JP2003323559A - 電力売買仲介方法 - Google Patents

電力売買仲介方法

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JP2003323559A JP2002129814A JP2002129814A JP2003323559A JP 2003323559 A JP2003323559 A JP 2003323559A JP 2002129814 A JP2002129814 A JP 2002129814A JP 2002129814 A JP2002129814 A JP 2002129814A JP 2003323559 A JP2003323559 A JP 2003323559A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力供給者及び需要家が参加して電力を売買す
るための電力取引市場において用いられる電力売買仲介
技術を提供する。 【解決手段】需要家の買電エリアの情報と使用予定電力
量の情報とを記憶装置に登録するステップと、各需要家
の使用予定電力量を当該需要家が指定した買電エリアに
関わらず満たし且つ送電コストに関する条件を含む所定
の制約条件を満たす電力供給態様及び送電パターンを決
定するステップと、決定された電力供給態様に基づき各
買電エリアの電力供給者に対する支払額を決定し、各需
要家について当該需要家の買電エリアと当該需要家の所
在エリアとの間の電力の送電コストと当該需要家の使用
電力量とに基づき請求額を決定するステップとを含む。
これにより、需要家は買電エリアを指定して電力を購入
でき、各エリアの電力供給者は電力取引市場で自己の発
電電力を販売でき、仲介事業者も事業を運営できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電力供給者及び需
要家が参加して電力を売買するための電力取引市場にお
いて用いられる電力売買の仲介を行うための技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、地球の温暖化現象や大気汚染等の
環境破壊から地球環境を守るために、二酸化炭素を大量
に排出する火力発電から、自然の力を利用した例えば風
力発電や太陽エネルギーを利用した発電等の所謂エコパ
ワーが実用化され、このエコパワーを供給する企業が出
現してきている。また、近年の規制緩和により、発電事
業に新規に参入する企業も出現している。
【0003】しかし、現在の電力取引は、既存の電力供
給会社との交渉なしの取引、大口需要家との相対取引ま
たは大口需要家が設定した競争入札による取引が主であ
る。また、需要家は上記のようなエコパワー等について
も簡単に購入できるようにはなっていない。すなわち、
現在の電力取引において、需要家は自由に電力供給元を
選択できるわけでなく、また新規参入した電力供給会社
も広く自己の発電電力を販売できるようになっているわ
けでもない。従って、広く電力供給会社及び需要家が電
力を売買するための電力取引市場の創出が望まれてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、電力供給者及び需要家が参加して電力を売買するた
めの電力取引市場において用いられる電力売買の仲介を
行うための技術を提供することである。
【0005】さらに、本発明の他の目的は、例えば産地
等に基づき電力の差別化を図るための手法を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電力売買仲
介方法は、需要家の買電エリアの情報と使用予定電力量
の情報とを記憶装置に登録する登録ステップと、各需要
家の使用予定電力量を当該需要家が指定した買電エリア
に関わらず満たし且つ送電コストに関する条件を含む所
定の制約条件を満たす電力供給態様及び送電パターンを
決定し、記憶装置に登録する第2の登録ステップと、記
憶装置に登録された電力供給態様に基づき各買電エリア
の電力供給者に対する支払額を決定し、各需要家につい
て当該需要家の買電エリアと当該需要家の所在エリアと
の間の電力の送電コストと当該需要家の使用電力量とに
基づき請求額を決定し、記憶装置に格納するステップと
を含む。
【0007】このようにすることにより、需要家は買電
エリアを指定して電力を購入することができ、また各エ
リアの電力供給者は電力取引市場で自己の発電電力を販
売することができ、仲介事業者も事業を運営することが
できるようになる。
【0008】また、上で述べた所定の制約条件が送電容
量に関する条件を含む構成でもよい。これにより、需要
家と電力供給者を結ぶ各送電ルートにおける送電容量を
考慮した的確な電力供給態様及び送電パターンを決定で
きる。
【0009】また、上で述べた第2の登録ステップにお
いて、送電容量に関する条件に従って送電コストを最適
化するように電力供給態様及び送電パターンを決定する
構成でもよい。このように決定された電力供給態様及び
送電パターンを実施することにより、電力取引市場にお
ける仲介事業にて収益を上げることができるようにな
る。
【0010】また、需要家による使用電力量及び買電エ
リアとの距離に応じて当該需要家に対して付与され且つ
需要家の買電エリアに対応するポイントに関する情報を
記憶装置に登録する第3の登録ステップと、需要家に対
して付与されたポイントを需要家が指定したエリアにお
いて予め定められた商品又は役務と交換するための処理
を実施する交換ステップとをさらに含む構成でもよい。
これにより、例えばポイントとの交換で提供される商品
又は役務が電力の産地等により異なる場合には当該産地
等に基づき電力をブランド化することができるようにな
る。
【0011】なお、本発明に係る電力売買仲介方法はプ
ログラム及びコンピュータにて実施することができ、こ
のプログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−
ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディス
ク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、ネッ
トワークなどを介して配布される場合もある。尚、中間
的な処理結果はメモリに一時保管される。
【0012】
【発明の実施の形態】本実施の形態における電力取引市
場には、図1に示すとおり、例えば近年の規制緩和に伴
い新たに発電所を建設して電力取引市場に新規参入した
発電事業者A、発電事業者Aの運営する発電所が立地す
る地域を管轄する地方自治体B(市町村など)及び地元
名産の商品または役務を提供する地場産業事業者Cから
形成されたコンソーシアムDと、発電事業者Aと後述す
る需要家Fとの間の電力売買の仲介を行う電力仲介事業
者Eと、電力を購入する需要家Fとが参加する。また、
各エリアにおいて送電事業を行う送電事業者Gは電力仲
介事業者Eが決定した送電パターンに従った送電を行
う。なお、現在の日本では既存の電力供給会社が送電事
業者Gである。
【0013】上で述べた発電事業者Aが新たに発電所を
建設する場合、都心に建設することは立地条件や環境等
の問題から非常に困難であり、一般的には地方に建設す
ることになる。そして、発電事業者Aが発電所を地方に
建設して発電した電力を都心に供給する場合には、送電
事業者Gにより既に形成されている送配電網を利用して
送電しなければならず、送配電網の利用料金(以下「託
送料金」という)を送電事業者Gに対して支払わなけれ
ばならない。
【0014】本実施の形態では、この託送料金を距離に
応じた料金体系とする。図2(a)及び(b)を用い
て、本実施の形態における託送料金について説明する。
図2(a)に示すように、従来の託送料金は、既存の電
力会社が管轄する10のエリア、すなわち北海道、東
北、東京、中部、北陸、関西、中国、四国、九州、沖縄
の各エリア毎に発生していた。すなわち、発電事業者A
が電力を需要家Fへ供給する場合、中継したエリア毎に
託送料金が発生していた。
【0015】例えば、北海道の新規の発電事業者Aが東
京エリア内の需要家Fへ電力を供給する場合には、北海
道エリア、東北エリア及び東京エリアの各エリア内に形
成されている送配電網を介して供給するため、3エリア
で託送料金が発生していた。これでは、大きなエリアに
設定された高価な託送料金を各エリア毎に負担しなけれ
ばならず、託送料金が高くなってしまう。
【0016】これに対して、本実施の形態では託送料金
の発生するエリアを、図2(b)に示すとおり従来のエ
リアよりも細分化する。これにより、各エリアにおける
送電距離は短くなり、託送料金は従来に比して低価格と
なる。また、発電事業者Aが電力を需要家Fへ供給する
場合、従来よりも多くの託送料金発生エリアを経由する
ことになるため、託送料金は距離に応じた料金設定とな
る。さらに、より託送料金の安いルートを選択し得るよ
うになる。
【0017】図2(b)の例では、従来の北海道エリア
に含まれるaエリアと、従来の東北エリアまたは東京エ
リアに含まれるb乃至jエリアの計10エリアを中継す
ることになり、10エリアで託送料金が発生することに
なる。但し、距離に応じた料金となるため料金決定に合
理性が生まれ、またルート選択でも自由度が広がってい
る。
【0018】また、本実施の形態では、例えば電力に様
々な付加価値を付けることにより、電力の差別化を図
る。この付加価値が電力の産地等により異なる場合には
当該産地等に基づき電力を差別化することができるよう
になる。
【0019】本実施の形態における、発電所と需要家F
との間の距離に比例した託送料金の考え方が適用される
と、発電所と需要家Fとの間の距離が長い場合電力の購
入価格が高くなり、逆に距離が短い場合電力の購入価格
が安くなる。従って、発電所と需要家Fとの間の距離に
よる価格差が発生し、電力の産地に基づきブランド化さ
れた電力、例えば函館産電力や品川産電力のようなブラ
ンド電力が創出される。このようにブランド電力が創出
された場合、東京の需要家が近距離で電力購入価格の安
価な品川産電力よりも遠距離で電力購入価格の高い函館
産電力を購入するようになるためには、当該需要家に函
館産電力を購入してもらうためのインセンティブを与え
る必要がある。
【0020】そこで、発電事業者Aと、その発電所が立
地する地域を管轄する地方自治体Bと、地場産業事業者
Cとが提携(タイアップ)し、需要家Fに電力を購入し
てもらうためのインセンティブを与える。すなわち函館
の発電事業者Aは函館の地方自治体B及び地場産業事業
者Cと提携し、需要家Fに電力を購入してもらうための
インセンティブとして例えば函館の名産品又は役務を提
供する。地方自治体Bにとっては、地域の産業の振興と
なるため、発電事業者Aや地場産業事業者Bの援助を行
うことに意義がある。
【0021】具体的には、需要家Fに対して発電事業者
A(発電所)と需要家Fとの間の距離及び使用電力量に
応じてポイントを付与し、付与されたポイントに応じて
当該発電事業者Aと提携した地場産業事業者Cが提供す
