JP2003318240A - 結晶化Si膜の評価方法及びその装置 - Google Patents

結晶化Si膜の評価方法及びその装置

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良平 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶化Si膜における結晶粒分布の規則性の
評価を簡易に行なうことができず、良好なレーザ光をS
i膜に照射して、均一かつ適正な規則性の結晶を基板の
全面に簡易に形成することができない。 【解決手段】 レーザ光4により結晶化した結晶化Si
膜33の表面に、結晶化Si膜33平面からの法線zn
と入射角αをなす平行光31を入射させ、この平行光3
1による結晶化Si膜33の表面からの回折光32を、
前記法線znと回折角βをなす位置で検出する結晶化S
i膜の評価方法であつて、入射角α及び回折角βの範囲
は、共に0°以上90°以下に限定し、回折光32のス
ペクトル強度から、結晶化Si膜33における結晶粒分
布の規則性を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶化Si膜の評
価方法及びその装置に関し、液晶表示装置に用いられる
薄膜トランジスターの結晶化シリコンの製造や、ポリイ
ミドなどの合成樹脂を加工する際に、レーザ光を利用し
て製造される結晶化Si膜の評価方法及びその装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】例えば、液晶表示画面に用
いられる薄膜トランジスターの結晶化Si膜の作製に際
し、ラインビームからなるレーザ光をアモルファス・シ
リコン膜(以下a−Si膜という。)に照射する方法が
知られている。これは、図8に示すように、パルス発振
動作のエキシマレーザ光を発生させるレーザ発振器10
で生じさせたレーザ光1を、アッテネータ11によつて
エネルギーを自動設定した後、光学系容器9内に導き、
反射ミラー7で方向転換させ、図9に示すように複数本
のシリンドリカル・レンズを稜線2cが平行になるよう
に並べた長軸ホモジナイザー2aと、長軸ホモジナイザ
ー2aと稜線方向が直交する短軸ホモジナイザー2bを
通して、強度分布を矩形状に均一化させた後、再度、反
射ミラー8で方向転換させ、集光レンズ3を通すことに
より、長軸×短軸を約200×0.4mmの方形のライ
ンビーム4に整形し、このラインビーム4をa−Si膜
5aを有する基板5に照射している。基板5は、レーザ
発振器10と光学系容器9及び照射室を備えるレーザア
ニール装置の真空の照射室内に設置されている。
【0003】この基板5は、ガラス基板6上に薄いa−
Si膜5aを形成したもので、このa−Si膜5aに、
ラインビーム4を照射することで、a−Si膜5aを結
晶化して薄いポリ・シリコン膜33(以下p−Si膜と
いう。)としている。ガラス基板6は大きいもので73
0×920mmあり、ガラス基板6上のa−Si膜5a
の全面を結晶化するために、ラインビーム4の1ショッ
トあたり、ラインビーム短軸幅の5〜10%の送りピッ
チでガラス基板6をラインビーム4の短軸の方向に間欠
的に移動させる。短軸幅0.4mmのとき送りピッチは
20〜40μmであり、a−Si膜5aに対する1 箇所
当たりのレーザ光の照射回数は10〜20回である。
【0004】ここで、レーザ光1のパルス幅(レーザ光
1発の発振時間)は一般に数〜数十ns、発振周波数は
数百Hz以下であるため、レーザ光1つまりラインビー
ム4のa−Si膜5aへの照射が数〜数十ns行われた
後、数msの比較的長時間の間隔が開いて、再び数〜数
十nsの照射が行われている。a−Si膜5aへのレー
ザ光1の複数回の照射を行うことで、結晶が成長する。
この結晶の成長は、1回目の照射で発生した結晶粒が、2
回目以降の照射により結合して大きくなるものと考え
られている。この結晶の成長のためには、a−Si膜基
板5が冷却(常温)の状態から溶融温度近傍まで上昇す
