JP2003315334A - 体液中のbpiの定量方法 - Google Patents

体液中のbpiの定量方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液試料についてBPIイムノアッセイを行
う方法に従って、血液試料を包含する体液試料における
BPIレベルを定量するための方法であって、血液試料
が血漿である方法を提供すること。 【解決手段】 血液試料中のBPIの存在を定量するた
めのイムノアッセイ方法であって、血漿をアッセイする
工程を含むことにより改善された方法。1つの実施形態
では、血漿のイムノアッセイは、ヘパリン及びデキスト
ラン硫酸からなる群より選択された陽イオン性の非特異
的ブロッキング剤の存在下にて行われる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】本出願は、1993年9月29日出願の米
国特許出願第08/125,677号の一部継続出願で
ある、1993年12月29日出願の米国特許出願第0
8/175,276号の一部継続出願である。 【0002】 【発明の属する技術分野】本発明は、血液試料を包含す
る体液試料中の殺菌/浸透性増強タンパク質の存在を調
べるための方法に関する。 【0003】 【従来の技術】殺菌/浸透性増強タンパク質(BPI)
は、ヒト及び動物の好中球のアズール顆粒から精製され
た陽イオン性、抗−微生物性のタンパク質である(We
issら、J.Biol.Chem.、253巻、26
64頁(1978)、Elsbachら、J.Bio
l.Chem.、254巻、11000頁(197
9))。BPIはグラム陰性細菌の外膜のリポ多糖(L
PS)成分に結合する(Gazzano−Santor
oら、Infect.Immun.、60巻、4754
頁(1992))。近年、ヒトBPIの組換え型(rB
PI23)の特徴付けが行われ、天然型のBPIの特徴
との比較がなされている。rBPI23断片は、ホロ−
BPIのアミノ末端23 kDa部分からなり、天然型
のBPIの LPS結合特性、のみならず、抗−微生物
活性を保持している(Gazzano−Santoro
ら、J.Clin.Invest.、90巻、1122
頁(1992)、Weissら、J.Clin.Inv
est.、90巻、1122頁(1992))。 【0004】BPIレベルは、いずれの体液において
も、これまでに正確にはアッセイされていない。rBP
23ならびに他のBPIタンパク質及びタンパク質産
物が潜在的に臨床上の用途を有しているので、体液中の
BPIの存在及び量を測定するために、感度が良く且つ
再現性のあるアッセイが必要である。特に、体液中のB
PIの測定は、診断目的のために有用であるかもしれな
い。Pereira、J.Immunol.Metho
ds、117巻、115頁(1989)には、ヒト好中
球の粗顆粒抽出物においてBPIを調べるための競合E
LISAアッセイが開示されている。Pereiraら
は、ヘパリンまたはデキストラン硫酸などのポリアニオ
ン類を用いた処置によって、ELISAアッセイにおけ
る陽イオン性タンパク質の非特異的相互作用を最小にく
い止めることができることも、開示している。Pesc
eら、J.Immunol.Methods、87巻、
21頁(1986)も参照されたい。しかしながら、P
ereiraらの競合アッセイは感度に限界があるとい
う特徴を有する。従って、哺乳動物体液中の内在的なB
PIレベルを測定することができる、より高感度のBP
Iアッセイが、依然として当該技術分野において希求さ
れている。本出願においてさらに興味深いのは、グラム
陰性敗血症の患者及び健常被験者におけるBPIの血清
レベルについてのアッセイの結果を開示している、vo
n der Mohienら、抄録、13th Int
ernational Symposium on I
ntensive Care and Emergen
cy Medicine、ブリュッセル(1993年3
月)の開示である。その抄録では、すべての敗血症患者
において体循環しているBPIが検出された一方で、健
常被験者の血清におけるアッセイの条件下ではBPIが
検出されえなかったことを開示していた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、血液試料に
ついてBPIイムノアッセイを行う方法に従って、血液
試料を包含する体液試料におけるBPIレベルを定量す
るための方法であって、血液試料が血漿である方法を提
供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】血漿は、新鮮な凝固して
いない血液から、白血球及び赤血球を分離した後に残存
する血液体である。血清は、凝固した血液が遠心により
分離されて残存する血液体(すなわち、血液の凝塊因子
を含まない血漿)である。本発明の1つの特徴として、
血清中に存在するBPIのレベルは、体循環している血
液中のBPIの内在的なレベルを表すものではなく、一
方、血漿中のBPIのレベルは、前記の内在的なレベル
を表すものであることが、教示される。本発明のさらな
る特徴として、被験者におけるグラム陰性敗血症の存在
を調べるための方法が提供され、かかる方法は、その被
験者から得た血漿試料中の内在的な細胞外BPIの濃度
を定量すること、及びその濃度をグラム陰性敗血症の指
標たる標準値と比較することを含むものである。かかる
標準値は、1.7 ng/mLでありえ、これは正常の
ヒト血漿BPIに対する平均値である0.8ng/mL
を標準偏差の2倍分上回る値である。従って、正常ヒト
血漿BPI濃度に対する平均値を、標準偏差の2倍分上
回る値を越えた数値が、グラム陰性敗血症の指標であ
る。 【0007】本発明の好ましい方法により、サンドイッ
チイムノアッセイを用い、そしてさらに、BPIイムノ
アッセイにおいてヘパリン及びデキストラン硫酸からな
る群より選択された陽イオン性の非特異的ブロッキング
剤を利用して、血液血漿などの体液中の細胞外BPIの
濃度が調べられる。血清、尿、肺洗浄液(lungla
vages)、硝子体液、歯肉溝液(crevicul
ar fluid)、脳脊髄液、唾液及び滑液を包含す
る他の体液(これらに限定されるものではない)中のB
PIの濃度を調べるために、本発明のBPIイムノアッ
セイを用いることもできる。 【0008】本発明のさらなる特徴として、被験者にお
ける活動性炎症状態の存在を調べるための方法が提供さ
れ、これには、被験者から得た液体試料中の内在的なB
PIの濃度を調べること、及びその濃度を活動性炎症状
態の標準指標と比較することが含まれる。活動性炎症状
態の存在を調べるためにアッセイされるべき体液が血液
血漿である場合、活動性炎症状態の標準指標は、1.7
