JP2003313728A - 消臭繊維及びその製造方法並びに織編物 - Google Patents

消臭繊維及びその製造方法並びに織編物

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JP2003313728A
JP2003313728A JP2002124680A JP2002124680A JP2003313728A JP 2003313728 A JP2003313728 A JP 2003313728A JP 2002124680 A JP2002124680 A JP 2002124680A JP 2002124680 A JP2002124680 A JP 2002124680A JP 2003313728 A JP2003313728 A JP 2003313728A
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Hideyasu Terao
秀康 寺尾
Hiromi Yazaki
寛美 矢崎
Hiroshi Yamamoto
洋 山本
Hideo Sakakura
秀夫 坂倉
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Mitsubishi Rayon Textile Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Mitsubishi Rayon Textile Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に亘って消臭効果を持続し、かつ繊維の
色調、紫外線に対する変退色堅牢度が極めて良好である
消臭繊維、およびその製造方法、並びにその織編物を提
供する。 【解決手段】 中心波長352nm、光強度2.2mW
/cmで24時間照射後のアンモニア及びホルムアル
デヒドに対する消臭性能が80%以上、紫外線カーボン
アーク灯光を300時間照射後の変退色堅牢度が3級以
上、黄色度(YI値)が10以下であることを特徴とす
る消臭繊維、およびその織編物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たばこ臭、アンモ
ニア臭またはホルムアルデヒド臭などの不快臭に対して
消臭機能が必要とされる衣料用途またはカーペット、カ
ーテンなど資材用途において、長期にわたり消臭特性、
耐光堅牢度が要求される分野に使用するのに適した消臭
繊維及びその製造方法並びにその織編物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステル繊維は風合や強度、
染色性、耐光性に優れるため衣料用途のみならず、資材
用途としても好適の素材として広く使用されてきた。生
活環境素材としても多くの機能製品が開発されている。
特に、家庭、オフィス、病院、公共施設などの生活環境
において、たばこ臭やアンモニア臭などの悪臭を除去す
る機能を有するポリエステル繊維の開発も多岐に及んで
いる。
【0003】消臭機能を有するポリエステル繊維とし
て、種々の消臭剤を用いたものが提案されており、特開
平10−8327号には消臭剤として光触媒酸化チタン
を用いる方法が記載されている。しかしこの方法では、
光触媒酸化チタンの光触媒作用により、ポリエステル繊
維自体が劣化しやすいという問題があった。
【0004】このため、特開平10−244166号公
報には、光触媒酸化チタンの光触媒作用によるポリエス
テル繊維自体の劣化を防ぐため、リン酸カルシウム膜で
コートされた光触媒酸化チタンを練り込んだ、ポリエス
テル繊維が記載されている。しかし、この方法では、光
触媒酸化チタンの凝集により、紡糸、後加工の際に毛
羽、糸切れが発生しやすいという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の欠点を解決するものであって、臭気成分に対し長
期に亘って消臭効果を持続し、かつ繊維の色調、紫外線
に対する変退色堅牢度が極めて良好である消臭繊維、お
よびその製造方法、並びにその織編物を提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の要旨は、
中心波長352nm、光強度2.2mW/cmの光を
