JP2003323044A - 回動型現像体及び画像形成装置 - Google Patents

回動型現像体及び画像形成装置

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JP2003323044A
JP2003323044A JP2002129302A JP2002129302A JP2003323044A JP 2003323044 A JP2003323044 A JP 2003323044A JP 2002129302 A JP2002129302 A JP 2002129302A JP 2002129302 A JP2002129302 A JP 2002129302A JP 2003323044 A JP2003323044 A JP 2003323044A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤の交換が不要であるという高メンテナ
ンス性と高画像生産性とを、簡易な構成で実現すること
のできる回動型現像体及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 現像器11を、回動軸104bの周りを
回動可能に有する回動型現像体104は、現像器11の
外部から現像器11内に現像剤を補給するための補給口
9と、現像器11内の余剰現像剤を現像器11から排出
するための排出口1と、排出口1から排出された余剰現
像剤を回動型現像体104外部へと搬送する搬送部5
と、排出口1から排出された余剰現像剤を搬送部5に回
収する回収口2と、排出口1から排出された余剰現像剤
を回収口2へと運ぶ連通部4と、を有し、現像器11が
静電潜像を現像する現像位置P1にあるとき、排出口1
が回収口2よりも上方に位置する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式或い
は静電気録方式の複写機、プリンタ、ファクシミリなど
の画像形成装置に関するものであり、より詳しくは、カ
ラー複写機、カラーファクシミリ、カラープリンタなど
の多色画像の形成が可能な画像形成装置のうち、特に回
動型現像体を有するものに好適に適用しうるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、多色画像形成においては、複数
色のトナー像を、例えば像担持体たる電子写真感光体
(感光体)上に順次形成し、この複数色のトナー像を記
録用紙等の転写媒体上に順次或いは一括して重ね合わせ
る手法が用いられている。
【0003】このような多色画像形成装置において、例
えば回動型現像体にブラック、イエロー、マゼンタ、シ
アンの各色用の現像器を装着し、この回動型現像体を回
転させることにより必要な現像器を順次像担持体たる感
光体に対向する現像位置へ移動させて現像動作を行う、
所謂、回転現像方式が従来より提案及び実用化されてい
る。
【0004】一方、従来の電子写真方式或いは静電記録
方式の画像形成装置、その中でも特に有彩色の画像形成
を行う多色画像形成装置において、主に非磁性トナーと
磁性キャリアを混合して現像剤として使用する2成分現
像方式が広く利用されている。2成分現像方式は現在提
案されている他の現像方式と比較して、画質の安定性、
装置の耐久性などの長所を備えている。一方、2成分現
像方式では、長期の耐久による現像剤の劣化、特にキャ
リアの劣化が不可避であったため、装置の長期使用に伴
い現像剤交換という作業が必要となり、そのため、サー
ビスコストやランニングコストの増大をもたらしてい
た。
【0005】このような問題を解決する方法が従来いく
つか提案されている。例えば、現像器に交換可能な現像
剤補給カートリッジを装填し、トナーとキャリアを含む
現像剤の補給と、現像剤の回収とを行う現像器(特開平
6−308829号公報参照)がある。
【0006】しかし、この現像器では、複数のスクリュ
ーを使用して現像器からオーバーフローした現像剤を現
像剤補給カートリッジに回収する構造を採用しているた
め、装置が大掛かりとなり、制御機構も複雑となる。
又、このような構成の現像器及び現像剤補給カートリッ
ジを回動型現像体に搭載すると、回動型現像体の径が大
きくなって装置が大型になる。更に、現像剤の搬送経路
が複雑で、回動型現像体を回転させた際に、現像剤が漏
れる虞がある。
【0007】そこで、特に回転現像方式において、回動
型現像体の回転運動に伴う重力作用方向の変化を利用し
て、現像器へ2成分現像剤を補給し、且つ、現像器から
2成分現像剤を排出する現像剤排出方式が実用化されて
いる。
【0008】例えば、特開平9-218575号公報で
は、本願の図6に示すように、感光ドラム201と対向
する現像位置P1において、現像動作によって消費した
分のトナーを含む現像剤を現像器210に補給し、現像
器210内の過剰な現像剤は回動型現像体204の回転
による重力の作用方向の変化を利用して、排出口22
1、搬送管222、回収口223を介して現像剤カート
リッジ220に排出する構成の回転現像方式を開示して
いる。つまり、回動型現像体204に特有の動きを利用
して、現像剤の補給及び回収を行うため、構造がシンプ
ルであり、装置の大型化やコストの高騰を引き起こすこ
となく、キャリアの帯電能低下を防いでいる。
【0009】一方、特開平10-142888号公報で
は、本願の図7に示すように、現像器310が感光ドラ
ム301と対向する現像位置P1において、現像器30
1から排出口321を介して排出した現像剤を、一時的
に貯溜部322で貯溜し、回動型現像体304の回転に
よる重力の作用方向の変化を利用して、貯留部322内
の現像剤を回収口323aを介して回動型現像体304
の中心の円筒軸323へ搬送し、円筒軸323内の現像
剤搬送部材323bにより、円筒軸323の軸端に設け
られた現像剤回収容器(図示せず)内で最終的に回収す
る構成の回転現像方式を開示している。つまり、特開平
9-218575号公報で提案された画像形成装置と同
様に、回動型現像体304に特有の動きを利用して、現
像剤の排出を行っている。そのため、装置の大型化を引
き起こすことなく、キャリアの帯電能低下を防いでい
る。加えて、単色の画像形成が連続する場合において
