JP2003313781A - 導電性不織布 - Google Patents

導電性不織布

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JP2003313781A
JP2003313781A JP2002116961A JP2002116961A JP2003313781A JP 2003313781 A JP2003313781 A JP 2003313781A JP 2002116961 A JP2002116961 A JP 2002116961A JP 2002116961 A JP2002116961 A JP 2002116961A JP 2003313781 A JP2003313781 A JP 2003313781A
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JP
Japan
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conductive
resin
adhesive
woven fabric
nonwoven fabric
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Application number
JP2002116961A
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English (en)
Inventor
Kazuhide Fujita
和秀 藤田
Hiroyuki Tanaka
啓之 田中
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Seiwa Electric Mfg Co Ltd
Original Assignee
Seiwa Electric Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲の環境温度が高くなっても粘着剤の染み
だしが発生せず、過剰な粘着剤の塗布に起因するクッシ
ョン性、柔軟性の低下という問題も発生しないようにす
る。 【構成】 樹脂120で少なくとも一面がコーティング
され、かつ前記樹脂120から一部が露出している導電
性を有する導電性不織布であって、樹脂120でコーテ
ィングされた表面に導電性粘着剤200を塗布してお
り、導電性粘着剤200は、剥離紙300で保護されて
いる。前記樹脂120は、水溶性難燃剤と樹脂エマルジ
ョンとを混合した混合液である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周囲の環境が高温
になっても導電性粘着剤が染みだしたりせず、クッショ
ン性、柔軟性の低下が生じない導電性不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁波シールド材に用いられる不織布
は、数多くの繊維を互いに絡ませることで構成されてい
る。この不織布には、例えば51mmの長さの数多くの
短繊維からなるものがある。この短繊維からなる不織布
は、短繊維を水流や気流によって互いに絡ませることで
布状に形成され、熱、バインダー等によって短繊維同士
を連結することで製造される。この短繊維からなる不織
布は、柔軟性を確保するために、短繊維同士はそれほど
強固には連結されていない。そして、このようにして得
られた不織布の表面に金属薄膜を蒸着等の適宜な手段で
形成して電磁波シールド材に用いられる導電性不織布と
するのである。
【0003】この短繊維からなる導電性不織布では、短
繊維同士の連結はそれほど強くないため、短繊維同士の
間の間隔は大きい。このため、この導電性不織布はクッ
ション性、柔軟性に優れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この短
繊維からなる導電性不織布の全面に粘着剤を塗布する
と、毛細管現象によって、必要量以上の粘着剤が導電性
不織布の内部の隙間に浸透してしまう。必要以上に浸透
した粘着剤は、周囲の環境温度が高くなると、染みだし
という問題が生じる。また、必要量以上、すなわち過剰
な粘着剤が塗布された導電性不織布では、周囲の環境温
度に関係なく粘着剤のために、クッション性、柔軟性の
低下という問題が生じる。
【0005】かかる問題を解消するために、粘着剤の塗
布量を制限することも考えられるが、粘着剤の塗布量を
制限しつつ、導電性を確保するためには高価な装置を必
要とする。
【0006】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、周囲の環境温度が高くなっても粘着剤の染み
だしが発生せず、クッション性、柔軟性の低下という問
題も発生しない導電性不織布を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る導電性不織
布は、樹脂で少なくとも一面がコーティングされ、かつ
前記樹脂から一部が露出している導電性を有する導電性
不織布であって、樹脂でコーティングされた面に導電性
粘着剤を塗布している。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態に係る
導電性不織布の概略的断面図である。
【0009】本発明の実施の形態に係る導電性不織布A
は、樹脂120で少なくとも一面がコーティングされ、
かつ前記樹脂120から一部が露出している導電性を有
する導電性不織布であって、樹脂120でコーティング
された表面に導電性粘着剤200を塗布している。
【0010】この導電性不織布Aのベースとなるもの
は、短繊維110を相互に絡ませた不織布100であ
る。すなわち、上述したように、51mmの長さの数多
くの短繊維110を水流や気流によって互いに絡ませる
ことで布状に形成され、熱、バインダー等によって短繊
維110同士を連結することで製造されている。この短
