JP2003321735A - 強度安定性に優れた高成形性高張力鋼板ならびにその製造方法および加工方法 - Google Patents
強度安定性に優れた高成形性高張力鋼板ならびにその製造方法および加工方法Info
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Abstract
実用可能な強度安定性に優れた高成形性高張力鋼板なら
びにその製造方法および加工方法を提供すること。 【解決手段】 重量%で、C:0.03〜0.15%、
Mn≧0.2%、N≦0.01%、Ti:0.05〜
0.35%を含み、かつMo≦0.6%、W≦1.5%
から選ばれる1種以上を含み、MoおよびWがそれぞれ
単独で含まれる場合には、Mo≧0.1%、W≧0.2
%であり、以下の(1)式で示すEx.Cが0.015
%以下であり、かつ、Mn≦1.7−30×Ex.Cを
満たし、実質的にフェライト組織に、Tiと、Moおよ
びWのうち1種以上とを含む10nm未満の析出物が分
散してなる。 Ex.C=C−{Ti−N×(48/14)−S×(48/32)}×(12/ 48)−Mo×(12/96)−W×(12/184)…(1)
Description
に使用される部材に適した、引張強度が550MPa以
上の強度安定性に優れた高成形性高張力鋼板ならびにそ
の製造方法および加工方法に関する。
いて、燃費向上を目的に車体の軽量化が検討されてい
る。この車体軽量化の検討の一つとして、使用鋼板の高
強度化が推進されている。従来より、高強度鋼板とし
て、C,Mn,Siの固溶強化と、Ti,Nbの析出強
化を複合した製造コストの低い鋼板が用いられてきた
が、Cを0.12〜0.15%含有するため、鋼中にセ
メンタイトが多く析出し延性が乏しく、自動車用部材の
ような難加工材ではプレス割れを起こしていた。
高張力熱延鋼板として、特開平6−172924号公報
にはSiで炭化物析出を抑制するとともに、Cr添加量
制限で低温変態相生成を抑制し、組織をベイニティック
フェライト単相とし、さらにNi,Moを固溶強化元素
として用いたTi添加高伸びフランジ加工性高張力熱延
鋼板が開示されている。しかしながら、この技術の根幹
をなすラス間に炭化物析出をともなわないラス状組織で
あるベイニティックフェライト組織では、Ti添加量を
炭窒化物形成限界以下に制限していることから、Tiと
結合しないCをベイニティックフェライト中に過飽和に
固溶させなければならない。このため、炭化物析出駆動
力が高い状態であることから添加成分の微妙な増減や熱
延条件に対して炭化物析出の感受性が著しく強く、通常
起こりうる幅方向の温度変動に対しても炭化物が容易に
析出するようになり、幅方向で部分的に加工性が急激に
劣化するのが現状である。
Cと結合するTi,Nb量をCに対して原子比で0.5
以上添加し、固溶Ti,Nbで熱間圧延後のフェライト
核生成を抑制することで組織をアシキュラーフェライト
とし、さらにCr,Moの固溶強化で強度を調整した高
伸びフランジ性熱延鋼板が開示されている。しかしなが
ら、この技術におけるアシキュラーフェライト組織の熱
延鋼板は843MPaの強度で伸びが15%であり、伸
びが高いことが要求される張り出し成形に対しては延性
が未だ十分ではなく、このような特性の熱延鋼板に対し
実際に張り出し成形を行うと割れが生じてしまう。さら
に、ただ単に極低炭素鋼にTi、Nbを添加し、固溶T
i、Nb量を十分確保してもアシキュラーフェライト組
織は得られないように、Ti、Nbによる組織のアシキ
ュラー化効果は極めて小さく、この技術では多少の製造
条件の変動でアシキュラーフェライトが得られなくなっ
てしまう。
b,V,Moの微細化効果で実現する方法が特開平11
−152544号公報に開示されている。しかし、この
技術では粒径を2μm以下にすることから、伸びの劣化
は避けられずやはり張り出し成形で割れが生じてしま
う。また、粒径があまりにも微細なため、粒成長性が極
めて大きく、通常起こりうる幅方向の熱延条件の変動で
2μmを超える粒が部分的に生じて混粒組織となり、加
工性が急激に劣化するのが現状である。
には、Ti、Nbのオーステナイト細粒化と再結晶抑制
により平均結晶粒を2.0〜10μmとし、かつフェラ
イト面積率を95%以上とすることで、伸びフランジ性
の優れた超微細フェライト組織鋼板が開示されている。
しかしながら、この技術は未再結晶オーステナイトから
フェライトへ変態させることを主眼としていることか
ら、圧延後、巻取までの間の温度変動でオーステナイト