も、現像動作を停止することなく現像位置において現像
器310内の余剰現像剤を現像器310外の貯溜部32
2へ排出する構成としているため、画像生産性の低下を
ある程度抑え、現像器310内の現像剤量を許容値内に
維持している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例では以下に掲げるような課題があった。
【0011】近年フルカラー複写機/プリンタの市場が
拡大し、様々な機能が要求されている中で、装置の小型
化及び低コスト化を有しつつ、高画像生産性を追求した
画像形成装置が多く製品化されており、今後も市場の主
流の一つになっていくと思われる。
【0012】上記特開平9-218575号公報に記載
される画像形成装置では、回動型現像体204の回転運
動を利用して劣化した現像剤を現像剤カートリッジへ排
出するので、構造はシンプルであり、装置の大型化やコ
スト高を引き起こすことがなく、且つ、劣化した現像剤
を新しい現像剤と徐々に入れ替えていくことで、現像剤
全体としての特性を安定させている。そのため、現像剤
交換が不要となり、メンテナンス性が向上する。しか
し、現像位置P1において現像器210内の余剰現像剤
が現像器210外へ排出されないため、特に単色の高濃
度画像が連続して形成される場合には、現像器210内
の現像剤量の増加を防止するため、画像形成中にも拘わ
らず現像動作を停止して現像剤の排出動作、つまり、回
動型現像体204の回転動作を行わなければならず、画
像生産性の大幅な低下を避けることができなかった。
【0013】一方、上記特開平10-142888号公
報に記載される画像形成装置では、劣化した現像剤を回
動型現像体304の円筒軸323の端部に設けた回収容
器内へ排出し、新しい現像剤と徐々に入れ替えていくこ
とで、現像剤全体としての特性を安定させている。これ
により、現像剤交換が不要となり、メンテナンス性が向
上し、加えて、現像位置P1において現像器310内の
余剰現像剤を現像器310外の貯溜部322へ排出する
構成であるので、単色連続画像作像中に、ある程度の余
剰現像剤排出量までは、回動型現像体304を回転させ
ることなく安定して現像剤を排出できる構成である。従
って、その許容範囲内においては、現像剤の排出動作の
ために画像生産性が低下することはない。
【0014】しかしながら、この画像形成装置において
も、上記特開平9-218575号公報に記載の画像形
成装置と同様に、基本的には、現像剤を回収口323a
まで排出するのに、回動型現像体304の回転移動によ
る重力方向の変化を利用して落下させているので、貯溜
部322に排出現像剤が溜まりすぎてしまう(前述の許
容範囲を超えてしまう)と、それ以上排出動作ができな
くなる。
【0015】そのため、特に単色の高濃度画像が連続し
て形成される場合には、貯溜部322内の現像剤量の増
加を防止するために、画像形成中にも拘わらず、現像動
作を停止して現像剤の排出動作、つまり、回動型現像体
304の回転動作を行わなければならない。このため、
やはり、画像生産性の大幅な低下を避けることができな
かった。
【0016】又、現像器310に貯溜部322を別途設
けなければならない構成であるため、通常の画像形成に
は不必要な部材を複数備えなければならず、装置の複雑
化及びコストの急騰を避けることができなかった。
【0017】ところで、従来、回動型現像体を有する電
子写真方式の画像形成装置においては、作像動作をして
いない場合に、現像器が備える現像剤担持体の強力な磁
力によって感光体に悪影響を及ぼさぬよう、現像器に設
けられた現像剤担持体を感光体に対向させない位相位置
(所謂、ホームポジション)に停止待機させる構成が多
く見られる。
【0018】又、回動型現像体にトナーボトルからなる
現像剤カートリッジを着脱する構成をとる場合には、現
像剤カートリッジを交換するために停止待機する位相位
置も、上記現像位置やホームポジション停止待機位置と
は別な位相位置に設ける場合がある。
【0019】このような構成をとる場合には、各色の現
像器が現像位置に配置されるときの回動型現像体の停止
位置である「現像停止位置」以外に、複数の回動型現像
体の停止待機位置が必要となる。例えば、4色の現像器
を保持した回動型現像体が備える現像器の停止位置は、
現像位置を0度とし、そこから90度、180度、27
0度、360度の4箇所に限定されるものではなく、こ
の他に複数の停止位置を有する構成とならざるを得な
い。
【0020】ところが、上述した特開平9-21857
5号公報及び特開平10-142888号公報にそれぞ
れ記載される画像形成装置では、ともに回動型現像体の
回転移動による重力方向の変化を利用して、余剰現像剤
を排出先に落下させる構成であるため、回転停止位置が
増すほど排出機構が安定しなくなるこれにより、予期せ
ぬ排出が行われる場合があり、高画質を維持することが
難しくなる。
【0021】特に、回動型現像体を有する画像形成装置
においては、近年の高生産性に対応するために、この回
動型現像体の切り替え時間の短縮化が進んでいる。この
場合、回動型現像体の回転開始・停止時の衝撃力が大き
くなる傾向があるが、連続作像動作以外の回転モードで
は、衝撃力を小さくするために、加減速カーブを緩やか
に設定する場合も多くある。このように、複数の回動型
現像体の回転モードを有する場合には、上述した回転停
止位置増加に伴う排出機構の不安定性は更に助長される
傾向にある。
【0022】これは、連続作像動作中において前述の現
像停止位置は定期的に安定して訪れるのに対して、「ホ
ームポジション待機位置」はジョブの終了後に、又「現
像剤カートリッジ交換停止待機位置」はカートリッジ内
のトナーが少なくなった場合に、その時にのみ停止待機
するためである。これら全ての条件を包括して、且つ、
安定した現像剤の排出特性を得ようとするならば、その
条件設定に非常に苦労を要するものであった。
【0023】つまり、従来の技術では、現像剤の交換作
業が不要になりメンテナンス性は向上するが、安定した
高画質維持特性を得るのは難しく、特に単色の高濃度画
像が連続する場合などを考慮すると、装置のシンプル化
及び低コスト化と、高画像生産性の両方を同時に実現す
ることは非常に困難であった。
【0024】従って、本発明の目的は、現像剤の交換が
