JP2003322170A - 継手およびその継手を用いた流体制御弁 - Google Patents

継手およびその継手を用いた流体制御弁

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JP2003322170A
JP2003322170A JP2002134598A JP2002134598A JP2003322170A JP 2003322170 A JP2003322170 A JP 2003322170A JP 2002134598 A JP2002134598 A JP 2002134598A JP 2002134598 A JP2002134598 A JP 2002134598A JP 2003322170 A JP2003322170 A JP 2003322170A
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Takashi Doi
高司 土井
Michihiko Kubota
充彦 久保田
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Koganei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの駆動軸とこれにより回転駆動される
弁体などの従動部材の回転中心軸がずれていても従動部
材を円滑に回転させることができるようにする。 【解決手段】 駆動軸13に設けられ端面に径方向に延
びる駆動側溝36aが形成された駆動部材31と、従動
軸20に設けられ駆動部材31と対向する端面に径方向
に延びる従動側溝36bが形成された従動部材32とを
有し、これらの部材の間には中間部材33が組み込まれ
ている。中間部材33の一方の端面には駆動側溝36a
との間でボール34を収容する第1継手溝37aが形成
され、他方の端面には第1継手溝37aに対して直角方
向に延び、従動側溝36bとの間でボール34を収容す
る第2継手溝37bが形成されている。駆動部材31と
従動部材32は磁力により中間部材33に対する押し付
け力を加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は駆動軸の回転を従動
軸に伝達する継手および電動モータの回転を弁収容ブロ
ック内の弁体に継手を介して伝達してスプールを回転さ
せる流体制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】空気圧シリンダなどの空気圧機器を作動
させる場合には、空気圧源と空気圧機器との間に種々の
空気圧制御弁が流体制御弁として使用される。空気圧制
御弁には圧力制御弁、流量制御弁および方向制御弁など
がある。圧力制御弁は空気圧機器に供給される圧縮空気
の圧力を減圧したり調整するために使用され、空気圧機
器の動作速度を制御するために流量制御弁が使用され、
方向制御弁は空気圧機器に対する空気圧の供給と供給停
止とを制御したり、空気圧の供給方向を切り換えるため
に使用される。
【0003】このような流体制御弁には、弁収容ブロッ
ク内に回転自在に回転体つまりスプールが弁体として組
み込まれたタイプのものがあり、スプールには弁収容ブ
ロックに形成された入力ポートと出力ポートとを連通さ
せる連通孔が形成されている。このスプールを回転させ
ることにより、入力ポートと出力ポートとの連通度を調
整することができ、流量制御や方向制御が行われる。ま
た、出力ポートに連通する排出ポートを弁収容ブロック
に形成し、出力ポートと排出ポートとを連通させる連通
孔をスプールに形成することにより、出力ポートと入力
ポートの連通度と出力ポートと排出ポートの連通度とを
調整し、出力ポートにおける圧力を制御することができ
る。
【0004】連通孔が形成されたスプールをモータなど
の回転手段によって回転駆動する場合には、駆動軸とス
プールのそれぞれの回転中心軸を同軸状態とするように
アライメントを調整する必要がある。特に、出力ポート
における流体の圧力を圧力センサにより検出し、その検
出値に基づいてモータによりスプールを回動させて出力
ポートから流出する圧力を調整するようにした圧力制御
