JP2003324130A - 半導体装置およびその製造方法並びに半導体素子搭載用配線基板 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法並びに半導体素子搭載用配線基板

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JP2003324130A
JP2003324130A JP2002129685A JP2002129685A JP2003324130A JP 2003324130 A JP2003324130 A JP 2003324130A JP 2002129685 A JP2002129685 A JP 2002129685A JP 2002129685 A JP2002129685 A JP 2002129685A JP 2003324130 A JP2003324130 A JP 2003324130A
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wiring pattern
insulating film
wiring
film substrate
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Takehiro Suzuki
岳洋 鈴木
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/01Chemical elements
    • H01L2924/01078Platinum [Pt]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価でかつ微小な配線ピッチに対応すること
ができる半導体装置を提供する。 【解決手段】 上記半導体装置20は、絶縁性フィルム
基板3の表裏面に表側金属配線パターン7と裏側金属配
線パターン9とがそれぞれ形成された半導体素子搭載用
配線基板1と、上記表側金属配線パターン7と接続され
た半導体素子llとを備えている。上記半導体装置20
は、上記半導体素子搭載用配線基板1における端部の少
なくとも一部が、上記表側金属配線パターン7と裏側金
属配線パターン9とが接触するように屈曲されることで
上記表側金属配線パターン7と裏側金属配線パターン9
とを導通させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法並びに半導体素子搭載用配線基板に関する
ものであり、より詳しくは、絶縁性フィルム基板の表裏
両面に導電性材料からなる配線パターンが形成された半
導体素子搭載用配線基板における入出力端子形成部位以
外の端部を、上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成さ
れた配線パターンと裏面側に形成された配線パターンと
が接触するように屈曲させることにより上記両パターン
が導通された半導体装置、およびその製造方法、並び
に、上記半導体装置の製造に好適に用いられる半導体素
子搭載用配線基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話や携帯情報端沫等の電子機器の
小型軽量化に伴い、これらの機器に搭載される電子部品
の高密度化が進んでいる。例えば、液晶表示用パネルを
駆動するための半導体素子を、絶縁性フィルム基板上に
金属配線のパターンを形成した所謂テープキャリアに実
装することにより、実装の高密度化と形体の薄型化、軽
量化を実現している。この実装方式は、COF(Chip o
n Flexible Printed Circuit)法と呼ばれている。
【0003】COF法を用いた一般的な半導体装置の製
造工程の概要を、図6(a)および図6(b)に基づい
て説明する。
【0004】上記半導体装置は、図6(b)に示すよう
に、ICチップ等の半導体素子51が、絶縁性フィルム
基板(フィルム基板)53上に金属配線パターン54を
形成した所謂テープキャリアに実装された構成を示して
いる。
【0005】図6(a)に示すように、上記半導体素子
51の表面には、厚さ10〜18μm程度の金バンプ電
極(Auバンプ)52が形成されている。
【0006】一方、上記絶縁性フィルム基板(フィルム
基板)53の表面には、金バンプ電極52に対応する位
置に金属配線パターン54が形成されている。
【0007】上記金属配線パターン54は、その主体が
銅(Cu)等の導電性物質からなり、その表面には錫
(Sn)メッキ、金(Au)メッキ等が施されている。
【0008】上記金属配線パターン54には、半導体素
子51との接続部となるインナーリード、液晶パネルや
プリント基板等の外部との接続部となるアウターリー
ド、インナーリードとアウターリードとの間にある中間
リード等がある。
【0009】また、絶縁性フィルム基板53はポリイミ
ド樹脂やポリエステル等のプラスチック絶縁材料を主材
料としている。上記絶縁性フィルム基板53は帯状の形
態をしており、その両側縁には、図示しない送り孔が所
定の間隔であけられ、長手方向に移動可能となってい
る。
【0010】まず、このように形成された半導体素子5
1と絶縁性フィルム基板53とを、金バンプ電極52が
金属配線パターン54上の所定の位置と合致するように
位置合わせする(図6(a)参照)。
【0011】その後、ボンディングツール55を用い
て、熱圧着により、金バンプ電極52と絶縁性フィルム
基板53の表面に形成されている金属配線パターン54
とを接合する(図6(b)参照)。なお、このようにボ
ンディングツールを用いて熱圧着により、半導体素子に
形成された電極(バンプ)と絶縁性フィルム基板の表面
に形成されている金属配線パターンとを接合する接続方
法を、一般にILB(Inner Lead Bonding)と称してい
る。
【0012】ILB後、半導体素子51は、図示しない
エポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の樹脂材料で樹脂封止
される。樹脂封止は、ノズルにより半導体素子51の周
囲に、上記した樹脂材料を塗布し、塗布した樹脂材料
を、リフロー方式等により熱を加えて硬化させることに
より行われる。
【0013】その後、アウターリードを含めて半導体素
子51の実装部を打ち抜く。打ち抜かれた半導体素子5
1の実装部は、個別の半導体装置50として液晶表示用
パネル等に実装される。
【0014】このようにして形成された半導体装置50
において、従来、金属配線パターン54と半導体素子5
1とを接続するインナーリードのピッチは50μm程度
であった。
【0015】しかし、今後、半導体素子の微細化、高機
能化が進むにつれて、絶縁性フィルム基板(絶縁テー
プ)上に形成する金属配線パターンの密度を高くする必
要が出てくる。
【0016】また、2個以上の半導体素子を搭載する場
合、各半導体素子の入出力配線等が多くなり、配線を交
差させなければ配線引回しが困難となる可能性がある。
よって、現状主流である片面配線では対応が不可能とな
る。
【0017】そこで、今後、絶縁性フィルム基板の表裏
両面に配線パターン(導電性パターン)が形成された配
線構造を有する両面配線を行う必要性が生じる。
【0018】現在、両面配線は、絶縁性フィルム基板に
スルーホールを形成することにより、絶縁性フィルム基
板の表裏面に形成された両配線パターンを導通させてい
る。
【0019】しかし、絶縁性フィルム基板の両面に配線
パターンを形成することは、スルーホールの形状、サイ
ズ、加工精度等が足かせとなり、非常に困難な状況とな
っている。スルーホールの形状は円形であり、開発レベ
ルでは直径100μm程度ではあるが、量産レベルでは
直径200〜300μm程度である。
【0020】例えば、特開平6−314724号公報に
は、上述したように、絶縁性フィルム基板にスルーホー
ルを形成して両面配線を行うことが開示されている。
【0021】上記公報による半導体素子搭載用配線基板
60は、図7に示すように、厚さ50μm、幅70mm
の絶縁ベースフィルム(絶縁性フィルム基板)61に直
径0.25mm(250μm)のスルーホール62を形
成し、絶縁ベースフィルム61の表裏両面に設けられた
回路パターン(配線パターン)63・64の導通をとる
ものである。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、以下の問題が生ずる。 現状の主流である片面配線の半導体素子搭載用配線基
板では、多ピン化による配線の引き回しが不可能とな
る。 現状において作製可能なスルーホールのサイズでは、
更なる多ピン化は不可能である。 スルーホールを形成して両面配線とする場合、現行の
片面配線の半導体素子搭載用配線基板のコストの6〜7
倍のコストとなる。
【0023】さらに、スルーホールを形成すると、スル
ーホール内に導体を形成する必要がある。銅箔を絶縁性
フィルムの両面に貼り付け、スルーホール開口後、銅の
無電解メッキを行う方法では、貼り付けた銅箔上にも銅
がメッキされて銅層が厚くなり、微細な配線パターンの
加工が困難となる。
【0024】そこで、上述した特開平6−314724
号公報の半導体素子搭載用配線基板60では、絶縁ベー
スフイルム61にスルーホール62を開口した後で薄く
銅を蒸着し、その後、銅の無電解メッキを行い、スルー
ホール62内と絶縁ベースフイルム61の表裏両面とに
同一工程で銅膜65を形成することで、絶縁ベースフィ
ルム61の表面および裏面の銅層の厚みが厚くならない
ようにしている。
【0025】しかし、絶縁性フイルム基板の主材料とし
て一般的に使用されるポリイミド等のプラスチック絶縁
材料は有機物であり、蒸着や無電解メッキにより形成さ
れる金属との密着性が悪い。また、スルーホールが微小
になるほど、スルーホール内部への金属膜の形成が困難
となる。
【0026】上述したように、インナーリードのピッチ
は現状50μm程度であり、インナーリード間の距離は
インナーリード幅を考慮すると、実質30μm程度であ
る。30μm幅の箇所にスルーホールを形成することは
現状では不可能である。よって、このような箇所におい
て絶縁フィルム基板の表面側の配線パターンと裏面側の
配線パターンとの接続を、スルーホールを形成すること
により行うことは不可能である。また、作製費用も単層
配線の2倍では作製できず、上記の方法はコスト的にも
現段階では実施不可能である。
【0027】また、上述した特開平6−314724号
公報では、絶縁ベースフイルム61にスルーホール62
を開孔する方法として、ドリル・パンティング技術を使
用している。この方法は安価であるが、開口径が200
〜300μm程度と大きく、今後の高密度化に対応でき
ない。一方、スルーホール62を開孔する方法として、
エキシマレーザーを使用して加工する方法も開示されて
おり、この方法では開口径は100μm程度となるが、
30μm幅の箇所にスルーホールを形成するにはまだ不
十分である。さらに、この方法は、非常にコストがかか
り、量産時においては対応不可能である。また、上記の
方法もスルーホール62内に導体としての銅膜65を形
成する工程を必要とする。
【0028】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、安価でかつ微小な配線ピ
ッチに対応することができる半導体装置およびその製造
方法並びに上記半導体装置の製造に適した半導体素子搭