るように、レーザ光1の照射を実施する必要がある。
【0005】このような結晶化シリコン膜の作製におけ
るp−Si膜33の結晶性は、レーザ光1(ラインビー
ム4)の照射エネルギー密度に大きく依存し、エネルギ
ー密度が低すぎても、高すぎても良好に得られない。こ
のため、レーザ光1のエネルギー密度を変えて複数のp
−Si膜33を作製し、それらのp−Si膜33をSE
M(走査型電子顕微鏡)等で直接観察し、その結果、結
晶性の良好なものから最適エネルギー密度を決定し、そ
のエネルギー密度により、ガラス基板6上のa−Si膜
5aの全面を結晶化させる方法が一般に採られている。
【0006】図10に、a−Si膜5aに照射するレー
ザ光1(ラインビーム4)のエネルギー密度(mJ/c
2 )を変えたときの結晶化Si膜33のSEM写真を
示す。図10から分かるように、エネルギー密度370
mJ/cm2 では微細な結晶粒が作製されており、エネ
ルギー密度380及び410mJ/cm2 では大きさ約
300nmの矩形の結晶粒が配列ないし分布の規則性を
持つて作製されている。一方、エネルギー密度435及
び450mJ/cm2 では、結晶粒は300nm以上の
大きさであるが、周期性つまり配列・分布の規則性が見
られなかつた。一般に、ガラス基板6上の結晶化Si膜
33を薄膜トランジスター(以下、TFTという。)に
使用する場合、TFT特性をガラス基板6上の全体で均
一にするために、エネルギー密度380及び410mJ
/cm2 で照射した際に得られるような規則性のある結
晶粒が適正とされる。ここでは、特に410mJ/cm
2で作製した結晶粒の規則性が良好であつた。
【0007】このような、SEMによる評価方法では、
p−Si膜33を小さく分割し、エッチング後、SEM
観察を行う必要があり、その結果を得るには数時間を要
して煩雑であるのみならず、試料を破壊しなけらばなら
ないという課題がある。
【0008】これに対し、結晶化Si膜の評価方法とし
て、結晶化したSi膜に光を照射してその反射率から結
晶性を評価する方法が提案されている(特開平10−3
00662号)。この方法は、ELA(エキシマレーザ
アニール)工程の後に設置され、試料に垂直入射させた
光の反射率の内、特定の波長での反射スペクトルの傾き
から結晶性を評価する。従つて、結晶性と反射率との関
係を予め計測しておく必要がある。
【0009】また、半導体膜の表面にレーザ光を照射さ
せ、当該半導体膜の表面からの散乱光の強度を計測し、
該散乱光の強度に基づいて前記半導体膜の表面の凹凸状
態を判定する方法も提案されている(特開2001−1
10861)。この判定方法は、短時間のうちに非破壊
で半導体膜の膜質を評価できるので、TFTの製造工程
においてインラインで評価を行い、正常な膜質の多結晶
性の半導体膜を形成した基板のみを後工程に回すことが
できる、としている。
【0010】しかしながら、前記垂直入射させた光の反
射率から結晶性を評価する方法にあつては、Si膜の結
晶粒径を直接求めるものではなく、Si膜の評価を簡易
かつ正確に行なうことが困難であるのみならず、予め反
射率と結晶性との関係を子細に評価しておく必要がある
ため、p−Si膜の結晶性をSEMで詳細に評価してお
かなければならない。加えて、特定領域の波長での反射
率の傾きを求める場合、その傾きが現れないこともあ
り、傾きから結晶性を必ずしも評価することができな
い。
【0011】また、レーザ光の散乱光の強度に基づいて
半導体膜の表面の凹凸状態を判定する方法にあつては、
Si膜の結晶粒径を直接求めるものではなく、より確実
な結晶性の評価のために、短波長及び長波長の散乱光の
強度を比較して凹凸状態を判定するものであるため、測
定結果の良否判定が困難であり、Si膜の評価を簡易か
つ正確に行ない得ない。
【0012】以上から、本発明は、結晶化Si膜におけ
る結晶粒の分布の規則性の評価を簡易に行ない、ひいて
は、良好なエネルギー密度のレーザ光をSi膜に照射し
て、均一かつ適正な規則性を有する結晶を基板の全面に
