JP2003312718A - 包装体 - Google Patents

包装体

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JP2003312718A
JP2003312718A JP2002117718A JP2002117718A JP2003312718A JP 2003312718 A JP2003312718 A JP 2003312718A JP 2002117718 A JP2002117718 A JP 2002117718A JP 2002117718 A JP2002117718 A JP 2002117718A JP 2003312718 A JP2003312718 A JP 2003312718A
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copolymer
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Katsunobu Ito
克伸 伊藤
Kozo Mita
浩三 三田
Masahiro Shimoyamada
正博 下山田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加圧加熱殺菌処理しても表面に微細な凹凸の発
生なく、放射線を照射して殺菌処理を施しても積層材か
らの異臭の発生がなく、内容物の味覚、品質等の変質を
起こさなく、外観、官能的に極めて優れ、且つ、剛性、
耐寒衝撃性、低温シール性、耐熱性、耐薬品性、耐油
性、耐、内容物性、保香性、シール強度の調整(イージ
ーピール化)、充填包装適性に優れる包装体を提供す
る。 【解決手段】ポリプロピレン樹脂50〜97重量%、α
−オレフィン共重合体を3〜50重量%含有する樹脂組
成物を空冷式インフレーション成形製膜してなるポリプ
ロピレンフィルムを単独で又は他の層と積層してなる包
装体を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空冷式インフレーシ
ョン成形製膜してなるポリプロピレンフィルムを用い、
プラスチックフィルム等を主材とする軟包装用袋、また
は紙基材等を主材とする紙容器等の包装容器に食品、飲
料、医薬品、化粧品、トイレタリー等を充填する包装体
に関するものである。さらに詳しくは、剛性、耐寒衝撃
性、低温シール性、外観、耐熱性、耐薬品性、耐油性、
保香性、シール強度の調整(イージーピール化)、加工
性および充填機械適性等に優れ、また、放射線を照射し
て殺菌処理を施してもフィルムから異臭の発生がなく、
内容物の味覚、品質等の変質を起こさない官能的に極め
て優れる等の種々の特性に優れた包装体に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】従来、種々の物品を充填包装するために、
プラスチック基材、紙基材、あるいは金属箔、金属蒸着
膜、その他等を使用し、これらを任意に積層して、種々
の包装用材料が開発され、提案されている。而して、こ
れらの包装用材料は、通常、その最内層にポリプロピレ
ンフィルムをシーラント層として設け、該シーラント層
を対向させて重ね合わせ、その周辺端部をヒ−トシ−ル
して、種々の形態の包装用容器を製造し、而して、該包
装用容器の開口部から、例えば、飲食品、医薬品、化粧
品、洗剤、化学品、雑貨品、その他等の種々の内容物を
充填包装して、各種の包装製品を製造しているものであ
る。
【0003】具体的には、例えば食品、飲料、医薬品、
化粧品、トイレタリー等を充填した後で、一般的に加圧
加熱殺菌をにより殺菌を行っている。加圧加熱殺菌を施
す内容物の包装材料には、耐熱性、耐衝撃性、剛性、ヒ
ートシール性、バリヤー性を有することが要求される。
また、加圧加熱殺菌を施す内容物の包装材料を充填した
容器の口の部分を熱してシーラント性層を溶かしながら
密封する包装体は、0℃以下となる寒冷地での保存、流
通も考えられるため、耐寒衝撃性が要求される。
【0004】従来より、耐熱性、衝撃吸収、アルミ箔の
腐食防止、光沢や印刷効果を有する二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムや、二軸延伸ポリプロピレン
フィルム、光、酸素、水蒸気を遮断するアルミニウム箔
(アルミニウム金属をごく薄くのばしたものであ
る。)、耐衝撃性や自立性(起立性)を有する二軸延伸
ナイロンフィルム、未延伸ポリプロピレン樹脂フィルム
からなるシーラント性フィルム層とからなる積層フィル
ムから成形したプラスチック容器が知られている。
【0005】また、従来より、各種の紙カップ、ゲーベ
ルトップ等の紙容器の分野において、該紙容器における
封緘部が積層材が具備する熱溶着能で形成され得るよう
に、内,外の両表面層が熱溶着能の高いポリオレフィン
系樹脂層からなる積層材によって製函されている紙容器
が知られている。
【0006】また、食品、飲料、医薬品等を充填した後
で、放射線殺菌による殺菌も行っている。放射線殺菌
は、短時間に、低温で連続処理が可能で、所要エネルギ
ーが少ないという特徴を有するため、広く用いられてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、当該包
装用容器を放射線殺菌処理すると、内容物と接するフィ
ルム内に含まれる低分子量物が分解等を起こし、異臭等
を発生し、その内容物の品質、味覚等を変質するという
問題点がある。特に、小容量の容器、あるいは内容物が
味の薄いものである場合には、その影響を受けやすく、
その内容物の味覚等を変質するという問題は深刻にな
り、場合によっては、全量廃棄ということになり兼ねな
いものである。また、上記記載の当該包装用容器の内容
物と接する層が、内容物に含有されている香りや薬効成
分が内容物と接する層に経時的に吸着されてしまい、香
りや薬効成分が減少し効能が低下するといった問題や逆
に内容物と接するフィルム層から内容物に内容物と接す
るフィルム層が有している異味やフィルム臭が移行し
て、内容物の香りや味等を変質させるといった問題があ