不要であるという高メンテナンス性と高画像生産性と
を、簡易な構成で実現することのできる回動型現像体及
び画像形成装置を提供することである。
【0025】本発明の他の目的は、複数の現像器を備え
る回動型現像体が複数の位相位置で停止する場合であっ
ても、常に安定して高画質画像を維持することを可能と
する回動型現像体及び画像形成装置を提供することであ
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
回動型現像体及び画像形成装置にて達成される。要約す
れば、第1の本発明は、像担持体に形成された静電潜像
を、トナーとキャリアとを備える現像剤を用いて現像す
る現像器を、回動軸の周りを回動可能に有する回動型現
像体において、前記現像器の外部から前記現像器内に現
像剤を補給するための補給口と、前記現像器内の余剰現
像剤を前記現像器から排出するための排出口と、前記排
出口から排出された余剰現像剤を前記回動型現像体外部
へと搬送する搬送部と、前記排出口から排出された余剰
現像剤を前記搬送部に回収する回収口と、前記排出口か
ら排出された余剰現像剤を前記回収口へと運ぶ連通部
と、を有し、前記現像器が静電潜像を現像する現像位置
にあるとき、前記排出口が前記回収口よりも上方に位置
することを特徴とする回動型現像体である。
【0027】第2の本発明によると、像担持体に形成さ
れた静電潜像を、トナーとキャリアとを備える現像剤を
用いて現像する現像器を、回動軸の周りを回動可能に有
する回動型現像体を備えた画像形成装置において、前記
回動型現像体は、前記現像器の外部から前記現像器内に
現像剤を補給するための補給口と、前記現像器内の余剰
現像剤を前記現像器から排出するための排出口と、前記
排出口から排出された余剰現像剤を前記回動型現像体外
部へと搬送する搬送部と、前記排出口から排出された余
剰現像剤を前記搬送部に回収する回収口と、前記排出口
から排出された余剰現像剤を前記回収口へと運ぶ連通部
と、を有し、前記現像器が静電潜像を現像する現像位置
にあるとき、前記排出口が前記回収口よりも上方に位置
することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0028】上記各本発明の一実施態様によると、前記
搬送部は、前記回動型現像体の回動中心軸近傍に設けら
れる。上記各本発明において、前記補給口から補給され
る現像剤はキャリアを含んでいてよい。上記各本発明の
他の実施態様によると、前記排出口を開閉するシャッタ
ー部材を有し、該シャッター部材により、前記現像位置
において前記排出口は開状態であり、且つ、前記現像位
置以外の位置において前記排出口が閉状態とされる。上
記各本発明において、前記回動型現像体は、前記現像器
を複数有していてよい。
【0029】又、第3の本発明によると、像担持体に形
成された静電潜像を、トナーとキャリアとを備える現像
剤を用いて現像する現像器を有する画像形成装置におい
て、前記現像器の外部から前記現像器内に現像剤を補給
するための補給口と、前記現像器内の余剰現像剤を前記
現像器から排出するための排出口と、前記排出口から排
出された余剰現像剤を回収する回収口と、前記排出口か
ら排出された余剰現像剤を前記回収口へと運ぶ連通部
と、を有し、前記現像器が静電潜像を現像する現像位置
にあるとき、前記排出口が前記回収口よりも上方に位置
することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る回動型現像体
及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0031】実施例1 図1は本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略断面
を示す。本実施例の画像形成装置100は、回動型現像
体を備えた多色画像形成装置(カラー複写機)である。
【0032】本実施例の画像形成装置100は、本実施
例において最も特徴的である回動型現像体たるロータリ
現像器104を有する。又、画像形成装置本体(装置本
体)Aは、原稿載置台110、光源111、ミラー系1
12、レンズ系113及びCCDユニット114などを
備えるリーダ部R、給紙部V、画像形成部Iなどを備え
ている。給紙部Vは、記録用紙、OHPシートなどの転
写材Sを収容して装置本体Aに着脱自在なカセット11
5及び手差しカセット116を有し、このカセット11
5及び手差しカセット116から転写材Sが供給され
る。
【0033】画像形成部Iには、像担持体としての円筒
状の電子写真感光体、即ち、感光ドラム101、感光ド
ラム101を帯電処理する帯電手段としての1次帯電器
102、現像剤カートリッジ6が装着されて一体となっ
た複数の現像器(現像手段)11を内蔵するロータリ現
像器104(図2)、現像後の画質を調整するポスト帯
電器117、例えば4色のトナー像を重ねて転写作像し
た後、転写材Sへ多色画像を転写する中間転写体たる無
端円環状の転写ベルト105、転写後に感光ドラム10
1上に残留するトナー(転写残トナー)などをクリーニ
ングするドラムクリーナ108、2次転写部N2におい
て転写ベルト105から転写材Sへトナー画像を転写す
る2次転写手段としての2次転写ローラ107、転写ベ
ルト105上の転写残トナーをクリーニングするベルト
クリーナ118などがそれぞれ配設されている。転写ベ
ルト105は複数のローラに掛け渡されて無端移動す
る。転写ベルト105を介して感光ドラム105と対向
する位置には、感光ドラム101上から転写ベルト10
5へとトナー像を転写するための一次転写手段たる一次
転写ローラ106が配置され、1次転写部N1を形成し
ている。
【0034】尚、図2に示されているように、本実施例
においては、ロータリ現像器104は、回動可能な現像
器支持体であるロータリ104aに、ブラック用現像器
11K、イエロー用現像器11Y、マゼンタ用現像器1
1M、シアン用現像器11Cの、4色の現像色用の現像
器を有している。ロータリ現像器104は、円筒状の回
動軸(円筒軸)104bの周りを図中矢印aの反時計方
向に回転し、必要時に所望の色用の現像器を感光ドラム
101と対向する現像位置P1へと移動させる。
【0035】転写材Sの搬送経路において、画像形成部
