JP2003313535A - 潮解性錠剤 - Google Patents

潮解性錠剤

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JP2003313535A
JP2003313535A JP2002121042A JP2002121042A JP2003313535A JP 2003313535 A JP2003313535 A JP 2003313535A JP 2002121042 A JP2002121042 A JP 2002121042A JP 2002121042 A JP2002121042 A JP 2002121042A JP 2003313535 A JP2003313535 A JP 2003313535A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MgCl2 、CaCl2 、NaClの少なく
とも一種の塩化物を含有する潮解性錠剤の融雪・凍結防
止および防塵、土壌改良作用が十分に発揮できるように
することにある。 【解決手段】 上記潮解性錠剤1の形状を中実の逆おわ
ん型とする。それらを地面Eに散布すると、下面1bが
フラットな面であるので、そのフラットな面で地面Eに
沿うので安定して地面Eに定着し、最初に、その上面1
aの中高の凸曲面で着地しても、引っ繰り返った際に
は、フラットな下面1bの部分で地面Eに沿うので、や
はり、その位置に留まるようになり、その潮解性錠剤1
のもつ融雪・凍結防止作用、および工事現場等の砂塵の
舞い上がり易い場所での防塵、あるいは、グランドやコ
ート等の運動場に対する土壌改良作用が十二分に発揮で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、潮解性を有する
錠剤に関する。
【0002】
【従来の技術】MgCl2 、CaCl2 、NaCl等の
塩化物は、それらに水を加えると、氷点降下作用を示
し、また、溶解の際に発生する溶解熱によって、路面の
凍結や積雪を防止することができ、路面に散布すると、
散布後、直ちにその作用を発揮するので、古くから、寒
冷地や冬季において、融雪剤や路面の凍結防止剤として
用いられている。
【0003】また、これらMgCl2 、CaCl2 、N
aClの塩化物は潮解性を有する物質でもある。潮解
は、固体が大気中の水分を吸収して次第に溶解して、自
身で自身の水溶液を作ってゆく現象であり、飽和水溶液
の示す水蒸気圧が大気中の水蒸気圧に比べて著しく低い
場合に起こる。
【0004】そこで、これらの塩化物は、その潮解性を
利用して、寒冷地や冬季に於ける路面の凍結防止や融雪
のためだけでなく、通常の温暖な気候の地においても、
それらを地面に散布して、それらが潮解して生じる水溶
液によって、工事現場等の砂塵が舞い上がりやすい場所
では防塵に用いたり、また、運動用のグランドやコート
に対しては、その潮解によって生じた水溶液を土壌にし
み込ませて、土壌に粘り気を持たせて、乾燥によるひび
割れを防止して、運動に適した土壌にするといった、一
種の土壌改良剤としての役割を担わせることもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に融雪・凍結防止および、防塵、土壌改良作用を示す潮
解性錠剤の散布は、それを投入したホッパと、そのホッ
パの排出口の直下に配設された遠心式の散布用回転円板
を荷台に搭載したトラックで所望の散布地域に移動し
て、その場所で、前記ホッパから前記回転円板上に潮解
性錠剤を落下させ、落下してくる錠剤を回転円板の遠心
力でもって周囲に飛散させて、散布するようにしてい
る。
【0006】しかしながら、その潮解性錠剤の従来のも
のは、その形状が直径3乃至5mmぐらいの小さい球体
のものであり、このような寸法形状のものは、上記のよ
うな強力な散布手段で地面に散布すると、転がって地面
に定着しにくく、所望の領域に対して融雪・凍結防止あ
るいは防塵、土壌改良作用が成されないという問題があ
る。特に、地面が傾斜面である場合には、その傾斜の下
方に偏在して、所望の領域には、それらの作用が全くな
されないことになる。
【0007】そのような問題に対処するため、特開20
00−212548号公報に開示された発明では、(N
aClを80重量%より多く含有する)融雪剤として、
その形状が1〜10mmの造粒体を基本の形態とし、よ
り好ましき形態として、軸方向の平均長さが2〜10m
m、軸に垂直な断面の平均長径が2〜6mmの柱状の造
粒体が記載されている。そして、このような形態のもの
を散布すれば、氷雪面へ散布する際の転がり、又は、路
面の傾斜や風による転がりが抑制され、飛散の少ない、
偏りのない散布が可能であるとしている。
【0008】しかしながら、この造粒体も、その形状が
柱体であるので、その断面が円形や楕円の場合は勿論の
こと、矩形であっても、その周面に沿って地面を転がる
おそれがあるので、開示内容のごとく、路面の傾斜や風
による転がりが抑制されるかどうかは疑わしい。
【0009】そこで、この発明の課題は、上記したMg
Cl2 、CaCl2 、NaClの少なくとも一種の塩化
物を含有する潮解性錠剤について、それらを地面に散布
した際、それらが地面に確実に定着するようにし、ま
た、散布時に周囲のものを傷つけることのないようにも
して、それらを散布した所望の領域に対して、融雪・凍
結防止、あるいは前記した防塵、土壌改良作用が十分に
発揮できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、上記潮解性錠剤の形状を扁平な盤状と
し、その下面を概ね平坦に形成し、上面を中高の凸面に
形成したのである。
【0011】このようにしたので、その潮解性錠剤を地
面に散布すれば、それらは、その平坦な下面でもって地
面に沿うので、風や地面が傾斜面であることによる転が
りが阻止され、所望の領域にとどまるようになる。
【0012】また、そのような形状であると、散布した
