JP2003315456A - 測距システム - Google Patents
測距システムInfo
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- JP2003315456A JP2003315456A JP2002127111A JP2002127111A JP2003315456A JP 2003315456 A JP2003315456 A JP 2003315456A JP 2002127111 A JP2002127111 A JP 2002127111A JP 2002127111 A JP2002127111 A JP 2002127111A JP 2003315456 A JP2003315456 A JP 2003315456A
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Abstract
の圧縮を実現した測距システムを提供する。 【解決手段】 送信側装置10にてパルス幅内で周波数
を単調減少(レッドシフト・チャーピング)させた光波
信号を生成して送出する。この光波信号は対象物で反射
し受信側装置20に到来する。受信側装置20では、正
常分散性を有する導波路21により、この光波信号が受
光器22に導かれる。導波路21の正常分散性により周
波数の低い、波長の長い光波ほど迅速に通過するように
なり、パルス幅が圧縮される。
Description
対象物までの距離を測定する測距システムに関する。
定するシステムとして、従来、図8に示すように、パル
ス変調回路1と、発光素子2と、受光器3と、処理回路
4とを含むものがあった。ここでパルス変調回路1は山
形のパルス信号を出力しており、このパルス信号により
発光素子2としての半導体レーザを制御して、図9に示
すように、一定周波数の光波を山形に振幅変調して光波
によるパルス信号(光波信号)を生成させる。この光波
信号は対象物で反射され、受光器3に到来し、受光器3
で電気的信号に変換される。処理回路4は、パルス変調
回路1が出力するパルス信号のピーク位置と、受光器3
が出力するパルス信号のピーク位置との間の相関性(遅
延時間)により、光波が対象物との間で往復するのにか
かった時間を演算する。この時間と光波の進行速度(略
光速c)との積により対象物との間の距離が測定され
る。
を利用する測距システムでは、パルス信号のピーク位置
が明確なほど、すなわちパルス幅が狭いほど測定精度は
高まる。
来のシステムにおいてパルス信号の幅(パルス幅)を狭
くしようとすると、発光素子の駆動回路や受信側の回路
の周波数応答の制限により、パルス幅を狭くするにも限
度がある。また単にパルス幅を狭くするだけでは、送信
する光波信号の強度が低下し、光波が到達する距離が短
くなって測定可能距離が短くなるという限度もある。
で、測定可能距離を担保しつつ、十分パルス幅を狭小化
できる測距システムを提供することを目的とする。
決するための本発明は、光波を用いて対象物までの距離
を測定する測距システムであって、送信側装置と、受信
側装置とを含み、前記送信側装置は、送信する光波をパ
ルス変調する手段であって、そのパルス内で光波の周波
数を単調減少又は単調増加させるパルス変調手段と、前
記パルス変調された光波信号を対象物へ送出する手段
と、を有し、前記受信側装置は、前記パルス変調手段が
パルス内の光波の周波数を単調減少させるか単調増加さ
せるかとの関連において決められる正常分散性又は異常
分散性のいずれかの分散性を備えた導波手段と、前記導
波手段を介して、前記対象物で反射して到来した光波信
号を受信する受光手段と、を有することを特徴としてい
る。
の本発明は、光波を用いて対象物までの距離を測定する
測距システムの送信側装置であって、送信する光波をパ
ルス変調する手段であって、そのパルス内で光波の周波
数を単調減少又は単調増加させるパルス変調手段と、前
記パルス変調された光波信号を対象物へ送出する手段
と、を有することを特徴としている。ここで前記パルス
変調手段は、半導体レーザを用い、その半導体レーザの
利得スイッチング効果を利用して光波の周波数を単調減
少させる。また、前記パルス変調手段は、光ファイバを
用い、その光ファイバの自己位相変調効果を利用して光
波の周波数を単調増加させる。
の本発明は、光波の周波数が単調減少するようにパルス
変調された光波を用いて、対象物までの距離を測定する
測距システムにおける受信側装置であって、正常分散性
を有する導波手段と、前記導波手段を介して到来した光
波信号を受信する受光手段と、を有し、前記導波手段に
は、光ファイバを用いたことを特徴としている。
の本発明は、光波の周波数が単調増加するようにパルス
変調された光波を用いて、対象物までの距離を測定する
測距システムにおける受信側装置であって、異常分散性
