JP2003312951A - 独立上下かご式エレベーターの群管理装置 - Google Patents
独立上下かご式エレベーターの群管理装置Info
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- JP2003312951A JP2003312951A JP2002121867A JP2002121867A JP2003312951A JP 2003312951 A JP2003312951 A JP 2003312951A JP 2002121867 A JP2002121867 A JP 2002121867A JP 2002121867 A JP2002121867 A JP 2002121867A JP 2003312951 A JP2003312951 A JP 2003312951A
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Abstract
下かごを持つエレベーターを群管理する場合、進入不可
能なゾーンがあっても、乗り換えることなく希望階へ行
けるようにする。 【解決手段】 各階床ごとに、かつ上下のかごごとに下
かご専用ゾーン9及び共用ゾーン8を設定する。例え
ば、図1のように、2階2Fは全号機共用ゾーン8に、
1階1F、地下1階B1F及び地下2階B2Fは下かご
専用ゾーン9及び共用ゾーン8に設定する。これで、上
かご専用ゾーン7内の各階行きは、2階2Fでは6台、
1階1Fでは2台、地下1階B1Fでは2台、地下2階
B2Fでは1台となる。
Description
に、互いに独立した上かご及び下かごを有するエレベー
ターを群管理する装置に関するものである。
かごを配設したエレベーターを群管理するものが、例え
ば特開2001−130843号公報に提案されてい
る。このようなエレベーターでは、上かごだけが進入可
能な階床からなる上かご専用ゾーン(高層ゾーン)、下
かごだけが進入可能な階床からなる下かご専用ゾーン
(低層ゾーン)及び上下かごが共に進入可能な階床から
なる共用ゾーン(中層ゾーン)を有している。
階、運行方向及び設定ゾーンに応じて割当かごが決定さ
れて、上記乗場呼びに応答するように運転される。ま
た、上下かごが衝突しないように、共用ゾーンへの進入
時には進入可否を判定した後に進入するようにしてい
る。
立上下かご式エレベーターの群管理装置では、上かご専
用ゾーン、下かご専用ゾーン及び共用ゾーンが設定さ
れ、進入不可能なゾーンがあるため、行先によっては一
度乗り換えをしなければならないときが生じるという問
題点がある。
されたもので、進入不可能なゾーンがあっても、乗換え
をすることなく、直接希望階へ走行できるようにした独
立かご式エレベータの群管理装置を提供することを目的
とする。
係る独立かご式エレベータの群管理装置は、複数の昇降
路のそれぞれに、互いに独立した上かご及び下かごを配
設し、上記上かごだけが就役可能な階床からなる上かご
専用ゾーン、上記下かごだけが就役可能な階床からなる
下かご専用ゾーン、及び上記上下かごが共に就役可能な
階床からなる共用ゾーンを有し、乗場呼びが発生すると
この呼びにかごを割り当てて、この割当かごを上記乗場
呼びに応答させるとともに、上記上下かごが上記共用ゾ
ーンに進入する際は互いに進入の可否を判定した後に進
入するエレベーターにおいて、上記階床ごとに、かつ上
記上下のかごごとに上記下かご専用ゾーン及び共用ゾー
ンを設定するゾーン設定手段を備えたものである。
ベーターの群管理装置は、第1発明のものにおいて、ゾ
ーン設定手段は、2階を共用ゾーンに設定し、1階及び
地下階をしたかご専用ゾーン及び共用ゾーンに設定する
ようにしたものである。
ターの群管理装置は、第1又は第2発明のものにおい
て、乗場呼びが登録されると、ゾーン設定手段によって
設定されたゾーン内の階床に就役可能なかごの中から、
上記乗場呼びに対する割当候補かごを算出する行先可能
階設定手段を設けたものである。
タの群管理装置は、第3発明のものにおいて乗場呼びの
割当に対する優先度を算出する優先度設定手段と、行先
可能階設定手段によって算出された割当候補かごの中か
ら上記算出された優先度に応じて割当かごを決定する割
当決定手段とを設けたものである。
発明の第1〜第4発明の一実施の形態を示す図で、図1
は上下かごの進入ゾーンの設定説明図、図2は全体構成
図、図3はかご選択動作フローチャート、図4は割当優
先度設定説明図で、(A)はかご専用ゾーン行き、
