JP2003317133A - 現金自動取引装置 - Google Patents

現金自動取引装置

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JP2003317133A
JP2003317133A JP2002124670A JP2002124670A JP2003317133A JP 2003317133 A JP2003317133 A JP 2003317133A JP 2002124670 A JP2002124670 A JP 2002124670A JP 2002124670 A JP2002124670 A JP 2002124670A JP 2003317133 A JP2003317133 A JP 2003317133A
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withdrawal port
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JP2002124670A
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Norinobu Kazama
徳信 風間
Riichi Kato
利一 加藤
Shinji Shibata
伸二 柴田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋外設置型のATMにおいて、入出金口への
水滴の浸入を抑制する。 【解決手段】 屋外設置型のATMにおいて、紙幣を入
出金するための入出金口全体を装置外側から覆い、少な
くとも一部が開閉可能に構成された外カバー110を設
ける。外カバー110には、手動で開閉可能な開閉扉1
13を設け、その背面には、ヒータを設ける。外カバー
110によって入出金口への水滴その他の異物の浸入を
抑制する。また、ヒータに通電することにより開閉扉1
13や入出金口108のシャッタ等の凍結防止、開閉扉
113に付着した水滴の蒸発除去などを促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣の入出金を行
う現金自動取引装置に関し、詳しくは入出金口が屋外に
開口している屋外用の現金自動取引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金融機関等でユーザに対する入出金に現
金自動取引装置(以下、ATMという)が使用されてい
る。ATMには、本体がビルなどの壁に埋め込んだ状態
で設置され、利用者が操作を行うための操作パネル、入
出金口のみが屋外に設置された屋外設置型も存在する。
【0003】屋外設置型であるか否かに関わらず、AT
Mでは、入出金口は水平または利用者側に傾斜して設け
られていることが多い。入出金口には、自動的に開閉す
るシャッタが設けられている。シャッタは、ATMが紙
幣の引き込み、繰り出しなどを行っている間は閉じられ
ており、利用者が入出金口への紙幣の挿入、入出金口か
らの紙幣の取りだしを行ってもよい状態になると自動的
に開かれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】屋外設置型では、入出
金口が屋外に晒されている。従って、シャッタ上面に雨
滴が付着したり、雪が積もったりすることがある。ま
た、低温時には、シャッタ部分が凍結することもある。
水滴が装置内に浸入した場合には、開閉動作の不良、紙
幣の搬送不良などを引き起こす恐れがある。凍結した状
態でシャッタを開閉しようとすれば、開閉用のモータに
過度の負荷がかかり、寿命の低下、故障を招く恐れがあ
る。本発明は、屋外設置型のATMにおいて、これらの
弊害を緩和することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、屋外設置型の
ATMにおいて、紙幣を入出金するための入出金口全体
を装置外側から覆い、少なくとも一部が開閉可能に構成
された外カバーを設けた。また、装置の誤作動を防ぐと
ともに、利用者の安全を確保するため、紙幣の取扱中に
利用者が入出金口に手を挿入することを防止するための
防止機構を備えた。紙幣の取扱中とは、利用者による紙
幣の挿入や取りだしをATMが待っている状態ではな
く、ATMが入出金口の紙幣に対し何らかの動作を行っ
ている状態、例えば、ATMが入出金口からの紙幣の取
り込み、入出金口への紙幣の繰り出しなどを行っている
状態を意味する。
【0006】入出金口の開口部にスライド可能に設けら
れたシャッタでは、ATM内への水滴その他の異物の浸
入を十分に防ぐことはできないのに対し、本発明では、