の再結晶回復率が大きく変化するため材質変動が大き
い。また、細粒はコイル内で粒成長の駆動力が大きいた
め部分的な粒成長すなわち混粒が生じやすく強度は安定
しない。このように、安定した品質の製品を得ることは
不可能である。さらに、この方法では不可避的に転位密
度が高くなり、伸びの低下は避けられない。加えて、高
々685MPaの強度を得るのにTiを0.32%添加
しなければならず、圧延荷重が増大し、同一強度の鋼板
と比べて板の形状が劣悪なものとなる。
は、ポリゴナルフェライトに対するパーライトや低温変
態相の面積比が15%以下でポリゴナルフェライト中に
TiCが分散した組織を有し、かつ、Moの固溶強化で
強度調整を行った伸びフランジ性が優れた高強度熱延鋼
板が開示されている。しかしながら、この鋼板では、T
iCの析出温度が狭範囲なため、幅方向センターでは加
工性が良好でも、エッジでは規定の強度を下回り、延性
が著しく劣化するのが現状である。
は、加工性に優れた高張力鋼板が提案されているもの
の、コイル内の引張特性の変動が大きかったり、通常起
こりうる製造条件の変動で加工性が劣化してしまう等、
工業生産に適さないのは明らかである。
であって、当然起こり得る製造条件の変動に起因するコ
イル内強度変動、特に長手方向の強度変動が最小限であ
り、工業的に実用可能な強度安定性に優れた高成形性高
張力鋼板ならびにその製造方法および加工方法を提供す
ることを目的とする。
では解決されない熱延ランナウトテーブルからコイラに
かけてのセンターとエッジの冷却履歴の違いによる幅方
向の材質変化や圧延速度の変化で生じるランナウトテー
ブル上のストリップの冷却速度変化などが原因となるコ
イル内の長手方向の材質変動、特に強度変動を小さくす
るために鋭意研究を重ねた結果、上記従来技術に示すラ
ス状組織でもベイニティックフェライトでも2μm以下
の微細粒でもなく、フェライト単相組織を、Tiと、M
oおよびWの1種以上とを含む微細析出物で強化した鋼
において、Ti、Mo、Wと結合しないCであるEx.
Cが0.015%以下で、かつ、Mnを0.2≦Mn
1.7−30×Ex.Cとすることにより材質変動、特
に強度変動が低減されることを見出した。また、このよ
うな組織とすることにより、従来不可欠であったSiの
添加を極力低減することが可能となり、表面性状を悪化
させるSiに起因する赤スケールの生成も抑制すること
ができることも見出した。
たものであって、以下の(1)〜(9)を提供する。
%、Mn≧0.2%、N≦0.01%、Ti:0.05
〜0.35%を含み、かつMo≦0.6%、W≦1.5
%から選ばれる1種以上を含み、MoおよびWがそれぞ
れ単独で含まれる場合には、Mo≧0.1%、W≧0.
2%であり、以下の(1)式で示すEx.Cが0.01
5%以下であり、かつ、Mn≦1.7−30×Ex.C
を満たし、実質的にフェライト組織に、Tiと、Moお
よびWのうち1種以上とを含む10nm未満の析出物が
分散してなることを特徴とする引張強度が550MPa
以上の強度安定性に優れた高成形性高張力鋼板。 Ex.C=C−{Ti−N×(48/14)−S×(48/32)}×(12 /48)−Mo×(12/96)−W×(12/184)…(1)
%で、Cr≦0.5%、V≦0.1%、Nb≦0.08
%の1種または2種以上を含むことを特徴とする引張強
度が550MPa以上の強度安定性に優れた高成形性高
張力鋼板。
%、Mn≧0.2%、Si≦0.3%、P≦0.02
%、Al≦0.1%、S≦0.01、N≦0.01%、
Ti:0.05〜0.35%を含み、かつMo≦0.6
%、W≦1.5%から選ばれる1種以上を含み、Moお
よびWがそれぞれ単独で含まれる場合には、Mo≧0.
1%、W≧0.2%であり、残部実質的にFeからな
り、以下の(1)式で示すEx.Cが0.015%以下
であり、かつ、Mn≦1.7−30×Ex.Cを満た
し、実質的にフェライト組織に、Tiと、MoおよびW
のうち1種以上とを含む10nm未満の析出物が分散し
てなることを特徴とする引張強度が550MPa以上の
強度安定性に優れた高成形性高張力鋼板。 Ex.C=C−{Ti−N×(48/14)−S×(48/32)}×(12 /48)−Mo×(12/96)−W×(12/184)…(1)
%、Mn≧0.2%、Si≦0.3%、P≦0.02
%、Al≦0.1%、S≦0.01、N≦0.01%、
Ti:0.05〜0.35%を含み、かつMo≦0.6
%、W≦1.5%から選ばれる1種以上を含み、Moお
よびWがそれぞれ単独で含まれる場合には、Mo≧0.
