示す概略
図である。
【図2】(a)は、レーザモジュールにおける理想的な
チャープを示し、(b)は、従来のレーザモジュールに
おける現実のチャープを示している。
【図3】従来のレーザモジュールの構成を示す概略図で
ある。
【図4】従来のレーザモジュールについて測定されたチ
ャープ量を示している。
【符号の説明】
1…実施形態のレーザモジュール、2…従来のレーザモ
ジュール、11および12…半導体レーザ素子としての
レーザダイオードチップ、11a、12a…ジャンクシ
ョン部、14…レーザ駆動回路としてのレーザダイオー
ドドライバ、15…レーザ光、16…温度測定器として
のサーミスタ、18…チップキャリヤ、20…光学系と
してのレンズ、21および22…ワイヤ、141…正相
出力、142…逆相出力。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ信号光を放出するレーザモジュー
    ルであって、 互いに隣接させて配置された第1および第2の半導体レ
    ーザ素子と、 正相のデータ出力および逆相のデータ出力を有するレー
    ザ駆動回路と、 前記第1半導体レーザ素子で生成されたレーザ光を前記
    レーザモジュールの外部へ導く光学系と、を備え、 前記第1半導体レーザ素子は、前記正相および逆相デー
    タ出力の一方に接続され、 前記第2半導体レーザ素子は、前記正相および逆相デー
    タ出力の他方に接続されているレーザモジュール。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2半導体レーザ素子
    は、実質的に同一の構成を有している請求項1記載のレ
    ーザモジュール。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2半導体レーザ素子
    は、互いの側面同士を突き合わせて並列に連結されてい
    る請求項1記載のレーザモジュール。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2半導体レーザ素子
    は、それぞれ光透過性の前端面および光反射性の後端面
    を有しており、 前記第1半導体レーザ素子の前記後端面から漏出するレ
    ーザ光を受光するように設置された光検出器をさらに備
    える請求項1〜3のいずれかに記載のレーザモジュー
    ル。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2半導体レーザ素子と
    熱的に結合された温度調節器と、 前記第1半導体レーザ素子と熱的に結合された温度測定
    器と、 前記温度測定器および前記温度調節器に接続され、前記
    温度測定器の出力に応じて前記温度調節器を駆動するコ
    ントローラ回路と、をさらに備える請求項1〜4のいず
    れかに記載のレーザモジュール。
  6. 【請求項6】レーザ信号光を放出するレーザモジュール
    であって、 半導体レーザ素子と、 正相のデータ出力および逆相のデータ出力を有するレー
    ザ駆動回路と、 前記半導体レーザ素子で生成されたレーザ光を前記レー
    ザモジュールの外部へ導く光学系と、を備えるレーザモ
    ジュールであって、 前記半導体レーザ素子は、 並列に延在する第1および第2の活性層と、 前記正相および逆相データ出力の一方に接続され、前記
    レーザ駆動回路からの電流を前記第1活性層に注入する
    第1電極と、 前記正相および逆相データ出力の他方に接続され、前記
    レーザ駆動回路からの電流を前記第2活性層に注入する
    第2電極と、を備えており、 前記光学系は、前記第1活性層で生成されたレーザ光を
    前記レーザモジュールの外部へ導くレーザモジュール。
  7. 【請求項7】 前記半導体レーザ素子は、光透過性の前
    端面および光反射性の後端面を有しており、 前記後端面から漏出するレーザ光のうち前記第1活性層
    で生成されたレーザ光を受光し、前記第2活性層で生成
    されたレーザ光を受光しないように配置された光検出器
    をさらに備える請求項6記載のレーザモジュール。
  8. 【請求項8】 前記半導体レーザ素子と熱的に結合され
    た温度調節器と、 前記半導体レーザ素子と熱的に結合された温度測定器
    と、 前記温度測定器および前記温度調節器に接続され、前記
    温度測定器の出力に応じて前記温度調節器を駆動するコ
    ントローラ回路と、をさらに備える請求項6または7記
    載のレーザモジュール。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のレーザ
    モジュールを備え、前記レーザモジュールから放出され
    るレーザ光を信号光として使用する光ネットワーク。
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