る。そのために、内容物の有効使用期間に対応して、該
有効使用期間中に吸着されて減少するであろう香りや薬
効成分の量を、予め余分に含有させておくといったコス
トアップの要因となる問題や香りや薬効成分量の経時的
吸着或いは前記の香味やフィルム臭の移行による経時的
変質が、内容物の品質を不安定にしているといった問題
にも繋がっている。また、内容物と接する層に含まれる
低分子量物が原因で、このフィルムの滑性が悪く、加工
上支障をきたすことから、フィルムの滑性を良くするた
めに、しばしば滑剤を添加することがあるが、かかる場
合、滑剤がフィルムから滲出し、脱落して、内容物に移
行し、内容物の味覚を変化させるという問題点もある。
【0008】一方で、各種基材フィルムと貼合してシー
ラント層に広く用いられるポリプロピレンフィルムは、
従来、ポリプロピレン系樹脂をTダイキャスト法で製膜
されている。しかしながら、Tダイキャスト法による成
形製膜では、溶融状態のポリプロピレン系樹脂を急速に
冷却して製膜するため、結晶化度が80%以上に高くす
ることができない。従って、上記のTダイキャスト成形
製膜からなるポリプロピレン系樹脂フィルムを用いて、
レトルトパウチを作製し、油脂成分を多く含む食品を充
填後、密封して、加圧加熱処理を施すと、結晶化度の低
い結果として耐油性がなく、加圧加熱処理後のフィルム
表面が凸凹になり、いわゆる柚子肌を発生し、外観を悪
くするといった問題もある。さらにまた、低温シール
性、剛性等の充填適性が、充分でないという問題点があ
る。また、耐寒衝撃性等の0℃以下となる寒冷地での保
存、流通適性においても、充分でないという問題点があ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記の課題を解決するために、鋭意研究の結果、加圧加熱
殺菌処理しても表面に微細な凹凸の発生なく、放射線を
照射して殺菌処理を施しても積層材からの異臭の発生が
なく、内容物の味覚、品質等の変質を起こさなく、外
観、官能的に極めて優れ、且つ、剛性、耐寒衝撃性、低
温シール性、耐熱性、耐薬品性、耐油性、シール強度の
調整(イージーピール化)、充填包装適性に優れる包装
体を見いだすに至った。本発明は、ポリプロピレン樹脂
50〜97重量%、α−オレフィン共重合体を3〜50
重量%含有する樹脂組成物を空冷式インフレーション成
形製膜してなるポリプロピレンフィルムを単独で又は他
の層と積層してなる包装体にかかるものである。上記に
おいて、前記のα−オレフィン共重合体が、エチレン−
プロピレン共重合体、エチレン−1ブテン共重合体、プ
ロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−1ブテン共
重合体、1ブテン−エチレン共重合体、1ブテン−プロ
ピレン共重合体群から選ばれる少なくとも一種の樹脂で
あることを特徴とする包装体を提供することができる。
また、前記のポリプロピレン樹脂、及び、α−オレフィ
ン共重合体のメルトフローレート(230℃、荷重2.
16kg)が、それぞれ0.1〜5.0g/10分、
0.5〜10.0g/10分であることを特徴とする包
装体を提供することができる。また、前記の樹脂組成物
からなる層を少なくとも1層含み、多層インフレーショ
ン成形製膜してなることを特徴とする包装体を提供する
ことができる。また、前記のポリプロピレンフィルムを
他の層と積層させて積層材を構成し、該積層材の最内層
が前記のポリプロピレンフィルム層である食品包装、医
療、化粧、または、トイレタリー用の包装袋であること
を特徴とする包装体を提供することができる。また、前
記のポリプロピレンフィルムを少なくとも紙層と積層さ
せて積層材を構成し、該積層材の最内層が前記のポリプ
ロピレンフィルム層である紙容器であることを特徴とす
る包装体を提供することができる。上記の包装体が、レ
トルト殺菌処理用、または、放射線殺菌処理用であるこ
とを特徴とする包装体を提供することができる。また、
前記の積層材の最内層を構成する前記のポリプロピレン
フィルムが、向かい合うように重ね合わせてシールし、
そのシール強度が、1〜23(N/15mm)の範囲内
にあることを特徴とする包装体を提供することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の包装体の実施の形
態について詳しく説明する。まず、本発明にかかる包装
体の構成について例示して図面を用いて説明すると。本
発明の包装体は、例えばパウチ、ゲーベルトップ紙容
器、紙カップなど種々の形態に賦形することができる。
図1、図2、図3は、それぞれ本発明の包装体の一実施
例の形態を説明する模式平面図である。図1に示した包
装体は、ポリプロピレン樹脂、α−オレフィン共重合体
を含有する樹脂組成物を空冷式インフレーション成形製
膜して得られたポリプロピレンフィルムからなるポリプ
ロピレンフィルム層を積層材のシーラント層として用
い、前述の基材層とバリアー性フィルムに他の樹脂フィ
ルム等、必要とされる特性を有するシートあるいはフィ
ルムを積層してなる積層材料を食品用、医薬品、化粧
品、トイレタレー包装用パウチとした模式平面図であ
る。また、図1に示した包装体は、ポリプロピレン樹
脂、α−オレフィン共重合体を含有する樹脂組成物を空
冷式インフレーション成形製膜して得られたポリプロピ
レンフィルムにアルミニウム等の金属蒸着層からなるバ
リアー層を設け、フィルム単独で使用し、蒸着面が外側
になるようにして、2枚のフィルムを重ね合わせパウチ
して、食品用、医薬品、化粧品、トイレタレー包装用パ
ウチとした模式平面図である。図2に示した包装体は、
図1で用いたポリプロピレンフィルム層を積層材の最内
層として用いて、紙を基材層として用い、バリアー性フ
ィルムに他の樹脂フィルム等、必要とされる特性を有す
るシートあるいはフィルムを積層してなる積層材料をゲ
ーベルトップ型紙容器として使用した模式平面図であ
る。図3に示した包装体は、図1で用いたポリプロピレ
ンフィルム層を積層材の最内層として用いて、カップ容
器の蓋体として使用した模式平面図である。
