JP2003322558A - 音響インピーダンス測定方法及び音響インピーダンス測定装置 - Google Patents

音響インピーダンス測定方法及び音響インピーダンス測定装置

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JP2003322558A JP2002130928A JP2002130928A JP2003322558A JP 2003322558 A JP2003322558 A JP 2003322558A JP 2002130928 A JP2002130928 A JP 2002130928A JP 2002130928 A JP2002130928 A JP 2002130928A JP 2003322558 A JP2003322558 A JP 2003322558A
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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    • G01N2291/02Indexing codes associated with the analysed material
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    • G01N2291/0289Internal structure, e.g. defects, grain size, texture

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送線路と測定試料間の距離を変化させなが
ら測定する必要がなく、空間的分解能が高く、特に、生
体等の音響インピーダンス測定に適した、音響インピー
ダンス測定方法及び装置を提供する。 【解決手段】 超音波伝送路7の一端から一定周波数帯
域の超音波パルス6を伝搬させ、超音波伝送路7の他端
に接続され且つ被測定物と密着されたλ/4整合層8を
介して被測定物9に超音波パルスを印加し、超音波伝送
路7とλ/4整合層8との界面から反射される超音波パ
ルスエコー10を超音波伝送路7の一端に伝搬させ、超
音波パルスエコー10の特定周波数成分から被測定物9
の音響インピーダンスを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音響インピーダンス測
定方法、及びその音響インピーダンス測定装置に関し、
さらに詳しくは、超音波の波長で制限されない空間分解
能を有し、簡便、かつ、正確に被測定物の音響インピー
ダンスを測定できる、音響インピーダンス測定方法、及
びその音響インピーダンス測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種工業用の各種材料(固体、液体、及
びゲル状物)に対して、音響インピーダンスを測定する
ことが行われている。また、生体組織を反映する音響イ
ンピーダンスを、内視鏡やカテーテルに組み込んだ音響
インピーダンス測定装置により音響インピーダンスを測
定して、胃の病状診断、血管内のプラークの識別、ある
いは、臓器に対する診断を行うことが考えられている。
【0003】このような音響インピーダンスの測定方法
は、例えば、特開2000−221078号公報におい
て、超音波連続波による石英ロッドを用いた音響インピ
ーダンス測定技術が開示されている。図15は、上記の
特開2000−221078号公報に記載されている音
響インピーダンス測定法の概略を示す図である。この技
術では、超音波振動子51で発生した一定の超音波連続
波を伝送線路52の一端から入力して伝送線路52を伝
搬させ、マッチング液53を介して音響インピーダンス
変換器55を密着させた試料54に対して印加する。超
音波反射率をマッチング液53の長さを波長(λ)の関
数として求め、試料54の音響インピーダンスを求め
る。インピーダンス変換器55によってインピーダンス
変換することにより、マッチング液53と試料54との
音響インピーダンスの差が少ない試料54の場合にも、
試料54の音響インピーダンスを測定することができ
る。また、インピーダンス変換器55を形状の定まらな
い試料面に押しつけることによって反射面が正確に規定
され、正確な音響インピーダンスを測定することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の特開2000−
221078号公報で開示されている音響インピーダン
スの測定方法は、伝送線路と測定試料間の距離を変化さ
せながら測定しなければならず、距離を変えるための駆
動部や測長のためのレーザー計測器などが必要で、特に
生体内での測定は困難である。また、この従来方法で
は、医用音響インピーダンス測定において要求される、
波長オーダーの空間分解能を実現するのは困難である。
【0005】本発明の目的は、上記課題に鑑み、伝送線
路と測定試料間の距離を変化させながら測定する必要が
なく、空間的分解能が高く、特に、生体等の音響インピ
ーダンス測定に適した、音響インピーダンス測定方法と