形成することを可能にすることを第1の目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、
次の通りである。請求項1の発明は、レーザ光4により
結晶化した結晶化Si膜33の表面に、結晶化Si膜3
3平面からの法線znと入射角αをなす平行光31を入
射させ、この平行光31による結晶化Si膜33の表面
からの回折光32を、前記法線znと回折角βをなす位
置で検出する結晶化Si膜の評価方法であつて、入射角
α及び回折角βの範囲を、共に0°以上90°以下に限
定して正反射光35を含まない回折光32を得、回折光
32のスペクトル強度から、結晶化Si膜33における
結晶粒の分布の規則性を評価することを特徴とする結晶
化Si膜の評価方法である。請求項2の発明は、回折光
32のスペクトルのピークを示す波長λを測定し、結晶
粒の大きさDを、回折条件式から導かれる次式、 D=λ/(sinα+sinβ) により算出することを特徴とする請求項1の結晶化Si
膜の評価方法である。請求項3の発明は、結晶化に適す
る回折光32のスペクトル強度及び波長を決定した後、
レーザ光4により結晶化した直後の結晶化Si膜33か
らのスペクトル強度及び波長を常時監視し、所定波長の
該スペクトル強度の値が所定範囲になるように、レーザ
光4のエネルギー密度を制御することにより、結晶粒の
分布の規則性を所定範囲に保つことを特徴とする請求項
1又は2の結晶化Si膜の評価方法である。請求項4の
発明は、レーザ光4により結晶化した結晶化Si膜33
の表面に、結晶化Si膜33平面からの法線znと入射
角αをなす平行光31を入射させ、この平行光31によ
る結晶化Si膜33の表面からの回折光32を、前記法
線znと回折角βをなす位置で検出する結晶化Si膜の
評価方法であつて、入射角α及び回折角βの範囲を、共
に0°以上90°以下に限定して正反射光35を含まな
い回折光32を得ると共に、結晶化Si膜33に入射さ
せる平行光31の入射位置及び入射角αを固定した状態
で、該平行光31の結晶化Si膜33への入射位置回り
の回転角度θを相対変化させ、複数の回転角度θの位置
における回折光32のスペクトル強度及び波長から、結
晶化Si膜33の結晶粒の配列方向及び結晶粒の分布の
規則性の内の少なくとも1つを評価することを特徴とす
る結晶化Si膜の評価方法である。請求項5の発明は、
レーザ光4により結晶化した結晶化Si膜33の表面
に、結晶化Si膜33平面からの法線znと入射角αを
なす平行光31を入射させる光源41,42と、この平
行光31による結晶化Si膜33の表面からの回折光3
2を、前記法線znと回折角βをなす位置で受光すると
共にスペクトルを示す分光器46とを備える結晶化Si
膜の評価装置であつて、入射角α及び回折角βの範囲
は、共に0°以上90°以下に限定して正反射光35を
含まない回折光32を得、回折光32のスペクトル強度
から、結晶化Si膜33における結晶粒の分布の規則性
を評価することを特徴とする結晶化Si膜の評価装置で
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図7は、本発明に係る結晶
化Si膜の評価装置の1実施の形態を示す。先ず、ガラ
ス基板6上のp−Si膜33つまり結晶化Si膜は、レ
ーザ光1を利用して図8,図9に示す従来例と同様に製
造される。すなわち、ガラス基板6上の薄いa−Si膜
5aに、ラインビーム4を照射することで、a−Si膜
5aを結晶化して薄い結晶化Si膜33とする。
【0015】このp−Si膜33は、規則性のある結晶
粒を有していることの評価を行いながら作製する。この
ために、図1に示すように、p−Si膜33に対して平
行光31を入射角αで入射させる。この平行光31は、
p−Si膜33の表面に存在するいくつかの突起38に
おいて回折現象を生じ、回折光32を発生する。この回
折光32は、球面波で形成されるので、所定の回折角β
の位置で検出して、結晶粒の大きさD及び配列・分布の
規則性の優劣を判定する。結晶粒の大きさDは、突起3