際、最初に、その上面の凸面の部分で着地しても、引っ
繰り返った際には、前記下面の部分で地面に沿うので、
やはり、その位置に留まるようになる。従って、その所
望の領域において、融雪・凍結防止や防塵、土壌改良作
用が十分に発揮されるようになる。
【0013】その際、前記錠剤の下面の長径の寸法を3
mm以上、15mm以下の範囲にするのが好ましく、そ
れは、3mmより小さい寸法では、例えば、散布を、ブ
ロアによって空気を吹きつけて行う場合には飛び過ぎ
て、所望の領域に均一に散布できないからであり、15
mmより大きな寸法のものでは、工業的な生産が困難で
あるだけでなく、散布後に飛散して周囲の存在物に衝突
した際、それらを傷を付けるおそれがあるからである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照してこの発明の実
施の形態を説明する。図1は、(a)に、この実施形態
の潮解性錠剤1の形状と寸法を斜視図で示し、(b)
に、その製法の概略を模式図で示し、(c)、(d)
に、その作用を側面図で示したものである。
【0015】先ず、錠剤1の成分は、この実施形態で
は、MgCl2 、CaCl2 、NaClの三種の塩化物
の混合物としたが、いずれかの塩化物単独の成分のもの
でも、また、任意の二種の塩化物の混合物でもよい。
【0016】そして、その形状は、この発明の特徴とし
て、扁平な盤状とし、下面を概ね平坦に形成し、その上
面を中高の凸面としたものであるが、この実施形態で
は、(a)に示すように、中実の逆おわん型とし、その
下面(円)1bの直径が5mm〜10mmの範囲にある
ものを作製した。大きさをこの範囲にしたのは、先述の
とおりである。すなわち、3mmより小さい寸法では、
散布を、回転円板の遠心力によって飛散させる場合に
は、飛び過ぎて、所望の領域に均一に散布できないから
であり、15mmより大きな寸法のものでは、工業的な
生産が困難であるだけでなく、散布後に飛散して周囲の
存在物に衝突した際、それらを傷を付けるおそれがある
からである。この実施形態では、さらに、その範囲の内
寄りのものを作製した。
【0017】次に、そのような寸法形状の潮解性錠剤1
の製法として、同図(b)に示すように、上記の混合物
を、湿り気のある柔らかい板体2に形成したものを、前
記逆おわん型の窪みhを表面に設けた一方のローラR
と、表面がフラットなもう一方の対のローラR’との間
に加圧しながら通過させることにより、その板体2から
前記形状の錠剤1を得るようにしている。
【0018】このような形状の錠剤1であると、先述し
たように、下面1bがフラットな面であるので、同図
(c)に示すように、そのフラットな面で地面Eに沿っ
て確実に定着し、寒冷地や冬季においては、所望の領域
において、融雪・凍結防止作用が十分に発揮され、ま
た、温暖な地においても、それらの錠剤1が有する潮解
性により、それらが潮解して生じる水分によって、工事
現場等の砂塵の舞い上がり易い場所では防塵作用を示
し、あるいは、グランドやコート等の運動場では、その
水分が地面にしみ込んで、乾燥に基づくひび割れを防止
する、といった土壌改良作用を十二分に発揮することが
できる。
【0019】さらに、上記のような形状であると、先述
したように、散布した際、同図(d)に示すように、最
初に、その盤状の上面1aの中高の凸面の部分で地面E
に着地しても、引っ繰り返った際には、フラットな下面
1bの部分で地面Eに沿うので、やはり、その位置に留
まるようになり、所望の領域において、融雪・凍結防
止、あるいは防塵、土壌改良作用が十分に発揮されるよ
うになる。
【0020】なお、この実施形態では、盤状の錠剤1の
下面1bの形を円形としたが、楕円でもよく、それは、
楕円も、散布の際に周囲のものにぶつかっても、それら
を傷をつけない形だからである。
【0021】さらに、散布する場所が前記グランドのよ
うに周囲に何もない場所では、錠剤の衝突については考
える必要はないので、その外形は、特に円や楕円のよう
な曲線である必要もなく、多角形のものでもよい。要す
るに、この発明の錠剤の根本的な形状は、下面が概ね平
坦で、上面が中高の凸面を成す扁平な盤状体ということ
である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、Mg
Cl2 、CaCl2 、NaClの少なくとも一種の塩化
物を含有する潮解性錠剤の形状を扁平な盤状とし、その
下面を概ね平坦に形成し、その上面を中高の凸面に形成
したので、そのような形状の錠剤はそのフラットな下面
が地面に沿うので、定着し易く、融雪・凍結防止作用、
および、工事現場等砂塵の舞い上がりやすい場所の防塵
作用、あるいは、グランドやコート等の運動用地面に対
する土壌改良作用が十分に発揮できる、という効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)に、実施形態の錠剤の形状と寸法を斜視
図で示し、(b)に、その製法の概略を模式図で示し、
(c)、(d)に、その作用を側面図で示したものであ
る。
【符号の説明】
1 潮解性錠剤 1a 上面 1b 下面 2 板体 E 地面 R、R’ ローラ h 窪み

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MgCl2 、CaCl2 、NaClの少
    なくとも一種の塩化物を含有する潮解性錠剤において、 前記錠剤の形状を扁平な盤状とし、下面を概ね平坦に形
    成し、その上面を中高の凸面に形成したことを特徴とす
    る潮解性錠剤。
  2. 【請求項2】 上記盤状の長径を3mm以上、15mm
    以下にした請求項1に記載の潮解性錠剤。
JP2002121042A 2002-04-23 2002-04-23 潮解性錠剤 Expired - Lifetime JP3837085B2 (ja)

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