入出金口全体を外側から覆うことにより、これらの浸入
を抑制することができる。
【0007】利用者は、外カバーの開閉可能な部分を通
じて、入出金口への紙幣の挿入、入出金口からの紙幣の
取りだしを行うことができる。凍結による弊害を回避す
る観点から、外カバーは手動で開閉可能とすることが好
ましい。
【0008】従来、入出金口に設けられていたシャッタ
は、そのまま設けるものとしてもよいし、省略してもよ
い。シャッタを省略する場合には、上述の防止機構とし
て外カバーの開閉を自動的に規制する機構、例えば、外
カバーを閉状態に自動的にロックする機構を設けること
が好ましい。
【0009】シャッタを備える場合には、このシャッタ
が上述の防止機構として作用する。シャッタを備える場
合、入出金口は外カバーとシャッタで二重に水滴その他
の異物から保護されるという利点もある。
【0010】本発明においては、閉状態にある外カバー
の内側空間を、外カバーの外側空間とは異なる環境条件
に維持するための調整機構を備えることが好ましい。対
象となる環境条件としては、温度、湿度、粉塵などAT
Mの動作に影響を与える種々の条件が挙げられる。必ず
しもこれらの全てを調整可能である必要はなく、少なく
とも一部が調整可能であればよい。調整機構は、外カバ
ー内側、ATM本体のうち外カバーが設置された部分、
およびシャッタなど種々の部位に設けることができる。
凍結等を防止し、水滴を蒸発除去するという観点から、
調整機構としては、例えば、温度を調整するためのヒー
タを設置することが好ましい。
【0011】外カバーは、種々の構造が適用可能であ
る。第1の構造として、外カバーは、上辺を回転軸とし
て外カバー内側に回動する懸垂式の開閉扉を有する構造
とすることができる。第1の構造によれば、利用者はこ
の開閉扉を、外側から押すようにして入出金口に手を伸
ばすことになり、開閉のための特別な動作を要しない利
点がある。
【0012】第2の構造として、外カバーには、水平ま
たは利用者側に傾斜して配置された開閉扉を設けても良
い。この開閉扉は、利用者側から最遠方の辺を除くいず
れかの辺を回転軸として、外側に回動可能に軸支するこ
とが好ましい。利用者の手前に引いて開閉扉を開けるよ
うにしてもよいし、右側または左側を軸として左右方向
に開けるようにしてもよい。かかる構造によれば、開閉
扉を開ける際に、その表面に付着した水滴等が入出金口
に入ることを抑制することができる。
【0013】第3の構造として、外カバーは、外カバー
の最外殻に位置した状態でスライド可能なスライド式の
開閉扉を有する構造とすることができる。こうすること
により、開閉扉は、最外殻に位置するため、開ける際
に、その表面に付着した水滴等が入出金口に入ることを
抑制することができる。スライド式の開閉扉は、平面状
としてもよいが、半円筒状とし、円周方向に沿って開閉
するようにしてもよい。こうすることにより、比較的簡
易な構成で、大きな開口部を確保することができる。
【0014】外カバーは、ATM本体に固定される外カ
バー本体と、開閉扉とから構成してもよいし、開閉扉を
ATM本体に直接取り付け可能としてもよい。前者の構
造を適用する場合、外カバーは、ATM本体から着脱可
能とすることができる。従って、ATM本体を屋外設置
用と屋内用とで兼用することができる利点がある。
【0015】開閉扉自身は、2段階以上に折り畳み可能
としてもよい。こうすることにより、紙幣の挿入および
紙幣の時に、開閉扉が利用者の邪魔になることを回避す
ることができる。
【0016】外カバーには、開閉する部分を閉状態に保
持するための手動または自動のロック機構を備えること
が好ましい。ロック機構を備えることにより、風で外カ
バーが開くことなどを防止でき、異物の浸入をより抑制
することができる。また、外カバーの内側空間の密閉度
を高めることができ、環境条件の調整にも適している。
【0017】外カバーは、入出金口の状態が視認できる
よう、透視可能な部材で構成することが好ましい。こう
することにより、利用者は、紙幣の挿入、紙幣の取りだ
しが可能となってから、速やかに外カバーを開けること
ができる。紙幣の挿入等が可能となるまで、外カバーを
開けたまま待機する必要がないため、入出金口をより効
果的に異物から保護することができる。
【0018】外カバーの表面には、紫外線を反射または
吸収するための紫外線低減層を設けてもよい。こうする
ことにより、入出金口への紫外線を低減することがで
き、入出金口およびシャッタを形成する部材の変色、劣
化を抑制することができる。紫外線低減層を外カバーの
外側表面に設ければ、外カバー自体の変色、劣化を抑制
することもできる。
【0019】外カバーと入出金口との位置関係は、任意
に設定可能である。開閉扉を有する場合には、開閉扉を
