JP2003319979A - 医療廃棄物処理システム - Google Patents

医療廃棄物処理システム

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JP2003319979A
JP2003319979A JP2002131173A JP2002131173A JP2003319979A JP 2003319979 A JP2003319979 A JP 2003319979A JP 2002131173 A JP2002131173 A JP 2002131173A JP 2002131173 A JP2002131173 A JP 2002131173A JP 2003319979 A JP2003319979 A JP 2003319979A
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medical
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vehicle
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JP2002131173A
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English (en)
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Masakazu Iwabuchi
雅和 岩渕
Ryohei Nakamura
良平 中村
Sueo Mori
季雄 森
Noburo Omi
修郎 近江
Yuji Takada
裕司 高田
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A90/00Technologies having an indirect contribution to adaptation to climate change
    • Y02A90/10Information and communication technologies [ICT] supporting adaptation to climate change, e.g. for weather forecasting or climate simulation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 医療廃棄物の収集、運搬、焼却処理を効果的
に行う構成とした、医療廃棄物の処理システムの提供を
図る。 【解決手段】 医療機関1、収集・運搬業者10、焼却
処理場20a、医療廃棄物処理業者80に設置される管
理センター40には、それぞれコンピュータを設置し、
インターネット70に接続する。医療機関1は、感染性
医療廃棄物をプラスチックケースのような容器35に回
収する際に、感染性医療廃棄物のデータをバーコードラ
ベルまたはICチップで識別票として記録して、容器35
に当該識別票を取り付ける。各容器は専用のカゴ車6に
積載される。焼却処理場20aではは、車両11で搬入
された感染性医療廃棄物が収納されている容器をカゴ車
単位で立体倉庫24に保管し、焼却処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療廃棄物の収
集、運搬、焼却処理を効果的に行う構成とした、医療廃
棄物処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】病院などの医療機関においては、毎日大
量の医療廃棄物が排出される。医療廃棄物は、感染性医
療廃棄物と非感染性医療廃棄物に大別される。感染性医
療廃棄物は、結核、肝炎、コレラ、O157などのよう
に、法定伝染病の二次感染の恐れがある病原菌が付着し
ていることが予測されるので、バイオハザードの観点か
ら厳重な管理が要求されている。
【0003】感染性医療廃棄物には、手袋やおむつ、ガ
ーゼなどの固形物、血清、血液などの液物、使用済みの
注射針やメスなどの金物が含まれている。例えば、1000
病床クラスの大きな病院では、年間3000トンもの感
染性医療廃棄物が排出されている。最近は医薬品のディ
スポ化(使い捨て)が増加しており、医療機関において
は、内科や外科などの各部署から排出される医療廃棄物
の総量が増大する傾向にある。
【0004】感染性医療廃棄物の処理においては、分別
・排出、院内収集、容器の積み込み、運搬、積み下ろ
し、焼却炉などの減菌施設への投入、処理・処分という
一連の処理が必要になる。このような処理により、最近
飛散防止と感染防止が求められている。
【0005】現状では、医療廃棄物は、感染性のもの
と、非感染性のものとに分別されずに排出されている場
合がある。このような事態を避けるために、外部に医療
廃棄物を搬出する前に医療機関内において、感染性のも
のと、非感染性のものとに分別する必要がある。そし
て、分別後に医療廃棄物はそれぞれ焼却処理されてい
る。
【0006】感染性医療廃棄物の焼却施設は、病院の敷
地内に設置される場合と、外部の委託業者が医療機関外