【0011】次に、本発明において、上記のような本発
明にかかる袋状包装体(パウチ)を構成する材料、製造
法等について説明すると、かかる材料、製造法等として
は、種々の材料、製造法等を使用することができる。本
発明の包装体に使用する材料は、充填する内容物の種類
に応じて適するものを選択して使用することができる。
通常、袋状包装体の材料としては積層フィルムを用いる
が、その構成は、基材層/シーラント層、又は、基材層
/中間層/シーラント層のように積層したものである。
この構成において、基材層および中間層はそれぞれ単独
のフィルムなどの層でもよいが、二種以上の多層で構成
してもよい。また、上記各層の間には必要に応じて接着
層を設けることができる。
【0012】まず、本発明にかかる包装体を構成するシ
ーラント層について説明すると、本発明にかかるシーラ
ント層を形成する材料としては、熱によって溶融し相互
に融着し得るもので、耐熱性があり、インフレーション
法によるフィルム成形加工可能なポリプロピレンフィル
ムとして用いられている樹脂を用いることができる。而
して、本発明においては、上記のヒ−トシ−ル性を有す
る無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムのなかでも、具
体的には、エチレン−プロピレンコポリマ−を主成分と
し、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレ
ン−エチレンブロック共重合体等の樹脂から製膜したフ
ィルムを使用することが好ましく、耐熱性に優れるプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体等の樹脂から製膜し
たフィルムが望ましい。以上挙げたポリオレフィン樹脂
は2種以上を適宜に組合せて用いることが可能である。
また、シングルサイト触媒の選定により,プロピレンの
単独重合体としては、シンジオタクチックポリプロピレ
ンまたはアイソタクチックポリプロピレンとなり、シン
ジオタクティシティ−を調整してもよい。
【0013】また、本発明にかかるシーラントフィルム
を構成するポリプロピレン樹脂のメルトフローレート
(MFR)としては、230℃、荷重2.16kgにお
いて、0.1〜5.0g/10 分が好ましく、0.5
〜2.0g/10 分が、インフレーション法によるフ
ィルム成形加工をしやすく望ましいものである。また、
バブル安定性のため、ポリプロピレン樹脂の一部または
全体に溶融張力が向上する修飾を施すことで、インフレ
ーション成形加工しやすく望ましいものである。具体的
には、例えば、ダウケミカル(DOW CHEMICA
L)社製の商品名「INSPIRE」を使用することが
できる。
【0014】本発明にかかるシーラント層を構成するα
−オレフィン共重合体としては、具体的には、エチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−1ブテン共重合体、
プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−1ブテン
共重合体、1ブテン−エチレン共重合体、1ブテン−プ
ロピレン共重合体群から選ばれる樹脂が好ましい。これ
らのα−オレフィンは単独で使用してもよく、二種類以
上を混合して使用してもよい。これらのα−オレフィン
は単独で使用してもよく、二種類以上を混合して使用し
てもよい。中でも、エチレンとα−オレフィンとを共重
合体してなるエチレンα−オレフィン共重合体が好まし
いものである。エチレンα−オレフィン共重合体として
は、具体的には、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−1ブテン共重合体が挙げられる。上記のエチレン
α−オレフィン共重合体は、ポリプロピレン樹脂に微分
散することができ、ガラス転移点(Tg)が−50℃以
下と非常に低くすることができることによって、特に低
温下においても、耐衝撃性を向上させるという利点を有
する。このため、冷蔵・冷凍食品の包装体保持、流通に
おいて、また、冬場の常温流通食品に関しても、衝撃に
よるクラック発生を防止し、液漏れ等を回避するという
利点を有する。また、エチレンα−オレフィン共重合体
を使用してシーラント層を形成すると、低温ヒートシー
ル性が可能であるという特性を付与することが可能であ
り、ピンホール発生を防止し、シール不良、液漏れ等を
回避することが可能となる。また、エチレンα−オレフ
ィン共重合体を使用してシーラント層を形成すると、イ
ージーピール性を付与することが可能であり、開封しや
すくすることも可能となる。
【0015】本発明にかかる積層体のシーラント層にお
いて、α−オレフィン共重合体のメルトフローレート
(230℃、荷重2.16kg)としては、0.5〜1
0.0g/10分が好ましく、1.0〜7.0g/10
分が、インフレーション成形加工しやすく望ましいも
のである。メルトフローレートが、0.5g/10分未
満では、フィルムを成形する際、膜切れが発生し、平滑
なフィルムが得られず、好ましくない。メルトフローレ
ートが、10.0g/10分を超えると、ポリプロピレ
ン中にα−オレフィン共重合体ブロックが島状に分散し
た海島構造形態をとり、製膜が困難となる上、シール強
度、耐寒衝撃性に劣るため、好ましくない。また、油脂
成分を浸透しやすくなるため、容器として使用した場
合、内容物の油脂成分が容器内に浸透してしまい、好ま
しくない。
【0016】本発明にかかるシーラント層は、ポリプロ
ピレン樹脂とα−オレフィン共重合体から構成されるも
のであり、ポリプロピレン樹脂に対して、α−オレフィ
ン共重合体が、3〜50重量%であることが好ましく、
10〜20重量%のものが望ましい。上記の混合率の場
合、本発明にかかるシーラントフィルムは、ポリプロピ
レン中にα−オレフィン共重合体ブロックとが相溶して
おり、耐寒衝撃性に優れ、好ましいものである。α−オ
レフィン共重合体の重量%が3重量%未満では、α−オ
レフィン共重合体を添加することによる効果が認められ
ず好ましくない。一方、α−オレフィン共重合体の重量
