JP2003320520A - 切断装置 - Google Patents

切断装置

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JP2003320520A
JP2003320520A JP2002132355A JP2002132355A JP2003320520A JP 2003320520 A JP2003320520 A JP 2003320520A JP 2002132355 A JP2002132355 A JP 2002132355A JP 2002132355 A JP2002132355 A JP 2002132355A JP 2003320520 A JP2003320520 A JP 2003320520A
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Japan
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rod
gripping
cutting
cutting device
fluid pressure
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JP2002132355A
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English (en)
Inventor
Yasushi Okuno
康 奥野
Yoshinori Shigenaga
義徳 重永
Junichi Kubota
純一 久保田
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 略円柱状の細長いロッド、殊にポリシリコン
ロッド(44)を所要とおりに高効率で切断することを
可能にする切断装置を提供する。 【解決手段】 切断装置は、中心軸線(26)を中心と
して回転自在に装着され、中心軸線に沿って延在せしめ
られるロッド(44)の一端部を把持する把持手段
(2)と、把持手段を回転せしめるための回転駆動手段
(50)と、一端部が把持手段に把持されたロッドの切
断部の振動を抑制するための抑制手段(6)と、中心軸
線に対して実質上垂直な方向にロッドを切断するための
切断手段(4)とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、略円柱状の細長い
ロッド、殊にポリシリコンロッドを切断するのに適した
切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、シリコンウエーハの製造に
おいては、析出反応によってポリシリコンを製造し、か
かるポリシリコンを原料として引上げ法等の方式によっ
て単結晶シリコンインゴットを製造し、そしてシリコン
インゴットに切削及び研削等の機械加工を加えてシリコ
ンウエーハにせしめている。析出反応によって製造され
るポリシリコンは通常略円柱状の細長いロッド形態であ
るが、かかるポリシリコンを引上げ法等の方式によって
単結晶シリコンインゴットを製造するための原料として
使用するためには、適宜の長さに切断することが必要な
場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して、(イ)ポリシ
リコンは通常の金属材料と比べて著しく脆い、(ロ)ポ
リシリコンは略円柱状のロッド形態であるが、真直では
なくて幾分かの湾曲を有し、また外径も充分に均一では
なく相当な変動がある、等から割れの発生を回避し、そ
してまた金属不純物による汚染を回避してポリシリコン
を所要とおりに高効率で切断することはこれまで不可能
であった。
【0004】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、略円柱状の細長いポリシリコンロッドを所要とお
りに高効率で切断することを可能にする新規且つ改良さ
れた切断装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
の結果、ポリシリコンロッドの一端部を把持手段によっ
て把持し、把持手段を回転駆動してポリシリコンロッド
を回転せしめると共に、ポリシリコンロッドの切断部の
振動を適宜の抑制手段で抑制しながら、回転駆動せしめ
られる切断ブレードの如き切断手段をポリシリコンロッ
ドに作用せしめれば、ポリシリコンロッドを所要とおり
に高効率で切断することができることを見出した。
【0006】即ち、本発明によれば、それに限定される
ものではないが殊にポリシリコンロッドの切断に好都合
