JP2003315810A - 液晶表示パネル - Google Patents
液晶表示パネルInfo
- Publication number
- JP2003315810A JP2003315810A JP2003037747A JP2003037747A JP2003315810A JP 2003315810 A JP2003315810 A JP 2003315810A JP 2003037747 A JP2003037747 A JP 2003037747A JP 2003037747 A JP2003037747 A JP 2003037747A JP 2003315810 A JP2003315810 A JP 2003315810A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- flow control
- display panel
- substrates
- crystal display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 液晶滴下注入法によって作製される液晶表示
パネルの表示不良を抑制する。 【解決手段】 表示領域2中の液晶滴下位置近傍に液晶
の流動を制御する流動制御壁3を形成、或いはシール材
7と表示領域2の間に枠状の流動制御壁3を形成した基
板1を用いて、表示領域2中に液晶5を滴下後、真空中
で貼り合わせ,貼り合わせ後大気中に取り出すことによ
って二枚の基板の加圧と液晶の拡散を行う。液晶流動制
御壁3により液晶の流動をコントロールして、未硬化の
シール材7と液晶5の接触による液晶汚染を抑制し、表
示不良を抑える。
パネルの表示不良を抑制する。 【解決手段】 表示領域2中の液晶滴下位置近傍に液晶
の流動を制御する流動制御壁3を形成、或いはシール材
7と表示領域2の間に枠状の流動制御壁3を形成した基
板1を用いて、表示領域2中に液晶5を滴下後、真空中
で貼り合わせ,貼り合わせ後大気中に取り出すことによ
って二枚の基板の加圧と液晶の拡散を行う。液晶流動制
御壁3により液晶の流動をコントロールして、未硬化の
シール材7と液晶5の接触による液晶汚染を抑制し、表
示不良を抑える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶滴下注入方式
を用いて製造される液晶表示パネルに関する。
を用いて製造される液晶表示パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】薄型、軽量かつ低消費電力の表示装置と
して液晶表示装置が広く普及している。液晶表示装置
は、液晶表示パネルと称する平板のデバイスに駆動回路
等を組み込んで構成される。図1は一枚の液晶表示パネ
ルの概略構造を説明するための断面模式図である。液晶
表示パネル9は、図1に示すように薄膜トランジスタ
(Thin Film Transistor:TF
T、以下、単にTFTと称する)を形成した一方の基板
(以下、TFT基板とも称する)1aと、通常は赤
(R)、緑(G)、青(B)の3色のカラーフィルタ
(Color Filter:CF)を形成した他方の
基板(カラーフィルタ基板、以下、CF基板とも称す
る)1bからなる一対の基板の重ね合わせ間隔に液晶5
を挟み込んだ構造となっている。また、一対の基板1a
と1bの間には両基板の間隔を規制するスペーサ4が配
置される。一対の基板1aと1bの端部周辺のシール部
にはシール材7が充填されて貼り合わされている。この
ような液晶表示パネル9の製造方法としては,大きくは
真空注入方式と滴下注入方式の2つの方式が提案されて
いる。
して液晶表示装置が広く普及している。液晶表示装置
は、液晶表示パネルと称する平板のデバイスに駆動回路
等を組み込んで構成される。図1は一枚の液晶表示パネ
ルの概略構造を説明するための断面模式図である。液晶
表示パネル9は、図1に示すように薄膜トランジスタ
(Thin Film Transistor:TF
T、以下、単にTFTと称する)を形成した一方の基板
(以下、TFT基板とも称する)1aと、通常は赤
(R)、緑(G)、青(B)の3色のカラーフィルタ
(Color Filter:CF)を形成した他方の
基板(カラーフィルタ基板、以下、CF基板とも称す
る)1bからなる一対の基板の重ね合わせ間隔に液晶5
を挟み込んだ構造となっている。また、一対の基板1a
と1bの間には両基板の間隔を規制するスペーサ4が配
置される。一対の基板1aと1bの端部周辺のシール部
にはシール材7が充填されて貼り合わされている。この
ような液晶表示パネル9の製造方法としては,大きくは
真空注入方式と滴下注入方式の2つの方式が提案されて
いる。
【0003】真空注入方式は、TFT基板1aとCF基
板1bを重ねて貼り合わせ、組立を行った後に、該TF
T基板1aとCF基板1bの間隙に液晶5を注入する方
式である。これに対し滴下注入方式は、TFT基板又は
CF基板のどちらか一方に先ず液晶5を規定量滴下し、
その後もう一方の基板を重ね合わせ,液晶表示パネル9
の組立と液晶5の注入を同時に行う方法である。
板1bを重ねて貼り合わせ、組立を行った後に、該TF
T基板1aとCF基板1bの間隙に液晶5を注入する方
式である。これに対し滴下注入方式は、TFT基板又は
CF基板のどちらか一方に先ず液晶5を規定量滴下し、
その後もう一方の基板を重ね合わせ,液晶表示パネル9
の組立と液晶5の注入を同時に行う方法である。
【0004】通常、液晶表示パネル9を構成するTFT
基板1aとCF基板1bの間隔は3〜5μmと非常に狭
い。そのため、真空注入方式にてこの3〜5μmの間隔
の空間に液晶5を完全に充満させるためには、先ず真空
チャンバなどを用いて液晶表示パネルの空間の真空引き
作業を行い、その後液晶表示パネルの液晶注入口に液晶
を接触させ、毛細管現象と液晶表示パネル内外の圧力差
を用いて液晶の注入を行っている。しかしこの方式の場
合、3〜5μmの空間の真空引きと液晶の注入作業に
は、非常に長い時間が必要である。特に、今後液晶表示
パネルの大型化、狭ギャップ化が進むに伴い液晶の注入
時間はますます増大する事が予想される。また、液晶注
入終了後に注入口を塞ぐ工程も必要であるため、液晶注
入工程は製造コスト上昇の要因となっている。
基板1aとCF基板1bの間隔は3〜5μmと非常に狭
い。そのため、真空注入方式にてこの3〜5μmの間隔
の空間に液晶5を完全に充満させるためには、先ず真空
チャンバなどを用いて液晶表示パネルの空間の真空引き
作業を行い、その後液晶表示パネルの液晶注入口に液晶
を接触させ、毛細管現象と液晶表示パネル内外の圧力差
を用いて液晶の注入を行っている。しかしこの方式の場
合、3〜5μmの空間の真空引きと液晶の注入作業に
は、非常に長い時間が必要である。特に、今後液晶表示
パネルの大型化、狭ギャップ化が進むに伴い液晶の注入
時間はますます増大する事が予想される。また、液晶注
入終了後に注入口を塞ぐ工程も必要であるため、液晶注
入工程は製造コスト上昇の要因となっている。
【0005】これに対し滴下注入方式は、液晶表示パネ
ルの組立と液晶の注入を同時に行う方法であるため、液
晶表示パネル9を構成するTFT基板1aとCF基板1
bの間の3〜5μmの空間を減圧雰囲気とするための真
空引き作業の必要が無い。また液晶注入口を封止する作
業が無くなる。さらに液晶の充填時間も速い。よって、
滴下注入方式の場合、真空注入方式と比べて液晶を液晶
表示パネル内に充填するのに要する時間を大幅に短縮す
ることが可能である。
ルの組立と液晶の注入を同時に行う方法であるため、液
晶表示パネル9を構成するTFT基板1aとCF基板1
bの間の3〜5μmの空間を減圧雰囲気とするための真
空引き作業の必要が無い。また液晶注入口を封止する作
業が無くなる。さらに液晶の充填時間も速い。よって、
滴下注入方式の場合、真空注入方式と比べて液晶を液晶
表示パネル内に充填するのに要する時間を大幅に短縮す
ることが可能である。
【0006】以下に真空注入方式と滴下注入方式の製造
方法を説明する。 A.真空注入方式の製造方法 (1)始めに二枚の基板のいずれか一方に、液晶表示領
域を囲み且つ一部に液晶を注入するための開口部(液晶
注入口)を設けるようにシール材を塗布する。 (2)2枚の基板の間隔を3〜5μmに保つためのスペ
ーサの散布を行う。予め二枚の基板の一方或いは両方に
スペーサを作り込んだ基板を用いる場合は、スペーサの
散布を行う必要は無い。 (3)二枚の基板の位置合わせを行った後、貼り合わせ
る。 (4)シール材の種類に応じて、紫外線照射や加熱処理
を行って該シール材を硬化させる。 上記の作業により二枚の基板の間に所定の空間(間隙)
を有した液晶の入っていない空の液晶表示パネルが完成
する。 (5)大板の基板1枚を用いて液晶表示パネルを多面取
りする場合は、各パネルサイズ毎に切断を行う。 (6)貼り合わせを行った二枚の基板の間に液晶を注入
するため、真空チャンバー内に該液晶表示パネルをセッ
トする。その後、真空チャンバー内を減圧雰囲気にする
ことにより、該液晶表示パネル内部空間の真空引きを行
う。 (7)液晶表示パネルの液晶注入口に液晶を接触させ、
真空チャンバー内の圧力を大気圧または大気圧以上に増
圧する。これにより、毛細管現象と液晶表示パネル内外
の圧力差を用いて液晶の注入が行われる。 (8)液晶注入口に付着した液晶の拭き取り作業を行っ
た後に、紫外線硬化型の接着材などを用いて液晶注入口
の封止を行う。
方法を説明する。 A.真空注入方式の製造方法 (1)始めに二枚の基板のいずれか一方に、液晶表示領
域を囲み且つ一部に液晶を注入するための開口部(液晶
注入口)を設けるようにシール材を塗布する。 (2)2枚の基板の間隔を3〜5μmに保つためのスペ
ーサの散布を行う。予め二枚の基板の一方或いは両方に
スペーサを作り込んだ基板を用いる場合は、スペーサの
散布を行う必要は無い。 (3)二枚の基板の位置合わせを行った後、貼り合わせ
る。 (4)シール材の種類に応じて、紫外線照射や加熱処理
を行って該シール材を硬化させる。 上記の作業により二枚の基板の間に所定の空間(間隙)
を有した液晶の入っていない空の液晶表示パネルが完成
する。 (5)大板の基板1枚を用いて液晶表示パネルを多面取
りする場合は、各パネルサイズ毎に切断を行う。 (6)貼り合わせを行った二枚の基板の間に液晶を注入
するため、真空チャンバー内に該液晶表示パネルをセッ
トする。その後、真空チャンバー内を減圧雰囲気にする
ことにより、該液晶表示パネル内部空間の真空引きを行
う。 (7)液晶表示パネルの液晶注入口に液晶を接触させ、
真空チャンバー内の圧力を大気圧または大気圧以上に増
圧する。これにより、毛細管現象と液晶表示パネル内外
の圧力差を用いて液晶の注入が行われる。 (8)液晶注入口に付着した液晶の拭き取り作業を行っ
た後に、紫外線硬化型の接着材などを用いて液晶注入口
の封止を行う。
【0007】次に、液晶滴下注入方式を図2を参照して
説明する。図2は液晶滴下注入方式による液晶表示パネ
ルの製造方法を説明する概念図である。なお、図2では
大形基板から図1に示した液晶表示パネル9を4枚取り