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の音響インピーダンス測定方法は、超音波伝
送路の一端から一定周波数帯域の超音波パルスを伝搬さ
せ、超音波伝送路の他端に接続され且つ被測定物と密着
されたλ/4整合層を介して被測定物に超音波パルスを
印加し、超音波伝送路とλ/4整合層との界面から反射
される超音波パルスエコーを超音波伝送路の一端に伝搬
させ、超音波パルスエコーの特定周波数成分から被測定
物の音響インピーダンスを求めることを特徴とする。本
発明の上記構成において、好ましくは、超音波伝送路の
単一モード伝搬領域の周波数帯域を利用することによっ
て、超音波伝送路に一定周波数帯域の超音波パルスを伝
搬させることができる。本発明の上記構成において、好
ましくは、超音波伝送路の多モード伝搬領域の周波数を
利用することにって、超音波伝送路に一定周波数帯域の
超音波パルスを伝搬させることができる。前記構成にお
いて、λ/4整合層は、被測定物が水の場合に超音波パ
ルス周波数帯域内の特定周波数で整合する形状と特性音
響インピーダンスを有することが好ましい。超音波伝送
路とλ/4整合層の断面積は、好ましくは、必要とする
空間分解能に応じて小さくする。また、測定した被測定
物からのエコーの周波数成分を、空気を被測定物として
求めたエコーの周波数成分で規格化するようにし得る。
【0007】この構成によれば、一定周波数帯域の超音
波を用いることで、複素反射率と被測定物の音響インピ
ーダンスとの関係が単純になり、超音波パルスを用いる
ことで、特定モードの超音波パルスのエコーのみを時間
軸上で容易に分離して測定でき、被測定物の音響インピ
ーダンスを精度良く求めることができる。また、超音波
伝送路に一定周波数帯域の超音波パルスを伝搬させる方
法において、超音波伝送路の単一モード伝搬領域の周波
数帯域を利用する場合には、必要なモードのパルスエコ
ーのみを時間軸上で容易に分離して測定でき、被測定物
の音響インピーダンスを精度良く求めることができる。
さらに、超音波伝送路に一定周波数帯域の超音波パルス
を伝搬させる方法において、超音波伝送路の多モード伝
搬領域の周波数帯域を利用する場合には、モードによる
伝搬遅延時間が異なることを利用して必要なモードのパ
ルスエコーのみを時間軸上で容易に分離して測定でき、
被測定物の音響インピーダンスを精度良く求めることが
できる。また、λ/4整合層は、被測定物が水の場合に
整合する特性音響インピーダンスを有している。水に近
い音響インピーダンスを有する被測定物の反射は、水の
特性音響インピーダンスからのずれに高感度であり、ま
た、水の正確な特性音響インピーダンスは既知である。
従って、水に近い音響インピーダンスを有する被測定物
の音響インピーダンスを精度良く測定できる。特に、生
体は水に近い音響インピーダンスを有しており、従っ
て、生体の音響インピーダンスを精度良く測定すること
が可能になる。また、λ/4整合層を被測定物に密着す
るから、断面積内の音響インピーダンスのみを測定する
ことができる。さらに、超音波伝送路とλ/4整合層の
断面積は、必要とする空間分解能に応じて小さくし、周
波数を選択して所定のモードの超音波パルスを伝搬させ
ることで、必要とする空間分解能で音響インピーダンス
を測定することができる。例えば、医用では、超音波の
空間分解能が組織映像の限界であるが、この方法によれ
ば、超音波の波長に関わらず被測定物と密着するλ/4
整合層の断面積による空間分解能で音響インピーダンス
を測定することが可能となる。また、測定した被測定物
からのエコーの周波数成分を、空気を被測定物として求
めたエコーの周波数成分で規格化するから、簡便に測定
系の校正をすることができる。
【0008】本発明の音響インピーダンス測定方法で
は、上記の超音波伝送路を複数束ねて用い、各々の伝送
路を伝搬する各々の超音波エコーから各々の音響インピ
ーダンスを求め、被測定物の音響インピーダンス分布像
を測定することができる。この構成によれば、医用等で
必要とされる生体の音響インピーダンス分布像を得るこ
とができる。
【0009】また、本発明の音響インピーダンス測定装
置は、一定の電気パルスを発生する電気信号源と、電気
信号源からの電気パルスを超音波パルスに変換し且つ超
音波パルスエコーを電気パルスに変換する超音波振動子
と、超音波振動子を一端に有し且つ他端にλ/4整合層
を有する超音波伝送線路と、超音波パルスエコーをフー
リエ変換し、フーリエスペクトルから被測定物の音響イ
ンピーダンスを計算する信号処理部とからなることを特
徴とする。超音波伝送路は好ましくは、石英ファイバー
から成る。上記λ/4整合層は、石英ファイバーと径が
同一であり、超音波パルスの周波数において1/4波長
の長さを有し、また、水、超音波伝送路及びλ/4整合
層の特性音響インピーダンスをそれぞれ、ZW 、ZC
びZS としたときに、ZS=(ZW ・ZC 1/2 となる
特性音響インピーダンスを有する物から成り、水を被測
定物としたときにインピーダンス整合していることを特
徴とする。この特性音響インピーダンスを有する物質
は、エポキシ樹脂であれば好ましい。そして、信号処理
部は、空気を被測定物としたときのフーリエスペクトル
で規格化することを特徴とする。
【0010】この装置は、λ/4整合層のインピーダン