24時間照射後のアンモニア及びホルムアルデヒドに対
する消臭性能が80%、紫外線カーボンアーク灯光を3
00時間照射後の変退色堅牢度が3級以上、黄色度(Y
I値)が10以下であることを特徴とする消臭繊維にあ
る。
【0007】また本発明の第2の要旨は、エチレンテレ
フタレートを主たる繰り返し単位とするポリエステルか
らなる芯成分と、ブチレンテレフタレートを主たる繰り
返し単位とするポリエステルに、リン酸カルシウムで被
覆された光触媒酸化チタンをブチレンテレフタレートを
主たる繰り返し単位とするポリエステルに対し5重量%
以上20重量%以下混練して得たマスターバッチを、エ
チレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とするポリ
エステルに混合した鞘成分を芯鞘構造に溶融紡糸するこ
とを特徴とする消臭繊維の製造方法にある。
【0008】また本発明の第3の要旨は、エチレンテレ
フタレートを主たる繰り返し単位とするポリエステルか
らなる芯部と、エチレンテレフタレートを主たる繰り返
し単位とするポリエステル、ブチレンテレフタレートを
主たる繰り返し単位とするポリエステル、及び光触媒酸
化チタンに対し0.2重量%以上10重量%以下のリン
酸カルシウムで被覆された光触媒酸化チタンからなる鞘
部を有する芯鞘繊維を含み、中心波長352nm、光強
度2.2mW/cmの光を24時間照射後のアンモニ
ア及びホルムアルデヒドに対する消臭性能が80%以
上、紫外線カーボンアーク灯光を300時間照射後の変
退色堅牢度が3級以上であることを特徴とする消臭織編
物にある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について具体的に説明する。
【0010】本発明は、中心波長352nm、光強度
2.2mW/cmの光を24時間照射後のアンモニア
及びホルムアルデヒドに対する消臭性能が80%以上、
紫外線カーボンアーク灯光を300時間照射後の変退色
堅牢度が3級以上、黄色度(YI値)が10以下である
ことが必要である。
【0011】アンモニア及びホルムアルデヒドに対する
消臭性能が80%未満であると目、鼻、喉に刺激があ
り、短時間耐えられる限界を超えるため、アンモニア及
びホルムアルデヒドの消臭繊維には適さない。
【0012】さらに、変退色堅牢度が3級未満であると
長期間日光にさらされた際に変色が生じ、黄色度(YI
値)が10を超えると色調が黄色となるため白色用途で
の使用が困難となる。
【0013】また本発明では、エチレンテレフタレート
を主たる繰り返し単位とするポリエステルからなる芯部
と、エチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とす
るポリエステル、ブチレンテレフタレートを主たる繰り
返し単位とするポリエステル、及び光触媒酸化チタンに
対し0.2重量%以上10重量%以下のリン酸カルシウ
ムで被覆された光触媒酸化チタンからなる鞘部を有する
芯鞘繊維であることが好ましい。
【0014】芯鞘構造とせずに単一に紡糸した場合は、
消臭剤が2次凝集し、粗大粒子となって製糸性を阻害す
るため,製糸時に糸切れが多発し、安定な紡糸が困難と
なるため芯鞘複合繊維として、その鞘部に消臭剤を添加
することが好ましい。
【0015】また強度維持のため、芯部はエチレンテレ
フタレートを主たる繰り返し単位とするポリエステルと
し、鞘部はエチレンテレフタレートを主たる繰り返し単
位とするポリエステル、ブチレンテレフタレートを主た
る繰り返し単位とするポリエステルとすることが好まし
い。
【0016】さらに、芯部が繊維表面に露出すると繊維
表面に対する鞘部表面積が減少するため効率的に消臭性
能を得るためには芯部が露出しない形態が好ましく、芯
部は偏芯していてもよい。
【0017】なお消臭剤としては、消臭性能、変退色堅
牢度等の点から、光触媒酸化チタンの光触媒作用による
ポリエステル繊維自体の劣化を防ぐために光触媒酸化チ
タンに対し0.2重量%以上10重量%以下のリン酸カ
ルシウムで被覆された、光触媒酸化チタンが好ましい。
リン酸カルシウムの被覆が0.2重量%未満であると光
触媒酸化チタンの被覆が不十分なため、ポリエチレンテ
レフタレートが光触媒酸化チタンに直接接触し、ポリエ
チレンテレフタレートが分解される。また、10重量%