る商品又は役務と交換、あるいは商品の値引きを行う。
【0022】なお、需要家Fが、電力購入元である発電
事業者Aとの距離及び使用電力量に応じて付与されたポ
イントを、他の発電事業者A'と提携した地場産業事業
者C'が提供する商品又は役務と交換、あるいは商品の
値引きを希望することも予想される。この場合には、付
与されたポイントの値を例えば50%に減価して商品又
は役務と交換、あるいは商品の値引きを行う。このよう
にすることにより、発電所が利用されていないのにイン
センティブのみ利用された当該他の発電事業者A'及び
提携した地方自治体B'等のデメリットを抑えることが
できる。一方、需要家Fにとっては、ポイントを利用し
きれない場合、他のエリアの地場産業事業者C'が提供
する商品又は役務と交換、あるいは商品の値引きが可能
となり、利便性が向上する。
【0023】また、本実施の形態では、需要家Fが発電
所を効果的に選択できるように、電力仲介事業者E(実
際には後述する電力仲介事業者サーバ)は需要家F(実
際には後述する需要家端末)に対して、例えば図3に示
すようなブランド電力毎にインセンティブ内容を表示す
る電力選択メニュー画面を提供する。
【0024】図3の例では、産地に基づきブランド化さ
れたブランド電力名の表示列301と、需要家Fに対す
るインセンティブ内容を示すインセンティブ内容の表示
列302とを含む。需要家Fは、電力選択メニュー画面
を見ることにより、例えばブランド電力名「函館産電
力」に対しては、「函館産電力ポイント100ポイント
につき、函館駅前ホテルの宿泊料が10%引きになりま
す。函館出張の多い企業様に最適です。」というインセ
ンティブ内容が表示されるため、函館産電力を購入した
場合には「100ポイントにつき函館駅前ホテルの宿泊
料が10%引きになる」との特典が受けられることを認
識できる。
【0025】さらに、「秋田産電力」に対しては「秋田
産電力ポイント1000ポイントにつき、全国コンクー
ルで金賞を受賞した、○○農家の秋田こまちの優先予約
権と交換可能です。お米にこだわる飲食業を経営する企
業様に最適です。」というインセンティブ内容が表示さ
れているとともに、「新潟産電力」に対しては「新潟産
電力ポイント50000ポイントにつき、○○電気新潟
工場で、製作しているオフィス備品(机、イスなど)が
全て30%引きとなります。」というインセンティブ内
容が表示されている。
【0026】図3の例では、「函館産電力」、「秋田産
電力」、「新潟産電力」の他に、ブランド電力名とし
て、「品川産電力」、「福井産電力」、「和歌山産電
力」、「愛媛産電力」、「長崎産電力」が表示されてい
る。従って、需要家Fは電力選択メニュー画面から電力
を選ぶというより商品を選ぶ感覚で発電所を選択するこ
とができる。
【0027】さらに、本実施の形態では、需要家Fに対
する電力の供給調整を行うことにより託送料金の軽減を
図る。すなわち、電力取引市場できると、例えば北海道
の需要家が東京の発電事業者と電力購入契約を行い、一
方東京の需要家が北海道の発電事業者と電力購入契約を
行うことが予想される。このような場合、電力仲介事業
者は最も安く電力を供給するため、実際には東京の需要
家に対しては東京の発電所から電力を供給し、一方北海
道の需要家に対しては北海道の発電所から電力を供給す
るよう調整する。なお、電力は送電網に所定の条件で出
力されてしまえば区別できるものではなく、送電網トー
タルで供給と需要とが一致すればよい。
【0028】図4(a)及び(b)を用いて、本実施の
形態における需要家に対する電力の供給調整について説
明する。北海道の需要家が東京の発電事業者と電力購入
契約(X KW購入)を行い、一方東京の需要家が北海
道の発電事業者と電力購入契約(Y KW購入)を行っ
た場合、従来の電力供給態様(図4(a))では電力購
入契約のとおり発電事業者が需要家へ電力を供給するた
め、それぞれ北海道、東北、東京の各エリアで託送料金
が発生する。
【0029】これに対して、図4(b)に示すように、
本実施の形態における電力供給態様では、購入電力量に
おいてX>Yの関係が成立する場合、以下の通り需要家
に対する電力の供給調整を行う。便宜上、図2に則り北
海道の発電事業者及び需要家はaエリアに存在し、東京
の発電事業者及び需要家はjエリアに存在するものとす
る。ここでは、北海道の発電事業者はY KWを北海道
の需要家に供給するとともに、(X−Y)KWを東京の
需要家に供給する。また東京の発電事業者はYKWを東
京の需要家に供給する。
【0030】このようにすることにより、従来に比べ少
なくとも東京の発電事業者が北海道の需要家へ電力を供
給しなくなったことに伴い、従来の東北エリアに含まれ
る、本実施の形態におけるエリア数分託送料金が発生せ
ず(仮に、図2に示す本実施の形態におけるb乃至fエ
リアが従来の東北エリアに含まれるとした場合、少なく
ともこれら5エリア分の託送料金が発生せず)、託送料
金を軽減できる。なお、このように需要家に対する電力
の供給調整を行った場合でも、全ての電力を北海道から
供給したという形態で東京の需要家に対してポイントを
付与する。同様に全ての電力を東京から供給したという
形態で北海道の需要家に対してポイントを付与する。発
電事業者としては、購入された電力量に変わりがないた
め、ポイント付与の原資の面でも問題ない。
【0031】次に、図5を用いて本発明の一実施の態様
に係るシステム構成について説明する。発電事業者A、
地方自治体B及び地場産業事業者Cにより形成されたコ
ンソーシアムD側に設置され、ウェブ(Web)ブラウ
ザ機能及びメーラ機能を有するPC(パーソナル・コン
ピュータ:Personal Computer)である1又は複数のコ
ンソーシアム端末1、電力を購入する需要家F側に設置
され、Webブラウザ機能及びメーラ機能を有するPC
である1又は複数の需要家端末2、及び発電事業者Aと
需要家Fとの間の電力売買の仲介を行う電力仲介事業者
Eにより管理・運営され且つWebサーバ機能及びメー
ル・サーバ機能を有する電力仲介事業者サーバ3は、例
えばインターネットであるネットワークに接続されてい
る。さらに、電力仲介事業者サーバ3は、金融機関によ
り管理・運営される1又は複数の金融機関サーバ15と
公衆回線網やVPN(Virtual Private Network)を介
して接続されている。インターネット等のネットワーク
を介して接続するような構成であってもよい。また、需
要家端末2についても、何らかのネットワークにて金融
機関サーバ15に接続する。コンソーシアム端末1も金
融機関サーバ15に接続される場合もある。
【0032】上で述べた電力仲介事業者サーバ3は、コ
ンソーシアム端末1からネットワークを介して送信され
てくる発電所名、発電規模及びインセンティブ情報等の
登録情報、並びに需要家端末2からネットワークを介し
て送信されてくる需要家の名称及び受電規模等の登録情
報を受信し、データベースに登録する参加登録処理部4
と、コンソーシアムD側と需要家Fとの間の電力売買に
係る取引処理を行う取引処理部5と、コンソーシアムD
側に対する電力料金の支払い並びに需要家Fに対する電
力使用料金の請求及びポイント通知に係る処理を行う決
済処理部6と、需要家Fに対して付与したポイントの利
用処理を行うポイント利用処理部7とを含む。
【0033】なお、取引処理部5は、需要家Fに提供す
るためにコンソーシアム端末1からネットワークを介し
て送信されてくる、電力の供給可能量及び最低価格等の
供給電力申出情報を登録するメニュー登録処理部51
と、需要家Fとの間の電力売買に係る入札処理を行う入
札処理部52と、コンソーシアムD側と需要家Fのそれ
ぞれと電力売買に係る契約処理を行う契約処理部53
と、契約処理において締結された契約に基づき各発電事
業者Aの供給予定電力、各需要家Fの使用予定電力及び
送電網の送電容量を満たし且つ最適化された託送料金に
応じた電力の供給態様及び送電パターンを決定・登録す
る最適供給計算処理部54とを含む。
【0034】また、電力仲介事業者サーバ3は、コンソ
ーシアムD側の発電所名、発電規模及びインセンティブ
情報等を登録するコンソーシアム情報データベース(D
B)8、名称(企業名)及び受電規模等を登録する需要
家情報DB9、託送料金及び送電容量等を登録する送電
管理情報DB10、コンソーシアムD側と締結した契約
情報を登録する契約情報管理DB(対コンソーシアム)
11、需要家Fと締結した契約情報を登録する契約情報
管理DB(対需要家)12、コンソーシアムD側の発電
所から供給した電力量等を登録する実績情報DB(対コ
ンソーシアム)13、需要家Fが使用した電力量等を登
録する実績情報DB(対需要家)14を管理している。
【0035】次に、図6を用いて図5に示したシステム
の処理の概要を説明する。最初に、電力仲介事業者サー
バ3は、コンソーシアムD側が本実施の形態における電
力取引市場に参加登録するためにコンソーシアム端末1
に入力したデータ、すなわち発電所名、発電規模及びイ
ンセンティブ情報等をネットワークを介して受信し、コ
ンソーシアム情報DB8に登録するコンソーシアム参加
登録処理を実施する(ステップS601)。そして、需
要家Fが本実施の形態における電力取引市場に参加登録
するために需要家端末2に入力したデータ、すなわち企
業名及び受電規模等をネットワークを介して受信し、需
要家情報DB9に登録する需要家参加登録処理を実施す
る(ステップS603)。その後、コンソーシアム端末
1からネットワークを介して、具体的な電力供給条件で
ある供給電力申出情報を受信し、コンソーシアム情報D
B8に登録するメニュー登録処理を実施する(ステップ
S605)。
【0036】次に、需要家Fからの電力買い付けに係る
入札を各発電所(発電事業者A)につき受け付け、落札
者を決定する入札処理を実施し(ステップS607)、
入札処理により決定される落札結果に応じてコンソーシ
アムD側と需要家Fのそれぞれと電力売買に係る契約処
理を行う(ステップS609)。そして、ステップS6
09における契約処理の結果、契約した各発電事業者の
供給予定電力、各需要家の使用予定電力、並びに送電網
の送電容量を満たし且つ最適化された託送料金に応じた
電力の供給態様及び送電パターンを決定する最適供給計
算処理を実施する(ステップS611)。その後契約期
間の満了を検知すると、コンソーシアムD側に対する電
力供給料金の支払い、並びに需要家Fに対する電力使用
料金の請求及びポイント通知に係る決済処理を実施する
(ステップS613)。また、需要家Fからの要求に応
じて、ポイントの利用処理を行う(ステップS61
5)。
【0037】次に、図6に示した各ステップの詳細を、
図7乃至図25を用いて説明する。最初に、図7を用い
て、コンソーシアムD側が、本実施の形態における電力
取引市場に参加するため、コンソーシアム端末1を操作
して電力仲介事業者サーバ3へコンソーシアム参加登録
を行うための処理について説明する。
【0038】まず、コンソーシアムD側の操作者はコン
ソーシアム端末1を操作して電力仲介事業者サーバ3に
アクセスさせ、当該アクセスに応じて電力仲介事業者サ
