JP2003321831A - 地盤改良装置および地盤改良方法 - Google Patents

地盤改良装置および地盤改良方法

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JP2003321831A JP2002131108A JP2002131108A JP2003321831A JP 2003321831 A JP2003321831 A JP 2003321831A JP 2002131108 A JP2002131108 A JP 2002131108A JP 2002131108 A JP2002131108 A JP 2002131108A JP 2003321831 A JP2003321831 A JP 2003321831A
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 土とペーストの攪拌用の回転体を回転させて
土とペーストを十分に攪拌し、また砂利や小石等の粗物
により回転体が破壊されるのを防止できる地盤改良装置
および地盤改良方法を提供すること。 【解決手段】 シャフト1を回転させながらその下部の
掘削子4で地中孔Hを掘削する。シャフト1の側方の回
転体9はシャフト1の周囲を公転しながら軸部8を中心
に回転(自転)し、土とペーストを攪拌混合する。回転
体9とシャフト1に遊着された遊着体10にそれぞれ設
けた第1の接離体14と第2の接離体16の接合摩擦力
により、回転体9を積極的に回転させて土とペーストを
攪拌混合する。また砂利などの粗物が回転体9に当った
り食い込んだりして回転体9が受ける土中抵抗が大きく
なったときには、第1の接離体14と第2の接離体16
を離隔させて回転体9を土中抵抗から逃れさせ、また接
合摩擦力による回転を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤に地中孔を掘
削して地盤を強化するための地盤改良装置および地盤改
良方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば建造物を構築するような場合、地
盤を強化することが行われる。地盤の強化改良方法とし
ては、地盤に地中孔を掘削し、地中孔にモルタルなどの
地盤改良液(以下、「ペースト」という)を注入する方
法が広く実施されている。地中孔は、直立したシャフト
を回転させながら、シャフトの下部に装着された掘削子
で掘削するようになっている。
【0003】地盤を改良するためには、地中孔中におい
て、ペーストと土を十分に攪拌混合することが望まし
い。何故ならば、ペーストと土の攪拌混合が不十分で土
の塊りが残存すると、その部分の地盤強度が局所的に著
しく低下してしまうからである。このため、シャフトの
側方に回転体を設け、この回転体をその軸部を中心に回
転(自転)させることにより、地中孔中のペーストと土
を攪拌することが知られている(例えば実開昭63−1
08485号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、地中孔
の土中に砂利や小石など粗物が多い場合、粗物は回転体
に当ったり食い込むなどしてその回転を阻害しやすく、
またこのために回転体は破壊されやすい。殊に古い建造
物を取り壊し、更地にしたうえで地盤を改良するような
場合、土中にはコンクリートの破片などの粗物が多量に
混入しているため、これらの粗物のために回転体はその
回転を阻害され、また破壊されやすい。
【0005】そこで本発明は、粗物などによる土中抵抗
が大きい地盤であっても土とペーストを十分に攪拌で
き、また土中抵抗による回転体の破壊を解消できる地盤
改良装置および地盤改良方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の地盤改良装置
は、駆動部に駆動されて回転するシャフトと、このシャ
フトの下部に装着されて地中孔を掘削する掘削子と、こ
のシャフトの側方にあって軸部を中心に回転することに
より地中孔中の土中を攪拌する回転体とを備え、前記回
転体に第1の接離体を設けるとともに、前記シャフト側
に第2の接離体を設け、且つ第1の接離体が第2の接離
体に対して土中抵抗により相対的に上下動自在とし、第
1の接離体の外周面と第2の接離体の外周面が当接した