を超えると光触媒酸化チタンの十分な消臭性能が得られ
ない。
【0018】該光触媒酸化チタンに対するリン酸カルシ
ウムの被覆の状態は、リン酸カルシウムに内包される状
態であっても、リン酸カルシウムに表面に微細なリン酸
カルシウム微粒子が島状に付着した状態であっても良
く、リン酸カルシウム微粒子が花弁状に付着した状態で
あっても良い。また製糸性、消臭性を阻害しない範囲で
リン酸カルシウム微粒子に複数の酸化チタン微粒子が内
包あるいは付着した状態であっても何等問題はない。
【0019】また、光触媒酸化チタンの含有量は0.1
〜5重量%が好ましく、0.5〜2.0重量%がより好
ましい。光触媒酸化チタンが0.1重量%未満であると
十分な消臭効果が得られにくく、5重量%を超えると消
臭性能が飽和に達するため消臭効果に対して過剰とな
り、コスト高となりやすい。
【0020】さらに本発明の光触媒消臭繊維は芯部と鞘
部の重量比率が40:60〜80:20が好ましく、5
0:50〜70:30がより好ましい。芯部と鞘部の重
量比率が40:60未満であると鞘部に存在する光触媒
酸化チタンのうち、消臭性能に寄与するのは繊維表面に
存在する光触媒酸化チタンであるため、消臭性能に寄与
しない光触媒酸化チタンが多くなるだけでありコスト高
になる。80:20を超えると芯鞘構造で溶融紡糸する
際に安定に鞘部が形成されないため芯部が繊維表面に露
出し、製糸性不安定となる。
【0021】次に本発明の製造方法について説明する。
【0022】本発明では、リン酸カルシウムで被覆され
た光触媒酸化チタンをブチレンテレフタレートを主たる
繰り返し単位とするポリエステルに混練してマスターバ
ッチを得る。エチレンテレフタレートを主たる繰り返し
単位とするポリエステルは融点が高く、マスターバッチ
作成の際に光触媒酸化チタンに分解され易く、マスター
バッチが褐色になるため、ブチレンテレフタレートを主
たる繰り返し単位とするポリエステルを用いる。
【0023】該光触媒酸化チタンの添加量は5重量%以
上20重量%以下が必要である。添加量が5重量%未満
では消臭性能が不足し、20重量%を超えると光触媒酸
化チタンにPBTが分解されマスターバッチが褐色に変
色し、繊維化した際に繊維の白度が不十分となる。
【0024】該マスターバッチを、エチレンテレフタレ
ートを主たる繰り返し単位とするポリエステルに混合し
て鞘成分とし、エチレンテレフタレートを主たる繰り返
し単位とするポリエステルからなる成分を芯成分とし、
通常用いられる芯鞘型複合紡糸機にて溶融紡糸し芯鞘構
造繊維とする。
【0025】なお、該マスターバッチと、エチレンテレ
フタレートを主たる繰り返し単位とするポリエステルの
混合比率は、消臭性能の点からマスターバッチが3%以
上の比率であることが好ましい。
【0026】さらに、本発明の光触媒消臭織編物は、本
発明の光触媒消臭繊維を公知の方法で単独または、他糸
と混繊、混紡、または/および公知の方法で製織編する
際に他糸と配列、混合などして織編物とし、該織編物に
対して少なくとも該光触媒消臭繊維が40重量%以上用
いることにより中心波長360nm、光強度2.25m
W/cm2で24時間照射後のアンモニア及びホルムア
ルデヒドに対する消臭性能が80%以上となる。織編物
に占める該光触媒消臭繊維の割合が40重量%未満であ
ると十分な消臭性能が得られない。
【0027】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を説明する。評
価は次に示す方法で行った。
【0028】(消臭性能)ホルマリン臭気発生のため
に、容量1Lのポリフッ化ビニル製のテドラーバック
に、ガラス繊維布(脱脂親水化処理済、3cm×3c
m)を入れ、ホルムアルデヒド液(片山化学製:ホルム
アルデヒド35%、メタノール7%水溶液)を該ガラス
繊維布に12.5μl滴下し密栓後、2時間室温にて放
置し、ホルマリン臭気発生用気体とする。
【0029】1Lガラス製三角フラスコに、該ホルマリ
ン臭気発生用気体をシリンジにて35ml入れシーロン
フィルム(フジフィルム製)にて密栓しブランクとす
る。また、別の1Lガラス製三角フラスコに、試料1g
を入れる以外はブランクと同様に処理し、中心波長が3
52nmのブラックライト(東芝製20W FL20S
BLB)にて、紫外線照度2.2mW/cm2で紫外線を