ス整合条件を満たす周波数を含む周波数帯域を有する超
音波パルスを、電気信号源からの電気パルスを超音波振
動子に印加することによって発生させ、超音波パルスを
超音波伝送路に伝搬させ、λ/4整合層を介して被測定
物に超音波パルスを印加する。超音波伝送路とλ/4整
合層との界面で発生した超音波エコーパルスを超音波伝
送路に伝搬させて超音波振動子に入力し、超音波信号を
電気信号に変換する。信号処理部により、目的とするエ
コー信号を取り出してフーリエ変換し、空気を被測定物
としたときのスペクトルで規格化する。従って、本発明
の装置によれば、一定周波数帯域の超音波パルスを用い
ることで、複素反射率と被測定物の音響インピーダンス
との関係が単純になり、また、超音波パルスを用いるこ
とで、所定のモードの超音波パルスエコーのみを時間軸
上で分離して測定でき、被測定物の音響インピーダンス
を精度良く求めることができる。また、λ/4整合層
は、被測定物が水の場合に整合する特性音響インピーダ
ンスを有しているので、水に近い音響インピーダンスを
有する被測定物の反射は、水の特性音響インピーダンス
からのずれに高感度であり、また、水の正確な特性音響
インピーダンスは既知である。従って、水に近い音響イ
ンピーダンスを有する被測定物の音響インピーダンスを
精度良く測定することができる。生体は水に近い音響イ
ンピーダンスを有しており、従って、生体の音響インピ
ーダンスを精度良く測定し得る。また、λ/4整合層を
被測定物に密着するから、断面積内の音響インピーダン
スのみを測定することが可能になる。上記超音波伝送路
とλ/4整合層の断面積は、必要とする空間分解能に応
じて小さくし、周波数を選択して所定の超音波パルスを
伝搬させることで、必要とする空間分解能で音響インピ
ーダンスを測定することができる。また、測定した被測
定物からのエコーのスペクトルを、空気を被測定物とし
て求めたエコーのスペクトルで規格化するから、簡便に
測定系の校正をすることができる。さらに、本発明の音
響インピーダンス測定装置によれば、超音波振動子とλ
/4整合層を備えた超音波伝送路を複数本束ねて備える
ことにより、各々の伝送路を伝搬する各々の超音波パル
スエコーから各々の音響インピーダンスを測定し、被測
定物の音響インピーダンス像を測定することを特徴とす
る。この構成によれば、従来難しかった、音響インピー
ダンス画像を得ることができ、特に、医用に用いれば有
用である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。入射波となる所定の周波数
fの信号源に、その一端が接続される分布定数線路の他
端に、分布定数線路の特性インピーダンスと異なるイン
ピーダンスZL を接続すると反射波が生じる。この反射
波を測定することにより、未知のインピーダンスZ
L (ここでZL は複素インピーダンスとなる。)を求め
ることができる。すなわち、分布定数線路の特性インピ
ーダンスをZ0 としたときに、反射係数Γd は、Γd
(ZL −Z0 )/(ZL +Z0 )となる。この反射係数
Γd を測定すると、未知のインピーダンスZL が、ZL
=Z0 (1+Γd )/(1−Γd )として求まる。ま
た、分布定数線路と、分布定数線路の特性インピーダン
スZ0 と異なる特性インピーダンスZM を有する負荷を
接続したときに、反射波が生じる。この反射波が生じな
いように、すなわち整合を取るために、分布定数線路
と、負荷の間に1/4波長の分布定数線路を整合回路と
して挿入することが知られている。ここで、1/4波長
の分布定数線路の特性インピーダンスをZS とすると、
S =(Z0 ・ZM 1/2 が整合条件となる。
【0012】図1は、本発明に係る実施の形態による音
響インピーダンス測定方法の原理を説明する等価回路で
ある。この等価回路回路は、上述の分布定数線路と同様
に取り扱うことができる。図に示すように、本発明の音
響インピーダンス測定方法は、被測定物9と超音波伝送
線路7との間に、おおよそ超音波伝送線路7の直径と同
一なλ/4整合層8を介して被測定物9と直接接触する
ように配置されている。また、超音波伝送線路7の一端
に、超音波振動子5が接続され、電気パルス4を入力す
ると超音波が発生し、超音波伝送線路7を伝播する超音
波パルス6となる。
【0013】未知の被測定物の音響インピーダンスZL
が超音波伝送線路の特性音響インピーダンスZC と異な
るときに、超音波パルス6は、被測定物9により反射さ
れて、超音波パルスエコー10が発生する。この超音波
パルスエコー10は、超音波パルス6と逆に超音波伝送
線路7を伝搬し再び超音波振動子5により電気パルスに
変換される。この電気パルスを、以下エコー信号11と
呼ぶ。このエコー信号11は、時間領域の信号であり、
高速フーリエ変換(FFT)によるフーリエ変換器12
により、周波数領域の振幅と位相に変換されたフーリエ
スペクトル13として取り出される。このエコー信号1
1のフーリエスペクトル13により、上述の分布定数線
路の反射波によるインピーダンス測定とのアナロジーに
より、被測定物の複素音響インピーダンスを知ることが
できる。
【0014】ここで、未知の被測定物が、例えば水の特