ng/mLとすることができ、これは、正常のヒト血
漿BPIに対する0.8 ng/mLという平均値を標
準偏差の2倍分上回る数値である。従って、正常ヒト血
漿BPI濃度に対する平均値を、標準偏差の2倍分上回
る値を越えた数値が、活動性炎症状態の存在の指標であ
る。本発明によって、さらに、被験者から得た滑液の試
料中の内在的なBPIの濃度を調べ、そして、その濃度
を活動性炎症状態の指標たる標準値と比較することによ
って、慢性関節リウマチ及び活動性関節炎からなる群よ
り選択される活動性炎症状態の存在を調べる方法が提供
される。慢性関節リウマチ及び活動性関節炎の滑液の場
合、活動性炎症状態の標準指標は、152 ng/mL
を越える値でありえ、これは、非炎症状態における滑液
BPIに対する平均値である26 ng/mLを、標準
偏差の2倍分上回る値である。 【0009】一般に、BPIについての尿のアッセイで
は、ほとんど、もしくは全く、BPIを検出しないので
あるが、尿管に感染を有する被験者においては、尿のB
PIレベルが高まっているかもしれない。 【0010】本発明は、以下を提供する: 1.血液試料中のBPIの存在を定量するためのイムノ
アッセイ方法であって、血漿をアッセイする工程を含む
ことにより改善された方法。 2.血漿のイムノアッセイが、ヘパリン及びデキストラ
ン硫酸からなる群より選択された陽イオン性の非特異的
ブロッキング剤の存在下にて行われる、第1項記載の方
法。 3.被験者におけるグラム陰性敗血症の存在を調べるた
めの方法であって、 該被験者から得た血漿試料中の内
在的なBPIの濃度を調べ、及び その濃度をグラム陰
性敗血症の指標たる標準値と比較する工程を含む方法。 4.BPIの濃度が、BPIイムノアッセイによって調
べられる、第3項記載の方法。 5.前記イムノアッセイが、サンドイッチイムノアッセ
イである、第3項記載の方法。 6.前記イムノアッセイが、ヘパリン及びデキストラン
硫酸からなる群より選択された陽イオン性の非特異的ブ
ロッキング剤の存在下にて行われる、第5項記載の方
法。 7.被験者における活動性炎症状態の存在を調べるため
の方法であって、 該被験者から得た液体試料中の内在
的なBPIの濃度を調べ、及び その濃度を活動性炎症
状態の指標たる標準値と比較する工程を含む方法。 8.前記活動性炎症状態が、慢性関節リウマチ及び活動
性関節炎からなる群より選択される、第7項記載の方
法。 9.前記液体試料が滑液である、第8項記載の方法。 10.前記液体試料が血液血漿である、第7項記載の方
法。 11.BPIの濃度が、BPIイムノアッセイによって
調べられる、第7項記載の方法。 12.前記イムノアッセイが、サンドイッチイムノアッ
セイである、第11項記載の方法。 13.前記イムノアッセイが、ヘパリン及びデキストラ
ン硫酸からなる群より選択された陽イオン性の非特異的
ブロッキング剤の存在下にて行われる、第7項記載の方
法。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明は、血液を包含する体液に
おける細胞外BPIの存在を定量するための方法に関
し、かかる方法は、該被験者から得た血漿についてBP
Iイムノアッセイを行うことを含むものである。このア
ッセイは、治療的に投与された、すなわち外来性の、B
PIの存在及び量を調べるために有用であるが、かかる
アッセイは、被験者におけるグラム陰性敗血症を包含す
る敗血症の存在の指標として、体循環血液中の内在的な
細胞外BPIの存在を定量するために、特に好適であ
る。また、体循環血液中の内在的な細胞外BPIの存在
を定量することは、敗血症患者を評価するための予後の
方法においてもさらに有用であると考えられる。加うる
に、本発明は、被験者から得た液体試料中の内在的なB
PIの濃度を調べること、及びその濃度を活動性炎症状
態の指標たる標準値と比較することを含む、被験者にお
ける活動性炎症状態の存在を調べるための方法を提供す
る。 【0012】本発明は、高いアッセイ感度、高い特異性
及び優れた再現性を呈する、ヒトBPIのためのサンド
イッチELISAアッセイを提供する。本明細書におい
て用いられる、アッセイ方法で定量される「BPI」
は、天然型BPI、組換えBPI、のみならず、BPI
の組換えN−末端断片(rBPI23)ならびに、他の
BPIタンパク質及びタンパク質産物を包含するもので
ある。かかるBPIタンパク質産物が、mL当たりナノ
グラム以下の領域において、容易に定量されうる。免疫
学的アッセイは、好ましくは、酵素連鎖免疫吸収(EL
ISA)サンドイッチアッセイによって実施されるが、
競合アッセイ及び他のラベル方式を利用した免疫学的ア
ッセイもまた、用いることができる。本発明の好ましい
アッセイでは、モノクローナル抗体及びアフィニティー
精製したウサギポリクローナル抗体を包含する、抗−B
PI抗体が利用される。ウサギのポリクローナル抗−B
PI抗体は、免疫源としてBPIを用い、旧来の方法に
従って調製すればよい。特に好ましいモノクローナル抗
体は、旧来の方法論に従って溶液中でBPIに結合する
能力に基づき選択された、Xoma 6C2と称される
モノクローナル抗体である。本発明の好ましい実施態様
の1つによれば、希釈用緩衝液中にヘパリンが利用され
る。ヘパリンは、バックグラウンドを減ずること、及び
アッセイシグナルを増強することの双方によって、アッ
セイ性能を向上させると考えられる。類似の効果が、低
分子量(8 kDa)のデキストラン硫酸で認められ
る。それとは対照的に、高分子量(500 kDa)の
デキストラン硫酸は、アッセイ感度を減じ、事実上、低
分子量ポリアニオンの有益な効果とは逆効果を及ぼす。
初期の研究において、高いバックグラウンドシグナルを
生じる原因である、ミクロタイタープレートとrBPI
23との非特異的な相互作用が明らかになった。10ユ
ニット/mL(およそ55μg/mL)でヘパリンを入
れると、バックグラウンドシグナルが低下し、緩衝液コ
ントロールに比べてアッセイ感度が向上することにもな
った。ヘパリンをさらに高濃度(100ユニット/m
L)にしても、10ユニット/mLを用いた場合に観察
されたと同様の結果が生じた。高分子量のデキストラン
硫酸により惹起こされる阻害は、BPIの表面上のエピ
トープへの抗体の接近に対する立体的障害に起因するも
のかもしれない。 【0013】バックグラウンドシグナルを減じるため
に、本発明のイムノアッセイにおいて高濃度の塩(1M
NaCl)を添加することが有用である。高塩濃度を
用いると、ヘパリンよりも優れたアッセイ感度が得られ
るが、いくつかの試料については、塩がヘパリンほど有
効にバックグラウンドシグナルを低下させることはな
い。ヘパリンまたは高濃度塩を含む溶液で試料が希釈さ
れた場合に認められる感度の増強は、イオン性相互作用
が破壊されることに起因すると考えられ、一方、他の、