する場合を示す。 B.滴下注入方式の製造方法 (1)二枚の基板1a,1bの間隔を3〜5μmに保つ
ためのスペーサ4(図1参照)の散布を行う。なお、予
め基板の一方、或いは両方にスペーサを作り込んである
場合は、スペーサの散布を行う必要は無い。 (2)二枚の基板のいずれか一方の基板(図2では基板
1b)の表示領域2を囲むようにディスペンサで枠状に
シール材7を塗布する(図2の(a))。なお、シール
材7の外側には4枚の液晶表示パネルを取る二枚の大形
基板を製造中固定するシール材70をシール材7の塗布
前または塗布後に同様のディスペンサで塗布する。 (3)該シール材7の内側となる位置に液晶5を所定量
滴下する(図2の(b))。 (4)二枚の基板1a,1bの位置合わせ後、減圧雰囲
気中にて貼り合わせを行う(図2の(c))。 (5)貼り合わせが終了した基板を大気圧雰囲気中に取
り出し、シール材7を硬化させるため、該シール材7の
硬化条件に合わせて紫外線ランプ18を用いて紫外光を
照射、或いは基板1を加熱するなどの処理を行う(図2
の(d))。 (6)大板基板1を用いて複数枚の液晶表示パネル9を
一括して作製した場合は、パネルサイズ毎に切断を行う
(図2の(e))。以上の工程により、液晶表示パネル
9が完成される。
説明する。図2は液晶滴下注入方式による液晶表示パネ
ルの製造方法を説明する概念図である。なお、図2では
大形基板から図1に示した液晶表示パネル9を4枚取り
する場合を示す。 B.滴下注入方式の製造方法 (1)二枚の基板1a,1bの間隔を3〜5μmに保つ
ためのスペーサ4(図1参照)の散布を行う。なお、予
め基板の一方、或いは両方にスペーサを作り込んである
場合は、スペーサの散布を行う必要は無い。 (2)二枚の基板のいずれか一方の基板(図2では基板
1b)の表示領域2を囲むようにディスペンサで枠状に
シール材7を塗布する(図2の(a))。なお、シール
材7の外側には4枚の液晶表示パネルを取る二枚の大形
基板を製造中固定するシール材70をシール材7の塗布
前または塗布後に同様のディスペンサで塗布する。 (3)該シール材7の内側となる位置に液晶5を所定量
滴下する(図2の(b))。 (4)二枚の基板1a,1bの位置合わせ後、減圧雰囲
気中にて貼り合わせを行う(図2の(c))。 (5)貼り合わせが終了した基板を大気圧雰囲気中に取
り出し、シール材7を硬化させるため、該シール材7の
硬化条件に合わせて紫外線ランプ18を用いて紫外光を
照射、或いは基板1を加熱するなどの処理を行う(図2
の(d))。 (6)大板基板1を用いて複数枚の液晶表示パネル9を
一括して作製した場合は、パネルサイズ毎に切断を行う
(図2の(e))。以上の工程により、液晶表示パネル
9が完成される。
【0008】上記の滴下注入方式は、例えば特開昭62
−89025号公報にて提案されている。この滴下注入
方式の場合、貼り合わせた一対の基板間の3〜5μmの
空間の真空引き作業の必要が無い。また、液晶注入口の
封止作業の必要もない。さらに、液晶の充填時間も速い
ため真空注入方式と比べて液晶を液晶表示パネル内に充
填するのに要する時間も大幅に短縮することが可能であ
る。
−89025号公報にて提案されている。この滴下注入
方式の場合、貼り合わせた一対の基板間の3〜5μmの
空間の真空引き作業の必要が無い。また、液晶注入口の
封止作業の必要もない。さらに、液晶の充填時間も速い
ため真空注入方式と比べて液晶を液晶表示パネル内に充
填するのに要する時間も大幅に短縮することが可能であ
る。
【0009】しかし、滴下注入方式は未硬化状態のシー
ル材に液晶が接触するため、該シール材の形状や該シー
ル材と一対の基板との接着強度が低下するという問題が
発生する。また、未硬化シール材と液晶の接触により液
晶が汚染され、その結果、表示不良が発生するという問
題が発生する恐れがある。
ル材に液晶が接触するため、該シール材の形状や該シー
ル材と一対の基板との接着強度が低下するという問題が
発生する。また、未硬化シール材と液晶の接触により液
晶が汚染され、その結果、表示不良が発生するという問
題が発生する恐れがある。
【0010】この未硬化シール材と液晶が接触するのを
防止する方法としては、液晶汚染の発生の無いシール材
を使用すれば良い。また、製品構造および製造プロセス
面での対策として、液晶とシール材の間に枠状の隔壁を
設けて、未硬化状態のシール材と液晶が接触するのを防
ぐ方式が、特許文献1、特許文献2、特許文献3に提案
されている。
防止する方法としては、液晶汚染の発生の無いシール材
を使用すれば良い。また、製品構造および製造プロセス
面での対策として、液晶とシール材の間に枠状の隔壁を
設けて、未硬化状態のシール材と液晶が接触するのを防
ぐ方式が、特許文献1、特許文献2、特許文献3に提案
されている。
【0011】
【特許文献1】特開昭63−98630号公報
【特許文献2】特開平6−194615号公報
【特許文献3】特開平11−38424号公報
【特許文献4】特開昭62−89025号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図3と図4及び図5は
液晶滴下注入方式における液晶の流動状態を説明する概
念図である。図3において、(a)(b)(c)(d)
の上側は平面図を、下側は(a)(b)(c)(d)の
各平面図の矢印A−Aに沿った断面図を示す。また、図
4において、(a)(b)の右側は平面図を、左側は平
面図(a)(b)の矢印A−Aに沿った断面の一部を示
す。同様に、図5において、右側は平面を、左側は平面
図の矢印A−Aに沿った断面の一部を示す。上記滴下注
入方式及びその関連特許である特許文献4に開示された
方法にて液晶表示パネルの作製を行った場合、液晶の滴
下後に基板の重ね合わせとギャップ出し作業を行う場合
に基板上に滴下した液晶5は図3の(a)→(b)→
(c)→(d)に示すように滴下した位置を中心に同心
円上に広がる。それと同時に二枚の基板1a,1bの間
隔もスペーサ4によって規定される所定の間隔まで狭ま
っていく。
液晶滴下注入方式における液晶の流動状態を説明する概
念図である。図3において、(a)(b)(c)(d)
の上側は平面図を、下側は(a)(b)(c)(d)の
各平面図の矢印A−Aに沿った断面図を示す。また、図
4において、(a)(b)の右側は平面図を、左側は平
面図(a)(b)の矢印A−Aに沿った断面の一部を示
す。同様に、図5において、右側は平面を、左側は平面
図の矢印A−Aに沿った断面の一部を示す。上記滴下注
入方式及びその関連特許である特許文献4に開示された
方法にて液晶表示パネルの作製を行った場合、液晶の滴
下後に基板の重ね合わせとギャップ出し作業を行う場合
に基板上に滴下した液晶5は図3の(a)→(b)→
(c)→(d)に示すように滴下した位置を中心に同心
円上に広がる。それと同時に二枚の基板1a,1bの間
隔もスペーサ4によって規定される所定の間隔まで狭ま
っていく。
【0013】このように、液晶5は滴下した位置(図中
に丸点線で示す)を中心に同心円上に広がるため、図4
の(a)に示したように、まだ完全に液晶5が充填され
ず、二枚の基板1a,1bの間隔が所定の間隔になって
いない段階で液晶5とシール材7が接触してしまう部分
12が発生してしまう。液晶5が液晶表示パネル9全面
に充填されると、最終的には図4の(b)に示すように
二枚の基板1a,1bの間隔もさらに狭まり、シール材
7の幅もさらに広くなる。この場合、液晶5と基板1
a,1bが接触した部分にシール材7が乗り上げること
になり(図4のbの符号11部分)、この部分のシール
材7と該基板1a,1bとの接着強度が低下するという
問題が発生する。
に丸点線で示す)を中心に同心円上に広がるため、図4
の(a)に示したように、まだ完全に液晶5が充填され
ず、二枚の基板1a,1bの間隔が所定の間隔になって
いない段階で液晶5とシール材7が接触してしまう部分
12が発生してしまう。液晶5が液晶表示パネル9全面
に充填されると、最終的には図4の(b)に示すように
二枚の基板1a,1bの間隔もさらに狭まり、シール材
7の幅もさらに広くなる。この場合、液晶5と基板1
a,1bが接触した部分にシール材7が乗り上げること
になり(図4のbの符号11部分)、この部分のシール
材7と該基板1a,1bとの接着強度が低下するという
問題が発生する。
【0014】また、シール材7による液晶汚染を防止す
るための方法として、上述した特許文献1、特許文献3
に開示された方法はいずれもシール部の内側でかつ液晶
表示領域外に枠状に隔壁8を配置し、未硬化のシール材
と液晶を分離、あるいは液晶がシール材と接触する前に
シール材を硬化させてしまうことにより、該シール材に
よる液晶の汚染を防止する方法である。しかしながら、
滴下注入方式にて液晶表示パネルを作製しようとした場
合、基板1a上に滴下した液晶は液晶表示パネル全面に
広がったとき二枚の基板の間隔がスペーサによって規定
される所定の間隔になるよう、すなわち隔壁8と同じ高
さになるよう計量滴下されているため、二枚の基板1
a,1bの重ね合わせ前および重ね合わせ直後は、図5
に示すように液晶5の高さの方が隔壁8よりも高く(h
<H)基板1bと隔壁8は密着していない。従って、該
隔壁8と対向基板1bとの空間から液晶5が溢れ未硬化
のシール材7と液晶5が接触部分12で示したように接
触してしまう。これにより液晶汚染による表示不良が発
生する恐れがある。
るための方法として、上述した特許文献1、特許文献3
に開示された方法はいずれもシール部の内側でかつ液晶
表示領域外に枠状に隔壁8を配置し、未硬化のシール材
と液晶を分離、あるいは液晶がシール材と接触する前に
シール材を硬化させてしまうことにより、該シール材に
よる液晶の汚染を防止する方法である。しかしながら、
滴下注入方式にて液晶表示パネルを作製しようとした場
合、基板1a上に滴下した液晶は液晶表示パネル全面に
広がったとき二枚の基板の間隔がスペーサによって規定
される所定の間隔になるよう、すなわち隔壁8と同じ高
さになるよう計量滴下されているため、二枚の基板1
a,1bの重ね合わせ前および重ね合わせ直後は、図5
に示すように液晶5の高さの方が隔壁8よりも高く(h
<H)基板1bと隔壁8は密着していない。従って、該
隔壁8と対向基板1bとの空間から液晶5が溢れ未硬化
のシール材7と液晶5が接触部分12で示したように接
触してしまう。これにより液晶汚染による表示不良が発
生する恐れがある。
【0015】本発明の目的は,液晶滴下注入方式により
製造される液晶表示パネルにおいて、液晶が一旦接触し
てしまった基板表面にシール材が接触することによって
発生する該シール材と基板の接着強度不足およびシール
部の形状品質の低下を抑え、かつて表示不良の発生を抑
制した液晶表示パネルを提供することにある。
製造される液晶表示パネルにおいて、液晶が一旦接触し
てしまった基板表面にシール材が接触することによって
発生する該シール材と基板の接着強度不足およびシール
部の形状品質の低下を抑え、かつて表示不良の発生を抑
制した液晶表示パネルを提供することにある。
【0016】また、本発明の他の目的は,液晶滴下注入
方式により製造される液晶表示パネルにおいて、滴下し
た液晶の流動状態をコントロールすることで、二枚の基