%が50重量%を超えると、インフレーション成形加工
が不充分となり、好ましくない。α−オレフィン共重合
体は、具体的には、例えば、三井化学株式会社製の商品
名「タフマー」を使用することができる。
【0017】本発明にかかる包装体を構成するシーラン
ト層を形成するポリプロピレン樹脂、及び、α−オレフ
ィン共重合体としては、本発明の目的を損なわない程度
であれば、必要に応じて公知の充填剤、添加剤等の一種
または二種以上を含有していてもよい。たとえば充填剤
としてはタルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム(不定
形、立方状、紡錘状)、石こう、カーボンブラック、酸
化チタン、石英粉などを含有することができる。また、
添加剤としては、熱安定剤、滑剤、アンチブロッキング
剤、表面処理剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線、吸収
剤、帯電防止剤、耐候性剤、難燃剤、着色剤などを含有
することができる。
【0018】本発明にかかる本発明包装体を構成するシ
ーラントフィルムを形成するポリプロピレン樹脂にα−
オレフィン共重合体を添加するに際しては、前記各成分
を所定量配合し、樹脂ペレットを予めリボンブレンダ
ー、V型ブレンダー等でドライブレンドした混合物を、
更には押出し機にて加熱混練した均一な粉状または粒状
の組成物にしてもよい。
【0019】本発明にかかる包装体を構成するシーラン
ト層としては、少なくとも1層、上記のポリプロピレン
樹脂にα−オレフィン共重合体を添加するポリプロピレ
ン樹脂組成物層を設ける多層フィルムも含まれる。例え
ば、ポリプロピレン樹脂にα−オレフィン共重合体を添
加するポリプロピレン樹脂組成物層を、これらを含有さ
せていないポリプロピレン樹脂層の両面、または、片面
に設けてもよい。また、逆に、ポリプロピレン樹脂にα
−オレフィン共重合体を含有するポリプロピレン樹脂組
成物層の両面、または、片面に、これらを含有していな
いポリプロピレン樹脂層を設けてもよい。本発明にかか
るレトルト殺菌処理可能なシーラント層としては、少な
くとも1層、上記のプロピレン−エチレンブロック共重
合体にエチレン−α−オレフィン共重合体を添加する樹
脂組成物層を設ける多層フィルムが好ましい。
【0020】次に、本発明に係る包装体を構成する多層
積層シーラント性層において、プロピレン樹脂とα−オ
レフィン共重合体との樹脂組成物から形成される層に積
層させる樹脂層について説明すると、熱によって溶融し
相互に融着し得るものであればよい。具体的には、例え
ば、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹
脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレ
ン樹脂、プロピレンホモポリマー、プロピレン−エチレ
ンブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共
重合体などのポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸
エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチ
レン−メタクリル酸共重合体、メチルペンテン樹脂、ポ
リエチレン樹脂若しくはポリプロピレン樹脂等のポリオ
レフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸、その他
等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン
系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
ポリスチレン系樹脂、その他等の樹脂の1種ないしそれ
以上からなる樹脂を使用することができる。そのフィル
ムの厚さとしては、10〜300μm、好ましくは、2
0〜100μm位が望ましい。
【0021】本発明の包装体を構成する多層積層シーラ
ント性フィルムにおけるポリプロピレン樹脂とα−オレ
フィン共重合体からなる層の含有量としては、全体の5
0重量%以上であることが好ましい。具体的には、例え
ば、ポリプロピレン樹脂層20重量%/ポリプロピレン
樹脂とα−オレフィン共重合体の混合樹脂層60重量%
/ポリプロピレン樹脂層20重量%等からなるフィルム
構成が好ましい。本発明にかかる単層フィルム、およ
び、多層積層フィルムのポリプロピレンフィルムの厚み
としては、20〜120μmが通常フィルム加工しやす
く、好ましい。
【0022】本発明にかかる包装体を構成するシーラン
ト性フィルムの製膜方法は、空冷方式を用いた上向きの
インフレーション法による製膜方法により成形品とする
ことができる。前記のシーラント性フィルムが単層フィ
ルムの場合には、1台の押出機と単層のサーキュラーダ
イを用いることができる。多層積層シーラント性フィル
ムの場合には、少なくとも2基以上の押出機と多層のサ
ーキュラーダイを用いることができる。
【0023】また、上記の樹脂のフィルムないしシ−ト
は、剛性に優れるため、その表面に例えばアルミニウム
等の金属、または、例えばアルミニウム、酸化アルミ
ナ、酸化珪素等の無機物を蒸着して使用することができ
る。
【0024】本発明に係る包装体を構成するポリプロピ
レンフィルムの上に、金属の薄膜層を形成する方法とし
ては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオン
プレ−ティング法等の物理気相成長法(Physica
l Vapor Deposition法、PVD
法)、あるいは、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相
成長法、光化学気相成長法等の化学気相成長法(Che
mical VaporDeposition法、CV
D法)等を挙げることができる。なお、本発明におい
て、金属の薄膜層を形成するフィルムを製造する場合に