1%、W≧0.2%であり、さらに、Cr≦0.5%、
V≦0.1%、Nb≦0.08%の1種または2種以上
を含み、残部実質的にFeからなり、以下の(1)式で
示すEx.Cが0.015%以下であり、かつ、Mn≦
1.7−30×Ex.Cを満たし、実質的にフェライト
組織に、Tiと、MoおよびWのうち1種以上とを含む
10nm未満の析出物が分散してなることを特徴とする
引張強度が550MPa以上の強度安定性に優れた高成
形性高張力鋼板。 Ex.C=C−{Ti−N×(48/14)−S×(48/32)}×(12 /48)−Mo×(12/96)−W×(12/184)…(1)
いて、板厚が2.0mm未満であることを特徴とする引
張強度が550MPa以上の強度安定性に優れた高成形
性高張力鋼板。
分組成を有する鋼をオーステナイト単相域の温度に加熱
後、熱間圧延を行うにあたり、800℃以上で仕上圧延
を完了し、575〜675℃で巻取ることを特徴とする
引張強度が550MPa以上の強度安定性に優れた高成
形性高張力鋼板の製造方法。
板からなる部材を準備する第1の工程と、前記部材にプ
レス成形を施して所望の形状のプレス成形品に加工する
第2の工程とを有する高成形性高張力鋼板の加工方法。
は、自動車用部品、特に自動車用足廻り部材である高成
形性高張力鋼板の加工方法。
記載の鋼板により製造された自動車用部品。
フェライト組織が形成され、γ→α変態直後の多量の固
溶Cと偏析するMnの相互作用によるセメンタイトまた
はパーライト等の製造熱履歴で形態が変化する粗大Fe
炭化物の析出がないか、もしくは最小限に抑制されるこ
と、および(2)MoまたはWまたはMo+Wの作用に
よりランナウトテーブル上のγ→α変態が遅延され、広
い温度域で安定的に析出するTiと、MoおよびWのう
ち1種以上とを含む微細炭化物が巻取り時に進行するフ
ェライト変態とともに析出するようになることにより、
鋼中Cを消費することで固溶Cが低減し、さらにはラン
ナウトテーブル上の温度変化やコイル内変動が生じても
組織変動が抑えられ、材質均一性に優れた鋼板が得られ
る。また、実質的にフェライト組織にTiと、Moおよ
びWのうち1種以上とを含む微細な炭化物が分散析出す
るため、高成形性でかつ高強度が実現される。
望の特性を得るために一定量以上必要であったSiを極
力低減することが可能となり、表面性状を劣化させるS
iに起因する赤スケールの生成を抑制することができ
る。
明する。本発明に係る鋼板は、重量%で、C:0.03
〜0.15%、Mn≧0.2%、N≦0.01%、T
i:0.05〜0.35%を含み、かつMo≦0.6
%、W≦1.5%から選ばれる1種以上を含み、Moお
よびWがそれぞれ単独で含まれる場合には、Mo≧0.