性音響インピーダンスZW に近い生体のような被測定物
の測定をする場合について説明する。超音波伝送線路7
の特性音響インピーダンスZC と、水の特性音響インピ
ーダンスZW との整合をとるためには、超音波の周波数
におけるλ/4の厚さの整合層8を超音波伝送線路7と
水の間に挿入すればよい。この場合、λ/4整合層の特
性音響インピーダンスZS は、上述の分布定数線路と同
様に、ZS =(ZC ・ZW 1/2 となる。このようにす
れば、超音波パルスは、被測定物9が水である場合に完
全に吸収され、反射波は生じない。水と音響インピーダ
ンスの異なる被測定物9からは、反射波が生じる。この
反射波の波形は、水の特性音響インピーダンスからのず
れに高感度であるので、水の特性音響インピーダンスに
近い生体の測定に適している。この反射波のフーリエ変
換された周波数領域の振幅と位相を得ることで、未知の
被測定物9の複素音響インピーダンス(以下、単に音響
インピーダンスと呼ぶ)を高精度で測定できる。さら
に、このλ/4整合層8の直径を、超音波伝送線路7の
直径とほぼ同じにしているので、λ/4整合層8が密着
している部分のみの音響インピーダンスを反映した反射
波が得られる。さらに、本発明の音響インピーダンス測
定方法においては、超音波をパルスとして用いるので、
所定のモードの超音波パルスエコーのみを送信超音波パ
ルスや不要なモードから時間軸上で容易に分離すること
ができる。このように、本発明の方法によれば、従来方
法のようにマッチング液の厚さを変えるようなことを行
わないで、被測定物にただ直接接触するだけで、超音波
伝送線路の直径に応じた、所望の空間的分解能で音響イ
ンピーダンスの測定ができる。
【0015】次に、本発明の音響インピーダンスの測定
原理をさらに詳しく説明する。図1に示すように、超音
波伝送線路から見たλ/4整合層8を含めた負荷側の入
力インピーダンスをZinL と置くと、図2のような超音
波伝送線路に置き換えることができる。ここで、ZinL
は、分布定数線路の定義を用いて式(1)で表される。
【数1】 ここで、βはλ/4整合層8の伝搬定数(=2π/
λ)、lはλ/4の整合層8の厚さである。超音波伝送
線路7とZinL との接続点で起こる反射の反射係数ΓL
は、式(2)で表される。
【数2】
【0016】電気パルスとしては、インパルス、サイン
バースト波パルス、連続波を変調したパルス波などを用
いることができる。
【0017】図3は、音響インピーダンスが未知の被測
定物への超音波の伝送の模式図である。図3(a)にお
いて、超音波伝送線路7に超音波振動子5により、例え
ばインパルスが印加されたとすると、超音波は超音波伝
送線路7とλ/4整合層8の接続面で被測定物9の音響
インピーダンスを反映して反射され、再び超音波伝送線
路7を伝搬して超音波振動子5に戻ってくる。
【0018】図3(b)は、このときのインパルス応答
を表す図である。図において、δ(t)は入力インパル
ス、h(t)は、λ/4整合層8を含む超音波伝送線路
7でのインパルス応答、γL (t)は未知の被測定物9
の反射係数のインパルス応答、yL (t)は受信信号の
インパルス応答である。yL (t)は、δ(t)、h
(t)、γL (t)の畳み込み演算(convolut
ion)として、式(3)で表される。さらに式(3)
をフーリエ変換すると、式(4)が得られる。
【数3】
【数4】
【0019】また、本発明の音響インピーダンス測定方
法では、被測定物として、特性音響インピーダンスが0
に近似できる空気を測定することによって、簡便に校正
することができ、測定精度を上げることができること
を、上記のインパルス応答を用いて説明する。空気を接
続したときの超音波の伝送とインパルス応答は、図3
(b)において、yL (t)を、yair (t)とし、γ
L (t)をγair (t)に置き換えればよい。従って、
air (t)は式(5)で、また、yair (t)のフー
リエ変換Yair (f)は、式(6)で表される。
【数5】
【数6】 従って、yL (t)のフーリエ変換YL (f)を、y
air (t)のフーリエ変換でYair (f)で規格化する
と、式(7)が得られる。
【数7】 これから、未知の被測定物9のときのエコー信号11の
フーリエ変換であるY air (f)を、被測定物9が空気
のときのエコー信号11のフーリエ変換であるY
air (f)により規格化することにより、超音波伝送路
のH(f)に関係なく、周波数領域の規格化反射係数Γ
=ΓL /Γair となることが分かる。空気の場合は完全
反射であるから、Γair =−1であり、簡便に規格化で
きる。
【0020】次に、規格化反射係数Γから、未知の被測
定物の音響インピーダンスの導出法を説明する。規格化
反射係数Γは、上記式(2)を用いると、下記式(8)
となり、未知の被測定物9の反射係数ΓL の複素表示
を、ΓL =ΓL(re) +jΓL(im) とし、被測定物9が空
気であるときの反射係数の複素表示を、Γair =Γ
air(re) +jΓair(im) とすると、次式(9)となる。
【数8】
【数9】 この式(9)を有理化し、式(1)及びΓair =−1を
代入すると式(10)が得られる。
【数10】 式(10)を未知の被測定物9の音響インピーダンスZ