は、主に、真空蒸着法を用い、一部、プラズマ化学気相
成長法も用いられる。
【0025】次に、ポリプロピレンフィルムの上に金属
の薄膜層を形成する方法の具体例としては、真空蒸着法
が挙げられる。以下に真空蒸着法について具体的に説明
する。
【0026】前記の真空蒸着法の装置の一例としては、
巻き取り式蒸着機が挙げられる。前記の巻き取り式蒸着
機において、真空チャンバ−の中で、巻き出しロ−ルか
ら繰り出すポリプロピレンフィルムは、コ−ティングド
ラムを通り、蒸着チャンバ−の中に入り、ここで、るつ
ぼで熱せられた蒸着源を蒸発させ、更に必要ならば、酸
素を噴出させながら、上記の冷却したコ−ティングドラ
ム上のポリプロピレンフィルムの上に、マスク、マスク
を介して金属の蒸着膜を成膜化し、次いで蒸着膜を形成
したポリプロピレンフィルムを真空チャンバ−内に送り
出して巻き取りロ−ルに巻き取ることによって、本発明
にかかる金属の薄膜を有するポリプロピレンフィルムを
製造することができる。
【0027】また、上記の樹脂のフィルムないしシ−ト
としては、必要ならば、その表面に、例えば、コロナ処
理、プラズマ処理、フレ−ム処理、その他等の表面活性
処理を任意に施すことができる。
【0028】本発明の包装体にかかる基材層としては、
印刷適性、ラミネート適性に優れ、引張り強度、衝撃強
度、耐擦傷性等の総合的な機械的強度に優れると共に、
耐溶剤性、耐薬品性のほか、ヒートシールの際の加熱に
対する耐熱性などが必要である。このような性能、条件
を満たすフィルムとしては、具体的には、例えば、ポリ
エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、
ポリスチレン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、フッ素系
樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルムないしシ−ト、
その他等を使用することができる。而して、上記の樹脂
のフィルムないしシ−トとしては、未延伸フィルム、あ
るいは一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム
等のいずれのものでも使用することができる。そのフィ
ルムの厚さとしては、5〜100μm位、好ましくは、
10〜50μm位が望ましい。また、必要に応じてこれ
らの基材フィルムに例えばアルミニウム(Al)、クロ
ム(Cr)、銀(Ag)、銅(Cu)、スズ(Sn)等
の金属、または、例えばアルミニウム、酸化アルミナ、
酸化珪素等の無機物を蒸着して使用してもよい。なお、
本発明において、上記のような基材フィルムには、必要
に応じて、例えば、文字、図形、記号、絵柄、模様等の
所望の印刷絵柄を通常の印刷法で表刷り印刷あるいは裏
刷り印刷等が施されていてもよい。
【0029】次にまた、本発明において、上記の基材層
を構成する材料としては、例えば、紙層を構成する各種
の紙基材を使用することがでる。具体的には、本発明に
おいて、紙基材としては、賦型性、耐屈曲性、剛性等を
持たせるものであり、例えば、強サイズ性の晒または未
晒の紙基材、あるいは純白ロ−ル紙、クラフト紙、板
紙、加工紙等の紙基材、その他等を使用することができ
る。上記において、紙層を構成する紙基材としては、坪
量約80〜600g/m2位のもの、好ましくは、坪量
約100〜450g/m2 位のものを使用することが望
ましい。勿論、本発明においては、紙層を構成する紙基
材と、上記に挙げた基材フィルムとしての各種の樹脂の
フィルムないしシ−ト等を併用して使用することができ
る。
【0030】次に、本発明にかかる包装体を形成する中
間層を構成する材料としては、例えば、水蒸気、水等の
バリア−性を有する低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポ
リエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密
度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−
プロピレン共重合体等の樹脂のフィルムないしシ−ト、
あるいは、酸素、水蒸気等に対するバリア−性を有する
ポリ塩化ビニリデン樹脂のコーティング、ポリビニルア
ルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等の
樹脂のフィルムないしシ−ト、アルミニウム、酸化アル
ミナ、酸化珪素等の無機物に蒸着を施したフィルム、樹
脂に顔料等の着色剤を、その他、所望の添加剤を加えて
混練してフィルム化してなる遮光性を有する各種の着色
樹脂のフィルムないしシ−ト等を使用することができ
る。これらの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせ
て使用することができる。上記のフィルムないしシ−ト
の厚さとしては、任意であるが、通常、5〜300μm
位、更には、10〜100μm位が望ましい。
【0031】なお、本発明においては、通常、包装用容
器は、物理的にも化学的にも過酷な条件におかれること
から、本発明にかかる包装体の中間層を構成する材料と
しては、厳しい包装適性が要求され、変形防止強度、落
下衝撃強度、耐ピンホ−ル性、耐熱性、密封性、品質保
全性、作業性、衛生性、その他等の諸条件を充足する材
料を任意に選択して使用することができる。具体的に
は、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン
−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸ま
たはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、
ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−
塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹
脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS系樹
脂)、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合
体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−
ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、
フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、
ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロ−ス、その他等の公
知の樹脂のフィルムないしシ−トから任意に選択して使
用することができる。その他、例えば、セロハン等のフ
ィルム、合成紙等も使用することができる。本発明にお
いて、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一軸な
いし二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも使
用することができる。また、その厚さは、任意である
が、数μm〜300μm位の範囲から選択して使用する
ことができる。更に、本発明においては、フィルムない
しシ−トとしては、押し出し成膜、インフレ−ション成
膜、コ−ティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
【0032】次に、上記の本発明において、上記のよう
な材料を使用して積層体を製造する方法について説明す
ると、かかる方法としては、通常の包装材料をラミネ−
トする方法、例えば、ウエットラミネ−ション法、ドラ
イラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション
法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ押し出し成形
法、共押し出しラミネ−ション法、インフレ−ション
法、共押し出しインフレ−ション法、その他等で行うこ
とができる。而して、本発明においては、上記の積層を
行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処
理、フレ−ム処理、その他等の前処理をフィルムに施す
ことができる。本発明にかかる接着性樹脂層としては、
例えば、ポリエステル系、イソシアネ−ト系(ウレタン
系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジェン系、有機
チタン系等のアンカ−コ−ティング剤、あるいはポリウ
レタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ
系、ポリ酢酸ビニル系、セルロ−ス系、その他等のラミ
ネ−ト用接着剤等のアンカ−コ−ト剤、接着剤等を使用
することができる。
【0033】次に、本発明において、上記のような積層
体を使用して製袋ないし製函する方法について説明する
と、例えば、包装用容器がプラスチックフィルム等から
なる軟包装袋の場合、上記のような方法で製造した積層
体を使用し、その内層のシーラント性樹脂層の面を対向
させて、それを折り重ねるか、或いはその二枚を重ね合
わせ、更にその周辺端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を
設けて袋体を構成することができる。而して、その製袋
方法としては、上記の積層体を、その内層の面を対向さ
せて折り曲げるか、あるいはその二枚を重ね合わせ、更
にその外周の周辺端部を、例えば、側面シ−ル型、二方
シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒貼りシ−
ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付シ
−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他等のヒ−
トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、本発明にかかる
種々の形態の包装用容器を製造することができる。その
他、例えば、自立性包装袋(スタンディングパウチ)等
も製造することが可能であり、更に、本発明において
は、上記の積層材を使用してチュ−ブ容器等も製造する
ことができる。上記において、ヒ−トシ−ルの方法とし
ては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルト
シ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−
ル等の公知の方法で行うことができる。なお、本発明に
おいては、上記のような包装用容器には、例えば、ワン
ピ−スタイプ、ツウ−ピ−スタイプ、その他等の注出
口、あるいは開閉用ジッパ−等を任意に取り付けること
ができる。
【0034】次にまた、紙容器として、紙基材を含む場
合には、例えば、積層材として、紙基材を積層した積層
材を製造し、これから所望の紙容器を製造するブランク
板を製造し、しかる後該ブランク板を使用して胴部、底
部、頭部等を製函して、例えば、ブリックタイプ、フラ
ットタイプあるいはゲ−ベルトップタイプの液体用紙容
器等を製造することができる。また、その形状は、角形
容器、丸形等の円筒状の紙缶等のいずれのものでも製造
することができる。
【0035】本発明において、上記のようにして製造し
た包装容器は、例えば、チョコレート菓子や油菓子等に
代表される異味や異臭を吸着し易い食品、醤油、ソ−
ス、出し汁、香辛料、料理用酒類、その他等の液体ない
し粘調体からなる調味料類、ス−プ類、果汁類、その他
等の各種の液状ないし粘体状の飲食物を充填包装し得る
ものである。更に、本発明にかかる包装容器は、上記の
ような飲食品の他に、例えば、接着剤、粘着剤等の化学
