JP2003316607A - ストレージシステムの運用管理方式 - Google Patents

ストレージシステムの運用管理方式

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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の運用管理システムでは、運用管理対象で
ある機器に対する第一のインターフェースと、第一のイ
ンターフェースを用いて実現される運用管理アプリケー
ションが提供する第二のインターフェースの二つのイン
ターフェースが同時に規定されていなかったため、運用
管理アプリケーション間における相互接続性がなかっ
た。 【解決手段】管理装置は、記憶装置と接続装置と計算機
との特性情報を連携して管理機能を実現する制御部と、
管理装置と記憶装置と記憶装置と計算機との間で共通化
されたプロトコルに従って、記憶装置、記憶装置又は計
算機から特性情報を受信するインターフェースとを有す
る。また、複数の前記管理機能を実現した結果に基づい
て、統合管理する管理装置を有する。この統合管理装置
は、管理装置と統合管理装置との間で共通化されたプロ
トコルに従って、管理装置から管理機能を実現した結果
を受信するインターフェースを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理システム
における運用管理装置であって、特に記憶装置をファイ
バチャネルやイーサネット(イーサネットは富士ゼロッ
クス株式会社の登録商標です。以下同じ。)などのネッ
トワークを用いて構築した場合の運用監視システムおよ
び運用管理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来情報処理システムにおける計算機
(コンピュータ)と記憶装置は、ATAPI(ATA Pack
et Interface)やSCSI(Small Computer System In
terface)を用いて接続されていた。ATAPIではそ
の仕様のため、一本のケーブルに対してマスターデバイ
スとスレーブデバイスの二つのストレージしか接続でき
ず、また、接続距離も短いため、一般的にコンピュータ
内におけるストレージ(主にハードディスクやCD−R
OMドライブ)の接続に用いられてきた。SCSIには
幾つかの仕様があるが、8ビットのデータバス幅を用い
るSCSIでは、最大で8台のデバイスをディジーチェ
ーン(芋づる式)で接続できる。SCSIはコンピュー
タシステムにおいて、外部ストレージを接続するための
主要なインターフェースとして用いられてきた。しか
し、接続距離や、電気的な特性で決まる最大構成の制限
により、大規模なストレージシステムを構築することが
難しくなってきた。
【0003】そこで近年、ストレージの大規模化と情報
処理システムの複雑化に伴い、情報処理システムは、フ
ァイバチャネルやイーサネットなどのネットワークを用
いて構築されることが多くなってきた。特に、ファイバ
チャネルを用いて構築したストレージネットワークはS
AN(Storage Area Network)として広く知られてい
る。ファイバチャネルやイーサネットを用いたストレー
ジネットワークでは、ATAPIやSCSIを用いた場
合と比べて、スイッチやハブ、ルータといった機器を用
いてシステムを構築することができるため、より複雑で
広域に対応したシステムを構築することができる。
【0004】複雑化するストレージシステムを運用管理
するためには、記憶装置、接続装置、計算機を効率よく
連携させ監視および制御可能な運用管理システムおよび
運用管理方式が不可欠である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2に従来の運用管理
の形態を示す。記憶装置、接続装置、計算機は、それぞ
れ固有のインターフェース(図2の場合にはインターフ
ェースA,B,C)を有するため、連携制御手段は、記
憶装置、接続装置、計算機、それぞれのインターフェー
スと連携するための、それぞれに対するインターフェー
ス(図2の場合にはインターフェースA,B,C)を有
し、それぞれの連携制御手段(運用管理アプリケーショ
ン)はまた、それぞれ固有のインターフェース(図2の
場合にはインターフェースD,E,F)を有する。統合
制御手段(さらに上位の運用管理アプリケーション)
は、連携制御手段それぞれのインターフェースと連携す
るための、それぞれのインターフェース(図2の場合に
はインターフェースD,E,F)を有する必要がある。
また、連携制御手段が他の連携制御手段と連携するため
には、それぞれの連携制御手段が提供するインターフェ
ースを介して連携する必要がある。
【0006】このように、従来の運用管理システムで
は、運用管理対象である機器に対する第一のインターフ
ェースと、第一のインターフェースを用いて実現される
運用管理アプリケーションが提供する第二のインターフ
ェースの二つのインターフェース同時に規定されていな
かったため、運用管理アプリケーション間における相互
接続性がなかった。
【0007】本発明の目的は、第一のインターフェース
と第二のインターフェースを規定することで、運用管理
アプリケーションの高い相互接続性を実現することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
為に本発明の一実施形態は、計算機と、計算機に書込情
報又は読込情報を記憶保持する記憶装置と、計算機と記
憶装置とを接続する接続装置と、計算機と記憶装置と接
続装置とを管理する管理装置とを有する運用管理システ
ムである。ここで、管理装置は、記憶装置の特性情報
と、接続装置の特性情報と、計算機の特性情報とを連携
して管理機能を実現する制御部と、管理装置と記憶装置
と記憶装置と計算機との間で共通化されたプロトコルに
従って、記憶装置、記憶装置又は計算機から特性情報を
受信するインターフェースとを有する。
【0009】また、本発明の他の一実施形態では、上述
した運用管理システムは、さらに、複数の前記管理機能
を実現した結果に基づいて、統合管理する統合管理装置
を有し、統合管理装置は、管理装置と統合管理装置との
間で共通化されたプロトコルに従って、管理機能を実現
した結果を管理装置から受信するインターフェースを有
する。また、管理装置は、プロトコルに従って、前記管
理機能を実現した結果を前記統合管理装置に対して送信
するインターフェースとを有する。
【0010】本発明の他の一実施形態は、管理装置は、
記憶装置の特性情報と、接続装置の特性情報と、計算機
の特性情報とを連携して管理機能を実現する制御部と、
管理装置と記憶装置と記憶装置と計算機との間で共通化
されたプロトコルに従って、記憶装置、記憶装置又は計
算機から特性情報を受信するインターフェースとを有す
る。また、運用管理システムは、複数の前記管理機能を