24時間三角フラスコに照射する。照射後、北川式ガス
検知器(AP−1)およびガス検知管(光明理化学工業
ホルマリン1−35ppm)でガスの残濃度を測定
する。
【0030】同時に試料を入れていない三角フラスコを
用意し、同様の手順で紫外線を照射、照射後ガスの残濃
度を測定しブランクとする。
【0031】消臭性能(臭気成分)%={1−(ガスの
残濃度/ガスの残濃度)}×100 アンモニアの消臭性能測定は、1Lガラス製三角フラス
コに、アンモニアの1%水溶液を気化した際に20pp
mとなるよう注入し、ホルマリンと同様にして、アンモ
ニア用ガス検知管(光明理化学工業 アンモニア0.2
−20ppm)にて測定し、上記の式にて消臭性能を算
出する。
【0032】(変退色堅牢度)JIS B−7751紫
外線カーボンアーク燈式耐光試験機を用い、JIS L
−0842カーボンアーク灯光に対する染色堅牢度試験
方法に従い測定を行った。繊維を24G筒編機にて筒編
し、得られた編み地を6cm四方に切り取り試料を調製
した。試料の約半分の面積が未照射となるように覆いを
行い、ブラックパネル温度を63℃としてカーボンアー
ク灯光を300時間照射した。未照射部からの変退色か
ら耐光性を評価した。
【0033】(黄色度(YI値))繊維をカードに巻き
取り、日本電色工業株式会社製 測色色差計Z−100
1DP型により黄色度(YI値)を測定し評価した。
【0034】(実施例1)粒子径28〜30nmのアナ
ターゼ型光触媒酸化チタン表面にリン酸カルシウムを被
覆率約1%で被覆した光触媒酸化チタン(昭和電工製:
F4−AP)を用い、ブチレンテレフタレートを主たる
繰り返し単位とするポリエステルに光触媒酸化チタンを
含有量12.0重量%で溶融混練し、マスターバッチを
作成した。
【0035】芯成分の重合体として、相対粘度1.6、
密度1.38g/cm3 、融点256℃のポリエチレン
テレフタレート(PET)を用い、鞘部に相対粘度1.
6、密度1.38g/cm3 、融点256℃のポリエチ
レンテレフタレート(PET)とマスターバッチを重量
比で95:5の割合で混合し鞘成分とし、芯鞘複合比
(重量比)を芯/鞘=1/1として、芯鞘複合紡糸ノズ
ルにより溶融複合紡糸し、未延伸糸を得た。
【0036】次いでこの未延伸糸を1段目を1.011
倍、ローラー温度84℃、2段目2.697倍、熱板温
度150℃で2段延伸して84dtex/24フィラメ
ントの消臭繊維を得た。紡糸、延伸工程では、糸切れの
問題無く製糸性良好であった。
【0037】得られ消臭繊維の性能を表1に示す。変褪
色堅牢度は4級、YI値は7.5であった。
【0038】(比較例1)光触媒酸化チタンとして、表
面がリン酸カルシウムで被覆されていないものを用いた
以外は、実施例1と同様にして消臭繊維を得た。得られ
た消臭繊維の性能を表1に示す。光触媒酸化チタンが、
リン酸カルシウムで被覆されていないため、光触媒酸化
チタンがポリエステルを分解し変褪色度は1−2級、Y
I値は21.9であった。
【0039】(比較例2)次に製造方法に関する比較例
を示す。
【0040】実施例1の鞘部ポリマーのみを用い芯鞘構
造とせず、溶融紡糸し未延伸糸を得た。次いでこの未延
伸糸を1段目を1.011倍、ローラー温度84℃、2
段目2.697倍、熱板温度150℃で2段延伸して8
4dtex/24フィラメントの繊維を得た。延撚工程
で、フィラメントの糸切れ(144本中60本糸切れ)
が発生し工程安定性が不良となった。糸切れの原因は、
光触媒酸化チタンの凝集物であった。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、長期に亘って消臭効果
を持続し、かつ繊維の色調、紫外線に対する変退色堅牢
度が極めて良好である消臭繊維、およびその製造方法、