載用配線基板を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
は、上記の課題を解決するために、絶縁性フィルム基板
の表裏両面に導電性材料からなる配線パターンが形成さ
れた半導体素子搭載用配線基板と、上記配線パターンの
うち一方の配線パターンと接続された半導体素子とを備
え、上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線
パターンと裏面側に形成された配線パターンとが導通さ
れている半導体装置において、上記半導体素子搭載用配
線基板における端部の少なくとも一部が、上記絶縁性フ
ィルム基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側
に形成された配線パターンとが接触するように屈曲され
ていることを特徴としている。
【0030】上記の構成によれば、スルーホールを形成
することなく上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成さ
れた配線パターンと裏面側に形成された配線パターンと
を導通させることができる。このため、スルーホールを
形成し、該スルーホール内に導体を形成する必要がな
く、上記配線パターンのピッチを自由に設定することが
できるので、微小な配線ピッチに対応することができる
と共に、簡素な構成とすることができ、製造コストを削
減することができる。
【0031】本発明に係る半導体装置は、上記の課題を
解決するために、絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電
性材料からなる配線パターンが形成された半導体素子搭
載用配線基板と、上記配線パターンのうち一方の配線パ
ターンと接続された半導体素子とを備え、上記絶縁性フ
ィルム基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側
に形成された配線パターンとが導通されている半導体装
置において、上記半導体素子搭載用配線基板における少
なくとも二辺が、上記絶縁性フィルム基板の表面側に形
成された配線パターンと裏面側に形成された配線パター
ンとが接触するようにそれぞれ屈曲されていると共に、
上記各辺における両配線パターン同士の接触部同士が、
上記絶縁性フィルム基板における上記半導体素子搭載面
とは反対側の面に形成された配線パターンにより接続さ
れていることを特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、スルーホールを形成
することなく上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成さ
れた配線パターンと裏面側に形成された配線パターンと
を導通させることができる。このため、スルーホールを
形成し、該スルーホール内に導体を形成する必要がな
く、上記配線パターンのピッチを自由に設定することが
できるので、微小な配線ピッチに対応することができる
と共に、簡素な構成とすることができ、製造コストを削
減することができる。
【0033】さらに、上記の構成によれば、上記各辺に
おける両配線パターン同士の接触部同士が、上記絶縁性
フィルム基板における上記半導体素子搭載面とは反対側
の面に形成された配線パターンにより接続されているこ
とで、複雑な配線の引き回しや配線同士を交差させるこ
となく配線を引き回すことが可能であり、また、複数の
半導体素子を搭載することによる多ピン化にも対応する
ことができる。
【0034】本発明に係る半導体装置は、上記の課題を
解決するために、上記絶縁性フィルム基板の表面側に形
成された配線パターンと裏面側に形成された配線パター
ンとが、異方性導電膜または熱圧着により接合されてい
ることを特徴としている。
【0035】上記の構成によれば、上記絶縁性フィルム
基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側に形成
された配線パターンとが、異方性導電膜または熱圧着に
より接合されていることで、上記絶縁性フィルム基板の
表面側に形成された配線パターンと裏面側に形成された
配線パターンとの導通を確実に得ることができる。
【0036】本発明に係る半導体装置は、上記の課題を
解決するために、上記半導体素子搭載用配線基板が、上
記半導体素子搭載面側に屈曲されていることを特徴とし
ている。
【0037】上記の構成によれば、上記半導体素子搭載
用配線基板が、上記半導体素子搭載面側に屈曲されてい
ることで、上記半導体素子搭載用配線基板における上記
半導体素子搭載面とは反対面に上記半導体素子搭載用配
線基板を屈曲させる場合と比較して、全高の低い半導体
素子を得ることができる。
【0038】本発明に係る半導体装置の製造方法は、上
記の課題を解決するために、絶縁性フィルム基板の表裏
両面に導電性材料からなる配線パターンが形成された半
導体素子搭載用配線基板と、上記配線パターンのうち一
方の配線パターンと接続された半導体素子とを備え、上
記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パター
ンと裏面側に形成された配線パターンとが導通されてい
る半導体装置の製造方法であって、上記半導体素子搭載
用配線基板上に上記半導体素子を搭載した後、上記半導
体素子搭載用配線基板における端部の少なくとも一部
を、上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線
パターンと裏面側に形成された配線パターンとが接触す
るように屈曲させることを特徴としている。
【0039】上記の方法によれば、スルーホールを形成
することなく上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成さ
れた配線パターンと裏面側に形成された配線パターンと
を導通させることができる。このため、スルーホールを
形成し、該スルーホール内に導体を形成する必要がな
く、上記配線パターンのピッチを自由に設定することが
できるので、微小な配線ピッチに対応することができる
と共に、簡素な構成とすることができ、上記半導体装置
の製造コストを削減することができる。
【0040】また、上記の方法によれば、上記半導体素
子搭載用配線基板上に上記半導体素子を搭載した後、上
記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パター
ンと裏面側に形成された配線パターンとを導通させるた
め、静電破壊等を防止することができ、信頼性の高い半
導体装置を効率良く製造することができる。
【0041】本発明に係る半導体装置の製造方法は、上
記の課題を解決するために、絶縁性フィルム基板の表裏
両面に導電性材料からなる配線パターンが形成された半
導体素子搭載用配線基板と、上記配線パターンのうち一
方の配線パターンと接続された半導体素子とを備え、上
記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パター
ンと裏面側に形成された配線パターンとが導通されてい
る半導体装置の製造方法であって、上記両配線パターン
を、上記半導体素子搭載用配線基板における少なくとも
二辺に形成すると共に、上記各辺に形成された配線パタ
ーン同士が、上記絶縁性フィルム基板における半導体素
子搭載面とは反対側の面に形成された配線パターンによ
り接続されるように上記両配線パターンを形成する工程
と、上記半導体素子搭載用配線基板に上記半導体素子を
搭載する工程と、上記半導体素子搭載用配線基板に上記
半導体素子を搭載した後、上記半導体素子搭載用配線基
板における表裏に上記配線パターンが形成された各辺
を、表裏の配線パターン同士が接触するようにそれぞれ
屈曲させる工程とを有していることを特徴としている。
【0042】上記の方法によれば、スルーホールを形成
することなく上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成さ
れた配線パターンと裏面側に形成された配線パターンと
を導通させることができる。このため、スルーホールを
形成し、該スルーホール内に導体を形成する必要がな
く、上記配線パターンのピッチを自由に設定することが
できるので、微小な配線ピッチに対応することができる
と共に、上記半導体装置の製造コストを削減することが
できる。
【0043】また、上記の方法によれば、上記各辺にお
ける両配線パターン同士の接触部同士が、上記絶縁性フ
ィルム基板における上記半導体素子搭載面とは反対側の
面に形成された配線パターンにより接続されていること
で、複雑な配線の引き回しや配線同士を交差させること
なく配線を引き回すことが可能であり、また、複数の半
導体素子を搭載することによる多ピン化にも対応するこ
とができる。
【0044】さらに、上記の方法によれば、上記半導体
素子搭載用配線基板上に上記半導体素子を搭載した後、
上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パタ
ーンと裏面側に形成された配線パターンとを導通させる
ため、静電破壊等を防止することができ、信頼性の高い
半導体装置を効率良く製造することができる。
【0045】本発明に係る半導体素子搭載用配線基板
は、上記の課題を解決するために、絶縁性フィルム基板
の表裏両面に導電性材料からなる配線パターンが形成さ
れている半導体素子搭載用配線基板において、上記配線
パターンが、当該半導体素子搭載用配線基板における端
部の少なくとも一部を当該半導体素子搭載用配線基板の
表裏面が相対するように屈曲させたときに上記絶縁性フ
ィルム基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側
に形成された配線パターンとが接触するように形成され
ていることを特徴としている。
【0046】上記の構成によれば、上記配線パターンが
形成された、上記半導体素子搭載用配線基板における端
部の少なくとも一部を上記半導体素子搭載用配線基板の
表裏面が相対するように屈曲させることで、上記絶縁性
フィルム基板の表面側に形成された配線パターンと裏面
側に形成された配線パターンとを容易に導通させること
ができる。このため、スルーホールを形成することなく
上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パタ
ーンと裏面側に形成された配線パターンとを導通させる
ことができる。このため、上記の構成によれば、本発明
にかかる上記半導体装置の製造に好適に用いられる半導
体素子搭載用配線基板を提供することができる。また、
上記の半導体素子搭載用配線基板は、スルーホールの形
成や該スルーホール内に導体を形成する必要がない。こ
のため、上記配線パターンのピッチを自由に設定するこ
とができ、微小な配線ピッチに対応することができると
共に、安価な構成とすることができる。
【0047】本発明に係る半導体素子搭載用配線基板
は、上記の課題を解決するために、絶縁性フィルム基板
の表裏両面に導電性材料からなる配線パターンが形成さ
れている半導体素子搭載用配線基板において、上記配線
パターンが、当該半導体素子搭載用配線基板における少
なくとも二辺を当該半導体素子搭載用配線基板の表裏面
が相対するように屈曲させたときに上記絶縁性フィルム
基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側に形成
された配線パターンとが屈曲させた辺においてそれぞれ