に使用することができ、ポリシリコンロッドを所要とお
りに高効率で切断することを可能にする切断装置とし
て、略円柱状の細長いロッドを切断するための切断装置
にして、中心軸線を中心として回転自在に装着され、該
中心軸線に沿って延在せしめられるロッドの一端部を把
持する把持手段と、該把持手段を回転せしめるための回
転駆動手段と、一端部が該把持手段に把持されたロッド
の切断部の振動を抑制するための抑制手段と、該中心軸
線に対して実質上垂直な方向にロッドを切断するための
切断手段と、を具備することを特徴とする切断装置が提
供される。
【0007】好ましくは、該把持手段は、ロッドの周方
向に間隔をおいて、ロッドの周表面に向かう方向及びロ
ッドの周表面から離隔する方向に移動自在に配設された
3個以上の把持片を含み、該把持片の各々をロッドの周
表面に向けて偏倚するための把持片偏倚手段が配設され
ており、該把持片偏倚手段によって偏倚せしめられるこ
とによって該把持片の各々がロッドの周表面に実質上点
接触乃至線接触せしめられる。該把持手段は回転自在に
支持された軸部材と、該軸部材の先端に固定された円形
底壁及び該円形底壁から延出する円筒壁部を有する支持
部材とを含み、該把持片は該支持部材の該円筒壁部に装
着されており、ロッドの一端部は該支持部材の該円筒壁
部内に挿入されるのが好適である。該把持片偏倚手段は
ロッドの周方向に間隔をおいて配設された複数個の流体
圧シリンダ機構と該流体圧シリンダ機構の各々の出力ピ
ストンが接続されたリング部材とを含み該複数個の流体
圧シリンダ機構が該リング部材を介して該把持片の各々
をロッドの周表面に向けて偏倚するのが好都合である。
好ましくは、該抑制手段は、ロッドの周方向に間隔をお
いて回転自在に配設され且つロッドの周表面に当接せし
められる少なくとも2個のローラを含む。該抑制手段
は、該ローラの少なくとも1個をロッドの周表面に向け
て偏倚するローラ偏倚手段を含むのが好ましい。好適形
態においては、該抑制手段は、ロッドの周方向に間隔を
おいて配設された少なくとも3個の保持部材を含み、該
保持部材の各々にはロッドの周方向に間隔をおいて少な
くとも2個の該ローラが装着されており、そして該保持
部材の少なくとも2個は、該中心軸線に平行に延びる旋
回軸線を中心として旋回自在に、該ローラ偏倚手段を構
成する流体圧シリンダ機構の出力ピストンに装着されて
いる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
切断装置の好適実施形態を図示している添付図面を参照
して、更に詳細に説明する。
【0009】図1及び図2を参照して説明すると、図示
の切断装置は、図1及び図2において左端部に位置せし
められている把持手段2、図1及び図2において右端部
に配設されている切断手段4、及び切断手段4に隣接し
て配設された抑制手段6を具備している。
【0010】図示の実施形態においては、図1及び図2
において左右方向に実質上水平に延びる案内レール8が
床面10上に固定されており、この案内レール8には可
動支持枠12が案内レール8に沿って移動自在に装着さ
れている。案内レール8の片側には案内レール8に沿っ
て延在するラック14が固定されている。可動支持枠1
2には電動モータでよい回転駆動源15が装着されてお
り、この回転駆動源15の出力軸には上記ラック14に
係合せしめられているピニオン16が固定されている。
従って、回転駆動源15が正転せしめられると、ラック
14に係合せしめられているピニオン16が正転せしめ
られ、可動支持枠体12が図1及び2において右方に移
動せしめられ、回転駆動源15が逆転せしめられると、
ラック14に係合せしめられているピニオン16が逆転
せしめられ、可動支持枠12が図1及び図2において左
方に移動せしめられる。
【0011】可動支持枠12上には、4本の入れ子式支
柱18(図1に2本の支柱18を図示している)を介し
て昇降台20が昇降自在に装着されている。可動支持枠
12には実質上鉛直に延びるねじ軸22が回転自在に装
着されており、昇降台20にはねじ軸22が螺合せしめ
られている貫通雌ねじ孔(図示していない)が形成され
ている。可動支持枠12には電動モータでよい回転駆動
源24が配設されており、かかる回転駆動源24の出力
軸は適宜の伝動手段(図示していない)を介してねじ軸
22に連結されている。従って、回転駆動源24が正転
せしめられると、昇降台20が上昇せしめられ、回転駆
動源24が逆転せしめられると昇降台20が下降せしめ
られる。
【0012】上記把持手段2は昇降台20上に実質上水
平に延びる中心軸線26を中心として回転自在に装着さ