品、或いは、メントールやリモネンやサリチル酸メチル
等の香りや薬効成分を含有する経皮吸収剤や洗顔パウダ
ー等に代表される香りや薬効成分の吸着されやすい医薬
品や化粧品、トイレタリー、その他等の種々の物品の充
填包装に使用されるものである。
【0036】而して、本発明にかかる袋体および紙容器
等の包装容器は、ポリプロピレン樹脂、α−オレフィン
共重合体を含有する樹脂組成物を空冷式インフレーショ
ン成形製膜して得られたポリプロピレンフィルムからな
るポリプロピレンフィルム層をシーラント層に使用した
結果、内容物の味覚、品質等の変質を起こさない外観、
官能的に極めて優れ、且つ、剛性、耐寒衝撃性、低温シ
ール性、耐熱性、耐薬品性、耐油性、充填包装適性に優
れた包装製品を得ることができるものである。更に、バ
リア−材として金属の薄膜を設けた本発明にかかるポリ
プロピレン樹脂、α−オレフィン共重合体を含有する樹
脂組成物を空冷式インフレーション成形製膜して得られ
たポリプロピレンフィルムを使用し、金属の薄膜層を外
側にして、該フィルムを重ね、内容物充填後、四方をヒ
ートシールをして袋体をなす包装容器は、結果、酸素ガ
ス、水蒸気等のバリア−性に優れ、かつ、その貯蔵・保
管ないし流通中に内容物の風味および食味等を損なうこ
とないものである。また、本発明にかかるカップ容器
は、ポリプロピレン樹脂、α−オレフィン共重合体を含
有する樹脂組成物を空冷式インフレーション成形製膜し
て得られたポリプロピレンフィルムからなるポリプロピ
レンフィルム層を蓋材のシーラント層に使用した結果、
シール強度の調整をすることにより、イージーピール性
に優れた包装製品を得ることができるものである。
【0037】本発明において、上記のようにして製造し
た包装用容器に、食品を充填包装した包装体を、例え
ば、レトルト釜に入れ、温度200℃、圧力2kg/c
2 で30分間レトルト処理して、過酷な殺菌処理を行
っても、表面に微細な凹凸の発生なく、耐熱性、酸素、
水蒸気等に対するガスバリア性、保存適性等を保持しつ
つ、特に耐寒衝撃性、低温ヒートシール性、低臭味性に
ついて優れ、また、剛性に優れるため、表面に遊離した
澱粉の微粉末を散布するダスティング(噴霧)工程を施
さなくとも、印刷加工、製袋ないし製函加工等におい
て、機械適性に優れた包装製品を得ることができるもの
である。
【0038】本発明において、上記のようにして製造し
た包装用容器に、食品を充填包装した包装体を、γ線等
の放射線による殺菌処理を行っても、積層材からの異臭
の発生がなく、内容物の味覚、品質等の変質を起こさな
い官能的に極めて優れた充填包装適性を有する包装用容
器を製造し得ることができるというものである。
【0039】
【実施例】以下、本発明の包装体の具体的な構成を実施
例をもって説明する。食品包装用パウチとした場合の実
施例を以下に示す。 (実施例1)最外層から最内層の順に、2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレート(PET)層[厚さ12μm]/
2軸延伸ナイロン(ON)層[厚さ15μm]/アルミ
ニウム(Al)層[厚さ7μm]/ポリプロピレン樹脂
とα−オレフィン共重合体からなる樹脂組成物を空冷式
インフレーション成形製膜して得られたポリプロプレン
層[厚さ70μm]の各層をウレタン系接着剤を用いて
積層することによりレトルト用包材を作成し、次に示す
構成の積層材料を作成し、150mm×180mmに三
方製袋してパウチとした。なお、最内層を形成するポリ
プロプレンフィルムは、エチレン−プロピレンブロック
共重合体(ダウケミカル社製 商品名「INSPIRE
114」 密度=0.899、メルトフロ−レ−ト、M
FR=0.5g/10分)90重量%と、エチレン−1
ブテン共重合体(三井化学製 商品名「タフマーA10
85」、メルトフロ−レ−ト、MFR=2.3g/10
分)10重量%との2種類の樹脂を使用し、上向き空冷
インフレーション成形法によりフィルム化成形製膜を行
い、厚さ70μmの本発明にかかるシーラントフィルム
を製造した。なお、下記の構成は最外層から最内層の順
に示す。
【0040】2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(P
ET)層[厚さ12μm]/接着剤層/2軸延伸ナイロ
ン(ON)層[厚さ15μm]/接着剤層/アルミニウ
ム(Al)層[厚さ7μm]/ポリプロピレン樹脂とα
−オレフィン共重合体からなる樹脂組成物を空冷式イン
フレーション成形製膜して得られた無延伸ポリプロプレ
ン(CPP)層[厚さ70μm]
【0041】(比較例1)前記の実験例1において、最
内層をエチレン−プロピレンブロック共重合体(チッソ
石油化学(株)社製 商品名「チッソポリプロ」 密度
=0.9、メルトフロ−レ−ト、MFR=8.0g/1
0分)90重量%と、エチレン−1ブテン共重合体(三
井化学製 商品名「タフマーA1085」、メルトフロ
−レ−ト、MFR=2.3g/10分)10重量%との
2種類の樹脂を使用してをTダイキャスト法によりフィ
ルム化成形を行い、2種1層のポリプロピレンフィルム
を製造して得られたポリプロピレンフィルム層としたほ
かは、前記の実験例1と同様にしてパウチを作成した。
【0042】(実験1:官能試験)実施例1および比較
例1で得られたパウチにミネラルウォーター100cc
を充填し、温度120℃、30分間の加圧加熱(レトル
ト)殺菌を行い、内容物である水の匂いを3段階で官能
評価した。結果を表1に示す。 ○:香り、味に殆ど変化がなく良好なもの △:香り、又は味に僅かに変化があるもの(但し、実用
上問題ない程度) ×:香り、味に変化があり、風味が劣化しているもの
【0043】(実験結果)
【表1】
【0044】表1から明らかなように、ポリプロピレン
樹脂とα−オレフィン共重合体を含有する樹脂組成物を
Tダイキャスト法によりフィルム化成形製膜して得られ
たポリプロピレンフィルムを最内層とする比較例1のパ
ウチ(従来品)では内容物である水からポリ臭がしたの
に対し、ポリプロピレン樹脂とα−オレフィン共重合体