開けた状態で、端部の下方を避けて入出金口を配置する
ことが好ましい。こうすることにより、開閉扉に付着し
た水滴等が入出金口に浸入することを回避することがで
きる。
【0020】本発明において、外カバーの開口の大きさ
を、現金自動取引装置での取引内容に応じて変化させる
ための開口範囲可変機構を設けても良い。例えば、開閉
扉の可動範囲を規制する突起を設け、取引内容に応じて
突出させたり退避させたりする機構とすることができ
る。かかる機構は、紙幣の挿入時には開口範囲を小さく
し、紙幣の取りだし時には開口範囲を大きくするよう
に、自動的に制御することが好ましい。このように制御
することにより、利用者の利便性を確保しつつ、開口範
囲を抑制することができ、入出金口への異物の浸入を抑
制することができる。紙幣の取りだし時には、開口範囲
が大きい方が入出金口に繰り出された紙幣を取り易い一
方、紙幣の挿入時には、利用者は紙幣を手に持っている
ため、それほど大きな開口範囲は必要とされないからで
ある。
【0021】本発明は、上述した開口範囲の制御方法と
して構成してもよい。コンピュータによりこの制御を実
現するためのコンピュータプログラムおよびこれを記録
した記憶媒体として構成してもよい。ここで、記憶媒体
としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、DV
D、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッ
ジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された
印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROM
などのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが
読取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、以下の項目に分けて説明する。 A.全体構造: B.外カバーの構造: C.外カバーの変形例: C1.第1変形例: C2.第2変形例: D.第2実施例:
【0023】A.全体構造:図1は実施例としてのAT
M100の全体構成を示す斜視図である。このATM1
00は、筐体101の内部に、各ユニットが組み込まれ
ている。カード・帳票取扱機構102は、キャッシュカ
ードなどのカードの読み込み、取引結果を示す帳票の発
行などを行う。通帳取扱機構103は、通帳からの情報
の読み込み、記帳などを行う。紙幣取扱機構104は、
利用者が挿入した紙幣を真偽鑑別した上で、保管庫に保
管する。また、出金時には、利用者が指定した金額の紙
幣を保管庫から繰り出す。
【0024】ATM100の正面には、利用者側に傾斜
した状態または水平状態で、表示パネル106および利
用者が操作するための操作ボタン107が設けられてい
る。表示パネル106の奥には、紙幣を挿入したり、装
置から繰り出された紙幣を取り出したりするための入出
金口108が設けられている。入出金口108には、そ
の全体を外側から覆うように、外カバー110が取り付
けられている。
【0025】ATM100の各ユニットは、制御ユニッ
ト105によって制御される。制御ユニット105は、
内部にCPU、ROM、RAM等を備えるマイクロコン
ピュータとして構成されており、予めインストールされ
たソフトウェアに従って、各ユニットの動作を制御す
る。制御ユニット105は、通信回線でホストコンピュ
ータと通信することが可能であり、種々の情報を通信す
ることで取引処理を行う。
【0026】ATM100は、筐体101が壁に埋め込
まれた状態で設置される。説明の便宜上、壁の図示を省
略したが、図中では、筐体101の前面101fを壁が
覆うことになる。表示パネル106、操作ボタン10
7、入出金口108など、利用者が操作すべき部分につ
いては、壁に設けられた開口部から屋外に露出してい
る。
【0027】B.外カバーの構造:図2は外カバー11
0の構造を示す斜視図である。外カバー110は、AT
M100の本体に、ネジで固定されている。本実施例で
は、外カバー110は、ATMに後付け可能としたが、
最初からATM本体と一体的に構成しても構わない。本
実施例では、外カバー110は、主として樹脂の射出成
形によって形成するものとしたが、材料および成形方法
は適宜選択可能である。
【0028】外カバー110のカバー本体111には、
正面に開口部111aが設けてある。開口部111aに
は、内側に回動可能な開閉扉113が取り付けられてい
る。また、開閉扉113を閉状態に保持するためのロッ