れている。更に詳述すると、図示の実施形態における把
持手段2は実質上水平に延びる軸部材28とこの軸部材
28に固定された支持部材30とを含んでおり、軸部材
28が一対の軸受部材31を介して昇降台20上に回転
自在に装着されている。支持部材30は軸部材28の先
端に固定された円形底壁32とこの底壁32から実質上
水平に延出する円筒壁部34とを有する。支持部材30
の円筒壁部34には2組の把持片36及び38が装着さ
れている。
【0013】第一の組の把持片36は円筒壁部34の周
方向(従って、後述するポリシリコンロッドの周方向)
に等間隔をおいて3個配設されている。円筒壁部34に
は周方向に等間隔をおいて3個の開口が形成されてお
り、3個の把持片36の各々は円筒壁部34の半径方向
に対して実質上垂直に延びる短軸39に旋回自在に装着
されている。把持片36の各々は円筒壁部34内に突出
する把持部36aと円筒壁部34から外方に延出する被
動部36bとを有する。把持片36に関連せしめて昇降
台20には支持部材30の周方向に間隔をおいて例えば
3個の流体圧シリンダ機構40(図1には2個の流体圧
シリンダ機構40を図示している)が固定されている。
空気圧シリンダ機構でよい流体圧シリンダ機構40の各
々の出力ピストンは支持部材30の円筒壁部34の周囲
を延びるリング部材42に接続されている。図2におい
ては、図面の複雑化を避けるために流体圧シリンダ機構
40及びリング部材42の図示を省略している。後に更
に言及する如く、支持部材30の円筒壁部34内には切
断すべきポリシリコンロッド44の一端部が挿入され、
流体圧シリンダ機構40が所定圧力で伸張せしめられる
ことによって、リング部材42を介して把持片36がそ
れらの把持部36aがポリシリコンロッド44の周表面
に向かう方向に偏倚されポリシリコンロッド44の周表
面に押圧せしめられる。ポリシリコンロッド44の周表
面に押圧せしめられる把持部36aの片側面は中心軸線
26の方向及び/又は周方向に湾曲せしめられていて、
ポリシリコンロッド44の周表面に対して実質上点又は
線接触せしめられるのが好適である。また、金属不純物
によってポリシリコンロッド44が汚染されるのを回避
するために、把持片36がステンレス鋼の如き金属で形
成されている場合には、把持部36aの少なくとも上記
片側面にはナイロン、ポリエーテルイミド、ポリアセタ
ール、フッ素樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、高分
子ポリエチレンの如き耐摩耗性に優れた合成樹脂をコー
ティングするのが好ましい。また、必要に応じて、リン
グ部材42に対して摺擦せしめられる被動部36bの片
側面(図1において左側面)にも耐摩耗性に優れた合成
樹脂をコーティングすることができる。所望ならば、把
持片36が回転自在に装着される短軸39の全体を耐磨
耗性に優れた合成樹脂から形成し、或いは短軸39の周
表面と共に短軸39に被嵌される把持片36の装着孔の
内周面を耐磨耗性に優れた合成樹脂でコーティングする
こともできる。更に、上述したリング部材42もその全
体を耐磨耗性に優れた合成樹脂から形成し或いはその片
側面(把持片36の被動36bに接触せしめられる面)
を耐磨耗性に優れた合成樹脂でコーティングすることも
できる。換言すれば、ポリシリコンロッド44に近接し
て位置する種々の機械要素の摺動乃至回動部位には、耐
摩耗性に優れた合成樹脂をコーティングし、或いはかか
る機械要素の全体を耐摩耗性に優れた合成樹脂から成形
し、かくして金属粉によってポリシリコンロッドが汚染
されることを充分に抑制乃至回避することが好都合であ
る。
【0014】所望ならば、リング部材42と把持片36
の被動部36bとの摺動を回避するために、リング部材
42を支持部材30の円筒壁部34に対して中心軸線2
6の方向に摺動自在であるが相対的回転不可能に装着し
(従ってリング部材42は支持部材30と共に回転せし
められる)、そして流体圧シリンダ機構40の各々の出
力ロッドの先端に回転自在な球又はローラを装着し、か
かる球又はローラをリング部材42に当接せしめること
もできる。
【0015】第二の組の把持片38も円筒壁部34の周
方向(従って、後述するシリコンロッドの周方向)に等
間隔をおいて3個配設されている。そして、これらの把
持片38に関連せしめて、昇降台20には支持部材30
の周方向に間隔をおいて3個の流体圧シリンダ機構46
(図1には2個の流体圧シリンダ機構46を図示してい
る)が固定されており、流体圧シリンダ機構46の各々
の出力ピストンは支持部材30の円筒壁部34の周囲を
