JP2003320290A - 金属板への液体又はスラリーの均一塗布方法及び塗布装置 - Google Patents

金属板への液体又はスラリーの均一塗布方法及び塗布装置

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JP2003320290A
JP2003320290A JP2002129800A JP2002129800A JP2003320290A JP 2003320290 A JP2003320290 A JP 2003320290A JP 2002129800 A JP2002129800 A JP 2002129800A JP 2002129800 A JP2002129800 A JP 2002129800A JP 2003320290 A JP2003320290 A JP 2003320290A
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JP
Japan
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slurry
liquid
coating
roll coater
steel sheet
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JP2002129800A
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Masaki Yoshimoto
雅樹 吉本
Kenichi Yatsugayo
健一 八ヶ代
Tatsuya Yamanoguchi
達也 山之口
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼板表面への液体又はスラリーの塗布方法に
おいて、特に方向性電磁鋼板の脱炭焼鈍におけるMgO
スラリーを所望量塗布すると共に、幅方向塗布量分布を
均一化することにより、良好で均質な塗膜を得る。 【解決手段】 ロールコーターを用いて金属板に液体又
はスラリーを塗布するに当たり、ロールコーター出側の
不均一な液溜まり部に板幅方向に張った線材を接触さ
せ、ロールコーター部で生じる縞模様発生を防止するこ
とを特徴とするMgOスラリーの塗布方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロールコーターを
用いて金属板に液体又はスラリーを均一に塗布する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板を始めとする金属板には、その用途
や製造プロセスに応じて表面に液体又はスラリーを塗布
する場合があるが、このとき、塗布厚みを均一にするこ
とは多くの場合、非常に重要である。例えば、トラン
ス、発電機、その他の電気機器の鉄心材料として用いら
れる方向性電磁鋼板では、その製造工程における脱炭焼
鈍の後、MgOを主成分とする焼鈍分離剤スラリーを塗
布乾燥させて仕上焼鈍を施すことで、鋼板表層に脱炭焼
鈍で生成されたSiO2とMgOの反応によりフォルス
テライトを生成する。従って、MgOスラリーの塗布状
態は最終製品の被膜形成状態に大きく影響することか
ら、鋼板の単位面積当たりのMgO塗布厚みに局所的な
分布が生じないよう均一な塗布状態とする必要がある。
【0003】また一方で、仕上焼鈍工程でフォルステラ
イトを形成させず鋼板表面を平滑化することで極めて優
れた磁気特性を有する方向性電磁鋼板を得る技術も開示
されている。例えば、特開昭53−22113号公報に
はAl23と含水珪酸塩からなる焼鈍分離剤を、また特
開昭59−96278号公報にはAl23と不活性Mg
Oからなる焼鈍分離剤を、塗布することで、フォルステ
ライトを形成させない方法が開示されている。この場合
も、焼鈍分離剤の塗布厚みが不均一であると、その凹凸
が鋼板に転写され、製品に残存して、外観に加え磁気特
性も劣化させる場合がある。このため、局所的な分布が
生じないよう均一な塗布状態とする必要がある。
【0004】また、仕上焼鈍後の方向性電磁鋼板には、
さらに燐酸等からなる絶縁被膜を塗布されて製品とな
る。同様に無方向性電磁鋼板にも、有機や無機の成分か
らなる絶縁被膜が塗布される。この絶縁被膜について
も、塗布厚みが不均一であると、製品外観に加え、磁気
特性や占積率が劣化する場合がある。
【0005】これら塗布物の代表的な塗布方法として
は、液状もしくはスラリー状とした塗布物を、ロールコ
ーターを用いて金属板表裏面に塗布すると共に、コータ
ーロールの圧下力により金属板単位面積当たりの塗布量
を調整する方法が多く用いられている。この塗布方法で
は、通板速度が速い、塗液の粘度が高い等の理由によ
り、塗布面が縞模様になる場合がある。
【0006】近年生産性向上のため、ライン速度は上昇
の傾向であり、こうした高速ラインにおいても縞模様を
抑える方法として例えば、特開昭62−149375号
公報では、電磁石や超音波を利用した非接触式振動装置
やコーティング液乾燥後の金属板に接触式振動装置を用
いて、コーターロールのライン下流側の金属板に振動を
与え、均一な塗布状態を得る方法が公示されている。し
かし、非接触式振動装置は高コストであり、また、コー
ティング液塗布以降で接触式振動装置を用いることは塗
膜が剥離するという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、脱炭焼鈍工
程における焼鈍分離剤の塗布方法に関し、ロールコータ
ー部で生じる縞模様発生を防止し、均一な塗布量を確保
することができる液体又はスラリーの塗布方法とその装
置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ロール
コーターを用いて液体もしくはスラリーを塗布するに当
たり、ロールコーター出側の不均一な液溜まり部に板幅
方向に張った線材を接触させ、ロールコーター部で生じ
る縞模様発生を防止することを特徴とする塗布方法およ
び装置にあり、さらにその線材の径は、液溜まりの高さ
の0.8倍以下であることを特徴とする液体又はスラリ
ーの塗布方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明について図面を用いて詳細
に説明する。図1および図2において、1は脱炭焼鈍を
施した鋼板であり、MgOスラリーがノズル2から鋼板
上面に供給される。MgOスラリーは鋼板上面のロール
