JP2003320694A - 可逆感熱媒体の書込・消去・読取装置 - Google Patents

可逆感熱媒体の書込・消去・読取装置

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JP2003320694A
JP2003320694A JP2002131858A JP2002131858A JP2003320694A JP 2003320694 A JP2003320694 A JP 2003320694A JP 2002131858 A JP2002131858 A JP 2002131858A JP 2002131858 A JP2002131858 A JP 2002131858A JP 2003320694 A JP2003320694 A JP 2003320694A
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light
laser
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JP2002131858A
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Munehiro Date
宗宏 伊達
Mitsuru Kaimai
満 開米
Kiminari Sekikawa
公成 関川
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KUROMIKKU KK
Rion Co Ltd
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KUROMIKKU KK
Rion Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可逆感熱媒体への書込み、消去、読取りを一
台ででき、かつ、情報の書込・消去の過不足を無くし、
常に最適な書込・消去ができる可逆感熱媒体の書込・消
去・読取装置を提供する。 【解決手段】 可逆感熱媒体1の正面に配置されレーザ
ー光2を媒体上に走査し情報を書込むレーザー書込装置
12と、媒体の正面以外に配置され消去光3で媒体に書
込まれている情報を消去する消去ランプ14と、媒体の
正面以外に配置され媒体を撮像して画像情報4を読取る
CCDカメラ16と、レーザー書込装置12による書込
みを阻害することなく、媒体に消去光を照射し、かつ媒
体の画像情報4をCCDカメラ16に伝達する伝達手段
20を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可逆感熱媒体への
書込み、消去、読取りの少なくとも1つを一台でできる
可逆感熱媒体の書込・消去・読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】可逆性感熱記録材料を用いた可逆感熱紙
として、例えば、電子供与性染料前駆体を用いたロイコ
系リライタブル感熱紙が開発されている。電子供与性染
料前駆体は、図6に示すように、酸性雰囲気下で分子内
のラクトン環が開環することにより発色し、酸性雰囲気
を取り除くとラクトン環が閉環し無色の状態に戻るもの
である。ロイコ系リライタブル感熱紙はこの電子供与性
染料前駆体と可逆顕色剤を組み合わせたものであり、可
逆顕色剤とは電子供与性染料前駆体と反応して発色・消
色の可逆性を発現するものである。可逆顕色剤には、例
えば長鎖アルキル基をもつフェノール系化合物等が用い
られる。
【0003】図7は発色・消色のモデル図である。この
図に示すように、消色状態(左下)の電子供与性染料前
駆体と可逆顕色剤を加熱すると両者は溶融して発色状態
(上)となり、これを急冷すると溶融状態に近い状態で
固化し固体発色状態(右下)が保持される。逆に溶融状
態から徐冷すると電子供与性染料前駆体と可逆顕色剤が
消色状態に戻る。従って、溶融後の急冷又は徐冷によ
り、発色又は消色を可逆的に行うことができる。また、
固体発色状態のものを溶融温度よりもやや低い温度領域
で一定時間保持することによた、元の消色状態に遷移さ
せることもできる。
【0004】図8は、可逆感熱紙の特性説明図である。
この図において、横軸は温度、縦軸は発色濃度を示して