ときはその接合摩擦力により前記回転体が前記軸部を中
心に強制的に回転するようにし、また土中抵抗が大きい
ときは第1の接離体外周面と第2の接離体の外周面は離
隔して前記強制的な回転が抑止されるようにした。
【0007】また本発明の地盤改良方法は、シャフトを
回転させながら地中孔を掘削し、また地中孔を所定深さ
まで掘削したならば前記シャフトを回転させながら前記
シャフトを地上へ引き上げるようにし、前記回転体に対
する地中孔中の土の抵抗の大きさに応じて前記第1の接
離体と前記第2の接離体を接離させて、互いの外周面が
当接したときは前記回転体を前記軸部を中心に回転させ
て土中を攪拌するようにし、且つ前記中心孔に地盤改良
液を流し、前記シャフトの吐出口から吐出させて地中孔
中の土と攪拌混合するようにした。
【0008】上記構成において、シャフトを回転させな
がら地中孔を掘削する。この場合、第1の接離体と第2
の接離体同士が互いに接合しているときは、その接合摩
擦力により回転体はその軸部を中心に回転して地中孔中
の土とペーストを攪拌する。また回転体に土中の粗物が
当ったり食い込んだりするなどして回転体に対する土中
抵抗が大きいときは第1の接離体と第2の接離体は互い
に離れ、回転体は無理に回転せずに大きな土中抵抗から
逃れることとなって破壊から免れる。そして大きな土中
抵抗から逃れて第1の接離体と第2の接離体同士が再び
接合すると、回転体は回転を再開し、再び土とペースト
を攪拌混合する。
【0009】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明の
実施の形態1におけるシャフトが下降中の地盤改良装置
の側面図、図2は同シャフトが上昇中の地盤改良装置の
側面図、図3は同地盤改良装置の下部の平面図である。
【0010】図1において、1はシャフトであり、ピッ
チをおいて長板状の攪拌子2が複数個側方へ突設されて
いる。攪拌子2は、シャフト1と一体的に回転して土を
攪拌するものである。シャフト1は、直立した姿勢で、
クレーン車などの作業装置(図外)に備えられた駆動部
3に駆動されてその軸心を中心に正方向や逆方向に回転
し、また昇降する。
【0011】シャフト1の下部には地中孔Hを掘削する
掘削子4が装着されている。掘削子4は、シャフト1か
ら側方へ水平に突出する突出部4aに、掘削爪4bを複
数個下方へ突設して構成されている。またシャフト1の
下部などの任意箇所には、地盤改良液としてのペースト
の注出口6が開口されている。ペーストはペースト供給
部(図外)からシャフト1の中心孔7(図3)を流さ
れ、吐出口6から地中孔H中に吐出される。
【0012】図1において、掘削子4の突出部4aの上
面には軸部8が直立して設けられており、軸部8には回
転体9が水平回転(自転)自在に軸着されている。回転
体9は、図3に示すように外端へ向ってやや先細のテー
パ状となっている。回転体9はシャフト1の側方にあ
り、シャフト1が回転すると、掘削子4はシャフト1を
中心に回転し、掘削子4に装着された回転体9はシャフ
ト1の周囲を公転する。本実施の形態1では、掘削子4
の突出部4aを回転体9の装着部材として兼用している
が、シャフト1に装着部材を別途設け、この装着部材に
回転体9を回転自在に装着してもよい。またこの場合、
装着部材は必ずしもシャフト1の下部に設ける必要はな
く、掘削子4よりもかなり上方位置に設けてもよい。ま
た装着部材をシャフト1の長さ方向(高さ方向)に複数
設け、それぞれに回転体を上下多段に装着してもよい。
また実施の形態3で説明するように、回転体は遊着体
(後述)に設けてもよく、要はシャフト1の側方に設け
て地中孔中の土を攪拌するようにすればよい。
【0013】図1において、シャフト1には管状の遊着
部11が水平回転自在且つ上下動自在に遊着されてい
る。遊着部11には外方へ水平に延出する延出部12が
結合されている。延出部12は水平なアーム部12a
と、アーム部12aの先端から下方へ延出する垂直部1
2bを有している。遊着部11と延出部12で遊着体1
0が構成されている。シャフト1のセンター(軸心線)
からの遊着体10の延出長L1は、掘削子4の延出長L
2よりも長くなっており、したがって図示するように垂
直部12bの先端部は掘削子4が掘削した地中孔Hの周
壁Sに食い込む。遊着体10はシャフト1に回転自在に
遊着されているが、このように垂直部12bの先端部が