接触すると共に、屈曲させたときに接触する配線パター
ン同士が、上記絶縁性フィルム基板の裏面側において接
続されるように形成されていることを特徴としている。
【0048】上記の構成によれば、上記配線パターンが
形成された、上記半導体素子搭載用配線基板における少
なくとも二辺を当該半導体素子搭載用配線基板の表裏面
が相対するように屈曲させることで、上記絶縁性フィル
ム基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側に形
成された配線パターンとを容易に導通させることができ
る。このため、スルーホールを形成することなく上記絶
縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パターンと
裏面側に形成された配線パターンとを導通させることが
できる。このため、上記の構成によれば、本発明にかか
る上記半導体装置の製造に好適に用いられる半導体素子
搭載用配線基板を提供することができる。また、上記の
半導体素子搭載用配線基板は、スルーホールの形成や該
スルーホール内に導体を形成する必要がない。このた
め、上記配線パターンのピッチを自由に設定することが
でき、微小な配線ピッチに対応することができると共
に、安価な構成とすることができる。
【0049】また、上記の構成によれば、屈曲させたと
きに接触する配線パターン同士が、上記絶縁性フィルム
基板の裏面側において接続されるように形成されている
ことで、複雑な配線の引き回しや配線同士を交差させる
ことなく配線を引き回すことが可能であり、また、複数
の半導体素子を搭載することによる多ピン化にも対応す
ることができる。
【0050】本発明に係る半導体素子搭載用配線基板
は、上記の課題を解決するために、当該半導体素子搭載
用配線基板を屈曲させたときに接触する配線パターンの
うち、上記絶縁性フィルム基板の表裏何れか一方の面側
に形成された配線パターンは上記絶縁性フィルム基板の
端部まで形成され、他方の面側に形成された配線パター
ンは、当該半導体素子搭載用配線基板が屈曲されたとき
の上記絶縁性フィルム基板の屈曲部分の直前の部分まで
形成されていることを特徴としている。
【0051】上記の構成によれば、上記半導体素子搭載
用配線基板を屈曲させたときに接触する配線パターンの
うち、上記絶縁性フィルム基板の表裏何れか一方の面側
に形成された配線パターンは上記絶縁性フィルム基板の
端部まで形成されているので、上記絶縁性フィルム基板
の先端部において両配線パターンを導通させることがで
きる。このため、上記の構成によれば、最小限の屈曲部
分により、上記絶縁性フィルム基板の表裏の配線パター
ンの導通が得られるので、上記半導体素子搭載用配線基
板を小型化することができる。
【0052】また、上記の構成によれば、他方の面側に
形成された配線パターンは、屈曲される部分には形成さ
れていないので、該配線パターン側に上記半導体素子搭
載用配線基板を容易に屈曲させることが可能となる。
【0053】本発明に係る半導体素子搭載用配線基板
は、上記の課題を解決するために、当該半導体素子搭載
用配線基板を屈曲させたときに内側となる上記絶縁性フ
ィルム基板の屈曲位置に切欠き部が設けられていること
を特徴としている。
【0054】上記の構成によれば、上記半導体素子搭載
用配線基板を屈曲させたときに内側となる上記絶縁性フ
ィルム基板の屈曲位置に切欠き部が設けられていること
で、上記絶縁性フィルム基板における上記切欠き部が形
成された面に向かって上記半導体素子搭載用配線基板を
容易に屈曲させることができる。
【0055】本発明に係る半導体素子搭載用配線基板
は、上記の課題を解決するために、上記絶縁性フィルム
基板の表面側に形成されている配線パターンと裏面側に
形成されている配線パターンとが同一の素材により形成
されていることを特徴としている。
【0056】上記の構成によれば、上記絶縁性フィルム
基板の表面側に形成されている配線パターンと裏面側に
形成されている配線パターンとが同一の素材により形成
されていることで、両配線パターンの密着性がよく、ま
た、両配線パターンを容易に形成することができる。
【0057】本発明に係る半導体素子搭載用配線基板
は、上記の課題を解決するために、上記絶縁性フィルム
基板の表裏両面における、上記配線パターンにおける半
導体素子との接続部および外部との接続用端子形成部
位、並びに、上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成さ
れている配線パターンと裏面側に形成されている配線パ
ターンとの接触部を除く領域が保護膜で覆われているこ
とを特徴としている。
【0058】上記の構成によれば、絶縁性フィルム基板
の表裏両面、特に、該絶縁性フィルム基板の表裏両面に
形成されている配線パターンを、上記保護膜により保護
することができる。
【0059】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1(a)・(b)〜図5(a)・(b)・(c)に基づ
いて説明すれば、以下のとおりである。図3に示すよう
に、本発明に係る半導体装置20は、半導体素子搭載用
配線基板1と、ICチップ等の半導体素子llとを備え
ている。
【0060】上記半導体素子llにおける半導体素子搭
載用配線基板1と接続する側の表面には、図3に示すよ
うに、上記半導体素子搭載用配線基板1への半導体素子
llの実装に用いられる厚さ10〜18μm程度の金バ
ンプ電極(Auバンプ)14が形成されている。これに
より、上記半導体素子llは、上記金バンプ電極14を
介して上記半導体素子搭載用配線基板1の表面に搭載
(実装)されている。
【0061】以下、半導体素子搭載用配線基板1におけ
る半導体素子ll搭載面を、半導体素子搭載用配線基板
1の表側の面(表面)、その反対側の面を裏側の面(裏
面)として説明するものとする。
【0062】本実施の形態においては、半導体素子ll
として、2個の半導体素子lla・llbが、上記半導
体素子搭載用配線基板1に実装されている。
【0063】このように複数(2個以上)の半導体素子
を半導体素子搭載用配線基板1に搭載する場合、各半導
体素子lla・11bの入出力配線等が多くなり、片面
配線では、配線を交差させなければ配線引き回しが困難
となる可能性がある。
【0064】そこで、本実施の形態に係る半導体素子搭
載用配線基板1は、図1(a)・(b)に示すように、
絶縁性フィルム基板3の表裏両面に、導電性材料からな
る配線パターンとして、金属配線パターン4が形成され
た構成を有している。
【0065】上記金属配線パターン4は、その主体が銅
(Cu)等の導電性物質からなり、その表面には錫(S
n)メッキ、金(Au)メッキ等のメッキが施されてい
る。
【0066】上記金属配線パターン4には、半導体素子
llとの接続部となるインナーリード、液晶パネルやプ
リント基板等の外部との接続部(入出力端子)となるア
ウターリード、インナーリードとアウターリードとの間
にある中間リード等がある。
【0067】上記絶縁性フィルム基板3の表面には、上
記金属配線パターン4として、上記半導体素子llの金
バンプ電極14に対応する位置に形成されているインナ
ーリードを含む表側金属配線パターン7が形成されてい
る。上記表側金属配線パターン7は、半導体素子llと
の接続部(半導体素子接続用端子)を含み、この接続部
から、上記絶縁性フィルム基板3の表裏の金属配線パタ
ーン4、より具体的には、当該表側金属配線パターン7
と後述する裏側金属配線パターン9とを接続(導通)す
る、表側導通配線(表裏導通用配線)が延設された構成
を有している。
【0068】また、上記絶縁性フィルム基板3の表面に
は、さらに、アウターリードとして、図示しない液晶パ
ネルやプリント基板等の外部への出力のための接続部で
ある出力側アウターリード5および外部からの入力のた
めの接続部である入力側アウターリード6が形成されて
いる。上記出力側アウターリード5および入力側アウタ
ーリード6は、それぞれ、上記絶縁性フィルム基板3に
おいて互いに対向する端部(2辺)の少なくとも一部に
設けられている。
【0069】そこで、上記半導体素子llとの接続部か
ら延びる表側導通配線、すなわち上記表側金属配線パタ
ーン7は、上記絶縁性フィルム基板3における出力側ア
ウターリード5および入力側アウターリード6形成部位
(形成端)以外の端部(辺)に延設されている。
【0070】本実施の形態では、図1(a)および図2
に示すように、上記半導体素子llaに接続されている
表側金属配線パターン7と半導体素子llbに接続され
ている表側金属配線パターン7とが、入力側アウターリ
ード6および出力側アウターリード5が形成されていな
い2辺に向かってそれぞれ逆方向に延設されている。
【0071】なお、図1(a)および図2に示す半導体
装置においては、上記したように、上記半導体素子ll
aに接続されている表側金属配線パターン7と半導体素
子llbに接続されている表側金属配線パターン7と
が、入力側アウターリード6および出力側アウターリー
ド5が形成されていない2辺に延設されている構成とし
たが、両方共に同じ辺、例えば上記した2辺のうち何れ
か1辺にのみに延設された構成としてもよい。また、半
導体素子搭載用配線基板の形状によっては、3辺以上の
辺に形成してもよい。上記表側金属配線パターン7は、
例えば、外部との入出力端子形成部位を除く少なくとも
1辺に形成することができる。
【0072】また、上記出力側アウターリード5および
入力側アウターリード6は、それぞれ、図示しない配線
パターン(配線パターン4)によって、上記表側金属配
線パターン7に接続されている。
【0073】さらに、上記出力側アウターリード5およ
び入力側アウターリード6とインナーリードとの間に
は、中間リードとして、図示しない配線パターン(配線
パターン4)が形成されている。
【0074】また、上記絶縁性フィルム基板3の裏面に
は、金属配線パターン4として、表裏の金属配線パター
ン4を導通させるために上記表側金属配線パターン7と
接続される裏側導通配線(表裏導通用配線)として用い
られる裏側金属配線パターン9が形成されている。
【0075】上記裏側金属配線パターン9は、上記絶縁
性フィルム基板3における表側金属配線パターン7(表
側導通配線)形成端部(辺)を、上記表側金属配線パタ
ーン7が上記絶縁性フィルム基板3の裏面側に対向(接
触)するように複数回、例えば2回屈曲させたときに、
上記表側金属配線パターン7と相対(接触)する位置に
延設して設けられている。
【0076】もしくは、上記裏側金属配線パターン9
は、上記絶縁性フィルム基板3における裏側金属配線パ
ターン9形成端部(辺)を、上記裏側金属配線パターン
9が上記絶縁性フィルム基板3の表面側に対向(接触)
するように複数回、例えば2回屈曲させたときに、上記
表側金属配線パターン7と相対(接触)する位置に延設
して設けられている。
【0077】すなわち、上記表側金属配線パターン7お
よび裏側金属配線パターン9は、外部との入出力端子形
成部位を除く、上記絶縁性フィルム基板の端部(辺)
を、一方の金属配線パターンが他方の金属配線パターン
と対向するように上記絶縁性フィルム基板3の表面側ま
たは裏面側に屈曲させたときに両者が相対するように互
いに対応して形成されている。
【0078】上記表側金属配線パターン7と裏側金属配
線パターン9とは、例えば、後述する異方性導電膜16
(図5(c)参照)もしくは熱圧着により接合(接続)
