JP2003321338A - 乳化化粧料 - Google Patents

乳化化粧料

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JP2003321338A
JP2003321338A JP2002124658A JP2002124658A JP2003321338A JP 2003321338 A JP2003321338 A JP 2003321338A JP 2002124658 A JP2002124658 A JP 2002124658A JP 2002124658 A JP2002124658 A JP 2002124658A JP 2003321338 A JP2003321338 A JP 2003321338A
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Japan
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emulsified cosmetic
cosmetic composition
emulsified
skin
polyoxyalkylene
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JP2002124658A
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English (en)
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Tadashi Uwakawa
決 宇和川
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、皮膚に対する刺激性が低く保
湿効果の持続する乳化化粧料を提供することにある。 【解決手段】米ぬか油および/または米胚芽油を油性成
分とする平均粒子径0.01〜1μm、ポリオキシアル
キレンアルキルエーテルおよびポリオキシアルキレン脂
肪酸エステルからなる群より選択される1種以上の化合
物を主成分とする乳化剤、多価アルコールおよび水を含
む乳化化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品に関し、更
に詳しくは、皮膚に適用することにより皮膚に対する保
湿性、低刺激性を有する乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、乳化化粧料としては、特許公
開2002−12520号に開示されるように流動パラ
フィン、オリーブオイル等を乳化したものがある。しか
しながら流動パラフィンは、鉱物由来であるため皮膚へ
の刺激性を低く押さえることが必要であった。また、オ
リーブオイルは、不飽和基を多く含むため酸化による乳
化状態の不安定化、低級アルデヒドや低級脂肪酸の生成
による着色、臭気の変質、皮膚への刺激性も低く押さえ
る必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、皮膚
に対する刺激性が低く保湿効果の持続する乳化化粧料を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、特定の油性
成分を用い、乳化物の粒径を小さくする。これにより、
皮膚に対する刺激性が低く保湿効果の持続する乳化化粧
料が得られる。
【0005】本発明の乳化化粧料は、油性成分、乳化
剤、多価アルコール、水からなる。
【0006】本発明で用いられる油性成分は、米ぬか油
および/または米胚芽油であり、米ぬかまたは、米胚芽
から抽出されるものである。これら油性成分の中には、
パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸等の脂肪酸、ト
コフェノール、トコトリエノール等のビタミンE、フェ
ルラ酸、植物コレステロール等の種々の生理活性物質が
豊富に含まれており、この点でも乳化化粧料成分として
有用である。
【0007】本発明の乳化化粧料は、平均粒径は、小さ
くすると乳化剤量を多くしなければならず皮膚に対する
刺激性を低下させることが難しくなり、大きくすると保
湿効果が低下するため、0.01〜1μmが好ましく、
更に好ましくは0.03〜0.6μmである。
【0008】本発明で用いられる油性成分は、好ましく
は、20〜70重量%である。
【0009】本発明で用いられる乳化剤は、多くなると
皮膚に対する刺激性を低下させることが難しくなり、少
なくなると乳化化粧料の安定性が低下なるので、油性成
分100重量部に対して4〜15重量部であることが好
ましい。
【0010】本発明で用いられる乳化剤としては、特に
限定されないが、好ましくは、例えば、ポリオキシアル
キレンアルキルエーテルおよびポリオキシアルキレン脂
肪酸エステルからなる群より選択される1種以上の化合
物を主成分とする乳化剤が好ましい。
【0011】ポリオキシアルキレンアルキルエーテルと
しては、例えば、脂肪族もしくは脂環族アルコールのア
ルキレンオキサイド付加物であり、好ましくはアルキレ
ンオキサイドとしてエチレンオキサイドとプロピレンオ
キサイドを併用したものが挙げられる。更に、好ましく
はポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしてポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレン2−デシルテトラエ
ーテルが挙げられる。
【0012】ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルとし
ては、好ましくは、例えば、ポリオキシエチレンモノス
テアリン酸エステル、ポリオキシエチレンジステアリン
酸エステル、ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステ
ル、ポリオキシエチレンジオレイン酸エステル等が挙げ
られるが、乳化化粧料の平均粒径を小さくし、安定化さ
せることができるので、更に、好ましくはポリオキシエ
チレンジステアリン酸エステルとポリオキシエチレンジ
オレイン酸エステルの併用である。
【0013】本発明で用いられる多価アルコールとして
は、特に限定されないが、好ましくは、例えば、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、エチレング
リコール、グリセリン等が挙げられ、更に、好ましくは
プロピレングリコールである。
【0014】本発明で用いられる多価アルコールは、安
定な乳化化粧料を得るために、好ましくは、乳化化粧料
に1〜70重量%含有される。
【0015】本発明で用いられる水は、好ましくは、乳
化化粧料に5〜50重量%含有される。
【0016】本発明の乳化化粧料には、上記の化合物の
他に、香料、色素、防腐剤を含有させることができる。 (実施例1)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
2−デシルテトラエーテル1重量部、ポリオキシエチレ
ンジステアリン酸エステル3重量部、プロピレングリコ
ール20重量部を混合し、70℃に加熱溶解後、米ぬか
油45重量部を加え、更に、水を徐々に加え全量を10
0重量部とした後、ホモジナイザーで予備乳化物を得
た。得られた予備混合物を高圧ホモジナイザーで細粒化
し乳化化粧料を製造した。 (実施例2)ポリオキシエチレンジステアリン酸エステ
ルをポリオキシエチレンジオレイン酸エステルに代えた
以外は、実施例1と同様にして乳化化粧料を製造した。 (実施例3)ポリオキシエチレンジステアリン酸エステ
ル3重量部をポリオキシエチレンジステアリン酸エステ
ル2.4重量部とポリオキシエチレンジオレイン酸エス
テル0.6重量部に代えた以外は、実施例1と同様にし
て乳化化粧料を製造した。 (実施例4)米ぬか油45重量部を米ぬか油5重量部と
米胚芽油40重量部に代えた以外は、実施例2と同様に
して乳化化粧料を製造した。 (比較例1)米ぬか油を流動パラフィンに代えた以外
は、実施例1と同様にして乳化化粧料を製造した。 (比較例2)ポリオキシエチレンジステアリン酸エステ
ル用いなかった以外は、実施例1と同様にして乳化化粧
料を製造した。
【0017】(乳化化粧料の評価)実施例1〜4、比較
例1,2で得られた乳化化粧料について下記の方法で性
能を評価した。
【0018】(平均粒径の測定)レーザー回折式粒度分
布計(島津製作所製 SALD−2000)を用いて通
常の方法で測定した。 (保湿効果)モニター15名に対し、5日間毎日、得ら
れた乳化化粧料を左右上腕部の同一個所に1回0.5g
塗り付け、試験開始前と試験開始5日後の肌の水分量の
差異を表皮角層水分量測定装置(IBS社製SKICO
N‐200EX)を用いて測定、算出し、15名の平均
を算出し、下記の基準で判定した。 ◎顕著な水分量の増加が見られた。 ○明らかな水分量の増加が見られた。 △若干の水分量の増加が見られた。 ×水分量の増加が見られなかった。 (刺激性)モニター10名に対し、得られた乳化化粧料
を上腕部に2g塗り付けた時の刺激性を官能評価し、1
0名の平均を算出し下記の基準で判定した。 ○刺激を感じない。 △若干の刺激を感じる。 ×明らかな刺激を感じる。 (安定性)得られた乳化化粧料50gをサンプル瓶に入
れ密閉し、50℃で2週間静置保管後、外観の目視およ
び手で振動させた時の分離状態を下記の判断基準で評価
した。 ○分離は見とめられない。 △わずかな分離が認められるが手で振ると均一に戻る。 ×分離が認められ手で振っても均一に戻らない。
【0019】実施例1〜4、比較例1,2で得られた乳
化化粧料について性能評価結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明により、皮膚に対する刺激性が低
く、保湿効果に優れた乳化化粧料を提供することができ
る。また、酸化劣化による、低級アルデヒド、低級脂肪
酸等の生成、色や臭気の変質が少ない乳化化粧料を提供
し得る。更に、種々の生理活性物質を豊富に含む油性成
分を安定的に肌に塗布することができる乳化化粧料を提
供し得る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米ぬか油および/または米胚芽油を油性
    成分とする平均粒子径0.01〜1μmの乳化化粧料。
  2. 【請求項2】 ポリオキシアルキレンアルキルエーテル
    およびポリオキシアルキレン脂肪酸エステルからなる群
    より選択される1種以上の化合物を主成分とする乳化
    剤、多価アルコールおよび水を含む乳化化粧料。
  3. 【請求項3】 2種以上のポリオキシアルキレン脂肪酸
    エステルを含む請求項2記載の乳化化粧料。
  4. 【請求項4】 ポリオキシアルキレンアルキルエーテル
    がポリオキシエチレンポリオキシプロピレン2−デシル
    テトラエーテルである請求項2記載の乳化化粧料。
JP2002124658A 2002-04-25 2002-04-25 乳化化粧料 Pending JP2003321338A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006176422A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Tsuno Rice Fine Chemicals Co Ltd 米糠から得られる植物ステロールエステルおよびトリテルペンアルコールエステルの使用方法
EP1704898A1 (de) * 2005-03-24 2006-09-27 Beiersdorf AG Oxidationsgeschützte kosmetische Zubereitung mit Reiskeimöl
JP2015047088A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 株式会社ファンケル 乳化組成物

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