の敷地に設置する場合がある。病院の敷地内には、比較
的小型の専用の焼却施設が設置されている。
【0007】なお、ダイオキシン類対策特別措置法が平
成14年12月に改正されることに伴い、小型焼却炉は廃
止されることになっている。このため、小型の焼却施設
を敷地内に設置していた医療機関も、医療廃棄物は外部
の委託業者に焼却を依頼することになる。
【0008】感染性医療廃棄物は、病院内でダンボール
などの容器に収納され、手押し車などで運搬して、車両
の荷台に積み込まれる。殆どの医療機関においては、こ
れらの作業は人手により行われている。また、焼却場で
は、車両から前記感染性医療廃棄物を収納した容器の積
み下ろしを行い、焼却炉などの焼却設備に投入してい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】病院などの医療機関で
は、前記のように感染性医療廃棄物と、非感染性医療廃
棄物とに分別する作業が必要となるが、分別作業時に針
刺し事故が発生することがあるという問題があった。ま
た、各部署での分別作業が不徹底の場合には、医療機関
敷地内の医療廃棄物の集積場所において再分別が必要と
なり、この際にも針刺し事故が発生することがあるとい
う問題があった。
【0010】前記のように、医療機関の各部署から排出
される医療廃棄物が増大してきているため、各部署から
の医療廃棄物の排出量の管理が困難となり、医療廃棄物
排出の実態が把握できないという問題があった。また、
医療機関から医療廃棄物を排出する際の計量が十分に行
われていないために、医療廃棄物の重量などのマニフェ
スト伝票(明細伝票)の管理が面倒であるという問題が
あった。
【0011】最近は、住民の環境などに対する関心の高
まりを受けて、公共団体などでは不法投棄の防止のため
に、パトロールの強化などの対策を講じている。このた
め、医療廃棄物についても、所定の焼却施設で確実に焼
却処理することが求められている。しかしながら、委託
業者が焼却施設以外の場所に感染性医療廃棄物を不法投
棄したかどうかを確認することができない、という問題
があった。
【0012】また、医療廃棄物を収納した容器の封鎖が
十分になされていない場合には、当該容器の保管中や焼
却施設に運搬する行程において内容物が漏出して環境を
悪化させてしまうことがある。更に、前記のような不法
投棄を防止できない事態も発生することになる。このよ
うな場合に、医療機関の医療廃棄物排出責任の所在が明
確ではない、という問題があった。
【0013】また、医療機関から排出された感染性医療
廃棄物の各容器をばらばらに車両に積み込み、焼却施設
で車両から前記容器を個別に荷下ろしするので、これら
の容器の積み込みや荷下ろしする際の作業に時間がかか
り、作業効率が悪いという問題があった。そして、焼却
施設に容器を荷下ろしする際には、バースが不足して待
機車両が渋滞するという問題があった。
【0014】さらに、感染性医療廃棄物の収集・運搬業
者や、焼却処理業者から医療機関に対する代金決済は、
多数の医療機関が対象となるため、手続きが煩雑になる
という問題があった。なお、個人病院などの医療機関に
おいては、前記のように法改正により敷地内の焼却施設
が使用できなくなると、感染性医療廃棄物を安価に収
集、運搬するための新たなシステムを構築しなければな
らず、時間的、経済的な負担が大きくなるという問題が
あった。
【0015】このように、従来においては、医療廃棄物
に対する分別・排出、院内収集、容器の積み込み、運
搬、積み下ろし、焼却炉などの減菌施設への投入、処理
・処分、決済、という一連の処理システムが構築されて
いないという問題があった。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、医療廃棄物の収集、運搬、焼却な
どの一連の処理を効果的に行う構成とした、医療廃棄物
の処理システムの提供を図るものである。
【0017】そのために本発明は、医療廃棄物を排出す
る医療機関、医療廃棄物を収集、運搬する収集・運搬業
者、医療廃棄物を焼却処理する焼却処理業者、医療廃棄
物の物流状況を管理する管理センターのそれぞれに情報
処理装置を設置して通信網で接続した医療廃棄物処理シ
ステムであって、前記医療機関は、医療廃棄物を収納し
た専用の容器に医療廃棄物の明細データを記録した識別
票を付与して当該容器を回収車に積載し、収集・運搬業
者は、前記回収車に前記容器毎の明細データを記録した
識別票を付与してから運搬車両に積載して焼却処理場に
運搬し、焼却処理業者は、前記回収車の受け入れ、保
管、医療廃棄物の焼却処理を行ない、医療廃棄物の物流
状況をリアルタイムで管理する構成としたことを特徴と
するものである。
【0018】また、前記医療廃棄物を収納する容器に付
与される識別票には、医療廃棄物の排出元データと、品
目データとを含み、当該識別票を読み取る手段を設けて
前記医療機関に設置された情報処理装置に入力する構成
としたことを特徴とする。また、医療廃棄物を容器に収
納した後に、当該容器を密閉処理することを特徴とす
る。また、前記容器を密閉処理した際に、医療廃棄物の
排出責任者名を前記識別票に記録することを特徴とす
る。
