JP2003320314A - 物品の仕分け装置 - Google Patents

物品の仕分け装置

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JP2003320314A
JP2003320314A JP2002127457A JP2002127457A JP2003320314A JP 2003320314 A JP2003320314 A JP 2003320314A JP 2002127457 A JP2002127457 A JP 2002127457A JP 2002127457 A JP2002127457 A JP 2002127457A JP 2003320314 A JP2003320314 A JP 2003320314A
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JP2002127457A
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Koichi Hayashi
浩一 林
Tadao Kumanaka
忠雄 熊中
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Nitto Seiko Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】仕分けコンベヤの交換・メンテナンス時等にお
ける作業性がよく、稼働率の高い物品の仕分け装置の提
供。 【解決手段】本発明は、物品の仕分け先毎に設けられた
複数の仕分け区画33を有し、この仕分け区画33に対
応して複数配置される仕分けコンベヤ40を備えてい
る。これら各仕分けコンベヤ40は仕分けコンベヤ40
毎に設けられるセル制御手段60によって制御可能に構
成されており、仕分けコンベヤ40とこれに対応するセ
ル制御手段60とでセルユニット34が構成されてい
る。このセルユニット34は機枠31に対して着脱可能
に構成されており、前記セル制御手段60はセルユニッ
ト34を仕分け区画33に応じて設けられる案内支持部
に沿って機枠31に装着することにより、メイン制御手
段に接続されるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を搬送してこ
れを所定の区画に仕分ける物品の仕分け装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、手紙、小包等の郵便物を宛先に応
じて所定の区画に仕分ける場合等、複数の物品を一定の
基準に従って所定の区画に分配し仕分ける場合には、特
開平11−222315号公報に示された仕分け装置が
利用されている。この仕分け装置は、搬送方向に連続し
て配列された複数の仕分けコンベヤを有する。これら仕
分けコンベヤは、水平な搬送方向に対して前端部が前記
搬送方向と直交する水平軸線回りに定位置で回動自在に
軸支されて後端部が水平に向いた搬送姿勢と斜め上方に
向いた退避姿勢との間で揺動されるスイングフレーム
と、このスイングフレーム前端部に前記水平軸線回りに
回転駆動されるように設けられた駆動ベルトローラと、
スイングフレーム後端部に前記駆動ベルトローラと平行
に回転自在に設けられた従動ベルトローラと、これらの
駆動ベルトローラと従動ベルトローラ間に掛け渡された
搬送ベルトとからそれぞれが構成されているものであ
る。これらの仕分けコンベヤの駆動ベルトローラは少な
くとも1個の回転駆動源で一斉に同期駆動されるように
なっている。また、各仕分けコンベヤのスイングフレー
ムは、各スイングフレームに対応して設けられたアクチ
ュエータの作動により搬送姿勢と退避姿勢との間で個別
に揺動可能である。さらに、それぞれの仕分けコンベヤ
の下方には仕分け区画が設けられており、仕分けコンベ
ヤを送られてきた物品は、所定の仕分けコンベヤにおけ
るスイングフレームが回動することにより、当該所定の
仕分けコンベヤ下方の仕分け区画に落とし込まれて仕分
けられるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の物
品の仕分け装置においては、所定個数の仕分け区画およ
び仕分けコンベヤを機枠に取り付けたものを一つのユニ
ットとし、このユニットを複数並べて設置することによ
り装置が構成されている。つまり、このユニット単位で
仕分けコンベヤ等の制御が行われる構造であった。この