ーバ3の参加登録処理部4はコンソーシアム端末1に電
力取引市場への参加登録するためのWebページ・デー
タ(例えばHTML(Hyper Text Markup Language)フ
ァイル及び埋め込まれている場合にはイメージファイ
ル)を送信する。コンソーシアム端末1は当該Webペ
ージ・データを電力仲介事業者サーバ3から受信し、W
ebブラウザにより表示装置に表示する。このWebペ
ージには、例えば発電事業者Aが運営する発電所名、発
電事業者Aと提携する自治体名、需要家Fに対するイン
センティブ内容、後述する特典と交換するのに必要なポ
イント数、交換又は値引き対象商品若しくは役務を示す
特典、発電所の所在地、発電所の連絡先(電話番号及び
操作者のメール・アドレス)、発電所の発電規模、発電
所の代表者名、発電の種別及び電力単価等の情報を入力
又は選択するための入力・選択欄などが含まれている。
【0039】操作者がこれらのデータを入力又は選択す
ると、コンソーシアム端末1は当該入力を受付け(ステ
ップS701)、例えば表示されているWebページに
含まれる送信ボタンのクリックにより操作者により送信
指示がなされると、コンソーシアム端末1はネットワー
クを介して電力仲介事業者サーバ3へ入力データを送信
する(ステップS703)。電力仲介事業者サーバ3
は、コンソーシアム端末1から入力データを受信すると
(ステップS705)、一旦記憶装置に格納する。電力
仲介事業者サーバ3の参加登録処理部4は、入力データ
の内容に問題が無いか所定の基準に従って確認する確認
処理を行う(ステップS707)。この処理について
は、電力仲介事業者Eの端末(図示せず)を操作して電
力仲介事業者Eの担当者が確認するような構成であって
も良い。もし問題がない場合には(ステップS709:
Yesルート)、所定のルールに従ってIDを生成し、
当該生成したIDに対応づけてコンソーシアム端末1か
ら受信したデータをコンソーシアム情報DB8内に含ま
れるコンソーシアム管理テーブル及び発電所詳細管理テ
ーブルに登録する(ステップS711)。なお、この際
パスワードを生成・登録するようにしても良い。
【0040】コンソーシアム管理テーブルの一例を図8
に示す。図8の例では、登録IDの列801と、発電所
名の列802と、自治体名の列803と、付与される具
体的なインセンティブ内容を表すインセンティブの列8
04と、インセンティブ付与の単位(ポイント)の列8
05と、特典の付与態様を説明するための特典の列80
6と、最低価格の列807と、供給可能量の列808
と、最低契約期間の列809と、最低供給量の列810
とが含まれている。なお、最低価格と供給可能量と最低
契約期間と最低供給量とは供給電力申出情報であり、本
ステップにおいては登録されない。
【0041】発電所詳細管理テーブルの一例を図9に示
す。図9の例では、登録IDの列901と、発電所名の
列902と、所在地の列903と、連絡先の列904
と、発電規模の列905と、代表者名の列906と、種
別の列907と、電力単価の列908とが含まれてい
る。なお、電力単価については、例えばエリア内の需要
家Fが使用予定電力量を超えて使用した場合に、当該超
過分の使用電力の料金計算に用いられる価格である。
【0042】電力仲介事業者サーバ3の参加登録処理部
4は、コンソーシアム端末1から受信したデータ、すな
わち発電所名、自治体名、インセンティブ内容、ポイン
ト数及び特典を、それぞれ図8に示すコンソーシアム管
理テーブルの発電所名の列802、自治体名の列80
3、インセンティブの列804、単位(ポイント)の列
805及び特典の列806へ登録するとともに、生成し
たIDを登録IDの列801に登録する。
【0043】さらに、電力仲介事業者サーバ3の参加登
録処理部4は、コンソーシアム端末1から受信したデー
タ、すなわち発電所名、発電所の所在地、発電所の連絡
先(電話番号及びメール・アドレス)、発電所の発電規
模、発電所の代表者名、発電の種別及び電力単価を、そ
れぞれ図9に示す発電所詳細管理テーブルの発電所名の
列902、所在地の列903、連絡先の列904、発電
規模の列905、代表者名の列906、種別の列907
及び電力単価の列908へ登録するとともに、生成した
IDを登録IDの列901に登録する。なお、コンソー
シアム管理テーブル及び発電所詳細管理テーブルを別々
に構成したが、1つのテーブルとして構成してもよい。
【0044】以上のように、電力仲介事業者サーバ3の
参加登録処理部4がコンソーシアム端末1から受信した
データをコンソーシアム情報DB8に登録すると、参加
許可を示すための情報を生成し、生成したID及び参加
許可通知をコンソーシアム端末1に対して送信する(ス
テップS713)。なお、IDに対応してパスワードを
生成してコンソーシアム情報DB8に登録し、コンソー
シアム端末1に送信するようにしても良い。当該ID及
びパスワードにより次回以降のアクセス時には認証を行
った後で各種サービスを提供するものである。コンソー
シアム端末1は、電力仲介事業者サーバ3からID及び
参加許可を受信するとWebブラウザにより表示装置に
表示する(ステップS715)。このようにすれば、簡
単にコンソーシアムDの登録を電力仲介事業者サーバ3
に対して行うことができるようになる。但し、ステップ
S711及びS713については、電力仲介事業者の担
当者が登録作業を行い、さらにID及び参加許可を表す
情報を含む通知を例えば郵便などにて行うようにしても
良い。コンソーシアム端末1から登録申請を行っている
が、オフラインにて登録申請を行うようにしても良い。
【0045】一方、電力仲介事業者サーバ3の参加登録
処理部4がステップS707における入力データの確認
処理において参加登録に問題があると判断した場合(ス
テップS709:Noルート)、コンソーシアム端末1
に対して拒否理由を含む参加拒否を通知する(ステップ
S717)。コンソーシアム端末1は、電力仲介事業者
サーバ3から参加拒否通知を受信すると表示装置に表示
する(ステップS719)。なお、参加拒否通知につい
ても郵便などにより電力仲介事業者Eの担当者が行うよ
うにしても良い。
【0046】なお、参加が認められなかったコンソーシ
アムD側はデータを修正するなどして、再度電力仲介事
業者サーバ3へ送信し直すことができる。この場合、電
力仲介事業者サーバ3は、ステップS705以降の処理
を実施する。
【0047】次に、図10を用いて、需要家Fが本実施
の形態における電力取引市場に参加するため、需要家端
末2を操作して電力仲介事業者サーバ3へ需要家参加登
録を行うための処理について説明する。
【0048】最初に、需要家Fは需要家端末2を操作し
て電力仲介事業者サーバ3にアクセスさせ、当該アクセ
スに応じて電力仲介事業者サーバ3の参加登録処理部4
は当該アクセスに応じて電力取引市場への参加登録を行
うためのWebページ・データを送信する。需要家端末
2は、電力仲介事業者サーバ3から当該Webページ・
データを受信し、Webブラウザにより表示装置に表示
する。このWebページには、例えば需要家の企業名
(企業に限定されず一般的には名称)、所在地、連絡先
(電話番号及び需要家Fのメール・アドレス)、受電規
模、代表者名及び業種等を入力又は選択するための入力
・選択欄などが含まれている。需要家Fがこれらのデー
タを入力又は選択すると、需要家端末2は入力データを
受け付け(ステップS1001)、需要家Fが例えばW
ebページに含まれる送信ボタンをクリックして送信指
示を行うと、需要家端末2はネットワークを介して電力
仲介事業者サーバ3へ入力データを送信する(ステップ
S1003)。
【0049】電力仲介事業者サーバ3の参加登録処理部
4は需要家端末2から入力データを受信すると(ステッ
プS1005)、一旦記憶装置に格納する。そして、入
力データの内容を所定の基準にて確認する確認処理を行
う(ステップS1007)。もし問題がなければ(ステ
ップS1009:Yesルート)、所定のルールに従っ
てIDを生成し、生成したIDに対応づけて需要家端末
2からの受信データを需要家情報DB9に登録する(ス
テップS1011)。パスワードを生成して、IDと共
に登録するようにしても良い。この場合、需要家Fは、
この後電力仲介事業者サーバ3にアクセスする際にはI
D及びパスワードによりログインして、各種サービスを
受けることが出来るようになる。
【0050】需要家情報DB9に格納されるデータの一
例を図11に示す。この図11の例では、登録IDの列
1101と、需要家の企業名(名称)の列1102と、
所在地の列1103と、連絡先の列1104と、受電規
模の列1105と、代表者名の列1106と、業種の列
1107と、過去の契約内容の列1108と、発電所名
の列1109と、ポイントの列1110とが含まれてい
る。
【0051】電力仲介事業者サーバ3の参加登録処理部
4は、需要家端末2から受信したデータ、すなわち企業
名、所在地、連絡先(電話番号及びメール・アドレ
ス)、受電規模、代表者名及び業種を、それぞれ需要家
情報DB9の企業名の列1102、所在地の列110
3、連絡先の列1104、受電規模の列1105、代表
者名の列1106、及び業種の列1107に登録する共
に、生成したIDを登録IDの列1101に登録する。
なお、過去の契約内容の列1108、発電所名の列11
09及びポイントの列1110は、この時点ではデフォ
ルト状態(例えばNull状態)として記憶されてい
る。
【0052】このように電力仲介事業者サーバ3の参加
登録処理部4が需要家端末2から受信したデータを登録
すると、参加許可を表す情報を生成し、生成したID及
び参加許可を表す情報を含む通知を需要家端末2に対し
て送信する(ステップS1013)。需要家端末2は、
電力仲介事業者サーバ3からID及び参加許可の通知を
受信すると表示装置に表示する(ステップS101
5)。このように需要家Fは電力取引市場に参加するた
めの登録を簡単に実施することができるようになる。な
お、ステップS1007以降の処理については電力仲介
事業者Eの担当者が順次実施するようにしても良い。ま
た、需要家Fはオフラインにて参加登録を行うようにし
ても良い。
【0053】一方、電力仲介事業者サーバ3の参加登録
処理部4がステップS1007における入力データの確
認処理の結果、入力データに問題があると判断した場合
(ステップS1009:Noルート)、拒否理由をつけ
た参加拒否を需要家端末2に対して通知する(ステップ
S1017)。需要家端末2は、電力仲介事業者サーバ
3から参加拒否通知を受信すると表示装置に表示する
(ステップS1019)。なお、参加が認められなかっ
た需要家Fはデータを修正するなどして、再度電力仲介
事業者サーバ3へ送信し直すことができる。この場合、
電力仲介事業者サーバ3はステップS1005以降の処
理を行う。
【0054】次に、図12を用いて、電力仲介事業者サ
ーバ3の取引処理部5に関連するメニュー登録処理(図
6:ステップS605)乃至最適供給計算処理(ステッ
プS611)について説明する。最初に、コンソーシア
ムD側の操作者はコンソーシアム端末1を操作して電力