実現した結果に基づいて、統合管理する管理装置を有
し、統合管理装置は、管理装置と前記統合管理装置との
間で共通化されたプロトコルに従って、前記管理装置か
ら前記管理機能を実現した結果を受信するインターフェ
ースを有する。さらに、管理装置は、プロトコルに従っ
て、管理機能を実現した結果を統合管理装置に対して送
信するインターフェースとを有する。
【0011】本発明の他の一実施形態は、管理装置は、
記憶装置の特性情報と、接続装置の特性情報と、計算機
の特性情報とを連携して管理機能を実現する制御部と、
複数の管理装置の間で共通化されたプロトコルに従っ
て、管理機能を実現した結果を複数の管理装置の間で送
受信するインターフェースとを有する。
【0012】本発明の他の一実施形態は、上述した運用
管理システムは、複数の前記管理機能を実現した結果に
基づいて統合管理する複数の統合管理装置を有する。こ
こで、統合管理装置は、複数の統合管理装置との間で共
通化されたプロトコルに従って、統合管理した結果を複
数の統合管理装置との間で送受信するインターフェース
を有する。また、管理装置は、プロトコルに従って、前
記管理機能を実現した結果を前記統合管理装置に対して
送信するインターフェースとを有する。
【0013】上述した一実施形態では、特性情報の表記
がCIM/XMLであり、制御部は、CIM Oper
ation over XML/HTTPで規定される
手順に従って管理機能を実現することがより好ましい。
【0014】また、上述した一実施形態では、 管理機
能を実現した結果の表記がXMLであり、統合管理装置
は、SOAPで規定される手順に従って統合管理するこ
とがより好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施形
態を説明する。
【0016】《第1の実施形態》図1に本発明の一実施
形態のアーキテクチャ図を示す。本発明の一実施形態に
おける運用管理システムは、記憶装置、接続装置、計算
機を監視および制御するための三つの手段、記憶装置監
視装置100と、接続装置監視装置200、計算機監視
装置300に、それぞれインターフェース11を持た
せ、第一の通信路10に接続している。前記記憶装置監
視装置100、前記接続装置監視装置200、前記計算
機接続監視装置300を用いて、連携された監視および
制御を実現する連携制御手段400には、インターフェ
ース11を持たせ、第一の通信路10に接続している。
連携制御手段400には、さらに、インターフェース2
1を持たせ、第二の通信路20に接続している。連携制
御手段400は、インターフェース21を介して第二の
通信路20に接続することで、他の連携制御手段400
との連携を実現する。さらに、複数の連携制御手段40
0を用いて、さらなる連携された監視および制御を実現
する統合制御手段500には、インターフェース21を
持たせ、第二の通信路20に接続している。
【0017】図1に示した本発明の一実施形態のアーキ
テクチャを具体的なコンピュータシステムにマッピング
させたコンピュータシステムの構築例を図3に示す。図
3のコンピュータシステムは、4台の記憶装置101〜
104と、2台の接続装置(FCスイッチ201とIP
スイッチ202)、4台の計算機301〜304で構成
している。FCスイッチ201には、記憶装置101と
102、計算機301と302をファイバチャネル20
8を用いて接続している。FCスイッチ201に接続さ
れる機器は、ファイバチャネルに接続するためのファイ
バチャネルポートを有する。IPスイッチ202には、
記憶装置103と104、計算機303と304とをイ
ーサネット209を用いて接続している。IPスイッチ
202に接続される機器は、イーサネットに接続するた
めのイーサネットポートを有する。
【0018】記憶装置103と104には、記憶装置監
視装置100を設けた。記憶装置101と102は、そ
れぞれ、その記憶装置に固有の記憶装置監視装置191
および192を持つ。記憶装置103と104には、監
視変換装置190を設け、この監視及び変換手段190
に記憶装置101と102のための記憶装置監視装置1
00を設けた。FCスイッチ201とIPスイッチ20
2には、それぞれ、接続装置監視装置200を設けた。
計算機301〜304には、それぞれ、計算機監視装置
300を設けた。図3では、接続装置監視装置200
と、計算機監視装置300を、それぞれの装置に設けた
形で記載したが、記憶装置101や102と同様に、監
視変換装置を設けて実現しても良い。また、一つの監視
変換装置が、記憶装置と接続装置、記憶装置と計算機、
接続装置と計算機、記憶装置と接続装置と計算機等、複
数の装置に対する監視変換装置を担っても本発明を実現
可能である。
【0019】それぞれの記憶装置監視装置100、接続
装置監視装置200、計算機監視装置300は、第一の
通信路12を用いて接続し、3台の管理装置401〜4
03に接続している。管理装置401〜403は、それ
ぞれ、連携制御手段400を設けている。図3では、3
台の管理装置に、それぞれ一つずつ、連携制御手段40
0を設けた形で記載したが、1台の管理装置に複数の連
携制御手段400を設けても本発明を実現可能である。
【0020】3つの連携制御手段は、第二の通信路22
を用いて接続し、管理装置501に接続している。管理
装置501には、統合制御手段500を設けている。
【0021】本発明の一実施形態では第一の通信路およ
び第二の通信路にはインターネットプロトコルによるイ
ーサネットの利用を想定している。
【0022】さらに、第一の通信路としては、CIM
Operation over HTTP/XMLを想
定している。よって、記憶装置監視装置100、接続手
段監視装置200、計算機監視装置300はCIMOM
(CIM Object Manager)を有し、CIM(Common Infor
mation Model)により規定されるデータ形式により表現
される装置情報および機能を有する。連携制御手段40
0は、記憶装置監視装置100、接続手段監視装置20
0、計算機監視装置300から、CIMによって規定さ
れる情報を取得したり、CIMによって規定される機能
(メソッド)を呼び出すことにより、監視および制御を
実現する。第二の通信路としては、SOAPを想定して
いる。SOAPはXML/HTTPを用いた機能呼び出
しを実現する。連携制御手段400間、および、連携制
御手段400と統合制御手段500間において、SOA
Pを用いることで、統一手順により、相互の機能を利用
することができる。
【0023】第一の通信路および第二の通信路に標準化
された技術(本実施例の場合にはCIM Operat
ion XML/HTTPやSOAP)を用いること
で、記憶装置監視装置100、接続手段監視装置20
0、計算機監視装置300、連携制御手段400、統合
制御手段500は、その組み合わせによらず、監視およ
び制御を実現することすることが容易になる。もちろ