を有する導波手段と、前記導波手段を介して到来した光
波信号を受信する受光手段と、を有し、前記導波手段
は、対象物にて反射された光波信号の光軸に対し、角度
をもって配置され、当該光波信号を回折させる第1回折
素子と、前記第1回折素子に平行に配され、前記第1回
折素子にて回折された光波信号をさらに回折させる第2
回折素子と、を含んでなることを特徴としている。
て図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る測
距システムは、図1に示すように、送信側装置10と、
受信側装置20と、処理装置30とを含んで構成されて
いる。受信側装置20は、導波手段としての導波路21
と、受光手段としての受光器22とを含んでなる。処理
装置30は、同期回路31と、処理回路32とを備えて
いる。また、送信側装置10は、図2に示すように、パ
ルス変調手段としての高速パルス発生回路11及びパル
スレーザ駆動回路12と、光波信号を送出する手段とし
ての半導体レーザ13とを含む。
は、送出する光波の周波数をパルス幅の中で単調減少さ
せる(レッドシフト・チャーピング)。高速パルス発生
回路11は、サブ・ナノ秒からピコ秒のオーダーの周期
で振動する電流パルスを出力する。パルスレーザ駆動回
路12は、高速パルス発生回路11から入力される電流
パルスをさらにパルス状に振幅変調して出力する。半導
体レーザ13は、振幅変調された電流パルスに従って駆
動され、その振幅に応じた強度の光波を出力する。この
とき半導体レーザ13の出力する光波の周波数は、高速
な電流パルスによって駆動されることによって起きる利
得スイッチング効果により、図3(a)に示すように、
光波を出力している間に単調減少する。こうして得られ
たレッドシフト・チャーピングされた光波信号は、概念
的に示せば図3(b)に示すような状態の信号であり、
そのパルス幅Δtは、従来の光波信号のパルス幅と変ら
ない。この光波信号は対象物に向けて送出され、対象物
で反射され、受信側装置20に到来することとなる。な
お、この光波の波長が、最大でも光ファイバのゼロ分散
波長(石英系光ファイバであれば約1300ナノメート
ル)より短波長であるように半導体レーザ13を制御す
る。
すように、受光レンズLと光ファイバFとを含んでな
り、受光レンズLで、対象物から反射されて到来した光
波信号を光ファイバFに導入する。光ファイバFは、ゼ
ロ分散波長より短い周波数の光に対して、一般に正常分
散性を有し、周波数が高くなるほど(波長が短くなるほ
ど)透過にかかる遅延時間が長くなる(図3(c))。
従って、パルス幅の中でより後に受光した光波信号ほど
早く導波路21を通過し、導波路21を通過した後の光
波信号は図3(d)に示すように、パルス幅がΔt′
(Δt′<Δt)に圧縮(狭小化)された状態となる。
受光器22は、このパルス幅が狭小化された光波信号を
受光して、パルス強度に応じた電圧信号に変換して出力
する。
置10が出力する光波信号の強度に同期した電気的パル
ス信号を出力する。処理回路32は、同期回路31から
電気的パルス信号の入力を受けると、当該入力のあった
時間からタイマ(図示せず)での計時を開始する。ま
た、この処理回路32は受光器22から電圧信号の入力
を受けて、その電圧信号のピークが入力されるタイミン
グ(受光した光波信号のパルスのピーク位置に対応する
タイミング)で、タイマでの計時を終了し、その計時し
た時間から測定対象物までの距離を演算する。ここで、
受光器22から入力される電圧信号のパルス幅は狭小化
されているため、距離の測定精度が向上する。
利用して、高い精度でレッドシフト・チャーピングした
光波信号を生成して出力し、受光側では物質の光学的特
性を利用してパルスの圧縮を実現しており、さらに送信
時のパルス幅は従来通りであるため、光波信号の強度を
低くすることがない。従って、大規模な付加的回路を用
いることなく簡便な構成で、測定可能距離を担保しつ
つ、パルス幅を十分に狭小化できる。
出する光波信号をレッドシフト・チャーピングする場合
について説明したが、逆に送出する光波信号をブルーシ
フト・チャーピングしても同様にパルス幅を狭小化でき
るので、以下、送出する光波信号をブルーシフト・チャ
ーピングする例について説明する。
る測距システムは、図1に示した第1の実施の形態に係
るものと同様の構成を採るものであるが、送信側装置1
0の構成が異なっている。本実施の形態の送信側装置1
0は、図5に示すように、パルスレーザ駆動回路41
と、パルスレーザ42と、光ファイバ43と、投光レン
ズ44とを含んで構成される。また、導波路21は、異
常分散性を有する導波路であり、例えば図4に示したも
のと同じもので構わない。なお、第1の実施の形態と同
じ構成を採る部分については、詳細な説明を省略する。
した電流信号を出力する。パルスレーザ42は、このパ