Iの上流側には、給紙部Vにおいてカセット115若し
くは手差しカセット116からピックアップローラ11
9、搬送ローラ120、搬送路121を介して供給され
る転写材Sの姿勢位置精度を高め、転写ベルト105上
のトナー像に合わせて転写材Sをタイミングよく送り出
すレジストローラ122が設けられている。又、下流側
にはトナー像が転写された転写材Sを搬送する搬送装置
123、転写材S上の未定着画像を定着する定着装置1
24、画像が定着された転写材Sを装置本体A外に排出
する排出ローラ124などが配設されている。
【0036】本実施例においては、ロータリ現像器10
4の一例として4色ロータリの構成を示すが、本発明の
主旨からしてロータリに搭載される現像器の数は、これ
に限定されるものでないことは言うまでもない。
【0037】次に、本実施例の画像形成装置100の動
作を説明する。装置本体Aに設けられている、画像形成
装置100の動作を統括制御する制御装置(図示せず)
から給紙信号が出力されると、カセット115又は手差
しカセット116から転写材Sが供給される。一方、リ
ーダ部Rにて光源111から原稿載置台110に載置さ
れている原稿Dに当てられて反射した光は、一旦CCD
ユニット114により読み取られた後、電気信号に変換
される。この信号は、画像形成部Iが備える露光手段と
してのレーザースキャナーユニット103からのレーザ
ー光Lに置き換えられて、図中矢印R1の反時計方向に
回転する感光ドラム101上に照射される。感光ドラム
101は、予め一次帯電器102により帯電されてお
り、光が照射されることにより静電潜像が形成される。
その後、ロータリ現像器104内に配された複数の現像
器11により、選択された色のトナー像が形成される。
【0038】感光ドラム101上に形成されたトナー像
は、ポスト帯電器117によって電位が調整され、やが
て1次転写部N1にて1次転写ローラ106に印加され
る1次転写バイアス電圧の作用で転写ベルト105上に
転写される。転写ベルト105に転写されたトナー像
は、カラーモードの場合には次のトナー像が形成転写さ
れるよう転写ベルト105を更に1回転することで1次
転写部N1に向かう。この間、ロータリ現像器104は
次の指定色の現像器を感光ドラム101に対向するよう
に図中矢印aの反時計方向に回転し、次の静電潜像を現
像する準備をする。
【0039】こうして、フルカラーモードでは所定画像
(色)数のトナー画像が転写ベルト105に順次転写さ
れ終わるまで、静電潜像形成・現像・転写の各工程を繰
り返す。
【0040】一方、給紙部Vから給送された転写材Sは
レジストローラ122で斜行が補正され、更にタイミン
グが合わされて画像形成部Iへ送られる。そして、2次
転写ローラ107に印加される2次転写バイアス電圧の
作用により、転写ベルト105から転写材Sにトナー像
が転写される。
【0041】その後、転写ベルト105から分離された
転写材Sは、搬送装置123により定着装置109に搬
送され、ここで熱と圧力により転写材Sに未定着転写画
像が永久定着される。画像が定着された転写材Sは排出
ローラ124により装置本体Aから排出される。
【0042】このようにして、給紙部Vから給送された
転写材Sに画像が形成されて排出される。又、トナー像
を転写した後に感光ドラム101に残留する転写残トナ
ーなどは、ドラムクリーナ108で除去・清掃され、転
写ベルト105に残留する転写残トナーなどは、ベルト
クリーナ118により除去・清掃され、感光ドラム10
1及び転写ベルト105は繰り返し画像形成に供され
る。
【0043】次に、本実施例のロータリ現像器(回動型
現像体)104について更に説明する。
【0044】図2に示されるように、本実施例では、ロ
ータリ現像器104は、回動可能な現像器支持体である
ロータリ104aにブラック用現像器11K、イエロー
用現像器11Y、マゼンタ用現像器11M、シアン用現
像器11Cを有する。ロータリ現像器104は、装置本
体Aに設けられた駆動手段としてのモータ(図示せず)
により、回動軸(円筒軸)104bの周りを自在に回転
可能である。
【0045】例えば、先ず感光ドラム101上にブラッ
クのトナー像を形成する時は、感光ドラム101と近接
する現像位置P1でブラック用現像器11Kにより現像
を行い、次にイエローのトナー像を形成する時は、ロー
タリ現像器104を図中矢印aの反時計方向に略90°
回転させ、現像位置P1にイエロー用現像器11Yを配
置させて現像を行なう。マゼンタ、シアンのトナー像を
形成する際も同様にして、ロータリ現像器104を更に
略90°ずつ回転させ、対応する現像器を現像位置P1
に配置させて現像を行なう。
【0046】尚、単色の画像形成を行なう場合は、所望
のトナーを収容する現像器により感光ドラム101上に
形成されたトナー像は、転写ベルト105上に一次転写
された後、すぐに記録紙S上に二次転写される。その
後、転写ベルト105から剥離された記録紙Sは搬送装
置123により搬送され、定着装置124によって加圧
/加熱されて、その表面に永久画像が形成される。この
方式による単色画像形成はフルカラー画像形成に比べ4
倍程度画像生産性が高い。
【0047】ここで、図3及び図4を参照して、ロータ
リ現像器104が備える現像器11について更に説明す
る。本実施例では、ブラック用現像器11K、イエロー
用現像器11Y、マゼンタ用現像器11M、シアン用現
像器11Cは現像剤の色を除いて略同一の構成である。
従って、以下の説明では、各色の現像器を特に区別する
必要のない場合は、各色用の現像器に属する要素である
ことを示すために与える添字K、Y、M、Cは省略す
る。
【0048】現像器11には、主に非磁性トナー(トナ
ー)と磁性キャリア(キャリア)を備える2成分現像剤
(現像剤)が収容されており、初期状態の現像剤中のト
ナー濃度は、本実施例では、重量比で8%程度である。
この値はトナーの帯電量、キャリア粒径、多色画像形成
装置の構成などで適正に調整されるべきものであって、
必ずしもこの数値に従わなければいけないものではな
い。
【0049】現像器11は感光ドラム101に対向した
現像領域が開口しており、この開口部に一部露出するよ
うにして現像剤担持体としての現像スリーブ8が回転可