L について解くことができる。すなわち、ZL =(a+
jb)/(c+jd)とおくと、a,b,c,dは、そ
れぞれ式(11)、式(12)、式(13)、式(1
4)で表される。
【数11】
【数12】
【数13】
【数14】 この式は、λ/4整合層8の整合条件であるλ/4とい
う条件は含んでいないので、整合層8の厚さlの如何に
関わらず適用できる。
【0021】ここで、式(11)〜式(14)中の、R
とSは、未知の被測定物9のフーリエ変換YL (f)
と、被測定物が空気のときのフーリエ変換であるYair
(f)の測定とにより求まり、ZC 、ZS 、β、lが既
知であるので、未知の被測定物9の音響インピーダンス
L が求められる。また、整合層8が完全に整合条件で
あるλ/4である場合には、sin(βl)と、cos
(βl)がそれぞれ、1と0になるので、次式(15)
で未知の被測定物9の音響インピーダンスZL が求ま
る。
【数15】 この場合には、規格化反射係数Γが測定できれば、直ち
に未知の被測定物9音響インピーダンスZL が求まる。
これにより、本発明の音響インピーダンス測定方法で
は、被測定物として、特性音響インピーダンスが0に近
似できる空気を測定することによって、被測定物の音響
インピーダンスZL 以外の部分で生じる影響を取り除
き、測定精度を上げることができる。
【0022】また、測定周波数に適合するように、λ/
4整合層8を設計し、製作するが、正確にλ/4でない
場合には、音響インピーダンスの導出の際に誤差が生じ
る。従って、反射係数を求めた時のλ/4整合層8の正
確な厚さを無視して単にλ/4とすると、求める音響イ
ンピーダンスに誤差が生じてしまう。
【0023】λ/4整合層8の厚さが、どの周波数で、
λ/4になっているのかは、以下のようにして調べるこ
とができる。超音波振動子5に、電気パルスを送り、所
定のモードの超音波エコースペクトルの各周波数におい
て、被測定物9が例えば水としたときのエコー信号11
のスペクトルの振幅を、被測定物9が空気のときのエコ
ー信号11のスペクトルの振幅で規格化し、この規格化
振幅が最小となる周波数を整合周波数として求めること
ができる。これにより、実際に製作したλ/4整合層8
の最適周波数を求めることができる。
【0024】次に、本発明の音響インピーダンス測定装
置の実施の形態を示す。図4は、本発明に係る実施の形
態による音響インピーダンス測定装置の構成を示すブロ
ック図である。音響インピーダンス測定装置1におい
て、超音波振動子5に、電気信号源2及び送信部3から
の電気パルス4が印加されて、超音波パルス6は、超音
波伝送線路7、λ/4整合層8を介して被測定物9へ印
加される。ここで、λ/4整合層8の直径は、おおよそ
超音波伝送線路7と同じ直径を有している。被測定物9
の表面で反射した超音波パルスエコー10は、超音波伝
送線路7を逆に伝搬し、超音波振動子5により電気パル
ス、すなわちエコー信号11に変換され、図4において
点線で囲まれた信号処理部20へ入力される。ここで、
超音波振動子5は、Pb(Ti,Zr)O3 のような二
成分系圧電セラミックで、例えばPZT(米国バーニト
ロン社の商品名)を使用できる。
【0025】信号処理部20は、エコー信号11の受信
部14と、A/D変換器15と、メモリ16と、ワーク
ステーションなどのコンピュータ17によって構成され
る。受信部14の出力信号は、A/D変換器15により
デジタル信号へ変換される。A/D変換器15と、メモ
リ16は、インターフェイス18を介して制御され、コ
ンピュータ17にデータが取り込まれ、フーリエ変換等
の信号処理を行う。また、電気信号源2からは、同期用
信号19が、受信部14へ19a、A/D変換器15へ
19b、メモリ16へ19cとして出力され、エコー信
号11が正確にデジタル信号へ変換されるように制御す
る。
【0026】図5は、音響インピーダンス測定装置1の
動作を示すタイムチャートである。図において、横軸は
時間軸tであり、縦軸は信号強度である。(a)は、同
期信号波形であり、(b)は、励起されるパルス超音波
の波形であり、(c)は、未知の被測定物からのエコー
信号11であり、(d)は、被測定物が空気のときのエ
コー信号11である。信号処理部20のコンピュータ1
7により、エコー信号11を所定の時間幅(窓)で切り
出し、高速フーリエ変換(FFT)のアルゴリズムによ
りフーリエ変換する。このフーリエスペクトルを得る手
段は、コンピュータ17によらない専用のICやFFT
装置でも良い。さらに、フーリエ変換されたエコー信号
11の周波数領域の振幅と位相の測定により、被測定物
9の音響インピーダンスを求める。この周波数領域の振
幅と位相の測定により、被測定物9の音響インピーダン
スを求める手段は、コンピュータ17に限らず、専用の
ICなどでもよい。
【0027】また、超音波伝送線路7としては、単位長
さ当たりの遅延時間を大きく取れるポアソン比の小さい
材料(アルミニウム0.35、スチール0.29、石英
0.19程度)で、伝搬損失の小さい媒質が好ましい。
最近の光ファイバー技術の進歩により、均質で高精度の
径を持った石英の円柱棒である光ファイバーを容易に作
ることが出来るようになったので、超音波伝送線路7と