ため、ある仕分けコンベヤについてのみメンテナンスを
行う場合でも、ユニット全体ひいては装置全体を停止し
ておく必要があり、メンテナンス等によって装置の稼働
率が著しく低下してしまう不具合が発生していた。ま
た、仕分けコンベヤおよび仕分け区画が複数段複数列に
構成された状態のままメンテナンス作業を行わなければ
ならないため、最上段と最下段とでは作業性が大きく異
なる等、メンテナンス性が極めて悪い等の問題も発生し
ていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
て創成されたものであり、物品の仕分け先毎に設けられ
た複数の仕分け区画と、この仕分け区画に対応して複数
配置される仕分けコンベヤとを備えた物品の仕分け装置
において、前記各仕分けコンベヤを機枠に対して着脱可
能に構成するとともに、各仕分けコンベヤが機枠に装着
された時に当該装着された仕分けコンベヤをメイン制御
手段からの指令を受けて制御可能に構成する手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0005】また本発明は、物品の仕分け先毎に設けら
れた複数の仕分け区画と、この仕分け区画に対応して複
数配置される仕分けコンベヤとを備えた物品の仕分け装
置において、前記仕分けコンベヤ毎にこれの作動を制御
するセル制御手段を設け、仕分けコンベヤとセル制御手
段とを一つのセルユニットとして機枠に対して着脱可能
に構成する一方、前記仕分け区画に応じて前記セルユニ
ットの案内支持部を設けるとともに、この案内支持部に
案内されて装着されるセルユニットのセル制御手段をメ
イン制御手段に接続するための接続手段を設けたことを
特徴とするものでもある。
【0006】なお、前記仕分け区画は、セルユニットと
は別個に機枠に対して着脱可能に構成されていることが
好ましく、また前記案内支持部は、仕分け区画に設定さ
れたセルユニットの案内路と、この案内路に沿って装着
されるセルユニットに係合する係合部材とを有して成る
ことが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図10において、1は
宛先が記された手紙、小包等の郵便物を宛先に応じて所
定の区画に仕分けるように成した物品の仕分け装置(以
下、単に仕分け装置という)である。この仕分け装置
は、一次仕分け装置20と、二次仕分け装置30とから
構成されている。前記一次仕分け装置20は、物品を投
入するための4箇所の投入口21a,21b,21c,
21dを有し、各投入口には、投入された物品を二次仕
分け装置に搬送するための中継コンベヤ22a,22
b,22c,22dがそれぞれ連設されている。この一
次仕分け装置20は、物品を宛先に応じて大まかに振り
分けるためのものであり、この一次仕分け装置20に投
入された物品は、二次仕分け装置30において宛先毎に
細かく仕分けられる。
【0008】前記二次仕分け装置30は、アルミサッシ
材を組んで構成された機枠31により仕切られた複数の
空間に仕分けボックス32を上下にS1〜S4までの4
段、左右にR1〜R15までの15列(図面では、第1
0列〜第14列(R10〜R14)の図示は紙面の都合
上、省略している)配列して構成されている(図2参
照)。この仕分けボックス32は、物品Mの宛先に応じ
て設けられるものであり、それぞれ同一の構造で成るも
のである。従って、ここでは1個の仕分けボックス32
について、その構造の詳細を説明する。
【0009】仕分けボックス32は、物品を貯留するた
めの仕分け区画33と、この仕分け区画33の上方に配
置されたセルユニット34とから構成されている。前記
仕分け区画33は、コの字様の側板33a,33aに底
板33bと背面板33cとを固定して構成されているも
のであり、上面と前面とが開口した箱状を成すものであ
る。この仕分け区画33は、両側板33a,33aを機
枠31にねじ等で固定することにより、機枠31に取り
付けられているものであり、これにより機枠31を補強
しつつ、かつ機枠31から簡単に取り外して交換できる
ように構成されている。
【0010】また、前記セルユニット34は、前記仕分
け区画33の側板33a上部の屈曲した縁部33dに沿
って設置される機台35を有し、この機台35上に仕分
けコンベヤ40とセル制御手段60とを配置して構成さ
れている。このセルユニット34の幅寸法は、当該セル
ユニット34が納められている機枠31によって仕切ら
れた空間の幅mよりも狭くなるように構成されており、