弁においては、スプールを迅速に回転駆動させるために
は、それぞれの回転中心を一致させる必要がある。駆動
軸とスプールの中心とがずれて偏心した状態や、駆動軸
の中心軸とスプールの中心軸とが傾斜して偏角した状態
となっていると、円滑にスプールを回転させることがで
きなくなる。特に、流体制御弁による圧力制御をより高
速応答かつ高精度に行えるように、スプールの外周に空
気層を形成するための隙間を形成してスプールをエアベ
アリングにより支持し、弁収容ブロック内でスプールを
円滑かつ高速に回転させるようにした場合には、2軸の
同心度を高精度とすることが要求されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】弁体としてのスプール
の回転中心軸とモータの駆動軸の回転中心軸とのずれを
吸収して駆動軸の回転をスプールに伝達するためには、
たとえば、直交する2つのヒンジ結合で構成するユニバ
ーサルカップリングを用いることが考えられる。しかし
ながら、ユニバーサルカップリングを使用すると、2軸
間に偏角がある状態で回転を伝達させた際には従動側に
結合しているスプールに径方向の振れ力が生じることに
なる。
【0006】スプールに径方向の振れ力が発生すると、
スプールを円滑に回転させることができず、特にエアベ
アリングによりスプールを支持するようにした場合に
は、スプール外周の空気層が破壊されてエアベアリング
効果を失うおそれがあり、弁体としてのスプールを円滑
に回転させることができなくなる。
【0007】本発明の目的は、流体制御弁の弁体を円滑
に回転させることができるようにすることにある。
【0008】本発明の他の目的は、モータの駆動軸とこ
れにより回転駆動される弁体などの従動部材の回転中心
軸がずれていても従動部材を円滑に回転させることがで
きるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の継手は、駆動軸
に設けられ、端面に径方向に延びる駆動側溝が形成され
た駆動部材と、従動軸に設けられ、前記駆動部材と対向
する端面に径方向に延びる従動側溝が形成された従動部
材と、前記駆動側溝との間で転動体を収容する第1継手
溝が一方の端面に形成され、前記第1継手溝に対して直
角方向に延び、前記従動側溝との間で転動体を収容する
第2継手溝が他方の端面に形成された中間部材と、前記
駆動部材と前記従動部材とを前記中間部材に対する押し
付け力を加える磁石とを有することを特徴とする。ま
た、本発明の継手は、前記転動体が球体であることを特
徴とする。
【0010】本発明の流体制御弁は、流体が流入する入
力ポートと流体が流出する出力ポートが形成された弁収
容ブロックと、前記入力ポートと前記出力ポートとを連
通させる連通孔が形成され、前記入力ポートと前記出力
ポートとを連通させる位置と遮断する位置とに回転自在
に前記弁収容ブロックに組み込まれるスプールと、モー
タの駆動軸に設けられ、端面に径方向に延びる駆動側溝
が形成された駆動部材と、前記スプールに設けられ、前
記駆動部材と対向する端面に径方向に延びる従動側溝が
形成された従動部材と、前記駆動側溝との間で転動体を
収容する第1継手溝が一方の端面に形成され、前記第1
継手溝に対して直角方向に延び、前記従動側溝との間で
転動体を収容する第2継手溝が他方の端面に形成された
中間部材と、前記駆動部材と前記従動部材とを前記中間
部材に対する押し付け力を加える磁石とを有することを
特徴とする。
【0011】本発明の流体制御弁は、前記出力ポートか
ら戻る流体を排出する排出ポートを前記弁収容ブロック
に形成し、前記出力ポートと前記排出ポートとを連通さ
せる連通孔を前記スプールに形成し、前記出力ポートに
流出する流体の圧力を検出する圧力検出器と、前記圧力
検出器からの信号と目標圧力信号とを比較して前記モー
タに制御信号を送り、前記入力ポートと前記出力ポート
の連通開口量と前記出力ポートと前記排出ポートの連通
開口量を調整して前記出力ポートにおける流体圧力を制
御するモータ制御手段とを有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の一実施の形態である流体制