いる。この図に矢印で示すように、消色状態(A)の可
逆感熱記録層(例えば電子供与性染料前駆体と可逆顕色
剤からなる)を加熱すると両者は溶融して発色状態
(B)となり、これを急冷すると溶融状態に近い状態で
固化し固体発色状態(C)が保持される。逆に溶融状態
(B)から徐冷すると電子供与性染料前駆体と可逆顕色
剤が相分離して元の消色状態(A)に戻る。また、固体
発色状態(C)において、溶融状態よりもやや低い温度
領域で一定時間保持すると、元の消色状態(A)に遷移
する性質がある。この温度領域(溶融温度よりもやや低
い温度領域)を「消色温度領域」と呼ぶ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した可逆感熱媒体
(例えば可逆感熱紙)を繰返し利用する際に、(1)感
熱媒体への情報(文字、記号等)の書込み、(2)感熱
媒体に書込まれている情報の読取り、および(3)感熱
媒体に既に書込まれている情報の消去の3通りの処理を
随時行う必要がある。
【0006】従来これら3つの処理(書込・消去・読
取)はいずれも感熱媒体の正面から行う必要があるた
め、別々の装置によって行っていた。そのため、3台の
装置分の大きな作業スペースを必要とし、かつ書込・消
去・読取のうち2又は3通りの処理を行う場合でも、同
一の感熱紙を複数の装置にセットしなおす必要があるた
め、セットに手間がかかるばかりでなく、全体の処理時
間も長くなる問題点があった。
【0007】また可逆感熱紙の特性(表面状態、光の吸
収率、媒体温度、感熱材料の劣化の程度)の違いによ
り、情報の書込や消去にばらつきが生じやすい問題点が
あった。すなわち、例えば感熱材料が劣化していると、
加熱不足により書込や消去が不十分となり、逆に過剰に
加熱すると、発色剤が劣化する等の問題点があった。
【0008】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の第1の目的
は、可逆感熱媒体への書込み、消去、読取りの少なくと
も1つを一台でできる可逆感熱媒体の書込・消去・読取
装置を提供することにある。また本発明の第2の目的
は、情報の書込・消去の過不足を無くし、常に最適な書
込・消去ができる可逆感熱媒体の書込・消去・読取装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、可逆感
熱媒体(1)の正面に配置されレーザー光(2)を前記
媒体上に走査し情報を書込むレーザー書込装置(12)
と、前記媒体の正面以外に配置され消去光(3)で媒体
に書込まれている情報を消去する消去ランプ(14)
と、前記媒体の正面以外に配置され媒体を撮像して画像
情報(4)を読取るCCDカメラ(16)とを備えた、
ことを特徴とする可逆感熱媒体の書込・消去・読取装置
が提供される。
【0010】上記本発明の構成によれば、レーザー書込
装置(12)、消去ランプ(14)及びCCDカメラ
(16)がすべて1つの筺体内に格納することができ、
3つの処理(書込・消去・読取)を行う機構を省スペー
ス化した装置にできる。また、レーザー書込装置(1
2)は可逆感熱媒体(1)の正面に配置され、消去ラン
プ(14)とCCDカメラ(16)は媒体の正面以外に
配置されるので、それぞれの処理を互いに阻害すること
なく行うことが可能となる。
【0011】本発明の好ましい第1〜3実施形態によれ
ば、前記レーザー書込装置(12)による書込みを阻害
することなく、媒体に消去光を照射し、かつ媒体の画像
情報(4)をCCDカメラ(16)に伝達する伝達手段
(20)を備える。
【0012】かかる伝達手段(20)を設けることによ
り、書込みを阻害することなく、消去と読取りができ
る。
【0013】本発明の好ましい第1実施形態によれば、
前記伝達手段(20)は、レーザー書込装置(12)と
媒体(1)の間に位置する消去ミラー(21a)と読取
ミラー(21b)からなり、消去ミラー(21a)は、
前記レーザー光を遮らない退避位置と前記消去光を媒体
に向けて反射する光反射位置との間を移動可能に構成さ
れ、読取ミラー(21b)は、前記レーザー光を遮らな
い退避位置と前記媒体の画像情報(4)をCCDカメラ
に向けて反射する画像反射位置との間を移動可能に構成
されている。