仲介事業者サーバ3にアクセスさせ、電力仲介事業者サ
ーバ3は当該アクセスに応じて供給電力申出情報の入力
用Webページ・データをコンソーシアム端末1に送信
する。コンソーシアム端末1は当該供給電力申出情報の
入力用のWebページ・データを受信し、Webブラウ
ザにより表示装置に表示する。
【0055】この供給電力申出情報の入力用のWebペ
ージには、例えばID、最低価格、電力の供給可能量、
最低契約期間、及び最低供給量等の供給電力申出情報を
入力又は選択するための入力・選択欄などが含まれてい
る。なお、IDとしては、図7のステップS715にお
いて付与されたIDが用いられる。但し、これより前に
ログインが行われるような場合にはIDの入力は求めら
れない。
【0056】操作者がこれらのデータを入力又は選択す
るとコンソーシアム端末1はデータ入力を受付け(ステ
ップS1201)、操作者がWebページに含まれる送
信ボタンをクリックすることにより送信指示を行うと、
コンソーシアム端末1はネットワークを介して電力仲介
事業者サーバ3へ入力データを送信する(ステップS1
203)。
【0057】電力仲介事業者サーバ3の取引処理部5に
含まれるメニュー登録処理部51は、コンソーシアム端
末1からID、最低価格、電力の供給可能量及び最低契
約期間等の情報を受信すると、コンソーシアム情報DB
8のコンソーシアム管理テーブルに登録する(ステップ
S1205)。具体的には、受信したIDに対応したレ
コードにおける最低価格の列807に最低価格を、供給
可能量の列808に電力の供給可能供給量を、最低契約
期間の列809に最低契約期間を、最低供給量の列81
0に最低供給量をそれぞれ登録する。電力仲介事業者サ
ーバ3内の取引処理部5のメニュー登録処理部51は、
各コンソーシアムD側から供給電力申出情報を受信する
毎に、上述のようにコンソーシアム情報DB8に含まれ
るコンソーシアム管理テーブルの対応レコードにデータ
を登録する。
【0058】これにより需要家Fに対してインセンティ
ブや入札条件等を提示することができ、また需要家Fか
らの入札を受け付けることができるようになる。
【0059】一方、需要家Fは電力仲介事業者Eを介し
て電力を購入する場合には需要家端末2を操作して電力
仲介事業者サーバ3にアクセスさせ、例えば図3に示し
たような電力選択メニュー・ページの中から特定の発電
所(産地)を選択して、需要家端末2に特定の発電所の
電力販売ページにアクセスさせる(ステップS120
7)。電力仲介事業者サーバ3の取引処理部5内の入札
処理部52は、需要家端末2からのアクセスに応じて、
選択された発電所の名称、需要家へのインセンティブ情
報、供給可能電力情報、最低価格(又は現在の入札最高
価格)、最低供給量等の情報を含むWebページ・デー
タをコンソーシアム情報DB8等を参照して生成し、需
要家端末2に送信する(ステップS1209)。需要家
端末2は、発電所名、需要家へのインセンティブ情報及
び供給可能電力量等を含むWebページ・データを受信
し、表示装置に表示する(ステップS1211)。ここ
で、需要家Fは、選択した発電所の入札条件やインセン
ティブの内容を確認し、当該発電所から電力を購入する
ため入札に参加するか否かを判断する。
【0060】もし、選択した発電所から電力を購入する
ための入札に参加する場合には、入札処理(ステップS
1215及びステップS1213)に移行する。一方、
他の発電所についての入札条件やインセンティブ内容を
確認したい場合には図3に示したような電力選択メニュ
ー・ページに戻る。
【0061】ここでは図13の入札処理について先に説
明する。まず需要家Fは、需要家端末2を操作して、需
要家FのID、入札価格、使用予定電力量、契約期間の
情報を含む需要家入札情報を入力し、入札指示を行う。
すなわち、需要家端末2は、需要家FのID、入札価
格、使用予定電力量、契約期間の情報を含む需要家入札
情報の入力を受け付け、電力仲介事業者サーバ3に送信
する(ステップS1303)。なお、選択した発電所の
識別情報も入力・送信される場合もある。また、入札価
格は選択した発電所の最低価格以上でなければならず、
使用予定電力量は最低供給量より多くなければならず、
契約期間も最低契約期間以上でなければならない。電力
仲介事業者サーバ3の取引処理部5内の入札処理部52
は、需要家端末2から需要家FのID、入札価格、使用
予定電力量、契約期間の情報を含む需要家入札情報を受
信し、入札情報記憶部に登録する(ステップS130
3)。入札処理部5は、受信した需要家入札情報を検査
し、入札情報が妥当であるかを判断する(ステップS1
305)。すなわち、入札価格が選択した発電所の最低
価格以上であるか、使用予定電力量が最低供給量以上で
あるか、契約期間が最低契約期間以上であるかといった
ことを確認する。もし、需要家入札情報が選択発電所の
入札条件との関係で妥当でないと判断された場合には
(ステップS1305:Noルート)、入札処理部52
は不適当な入札情報のため再入札を促す情報を含む再入
札要請情報を生成し、当該不適当な入札情報を送信して
きた需要家端末2に送信する(ステップS1309)。
需要家端末2は、電力仲介事業者サーバ3から再入札要
請情報を受信すると、表示装置に表示する(ステップS
1311)。
【0062】また、入札処理部52は、需要家入札情報
が選択発電所の入札条件との関係で妥当と判断された場
合であっても、さらに選択発電所についての入札状況を
確認し、今回の需要家入札情報に基づく入札により、当
該選択発電所に対するいずれかの入札に供給不足が発生
したか判断する(ステップS1307)。例えば、選択
発電所の供給可能量が10KWであり、第1の需要家に
より8KW分入札されている状態において、5KW分の
入札を第2の需要家がしようとするならば、同じ入札価
格では第2の需要家は落札できない。すなわち、第2の
需要家の入札が第1の需要家の入札と同じ価格であれば
第2の需要家には供給不足が発生することになる。従っ
て、第2の需要家が5KWの供給を受けるためには入札
価格を高くする必要がある。
【0063】従って、供給不足が発生した入札に係る需
要家Fに対して供給不足が発生するために再入札を促す
情報を含む再入札情報を生成し、当該供給不足が発生し
た入札に係る需要家Fに対して再入札情報を含む例えば
電子メールを送信する(ステップS1309)。需要家
Fは、需要家端末2を操作して、電力仲介事業者サーバ
3からの再入札要請情報を含む電子メールを受信し、表
示装置に表示する(ステップS1311)。
【0064】いずれにせよ再入札を促す情報を含む再入
札要請情報を受信した場合には、需要家Fは再入札を実
施するか又は入札をあきらめるか、若しくは他の発電所
についての入札を行うかを判断して、必要な処理を需要
家端末2に実施させる。すなわち、再入札を実施する場
合には(ステップS1313:Yesルート)、ステッ
プS1301に戻る。一方、再入札を実施しない場合及
び再入札要請情報を受信していない場合(ステップS1
313:Noルート)、電力仲介事業者サーバ3からの
落札情報などを受信するまで特に処理を行わない。
【0065】需要家入札情報の受け付けは入札期限まで
行われ、ステップS1303乃至ステップS1309も
入札期限まで繰り返し実施される(ステップS131
5:Noルート)。但し、入札期限を経過した場合には
(ステップS1315:Yesルート)、入札処理部5
2は、入札情報記憶部に格納された入札情報に基づき、
各発電所について落札者を決定し、落札情報(落札者、
使用予定量、落札価格及び契約期間)を落札情報記憶部
に登録する(ステップS1317)。
【0066】そして各落札者に対して落札情報及び落札
情報に基づく契約の諾否問い合わせの情報を例えば電子
メールにて送信する(ステップS1319)。落札者で
ある需要家Fは、需要家端末2を操作して、落札情報及
び落札情報に基づく契約の諾否問い合わせ情報を含む電
子メールを受信し、表示装置に表示する(ステップS1
321)。なお、落札されなかった者へも通知を行うよ
うにしてもよい。
【0067】また、入札処理部52は、各コンソーシア
ムDへ落札情報に基づく供給電力情報(購入需要家情
報、購入電力量等)及び契約諾否の問い合わせ情報を例
えば電子メールにて送信する(ステップS1323)。
【0068】このような処理を実施することにより、ブ
ランド電力の競売を行い、落札者を決定することができ
るようになる。
【0069】図12の処理に戻って、入札処理(ステッ
プS1213及びS1215)の後、落札者である需要
家Fは、需要家端末2を操作して電力仲介事業者サーバ
3にアクセスし、落札情報に基づく条件にて契約するか
否かの契約諾否情報を電力仲介事業者サーバ3に送信す
る(ステップS1221)。
【0070】また、コンソーシアムD側の操作者もコン
ソーシアム端末1を操作して、電力仲介事業者サーバ3
からの落札情報に基づく供給電力情報及び契約諾否問い
合わせ情報を含む電子メールを受信し、表示装置に表示
する(ステップS1217)。そして、コンソーシアム
D側の操作者は、落札情報に基づく供給電力情報及び契
約諾否問い合わせ情報を検討して、契約の諾否を判断す
る。そして、コンソーシアム端末1に電力仲介事業者サ
ーバ3へアクセスさせ、電力仲介事業者サーバ3へ供給
電力情報に基づく条件にて契約するか否かを表す契約諾
否情報を送信させる(ステップS1219)。
【0071】電力仲介事業者サーバ3の取引処理部5内
の契約処理部53は、コンソーシアム端末1及び需要家
端末2から契約諾否情報を受信し(ステップS122
3)、一旦記憶装置に格納する。そして、契約応諾を表
す契約諾否情報を受信した場合には、契約処理部53は
契約情報を契約情報管理DB11(対コンソーシアム)
及び契約情報管理DB12(対需要家)に登録する(ス
テップS1225)。但し、電力供給側のコンソーシア
ムDと電力需要側の需要家Fの双方が契約に応諾しなけ
れば、電力供給できないので、契約情報の登録は行われ
ない。
【0072】需要者F側の契約内容は、電力仲介事業者
Eを介して落札情報に係る発電事業者Aから使用予定電
力量の電力を落札価格で契約期間の間供給を受けるとい
うものである。このような契約の内容が契約情報管理D
B12(対需要家)に登録される。また、コンソーシア
ムD側の契約内容は、電力仲介事業者Eを介して落札者
である需要家Fに、落札情報に係る使用予定量の電力を
落札価格で契約期間の間供給するというものである。な
お、コンソーシアムD側の契約内容は、全ての落札者に
係る落札情報を統合したものとなる。そして、このよう
な契約の内容が契約情報管理DB11(対コンソーシア
ム)に登録される。
【0073】契約情報管理DB12(対需要家)に格納
されるデータの一例を図14を用いて説明する。図14
の例では、需要家Fの登録IDの列1401と、登録I
Dに対応する企業名(名称)の列1402と、落札に係
る発電所名の列1403と、当該発電所から供給を受け
る電力の供給量の列1404と、契約期間(自)の列1
405と、契約期間(至)の列1406と、価格の列1
407と、請求金額の列1407とが含まれる。なお、