される。このため、上記表側金属配線パターン7と裏側
金属配線パターン9との接続部は、接続時に直線領域を
維持していることが望ましい。このため、上記表側金属
配線パターン7および裏側金属配線パターン9の先端部
には端子が形成されていることが望ましい。
【0079】本実施の形態においては、上記表側金属配
線パターン7および裏側金属配線パターン9における上
記絶縁性フィルム基板の端部側には、それぞれ表裏導通
端子として、表導通端子8、裏導通端子10が形成され
ている。これにより、上記表導通端子8および裏導通端
子10は、外部との入出力端子形成部位を除く、上記絶
縁性フィルム基板3の端部(辺)を、一方の金属配線パ
ターンが他方の金属配線パターンと対向するように上記
絶縁性フィルム基板3の表面側または裏面側に屈曲させ
たときに両者が相対するように形成されている。
【0080】ここで、半導体素子llaに接続された表
側金属配線パターン7における表導通端子8を表導通端
子8a、上記表導通端子8aに対応して設けられた裏導
通端子10を裏導通端子10aとし、半導体素子llb
に接続された表側金属配線パターン7における表導通端
子8を表導通端子8b、上記表導通端子8bに対応して
設けられた裏導通端子10を裏導通端子10bとする
と、上記表側金属配線パターン7が上記絶縁性フィルム
基板3の2辺以上に形成される場合、図1(b)に示す
ように、絶縁性フィルム基板3の裏面に形成された裏導
通端子10aと裏導通端子10bとを裏配線となる裏側
金属配線パターン9によって接続することで、配線を交
差させたり、複雑な配線の引き回しをすることなく、配
線の引回しを行うことが可能であり、複数の半導体素子
llを搭載することによる多ピン化にも対応することが
できる。
【0081】なお、上記半導体素子搭載用配線基板1に
おいては、上記裏側金属配線パターン9は裏導通端子l
0aと裏導通端子10bとを接続しているだけである
が、さらに複雑な回路構成を有していてもよい。
【0082】また、上記半導体素子搭載用配線基板1の
絶縁性フィルム基板3の表裏両面には、図3および図4
に示すように、上記金属配線パターン4を保護するため
の保護膜12が形成されている。この保護膜12は、上
記金属配線パターン4が形成された絶縁性フィルム基板
3の表裏両面における、上記金属配線パターン4と半導
体素子llとの接続部であるインナーリード、外部との
接続部である入力側アウターリード6および出力側アウ
ターリード5、並びに、上記表導通端子8および裏導通
端子10形成端周辺(つまり、屈曲端(辺)周辺)にお
ける少なくとも上記表導通端子8と裏導通端子10との
接触部以外の領域に形成されている。
【0083】上記半導体素子搭載用配線基板1は、図1
(a)および図1(b)に示すように、例えば、絶縁性
フィルム基板3を構成する長尺テープ状の絶縁性フィル
ム2における所定位置に、出力側アウターリード5、入
力側アウターリード6等を含む金属配線パターン4を形
成することにより製造される。上記絶縁性フィルム2
は、例えば上記半導体素子llを搭載した後、所定の形
状に打ち抜くことにより絶縁性フィルム基板3として用
いられる。
【0084】図1(a)・(b)は、本発明に係る上記
半導体素子搭載用配線基板1が打ち抜かれる前における
長尺テープ状の絶縁性フィルム2の表面側および裏面側
の概略構成を示している。また、図2は、上記半導体素
子搭載用配線基板1が、半導体素子llを搭載した後、
長尺テープ状の絶縁性フィルム2から打ち抜かれた状態
を示している。
【0085】このように絶縁性フィルム基板3を構成す
る絶縁性フィルム2に上記金属配線パターンが形成され
たフレキシブル基板は、所謂テープキャリアとも呼ばれ
ている。
【0086】上記絶縁性フィルム2は、ポリイミド樹脂
やポリエステル等のプラスチック絶縁材料を主材料とし
ている。上記絶縁性フィルム2は、帯状の形態をしてお
り、その両側縁には、当該絶縁性フィルム2を搬送する
ための所謂スプロケットホールと称される送り孔31…
が所定の間隔で設けられている。上記絶縁性フィルム2
は、上記送り孔31…に、図示しないスプロケットロー
ラのつめを挿入する等して搬送される。これにより、上
記絶縁性フィルム2は、その長手方向に移動可能となっ
ている。上記送り孔31…は、上記フレキシブル基板
(テープキャリア)の製造工程や、ILBなどのパッケ
ージエ程の両方で用いられる。上記送り孔31…により
一本の長尺テープ状の絶縁性フィルム2を所定の距離だ
け順次移動させることによって、多数の半導体素子搭載
用配線基板1を自動化して作製することができる。
【0087】以下に、本実施の形態にかかる上記フレキ
シブル基板の製造工程並びに半導体素子llの実装工
程、すなわち、上記半導体素子搭載用配線基板1の製造
方法並びに半導体装置20の製造方法について具体的に
説明する。但し、本実施の形態に用いた各工程の条件な
どは、通常の半導体集積回路の実装工程等にて用いられ
ている条件と同様であり、特段の場合を除いてその詳細
は省略する。
【0088】本実施の形態において、上記半導体素子搭
載用配線基板1に用いられるフレキシブル基板、すなわ
ち、上記金属配線パターン4を形成するための金属層が
形成された絶縁性フィルム2としては、例えば、ポリイ
ミド銅箔積層板を用いることができる。
【0089】上記ポリイミド銅箔積層板には、接着剤と
してのエポキシ樹脂やアクリル系樹脂を用いて、ポリイ
ミドフィルムと銅箔とを張り合わせた3層基材や、接着
剤を使用していないポリイミドと銅箔とのみで作製され
た2層基材が現状存在しているが、どちらのポリイミド
銅箔基材でもよい。また、2層基材のポリイミド銅箔積
層板の製造方法としては、キャスティング法や、スパッ
タ/メッキ法等があるが、何れを採用してもよい。
【0090】この場合、上記金属配線パターン4を同一
の素材により形成することで、金属配線パターン4同士
の密着性、特に、表側金属配線パターン7と裏側金属配
線パターン9との密着性がよく、また、各金属配線パタ
ーン4を容易に形成することができる。
【0091】上記フレキシブル基板は、従来、金属配線
パターンの形成に用いられている方法と同様の方法によ
り、絶縁性フィルム2における所定位置、つまり、図2
に示すように上記絶縁性フィルム2を打ち抜いたときに
該絶縁性フィルム基板3の所定の位置に所定の形状の金
属配線パターン4が形成されるように加工が施される。
【0092】例えば、上記銅層にホトレジストをコーテ
ィングした後、ホトマスクを用いて投影法により露光
し、さらに現像、エッチングを行って所望の金属配線パ
ターン4を形成する。
【0093】このとき、本実施の形態では、図1(a)
・(b)および図2に示すように、上記絶縁性フィルム
2を打ち抜いたときに、上記金属配線パターン4が、前
記した形状となるように形成される。具体的には、例え
ば、上記半導体素子llの搭載面に形成され、該半導体
素子llと接続された表側金属配線パターン7と、上記
絶縁性フィルム基板3において上記半導体素子llの搭
載面の裏面側に形成された裏側金属配線パターン9と
が、絶縁性フィルム基板3における出力側アウターリー
ド5および入力側アウターリード6形成部位(形成端)
以外の端部(辺)に、該端部(辺)を、上記絶縁性フィ
ルム基板3の表面側と裏面側(すなわち、上記半導体素
子搭載用配線基板1の表面側と裏面側)とが互いに相対
するように屈曲させたときにそれぞれ相対(接触)する
ように上記表側金属配線パターン7および裏側金属配線
パターン9が形成される。っまり、例えば、上記絶縁性
フィルム基板3における入力側アウターリード6および
出力側アウターリード5形成部位(形成端)以外の端部
近傍において、上記表側金属配線パターン7と裏側金属
配線パターン9とが上記絶縁性フィルム基板3を介して
互いに重畳するように上記両金属配線パターンが形成さ
れる。
【0094】図1(a)および図2に示す半導体装置2
0においては、上記絶縁性フィルム基板3における入力
側アウターリード6および出力側アウターリード5が形
成されていない2辺における端部まで上記表側金属配線
パターン7と裏側金属配線パターン9とが延設され、か
つ、上記端部近傍において、上記表側金属配線パターン
7と裏側金属配線パターン9とが上記絶縁性フィルム基
板3を介して互いに重畳するように上記両金属配線パタ
ーンの接続部となる表導通端子8(表導通端子8a・8
b)と裏導通端子10(裏導通端子10a・10b)と
が形成されると共に、上記2辺における裏導通端子10
aと裏導通端子10bとが裏側金属配線パターン9によ
って接続される(つまり、上記表側金属配線パターン7
と裏側金属配線パターン9との接触部が、上記絶縁性フ
ィルム基板3の裏面側において裏側金属配線パターン9
により接続される)ように上記両金属配線パターンが形
成される。
【0095】このとき、上記表導通端子8および裏導通
端子10が形成される範囲としては、図3、図4、およ
び図5(c)に示されるように、上記表導通端子8と裏
導通端子10とが接触(導通)する領域において十分な
直線部の範囲を有するように設定される。例えば、図3
および図5(c)に示されるように、内側に2回屈曲し
た表導通端子8の端部直線部が、裏導通端子10と導通
する領域において、十分な直線部の範囲を有する領域に
より、上記範囲が定まる。
【0096】このとき、上記表導通端子8および裏導通
端子10のうち、一方の端子を上記絶縁性フィルム基板
3の端部まで形成し、他方の端子を上記半導体素子搭載
用配線基板1が屈曲されたときの上記絶縁性フィルム基
板3の屈曲部分の直前の部分まで形成することで、一方
の端子は上記絶縁性フィルム基板3の端部まで形成され
ているので、上記絶縁性フィルム基板3の先端部におい
て両端子を導通させることができ、最小限の屈曲部分に
より、上記両端子の導通が得られるので、上記半導体素
子搭載用配線基板1を小型化することができる。また、
他方の端子は屈曲される部分には形成されていないの
で、該端子側、すなわち、上記表導通端子8および裏導
通端子l0のうち、上記半導体素子搭載用配線基板1の
端部まで形成されていない方の端子側に上記半導体素子
搭載用配線基板1を容易に屈曲させることが可能とな
る。
【0097】なお、本発明に係る半導体素子搭載用配線
基板1においては、上記した構成によりスルーホールを
用いずに上記表側金属配線パターン7と裏側金属配線パ
ターン9とを導通させることができることから、配線ピ
ッチを従来よりも微小にすることが可能である。このた
め、上記表導通端子8および裏導通端子10は、入力側
アウターリード6や出力側アウターリード5と同じ幅と
ピッチにすることもできる。これにより、配線本数が非
常に多数の場合にも適用可能である。本発明において接
合方式は、液晶パネルとCOFとを接合する際の方式と
同様であり、アライメントマークを画像認識により検出
し、パターンマッチングにより接合することで、上記し
た構成においても屈曲により正確に配線を位置合わせし
て接合することができる。但し、接続する配線の本数に
もよるが、接続の容易性を高める上で、上記表導通端子
8および裏導通端子10は、できるだけその幅やピッチ
を大きく形成することが望ましい。
【0098】上記金属配線パターン4が形成された絶縁
性フィルム基板3の表裏両面には、上記金属配線パター
ン4と半導体素子llとの接続部であるインナーリー
ド、外部との接続部である入力側アウターリード6およ
び出力側アウターリード5、並びに、上記表導通端子8
および裏導通端子10形成端周辺(つまり、屈曲端