8で囲まれた1つの平坦部39の大きさである。
【0016】ここで、入射角α及び回折角βは、いずれ
も結晶化Si膜33平面からの法線znとなす角であ
り、その範囲を、共に0°以上90°以下に限定して正
反射光35を含まない回折光32を得る。図1に示すよ
うに結晶化Si膜33の平坦部39に光31をあてる
と、反射の法則に従う角度方向(−α)に正反射光35
が進む。一方、数十nmの突起38が無数にある結晶化
Si膜33の結晶粒界では、入射光(31)は回折して
球面波を形成し、この球面波の波面が互いに強めう角度
方向つまり回折角βに平面波からなる回折光32を形成
する。回折角βは、回折光32の次数をnとし、突起間
隔(すなわち結晶粒の大きさに相当する)をDとした場
合、回折条件式D(sinα+sinβ)=nλを満た
す角度である。
【0017】このような回折光32の検出を正反射光3
5の方向−αもしくはその近傍で行うと、回折光32の
スペクトル強度に比べて正反射光35のスペクトル強度
の方が非常に高いため、重畳した二つのスペクトル成分
から回折光32のスペクトル成分のみを分離することは
困難である。そこで、回折光32のスペクトルのみを精
度良く検出するために、α及びβを共に0 °以上90°
以下に限定し、正反射光35を含まない回折光32を得
るようにする。
【0018】従つて、図1に示す正面視で、入射角αで
平行光31を入射させるとき、結晶化Si膜33の平面
からの法線znに対し、入射光31と同一側で回折光3
2を計測する。
【0019】このようにして、スペクトルが連続である
平行光31を入射し、p−Si膜33の結晶粒界にある
いくつかの突起38(数十nm)で発生した回折光32
を計測することで、入射角α、回折角β及び回折光32
のスペクトル波長λは既知の値となり、回折条件式D
(sinα+sinβ)=n・λ(nは回折光の次数)
より導かれるD=n・λ/(sinα+sinβ)なる
式によつて、結晶粒の大きさDを瞬時に算出することが
できる。これにより、p−Si膜33の結晶粒の配列・
分布の規則性の優劣及び結晶粒の大きさDの適否を短時
間で評価し、規則性のある結晶粒を形成し、TFTに最
適な大きさDのp−Si膜33を得ることができる。
【0020】実際には、図2に示すように、大きさDの
結晶粒を有するp−Si膜33に対して評価装置を配置
する。この評価装置により、図10のSEM写真に示さ
れる照射エネルギー密度410mJ/cm2 で結晶化し
た結晶化Si膜33に対し、エッチング前に結晶化Si
膜33の評価を行つた。
【0021】評価装置は、光源(41,42)、レンズ
44及び分光器46を有する。光源は、ハロゲンランプ
によつて得られる連続光41と照射用光ファイバー42
とを有し、所定波長(λ=380〜800nm)の連続
光41が照射用光ファイバー42に導かれ、光ファイバ
ー42の先端から出る光がレンズ44によつて平行光3
1とされ、Si膜33に入射角αにて入射し、Si膜3
3上で回折角βにて回折した平行光からなる回折光32
を生ずる。この回折光32がレンズ44によつて集束さ
れ、受光用光ファイバー45に導かれて分光器46に入
り、表示装置47にスペクトルが表示されるので、最大
のピーク強度が得られる波長(λmax)を知ることが
できる。
【0022】平行光31の結晶化Si膜33への照射方
向は、SEM写真において、縦方向をy方向、横方向を
x方向とした場合、x方向に相当する方向からとした。
なお、照射した矩形をなすラインビーム4の長軸がx方
向であり、短軸がy方向である。
【0023】しかして、結晶化Si膜33に、波長λが
約380〜800nmの連続スペクトル光41を照射用
光ファイバー42で伝送し、光ファイバー42の出射口
から21mmの位置に配置した焦点距離f=21mmの
凸レンズ44によつて平行光31となし、レンズ44か
らv=95mmの距離に保つた結晶化Si膜33に、入
射角α=45°で平行光31を照射した。
【0024】一方、結晶化Si膜33の表面からの回折
光32を先の凸レンズ44を透過させ、照射用光ファイ