1の需要家Fが複数の発電所から供給を受ける場合に
は、例えば複数行に契約内容が登録される場合もあれ
ば、1行に複数の発電所に関する情報が登録される場合
もある。請求金額の列1407には、この段階ではデー
タは登録されず、実際に請求金額が計算された段階にて
登録される。
【0074】また、契約情報管理DB11(対コンソー
シアム)に格納されるデータの一例を図15を用いて説
明する。図15の例では、コンソーシアムDの登録ID
の列1501と、供給先の需要家Fの登録IDの列15
03と、供給量の列1504と、契約期間(自)の列1
505と、契約期間(至)の列1506と、価格の列1
507と、支払い金額の列1508とが含まれる。支払
い金額の列1508には、この段階ではデータは登録さ
れず、実際に支払い金額が計算された段階にて登録され
る。
【0075】そして、電力仲介事業者Eとコンソーシア
ムD、電力仲介事業者Fと需要家Fとの全ての契約が契
約情報管理DB11及び12に登録された段階にて、電
力仲介事業者サーバ3の取引処理部5内の最適供給計算
処理部54が最適供給計算処理を実施する(ステップS
1227)。この最適供給計算処理については、図16
乃至図21を用いて説明する。
【0076】図12のような処理を実施することによ
り、メニュー登録処理(図6:ステップS605)乃至
最適供給計算処理(ステップS611)を実施すること
ができるようになる。
【0077】次に図16乃至図21を用いて最適供給計
算処理について説明する。最初に図16乃至図18を用
いて具体例を説明して、処理の概要を明らかにした上で
処理フローを説明することとする。図16の例では、エ
リアAとエリアBとエリアCとエリアDとが設けられて
いる。契約上では、エリアAの発電事業者からエリアD
の需要家に100供給し、エリアBの発電事業者からエ
リアCの需要家に100供給し、エリアDの発電事業者
からエリアBの需要家に30供給し、エリアCの発電事
業者からエリアBの需要家に10供給し、エリアCの発
電事業者からエリアAの需要家に40供給するようにな
っている。
【0078】すなわち、エリアAでは、エリアAの発電
事業者が供給することになった供給電力量(OUT)が
100であり、エリアAの需要家の使用予定電力量(I
N)が40となっており、相殺するとエリアAは60だ
け余剰が生じる。また、エリアBでは、エリアBの発電
事業者が供給することになった供給電力量(OUT)が
100であり、エリアBの需要家の使用予定電力量(I
N)が60となっており、相殺するとエリアBは60だ
け余剰が生じる。エリアCでは、エリアCの発電事業者
が供給することになった供給電力量(OUT)が50で
あり、エリアCの需要家の使用予定電力量(IN)が1
00となっており、相殺するとエリアCは50だけ不足
が生ずる。エリアDでは、エリアDの発電事業者が供給
することになった供給電力量(OUT)が30であり、
エリアDの需要家の使用予定電力量(IN)が100と
なっており、相殺するとエリアDは70だけ不足が生ず
る。
【0079】また、エリアAからエリアBへは送電可能
になっておりその際のコストは電力量1に対して3(四
角で囲んだ値)である。エリアAからエリアCへは送電
可能になっておりその際のコストは電力量1に対して3
(四角で囲んだ値)である。エリアCからエリアBへは
送電可能になっておりその際のコストは電力量1に対し
て3(四角で囲んだ値)である。エリアCからエリアD
へは送電可能になっておりその際のコストは電力量1に
対して3(四角で囲んだ値)である。エリアBからエリ
アDへは送電可能になっておりその際のコストは電力量
1に対して2(四角で囲んだ値)である。また、各エリ
ア間の送電は電力量60までしか許されていない。な
お、このような情報は送電管理情報DB10に格納され
ている。
【0080】次に、相殺後の余剰又は不足電力量をエリ
ア間で融通するため、そのコストを計算することにす
る。コストの計算結果は図17に示すとおりである。図
17に示された目的の列は、経路の始点エリアと終点エ
リアとを示すための列であって、余剰電力が存在するエ
リアAから不足電力が存在するエリアCへ送電する場合
と、余剰電力が存在するエリアAから不足電力が存在す
るエリアDへ送電する場合と、余剰電力が存在するエリ
アBから不足電力が存在するエリアCへ送電する場合
と、余剰電力が存在するエリアBから不足電力が存在す
るエリアDへ送電する場合とが含まれる。
【0081】図17に示された経路の列は、具体的な経
路を示すための列であり、コストの列は具体的な経路に
対応するコストを示すための列である。すなわち、エリ
アAからエリアCに電力50を送電する場合には、エリ
アAから直接エリアCに送電するルート(コストは15
0)、エリアAからエリアBを介してエリアCに送電す
るルート(コストは300)、エリアAからエリアB及
びエリアDを介してエリアCに送電するルート(コスト
は400)が存在する。また、エリアAからエリアDに
電力60を送電する場合には、エリアAからエリアBを
介してエリアDに送電するルート(コストは300)、
エリアAからエリアCを介してエリアDに送電するルー
ト(コストは360)、エリアAからエリアC及びエリ
アBを介してエリアDに送電するルート(コストは48
0)、エリアAからエリアB及びエリアCを介してエリ
アDに送電するルート(コストは540)が存在する。
エリアBからエリアCに電力50を送電する場合には、
エリアBから直接エリアCに送電するルート(コストは
150)、エリアBからエリアDを介してエリアCに送
電するルート(コストは250)、エリアBからエリア
Aを介してエリアCに送電するルート(コストは30
0)が存在する。エリアBからエリアDに電力60を送
電する場合には、エリアBから直接エリアDに送電する
ルート(コストは120)、エリアBからエリアCを介
してエリアDに送電するルート(コストは360)、エ
リアBからエリアA及びエリアCを介してエリアDに送
電するルート(コストは540)が存在する。
【0082】このような具体的な送電ルート及びコスト
を特定した後に、図16の状態における最終的な送電パ
ターンを決定する。ここでは、電力不足のエリアDを最
初の需要充足地として選択し、電力余剰のエリアBを最
初の供給地として選択する。エリアDにエリアBから電
力を供給する場合に最もコストが低い送電ルートは、図
17のテーブルを参照すればエリアBからエリアDに直
接送電するルートである事がわかる。このコストは12
0である。エリアBからエリアDへの送電線に電力量6
0が割り当てられ、コストが120であることが登録さ
れる。
【0083】但し、エリアDの電力不足量は70である
が、エリアBの電力余剰量は60であるから電力量60
しか供給できず、この状態ではまだエリアDの電力量は
10だけ足りない。従って、余剰電力が存在するエリア
AからエリアDに電力量10を供給するものとする。エ
リアAからエリアDに電力を供給する場合に最もコスト
が低い送電ルートは、図17のテーブルを参照すればエ
リアAからエリアBを経由してエリアDに送電するルー
トであることがわかる。但し、エリアBからエリアDへ
の送電線には電力量60が既に割り当てられているの
で、これ以上電力を送電することはできない。すなわ
ち、最もコストが低い送電ルートを使用することはでき
ない。次にコストが低いルートはエリアAからエリアC
を介してエリアDに送電するルートであることがわか
る。このルートで送電する電力量は10であるから、コ
ストは60(=10×(3+3))である。従って、エ
リアAからエリアCへの送電線に電力量10が割り当て
られ、エリアCからエリアDへの送電線に電力量10が
割り当てられ、コストが60であることが登録される。
これにてエリアDの電力不足は解消された。
【0084】一方電力量50の供給不足を生じているの
はエリアCであり、供給可能な電力余剰を生じているエ
リアはエリアAのみである。従って、エリアAからエリ
アCへ送電することになるが、図17を参照して、エリ
アAからエリアCへの最もコストの安い送電ルートはエ
リアAから直接エリアCに供給するルートである。な
お、エリアAからエリアDへの送電線には電力量10が
割り当てられているが、電力量50であれば送電可能で
ある。従って、この送電ルートが採用され、エリアAか
らエリアCへの送電線にトータル電力量60が割り当て
られ、コスト150も登録される。
【0085】以上をまとめると、総コストは120+6
0+150=330である。また、送電パターンとし
て、図18(1)に示されたように、エリアBからエリ
アDへ電力量60、エリアAからエリアCへ電力量6
0、エリアCからエリアDへ電力量10供給することが
決定された。なお、本例では契約内容に従った電力供給
が実施される。すなわち、エリアAの発電事業者は10
0、エリアBの発電事業者は100、エリアCの発電事
業者は50、エリアDの発電事業者は30だけ発電する
ものとしている。
【0086】次に、電力不足のエリアCを最初の需要充
足エリアとして選択し、電力余剰のエリアBを最初の供
給エリアとして選択する。この場合、エリアBからエリ
アCへ電力50を供給する最もコストが安いルートは、
エリアBから直接エリアCへ供給するルートであり、コ
ストは150である。この送電ルートを採用して、エリ
アBからエリアCへの送電線に電力量50が割り当てら
れ、コスト150が登録される。但し、エリアBの余剰
電力のうち電力量10だけが残ってしまう。次に、残り
の電力不足のエリアDにエリアBの余剰電力量10を供
給することを考える。この場合の最もコストが安いルー
トはエリアBから直接エリアDに送電するルートであ
り、コストは20(=10×2)である。しかし、エリ
アDの電力不足は60(=70−10)であり、残りの
電力供給エリアであるエリアAからエリアDに電力量6
0を送電することになる。図17を参照すると、エリア
AからエリアDへ送電する場合に最もコストが安いルー
トはエリアAからエリアBを経由してエリアDに送電す
るものであることが分かる。しかし、既にエリアBから
エリアDに電力量10を供給することになっているの
で、さらに電力量60を供給することはできない。従っ
て図17を参照して次にコストが安いルートを特定する
と、エリアAからエリアCを介してエリアDに供給する
ルートである。この場合には、エリアAからエリアCへ
の送電線には電力量60が、エリアCからエリアDへの
送電線には電力量60がそれぞれ割り当てられ、コスト
は360が登録される。
【0087】以上をまとめると、総コストは150+2
0+360=530である。また、送電パターンは、図
18(2)に示されたように、エリアBからエリアCへ
電力量50、エリアBからエリアDへ電力量10、エリ
アAからエリアCへ電力量60、エリアCからエリアD
へ電力量60供給することが決定された。なお、本例で
は契約内容に従った電力供給が実施される。但し、総コ
ストは最初の送電パターンの方が安価であるから図18
(2)の送電パターンは採用されない。
【0088】なお、第2の送電パターンを決定する際