【0019】また、前記回収車に付与される識別票に
は、各容器の重量データが記録されており、当該識別票
を読み取る手段を設けて前記医療機関に設置された情報
処理装置に入力し、当該情報処理装置は電子化ファイル
のマニフェスト管理票を発行することを特徴とする。
【0020】また、本発明の医療廃棄物処理システム
は、前記運搬車両の位置をGPSで追跡監視し、GPS
で得られた位置情報を管理センターの情報処理装置に送
信することを特徴とする。また、前記焼却処理業者によ
る医療廃棄物の保管を、低温の自動倉庫により回収車単
位で行うことを特徴とする。
【0021】また、本発明の医療廃棄物処理システム
は、前記回収車は、折り畳み可能な構成としたことを特
徴とする。また、前記医療機関と、収集・運搬業者と、
焼却処理業者と、管理センターの間の決済を電子決済と
したことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る医療
廃棄物処理システムの全体構成を示す概略の説明図であ
る。この実施形態においては、医療機関1、医療廃棄物
の収集・運搬業者10、医療廃棄物処理業者80に設置
されている管理センター40にそれぞれコンピュータの
ような情報処理装置を設置し、各々の情報処理装置をイ
ンターネット70に接続している。
【0023】図1の例では、医療廃棄物処理業者80は
焼却処理場20aを有しており、焼却処理場20aに設
けた情報処理装置もインターネット70に接続されてい
る。なお、管理センター40に設けた情報処理装置と、
焼却処理場20aに設けた情報処理装置を直接ケーブル
で接続することができる。
【0024】管理センター40に設置されているコンピ
ュータは、中央処理装置となるものであり、このコンピ
ュータはインターネット70を介して前記医療機関1、
医療廃棄物の収集・運搬業者10、焼却処理業場20a
のそれぞれの情報処理装置と接続する。そして、本発明
による医療廃棄物処理システムの全データを管理してい
る。
【0025】医療機関1は、感染性医療廃棄物をプラス
チックケースのような容器35に収納して、専用のカゴ
車6に積載する。カゴ車6は、感染性医療廃棄物の回収
車として機能する。図示を省略しているが、感染性医療
廃棄物のデータをバーコードラベルまたはICチップで識
別票として記録して、容器35に当該識別票を付与して
いる。各容器の重量を計量してから、容器35をカゴ車
6に積載する。
【0026】カゴ車6にもこの識別票6aを取り付け、
カゴ車6に積載された容器全体の感染性医療廃棄物の総
重量を記録する。感染性医療廃棄物の収集・運搬業者1
0は、専用のカゴ車6を収集して容器が積載された状態
のままで車両11に積み込む。カゴ車6を車両11に積
み込む場所には、各カゴ車6の識別票を読み込むリーダ
を設置し、車両単位で運搬する感染性医療廃棄物の総重
量を記録している。
【0027】焼却処理場20aの敷地内には、立体倉庫
24を設置し、車両11で搬入された感染性医療廃棄物
が収納されている容器をカゴ車単位で保管する。この際
にも、リーダでカゴ車の識別票を読み取る。立体倉庫2
4から順次カゴ車を取り出し、カゴ車から所定の焼却装
置に容器を放出して、容器ごと焼却処理する。カゴ車は
回収して収集・運搬業者に引渡しを行う。
【0028】本発明においては、このように、医療機関
から搬出される容器毎に感染性医療廃棄物の明細データ
を識別票に記録している。このため、医療機関の各部署
毎に排出される感染性医療廃棄物の管理を正確に行うこ
とができる。また、感染性医療廃棄物が収納されている
容器を積載したカゴ車にも識別票を取り付けているの
で、収集、運搬業者や焼却処理業者が処理した感染性医
療廃棄物の重量を確実に把握することができる。
【0029】なお、医療機関1では、医療廃棄物を容器
に収納した後に、当該容器をホットメルトなどにより密
閉処理する。このため、当該容器の保管、運搬中に医療
廃棄物が容器から漏出する事態の発生を防止できる。ま
た、焼却処理場に運搬される途中で医療廃棄物が不法投
棄されることも防止できる。
【0030】容器に対する密閉処理を行う際に、医療機
関においては、医療廃棄物の排出責任者名を明記したバ
ーコードを当該容器に貼り付ける。このように、医療廃
棄物の排出責任者名が記録されているので、容器の密閉
不備に起因する医療廃棄物の漏出や不法投棄が行われた
際の責任の所在を明確にすることができる。
【0031】また、管理センター40に設置されたコン
ピュータを、インターネット70を介して医療機関1、
医療廃棄物の収集・運搬業者10、焼却処理場20aの
情報処理装置と接続している。このため、前記各部門に
おいて取り扱われる感染性医療廃棄物のマニフェスト伝
票をリアルタイムで管理することができる。
【0032】図2は、本発明の別の実施形態に係る説明
図である。図2の例においては、医療廃棄物処理業者8
0は、焼却処理場20aと共に収集・運搬部門10aを
保有するものである。この場合には、医療廃棄物処理業
者80は医療廃棄物の収集・運搬と焼却処理とを一元的
に実施しているので、効率良く医療廃棄物の管理を行う
ことができる。なお、図2の例では、収集・運搬部門1
0aには情報処理装置は設置されておらず、医療廃棄物