おそらくは疎水的な力もまた、バックグラウンドシグナ
ルに寄与しているのかもしれない。 【0014】BPI ELISAの特異性は、2つの方
法で立証している。第1に、血清からELISAプレー
ト上に免疫反応性タンパク質が「捕獲」されて引き続き
溶出され、電気泳動により分離され、ブロットされて、
抗−rBPI23抗体をプローブとして用いて調べる
と、検出された唯一の物質は、ヒト好中球から抽出され
た天然型BPIと挙動を同じくする、約60 kDaの
ダブレットであった。同様に、ブロットした同じ試料
を、抗−rBPI抗体をプローブとして用いて調べた場
合、先に測定したELISAシグナルとBPIバンドの
強度とのあいだに、有意な相関性(R=0.807、
p=0.0001)が見出された。第2に、やはりLP
Sに結合し、BPIとかなりの配列の相同性(44%)
を示すヒトLBPでは、rBPIまたはrBPI23
それぞれで生じるよりも、30,000倍から100,
000倍低いシグナルしか生じなかった。ELISAに
おいて、rLBPは、100μg/mlでも、3 ng
/mlのBPIを下回る場合に等しいシグナルしか生じ
なかった。正常ヒト血清試料中のLBPレベルは、1〜
24μg/mlの間(平均7μg/ml)であると報告
されている(Leturcqら、J.Cell.Bio
chem.、16C巻、161頁(1992))ので、
これらのデータにより、LBPが、BPI ELISA
において極小の干渉しか惹起こさないことが示唆され
る。 【0015】本発明の1つの特徴として、ヒト血漿にお
いてアッセイされるか、またはヒト血清においてアッセ
イされるかのいずれであるかに依存して、内在的なBP
Iレベルが有意に異なることが見出されている。血漿
は、凝塊を防ぐために抗凝固剤(例えばクエン酸塩、酸
−クエン酸塩−デキストロース(ACD)、EDTA、
ヘパリン及びヒルジン)を添加することにより得られ
る、血液の無細胞性の液体部分であり、一方血清は、凝
塊を許容する場合に血液から分離する液体である。正常
な血漿は低レベル(<0.2〜2.1 ng/ml)の
BPIしか含まないが、同じ個体から同時に採取した血
清試料中のレベルは平均で37倍高かった(4.9〜7
2.1 ng/ml)。さらに、BPIレベルは、採取
及び処理のための経過時間に依存して変動した。これら
のデータによって、(i)正常な個体におけるBPIの
血漿レベルは極めて低いこと、及び(ii)凝固のプロ
セスの際に好中球から血清へとBPIが放出されるのか
もしれないことが示唆されるので、正常な個体及び病理
学的状態にある個体におけるBPIレベルの評価及び解
釈において、これらのデータは重要である。かくして、
BPIの内在的なレベルは、血清ではなく、血漿におい
て測定されるべきであり、そうすることによって、in
vitroでの放出及び/または好中球の破壊により
惹起こされるアーティファクトが避けられる。同様に、
BPIの組換え型を含む臨床試料の分析は、血漿におい
て実施されるのが最良である。 【0016】Weiss及びOlsson、Blood
69巻、652頁(1987)は、好中球10細胞
当たり、平均65μgのBPIが含まれると報告してい
る。全血がml当たり5 × 10の好中球を含むと
仮定すると、1 mLの血液中にはおよそ3.2μg/
mlのBPIが存在することになろう。血清中のBPI
の濃度は低い(<100 ng/mL)ので、凝固の際
に放出されるBPIの量は、有効態の全物質のうちわず
かな割合(約1%)に過ぎない。このBPIの放出に生
理学的な重要性はなく、損傷を受けた好中球からのBP
Iの漏出を表しているに過ぎないかもしれない。さもな
くば、in vivoにおける凝固は、傷害または外傷
に呼応して好中球から抗微生物剤(BPIを包含する)
を局所的に放出するための一般的なシグナルであるかも
しれないという可能性がある。これらの条件のもとに、
次いでBPIは傷害の部位に局在し、抗細菌の防御機構
として作用するのかもしれない。 【0017】本発明の他の特徴及び利点は、以下の例示
的な実施例を考慮すれば理解されよう。実施例1は、ア
フィニティー精製したウサギ抗−BPI抗体の調製に関
し、実施例2は、かかる抗体のビオチンラベル付けに関
し、実施例3は、かかる抗体を利用したELISA法に
関し、そして実施例4は、モノクローナル抗−BPI抗
体の調製に関する。実施例5は、BPIサンドイッチア
ッセイの感度に対する、ヘパリン、デキストラン硫酸及
びNaCl濃度の効果に関し、実施例6は、rBPI及
びrBPI23の標準曲線の特徴に関する。実施例7
は、プールしたヒト血漿に加えた(spiked)rB
PI及びrBPI23の測定に関し、実施例8は、rL
BP、rBPI及びrBPI23を比較する、免疫反応
性に関し、そして実施例9は、ELISAアッセイに対
する処理時間及び遠心力の効果に関する。実施例10
は、血清及び血漿試料のSDS−PAGE及びウェスタ
ンブロット分析に関し、そして実施例11は、ヒト血漿
及び血清における内在的なBPIの免疫反応性の測定に
関する。実施例12は、敗血症患者におけるBPIの臨
床的な相関性に関し、実施例13は、敗血症小児と敗血
症ではない臨床的疾患を有する小児との血漿における内
在的なBPIレベルの比較に関し、実施例14は、正常
及び嚢胞性線維症における肺洗浄液試料における内在的
なBPIレベルに関し、実施例15は、慢性関節リウマ
チに罹患している患者の滑液における内在的なBPIレ
ベルに関し、そして実施例16は、慢性関節リウマチ、
骨関節炎または活動性関節炎に罹患している患者の滑液
における内在的なBPIレベルに関し、そして実施例1
7は、慢性関節リウマチ患者からの血漿試料における内
在的なBPIレベルに関する。実施例18は、健常な被
験者へのLPS投与の、内在的なBPIレベルに対する
効果に関する。 【0018】 【実施例】(実施例1:アフィニティー精製したウサギ
抗−BPI23抗体の調製)本実施例では、アフィニテ
ィー精製したウサギ抗−rBPI23抗体を調製した。
詳細には、Gazzano−Santoroら、Inf
ect.Immun.60巻、4754〜4761頁
(1992)の方法に従って作製したrBPI 23(2
0 mg)を、0.5 NaClを含む、0.2 M
重炭酸塩、pH8.6中で、10 mLの臭化シアンで
活性化したセファロース4B(Sigma Chemi
cal Co.、St.Louis、ミズーリー州)に
カップリングさせた。およそ97%のrBPI23が、
樹脂にカップリングした。rBPI23で高度免疫した
2羽のウサギから集めた抗血清(150 mL)を、等
容量のリン酸緩衝性生理食塩水、pH 7.2(PB
S)で希釈した。希釈した抗血清の一部(50 mL)
を、10 mLのrBPI23−セファロースカラムに