これにより、セルユニット34を機枠31に対して抜き
差し操作して着脱できるようになっている。また、前記
機台35は枠状に形成されており、前記仕分けコンベヤ
40の下面側を仕分け区画33の上面側開口部に連通さ
せるよう構成されている。これにより、前記仕分けコン
ベヤ40の後述する揺動作用を受け、搬送されてきた物
品Mを機台35下方の仕分け区画33に移行させ得るよ
うになっている。
【0011】前記仕分けコンベヤ40は、機台35上の
物品搬送方向下流側となる位置に、物品の搬送方向と直
交する方向に延びて回転自在に配置された駆動シャフト
41を有する。この駆動シャフト41は、機台35上に
設置されたサーボモータ42の駆動を受けて回転可能と
なっており、この駆動シャフト41には、主動ローラ4
3が等間隔に5箇所、一体に回転可能に連結されてい
る。
【0012】また、前記駆動シャフト41には、スイン
グフレーム44が揺動自在に支持されている。このスイ
ングフレーム44は、駆動シャフト41に揺動自在に連
結された支持アーム44a,44aと、この支持アーム
44a,44aに一体に連結された箱状の案内フレーム
44bと、この案内フレーム44bに連結された5個の
ブラケット44c(図面では4個のブラケット44cの
み図示)とから成り、各ブラケット44cには、それぞ
れ従動ローラ45が回転自在に支持されている。これら
従動ローラ45と前記各主動ローラ43とには、所定幅
の無端平ベルトで成る搬送ベルト46が巻き掛けられて
おり、駆動シャフト41が回転すると各搬送ベルト46
・・・が同期して循環送り駆動するように構成されてい
る。なお、これら搬送ベルト46・・・は、案内フレー
ム44bの上面を案内されるようになっている。
【0013】前記案内フレーム44bには、物品の搬送
方向と直交する方向に貫通して延びる従動シャフト47
が回転自在に支持されており、この従動シャフト47に
は、スプロケット48が一体に回転可能に取り付けられ
ている。このスプロケット48には、前記駆動シャフト
41に一方向クラッチ49を介して連結されたスプロケ
ット50に噛合する無端状チェーン57が噛合されてい
る。無端状チェーン57は、途中に介在する引張りばね
57aによりテンションをかけられており、これによっ
て常時張るように構成されている。また、前記一方向ク
ラッチ49は、前記搬送ベルト46が物品送り方向に循
環送り駆動するよう駆動シャフト41が回転した時、つ
まり、そのように駆動シャフト41が回転するようサー
ボモータ42が駆動した時(以下、便宜上、このサーボ
モータ42の駆動を「正駆動」という)には、駆動シャ
フト41に対して空転し、それとは逆にサーボモータ4
2が駆動した時(以下、便宜上、このサーボモータ42
の駆動を「逆駆動」という)には駆動シャフト41と一
体となって回転するよう構成されている。
【0014】また、前記従動シャフト47の両端には、
同一のピッチ円直径で、かつそれぞれの回転移動面に同
一歯数の歯が成形されたスプロケット51a,51bが
従動シャフト47と一体に回転するよう取り付けられて
おり、これらスプロケット51a,51bは、前記機台
35上に配置されたチェーン部材52a,52bにそれ
ぞれ噛合している。各チェーン部材52a,52bは、
駆動シャフト41を支点としてスイングフレーム44が
揺動した時、これとともに揺動するスプロケット51
a,51bの揺動軌跡に合わせ、所定半径の弧状に配置
されている。つまり、スプロケット51a,52bとチ
ェーン部材52a,52bとは、内歯歯車と遊星歯車と
の噛合関係と同様の減速構造を形成している。この構造
における速比により、サーボモータ42から伝達される
駆動力が増力されるようになっており、小型のサーボモ
ータ42で重量のあるスイングフレーム44等を揺動操
作できるように構成されている。
【0015】また、前記駆動シャフト41の両端部に
は、それぞれ支持アーム53a,53bが回転自在に取
り付けられており、この支持アーム53a,53bには
補助ローラ54が回転自在に支持されている。この補助
ローラ54の端部には、プーリ溝54aが形成されてお
り、このプーリ溝54aには前記駆動シャフト41に一
体に取り付けられたプーリ55との間に無端ベルト56
が巻き掛けられている。この補助ローラ54は、下流側
に配置されるセルユニット34の仕分けコンベヤ40と
の間に生じる機枠31分の隙間を埋めるために設けられ
るものであり、支持アーム53a,53bを回動させる
ことにより、図6および図9に一点鎖線で示したよう
