JP2003317504A

JP2003317504A - 車輌用灯具

Info

Publication number: JP2003317504A
Application number: JP2002116991A
Authority: JP
Inventors: Kazunori Natsume; 和典夏目
Original assignee: Koito Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date: 2002-04-19
Filing date: 2002-04-19
Publication date: 2003-11-07
Also published as: US6851842B2; US20030231509A1

Abstract

(57)【要約】【課題】素通しのアウターレンズを備えた車輌用灯具
において、光源があからさまに見えないようにして見栄
えを改善することを課題とする。【解決手段】前面が開口した凹部を有するランプボデ
ィ２の前面を素通しのアウターレンズ３によって覆って
形成した灯室４内に光源（バルブ）５と該光源の光を反
射して前方へ照射する反射面（ステップ反射面）６を配
置し、上記光源とアウターレンズとの間にインナーレン
ズ９を配置し、上記インナーレンズは屈折ステップ１０
ｌ、１０ｒを有し、上記屈折ステップは、前方の所定の
位置１１からインナーレンズに直進して入射する光１３
を光源から遠離る方向へ屈折する屈折面を有する車輌用
灯具１。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は新規な車輌用灯具に
関する。詳しくは、素通しのアウターレンズを備えた車
輌用灯具において、光源があからさまに見えないように
して見栄えを改善する技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】近時の車輌用灯具にあっては、光源が配
置された灯室の前面を覆うアウターレンズにはレンズス
テップを設けない、いわゆる、素通しのものを採用し、
配光は、光源の光を反射して前方へ照射するリフレクタ
によって形成するようにしたものが多く提案されてい
る。このような車輌用灯具におけるリフレクタは、所望
の配光を得るために、全体を細分化して、該細分化され
た部分に反射ステップを形成し、各反射ステップに反射
方向と拡散角（角度ゼロを含む）で規定される各別の反
射特性を付与して成るステップ反射面を有している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記した素通しのアウ
ターレンズを備えた車輌用灯具にあっては、灯室の内部
が、いわゆる丸見えになる。ステップ反射面を有するリ
フレクタはステップ反射面に反射処理が施されているこ
とと相俟って意匠的な美観を有するが、そこに光源が一
緒に見えてしまうことはステップ反射面との間で違和感
を生じ、見栄えが悪くなると言う問題がある。

【０００４】そこで、本発明は、素通しのアウターレン
ズを備えた車輌用灯具において、光源があからさまに見
えないようにして見栄えを改善することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明車輌用灯具は、上
記した課題を解決するために、光源とアウターレンズと
の間にインナーレンズを配置し、該インナーレンズは屈
折ステップを設け、該屈折ステップが、前方の所定の位
置からインナーレンズに直進して入射する光を光源から
遠離る方向へ屈折するようにしたものである。

【０００６】従って、本発明車輌用灯具にあっては、前
方の所定の位置から灯具の内部を見ても、光源が見える
ことが無い。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下に、本発明車輌用灯具の実施
の形態について添付図面を参照して説明する。

【０００８】図１乃至図３は本発明車輌用灯具の第１の
実施の形態を示すものである。

【０００９】車輌用灯具１は前方に向かって開口した凹
部を有するランプボディ２を有し、該ランプボディ２の
前面開口が素通しのアウターレンズ３によって覆われて
灯室４が画成される。ランプボディ２の後部ほぼ中央部
には光源としてバルブ５が支持されている。ランプボデ
ィ２の内面にはステップ反射面６が形成されてリフレク
タ７とされている。すなわち、ランプボディ２の内面は
細分化され、各細分化された部分に反射ステップ８、
８、・・・が形成されている。これら反射ステップ８、
８、・・・は、それぞれ反射方向と拡散角（角度ゼロを
含む）によって規定される各別の反射特性が付与されて
おり、バルブ５から直射された光をそれぞれの反射ステ
ップが所定の拡散角で所定の方向に反射することによっ
て車輌用灯具１として必要な配光がえられるようになっ
ている。なお、上記各反射ステップ８、８、・・・は上
下方向に延びる向きに、すなわち、縦長の形状に形成さ
れている。