御弁1の概略断面図であり、この流体制御弁1は図示し
ない外部の操作手段から入力された目標圧力信号に基づ
いて、圧縮空気の入力と余剰空気の排出とを切り換えて
行うことにより出力部の空気圧を目標圧力と同じにさせ
る圧力比例弁である。図1に示すように、この流体制御
弁1は、弁組立体2を内部に備える弁収容ブロック3
と、モータ4が組み込まれたモータケーシング5とを有
し、モータケーシング5には制御基板6を備えた基板ケ
ーシング7が取り付けられている。
【0014】弁収容ブロック3には入力ポート8、出力
ポート9および排出ポート10が設けられ、それぞれ弁
組立体2へ連通している。弁組立体2は、円管形状のス
リーブ11とその中に挿入される中空円柱形状のスプー
ル12とで構成されており、モータケーシング5に固定
されたモータ4の駆動軸13が継手14を介してスプー
ル12に連結されている。
【0015】また図1には示していないが、弁収容ブロ
ック3の入力ポート8には圧縮空気源が、出力ポート9
には後述する圧力センサ15と空気圧アクチュエータな
どの空気圧機器が配管を介して接続されており、また基
板ケーシング7に固定されている制御基板6はインター
フェース部17を介して図示しない外部の制御機器と電
気的に接続されている。
【0016】図2は流体制御弁1の駆動部を示す概要図
である。図2に示すように、制御基板6に設けられたコ
ントローラ18には、制御機器からの目標圧力信号と出
力ポート9に接続する圧力センサ15からの検出圧力信
号が入力されるようになっている。コントローラ18は
この2つの信号を比較し、検出圧力が目標圧力となるよ
うに、制御基板6に設けられたモータドライバ19に出
力信号を送る。これにより、スプール12の回転角度位
置を調整され、出力ポート9に対する圧縮空気の導入動
作、排出動作または維持動作が行われて出力ポート9の
圧力が調整される。モータ4により駆動軸13が回転す
ると、継手14および従動軸20を介してスプール12
が回転される。尚、スプールの回転角度は、角度センサ
27のフィードバック信号により角度制御される。
【0017】図3は図1に示された弁組立体2を拡大し
て示す断面図である。図3に示すように弁組立体2はス
リーブ11の中にスプール12が空気層を形成する僅か
な隙間を介して挿入された2重管構造となっており、ス
リーブ11とスプール12にはそれぞれ入力ポート8、
出力ポート9および排出ポート10に対応させて圧縮空
気を通気させる孔が設けられている。図3は入力ポート
8と出力ポート9に対応させてスリーブ11に形成され
た孔とスプール12に形成された孔とが重なっており、
この状態のもとでは、図1における入力ポート8と出力
ポート9は連通状態となる。
【0018】図4はスプール12の回転角度位置が基準
位置つまりそれぞれのポート8〜10相互の連通が遮断
された状態における弁組立体2を示す断面図であり、図
4(A)は図3のA―A線に沿う断面図であり、図4
(B)は図3のB―B線に沿う断面図であり、図4
(C)は図3のC―C線に沿う断面図である。
【0019】図4(A)に示すように、入力ポート8に
対応させてスリーブ11には円周方向に90度置きに4
つの流体入力孔21が形成され、これらの流体入力孔2
1は外周部に形成された環状溝に連通している。一方、
スプール12には、流体入力孔21に対応して円周方向
に90度置きに4つの連通入力孔22が流体入力孔21
と対となって形成されている。スプール12が基準位置
となると、対をなす連通入力孔22は流体入力孔21に
対して反時計方向に30度ずれることになる。
【0020】図4(B)に示すように、出力ポート9に
対応させてスリーブ11には円周方向に60度置きに6
つの流体流出孔23が形成され、これらの流体流出孔2
3は外周部に形成された環状溝に連通している。一方、
スプール12には、流体流出孔23に対応して円周方向
に60度置きに6つの連通出力孔24が流体流出孔23
と対となって形成されている。図示するように、スプー
ル12が基準位置となると、それぞれの連通出力孔24
は流体流出孔23に対して30度ずれることになる。
【0021】図4(C)に示すように、排出ポート10