ん、標準化されていない技術を用いることもできるが、
本発明の効果である相互接続性の実現が難しくなる。
【0024】記憶装置監視装置100について説明す
る。記憶装置監視装置100は、記憶装置そのものに設
けても良いし、監視変換装置190に設けて、記憶装置
と接続することで実現しても良い。記憶装置監視装置1
00には、記憶装置を監視及び制御するために必要とな
る情報および機能をCIMを用いて実装する。本実施例
では、図4に示すように、本実施例で必要となる最低限
の機能として、ボリューム作成機能110と、複製ボリ
ューム制御機能111を設けている。また、本実施例で
必要となる最低限の情報として、ボリューム構成情報1
12と、ボリュームおよびRAIDグループ性能情報1
13を設けている。記憶装置監視装置100は、前記機
能と情報をインターフェース11を介して連携制御手段
400に提供する。第一の通信路12に対応したインタ
ーフェース11を用いることで、連携制御手段400
は、装置に因らず共通の手順で監視および制御を行うこ
とができる。
【0025】ボリューム作成機能110は、記憶装置の
中に、連携制御手段400から指示された容量のボリュ
ームを作成する機能である。また、管理手段から複製ボ
リュームの作成を指示された場合には、正ボリュームと
副ボリュームのペアからなるボリュームを作成すること
ができる。ペアで構成された正ボリュームと副ボリュー
ムは、ペアが確立されてる場合には、副ボリュームは正
ボリュームの複製(レプリケーション)を常に保持す
る。
【0026】複製ボリューム制御機能111は、ボリュ
ーム作成機能で正ボリュームと副ボリュームのペアに対
して制御を行う機能で、正ボリュームと副ボリュームを
切り離すスプリット制御や、切り離した正ボリュームと
副ボリュームを、再度ペア状態(正ボリュームと副ボリ
ュームのデータが一致している状態)に戻すリシンク制
御がある。
【0027】ボリューム作成機能110と複製ボリュー
ム制御機能111とは、記憶装置監視装置100の制御
部120が記憶装置監視装置100の記憶部130に記
憶されたプログラムを実行することにより機能を実現す
ることができる。尚、このプログラムは、CD−ROM
等の記録媒体に記録され、磁気ディスク等に格納された
後、メモリにロードされて実行されるものとする。ま
た、プログラムを記録する媒体は、CD−ROM以外の
他の記憶媒体でも良い。さらに、プログラムは、当該記
憶媒体からコンピュータにインストールしても良いし、
ネットワークを通じて当該記憶媒体にアクセスしてプロ
グラムを使用するものとしてもよい。
【0028】記憶装置監視装置100が連携制御手段4
00に提供する情報としては、ボリューム構成情報11
2と、ボリュームおよびRAIDグループ性能情報11
3の二つの特性情報を設けた。
【0029】図5は、記憶装置監視装置100の記憶部
120に記憶されたボリューム構成情報112を概念的
に示した図である。ボリューム構成情報112は、ボリ
ュームと、RAIDグループと、ハードディスクドライブと
の対応関係を示す。図5に示すように、RAID技術を
用いた記憶装置では、計算機に提供するボリューム(図
5では161〜165までの五つのボリューム)が、ど
のRAIDグループ(図では151と152の二つのR
AIDグループ)に属し、それぞれのRAIDグループ
が何台のハードディスクを有しているか、および、どの
ようなRAIDのアルゴリズムによって管理されている
かはその記憶装置の設定による。ボリュームおよびRA
IDグループ性能情報113は、記憶装置における、各
ハードディスク単位、各RAIDグループ単位、各ボリ
ューム単位での性能(スループット、単位時間あたりの
リードライト回数、応答時間など)である。
【0030】接続装置監視手段200について説明す
る。接続装置監視手段200は、接続装置そのものに設
けても良いし、監視変換装置を設けて、接続装置と接続
することで実現しても良い。接続装置監視手段200に
は、接続装置を監視及び制御するために必要となる情報
及び機能をCIMを用いて実装する。本実施例では、図
7に示すように、本実施例で必要となる最低限の機能と
してアクセスセキュリティ設定機能210を設けてい
る。
【0031】アクセスセキュリティ設定機能210は、
接続装置監視手段200の制御部220が接続装置監視
手段200の記憶部230に記憶されたプログラムを実
行することにより機能を実現することができる。尚、こ
のプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録さ
れ、磁気ディスク等に格納された後、メモリにロードさ
れて実行されるものとする。また、プログラムを記録す
る媒体は、CD−ROM以外の他の記憶媒体でも良い。
さらに、プログラムは、当該記憶媒体からコンピュータ
にインストールしても良いし、ネットワークを通じて当
該記憶媒体にアクセスしてプログラムを使用するものと
してもよい。
【0032】また、本実施例で必要となる最低限の情報
として、機器接続情報211を設けている。接続装置監
視手段200は、前記機能と情報をインターフェース1
1を介して連携制御手段400に提供する。第一の通信
路10に対応したインターフェース11を用いること
で、連携制御手段400は、装置に因らず共通手順で監
視および制御を行うことができる。
【0033】アクセスセキュリティ設定機能211と
は、FCスイッチ201におけるゾーニング機能に相当
し、IPスイッチ202におけるVLAN(Virtual LA
N)機能に相当する。FCスイッチやIPスイッチに接
続される特定の機器間でのみ、接続関係を確立するため
の機能である。接続装置監視手段200が連携制御手段
400に提供する特性情報としては、機器接続情報21
1を設けた。図1に示した機器構成の場合、接続装置で
あるFCスイッチ201の機器接続情報、および、IP
スイッチ202の機器接続情報は、例えば、図8のよう
表現される。図8の場合、FCスイッチ201には、記
憶装置101と102、計算機301と302が接続さ
れており、記憶装置101と計算機301がZONE1
に属しており、記憶装置102と計算機302がZON
E2に属していることがわかる。ZONEが異なる計算
機から記憶装置を利用することはできない。同様に、I
Pスイッチ202には、記憶装置103と104、計算
機303と304が接続されていることがわかる。アク
セスセキュリティは設定されていないため、計算機30
3と304それぞれからは、記憶装置103と104の
両方を利用できることがわかる。
【0034】計算機監視手段300について説明する。
計算機監視手段300は、計算機そのものに設けても良
いし、監視変換装置を設けて、計算機と接続することで
実現しても良い。計算機監視手段300には、計算機を
監視及び制御するために必要となる情報及び機能をCI
Mを用いて実装する。本実施例では、計算機上にデータ