1%、W≧0.2%であり、以下の(1)式で示すE
x.Cが0.015%以下であり、かつ、Mn≦1.7
−30×Ex.Cを満たし、実質的にフェライト組織
に、Tiと、MoおよびWのうち1種以上とを含む10
nm未満の析出物が分散してなるものである。 Ex.C=C−{Ti−N×(48/14)−S×(48/32)}×(12 /48)−Mo×(12/96)−W×(12/184)…(1)
したのは、複合組織では2種以上の組織形成を制御しな
ければならず、材質均一性を実現するのが困難であるの
に対し、フェライト単相では複数の組織を同時に制御す
る困難性を解消することができるからである。たとえ
ば、Fe炭化物はストリップやコイルの熱履歴により形
態が変化し、これが多量に含まれていると材質変動の原
因となる。
ていればよいのであって、完全に100%フェライトに
なっている必要はなく、具体的には断面組織観察などに
よる体積%で95%以上がフェライトとなっていればよ
い。好ましくは98%以上である。また、微細析出物以
外の粗大なFe炭化物は体積%で1%未満であれば本発
明の効果を損なうことがない。
常ランナウト冷却時に起こるγ→α変態を巻取りまで遅
延させる必要がある。そこで、本発明ではMoまたはW
を添加するか、またはWとMoを複合添加し、フェライ
ト変態を遅延させる。
る本発明の鋼板では、微細析出物により強度を担保す
る。この際の鋼板の強度は550MPa級以上であれば
本発明の効果は得られるが、780MPa以上でその効
果が一層高まり、980MPa以上でさらに一層その効
果が高まる。一般にMoはMo炭化物を形成し、WはW
炭化物を形成し、析出強化に寄与するが、Mo炭化物、
W炭化物の析出速度は遅いため、MoまたはW単独では
550MPa以上の高強度が実現しにくいうえに、巻取
り後のコイル冷却時に析出するため、冷却速度の速いコ
イル外周部と中央部とでは強度が変化してしまう。そこ
で、巻取り前後までMoまたは/およびWを含む炭化物
の析出を促進するために、Tiを添加し、析出物の析出
速度を適切な値になるよう制御する。
析出物を分散させたのは、転位密度を上げて高強度を実
現すると全伸びが低下するが、微細析出部での高強度化
はこのような不都合が生じにくいからである。また、析
出物の粒径を10nm未満としたのは、10nm以上に
なると550MPa以上の強度を得難くなるからであ
る。また、10nm以上の析出物で強化しようとする
と、析出物の体積率を多くしなければならず、必然的に
析出物形成元素の添加量を上げなければならず、実際に
は析出物形成元素の添加量を上げたことにともなうフェ
ライトの細粒化で強度を維持することになり、全伸びが
低下してしまう。以上のことから本発明では微細析出物
の粒径を10nm未満としたが、望ましくは5nm以下
であり、さらに高強度が必要な場合には3nm以下とす
ることが望ましい。
化物として固定され、鋼の強度を担うのに必要不可欠な
元素である。しかし、その含有量が0.03%未満では
550MPa級以上の十分な強度は得られず、一方、
0.15%を超えると粗大なFe炭化物が生成して延性
が劣化する。そのため、C含有量を0.03〜0.15
%とした。780MPa以上の強度を得るには0.03
5%以上であることが好ましい。
えると延性を低下させる粗大な窒化物形成の原因となる
ことから、0.01%以下とする。0.006%を超え
るとTiを多量に添加しなければならなくなることか
ら、0.006%以下が好ましい。
鋼の強度を担う。しかし、0.05%未満では微細析出
物量が少なくなり、高強度を実現することができなくな
る。一方、0.35%を超えると伸び(EL)を低下さ
せるベイニティックフェライトを生成しやすくなる。し
たがって、Ti含有量を0.05〜0.35%とした。
ェライト変態を抑制し、フェライト組織形成に対するラ
ンナウトテーブル上の熱履歴の影響を低減するともに、
パーライト変態を抑制し、Tiとともに微細な炭化物を
形成して鋼の高強度化に寄与する。しかし、0.6%以
上添加すると低温変態相が多量に生じ、材質の安定性が
劣化する。したがって、Mo含有量を0.6%以下とし
た。Wがともに含まれる場合には、Mo含有量の下限は
存在しないが、Wが含まれない場合、十分な量のTiと
Moとを含む炭化物を形成するために、Mo含有量を
0.1%以上とする。
ライト変態を抑制し、フェライト組織形成に対するラン
ナウトテーブル上の熱履歴の影響を低減する。また、T
iとともに微細な炭化物を形成して鋼の高強度化に寄与
する。しかし、Wが1.5%を超えると低温変態相が生
成しやすくなり、材質の安定性が劣化する。したがっ
て、W含有量を1.5%以下とした。Moがともに含ま
れる場合には、Wの下限は存在しないが、Moが含まれ
ていない場合、Wが0.2%未満ではFe炭化物の析出
を抑制することができなくなることから、W含有量を
0.2%以上とする。
2)/{(Ti/48)+(W/184)+(Mo/9
6)}≦1.5を満たすことが好ましい。これは、鋼中
のCと(Ti+Mo+W)との原子数比(Wを含まない
場合にはCと(Ti+Mo)との原子数比、Moを含ま
ない場合にはCと(Ti+W)との原子数比)が0.5
〜1.5であることを示しており、このような範囲とな
るように、C、Ti、Moまたは/およびWの含有量を
調整することにより、Tiと、MoおよびWのうち1種
以上とを含む炭化物が微細に析出しやすくなる。
析出物を形成する場合、780MPa級の強度を得る場
合、C:0.035〜0.055%、Ti:0.07〜
0.09%、Mo:0.15〜0.25%であり、98
0MPa級の強度を得る場合、C:0.070〜0.0
80%、Ti:0.16〜0.2%、Mo:0.30〜
0.40%が好ましい。
x.C=C−{Ti−N×(48/14)−S×(48
/32)}×(12/48)−Mo×(12/96)−
W×(12/184)で表される。このようなTi、M
o、Wと結合しないEx.Cが多量に存在すると、パー
ライトが生成する。つまり、Mo、W、およびNやSと
結合していないTiはCと結合して析出物の析出ととも
にCを消費するが、Ti、Mo、Wと結合しないEx.