に対応させてスリーブ11には円周方向に90度置きに
4つの流体排出孔25が形成され、これらの流体排出孔
25は外周部に形成された環状溝に連通している。一
方、スプール12には、流体排出孔25に対応して円周
方向に90度置きに4つの連通排出孔26が流体排出孔
25と対となって形成されている。図示するように、ス
プール12が基準位置となると、それぞれの流体排出孔
25は対となる連通排出孔26に対して時計方向に30
度ずれることになる。
【0022】図4に示す基準位置では、全てのスプール
12の孔がスリーブ11の孔と連通しておらず、弁収容
ブロック3の出力ポート9は、入力ポート8および排出
ポート10のどちらにも連通していない。このため出力
ポート9に接続されている配管および空気圧アクチュエ
ータなどの空気圧機器16に対しては、圧縮空気の供給
および排出が行われない。
【0023】スプール12はスリーブ11中に隙間を介
して回転自在に組み込まれているので、圧縮空気が供給
されている状態の流体入力孔21からスリーブ11とス
プール12の隙間に圧縮空気が入り込んで薄い空気層が
形成されて、スプール12の回転摺動性を向上させるエ
アベアリングとなっている。
【0024】図5はスプール12の回転角度位置が図4
に示した基準位置より図中反時計回りに30度回転され
た状態の弁組立体2を示す断面図であり、図5(A)は
図3のA―A線に沿う断面図であり、図5(B)は図3
のB―B線に沿う断面図であり、図5(C)は図3のC
―C線に沿う断面図である。
【0025】スプール12を反時計方向に回転させる
と、スプール12の連通入力孔22とスリーブ11の流
体入力孔21との連通度が徐々に大きくなり、スプール
12の連通出力孔24とスリーブ11の流体流出孔23
との連通度が徐々に大きくなり、弁収容ブロック3の出
力ポート9が弁組立体2を通じて入力ポート8にのみ連
通することになる。これにより、出力ポート9に接続さ
れている空気圧機器16に向けて圧縮空気が導入され、
圧力が上昇していくことになる。図5に示すように、ス
プール12が基準位置から反時計方向に30度回転する
とそれぞれの連通度が最大となるが、この方向にスプー
ル12が回転しても、連通排出孔26は流体排出孔25
には連通しない。
【0026】図6はスプール12の回転角度位置が図4
に示した基準位置より図中時計回りに30度回転された
状態の弁組立体2を示す断面図であり、図6(A)は図
3のA―A線に沿う断面図であり、図6(B)は図3の
B―B線に沿う断面図であり、図6(C)は図3のC−
C線に沿う断面図である。
【0027】スプール12を時計方向に回転させると、
スプール12の連通排出孔26とスリーブ11の流体排
出孔25との連通度が徐々に大きくなり、スプール12
の連通出力孔24とスリーブ11の流体流出孔23との
連通度が徐々に大きくなり、弁収容ブロック3の出力ポ
ート9が弁組立体2を通じて排出ポート10にのみ連通
することになる。これにより、出力ポート9に接続され
ている空気圧機器16内の圧縮空気が排出され、圧力が
低下していくことになる。図6に示すように、スプール
12が基準位置から時計方向に30度回転するとそれぞ
れの連通度が最大となるが、この方向にスプール12が
回転したときには、連通入力孔22は流体入力孔21に
は連通しない。スプール12が時計方向および反時計方
向に回転する際にも、スリーブ11とスプール12の隙
間に圧縮空気が入り込んで空気層が形成される。
【0028】流体制御弁1は、出力ポート9に連通する
圧力センサ15から入力された検出圧力信号と、外部か
ら入力された目標圧力信号とを比較して、上述した弁組
立体2のそれぞれの連通度を制御することにより、出力
ポート9に接続された空気圧機器16に対して供給され
る空気圧を目標圧力に設定するようにフィードバック制
御が行われる。そしてスリーブ11内に生じるエアベア
リング効果によりスプール12は常に円滑に回転するこ
とができ、それにより弁組立体2の連通経路内の切換を
高速かつ高精度に制御することができる。
【0029】このように、スプール12の孔とスリーブ
11の孔の連通度、つまりそれらによって形成される空