能に配置されている。磁界発生手段である固定のマグネ
ットを内包する現像スリーブ8は非磁性材料で構成さ
れ、現像動作時には図3中矢印bの反時計方向方向に回
転し、現像器11内の現像剤を層状に保持して担持搬送
し、感光ドラム11と対向する現像領域に現像剤を供給
して、感光ドラム101上の静電潜像を現像する。静電
潜像を現像した後の現像スリーブ8上の現像剤は、現像
スリーブ8の回転にしたがって搬送され、現像器11内
に回収される。
【0050】現像器11内の現像剤は、現像剤攪拌搬送
部材である第1現像剤循環スクリュー7a(現像スリー
ブ8に近い側)、第2現像剤循環スクリュー7b(現像
スリーブ8から遠い側)により現像容器11内を循環
し、混合攪拌される。第1現像循環スクリュー7a及び
第2現像循環スクリュー7bは、現像スリーブ8と略平
行に配設され、現像剤循環の方向は、第1現像剤循環ス
クリュー7a側で図3の手前側から奥側に向かう方向
(図4中矢印c方向)、第2現像剤循環スクリュー7b
側では図3の奥側から手前側に向かう方向(図4中矢印
d方向)である。現像器11内には、第1現像剤循環ス
クリュー7aと第2現像剤循環スクリュー7bとの間
を、各現像循環スクリュー7a、7bと略平行に仕切る
ように、仕切壁14が設けられている。仕切壁14の長
手方向の端部は、現像器11の内側壁まで達しておら
ず、連通部13a、13bが形成されている。この連通
部13a、13bを介して第1現像剤循環スクリュー7
aと第2現像剤循環スクリュー7bとの間で現像剤が受
け渡される。
【0051】現像器11が現像位置P1において現像動
作を行なう際には、画像形成で消費した分のトナーを含
む2成分現像剤(現像剤)が、現像器11に接続された
現像剤補給容器としての現像剤カートリッジ6より補給
されるが、その際、重量比で10%程度のキャリアも補
給される。つまり、画像形成終了毎に現像器11にはキ
ャリアが補給され、特に、高濃度画像を形成する場合に
は、装置構成にもよるが数十mg程度の多量のキャリア
が補給されることがある。そのため、現像器11内の現
像剤量は増加し、現像剤面(上表面)が高くなる。現像
剤面が第2現像剤循環スクリュー7bより許容値以上高
くなると、第2現像剤循環スクリュー7bが現像剤を十
分に攪拌することができないため、補給直後のトナーが
十分に帯電されないまま第1現像剤循環スクリュー7a
へ搬送され、現像動作に用いられる。そのため、画像白
地部にトナーかぶりを生じ、更に、現像剤量が増加する
と現像器11から現像剤が溢出し、装置内が汚染され
る。
【0052】本実施例では、現像器11は、第2現像剤
循環スクリュー7b近傍の現像器11の上壁一端側に現
像剤補給口(補給口)9を備えている。又、詳しくは後
述するように、上壁の他の一端側には、シャッター部材
3を有する現像剤排出口(排出口)1を備えており、現
像剤排出通路(排出通路)4の一端部と通じている。排
出通路4の他の一端は現像剤回収口(回収口)2に通じ
ている。
【0053】現像位置P1に現像器11が配置されてい
るとき、排出口1は、第2現像剤循環スクリュー7bの
上部と略同じ高さに配置され、且つ、上向きに開口して
いるため、現像器11内の2成分現像剤の量の増加に伴
って現像剤面(上表面)が第2現像剤循環スクリュー7
bより許容値以上高くなることはない。
【0054】図4に示すように、排出口1は、第2現像
剤循環スクリュー7b近傍に、補給口9よりも現像剤循
環方向上流に配置されている。そのため、現像スリーブ
8付近の現像剤循環を乱すことはなく、又、補給された
ばかりの現像剤を排出することはない。
【0055】画像形成によって消費された分のトナーを
含有する2成分現像剤は、現像剤補給部10が備える現
像剤補給手段たる補給スクリュー10aの回転力と自重
によって、補給口9から現像器11内に補給される。補
給用の現像剤は、現像剤補給容器としての現像剤カート
リッジ6から現像剤供給口(供給口)6bを介して現像
剤補給部10に供給される。補給スクリュー10aは、
供給口6bから供給された現像剤をその回転に従い補給
口9に向かって搬送し、自重によって現像器11に落下
させる。
【0056】現像剤カートリッジ6は、回転可能な現像
剤搬送部材6aを備え、内部の現像剤を供給口6bに向
かって搬送する。現像剤カートリッジ6は、現像器11
及びロータリ現像器104に対して取り外し可能に装着
されている。現像カートリッジ6を現像器11に装着す
ることにより、供給口6bが現像器11の現像剤補給部
10に連通するようになっている。本実施例にて、現像
剤カートリッジ6は、略円筒形状とされる。
【0057】この補給現像剤のトナーとキャリアとの混
合比は、本実施例では重量比で9:1程度であるが、特
にこの数値に限定されるものではない。即ち、現像器1
1内の現像剤のトナーとキャリアとの比と比較すると、
補給用現像剤ではトナー量が圧倒的に多く、体積比を考
えればトナー中にキャリアが微量混合されているものと
考えることもできる。つまり、画像形成によって消費さ
れたトナーを補う際に、微量のキャリアを徐々に補給し
ていくことになる。補給現像剤中のキャリアの割合が多
くなれば同じ量のトナー補給でキャリアの入れ替わり量
が多くなり、現像器11内の2成分現像剤はフレッシュ
な状態に近づくが、その分キャリアの消費量が多くな
り、ランニングコストアップとなる。このためそれぞれ
の装置において適当な混合比を別途定めるのが好まし
い。
【0058】現像剤の補給量は補給スクリュー10aの
回転数によっておおよそ定められるが、この回転数は図
示しないトナー補給量制御手段によって定められる。ト
ナー補給量制御手段としては、画像形成によって消費さ
れた分に相当するトナー量を例えば形成画像の画素数を
カウントするなどして算出して、これを補給スクリュー
10aの回転数に変換制御するものなどを用いることが
できる。このようなトナー補給量制御手段自体は当業者
には周知であるので、これ以上の説明は省略する。
【0059】次に、本実施例にて最も特徴的な、現像器
11からの余剰現像剤の排出方法について説明する。ロ
ータリ現像器104が備える各現像器11で、斯かる排
出方法は同様である。
【0060】図2に示されるように、本実施例のロータ
リ現像器104は、現像器11に配された余剰現像剤を