Cは未変態γに濃化してパーライトを形成してしまう。
したがって、Ex.Cをパーライトが生成しない0.0
15%以下とした。好ましくは0.010%以下、さら
に好ましくは0.005%以下である。
に、その含有量を0.2%以上とするが、一方におい
て、本発明では、従来、固溶強化元素として積極的に用
いられてきたMn量を制限することで強度の変動を低減
することに成功した。すなわち、Mnは凝固時に偏析す
るため、Mnの濃化部にCが集まりやすく、たとえE
x.Cを0.015%以下にしても、Mn量が多いとM
n濃化部にパーライトが生成してしまい、巻取温度の変
動に対する強度安定性が保てない。このため、本発明で
は、Mn含有量をEx.C量と関連付けて1.7−30
×Ex.C以下とした。なお、Ex.C量の計算値が負
値となる場合には、Mn量は1.7%以下とする。
し、Ti、Mo量を変化させた鋼を1250℃に加熱
後、仕上げ温度910℃、巻き取り温度650℃と60
0℃の条件で熱間圧延を行い、1.6mmtの980M
Pa級熱延板を製造した。得られた熱延板の引張試験を
行い、強度を評価した。このとき、650℃巻取の強度
と600℃巻取の強度との強度差を計算した。これは、
巻き取り温度が600℃から650℃の間で変動したと
きの材質変動を示すものである。この結果を図1に示
す。図1において、650℃巻取と600℃巻取の強度
差が30MPa以下のものを○、30MPaを超えるも
のを×とした。Mn含有量が上記範囲では、650℃巻
取と600℃巻取での強度差が小さいことがわかる。
いれば所望の効果を奏することができるが、より好まし
い成分組成は、重量%で、C:0.03〜0.15%、
Mn≧0.2%、Si≦0.3%、P≦0.02%、A
l≦0.1%、S≦0.01、N≦0.01%、Ti:
0.05〜0.35%を含み、かつMo≦0.6%、W
≦1.5%から選ばれる1種以上を含み、MoおよびW
がそれぞれ単独で含まれる場合には、Mo≧0.1%、
W≧0.2%であり、残部実質的にFeからなり、E
x.Cが0.015%以下であり、かつ、Mn≦1.7
−30×Ex.Cを満たすものである。または、さら
に、Cr≦0.5%、V≦0.1%、Nb≦0.08%
の1種または2種以上を含むものである。以下に上記
C、N、Ti、Mo、W、Mn以外の成分について説明
する。
ながら、Siは赤スケールを生成し、表面性状を劣化さ
せるとともに、γ→α変態時に未変態γへのCの濃縮を
促進し低温変態相を生成しやすくしてしまう。したがっ
て、Si量は0.3%以下が好ましい。さらには、0.
2%以下がより望ましく、より好ましくは0.1%以下
である。
れると粒界への著しい偏析を招き延性が劣化するので、
0.02%以下が好ましい。
に有効に作用するTi量を低減させ、また延性も低下さ
せることから、0.01%以下が好ましい。さらに好ま
しくは0.005%以下であり、一層好ましくは0.0
03%以下である。
量が0.1%を超えると鋼の延性低下を招くことから、
0.1%以下が好ましい。さらに好ましくは0.06%
以下である。
ト変態抑制効果が顕著となる。圧延後フェライト変態が
ランナウトテーブル上で著しく進行した場合、ストリッ
プの幅方向の温度変動がそのままフェライト変態(ラン
ナウトテーブル上の位置)タイミングのずれを招き、変
態後のフェライト組織に影響を与える。すなわち、幅方
向の中央部と端部とでは機械的性質が大きく異なること
になる。Crはこのような幅方向の機械的性質の変動を
抑制する効果を促進する。しかしながら、Crが0.5
%を超えるとMnと同様に低延性の低温変態相が生成し
やすくなる。したがって、Cr含有量は0.5%以下が
好ましい。なお、このような効果をより顕著とするには
0.04%以上が好ましい。
し、その量が0.1%を超えると粗大な炭化物、窒化物
ができて延性が劣化することから0.1%以下が好まし
い。
的で添加する。しかし、0.08%を超えると結晶粒の
極度の微細化をもたらし、均一伸びが低下する傾向があ
ることから0.08%以下が好ましい。
記以外の元素を微量に添加してもよく、また他の不可避
的な不純物元素が含有されていてもよい。例えば、B≦
0.001%、Ni≦0.5%、Cu≦0.5%、Ca
≦0.005%、Sb≦0.005%、Co:0.01
を、耐食性、粒界酸化防止、縦割れ防止などを目的とし