の収集・運搬に関するデータは、直接管理センターのコ
ンピュータで管理される。
【0033】図3は、本発明の別の実施形態に係る説明
図である。図3の例においては、医療廃棄物処理業者8
0は、焼却処理業者20とは別個に設立されている。図
3の例では、収集・運搬業者10、焼却処理業者20と
は独立して医療廃棄物処理業者80が設立されて、デー
タ管理に専念している。このため、医療廃棄物処理業者
80は、医療廃棄物の全体的な物流状況を確実に把握す
ることができる。
【0034】図4、図5は、本発明の実施形態に係る医
療廃棄物の処理システムの一例を示す説明図である。
図4、図5において、上の段のブロックには、医療機
関、収集・運搬業者、焼却処理業者それぞれの処理の概
要を記載している。すなわち、図1の医療機関1からは
医療廃棄物排出1bが行われる。また、収集・運搬業者
10は、カゴ車の積込4、運搬10b、計量21を行
う。更に、焼却処理業者20は、荷受22、コンベヤ搬
送23、一時ストック24a、焼却25を行う。
【0035】図4、図5において、下の段には前記上の
段に記載した処理の流れに対応させて、感染性医療廃棄
物30の扱いを記載している。病院1aからは、種々の
感染性医療廃棄物が排出される。固形物31として、
「手袋等、ビニール製品、採血器、チューブ、フィルタ
ーなどのプラスチック類」と、「脱脂綿、ガーゼ、包
帯、紙おむつ、手術衣などの繊維質類」が排出される。
これらの固形物31は、感染性医療廃棄物専用のダンボ
ール箱34に収納して密閉する。
【0036】また、液物32として血液、血清、血清製
剤等が排出される。このような液物31は、感染性医療
廃棄物専用のプラスチックケース35に収納して密閉す
る。さらに、針、アンプル、メス等の刃物、先端鋭利な
物、注射器、透析器具のような金物も、別の感染性医療
廃棄物専用のプラスチックケース35に収納して密閉す
る。図示を省略しているが、前記ダンボール箱34とプ
ラスチックケース35には各種明細データを記録した識
別票34a、35aが取り付けられている。これらの識
別票には、医療廃棄物の排出責任者名を記録する。
【0037】本発明においては、このように感染性医療
廃棄物を収納するダンボール箱34や、プラスチックケ
ース35のような専用の容器を使用している。このた
め、感染性医療廃棄物を分別する作業が不要となるの
で、作業効率が向上し、また、前記分別時の針刺し事故
の発生を防止することができる。このような専用の容器
の容量は、例えば40リットルのものと、20リットル
のものを使用することができる。
【0038】固形物31を収納したダンボール箱34
は、計量器38で重量が計量されてカゴ車5に積載され
る。また、血液などの液物32、および針などの金物3
3を別個に収納したプラスチックケース35も重量が計
量されてカゴ車6に積載される。カゴ車5、6には、容
器毎の明細データと重量などのデータを記録する識別票
5a、6aが取り付けられている。なお、カゴ車は容器
の回収車として用いられるものであり、後述するように
折り畳み可能であれば、本発明においては必ずしもカゴ
形状とするものでなくても使用できる。
【0039】カゴ車5、6は、収集・運搬業者により病
院1aから収集されて車両11に積み込まれる。この車
両11は、後部に昇降機構が設けられているテールゲー
ト車が使用される。車両11の大きさは、一例として2
トン車、または3トン車が使用されるが、本発明におい
て車両はこのような大きさに限定されるものではない。
【0040】感染性医療廃棄物の容器を積載したカゴ車
の運搬に、テールゲートがない車両11aを使用する場
合には、簡易リフト12を使用する。本発明において
は、カゴ車の積み込みに際して、このようにテールゲー
ト付の車両11、または簡易リフト12を使用してい
る。このため、カゴ車の積み込み作業が簡単に行え、作
業者の作業負担が軽減できる。また、カゴ車積み込み作
業の時間短縮を図ることができる。
【0041】車両11に積載されたカゴ車5、6を焼却
処理場まで運搬して焼却処理業者に引き渡す前に、カゴ
車5、6は計量器21aによる計量が行なわれる。この
計量は車両ごと行われ、車両重量を差し引いて正味のカ
ゴ車の総重量を算出する。このような処理により、焼却
処理業者に引き渡されたカゴ車、すなわち感染性医療廃
棄物の総量を確認することができる。
【0042】焼却処理業者は、カゴ車の荷卸し22aを
行い、カゴ車を仮置場23aに集積する。次に、カゴ車
をコンベア搬送23により搬送して自動倉庫24に一時
ストックする。自動倉庫は、カゴ車を立体的に集積する
ものであり、狭いスペースでも多数のカゴ車を収容する
ことができる。
【0043】自動倉庫24から搬出されたカゴ車は、反
転機25aで反転されて容器を取り出し、容器をホッパ
ー25bに投入される。続いて容器は焼却設備25cで
焼却処理される。空のカゴ車は仮置き場23aに返却さ
れる。自動倉庫24は冷蔵機能を有しており、例えば倉
庫内の気温を摂氏5度程度に保持して、感染性医療廃棄
物の腐敗などの劣化を防止する。
【0044】図6、図7は、図4、図5の処理をさらに
詳細に示した説明図である。図6、図7において、中段