板を貼り合わせるシール材と液晶の接触による該液晶の
汚染を抑制すると共に、二枚の基板間の間隔を均一とし
た晶表示パネルを提供することにある。
方式により製造される液晶表示パネルにおいて、滴下し
た液晶の流動状態をコントロールすることで、二枚の基
板を貼り合わせるシール材と液晶の接触による該液晶の
汚染を抑制すると共に、二枚の基板間の間隔を均一とし
た晶表示パネルを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本願に含まれる一つの実施態様では、液晶を挟持して
いる一対の基板を有する液晶表示パネルにおいて、一対
の基板にシール材で形成された枠状のシール部と、その
シール部の内側に配置された隔壁(流動制御壁)を備え
ている。この実施の態様における流動制御壁は、液晶滴
下位置の近傍に配置するのが好ましい。
の本願に含まれる一つの実施態様では、液晶を挟持して
いる一対の基板を有する液晶表示パネルにおいて、一対
の基板にシール材で形成された枠状のシール部と、その
シール部の内側に配置された隔壁(流動制御壁)を備え
ている。この実施の態様における流動制御壁は、液晶滴
下位置の近傍に配置するのが好ましい。
【0018】流動制御壁を液晶滴下位置の近傍に配置す
ることにより、液晶塗布後の貼り合わせ工程で液晶が滴
下位置を中心に同心円上に広がるのをコントロールし、
液晶の広がり形状を円形ではなく角形に出来るようにな
り、より液晶の充填率が高く、二枚の基板の間隔がスペ
ーサによって規定される所定のセルギャップに近くなる
まで液晶とシール材が接触する時期をシール材と液晶滴
下位置の距離に関係なく、ほぼ同一となるよう制御する
事が可能となる。これにより、シール部形状不良や接着
強度のばらつきを抑えることが出来る。
ることにより、液晶塗布後の貼り合わせ工程で液晶が滴
下位置を中心に同心円上に広がるのをコントロールし、
液晶の広がり形状を円形ではなく角形に出来るようにな
り、より液晶の充填率が高く、二枚の基板の間隔がスペ
ーサによって規定される所定のセルギャップに近くなる
まで液晶とシール材が接触する時期をシール材と液晶滴
下位置の距離に関係なく、ほぼ同一となるよう制御する
事が可能となる。これにより、シール部形状不良や接着
強度のばらつきを抑えることが出来る。
【0019】基板上に配置するこれらの隔壁は、そのい
ずれか一方または両方の基板に予め感光性樹脂やセラミ
ックスなどを塗布あるいは印刷後、フォトリソグラフィ
ー法によって形成するか、あるいは直接塗布や印刷する
事により形成する事が好ましい。
ずれか一方または両方の基板に予め感光性樹脂やセラミ
ックスなどを塗布あるいは印刷後、フォトリソグラフィ
ー法によって形成するか、あるいは直接塗布や印刷する
事により形成する事が好ましい。
【0020】本願に含まれる他の実施態様では、液晶を
挟持している一対の基板を有する液晶表示パネルにおい
て、一対の基板にシール材で形成された枠状のシール部
と、そのシール部の内側に配置された三重以上の枠状ま
たは部分的に隙間または間隔を有する大略枠状に配置と
した流動制御壁を備えている。
挟持している一対の基板を有する液晶表示パネルにおい
て、一対の基板にシール材で形成された枠状のシール部
と、そのシール部の内側に配置された三重以上の枠状ま
たは部分的に隙間または間隔を有する大略枠状に配置と
した流動制御壁を備えている。
【0021】流動制御壁を枠状または大略枠状に三重以
上有することにより、液晶塗布後の貼り合わせ工程で一
つの流動制御壁を越えた液晶を当該流動制御壁と隣接流
動制御壁の空間部分で一定時間足止めさせることできる
ので、未硬化シール材による液晶汚染を抑制させること
ができる。この態様の流動制御壁をシール部と表示領域
との間に一定間隔を空けて配置し、あるいは、所謂ラビ
リンス構造に形成することが好ましい。
上有することにより、液晶塗布後の貼り合わせ工程で一
つの流動制御壁を越えた液晶を当該流動制御壁と隣接流
動制御壁の空間部分で一定時間足止めさせることできる
ので、未硬化シール材による液晶汚染を抑制させること
ができる。この態様の流動制御壁をシール部と表示領域
との間に一定間隔を空けて配置し、あるいは、所謂ラビ
リンス構造に形成することが好ましい。
【0022】また、本願に含まれる他の態様では、液晶
を挟持している一対の基板を有する液晶表示パネルにお
いて、一対の基板にシール材で形成された枠状のシール
部と、そのシール部の内側で液晶滴下位置の近傍に流動
制御壁を配置し、さらにシール部と表示領域との間に枠
状の流動制御壁を備えている。
を挟持している一対の基板を有する液晶表示パネルにお
いて、一対の基板にシール材で形成された枠状のシール
部と、そのシール部の内側で液晶滴下位置の近傍に流動
制御壁を配置し、さらにシール部と表示領域との間に枠
状の流動制御壁を備えている。
【0023】このように、流動制御壁を液晶滴下位置の
近傍とシール部の内側で、且つ液晶表示領域の外側に配
置することにより、液晶滴下位置の近傍に配置した流動
制御壁の働きによって液晶塗布後の貼り合わせ工程で液
晶が滴下位置を中心に同心円上に広がるのをコントロー
ルし、液晶の広がり形状を円形ではなく角形にすること
ができるようになり、より液晶の充填率が高く、二枚の
基板の間隔がスペーサによって規定される所定のセルギ
ャップに近くなるまで液晶とシール部の内側で、且つ液
晶表示領域の外側に配置した枠状の流動制御壁との接触
するのを遅らせることができるようになる。これによ
り、シール部の内側に配置した枠状または大略枠状の流
動制御壁が液晶の流動を一定時間足止めさせ、未硬化シ
ール材による液晶汚染を抑制することができる。
近傍とシール部の内側で、且つ液晶表示領域の外側に配
置することにより、液晶滴下位置の近傍に配置した流動
制御壁の働きによって液晶塗布後の貼り合わせ工程で液
晶が滴下位置を中心に同心円上に広がるのをコントロー
ルし、液晶の広がり形状を円形ではなく角形にすること
ができるようになり、より液晶の充填率が高く、二枚の
基板の間隔がスペーサによって規定される所定のセルギ
ャップに近くなるまで液晶とシール部の内側で、且つ液
晶表示領域の外側に配置した枠状の流動制御壁との接触
するのを遅らせることができるようになる。これによ
り、シール部の内側に配置した枠状または大略枠状の流
動制御壁が液晶の流動を一定時間足止めさせ、未硬化シ
ール材による液晶汚染を抑制することができる。
【0024】なお、本発明は、上記の構成および後述す
る実施例の構成に限定されるものではなく、本発明の技
術思想を逸脱することなく種々の変更が可能であること
は言うまでもない。
る実施例の構成に限定されるものではなく、本発明の技
術思想を逸脱することなく種々の変更が可能であること
は言うまでもない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図6は本
発明による液晶表示パネルの第1実施例の説明図であ
る。図6(a)はTFT基板の斜視図で、大形基板1か
ら4枚の液晶表示パネルを製作する所謂4枚取りの場合
を例として示す。図6(b)は図6(a)の液晶表示パ
ネル1枚分を拡大して示す平面図、図6(c)は図6
(b)のA−A線に沿った断面図である。
て、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図6は本
発明による液晶表示パネルの第1実施例の説明図であ
る。図6(a)はTFT基板の斜視図で、大形基板1か
ら4枚の液晶表示パネルを製作する所謂4枚取りの場合
を例として示す。図6(b)は図6(a)の液晶表示パ
ネル1枚分を拡大して示す平面図、図6(c)は図6
(b)のA−A線に沿った断面図である。
【0026】図6(a)は4枚の液晶表示パネル9の表
示領域2とシール材7及び流動制御壁3の位置関係を示
す。個々の液晶表示パネル9は、図6(c)に示すよう
に、一対の基板であるTFT基板1aとCF基板1bの
重ね合わせた間隔に液晶5を挟持しており、表示領域に
は一対の基板1aと1bの間隔を規制するスペーサ4、
三重の枠状に配置された流動制御壁3が形成され、その
外周に枠状に形成されたシール材7を有している。な
お、最外周のシール材7は大形基板1の貼り合わせのた
めに形成される。
示領域2とシール材7及び流動制御壁3の位置関係を示
す。個々の液晶表示パネル9は、図6(c)に示すよう
に、一対の基板であるTFT基板1aとCF基板1bの
重ね合わせた間隔に液晶5を挟持しており、表示領域に
は一対の基板1aと1bの間隔を規制するスペーサ4、
三重の枠状に配置された流動制御壁3が形成され、その
外周に枠状に形成されたシール材7を有している。な
お、最外周のシール材7は大形基板1の貼り合わせのた
めに形成される。
【0027】本実施例の特徴は、液晶5を駆動するため
に必要な透明電極やTFT回路が形成されたTFT基板
あるいはCF基板上の表示領域2内或いは表示領域2
外、もしくはその両方に、液晶5の流動速度を制御する
ための流動制御壁3を予め形成した大形基板1を用いる
点である。滴下注入方式にて液晶表示パネル9を作製す
る場合、TFT基板となる大形基板あるいはCF基板と
なる大形基板の何れか一方に液晶を滴下する。本実施例
ではTFT基板となる大形基板1側に液晶5を滴下し、
他方の大形基板(CF基板となる方の大形基板)を減圧
雰囲気中で重ね合わせて大形基板の全面への液晶5の充
填と液晶表示パネル9の組み立てを同時に行う。
に必要な透明電極やTFT回路が形成されたTFT基板
あるいはCF基板上の表示領域2内或いは表示領域2
外、もしくはその両方に、液晶5の流動速度を制御する
ための流動制御壁3を予め形成した大形基板1を用いる
点である。滴下注入方式にて液晶表示パネル9を作製す
る場合、TFT基板となる大形基板あるいはCF基板と
なる大形基板の何れか一方に液晶を滴下する。本実施例
ではTFT基板となる大形基板1側に液晶5を滴下し、
他方の大形基板(CF基板となる方の大形基板)を減圧
雰囲気中で重ね合わせて大形基板の全面への液晶5の充
填と液晶表示パネル9の組み立てを同時に行う。
【0028】大形基板1上に滴下した液晶5は,二枚の
基板を重ね合わせて二枚の大形基板の間隔(以下セルギ
ャップと呼ぶ)がスペーサ4によって規定される所定の
寸法に合わせ、且つ液晶表示領域2内に液晶5を充満さ
せる過程においては、図3に示すように液晶は滴下位置
を中心に同心円上に広がっていく。従って、ギャップ出
しの途中でシール材7と液晶5が接触してしまう部分1
2が発生する。この場合、二枚の基板の間隔がまだ所定
の間隔になっていないため、さらにギャップ出し作業が
進んで滴下した液晶5が液晶表示パネル9全面に広がる
と,最終的には図4の(b)に示すように二枚の基板の
間隔もさらに狭まり、シール材7の幅もさらに広くな
る。
基板を重ね合わせて二枚の大形基板の間隔(以下セルギ
ャップと呼ぶ)がスペーサ4によって規定される所定の
寸法に合わせ、且つ液晶表示領域2内に液晶5を充満さ
せる過程においては、図3に示すように液晶は滴下位置
を中心に同心円上に広がっていく。従って、ギャップ出
しの途中でシール材7と液晶5が接触してしまう部分1
2が発生する。この場合、二枚の基板の間隔がまだ所定