クレバー112が設けられている。利用者は、ロックレ
バー112を押して、開閉扉113を手動で押し開ける
ことで、入出金口108への紙幣の挿入等を行うことが
できる。
【0029】図3は外カバー110の側断面図である。
図2中のA−A断面を示した。入出金口108の入り口
には、自動開閉するシャッタ108sが設けられてお
り、カバー本体111は、入出金口108の全体を外側
から覆うように設置される。カバー本体111は中空で
あり、その上部に開閉扉113の回転軸113pが取り
付けられている。開閉扉113は、この回転軸113p
を中心として、図中に二点鎖線で示すように内側に回動
する。矢印は回動範囲を意味している。
【0030】回転軸113pには、ねじりコイルばね1
13sが取り付けられている。その一方の腕部はカバー
本体111の内側に、他方は開閉扉113の内側に接す
ることにより、開閉扉113を閉じる方向に付勢する。
ねじりコイルばね113sのばね力は、利用者が手で容
易に押し開けられる範囲で調整すればよく、例えば、5
00gf程度に設定することが好ましい。ねじりコイル
ばね113sを省略し、開閉扉113が自重で閉じる構
成としてもよい。
【0031】開閉扉113の下端部分には、ロックレバ
ー112が設けられている。ロックレバー112は、回
転軸112pを中心として図中に二点鎖線で示したよう
に回動可能である。利用者がロックレバー112を押す
と、ロックレバー112は二点鎖線の状態に回動し、留
め金112sが外れて開閉扉113が開閉可能となる。
【0032】開閉扉113の可動範囲、大きさなどは任
意に設定可能である。図中には、開いた状態の開閉扉1
13の下に、入出金口108が来るように配置した例を
示した。破線で示した変形例としての入出金口108A
のように、開閉扉113の端部113eの下部を避け
て、装置奥側に配置してもよい。この配置によれば、開
閉扉113に付着した水滴等が入出金口108Aに入る
ことを回避しやすいという利点がある。
【0033】図4は開閉扉113の構造を示す説明図で
ある。背面側から見た状態を示した。開閉扉113は、
カバー本体111の開口部111aを内側から塞ぐよ
う、開口部111aよりもやや大きく形成されている。
開閉扉113は、閉状態でも入出金口108の様子が見
えるよう、透明な部材で形成することが好ましい。
【0034】開閉扉113の上部には、回転軸113p
が貫通するための支持部113hが設けられている。開
閉扉113の内側には、ヒータ115、115aが設け
られている。これらのヒータ115、115aには、A
TM本体から通電可能である。ヒータ115、115a
に通電することにより、外カバー110内側の温度を、
ATMの動作に適した状態に維持することができる。ま
た、開閉扉113、シャッタ108sの凍結の防止、開
閉扉113に付着した水滴の蒸発除去等を図ることもで
きる。ヒータ115、115aは、いずれか一方または
双方を省略しても差し支えない。
【0035】開閉扉113の表面には、紫外線を反射ま
たは吸収する紫外線緩和層が設けられている。紫外線緩
和層は、紫外線を遮断する性質を有する塗膜、材料など
で形成することができる。紫外線緩和層を設けることに
より、シャッタ108sを含め、入出金口108周辺の
部材の変色、劣化を抑制することができる。紫外線緩和
層は開閉扉113の背面に設けてもよいが、本実施例で
は、開閉扉113が樹脂で形成されているため、表面に
設ければ、開閉扉113自体の変色、劣化も抑制するこ
とができる利点がある。
【0036】以上で説明した実施例のATMによれば、
外カバー110を取り付けることにより、入出金口10
8への水滴その他の異物の浸入を抑制することができ
る。従って、シャッタ108sの開閉動作、紙幣の搬送
動作などへの異常を抑制することができる。
【0037】本実施例では、外カバー110の内側空間
の温度を保つためのヒータを開閉扉113に設けた場合
を例示した。ヒータは、種々の部位に設けることができ
る。例えば、カバー本体111に設けても良い。シャッ
タ108sに設けても良い。入出金口108の周囲に設
けても良い。
【0038】実施例では、温度に限らず、外カバー11
0の内側空間の環境条件を装置の動作に適切な状態に維
持する種々の機構、例えば、除湿機構、粉塵除去機構な
どを設けることができる。各機構については、周知の技
術を適用可能であるため、ここでは詳細な説明は省略す
る。温度、湿度、粉塵などの環境条件を調整する各機構
は、全てを備える必要はなく、ATMが設置される場所
等に応じて、適宜、取捨選択して設ければよい。
【0039】C.外カバーの変形例:実施例では、外カ
バー110として、上辺を回転軸として回動可能な開閉