【００１０】上記灯室４内のバルブ５とアウターレンズ
３との間の位置にインナーレンズ９が配置されている。
該インナーレンズ９は、図２で分かるように、水平断面
でＶ字状をしており、Ｖ字の角部に相当する部分９ａが
バルブ５側向いた向きで配置されている。そして、イン
ナーレンズ９のＶ字の角部に相当する部分９ａを境に左
右に位置した各部分９Ｌ、９Ｒの背面、すなわち、リフ
レクタ７に対向した面にはそれぞれ屈折ステップ１０
ｌ、１０ｌ、・・・及び１０ｒ、１０ｒ、・・・が形成
されている。そして、これら屈折ステップ１０ｌ、１０
ｌ、・・・、１０ｒ、１０ｒ、・・・は上下方向に延び
る向きに、すなわち、縦長の形状に形成されている。

【００１１】上記屈折ステップ１０ｌ、１０ｌ、・・・
及び１０ｒ、１０ｒ、・・・は灯具１前方の所定の位置
１１、すなわち、インナーレンズ９のＶ字の角部に相当
する部分９ａとバルブ５とを結んだ線１２の延長線上に
ある灯具前方の位置からアウターレンズ３を通してイン
ナーレンズ９に直射される光１３、１３、・・・をバル
ブ５から遠離る方向に屈折するようになっている。ま
た、屈折ステップ１０ｌ、１０ｌ、・・・の群及び屈折
ステップ１０ｒ、１０ｒ、・・・の群はそれぞれフレネ
ルレンズを構成するフレネルスッテプ群として形成され
ており、上記光１３、１３、・・・を平行光として屈折
するようになっている。すなわち、インナーレンズ９の
部分９Ｌに入射した光１３、１３、・・・は屈折ステッ
プ１０ｌ、１０ｌ、・・・によって屈折されて平行光と
され左側のステップ反射面６の所定の部分６ｌに向か
い、インナーレンズ９の部分９Ｒに入射した光１３、１
３、・・・は屈折ステップ１０ｒ、１０ｒ、・・・によ
って屈折されて平行光とされ右側のステップ反射面６の
所定の部分６ｒに向かう（図２参照）。

【００１２】上記車輌用灯具１にあっては、灯具１前方
の所定の位置１１から灯具１の前面を見た場合、インナ
ーレンズ９を透過して該所定の位置１１へ来る光は上記
平行光１３、１３、・・・が到達したところのステップ
反射面６の部分６ｌ、６ｒからの光なので、該ステップ
反射面６の部分６ｌ、６ｒは見えるが、バルブ５が見え
ることはない。また、上記車輌用灯具１にあっては、ス
テップ反射面６を構成する反射ステップ８、８、・・・
が上下方向に延びる縦長形状に形成されていて（図１参
照）、且つ、インナーレンズ９の屈折ステップ１０ｌ、
１０ｌ、・・・、１０ｒ、１０ｒ、・・・も上下方向に
延びる縦長形状に形成されていて、さらに、フレネルス
テップとされているので、ステップ反射面６の部分６
ｌ、６ｒの形状がほぼそのままゆがむこと無しにインナ
ーレンズ９面に映し出されるように見え、見る者にイン
ナーレンズ９の存在を感じさせることがない。

【００１３】なお、上記したインナーレンズは水平断面
でＶ字状でなくても、図３に示すインナーレンズ９′よ
うに、Ｖ字の頂点が湾曲したＵ字に近い形状をしていて
もほぼ同様の作用効果を奏する。

【００１４】図４は第１の実施の形態の第１の変形例１
Ａを示すものである。

【００１５】インナーレンズ１４が上記車輌用灯具１の
インナーレンズ９と異なる。インナーレンズ１４は平板
状をしており、バルブ５に対向した部分を境に左右の部
分１４Ｌ、１４Ｒに分かれており、それぞれの部分の背
面には屈折ステップ１５ｌ、１５ｌ、・・・及び１５
ｒ、１５ｒ、・・・が形成されている。そして、これら
屈折ステップ１５ｌ、１５ｌ、・・・及び１５ｒ、１５
ｒ、・・・は上下方向に延びるように、すなわち、縦長
の形状に形成されている。さらに、インナーレンズ１４
の各部分１４Ｌ及び１４Ｒに形成された屈折ステップ１
５ｌ、１５ｌ、・・・群及び１５ｒ、１５ｒ、・・・群
はそれぞれフレネルステップ群として形成されており、
前方の所定の位置１１からアウターレンズ３を透過して
インナーレンズ１４に直射された光１６、１６、・・・
をバルブ５から遠離るように、且つ、平行光としてリフ
レクタ７のステップ反射面６の方へと屈折する。すなわ
ち、インナーレンズ１４の左部分１４Ｌに直射された光
１６、１６、・・・は屈折ステップ１５ｌ．１５ｌ、・
・・によってバルブ５から左方に遠離ったステップ反射
面６の所定の部分６ｌの方へ屈折され、インナーレンズ
１４の右部分１４Ｒに直射された光１６、１６、・・・
はバルブ５から右方に遠離ったステップ反射面６の所定
の部分６ｒの方へ屈折される。