気流通経路の開口量を調整することにより、精度の高い
圧力制御が可能になる。
【0030】次に図7(A)は図1に示された継手14
を拡大して示す断面図であり、図7(B)は図7(A)
における矢印D−D線に沿う断面図であり、図7(C)
は図7(A)における矢印E―E線に沿う断面図であ
る。
【0031】図7(A)に示すように継手14は、駆動
部材31と従動部材32とを有し、駆動部材31はモー
タ4により回転駆動される駆動軸13に止めねじ35に
より固定され、従動部材32はスプール12に連結され
た従動軸20に止めねじ35aにより固定されている。
駆動部材31の端面には図7(B)に示すように、径方
向に延びる駆動側溝36aが形成されており、回転中心
部に形成された仕切部を介して駆動側溝36aは2つに
区分されている。一方、従動部材32の端面にも同様に
して、径方向に延びる従動側溝36bが形成されてお
り、この従動側溝36bも2つに区分されている。
【0032】駆動部材31と従動部材32の間には円板
状の中間部材33が組み込まれており、この中間部材3
3の駆動部材31に対向する端面には図7(C)に示す
ように、第1継手溝37aが形成されている。一方、中
間部材33の従動部材32に対向する端面には、図7
(A)に示すように、第2継手溝37bが形成されてお
り、第1継手溝37aは第2継手溝37bに対して回転
方向に90度ずれており、2つの継手溝37a,37b
は相互に直角となっている。
【0033】それぞれの溝は横断面が円弧形状となって
おり、駆動側溝36aと第1継手溝37aとの間には鋼
球つまりボール34が2つ組み込まれ、従動側溝36b
と第2継手溝37bとの間にもボール34が2つ組み込
まれている。それぞれの溝の深さはボール34の半径よ
りも小さく設定されており、中間部材33の両面と駆動
部材31および従動部材32の端面との間には隙間が形
成されている。
【0034】このように、中間部材33の両面には直角
方向に相互にずれた継手溝37a,37bが形成され、
それぞれの溝に組み込まれるボール34は径方向に移動
自在となっているので、駆動軸13の回転中心軸と従動
軸20の回転中心軸とが流体制御弁1の組立時に径方向
にずれた状態となっても、駆動軸13の回転に伴って中
間部材33が径方向に偏心移動しながら従動軸20に回
転を伝達することになる。これにより、エアベアリング
により回転自在に弁収容ブロック3に組み込まれたスプ
ール12にはこれを偏らせる外力が加わることなく、円
滑に回転することになる。
【0035】駆動部材31と従動部材32に中間部材3
3に対する押し付け力を加えるために、従動部材32に
は永久磁石38が取り付けられ、スリーブ11には永久
磁石38に対して反発力を加える永久磁石39が取り付
けられている。スプール12はスリーブ11内に軸方向
に移動自在となって装着されているので、永久磁石3
8,39の磁力によって従動部材32に対して中間部材
33に向かう磁力が加えられると、中間部材33は駆動
部材31と従動部材32とにより押し付け力が加えられ
る。
【0036】スプール12の軸方向移動を規制するよう
にし、駆動部材31を軸方向に移動自在に駆動軸13に
取り付けるようにすれば、駆動部材31と従動部材32
とにそれぞれ取り付けられた永久磁石によって押し付け
力を発生させるようにしても良い。また、中間部材33
と駆動部材31と従動部材32のそれぞれに永久磁石を
取り付けて押し付け力を発生させるようにしても良く、
永久磁石を従動部材32などに埋め込むようにしても良
く、さらには、電磁石によって押し付け力を発生させる
ようにしても良い。
【0037】永久磁石の磁力によって押し付け力を加え
ることにより、それぞれの溝内に組み込まれたボール3
4は、駆動軸13の回転を従動軸20に伝達する動力伝
達部材として機能し、さらに、中間部材33を径方向に
移動させて駆動軸13と従動軸20のずれを吸収するよ
うに機能する。したがって、組立誤差により駆動軸13
と従動軸20とが偏心した状態や偏角した状態となって
いても、駆動軸13の回転を円滑に従動軸20に伝達す
ることができる。
【0038】また継手14の摺接部分の機械的結合が磁
力によって弾力的に拘束されているだけであるため各部