(B)は共用ゾーン行きであり、図中同一符号は同一部
分を示す。
F並びに1階1F〜10階10Fを持つ建物内に、1号
機#1〜6号機#6の昇降路が設置され、各昇降路には
上かご及び下かごが配置されている。ただし、図1では
説明上必要な2号機#2の上かご2a、4号機#4の下
かご4b及び5号機#5の上かご5aだけが図示されて
いる。すなわち、1号機#1の上下かご、2号機#2の
下かご、3号機#3の上下かご、4号機#4の上かご、
5号機#5の下かご及び6号機#6の上下かごは省略さ
れている。
は共用ゾーン、9は下かご専用ゾーン、10は主階床ゾ
ーンであり、それぞれ次のように設定されている。 (1)上かご専用ゾーン7は各号機共、7階〜10階で
構成されている。 (2)共用ゾーン8は、1号機は地下2階、地下1階及
び1階〜6階、2号機は地下1階〜6階、3号機〜6号
機は2階〜6階で構成されている。 (3)下かご専用ゾーン9は、2号機は地下2階、3号
機〜6号機は地下2階、地下1階及び1階で構成されて
いる。
及び2階で構成され、1階は下かご乗場(2階〜6階行
き)、2階は上かご乗場(7階〜10階行き)となって
いる。上記の結果、1階には上かご専用ゾーン7行きか
ごが2台、2階には6台、地下1階には2台、地下2階
には1台が就役することになる。なお、図1では地下2
階で上かごに乗車できるようになっているが、この場合
地下3階(図示しない)に相当する退避階を設け、下か
ごを地下2階よりも下に退避させるようにする必要があ
る。退避階がない場合は、下かごは地下1階まで就役可
能となる。
先呼びボタンが配列された乗場行先階登録装置、14は
乗場に設置され各かごの就役階を表示する就役階表示
器、15は各かごを制御する各台制御装置で、乗場行先
階登録装置13及び就役階表示器14が接続されてい
る。16は各台制御装置15に接続され、コンピュータ
で構成されており、複数のかごを効率的に管理制御する
群管理制御装置で、以下の各手段を有している。
する通信手段、16Bは上下かごの進入可能ゾーンを設
定するゾーン設定手段、16Cはかごの割当優先度を設
定する優先度設定手段、16Dは割当かごを算出する割
当決定手段、16Eは上かごと下かごが衝突しないよう
に共用ゾーン8への進入の可否を判定する進入判定手
段、16Fは割当決定手段16Dの演算結果に応じて各
かごに対して運転指令を出力する運転制御手段、16G
はかごの行先可能階を設定する行先可能階設定手段であ
る。
して説明する。なお、あらかじめゾーン設定手段16B
によって、図1に示すような上下かごの進入ゾーンが設
定されているものとする。ステップS1で各階の乗場行
先階登録装置13でそれぞれ行先呼びが登録されると、
ステップS2で行先可能階設定手段16Gは上記ゾーン
設定に応じて、上下かごの行先可能階を設定し、行先不
能な上下かごを除外して、割当候補かごを算出する。
(詳細は後述参照)
当候補かごに対する割当優先度(大きい値ほど割り当て
られやすくなる。)を算出する。以下、割当演算が実行
されるが、この割当演算は群管理制御で通常用いられる
評価値演算が行われる。すなわち、ステップS4及びス
テップS5で待時間評価値、満員通過評価値、予報外れ
評価値などの総和によって、割当候補である上下すべて
のかごの評価値(小さい値ほど割り当てられやすくな
る。)を求める。ここでは、更に上記割当優先度を差し
引いたものを最終的な評価値とする。そして、ステップ
S6で評価値を演算した上下かごの中で最も評価値が小
さいかごを割当かごとする。(詳細は後述参照)
ごを、行先呼びが登録された階に応答させることにな
る。ここで、ステップS2は行先可能階設定手段16G
を、ステップS3は優先度設定手段16Cを、ステップ
S4〜S6は割当決定手段16Dを構成している。次
に、ステップS2の行先可能階設定動作及びステップS
3の割当優先度設定動作について説明する。
ば、図1において4号機の下かご4b(1階乗場から上
り方向行き)であれば、共用ゾーン8(2階〜6階)が
行先可能であり、これを行先可能階として設定する。
(7階〜10階は上かご専用ゾーン7であるので、行先
可能階として設定は不可) 5号機の上かご5aであれば、共用ゾーン8及び上かご
専用ゾーン7が共に行先可能であるため、これらをすべ
て行先可能階として設定する。このように、ゾーン設定
手段16Bによって決定されたゾーンに基づいて行先可
能階が設定される。
優先度を設定する。その一例を図4を参照して説明す
る。図4(A)はAタイプかご及びBタイプかご(いず