【0014】この構成によれば、読取ミラー(21b)
を画像反射位置に移動し、このミラーに映った像をCC
Dカメラで読み込む。この場合、像の左右が逆になるの
で画像処理によって修正する。画像の書込み、消去の時
には、邪魔にならないようにこのミラーを退避位置に移
動(平行移動または回転)させる。また、消去ミラー
(21a)を光反射位置に移動し、消去ランプからの消
去光をこのミラーを介して感熱媒体(1)に照射し消去
する。消去以外の作業の時には、この消去用のミラーが
邪魔にならないようにこのミラーを退避位置に移動(平
行移動または回転)させる。従って、レーザー書込装置
(12)による書込みを阻害することなく、媒体に消去
光を照射し、かつ媒体の画像情報(4)をCCDカメラ
(16)に伝達することができる。
【0015】本発明の好ましい第2実施形態によれば、
前記伝達手段(20)は、レーザー書込装置(12)と
媒体(1)の間に位置する消去・読取ミラー(22)か
らなり、該消去・読取ミラー(22)は、前記レーザー
光を遮らない退避位置と、前記消去光を媒体に向けて反
射する光反射位置と、前記媒体の画像情報(4)をCC
Dカメラに向けて反射する画像反射位置との間を移動可
能に構成されている。
【0016】この構成によれば、消去・読取ミラー(2
2)を画像反射位置に移動し、このミラーに映った像を
CCDカメラで読み込む。この場合、像の左右が逆にな
るので画像処理によって修正する。画像の書込み、消去
の時には、邪魔にならないようにこのミラーを退避位置
に移動(平行移動または回転)させる。また、消去・読
取ミラー(22)を光反射位置に移動し、消去ランプか
らの消去光をこのミラーを介して感熱媒体(1)に照射
し消去する。従って、レーザー書込装置(12)による
書込みを阻害することなく、媒体に消去光を照射し、か
つ媒体の画像情報(4)をCCDカメラ(16)に伝達
することができる。
【0017】本発明の好ましい第3実施形態によれば、
前記伝達手段(20)は、レーザー書込装置(12)と
媒体(1)との間に位置するダイクロイックミラー(2
4)からなり、該ダイクロイックミラーは、近赤外光で
ある前記レーザー光を透過させ、前記媒体からの可視光
画像をCCDカメラに向けて反射する特性を有する。
【0018】書込みは近赤外光を利用し、読取りは可視
光を利用するので、波長の違いを利用してダイクロイッ
クミラー(24)により、媒体からの可視光画像をCC
Dカメラに向けて反射し、書込み用のレーザー光を透過
させて、可動部分なしで書込みを阻害することなく、消
去と読取りができる。
【0019】また、複数の前記消去ランプ(14)が、
前記媒体(1)の正面以外に媒体に均一な消去光(3)
を照射するように配置されている。
【0020】感熱媒体(1)に斜めから光を当てると場
所によって加熱が不均一になって、画像の良好な消去が
できないが、この構成により、複数の消去ランプ(1
4)を好ましくは対称な位置に配置して加熱の不均一を
なくすことができる。ドーナツ状の消去ランプを用いて
もよい。
【0021】本発明の好ましい第4実施形態によれば、
前記CCDカメラ(16)は、媒体(1)に対して斜め
に配置され、画像処理により画像の歪みを補正し、被写
体深度を利用して画像のぼけを回避する。
【0022】この構成は、カメラ以外に部品を追加する
必要がないという利点がある。また図形のゆがみは図形
処理によって補正を行い、またピンぼけはレンズの絞り
を絞って被写体深度を深くすることで回避できる。
【0023】本発明の好ましい第5実施形態によれば、
前記CCDカメラ(16)は、媒体(1)に対して斜め
に配置され、媒体(1)とCCD(16b)との間に横
にシフトしたシフトレンズ(16a)を有する。
【0024】この構成では、図形の歪みを避けるため、
光軸を感熱紙に垂直或いは僅か斜めにおいたカメラの前
に、少し横にずらしてレンズを配置する。この構成によ
りシフトレンズ(16a)により視野外にあった像を、
視野内にもってくることができ、さらに斜めに見ること
により生じる像の歪みも補正することができる。
【0025】本発明の好ましい第6実施形態によれば、
前記レーザー書込装置(12)は、レーザー光(2)を
走査するスキャンミラー(12a)を有し、該スキャン
ミラーに向けて前記CCDカメラ(16)は配置され、