周壁Sに食い込むと、遊着体10の回転は阻止される。
すなわち、シャフト1がその軸心を中心に回転しても、
遊着体10はシャフト1を中心に回転しない。図2およ
び図3に示すように延出部12は側方へ複数個(本実施
の形態1では両側方へ2個)延出している。
【0014】図1において、シャフト1には、遊着体1
0の上昇限度を規定するストッパ13が設けられてい
る。回転体9の下部には円板状の第1の接離体14が水
平な姿勢で装着されており、その外周面は上細りのテー
パ状の接合面15になっている。またシャフト1側にあ
る遊着部11の下部には円板状の第2の接離体16が水
平な姿勢で装着されており、その外周面は下細りのテー
パ状の接合面17になっている。第1の接離体14が第
2の接離体16に対して相対的に上下動することにより
接合面15と接合面17は互いに接合離隔する。すなわ
ち第1の接離体14と第2の接離体16は摩擦クラッチ
を構成している。
【0015】遊着体10および第2の接離体16はシャ
フト1に遊着されているので、回転体9および第1の接
離体14に対して相対的に上下動自在である。地中孔H
中の土から受ける抵抗により図1に示すように遊着体1
0が回転体9に対して相対的にわずかに上昇すると(矢
印a)、第2の接離体16の接合面17は第1の接離体
14の接合面15から離れる(図1のギャップGを参
照)。また図2に示すようにまた遊着体10がその自重
により回転体9に対して相対的に下降すると(矢印
b)、第2の接離体16の接合面17は第1の接離体1
4の接合面15に接合する。接合面15が接合面17に
接合することにより、遊着体10の下降限度は規制され
る。すなわち第1の接離体14は、遊着体10の下降限
度を規定するストッパーを兼務している。
【0016】図1および図2において、シャフト1に上
下動自在に遊着された遊着体10は自重により常時下降
しようとしており、図2に示すように遊着体10が下降
(矢印b)して第1の接離体14の接合面(外周面)1
5と第2の接離体16の接合面(外周面)17が接合す
ると、第1の接離体14はシャフト1の周囲を公転(矢
印c)しているため、その接合摩擦力のために第1の接
離体14およびこれと一体の回転体9はその軸部8を中
心に積極的に回転(自転)し(矢印d)、回転体9は地
中孔H中の土とペーストを攪拌混合する。
【0017】また土中の砂利や小石などの粗物Kが回転
体9に当ったり食い込んだりして、回転体9が受ける土
中抵抗が大きくなると、公転中の回転体9の軸部8を中
心とする回転は困難・不能となる。この場合、回転体9
は第1の接離体14を第2の接離体16の周囲を空回り
させながら(あるいは図1に示すように接合面15と接
合面17の間に小さなギャップGを生じて)シャフト1
の周囲を公転(矢印c)するので、回転体9は上記接合
摩擦力により無理に回転させられることはなく、したが
って回転体9が土中抵抗(粗物K)によって破壊される
のを免れる。あるいはまた土中抵抗のために回転体9の
回転が困難・不能となったときには、土中抵抗によって
遊着体10は上昇して第2の接離体16は第1の接離体
14から離れるので(図1に示す状態)、上記接合摩擦
力による回転体9の回転(自転)は停止し、上記破壊か
ら免れる。そしてシャフト1の下降あるいは上昇によっ
て回転体9が大きな土中抵抗や粗物Kをやり過すと、遊
着体10は自重により下降して第2の接離体16の接合
面17は第1の接離体14の接合面15に再び接合し
(図2に示す状態)、公転中の回転体9はその接合摩擦
力により回転(矢印d)を再開し、再び土とペーストを
攪拌混合する。
【0018】以上要するに、遊着体10は地中孔中にお
いて、自重と土から受ける抵抗のために回転体9に対し
て相対的に上下動するが、接離体14,16の接合面1
5,17同士が当接している状態では、その接合摩擦力
により回転体9は積極的に回転(自転)して土とペース
トを攪拌混合する。また接離体14,16の接合面1
5,17同士が当接している状態で、回転体9に粗物K
が当るなどしてその土中抵抗が大きくなったときは、第
1の接離体14は第2の接離体16の周面を空回りしな
がら公転することにより回転体9の回転(自転)は抑制
・停止されて、強制的に無理に回転させられることによ
る破壊から免れる。
【0019】この地盤改良装置は上記のような構成より