ベースアプリケーションとバックアップアプリケーショ
ンが実行されている状態を想定して説明を行う。よっ
て、本実施例では図9に示すように、本実施例で必要と
なる最低限の機能として、ボリュームマウント機能31
0と、論理ボリューム作成機能311と、データベース
静止化機能312と、バックアップ制御機能313を設
けている。
【0035】ボリュームマウント機能310と、論理ボ
リューム作成機能311と、データベース静止化機能3
12と、バックアップ制御機能313とは、計算機監視
手段300の制御部320が計算機監視手段300の記
憶部330に記憶されたプログラムを実行することによ
り機能を実現することができる。尚、このプログラム
は、CD−ROM等の記録媒体に記録され、磁気ディス
ク等に格納された後、メモリにロードされて実行される
ものとする。また、プログラムを記録する媒体は、CD
−ROM以外の他の記憶媒体でも良い。さらに、プログ
ラムは、当該記憶媒体からコンピュータにインストール
しても良いし、ネットワークを通じて当該記憶媒体にア
クセスしてプログラムを使用するものとしてもよい。
【0036】また、本実施例で必要となる最低限の情報
として、論理ボリューム構成情報315と、論理ボリュ
ーム空き容量情報316と、論理ボリューム性能情報3
17と、データベーステーブル位置情報318を設けて
いる。計算機監視手段300は、前記機能と情報をイン
ターフェース11を介して連携制御手段400に提供す
る。第一の通信路10に対応したインターフェース11
を用いることで、連携制御手段400は、装置に因らず
共通の手順で監視および制御を行うことができる。
【0037】ボリュームマウント機能311とは、計算
機から検出できる記憶装置のボリュームを、計算機上か
ら利用できるようにするための機能である。論理ボリュ
ーム作成機能312とは、ボリュームマウント機能31
1によって、計算機上から利用できるようになったボリ
ュームにおいて、複数のボリュームを組み合わせて一つ
の論理ボリュームを作成したり、一つのボリュームを分
割して複数のボリュームを作成したりする機能である。
計算機上のアプリケーションは、この論理ボリュームに
対してデータの読み書きを行うことで処理を行う。本実
施形態における図3に示すコンピュータシステムでは、
計算機301からは、記憶装置101が検出され、図5
に示す五つのボリューム161〜165をマウントし利
用することができる。本実施例では、計算機101から
は、この五つのボリュームを、図10に示すように組み
合わせたり、分割したりして、論理ボリュームとして利
用することができる。データベース静止化機能312と
は、データベースアプリケーションに対する制御機能
で、データベースをオンラインバックアップモードに切
り替えるための機能である。データベースをオンライン
バックアップモードに切り替えることで、データベース
をその時点で静止化して、データベース稼動中に、デー
タベースのバックアップを取ることができるようにな
る。バックアップ制御機能313は、バックアップアプ
リケーションに対する制御機能で、指定した論理ボリュ
ームをテープデバイス(図示せず)にバックアップを取
ることを指示する機能である。 計算機監視装置300
が連携制御手段400に提供する特性情報としては、論
理ボリューム構成情報315と、論理ボリューム空き容
量情報316と、論理ボリューム性能情報317と、デ
ータベーステーブル位置情報318の四つを設けた。論
理ボリューム構成情報315とは、図10に示した記憶
装置のボリュームと計算機が使用する論理ボリュームの
構成を示す情報である。図11に、論理ボリューム空き
容量情報316と、データベーステーブル位置情報31
8の本実施例の例を示す。論理ボリューム性能情報31
8は、計算機における、各論理ボリューム単位での性能
(スループット、単位時間あたりのリードライト回数、
応答時間など)である。
【0038】図12は、管理装置の構成図である。管理
装置401〜403は、記憶装置101、102、10
3、104と、計算機301、302、303、304
と、接続装置201、202との相互間又は統合管理装
置501、502、503との相互間で共通化されたプ
ロトコルに従って、管理に必要な情報を送受信可能とす
るインターフェース411と、インターフェース411
を介して受け取った各種情報と制御部430が実行する
プログラムやデータを保持する記憶部420と、ディス
プレイ490と、キーボード492と、マウス494を
接続するための入出力インターフェース450と、連携
制御手段400を実現する制御部430とを有する。ま
た、インターフェース411は、複数の管理装置40
1、402、403の相互間で共通化されたプロトコル
に従って、管理に必要な情報を送受信可能となるように
しても良い。
【0039】連携制御手段400は、制御部430が記
憶部420に記憶されたプログラムを実行することによ
り管理機能を実現することができる。尚、このプログラ
ムは、CD−ROM等の記録媒体に記録され、磁気ディ
スク等に格納された後、メモリにロードされて実行され
るものとする。また、プログラムを記録する媒体は、C
D−ROM以外の他の記憶媒体でも良い。さらに、プロ
グラムは、当該記憶媒体からコンピュータにインストー
ルしても良いし、ネットワークを通じて当該記憶媒体に
アクセスしてプログラムを使用するものとしてもよい。
【0040】連携制御手段400は、前記記憶装置監視
装置100、前記接続装置監視装置200、前記計算機
監視装置300を組み合わせ、連携した機能を実現する
ソフトウエアモジュールである。連携制御手段400
は、管理装置(401〜403)上で実行する。本実施
形態では、連携制御手段400の具体的な実施例とし
て、接続情報連携制御手段と、性能監視連携制御手段
と、ボリューム割当連携制御手段と、データベースバッ
クアップ連携制御手段の三つの連携制御手段を説明す
る。
【0041】接続情報連携制御手段は、インターフェー
ス11、第一の通信路を介して、記憶装置監視装置10
0、接続装置監視装置200、計算機監視装置300か
ら必要な情報を取得し、計算機上のデータベースアプリ
ケーションが利用するテーブルから記憶装置のRAID
グループまでのマッピングを作成する。図15に示すフ
ローチャートを用いてその処理を説明する。
【0042】まず、接続装置(本実施例の場合にはFC
スイッチ201とIPスイッチ202)の接続装置監視
装置200から機器接続情報212を取得する(150
1)。FCスイッチ201とIPスイッチ202が異な
るベンダの装置であったとしても、接続装置監視装置2
00が第一の通信路12のためのインターフェース11
を有しているので、装置の違いに因らず共通の手順で機
器接続情報212を取得することができる。次に接続情
報連携制御手段は、記憶装置監視装置100から、ボリ
ューム構成情報112を取得する(1503)。図3の