前記媒体の画像情報(4)をCCDカメラに向けて反射
するようにスキャンミラーの傾斜角を位置決めする。
【0026】この構成により、画像書込みにスキャンミ
ラー(12a)を使用している場合には、このスキャン
ミラーを画像読み込みにも利用できる。
【0027】本発明によれば、近赤外光のレーザー光
(2)を媒体上に走査するスキャンミラー(12a)
と、該スキャンミラーに向けてレーザー光を発振するレ
ーザー発振器(12b)と、媒体の発色濃度を検出する
媒体濃度検出装置(30)とを備えた、ことを特徴とす
る書込・消去・読取装置が提供される。
【0028】この構成により、媒体濃度検出装置(3
0)により媒体の発色濃度を検出し、媒体が未発色の状
態にあるうちはレーザー光を出力させ、発色状態に達し
たならレーザー光をOFFにして急冷させ、白紙部分に
書込み部がくるとまたレーザー光をON-OFFすると
いうことを繰返すことにより、効率よく最適の発色を得
ることができる。
【0029】前記媒体濃度検出装置(30)は、媒体の
発色濃度を検出する反射光量センサー(30a)と、レ
ーザー光に相当する細い入射可視光(5)を照射する可
視光光源(30b)と、スキャンミラー(12a)とレ
ーザー発振器(12b)の間に位置し媒体からの反射可
視光(6)を分離するダイクロイックミラー(30c)
と、分離した反射可視光を反射光量センサーに導き可視
光光源の入射可視光をダイクロイックミラーに導くビー
ムスプリッター(30d)とを備える。
【0030】この構成により、レーザー光を照射してい
る媒体の書込部分に、ビームスプリッター(30d)、
ダイクロイックミラー(30c)及びスキャンミラー
(12a)を介して入射可視光(5)により照明するこ
とができ、その反射可視光(6)をスキャンミラー(1
2a)、ダイクロイックミラー(30c)及びビームス
プリッター(30d)を介して反射光量センサー(30
a)に導き、媒体の発色濃度をリアルタイムに検出し
て、レーザー発振器(12b)にフィードバックするこ
とができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。
【0032】本発明の書込・消去・読取装置は、可逆感
熱媒体を用い、可逆感熱媒体には、図6〜8に例示した
可逆感熱紙を適用する。この例では可逆感熱紙は、消色
状態(A)の可逆感熱記録層を加熱すると発色状態
(B)となり、これを急冷すると固体発色状態(C)が
保持され、逆に溶融状態(B)から徐冷する元の消色状
態(A)に戻る特性を有する。従って、固体発色状態の
可逆感熱記録層が吸収しやすい波長(近赤外光)のレー
ザー光(例えばYAGレーザー)を書込みに用いること
ができる。レーザー光の強度は、使用する可逆感熱紙の
特性に合わせて適宜調節するのがよい。また、フラッシ
ュランプ等のパルス光源を消去に用いることができる。
【0033】図1乃至図5は、本発明の書込・消去・読
取装置の第1乃至第7実施形態図である。これらの図に
おいて、本発明の書込・消去・読取装置10は、上述し
た可逆感熱媒体1(可逆感熱紙)の正面に配置されたレ
ーザー書込装置12と、媒体の正面以外に配置された消
去ランプ14とCCDカメラ16を備える。
【0034】レーザー書込装置12は、この例ではレー
ザー光2を走査するスキャンミラー12aを有し、レー
ザー光2を媒体上に走査し情報を書込むようになってい
る。レーザー光2は、固体発色状態の可逆感熱記録層が
吸収しやすい近赤外光であるのがよい。消去ランプ14
は、フラッシュランプ等であり、媒体に書込まれている
情報を消去する消去光3を短時間放射し、この照射で媒
体を加熱後の放熱により徐冷して消色状態(A)に戻す
ようになっている。CCDカメラ16は、レンズ16a
とCCD16bを有し、媒体1を撮像して画像情報4を
読取るようになっている。読取った画像情報4はそのま
ま表示されるか、画像処理により文字等のデータに変換
し利用される。
【0035】図1乃至図3において、本発明の書込・消
去・読取装置10は、レーザー書込装置12による書込
みを阻害することなく、媒体1に消去光3を照射し、か
つ媒体1の画像情報4をCCDカメラ16に伝達する伝
達手段20を備える。
【0036】図1の第1実施形態図において、(A)は