バー42からu=0.2mmだけ平行に離れた位置にあ
る受光用光ファイバー45に角度2δで入射させた。こ
こで、uはvに比べて充分に小さい(0.2/95=
0.002=2mrad)ため、回折光32の回折角β
を照射した平行光31の入射角αと同じβ=α=45°と
みなした。
【0025】このような条件で分光器46を用いて測定
したスペクトルを、300〜800nmの波長範囲で図
3に示す。図3において破線で示す回折光32のスペク
トルは、波長422nmにおける鋭いピークがある。他
の波長域の連続スペクトルは、照射した平行光31が結
晶化Si膜33の表面で乱反射して受光用光ファイバー
45に検出された成分である。参照のため、同様の測定
をレーザ照射前のa−Si膜5aに対して行つた場合の
結果も同じグラフ上に実線で示した。
【0026】この鋭いピークを伴う結果から、結晶粒の
配列・分布に適当な規則性があることが分かるので、次
に結晶化Si膜33の結晶粒の大きさDを算出する。先
ず、回折光32の次数は、分光器46での波長測定で4
22nm(λmax)以外の波長に強いスペクトルが見
られなかつたことから、これが1次であり、n=1とす
る。従つて、結晶粒の大きさDは、 D=λ/(sinα+sinβ)=λ/(2sinα)
=422nm/(2×√2/2)=422nm/√2 =29
8.4nm となる。これは、SEM写真より得られた結果と実質的
に同じであつた。
【0027】理論的には、入射角αと回折角βの値は異
なつても問題ないが、レンズ44が1つで照射する平行
光31及び回折光32の検出のための機構構成が簡素に
なるため、図2に示すような入射角αと回折角βとが事
実上同じ角度になる測定装置が望ましい。
【0028】同様な計測を、図10のSEM写真に示さ
れる他の照射エネルギー密度で結晶化された結晶化Si
膜33および同時に行つた他のエネルギー密度で結晶化
された結晶化Si膜33にも行つた。平行光31の結晶
化Si膜33への照射方向は、SEM写真において、縦
方向をy方向(短軸方向)、横方向をx方向(長軸方
向)とした場合、x方向とy方向に相当する両方向から
とした。
【0029】図4に各エネルギー密度における結晶化S
i膜33からの回折光32のスペクトル強度を示す。縦
軸の単位は任意強度である。図4に丸印で示す特性は、
γ=5°であり、四角印で示す特性は、γ=95°であ
る。γは、図7に示すように、平行光31及び回折光3
2をxy平面上に投影したときに、x軸(x方向)とな
す角度である。図10のSEM写真の結果と比較してわ
かるように、スペクトル強度が高くなるにつれ、結晶化
Si膜33の結晶粒の配列・分布の規則性が増加してお
り、また、結晶粒の配列・分布の規則性は、y方向(γ
=95°)よりもx方向(γ=5°)の方が良好であ
り、x方向とy方向で差異がでている点もはつきりとわ
かる。
【0030】このように回折光32のスペクトル強度の
強弱から、結晶化Si膜33の結晶粒の配列・分布の規
則性に関する優劣の知見を、簡便にかつ短時間で得るこ
とができる。勿論、D=n・λ/(sinα+sin
β)なる式から、結晶粒の大きさDを求めることもでき
る。なお、図4におけるピークを示すスペクトル波長
は、各エネルギー密度の結晶化Si膜33で、x方向4
22nm,y方向473nmであり、両者はほぼ同じで
あつた。従つて、結晶粒の大きさDは、x方向及びy方
向のいずれか一方で評価すれば、実用上の問題は生じな
い。
【0031】上述したように、結晶化Si膜33に連続
スペクトル光を平行光31にして照射し、そこから得ら
れる回折光32のスペクトル強度及び波長より、結晶粒
の配列の規則性と結晶粒の大きさDを短時間で評価でき
る。このため、実際のガラス基板6上への結晶化Si膜
33の量産中に、結晶化Si膜33の作製時間を延長す
ることなく、常時、基板状態の適否を監視することかで
きる。
【0032】すなわち、予め、レーザ光(4)の使用で
きる照射エネルギー密度範囲内で、結晶化に最適な回折
光32のスペクトル強度及び波長を決定しておけば、結