構成では、記憶装置103と104のボリューム構成情
報112は、それぞれの記憶装置が有する記憶装置監視
装置100から、記憶装置101と102のボリューム
構成情報は、監視変換装置190の有する記憶装置監視
装置100から取得する。次に接続情報連携制御手段
は、計算機監視装置300から、論理ボリューム構成情
報315を取得する(1505)。また、計算機監視装
置300から、データベーステーブル位置情報318も
取得する(1507)。接続情報連携手段は、機器接続
情報212と、ボリューム構成情報112と、論理ボリ
ューム構成情報315、データベーステーブル位置情報
318から、計算機上で稼動しているデータベースが利
用しているテーブルが、記憶装置のどのハードディスク
ドライブ150上に保持されているのかを知ることがで
きる。例えば、図6と図8と図11に示した情報を例に
説明すると、以下のようになる。計算機301と記憶装
置101は同一のZONE1に属している。「ACCO
UNT」テーブルは、論理ドライブ363のLBA(Lo
gical Block Address)100番〜500番に格納され
ており、論理ドライブ363は、記憶装置101のボリ
ューム163と164の二つから構成されている。ボリ
ューム163と164はペアボリュームであり、ボリュ
ーム163はRAIDグループ151に属しており、R
AIDグループ151は3台のハードディスクドライブ
で構成されるRAID5である。ボリューム164はR
AIDグループ152に属しており、RAIDグループ
152は3台のハードディスクドライブで構成されるR
AID5である。「TEMP」テーブルは、論理ドライ
ブ364のLBA0番〜200番に格納されており、論
理ドライブ364は、記憶装置101のボリューム16
2と165の二つから構成されている。ボリューム16
2と165は計算機301によって結合されたボリュー
ムであり、ボリューム163はRAIDグループ151
に属しており、RAIDグループ151は3台のハード
ディスクドライブで構成されるRAID5である。ボリ
ューム164はRAIDグループ152に属しており、
RAIDグループ152は3台のハードディスクドライ
ブで構成されるRAID5である。「ACCOUNT」
テーブルと「TEMP」テーブルは、計算機301上で
は異なる論理ボリューム363と364上に配置されて
いるが、記憶装置101内では、同じRAIDグループ
(151と152)を利用していることがわかる。
【0043】そして、接続情報連携制御手段は、上記の
手順により作成したマッピング情報(1509)を、第
二の通信路22とインターフェース21を介して他の連
携制御手段400や統合制御手段500に提供する(1
513)。
【0044】以上記載のように、接続情報連携制御手段
は、第一の通信路を介して記憶装置、接続装置、計算機
から上記手順(本実施例の場合にはCIM Operation over
HTTP/XML)によって情報を取得し、マッピング情報を
作成し、第二の通信路を介して(本実施例の場合にはSO
AP)マッピング情報を他の連携手段400や統合制御手
段500に提供することができる。このように第一の通
信路と第二の通信路を規定しておくことで、接続情報情
報連携制御手段は装置の違いによらず第一の通信路を介
して情報の取得ができるだけでなく、第二の通信路を介
して情報を提供するため、他の連携制御手段は、マッピ
ング情報を生成することなく、接続情報連携制御手段か
ら獲得し利用することができる。また、全て連携制御手
段は、接続情報連携制御手段が提供するマッピング情報
を利用するため、連携制御手段におけるマッピング情報
の一致を図ることができる。また、第一の通信路と第二
の通信路を規定しておくことで共通手順により監視制御
機能を実現することができるため、機能の異なるいくつ
かの接続情報連携手段を用意した場合にも容易に置換え
可能である。
【0045】性能監視連携制御手段は、性能のボトルネ
ックがコンピュータシステム内のどこにあるかを調査す
るための手段である。図16に示すフローチャートを用
いてその処理を説明する。
【0046】まず、性能監視連携制御手段は、インター
フェース21と第二の通信路20を介して、接続情報連
携制御手段からマッピング情報を獲得する(160
1)。書くとしたマッピング情報を元に、性能監視連携
制御手段は、図12に示すような構成図を管理装置に設
けたディスプレイ490に表示する(1603)。コン
ピュータシステムの運用管理を司る管理者がその表示手
段上で、「LOG」テーブルを選択(マウスなどの入力
手段によりクリックなどの指示)した場合(160
5)、性能監視連携制御手段は、「LOG」テーブルに
関連する、論理ボリューム361の性能情報を、インタ
ーフェース11と第一の通信路10を介して、計算機監
視装置300から取得し(1607)、ボリューム16
1とRAIDグループ151の性能情報を、インターフ
ェース11と第一の通信路10を介して、記憶装置監視
装置300から取得し(1609)、管理装置に設けた
表示手段に表示する(1611)。管理者は、管理装置
に設けた表示手段に表示される性能情報から、どの部位
で負荷が高いかを見極め、どのように対策すべきかを判
断することができる。
【0047】ボリューム割当連携制御手段は、ボリュー
ムを新規に作成するための機能を有する。図17に示す
フローチャートを用いてその処理を説明する。
【0048】管理者は、その管理装置に設けたディスプ
レイ490およびキーボード491或いはマウス492
を用いて、特定の計算機にボリュームを作成するよう指
示するように入力することができる。ボリューム割当連
携制御手段は、管理装置特定の計算機にボリュームを作
成するよう指示されると(1701)、まず、インター
フェース11と第一の通信路10を介して、接続装置監
視装置200から接続情報211を取得し(170
3)、ボリュームを割り当てるべき計算機から利用可能
な記憶装置を特定する(1705)。複数の記憶装置が
利用可能であったり、記憶装置内でも複数のRAIDグ
ループが利用可能な場合には、その候補を管理装置に設
けた表示手段に表示し(1707)、ディスプレイ49
0を用いて、管理者に選択してもらう(1709)。
【0049】次に、インターフェース11と第一の通信
路10を介して、記憶装置監視装置100のボリューム
作成機能110を呼び出し、ボリュームを作成する(1
711)。作成したボリュームを特定の計算機からしか
利用できないようにするために、必要であれば、インタ
ーフェース11と第一の通信路10を介して、接続装置
監視装置200のアクセスセキュリティ設定機能210
を呼び出し、アクセスセキュリティ(FCスイッチの場
合にはゾーニング、IPスイッチの場合射はVLAN)
を設定する(1713)。次に、インターフェース11
と第一の通信路10を介して、計算機監視装置300の