成り、次にその動作を説明する。図1に示すように、シ
ャフト1を垂直に保持し、駆動部3によりその軸心を中
心に正回転させながら下降させる。すると掘削子4もシ
ャフト1と共に回転し、地中孔Hを掘削する。
【0020】そして、所定の深さまで地中孔Hを掘削し
たならば、シャフト1を逆回転させながら上昇させる。
上記のようにシャフト1を下降・上昇させて地中孔Hを
掘削する場合、上述したように公転中の回転体9は第1
の接離体14と第2の接離体16の接合面15,17同
士の接合摩擦力により積極的に軸部8を中心に回転して
土と吐出口6から吐出されたペーストを攪拌する。また
回転体9に粗物Kが当るなどしてその土中抵抗が大きく
なったときは、回転体9は自転を抑制・停止せられ、無
理に回転しようとすることに起因する破壊から免れる。
なおペーストは、シャフト1が下降して地中孔Hを掘削
するときに吐出口6から吐出されるが、地中孔Hの掘削
が終了してシャフト1を地上へ引き上げるときも、吐出
口6からペーストを吐出してもよく、ペーストの吐出タ
イミングは自由に決定できる。
【0021】(実施の形態2)図4〜図6は本発明の実
施の形態2における地盤改良装置の側面図、図7は同地
盤改良装置の部分分解図である。図4は接離体がフリー
(ニュートラル)の状態、図5はシャフトが下降中の状
態、図6はシャフトが上昇中の状態をそれぞれ示してい
る。実施の形態1と同じ要素には同一符号を付して説明
は省略する。
【0022】図4において、掘削子4の突出部4aに設
けられた軸部8’には第1の接離体14’が水平回転自
在に軸着されており、第1の接離体14’には回転体
9’が装着されている。
【0023】シャフト1には管状の遊着部11’が回転
自在且つ上下動自在に遊着されており、遊着部11’に
は外方へ水平に延出する長板状の延出部12’が結合さ
れている。遊着部11’と延出部12’で遊着体10’
が構成されている。シャフト1のセンターから遊着体1
0’の先端までの延出長L1は、掘削子4の延出長L2
よりも長くなっており、したがって延出部12’の先端
部は地中孔Hの周壁Sに食い込む。
【0024】遊着部11’の下部には第2の接離体1
6’が設けられている。図4および図7において、第2
の接離体16’はその外周面が谷形に凹入する円板形で
あって、テーパ状の上側接合面17a’と下側接合面1
7b’を有している。また軸部8’に水平回転自在に軸
着され、且つ回転体9’が設けられた第1の接離体1
4’はその外周面が山形に突出する円板形であり、テー
パ状の上側接合面15a’と下側接合面15b’を有し
ている。組立て状態において、第1の接離体14’の山
形の外周面(上側接合面15a’と下側接合面15
b’)は、第2の接離体16’の谷形の外周面(上側接
合面17a’と下側接合面17b’)に嵌合する。また
2つの接合面15a’,15b’は、第2の接離体1
6’の第1の接離体14’に対する相対的な下降限度と
上昇限度を規定するストッパを兼務している。勿論、第
1の接離体の外周面を谷形とし、第2の接離体の外周面
を山形にしてもよく、いずれか一方を山形の外周面、他
方を谷形の外周面にすればよい。
【0025】図4は第1の接離体14’と第2の接離体
16’がわずかなギャップGをおいて離れている状態を
示しており、第1の接離体14’は第2の接離体16’
に対しフリー(ニュートラル)の状態となっている。こ
の状態で、シャフト1が回転して回転体9’がシャフト
1の周囲を公転しても、第1の接離体14’は第2の接
離体16’の周囲を空回りし、したがって回転体9’は
軸部8’を中心に回転(自転)せず、公転(矢印c)の
みする。
【0026】図5はシャフト1が下降して地中孔Hを掘
削している状態を示している。この図5の状態で、遊着
体10’およびこれと一体の第2の接離体16’は第1
の接離体14’に対して土抵抗のために相対的にわずか
に上昇し(矢印a)、このため下側接合面15b’と下
側接合面17b’は接合し、その接合摩擦力により第1
の接離体14’およびこれと一体の回転体9’は軸部
8’を中心に自転(矢印d)しながらシャフト1の周囲
を公転し(矢印c)、土とペーストを攪拌する。
【0027】図6はシャフト1が上昇している状態を示
している。この状態で遊着体10’はその自重により第
2の接離体16’の上側接合面17a’が第1の接離体
14’の上側接合面15a’に当接するまで第1の接離