材間のかじり付き等が少なく、さらに転動体が球体であ
ることから接触部分の移動抵抗が非常に小さく高い摺接
性が得られる。したがって製作誤差などが原因でモータ
4の駆動軸13と従動軸20の2軸間に偏角・偏心があ
る場合であっても、回転伝達時においては従動側の従動
軸20に生じる径方向の振れ力を大幅に減少することが
できる。その結果スリーブ11内のエアベアリング効果
を損なうことなくスプール12を円滑かつ高速に回転さ
せ、弁組立体2の圧力制御をより高速かつ高精度に行う
ことができる。
【0039】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
ある。たとえば、中間部材33の両側に挟み込まれるボ
ール34の個数は複数個であればよいため、3個以上挟
み込むようにしても良い。また、挟み込まれる転動体の
形状は、ボール34のような球体に限られず、たとえば
コロのような略円柱形状のものでもよい。この場合でも
摺接部の機械的結合が磁力によって弾力的に押圧結合さ
れる構成となるため、各部材間のかじり等を防いで摺接
性を向上させることができる。また、磁石39はスリー
ブ11ではなく、弁収容ブロック3に設けてもよい。さ
らに、本発明は弁体が回転体であり弁体をモータにより
駆動するものであれば、圧力制御弁のみならず、流量制
御弁や方向制御弁にも適用することができる。なお、前
記実施の形態においては、流体圧を圧縮空気による空気
圧としたが空気圧に限定されるものではない。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、継手を構成する部材に
は磁石の磁力による押し付け力が加えられており、各部
材間のかじり付き等が少なくなり高い摺接性が得られ
る。したがって2軸間に偏角・偏心がある状態でも回転
伝達時における径方向の振れ力の発生を抑えることがで
きる。
【0041】本発明によれば、挟み込まれる転動体が球
体形状とすることにより、各部材間の移動抵抗を小さく
することができ継手の摺接性を高くすることができる。
【0042】本発明によれば、モータの駆動軸と従動軸
との間に偏角・偏心がある場合でも回転伝達時には従動
軸を径方向に振れさせることがないためスリーブ内のエ
アベアリング効果を生かして円滑かつ高速に回転制御で
き、流路の連通切換をすばやく正確に行える流体制御弁
とすることができる。
【0043】本発明によれば、入力ポート、出力ポート
および排出ポートの間の流路の連通切換とともにそれら
の連通開口量を制御することにより圧力制御をより高速
かつ高精度に行うことができる流体制御弁とすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である流体制御弁の概略
断面図である。
【図2】流体制御弁の駆動部を示す概要図である。
【図3】図1に示された弁組立体を拡大して示す断面図
である。
【図4】スプールの回転角度位置が基準位置にある状態
の弁組立体の断面図であり、(A)は図3のA―A線に
沿う断面図であり、(B)は図3のB―B線に沿う断面
図であり、(C)は図3のC―C線に沿う断面図であ
る。
【図5】スプールの回転角度位置が図4に示した基準位
置より図中反時計回りに30度回転された状態の弁組立
体の断面図であり、(A)は図3のA―A線に沿う断面
図であり、(B)は図3のB―B線に沿う断面図であ
り、(C)は図3のC―C線に沿う断面図である。
【図6】スプールの回転角度位置が図4に示した基準位
置より図中時計回りに30度回転された状態の弁組立体
の断面図であり、(A)は図3のA―A線に沿う断面図
であり、(B)は図3のB―B線に沿う断面図であり、
(C)は図3のC−C線に沿う断面図である。
【図7】(A)は図1に示された継手を拡大して示す断
面図であり、(B)は(A)のD−D線に沿う断面図で