の間隔になっていないため、さらにギャップ出し作業が
進んで滴下した液晶5が液晶表示パネル9全面に広がる
と,最終的には図4の(b)に示すように二枚の基板の
間隔もさらに狭まり、シール材7の幅もさらに広くな
る。
【0029】この場合,液晶5と2枚の基板が接触した
部分11にシール材が乗り上げる(図4の(b)の11
部分参照)ことになり、この部分11のシール材7と二
枚の基板の接着強度が低下するという問題が発生する。
従って、同心円上に広がる液晶5の流動を制御し、二枚
の基板の間隔がスペーサ4によって規定される所定の間
隔にならないギャップ出しの途中で、シール材7と液晶
5が接触することが無いよう、基板1の一方或いはその
両方に流動制御壁3を形成した基板1を用いることにす
る。
部分11にシール材が乗り上げる(図4の(b)の11
部分参照)ことになり、この部分11のシール材7と二
枚の基板の接着強度が低下するという問題が発生する。
従って、同心円上に広がる液晶5の流動を制御し、二枚
の基板の間隔がスペーサ4によって規定される所定の間
隔にならないギャップ出しの途中で、シール材7と液晶
5が接触することが無いよう、基板1の一方或いはその
両方に流動制御壁3を形成した基板1を用いることにす
る。
【0030】次に、流動制御壁3の作製例を図7を用い
て説明する。図7は流動制御壁の作製方法のプロセス例
の説明図である。図7において、先ず、基板1上に感光
性樹脂20をスピンコート法やスリットコート法あるい
は印刷等によって所定の厚みとなるよう調整しながら塗
布する(図7の(a))。次に、流動制御壁3の部分が
基板1上で凸形状となるようなフォトマスク21を用
い,該フォトマスク21越しに感光性樹脂膜20を露光
用光源22を用いて露光する(図7の(b))。その
後、現像処理を実施し流動制御壁3としない部分に塗布
されている感光性樹脂20を除去する(図7の
(c))。最後に基板に付着している現像液を洗い流
し、基板1の乾燥を行って、該基板1上に凸形状に形成
された流動制御壁3が完成する。
て説明する。図7は流動制御壁の作製方法のプロセス例
の説明図である。図7において、先ず、基板1上に感光
性樹脂20をスピンコート法やスリットコート法あるい
は印刷等によって所定の厚みとなるよう調整しながら塗
布する(図7の(a))。次に、流動制御壁3の部分が
基板1上で凸形状となるようなフォトマスク21を用
い,該フォトマスク21越しに感光性樹脂膜20を露光
用光源22を用いて露光する(図7の(b))。その
後、現像処理を実施し流動制御壁3としない部分に塗布
されている感光性樹脂20を除去する(図7の
(c))。最後に基板に付着している現像液を洗い流
し、基板1の乾燥を行って、該基板1上に凸形状に形成
された流動制御壁3が完成する。
【0031】また、流動制御壁3を凸形状となるよう,
感光性樹脂膜3や熱硬化性樹脂を印刷法やディスペンス
法を用いて直接基板上に塗布後,所定の後処理を施して
硬化させ凸形状を形成する方法もある。
感光性樹脂膜3や熱硬化性樹脂を印刷法やディスペンス
法を用いて直接基板上に塗布後,所定の後処理を施して
硬化させ凸形状を形成する方法もある。
【0032】次に、本実施例の基板を用いて,液晶表示
パネルを作製した場合の流動制御壁3の効果を図8と図
9により説明する。図8は本発明の第1実施例における
流動制御壁の効果の説明図であり、同図(a)(b)
(c)(d)の上側は平面図、下側は各平面図のA−A
線に沿った断面図である。また、図9は本発明の第1実
施例における流動制御壁の効果の説明図であり、同図
(a)(b)の上側は平面図、下側は各平面図のA−A
線に沿った断面図である。
パネルを作製した場合の流動制御壁3の効果を図8と図
9により説明する。図8は本発明の第1実施例における
流動制御壁の効果の説明図であり、同図(a)(b)
(c)(d)の上側は平面図、下側は各平面図のA−A
線に沿った断面図である。また、図9は本発明の第1実
施例における流動制御壁の効果の説明図であり、同図
(a)(b)の上側は平面図、下側は各平面図のA−A
線に沿った断面図である。
【0033】流動制御壁3が形成された大形基板1を用
い、先ずは基板1の一方に液晶表示パネル外に二枚の基
板の接着固定と液晶材料が漏れ出さないようにする働き
をするシール材7の塗布と、組立時に二枚の基板の間隔
を一定に保つためのスペーサ4を基板上に散布する。次
に、大形基板の一方(ここでは、TFT基板となる基
板、符号1aで示す)に液晶5を滴下する。液晶5の滴
下総量は、二枚の基板とシール材7の内側によって形成
される空間の体積分とし、数点に分けて滴下するのが望
ましい。滴下する基板1aは流動制御壁3が形成されて
いる基板でも、そうでない基板でもどちらでも良い。
い、先ずは基板1の一方に液晶表示パネル外に二枚の基
板の接着固定と液晶材料が漏れ出さないようにする働き
をするシール材7の塗布と、組立時に二枚の基板の間隔
を一定に保つためのスペーサ4を基板上に散布する。次
に、大形基板の一方(ここでは、TFT基板となる基
板、符号1aで示す)に液晶5を滴下する。液晶5の滴
下総量は、二枚の基板とシール材7の内側によって形成
される空間の体積分とし、数点に分けて滴下するのが望
ましい。滴下する基板1aは流動制御壁3が形成されて
いる基板でも、そうでない基板でもどちらでも良い。
【0034】次に、減圧雰囲気中にて液晶5を滴下した
基板1aともう一方の基板1bの位置合わせと重ね合わ
せを行う(図8の(a))。このとき重ね合わせた基板
1aと1bを加圧しても良い。二枚の基板1a,1bが
重ね合わされると、液晶5は同心円上に広がろうとする
(図8の(b))。しかし、この時、流動制御壁3の働
きによって、流動制御壁3がある部分では該流動制御壁
3が抵抗となって液晶の流動速度は該流動制御壁3が無
い部分と比較して遅くなる。従って該流動制御壁3を液
晶滴下位置を中心に配置することにより、液晶5が同心
円上に広がるのではなく,角形状に広がっていく(図8
の(c))、(図8の(d))。
基板1aともう一方の基板1bの位置合わせと重ね合わ
せを行う(図8の(a))。このとき重ね合わせた基板
1aと1bを加圧しても良い。二枚の基板1a,1bが
重ね合わされると、液晶5は同心円上に広がろうとする
(図8の(b))。しかし、この時、流動制御壁3の働
きによって、流動制御壁3がある部分では該流動制御壁
3が抵抗となって液晶の流動速度は該流動制御壁3が無
い部分と比較して遅くなる。従って該流動制御壁3を液
晶滴下位置を中心に配置することにより、液晶5が同心
円上に広がるのではなく,角形状に広がっていく(図8
の(c))、(図8の(d))。
【0035】これにより、液晶5が液晶表示パネル9全
体に広がって二枚の基板1a,1bの間隔がスペーサ4
によって規定される所定のセルギャップになる直前まで
液晶5とシール材7が接触しないように制御する事が可
能となるため,基板1a,1bと液晶5が接触した部分
にシール材7が乗り上げる量が限りなく小さくすること
が可能となり、シール材7と二枚の基板1a,1bの接
着強度が低下するという問題が解消される。
体に広がって二枚の基板1a,1bの間隔がスペーサ4
によって規定される所定のセルギャップになる直前まで
液晶5とシール材7が接触しないように制御する事が可
能となるため,基板1a,1bと液晶5が接触した部分
にシール材7が乗り上げる量が限りなく小さくすること
が可能となり、シール材7と二枚の基板1a,1bの接
着強度が低下するという問題が解消される。
【0036】上記説明では、シール材7は液晶滴下側基
板1aに塗布する事としたが、シール材7は反対側の基
板1bに塗布しても無論構わない。また、両方の基板に
塗布してもよい。スペーサ7についても、液晶滴下側基
板1aに塗布する事としたが、反対側の基板1bに塗布
しても無論構わないし、両方の基板に塗布して構わな
い。また、スペーサは球状または円柱状の物を散布して
も良いし,流動制御壁と同様に感光性樹脂等を用いて予
め基板上に形成した基板を用いても良い。
板1aに塗布する事としたが、シール材7は反対側の基
板1bに塗布しても無論構わない。また、両方の基板に
塗布してもよい。スペーサ7についても、液晶滴下側基
板1aに塗布する事としたが、反対側の基板1bに塗布
しても無論構わないし、両方の基板に塗布して構わな
い。また、スペーサは球状または円柱状の物を散布して
も良いし,流動制御壁と同様に感光性樹脂等を用いて予
め基板上に形成した基板を用いても良い。
【0037】流動制御壁3の配置方法には、図6と図8
に示すように、シール材7周辺部に近づいてきた液晶5
の流動のみを制御するように配置する場合や、本発明の
第2実施例を示す図9に示すように滴下した液晶の周辺
の流動(図9では個々の液晶表示パネルの4辺)を制御
するように配置する場合のどちらで有っても良い。また
本説明では、流動制御壁3の効果によって液晶5は四角
(または、矩形)形状に広がっていくような説明を行っ
たが、本実施例の流動制御壁3の設置の目的は、液晶5
の流動を制御し二枚の基板の間隔がスペーサ4によって
規定される所定の間隔になるまでシール材7と液晶5が
接触しないようにするためである。よって、液晶5の広
がり時の形状が必ずしも四角形となるよう流動制御壁3
を設置しなくても良く、シール材の平面設置形状に倣っ
た形状に配置すればよい。
に示すように、シール材7周辺部に近づいてきた液晶5
の流動のみを制御するように配置する場合や、本発明の
第2実施例を示す図9に示すように滴下した液晶の周辺
の流動(図9では個々の液晶表示パネルの4辺)を制御
するように配置する場合のどちらで有っても良い。また
本説明では、流動制御壁3の効果によって液晶5は四角
(または、矩形)形状に広がっていくような説明を行っ
たが、本実施例の流動制御壁3の設置の目的は、液晶5
の流動を制御し二枚の基板の間隔がスペーサ4によって
規定される所定の間隔になるまでシール材7と液晶5が
接触しないようにするためである。よって、液晶5の広
がり時の形状が必ずしも四角形となるよう流動制御壁3
を設置しなくても良く、シール材の平面設置形状に倣っ
た形状に配置すればよい。
【0038】図10は流動制御壁の配置位置を説明する
断面図である。流動制御壁3の高さh1は,液晶の流動
を制御できるように配置すれば、図10の(a)の様に
組立終了後のセルギャップhと同じ高さとしても良い。
また図10の(b)の様にセルギャップhより低くして
も良い。さらに流動制御壁3を二枚の基板1a,1bの
両方に形成しても良い。その場合の流動制御壁3の設置
位置が、図10の(c)の用に重ね合わせ時に同一位置
でも、また流動制御壁3の位置が一致せずにラビリンス
構造となっていてもよい。その場合の流動制御壁3の高
さは、図10の(d)の様に組立終了後のセルギャップ
hと同じ高さとしても、図10の(e)の様にセルギャ
ップhより低くしても良い。
断面図である。流動制御壁3の高さh1は,液晶の流動
を制御できるように配置すれば、図10の(a)の様に
組立終了後のセルギャップhと同じ高さとしても良い。
また図10の(b)の様にセルギャップhより低くして
も良い。さらに流動制御壁3を二枚の基板1a,1bの