【００１６】この車輌用灯具１Ａにあっても、灯具１Ａ
前方の所定の位置１１から灯具１Ａの前面を見た場合、
ステップ反射面６の部分６ｌ、６ｒは見えるが、バルブ
５が見えることはない。また、ステップ反射面６の形状
がほぼそのままゆがむこと無しにインナーレンズ１４面
に映し出されるように見え、見る者にインナーレンズ１
４の存在を感じさせることがない。

【００１７】図５は第１の実施の形態の第２の変形例１
Ｂを示すものである。

【００１８】この車輌用灯具１Ｂもインナーレンズ１７
が上記車輌用灯具１、１Ａと異なる。

【００１９】このインナーレンズ１７も平板状をしてお
り、その背面に上下方向に延びる、すなわち、縦長形状
の屈折ステップ１８、１８、・・・が形成されている。
上記屈折ステップ１８、１８、・・・は灯具前方の所定
の位置１１からアウターレンズ３を透過してインナーレ
ンズ１７に直射された光１９、１９、・・・をバルブ５
から遠離るように、且つ、平行光としてリフレクタ７の
ステップ反射面６の方へと屈折する。すなわち、インナ
ーレンズ１７に直射された光１９、１９、・・・はバル
ブ５から左方に遠離ったステップ反射面６の所定の部分
６ｌ′の方へ屈折される。

【００２０】この車輌用灯具１Ｂにあっても、灯具１Ｂ
前方の所定の位置１１から灯具１Ｂの前面を見た場合、
ステップ反射面６の部分６ｌ′は見えるが、バルブ５が
見えることはない。また、ステップ反射面６の部分６
ｌ′の形状がほぼそのままゆがむこと無しにインナーレ
ンズ１４面に映し出されるように見え、見る者にインナ
ーレンズ１７の存在を感じさせることがない。

【００２１】図６乃至図８は第１の実施の形態の第３の
変形例１Ｃを示すものである。

【００２２】この車輌用灯具１Ｃは、図６に示すよう
に、前面が開口された凹部を有するランプボディ２０の
前面開口を素通しのアウターレンズ２１で覆って灯室２
２が画成される。ランプボディ２０の後部ほぼ中央には
バルブ５が支持される。また、灯室２２内でバルブ５と
アウターレンズ２１との間にはインナーレンズ２３が配
置される。

【００２３】ランプボディ２０は正面形状でほぼ円形を
しており、内面がバルブ取付孔２０ａを中心として放射
状に延びる反射ステップ２４ａ、２４ａ、・・・から成
るステップ反射面２４にされて、リフレクタ２５とされ
ている（図７参照）。

【００２４】インナーレンズ２３は円錐状をしており、
背面に屈折ステップ２６、２６、・・・が円錐の頂点を
中心とした同心円状に形成されている（図８参照）。こ
れら屈折ステップ２６、２６、・・・も灯具１Ｃ前方の
所定の位置１１からアウターレンズ２１を透過してイン
ナーレンズ２３に直射された光２７、２７、・・・をバ
ルブ５から遠離るように、且つ、平行光としてステップ
反射面２４に向けて屈折させるようになっている（図６
参照）。

【００２５】この車輌用灯具１Ｃにあっても、灯具１Ｃ
前方の所定の位置１１から灯具１Ｃの前面を見た場合、
ステップ反射面２７は見えるが、バルブ５が見えること
はない。また、ステップ反射面２７の反射ステップ２４
ａ、２４ａ、・・・が放射状に形成された形状がほぼそ
のままゆがむこと無しにインナーレンズ２３面に映し出
されるように見え、見る者にインナーレンズ２３の存在
を感じさせることがない。