(辺)周辺)における少なくとも上記表導通端子8と裏
導通端子10との接触部以外の領域に保護膜12が形成
される。
【0099】上記表導通端子8および裏導通端子10形
成端周辺(つまり、屈曲端(辺)周辺)において上記保
護膜12が形成されない範囲は、図3、図4、および図
5(c)に示されるように、上記表導通端子8と裏導通
端子10とが相対するように上記絶縁性フィルム基板
3、すなわち、上記半導体素子搭載用配線基板1におけ
る入力側アウターリード6および出力側アウターリード
5形成部位(形成端)以外の端部(辺)を屈曲させたと
きに、上記表導通端子8と裏導通端子10とが接触(導
通)する領域により定まる。
【0100】さらには、上記裏導通端子l0上に保護膜
12が形成される範囲は、図3、図4、および図5
(c)に示されるように、上記表導通端子8と裏導通端
子10とが相対するように上記絶縁性フィルム基板3に
おける入力側アウターリード6および出力側アウターリ
ード5形成部位(形成端)以外の端部(辺)を屈曲させ
たときに、上記絶縁性フィルム基板3の表面側に形成さ
れた保護膜12と干渉しない条件の領域により定まる。
上記保護膜12を形成することで、上記絶縁性フィルム
基板3の表裏両面、特に、上記絶縁性フィルム基板3の
表裏両面に形成された金属配線パターン4を保護するこ
とができる。
【0101】また、屈曲を容易にするために、上記絶縁
性フィルム基板3には、図5(a)〜(c)に示すよう
に、上記半導体素子搭載用配線基板1、すなわち、該絶
縁性フィルム基板3を屈曲させたときに内側となる位置
(内側に折れ曲がる位置)に切欠き部16が設けられて
いる。例えば、図5(c)に示されるように上記絶縁性
フィルム基板3を2回屈曲させる場合、上記絶縁性フィ
ルム基板3において屈曲により圧縮される位置に、それ
ぞれ切欠き部16が設けられることで、上記絶縁性フィ
ルム基板3において屈曲される1つの端部(辺)につき
2か所の切欠き部16が設けられている。
【0102】このようにして形成された各半導体素子搭
載用配線基板1は、例えば、該半導体素子搭載用配線基
板1上における所定の位置に半導体装置11が搭載(実
装)された後、上記絶縁性フィルム2から打ち抜かれ
る。本実施の形態においては、各導体素子搭載用配線基
板1に対し、例えば2つの半導体素子ll(半導体素子
lla・llb)が搭載される。
【0103】上記半導体素子搭載用配線基板1への上記
半導体素子lla・llbの実装は、例えば以下のよう
にして行われる。該実装には、例えばILBが好適に用
いられる。
【0104】上記半導体素子lla・llbにおける上
記半導体素子搭載用配線基板1と接続する側の表面に
は、図3および図4に示すように厚さ10〜18μm程
度の金バンプ電極14…がそれぞれ形成されている。
【0105】そこで、この金バンプ電極14…が、上記
半導体素子搭載用配線基板1の金属配線パターン4上の
所定の位置と合致するように、半導体素子lla・ll
bと上記絶縁性フィルム基板3表面の配線パターン4と
の位置合わせが行われる。
【0106】次いで、図示しないボンディングツールを
用いて、熱圧着により、上記金バンプ電極14と絶縁性
フィルム基板3表面の金属配線パターン4とを接合す
る。なお、上記半導体素子l!a・llbを上記半導体
素子搭載用配線基板1上に実装する実装方法しては、従
来と同様の方法、例えば上記したILBにより行うこと
ができるため、詳細な説明並びに各工程における条件等
は省略する。
【0107】ILB後、半導体素子lla・11bは、
図3および図4に示すように、保護のためにエポキシ樹
脂やシリコーン樹脂等の半導体素子封止樹脂13により
樹脂封止される。上記半導体素子封止樹脂13はノズル
により半導体素子lla・llbの周囲に塗布され、リ
フロー方式等により熱を加えることにより硬化する。
【0108】このようにして半導体素子llが搭載され
た半導体素子搭載用配線基板1は、次いで、絶縁性フィ
ルム2から打ち抜かれ、その表裏面の導通、つまり、絶
縁性フィルム基板3の表裏面に形成された表側金属配線
パターン7と裏側金属配線パターン9との導通が行われ
る。
【0109】そこで、次に、上記半導体素子搭載用配線
基板1の表と裏とを導通させる方法を、図3、図4、図
5(a)〜(c)を用いて以下に説明する。
【0110】図3は、図2に示した半導体素子搭載用配
線基板1における表裏導通端子、つまり、表導通端子8
および裏導通端子10が形成された辺を、上記表導通端
子8と裏導通端子10とが接触するように半導体素子1
1搭載面とは反対側(裏面側)である半導体素子搭載用
配線基板1の裏面側に2回屈曲させることにより、上記
表導通端子8と裏導通端子10とが接合されている状態
を示している。
【0111】また、図2に示した半導体素子搭載用配線
基板1における上記表導通端子8および裏導通端子10
が形成された辺(端部)が、上記半導体素子搭載用配線
基板1裏面側に屈曲される前の状態を示す要部断面図を
図5(a)に、1回屈曲された状態を示す要部断面図を
図5(b)に、2回屈曲されて上記表導通端子8と裏導
通端子10とが接含された状態を示す要部断面図を図5
(c)に示す。
【0112】上記半導体素子搭載用配線基板1は、図5
(a)〜図5(c)に示すように、上記絶縁性フィルム
基板3、すなわち、当該半導体素子搭載用配線基板1に
おける表導通端子8および裏導通端子10が形成された
辺を、上記表導通端子8と裏導通端子10とが接触する
ように屈曲させたときに内側となる位置(内側に折れ曲
がる位置)に切欠き部16が設けられていることで、上
記切欠き部16を中心に、上記切欠き部16の内壁同士
が相対する方向に容易に屈曲させることができる。な
お、上記切欠き部16は、屈曲により、上記内壁同士が
互いに接触もしくは近接する大きさに形成されているこ
とが望ましい。
【0113】上記切欠き部16は、図5(a)〜(c)
に示すように、例えば絶縁性フィルム基板3の裏面に所
定の間隔にて形成される。これにより、上記半導体素子
搭載用配線基板1は、上記切欠き部16において上記切
欠き部16の内壁同士が相対する方向に上記半導体素子
搭載用配線基板1を屈曲していくことで、図3および図
5(c)に示すように上記表導通端子8を裏導通端子1
0と相対させることができ、上記表導通端子8を裏導通
端子10とを導通させることができる。
【0114】このようにして2回の屈曲が行われた後、
っまり、上記表導通端子8と裏導通端子10とが相対
(接触)するように屈曲が行われた後、上記表導通端子
8と裏導通端子10との接合が行われる。
【0115】なお、上記接合は、例えば図5(c)に示
すように異方性導電膜16を上記表導通端子8と裏導通
端子10との接触部に塗布(付着)させることにより行
われてもよく、上記表導通端子8と裏導通端子10とを
熱圧着させることにより行われてもよい。なお、上記接
合による具体的な条件は、接合される表導通端子8およ
び裏導通端子10の材質や接触面積等に応じて両端子が
接合されるように適宜設定すればよく、特に限定されな
い。このようにして両端子を接合することにより、上記
半導体素子搭載用配線基板1の表と裏とを確実に導通さ
せることができる。
【0116】また、図4は、図2に示した半導体素子搭
載用配線基板1における上記表導通端子8および裏導通
端子10が形成された辺(端部)を、上記表導通端子8
と裏導通端子10とが接触するように半導体素子ll搭
載面側である上記半導体素子搭載用配線基板1の表面側
に2回屈曲させることにより、上記表導通端子8と裏導
通端子10とが接合されている状態を示している。
【0117】図4に示すように上記表導通端子8および
裏導通端子10が形成された辺(端部)を半導体素子l
l搭載面側に屈曲させて上記表導通端子8と裏導通端子
l0とを接合させることで、図3に示す場合と比較し
て、上記工程により得られる半導体素子装置20の全高
を小さくすることができ、小型化を図ることができる。
【0118】なお、図4に示すように上記表導通端子8
および裏導通端子10が形成された辺(端部)を半導体
素子ll搭載面側に屈曲させる場合、上記切欠き部16
は、上記絶縁性フィルム基板3の表面側に形成される。
【0119】以上のように、本発明においては、上記絶
縁性フィルム基板3における入出力端子形成部位以外の
端部を、上記半導体素子llと接続された金属配線パタ
ーンである表側金属配線パターン7と、上記絶縁性フィ
ルム基板3を挟んで表側金属配線パターン7とは反対側
の面に設けられた金属配線パターンである裏側金属配線
パターン9とが接触するように屈曲させることにより、
スルーホールを用いなくても上記表側金属配線パターン
7と裏側金属配線パターン9とが導通された半導体装置
を得ることができる。
【0120】これにより、本発明によれば、スルーホー
ルを用いて表裏の配線パターンを導通させる場合と比較
してより微小な配線ピッチに対応することができる。さ
らに、スルーホールを用いて表裏の配線パターンを導通
させる場合と比較して上記半導体装置を安価に製造する
ことが可能である。また、本発明によれば、図1(a)
および図2に示すように複数の半導体素子11が搭載さ
れる等して半導体素子ll等の配線(金属配線パターン
4)が多い場合であっても、配線を交差させることな
く、例えば半導体素子llから入力側アウターリード6
および出力側アウターリード5などへの配線の引回しを
行うことが可能であり、スルーホールを形成することな
く多ピン化に適応することが可能である。なお、本実施
の形態に係る半導体装置の製造に用いられる各材料は、
特に限定されない。
【0121】さらに、本発明によれば、上記半導体素子
搭載用配線基板1上に上記半導体素子llを搭載した
後、上記絶縁性フィルム基板3の表側金属配線パターン
7と裏側金属配線パターン9とを導通させるため、静電
破壊等を防止することができ、信頼性の高い半導体装置
20を効率良く製造することができる。
【0122】なお、上記半導体素子搭載用配線基板1お
よび半導体装置20においては、図1(a)・(b)お
よび図2に示すように各半導体素子11に対しそれぞれ
2本ずつの表裏導通用配線、すなわち、2本の表側金属
配線パターン7と2本の裏側金属配線パターン9とによ
り、表側金属配線パターン7と裏側金属配線パターン9
との導通が行われている構成としたが、本発明はこれに
限定されるものではない。上記半導体素子搭載用配線基
板1および半導体装置20は、このように、屈曲の際、
断線等が発生しても複数配線の内1本でも繋がっていれ
ば導通がとれる構造とすることが好ましく、さらに多数
の配線をしてもよい。
【0123】また、本実施の形態においては、上記半導
体装置20が、上記半導体素子搭載用配線基板1の1つ
の辺に対し、該辺を2回屈曲することによって、表側金
属配線パターン7と裏側金属配線パターン9とを導通さ
せる構成としたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、屈曲により上記表側金属配線パターン7と裏側金
属配線パターン9とを導通させることができさえすれ
ば、例えば3回以上屈曲させても構わない。また、上記
半導体素子搭載用配線基板1の形状や端部断面の形状等
も図示した形状に限定されるものではない。また、上記
切欠き部の個数や形成位置等も特に限定されるものでは
なく、屈折が容易に行われるように適宜変更すればよ
い。
【0124】また、本実施の形態においては、上記半導
体素子搭載用配線基板1における、上記入力側アウター
リード6および出力側アウターリード5が形成されてい