には廃棄物管理システム50の処理フローが記載されて
いる。このフローにおけるデータの流れは、(1)〜
(13)で示されている。図4、図5と同じところ、ま
たは対応する部分には同一の符号を付しており、重複を
避けるために詳細な説明は省略する。
【0045】病院1aにおいては、前記固形物の感染性
医療廃棄物31をダンボール箱34に収納する際に、バ
ーコードラベル(BCL)34bまたは、ICチップ3
4cの識別票を発行して当該識別票に品目や排出元部署
などのデータを書き込む。これらのデータは、バーコー
ドリーダ(BCR)またはチップリーダ(CR)の読み
取り機34dで読み取られ、読み取りデータを病院のコ
ンピュータに入力する。当該識別票34aは、ダンボー
ル箱34に取り付けられる。
【0046】同様に、液物32や金物33の感染性医療
廃棄物についてもバーコードラベル(BCL)35bま
たは、ICチップ35cの識別票35aを発行する。こ
の識別票35aは、前記容器を収納するプラスチックケ
ース35に取り付ける。識別票35aに記録されたデー
タも、バーコードリーダ(BCR)またはチップリーダ
(CR)の読み取り機34dで読み取られ、読み取りデ
ータを病院1aのコンピュータに入力する。
【0047】カゴ車5、カゴ車6には、前記のように重
量を計量した各容器が積載される。この際に、カゴ車
5,6に積載される各容器の明細データを取りまとめた
識別票5a、6aを発行してカゴ車5,6に取り付け
る。識別票5a、6aに記録されたデータは、バーコー
ドリーダ(BCR)またはチップリーダ(CR)の読み
取り機5dで読み取られる。カゴ車5,6は、後述する
ように折り畳み可能な構成として、不使用時の省スペー
ス化が図れるようにしている。
【0048】病院1aには、インターネットに接続され
たコンピュータ51が設置されている。コンピュータ5
1に対して、各部署では感染性医療廃棄物のデータエン
トリーを行う。このデータは、各容器に取り付けられて
いる識別票のバーコード、またはICチップ読み込みで
得られる品目情報(1)が含まれる。また、手入力され
る部署コード(医局コード)や廃棄物の種別のデータ
(2)が含まれる。
【0049】病院1aでは、感染性医療廃棄物の保管
2、計量3を行うが、容器を車両11、11aに積載す
る際に、感染性医療廃棄物を外部に搬出した重量を明確
にする必要がある。このため、積込4の処理でマニフェ
ストを発行しており、カゴ車5,6の車両への積み込み
処理についても、図4、5とは異なり便宜上病院側の処
理として説明する。
【0050】積込処理53では、車両単位でのマニフェ
スト管理票を自動発行する。マニフェスト管理票には、
車両に積載されたカゴ車5、6に収納されている容器の
総重量などのデータが記載される。また、マニフェスト
管理票の電子ファイル化が行われる。マニフェスト管理
票37が発行されると(3)、感染性医療廃棄物の収集
・運搬業者に渡される。
【0051】感染性医療廃棄物の収集・運搬業者の事務
所には、コンピュータ54が設置されており、マニフェ
スト管理票Noや車両Noのデータが入力される
(4)。各車両の現在位置は、GPS14により追跡さ
れDoPa通信網などを経由してコンピュータ54に入
力される。これらのGPSのデータに基づいて、感染性
医療廃棄物を積載した車両の追跡管理55を行う。医療
廃棄物処理業者が保有する管理センターでは、コンピュ
ータ63により前記車両の追跡管理データを取得する。
【0052】車両の追跡管理は、車両の移動経路をGP
S14によりリアルタイムで監視するものである。車両
が正規のルートから逸脱した場合にも、車両位置を追
跡、捕捉することができる。これにより、感染性医療廃
棄物が不法投棄される恐れがあるものとして、携帯電話
などの通信手段により、警告を発することもできる。ま
た、車両が事故に遭遇した際には、適切な対応をとるこ
とができる。さらに、交通渋滞時の対応を指示すること
ができる。
【0053】感染性医療廃棄物が収納された容器を積載
したカゴ車を運搬した車両が、焼却処理業者のバースに
到着すると、計量器21aによる計量を行う。この際の
計量値は、表示器21bに表示される。当該バースには
計量管理用のコンピュータ56が設置されており、計量
データがコンピュータ56に入力される(5)。バース
におけるカゴ車の積み卸し作業も、車両の昇降機能を使
用して時間短縮を図る構成としている。
【0054】コンピュータ56による計量管理57で
は、計量データに基づいて病院1aに対する請求処理を
行う(12)。この請求処理は、感染性医療廃棄物を焼
却処理業者のもとに搬入した実績に基づいてなされるた
め、病院1aと収集・運搬業者間で、感染性医療廃棄物
の運搬処理量をめぐるトラブル発生を未然に防止するこ
とができる。
【0055】医療廃棄物処理業者の管理センターには、
コンピュータ63が設置されており、入荷管理58、入
庫管理59、在庫管理60、出庫管理61、請求処理6
2を行う。以下、これらの処理について説明する。カゴ
車の荷卸し22aを行った際に、バーコードリーダ(B
CR)またはチップリーダ(CR)としての読み取り機
23bで、カゴ車Noとマニフェスト管理票23cのN
oが読み取られる(6)。