しては石英ファイバーが好適である。石英ファイバーを
伝わる音波には、分散特性があることが知られており、
理論的には無限にモードが存在する。縦(Longit
udinal)モードは、歪み(Flexural)モ
ードやねじれ(Torsional)モードに比べて、
振幅が十分に大きいので、縦モードが支配的である。
【0028】また、λ/4整合層8の直径をおおよそ、
超音波伝送線路7の直径と同一にして、λ/4整合層8
を被測定物9に直接接触することにより、λ/4整合層
8の被測定物9に接触する面積に相当する領域の音響イ
ンピーダンスを測定することができる。例えば、直径が
10μmと100μmの石英ファイバーを使用すれば、
おおよそ直径が10μmと、100μmの範囲の測定が
行えることになる。これにより、超音波の波長に関わら
ず微小領域の音響インピーダンスの測定が可能となる。
【0029】次に、上記構成の実施の形態の音響インピ
ーダンス測定装置に用いる石英ファイバーのモードにつ
いて説明する。図6は、本発明の音響インピーダンス測
定装置に用いる石英ファイバーのモードの分散特性を示
す図である。図において、直径が125μmの石英ファ
イバー中における縦モードの周波数と遅延時間の関係を
示している。図の横軸は周波数で、縦軸は遅延時間であ
る。図より、L(0,1)モード(実線で示す)につい
ては、20MHz以下の周波数帯域で遅延時間が比較的
安定しており、この帯域において伝搬速度の変化が少な
いことが分かる。また、L(0,2)(点線で示す)と
L(0,3)(一点鎖線で示す)モードは20MHz以
下の周波数帯域において遅延時間が無限大となり、伝搬
できないことがわかる。すなわち、20MHz以下の周
波数帯域を使用すれば、単一モードでの使用ができる。
【0030】次に、本発明の音響インピーダンス測定装
置及び音響インピーダンス測定方法による音響インピー
ダンス測定の実施例について説明する。超音波伝送線路
7として、直径が1.6mmの石英ファイバーにおける
L(0,2)モードを使用した。λ/4整合層8は、石
英ファイバーと、水の間に挿入する材料として、エポキ
シ樹脂(Stycast 2651MM)を用いた。こ
こで、エポキシ樹脂の特性音響インピーダンスZS は、
S =(ZW ・ZC 1/2 である。ここで、ZW は水の
特性音響インピーダンスであり、ZC は超音波伝送線路
の特性音響インピーダンスである。5MHzの測定に使
用した直径が1.6mmの石英ファイバーと、λ/4整
合層8と、水の特性音響インピーダンス、寸法、音速を
以下に示す。石英ファイバーの特性音響インピーダンス
C と、λ/4整合層8の特性音響インピーダンスZS
と、水の特性音響インピーダンスZW とはそれぞれ、1
9.1×106 Ns/m3 、4.432×106 Ns/
3 、1.5×106 Ns/m3 である。また、λ/4
整合層8の厚さは193×10-6mで、λ/4整合層8
における音速vs は3060m/sである。
【0031】超音波振動子5としてのPZTに電気パル
スを印加し、被測定物9が空気のときのエコースペクト
ルで、被測定物9が水のときのエコースペクトルを規格
化し、一番整合している周波数を求めた。図7は、被測
定物が水のエコー信号を、被測定物が空気のエコー信号
によりスペクトルで規格化した周波数特性を示す図であ
る。図において、横軸が周波数で、縦軸は被測定物9が
水のときのエコー信号11のスペクトルを、被測定物9
が空気のときのエコー信号11のスペクトルで規格化し
た振幅を示している。図において、5.1MHz〜5.
2MHz付近が、最も振幅が低下していることがわか
り、この付近で、λ/4整合層8が最も整合しているこ
とがわかる。このように、λ/4整合層8にあった最適
周波数が求められた場合に、この最適周波数においての
フーリエ変換のみを行うことで、被測定物9の正確な音
響インピーダンスを求めることができる。この場合に
は、信号処理部20の構成を簡略化することができる。
【0032】次に音響インピーダンスの測定に関する実
施例を示す。図8から図11は、被測定物が4%の食塩
水の音響インピーダンスに関するデータを示す。図8は
4%食塩水からのエコー信号を示す図である。横軸は時
間で、縦軸は任意目盛りの振幅である。70μsから9
0μsの領域の信号が、エコー信号11である。なお、
A/D変換器15によるサンプリングは、十分に信号を
再生できるように、エコー信号の中心周波数の6倍に当
たる30MHzで行い、10ビットでA/D変換した。
【0033】次に、得られたデジタル信号のFFTを行
い、フーリエスペクトルを得る。切り出しには、所定の
窓関数を使用した。図9は、4%食塩水からのフーリエ
スペクトルを示す図である。横軸は周波数で、縦軸は振
幅を示している。この4%食塩水のフーリエスペクトル
を、被測定物9が空気のときのフーリエスペクトルで規
格化したデータが、被測定物9の4%食塩水の規格化反
射係数Γとなる。
【0034】図10は4%食塩水のインピーダンス特性
の実部を示す図であり、図11は4%食塩水のインピー
ダンス特性の虚部を示す図である。横軸は周波数で、縦
軸は音響インピーダンス(Ns/m3 )である。1/4
波長の整合層8が、最も整合している周波数である5.