延びるリング部材48に接続されている。図2において
は、図面の複雑化を避けるために流体圧シリンダ機構4
6及びリング部材48の図示を省略している。把持片3
8並びに流体圧シリンダ機構46及びリング部材48
は、上記把持片36並びに流体圧シリンダ機構40及び
リング部材42に対して線対称形態に配置されており、
それらの構成自体は上記把持片36並びに流体圧シリン
ダ機構40及びリング部材42と実質上同一である。
【0016】図示の実施形態の如く、第一の組の把持片
36と共に中心軸線26の方向に間隔をおいて第二の組
の把持片38を配設する場合、一方の組の把持片36又
は38は比較的大きな力によってポリシリコンロッド4
4の周表面に押圧せしめてポリシリコンロッド44を充
分堅固に把持するようになすが、他方の組の把持片38
又は36は比較的小さな偏倚力によってポリシリコンロ
ッド44の表面に当接せしめて真直ではなくて幾分湾曲
しているポリシリコンロッド44の横方向移動を抑制す
るようにせしめるのが好適である。所望ならば、把持片
36並びに流体圧シリンダ機構40及びリング部材42
と把持片38並びに流体圧シリンダ機構46及びリング
部材48とのいずれか一方を省略することもできる。ま
た、周方向に間隔をおいて4個以上の把持片36又は3
8を支持部材30に配設することもできる。
【0017】昇降台20には電動モータでよい回転駆動
源50が配設されており、この回転駆動源50の出力軸
はチェーン52を含む伝動要素を介して把持手段2の軸
部材28に接続されている。従って、回転駆動源50が
付勢されると、把持手段2(即ち、軸部材28、支持部
材30並びに把持片36及び38)が所定方向に回転駆
動せしめられる。
【0018】上記把持手段2に関しては次の事実も注目
されるべきである。即ち、一対の軸受部材31によって
把持手段2の軸部材28を回転自在に支持しているが、
軸部材28及び一対の軸受部材31は支持部材30の円
形底壁32によって支持部材30の円筒壁部34の内側
から隔離されている。従って、軸部材28と一対の軸受
部材31との相対的回転に起因して金属微粉が生成され
たとしても、円筒壁部34内に存在するポリシリコンロ
ッド44の片端部が金属微粉によって汚染されることは
効果的に防止されている。
【0019】次に、図1及び図2と共に図3を参照して
切断手段4について説明すると、図1及び図2において
右端部には静止機台53が配設されている。図2及び図
3から明確に理解される如く、機台53は上記把持手段
2の中心軸線26に対して図2において上方に変位せし
められている。機台53上には中心軸線26に対して実
質上垂直に延びる一対の案内レール54が固定されてお
り、かかる一対の案内レール54には可動支持枠56が
一対の案内レール54に沿って移動自在に装着されてい
る。機台53上には一対の案内レール54に沿って延び
るねじ軸58も回転自在に装着されている。可動支持枠
56にはねじ軸58が螺合せしめられている貫通雌ねじ
孔(図示していない)が形成されている。機台52上に
は電動モータでよい回転駆動源60が配設されており、
かかる回転駆動源60の出力軸はチェーン61(図3)
を含む伝動手段を介してねじ軸58に連結されている。
回転駆動源60が正転せしめられると、可動支持枠56
が図2において下方、図3において左方に移動せしめら
れ、回転駆動源60が逆転せしめられると、可動支持枠
56が図2において上方、図3において右方に移動せし
められる。
【0020】可動支持枠56には、上記把持手段2の中
心軸線26と実質上平行に延びる中心軸線62を中心と
して回転自在に回転軸64が装着されている。そして、
この回転軸64の先端部(図2において左端部)には円
板状の切断刃66が固定されている。切断刃66は適宜
の結合材によってダイヤモンド粒子を結合せしめて形成
された形態のものでよい。可動支持枠56上には電動モ
ータでよい回転駆動源68も配設されており、かかる回
転駆動源68の出力軸はベルト70を介して回転軸64
に連結されている。従って、回転駆動源68が付勢され
ると、回転軸64及びこれに固定された切断刃66が所
定方向に回転駆動せしめられる。
【0021】切断手段4に隣接して配設されている抑制
手段6について説明すると、図示の実施形態における抑
制手段6は静止支持枠72(図3)を具備しており、こ
の支持枠72は横方向(図3において左右方向)に延び
る底壁部74とこの底壁部74の両側縁から上方に延び
る直立両側壁部76とを有する。図1及び図2において
は図面が徒に複雑化するのを回避するために、支持枠7
2の図示を省略している。底壁部74には上方に指向せ