晶化Si膜33の形成直後、常に回折光32のスペクト
ル強度及び波長を監視し、スペクトル強度及び波長を一
定に保つようにレーザ光(4)のエネルギー密度を制御
することにより、結晶粒配列の規則性を一定範囲に保つ
て結晶化Si膜33を作製することができる。回折光3
2のスペクトル強度及び波長が変化する原因としては、
レーザ発振器10やホモジナイザー2a,2b、反射ミ
ラー7,8及び集光レンズ3からなる光学系の特性が変
化した場合がある。勿論、上記式から結晶粒の大きさD
を求め、結晶粒の大きさDを一定範囲に保ちながら結晶
化Si膜33を作製することもできる。
【0033】なお、回折光32のスペクトル強度及び波
長を一定に保つために必要なレーザ光(4)のエネルギ
ー密度が、アッテネータ11によつて設定・使用できる
エネルギー密度範囲を逸脱した場合には、自動的又は手
動により結晶化Si膜33の作製装置を停止させること
もできる。これにより、不良率の低減を図ることができ
る。
【0034】ところで、図4から分かるように、結晶化
Si膜33においては、結晶粒の配列・分布の規則性が
方向により異なる。このため、図5に示すように、平行
光31の結晶化Si膜33への入射位置(図5のO位置
付近)と入射角αを固定した状態で、結晶化Si膜33
のx軸(x方向)に対する回転角度θの方向を相対変化
させ、複数の変化位置における回折光32のスペクトル
強度及び波長の変化を調べることにより、結晶粒の配列
方向を知ることができる。回折光32のスペクトル強度
及び波長の変化を調べることにより、各方向での結晶粒
の規則性や大きさDを知ることもできる。
【0035】この結晶粒の配列方向の評価方法を、結晶
化Si膜33に適用した結果の一例を図6に示す。この
ときも入射角α及び回折角βは45°とし、当初、図5
に示すようにx軸とz軸とを含む面上で法線znとなす
入射角α=45°を固定し、その状態が回転角度θの零
とし、その後、結晶化Si膜33をz軸を中心(O位
置)として相対回転させ、平行光31の結晶化Si膜3
3への入射位置回りの回転角度θを次第に相対変化させ
ながら、各角度θ位置における回折光32のスペクトル
強度及び波長の変化を調べた。
【0036】図6に示されるとおり、0 °≦θ≦10°の
範囲において、回折光32のスペクトルの適当な強度の
ピークが波長λ=426nmで検出され、また、90°
≦θ≦110°の範囲において、回折光32のスペクト
ルの別の適当な強度のピークが波長λ=468nmで検
出された。それ以外の回転角度θの位置では、回折光3
2のスペクトルのピークは検出されなかつた。波長λ=
426nmにおける回折光32のスペクトル強度の最大
はθ= 5°のときであり、また、波長λ=468nmに
おける回折光32のスペクトル強度の最大はθ=95°
のときであり、これらが結晶粒の配列・分布の方向であ
ることが分かる。
【0037】また、この結果を回折条件式から導かれる
D=n・λ/(sinα+sinβ)なる式に適用し
て、x軸に対して5°傾いた軸に沿う方向では、結晶粒
が301nmごとに規則性を持つて配列され、また、同
様に、95°傾いた軸に沿う方向では、結晶粒が331
nmごとに規則性を持つて配列されていると評価され
る。更に、回折光32のスペクトルの強度は、波長λ=
426nmの方が波長λ=468nmに比べて約4倍高
いことから、結晶粒の配列の規則性は、x軸に対し5 °
傾いた軸に沿う方向の方が高いと評価できる。図7に評
価した結晶化Si膜33のイメージを示す。但し、結晶
粒の配列・分布の規則性の良否は、x方向(x軸方向)
つまり0 °≦θ≦10°の範囲及びy方向(y軸方向)つ
まり90°≦θ≦110°の範囲のいずれか一方で評価
すれば、実用上の問題は生じない。すなわち、結晶粒の
配列ないし分布に適当な規則性があることは、所定範囲
の回転角度θ(0 °≦θ≦10°及び90°≦θ≦110
°)での、鋭いピークを伴うスペクトル強度の大きさか
ら、評価することが可能である。
【0038】この配列方向の評価方法を用いれば、スペ