コーター3により板幅方向に押し広げられると共に、余
分なスラリーは鋼板の両端より鋼板下面に配されたスラ
リー受け4に流下する。スラリー受け4内には鋼板下面
のロールコーターが配置され、流下したMgOスラリー
に浸漬しており、この回転により一部のスラリーが持上
げられて鋼板の下面に塗布される。この過程において、
供給されたMgOスラリーの内、余分なものが除去され
ると共に、ロールコーターの圧下力により鋼板単位面積
当たりのMgO塗布量が所望の量となるように調整され
る。
【0010】本発明のコーティング装置にあっては、ロ
ールコーター出側に液溜まり均一化装置5を設置してい
る。この液溜まり均一化装置5は、ロールコーターより
長い線材6と該線材6に張力を持たせるおもり8と線材
の位置調整を行う直交型ロボット7から構成され、ロー
ルコーター出側の不均一な液溜まり部に線材6を接触さ
せる。これにより、液面の凹凸がならされて均一な塗布
面を得ることができる。
【0011】液溜まりを均一化する上で好ましい線材位
置は図3に示す通りで、線材を液溜まりに接触させる。
線材6の径は、太い方が塗布面均一化の効果が大きく、
また耐久性も高くなるが、太すぎれば鋼板やロールコー
ターに接触し塗液を剥ぎ取ってしまい塗膜外観を悪化さ
せることとなるため、液溜まりの高さの0.8倍以下と
する。なお図3に示す液溜まり高さ9は、ロール径や塗
布液の粘度、ラインスピードなどにより決定されるが、
さらに設備の振動により液溜まりも振動している場合が
多いことから、定常運転状態における振幅の中心を基準
とする。
【0012】線材の位置調整及び固定方法は、上下左右
の微調整が可能であり、電源遮断時でも位置を保持出来
るブレーキ付き直交型ロボット7を使用するのが好まし
い。線材が塗液の慣性力等の影響により振動して塗膜外
観を悪化させないように、線材に荷重をかける必要があ
る。金属板両面に装置を設置することで、両面とも良好
で均質な塗膜を得ることが出来る。線材の材質は、形状
不良等で金属板への接触による磨耗・断線を抑制するた
め、磨耗性・引張り強度に優れたピアノ線やタングステ
ン線等を使用するのが好ましい。
【0013】
【実施例】本発明に基づきMgOスラリーの塗布を実施
した例を述べる。冷延し、所定の板厚とした方向性電磁
鋼板を脱炭焼鈍し、引き続き金属板の表面にMgOスラ
リーを塗布するに当たり、液溜まり均一化装置とロール
コーターを組み合わせた本発明の方法で、ロールコータ
ー出側の不均一な液溜まり部に線材を接触させた場合と
接触させない場合の縞模様発生状態を比較した。コータ
ーロール径600mm、液粘度40cP、線径3.2mmのピ
アノ線におもり5kgを取り付けた場合の結果を表1に示
す。液溜まり部に線材を接触させない場合では顕著な縞
模様が発生したが、液溜まり部に線材を接触させた場合
では縞模様の発生を防止することが出来た。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、方向性電磁鋼板の脱炭
焼鈍工程における高速通板であっても縞模様発生を防止
出来、良好な被膜品質を得ることが可能となると共に生
産性を上げることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるMgO塗布装置の構
成を示す上面概略図。
【図2】本発明の一実施例におけるMgO塗布装置の構
成を示す側面概略図。
【図3】縞模様発生を防止するために必要な液溜まり均
一化装置の線材位置を示す図。
【符号の説明】
1:脱炭焼鈍した板 2:ノズル 3:ロールコーター 4:スラリー受け 5:液溜まり均一化装置 6:線材 7:直交型ロボット 8:おもり 9:液溜まりの高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山之口 達也 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1−1 新日 本製鐵株式会社八幡製鐵所内 Fターム(参考) 4D075 AC21 AC72 AC86 AC93 AE24 CA23 CA48 DA03 DA06 DB03 DC19 EA07 EA10 EB01 4F040 AA24 AB04 AB13 AC02 BA27 BA29 CB26 CB40 DA14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールコーターを用いる金属板への液体
    又はスラリーの塗布方法において、ロールコーター出側
    の液溜まり部に対し、板幅方向に張った線材を接触させ
    て、コーターロールによる縞模様発生を防止することを
    特徴とする液体又はスラリーの塗布方法。
  2. 【請求項2】 線材の径は、液溜まりの高さの0.8倍
    以下とすることを特徴とする請求項1記載の液体又はス
    ラリーの塗布方法。
  3. 【請求項3】 ロールコーターを用いる金属板への液体
    又はスラリーの塗布装置において、コーティングロール
    出側の液溜まり部に接触させるようにした線材と、前記
    線材を板幅方向に張った状態で固定する装置と、前記固
    定装置を上下左右に位置調整可能な装置とを有すること
    を特徴とする金属板への液体又はスラリーの塗布装置。
JP2002129800A 2002-05-01 2002-05-01 金属板への液体又はスラリーの均一塗布方法及び塗布装置 Pending JP2003320290A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005254069A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Nissan Motor Co Ltd コーティングホッパーおよび触媒コンバータの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005254069A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Nissan Motor Co Ltd コーティングホッパーおよび触媒コンバータの製造方法
JP4539127B2 (ja) * 2004-03-09 2010-09-08 日産自動車株式会社 コーティングホッパーおよび触媒コンバータの製造方法

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