並びにその織編物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // D01F 1/10 D01F 1/10 (72)発明者 山本 洋 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内 (72)発明者 坂倉 秀夫 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内 Fターム(参考) 4G069 AA03 AA08 AA11 BA04B BA22B BA48A CA10 CA17 EA03X EA03Y FB66 4L035 BB89 BB91 EE07 EE20 GG03 JJ05 4L041 AA07 BA02 BA06 BA21 BC06 BC20 BD07 BD08 CA06 CA08 CB05 CB06 DD01 DD18 DD21 4L048 AA21 AA22 AA28 AA56 DA15 DA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心波長352nm、光強度2.2mW
    /cmの光を24時間照射後のアンモニア及びホルム
    アルデヒドに対する消臭性能が80%以上、紫外線カー
    ボンアーク灯光を300時間照射後の変退色堅牢度が3
    級以上、黄色度(YI値)が10以下であることを特徴
    とする消臭繊維。
  2. 【請求項2】 エチレンテレフタレートを主たる繰り返
    し単位とするポリエステルからなる芯部と、エチレンテ
    レフタレートを主たる繰り返し単位とするポリエステ
    ル、ブチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とす
    るポリエステル、及び光触媒酸化チタンに対し0.2重
    量%以上10重量%以下のリン酸カルシウムで被覆され
    た光触媒酸化チタンからなる鞘部を有する芯鞘繊維であ
    って、芯部と鞘部の重量比率が40:60〜80:20
    である請求項1記載の消臭繊維。
  3. 【請求項3】 エチレンテレフタレートを主たる繰り返
    し単位とするポリエステルからなる芯成分と、ブチレン
    テレフタレートを主たる繰り返し単位とするポリエステ
    ルに、リン酸カルシウムで被覆された光触媒酸化チタン
    をブチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とする
    ポリエステルに対し5重量%以上20重量%以下混練し
    て得たマスターバッチを、エチレンテレフタレートを主
    たる繰り返し単位とするポリエステルに混合した鞘成分
    を芯鞘構造に溶融紡糸することを特徴とする消臭繊維の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 エチレンテレフタレートを主たる繰り返
    し単位とするポリエステルからなる芯部と、エチレンテ
    レフタレートを主たる繰り返し単位とするポリエステ
    ル、ブチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とす
    るポリエステル、及び光触媒酸化チタンに対し0.2重
    量%以上10重量%以下のリン酸カルシウムで被覆され
    た光触媒酸化チタンからなる鞘部を有する芯鞘繊維を含
    み、中心波長352nm、光強度2.2mW/cm
    光を24時間照射後のアンモニア及びホルムアルデヒド
    に対する消臭性能が80%以上、紫外線カーボンアーク
    灯光を300時間照射後の変退色堅牢度が3級以上であ
    ることを特徴とする消臭織編物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005296900A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Daikin Ind Ltd 光半導体触媒担持繊維、エアフィルタ、空気調和装置、熱交換エレメント、および熱交換ユニット
WO2009154233A1 (ja) * 2008-06-19 2009-12-23 ソニー株式会社 色素増感太陽電池およびその製造方法
JP2010084256A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Kuraray Co Ltd 防汚性かつ耐候性に優れる高強力複合繊維及びメッシュクロス
CN109847527A (zh) * 2019-03-29 2019-06-07 天津清科材慧环保科技有限公司 一种具有除醛功能的湿巾及其制备方法

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