【0056】このデータ(6)は、感染性医療廃棄物の
入庫実績データとしてコンピュータ63に入力される。
焼却処理業者が行う入荷管理58は、前記のように入荷
実績データに基づいて、カゴ車単位で受け入れた感染性
医療廃棄物を管理するので、作業が簡素化される。
【0057】カゴ車を冷蔵庫タイプの自動倉庫24に収
納する際には、バーコードリーダ(BCR)またはチッ
プリーダ(CR)としての読み取り機24aで、カゴ車
Noが読み取られる。このデータ(7)は、入庫管理用
のデータとしてコンピュータ63に入力される。入庫管
理59も、入庫実績データに基づいて、カゴ車単位で受
け入れた感染性医療廃棄物の入庫を管理するので、作業
の簡素化を図ることができる。
【0058】自動倉庫24に入庫されたカゴ車の入庫実
績データ(8)をコンピュータ63に入力して、在庫管
理60を行う。この在庫管理60は、カゴ車単位の管理
を行う。また、カゴ車を自動倉庫24に収容した状態の
ロケーション(空きスペースなど)の管理を行う。さら
に、日付管理を行う。
【0059】また、処理場20では自動倉庫24に出庫
指示(9)を出して、出庫管理61を行う。この出庫指
示は、出庫するカゴ車のマニフェスト管理票No、カゴ
車Noを指示し、自動倉庫24のどの部分に収納されて
いるカゴ車を出庫するのか、ロケーションを指示する。
【0060】このような出庫管理61は、自動倉庫24
を採用することにより、出庫作業のスケジュール化が可
能となり、また出庫作業の平準化を図ることができる。
次に、出庫実績のデータ(10)がコンピュータ63に
入力される。前記データ(9)、(10)で形成された
出庫管理61の処理実績のデータ(11)は、請求処理
62を行う際に使用される。
【0061】このように、医療廃棄物処理業者におい
て、入庫管理59、在庫管理60、出庫管理61を行な
い、これらのデータをインターネットを介して病院に送
信している。このため、感染性医療廃棄物の排出元であ
る病院では、感染性医療廃棄物の処理状況をリアルタイ
ムで把握することができる。
【0062】請求処理62は、感染性医療廃棄物デー
タ、計量データの電子化によるオンライン請求(13)
を行うものである。本発明においては、感染性医療廃棄
物の収集、運搬業者と、焼却処理業者はいずれもインタ
ーネットを介して病院に対してオンライン請求を行い、
電子決済が可能な構成としている。図1において、イン
ターネットに銀行などの金融機関を接続し、病院が請求
に応じて前記収集、運搬業者と、焼却処理業者の口座に
送金し、各業者が引き出す構成とすることも可能であ
る。
【0063】図8は、本発明の変形例の説明図である。
図7と相違する点について説明する。図8の構成では、
自動倉庫24の搬入口に計量器21aを設置している。
このため、焼却処理業者はカゴ車を自動倉庫24に収容
する際に計量することになる。図7の構成では、カゴ車
を焼却処理業者が受け入れた時点で計量を行っている
が、荷卸しのバースが混雑して業務が渋滞する恐れがあ
る。図8の構成では、業務の荷卸し作業が円滑に行える
という利点がある。
【0064】図9は、インターネットを利用した感染性
医療廃棄物の収集システムの説明図である。大学病院や
大病院などの医療機関1においては、インターネットを
介して管理センター40に感染性医療廃棄物の収集依頼
を送信する。管理センター40には、収集・運搬業者1
0からインターネットを介して空車情報が着信してい
る。
【0065】管理センター40は、医療機関1からの収
集依頼に対して、前記空車情報を考慮して配車スケジュ
ールを策定し、収集、運搬業者10に配車を指示する。
また、管理センター40では、感染性医療廃棄物の収集
日時をインターネットを介して医療機関1に返信する。
【0066】医療機関1が大学病院や大病院などのよう
に、感染性医療廃棄物の排出量が多く、これらの廃棄物
の焼却処理がルーチンワークとして必要なところでは、
各種設備や処理体制なども整えられている。しかしなが
ら個人医院などの小さな医療機関においては、前記廃棄
物の焼却処理について,設備や体制が未整備である場合
が多いのが現状である。しかも、医院敷地内の焼却施設
が前記のように法改正により使用できなくなるため、小
さな医療機関に対する対応が問題となっている。
【0067】本発明においては、個人病院のような小規
模な医療機関もインターネットを介して管理センターと
接続し、大規模医療機関と同様のシステムで感染性医療
廃棄物の収集、運搬、焼却処理を行うことができる。す
なわち、管理センターに収集依頼をインターネットから
送信し、管理センターは、収集日時をインターネットで
返信する。
【0068】このような小規模の医療機関においては、
感染性医療廃棄物の処理頻度が小さいと考えられるの
で、カゴ車は収集・運搬業者が持参する構成とすること
もできる。この場合には、小規模医療機関は、感染性医
療廃棄物を収納するダンボール箱や、プラスチックケー
スのみを準備すれば良いので経費負担が少なくなり、ま
た、カゴ車を保管するスペースが節約できるという利点
がある。
【0069】医療廃棄物は、他の廃材などと混合されて
焼却処理されることがある。図10は、このような医療