両方に形成しても良い。その場合の流動制御壁3の設置
位置が、図10の(c)の用に重ね合わせ時に同一位置
でも、また流動制御壁3の位置が一致せずにラビリンス
構造となっていてもよい。その場合の流動制御壁3の高
さは、図10の(d)の様に組立終了後のセルギャップ
hと同じ高さとしても、図10の(e)の様にセルギャ
ップhより低くしても良い。
【0039】図11は流動制御壁の形状例の説明図であ
る。流動制御壁3の形状としては,図11の(a)に示
すような角柱形状のものや、図11の(b)に示す円柱
状、円錐状のものを密接させて構成したり、また図11
の(c)に示すように円柱状、円錐上のものを間隔を空
けて配置した構成で有っても良い。この場合、各の円柱
状、円錐状に配置した流動制御壁の間隔は一定であって
も、あるいは不当ピッチでで有っても良い。上記した液
晶の流動制御壁3に、組立時の二枚の基板の間隔を一定
に揃えるためのスペーサと同じ機能を併せ持たせても良
いことは勿論である。
る。流動制御壁3の形状としては,図11の(a)に示
すような角柱形状のものや、図11の(b)に示す円柱
状、円錐状のものを密接させて構成したり、また図11
の(c)に示すように円柱状、円錐上のものを間隔を空
けて配置した構成で有っても良い。この場合、各の円柱
状、円錐状に配置した流動制御壁の間隔は一定であって
も、あるいは不当ピッチでで有っても良い。上記した液
晶の流動制御壁3に、組立時の二枚の基板の間隔を一定
に揃えるためのスペーサと同じ機能を併せ持たせても良
いことは勿論である。
【0040】図12は液晶の流動状態を説明する概念
図、図13と図14は流動制御壁の効果を説明する概念
図である。また、図15は流動制御壁の配置位置の説明
図である。滴下した液晶の流動速度は、液晶5と接する
TFT基板の配線段差や、CF基板のパターン、配向膜
の印刷状態、ラビング状態等により方向によって違いが
発生する場合がある。図12は上記条件によりY方向の
流動速度の方がX方向よりも速く、滴下した液晶は楕円
形状となって広がる場合を示す。このようにX方向とY
方向の流動速度が違う場合、液晶の流動速度をコントロ
ールするための液晶流動制御壁3は図13と図14に示
すようにX方向とY方向の配置を同一とせず、液晶5の
流動速度が速い方向に多く配置すると、より流動抵抗が
増え流動のコントロールが容易となる。
図、図13と図14は流動制御壁の効果を説明する概念
図である。また、図15は流動制御壁の配置位置の説明
図である。滴下した液晶の流動速度は、液晶5と接する
TFT基板の配線段差や、CF基板のパターン、配向膜
の印刷状態、ラビング状態等により方向によって違いが
発生する場合がある。図12は上記条件によりY方向の
流動速度の方がX方向よりも速く、滴下した液晶は楕円
形状となって広がる場合を示す。このようにX方向とY
方向の流動速度が違う場合、液晶の流動速度をコントロ
ールするための液晶流動制御壁3は図13と図14に示
すようにX方向とY方向の配置を同一とせず、液晶5の
流動速度が速い方向に多く配置すると、より流動抵抗が
増え流動のコントロールが容易となる。
【0041】図13はシール周辺部に近づいてきた液晶
5の流動のみを制御(パネル中央部は流動制御を行わな
い。)するように液晶流動制御壁3を配置する場合を示
す。また図14は滴下した液晶5の周辺(図14では4
辺)の液晶の流動を制御するように液晶流動制御壁3を
配置する場合を示す。液晶流動制御壁3を液晶表示パネ
ルの表示領域内に配置する場合には、通常液晶パネルの
開口率低下の要因とならないよう、図15に示すように
各画素PXのパターンの間に配置するのが望ましい。画
素PXのパターンの間に配置される液晶流動制御壁3の
幅は画素と画素の間隔よりも小さくする必要がある。図
16は液晶流動制御壁の幅の説明図である。通常液晶流
動制御壁3の幅は10μm〜50μmが望ましい。
5の流動のみを制御(パネル中央部は流動制御を行わな
い。)するように液晶流動制御壁3を配置する場合を示
す。また図14は滴下した液晶5の周辺(図14では4
辺)の液晶の流動を制御するように液晶流動制御壁3を
配置する場合を示す。液晶流動制御壁3を液晶表示パネ
ルの表示領域内に配置する場合には、通常液晶パネルの
開口率低下の要因とならないよう、図15に示すように
各画素PXのパターンの間に配置するのが望ましい。画
素PXのパターンの間に配置される液晶流動制御壁3の
幅は画素と画素の間隔よりも小さくする必要がある。図
16は液晶流動制御壁の幅の説明図である。通常液晶流
動制御壁3の幅は10μm〜50μmが望ましい。
【0042】液晶滴下注入方式によってパネルを作製す
る場合、次に問題となるのはシール材が完全に硬化する
前に液晶がシール材に接触する事によって該液晶が汚染
され、これによって表示不良が発生することである。未
硬化の液晶とシール材の接触による液晶汚染を防止する
方法としては、表示領域を囲むよう形成した枠状の隔壁
によって液晶の流動を制御しシール材を硬化させるま
で、液晶とシール材が接触しないようにするのが良い。
本発明の第3実施例を図17により説明する。
る場合、次に問題となるのはシール材が完全に硬化する
前に液晶がシール材に接触する事によって該液晶が汚染
され、これによって表示不良が発生することである。未
硬化の液晶とシール材の接触による液晶汚染を防止する
方法としては、表示領域を囲むよう形成した枠状の隔壁
によって液晶の流動を制御しシール材を硬化させるま
で、液晶とシール材が接触しないようにするのが良い。
本発明の第3実施例を図17により説明する。
【0043】図17は本発明による液晶表示パネルの第
3実施例の説明図である。図17(a)はTFT基板の
斜視図で、大形基板1から4枚の液晶表示パネルを製作
する所謂4枚取りの場合を例として示す。図17(b)
は図17(a)の液晶表示パネル1枚分を拡大して示す
平面図、図17(c)は図17(b)のA−A線に沿っ
た断面図である。なお、図17(c)では、TFT基板
1aと他方の基板であるCF基板1bを重ね合わせた状
態で示す。また、図18は本発明による液晶表示パネル
の第3実施例の効果の説明図である。図18の(a)は
図17の(b)と同様の液晶表示パネル1枚分を拡大し
て示す平面図、図18の(b)と(c)は図18の
(a)のコーナー部の拡大図である。図17では、液晶
を滴下する側の基板を基板1と表記してある。
3実施例の説明図である。図17(a)はTFT基板の
斜視図で、大形基板1から4枚の液晶表示パネルを製作
する所謂4枚取りの場合を例として示す。図17(b)
は図17(a)の液晶表示パネル1枚分を拡大して示す
平面図、図17(c)は図17(b)のA−A線に沿っ
た断面図である。なお、図17(c)では、TFT基板
1aと他方の基板であるCF基板1bを重ね合わせた状
態で示す。また、図18は本発明による液晶表示パネル
の第3実施例の効果の説明図である。図18の(a)は
図17の(b)と同様の液晶表示パネル1枚分を拡大し
て示す平面図、図18の(b)と(c)は図18の
(a)のコーナー部の拡大図である。図17では、液晶
を滴下する側の基板を基板1と表記してある。
【0044】本実施例では、図17に示したように、表
示領域2を囲むように塗布されたシール材7の内側で、
且つ表示領域2の外側に枠状の第1の流動制御壁3aを
設ける。該第1の流動制御壁3aは凸形状とし、二枚の
基板の貼り合わせ後であってもシール材7と接触せず、
それでいて出来るだけシール材7に近く配置するのが望
ましい。さらに第1の流動制御壁3aの内側に第2の流
動制御壁3bを、さらに該第2流動制御壁3bの内側に
第3の流動制御壁3cを配置する。各々の流動制御壁3
a,3b,3cの間隔は約2. 5mmが望ましいが、む
ろんこの間隔で無くても同様の効果を得ることは可能で
あるので、間隔のサイズはこの限りではない。
示領域2を囲むように塗布されたシール材7の内側で、
且つ表示領域2の外側に枠状の第1の流動制御壁3aを
設ける。該第1の流動制御壁3aは凸形状とし、二枚の
基板の貼り合わせ後であってもシール材7と接触せず、
それでいて出来るだけシール材7に近く配置するのが望
ましい。さらに第1の流動制御壁3aの内側に第2の流
動制御壁3bを、さらに該第2流動制御壁3bの内側に
第3の流動制御壁3cを配置する。各々の流動制御壁3
a,3b,3cの間隔は約2. 5mmが望ましいが、む
ろんこの間隔で無くても同様の効果を得ることは可能で
あるので、間隔のサイズはこの限りではない。
【0045】第1の流動制御壁3aは枠状に繋がった形
状とし隙き間(スリット)などは設けない。第2の流動
制御壁3bには各辺長の1/2の位置に隙き間を設け
る。第3の流動制御壁3cにはコーナー部に隙き間を設
ける。本実施例では、各流動制御壁3a,3b,3cの
幅は45μmとし、隙き間は30μmとした。本実施例
の基板を用いて液晶滴下注入方式にてパネルを作製した
場合の液晶の流動プロセスを図18を参照して以下に説
明する。
状とし隙き間(スリット)などは設けない。第2の流動
制御壁3bには各辺長の1/2の位置に隙き間を設け
る。第3の流動制御壁3cにはコーナー部に隙き間を設
ける。本実施例では、各流動制御壁3a,3b,3cの
幅は45μmとし、隙き間は30μmとした。本実施例
の基板を用いて液晶滴下注入方式にてパネルを作製した
場合の液晶の流動プロセスを図18を参照して以下に説
明する。
【0046】二枚の基板とシール材7の内側によって形
成される空間の体積分に相当する液晶5を数点に分けて
滴下後、減圧雰囲気中でもう一方の基板1bと位置合わ
せと重ね合わせを行う。この時、二枚の基板の間隔がス
ペーサ4によって規定される所定の間隔hとなるよう加
圧を行っても良い。基板1aと基板1bが重ね合わされ
ると、基板1aに滴下した液晶5は徐々に基板の全面に
広がっていく。広がった液晶5は、先ず第3の流動制御
壁3cに到達する(図18の(a))。
成される空間の体積分に相当する液晶5を数点に分けて
滴下後、減圧雰囲気中でもう一方の基板1bと位置合わ
せと重ね合わせを行う。この時、二枚の基板の間隔がス
ペーサ4によって規定される所定の間隔hとなるよう加
圧を行っても良い。基板1aと基板1bが重ね合わされ
ると、基板1aに滴下した液晶5は徐々に基板の全面に
広がっていく。広がった液晶5は、先ず第3の流動制御
壁3cに到達する(図18の(a))。
【0047】液晶5は第3の流動制御壁3cに沿って基
板の全面に広がり、第3の流動制御壁3cのコーナー部
に設けた隙き間から流出してさらに基板1の外周に広が
っていく。第3の流動制御壁3cのコーナー部に設けた
隙き間より流れ出た液晶5はさらに第2の流動制御壁3
bに到達し、今度は第2の流動制御壁3bに沿ってさら
にパネルの外周に向けて広がる(図18の(b))。第
2の流動制御壁3bには各辺の中央部に隙き間が設けら
れているため、液晶5は次にこの第2の流動制御壁3b
に設けられた隙き間より流出し、さらに基板の外周に広
がる。第2の流動制御壁3bの隙き間より流れ出た液晶
5は第1の流動制御壁3aに到達し、該第1の流動制御
壁3aに沿ってパネル全面に広がっていく。
板の全面に広がり、第3の流動制御壁3cのコーナー部
に設けた隙き間から流出してさらに基板1の外周に広が