通液し、次いで、カラムをPBSで洗浄して、0.1
Mグリシン、pH2.5を用いて、結合した抗体を溶出
した。収集した画分は、直ちに1 Mリン酸緩衝液、p
H 8.0で中和した。Harlowら、Antibo
dies:A Laboratory Manual,
Cold Springs Harbor Labor
atory Press,New York、312頁
(1988)の方法に従って、280 nmにおける吸
光度を測定することにより、ピークの画分を同定した。
回収量は、アフィニティー精製した抗−rBPI 23
抗体45 mgであり、すなわち、ウサギ抗血清1 ミ
リリットル当たり、抗体300マイクログラムであっ
た。 【0019】(実施例2:ビオチンラベルしたウサギ抗
−BPI23抗体の調製)本実施例では、実施例1の方
法に従って作製した、20マイクログラムのアフィニテ
ィー精製したウサギ抗−BPI23抗体を、11 mL
の0.1 M 重炭酸ナトリウム、pH 8.3中で、
室温にて2時間、2 mgのビオチンアミドカプロエー
ト N−ヒドロキシスクシンイミド エステル(Sig
ma Chemical Co.、St.Louis、
ミズーリー州)とともにインキュベートした。0.1%
アジ化ナトリウムを含むPBSで平衡化したPD−10
カラム(Pharmacia Biotech In
c.、Piscataway、ニュージャージー州)で
反応混合物を分画することにより、接合しなかったビオ
チンを除去し、アルカリ性の緩衝液を交換した。ビオチ
ンラベルした抗体の最終的な収量は、17.9 mgで
あった。 【0020】(実施例3:ELISA法)50μlのア
フィニティー精製したウサギ抗−BPI23抗体(PB
S中、1μg/mL)を、Immulon 2(Dyn
atech Laboratories Inc.、C
hantilly、バージニア州)ミクロタイタープレ
ートのウェルの中で、2〜8℃にて一晩(またはその代
わりに、37℃にて1時間)インキュベートした。抗体
溶液を取り除き、すべてのウェルに脱脂乳1%を含むP
BS(ブロッキング剤)を200μL添加した。室温に
て1時間プレートをブロッキングした後、300μLの
洗浄用緩衝液(PBS/0.05%Tween−20)
で3度、ウェルを洗浄した。 【0021】個々のヒト提供者から、血液を2本のVa
cutainer(BectonDickinson、
Rutherford、ニュージャージー州)チューブ
の中に採取した。チューブの1本は酸 クエン酸塩 デ
キストロースを含んでおり、2本目は、凝塊活性化剤及
び血清分離剤を含んでいた。採取後1時間30分以内
に、個々の提供者からの血漿及び血清試料の双方を13
00 gにて5分間遠心することにより、同時に処理し
た。適切な画分を集め、0.5 mLのアリコートとし
て−70℃にて貯蔵した。プールした正常ヒト血清及び
プールしたクエン酸化血漿は、Sigma Chemi
cal Co.(St.Louis、ミズーリー州)か
ら得た。 【0022】標準物質、試料及びコントロールを、別々
の96−ウェルプレートで、1%ウシ血清アルブミン、
0.05% Tween−20を含むPBS(PBS−
BSA/Tween)及び10ユニット/mLのヘパリ
ンナトリウム(SigmaChemical Co.、
St.Louis、ミズーリー州)を用いて、3重試験
を行うよう希釈した。rBPIまたはrBPI23の標
準溶液は、100から0.012 ng/mLまで、連
続的に2倍希釈して調製した。標準物質、試料及びコン
トロールの各重複試験検体及び希釈検体(50μL)各
々を、ブロッキングしたミクロタイタープレートに移
し、37℃にて1時間インキュベートした。第1次のイ
ンキュベーションの後、洗浄用緩衝液を用いて、ウェル
を3度洗浄した。PBS−BSA/Tweenで、ビオ
チンラベルしたウサギ抗−BPI 23抗体を1/400
0に希釈し、50μLをすべてのウェルに加えた。次い
でプレートを37℃にて1時間インキュベートした。引
き続き、洗浄用緩衝液を用いてすべてのウェルを3度洗
浄した。アルカリホスファターゼでラベルしたストレプ
トアビジン(Zymed Laboratories
Inc.、SanFrancisco、カリフォルニア
州)をPBS−BSA/Tweenで1/2000に希
釈し、すべてのウェルに50μL加えた。37℃にて1
5分間インキュベートした後、すべてのウェルを、洗浄
用緩衝液で3度、脱イオン水で3度洗浄し、基質である
p−ニトロフェニルホスフェート(10%ジエタノール
アミン緩衝液中、1 mg/mL)を、すべてのウェル
に50μLの容量にて添加した。室温にて1時間、発色
を進行させ、その後、反応を停止するために50μLの
1N NaOHを加えた。Vmax Plate Re
ader(Molecular Devices Co
rp.、Menlo Park、カリフォルニア州)を
用いて、すべてのウェルについて405 nmにおける
吸光度を測定した。 【0023】第1次インキュベーション工程において試
料希釈用緩衝液(BPI不含)のみを入れたウェルのA
405の平均値を引くことにより、バックグラウンドに
対するすべての試料及び標準物質(3重試験における)
についての405 nmにおける吸光度(A405)の
平均値を補正した。次いで、rBPIまたはrBPI
23のng/mLに対するA405として、標準曲線を
プロットした。直線領域を選択し、直線回帰分析を行っ
て、標準曲線から内挿することにより、試料及びコント
ロールに対する濃度を決定した。 【0024】(実施例4:マウスモノクローナル抗−B
PI抗体の調製)本実施例では、Harlowら、An
tibodies: A Laboratory Ma
nual.Cold Spring Harbor L
aboratory Press,New York、
196頁(1988)の標準技術を用いて、マウスモノ
クローナル抗−rBPI抗体 6C2を調製した。詳細
には、ハイブリドーマ細胞系は、NS−1マウスミエロ
ーマ細胞と、rBPIホロタンパク質で免疫したBal
b−Cマウスからの脾細胞との化学的融合体に由来する
ものであった。抗−BPI抗体を分泌しているハイブリ
ドーマ細胞の同定は、サンドイッチELISAアッセイ
により、細胞培養上清をスクリーニングすることにより
成し遂げた。続いて、ハイブリドーマ細胞系6C2を、
限界希釈により3度クローン化した。該細胞系により生
産されるモノクローナル抗体はIgG1、kイソタイプ
として特徴付けられる。ハイブリドーマ細胞系は、Am
erican Type Culture Colle
ction 12301 Parklawn Driv
e、Rockville、メリーランド州 28302
に寄託され、ATCC No.HB11512として登
録されている。 【0025】捕獲剤としてウサギポリクローナル抗−B