排出するための現像剤排出口(排出口)1、ロータリ1
04aに配された余剰現像剤回収用の現像剤回収口(回
収口)1を有している。これらは本実施例で最も特徴的
な部分として挙げられる。
【0061】又、本実施例では、現像器11に設けられ
た排出口1近傍には余剰現像剤の排出位置をコントロー
ルするシャッター部材3が設けられており、又上記排出
口1と回収口2とを連通させる連通部たる現像剤排出通
路(排出通路)4が設けられている。
【0062】更に、回収口2より回収された余剰現像剤
をロータリ現像器104の外へと搬送するための回収現
像剤搬送部(搬送部)5が設けられている。本実施例で
は、搬送部5は、ロータリ現像器104の回動軸たる円
筒軸104bの内部に形成される(以下、「回収現像剤
搬送パイプ(搬送パイプ)」と呼ぶ。)。このように、
搬送部5を、回動軸104bの内部に形成するなどして
ロータリ現像器104の回動中心軸近傍に設けること
で、複数の現像器11から現像剤を回収、搬送する場合
にロータリ現像器104を最大限コンパクト化し、そし
て、後述の現像剤排出口1と現像剤回収口2との配置関
係を最適化できる。但し、本発明は回動軸が回収現像剤
搬送路として機能する構成に限定されるものではない。
本実施例にて、上記回収口2は、搬送パイプ5に設けら
れた開口部である。本実施例では、回収部2は、搬送パ
イプ5の一端部側に設けられている。
【0063】搬送パイプ5の内部には、回収現像剤を搬
送するために、本実施例ではスクリューとされる搬送部
材(図示せず)が回転自在に配されており、装置本体A
に設けられた駆動伝達手段(図示せず)により任意のタ
イミングで回収現像剤をロータリ現像器104外へ搬送
できるように構成されている。搬送パイプ5をロータリ
現像器104外へと搬送された現像剤は、例えば搬送パ
イプ5の長手方向一端部に接続され、装置本体A内に設
けられた現像剤回収容器(図示せず)などに回収するこ
とができる。
【0064】尚、排出通路4はロータリ現像器104と
一体となって形成され、各色の現像器11に対応した位
置に配置されており、ロータリ現像器104の回転に伴
って、現像器11と共に回転する。一方、搬送パイプ5
は、ロータリ現像器104(ロータリ104a)とは別
体となって構成されているため、回収口2は現像位置P
1に対応する1箇所のみの開口となっている。つまり、
ロータリ現像器104の回転により現像位置P1に配置
された現像器11に連通した排出通路4のみが、搬送パ
イプ5に設けられた回収口2と接続される。
【0065】本実施例では、シャッター部材は、排出口
1より大きい寸法の封止部たるシャッター本体3aを有
する。シャッター本体3aは、一端部をシャッター回動
軸3bに固定されており、このシャッター回動軸3bを
中心に自重により回動して排出口を開閉する。シャッタ
ー回動軸3bは、軸受け部材(図示せず)により、排出
口1の近傍の現像器11の内壁に対して回動可能に固定
されている。つまり、シャッター部材3は、詳しくは後
述するように、シャッター回動軸3bを中心に回動し
て、排出口1を現像器11の内側から開閉する。
【0066】図5をも参照して、余剰現像剤の排出方法
について、ブラック用現像器11Kを例として更に詳し
く説明する。その他の色用の現像器、即ち、本実施例で
は、イエロー用現像器11Y、マゼンタ用現像器11
M、シアン用現像器11Cについても、斯かる排出方法
は同様である。
【0067】図5(a)に示すように、排出口1Kは第
2現像剤循環スクリュー7b上端と略同じ高さに配設さ
れており、ブラック用現像器11Kが現像位置P1にあ
る場合、排出口1Kを開閉するシャッター部材3Kは、
本実施例では自重により開状態となっている。従って、
第2現像剤循環スクリュー7bより現像剤面が高くなる
と、余剰現像剤は排出口1Kより溢出して排出され、ブ
ラック用現像器11K内の現像剤面はほぼ第2現像剤循
環スクリュー7bの高さに維持される。そのため、上述
したような画像白地部へのトナーかぶりやブラック用現
像器11Kからの現像剤溢出が起こることはない。
【0068】ここで、本実施例では、現像器11が現像
位置P1にある場合の排出口1と回収口2との位置関係
が特徴的である。
【0069】つまり、本発明に従って、現像器11が現
像位置P1にある場合に、排出口1の方が回収口2より
も上方に位置している。これによって、排出口1から排
出された現像剤は、自重により排出通路4に沿って回収
口2にまで落下する。このように、現像位置P1におい
て、いつでも連続して現像器11内の余剰現像剤を現像
器11外へ排出できるため、特に高濃度画像の単色の画
像形成が連続する場合においても、現像剤を排出するた
めのロータリ現像器104の回転動作を必要とせず、現
像器11内の現像剤量を許容範囲内に維持することがで
きる。このため、画像生産性が低下することはない。
【0070】ブラック用現像器11Kの現像動作が終了
すると、次色のイエロー用現像器11Yによる現像動作
に備えてロータリ現像器104は略90°回転し、現像
位置P1にあったブラック用現像器11Kは、位置P2
へ移動する(図5(b))。この時、本実施例では図に
示すようにシャッター部材3Kは自重により回転移動し
排出口1Kが閉状態となるので、ブラック用現像器11
Kの内部の現像剤が排出口1Kから排出通路4Kへ漏出
することはない。これもまた、本実施例において非常に
特徴的な点として挙げられる。
【0071】イエロー用現像器11Yの現像動作が終了
すると、次色のマゼンタ用現像器11Mによる現像動作
に備えて、ロータリ現像器104は再び略90°回転
し、ブラック現像器11Kは位置P3へ移動する(図5
(c))。この時、図に示す通りシャッター部材3Kは
自重により排出口1Kを閉状態としたままであるので、
やはりブラック用現像器11Kの内部の現像剤が排出口
1Kから排出通路4Kへ漏出することはない。
【0072】マゼンタ用現像器11Mの現像動作が終了
すると、次色のシアン用現像器11Cによる現像動作に
備えて、ロータリ現像器104は再び略90°回転し、
ブラック用現像器11Kは位置P3へ移動する(図5
(d))。この時、図に示す通りシャッター部材3Kは
ブラック用現像器11Kの内部の現像剤による圧力によ
り排出口1Kを閉状態としたままなので、やはりブラッ