しめられた流体圧シリンダ機構78が装着されており、
両側壁部76の各々には内側に向かって下方に傾斜せし
めて指向された流体圧シリンダ機構80が装着されてい
る。図3を参照することによって明確に理解される如
く、上記把持手段2の中心軸線26に関して(従って切
断すべきポリシリコンロッド44の周方向に見て)、流
体圧シリンダ機構78に対して流体圧シリンダ機構80
は120度の角度間隔をおいて配設されている。流体圧
シリンダ機構78並びに流体圧シリンダ機構80は空気
圧シリンダ機構でよい。流体圧シリンダ機構78の出力
ピストンは実質上鉛直に上方に延び、その先端には実質
上水平に延びる支持板82が固定されている。そして、
支持板82には横方向(ポリシリコンロッド44の周方
向)に間隔をおいて一対のローラ84が回転自在に装着
されている。一方、流体圧シリンダ機構80の各々の出
力ピストンは水平に対して30度の角度をなして幅方向
中央に向かって下方に傾斜して延び、その先端には上記
中心軸線26に対して平行に(従って図3において紙面
に垂直に)延びる旋回軸線を中心として旋回自在に支持
板86が装着されている。そして、支持板86には横方
向に(ポリシリコンロッド44の周方向)に間隔をおい
て一対のローラ88が回転自在に装着されている。後に
更に言及する如く、ローラ84及び88はポリシリコン
ロッド44を切断する際にポリシリコンロッド44の周
表面に押圧せしめられる。従って、ポリシリコンロッド
44の汚染を回避するために、ローラ84及び88はそ
れらの全体を適宜の合成樹脂から成形する或いはそれら
の表面を適宜の合成樹脂でコーティングすることが望ま
しい。流体圧シリンダ機構78及び80が伸長せしめら
れると、ローラ84及び88は中心軸線26に向かって
前進(従ってポリシリコンロッド44の周表面に接近す
る方向に前進)せしめられ、流体圧シリンダ機構78及
び80が収縮せしめられると、ローラ84及び88は中
心軸線から後退(従ってポリシリコンロッド44の周表
面から離隔する方向に後退)せしめられる。
【0022】図示の実施形態においては、3個の流体圧
シリンダ機構78及び80の各々に関して2個のローラ
84及び88を配設しているが、所望ならば3個の流体
圧リシンダ機構78及び80の各々に夫々1個のローラ
84及び88を配設することもできる。また、図示の実
施形態においては、流体圧シリンダ機構78に配設され
た支持板82は出力ピストンに固定されているが、所望
ならば支持板82も中心軸線26に平行に延びる旋回軸
線を中心として旋回自在に出力ピストンに装着すること
もできる。
【0023】図1及び図2と共に図4を参照して説明を
続けると、図示の実施形態においては、把持手段2と抑
制手段6との間に、適宜の間隔をおいて4個の装填手段
90が配設されている。主として図4を参照して説明す
ると、装填手段90の各々は静止支持枠92を含んでい
る。かかる支持枠92は、把持手段2の中心軸線26に
対して図4において右方に変位して配置されている。支
持枠92上には実質上水平に且つ中心軸線26に対して
実質上垂直に延びる一対の案内レール94が固定されて
おり、かかる案内レール94には可動支持部材96が案
内レール94に沿って移動自在に装着されている。支持
枠92上には空気圧リシンダ機構でよい流体圧シリンダ
機構98も装着されており、かかる流体圧シリンダ機構
98の出力ピストンは支持部材96に連結されている。
従って、流体圧シリンダ機構98の出力ピストンが伸長
せしめられると、支持部材96が図4において左方に移
動せしめられ、流体圧シリンダ機構98の出力ピストン
が収縮せしめられると、支持部材96が図4において右
方に移動せしめられる。支持部材96上には空気圧シリ
ンダ機構でよい流体圧シリンダ機構100が配設されて
おり、実質上鉛直に上方に延びる流体圧シリンダ機構1
00の出力ピストンには実質上水平に延在する支持板1
02が固定されている。支持板102上には幅方向(図
4において左右方向)に間隔おいて一対のローラ104
が回転自在に装着されている。一対のローラ104の中
心軸線106は幅方向中心に向かって下方に30度程度
でよい傾斜角度をなして傾斜せしめられている。流体圧
シリンダ機構100が伸長せしめられると、支持板10
2及びかかる支持板102に装着されているローラ10
4が上昇せしめられ、流体圧シリンダ機構100が収縮
せしめられると、支持板102及びかかる支持板102
に装着されているローラ104が下降せしめられる。
【0024】上述したとおりの切断装置によって略円柱
状の細長いポリシリコンロッド44を切断する際には、
装填手段90の各々の支持板102及びかかる支持板1