PI抗体または6C2により生産される抗体のいずれか
を用いた場合のrBPI標準曲線によれば、ウサギ抗体
に比較すると、6C2モノクローナル抗体の方が、わず
かに優れた感度が達成されることが示された。6C2に
基づいて行ったELISAにおけるrBPI23の免疫
反応性は、rBPIホロタンパク質よりもおよそ100
0倍低かった。従って、6C2モノクローナル抗体は、
容易にrBPIまたは天然型BPIを捕獲するが、rB
PI23は容易に捕獲しないものである。6C2 BP
IサンドイッチELISAアッセイで、rLBPとの交
差反応性が極小を呈することも示された。 【0026】(実施例5:ヘパリン、デキストラン硫酸
及びNaClの感度に対する効果)本実施例では、BP
Iサンドイッチアッセイの感度に対する、ヘパリン、デ
キストラン硫酸(分子量8 kDa及び500 kD
a)または1 M塩化ナトリウムの効果の比較を行っ
た。図1に示される結果より、rBPI(図1a)及び
rBPI23(図1b)の双方に対して、ヘパリン及び
低分子量デキストラン硫酸(分子量8 kDa)が、バ
ックグラウンドを減じてアッセイ感度を高めるうえで、
量ベースで同等に有効であることが示唆される。対照的
に、高分子量のデキストラン硫酸(分子量500 kD
a)は、緩衝液コントロールに比して、アッセイ感度を
低減させた。高濃度塩でアッセイ感度は最も大きく向上
したが、rBPI23に対しては、ヘパリンを用いた場
合と同じ程度にバックグラウンドシグナルが減じられる
ことはなかった。しかして、以後のアッセイすべてにつ
いて、10ユニット/mLにてヘパリンを利用した。 【0027】(実施例6:標準曲線の特徴)本実施例に
おいて、図2a及び2bに示すように、rBPI及びr
BPI23の標準曲線は、いくつかの別個のアッセイ間
で再現性があることが見出された。観察されたA405
を用いた濃度の直線回帰分析により、rBPI及びrB
PI 23の双方に対する直線的な濃度の呼応(それぞ
れ、R=0.997及び0.999)が立証された。
直線領域は、rBPIの標準曲線については100〜6
000 pg/mLであり、rBPI23の標準曲線に
ついては25〜800pg/mLであった。 【0028】(実施例7:プールしたヒト血漿に加えた
rBPI及びrBPI23の測定)本実施例では、プー
ルしたクエン酸化ヒト血漿に、異なる濃度のrBPIま
たはrBPI23を加え、次いで、サンドイッチELI
SAアッセイにおける測定前に凍結及び融解を施した。
加えたBPIの回取率は、BPIを加えたヒト血漿試料
で測定したBPIの量から、BPIを加えていないコン
トロールにおける濃度を差し引き、それを実際に試料に
加えた量で割った値として決定した。得られた分数に1
00をかけ、その結果を、インプット濃度の百分率とし
て表現した。プールしたヒト血漿試料に加えた、異なる
濃度のrBPIの回収率は、平均で83%であり、30
0 ng/mLで65%から、3 ng/mLで97%
までの範囲にあった。rBPI23の回収率は、平均5
6%であり、0.5 ng/mLで30%から、50,
000 ng/mLで90%までの範囲にあった。表I
及びIIに、血漿試料に加えた各BPIについての回収
率のデータを要約する。 【0029】 【表1】 【0030】 【表2】(実施例8:rLBP、rBPI及びrBPI23の免
疫反応性の比較)本実施例では、BPIサンドイッチE
LISAにおいて、rLBP、rBPI及びrBPI
23の免疫反応性を比較し、可能な免疫学的交差反応性
を調べた。LBPとBPIとの間にかなりの配列の相同
性がある(Schumannら、Science、24
9巻、1429頁(1990))にもかかわらず、図3
に示される結果により、量ベースで、rLBPは、rB
PI23のシグナルよりもおよそ5桁低い強さのシグナ
ル、rBPIのシグナルよりも4桁低い強さのシグナル
しか出さないことが示される。例えば、100,000
ng/mL(100μg/mL)の濃度のrLBP
は、3 ng/mLのrBPIまたは0.6 ng/m
LのrBPI23により出されると同等のシグナルを産
生した。3,125 ng/mLを下回る濃度のrLB
Pでは、BPIサンドイッチELISAにおいて、定量
可能なシグナルは検出されなかった。これらの結果か
ら、LBPとの抗体の交差反応性が最少であることが立
証され、BPIに対するアッセイの特異性が確認され
た。 【0031】(実施例9:処理時間及び遠心力の効果)
本実施例では、クエン酸化血漿中のBPIの測定に対す
る、処理時間及び遠心力の効果も研究した。概して、ク
エン酸化血漿のための処理時間が増大すると、400
g(斜平行線を付したバー)または1300 g(黒塗
りのバー)(図6)のいずれかで遠心が行われた場合、
BPIサンドイッチELISAにより測定される内在的
なBPIの量は増大した。採取後30分以内に、およそ
1300gの遠心力で処理した血漿試料において、最も
低い内在的BPIレベルが測定された。 【0032】(実施例10:血清及び血漿試料のSDS
−PAGE及びウェスタンブロット分析)本実施例で
は、血清及び血漿試料について、SDS−PAGE及び
ウェスタンブロット分析を行った。詳細には血清及び血
漿試料を、10ユニット/mLのヘパリンナトリウムを
含むPBS−BSA/Tween等容量で希釈した。前
記したBPIサンドイッチELISAに関すると同様
に、アフィニティー精製したウサギ抗−rBPI23
体で被覆しておき脱脂乳を用いてブロッキングしておい
たミクロタイタープレートの6重試験を行うようにした
ウェルに、希釈した血清及び血漿試料を50μLの容量
で添加した。37℃にて1時間インキュベートした後、
洗浄用緩衝液を用いて、ウェルを9度洗浄した。捕獲し
た免疫反応性物質は、各試料に対して6重試験を行うよ
うにしたウェルにおいて、続いて60μLのSDS−P
AGE試料用緩衝液(4%SDS、10%グリセロー
ル、0.004%ブロモフェノールブルー及び0.02
% NaNを含む、0.125 MTris−HC
l、pH 6.8)でインキュベート(室温で振盪しな
がら、ウェル当たり3分間)し、移すことによって可溶
化した。各試料について、捕獲され可溶化された免疫反
応性物質の最終容量は、およそ50μLであった。 【0033】各可溶化試料15μLを、Laemml
i、Nature、227巻、680頁(1970)の
条件下で、非還元10%ゲルにおいて流した。タンパク
質を標準技術(Towbinら、1979)によって、
ニトロセルロースに転写した。ブロットしたタンパク質
は、ビオチンラベルしたウサギ抗−BPI23抗体
(0.2M NaCl及び0.3% Tween 20
を含む、0.025 M Tris−HCl、pH
7.2(TBST)で1/2000に希釈)またはTB