ボリュームマウント機能310を呼び出し、記憶装置に
作成したボリュームをマウントし(1715)、論理ボ
リューム作成機能311を呼び出し、マウントしたボリ
ュームを論理ボリュームとして使用できるようにする
(1717)。
【0050】論理ボリューム監視連携制御手段は、計算
機の論理ボリュームを監視し、容量が枯渇しそうな論理
ボリュームを検出する機能を有する。論理ボリューム監
視連携制御手段は、あらかじめ登録された連携制御手段
400に対して、容量が枯渇しそうな論理ボリューム
(具体的にはあらかじめ設定しておいた閾値を下回った
場合など)を見つけると、その旨をインターフェース2
1と第二の通信路22を介して通知する。この論理ボリ
ューム監視連携制御手段と、先に説明したボリューム割
当連携制御手段を連携させることで、容量が枯渇しそう
な論理ボリュームに対して、ボリュームを追加割当する
機能を実現できる。図18に示すフローチャートを用い
てその処理を説明する。
【0051】ボリューム割当連携制御手段は、あらかじ
めインターフェース21と第二の通信路22を介して、
論理ボリューム監視連携制御手段に対して、論理ボリュ
ームの空き容量の監視を登録しておく(1801)。こ
れにより、空き容量が枯渇しそうなボリュームが検出さ
れた場合には、論理ボリューム監視連携制御手段は、ボ
リューム割当連携制御手段に対して、その旨を通知す
る。論理ボリューム監視連携制御手段は、一定時間間隔
に、インターフェース11と第一の通信路12を介し
て、計算機監視装置300から、論理ボリューム空き容
量情報316を取得し、論理ボリュームの空き容量を監
視する(1803)。ボリュームの空き容量があらかじ
め設定しておいた閾値を下回った場合(1805)、ボ
リューム割当連携制御手段は、インターフェース21と
第一の通信路22を介して、ボリューム割当連携制御手
段に対して、その論理ボリュームの空き容量が枯渇しそ
うであることを通知する(1807)。ボリューム割当
連携制御手段は、論理ボリューム監視連携制御手段は、
前記通知を受け取ると、記憶装置監視装置100のボリ
ューム作成機能110を呼び出し、ボリュームを作成す
る(1809)。作成したボリュームを特定の計算機か
らしか利用できないようにするために、必要であれば、
インターフェース11と第一の通信路12を介して、接
続装置監視装置200のアクセスセキュリティ設定機能
210を呼び出し設定する(1811)。次に、インタ
ーフェース11と第一の通信路12を介して、計算機監
視装置300のボリュームマウント機能310を呼び出
し、記憶装置に作成したボリュームをマウントし(18
13)、論理ボリューム作成機能311を呼び出し、マ
ウントしたボリュームを空き容量の不足した論理ボリュ
ームに追加し(1815)、空き容量の枯渇を防止す
る。
【0052】以上記載のように、論理ボリューム監視連
携制御手段は、第一の通信路を介して論理ボリュームの
空き容量を監視し、第二の通信路を介して他の連携制御
手段に通知を行うことにより、上記例では、たとえば、
ボリューム割当連携制御手段は、第一の通信路を介して
空き容量を監視しなくとも、第二の通信路を介して論理
ボリューム監視連携制御手段と連携することで、空き容
量監視を実現することができる。第一の通信路と第二の
通信路を規定しておくことで共通手順により論理ボリュ
ーム監視連携制御手段を実現することができるため、機
能の異なる幾つかの論理ボリューム監視連携制御手段
や、ボリューム割当連携制御手段を用意した場合にも、
容易に置き換え可能である。
【0053】ボリューム割当連携制御手段と性能監視連
携制御手段の連携による統合制御手段について説明す
る。この二つの手段による監視の実行結果を連携させる
ことにより統合的に管理することによって、ボリューム
の作成先を選択する場合に関連する性能情報を合せて表
示することができるようになる。
【0054】図13は、統合管理装置の構成図である。
統合管理装置501は、管理装置401、402、40
3の相互間で共通化されたプロトコルに従って、管理に
必要な情報を送受信可能とするインターフェース511
と、インターフェース511を介して受け取った各種情
報と制御部530が実行するプログラムやデータを保持
する記憶部520と、ディスプレイ590と、キーボー
ド592と、マウス594を接続するための入出力イン
ターフェース450と、統合管理手段500を実現する
制御部530とを有する。また、インターフェース51
1は、統合管理装置が複数ある場合にあっては、統合管
理装置相互間で共通化されたプロトコルに従って、管理
に必要な情報を送受信可能としても良い。
【0055】統合管理手段500は、制御部530が記
憶部520に記憶されたプログラムを実行することによ
り統合管理機能を実現することができる。尚、このプロ
グラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録され、磁気
ディスク等に格納された後、メモリにロードされて実行
されるものとする。また、プログラムを記録する媒体
は、CD−ROM以外の他の記憶媒体でも良い。さら
に、プログラムは、当該記憶媒体からコンピュータにイ
ンストールしても良いし、ネットワークを通じて当該記
憶媒体にアクセスしてプログラムを使用するものとして
もよい。 管理者は、その管理装置に設けたディスプレ
イ490およびキーボード491或いはマウス492を
用いて、特定の計算機にボリュームを作成するよう指示
するように入力することができる。統合管理手段500
は、管理装置特定の計算機にボリュームを作成するよう
指示されると、インターフェース21と第二の通信路を
介して、ボリューム割当連携制御手段に対して、その計
算機に新規のボリュームを作成するように指示する。こ
こで、複数の記憶装置が利用可能であったり、記憶装置
内でも複数のRAIDグループが利用可能な場合には、
その候補の一覧を返却する。次に、統合管理手段500
は、インターフェース21と第二の通信路を介して、性
能監視連携制御手段から、新規ボリューム作成の候補と
してあがったRAIDグループの性能情報を表示する。
これにより、管理者は、これから作成しようとするボリ
ュームが、他のボリュームの影響をどの程度受けるのか
を判断することができる。
【0056】以上記載のように、統括制御手段は、第一
の通信路に因らず、第二の通信路によってのみ規定され
るソフトウエアモジュールとして実現することができ
る。
【0057】データベースバックアップ連携制御手段
は、データベース稼動中にデータベースのバックアップ
を実現する機能を提供する。
【0058】管理者は、その管理装置に設けたディスプ
レイ490およびキーボード491或いはマウス492
を用いて、データベーステーブルのバックアップ指示す
るように入力することができる。データベースバックア
ップ連携制御手段は、データベーステーブルのバックア
ップが指示された場合には、そのテーブルのバックアッ