クトルのピークが見られる平行光の基板5に対する狭い
回転角度θ内での最大強度から、結晶化Si膜33の結
晶粒の配列・分布の方向が評価できるのみならず、スペ
クトルの同一波長に現れる強度の大きさから結晶粒の配
列・分布の規則性の有無が分かり、更には結晶粒の大き
さDが、短時間で分かり、これらの適否を結晶化Si膜
33を損なうことなく、直ちに評価することができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る結晶化Si膜の評価方法及びその装置によ
れば、次の効果を奏することができる。結晶化Si膜に
おける結晶粒の配列ないし分布の規則性の評価を簡易に
行ない、ひいては、良好なエネルギー密度のレーザ光を
Si膜に照射して、均一かつ適正な規則性を有する結晶
を基板の全面に形成することができる。
【0040】請求項2によれば、結晶化Si膜の結晶粒
の大きさDが求まるので、更に良質な結晶を基板の全面
に形成することができる。
【0041】請求項3によれば、レーザ光を照射して結
晶化Si膜を作製しながら、レーザ光のエネルギー密度
を制御し、予め決定した結晶化に適する回折光のスペク
トル強度及び波長を得る。これにより、レーザ光を照射
して結晶化Si膜を作製しながら、均一かつ適正な規則
性を有する結晶を基板の全面に無駄なく形成することが
できる。
【0042】請求項4によれば、結晶化Si膜の結晶粒
の分布の規則性を評価することにより、上述した効果を
奏することができる。また、結晶化Si膜の結晶粒の配
列方向を知ることにより、結晶粒界数又は粒界長の最小
になる配列方向にTFTを作製し、結晶粒界において電
子の移動度が低下してTFTの特性が悪化することを防
止して、TFTの品質を向上させることが可能になる。
また、結晶化Si膜の結晶粒の配列方向を容易に知るこ
とができるので、結晶粒の配列方向が希望する方向にな
るように、レーザ光の照射方向を調整しながら結晶化さ
せることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態に係る結晶化Si膜の
評価装置の原理を示す正面図。
【図2】 同じく結晶化Si膜の評価装置を示す正面
図。
【図3】 同じく強度−波長特性を示すスペクトル線
図。
【図4】 同じく回折光のスペクトル強度−照射エネル
ギー密度特性を示す線図。
【図5】 同じく結晶化Si膜のx軸に対する回転角度
方向を変化させて回折光のスペクトルを得るための説明
図。
【図6】 同じく回転角度方向を変化させて得た回折光
の強度−波長特性を示すスペクトル線図。
【図7】 同じく評価した結晶化Si膜のイメージを示
す平面図。
【図8】 結晶化Si膜の作製装置を示し、(イ)は正
面図、(ロ)は右側面図。
【図9】 結晶化Si膜の作製装置のホモジナイザーを
示す斜視図。
【図10】 結晶化Si膜の作製装置の照射エネルギー
密度を変えたときの結晶化Si膜のSEM写真を示す
図。
【符号の説明】
1:レーザ光、4:ラインビーム(レーザ光)、10:
レーザ発振器、31:平行光、32:回折光、33:結
晶化Si膜、41:連続光(光源)、42:照射用光フ
ァイバー(光源)、44:レンズ、45:受光用光ファ
イバー、46:分光器、47:表示装置、D:結晶粒の
大きさ、zn:法線、α:入射角、β:回折角、θ:回
転角度、λ:波長。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 次田 純一 神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目2番1号 株式会社日本製鋼所内 (72)発明者 井波 俊夫 神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目2番1号 株式会社日本製鋼所内 (72)発明者 内田 良平 神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目2番1号 株式会社日本製鋼所内 Fターム(参考) 2G059 AA03 BB10 BB16 CC01 EE02 EE12 FF01 HH02 JJ01 JJ11 JJ17 MM01 4M106 AA10 BA05 CB19 DH32 5F110 AA24 BB01 DD02 GG02 GG13 PP03 PP06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光(4)により結晶化した結晶化