る辺以外の辺を図3または図4に示すように屈曲させる
場合について主に説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば、上記半導体素子搭載用配線基
板1の形状によっては、該半導体素子搭載用配線基板1
の角部を屈曲させてもよく、また、上記絶縁性フィルム
2の打ち抜きに際し、半導体素子搭載用配線基板1端部
における上記表側金属配線パターン7および裏側金属配
線パターン9形成箇所近傍に、例えば、上記表側金属配
線パターン7および裏側金属配線パターン9を挟むよう
に切込み部を形成し、該切込み部間を屈曲させることに
より、上記切込み部間において上記表側金属配線パター
ン7と裏側金属配線パターン9とを導通させる構成とし
てもよい。なお、前記したように上記半導体素子搭載用
配線基板1における、上記入力側アウターリード6およ
び出力側アウターリード5が形成されている辺以外の辺
を屈曲させる場合、このような切込みは必要としない。
【0125】以上のように、本発明に係る半導体装置
は、絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電性材料からな
る配線パターンが形成された半導体素子搭載用配線基板
と、上記配線パターンのうち一方の配線パターンと接続
された半導体素子とを備え、上記絶縁性フィルム基板の
表面側に形成された配線パターンと裏面側に形成された
配線パターンとが導通されている半導体装置において、
上記半導体素子搭載用配線基板における端部の少なくと
も一部が、上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成され
た配線パターンと裏面側に形成された配線パターンとが
接触するように屈曲されている構成を有している。
【0126】例えば、本発明に係る半導体装置は、絶縁
性フィルム基板の表裏両面に導電性材料からなる配線パ
ターンが形成された半導体素子搭載用配線基板と、上記
配線パターンのうち一方の配線パターンと接続された半
導体素子とを備え、上記絶縁性フィルム基板の表面側に
形成された配線パターンと裏面側に形成された配線パタ
ーンとが導通されている半導体装置において、上記半導
体素子搭載用配線基板における少なくとも二辺が、上記
絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パターン
と裏面側に形成された配線パターンとが接触するように
それぞれ屈曲されていると共に、上記各辺における両配
線パターン同士の接触部同士が、上記絶縁性フィルム基
板における上記半導体素子搭載面とは反対側の面に形成
された配線パターンにより接続されている構成を有して
いる。
【0127】さらに、本発明に係る半導体装置の製造方
法は、絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電性材料から
なる配線パターンが形成された半導体素子搭載用配線基
板と、上記配線パターンのうち一方の配線パターンと接
続された半導体素子とを備え、上記絶縁性フィルム基板
の表面側に形成された配線パターンと裏面側に形成され
た配線パターンとが導通されている半導体装置の製造方
法であって、上記半導体素子搭載用配線基板上に上記半
導体素子を搭載した後、上記半導体素子搭載用配線基板
における端部の少なくとも一部を、上記絶縁性フィルム
基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側に形成
された配線パターンとが接触するように屈曲させる方法
である。
【0128】例えば、本発明に係る半導体装置の製造方
法は、絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電性材料から
なる配線パターンが形成された半導体素子搭載用配線基
板と、上記配線パターンのうち一方の配線パターンと接
続された半導体素子とを備え、上記絶縁性フィルム基板
の表面側に形成された配線パターンと裏面側に形成され
た配線パターンとが導通されている半導体装置の製造方
法であって、上記両配線パターンを、上記半導体素子搭
載用配線基板における少なくとも二辺に形成すると共
に、上記各辺に形成された配線パターン同士が、上記絶
縁性フィルム基板における半導体素子搭載面とは反対側
の面に形成された配線パターンにより接続されるように
上記両配線パターンを形成する工程と、上記半導体素子
搭載用配線基板に上記半導体素子を搭載する工程と、上
記半導体素子搭載用配線基板に上記半導体素子を搭載し
た後、上記半導体素子搭載用配線基板における表裏に上
記配線パターンが形成された各辺を、表裏の配線パター
ン同士が接触するようにそれぞれ屈曲させる工程とを有
している。
【0129】さらに、本発明に係る半導体素子搭載用配
線基板は、絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電性材料
からなる配線パターンが形成されている半導体素子搭載
用配線基板において、上記配線パターンが、当該半導体
素子搭載用配線基板における端部の少なくとも一部を当
該半導体素子搭載用配線基板の表裏面が相対するように
屈曲させたときに上記絶縁性フィルム基板の表面側に形
成された配線パターンと裏面側に形成された配線パター
ンとが接触するように形成されている構成を有してい
る。
【0130】例えば、本発明に係る半導体素子搭載用配
線基板は、絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電性材料
からなる配線パターンが形成されている半導体素子搭載
用配線基板において、上記配線パターンが、当該半導体
素子搭載用配線基板における少なくとも二辺を当該半導
体素子搭載用配線基板の表裏面が相対するように屈曲さ
せたときに上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成され
た配線パターンと裏面側に形成された配線パターンとが
屈曲させた辺においてそれぞれ接触すると共に、屈曲さ
せたときに接触する配線パターン同士が、上記絶縁性フ
ィルム基板の裏面側において接続されるように形成され
ている構成を有している。
【0131】それゆえ、スルーホールを形成することな
く上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パ
ターンと裏面側に形成された配線パターンとを導通させ
ることができる。このため、スルーホールを形成し、該
スルーホール内に導体を形成する必要がなく、上記配線
パターンのピッチを自由に設定することができるので、
微小な配線ピッチに対応することができると共に、簡素
な構成とすることができ、製造コストを削減することが
できる。
【0132】なお、本発明に係る上記半導体素子搭載用
配線基板は、絶縁性フィルム基板の両面に金属配線パタ
ーンを形成し、表側の金属配線パターンは半導電体素子
との接続用端子と、該絶縁性フィルム基板を打ち抜いた
時に、2辺には外部との接続部となる入出力用端子とを
有する絶縁性フィルム基板において、打ち抜いた時に、
入出力端子形成箇所以外の2辺の表と裏にも金属配線パ
ターンが形成されており、該金属配線パターンは、該辺
を2回折り曲げた時に表と裏の金属配線パターンが接続
される位置(表裏導通配線領域)にあり、かつ裏側の金
属配線パターンは一辺から他の辺まで繋がっている構成
としてもよい。
【0133】さらに、本発明に係る上記半導体素子搭載
用配線基板は、打ち抜いた時に、入出力端子形成箇所以
外の1辺、または2辺の表と裏に形成されている金属配
線パターンにおいて、一面側の金属配線パターンが一辺
の端にまで形成されており、他面側の金属配線パターン
は折り曲げ部分には形成されていない構成としてもよ
い。
【0134】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置は、以上のよう
に、絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電性材料からな
る配線パターンが形成された半導体素子搭載用配線基板
と、上記配線パターンのうち一方の配線パターンと接続
された半導体素子とを備え、上記絶縁性フィルム基板の
表面側に形成された配線パターンと裏面側に形成された
配線パターンとが導通されている半導体装置において、
上記半導体素子搭載用配線基板における端部の少なくと
も一部が、上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成され
た配線パターンと裏面側に形成された配線パターンとが
接触するように屈曲されている構成である。
【0135】それゆえ、スルーホールを形成することな
く上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パ
ターンと裏面側に形成された配線パターンとを導通させ
ることができる。このため、スルーホールを形成し、該
スルーホール内に導体を形成する必要がなく、上記配線
パターンのピッチを自由に設定することができるので、
微小な配線ピッチに対応することができると共に、簡素
な構成とすることができ、製造コストを削減することが
できるという効果を奏する。
【0136】本発明に係る半導体装置は、以上のよう
に、絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電性材料からな
る配線パターンが形成された半導体素子搭載用配線基板
と、上記配線パターンのうち一方の配線パターンと接続
された半導体素子とを備え、上記絶縁性フィルム基板の
表面側に形成された配線パターンと裏面側に形成された
配線パターンとが導通されている半導体装置において、
上記半導体素子搭載用配線基板における少なくとも二辺
が、上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線
パターンと裏面側に形成された配線パターンとが接触す
るようにそれぞれ屈曲されていると共に、上記各辺にお
ける両配線パターン同士の接触部同士が、上記絶縁性フ
ィルム基板における上記半導体素子搭載面とは反対側の
面に形成された配線パターンにより接続されている構成
である。
【0137】それゆえ、スルーホールを形成することな
く上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パ
ターンと裏面側に形成された配線パターンとを導通させ
ることができる。このため、スルーホールを形成し、該
スルーホール内に導体を形成する必要がなく、上記配線
パターンのピッチを自由に設定することができるので、
微小な配線ピッチに対応することができると共に、簡素
な構成とすることができ、製造コストを削減することが
できるという効果を奏する。
【0138】さらに、上記の構成によれば、上記各辺に
おける両配線パターン同士の接触部同士が、上記絶縁性
フィルム基板における上記半導体素子搭載面とは反対側
の面に形成された配線パターンにより接続されているこ
とで、複雑な配線の引き回しや配線同士を交差させるこ
となく配線を引き回すことが可能であり、また、複数の
半導体素子を搭載することによる多ピン化にも対応する
ことができるという効果を併せて奏する。
【0139】本発明に係る半導体装置は、以上のよう
に、上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線