プを行う。図19に示すフローチャートを用いてその処
理を説明する。
【0059】データベースバックアップ連携制御手段
は、インターフェース21と第二の通信路22を介し
て、接続情報連携制御手段からマッピング情報を獲得す
る(1901)。獲得したマッピング情報を元に、デー
タベースバックアップ連携制御手段は、図12に示すよ
うな構成図を管理手段に設けた表示手段に表示する(1
903)。例えば、コンピュータシステムの運用管理を
司る管理者がその表示手段上で、「ACCOUNT」テ
ーブルのバックアップを指示した場合(1905)、デ
ータベースバックアップ連携制御手段は、インターフェ
ース11と第一の通信路12を介して、計算機監視装置
300のデータベース静止化機能312に対して、デー
タベースアプリケーションをオンラインバックアップモ
ードに切り替えるように指示する(1907)。次にデ
ータベースバックアップ連携制御手段は、インターフェ
ース11と第一の通信路12を介して、記憶装置監視装
置100の複製ボリューム制御機能111に対して、ボ
リューム163と164のスプリットを指示する(19
09)。この二つの手順により、ボリューム164に
は、スプリットを指示した時点で静止化されたデータベ
ーステーブルが保持されている。次に、データベースバ
ックアップ連携制御手段は、インターフェース11と第
一の通信路12を介して、計算機監視装置300のデー
タベース静止化機能312に対して、データベースアプ
リケーションのオンラインバックアップモードを終了す
るように指示する(1911)。そして、データベース
バックアップ連携制御手段は、インターフェース11と
第一の通信路12を介して、計算機監視装置300のバ
ックアップ制御機能313に対して、ボリューム164
をテープデバイス(図示せず)にバックアップするよう
指示する。バックアップアプリケーションによるバック
アップ処理が終了すると、データベースバックアップ連
携制御手段は、インターフェース11と第一の通信路1
2を介して、記憶装置監視装置100の複製ボリューム
制御機能111に対して、ボリューム163と164の
リシンクを指示する(1915)。
【0060】以上記載のように、データベースバックア
ップ連携制御手段においても、第一の通信路と第二の通
信路を規定することで、第二の通信路を介して獲得した
マッピング情報に、管理者にデータベースのテーブル起
点としたバックアップの指示を行わせることができ、ま
たバックアップが指示されたテーブルに対するバックア
ップの操作を行わせることができ、さらに第一の通信路
と第二の通信路を規定しておくことでバックアップが指
示されたテーブルに対するバックアップの操作を共通手
順により実現することができるため、機能の異なるいく
つかのデータベースバックアップ連携手段を用意した場
合にも容易に置換え可能である。
【0061】統合制御手段の機能の一つとして、共通情
報保持手段(共通リポジトリ)590を設けても良い。
共通情報保持手段590とは、前記接続情報連携制御手
段が生成したマッピング情報や、性能監視連携手段が収
集した性能情報、ボリューム割当連携制御手段が収集し
た論理ボリュームの空き容量情報などを、一元的に管理
するための手段である。各連携制御手段400が、あら
かじめインターフェース21と第二の通信路20を介し
て、収集した情報を共通情報保持手段590に保持して
おくことで、統合制御手段500は、各連携制御手段4
00に問い合わせることなく、処理を行うことができ
る。尚、共通情報保持手段590は、制御部530が記
憶部520に記憶されたプログラムを実行することによ
り機能を実現することができる。尚、このプログラム
は、CD−ROM等の記録媒体に記録され、磁気ディス
ク等に格納された後、メモリにロードされて実行される
ものとする。また、プログラムを記録する媒体は、CD
−ROM以外の他の記憶媒体でも良い。さらに、プログ
ラムは、当該記憶媒体からコンピュータにインストール
しても良いし、ネットワークを通じて当該記憶媒体にア
クセスしてプログラムを使用するものとしてもよい。
【0062】
【発明の効果】本願発明の運用管理システムでは、運用
管理対象である機器に対する第一のインターフェース
と、第一のインターフェースを用いて実現される運用管
理アプリケーションが提供する第二のインターフェース
の二つのインターフェースが同時に規定することによ
り、運用管理アプリケーション間における相互接続性を
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である運用管理システム
のアーキテクチャ図である。
【図2】 従来技術による運用管理システムのアーキテ
クチャ図である。
【図3】 本発明の一実施形態であるコンピュータシス
テムを示す図である。
【図4】 記憶装置監視装置の構成を示す図である。
【図5】 記憶装置のおけるボリュームとRAIDグル
ープとハードディスクドライブの関係を示す図である。
【図6】 記憶装置監視装置のボリューム構成情報を示
す図である。
【図7】 接続装置監視装置の構成を示す図である。
【図8】 接続装置監視装置の機器接続情報を示す図で
ある。
【図9】 計算機装置監視装置の構成を示す図である。
【図10】 計算機装置監視装置のボリュームと論理ボ
リュームの関係を示す図である。
【図11】 計算機装置監視装置の論理ボリューム構成
情報と論理ボリューム空き容量情報とデータベーステー
ブル位置情報を示す図である。
【図12】 管理装置の構成図である。
【図13】 統合管理装置の構成図である。
【図14】 接続情報連携制御手段のおけるマッピング
情報を示す図である。
【図15】 接続情報連携制御手段の動作を示すフロー
チャートである。
【図16】 性能監視連携制御手段の動作を示すフロー
チャートである。
【図17】 ボリューム割当連携制御手段の動作を示す
フローチャートである。
【図18】 ボリューム割当連携制御手段と論理ボリュ
ーム監視連携制御手段の連携動作における動作を示すフ
ローチャートである。
【図19】 データベースバックアップ連携制御手段の
動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…第一の通信路,11…インターフェース,20…
第二の通信路,21…インターフェース,100…記憶
装置監視装置,101〜104…記憶装置,110…ボ
リューム作成機能,111…複製ボリューム制御機能,
112…ボリューム構成情報,113…ボリューム及び
RAIDグループ性能情報,150…ハードディスク,
151〜152…RAIDグループ,161〜165…
ボリューム,190…監視変換装置,200…接続装置
監視装置,201…接続装置(FCスイッチ),202
…接続装置(IPスイッチ),208…ファイバチャネ
ル,209…イーサネット,210…アクセスセキュリ
ティ設定機能,211…機器接続情報,300…計算機