STで1/1000に希釈したウサギ抗−rBPI抗血
清との免疫反応性につき、それら抗体をプローブとして
用いて調べた。ビオチンラベルしたウサギ抗−BPI
23抗体に続いては、TBSTで1/4000に希釈し
たアルカリホスファターゼ接合ストレプトアビジン(Z
ymed Laboratories Inc.、Sa
n Fransisco、カリフォルニア州)を入れ
た。ラベルしていない抗−rBPI抗血清については、
アルカリホスファターゼ接合ストレプトアビジンとイン
キュベートするに先立ち、TBSTで1/2000に希
釈した、ビオチンラベルしたヤギ抗−ウサギIgG(Z
ymed Laboratories Inc.、Sa
n Fransisco、カリフォルニア州)とのイン
キュベーションを行った。各インキュベーションの後、
TBSTで4度、ブロットを洗浄した。0.01%(重
量/容量)ニトロブルーテトラゾリウム及び4 mM
MgClを含む、0.12 Mベロナール−酢酸緩衝
液、pH 9.8に溶かした、50μg/mLの基質5
−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホスフェート
(Sigma Chemical Co.、St.Lo
uis、ミズーリー州)の溶液の中に、ブロットを浸漬
した。発色は、室温にて1時間進行させた。ウェスタン
ブロットのレーンは、デンシトメーター(Shimad
zu Model CS9000U、Shimazu
Corp.、Kyoto、日本国)を反射モードで用い
て走査し、面積の積分計算により定量した。 【0034】ELISAの免疫反応性がホロ−BPI、
BPIの断片、または無関係な免疫反応性物質の存在に
よるものかどうかを確認するために、2つの異なる抗体
プローブを利用して、血漿及び血清試料につきウェスタ
ンブロット分析を実施した。これらの実験のために、ア
フィニティー精製した抗−BPI23抗体を被覆したミ
クロタイタープレートを用いて、血漿及び血清から直接
的に免疫反応性物質を捕獲した。アフィニティーで捕獲
した物質は、次いで、試料処置用緩衝液に溶出し、非還
元条件下で電気泳動により分離し、ニトロセルロースに
対してブロットして、その後、抗−BPI抗体をプロー
ブとして用いて調べた。図7に言及すると、各ブロット
の上部の番号がレーンを表し、一方、右側の番号は分子
量を示す。ブロットA:レーン1 ブランク、レーン2
rLBP(100μg/mL)、レーン3 rBPI
(100 ng/mL)、レーン4〜12 ヒト血清試
料、レーン13 天然型BPI。ブロットB:レーン1
〜3 ブロットAに同じ、レーン4〜14 ヒト血清試
料、レーン15 天然型BPI。(ブロットAのレーン
7、10及び12ならびにブロットBのレーン4、5、
6及び14に対して、ニトロセルロースブロット上62
及び64 kDaに、弱く目視可能なバンドが検出され
たが、図面においてそのバンドはうまく再現されなかっ
た。ブロットA及びBの双方のレーン2に対して、ニト
ロセルロースブロット上69.5及び114.4 kD
aにも、バンドが検出されたが、図面において充分に再
現されなかった。)アフィニティー精製した抗−BPI
23抗体をプローブとして用いてブロットを調べた場
合、ELISA免疫反応性は、62,000及び64,
000 Daの見かけの分子量を有する2つのバンドの
存在に相関性を有しているようであった。ヒト好中球か
ら抽出した天然型BPIもまた、62,000及び6
4,000 Daのバンドとして移動した。好中球から
抽出したBPI及びいくつかのヒト血清試料由来のBP
Iの双方において、50 kDaでかすかなバンドが検
出された(これは図7では目視不能である)。このバン
ドは、BPIのグリコシル化されていないフォーム(分
子量50,659)を表すものかもしれず、検出した総
BPIの7%に満たなかった。rBPIは、64,00
0 Daに単一バンドとして移動した。これらの血漿ま
たは血清試料に対するウェスタンブロットで、他の免疫
反応性を有するバンドは目視されなかった。これらの方
法によって、ヒト血漿に加えたrBPI23も検出さ
れ、rBPIと天然型BPIとが、容易に識別可能であ
った(データは示さない)。100,000 ng/m
Lにて、抗−BPI23を被覆したウェルにrLBPを
加えて、前記と同様に処理した場合、69,500及び
114,400 Daの見かけの分子量を有する、2つ
の弱い反応性を示すバンドが識別可能であった(これは
図7では目視不能である)。rLBPのバンドを合わせ
た強度(積分計算したピーク面積として測定)は、重量
ベースでrBPIピーク面積よりもおよそ5,000倍
低かった。 【0035】これらと同じ血清試料を、抗−rBPI抗
血清をプローブとして用いて調べた場合、やはり、EL
ISA免疫反応性は62,000/64,000 Da
のタンパク質ダブレットの存在に相関性を有しており、
ELISAシグナルとウェスタンブロットの2つのBP
Iバンドに対する積分計算したピーク面積との間に、有
意な相関性(R=0.807、p=0.0001)が
観察された(図8)。100μg/mLにて加えたrL
BPは、抗−rBPI抗血清をプローブとして用いて調
べた場合、検出不能であった。これらのデータにより、
ELISAによって検出される血清及び血漿の内在的な
免疫反応性は、ホロ−BPIによるのであって、BPI
の断片または他の交差反応性を有する物質によるのでは
ないことが示唆される。 【0036】(実施例11:ヒト血漿及び血清における
内在的なBPI免疫反応性の測定)本実施例では、ヒト
ACD血漿及び血清における内在的なBPI免疫反応性
を調べた。血漿及び血清試料は、20名の異なる健常ヒ
ト提供者から採取した。BPIサンドイッチELISA
及び標準物質としてrBPIを利用して、これらの各試
料について、BPIレベル(ng/mL)を調べた。試
験を行ったすべての個体につき、図4に示す結果によ
り、血清試料(斜平行線を付したバー)の方が、相対応
する血漿試料(黒塗りのバー)に比較して、BPIレベ
ルは一貫して高かったことが示される。平均BPI濃度
は、血漿において0.8 ng/mLであり、血清にお
いては27.1 ng/mLであった。BPIの濃度範
囲は、血漿において0.2未満〜2.1 ng/mLで
あり、血清においては4.9〜72.1 ng/mLで
あった。ACD血漿を用いて得られたBPI値と同様の
BPI値が、クエン酸化血漿またはEDTA血漿におい
て測定された。予備的な結果では、ヘパリン化した血漿
における数値の方がわずかに高いことが示唆されてい
る。 【0037】次いで、20名の敗血症患者から採取した
EDTA血漿及び血清試料について、実験を繰り返し
た。図5に示すその結果から、同じ患者について、血漿
及び血清レベルが同様でないことが示される。さらに