02に装着されているローラ104を、図2及び図4に
図示する位置(即ち中心軸線26の下方)に位置せしめ
る。そして、把持手段2が配設されている可動支持枠体
12を図1及び図2に図示する位置よりも左方に移動せ
しめる。かかる状態において、装填手段90の各々のロ
ーラ104上に切断すべきポリシリコンロッド44を載
置する。図1乃至図4においては便宜上、ポリシリコン
ロッド44を実質上真直な円柱形として図示している
が、実際は真直ではなくて相当湾曲せしめられており、
その外径も均一ではなく相当変動している。装填手段9
0上に載置されているポリシリコンロッド44は把持手
段2と抑制手段6との間に位置する、換言すればポリシ
リコンロッド44の一端は、図1及び図2において把持
手段2よりも右方に位置し、他端は抑制手段6よりも左
方に位置する。この際に、必要ならば把持手段2を上昇
又は下降或いは装填手段90のローラ104を上昇又は
下降せしめる。しかる後に、把持手段2が装着されてい
る可動支持枠体12を図1及び図2において右方に移動
せしめ、ポリシリコンロッド44の一端部を把持手段2
の支持部材30における円筒壁部34内に進入せしめ
る。そして、流体圧シリンダ機構40及び46を伸長せ
しめて、リング部材42及び48を介して把持片36及
び38を所定方向に旋回せしめ、把持片36及び38に
よってポリシリコンロッド44の一端部を把持する。
【0025】次いで、可動支持枠体12を更に図1及び
図2において右方に図1及び図2に図示する位置まで前
進せしめ、ポリシリコンロッド44の他端部を、抑制手
段6のローラ84及び88間に進入せしめる。そして、
抑制手段6における流体圧シリンダ機構78及び80を
伸長せしめてローラ84及び88をポリシリコンロッド
44の他端部の周表面に押圧せしめる。しかる後に、装
填手段90の流体圧シリンダ機構100を収縮せしめて
ローラ104をポリシリコンロッド44から下方に離隔
せしめ、次いで流体圧シリンダ機構98を収縮せしめて
ローラ104を図2において上方、図4において右方に
変位せしめる。かくして、ポリシリコンロッド44を切
断するための準備が完了すると、回転駆動源50を付勢
して把持手段2を、従って把持手段2に把持されている
ポリシリコンロッド44を所定方向(例えば図3におい
て時計方向)に回転せしめると共に、回転駆動源68を
付勢して切断手段4の切断刃66を所定方向(例えば図
3において反時計方向)に回転せしめる。そして、切断
手段4における可動支持枠56を図2において下方、図
3において左方に移動せしめ、切断刃66をポリシリコ
ンロッド44に作用せしめて切断する。ポリシリコンロ
ッド44のかような切断は、ポリシリコンロッド44の
一端部を把持してポリシリコンロッド44を所定方向に
回転せしめながら、そしてまたポリシリコンロッド44
の切断部近傍の振動を抑制手段6によって抑制しながら
遂行される故に、割れ等を発生せしめることなく高効率
で遂行することができる。
【0026】ポリシリコンロッド44をその長手方向に
おける複数部位にて切断することが必要な場合には、上
記切断工程の終了後、切断手段4における可動支持枠5
6を図2において上方、図3において右方に後退せし
め、次いで装填手段90を再び図2及び図4に図示する
位置に位置せしめて装填手段90によってポリシリコン
ロッド44を支持する。しかる後に、抑制手段6におけ
る流体圧シリンダ機構78及び80を収縮せしめてロー
ラ84及び88をポリシリコンロッド44の他端部の周
表面から離隔せしめる。しかる後に、可動支持枠体12
を図1及び図2において右方に所要長さ移動せしめて、
ポリシリコンロッド44を抑制手段6のローラ84及び
88間に所要長さ進入せしめ、次いで流体圧シリンダ機
構78及び80を伸張せしめてローラ84及び88をポ
リシリコンロッド44の周表面に押圧せしめ、そして上
述した切断工程と同様にして再びポリシリコンロッド4
4の切断を遂行すればよい。
【0027】而して、図示の実施形態においては、把持
手段2を可動支持枠12上に装着し、可動支持枠12を
移動せしめることによって把持手段2を中心軸線26の
方向に移動せしめているが、所望ならば、これに代えて
或いはこれに加えて切断手段4が装備されている機台5
3を中心軸線26方向に移動自在に構成し、機台53を
移動せしめることによって切断手段4を中心軸線26の
方向に移動せしめることもできる。
【0028】
【発明の効果】本発明の切断装置によれば、略円柱状の
細長いロッド、殊にポリシリコンロッドを所要とおりに