1から5.2MHzにおける音響インピーダンスは、Z
L =1.57×106 Ns/m3 であることがわかる。
【0035】図12は、水、2%食塩水、4%食塩水の
音響インピーダンスの測定値を示す図である。横軸は食
塩水の濃度(%)で、縦軸が音響インピーダンスであ
る。図において、実測値を×印で示し、理論値を実線で
示している。音響インピーダンスは、水で1.57×1
6 Ns/m3 、2%食塩水で1.54×106 Ns/
3 、4%食塩水で1.57×106 Ns/m3 である
ことがわかる。実験により得られた音響インピーダンス
と理論値の間にオフセットがあるものの、密度の増加に
対応した音響インピーダンス変化が得られている。
【0036】次に、本発明の音響インピーダンス測定装
置及び音響インピーダンス測定方法の別の実施例を図1
3に示す。図は、画像用の超音波伝送線路を示す外観図
である。図において、超音波伝送線路7を複数本束ねた
画像用の超音波伝送線路30を示している。図にZ軸を
超音波の伝搬方向として、X−Y平面が画像面を示して
いる。ここで、超音波伝送線路としては、石英ファイバ
ーが使用できる。この配置においては、X方向に平坦と
なるよう並べた互いに接する石英ファイバーを、Y方向
に積み重ねたものである。
【0037】また、本発明の音響インピーダンス測定装
置及び音響インピーダンス測定方法の別の実施例を図1
4に示す。図は、画像用の超音波伝送線路を示す外観図
である。図において、超音波伝送線路7を複数本、束ね
た画像用の超音波伝送線路40を示している。図にZ軸
を超音波の伝搬方向として、X−Y平面が画像面を示し
ている。ここで、超音波伝送線路7としては、石英ファ
イバーが使用できる。この配置においては、X方向に平
坦となるよう並べた互いに接する石英ファイバーを、Y
方向には、石英ファイバー間の間隔が最小となるように
細密に積み重ねたものである。
【0038】図13と図14において、図示しないが、
各石英ファイバーの一端には超音波振動子5が接続し、
また、他端にはλ/4整合層8が設けられている。各石
英ファイバーに超音波パルスが印加され、各λ/4整合
層8に接触する被測定物9からの複数の超音波パルスエ
コーにより、各接触部の音響インピーダンスを得ること
ができる。この各音響インピーダンスに応じて輝度や色
を変えて2次元表示することにより、被測定物の音響イ
ンピーダンスの変化に対応する画像を実時間で得ること
ができる。本発明の画像用の超音波伝送線路によれば、
従来困難であった、音響インピーダンスの測定による音
響インピーダンスの分布像を、高精度で、かつ、高分解
能で得ることができる。また、本発明の画像用の超音波
伝送線路によれば、被測定物に整合層を介して直接接触
して測定ができるので、特に被測定物が生体であっても
音響インピーダンスの分布像を得ることができる。
【0039】本発明は上記実施例に限定されることな
く、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変
形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるこ
とはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】上記説明から理解されるように、本発明
によれば、伝送線路と測定試料間の距離を変化させなが
ら測定する必要がなく、空間的分解能が高い、音響イン
ピーダンス測定方法及び装置を提供することができ、特
に、医用等の生体音響インピーダンス測定に適用すれば
極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】音響インピーダンス測定方法の原理を説明する
等価回路である。
【図2】超音波伝送線路の等価回路を示す図である。
【図3】音響インピーダンスが未知の被測定物への超音
波伝送の模式図である。
【図4】本発明に係る実施の形態による音響インピーダ
ンス測定装置の構成を示すブロック図である。
【図5】音響インピーダンス測定装置の動作を示すタイ
ムチャートである。
【図6】音響インピーダンス測定装置に用いる石英ファ
イバーの分散特性を示す図である。
【図7】被測定物が水のエコー信号スペクトルを被測定
物が空気のエコー信号によりスペクトルで規格化した振
幅スペクトルを示す図である。
【図8】4%食塩水からのエコー信号を示す図である。
【図9】4%食塩水のフーリエスペクトルを示す図であ
る。
【図10】4%食塩水の音響インピーダンス特性の実部
を示す図である。
【図11】4%食塩水の音響インピーダンス特性の虚部
を示す図である。
【図12】水、2%食塩水、4%食塩水の音響インピー
ダンスを測定した図である。
【図13】画像用の超音波伝送線路を示す外観図であ
る。
【図14】画像用の超音波伝送線路を示す外観図であ
る。
【図15】従来の超音波測定装置の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 音響インピーダンス測定装置 2 電気信号源 3 送信部 4 電気パルス 5 超音波振動子 6 超音波パルス 7 超音波伝送線路 8 整合層 9 被測定物 10 超音波パルスエコー 11 エコー信号 12 フーリエ変換器 13 フーリエスペクトル 14 受信部 15 A/D変換器 16 メモリ 17 コンピュータ 18 インターフェイス 19 同期信号 20 信号処理部 30,40 画像用の超音波伝送線路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G047 AA01 AA05 AC13 BA03 BC01 BC04 BC14 CA01 EA01 EA08 EA10 GA01 GB28 GB35 GF08 GG01 GG09 GG12 GG19 GG20 GG23 GG32 2G064 AB12 AB13 AB23 BA21 CC43 CC47 4C301 AA02 DD11 EE01 EE09 EE11 GA03 GB25 GB36 HH01 JB02 JB07 JB21 JB27 JB29 JB32 JB34 JB46 LL05 4C601 EE01 EE06 EE09 GA01 GA03 GB24 GB25 GB29 GB42 GB44 HH04 JB16 JB34 JB35 JB40 JB45 JB47 JB49 LL01 LL05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波伝送路の一端から一定周波数帯域