あり、(C)は(A)のE―E線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 流体制御弁(電空比例圧力制御弁) 2 弁組立体 3 弁収容ブロック 4 モータ 5 モータケーシング 6 制御基板 7 基板ケーシング 8 入力ポート 9 出力ポート 10 排出ポート 11 スリーブ 12 スプール 13 駆動軸 14 継手 15 圧力センサ 16 空気圧機器 17 インターフェース部 18 コントローラ 19 モータドライバ 20 従動軸 21 流体入力孔 22 連通入力孔 23 流体出力孔 24 連通出力孔 25 流体排出孔 26 連通排出孔 27 角度センサ 31 駆動部材 32 従動部材 33 中間部材 34 ボール 35,35a 止めねじ 36a 駆動側溝 36b 従動側溝 37a 第1継手溝 37b 第2継手溝 38,39 永久磁石 F 反発力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H063 AA08 BB01 EE05 EE08 GG02 GG13 3H067 AA12 DD03 DD12 DD32 EA06 FF17 GG03 GG22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸に設けられ、端面に径方向に延び
    る駆動側溝が形成された駆動部材と、 従動軸に設けられ、前記駆動部材と対向する端面に径方
    向に延びる従動側溝が形成された従動部材と、 前記駆動側溝との間で転動体を収容する第1継手溝が一
    方の端面に形成され、前記第1継手溝に対して直角方向
    に延び、前記従動側溝との間で転動体を収容する第2継
    手溝が他方の端面に形成された中間部材と、 前記駆動部材と前記従動部材とを前記中間部材に対する
    押し付け力を加える磁石とを有することを特徴とする継
    手。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の継手において、前記転動
    体が球体であることを特徴とする継手。
  3. 【請求項3】 流体が流入する入力ポートと流体が流出
    する出力ポートが形成された弁収容ブロックと、 前記入力ポートと前記出力ポートとを連通させる連通孔
    が形成され、前記入力ポートと前記出力ポートとを連通
    させる位置と遮断する位置とに回転自在に前記弁収容ブ
    ロックに組み込まれるスプールと、 モータの駆動軸に設けられ、端面に径方向に延びる駆動
    側溝が形成された駆動部材と、 前記スプールに設けられ、前記駆動部材と対向する端面
    に径方向に延びる従動側溝が形成された従動部材と、 前記駆動側溝との間で転動体を収容する第1継手溝が一
    方の端面に形成され、前記第1継手溝に対して直角方向
    に延び、前記従動側溝との間で転動体を収容する第2継
    手溝が他方の端面に形成された中間部材と、 前記駆動部材と前記従動部材とを前記中間部材に対する
    押し付け力を加える磁石とを有することを特徴とする流
    体制御弁。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の流体制御弁において、前
    記出力ポートから戻る流体を排出する排出ポートを前記
    弁収容ブロックに形成し、前記出力ポートと前記排出ポ
    ートとを連通させる連通孔を前記スプールに形成し、前
    記出力ポートに流出する流体の圧力を検出する圧力検出
    器と、前記圧力検出器からの信号と目標圧力信号とを比
    較して前記モータに制御信号を送り、前記入力ポートと
    前記出力ポートの連通開口量と前記出力ポートと前記排
    出ポートの連通開口量を調整して前記出力ポートにおけ
    る流体圧力を制御するモータ制御手段とを有することを
    特徴とする流体制御弁。
JP2002134598A 2002-05-09 2002-05-09 継手およびその継手を用いた流体制御弁 Pending JP2003322170A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106931047A (zh) * 2017-03-02 2017-07-07 刘靖 一种传动机构用无痕式传动连接装置

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