は、そのBPIレベルは、血漿BPIレベルが常に低か
った健常な患者のものとは異なっている。正常及び敗血
症患者の血清におけるBPIレベルの統計的分析によっ
て、双方の間に統計的な有意差はないことが示される
(p=0.10)。健常及び敗血症個体の血清における
BPIレベルを示す散布図を、図9aに示す。これとは
対照的に、図9bの散布図により示されるように、正常
及び敗血症患者の血漿におけるBPIレベルの差は、高
度に統計的有意性を示すものである(p=0.001
4)。 【0038】(実施例12:敗血症患者のヒト血漿にお
ける、内在的なBPIの免疫反応性の臨床的相関性)本
実施例では、グラム陰性の病因が疑われる66名の敗血
症患者から採取したヒトEDTA血漿試料における、内
在的なBPIの免疫反応性を、BPIサンドイッチアッ
セイを用いて定量し、同じ試料から得られた種々の臨床
的パラメータ及び測定値と、BPIのレベルとの相関性
を調べた。加うるに、BPIレベルと30日間にわたる
生存との相関性を調べた。生存分析を簡易に行うため
に、これらの試料に対するBPIの中間レベルが4.8
ng/mLであることを計算し、このレベルを用い
て、高レベル(>4.8 ng/mL)のBPIを有す
る患者、及び低レベルのBPI(<4.8 ng/m
L)を有する患者とに、患者を分類した。このようにし
て59名の患者からのデータを分類した場合、BPIの
内在的なレベルと14日間の生存との間に明白な相関性
があった。特に、中間値を下回るBPIレベルを有する
被験者は14日生存レベルがより高く、その相関性は統
計学的には有意でなかったものの、より低いBPIレベ
ルが、より高い生存に相関していることを示唆してい
た。30日間の生存率に関しては、2つの群の間で差異
は観察されなかった。 【0039】前処置BPIレベルと、年齢及びAPAC
HE II(急性・生理学的・年齢・慢性・健康評価
(Acute Physiology Age Chr
onic Health Evaluation))ス
コアの双方との間の、逆の相関性が、結果により開示さ
れた。APACHE IIスコアは、長期間の生存を予
知するものであり、より低いAPACHE IIスコア
は、生存に対する見込みがより大きいことを示唆してい
る。従って、14日間の生存について負の相関性を示し
たにもかかわらず、初発の内在的なBPIレベルがより
高いことと、APACHE IIスコアに従う長期間生
存に対する見込みがより大きいこととは相関性を有して
いた。その結果より、初発の内在的なBPIレベルと、
(i)診断以後の時間、(ii)白血球細胞カウント
数、(iii)絶対的な好中球カウント数、(iv)血
小板カウント数、(v)罹患率の数値、(vi)重篤/
軽度の罹患率の数値、(vii)性、(viii)人
種、(ix)感染タイプ、または(x)罹患状態のタイ
プとの間の相関性は示唆されなかった。 【0040】(実施例13:敗血症及び臨床的疾患を有
する小児における、内在的なBPIレベル)敗血症に罹
患している9名の小児及び、敗血症ではない臨床的疾患
を有する13名の小児から得たACD血漿試料における
BPIの免疫反応性を、実施例3のELISA法を用い
て求め、図10に示すように結果を比較した。敗血症の
9名の小児のうち8名が、健常な成人血漿BPIレベル
の平均値に標準偏差の2倍を加えた、合計で1.7 n
g/mLに比べて、さらに高い血漿BPIレベルを有し
ていた。敗血症ではない臨床的疾患を有する小児のBP
I血漿レベルは、試験した被験者の約50%において高
い数値を示した。 【0041】(実施例14:正常及び嚢胞性線維症患者
における肺洗浄液試料中の内在的なBPIレベル)本実
施例では、正常個体及び嚢胞性線維症患者から得られた
肺洗浄液試料における内在的なBPI免疫反応性を、比
較した。概して、正常ヒト被験者から得た肺洗浄液試料
由来のBPI濃度は0.05 ng/mLを下回り、一
方嚢胞性線維症患者からの肺洗浄液試料は、10 ng
/mLから100 ng/mL及びそれ以上の範囲で、
高いBPI濃度を呈していた。 【0042】(実施例15:慢性関節リウマチ患者から
の滑液試料における内在的なBPIレベル)本実施例で
は、慢性関節リウマチ患者の滑液における内在的なBP
I免疫反応性を、BPIサンドイッチアッセイを利用し
て調べた。滑液試料は、慢性関節リウマチに罹患してい
る13名の患者の、関節炎におかされた関節から得た
が、いくつかの試料は、違う日に同じ患者から得たもの
であった。滑液が高粘度であるために、これらの試料
は、37℃にて15分間、最終濃度100ユニット/m
Lのヒアルロニダーゼで処置し、次いで10,000
gで10分間、遠心をした。図11にそれらの試料の分
析結果を表すが、試料のうち1つ以外のすべてについ
て、25 ng/mlを越える、上昇したBPI濃度が
示される。滑液中のBPIの濃度は、健常被験者の血漿
中のBPI濃度を実質的に上回っており、それら濃度が
活動性関節炎状態の存在または重篤さの度合の指標とな
るかもしれない。 【0043】(実施例16:慢性関節リウマチ、骨関節
炎または活動性関節炎の患者からの滑液試料における内
在的なBPIレベル)本実施例では、慢性関節リウマ
チ、骨関節炎または活動性関節炎に罹患している患者の
滑液試料における、内在的なBPI免疫反応性を、BP
Iサンドイッチアッセイを利用して調べた。実施例15
の方法に従って、慢性関節リウマチに罹患している8名
の患者、骨関節炎に罹患している8名の患者及び活動性
関節炎に罹患している8名の患者の、関節炎におかされ
ている関節から、滑液試料を得た。それら試料の分析の
結果を図12に表すが、慢性関節リウマチに罹患してい
る患者のすべて及び活動性関節炎に罹患している患者の
ほとんどについてBPIレベルが高くなっていることが
示されており、これらの関節炎はいずれとも、炎症性の
関節疾患である。対照的に、非炎症性の退行変性関節疾
患である骨関節炎に罹患している被験者のほとんどが、
その滑液中におけるBPIのレベルの上昇をともなって
いないようであった。詳しくは、骨関節炎に罹患してい
る被験者における滑液のBPIの濃度の平均値は約26
ng/mLであり、その濃度を標準偏差の2倍分上回
るレベルは、約152 ng/mLであった。 【0044】(実施例17:慢性関節リウマチ患者から
の血漿試料における内在的なBPIレベル)本実施例で
は、慢性関節リウマチ患者のEDTA血漿における内在
的なBPI免疫反応性を、実施例3のBPIサンドイッ
チアッセイを利用して調べた。図13に、慢性関節リウ
マチに罹患している患者80名及び健常被験者23名に
ついてのBPI血漿レベルの散布図を表すが、被験者間
での統計学的有意差が示される。慢性関節リウマチ患者
に対する血漿BPIレベルの平均値は25.7 ng/
mLであり、それに比べて健常被験者については、0.