れも後述)の上かごa及び下かごbについて、上かご専
用ゾーン7内の階床を、共用ゾーン8内の階床を、共用
ゾーン8と下かご専用ゾーン9が混在する階床を、及び
下かご専用ゾーン9内の階床を、それぞれ出発階とし、
いずれも上かご専用ゾーン7行き(上り方向)の場合の
割当優先その一例を示す。また、図4(B)は同様に共
用ゾーン8行き(上り方向)の場合の割当優先度の一例
を示す。
表す符号は次のとおりである。 ◎:割当優先度 高 ○:割当優先度 中 △:割当優先度 低 ×:割当不可
する階床(図1では地下2階B2F〜1階1F)におい
て、共用ゾーン8が設定されているかごをAタイプかご
(例えば、図1の地下1階では1号機及び2号機)、下
かご専用ゾーン9が設定されているかごをBタイプかご
(例えば、図1の地下1階では3号機〜6号機)とす
る。なお、Aタイプかごの上かごaは地下階へ進入可で
あり、Bタイプかごの上かごaは地下階へは進入不可で
ある。
する階床では、上かご専用ゾーン7に就役可能なかごが
少ないため、上かご専用ゾーン7行きの乗客が特定号機
に集中し、Aタイプかごの就役状況が悪くなる。ここで
は、共用ゾーン8を含む階床において、上かご専用ゾー
ン7行きの乗客に対しては、なるべくBタイプかごを割
り当てるように、割当優先度を上げて、Aタイプかごの
就役度を向上させるようにしている。
aを、共用ゾーン8行きには下かごbを就役させること
で、かごの停止回数を減少させ、就役度を向上すること
が可能となる。ここでは、共用ゾーン8内の階床から共
用ゾーン8内の階床への行先呼びについて、上かごaに
対する割当優先度を低くすることによって、共用ゾーン
8内で上かごaを就役させにくくするようにしている。
ごとに、かつ上下かごa、bごとに、下かご専用ゾーン
9及び共用ゾーン8を設定するようにしたため、通常下
かご専用ゾーン9が設定される階床において、一部の上
下かごa、bに共用ゾーン8を設定することが可能とな
り、全ての階床を乗り換えることなく移動することが可
能となる。
かごa、bに応じて割当優先度を設定したため、サービ
スを均一化(運転効率が向上する。)することが可能と
なる。すなわち、通常下かご専用ゾーン9を設定する地
下階B1F、B2F等に共用ゾーン8を特定かごに設定
した場合など、上かごaは地下階B1F、B2Fに就役
しなければならない。このため、特定かごに対する負荷
が高くなり、他階へのサービスが悪くなる可能性があ
る。しかし、割当優先度を設定したことにより、これが
回避される
上かご専用ゾーン7、共用ゾーン8及び下かご専用ゾー
ン9を設定するものとしたが、これに限られるものでは
ない。また、これらのゾーン7〜9の設定は時間帯に応
じて予約等による設定によって、上かご専用ゾーン7行
きのかご台数を変えてもよく、いっそう有用なものとす
ることができる。
では、階床ごとに、かつ上下のかごごとに下かご専用ゾ
ーン及び共用ゾーンを設定するようにしたので、通常下
かご専用ゾーンが設定される階床において、一部の上下
かごに共用ゾーンを設定することが可能となり、すべて
の階床を乗り換えることなく移動することができる。
設定し、1階及び地下階を下かご専用ゾーン及び共用ゾ
ーンに設定するようにしたので、すべての階床を、乗り
換えることなく移動することができる。
ると、設定されたゾーン内の階床に就役可能なかごの中
から、乗場呼びに対する割当候補かごを算出するように
したので、すべての階床を、乗り換えることなく移動す
ることができるとともに、これに最適な上下かごを選択
することができる。
に対する優先度を算出し、割当候補かごの中から上記優
先度に応じて割当かごを決定するようにしたので、すべ
ての階床を、乗り換えすることなく移動することができ
るとともに、運転効率を向上してサービスを均一化する
ことができる。
入ゾーンの設定説明図。
フローチャート。
定説明図で、(A)は上かご専用ゾーン行き、(B)は
共用ゾーン行き。
4b 4号機の下かご、 5a 5号機の上かご、
7 上かご専用ゾーン、 8 共用ゾーン、9 下かご
専用ゾーン、 10 主階床ゾーン、 13 乗場行先
階登録装置、15 各台制御装置、 16 群管理制御
装置、 16B ゾーン設定手段、16C 優先度設定
手段、 16D 割当決定手段、 16E 進入判定手
段、16F 運転制御手段、 16G 行先可能階設定
手段。S2 行先可能階設定手段、 S3 優先度設定