【００２６】図９は第１の実施の形態の第４の変形例１
Ｄを示すものである。

【００２７】この変形例にかかる車輌用灯具１Ｄは、上
記車輌用灯具１の光源がバルブであるのに対し、発光ダ
イオードを光源として使用した点が異なる。

【００２８】すなわち、ランプボディ２とアウターレン
ズ３によって画成された灯室４内のランプボディ２の後
部中央に近接した位置に光源体２８が配置され、該光源
体２８とアウターレンズ３との間にほぼＶ字状をしたイ
ンナーレンズ９が配置された構造を有する。

【００２９】上記光源体２８は、面方向が前後方向に延
び、且つ、２つの面が左右方向を各別に向いたＬＥＤ基
板２８ａの２つの面に発光ダイオード２８ｂ、２８ｂが
搭載されて成るものである。なお、ＬＥＤ基板２８ａの
各面に複数の発光ダイオードが搭載されても良い。

【００３０】上記車輌用灯具１Ｄにあっても、灯具１Ｃ
前方の所定の位置１１からアウターレンズ３を透過して
インナーレンズ９に直射された光１３、１３、・・・
は、インナーレンズ９の背面に形成された屈折ステップ
１０ｌ、１０ｌ、・・・、１０ｒ、１０ｒ、・・・によ
って、光源体２８から遠離るように、且つ、複数の反射
ステップ８、８、・・・が形成されて成るステップ反射
面６の左右の部分６ｌ、６ｒに向けて屈折されるので、
灯具１Ｄ前方の所定の位置１１から灯具１Ｄの前面を見
た場合、ステップ反射面６の部分６ｌ、６ｒは見える
が、光源体２８が見えることはない。また、ステップ反
射面６の反射ステップ８、８、・・・の形状がほぼその
ままゆがむこと無しにインナーレンズ９面に映し出され
るように見え、見る者にインナーレンズ９の存在を感じ
させることがない。

【００３１】なお、上記した第１の実施の形態におい
て、各屈折ステップはフレネルステップとして形成され
ているように説明したが、フレネルステップとして形成
されることは必須的な要素ではない。屈折ステップがフ
レネルステップとして形成されていなくても、光源があ
からさまに見えることがないという初期の効果は十分に
奏することができるものである。

【００３２】図１０は本発明の第２の実施の形態にかか
る車輌用灯具３０を示すものである。

【００３３】車輌用灯具３０は前面が開口されたランプ
ボディ３１を有し、該ランプボディ３１の前面開口が素
通しのアウターレンズ３２によって覆われて灯室３３が
形成される。

【００３４】上記ランプボディ３１の内面は上下方向に
延びる反射ステップ３４ａ、３４ａ、・・・が多数形成
されて成るステップ反射面３４を備えたリフレクタ３５
とされている。そして、ランプボディ３１の後部ほぼ中
央部に光源としてバルブ３６が支持されている。

【００３５】上記灯室３３内において、バルブ３６とア
ウターレンズ３２との間にインナーレンズ３７が配置さ
れる。インナーレンズ３７は平板状をしており、その背
面には上下方向に延びる、すなわち、縦長形状をした屈
折ステップ３８、３８、・・・が形成されている。上記
屈折ステップ３８、３８、・・・はそれぞれ第１の屈折
面３８ａ、３８ａ、・・・と第２の屈折面３８ｂ、３８
ｂ、・・・とが隣接して水平断面形状で山形を為すよう
に形成されている。そして、上記第１の屈折面３８ａ、
３８ａ、・・・は灯具３０前方の所定の位置３９からア
ウターレンズ３２を透過してインナーレンズ３７に直射
された光４０、４０、・・・をバルブ３６から遠離って
左右のステップ反射面３４方向に向かう光４０ａ、４０
ａ、・・・として屈折し、第２の屈折面３８ｂ、３８
ｂ、・・・は同じく灯具３０前方の所定の位置３９から
アウターレンズ３２を透過してインナーレンズ３７に直
射された光４０、４０、・・・をバルブ３６方向に向か
う光４０ｂ、４０ｂ、・・・として屈折するようになっ
ている。