体14’に対して相対的に下降し(矢印b)、両者の接
合摩擦力により回転体9’は軸部8’を中心に回転(矢
印d)しながらシャフト1の周囲を公転し(矢印c)、
土と吐出口6から吐出されたペーストを攪拌する。
【0028】また土中の砂利や小石などの粗物Kが回転
体9’に当ったり食い込んだりして、回転体9’が受け
る土中抵抗が上記接合摩擦力よりも大きくなると、回転
体9’の回転は困難・不能となる。この場合、実施の形
態1と同様に第1の接離体14’は第2の接離体16’
の周囲を空回りするので、回転体9’は上記接合摩擦力
により強制的に無理に回転させられることはなく、した
がって回転体9’が土中抵抗(粗物K)によって破壊さ
れるのを免れる。
【0029】(実施の形態3)図8、図9は本発明の実
施の形態3における地盤改良装置の側面図、図10は同
回転体の平面図である。図8は地中孔を掘削中(シャフ
トが下降中)を、また図9はシャフトが上昇中を示して
いる。
【0030】本実施の形態3では、軸部8aは遊着体1
0’の延出部12’に設けられている。また第1の接離
体14’は軸部8aの上部に設けられており、第1の接
離体14’上に回転体9’が設けられている。また軸部
8aの下部にも回転体9’と同様に回転して土中を攪拌
する回転体9aが設けられている。また第2の接離体1
6’はシャフト1に装着されている。第1の接離体1
4’と第2の接離体16’の構造は、実施の形態2と同
じである。また実施の形態2と同様に、遊着体10’の
遊着部11’はシャフト1に対して相対的に上下動自在
にシャフト1に遊着されており、したがって図8に示す
ようにシャフト1が下降しながら地中孔Hを掘削すると
きは、第1の接離体14’の山形の上側接合面15a’
は第2の接離体16’の谷形の上側接合面17a’に当
接し、その接合摩擦力により回転体9’,9aは軸部8
aを中心に回転し、土中を攪拌する。また図9に示すよ
うにシャフト1が上昇するときは、第1の接離体14’
の山形の下側接合面15b’は第2の接離体16’の谷
形の下側接合面17b’に当接し、その接合摩擦力によ
り回転体9’,9aは軸部8aを中心に回転し、土中を
攪拌する。勿論、シャフト1が下降およびまたは上昇す
るときは、吐出口6からペーストが適宜吐出される。但
し、本実施の形態3では、回転体9’,9aは、シャフ
ト1に遊着された遊着体10’に設けられているので、
実施の形態2のように回転体9’,9aや第1の接離体
14’はシャフト1の周囲を公転しない。
【0031】なお本発明において、例えば第1の接離体
およびまたは第2の接離体の接合面(外周面)を粗面に
するなどして積極的な摩擦面とし、これにより大きな接
合摩擦力を発生させて第1の接離体をより積極的に回転
させるようにしてもよい。また本発明でシャフトの下降
・上昇とは、地中孔を掘削中の下降および掘削終了後の
上昇以外にも、何らかの事由でシャフトが一時的に下降
・上昇する場合も含む。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ャフトの側方の回転体を回転または回転および公転させ
ることにより、土を十分に攪拌することができる。また
砂利や小石などの粗物が回転体に当ったり食い込んだり
して回転体が受ける土中抵抗が大きくなったときには、
回転体をこの土中抵抗から逃れさせ、また接合摩擦力に
よる回転を抑制、停止させることにより、回転体が無理
に回転しようとして土中抵抗により破壊されるのを防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるシャフトが下降
中の地盤改良装置の側面図
【図2】本発明の実施の形態1におけるシャフトが上昇
中の地盤改良装置の側面図
【図3】本発明の実施の形態1における地盤改良装置の
下部の平面図
【図4】本発明の実施の形態2におけるフリー状態の地
盤改良装置の側面図
【図5】本発明の実施の形態2におけるシャフトが下降
中の地盤改良装置の側面図
【図6】本発明の実施の形態2におけるシャフトが上昇
中の地盤改良装置の側面図
【図7】本発明の実施の形態2における地盤改良装置の
部分分解図
【図8】本発明の実施の形態3における地盤改良装置の
側面図
【図9】本発明の実施の形態3における地盤改良装置の
側面図
【図10】本発明の実施の形態3における地盤改良装置
の回転体の平面図
【符号の説明】 1 シャフト 3 駆動部 4 掘削子 7 中心孔 8、8’、8a 軸部 9、9’、9a 回転体 10、10’ 遊着体 11、11’ 遊着部 12、12’ 延出部 14、14’ 第1の接離体 16、16’ 第2の接離体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大生 三広 宮崎県都城市一万城町81−8 Fターム(参考) 2D040 AB05 BA08 BD05 CA01 CB03 DB07 EA12 EA14 EA18 EB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動部に駆動されて回転するシャフト
    と、このシャフトの下部に装着されて地中孔を掘削する
    掘削子と、このシャフトの側方にあって軸部を中心に回
    転することにより地中孔中の土中を攪拌する回転体とを
    備え、前記回転体に第1の接離体を設けるとともに、前
    記シャフト側に第2の接離体を設け、且つ第1の接離体
    が第2の接離体に対して土中抵抗により相対的に上下動
    自在とし、第1の接離体の外周面と第2の接離体の外周
    面が当接したときはその接合摩擦力により前記回転体が
    前記軸部を中心に強制的に回転するようにし、また土中
    抵抗が大きいときは第1の接離体外周面と第2の接離体
    の外周面は離隔して前記強制的な回転が抑止されるよう
    にしたことを特徴とする地盤改良装置。
  2. 【請求項2】 第1の接離体の外周面と前記第2の接離
    体の外周面の何れか一方が山形に突出し、他方が谷形に
    凹入して、山形の外周面が谷形の外周面に嵌合してお
    り、前記第1の接離体が前記第2の接離体に対して相対
    的に上昇または下降したときに互いの山形と谷形の外周
    面同士が接合してその接合摩擦力により前記回転体が前
    記軸部を中心に強制的に回転するようにし、また山形が
    谷形の中間位置にあって互いの外周面同士が離隔したと
    きは、前記強制的な回転が抑止されるようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の地盤改良装置。
  3. 【請求項3】 前記シャフトに回転自在に遊着される遊
    着部及びこの遊着部から側方へ延出して前記掘削子で掘
    削された地中孔の周壁にその先端部が食い込む延出部と
    を有する遊着体を備え、前記遊着体に前記第2の接離体
    を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の地盤
    改良装置。
  4. 【請求項4】 前記シャフトに回転自在に遊着される遊
    着部及びこの遊着部から側方へ延出して前記掘削子で掘
    削された地中孔の周壁にその先端部が食い込む延出部と
    を有する遊着体を備え、前記回転体を前記遊着体に設
    け、また前記第2の接離体を前記シャフトに設けたこと
    を特徴とする請求項1または2記載の地盤改良装置。
  5. 【請求項5】 前記シャフトに地盤改良液を流す中心孔
    を設け、この地盤改良液を前記シャフトの吐出口から吐
    出させるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の地盤改良装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の地盤改良装置を用いる
    地盤改良方法であって、前記シャフトを回転させながら
    地中孔を掘削し、また地中孔を所定深さまで掘削したな
    らば前記シャフトを回転させながら前記シャフトを地上
    へ引き上げるようにし、前記回転体に対する地中孔中の
    土の抵抗の大きさに応じて前記第1の接離体と前記第2
    の接離体を接離させて、互いの外周面が当接したときは
    前記回転体を前記軸部を中心に回転させて土中を攪拌す
    るようにし、且つ前記中心孔に地盤改良液を流し、前記
    シャフトの吐出口から吐出させて地中孔中の土と攪拌混
    合するようにしたことを特徴とする地盤改良方法。
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