て添加してもよい。
することが好ましい。本発明の効果は板厚が2.0mm
未満の場合に顕著となるからである。これは、2mm未
満の鋼板では、ストリップの進行性から、特に圧延前端
水冷に制限があること、さらには加速圧延しなければな
らないことに起因して、コイル前後端で強度が異なりや
すいからである。
い製造条件について述べる。ここでは、上記成分組成を
有する鋼をオーステナイト単相域の温度に加熱後、熱間
圧延するにあたり、800℃以上で仕上圧延を完了し、
575〜675℃で巻取る。
℃未満では幅方向の温度変化で加工γの再結晶率が変化
してしまい、変態組織に変動が認められるようになるこ
とから、仕上圧延温度を800℃以上とした。
含む炭化物の析出で強度を確保する巻取り温度を、上記
炭化物の析出しやすい575〜675℃とした。また、
本発明鋼では、Mo、Wによりフェライト変態が抑制さ
れ、Ex.CとMnが制御されていることから、コイル
内の巻取温度変動に関わらず幅方向で組織は均一とな
り、フェライト変態直後にTiと、MoおよびWのうち
1種以上とを含む炭化物が析出する。このため、強度、
延性ともに安定する。
亜鉛系めっき皮膜を形成し、溶融亜鉛系めっき鋼板とし
たものも含む。本発明の高張力熱延鋼板は良好な加工性
を有することから、溶融亜鉛系めっき皮膜を形成しても
良好な加工性を維持することができる。ここで、溶融亜
鉛系めっきとは、亜鉛および亜鉛を主体とした溶融めっ
きであり、亜鉛の他にAl、Cr等の合金元素を含んだ
ものを含む。このような溶融亜鉛系めっきを施した本発
明の高張力熱延鋼板は、めっきままでもめっき後合金化
処理を行ってもかまわない。めっき前焼鈍温度について
は、450℃未満ではめっきがつかず、750℃超えで
は強度低下が生じやすい。そのため、焼鈍温度は450
℃以上、750℃以下が好ましい。
酸洗材でもその特性に差違はない。調質圧延についても
通常行われているものであれば特に規定はない。また、
上記溶融亜鉛めっきは酸洗後でも黒皮ままでも問題はな
い。亜鉛めっきについては電気めっきも可能である。化
成処理についても特に問題はない。鋳造後直ちにもしく
は補熱を目的とした加熱を施した後にそのまま熱間圧延
を行う直送圧延を行っても本発明の効果に影響はない。
さらに、粗圧延後に仕上圧延前で、圧延材を加熱して
も、粗圧延後、圧延材を接合して行う連続圧延を行って
も、さらには圧延材の加熱と連続圧延を同時に行っても
本発明の効果は損なわれない。
れ、コイル内材質変動も少ないのでこれをプレス成形し
た場合、その特質が活かされ、自動車用部材、特にサス
ペンションアーム等の足廻り部材のようなプレス時の断
面形状が複雑な部材を良好な品質で製造することがで
き、特に、プレス成形品の軽量化に資することができ
る。以下に具体的に、本発明に係る熱延鋼板の加工方
法、換言すればプレス成形品の製造方法について説明す
る。
の作業フローの一例を示すフローチャートである。この
作業フローは、通常、本発明に係る鋼板を製造すること
またはその製造された鋼板を例えばコイルにして目的場
所に搬送することを前工程としており、まず、本発明に
係る熱延鋼板を準備することから始まる(S0、S
1)。この鋼板に対してプレス加工を施す前に、鋼板に
対して前処理的な加工を施すこともあれば(S2)、裁
断機により所定の寸法や形状に加工することもある(S
3)。前者のS2の工程では、例えば鋼板の幅方向の所
定箇所に切り込みや穿孔を行い、引き続くプレス加工を
終えた段階またはそのプレス加工の過程で、所定の寸法
および形状のプレス成形品または被プレス加工部材とし
て切り離すことができるようにしておく。後者のS3の
工程では、最終的なプレス成形品の寸法、形状等を予め
考慮して、所定の寸法および形状の鋼板部材に加工(し
たがって裁断)するようにしておく。その後、S2およ
びS3の工程を経由した部材には、プレス加工が施さ
れ、最終的に目的とする寸法・形状の所望のプレス成形
品が製造される(S4)。このプレス加工は、通常は多
段階で行われ、3段階以上7段階以下であることが多
い。
由した部材に対してさらに所定の寸法や形状に裁断する
工程を含む場合もある。この場合の「裁断」という作業
は、例えば、少なくともプレス加工の過程で、S2およ
びS3の工程を経由した部材の端部のような最終的なプ