【００３６】上記した車輌用灯具３０にあっては、バル
ブ３６からインナーレンズ３７の第２の屈折ステップ３
８ｂ、３８ｂ、・・・に直射された光は灯具前方に照射
され、配光に寄与する光となり、有効に利用することが
できる。上記第１の実施の形態に係る車輌用灯具１にあ
っては、光源５から屈折ステップ１０ｌ、１０ｌ、・・
・、１０ｒ、１０ｒ、・・・に直射された光は灯具１前
方には向かわない光となるので、灯具１前方に対して光
量不足を招くことがあるかもしれない。そのような場
合、第２の実施の形態を採用することにより、バルブ３
６から第２の屈折面３８ｂ、３８ｂ、・・・に直射され
た光は配光に寄与することになるので、必要な配光を得
ることができるようになる。その代わり、インナーレン
ズ３７のうち第２の屈折面３８ｂ、３８ｂ、・・・に対
応した部分にはバルブ３６が映し出されることになる
が、第１の屈折面３８ａ、３８ａ、・・・に対応した部
分にはステップ反射面３４が映し出されることになり、
バルブ３６が目立たなくなるばかりか、バルブ３６とス
テップ反射面３４とが交互に映し出されることによって
特異な雰囲気が醸し出されて、見栄えが良くなる。

【００３７】なお、上記した各実施の形態及び各変形例
において示した各部の形状乃至構造は、何れも本発明を
実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したもの
にすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的
に解釈されることがあってはならないものである。

【００３８】

【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明車輌用灯具は、前面が開口した凹部を有する
ランプボディの前面を素通しのアウターレンズによって
覆って形成した灯室内に光源と該光源の光を反射して前
方へ照射する反射面を配置し、上記光源とアウターレン
ズとの間にインナーレンズを配置した車輌用灯具であっ
て、上記インナーレンズは屈折ステップを有し、上記屈
折ステップは、前方の所定の位置からインナーレンズに
直進して入射する光を光源から遠離る方向へ屈折する屈
折面を有することを特徴とする。

【００３９】従って、本発明車輌用灯具にあっては、前
方の所定の位置から灯具の内部を見ても、光源が見える
ことが無い。

【００４０】請求項２に記載した発明にあっては、上記
反射面は多数の反射ステップを有し、上記屈折ステップ
は、インナーレンズの光源側の面に形成され、インナー
レンズの所定の領域に形成された屈折ステップの群はイ
ンナーレンズの当該所定の領域に入射する光をほぼ平行
光として屈折するフレネルステップ群として形成されて
いるので、反射ステップの形状がほぼそのままゆがむこ
と無しにインナーレンズ面に映し出さされるように見
え、見る者にインナーレンズの存在を感じさせることが
ない。

【００４１】請求項３に記載した発明にあっては、上記
反射面は上下及び／又は左右に区切られそれぞれ異なる
方向に延びる反射ステップが形成されたステップ反射面
を有し、上記屈折ステップはインナーレンズに入射した
光を上記各ステップ反射面に向けて各別に屈折する群に
区分されたので、各ステップ反射面の反射ステップの形
状がインナーレンズ面にほぼそのまま映し出されて、イ
ンナーレンズの存在が目立たず、灯室内にはステップ反
射面のみがあるように見える。

【００４２】請求項４に記載した発明にあっては、上記
インナーレンズは水平断面でほぼＶ字状の形状をしてい
て、Ｖ字の角部が光源を向いていて、該角部が光源と上
記所定の位置とを結ぶ直線上に位置しているので、前方
の所定の位置からインナーレンズに直進して入射する光
を光源から遠離る方向へ屈折するのに好適である。

【００４３】請求項５に記載した発明にあっては、上記
屈折ステップは、前方の所定の位置からインナーレンズ
に直進して入射する光を光源から遠離る方向へ屈折する
第１の屈折面と、光源からインナーレンズに直接入射す
る光を前方の所定の位置へ向けて屈折する第２の屈折面
とを有するので、光源からインナーレンズに直射される
光の一部が前方へ照射されるので、光束を有効に利用す
ることができ、所望の配光を得やすくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図２及び図３と共に本発明車輌用灯具の第１の
実施の形態を示すものであり、本図はアウターレンズを
除去して示す正面図である。