高効率で切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された切断装置の好適実施
形態を、一部を断面で示す簡略正面図。
【図2】図1の切断装置を、一部を断面で示す簡略平面
図。
【図3】図1の切断装置における切断手段及び抑制手段
を示す簡略側面図。
【図4】図1の切断装置における装填手段を示す簡略側
面図。
【符号の説明】 2:把持手段 4:切断手段 6:抑制手段 28:軸部材 30:支持部材 32:支持部材の底壁 34:支持部材の円筒壁部 36:把持片 38:把持片 40:流体圧シリンダ機構 42:リング部材 44:ポリシリコンロッド 46:流体圧シリンダ機構 48:リング部材 50:回転駆動源 66:切断刃 78:流体圧シリンダ機構 80:流体圧シリンダ機構 82:支持板 84:ローラ 86:支持板 88:ローラ 90:装填手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 純一 山口県徳山市御影町1番1号 株式会社ト クヤマ内 Fターム(参考) 3C069 AA01 BA04 CA03 EA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円柱状の細長いロッドを切断するため
    の切断装置にして、 中心軸線を中心として回転自在に装着され、該中心軸線
    に沿って延在せしめられるロッドの一端部を把持する把
    持手段と、 該把持手段を回転せしめるための回転駆動手段と、 一端部が該把持手段に把持されたロッドの切断部の振動
    を抑制するための抑制手段と、 該中心軸線に対して実質上垂直な方向にロッドを切断す
    るための切断手段と、 を具備することを特徴とする切断装置。
  2. 【請求項2】 該把持手段は、ロッドの周方向に間隔を
    おいて、ロッドの周表面に向かう方向及びロッドの周表
    面から離隔する方向に移動自在に配設された3個以上の
    把持片を含み、該把持片の各々をロッドの周表面に向け
    て偏倚するための把持片偏倚手段が配設されており、該
    把持片偏倚手段によって偏倚せしめられることによって
    該把持片の各々がロッドの周表面に実質上点接触乃至線
    接触せしめられる、請求項1記載の切断装置。
  3. 【請求項3】 該把持手段は回転自在に支持された軸部
    材と、該軸部材の先端に固定された円形底壁及び該円形
    底壁から延出する円筒壁部を有する支持部材とを含み、
    該把持片は該支持部材の該円筒壁部に装着されており、
    ロッドの一端部は該支持部材の該円筒壁部内に挿入され
    る、請求項2記載の切断装置。
  4. 【請求項4】 該把持片偏倚手段はロッドの周方向に間
    隔をおいて配設された複数個の流体圧シリンダ機構と該
    流体圧シリンダ機構の各々の出力ピストンが接続された
    リング部材とを含み該複数個の流体圧シリンダ機構が該
    リング部材を介して該把持片の各々をロッドの周表面に
    向けて偏倚する、請求項2又は3記載の切断装置。
  5. 【請求項5】 該抑制手段は、ロッドの周方向に間隔を
    おいて回転自在に配設され且つロッドの周表面に当接せ
    しめられる少なくとも2個のローラを含む、請求項1か
    ら4までのいずれかに記載の切断装置。
  6. 【請求項6】 該抑制手段は、該ローラの少なくとも1
    個をロッドの周表面に向けて偏倚するローラ偏倚手段を
    含む、請求項5記載の切断機。
  7. 【請求項7】 該抑制手段は、ロッドの周方向に間隔を
    おいて配設された少なくとも3個の保持部材を含み、該
    保持部材の各々にはロッドの周方向に間隔をおいて少な
    くとも2個の該ローラが装着されており、そして該保持
    部材の少なくとも2個は、該中心軸線に平行に延びる旋
    回軸線を中心として旋回自在に、該ローラ偏倚手段を構
    成する流体圧シリンダ機構の出力ピストンに装着されて
    いる、請求項6記載の切断装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007245522A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Ngk Insulators Ltd セラミック円柱状体用把持装置
WO2013027880A1 (ko) * 2011-08-24 2013-02-28 (주)대성하이텍 실리콘잉곳의 복합가공기
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