書込、(B)は消去、(C)は読取の各状態を示してい
る。この例において、伝達手段20は、レーザー書込装
置12と媒体1の間に位置する消去ミラー21aと読取
ミラー21bからなる。消去ミラー21aは、レーザー
光2を遮らない退避位置(図1A)と消去光3を媒体1
に向けて反射する光反射位置(図1B)との間を移動可
能に構成されている。また、読取ミラー21bは、レー
ザー光2を遮らない退避位置(図1A)と媒体1の画像
情報4をCCDカメラ16に向けて反射する画像反射位
置(図1C)との間を移動可能に構成されている。
【0037】この構成によれば、読取ミラー21bを画
像反射位置(図1C)に移動し、このミラーに映った像
をCCDカメラ16で読み込むことができる。この場
合、像の左右が逆になるので画像処理によって修正す
る。画像の書込み、消去の時には、邪魔にならないよう
にこのミラーを退避位置(図1A)に移動(平行移動ま
たは回転)させる。また、消去ミラー21aを光反射位
置(図1B)に移動し、消去ランプ14からの消去光3
をこのミラーを介して感熱媒体1に照射し消去すること
ができる。消去以外の作業の時には、この消去用のミラ
ーが邪魔にならないようにこのミラーを退避位置(図1
A)に移動(平行移動または回転)させる。従って、レ
ーザー書込装置12による書込みを阻害することなく、
媒体1に消去光3を照射し、かつ媒体1の画像情報4を
CCDカメラ16に伝達することができる。
【0038】図2の第2実施形態図において、(A)は
書込、(B)は消去、(C)は読取の各状態を示してい
る。この例において、伝達手段20は、レーザー書込装
置12と媒体1の間に位置する消去・読取ミラー22か
らなる。消去・読取ミラー22は、この例では両面ミラ
ーであり、レーザー光2を遮らない退避位置(図2A)
と、消去光3を媒体1に向けて反射する光反射位置(図
2B)と、媒体1の画像情報4をCCDカメラ16に向
けて反射する画像反射位置(図2C)との間を移動可能
に構成されている。
【0039】この構成によれば、消去・読取ミラー22
を画像反射位置(図2C)に移動し、このミラーに映っ
た像をCCDカメラ16で読み込む。この場合、像の左
右が逆になるので画像処理によって修正する。画像の書
込み、消去の時には、邪魔にならないようにこのミラー
を退避位置(図2A)に移動(平行移動または回転)さ
せる。また、消去・読取ミラー22を光反射位置(図2
B)に移動し、消去ランプ14からの消去光3をこのミ
ラーを介して感熱媒体1に照射し消去する。従って、レ
ーザー書込装置12による書込みを阻害することなく、
媒体1に消去光3を照射し、かつ媒体1の画像情報4を
CCDカメラ16に伝達することができる。
【0040】図3の第3実施形態図において、(A)は
正面図、(B)はB-B矢視図である。この例におい
て、伝達手段20は、レーザー書込装置12と媒体1と
の間に位置するダイクロイックミラー24からなる。こ
のダイクロイックミラー24は、近赤外光であるレーザ
ー光2を透過させ、媒体1からの可視光画像4をCCD
カメラ16に向けて反射する特性を有する。
【0041】可逆感熱紙の書込みは近赤外光を利用し、
読取りは可視光を利用するので、図3Aに示すように、
波長の違いを利用してダイクロイックミラー24によ
り、媒体1からの可視光画像4をCCDカメラ16に向
けて反射し、書込み用のレーザー光2を透過させて、可
動部分なしでかつ書込みを阻害することなく、消去と読
取りができる。
【0042】また、図3Bに示すように、複数(この例
では2つ)の消去ランプ14が、媒体1の正面以外に媒
体に均一な消去光3を照射するように配置されている。
【0043】感熱媒体1に斜めから光を当てると場所に
よって加熱が不均一になって、画像の良好な消去ができ
ないが、この構成により、複数の消去ランプ14を好ま
しくは対称な位置に配置して加熱の不均一をなくすこと
ができる。
【0044】図4(A)の第4実施形態図において、C
CDカメラ16は、媒体1に対して斜めに配置され、画
像処理により画像の歪みを補正し、被写体深度を利用し
て画像のぼけを回避するようになっている。
【0045】この構成は、カメラ以外に部品を追加する
必要がないという利点がある。また図形のゆがみは図形
処理によって補正を行い、またピンぼけはレンズの絞り