っていく。第3の流動制御壁3cのコーナー部に設けた
隙き間より流れ出た液晶5はさらに第2の流動制御壁3
bに到達し、今度は第2の流動制御壁3bに沿ってさら
にパネルの外周に向けて広がる(図18の(b))。第
2の流動制御壁3bには各辺の中央部に隙き間が設けら
れているため、液晶5は次にこの第2の流動制御壁3b
に設けられた隙き間より流出し、さらに基板の外周に広
がる。第2の流動制御壁3bの隙き間より流れ出た液晶
5は第1の流動制御壁3aに到達し、該第1の流動制御
壁3aに沿ってパネル全面に広がっていく。
【0048】図18の(c)に示したように、液晶5が
第1の流動制御壁3a内に十分充填された時点でシール
材7の硬化を行う。液晶滴下注入方式に用いられるシー
ル材7は、紫外線硬化型或いは紫外線・熱併用硬化型が
望ましい。よって、この時点でのシール材7の硬化を行
うためには紫外線光を照射する。これにより、未硬化シ
ール材7と液晶5が接触することが無いため液晶汚染に
よる表示不良の発生は無い。第1の流動制御壁3aには
隙き間が無いためシール材7と第1の流動制御壁3aの
間には液晶が充填されていない。しかし、シール材7の
本硬化、基板1aと1b間のセルギャップの安定化等の
ために作製したパネルを加熱することにより、液晶5が
膨張し基板と第1の流動制御壁3aの間に若干の間隙が
発生し、ここより液晶5が流れ出てシール材7と第1の
流動制御壁3aの間に液晶5が充填される。
第1の流動制御壁3a内に十分充填された時点でシール
材7の硬化を行う。液晶滴下注入方式に用いられるシー
ル材7は、紫外線硬化型或いは紫外線・熱併用硬化型が
望ましい。よって、この時点でのシール材7の硬化を行
うためには紫外線光を照射する。これにより、未硬化シ
ール材7と液晶5が接触することが無いため液晶汚染に
よる表示不良の発生は無い。第1の流動制御壁3aには
隙き間が無いためシール材7と第1の流動制御壁3aの
間には液晶が充填されていない。しかし、シール材7の
本硬化、基板1aと1b間のセルギャップの安定化等の
ために作製したパネルを加熱することにより、液晶5が
膨張し基板と第1の流動制御壁3aの間に若干の間隙が
発生し、ここより液晶5が流れ出てシール材7と第1の
流動制御壁3aの間に液晶5が充填される。
【0049】液晶5は二枚の基板1aと1bの間隔及び
シール材7によって形成された空間分の容量を予め算出
して滴下しているため、液晶表示パネルの冷却時には当
該二枚の基板内の空間に液晶が完全充填され、所定のセ
ルギャップとなった液晶表示パネルとなる。
シール材7によって形成された空間分の容量を予め算出
して滴下しているため、液晶表示パネルの冷却時には当
該二枚の基板内の空間に液晶が完全充填され、所定のセ
ルギャップとなった液晶表示パネルとなる。
【0050】上記実施例では、第2の流動制御壁3bの
隙き間すなわち液晶を流出させるスリットは各辺の中央
部に1箇所配置した構造としているが、上記した液晶の
流動制御の効果が得られるのであれば、この隙き間を複
数設けてもよい。また、第2の流動制御壁3bの隙き間
を枠状の各辺の中央部に配置し、第3の流動制御壁3c
はをーナー部に隙き間を配置する構造としたが、第2の
流動制御壁3bの隙き間をコーナー部に、第3の流動制
御壁3cの隙き間を各辺の中央部に配置することもでき
る。さらに、上記実施例では第2の流動制御壁3bに設
けられた隙き間と第3の流動制御壁3cに設けられた隙
き間は互い違いとなるよう配置したが、上記した液晶の
流動制御の効果が得られるのであれば、第2の流動制御
壁3bおよび第3の流動制御壁3cに設けられた隙き間
は同一の位置に有ってもかまわない。さらに上記実施例
では、流動制御壁3は3本として説明したが、さらに多
くの流動制御壁を配置しても同様の効果が得られる。
隙き間すなわち液晶を流出させるスリットは各辺の中央
部に1箇所配置した構造としているが、上記した液晶の
流動制御の効果が得られるのであれば、この隙き間を複
数設けてもよい。また、第2の流動制御壁3bの隙き間
を枠状の各辺の中央部に配置し、第3の流動制御壁3c
はをーナー部に隙き間を配置する構造としたが、第2の
流動制御壁3bの隙き間をコーナー部に、第3の流動制
御壁3cの隙き間を各辺の中央部に配置することもでき
る。さらに、上記実施例では第2の流動制御壁3bに設
けられた隙き間と第3の流動制御壁3cに設けられた隙
き間は互い違いとなるよう配置したが、上記した液晶の
流動制御の効果が得られるのであれば、第2の流動制御
壁3bおよび第3の流動制御壁3cに設けられた隙き間
は同一の位置に有ってもかまわない。さらに上記実施例
では、流動制御壁3は3本として説明したが、さらに多
くの流動制御壁を配置しても同様の効果が得られる。
【0051】図19は本発明による液晶表示パネルの第
4実施例を説明する図18の(a)と同様の平面図であ
る。本実施例では、図19に示すように、第2の流動制
御壁3bと第3の流動制御壁3cに設けられた隙き間の
近くで、当該隙き間から流出する液晶を邪魔するように
対向させて他の流動制御壁3dを設けた。この流動制御
壁3dは第2の流動制御壁3bと第3の流動制御壁3c
に設けられた隙き間から流出する液晶の流れを抑制して
液晶5が滴下位置を中心に同心円上に広がるのを抑制
し、シール材7の配置形状に略同形で広がるようにする
作用を持つ。本実施例によっても、上記実施例と同様の
効果が得られる。
4実施例を説明する図18の(a)と同様の平面図であ
る。本実施例では、図19に示すように、第2の流動制
御壁3bと第3の流動制御壁3cに設けられた隙き間の
近くで、当該隙き間から流出する液晶を邪魔するように
対向させて他の流動制御壁3dを設けた。この流動制御
壁3dは第2の流動制御壁3bと第3の流動制御壁3c
に設けられた隙き間から流出する液晶の流れを抑制して
液晶5が滴下位置を中心に同心円上に広がるのを抑制
し、シール材7の配置形状に略同形で広がるようにする
作用を持つ。本実施例によっても、上記実施例と同様の
効果が得られる。
【0052】図20は本発明による液晶表示パネルの第
5実施例の説明図であり、図20の(a)は図19と同
様の平面図、図20の(a)は図20の(a)A−A線
に沿った断面図を示す。図20に示す様に、丸点線で示
す液晶滴下位置の近傍に他の流動制御壁3dを配置す
る。さらに、シール材7と表示領域2との間に枠状の隔
壁3a,3b,3cを配置する様な構造とすることによ
り、液晶滴下位置の近傍に配置した他の流動制御壁3d
の働きによって液晶5が滴下位置を中心に同心円上に広
がるのが抑制される。このように、本実施例によれば、
液晶5の広がり形状を円形ではなく矩形のシール材7の
形状に倣った矩形にすることにより、より液晶5の充填
率が高く且つ二枚の基板の間隔が所定のセルギャップに
近くなるまで液晶5とシール材7の内側で且つ表示領域
の外側に配置した枠状の隔壁8の接触を遅らせる効果が
より大きくなる。
5実施例の説明図であり、図20の(a)は図19と同
様の平面図、図20の(a)は図20の(a)A−A線
に沿った断面図を示す。図20に示す様に、丸点線で示
す液晶滴下位置の近傍に他の流動制御壁3dを配置す
る。さらに、シール材7と表示領域2との間に枠状の隔
壁3a,3b,3cを配置する様な構造とすることによ
り、液晶滴下位置の近傍に配置した他の流動制御壁3d
の働きによって液晶5が滴下位置を中心に同心円上に広
がるのが抑制される。このように、本実施例によれば、
液晶5の広がり形状を円形ではなく矩形のシール材7の
形状に倣った矩形にすることにより、より液晶5の充填
率が高く且つ二枚の基板の間隔が所定のセルギャップに
近くなるまで液晶5とシール材7の内側で且つ表示領域
の外側に配置した枠状の隔壁8の接触を遅らせる効果が
より大きくなる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液晶滴下位置の近傍に流動制御壁を配置することで、こ
の流動制御壁が抵抗となって液晶の流動速度を低下させ
ることが可能となる。この原理を利用し、液晶が滴下位
置を中心に同心円上に広がるのを制御し、液晶の広がり
形状が円形ではなく、矩形のシール材の形状に倣った形
状となり、より液晶の充填率が高く且つ二枚の基板の間
隔がスペーサによって規定され、所定のセルギャップの
値に近くなるまで液晶とシール材が接触する時期をシー
ル材と液晶滴下位置の距離に関係なく、ほぼ同一となる
よう制御することができる。これにより、シール部形状
不良や接着強度のばらつきを抑えることができる。
液晶滴下位置の近傍に流動制御壁を配置することで、こ
の流動制御壁が抵抗となって液晶の流動速度を低下させ
ることが可能となる。この原理を利用し、液晶が滴下位
置を中心に同心円上に広がるのを制御し、液晶の広がり
形状が円形ではなく、矩形のシール材の形状に倣った形
状となり、より液晶の充填率が高く且つ二枚の基板の間
隔がスペーサによって規定され、所定のセルギャップの
値に近くなるまで液晶とシール材が接触する時期をシー
ル材と液晶滴下位置の距離に関係なく、ほぼ同一となる
よう制御することができる。これにより、シール部形状
不良や接着強度のばらつきを抑えることができる。
【0054】また、一対の基板に形成された枠状のシー
ル部と、そのシール部の内側に3重以上の枠状の流動制
御壁を配置することにより、液晶塗布後の貼り合わせ工
程で一つの隔壁を越えた液晶を流動制御壁と隣接する流
動制御壁との間隔で一定時間足止めさせること出来るの
で、未硬化シール材による液晶の汚染が抑制され、液晶
汚染による表示不良を防止することができる。
ル部と、そのシール部の内側に3重以上の枠状の流動制
御壁を配置することにより、液晶塗布後の貼り合わせ工
程で一つの隔壁を越えた液晶を流動制御壁と隣接する流
動制御壁との間隔で一定時間足止めさせること出来るの
で、未硬化シール材による液晶の汚染が抑制され、液晶
汚染による表示不良を防止することができる。
【0055】さらに、液晶滴下位置の近傍に流動制御壁
を配置し、またさらにシール部と表示領域との間に枠状
の流動制御壁を配置する。液晶滴下位置の近傍に配置し
た当該流動制御壁の働きによって液晶塗布後の貼り合わ
せ工程で液晶が滴下位置を中心に同心円上に広がるのを
制御し、液晶の広がり形状を円形ではなくシール部の形
状に倣った角形(矩形)にすることにより、より液晶の
充填率が高く且つ二枚の基板の間隔が所定のセルギャッ
プに近くなるまで液晶とシール材の内側で且つ表示領域
の外側に配置した枠状の隔壁の接触するのを遅らせるこ
とができる。これにより、シール材の内側に配置した枠
状の流動制御壁での液晶の流動を一定時間足止めさせる
効果が向上し、未硬化シール材による液晶汚染を抑制す
る事ができる、液晶汚染による表示不良を防止した高品
質の液晶表示パネルを提供することができる。
を配置し、またさらにシール部と表示領域との間に枠状
の流動制御壁を配置する。液晶滴下位置の近傍に配置し
た当該流動制御壁の働きによって液晶塗布後の貼り合わ
せ工程で液晶が滴下位置を中心に同心円上に広がるのを
制御し、液晶の広がり形状を円形ではなくシール部の形
状に倣った角形(矩形)にすることにより、より液晶の
充填率が高く且つ二枚の基板の間隔が所定のセルギャッ