に、エリアBからエリアDに電力量10を供給すること
としたが、先にエリアAからエリアDに送電することに
すると、エリアAからエリアBを経由してエリアDに送
電することになる。このコストは300であり、この段
階で総コストが450(=150+300)であり、第
1の送電パターンの方が安価になるため、これ以上の処
理を中止することができる。
【0089】以上のように、需要充足エリア及び電力供
給エリアの選択順を変更することにより、送電パターン
及びコストを決定する。図16の例において、第3の送
電パターンを決定するために、最初の需要充足エリアを
エリアDとし、最初の電力供給エリアとしてエリアAを
選択した場合には、図17を参照すると最もコストが安
いルートはエリアAからエリアBを介してエリアDに送
電するルートであり、コストは300となる。但し、エ
リアDでは電力量10がまだ不足しているので、エリア
Bから10を供給することになる。但し、最もコストが
安いルートであるエリアBから直接エリアDへ供給する
ルートは送電容量60を超えるために使用できない。従
って、次にコストが安いエリアBからエリアCを経由し
て電力量10を供給するルートが採用される。このため
のコストは60である。次の需要充足エリアはエリアC
であり、電力供給エリアはエリアBであり、エリアBか
らエリアCに直接供給するルートが使用できる。従って
コストは150となる。総コストは510であり、送電
パターンは図18(3)に示すような形となる。但し、
第1の送電パターンの方が安価になるため、採用されな
い。
【0090】図16の例において第4の送電パターンを
決定するために、最初の需要充足エリアをエリアCと
し、最初の電力供給エリアとしてエリアAを選択した場
合には、エリアAからエリアCに電力量50を最も安く
供給するルートは、エリアAから直接エリアCへ供給す
るルートであり、コストは150である。エリアAの供
給可能電力は10余っているので、このエリアAの電力
量10は需要充足エリアであるエリアDに供給される。
この場合に最もコストが安いルートはエリアAからエリ
アBを経由してエリアDに供給するルートであり、この
場合のコストは50である。エリアDでは電力量60が
まだ不足しているので、エリアBから残りの電力量を供
給してもらうことになる。エリアBからエリアDへの経
路のうち最もコストが安いルートは直接エリアBからエ
リアDに供給するルートではあるが、このルートは送電
容量60を超えてしまうので採用できない。次に安いル
ートはエリアBからエリアCを経由してエリアDに供給
するルートであり、コストは360である。総コストは
560となり、図18(4)のような送電パターンとな
る。但し、第1の送電パターンの方が安価になるため、
採用されない。
【0091】なお、第4の送電パターンは、エリアAか
らエリアCへの供給を決定した後に、エリアAからエリ
アDへの供給を決定せずに、エリアBからエリアDへの
供給を決定することも可能である。この場合の送電パタ
ーン(図18(5))は、第1の送電パターンと同じに
なる。
【0092】従って図16のような状態において最もコ
ストが安い送電パターンは、エリアBからエリアDに電
力量60を送電し、エリアAからエリアCに電力量60
を送電し、エリアCからエリアDに電力量10を送電す
るパターンであり、この場合のコストは330となる。
【0093】以上述べた具体例をまとめると、図19に
示すような処理を最適供給計算処理部54が実施する。
すなわち、まず契約内容に従って決定される各エリアに
おける電力供給量及び電力需要量を計算し、記憶装置に
格納する(ステップS1901)。電力供給量は当該エ
リアを買電エリアとして指定した全需要家Fの使用予定
電力量の総和である。電力需要量は、当該エリアに存在
している需要家Fの使用予定電力量の総和である。そし
て、各エリア内において電力供給量と電力需要量を相殺
し、相殺後の差し引き電力供給量の方が多い電力供給エ
リアと相殺後の差し引き電力需要量の方が多い電力需要
エリアを決定し、記憶装置に格納する(ステップS19
03)。そして、電力供給エリアから電力需要エリアへ
の全送電ルートを決定し、各ルートのコストを計算し、
記憶装置に格納する(ステップS1905)。この際計
算されるコストは電力供給エリアにおける差し引き電力
供給量又は電力需要エリアの差し引き電力需要量のいず
れか少ない方を供給するものとしてコスト計算する。
【0094】この処理において用いられるのが、送電管
理情報DB10に格納された送電管理テーブル及び託送
料金管理テーブルである。送電管理テーブルの一例を図
20に示す。図20の例では、エリアIDの列2001
と、エリア名の列2002と、当該エリアに隣接する第
1の隣接エリアの列2003と、当該エリアに隣接する
第2の隣接エリアの列2004と、当該エリアに隣接す
る第3の隣接エリアの列2005などが含まれる。この
データにより可能な送電ルートを決定することができ
る。また、託送料金管理テーブルの一例を図21に示
す。図21の例では、エリアIDの列2101と、エリ
ア名の列2102と、当該エリアを通過する際の託送料
金の列2103とが含まれる。これにより可能な送電ル
ート上の各エリアの託送料金の情報を得ることができる
ようになる。
【0095】次に、1つの未処理の電力需要エリアを選
択する(ステップS1907)。そして、送電容量(例
えば送電管理情報DB10に格納された各エリアのデー
タを用いる。但し、過去の送電実績から各エリアでの送
電可能量を予測する処理を実施し、当該予測値を用いる
ようにしてもよい。また、送電容量は送電線予約可能値
とも呼ばれる。)及びこの段階において割り当て済み電
力供給状態を考慮した上で、選択された電力需要エリア
の需要を満たす最もコストが安い送電ルートを決定する
(ステップS1909)。次に、全ての電力需要エリア
について送電容量を考慮した上で最もコストが安い送電
ルートを決定したか判断する(ステップS1911)。
もし、未処理の電力需要エリアが存在する場合にはステ
ップS1907に戻って処理を実施する。一方、全ての
電力需要エリアについて最もコストが安い送電ルートを
決定している場合には、全電力需要エリアに対する最安
送電ルートの情報及びコストを記憶装置に格納する(ス
テップS1913)。例えば図18に示すような情報及
びコストを格納する。
【0096】そして、電力需要エリア及び電力供給エリ
アの全ての決定順番について処理したか判断する(ステ
ップS1915)。上で述べた例でも電力需要エリアの
選択順番や電力供給エリアの選択順番によって可能な送
電ルート及びコストは異なっている。従って、全ての電
力需要エリア及び電力供給エリアの全ての決定順番につ
いて処理するまではステップS1907に戻って処理を
行う。一方、電力需要エリア及び電力供給エリアの全て
の決定順番について処理が終了した場合には、ステップ
S1913において記憶装置に格納された全送電ルート
の組み合わせである送電パターンのうち、最もコストが
安い送電パターンを選択し、当該送電パターンの情報及
び電力供給態様(本実施の形態では各コンソーシアムD
との契約内容のまま)を記憶装置に登録する(ステップ
S1917)。また、当該送電パターンに関する電力供
給計画情報を送電事業者G宛に例えば電子メール等によ
り送信する(ステップS1919)。送電事業者Gは電
力供給計画情報に基づき電力供給に支障が生じないよう
な処置を講ずる。さらに、各コンソーシアムへ送電パタ
ーンに係る電力供給情報を例えば電子メール等により送
信する(ステップS1921)。コンソーシアムDの発
電事業者Aによる電力供給の用に供するためである。但
しステップS1921は省略し得る。
【0097】以上のような処理を実施することにより、
所定の制約条件を満たし且つ託送料金を抑えた送電パタ
ーンを決定することができるようになる。但し、需要家
Fからは需要家Fとの契約に従って、選択した買電エリ
アから送電しているものとして託送料金を徴収する。本
最適供給計算処理により得られた送電パターンによる託
送費用と、需要家Fから徴収する託送料金との差額が電
力仲介事業者Eの利益及び需要家Fに付与されるポイン
ト等の一部費用の原資となる。
【0098】なお、最適化のためのアルゴリズムは一例
であって、他のアルゴリズムを使用する場合もある。例
えば、相殺の結果、遠くはなれたエリア間でのみ電力の
供給を行わなければならない場合には、上述のアルゴリ
ズムでは必ずしも最適な送電パターンが決定されない場
合がある。従って、より複雑なアルゴリズムを使用する
ような場合もある。又、各発電所の電力の供給量も調整
するアルゴリズムを採用する場合もある。
【0099】次に、契約期間終了後の処理を図22乃至
図25を用いて説明する。なお、契約期間終了後の処理
としては図6のステップS613及びステップS615
があるが、ここでは図22を用いて決済処理について説
明する。なお、契約期間の終了は、契約情報管理DB1
1(対コンソーシアム)及び契約情報管理DB12(対
需要家)に格納された契約期間の情報から判断する。ま
た、各需要家Fの電力使用量については実績情報DB1
4(対需要家)に登録されており、コンソーシアムD側
の各発電事業者Aの供給電力量については実績情報DB
13(対コンソーシアム)に登録されているものとす
る。これらの情報については、計測機器からネットワー
クを介して取得するような構成であってもよいし、係員
による計測結果が端末からネットワークを介して電力仲
介事業者サーバ3に送信されてくるような構成にしても
よい。さらに、電力仲介事業者Eにオフラインで通知さ
れたデータを電力仲介事業者Eの担当者が登録するよう
な構成であってもよい。
【0100】いずれにせよ、電力仲介事業者サーバ3の
決済処理部6は、契約期間が満了した各需要家Fについ
て電力使用量に基づく電力使用料金並びにその買電エリ
アと所在エリアとの距離及び電力使用量に基づく託送料
金などから請求金額を計算し、さらに電力使用量及びそ
の買電エリアと所在エリアとの距離などに基づいて発電
所ポイントを計算する(ステップS2201)。需要家
Fは、使用予定電力量として契約した量よりも少ない量
の電力を使用する場合がある。このような場合であって
も、使用予定電力量分の電力使用料金並びに買電エリア
と所在エリアとの距離及び当該使用予定電力量に基づく
託送料金などから請求金額を計算する。契約不履行に基
づくペナルティを加算してもよい。一方、使用予定電力
量として契約した量よりも多い量の電力を使用する場合
もある。この場合には、実際の電力使用量に基づく電力
使用料金並びにその買電エリアと所在エリアとの距離及
び実際の電力使用量に基づく託送料金、並びに契約不履
行によるペナルティなどから請求金額を計算する。そし
て、請求金額を契約情報管理DB12(対需要家)に登
録する。また、発電所ポイントについては、需要家情報
DB9に登録される。本実施の形態では、発電所名と対
でポイント値の情報が登録される。
【0101】電力仲介事業者サーバ3の決済処理部6
は、請求金額やその内訳などを含む請求書及び付与され