ルス変調された信号に従って、強度が山形に変化する光
波信号を出力する。光ファイバ43は、パルスレーザ4
2が出力する光波信号を投光レンズ44側に導波する。
この過程で光ファイバ43は、その光学的特性である自
己位相変調により、パルス状の光波信号の光スペクトル
を広げる。すなわち、光強度が増加するパルスの立ち上
がり付近では、より長波長の成分が多くを占め、光強度
が減少するパルスの立ち下がり付近では、より短波長の
成分が多くを占めるようになる。この結果、光ファイバ
43を通過した光波信号は、ブルーシフト・チャーピン
グされたものとなる(図6(a))。なお、この光波の
波長が、最小でも光ファイバのゼロ分散波長(石英系光
ファイバであれば約1300ナノメートル)より長波長
であるようにパルスレーザ42を制御する。
・チャーピングされた光波信号が対象物で反射されて受
光側装置20の受光レンズLに到来する。受光レンズL
は、対象物から反射されて到来した光波信号を光ファイ
バFに導入する。光ファイバFは、ゼロ分散波長より長
い周波数の光に対して、一般に異常分散性を有し、周波
数が低くなるほど(波長が長くなるほど)透過にかかる
遅延時間が長くなる(図6(b))。従って、パルス幅
の中でより後に受光した光波信号ほど早く導波路21を
通過し、導波路21を通過した後の光波信号は図3
(d)に示したのと同様に、パルス幅が圧縮された状態
となる(図6(c))。受光器22は、このパルス幅が
圧縮された光波信号を受光して、パルス強度に応じた電
圧信号に変換して出力する。すなわち、本実施の形態に
おいても、光波の強度に影響を与えることなく、パルス
幅を十分に狭小化できる。
ては、図7に示すように回折格子対を用いてもよい。以
下、回折格子対を用いた導波路21について説明する。
この導波路21は、対象物にて反射された光波信号の光
軸に対し、角度をもって配置され、当該光波信号を回折
させる第1回折素子51と、この第1回折素子に略平行
に配置され、第1回折格子にて回折された光波信号をさ
らに回折させる第2回折素子52とを含んで構成されて
いる。
て到来した光波信号を回折させ、当該回折された光波信
号は第2回折格子52へ導かれる。第2回折格子52
は、第1回折格子51から導かれた光波信号を回折させ
て受光器22に光波信号を導く。
が長くなるほど大きな回折角で反射される。つまり波長
が長いほど第1回折格子51と第2回折格子52との間
での行路が長くなって通過時間が長くなり、パルス幅の
中で後に到来した光波信号ほど早くこの回折格子対から
なる導波路21を通過することとなる。
形態によると、パルス状の光波信号を送出する際に、そ
のパルス幅の中で、光波の周波数を単調減少させ、また
は単調増加させる。そして、光波の周波数を単調減少さ
せたか、単調増加させたかの関連において、導波路21
として正常分散性又は異常分散性のどちらの分散性を有
したものを用いるかが決定される。すなわち、パルス幅
の内で光波周波数を単調減少させる場合、正常分散性を
有する導波路21を用いる(あるいは導波路21を正常
分散性を有するように用いる)。また、パルス幅の内で
光波周波数を単調増加させる場合、異常分散性を有する
導波路21を用いる(あるいは導波路21を異常分散性
を有するように用いる)。これにより光学的性質を用い
て光波信号のパルス幅圧縮を実現し、測距システムにお
ける測距精度を向上できる。
光波信号のパルス幅圧縮を行っており、簡便な構成で、
光波の強度を低下させることなく、パルス幅の圧縮を実
現できる。
ムの構成ブロック図である。
の構成ブロック図である。
ムにおけるパルス圧縮の状況を表す説明図である。
成ブロック図である。
の構成ブロック図である。
ムにおけるパルス圧縮の状況を表す説明図である。
の例を表す構成ブロック図である。
る。
信号の状態を表す説明図である。
器、4 処理回路、10送信側装置、11 高速パルス
発生回路、12,41 パルスレーザ駆動回路、13
半導体レーザ、20 受信側装置、21 導波路、30
処理装置、31 同期回路、32 処理回路、42
パルスレーザ、43 光ファイバ、44投光レンズ、5
1 第1回折格子、52 第2回折格子。
Claims (6)
- 【請求項1】 光波を用いて対象物までの距離を測定す
る測距システムであって、 送信側装置と、受信側装置とを含み、 前記送信側装置は、 送信する光波をパルス変調する手段であって、そのパル
ス内で光波の周波数を単調減少又は単調増加させるパル
ス変調手段と、 前記パルス変調された光波信号を対象物へ送出する手段
と、 を有し、 前記受信側装置は、 前記パルス変調手段がパルス内の光波の周波数を単調減
少させるか単調増加させるかとの関連において決められ
る正常分散性又は異常分散性のいずれかの分散性を備え
た導波手段と、 前記導波手段を介して、前記対象物で反射して到来した