に、搬送ベルト46上方に退避させられるものである。
この補助ローラ54の退避動作により、セルユニット3
4の幅が機枠31によって仕切られた空間の幅mよりも
狭くなり、セルユニット34を機枠31に干渉させるこ
となく着脱することが可能となる。
【0016】一方、前記セル制御手段60は、メイン制
御手段(図示せず)と通信して仕分けコンベヤ40の駆
動制御を行うように構成されている。このセル制御手段
60は、機台35に設置したコネクタ61を有し、この
コネクタ61をメイン制御手段に通じるコネクタ36に
接続することにより、メイン制御手段とセル制御手段6
0との通信が可能となるように構成されている。このコ
ネクタ36は、各セルユニット34に対応して機枠31
に配置されるものであり、特許請求の範囲に記載した接
続手段の一例を成すものである。このコネクタ36にセ
ル制御手段60のコネクタ61を接続することにより、
メイン制御手段からの指令を受けて前記仕分けコンベヤ
40を個別に制御可能となるように構成されている。つ
まり、コネクタ36とセル制御手段60とにより、特許
請求の範囲に記載した仕分けコンベヤ40をメイン制御
手段からの指令を受けて制御可能とする手段の一例が構
成されているのである。
【0017】前記コネクタ36の両脇には、円柱状の係
合部材37,37が突設してあり、これに対応してコネ
クタ61の両脇には、当該係合部材37,37が係合
(挿通)可能な係合穴62,62が設けられている。こ
れら係合部材37,37と係合穴62,62とは、セル
ユニット34を仕分け区画33上部の縁部33d,33
dに沿わせて機枠31内に差し込むことにより係合させ
ることができ、これらの係合でコネクタ61をコネクタ
36に位置決めして接続することができるよう構成され
ている。前述の通り、本発明の実施の形態においては、
各仕分け区画33上部の縁部33d,33dが対応する
セルユニット34の案内路の一例を成すものであり、こ
の縁部33d,33dと前記係合部材37,37とによ
ってセルユニット34の案内支持部が形成されているも
のである。
【0018】上記物品の仕分け装置は、行き先に応じて
物品を所定の仕分けボックス32に仕分けるものである
が、その動作の一例として第5列3段目(R5−S3)
の仕分けボックス32に物品を仕分ける動作について説
明する。
【0019】物品の投入先となる投入口21a,21
b,21c,21dは、物品Mに記された宛先コード等
の宛先を識別するコードに基づいて決定される。このコ
ードを投入口位置近傍に設置されたパソコンCに入力す
ると、当該パソコンCにより、物品Mの仕分け先となる
仕分けボックス32と、この仕分けボックス32が設置
されている段に通じる投入口21cが決定され、その投
入口21cへの物品Mの投入が投入口に設けられたラン
プ(図示せず)の点灯によって指示される。この指示に
従って物品を投入口21cに投入すると、物品Mは、中
継コンベヤ22cを通って二次仕分け装置30に送られ
る。
【0020】二次仕分け装置30において、各仕分けボ
ックス32・・・の仕分けコンベヤ40は常時スイング
フレーム44が揺動せずに水平に延びた状態にあり、こ
れによって常時はS1〜S4の各段において、それぞれ
隣接する仕分けコンベヤ40間で物品を受け渡して搬送
可能となる水平な搬送路が形成されている。
【0021】前述の投入口21cに投入された物品Mの
仕分けに際し、二次仕分け装置30においては、第1列
3段目から第5列3段目の仕分けボックス32の仕分け
コンベヤ40が順次駆動する。第1列3段目から第4列
3段目までの仕分けコンベヤ40では、各サーボモータ
42が正駆動し、これを受けてそれぞれの搬送ベルト4
6・・・が物品送り方向、すなわち物品Mを上流側の仕
分けボックス32から下流側の仕分けボックス32へと
搬送する方向に循環送り駆動される。この時、駆動シャ
フト41の回転駆動は無端ベルト56により補助ローラ
54にも伝達されるため、補助ローラ54も物品Mを上
流から下流へ送るように回転する。これら搬送ベルト4
6・・・および補助ローラ54の駆動により、物品Mは
3段目の各仕分けボックス32を順次通過していくこと
ができる。また、サーボモータ42が正駆動する時は、
駆動シャフト41と一方向クラッチ49とが滑ってスプ
ロケット50には駆動伝達がなされない。このため、無
端状チェーン57、従動シャフト47等は作動しない。
【0022】物品Mの送り過程において、物品Mが仕分
け先である第5列3段目の仕分けボックス32より2つ