を絞って被写体深度を深くすることで回避できる。
【0046】図4(B)の第5実施形態図において、C
CDカメラ16は、媒体1に対して斜めに配置され、媒
体1とCCD16bとの間に横にシフトしたシフトレン
ズ16aを有する。
【0047】この構成では、図形の歪みを避けるため、
光軸を感熱紙に垂直或いは僅か斜めにおいたカメラ16
の前に、少し横にずらしてシフトレンズ16aを配置す
る。この構成によりシフトレンズ16aにより視野外に
あった像を、視野内にもってくることができ、さらに斜
めに見ることにより生じる像の歪みも補正することがで
きる。
【0048】図4(C)の第6実施形態図において、レ
ーザー書込装置12は、レーザー光2を走査するスキャ
ンミラー12aを有し、このスキャンミラーに向けてC
CDカメラ16は配置され、媒体1の画像情報4をCC
Dカメラ16に向けて反射するようにスキャンミラー1
2aの傾斜角を位置決めする。
【0049】この構成により、画像書込みにスキャンミ
ラー12aを使用している場合に、このスキャンミラー
12aを画像読み込みにも利用できる。
【0050】図5の第7実施形態図において、近赤外光
のレーザー光2を媒体1上に走査するスキャンミラー1
2aと、スキャンミラーに向けてレーザー光2を発振す
るレーザー発振器12bと、媒体1の発色濃度を検出す
る媒体濃度検出装置30とを備える。
【0051】媒体濃度検出装置30は、媒体1の発色濃
度を検出する反射光量センサー30aと、レーザー光に
相当する細い入射可視光5を照射する可視光光源30b
と、スキャンミラー12aとレーザー発振器12bの間
に位置し媒体1からの反射可視光6を分離するダイクロ
イックミラー30cと、分離した反射可視光6を反射光
量センサー30aに導き可視光光源30bの入射可視光
5をダイクロイックミラーに導くビームスプリッター3
0dとを備える。
【0052】この構成により、レーザー光2を照射して
いる媒体1の書込部分に、ビームスプリッター30d、
ダイクロイックミラー30c及びスキャンミラー12a
を介して入射可視光5により照明することができる。ま
た、その反射可視光6をスキャンミラー12a、ダイク
ロイックミラー30c及びビームスプリッター30dを
介して反射光量センサー30aに導き、媒体1の発色濃
度をリアルタイムに検出して、レーザー発振器12bに
フィードバックすることができる。
【0053】従って、媒体濃度検出装置30により媒体
1の発色濃度をリアルタイムに検出し、媒体1が未発色
の状態にあるうちはレーザー光2を出力させ、発色状態
に達したならレーザー光2をOFFにして急冷させ、白
紙部分に書込み部がくるとまたレーザー光をON-OF
Fするということを繰返すことにより、効率よく最適の
発色を得ることができる。
【0054】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変更できることは勿論である。例えば、上述した実施
形態では、書込み、消去、読取りのすべてを一台で行う
場合を詳述したが、本発明はこれに限定されず、少なく
とも1つを行う場合も包含する。
【0055】
【発明の効果】上述したように、本発明では、3つの行
程を行う機構をすべて1つの筺体内の納めて省スペース
化した装置を提供することができる。3つの機能を1つ
の筺体に納めた場合、問題となるのは感熱紙の正面に配
置できない機構部ができることである。通常、書込み機
能は、感熱紙までの距離を厳密に一定に保つ必要がある
ため、紙の正面以外に配置するのは得策ではない。そこ
で、読取り機構と消去機構を正面以外に配置し、上述し
た種々の構成により、レーザー書込装置12による書込
みを阻害することなく、媒体1に消去光3を照射し、か
つ媒体1の画像情報4をCCDカメラ16に伝達するこ
とができる。
【0056】また、上述した媒体濃度検出装置30によ
り以下の効果が得られる。 1. レーザー光を穏やかにONさせることによって、
発色センサーが発色光量を検知してレーザーにフィード
バックをかける時間のうちに過剰加熱になってしまうの
を防ぐ。 2. 発色センサーは、発色状態を検知するという本来
の目的以外に、紙からの反射光をとらえて紙の有無を検
出し、紙がない状態ではレーザー光が出力されないよう