手段、 S4〜S6 割当決定手段。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の昇降路のそれぞれに、互いに独立
した上かご及び下かごを配設し、上記上かごだけが就役
可能な階床からなる上かご専用ゾーン、上記下かごだけ
が就役可能な階床からなる下かご専用ゾーン、及び上記
上下かごが共に就役可能な階床からなる共用ゾーンを有
し、乗場呼びが発生するとこの呼びにかごを割り当て
て、この割当かごを上記乗場呼びに応答させるととも
に、上記上下かごが上記共用ゾーンに進入する際は互い
に進入の可否を判定した後に進入するエレベーターにお
いて、上記階床ごとに、かつ上記上下のかごごとに上記
下かご専用ゾーン及び共用ゾーンを設定するゾーン設定
手段を備えたことを特徴とする独立上下かご式エレベー
ターの群管理装置。 - 【請求項2】 ゾーン設定手段は、2階を共用ゾーンに
設定し、1階及び地下階を下かご専用ゾーン及び共用ゾ
ーンに設定するものとしたことを特徴とする請求項1記
載の独立上下かご式エレベーターの群管理装置。 - 【請求項3】 乗場呼びが登録されると、ゾーン設定手
段によって設定されたゾーン内の階床に就役可能なかご
の中から、上記乗場呼びに対する割当候補かごを算出す
る行先可能階設定手段を設けたことを特徴とする請求項
1又は請求項2記載の独立上下かご式エレベーターの群
管理装置。 - 【請求項4】 乗場呼びの割当に対する優先度を算出す
る優先度設定手段と、行先可能階設定手段によって算出
された割当候補かごの中から上記算出された優先度に応
じて割当かごを決定する割当決定手段とを設けたことを
特徴とする請求項3記載の独立上下かご式エレベーター
の群管理装置。
Priority Applications (1)
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JP2002121867A JP4053344B2 (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 独立上下かご式エレベーターの群管理装置 |
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Publications (2)
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JP4053344B2 JP4053344B2 (ja) | 2008-02-27 |
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2005102893A1 (ja) * | 2004-03-30 | 2005-11-03 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | エレベータの群管理制御装置 |
JP2006036537A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Inventio Ag | 個々に移動可能なエレベータケージを有するエレベータ設備、およびそのようなエレベータ設備の動作方法 |
CN112209188A (zh) * | 2019-07-10 | 2021-01-12 | 东芝电梯株式会社 | 电梯的群管理系统 |
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2002
- 2002-04-24 JP JP2002121867A patent/JP4053344B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPWO2005102893A1 (ja) * | 2004-03-30 | 2007-08-30 | 三菱電機株式会社 | エレベータの群管理制御装置 |
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JP4602330B2 (ja) * | 2004-03-30 | 2010-12-22 | 三菱電機株式会社 | エレベータの群管理制御装置 |
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CN112209188A (zh) * | 2019-07-10 | 2021-01-12 | 东芝电梯株式会社 | 电梯的群管理系统 |
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