手前の仕分けボックス32、つまり第3列3段目の仕分
けボックス32を通過したことが物品通過センサ(図示
せず)により検知されると、メイン制御手段から第5列
3段目の仕分けボックス32におけるセル制御手段60
に動作指令が送られ、これに応じてセル制御手段60が
サーボモータ42を逆駆動させる。これにより、一方向
クラッチ49が駆動シャフト41と一体に回転するた
め、駆動シャフト41の回転がスプロケット50,48
と無端状チェーン57により従動シャフト47に伝達さ
れ、スプロケット51a,51bがチェーン部材52
a,52bに沿って上方に回転移動する。よって、図1
0に示すように、スイングフレーム44が駆動シャフト
41を支点に揺動し、その上流側が上方に移動する。こ
の時、サーボモータ42の逆駆動により駆動シャフト4
1も物品Mの送り方向とは逆方向に搬送ベルト46・・
・を循環送り駆動するように回転する。このため、スイ
ングフレーム44の揺動時における搬送ベルト46と主
動ローラ43および従動ローラ45との滑りの発生を防
止し、スイングフレーム44等の揺動を円滑に行うこと
ができるとともに、搬送ベルト46の摩滅を防止するこ
とができる。
【0023】スイングフレーム44が揺動上限位置まで
揺動すると、従動シャフト47に配置した当たり部材
(図示せず)が上限ストッパ(図示せず)に当接する。
また、この上限位置にスイングフレーム44が揺動した
ことがセンサ(図示せず)の検出信号とサーボモータ4
2の出力軸の回転角度との照合によって確認されると、
サーボモータ42の駆動が一旦停止する。このサーボモ
ータ42の駆動停止を受け、サーボモータ42に内蔵の
ロック機構(図示せず)が働き、サーボモータ42の出
力軸はその位置を保つようにロックされる。これによ
り、スイングフレーム44は上限位置に揺動した姿勢に
保持される。
【0024】前述のスイングフレーム44等の揺動の結
果、物品Mの搬送経路が第5列3段目の仕分け区画33
に連通するため、第4列3段目の仕分けコンベヤ40を
通過してきた物品Mは、第5列3段目の仕分け区画33
に放出される。そして、物品Mが仕分け区画33に放出
されたことが投入検知センサ(図示せず)によって検知
されると、次に第5列3段目の仕分けボックス32にお
けるサーボモータ42は出力軸のロックを解除して正駆
動する。これにより、スイングフレーム44等の重量を
受けているスプロケット51a,51bは、チェーン部
材52a,52bに沿って下方に回転移動することがで
きる。よって、スイングフレーム44を下限位置に揺動
させて水平姿勢に戻し、搬送ベルト46・・・を物品の
搬送路上に復帰させることができる。この時も、搬送ベ
ルト46・・・は循環送り駆動されるため、主動ローラ
43および従動ローラ45と搬送ベルト46との滑りは
生じない。また、スイングフレーム44が水平姿勢に戻
ると、前述の当たり部材が機台35上に配置した下限ス
トッパ(図示せず)に当接するようになっている。
【0025】以上のようにして、物品M毎に設定される
宛先に応じて各列各段の仕分け区画に物品Mを仕分ける
ことができるのであるが、物品Mの宛先が新たに設定さ
れ、これに応じて新たな仕分けボックス32の追加が必
要となった場合等には、機枠31に仕分け区画33を取
付け、これに沿わせて新たなセルユニット34を機枠3
1によって仕切られた空間内に挿入することで、簡単に
新しい仕分けボックス32を追加することができる。ま
た、メンテナンスを行う場合等には、個別にセルユニッ
ト34を取り外すことができる。
【0026】機枠31にセルユニット34を着脱する場
合には、支持アーム53a,53bを回動させること
で、図6および図9に示すように、補助ローラ54を搬
送ベルト46上方に退避どうさせることができ、これに
より、機枠31に対してセルユニット34を円滑に着脱
することができる。また、セルユニット34を機枠に装
着した時には、支持アーム53a,53bを回動させて
補助ローラ54を復帰させれば、各セルユニット34間
で余計な隙間のない物品の搬送経路を構成することがで
きる。
【0027】
【発明の効果】本発明の物品の仕分け装置は、仕分けコ
ンベヤとこれを制御するためのセル制御手段とをセルユ
ニットとしてユニット化して仕分けコンベヤを個別に駆
動制御するようにし、これらを機枠から各個別に取り外
せるように構成したものである。このため、ある仕分け
コンベヤの交換・メンテナンス等に際し、当該仕分けコ