にする。 3. 光パワーの制御を行わずに、単に発色のモニター
のみを行わせることもできる。
【0057】従って、本発明の可逆感熱媒体の書込・消
去・読取装置は、可逆感熱媒体への書込み、消去、読取
り少なくとも1つを一台ででき、かつ、情報の書込・消
去の過不足を無くし、常に最適な書込・消去ができる、
等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の書込・消去・読取装置の第1実施形態
図である。
【図2】本発明の書込・消去・読取装置の第2実施形態
図である。
【図3】本発明の書込・消去・読取装置の第3実施形態
図である。
【図4】本発明の書込・消去・読取装置の第4〜6実施
形態図である。
【図5】本発明の書込・消去・読取装置の第7実施形態
図である。
【図6】可逆性感熱記録材料の発色・消色説明図であ
る。
【図7】可逆性感熱記録材料の発色・消色のモデル図で
ある。
【図8】可逆感熱紙の特性説明図である。
【符号の説明】
1 可逆感熱媒体、2 レーザー光、3 消去光、4
画像情報、5 入射可視光、6 可視光、10 書込・
消去・読取装置、12 レーザー書込装置、12a ス
キャンミラー、12b レーザー発振器、14 消去ラ
ンプ、16 CCDカメラ、16a シフトレンズ、1
6b CCD、20 伝達手段、21a 消去ミラー、
21b 読取ミラー、22 消去・読取ミラー、24
ダイクロイックミラー、30 媒体濃度検出装置、30
a 反射光量センサー、30b 可視光光源、30c
ダイクロイックミラー、30d ビームスプリッター
フロントページの続き (72)発明者 伊達 宗宏 東京都港区白金台2−12−24 (72)発明者 開米 満 東京都千代田区神田須田町1−26 株式会 社クロミック内 (72)発明者 関川 公成 東京都国分寺市東元町3−20−41 リオン 株式会社内 Fターム(参考) 5C022 AC54 CA07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可逆感熱媒体(1)の正面に配置されレ
    ーザー光(2)を前記媒体上に走査し情報を書込むレー
    ザー書込装置(12)と、前記媒体の正面以外に配置さ
    れ消去光(3)で媒体に書込まれている情報を消去する
    消去ランプ(14)と、前記媒体の正面以外に配置され
    媒体を撮像して画像情報(4)を読取るCCDカメラ
    (16)とを備えた、ことを特徴とする可逆感熱媒体の
    書込・消去・読取装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザー書込装置(12)による書
    込みを阻害することなく、媒体に消去光を照射し、かつ
    媒体の画像情報(4)をCCDカメラ(16)に伝達す
    る伝達手段(20)を備える、ことを特徴とする請求項
    1に記載の書込・消去・読取装置。
  3. 【請求項3】 前記伝達手段(20)は、レーザー書込
    装置(12)と媒体(1)の間に位置する消去ミラー
    (21a)と読取ミラー(21b)からなり、 消去ミラー(21a)は、前記レーザー光を遮らない退
    避位置と前記消去光を媒体に向けて反射する光反射位置
    との間を移動可能に構成され、 読取ミラー(21b)は、前記レーザー光を遮らない退
    避位置と前記媒体の画像情報(4)をCCDカメラに向
    けて反射する画像反射位置との間を移動可能に構成され
    ている、ことを特徴とする請求項2に記載の書込・消去
    ・読取装置。
  4. 【請求項4】 前記伝達手段(20)は、レーザー書込
    装置(12)と媒体(1)の間に位置する消去・読取ミ
    ラー(22)からなり、 該消去・読取ミラー(22)は、前記レーザー光を遮ら
    ない退避位置と、前記消去光を媒体に向けて反射する光
    反射位置と、前記媒体の画像情報(4)をCCDカメラ
    に向けて反射する画像反射位置との間を移動可能に構成
    されている、ことを特徴とする請求項2に記載の書込・
    消去・読取装置。
  5. 【請求項5】 前記伝達手段(20)は、レーザー書込
    装置(12)と媒体(1)との間に位置するダイクロイ
    ックミラー(24)からなり、該ダイクロイックミラー