8 ng/mLであった。 【0045】(実施例18:健常被験者におけるLPS
投与の内在的なBPIレベルに対する効果)本実施例で
は、健常ヒト被験者におけるLPS投与の、内在的なB
PI免疫反応性に対する効果を調べる。詳細には、4
ng/kg LPSの静脈内投与(被験者8名)または
LPS非投与(被験者14名)後の種々の時点における
BPI血漿レベルの変化について、BPIサンドイッチ
アッセイを利用して、健常被験者をモニターした。その
結果を図14に表すが、時間に応じて血漿BPI濃度の
平均値が変化することが示されている。LPSを用いて
処置した被験者に関しては、LPS投与の後1時間でB
PIレベルが上昇し始めた。LPS投与後2〜4時間の
間に、ほとんどの被験者でBPI血漿レベルのピークが
観察された。BPIレベルのベースラインからピークへ
の平均的な上昇率は、およそ8倍であった。この時間全
体にわたって、コントロールの被験者におけるBPIレ
ベルの平均値は、正常値の領域(<2.1 ng/m
L)内に留まっていた。 【0046】DIC及びARDSを包含する敗血症に関
連した状態を包含する、細菌感染、内毒素血症及び敗血
症の症候と、BPI血漿レベルとの相関関係が、さらな
る分析によって示されることが予期される。さらに、外
来的に投与したrBPI及びrBPI23は速やかに動
物体内の循環系から除去され、そして、ヒトにおいても
rBPI23の除去が速やかに行われるので、ヒトの体
液中のBPIレベルが高まっていることは、試料採取時
に生じている活動性の炎症プロセスを反映していると考
えられる。 【0047】当業者であれば、本明細書における本発明
の好ましい実施態様の前記記載を考慮して、本発明を実
施する上で多くの修正や変更を想起することが予測され
る。よって、本発明の範囲は、添付の請求の範囲に登載
される限定のみによってしか、限定を受けるものではな
い。 【0048】 【発明の効果】本発明により、血液試料についてBPI
イムノアッセイを行う方法に従って、血液試料を包含す
る体液試料におけるBPIレベルを定量するための方法
であって、血液試料が血漿である方法が提供される。
【図面の簡単な説明】 【図1a】BPIサンドイッチELISAアッセイにお
けるrBPIの検出に対する、ヘパリン、8 kDaデ
キストラン硫酸、500 kDaデキストラン硫酸、1
M NaCl及び緩衝液コントロールによる効果を示
す。 【図1b】BPIサンドイッチELISAアッセイにお
けるrBPI23の検出に対する、ヘパリン、8 kD
aデキストラン硫酸、500 kDaデキストラン硫
酸、1 M NaCl及び緩衝液コントロールによる効
果を示す。 【図2a】BPIサンドイッチELISAアッセイの、
3つの別個のアッセイに対する、rBPIの標準曲線の
再現性を示す。 【図2b】BPIサンドイッチELISAアッセイの、
4つの別個のアッセイに対する、rBPI23の標準曲
線の再現性を示す。 【図3】BPIサンドイッチELISAアッセイにおけ
る、rLBP、rBPI及びrBPI23の用量依存性
曲線を示す。 【図4】20名の異なる健常ヒト提供者について、相対
応する(matched)血漿及び血清試料における、
内在的なBPIレベルを示す。 【図5】敗血症に罹患している20名の異なるヒト提供
者について、相対応する血漿及び血清試料における、内
在的なBPIレベルを示す。 【図6】ヒト血漿におけるBPIサンドイッチELIS
Aによって測定した、内在的なBPIレベルに対する、
処理時間及び1300 gまたは400 gの遠心力の
効果を示す。 【図7】アフィニティー精製した抗−BPI23抗体を
被覆したミクロタイターウェルによって捕獲された物質
の、ウェスタンブロットでの免疫反応性を示す。 【図8】20名のヒト血清試料に対するBPIサンドイ
ッチELISAでの免疫反応性と、ウェスタンブロット
での2つのBPIバンド(分子量62及び64 kD
a)に対する積分計算したピーク面積との相関を示す。 【図9a】健常及び敗血症のヒト提供者の血清中のBP
Iレベルの散布図を示す。 【図9b】健常及び敗血症のヒト提供者の血漿中のBP
Iレベルの散布図を示す。 【図10】敗血症小児、及び敗血症ではない臨床的疾患
を有する小児の血漿中のBPIレベルの散布図を示す。 【図11】慢性関節リウマチ患者から得た滑液中のBP
Iレベルを示す。 【図12】慢性関節リウマチ、骨関節炎及び活動性関節
炎に罹患している被験者から得た滑液中のBPIレベル
の散布図を示す。 【図13】健常ヒト提供者及び慢性関節リウマチに罹患
しているヒト提供者の血漿中のBPIレベルの散布図を
示す。 【図14】LPSで処置した健常被験者におけるBPI
レベルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ステファン, フィッツフォウ キャロル アメリカ合衆国 94596 カリフォルニア ウォルナット クリーク ミルトン ア ベニュー 1308 (72)発明者 ジェレミー, カム−クエン マ アメリカ合衆国 94583 カリフォルニア サン レイモン スプリングヴュー サ ークル 978

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 血液試料中のBPIの存在を定量するた
    めのイムノアッセイ方法であって、血漿をアッセイする
    工程を含むことにより改善された方法。
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