た発電所ポイントの通知を例えば電子メール等により各
需要家Fに送信する(ステップS2203)。需要家F
は、需要家端末2を操作して、電力仲介事業者サーバ3
からの請求書及び発電所ポイント通知を含む電子メール
を受信し、表示装置に表示する(ステップS220
5)。需要家Fは、このような請求書に応じて需要家端
末2を操作して、金融機関サーバ15に対する、電力仲
介事業者Eへの請求金額の支払いのための処理を実施さ
せる(ステップS2207)。なお、この支払いのため
の処理については本発明の要旨ではないので、ここでは
説明を省略する。なお、オンラインでの支払いに限定す
るものではない。また、請求書等については郵便などに
より送付しても良い。
【0102】また、電力仲介事業者サーバ3の決済処理
部6は、各発電所に対する支払い料金の計算を実施する
(ステップS2209)。需要家Fが契約どおりに使用
予定の電力量を使用しており且つ各発電所も契約どおり
電力を供給していれば、各発電所に対する支払いは契約
のとおりとなる。すなわち供給電力量×単価(落札単
価)で計算できる。しかし、需要家Fが契約どおりにで
はなく、より多くの電力を使用した場合には、当該需要
家Fの所在エリアの発電所に超過分の使用電力量×単価
(標準単価(例えばコンソーシアム情報DB8に登録さ
れている電力単価))で計算された料金を加算する。ま
た、発電所の供給電力量が契約を下回った場合には、下
回った供給電力量×単価(落札価格)+ペナルティ分を
差し引く必要がある。なお、例えばここで各送電事業者
Gに対する託送料金を電力使用実績に基づき計算し直
し、記憶装置に登録する。コンソーシアムに対する支払
い料金の情報については契約情報管理DB11(対コン
ソーシアム)に格納する。
【0103】そして、金融機関サーバ15と接続して各
発電所について計算された支払い料金の支払いのための
処理(送金処理)を実施する(ステップS2211)。
同様に各送電事業者Gについて計算された託送料金の支
払い処理も実施される。なお、この処理については本発
明の要旨ではないので、ここでは説明を省略する。
【0104】以上のような処理を実施することにより、
金銭についての決済は完了する。
【0105】次に、図23乃至図25を用いて、需要家
Fに付与された発電所ポイントを使用する場合の処理を
説明する。需要家Fは、需要家端末2を操作して電力仲
介事業者サーバ3にアクセスさせ、電力仲介事業者サー
バ3のポイント利用処理部7はアクセスに応じてポイン
ト利用入力ページ・データを需要家端末2に送信する。
なお、この処理までにいずれの需要家Fがアクセスして
いるのかを電力仲介事業者サーバ3は把握できているも
のとする。需要家端末2は、電力仲介事業者サーバ3か
らポイント利用入力ページ・データを受信すると、表示
装置に表示する。そして、表示画面を見て需要家Fは、
ポイント利用入力ページ・データに従って、使用ポイン
ト数、発電所の識別情報(名称又はID)、及び希望の
商品又は役務(選択可能な場合)、数量等のポイント利
用内容の情報を入力する。需要家端末2は、ポイント利
用内容の情報の入力を受け付け、需要家Fの指示に従っ
て電力仲介事業者サーバ3に送信する(ステップS23
01)。電力仲介事業者サーバ3のポイント利用処理部
7は、需要家端末2からポイント利用内容の情報を受信
すると、一旦記憶装置に格納する(ステップS230
3)。そして、当該ポイント利用内容の情報を需要家情
報DB9に格納された情報を用いて検査する。
【0106】まず、使用した発電所のインセンティブプ
ラン(特典)を利用するものであるかを判断する(ステ
ップS2305)。この処理については、受信したポイ
ント利用内容の情報に含まれる発電所の識別情報と、需
要家情報DB9に登録されている発電所の情報とを比較
して一致するかを確認する。一致しなければ使用した発
電所ではない別の発電所のインセンティブプランを利用
することになるので、本実施の形態では需要者Fにポイ
ント利用上一定のペナルティを与えるため、後に述べる
ポイント変更処理を実施する(ステップS2309)。
一方、一致していることが確認された場合には、ポイン
ト利用内容の情報と需要家情報DB9に登録されている
獲得ポイント数等とを比較して、本需要家Fがインセン
ティブプランを利用可能か否かを判断する(ステップS
2307及びS2311)。例えば、ポイント利用内容
の情報に含まれる使用ポイント数が希望する商品などの
数量からして正しい数値であるか、ポイント利用内容の
情報に含まれる使用ポイント数が獲得ポイント数を上回
っているか、その他の利用不可と判断すべき理由がない
かといったことを確認する。
【0107】もし、何らかの理由で利用不可であると判
断された場合には、利用申請却下通知を需要家端末2に
送信する(ステップS2313)。需要家端末2は、電
力仲介事業者サーバ3から利用申請却下通知を受信し、
表示装置に表示する(ステップS2315)。
【0108】一方、利用可能であると判断された場合に
は、ポイント利用処理部7は、ポイント決裁処理を実施
する(ステップS2317)。この処理については後に
詳述する。また、ポイントを利用した需要家Fに対する
ポイント消去処理を需要家情報DB9に対して実施する
(ステップS2319)。すなわち、使用ポイント数だ
け獲得ポイント数を減じて、需要家情報DB9に登録す
る処理を実施する。そして、ポイント消去通知を例えば
電子メールにて需要家端末2に送信する(ステップS2
321)。需要家端末2は、電力仲介事業者サーバ3か
らのポイント消去通知を受信し、表示装置に表示する
(ステップS2323)。
【0109】このようにすることにより、需要家Fは獲
得ポイントを利用して、商品又は役務の提供を受けるこ
とができる。なお、本実施の形態では獲得ポイントには
対応する発電所が登録されている。基本的には使用した
発電所に係るインセンティブプランを利用してもらうた
めであるが、ポイントを使い切れない場合等に対処する
ため他の発電所に係るインセンティブプランも利用可能
になっており、需要家Fの利便性を高めている。
【0110】次に、図23のステップS2317のポイ
ント決済処理について図24を用いて説明する。最初
に、電力仲介事業者サーバ3のポイント利用処理部7
は、需要者Fが選択したインセンティブプランがポイン
トと交換で商品等を提供する交換型、又はポイントと交
換で割引などが受けられるようになっているため需要家
Fが金銭を支払う値引型のいずれかであるか判断する
(ステップS2401)。交換型であるか否かによって
金銭の支払いの有無など処理が異なるため、この段階に
おいて分岐させている。もし、交換型である場合には、
インセンティブプランの利用通知及び利用申請を行った
需要家Fへの商品等の送付依頼を例えば電子メール等に
より需要家Fが選択した商品等の提供元となるコンソー
シアムDに送信する(ステップS2403)。
【0111】コンソーシアムDの担当者は、コンソーシ
アム端末1を操作して、電力仲介事業者サーバ3からイ
ンセンティブプランの利用通知及び需要家Fへの商品送
付依頼を受信させ、表示装置に表示させる(ステップS
2405)。そして、その内容を確認した上で、当該コ
ンソーシアムDの地場産業事業者Cに商品の送付指示を
送るため商品の送付指示を例えばプリンタなどにより出
力する(ステップS2407)。そして地場産業事業者
Cに商品の送付指示を出す。地場産業事業者Cは、これ
に応じて商品等の発送を実施する。
【0112】一方、値引型の場合には(ステップS24
01:Noルート)、電力仲介事業者サーバ3は、イン
センティブプランの利用通知及び需要家Fへの値引き後
の請求書の送付依頼を例えば電子メール等により需要家
Fが選択した商品等の提供元になるコンソーシアムDに
送信する(ステップS2409)。コンソーシアムDの
担当者は、コンソーシアム端末1を操作して、電力仲介
事業者サーバ3からのインセンティブプランの利用通知
及び需要家Fへの値引き後の請求書の送付依頼を受信さ
せ、表示装置に表示させる(ステップS2411)。コ
ンソーシアムDの担当者は、表示内容を確認して請求書
を作成して、例えばコンソーシアム端末1から電子メー
ルにて利用申請に係る需要家F宛に送信する(ステップ
S2413)。需要家Fは、需要家端末2を操作して、
コンソーシアムDからの請求書に係る電子メールを受信
させ、表示装置に表示させる(ステップS2415)。
需要家Fは、値引き後の請求書を見て、例えば需要家端
末2を金融機関サーバ15にアクセスさせ、値引き後の
金額の支払いのための処理を実施させる(ステップS2
417)。地場産業事業者Cは、コンソーシアムDによ
る入金確認後、商品又は役務の提供を実施する。
【0113】ステップS2407又はステップS241
3の後に、コンソーシアムDの担当者は処理完了通知を
例えば電子メールや電力仲介事業者サーバ3における専
用のページを介して、電力仲介事業者サーバ3に送信す
る(ステップS2419)。電力仲介事業者サーバ3の
ポイント利用処理部7は、コンソーシアムDからポイン
ト利用に係る処理完了通知を受信すると、図23の処理
に戻る(ステップS2421)。
【0114】次に図23のステップS2309における
ポイント変更処理の処理フローを図25を用いて説明す
る。まず、電力仲介事業者サーバ3のポイント利用処理
部7は、コンソーシアム変更に伴うポイントの減価を計
算し、どの程度ポイントが減価されるかについての減価
情報を需要家端末2に送信する(ステップS250
1)。ポイントの減価は、例えば一律50%カットとい
った形であってもよいし、特定の発電所のポイントから
他の特定の発電所のポイントへ変換する場合には、当該
組み合わせについて予めの減価率にて減価するようにし
ても良い。需要家端末2は、電力仲介事業者サーバ3か
ら減価情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS
2503)。
【0115】需要家Fは、表示装置に表示された減価情
報を見て最終的にポイント利用に係るコンソーシアムを
変更するか判断する。もし、変更を受諾する場合には
(ステップS2505:Yesルート)、需要家Fは需
要家端末2を操作して例えば変更受諾ボタンをクリック
することにより変更受諾応答を電力仲介事業者サーバ3
に送信させる(ステップS2507)。電力仲介事業者
サーバ3のポイント利用処理部7は、需要家端末2から
変更受諾応答を受信すると(ステップS2509)、減
価されたポイント値及び変更後のコンソーシアムに係る
発電所名を例えば需要家情報DB9に登録する(ステッ
プS2511)。そして、変更先のコンソーシアムDに
対して補助金を支払うための処理を実施する(ステップ
S2513)。例えば、変更先のコンソーシアムDに対
して電力使用者でない者からポイント利用が要求された
こと及びそのための補助金を支払う旨の電子メールを送
信し、例えば金融機関サーバ15に対して当該変更先の
コンソーシアムDへの補助金支払いのための処理を実施
する。そして、ポイント利用処理部7は変更完了通知を
需要家端末2に送信する(ステップS2515)。需要
家端末2は、電力仲介事業者サーバ3から変更完了通知
を受信し、表示装置に表示する(ステップS251
7)。
【0116】なお、需要家Fがポイントの減価情報を見
て、当該減価を受諾せず、ポイント利用をあきらめる場
合には(ステップS2505:Noルート)、処理を終
了する。すなわち、本実施の形態では、需要家Fから変
更受諾応答がなければ変更処理は途中で中断され、一定
期間後にポイントの変更要求がなかったものとされる。
【0117】以上のような処理を実施することにより、
実際に使用した発電所ではなく別の発電所に関係するイ
ンセンティブプランを使用することができるようにな
る。但し、ポイントは所定の率にて減価されてしまうの
で、不利な部分もあるが、使い切れないポイントがある
場合には有効利用できるようになる。なお、実際に使用
した発電所ではなく別の発電所は、発電所が使用されて
いないのにインセンティブプランを利用されるとコスト
の負担上デメリットもあるが、電力仲介事業者Eから補
助金が出るので、当該デメリットを軽減することもでき
るようになっている。
【0118】以上本発明の一実施の形態を説明したが、
本発明はこれに限定されない。例えば、電子メールを送
信するとした場面では、電子メールではなく、需要家F
又はコンソーシアム若しくは電力供給事業者専用のペー
ジにて情報の送信を行うようにしてもよい。
【0119】また、本実施の形態ではコンソーシアムD
の存在を前提としたが、必ずしもコンソーシアムDを構
成しなければならないわけではない。例えば発電事業者
Aが任意の商品等提供事業者と提携するよう構成であっ
てもよい。すなわち、地方自治体Bが関係しなくとも良
い。また、各エリアにおいて1つの発電事業者又は発電
所の存在を前提としていたが、1つのエリアに2以上の
発電事業者又は発電所が存在するような場合もある。さ
らに、ポイント制を採用しているが、ポイント制を採用
せずに直接商品又は役務が提供されるようにしても良
い。また、ポイントなどの特典ではなく別の特典にて電
力を差別化、ブランド化するような構成であってもよ
い。
【0120】また、電力仲介事業者サーバ3は一台では
なく複数台のコンピュータにて実現させる場合もある。
【0121】(付記1)需要家の買電エリアの情報と使
用予定電力量の情報とを記憶装置に登録する登録ステッ
プと、各前記需要家の使用予定電力量を当該需要家が指
定した買電エリアに関わらず満たし且つ送電コストに関
する条件を含む所定の制約条件を満たす電力供給態様及
び送電パターンを決定し、記憶装置に登録する第2の登
録ステップと、前記記憶装置に登録された前記電力供給
態様に基づき各前記買電エリアの電力供給者に対する支
払額を決定し、各前記需要家について当該需要家の買電
エリアと当該需要家の所在エリアとの間の電力の送電コ
ストと当該需要家の使用電力量とに基づき請求額を決定
し、記憶装置に格納するステップと、を含む電力売買仲
介方法。
【0122】(付記2)前記所定の制約条件が、送電容
量に関する条件を含むことを特徴とする請求項1記載の
電力売買仲介方法。
【0123】(付記3)前記第2の登録ステップにおい
て、前記送電容量に関する条件に従って送電コストを最
適化するように前記電力供給態様及び送電パターンを決
定することを特徴とする請求項2記載の電力売買仲介方
法。
【0124】(付記4)前記第2の登録ステップが、各
エリアについて、当該エリアに存在する需要家の全使用
予定電力量と当該エリアを買電エリアとして指定した需
要家の全使用予定電力量により特定される電力供給量と
を相殺し、前記全使用予定電力量の方が多い場合には差
引使用予定電力量及び当該エリアが電力需要エリアであ
ること、前記電力供給量の方が多い場合には差引電力供
給量及び当該エリアが電力供給エリアであることを特定
するステップと、各前記電力需要エリアへ当該電力需要
エリアの前記差引使用予定電力量を前記電力供給エリア
から供給する送電ルート及び送電コストを決定するステ
ップと、前記送電容量に関する条件に従い且つ送電コス
トが最も安くなるように前記送電ルートを選択するステ
ップと、を含む請求項2記載の電力売買仲介方法。
【0125】(付記5)前記需要家による使用電力量及
び前記買電エリアからの距離に応じて当該需要家に対し
て付与され且つ前記需要家の買電エリアに対応するポイ
ントに関する情報を記憶装置に登録する第3の登録ステ
ップと、前記需要家に対して付与されたポイントを前記
需要家が指定したエリアにおいて予め定められた商品又
は役務と交換するための処理を実施する交換ステップ
と、をさらに含む請求項1記載の電力売買仲介方法。
【0126】(付記6)前記予め定められた商品又は役
務が、各エリアにおける地場産業事業者の商品又は役務
であることを特徴とする請求項5記載の電力売買仲介方
法。
【0127】(付記7)前記交換ステップが、前記需要
家が指定したエリアと当該需要家の買電エリアが異なる
場合には、前記需要家に対して付与されたポイントを所
定のルールに従って減価させるステップを含む請求項5
記載の電力売買仲介方法。
【0128】(付記8)請求項1乃至4のいずれか1つ
記載の電力売買仲介方法をコンピュータに実行させるた
めのプログラム。
【0129】(付記9)需要家の買電エリアの情報と使
用予定電力量の情報とを記憶装置に登録する登録手段
と、各前記需要家の使用予定電力量を当該需要家が指定
した買電エリアに関わらず満たし且つ送電コストに関す
る条件を含む所定の制約条件を満たす電力供給態様及び
送電パターンを決定し、記憶装置に登録する第2の登録
手段と、前記記憶装置に登録された前記電力供給態様に
基づき各前記買電エリアの電力供給者に対する支払額を
決定し、各前記需要家について当該需要家の買電エリア
と当該需要家の所在エリアとの間の電力の送電コストと
当該需要家の使用電力量とに基づき請求額を決定し、記
憶装置に格納する手段と、を有する電力売買仲介装置。
【0130】
【発明の効果】以上のように本発明のよれば、電力供給
者及び需要家が参加して電力を売買するための電力取引
市場において用いられる電力売買の仲介を行うための技
術を提供することができる。
【0131】さらに、例えば産地等に基づき電力の差別
化を図るための手法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るビジネスの概要を
説明するための図である。
【図2】託送料金の説明を行うための図である。
【図3】販売メニュー画面の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るビジネスの概要を
説明するための図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るシステム概要を示
す図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る処理概要を示すフ
ローチャートである。
【図7】コンソーシアム参加登録処理の処理フローを示
す図である。
【図8】コンソーシアム情報DBに格納されるデータの
一例を示す図である。
【図9】コンソーシアム情報DBに格納されるデータの
一例を示す図である。
【図10】需要家参加登録処理の処理フローを示す図で
ある。
【図11】需要家情報DBに格納されるデータの一例を
示す図である。
【図12】入札処理等についての処理フローを示す図で
ある。
【図13】入札処理の詳細処理フローを示す図である。
【図14】契約情報管理DB(対需要家)に格納される
データの一例を示す図である。
【図15】契約情報管理DB(対コンソーシアム)に格
納されるデータの一例を示す図である。
【図16】最適供給計算処理の説明のための具体例を表
す図である。
【図17】最適供給計算処理の説明のための具体例を示
す図である。
【図18】図16の送電パターンの具体例を示す図であ
る。
【図19】最適供給計算処理の処理フローを示す図であ
る。
【図20】送電管理情報DBに格納されるデータの一例
を示す図である。
【図21】送電管理情報DBに格納されるデータの一例
を示す図である。
【図22】決済処理の処理フローを示す図である。
【図23】ポイント利用処理の処理フローを示す図であ
る。
【図24】ポイント決済処理の処理フローを示す図であ
る。
【図25】ポイント変更処理の処理フローを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 コンソーシアム端末 2 需要家端末 3 電力仲介事業者サーバ 4 参加登録処理部 5 取引処理部 6 決済処理部 7 ポイント利用処理部 8 コンソーシアム情報DB 9 需要家情報DB 10 送電管理情報DB 11 契約情報管理DB(対コンソーシアム) 12 契約情報管理DB(対需要家) 13 実績情報DB(対コンソーシアム) 14 実績情報DB(対需要家) 15 金融機関サーバ 51 メニュー登録処理部 52 入札処理部 53 契約処理部 54 最適供給計算処理部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】需要家の買電エリアの情報と使用予定電力
    量の情報とを記憶装置に登録する登録ステップと、 各前記需要家の使用予定電力量を当該需要家が指定した
    買電エリアに関わらず満たし且つ送電コストに関する条
    件を含む所定の制約条件を満たす電力供給態様及び送電
    パターンを決定し、記憶装置に登録する第2の登録ステ
    ップと、 前記記憶装置に登録された前記電力供給態様に基づき各
    前記買電エリアの電力供給者に対する支払額を決定し、
    各前記需要家について当該需要家の買電エリアと当該需
    要家の所在エリアとの間の電力の送電コストと当該需要
    家の使用電力量とに基づき請求額を決定し、記憶装置に
    格納するステップと、 を含む電力売買仲介方法。
  2. 【請求項2】前記所定の制約条件が、送電容量に関する
    条件を含むことを特徴とする請求項1記載の電力売買仲
    介方法。
  3. 【請求項3】前記第2の登録ステップにおいて、 前記送電容量に関する条件に従って送電コストを最適化
    するように前記電力供給態様及び送電パターンを決定す
    ることを特徴とする請求項2記載の電力売買仲介方法。
  4. 【請求項4】前記需要家による使用電力量及び前記買電
    エリアとの距離に応じて当該需要家に対して付与され且
    つ前記需要家の買電エリアに対応するポイントに関する
    情報を記憶装置に登録する第3の登録ステップと、 前記需要家に対して付与されたポイントを前記需要家が
    指定したエリアにおいて予め定められた商品又は役務と
    交換するための処理を実施する交換ステップと、 をさらに含む請求項1記載の電力売買仲介方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1つ記載の電力
    売買仲介方法をコンピュータに実行させるためのプログ
    ラム。
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