    は、近赤外光である前記レーザー光を透過させ、前記媒
    体からの可視光画像をCCDカメラに向けて反射する特
    性を有する、ことを特徴とする請求項2に記載の書込・
    消去・読取装置。
  6. 【請求項6】 複数の前記消去ランプ(14)が、前記
    媒体(1)の正面以外に媒体に均一な消去光(3)を照
    射するように配置されている、ことを特徴とする請求項
    1又は5に記載の書込・消去・読取装置。
  7. 【請求項7】 前記CCDカメラ(16)は、媒体
    (1)に対して斜めに配置され、画像処理により画像の
    歪みを補正し、被写体深度を利用して画像のぼけを回避
    する、ことを特徴とする請求項1に記載の書込・消去・
    読取装置。
  8. 【請求項8】 前記CCDカメラ(16)は、媒体
    (1)に対して斜めに配置され、媒体(1)とCCD
    (16b)との間に横にシフトしたシフトレンズ(16
    a)を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の書込
    ・消去・読取装置。
  9. 【請求項9】 前記レーザー書込装置(12)は、レー
    ザー光(2)を走査するスキャンミラー(12a)を有
    し、該スキャンミラーに向けて前記CCDカメラ(1
    6)は配置され、前記媒体の画像情報(4)をCCDカ
    メラに向けて反射するようにスキャンミラーの傾斜角を
    位置決めする、ことを特徴とする請求項1に記載の書込
    ・消去・読取装置。
  10. 【請求項10】 近赤外光のレーザー光(2)を媒体上
    に走査するスキャンミラー(12a)と、該スキャンミ
    ラーに向けてレーザー光を発振するレーザー発振器(1
    2b)と、媒体の発色濃度を検出する媒体濃度検出装置
    (30)とを備えた、ことを特徴とする書込・消去・読
    取装置。
  11. 【請求項11】 前記媒体濃度検出装置(30)は、媒
    体の発色濃度を検出する反射光量センサー(30a)
    と、レーザー光に相当する細い入射可視光(5)を照射
    する可視光光源(30b)と、スキャンミラー(12
    a)とレーザー発振器(12b)の間に位置し媒体から
    の反射可視光(6)を分離するダイクロイックミラー
    (30c)と、分離した反射可視光を反射光量センサー
    に導き可視光光源の入射可視光をダイクロイックミラー
    に導くビームスプリッター(30d)とを備える、こと
    を特徴とする請求項10に記載の書込・消去・読取装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7463395B2 (en) 2005-03-31 2008-12-09 Lintec Corporation Method for recording information into rewritable thermal label of the non-contact type
JP2009147823A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Taito Corp 異種カメラによる画像形成方法,該画像形成方法を用いたマルチカメラ装置および該マルチカメラ装置を備えたプリントシール機
US7972990B2 (en) 2006-09-07 2011-07-05 Lintec Corporation Process for recording into rewritable recording medium of non-contact type
US8284226B2 (en) 2008-08-13 2012-10-09 Ricoh Company, Ltd. Control device, laser irradiation device, optimization font data database, recording method, and computer-readable storage medium

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