【図２】水平断面図である。

【図３】インナーレンズの別の例を示す水平断面図であ
る。

【図４】第１の実施の形態の第１の変形例を示す水平断
面図である。

【図５】第１の実施の形態の第２の変形例を示す水平断
面図である。

【図６】図７及び図８と共に第１の実施の形態の第３の
変形例を示すものであり、本図は水平断面図である。

【図７】リフレクタの正面図である。

【図８】インナーレンズの背面図である。

【図９】第１の実施の形態の第４の変形例を示す水平断
面図である。

【図１０】本発明車輌用灯具の第２の実施の形態を示す
水平断面図である。

【符号の説明】

１…車輌用灯具、２…ランプボディ、３…アウターレン
ズ、４…灯室、５…バルブ（光源）、６…ステップ反射
面（反射面）、８…反射ステップ、９…インナーレン
ズ、９ａ…Ｖ字の角部、１０ｌ…屈折ステップ、１０ｒ
…屈折ステップ、１１…前方の所定の位置、１２…光源
と前方の所定の位置とを結ぶ直線、１３…前方の所定の
位置からインナーレンズに直進して入射する光、１Ａ…
車輌用灯具、１４…インナーレンズ、１５ｌ…屈折ステ
ップ、１５ｒ…屈折ステップ、１６…前方の所定の位置
からインナーレンズに直進して入射する光、１Ｂ…車輌
用灯具、１７…インナーレンズ、１８…屈折ステップ、
１９…前方の所定の位置からインナーレンズに直進して
入射する光、１Ｃ…車輌用灯具、２０…ランプボディ、
２１…アウターレンズ、２２…灯室、２３…インナーレ
ンズ、２４…ステップ反射面（反射面）、２４ａ…反射
ステップ、２６…屈折ステップ、２７…前方の所定の位
置からインナーレンズに直進して入射する光、１Ｄ…車
輌用灯具、２８…光源体（光源）、３０…車輌用灯具、
３１…ランプボディ、３２…アウターレンズ、３３…灯
室、３４…ステップ反射面、３４ａ…反射ステップ、３
７…インナーレンズ、３８…屈折ステップ、３８ａ…第
１の屈折面、３８ｂ…第２の屈折面、３９…前方の所定
の位置、４０…前方の所定の位置からインナーレンズに
直進して入射する光

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｆ２１Ｙ 101:00 Ｆ２１Ｍ 3/12 Ａ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】前面が開口した凹部を有するランプボデ
ィの前面を素通しのアウターレンズによって覆って形成
した灯室内に光源と該光源の光を反射して前方へ照射す
る反射面を配置し、上記光源とアウターレンズとの間に
インナーレンズを配置した車輌用灯具であって、上記インナーレンズは屈折ステップを有し、上記屈折ステップは、前方の所定の位置からインナーレ
ンズに直進して入射する光を光源から遠離る方向へ屈折
する屈折面を有することを特徴とする車輌用灯具。
【請求項２】上記反射面は多数の反射ステップを有
し、上記屈折ステップは、インナーレンズの光源側の面に形
成され、インナーレンズの所定の領域に形成された屈折
ステップの群はインナーレンズの当該所定の領域に入射
する光をほぼ平行光として屈折するフレネルステップ群
として形成されていることを特徴とする請求項１に記載
の車輌用灯具。
【請求項３】上記反射面は上下及び／又は左右に区切
られそれぞれ異なる方向に延びる反射ステップが形成さ
れたステップ反射面を有し、上記屈折ステップはインナーレンズに入射した光を上記
各ステップ反射面に向けて各別に屈折する群に区分され
たことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の車輌
用灯具。
【請求項４】上記インナーレンズは水平断面でほぼＶ
字状の形状をしていて、Ｖ字の角部が光源を向いていて、該角部が光源と上記所
定の位置とを結ぶ直線上に位置していることを特徴とす
る請求項１、請求項２又は請求項３に記載の車輌用灯
具。
【請求項５】上記屈折ステップは、前方の所定の位置
からインナーレンズに直進して入射する光を光源から遠
離る方向へ屈折する第１の屈折面と、光源からインナーレンズに直接入射する光を前方の所定
の位置へ向けて屈折する第２の屈折面とを有することを
特徴とする請求項１、請求項２、請求項３又は請求項４
に記載の車輌用灯具。