パターンと裏面側に形成された配線パターンとが、異方
性導電膜または熱圧着により接合されている構成であ
る。
【0140】それゆえ、上記絶縁性フィルム基板の表面
側に形成された配線パターンと裏面側に形成された配線
パターンとが、異方性導電膜または熱圧着により接合さ
れていることで、上記絶縁性フィルム基板の表面側に形
成された配線パターンと裏面側に形成された配線パター
ンとの導通を確実に得ることができるという効果を奏す
る。
【0141】本発明に係る半導体装置は、以上のよう
に、上記半導体素子搭載用配線基板が、上記半導体素子
搭載面側に屈曲されている構成である。
【0142】それゆえ、上記半導体素子搭載用配線基板
における上記半導体素子搭載面とは反対面に上記半導体
素子搭載用配線基板を屈曲させる場合と比較して、全高
の低い半導体素子を得ることができるという効果を奏す
る。
【0143】本発明に係る半導体装置の製造方法は、以
上のように、絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電性材
料からなる配線パターンが形成された半導体素子搭載用
配線基板と、上記配線パターンのうち一方の配線パター
ンと接続された半導体素子とを備え、上記絶縁性フィル
ム基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側に形
成された配線パターンとが導通されている半導体装置の
製造方法であって、上記半導体素子搭載用配線基板上に
上記半導体素子を搭載した後、上記半導体素子搭載用配
線基板における端部の少なくとも一部を、上記絶縁性フ
ィルム基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側
に形成された配線パターンとが接触するように屈曲させ
る方法である。
【0144】それゆえ、スルーホールを形成することな
く上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パ
ターンと裏面側に形成された配線パターンとを導通させ
ることができる。このため、スルーホールを形成し、該
スルーホール内に導体を形成する必要がなく、上記配線
パターンのピッチを自由に設定することができるので、
微小な配線ピッチに対応することができると共に、簡素
な構成とすることができ、上記半導体装置の製造コスト
を削減することができるという効果を奏する。
【0145】また、上記の方法によれば、上記半導体素
子搭載用配線基板上に上記半導体素子を搭載した後、上
記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パター
ンと裏面側に形成された配線パターンとを導通させるた
め、静電破壊等を防止することができ、信頼性の高い半
導体装置を効率良く製造することができるという効果を
併せて奏する。
【0146】本発明に係る半導体装置の製造方法は、以
上のように、絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電性材
料からなる配線パターンが形成された半導体素子搭載用
配線基板と、上記配線パターンのうち一方の配線パター
ンと接続された半導体素子とを備え、上記絶縁性フィル
ム基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側に形
成された配線パターンとが導通されている半導体装置の
製造方法であって、上記両配線パターンを、上記半導体
素子搭載用配線基板における少なくとも二辺に形成する
と共に、上記各辺に形成された配線パターン同士が、上
記絶縁性フィルム基板における半導体素子搭載面とは反
対側の面に形成された配線パターンにより接続されるよ
うに上記両配線パターンを形成する工程と、上記半導体
素子搭載用配線基板に上記半導体素子を搭載する工程
と、上記半導体素子搭載用配線基板に上記半導体素子を
搭載した後、上記半導体素子搭載用配線基板における表
裏に上記配線パターンが形成された各辺を、表裏の配線
パターン同士が接触するようにそれぞれ屈曲させる方法
である。
【0147】それゆえ、スルーホールを形成することな
く上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パ
ターンと裏面側に形成された配線パターンとを導通させ
ることができる。このため、スルーホールを形成し、該
スルーホール内に導体を形成する必要がなく、上記配線
パターンのピッチを自由に設定することができるので、
微小な配線ピッチに対応することができると共に、上記
半導体装置の製造コストを削減することができるという
効果を奏する。
【0148】また、上記の方法によれば、上記各辺にお
ける両配線パターン同士の接触部同士が、上記絶縁性フ
ィルム基板における上記半導体素子搭載面とは反対側の
面に形成された配線パターンにより接続されていること
で、複雑な配線の引き回しや配線同士を交差させること
なく配線を引き回すことが可能であり、また、複数の半
導体素子を搭載することによる多ピン化にも対応するこ
とができる。
【0149】さらに、上記の方法によれば、上記半導体
素子搭載用配線基板上に上記半導体素子を搭載した後、
上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パタ
ーンと裏面側に形成された配線パターンとを導通させる
ため、静電破壊等を防止することができ、信頼性の高い
半導体装置を効率良く製造することができるという効果
を併せて奏する。
【0150】本発明に係る半導体素子搭載用配線基板
は、以上のように、絶縁性フィルム基板の表裏両面に導
電性材料からなる配線パターンが形成されている半導体
素子搭載用配線基板において、上記配線パターンが、当
該半導体素子搭載用配線基板における端部の少なくとも
一部を当該半導体素子搭載用配線基板の表裏面が相対す
るように屈曲させたときに上記絶縁性フィルム基板の表
面側に形成された配線パターンと裏面側に形成された配
線パターンとが接触するように形成されている構成であ
る。
【0151】それゆえ、上記配線パターンが形成され
た、上記半導体素子搭載用配線基板における端部の少な
くとも一部を上記半導体素子搭載用配線基板の表裏面が
相対するように屈曲させることで、上記絶縁性フィルム
基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側に形成
された配線パターンとを容易に導通させることができ
る。このため、スルーホールを形成することなく上記絶
縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パターンと
裏面側に形成された配線パターンとを導通させることが
できる。このため、上記の構成によれば、本発明にかか
る上記半導体装置の製造に好適に用いられる半導体素子
搭載用配線基板を提供することができる。また、上記の
半導体素子搭載用配線基板は、スルーホールの形成や該
スルーホール内に導体を形成する必要がない。このた
め、上記配線パターンのピッチを自由に設定することが
でき、微小な配線ピッチに対応することができると共
に、安価な構成とすることができるという効果を奏す
る。
【0152】本発明に係る半導体素子搭載用配線基板
は、以上のように、絶縁性フィルム基板の表裏両面に導
電性材料からなる配線パターンが形成されている半導体
素子搭載用配線基板において、上記配線パターンが、当
該半導体素子搭載用配線基板における少なくとも二辺を
当該半導体素子搭載用配線基板の表裏面が相対するよう
に屈曲させたときに上記絶縁性フィルム基板の表面側に
形成された配線パターンと裏面側に形成された配線パタ
ーンとが屈曲させた辺においてそれぞれ接触すると共
に、屈曲させたときに接触する配線パターン同士が、上
記絶縁性フィルム基板の裏面側において接続されるよう
に形成されている構成である。
【0153】それゆえ、上記配線パターンが形成され
た、上記半導体素子搭載用配線基板における少なくとも
二辺を当該半導体素子搭載用配線基板の表裏面が相対す
るように屈曲させることで、上記絶縁性フィルム基板の
表面側に形成された配線パターンと裏面側に形成された
配線パターンとを容易に導通させることができる。この
ため、スルーホールを形成することなく上記絶縁性フィ
ルム基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側に
形成された配線パターンとを導通させることができる。
このため、上記の構成によれば、本発明にかかる上記半
導体装置の製造に好適に用いられる半導体素子搭載用配
線基板を提供することができる。また、上記の半導体素
子搭載用配線基板は、スルーホールの形成や該スルーホ
ール内に導体を形成する必要がない。このため、上記配
線パターンのピッチを自由に設定することができ、微小
な配線ピッチに対応することができると共に、安価な構
成とすることができるという効果を奏する。
【0154】また、上記の構成によれば、屈曲させたと
きに接触する配線パターン同士が、上記絶縁性フィルム
基板の裏面側において接続されるように形成されている
ことで、複雑な配線の引き回しや配線同士を交差させる
ことなく配線を引き回すことが可能であり、また、複数
の半導体素子を搭載することによる多ピン化にも対応す
ることができるという効果を併せて奏する。
【0155】本発明に係る半導体素子搭載用配線基板
は、以上のように、当該半導体素子搭載用配線基板を屈
曲させたときに接触する配線パターンのうち、上記絶縁
性フィルム基板の表裏何れか一方の面側に形成された配
線パターンは上記絶縁性フィルム基板の端部まで形成さ
れ、他方の面側に形成された配線パターンは、当該半導
体素子搭載用配線基板が屈曲されたときの上記絶縁性フ
ィルム基板の屈曲部分の直前の部分まで形成されている
構成である。
【0156】それゆえ、上記半導体素子搭載用配線基板
を屈曲させたときに接触する配線パターンのうち、上記
絶縁性フィルム基板の表裏何れか一方の面側に形成され
た配線パターンは上記絶縁性フィルム基板の端部まで形
成されているので、上記絶縁性フィルム基板の先端部に
おいて両配線パターンを導通させることができる。この
ため、上記の構成によれば、最小限の屈曲部分により、
上記絶縁性フィルム基板の表裏の配線パターンの導通が
得られるので、上記半導体素子搭載用配線基板を小型化
することができるという効果を奏する。
【0157】また、上記の構成によれば、他方の面側に
形成された配線パターンは、屈曲される部分には形成さ
れていないので、該配線パターン側に上記半導体素子搭
載用配線基板を容易に屈曲させることが可能となるとい
う効果を併せて奏する。
【0158】本発明に係る半導体素子搭載用配線基板
は、以上のように、当該半導体素子搭載用配線基板を屈
曲させたときに内側となる上記絶縁性フィルム基板の屈
曲位置に切欠き部が設けられている構成である。
【0159】それゆえ、上記絶縁性フィルム基板におけ
る上記切欠き部が形成された面に向かって上記半導体素
子搭載用配線基板を容易に屈曲させることができるとい
う効果を奏する。
【0160】本発明に係る半導体素子搭載用配線基板
は、以上のように、上記絶縁性フィルム基板の表面側に
形成されている配線パターンと裏面側に形成されている
配線パターンとが同一の素材により形成されている構成
である。
【0161】それゆえ、上記絶縁性フィルム基板の表面
側に形成されている配線パターンと裏面側に形成されて
いる配線パターンとが同一の素材により形成されている