光波信号を受信する受光手段と、 を有することを特徴とする測距システム。 - 【請求項2】 光波を用いて対象物までの距離を測定す
る測距システムの送信側装置であって、 送信する光波をパルス変調する手段であって、そのパル
ス内で光波の周波数を単調減少又は単調増加させるパル
ス変調手段と、 前記パルス変調された光波信号を対象物へ送出する手段
と、 を有することを特徴とする送信側装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の送信側装置において、 前記パルス変調手段は、半導体レーザを用い、その半導
体レーザの利得スイッチング効果を利用して光波の周波
数を単調減少させることを特徴とする送信側装置。 - 【請求項4】 請求項2記載の送信側装置において、 前記パルス変調手段は、光ファイバを用い、その光ファ
イバの自己位相変調効果を利用して光波の周波数を単調
増加させることを特徴とする送信側装置。 - 【請求項5】 光波の周波数が単調減少するようにパル
ス変調された光波を用いて、対象物までの距離を測定す
る測距システムにおける受信側装置であって、 正常分散性を有する導波手段と、 前記導波手段を介して到来した光波信号を受信する受光
手段と、 を有し、 前記導波手段には、光ファイバを用いたことを特徴とす
る受信側装置。 - 【請求項6】 光波の周波数が単調増加するようにパル
ス変調された光波を用いて、対象物までの距離を測定す
る測距システムにおける受信側装置であって、 異常分散性を有する導波手段と、 前記導波手段を介して到来した光波信号を受信する受光
手段と、 を有し、 前記導波手段は、対象物にて反射された光波信号の光軸
に対し、角度をもって配置され、当該光波信号を回折さ
せる第1回折素子と、 前記第1回折素子に平行に配され、前記第1回折素子に
て回折された光波信号をさらに回折させる第2回折素子
と、を含んでなることを特徴とする受信側装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002127111A JP2003315456A (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 測距システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002127111A JP2003315456A (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 測距システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003315456A true JP2003315456A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29541320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002127111A Pending JP2003315456A (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 測距システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003315456A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018185196A (ja) * | 2017-04-25 | 2018-11-22 | 株式会社豊田中央研究所 | レーザレーダ装置およびレーザレーダ光集積回路 |
JP2019522211A (ja) * | 2016-07-28 | 2019-08-08 | ストローブ, インク.Strobe, Inc. | 分散型のライダシステム |
-
2002
- 2002-04-26 JP JP2002127111A patent/JP2003315456A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019522211A (ja) * | 2016-07-28 | 2019-08-08 | ストローブ, インク.Strobe, Inc. | 分散型のライダシステム |
JP2018185196A (ja) * | 2017-04-25 | 2018-11-22 | 株式会社豊田中央研究所 | レーザレーダ装置およびレーザレーダ光集積回路 |
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A521 | Written amendment |
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