監視装置,301〜304…計算機,310…ボリュー
ムマウント機能,311…論理ボリューム作成機能,3
12…データベース静止化機能,313…バックアップ
制御機能,315…論理ボリューム構成情報,316…
論理ボリューム空き容量情報,317…論理ボリューム
性能情報,318…データベーステーブル位置情報,3
61〜364…論理ボリューム,400…連携制御手
段,401〜403…管理装置,500…統括制御手
段,501…統合管理装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計算機と、前記計算機に書込情報又は読込
    情報を記憶保持する記憶装置と、前記計算機と前記記憶
    装置とを接続する接続装置と、前記計算機と前記記憶装
    置と前記接続装置とを管理する管理装置とを有する運用
    管理システムにおいて、 前記管理装置は、 前記記憶装置の特性情報と、前記接続装置の特性情報
    と、前記計算機の特性情報とを連携して管理機能を実現
    する制御部と、 前記管理装置と前記記憶装置と前記記憶装置と前記計算
    機との間で共通化されたプロトコルに従って、前記記憶
    装置、前記記憶装置又は前記計算機から前記特性情報を
    受信するインターフェースとを有する運用管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】計算機と、前記計算機に書込情報又は読込
    情報を記憶保持する記憶装置と、前記計算機と前記記憶
    装置とを接続する接続装置と、前記計算機と前記記憶装
    置と前記接続装置とを管理する管理装置とを有する運用
    管理システムにおいて、 前記管理装置は、 前記記憶装置の特性情報と、前記接続装置の特性情報
    と、前記計算機の特性情報とを連携して管理機能を実現
    する制御部を有し、 前記運用管理システムは、 さらに、複数の前記管理機能を実現した結果に基づい
    て、統合管理する統合管理装置を有し、 前記統合管理装置は、 前記管理装置と前記統合管理装置との間で共通化された
    プロトコルに従って、前記管理機能を実現した結果を前
    記管理装置から受信するインターフェースを有し、 前記管理装置は、 前記プロトコルに従って、前記管理機能を実現した結果
    を前記統合管理装置に対して送信するインターフェース
    とを有する運用管理システム。
  3. 【請求項3】計算機と、前記計算機に書込情報又は読込
    情報を記憶保持する記憶装置と、前記計算機と前記記憶
    装置とを接続する接続装置と、前記計算機と前記記憶装
    置と前記接続装置とを管理する管理装置とを有する運用
    管理システムにおいて、 前記管理装置は、 前記記憶装置の特性情報と、前記接続装置の特性情報
    と、前記計算機の特性情報とを連携して管理機能を実現
    する制御部と、 前記管理装置と前記記憶装置と前記記憶装置と前記計算
    機との間で共通化されたプロトコルに従って、前記記憶
    装置、前記記憶装置又は前記計算機から前記特性情報を
    受信するインターフェースとを有し、 前記運用管理システムは、複数の前記管理機能を実現し
    た結果に基づいて、統合管理する管理装置を有し、 前記統合管理装置は、 前記管理装置と前記統合管理装置との間で共通化された
    プロトコルに従って、前記管理装置から前記管理機能を
    実現した結果を受信するインターフェースを有し、 前記管理装置は、 前記プロトコルに従って、前記管理機能を実現した結果
    を前記統合管理装置に対して送信するインターフェース
    とを有する運用管理システム。
  4. 【請求項4】計算機と、前記計算機に書込情報又は読込
    情報を記憶保持する記憶装置と、前記計算機と前記記憶
    装置とを接続する接続装置と、前記計算機と前記記憶装
    置と前記接続装置とを管理する複数の管理装置とを有す
    る運用管理システムにおいて、 前記管理装置は、 前記記憶装置の特性情報と、前記接続装置の特性情報
    と、前記計算機の特性情報とを連携して管理機能を実現
    する制御部と、 前記複数の管理装置の間で共通化されたプロトコルに従
    って、前記管理機能を実現した結果を前記複数の管理装
    置の間で送受信するインターフェースとを有する運用管
    理システム。
  5. 【請求項5】計算機と、前記計算機に書込情報又は読込
    情報を記憶保持する記憶装置と、前記計算機と前記記憶
    装置とを接続する接続装置と、前記計算機と前記記憶装
    置と前記接続装置とを管理する管理装置とを有する運用
    管理システムにおいて、 前記管理装置は、 前記記憶装置の特性情報と、前記接続装置の特性情報
    と、前記計算機の特性情報とを連携して管理機能を実現
    する制御部を有し、 前記運用管理システムは、複数の前記管理機能を実現し
    た結果に基づいて統合管理する複数の統合管理装置を有
    し、 前記統合管理装置は、 前記複数の統合管理装置との間で共通化されたプロトコ
    ルに従って、前記統合管理した結果を前記複数の統合管
    理装置との間で送受信するインターフェースを有し、 前記管理装置は、 前記プロトコルに従って、前記管理機能を実現した結果
    を前記統合管理装置に対して送信するインターフェース
    とを有する運用管理システム。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5に記載の運用管理システム
    であって、 前記特性情報の表記がCIM/XMLであり、 前記制御部は、CIM Operation over
    XML/HTTPで規定される手順に従って管理機能
    を実現することを特徴とする運用管理システム。
  7. 【請求項7】請求項1乃至5に記載の運用管理システム
    であって、 前記管理機能を実現した結果の表記がXMLであり、 前記統合管理装置は、SOAPで規定される手順に従っ
    て統合管理することを特徴とする運用管理システム。
  8. 【請求項8】計算機と、前記計算機に書込情報又は読込
    情報を記憶保持する記憶装置と、前記計算機と前記記憶
    装置とを接続する接続装置と、前記計算機と前記記憶装
    置と前記接続装置とを管理する複数の管理装置におい
    て、 前記記憶装置の特性情報と、前記接続装置の特性情報
    と、前記計算機の特性情報とを連携して管理機能を実現
    する制御部と、 前記複数の管理装置の間で共通化されたプロトコルに従
    って、前記管理機能を実現した結果を前記複数の管理装
    置の間で送受信するインターフェースとを有する管理装
    置。
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