廃棄物を他の廃材などと共に焼却処理される例を示す説
明図である。図10の例では焼却処理の対象として、建
築廃棄物80a、一般廃棄プラスチック、木くず80
b、その他の産業廃棄物80c、医療廃棄物80dが含
まれている。
【0070】前記建築廃棄物80a、一般廃棄プラスチ
ック、木くず80b、その他の産業廃棄物80cは、例
えば1日あたり400〜600トン排出されるものとす
る。これらの廃材は、中間処理81で破砕される。ま
た、医療廃棄物80dは1日あたり100トン程度排出
されるものとする。
【0071】焼却処理を行う事業会社82では、前記各
廃材の受入処理83を行う。次に、焼却炉や溶融炉など
の焼却設備84で廃材を処理する。例えば、廃棄物ガス
化溶融処理を行う場合には、発生熱でタービンを回して
発電が可能となり、排出物の有効利用を図ることができ
る。
【0072】図11は、折り畳み可能なカゴ車5の一例
を示す概略の斜視図である。図11において、カゴ車5
は背面側の固定部5p、左側折り畳み部5r、右側折り
畳み部5s、両側折り畳み部間に介在される支持棒5
q、底板5t、キャスター5u〜5xを有している。支
持棒5qは、左側折り畳み部5rを固定側、右側折り畳
み部5sを開放側としている。そして、開放側には受け
溝を形成しており支持棒5qの端部を受け溝に挿入して
固定する。
【0073】図12は、カゴ車5を折り畳む際の手順を
示す概略の斜視図である。最初に支持棒5qを受け溝か
ら外し、ピン5zを中心として矢視Rx方向に回動す
る。次に、底板5tを矢視Rb方向に回動して上方に折
り込む。続いて、右側折り畳み部5sを矢視Ra方向に
回動して内側に折り込む。
【0074】図12のようにして、屏風状に折り込んだ
カゴ車を順次揃えて重ね合わせた状態で複数台保管する
ことができる。このため、不使用時の複数のカゴ車を保
管するスペースが少なくて済むという利点がある。
【0075】以上説明したように、本発明は特に感染性
医療廃棄物の処理システムとして用いると有用である
が、医療機関から排出される医療廃棄物一般の処理にも
このシステムの全部または一部を適用することができ
る。また、インターネットに代えてLANなどの他の通
信網を使用する構成とすることができる。
【0076】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、医療廃棄物に対する分別・排出、院内収集、
容器の積み込み、運搬、積み下ろし、焼却炉などの減菌
施設への投入、処理・処分、決済、という一連の処理シ
ステムを構築することができる。
【0077】また、感染性医療廃棄物用に特化して、予
め定められているダンボール箱やプラスチックケースの
ような専用の容器に感染性医療廃棄物を収納している。
このため、医療機関においては、改めて感染性医療廃棄
物を分別する必要がなくなり、作業負担を軽減すること
ができる。また、再分別の際の針刺し事故を防止するこ
とができる。
【0078】感染性医療廃棄物を収納した容器は、折り
畳み可能な回収車に積載している。このため、不使用時
に収集車を保管するスペースが少なくて済む。また、回
収車単位で車両に積み込み、また積み下ろしを行ってい
る。このため、感染性医療廃棄物を処理業者に出荷し、
処理業者が受け入れるために要する作業時間を短縮する
ことができる。
【0079】また、医療機関から収集・処理業者への感
染性医療廃棄物の引渡し、収集、処理業者から焼却処理
業者までの搬送、焼却処理業者の自動倉庫への保管、焼
却処理までの一連の物流は、専用の回収車により行なっ
ている。このため、処理効率が良好な物流システムを提
供することが可能となる。
【0080】感染性医療廃棄物は、各部署毎、または病
床毎などの適宜の単位でバーコードやICチップを用い
た識別票で管理されている。このため、感染性医療廃棄
物の排出量管理を的確に行うことができる。また、回収
車であるカゴ車にも前記識別票を取り付けているので、
感染性医療廃棄物の収集、運搬処理の管理を正確に行う
ことができる。なお、GPSによる車両の追跡管理を行
うので、車両のルート逸脱、不法投棄の監視、事故対
策、交通混雑回避などの対処が可能となる。
【0081】また、医療廃棄物を容器に収納した後に、
当該容器をホットメルトなどにより密閉処理している。
このため、当該容器の保管、運搬中に医療廃棄物が容器
から漏出する事態の発生を防止できる。また、焼却処理
場に運搬される途中で医療廃棄物が不法投棄されること
も防止できる。
【0082】更に、容器に対する密閉処理を行う際に、
医療廃棄物の排出責任者名を明記したバーコードを当該
容器に貼り付けている。このように、医療廃棄物の排出
責任者名が記録されているので、容器の密閉不備に起因
する医療廃棄物の漏出や不法投棄が行われた際の責任の
所在を明確にすることができる。
【0083】感染性医療廃棄物の伝票は、電子化ファイ
ルのマニフェスト管理票で形成されているので伝票管理
が容易となる。また、医療機関や処理・運搬業者、焼却
処理業者はインターネットを介して管理センターと接続
しているので、電子決済が可能となり、経理業務を簡便
化することができる。なお、通信網を使用しているの