プに近くなるまで液晶とシール材の内側で且つ表示領域
の外側に配置した枠状の隔壁の接触するのを遅らせるこ
とができる。これにより、シール材の内側に配置した枠
状の流動制御壁での液晶の流動を一定時間足止めさせる
効果が向上し、未硬化シール材による液晶汚染を抑制す
る事ができる、液晶汚染による表示不良を防止した高品
質の液晶表示パネルを提供することができる。
【図1】 一枚の液晶表示パネルの概略構造を説明する
ための断面模式図である。
ための断面模式図である。
【図2】 液晶滴下注入方式による液晶表示パネルの製
造方法を説明する概念図である。
造方法を説明する概念図である。
【図3】 液晶滴下注入方式における液晶の流動状態を
説明する概念図である。
説明する概念図である。
【図4】 液晶滴下注入方式における液晶の流動状態を
説明する概念図である。
説明する概念図である。
【図5】 液晶滴下注入方式における液晶の流動状態を
説明する概念図である。
説明する概念図である。
【図6】 本発明による液晶表示パネルの第1実施例の
説明図である。
説明図である。
【図7】 流動制御壁の作製方法のプロセス例の説明図
である。
である。
【図8】 本発明の第1実施例における流動制御壁の効
果の説明図である。
果の説明図である。
【図9】 本発明の第1実施例における流動制御壁の効
果の説明図である。
果の説明図である。
【図10】 流動制御壁の配置位置を説明する断面図で
ある。
ある。
【図11】 流動制御壁の形状例の説明図である。
【図12】 液晶の流動状態を説明する概念図である。
【図13】 流動制御壁の効果を説明する概念図であ
る。
る。
【図14】 流動制御壁の効果を説明する概念図であ
る。
る。
【図15】 流動制御壁の配置位置の説明図である。
【図16】 液晶流動制御壁の幅の説明図である。
【図17】 本発明による液晶表示パネルの第3実施例
の説明図である。
の説明図である。
【図18】 本発明による液晶表示パネルの第3実施例
の効果の説明図である。
の効果の説明図である。
【図19】 本発明による液晶表示パネルの第4実施例
を説明する平面図である。
を説明する平面図である。
【図20】 本発明による液晶表示パネルの第5実施例
の説明図である。
の説明図である。
1・・・・基板、2・・・・表示領域、3…液晶流動制
御壁、3a・・・・第1の流動制御壁、3b・・・・第
2の流動制御壁、3c・・・・第3の流動制御壁、3d
・・・・他の流動制御壁、4・・・・スペーサ、5・・
・・液晶、7・・・・シール材(枠)、8・・・・隔
壁、9・・・・液晶表示パネル、20・・・・感光性樹
脂、21・・・・フォトマスク。
御壁、3a・・・・第1の流動制御壁、3b・・・・第
2の流動制御壁、3c・・・・第3の流動制御壁、3d
・・・・他の流動制御壁、4・・・・スペーサ、5・・
・・液晶、7・・・・シール材(枠)、8・・・・隔
壁、9・・・・液晶表示パネル、20・・・・感光性樹
脂、21・・・・フォトマスク。
フロントページの続き
(72)発明者 東 人士
千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立
ディスプレイズ内
(72)発明者 新井 好宏
千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立
ディスプレイズ内
(72)発明者 小林 節郎
千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立
ディスプレイズ内
Fターム(参考) 2H089 LA12 LA14 LA29 NA22 NA49
PA08 PA19
Claims (13)
- 【請求項1】重ね合わせた一対の基板の間に液晶を挟持
し、前記液晶により表示領域を形成する液晶表示パネル
であって、 前記一対の基板は、シール材で形成されたシール部と、
当該シール部の内側に配置された流動制御壁を有するこ
とを特徴とする液晶表示パネル。 - 【請求項2】請求項1記載の液晶表示パネルであって、 前記流動制御壁は、前記シール部の内側でかつ前記表示
領域内に配置されていることを特徴とする液晶表示パネ
ル。 - 【請求項3】請求項1記載の液晶表示パネルであって、 前記流動制御壁は、前記シール部の内側でかつ前記表示
領域外に配置されていることを特徴とする液晶表示パネ
ル。 - 【請求項4】請求項1記載の液晶表示パネルであって、 前記流動制御壁は、前記シール部の内側でかつ前記表示
領域の内側と外側の両方に配置されていることを特徴と
する液晶表示パネル。 - 【請求項5】請求項1記載の液晶表示パネルであって、 前記流動制御壁は、前記シール部の内側でかつ前記表示
領域外に三重以上に配置されていることを特徴とする液
晶表示パネル。 - 【請求項6】請求項5記載の液晶表示パネルであって、 前記流動制御壁のうちの最外周の流動制御壁以外には流
動制御壁の一部に隙き間が設けられてことを特徴とする
液晶表示パネル。 - 【請求項7】請求項1乃至請求項6の何れかに記載の液
晶表示パネルであって、 前記流動制御壁は前記一対の基板のうちの何れか一方に
配置されていることを特徴とする液晶表示パネル。 - 【請求項8】請求項1乃至請求項6記載の液晶表示パネ
ルであって、 前記流動制御壁は前記一対の基板の両方にそれぞれ配置
されていることを特徴とする液晶表示パネル。 - 【請求項9】請求項8記載の液晶表示パネルであって、 前記一対の基板のそれぞれに配置した前記流動制御壁の
位置は、当該一対の基板を重ね合わせた状態で一致する
ことを特徴とする液晶表示パネル。 - 【請求項10】請求項8記載の液晶表示パネルであっ
て、 前記一対の基板のそれぞれに配置した流動制御壁は、当
該一対の基板を組み立てた状態で当該流動制御壁の位置
が一致せずにラビリンス構造となっていることを特徴と
する液晶表示パネル。 - 【請求項11】請求項1乃至請求項7および請求項10
の何れかに記載の液晶表示パネルであって、 前記一対の基板の間に、当該一対の基板を重ね合わせた
ときの間隔を規制するスペーサを有し、 前記流動制御壁の高さが、前記一対の基板を重ね合わせ
た状態での当該一対の基板間の間隔と同じか、或いは前
記スペーサの高さと同じであることを特徴とする液晶表
示パネル。 - 【請求項12】請求項1乃至請求項7および請求項10
の何れかに記載の液晶表示パネルであって、 前記一対の基板の間に、当該一対の基板を重ね合わせた
ときの間隔を規制するスペーサを有し、 前記流動制御壁の高さが基板組立時の前記一対の基板の
間隔より小さいか、或いは前記スペーサの高さより低い
ことを特徴とする液晶表示パネル。 - 【請求項13】請求項1乃至請求項7および請求項10
記載の液晶表示パネルであって、 前記一対の基板の間に、当該一対の基板を重ね合わせた
ときの間隔を規制するスペーサを有し、 前記流動制御壁に基板組立時の前記スペーサと同じ働き
を持たせたことを特徴とする液晶表示パネル。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003037747A JP2003315810A (ja) | 2002-02-20 | 2003-02-17 | 液晶表示パネル |
US10/641,024 US20040160566A1 (en) | 2003-02-17 | 2003-08-15 | Liquid crystal display panel with fluid control wall |
TW92122637A TWI244565B (en) | 2002-02-20 | 2003-08-18 | Liquid crystal display panel with fluid control wall |
KR1020030057082A KR100597141B1 (ko) | 2003-02-17 | 2003-08-19 | 유동 제어벽을 갖는 액정 표시 패널 |
CNA031548326A CN1523401A (zh) | 2003-02-17 | 2003-08-20 | 有流动控制壁的液晶显示板 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002-42503 | 2002-02-20 | ||
JP2002042503 | 2002-02-20 | ||
JP2003037747A JP2003315810A (ja) | 2002-02-20 | 2003-02-17 | 液晶表示パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003315810A true JP2003315810A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29551715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003037747A Pending JP2003315810A (ja) | 2002-02-20 | 2003-02-17 | 液晶表示パネル |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003315810A (ja) |
TW (1) | TWI244565B (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005309446A (ja) * | 2004-04-23 | 2005-11-04 | Samsung Electronics Co Ltd | 平板表示装置の接合構造体、平板表示装置の接合構造体の形成方法、及び平板表示装置 |
US7362404B2 (en) | 2004-03-31 | 2008-04-22 | Fujitsu Limited | Liquid crystal display device and method of manufacturing liquid crystal display device for preventing defects in liquid crystal |
US7505108B2 (en) | 2004-09-02 | 2009-03-17 | Nano Loa, Inc. | Liquid crystal material filling method and liquid crystal material filling apparatus |
JP2009271207A (ja) * | 2008-05-01 | 2009-11-19 | Fujitsu Ltd | 液晶表示素子 |
JP2010002687A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Konica Minolta Holdings Inc | 表示素子の製造方法及び表示素子 |
JP2010217357A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Sony Corp | 液晶表示装置 |