    Si膜(33)の表面に、結晶化Si膜(33)平面か
    らの法線(zn)と入射角αをなす平行光(31)を入
    射させ、この平行光(31)による結晶化Si膜(3
    3)の表面からの回折光(32)を、前記法線(zn)
    と回折角βをなす位置で検出する結晶化Si膜の評価方
    法であつて、入射角α及び回折角βの範囲を、共に0°
    以上90°以下に限定して正反射光(35)を含まない
    回折光(32)を得、回折光(32)のスペクトル強度
    から、結晶化Si膜(33)における結晶粒の分布の規
    則性を評価することを特徴とする結晶化Si膜の評価方
    法。
  2. 【請求項2】 回折光(32)のスペクトルのピークを
    示す波長λを測定し、結晶粒の大きさDを、回折条件式
    から導かれる次式、 D=λ/(sinα+sinβ) により算出することを特徴とする請求項1の結晶化Si
    膜の評価方法。
  3. 【請求項3】 結晶化に適する回折光(32)のスペク
    トル強度及び波長を決定した後、レーザ光(4)により
    結晶化した直後の結晶化Si膜(33)からのスペクト
    ル強度及び波長を常時監視し、所定波長の該スペクトル
    強度の値が所定範囲になるように、レーザ光(4)のエ
    ネルギー密度を制御することにより、結晶粒の分布の規
    則性を所定範囲に保つことを特徴とする請求項1又は2
    の結晶化Si膜の評価方法。
  4. 【請求項4】 レーザ光(4)により結晶化した結晶化
    Si膜(33)の表面に、結晶化Si膜(33)平面か
    らの法線(zn)と入射角αをなす平行光(31)を入
    射させ、この平行光(31)による結晶化Si膜(3
    3)の表面からの回折光(32)を、前記法線(zn)
    と回折角βをなす位置で検出する結晶化Si膜の評価方
    法であつて、入射角α及び回折角βの範囲を、共に0°
    以上90°以下に限定して正反射光(35)を含まない
    回折光(32)を得ると共に、結晶化Si膜(33)に
    入射させる平行光(31)の入射位置及び入射角αを固
    定した状態で、該平行光(31)の結晶化Si膜(3
    3)への入射位置回りの回転角度(θ)を相対変化さ
    せ、複数の回転角度(θ)の位置における回折光(3
    2)のスペクトル強度及び波長から、結晶化Si膜(3
    3)の結晶粒の配列方向及び結晶粒の分布の規則性の内
    の少なくとも1つを評価することを特徴とする結晶化S
    i膜の評価方法。
  5. 【請求項5】 レーザ光(4)により結晶化した結晶化
    Si膜(33)の表面に、結晶化Si膜(33)平面か
    らの法線(zn)と入射角αをなす平行光(31)を入
    射させる光源(41,42)と、この平行光(31)に
    よる結晶化Si膜(33)の表面からの回折光(32)
    を、前記法線(zn)と回折角βをなす位置で受光する
    と共にスペクトルを示す分光器(46)とを備える結晶
    化Si膜の評価装置であつて、入射角α及び回折角βの
    範囲は、共に0°以上90°以下に限定して正反射光
    (35)を含まない回折光(32)を得、回折光(3
    2)のスペクトル強度から、結晶化Si膜(33)にお
    ける結晶粒の分布の規則性を評価することを特徴とする
    結晶化Si膜の評価装置。
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