ンベヤの属するセルユニットに代えて予備のセルユニッ
トを装着しておけば、仕分けコンベヤ等のメンテナンス
を行う一方で、仕分け装置を稼働させての物品の仕分け
作業を通常通り行うことができる。これにより、仕分け
コンベヤの交換・メンテナンス時等における作業性が極
めてよく、稼働率の高い物品の仕分け装置を提供するこ
とが可能となる。また、セルユニット化により、仕分け
装置における仕分けコンベヤの増減、段数の変更も容易
となるばかりか、セルユニットの直線状配列、屈曲状配
列等、配列が細かくかつ自在に行えるようになり、装置
の設置場所に合わせて自由にレイアウト設計を行うこと
ができる等の利点がある。さらに、仕分け区画の上面側
の縁部分と機枠に設けられた位置決めピンとによって構
成される案内支持部に沿ってセルユニットを装着するこ
とでセル制御手段をメイン制御手段に接続できるため、
セルユニットの着脱が極めて容易かつ円滑に行える等の
利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る物品の仕分け装置における要部分
解斜視説明図である。
【図2】本発明に係る物品の仕分け装置の正面図であ
る。
【図3】本発明に係る物品の仕分け装置における要部斜
視説明図である。
【図4】本発明に係る物品の仕分け装置における一セル
ユニットの平面図である。
【図5】本発明に係る物品の仕分け装置における一セル
ユニットを機枠から取り外す中途状態を示した平面図で
ある。
【図6】本発明に係る物品の仕分け装置の一セルユニッ
ト付近を示す拡大背面図である。
【図7】図4のX−X線に係る拡大断面図である。
【図8】本発明に係る物品の仕分け装置における一セル
ユニットの要部拡大一部切欠断面図である。
【図9】図4のY−Y線に係る拡大断面図である。
【図10】本発明に係る物品の仕分け装置の動作説明図
である。
【符号の説明】
1 物品の仕分け装置 20 一次仕分け装置 30 二次仕分け装置 31 機枠 32 仕分けボックス 33 仕分け区画 34 セルユニット 35 機台 36 コネクタ 37 係合部材 40 仕分けコンベヤ 41 駆動シャフト 42 サーボモータ 43 主動ローラ 44 スイングフレーム 45 従動ローラ 46 搬送ベルト 47 従動シャフト 48 スプロケット 49 一方向クラッチ 50 スプロケット 51a,51b スプロケット 52a,52b チェーン部材 53 支持アーム 54 補助ローラ 55 プーリ 56 無端ベルト 57 無端状チェーン 60 セル制御手段 61 コネクタ 62 係合穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物品の仕分け先毎に設けられた複数の仕分
    け区画と、この仕分け区画に対応して複数配置される仕
    分けコンベヤとを備えた物品の仕分け装置において、 前記各仕分けコンベヤを機枠に対して着脱可能に構成す
    るとともに、各仕分けコンベヤが機枠に装着された時に
    当該装着された仕分けコンベヤをメイン制御手段からの
    指令を受けて制御可能に構成する手段を設けたことを特
    徴とする物品の仕分け装置。
  2. 【請求項2】物品の仕分け先毎に設けられた複数の仕分
    け区画と、この仕分け区画に対応して複数配置される仕
    分けコンベヤとを備えた物品の仕分け装置において、 前記仕分けコンベヤ毎にこれの作動を制御するセル制御
    手段を設け、仕分けコンベヤとセル制御手段とを一つの
    セルユニットとして機枠に対して着脱可能に構成する一
    方、前記仕分け区画に応じて前記セルユニットの案内支
    持部を設けるとともに、この案内支持部に案内されて装
    着されるセルユニットのセル制御手段をメイン制御手段
    に接続するための接続手段を設けたことを特徴とする物
    品の仕分け装置。
  3. 【請求項3】仕分け区画は、セルユニットとは別個に機
    枠に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の物品の仕分け装置。
  4. 【請求項4】案内支持部は、仕分け区画に設定されたセ
    ルユニットの案内路と、この案内路に沿って装着される
    セルユニットに係合する係合部材とを有して成ることを
    特徴とする請求項2または請求項3に記載の物品の仕分
    け装置。
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