    の超音波パルスを伝搬させ、この超音波伝送路の他端に
    接続され且つ被測定物と密着されたλ/4整合層を介し
    て該被測定物に超音波パルスを印加し、上記超音波伝送
    路と上記λ/4整合層との界面で生じる超音波パルスエ
    コーを上記超音波伝送路の一端に伝搬させ、この超音波
    パルスエコーの特定周波数成分から上記被測定物の音響
    インピーダンスを求めることを特徴とする、音響インピ
    ーダンス測定方法。
  2. 【請求項2】 前記超音波伝送路の単一モード伝搬領域
    の周波数帯域を利用して、前記超音波伝送路に一定周波
    数帯域の超音波パルスを伝搬させることを特徴とする、
    請求項1に記載の音響インピーダンス測定方法。
  3. 【請求項3】 前記超音波伝送路の多モード伝搬領域の
    周波数帯域を利用することにより、前記超音波伝送路に
    一定周波数帯域の超音波パルスを伝搬させることを特徴
    とする、請求項1に記載の音響インピーダンス測定方
    法。
  4. 【請求項4】 前記λ/4整合層は、前記超音波パルス
    周波数帯域内の特定周波数において、前記被測定物が水
    の場合に整合する形状と特性音響インピーダンスを有す
    ることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の音
    響インピーダンス測定方法。
  5. 【請求項5】 前記超音波伝送路とλ/4整合層の断面
    積は、必要とする空間的分解能に応じて小さくすること
    を特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の音響イン
    ピーダンス測定方法。
  6. 【請求項6】 前記測定した被測定物からのエコーの周
    波数成分を、空気を被測定物として求めたエコーの周波
    数成分で規格化することを特徴とする、請求項1〜5の
    何れかに記載の音響インピーダンス測定方法。
  7. 【請求項7】 前記超音波振動子とλ/4整合層とを備
    えた超音波伝送路を複数本束ねて用い、各々の上記伝送
    路を伝搬する各々の前記超音波パルスエコーから各々の
    音響インピーダンスを求め、前記被測定物の音響インピ
    ーダンス分布像を測定することを特徴とする、請求項1
    〜6の何れかに記載の音響インピーダンス測定方法。
  8. 【請求項8】 一定の電気パルスを発生する電気信号源
    と、この電気信号源からの電気パルスを超音波パルスに
    変換し且つ超音波パルスエコーを電気パルスに変換する
    超音波振動子と、この超音波振動子を一端に有し且つ他
    端にλ/4整合層を有する超音波伝送線路と、上記超音
    波パルスエコーをフーリエ変換し、このフーリエスペク
    トルから被測定物の音響インピーダンスを計算する信号
    処理部とからなることを特徴とする、音響インピーダン
    ス測定装置。
  9. 【請求項9】 前記超音波伝送路は石英ファイバーから
    成ることを特徴とする、請求項8に記載の音響インピー
    ダンス測定装置。
  10. 【請求項10】 前記λ/4整合層は、前記超音波伝送
    路と径が同一で、前記超音波パルス周波数帯域内の特定
    周波数において1/4波長の長さを有し、且つ、水、上
    記超音波伝送路及び上記λ/4整合層の特性音響インピ
    ーダンスをそれぞれ、ZW 、ZC 及びZS としたとき
    に、ZS =(ZW ・ZC 1/2 となる特性音響インピー
    ダンスを有する物質から成り、水を被測定物としたとき
    にインピーダンス整合していることを特徴とする、請求
    項8または9に記載の音響インピーダンス測定装置。
  11. 【請求項11】 前記λ/4整合層の特性音響インピー
    ダンスを有する物質は、エポキシ樹脂であることを特徴
    とする、請求項10に記載の音響インピーダンス測定装
    置。
  12. 【請求項12】 前記信号処理部は、前記被測定物のフ
    ーリエスペクトルを空気を被測定物としたときの前記フ
    ーリエスペクトルで規格化することを特徴とする、請求
    項8〜11の何れかに記載の音響インピーダンス測定装
    置。
  13. 【請求項13】 前記超音波振動子とλ/4整合層を備
    えた超音波伝送路を複数本束ねて備え、各々の上記伝送
    路を伝搬する各々の前記超音波パルスエコーから各々の
    音響インピーダンスを測定し、前記被測定物の音響イン
    ピーダンス分布像を測定することを特徴とする、請求項
    8〜12の何れかに記載の音響インピーダンス測定装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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