繊維からなる不織布は、柔軟性を確保するために、短繊
維110同士はそれほど強固には連結されていない。そ
して、この不織布110に導電性を与えるため、導電性
を有する金属薄膜130が蒸着等の適宜な手段によって
表面に形成される。これで不織布100は導電性不織布
Aとなる。
【0011】この導電性不織布Aに難燃性を与えるため
には、例えば丸菱油化工業社製の水溶性難燃剤(商品
名:R974−M)と、樹脂エマルジョンとしての大日
本インキ製造社製のアクリルエマルジョン(商品名:E
−7180B)とを混合した混合液(前記樹脂120)
を塗布して、乾燥させる。
【0012】例えば、水溶性難燃剤を50重量%、樹脂
エマルジョンを25重量%、水を25重量%の割合で混
合した混合液を導電性不織布Aに塗布して乾燥させたも
のは、クッション性、柔軟性がありながら、短繊維11
0の脱落も確認されなかった。また、難燃性(VTM−
1)も良好であった。なお、難燃性及びグローイング性
能のテストは、UL94の垂直燃焼法に基づいて行っ
た。また、混合液を塗布した後の乾燥は、ロールで脱水
した後に120℃の雰囲気下で1時間行った。
【0013】なお、この場合重要なことは、導電性不織
布Aの表面の一部が樹脂によるコーティング膜から露出
していることである。不織布100の表面の全面にわた
って混合液によるコーティング膜が形成されると、導電
性が確保できなくなるためである。従って、不織布10
0を構成する短繊維110と短繊維110との谷間11
0Aに混合液が入り込み、短繊維110の山の部分が露
出するようにしておくことが重要である。これは、混合
液の温度、塗布方法或いは脱水方法によって調整するこ
とが可能である。混合液を塗布することで表面に樹脂1
20が塗布されたことになる。
【0014】難燃性が与えられた導電性不織布Aに対し
て導電性粘着剤200を塗布する。この導電性粘着剤2
00の塗布は、ロールコーターや吹きつけ等の適宜な手
法を用いて塗布する。ここで、導電性粘着剤200とし
ては、例えばアクリル系やゴム系のものにニッケルやカ
ーボンの粉体を混合したものが用いられる。
【0015】導電性不織布Aには、混合液により樹脂コ
ーティングされているので、導電性粘着剤200が必要
以上に導電性不織布Aの内部に浸透することはない。ま
た、この導電性粘着剤200が塗布されても、導電性粘
着剤200自身が導電性を有するので、導電性不織布A
としての導電性を阻害することはない。
【0016】導電性粘着剤200の上に剥離紙300を
積層し、導電性粘着剤200の乾燥防止や、不用意な粘
着を防止する。
【0017】かかる導電性不織布Aは、剥離紙300を
剥離して、すなわち導電性粘着剤200を露出させ、こ
の導電性粘着剤200によって電子機器の筐体等に貼り
付けて、電磁波の漏洩を防止する電磁波シールド材や、
筐体等のグランディング材として用いられる。
【0018】なお、上述した実施の形態では、導電性不
織布Aの表面側のみに導電性粘着剤200を塗布すると
して説明したが、表裏両面に導電性粘着剤200を塗布
することも可能である。例えば、開閉される扉と筐体と
の間での電磁波の漏洩を防止する電磁波シールド材とし
て使用する場合には、表面のみに導電性粘着剤200を
塗布したものを用いるが、筐体同士のように開閉しない
ものの間において電磁波の漏洩を防止する電磁波シール
ド材として使用する場合には、表裏両面に導電性粘着剤
200を塗布したものを用いる。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る導電性不織布は、樹脂で少
なくとも一面がコーティングされ、かつ前記樹脂から一
部が露出している導電性を有する導電性不織布であっ
て、樹脂でコーティングされた面に導電性粘着剤を塗布
している。
【0020】このため、この導電性不織布においては、
導電性粘着剤の前に樹脂がコーティングされているの
で、従来のように導電性不織布の内部に必要量以上の導
電性粘着剤が浸透することはない。従って、周囲の環境
温度が高くなることによる導電性粘着剤の染みだしの問
題は生じない。また、過剰な粘着剤の塗布に起因するク
ッション性、柔軟性の低下という問題も生じない。
【0021】また、前記導電性粘着剤は剥離紙で保護さ
れているので、導電性粘着剤の乾燥を防止することがで
きるとともに、不用意な粘着を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る導電性不織布の概略
的断面図である。
【符号の説明】
100 不織布 120 樹脂(混合液) 200 導電性粘着剤 300 剥離紙
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01A AR00C BA03 BA04 BA07 BA10B BA10C BA10D BA32 CA08A DG10D DG15B EH46A EJ91D GB41 GB90 JB09A JG01 JG01B JG01C JK08 JK11 JK17 JL13C JL14D JM01A 4L033 AB07 AC05 AC06 CA26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂で少なくとも一面がコーティングさ
    れ、かつ前記樹脂から一部が露出している導電性を有す
    る導電性不織布において、樹脂でコーティングされた面
    に導電性粘着剤を塗布してなることを特徴とする導電性
    不織布。
  2. 【請求項2】 前記導電性粘着剤は、剥離紙で保護され
    ていることを特徴とする請求項1記載の難燃性導電布。
  3. 【請求項3】 前記樹脂は、水溶性難燃剤と樹脂エマル
    ジョンとを混合した混合液であることを特徴とする請求
    項1又は2記載の難燃性導電布。
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