ク用現像器11Kの内部の現像剤が排出口1Kから排出
通路4Kへ漏出することはない。万が一漏出した場合で
も重力方向の作用により排出通路4Kへとは流れること
はない。
【0073】このような構成及び方法により、現像器1
1の回転停止位置が90°ごとの回転に限らず、従来技
術の項で説明したような、ホームポジション、現像剤カ
ートリッジ交換ポジションなど、他の様々な停止位置に
ロータリ現像器104が停止する場合においても、常に
現像位置P1にある姿勢の安定した現像器11からのみ
余剰現像剤が排出され、且つ、それ以外の位相位置では
排出されないため、非常に安定した余剰現像剤の排出特
性を実現し、高画質安定性に寄与する。
【0074】又、1つの現像器11を用いた単色の連続
した画像形成を行う場合であっても、現像器11を現像
位置P1から回転移動させることなく、重力方向を利用
して、劣化したキャリアを含む現像剤を回収口2に回収
し続けることが可能となり、画像生産性が低下すること
なく、優れた画質維持安定性を実現できる。
【0075】更に、ロータリ現像器104の回転が行わ
れるまで、現像位置P1にて排出される余剰現像剤を貯
留しておく貯溜室等の複雑な構成部材も必要としないた
め、安価で安定した構成である。そして、現像剤の交換
作業の必要性もなくなるので、メンテナンス性の向上や
ランニングコストダウンを実現することができる。
【0076】更に説明すると、本発明者の検討による
と、長期の使用による現像剤の劣化は、キャリア表面に
トナーが固着する、所謂、トナースペントと、トナーか
ら離脱した外添剤がキャリア表面に付着する、所謂、外
添剤付着の2つが大きな原因である。このキャリア表面
へのトナースペント及び外添剤付着が起こると、トナー
を帯電可能なキャリア表面積が減少するため、トナーの
帯電量が低下する。そのため、画像濃度アップ、白部へ
のトナーかぶりなどの画像不良、トナー飛散による画像
形成装置の汚染が発生する。
【0077】しかし、本実施例によれば、劣化したキャ
リアを含む現像剤を現像器11外へ排出し、新しいキャ
リアを含む現像剤と徐々に入れ替えることによって、見
かけ上のキャリアの劣化進行を止め、現像剤全体として
の特性を安定させることが可能となり、高画質の安定性
が高まる。
【0078】一方、回転現像方式においても単色の連続
した画像形成が要求される場合が多々ある。本実施例に
よれば、現像器11が感光ドラム101と近接する現像
位置P1において、現像器11内の余剰現像剤が、自重
により排出口1から回収口2へと収容される。そのた
め、単色の連続した画像形成中においても、現像動作を
停止することなく、現像器11内の現像剤量を許容値内
に維持することが可能であるため、画像形成とは無関係
な、現像器11内の現像剤を排出するためのロータリ現
像器104の回転動作が不必要となり、画像生産性が低
下することがない。加えて、余剰現像剤を一旦貯留する
ために機構部材など通常の画像形成には不必要な部材及
び装置を用いないため、装置の複雑化及び高コスト化を
引き起こすことがなく、サービスメンテナンス時におけ
る現像剤の交換が不要になるなどのメンテナンス性の向
上を実現することができる。
【0079】又、本実施例によれば、現像位置P1での
み余剰現像剤の排出・回収を行なうことができ、それ以
外の現像器11の位相位置ではシャッター部材3が排出
を押えることができる。これにより、従来、回動型現像
体を有する画像形成装置において多く見られる、現像ス
リーブ8を感光ドラム1に対向させないホームポジショ
ン位置に停止待機させる構成や、現像剤カートリッジ交
換位置に停止待機させる構成のように、ロータリ現像器
104が複数の回転停止位置を有する場合であっても、
現像位置P1でのみ現像剤の排出・回収を行うことがで
き、それ以外の現像器位相位置ではシャッター部材3が
排出を抑えることができる。よって、更に回転停止位置
が増えることがあっても、排出機構が安定しなくなり高
画質を維持することが難しくなるようなことはない。従
って、連続作像動作中に定期的に安定して訪れる現像停
止位置の他、ジョブの終了後に訪れるホームポジション
待機位置や、現像剤カートリッジ6内のトナーが少なく
なった場合にのみ停止待機する現像剤カートリッジ交換
停止待機位置、といったように不安定な停止位置挙動を
示した場合においても、安定した現像剤排出特性を得る
ことができ、その条件設定に苦労を要することもない。
【0080】以上説明したように、本実施例によれば、
現像剤の交換が不要であるという高メンテナンス性と、
特に単色の画像形成が連続する場合の高画像生産性とを
簡易な構成にて実現することができる。
【0081】本実施例にて説明した多色画像形成装置の
構成は、本発明を説明するための例示であって、本発明
はこれに限定されるものではなく、本発明の範囲内で様
々な変更が可能であることを理解されたい。例えば、上
記各実施例では画像形成装置は中間転写方式を採用して
いるが、本発明は何ら転写方式を限定するものではな
く、当業者には周知の、転写材担持体に担持した記録材
に順次トナー像を重ねて転写する方式などであってもよ
い。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現像剤の交換が不要であるという高メンテナンス性と高
画像生産性とを簡易な構成にて実現することができる。
又、本発明によれば、複数の現像器を備える回動型現像
体が複数の位相位置で停止する場合であっても、常に安
定して高画質画像を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略断
面正視図である。
【図2】図1の画像形成装置が備えるロータリ現像器の
概略断面正視図である。
【図3】図2のロータリ現像器が備える現像器の概略断
面正視図である。
【図4】図3の現像器を説明する上視展開図である。
【図5】現像剤排出動作を説明するための説明図であ
る。
【図6】従来の回動型現像体の一例の概略断面正視図で
ある。
【図7】従来の回動型現像体の他の例の概略断面正視図
である。
【符号の説明】