レス成形品には不要部分を切り離す作業であっても構わ
ないし、また、S2の工程で設けられた鋼板の幅方向の
切り込みや穿孔に沿って被プレス加工部材を切り離す作
業であっても構わない。
部材、プレス成形品を、機械的にあるいは作業員による
搬送作業である場合がある。
に応じて次工程に送られる。次工程としては、例えば、
プレス成形品にさらに機械加工を施し、寸法や形状を調
整する工程、プレス成形品を所定場所に搬送し、格納す
る工程、プレス成形品に表面処理を施す工程、プレス成
形品を用いて自動車のような目的物を組み立てる組立工
程がある。
置と鋼板、部材、プレス成形品の流れとの関係を示すブ
ロック図である。この図においては、本発明に係る熱延
鋼板はコイル状で準備されており、プレス加工機により
プレス成形品が製造される。プレス加工機は多段プレス
を行う機種のものであるが、本件発明はこれに限定され
ない。
処理機械を設置する場合(図2の(a))もあれば、設
置しない場合(図2の(b))もある。裁断機が設置さ
れる場合には、コイルから供給される長尺の本発明に係
る鋼板から、必要な寸法又は形状の部材を裁断し、この
部材がプレス加工機においてプレス加工され、所定のプ
レス成形品となる。鋼板の幅方向に切り欠きや穿孔を施
す前処理機械が設置される場合には、プレス加工機にお
いてその切り欠きや穿孔に沿って裁断が行われても構わ
ない。前処理機械を設置しない場合には、プレス加工機
において鋼板がプレス加工される過程で、裁断が行わ
れ、最終的に所定の寸法、形状を有するプレス成形品が
製造される。なお、図3における「裁断」の意味は、図
2における裁断と同じである。
原材料として表面性状と延性に優れ、コイル内材質変動
も少ない本発明に係る鋼板を使用しているので、良好で
均一な品質を有するに至り、かかるプレス成型品の製造
歩留も高い。このような特長は、プレス成形品が自動車
用部材、特にサスペンションアーム等の足廻り部材であ
る場合に特に有用である。
熱温度1250℃、仕上圧延温度約890℃、巻取温度
約620℃で熱間圧延を行い、板厚が1.4mmおよび
1.2mmの鋼板を作製した。得られた鋼板から作製し
た薄膜を透過型電子顕微鏡(TEM)によって析出物を
観察した。Ti、W、Mo等の組成をTEMに装備され
たエネルギー分散型X線分光装置(EDX)による分析
から把握した。また、マトリックスの組織観察を走査型
電子顕微鏡(SEM)により行った。
一の幅方向中央部と幅方向端部の2ヶ所からJIS5号
試験片を採取し引張特性およびその変化を調査した。引
張特性として幅方向中央部の引張強度(TS)および伸
び(El)を求め、引張特性の変化については、幅方向
中央部と端部の材質差の絶対値で評価した。また、鋼板
の伸びフランジ性(λ)を評価する穴広げ試験は、日本
鉄鋼連盟規格に従って行った。これら特性結果を表2に
示す。
x.C量、Mn量、その他の成分組成が本発明の範囲内
であり、マトリックス組織がフェライトであり、Ti
と、MoおよびWのうち1種以上とを含む10nm未満
の析出物が分散してなる、本発明の範囲内の本発明例で
あり、表2に示すように、良好な強度安定性を得ること
ができた。
o.8、9では、Ex.C量およびMn量が本発明の範
囲から外れ、本発明例のNo.1〜7と比較して強度が
低く、引張特性のばらつきも大きかった。
鋼の成分組成を適切に制御し、実質的にフェライト組織
に特定組成のTiと、MoおよびWのうち1種以上とを
含む炭化物を分散析出した構成としたので、γ→α変態
直後の多量の固溶Cと偏析するMnの相互作用によるセ
メンタイトまたはパーライト等の製造熱履歴で形態が変
化する粗大Fe炭化物の析出を最小限に抑えることがで
き、また、MoまたはWまたはMo+Wの作用によりラ
ンナウトテーブル上のγ→α変態が遅延され、広い温度
域で安定的に析出するTiと、MoおよびWのうち1種
以上とを含む微細炭化物が巻取り時に進行するフェライ
ト変態とともに析出するようになるので、ランナウトテ
ーブル上の温度変化やコイル内変動が生じても組織変動
が抑えられ、材質均一性に優れた鋼板が得られる。ま
た、実質的にフェライト組織にTiと、MoおよびWの
うち1種以上とを含む微細な炭化物が分散析出するた
め、高成形性でかつ高強度が実現される。
の一例を示すフローチャート。