扉113を備えた構成を例示した。外カバー110は、
この他、種々の構造を採ることができる。以下に、外カ
バー110の各種変形例を示す。いずれの変形例におい
ても、実施例と同様、ロック機構や環境条件を適宜、付
加することが可能である。
【0040】C1.第1変形例:図5は第1変形例とし
てのATM100Aを示す説明図である。図5(a)
は、入出金口108付近の斜視図を示した。ATM10
0Aは、入出金口108の部分に、変形例としての外カ
バー120を有している。外カバー120は、表示パネ
ル106と入出金口108の境界を回転軸として、矢印
で示すよう、利用者の手前側に開くよう取り付けられて
いる。
【0041】図5(b)には、外カバー120を側面か
ら見た状態を示した。外カバー120は、シャッタ10
8sおよび入出金口108の全体を外側から覆うように
設けられている。外カバー120は、入出金口108に
対応する部分に開口部が設けられており、この開口部
を、開閉扉122が覆っている。開閉扉122は、カバ
ー本体121に、回転軸124を中心として回動可能に
取り付けられている。
【0042】開閉扉122には、途中にヒンジ123が
設けられており、図中に二点鎖線で示すように、先端部
分が更に利用者手前側に倒れるようになっている。こう
することにより、開けた開閉扉122が邪魔にならず
に、利用者が入出金口108に紙幣の挿入等を行うこと
ができる利点がある。ヒンジ123は2つ以上設けても
良いし、開閉扉122のサイズによっては、省略しても
差し支えない。
【0043】第1変形例の外カバー120によれば、開
閉扉122を手前に引いて開けるため、開閉扉122の
状目に付着していた水滴等が入出金口108に浸入する
ことを抑制できる利点がある。第1変形例では、手前に
開ける場合を例示したが、開閉扉122の左辺または右
辺を回転軸として、左右いずれかの方向に開ける構成と
してもよい。
【0044】C2.第2変形例:図6は第2変形例とし
てのATM100Bを示す説明図である。図6(a)
は、入出金口108付近の斜視図を示した。ATM10
0Bは、入出金口108の部分に、変形例としての外カ
バー130を有している。外カバー130は、入出金口
108の部分を覆う半円筒状のカバーであり、その一部
がスライドして開くよう構成されている。
【0045】図6(b)には、外カバー130を側面か
ら見た状態を示した。外カバー130は、シャッタ10
8sおよび入出金口108の全体を外側から覆うように
設けられている。外カバー130は、1/4円弧状のカ
バー本体132および開閉扉131を有している。開閉
扉131は、回転軸133を中心として回動可能にカバ
ー本体132に取り付けられており、カバー本体132
の外周面に沿って、矢印で示す方向にスライドして開く
ことができる。利用者は、開閉扉131を開いた状態
で、カバー本体132の開口部から入出金口108への
紙幣の挿入等を行うことができる。
【0046】開閉扉131のつまみ131aのサイズ
は、任意に設定可能であり、破線で示したつまみ131
bのように表示パネル106が隠れる程度に長くしても
よい。こうすることにより、開閉扉131を閉じた状態
で、表示パネル106の保護を兼ねることもできる。
【0047】第2変形例の外カバー130によれば、比
較的簡易な構成で、大きな開口部を確保することができ
る利点がある。また、開閉扉122は、カバー本体13
2の外周面をスライドするため、常に最外殻を保った状
態で開かれる。従って、開閉扉122の外面に付着した
水滴等が入出金口108に浸入することを抑制できる。
【0048】D.第2実施例:先の実施例では、外カバ
ーにおける開閉扉113の開閉には、何ら制御が施され
ず、利用者が任意に手動で開閉可能な場合を例示した。
ATMが、取引内容に応じて開閉扉113の開閉を制御
可能としてもよい。かかる構成について第2実施例とし
て以下に説明する。
【0049】図7は第2実施例としてのATMの概略構
成を示す説明図である。外カバーを中心に示した。外カ
バー自体の機械的な構成は、以下の2点を除き、第1実
施例と同様である。
【0050】第1に第2実施例では、ロックレバー11
2が制御ユニット105の制御に応じて自動的に動くも
のとした。また、ロックレバー112には、開閉扉11
3が閉状態にあるか否かを検出するための開閉センサが
設けられている。
【0051】第2に第2実施例では、開閉扉113の開
口範囲を可変にするストッパ116が設けられている。
ストッパ116は、制御ユニット105の制御に応じて
突出したり、退避したりすることが可能である。ストッ
パ116が突出すると、開閉扉113の開口範囲は、図
中のR1に狭められる。ストッパ116が退避すると、
開口範囲は、図中のR2に広げられる。
【0052】制御ユニット105は、操作ボタン107
の操作によって取引内容を特定し、所定のタイミング
で、シャッタ108sおよび開閉扉113の開閉を制御
する。
【0053】図8は開閉制御処理のフローチャートであ
る。制御ユニット105が取引時に実行する処理であ
る。処理が開始されると、制御ユニット105は、開閉
センサの信号に基づいて、開閉扉113が閉状態でロッ
クされているか否かを判定する(ステップS10)。ロ
ックされていない場合には、開閉扉113を閉めるよう
に促すガイダンスを表示パネル106に表示する(ステ
ップS11)。
【0054】ロックされていることが確認されると、制
御ユニット105は、表示パネル106に取引用のメニ
ューを表示し、取引科目についての利用者による選択結
果を入力する(ステップS12)。
【0055】取引科目が、預け入れ、振込など入金を伴
う処理である場合(ステップS13)、制御ユニット
は、ストッパ116を突出させて開口範囲を狭く規制す
る(ステップS14)。その後、シャッタ108sをオ
ープンする(ステップS15)。また、シャッタ108
sのオープンと併せて、ロックレバー112を解除す
る。これにより、利用者は、開閉扉113を手で押し開
けて、入出金口108に紙幣を挿入することが可能とな
る。開口範囲が狭く規制されてはいても、紙幣を手に持
った状態で、入出金口108に挿入するという動作にと
っては、大きな支障はない。紙幣が挿入されると、制御
ユニット105は、入金処理を行う(ステップS1
6)。入金処理とは、挿入された紙幣の鑑別および計
数、入金金額の確認指示の入力、紙幣の格納、ホストコ
ンピュータへの通信などが含まれる。
【0056】取引科目が、出金と伴う処理である場合
(ステップS13)、制御ユニットは、ストッパ116
を退避させて開口範囲を広くして(ステップS17)、
出金処理を行う(ステップS18)。出金処理とは、出
金すべき金額の入力、ホストコンピュータとの通信、入
出金口108への紙幣の繰り出しなどが含まれる。入出
金口108への紙幣の繰り出しが完了すると、制御ユニ
ット105は、シャッタ108sをオープンする(ステ
ップS19)。また、シャッタ108sのオープンと併
せて、ロックレバー112を解除する。これにより、利
用者は、開閉扉113を手で押し開けて、入出金口10
8の紙幣を取り出すことが可能となる。この時は、大き
な開口範囲が確保されているため、利用者は比較的容易
に入出金口108から紙幣を取り出すことができる。
【0057】こうして、入金および出金のそれぞれの処
理が完了して、利用者は開閉扉113を閉じると、制御
ユニット105は、開閉扉113のロックを行って(ス
テップS20)、開閉制御を終了する。
【0058】第2実施例によれば、入金時には狭くな
り、出金時には広くなるよう、開口範囲を変更すること
により、利便性を損ねることなく、開口範囲を抑制でき
る。また、ロックレバー112を制御することにより、
利用者が開閉扉113を開けた状態でシャッタ108s
が開くのを待機することを抑制できる。第2実施例で
は、これらの制御によって、入出金口108への異物の
浸入を抑制することができる。
【0059】第2実施例では、開口範囲の変更と、ロッ
クの制御を同時に実行する場合を例示したが、いずれか
一方のみを実行するものとしてもよい。第2実施例で
は、開閉扉113の開閉は手動で行うものとしたが、自
動で開閉するものとしてもよい。第2実施例における制
御は、図5、図6で説明した変形例の外カバーに適用す
ることも可能である。
【0060】第2実施例においてロックの制御を適用す
る場合、シャッタ108sを省略して、入出金口108
は常に開口状態としても良い。開閉扉113が閉状態に
保持されているため、紙幣の吸入、繰り出し動作中に利
用者が入出金口108に手を挿入することは回避できる
からである。もっとも、シャッタ108sを設けた場
合、入出金口108は、外カバーとシャッタ108sに
よって二重に保護されることになるため、より異物の浸
入を抑制することができるという利点がある。
【0061】以上、本発明の種々の実施例について説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができるこ
とはいうまでもない。例えば、以上の制御処理はソフト
ウェアで実現する他、ハードウェア的に実現するものと
してもよい。実施例では、屋外設置型のATMへの適用
例を示したが、屋内で使用するATMに適用してもよ
い。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、入出金口全体を外側か
ら覆う外カバーを設けることにより、入出金口への水滴
等の浸入を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例としてのATM100の全体構成を示す
斜視図である。
【図2】外カバー110の構造を示す斜視図である。
【図3】外カバー110の側断面図である。
【図4】開閉扉113の構造を示す説明図である。
【図5】第1変形例としてのATM100Aを示す説明
図である。
【図6】第2変形例としてのATM100Bを示す説明
図である。
【図7】第2実施例としてのATMの概略構成を示す説
明図である。
【図8】開閉制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
100、100A、100B…ATM 101…筐体 101f…前面 102…カード・帳票取扱機構 103…通帳取扱機構 104…紙幣取扱機構 105…制御ユニット 106…表示パネル 107…操作ボタン 108、108A…入出金口 108s…シャッタ 110…外カバー 111…カバー本体 111a…開口部 112…ロックレバー 112p…回転軸 112s…留め金 113…開閉扉 113e…端部 113h…支持部 113p…回転軸 115、115a…ヒータ 116…ストッパ 120…外カバー 121…カバー本体 122…開閉扉 123…ヒンジ 124…回転軸 130…外カバー 131…開閉扉 132…カバー本体 133…回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 伸二 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立旭エレクトロニクス内 Fターム(参考) 3E040 AA01 BA07 CA06 FA04 FA05 FA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋外で紙幣の入出金を行う現金自動取引
    装置であって、 紙幣を入出金するための入出金口と、 該入出金口全体を装置外側から覆い、少なくとも一部が
    開閉可能に構成された外カバーと、 紙幣の取扱中に利用者が前記入出金口に手を挿入するこ
    とを防止するための防止機構とを備える現金自動取引装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の現金自動取引装置であっ
    て、 前記防止機構は、前記入出金口の開口部を覆う自動開閉
    式のシャッタである現金自動取引装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の現金自動取引装置であっ
    て、 閉状態にある前記外カバーの内側空間を、該外カバーの
    外側空間とは異なる環境条件に維持するための調整機構
    を備える現金自動取引装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の現金自動取引装置であっ
    て、 前記外カバーは、上辺を回転軸として該外カバー内側に
    回動する懸垂式の開閉扉を有する現金自動取引装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の現金自動取引装置であっ
    て、 前記外カバーは、水平または利用者側に傾斜して配置さ
    れた開閉扉を有し、該開閉扉は、利用者側から最遠方の
    辺を除くいずれかの辺を回転軸として、該外カバー外側
    に回動可能に軸支されている現金自動取引装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の現金自動取引装置であっ
    て、 前記外カバーは、該外カバーの最外殻に位置した状態で
    スライド可能なスライド式の開閉扉を有する現金自動取
    引装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009169484A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 現金自動取引装置
CN104167054A (zh) * 2014-06-20 2014-11-26 昆山古鳌电子机械有限公司 现金处理装置

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JP2009169484A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 現金自動取引装置
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