で、小規模医療機関も簡単に本発明の処理システムに参
入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る全体構成を示す説明図
である。
【図2】本発明の実施形態を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態を示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態を示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態を示す説明図である。
【図11】カゴ車の例を示す概略の斜視図である。
【図12】カゴ車を折り畳む例を示す概略の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1・・・医療機関 5、6・・・カゴ車 5a、6a・・・識別票 10・・・収集・処理業者 11・・・車両 14・・・GPS 20・・・焼却処理業者 24・・・自動倉庫 34、35・・・容器 34a、35a・・・識別票 40・・・管理センター 70・・・インターネット 80・・・医療廃棄物処理業者
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 302 B09B 5/00 Z (72)発明者 森 季雄 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 近江 修郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 高田 裕司 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 3E025 AA20 CA12 EA10 EB10 4C341 LL13 LL19 LL30 4D004 AA48 CA32 CA50 CB31 CB41 DA16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医療廃棄物を排出する医療機関、医療廃
    棄物を収集、運搬する収集・運搬業者、医療廃棄物を焼
    却処理する焼却処理業者、医療廃棄物の物流状況を管理
    する管理センターのそれぞれに情報処理装置を設置して
    通信網で接続した医療廃棄物処理システムであって、前
    記医療機関は、医療廃棄物を収納した専用の容器に医療
    廃棄物の明細データを記録した識別票を付与して当該容
    器を回収車に積載し、収集・運搬業者は、前記回収車に
    前記容器毎の明細データを記録した識別票を付与してか
    ら運搬車両に積載して焼却処理場に運搬し、焼却処理業
    者は、前記回収車の受け入れ、保管、医療廃棄物の焼却
    処理を行ない、医療廃棄物の物流状況をリアルタイムで
    管理する構成としたことを特徴とする、医療廃棄物処理
    システム。
  2. 【請求項2】 前記医療廃棄物を収納する容器に付与さ
    れる識別票には、医療廃棄物の排出元データと、品目デ
    ータとを含み、当該識別票を読み取る手段を設けて前記
    医療機関に設置された情報処理装置に入力する構成とし
    たことを特徴とする、請求項1記載の医療廃棄物処理シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記医療廃棄物を容器に収納した後に、
    当該容器を密閉処理することを特徴とする、請求項1記
    載の医療廃棄物処理システム。
  4. 【請求項4】 前記容器を密閉処理した際に、医療廃棄
    物の排出責任者名を前記識別票に記録することを特徴と
    する、請求項1記載の医療廃棄物処理システム。
  5. 【請求項5】 前記回収車に付与される識別票には、各
    容器の重量データが記録されており、当該識別票を読み
    取る手段を設けて前記医療機関に設置された情報処理装
    置に入力し、当該情報処理装置は電子化ファイルのマニ
    フェスト管理票を発行することを特徴とする、請求項1
    記載の医療廃棄物処理システム。
  6. 【請求項6】 前記運搬車両の位置をGPSで追跡監視
    し、GPSで得られた位置情報を管理センターの情報処
    理装置に送信することを特徴とする、請求項1記載の医
    療廃棄物処理システム。
  7. 【請求項7】 前記焼却処理業者による医療廃棄物の保
    管を、低温の自動倉庫により回収車単位で行うことを特
    徴とする、請求項1記載の医療廃棄物処理システム
  8. 【請求項8】 前記回収車は、折り畳み可能な構成とし
    たことを特徴とする、請求項1記載の医療廃棄物処理シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記医療機関と、前記収集・運搬業者
    と、前記焼却処理業者と、前記管理センターの間の決済
    を電子決済としたことを特徴とする、請求項1記載の医
    療廃棄物処理システム。
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