US7843531B2 (en) | 2004-09-13 | 2010-11-30 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device and manufacturing method therefor |
US7880854B2 (en) | 2005-03-18 | 2011-02-01 | Sharp Kabushiki Kaisha | Panel and method for manufacturing the same |
US7948598B2 (en) | 2006-03-03 | 2011-05-24 | Hitachi Displays, Ltd. | Liquid crystal display device and manufacturing method thereof |
JP2013174688A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Japan Display West Co Ltd | 光学素子、表示装置、電子機器、製造装置、および製造方法 |
US8629969B2 (en) | 2007-11-08 | 2014-01-14 | Gold Charm Limited | Liquid crystal display panel and method of manufacturing the liquid crystal display panel |
US9170459B2 (en) | 2012-04-11 | 2015-10-27 | Mitsubishi Electric Corporation | Liquid crystal display device and manufacturing method thereof |
US10234730B2 (en) | 2015-12-22 | 2019-03-19 | Japan Display Inc. | Liquid crystal display device |
JP2021081573A (ja) * | 2019-11-19 | 2021-05-27 | セイコーエプソン株式会社 | 電気光学装置および電子機器 |
-
2003
- 2003-02-17 JP JP2003037747A patent/JP2003315810A/ja active Pending
- 2003-08-18 TW TW92122637A patent/TWI244565B/zh not_active IP Right Cessation
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7362404B2 (en) | 2004-03-31 | 2008-04-22 | Fujitsu Limited | Liquid crystal display device and method of manufacturing liquid crystal display device for preventing defects in liquid crystal |
JP2005309446A (ja) * | 2004-04-23 | 2005-11-04 | Samsung Electronics Co Ltd | 平板表示装置の接合構造体、平板表示装置の接合構造体の形成方法、及び平板表示装置 |
US7505108B2 (en) | 2004-09-02 | 2009-03-17 | Nano Loa, Inc. | Liquid crystal material filling method and liquid crystal material filling apparatus |
US8525956B2 (en) | 2004-09-13 | 2013-09-03 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device and manufacturing method thereof |
US7843531B2 (en) | 2004-09-13 | 2010-11-30 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device and manufacturing method therefor |
US8243241B2 (en) | 2004-09-13 | 2012-08-14 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device and manufacturing method therefor |
US8514358B2 (en) | 2004-09-13 | 2013-08-20 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device and manufacturing method thereof |
US7880854B2 (en) | 2005-03-18 | 2011-02-01 | Sharp Kabushiki Kaisha | Panel and method for manufacturing the same |
US7948598B2 (en) | 2006-03-03 | 2011-05-24 | Hitachi Displays, Ltd. | Liquid crystal display device and manufacturing method thereof |
US8629969B2 (en) | 2007-11-08 | 2014-01-14 | Gold Charm Limited | Liquid crystal display panel and method of manufacturing the liquid crystal display panel |
JP2009271207A (ja) * | 2008-05-01 | 2009-11-19 | Fujitsu Ltd | 液晶表示素子 |
JP2010002687A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Konica Minolta Holdings Inc | 表示素子の製造方法及び表示素子 |
JP2010217357A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Sony Corp | 液晶表示装置 |
JP2013174688A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Japan Display West Co Ltd | 光学素子、表示装置、電子機器、製造装置、および製造方法 |
US9170459B2 (en) | 2012-04-11 | 2015-10-27 | Mitsubishi Electric Corporation | Liquid crystal display device and manufacturing method thereof |
US10234730B2 (en) | 2015-12-22 | 2019-03-19 | Japan Display Inc. | Liquid crystal display device |
JP2021081573A (ja) * | 2019-11-19 | 2021-05-27 | セイコーエプソン株式会社 | 電気光学装置および電子機器 |
JP7400382B2 (ja) | 2019-11-19 | 2023-12-19 | セイコーエプソン株式会社 | 電気光学装置および電子機器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TWI244565B (en) | 2005-12-01 |
TW200417772A (en) | 2004-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100597141B1 (ko) | 유동 제어벽을 갖는 액정 표시 패널 | |
JP4455510B2 (ja) | 液晶表示パネルとその製造方法 | |
KR100652045B1 (ko) | 액정표시소자 및 그 제조방법 | |
JP3281362B2 (ja) | 液晶表示パネルの製造方法 | |
JP3905448B2 (ja) | 液晶表示素子及びその製造方法 | |
JP4173380B2 (ja) | 液晶表示素子及びその製造方法 | |
JP4094528B2 (ja) | 液晶表示装置の製造方法 | |
JP2003315810A (ja) | 液晶表示パネル | |
TWI519873B (zh) | Liquid crystal display device and manufacturing method thereof | |
JP2008123003A (ja) | 液晶表示素子及びその製造方法 | |
JPH06194615A (ja) | 強誘電性液晶素子の製造方法 | |
JPH07159795A (ja) | 液晶表示パネルの製造方法 | |
JP2003262876A (ja) | 液晶表示素子及びその製造方法 | |
TWI578072B (zh) | 液晶顯示面板及其製造方法 | |
KR20070071493A (ko) | 액정표시소자 및 그 제조방법 | |
US20100033660A1 (en) | Array substrate and liquid crystal display panel | |
KR101030529B1 (ko) | 액정표시소자의 제조방법 | |
KR100652050B1 (ko) | 액정표시소자 및 그 제조방법 | |
KR100710157B1 (ko) | 액정표시소자 및 그 제조방법 | |
JP2005258137A (ja) | 液晶表示パネル及びその製造方法 | |
KR20080001803A (ko) | 액정 표시 장치 및 이의 제조 방법 | |
JP4571119B2 (ja) | 液晶表示素子及びその製造方法 | |
KR101889310B1 (ko) | 임프린팅용 몰드 및 그를 이용한 패턴 형성방법 및 그를 이용한 액정표시장치의 제조방법 | |
KR101244662B1 (ko) | 액정표시소자 및 그 제조방법 | |
KR100731039B1 (ko) | 액정표시소자 및 그 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060126 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080414 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080826 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090224 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |