JP2003318554A - 多層プリント基板製造用アルミニウム離型板 - Google Patents

多層プリント基板製造用アルミニウム離型板

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JP2003318554A
JP2003318554A JP2002121211A JP2002121211A JP2003318554A JP 2003318554 A JP2003318554 A JP 2003318554A JP 2002121211 A JP2002121211 A JP 2002121211A JP 2002121211 A JP2002121211 A JP 2002121211A JP 2003318554 A JP2003318554 A JP 2003318554A
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Eiichiro Yoshikawa
英一郎 吉川
Naoya Fujiwara
直也 藤原
Hiroshi Kawai
浩 川合
Yasuhiro Okamura
康弘 岡村
Shigeo Ono
樹雄 小野
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SUN ALUMINIUM IND
Kobe Steel Ltd
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SAN ALUM KOGYO KK
SUN ALUMINIUM IND
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば、穿孔加工されたプリント基板材と熱
硬化性樹脂プリプレグを熱プレスして多層プリント基板
を製造する際に、プリプレグ溶融体が加工孔から漏れ出
すことのない優れた封止能を有すると共に、熱プレスに
耐える十分な熱的特性を備えた多層プリント基板製造用
のアルミニウム離型板を提供すること。 【解決手段】 アルミニウム薄板の少なくとも片面に、
シロキサン結合を有する化合物を含む架橋樹脂皮膜から
なり、ガラス転移温度が20〜150℃で、JIS K
7215で定める硬度試験におけるデュロメータDスケ
ールが50以下の離型層が形成された多層プリント基板
製造用アルミニウム離型板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂ベースのプリ
ント基板の製造に使用されるプリント基板製造用のアル
ミニウム離型板に関し、殊に、多層構造のプリント基板
を製造する際に使用される離型板であって、表面に、離
型性を有すると共に適度の硬度を有する皮膜が形成さ
れ、プレス加工性に優れた多層プリント基板製造用のア
ルミニウム離型板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂ベースのプリント基板を製造する方
法として、ガラスクロスや紙等にエポキシ樹脂やフェノ
ール樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸させて予備乾燥した
半硬化状態のプリプレグを重ね合わせて加熱硬化させる
方法が知られている。該プリプレグを熱硬化する際は、
適当な大きさに切断したプリプレグを必要により複数枚
積層し、上下方向から熱と圧力を所定時間加える多段プ
レスによって行われる。
【0003】一方最近、多層プリント基板として、ドリ
ルやレーザー等で予め直径0.05〜2.0mm程度の
大きさの孔を穿った銅箔張りプリント配線基板とプリプ
レグとを重ね合わせて熱プレスした多層プリント基板も
提供されている。この様な熱プレス法を採用する場合、
熱プレス工程で半硬化状態のプリプレグの溶融体が、ド
リルやレーザー等で穿孔された孔を介して銅箔表面と離
型皮膜層の界面へ滲み出る現象が起こり、孔の外周の銅
箔表面がプリプレグ溶融体によって汚染されることがあ
る。この様な現象が生じると、漏れ出た上記溶融体の硬
化物を除去するため成形後の多層プリント基板表面を再
研磨処理しなければならず、多大な労力が課せられる。
【0004】例えば図1は、多段プレス法を採用した多
層プリント基板の製法を例示する斜視説明図であり、こ
の図に示す如く多段プレスは、熱板Hdの上に、ステン
レス鏡面板S、離型フィルムRF、穿孔された銅箔張り
プリント配線基板材CP、プリプレグP、穿孔された銅
箔張りプリント配線基板材CP(3枚重ね)、離型フィ
ルムRF、ステンレス鏡面板S……といった順序で、ス
テンレス鏡面板S、離型フィルムRF、穿孔された銅箔
張りプリント配線基板材CP、プリプレグP、穿孔され
た銅箔張りプリント配線基板材CPの三者を、3枚重ね
の多層プリント基板材を基準にして40組程度サンドイ
ッチ状に積み重ね(以下、積み重ねたものを「積層物」
という)、最後に最上層のステンレス鏡面板S上に熱板
Huを重ね、これらをプレス基盤PB,PBの間に挟み
込んで熱プレスが行われる。
【0005】この様に、3枚重ねの多層プリント基板を
1組毎にステンレス鏡面板Sと離型フィルムRFによっ
て上下方向から挟み、プレス基盤PB,PBにより上下
から熱と圧力を加えることによってプリプレグPの硬化
を行い、3枚重ねの多層プリント基板が製造される。
【0006】こうした用途に用いられる離型フィルムと
しては、離型性に優れるフッ素系樹脂フィルム、二軸延
伸ポリプロピレン系フィルム(OP)、耐熱性を有する
ポリ−4−メチル−1−ペンテン等のポリオレフィン系
フィルム等が使用されており、特にフッ素系樹脂フィル
ムである「テドラーフィルム(デュポン社製、登録商
標)」などが、ステンレス鏡面板との組合せで汎用され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ステンレス
鏡面板と離型フィルムの組合せで使用される離型フィル
ム自体、或いはこれを接着剤などでアルミ箔等の金属と
貼り合せたものは、取扱い時に静電気が発生して塵や異
物等を吸着することがあり、作業効率を低下させるばか
りでなく、得られるプリント基板の表面を汚染して品質
劣化を起こす原因になることがある。
【0008】一方、ステンレス鏡面板と離型フィルムを
組合せた離型板に代えて、プリント基板製造用のアルミ
ニウム離型板を用いた例として、例えば特公平8−21
765号公報には、アルミニウム箔からなる支持シート
と、該支持シートの両面を覆い、少なくとも375℃ま
で熱的に安定なポリマー樹脂を含む離型層を設けた離型
板が開示されている。
【0009】ところがこの公報に開示されている如く、
375℃までの温度に耐える樹脂皮膜層は、一般に皮膜
が硬く且つ厚膜化が困難であるため、ドリルやレーザー
等によって穿孔された銅箔張りプリント基板材の孔の全
てについて、プリプレグの溶融物が当該孔へ流入しない
様に精度よく確実に封止することは難しい。そのため前
述した様に、熱プレス工程でプリプレグの軟化によって
生じる溶融樹脂が孔から滲み出して離型皮膜と銅箔の隙
間から漏れ出ることがあり、熱プレス後の多層プリント
基板の表面性状に悪影響を及ぼす。
【0010】また特開2001−21646号には、離
型層の構成素材としてエポキシ樹脂とシリコーン樹脂の
配合物を用いることにより、170〜200℃の使用温
度域でも優れた離型性と反復使用性能を有し、且つ離型
層を構成するポリマー樹脂のコスト低減を図る方法が開
示されている。しかしこの公報には、基板材にドリルや
レーザー等で多数穿孔された孔の全てを精度よく封止し
てプリプレグ溶融体の滲み出しを遮断する効果について
は言及されていない。
【0011】本発明は上記の様な事情に着目してなされ
たものであって、その目的は、穿孔加工されたプリント
基板材と半硬化状態の熱硬化性樹脂プリプレグを熱プレ
スして多層プリント基板を製造する際に、プリプレグの
溶融体が加工孔から漏れ出すことのない様、優れた封止
性能を有すると共に、熱プレスに耐える十分な熱特性を
有し、更には静電気の発生による塵や異物の吸着等によ
って作業効率を低下させたりプリント基板を汚染すると
いった問題を起こすことのない、多層プリント基板製造
用のアルミニウム離型板を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明に係る多層プリント基板製造用アルミニ
ウム離型板とは、アルミニウム薄板の少なくとも片面
に、シロキサン結合を有する化合物を含む架橋樹脂皮膜
からなる離型層が形成されてなり、該離型層は、ガラス
転移温度が20〜150℃で、且つJIS K7215
で定める硬度試験におけるデュロメータのDスケールが
50以下であり、多層プリント基板の製造条件下におい
て熱的に安定であるところに要旨が存在する。
【0013】上記離型層の厚さは、生産性やコスト等を
犠牲にすることなくアルミニウム薄板表面の圧延粗度を
吸収して平滑な表面のプリント基板を得るため、2〜1
0μmの範囲とすることが望ましい。こうした特性をよ
り確実に発揮させるには、該離型層として、架橋性樹脂
100質量部に対し5〜100質量部のシラン系化合物
を含むものを使用することが望ましい。
【0014】本発明の上記離型剤は、多数の孔が形成さ
れたプリント基板材、例えば直径0.05〜2mm程度
の孔が多数形成された銅箔張りプリント基板材などと、
半硬化状態の熱硬化性樹脂プリプレグを重ね合せて熱プ
レスすることによって多層プリント基板を製造する際の
離型板として極めて有効に活用できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明者らは前述した様な従来技
術に指摘される問題点に注目し、アルミニウム薄板を基
板とし、ドリルやレーザー等で細孔を多数穿孔加工して
なる銅箔張りプリント基板材などと半硬化状態の熱硬化
性樹脂プリプレグを重ね合せて熱プレスすることにより
多層プリント基板を製造する際に、プリプレグの溶融体
が加工孔から漏れ出したりプリント基板の表面を汚染し
たりすることのない様、加工孔への封止性向上などを目
的として、該基板製造用アルミニウム離型板の改良研究
を進めてきた。
【0016】その結果、該アルミニウム離型板としてそ
の片面若しくは両面に、シロキサン結合を有する離型性
化合物を含む架橋樹脂皮膜をベースとし、ガラス転移温
度が20〜150℃の範囲であり、且つショア・デュロ
メータ硬度(JIS K7215)でJIS Dスケー
ル硬さが50以下であり、更に、多層プリント基板の製
造条件下において、たとえば240℃付近の温度域まで
熱劣化による性能低下を起こさない離型樹脂皮膜層を形
成したものを使用すれば、前述した従来の問題が見事に
解消されることを見出し、上記本発明に想到したもので
ある。
【0017】以下、本発明の実施の形態を詳細に説明し
ていく。
【0018】本発明に係る離型樹脂皮膜層のベースとな
る配合の基本は、架橋樹脂とシロキサン結合を有する離
型性化合物によって構成される。該樹脂皮膜層として
は、ガラス転移温度が20〜150℃の温度範囲で、シ
ョア・デュロメータ硬度(JIS K7215)で、J
IS Dスケール硬さが50以下の皮膜材料を用い、好
ましくは更に、多層プリント基板の製造条件下、具体的
には240℃付近の温度域まで皮膜の熱劣化による性能
低下を起こさないものが使用される。
【0019】この様な特性を備えた樹脂としては、基本
的には常温あるいは加熱雰囲気、もしくは紫外線等によ
って皮膜骨格成分が架橋構造となる架橋樹脂系が好まし
く、具体的には、エポキシ系樹脂を骨格とするもの、シ
リコーン系樹脂を骨格とするもの、フェノール系樹脂を
骨格とするもの、或いはウレタン系樹脂を骨格とするも
の、等が例示される。これらは単独樹脂系として使用し
得る他、2種以上を含む混合樹脂系として使用できる。
【0020】ところで離型樹脂皮膜層形成用として用い
られる樹脂には、ある程度の硬さが必要であることか
ら、従来はショア・デュロメータ硬度(JIS K72
15)で、JIS Dスケール硬さが80〜90のもの
が使用されてきた。しかし、この様な硬質の離型樹脂皮
膜が形成された従来のアルミニウム離型板は、ドリルや
レーザー等で予め直径0.05〜2.0mm程度の大き
さに穿孔加工された銅箔張りプリント基板と重ね合せて
熱プレスを行った時に、プリプレグの溶融体が加工孔か
ら漏れ出すことがあり、所謂封止性が不十分であること
が分った。
【0021】この点について本発明者らが検討した結
果、十分な封止性を得るには、前記樹脂系のガラス転移
温度、硬さおよび耐熱特性が重要であり、ガラス転移温
度が20〜150℃の温度範囲で、硬さがショア・デュ
ロメータ硬度(JIS K7215)でJIS Dスケ
ール硬さ50以下であり、更、多層プリント基板を製造
する際に受ける、例えば240℃付近までの温度域で熱
劣化による性能低下を起こさない皮膜特性を備えた樹脂
を離型層とすれば、高レベルの封止性が保障されること
を突き止めた。
【0022】その理由は、前記架橋性マトリックス樹脂
の主な物性として、多層プリント基板を製造する際の多
段熱プレス時におけるプリプレグ処理条件(アルミニウ
ム基板および離型樹脂皮膜層に印加される温度、圧力、
保持時間)下で、製品側(銅箔表面もしくはプリプレグ
硬化後の表面)に樹脂成分の転写が起こらず、且つドリ
ルやレーザー等で加工された前記孔から半硬化状態のプ
リプレグ溶融体の漏れ出しを確実に阻止できるためと考
えられる。
【0023】ちなみに図3は、本発明のアルミニウム離
型板を用いて多層プリント基板を製造する際の拡大断面
説明図であり、離型板RAを構成するアルミニウム薄板
Alの片面(もしくは両面)に形成される離型樹脂層R
eとして、上記の如くガラス転移温度とデュロメータ硬
さおよび耐熱特性を満たす架橋樹脂皮膜を形成しておけ
ば、図示する如く、プリプレグPを挟んでその両面にプ
リント配線基板材CP,CPを配置して上下方向から熱
プレスする際に、離型樹脂層Reが熱プレス条件下で適
度に変形してプリント配線基板材CPに形成された孔H
lの開口部を塞ぐか、或いは孔H1の外周部にしっかり
と皮膜が面接触し、プリプレグPの溶融体が該孔Hlか
ら離型板方向へ漏れ出すのを確実に封止するためと考え
ている。
【0024】この様な架橋樹脂系としては、好ましくは
先に挙げた4種類の架橋性樹脂を単独で、或いはそれら
2種類以上の混合樹脂として使用できるが、その他、各
樹脂をベースとする様々の変性体、例えばエポキシ系樹
脂を例に挙げると、ゴム変性、ウレタン変性、キレート
変性、ノボラック変性、臭素化変性、シリコーン変性、
ポリオール変性、アクリルウレタン変性などが施された
変性エポキシ樹脂等も、前記物性を満たすことを条件と
して使用可能である。
【0025】該離型樹脂皮膜の要求特性であるガラス転
移温度が20℃未満では、架橋性樹脂を単独あるいは2
種類以上組合せたものであっても、例えば240℃付近
の温度域までの熱安定性が不十分となり、一方、ガラス
転移温度が150℃以上になると、JIS Dスケール
硬さで50以下の皮膜特性が保障できなくなる。こうし
た観点から、より好ましいガラス転移温度は40℃以
上、100℃以下である。
【0026】またJIS Dスケール硬さの上限を50
とした理由は、離型樹脂皮膜の同スケールが50を超え
て大きくなると、多層プリント基板の製造時における加
工孔への封止性が不十分となり、プリプレグ溶融体が加
工孔から滲み出すのを阻止できなくなるからである。ま
た該Dスケール硬さの下限は、塗膜として熱的に流動し
ない程度の硬さを維持し得る限り特に限定されないが、
目安としてはJISAスケールで10程度以上とするこ
とが望ましい。
【0027】尚、本発明で定める上記ガラス転移温度と
は、示差走査熱量測定装置(Differential Ca1orimetr
ic Ana1ysis,DSC)を用いて測定した値である。また
熱的に安定とは、熱質量測定装置を用いて供試材を室温
から約5〜20℃/分の昇温速度で昇温し、240℃の
時点で約1時間保持したときの質量減量が5%未満であ
ることを一応の目標指標とし、また離型樹脂皮膜硬さ
は、プラスチックのデュロメータ硬さ試験法(JIS
K7215)に則った数値を指標とした。
【0028】尚、デュロメータ硬さ試験法(JIS K
7215)には、デュロメータのタイプとしてAスケー
ルとDスケールがあるが、本発明ではDスケールで規定
している。しかしAスケールとDスケールの間には相関
関係があり、通常はDスケールが20以下の軟質物の場
合はAスケールが採用される。従って本発明でも、Dス
ケール20以下の軟質物の場合はAスケールで測定して
もよい。ちなみに、Dスケールが50であるものはAス
ケールで約95、Dスケールが10であるものはAスケ
ールで約50となる。
【0029】一方、シロキサン結合を有する離型性化合
物とは、前述した架橋性マトリックス樹脂の特徴を損な
うことなく、皮膜に離型層としての離型機能を与え得る
ものであればよく、この様な化合物として好ましく使用
されるのはシラン系化合物である。
【0030】この様なシラン系化合物の具体例として
は、米国・デクスター社(Dexter Corp.)の商品名
「フレコート(Frekote)」、米国・ケムリース社(Che
m1easeInc.)の商品名「ケムリース(Chem1ease)」、
信越化学工業(株)製の商品名「SEPA−COAT」などが挙
げられる。これらは単独で用いてもよく、或いは2種以
上を適宜組合せて使用しても構わない。シラン系化合物
の添加量は、架橋性樹脂100質量部に対して、通常5
〜100質量部の範囲とすることが望ましい。該添加量
は、多層プリント基板を製造する際の多段熱プレスによ
るプリプレグ処理条件(アルミニウム基板および離型樹
脂皮膜層に印加される温度、圧力、保持時間など)によ
っても変ってくるが、一般的な処理条件下では、5〜1
00質量部の範囲内にある限り優れた離型性能を発揮
し、また、シラン系化合物成分がプリプレグに転写する
危険性も殆どない。
【0031】シラン系化合物成分が5質量部未満では、
塗膜の離型性能が不足気味になる傾向がみられ、逆に1
00質量部を超えると、シラン系化合物成分がプリプレ
グに転写する恐れが生じてくる。なお、上記架橋マトリ
ックス樹脂を架橋させるための硬化剤としては、公知の
一般的な架橋硬化反応剤を使用でき、その種類は特に限
定されないが、例えば、マトリックス樹脂の主体がエポ
キシ系樹脂骨格を有するものであるならば、アミン系化
合物、有機酸系化合物、酸無水物系化合物、ジヒドラジ
ド系やグアニジン系化合物等が好ましく、それらは単独
で使用し得る他、必要により2種類以上を適宜組合せて
使用できる。
【0032】硬化剤の種類や組合せ、添加量などに関し
ては、最終皮膜形態での熱特性として、ガラス転移温度
が20℃以上150℃以下で、且つショア・デュロメー
タ硬度(JIS K7215)で、JIS Dスケール
硬さ50以下を満足し、好ましくは更に、240℃付近
の温度域まで皮膜が熱劣化による性能低下を起こさない
ものが得られる様に任意に決めればよい。
【0033】離型樹脂皮膜層の好ましい膜厚は、乾燥後
の厚みで2〜10μmの範囲であり、膜厚が薄過ぎる
と、アルミニウム薄板表面の圧延粗度を打ち消すことが
困難となり、プリプレグ処理条件下で、その圧延粗度に
起因する模様(圧延目)が転写される恐れが生じてく
る。逆に離型樹脂層の膜厚が厚過ぎると、離型樹脂皮膜
を製造する際の生産効率が低下すると共にコストも高く
なる。よって、離型樹脂皮膜層の厚みは2〜10μmの
範囲が好ましく、この範囲であれば生産効率を犠牲にす
ることなく、アルミニウム薄板表面の圧延粗度を確実に
打ち消すことが可能となる。
【0034】尚、離型樹脂皮膜の膜厚制御が設備面から
の調整だけで困難な場合は、必要に応じて溶剤等で希釈
して低粘度化することも勿論可能である。また、アルミ
ニウム薄板の厚さも特に制限的でないが、通常は100
μm以下のものが使用される。生産効率の観点からより
好ましい厚さは20μm以上、50μm以下である。
【0035】離型樹脂皮膜層をアルミニウム薄板上に形
成する手法としては、一般に金属薄板の表面塗装に適用
される全ての方法を採用することができ、例えばロール
コート法、グラビアコート法、リバースコート法、バー
コート法、スプレー法などが例示される。
【0036】次に、上記の様にして得られる多層プリン
ト基板製造用アルミニウム離型板の使用例について説明
する。
【0037】多層プリント基板製造用アルミニウム離型
板は、基本的には前記図1に示した様な多層プリント基
板を製造する際の離型フィルムRFに代えて、図2に示
す如く本発明のアルミニウム離型板RAを積層し(図1
と同じ積層構成材については同一の符号を付して重複説
明を避ける)、多層プリント基板の製造に供される。も
っとも、本発明の離型板を使用することによって製造さ
れる多層プリント基板そのものの積層構造や素材等には
特に制限がないので、例示以外の任意の積層構造や素材
の多層プリント基板を製造する際にも、本発明基板の特
徴は有効に活用できる。
【0038】積層物を上下方向から加圧する印加圧力
は、プリプレグの種類や最終的に得られる多層プリント
基板の種類によっても変ってくるが、通常は約5〜60
×10 5Paの範囲から選定される。熱板Hd,Huの標
準的な印加温度は約150〜240℃である。この印加
条件を採用することで、プリプレグPを構成する硬化性
樹脂が熱硬化し、架橋による網目構造を形成することに
よって、上下に配置される穿孔された銅箔張りプリント
配線基板CPと強固に接合一体化され、3枚重ねの多層
プリント基板が得られる。勿論これら熱プレス条件等に
ついても制限的に解釈されるべきではない。
【0039】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限
を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範
囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、そ
れらは何れも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0040】実施例 (1)アルミニウム薄板 アルミニウム薄板として、材質A1N30H−H18、
板厚50μmのアルミニウム薄板を用意し、塗装面を予
めアルカリ脱脂・洗浄して用いた。
【0041】(2)離型樹脂皮膜層の配合 下記配合組成の離型樹脂皮膜塗料を、表1に示す如く配
合組成を変えて調製し、各配合組成の塗料を、上記(1)
に記載されたアルミニウム薄板上に、硬化後の離型樹脂
皮膜層が3μmとなる様にバーコータで塗布した後、約
220℃で120秒間処理して硬化させ、アルミニウム
薄板の両面を離型樹脂皮膜層で被覆することによって、
多層プリント基板製造用アルミニウム離型板を作成し
た。
【0042】(3)熱特性試験および硬度試験 ガラス転移温度および熱による質量減量は、上記(2)で
得た試料を、各々パーキンエルマー社製の「DSC7ア
ナライザー」および「TGA7アナライザー」にかけて
測定した。ガラス転移温度は、皮膜試料質量を20mg
とし、−30℃から200℃までの昇温速度を5℃/分
として求めた。
【0043】熱による質量減量は、皮膜試料質量を10
0mgとし、50℃から240℃まで速度10℃/分で
昇温し、その条件下での質量減量によって求めた。ま
た、硬度は(株)東洋精機製作所製のデジタル硬度計
「形式SD」および「形式SA」を用いて測定した。な
お、実施例および比較例について各離型樹脂皮膜層の硬
度を測定する際には、離型層が薄過ぎるため、別途原物
の樹脂硬化物(2〜6mmの厚さ)を所定の治具にキャ
スティングして得たバルク成型体として測定した。
【0044】(4)多段熱プレス 上記(2)で得た多層プリント基板製造用アルミニウム離
型板の試料を使用し、プリプレグのプレス試験を行っ
た。用いた基板種とプレス条件は下記の通りとした。 供試プリプレグ:商品名「GEA−67N」(日立化成
工業製) 供試プリプレグ寸法:200mm×200mm×0.4
mm 供試銅箔張り両面プリント配線基板:商品名「MCL−
E−67」(日立化成工業製) 供試銅箔張り両面プリント配線基板寸法:200mm×
200mm×1.0mm 供試銅箔張り両面プリント配線基板に設けた孔の寸法:
直径0.35mmの貫通孔径を200mm×200mm
の面積当たりに500孔形成した。 プレス温度:180℃ プレス圧力:2.8×106Pa プレス圧保持時間:90分。
【0045】(5)性能評価 各多層プリント基板製造用アルミニウム離型板の性能
を、成形後の多層プリント配線基板の品質として評価し
た。評価項目および評価方法は下記の通りである。
【0046】イ)離型性:プレス後に室温まで冷却した後
に、各多層プリント基板製造用アルミニウム離型板が、
銅箔張り両面プリント配線基板の銅箔表面から剥離する
際の力の指標として、一定距離(25mm)を剥離させ
たときの荷重で評価した。100gf未満であれば
(○)、100〜500gf未満であれば(△)、50
0gf以上であれば(×)とした。
【0047】ロ)転写性:銅箔張り両面プリント配線基板
の銅箔表面の状態を目視評価する。皮膜の付着による銅
箔の色変化がない場合は(○)、変色が全面積の5%未
満であれば(△)、5%以上であれば(×)とした。
【0048】ハ)ペインダブル性:銅箔張り両面プリント
配線基板の銅箔表面を油性マジックでなぞり、離型層成
分が移行していないかを、インキのはじき具合によって
確認し、はじきがない場合は(○)、はじきが全面積の
5%未満であれば(△)、5%以上であれば(×)とし
た。
【0049】ニ)封止性:銅箔張り両面プリント配線基板
上に設けた孔の開口周りの銅箔部を目視観察し、500
孔全ての外周にプリプレグの硬化物が滲み出していない
場合を(○)、1〜5孔に滲み出しがある場合を
(△)、6孔以上に滲み出しが見られた場合を(×)と
した。
【0050】供試体である多層プリント基板製造用アル
ミニウム離型板に施された離型樹脂皮膜層の物性を表2
に示す。また表3には、各銅箔張り両面プリント配線基
板の銅箔表面を対象とし、上記項目イ)〜ニ)の評価結果を
示した。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】表1〜3より次の様に考えることができ
る。
【0055】符号1〜3は本発明の規定要件を全て満た
す実施例であり、離型性、転写性、ペインタブル性、封
止性の全てにおいて良好な結果が得られている。また符
号4は、皮膜厚さがやや不足するため、アルミニウム表
面の圧延粗度を打ち消す効果がやや不足し、封止性も若
干不足気味ではあるが、本発明の意図する目的は十分に
果たすことができる。
【0056】これらに対し符号5,6,8,9,10
は、本発明で規定する要件のいずれかを欠く比較例であ
り、離型性、転写性、ペインタブル性、封止性のいずれ
かが不良である。また符号7は、多層プリント基板の製
造条件である240℃までの耐熱特性が不十分で質量減
量が多いため、皮膜自体の機能を果たさない。
【0057】符号10は、離型層構成樹脂中に架橋樹脂
が含まれていないため封止性が悪い。
【0058】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、こ
の多層プリント基板製造用アルミニウム離型板によれ
ば、アルミニウム薄板上に形成された離型樹脂皮膜層
が、多層プリント基板製造時の熱プレス条件下で優れた
封止性能と熱的性能を発揮するので、従来からこの種の
用途に用いられているステンレス鏡面板と離型フィルム
(フッ素樹脂系フィルム、二軸延伸されたポリプロピレ
ンフィルム(OPP)および耐熱性を有するポリ−4−
メチル−1−ペンテン等のポリオレフィンフィルム、特
にフッ素系樹脂フィルムである「テドラーフィルム(登
録商標)」など)の組合せ、あるいは離型フィルムをア
ルミ箔等の金属と接着剤等でアルミ箔等と貼り合せた製
品の欠点として指摘される、静電気による塵や異物等の
吸着による作業効率の低下といった不具合も可及的に抑
制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の多層プリント基板製造で用いられる多段
プレス時の構成を示す斜視説明図である。
【図2】本発明の多層プリント基板製造用アルミニウム
離型板を使用した多段プレスを説明する斜視説明図であ
る。
【図3】本発明に係る離型板を用いた場合の封止効果を
示す概略拡大断面説明図である。
【符号の説明】
PB プレス S ステンレス鏡面板 RF 離型フィルム RA 多層プリント基板製造用アルミニウム離型板 CP 孔あけされた銅箔張りプリント配線基板 P プリプレグ Hu 熱板(上部側) Hd 熱板(下部側) Al アルミニウム薄板 Re 離型樹脂層 Hl 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 直也 神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会 社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 川合 浩 千葉県千葉市稲毛区六方町260番地 サ ン・アルミニウム工業株式会社内 (72)発明者 岡村 康弘 千葉県千葉市稲毛区六方町260番地 サ ン・アルミニウム工業株式会社内 (72)発明者 小野 樹雄 千葉県千葉市稲毛区六方町260番地 サ ン・アルミニウム工業株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AB10A AK01B AK52B BA02 BA07 EJ05B GB90 JA05B JJ03 JK12B JL14 JL14B YY00B 5E346 AA12 AA22 AA32 AA51 CC02 CC32 EE09 GG28 HH31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム薄板の少なくとも片面に、
    シロキサン結合を有する化合物を含む架橋樹脂皮膜から
    なる離型層が形成されてなり、該離型層は、ガラス転移
    温度が20〜150℃で、且つJIS K7215で定
    める硬度試験におけるデュロメータのDスケールが50
    以下であり、多層プリント基板の製造条件下において熱
    的に安定であることを特徴とする多層プリント基板製造
    用アルミニウム離型板。
  2. 【請求項2】 前記離型層の厚さが2〜10μmである
    請求項1に記載の多層プリント基板製造用アルミニウム
    離型板。
  3. 【請求項3】 前記離型層が、架橋性樹脂100質量部
    に対し5〜100質量部のシラン系化合物を含むもので
    ある請求項1または2に記載の多層プリント基板製造用
    アルミニウム離型板。
  4. 【請求項4】 多数の孔が形成されたプリント基板材と
    半硬化状態の熱硬化性樹脂プリプレグを重ね合せて熱プ
    レスすることにより、多層プリント基板を製造する際に
    使用されるものである請求項1〜3のいずれかに記載の
    離型板。
  5. 【請求項5】 前記プリント基板材として、銅箔張りプ
    リント基板材が使用される請求項4に記載の離型板。
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