材、プレス成形品の流れとの関係を示すブロック図。
Claims (9)
- 【請求項1】 重量%で、C:0.03〜0.15%、
Mn≧0.2%、N≦0.01%、Ti:0.05〜
0.35%を含み、かつMo≦0.6%、W≦1.5%
から選ばれる1種以上を含み、MoおよびWがそれぞれ
単独で含まれる場合には、Mo≧0.1%、W≧0.2
%であり、以下の(1)式で示すEx.Cが0.015
%以下であり、かつ、Mn≦1.7−30×Ex.Cを
満たし、実質的にフェライト組織に、Tiと、Moおよ
びWのうち1種以上とを含む10nm未満の析出物が分
散してなることを特徴とする引張強度が550MPa以
上の強度安定性に優れた高成形性高張力鋼板。 Ex.C=C−{Ti−N×(48/14)−S×(48/32)}×(12 /48)−Mo×(12/96)−W×(12/184)…(1) - 【請求項2】 さらに、重量%で、Cr≦0.5%、V
≦0.1%、Nb≦0.08%の1種または2種以上を
含むことを特徴とする請求項1に記載の引張強度が55
0MPa以上の強度安定性に優れた高成形性高張力鋼
板。 - 【請求項3】 重量%で、C:0.03〜0.15%、
Mn≧0.2%、Si≦0.3%、P≦0.02%、A
l≦0.1%、S≦0.01、N≦0.01%、Ti:
0.05〜0.35%を含み、かつMo≦0.6%、W
≦1.5%から選ばれる1種以上を含み、MoおよびW
がそれぞれ単独で含まれる場合には、Mo≧0.1%、
W≧0.2%であり、残部実質的にFeからなり、以下
の(1)式で示すEx.Cが0.015%以下であり、
かつ、Mn≦1.7−30×Ex.Cを満たし、実質的
にフェライト組織に、Tiと、MoおよびWのうち1種
以上とを含む10nm未満の析出物が分散してなること
を特徴とする引張強度が550MPa以上の強度安定性
に優れた高成形性高張力鋼板。 Ex.C=C−{Ti−N×(48/14)−S×(48/32)}×(12 /48)−Mo×(12/96)−W×(12/184)…(1) - 【請求項4】 重量%で、C:0.03〜0.15%、
Mn≧0.2%、Si≦0.3%、P≦0.02%、A
l≦0.1%、S≦0.01、N≦0.01%、Ti:
0.05〜0.35%を含み、かつMo≦0.6%、W
≦1.5%から選ばれる1種以上を含み、MoおよびW
がそれぞれ単独で含まれる場合には、Mo≧0.1%、
W≧0.2%であり、さらに、Cr≦0.5%、V≦
0.1%、Nb≦0.08%の1種または2種以上を含
み、残部実質的にFeからなり、以下の(1)式で示す
Ex.Cが0.015%以下であり、かつ、Mn≦1.
7−30×Ex.Cを満たし、実質的にフェライト組織
に、Tiと、MoおよびWのうち1種以上とを含む10
nm未満の析出物が分散してなることを特徴とする引張
強度が550MPa以上の強度安定性に優れた高成形性
高張力鋼板。 Ex.C=C−{Ti−N×(48/14)−S×(48/32)}×(12 /48)−Mo×(12/96)−W×(12/184)…(1) - 【請求項5】 板厚が2.0mm未満であることを特徴
とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の引
張強度が550MPa以上の強度安定性に優れた高成形
性高張力鋼板。 - 【請求項6】 請求項1から請求項4のいずれかの成分
組成を有する鋼をオーステナイト単相域の温度に加熱
後、熱間圧延を行うにあたり、800℃以上で仕上圧延
を完了し、575〜675℃で巻取ることを特徴とする
引張強度が550MPa以上の強度安定性に優れた高成
形性高張力鋼板の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
の鋼板からなる部材を準備する第1の工程と、前記部材
にプレス成形を施して所望の形状のプレス成形品に加工
する第2の工程とを有する高成形性高張力鋼板の加工方
法。 - 【請求項8】 前記プレス成形品は、自動車用部品であ
る請求項7に記載の高成形性高張力鋼板の加工方法。 - 【請求項9】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
の鋼板により製造された自動車用部品。
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