ことで、両配線パターンの密着性がよく、また、両配線
パターンを容易に形成することができるという効果を奏
する。
【0162】本発明に係る半導体素子搭載用配線基板
は、以上のように、上記絶縁性フィルム基板の表裏両面
における、上記配線パターンにおける半導体素子との接
続部および外部との接続用端子形成部位、並びに、上記
絶縁性フィルム基板の表面側に形成されている配線パタ
ーンと裏面側に形成されている配線パターンとの接触部
を除く領域が保護膜で覆われている構成である。
【0163】それゆえ、絶縁性フィルム基板の表裏両
面、特に、該絶縁性フィルム基板の表裏両面に形成され
ている配線パターンを、上記保護膜により保護すること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明に係る半導体素子搭載用配線
基板が打ち抜かれる前における長尺テープ状の絶縁性フ
ィルムの表面側の概略構成を示す図であり、(b)は、
本発明に係る半導体素子搭載用配線基板が打ち抜かれる
前における長尺テープ状の絶縁性フィルムの裏面側の概
略構成を示す図である。
【図2】半導体素子が搭載された半導体素子搭載用配線
基板の概略構成を示す正面図である。
【図3】上記半導体素子搭載用配線基板における表側金
属配線パターンおよび裏側金属配線パターンが形成され
た辺を、上記半導体素子搭載用配線基板の裏面側に屈曲
させた半導体装置の断面図である。
【図4】上記半導体素子搭載用配線基板における表側金
属配線パターンおよび裏側金属配線パターンが形成され
た辺を、上記半導体素子搭載用配線基板の表面側に屈曲
させた半導体装置の断面図である。
【図5】(a)は、上記半導体素子搭載用配線基板を屈
曲させる前の状態における、上記半導体素子が搭載され
た半導体素子搭載用配線基板の要部断面図であり、
(b)は、上記半導体素子搭載用配線基板における表側
金属配線パターンおよび裏側金属配線パターンが形成さ
れた辺を1回屈曲した状態における、上記半導体素子が
搭載された半導体素子搭載用配線基板の要部断面図であ
り、(c)は、上記半導体素子搭載用配線基板における
表側金属配線パターンおよび裏側金属配線パターンが形
成された辺を2回屈曲させて上記表側金属配線パターン
と裏側金属配線パターンとが接続された状態における、
上記半導体素子が搭載された半導体素子搭載用配線基板
の要部断面図である。
【図6】(a)・(b)は、半導体素子の一般的な実装
工程を示す断面図である。
【図7】従来の半導体素子搭載用配線基板の構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 半導体素子搭載用配線基板 2 絶縁性フィルム 3 絶縁性フィルム基板 4 金属配線パターン(配線パターン) 5 出力側アウターリード 6 入力側アウターリード 7 表側金属配線パターン(配線パターン) 8 表導通端子(配線パターン) 8a 表導通端子(配線パターン) 8b 表導通端子(配線パターン) 9 裏側金属配線パターン(配線パターン) 10 裏導通端子(配線パターン) 10a 裏導通端子(配線パターン) 10b 裏導通端子(配線パターン) ll 半導体素子 lla 半導体素子 llb 半導体素子 12 保護膜 13 半導体素子封止樹脂 14 金バンプ電極 15 切欠き部 16 異方性導電膜 20 半導体装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電性材
    料からなる配線パターンが形成された半導体素子搭載用
    配線基板と、上記配線パターンのうち一方の配線パター
    ンと接続された半導体素子とを備え、上記絶縁性フィル
    ム基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側に形
    成された配線パターンとが導通されている半導体装置に
    おいて、 上記半導体素子搭載用配線基板における端部の少なくと
    も一部が、上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成され
    た配線パターンと裏面側に形成された配線パターンとが
    接触するように屈曲されていることを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電性材
    料からなる配線パターンが形成された半導体素子搭載用
    配線基板と、上記配線パターンのうち一方の配線パター
    ンと接続された半導体素子とを備え、上記絶縁性フィル
    ム基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側に形
    成された配線パターンとが導通されている半導体装置に
    おいて、 上記半導体素子搭載用配線基板における少なくとも二辺
    が、上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線
    パターンと裏面側に形成された配線パターンとが接触す
    るようにそれぞれ屈曲されていると共に、上記各辺にお
    ける両配線パターン同士の接触部同士が、上記絶縁性フ
    ィルム基板における上記半導体素子搭載面とは反対側の
    面に形成された配線パターンにより接続されていること
    を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成さ
    れた配線パターンと裏面側に形成された配線パターンと
    が、異方性導電膜または熱圧着により接合されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】上記半導体素子搭載用配線基板が、上記半
    導体素子搭載面側に屈曲されていることを特徴とする請
    求項1〜3の何れか1項に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電性材
    料からなる配線パターンが形成された半導体素子搭載用
    配線基板と、上記配線パターンのうち一方の配線パター
    ンと接続された半導体素子とを備え、上記絶縁性フィル
    ム基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側に形
    成された配線パターンとが導通されている半導体装置の
    製造方法であって、 上記半導体素子搭載用配線基板上に上記半導体素子を搭
    載した後、上記半導体素子搭載用配線基板における端部
    の少なくとも一部を、上記絶縁性フィルム基板の表面側
    に形成された配線パターンと裏面側に形成された配線パ
    ターンとが接触するように屈曲させることを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電性材
    料からなる配線パターンが形成された半導体素子搭載用
    配線基板と、上記配線パターンのうち一方の配線パター
    ンと接続された半導体素子とを備え、上記絶縁性フィル
    ム基板の表面側に形成された配線パターンと裏面側に形
    成された配線パターンとが導通されている半導体装置の
    製造方法であって、 上記両配線パターンを、上記半導体素子搭載用配線基板
    における少なくとも二辺に形成すると共に、上記各辺に
    形成された配線パターン同士が、上記絶縁性フィルム基
    板における半導体素子搭載面とは反対側の面に形成され
    た配線パターンにより接続されるように上記両配線パタ
    ーンを形成する工程と、 上記半導体素子搭載用配線基板に上記半導体素子を搭載
    する工程と、 上記半導体素子搭載用配線基板に上記半導体素子を搭載
    した後、上記半導体素子搭載用配線基板における表裏に
    上記配線パターンが形成された各辺を、表裏の配線パタ
    ーン同士が接触するようにそれぞれ屈曲させる工程とを
    有していることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電性材
    料からなる配線パターンが形成されている半導体素子搭
    載用配線基板において、 上記配線パターンが、当該半導体素子搭載用配線基板に
    おける端部の少なくとも一部を当該半導体素子搭載用配
    線基板の表裏面が相対するように屈曲させたときに上記
    絶縁性フィルム基板の表面側に形成された配線パターン
    と裏面側に形成された配線パターンとが接触するように
    形成されていることを特徴とする半導体素子搭載用配線
    基板。
  8. 【請求項8】絶縁性フィルム基板の表裏両面に導電性材
    料からなる配線パターンが形成されている半導体素子搭
    載用配線基板において、 上記配線パターンが、当該半導体素子搭載用配線基板に
    おける少なくとも二辺を当該半導体素子搭載用配線基板
    の表裏面が相対するように屈曲させたときに上記絶縁性
    フィルム基板の表面側に形成された配線パターンと裏面
    側に形成された配線パターンとが屈曲させた辺において
    それぞれ接触すると共に、屈曲させたときに接触する配
    線パターン同士が、上記絶縁性フィルム基板の裏面側に
    おいて接続されるように形成されていることを特徴とす
    る半導体素子搭載用配線基板。
  9. 【請求項9】当該半導体素子搭載用配線基板を屈曲させ
    たときに接触する配線パターンのうち、上記絶縁性フィ
    ルム基板の表裏何れか一方の面側に形成された配線パタ
    ーンは上記絶縁性フィルム基板の端部まで形成され、他
    方の面側に形成された配線パターンは、当該半導体素子
    搭載用配線基板が屈曲されたときの上記絶縁性フィルム
    基板の屈曲部分の直前の部分まで形成されていることを
    特徴とする請求項7または8記載の半導体素子搭載用配
    線基板
  10. 【請求項10】当該半導体素子搭載用配線基板を屈曲さ
    せたときに内側となる上記絶縁性フィルム基板の屈曲位
    置に切欠き部が設けられていることを特徴とする請求項
    7〜9の何れか1項に記載の半導体素子搭載用配線基
    板。
  11. 【請求項11】上記絶縁性フィルム基板の表面側に形成
    されている配線パターンと裏面側に形成されている配線
    パターンとが同一の素材により形成されていることを特
    徴とする請求項7〜10の何れか1項に記載の半導体素
    子搭載用配線基板。
  12. 【請求項12】上記絶縁性フィルム基板の表裏両面にお
    ける、上記配線パターンにおける半導体素子との接続部
    および外部との接続用端子形成部位、並びに、上記絶縁
    性フィルム基板の表面側に形成されている配線パターン
    と裏面側に形成されている配線パターンとの接触部を除
    く領域が保護膜で覆われていることを特徴とする請求項
    7〜11の何れか1項に記載の半導体素子搭載用配線基
    板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006122898A (ja) * 2004-09-30 2006-05-18 Ricoh Printing Systems Ltd 薄膜形成装置および薄膜形成方法

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