1 現像剤排出口(排出口) 2 現像剤回収口(回収口) 3 シャッター部材 4 現像剤排出通路(排出通路、連通部) 5 回収剤搬送パイプ(円筒軸、搬送部) 6 現像剤カートリッジ(現像剤補給容器) 7a 第1現像剤循環スクリュー 7b 第2現像剤循環スクリュー 8 現像スリーブ 9 現像剤補給口 10a 補給スクリュー 11 現像器(現像手段) 101 感光ドラム(像担持体、電子写真感光体) 102 1次帯電器(帯電手段) 103 レーザスキャナユニット(露光手段) 104 回動型現像体 105 転写ベルト(中間転写体) 106 1次転写ローラ(1次転写手段) 107 2次転写ローラ(2次転写手段) 108 ドラムクリーナ(クリーニング手段) 109 定着装置 S 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H077 AA01 AA35 AB02 AB14 AB18 AC02 AC16 AD02 AD06 AE06 BA10 CA19 EA03 GA03 GA13 2H171 FA02 FA13 FA14 FA28 GA11 JA06 JA43 JA45 QA02 QA08 QA24 QB02 QB15 QB34 QB35 QB52 QB55 QC03 QC22 QC36 RA01 RA05 SA11 SA12 SA18 SA19 SA22 SA28 WA07 WA23 2H300 EA06 EB02 EB08 EB12 EC05 ED05 EF03 EF08 EG03 EH16 EJ09 EJ15 EJ21 EJ22 EJ23 EJ47 EJ51 EJ58 EJ59 FF01 FF05 GG01 GG02 GG03 GG07 GG29 GG33 GG35 HH12 HH23

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に形成された静電潜像を、トナ
    ーとキャリアとを備える現像剤を用いて現像する現像器
    を、回動軸の周りを回動可能に有する回動型現像体にお
    いて、 前記現像器の外部から前記現像器内に現像剤を補給する
    ための補給口と、前記現像器内の余剰現像剤を前記現像
    器から排出するための排出口と、前記排出口から排出さ
    れた余剰現像剤を前記回動型現像体外部へと搬送する搬
    送部と、前記排出口から排出された余剰現像剤を前記搬
    送部に回収する回収口と、前記排出口から排出された余
    剰現像剤を前記回収口へと運ぶ連通部と、を有し、 前記現像器が静電潜像を現像する現像位置にあるとき、
    前記排出口が前記回収口よりも上方に位置することを特
    徴とする回動型現像体。
  2. 【請求項2】 前記搬送部は、前記回動型現像体の回動
    中心軸近傍に設けられることを特徴とする請求項1の回
    動型現像体。
  3. 【請求項3】 前記補給口から補給される現像剤はキャ
    リアを含むことを特徴とする請求項1又は2の回動型現
    像体。
  4. 【請求項4】 前記排出口を開閉するシャッター部材を
    有し、該シャッター部材により、前記現像位置において
    前記排出口は開状態であり、且つ、前記現像位置以外の
    位置において前記排出口が閉状態とされることを特徴と
    する請求項1、2又は3の回動型現像体。
  5. 【請求項5】 前記現像器を複数有することを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかの項に記載の回動型現像体。
  6. 【請求項6】 像担持体に形成された静電潜像を、トナ
    ーとキャリアとを備える現像剤を用いて現像する現像器
    を、回動軸の周りを回動可能に有する回動型現像体を備
    えた画像形成装置において、 前記回動型現像体は、前記現像器の外部から前記現像器
    内に現像剤を補給するための補給口と、前記現像器内の
    余剰現像剤を前記現像器から排出するための排出口と、
    前記排出口から排出された余剰現像剤を前記回動型現像
    体外部へと搬送する搬送部と、前記排出口から排出され
    た余剰現像剤を前記搬送部に回収する回収口と、前記排
    出口から排出された余剰現像剤を前記回収口へと運ぶ連
    通部と、を有し、前記現像器が静電潜像を現像する現像
    位置にあるとき、前記排出口が前記回収口よりも上方に
    位置することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送部は、前記回動型現像体の回動
    中心軸近傍に設けられることを特徴とする請求項6の画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記補給口から補給される現像剤はキャ
    リアを含むことを特徴とする請求項6又は7の画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】 前記排出口を開閉するシャッター部材を
    有し、該シャッター部材により、前記現像位置において
    前記排出口は開状態であり、且つ、前記現像位置以外の
    位置において前記排出口が閉状態とされることを特徴と
    する請求項6、7又は8の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記回動型現像体は、前記現像器を複
    数有することを特徴とする請求項6〜10のいずれかの
    項に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 像担持体に形成された静電潜像を、ト
    ナーとキャリアとを備える現像剤を用いて現像する現像
    器を有する画像形成装置において、 前記現像器の外部から前記現像器内に現像剤を補給する
    ための補給口と、前記現像器内の余剰現像剤を前記現像
    器から排出するための排出口と、前記排出口から排出さ
    れた余剰現像剤を回収する回収口と、前記排出口から排
    出された余剰現像剤を前記回収口へと運ぶ連通部と、を
    有し、 前記現像器が静電潜像を現像する現像位置にあるとき、
    前記排出口が前記回収口よりも上方に位置することを特
    徴とする画像形成装置。
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