を含有する樹脂組成物を空冷式インフレーション成形製
膜して得られたポリプロピレンフィルムからなるポリプ
ロピレンフィルム層を積層材の最内層とする実験例1の
パウチ(本発明品)では内容物である水からポリ臭はし
なかった。
【0045】(実験2:落下試験)実施例1および比較
例1で得られたパウチをミネラルウォーター180cc
を充填し、温度120℃、30分間の加圧加熱(レトル
ト)殺菌を行った後、1週間以上3℃の温度下に保存し
たパウチ10袋について、120cmの高さから最後に
ヒートシールした面を下にして30回を限度に落下テス
トを行い、下記計算式より平均破袋率を算出した。結果
を表2に示す。
【0046】平均破袋率=(破袋したサンプル数)/
[破袋までに要した回数(30回までに破袋しなかった
場合は30回)]
【0047】(実験結果)
【表2】
【0048】表2から明らかなように、本発明に係る実
験例1のパウチは、比較例1(従来品)のパウチに比較
して平均破袋率が同等以上であることが確認された。
【0049】(実験3:柚子肌適性)実施例1および比
較例1で得られたパウチに市販品の中華ソース100c
cを充填し、温度120℃、30分間の加圧加熱殺菌を
行い、パウチ表面を目視で、以下の基準を設け、2段階
で評価した。結果を表3に示す。 ○:微細な凹凸の発生が全く観察されず、表面状態が平
滑で良好 ×:微細な凹凸の発生が全面に観察され、表面状態が不
【0050】(実験結果)
【表3】
【0051】本発明に係る実験例1のパウチにおいて
は、油成分の多い食品をレトルト処理した後において
も、表面が平滑であり、比較例1(従来品)のような柚
肌の発生はみられなかった。
【0052】以上の結果から、本実施例の食品包装用パ
ウチは、内容物への移臭がなく、充分な耐寒衝撃性を有
し、フィルム表面に微小な凹凸、いわゆる柚肌の発生も
ないことがわかる。
【0053】(実施例2)紙(坪量340g/m2 )の
片側に低密度ポリエチレン(LDPE)をエクストルー
ジョン法によりコートし、紙と低密度ポリエチレン(L
DPE)との積層材を作成した。
【0054】次に、この積層材とアルミニウム(Al)
箔とをPEサンド法により積層し、さらにこのアルミニ
ウム(Al)箔側に2軸延伸ポリエステル(PET)お
よびをウレタン系接着剤によりドライラミネートし、そ
の後、低密度ポリエチレン(LDPE)層側に印刷を行
って次に示す構成の積層材料を作成した。なお、下記の
構成は最外層から最内層の順に示す。
【0055】印刷層/低密度ポリエチレン(LDPE)
[厚さ20μm]/紙(坪量340g/m2 )/低密度
ポリエチレン(LDPE)[厚さ30μm]/アルミニ
ウム(Al)箔[厚さ9μm]/接着層/2軸延伸ポリ
エステル(PET)[厚さ12μm]/接着層/ポリプ
ロピレン樹脂とα−オレフィン共重合体からなる樹脂組
成物を空冷式インフレーション成形製膜して得られた無
延伸ポリプロプレンフィルム(CPP)層[厚さ60μ
m] なお、最内層を形成するポリプロプレンフィルムは、エ
チレン−プロピレンブロック共重合体(ダウケミカル社
製 商品名「INSPIRE114」 密度=0.89
9、メルトフロ−レ−ト、MFR=0.5g/10分)
70重量%と、エチレン−1ブテン共重合体(三井化学
製 商品名「タフマーBL2481」、メルトフロ−レ
−ト、MFR=4.0g/10分)10重量%との2種
類の樹脂を使用し、上向き空冷インフレーション成形法
によりフィルム化成形製膜を行い、厚さ70μmの本発
明にかかるシーラントフィルムを製造した。
【0056】次いで、この積層材料から長方形状のブラ
ンクを打ち抜き、紙容器の形状に合わせて、縦あるいは
横または斜め等に折り罫を刻設すると共に打ち抜き加工
して、糊代部を有するブランク板を製造し、次いで、上
記で製造したブランク板の端面に、内容物の浸透、液漏
れ等を防止するために、スカイブ・ヘミング処理を施し
て端面処理を行った後、糊代部にフレ−ム処理を行い、
該糊代部の無延伸ポリプロピレン樹脂を溶融し、その溶
融面に、上記のブランク板の他方の端部を重ね合わせて
フレ−ムシ−ルにより胴貼りシ−ル部を形成して筒状の
スリ−ブを製造した。
【0057】(比較例2)前記の実験例2において、最
内層をエチレン−プロピレンブロック共重合体(ダウケ
ミカル社製 商品名「INSPIRE114」 密度=
0.899、メルトフロ−レ−ト、MFR=0.5g/
10分)100重量%の樹脂を使用して、上向き空冷イ
ンフレーション成形法によりフィルム化成形製膜して得
られた無延伸ポリプロプレンフィルム(CPP)層とし
たほかは、前記の実験例2と同様にして筒状のスリ−ブ
を作成した。
【0058】(比較例3)まず、紙(坪量340g/m
2 )の片側に低密度ポリエチレン(LDPE)をエクス
トルージョン法によりコートし、紙と低密度ポリエチレ
ン(LDPE)との積層材を作成した。次に、この積層
材とアルミニウム(Al)箔とをPEサンド法により積
層し、さらにこのアルミニウム(Al)箔側に2軸延伸
ポリエステル(O−PET)をウレタン系接着剤により
ドライラミネートし、さらにこのO−PET面にコロナ
放電処理を行ってから低密度ポリエチレン(LDPE)
をPEサンド法により積層し、その後、低密度ポリエチ
レン(LDPE)層側に印刷を行って次に示す構成の積
層材料を作成した。なお、下記の構成は最外層から最内
層の順に示す。
【0059】印刷層/低密度ポリエチレン(LDPE)
[厚さ20μm]/紙(坪量340g/m2 )/低密度
ポリエチレン(LDPE)[厚さ30μm]/アルミニ
ウム(Al)箔[厚さ9μm]/接着層/2軸延伸ポリ
エステル(PET)[厚さ12μm]/低密度ポリエチ
レン(LDPE)[厚さ20μm]/低密度ポリエチレ
ン(LDPE)[厚さ40μm]の層構成となる筒状の
スリ−ブを作成した。
【0060】(実験4:官能試験)実施例2および比較
例2、3で得られた筒状のスリ−ブのボトムの内面をホ
ットエア−により炙り、その内面に無延伸ポリプロピレ
ン樹脂を溶融させて、プレスシ−ルを行って底シ−ル部
を形成し、しかる後、他方の開口部からミネラルウォー
ターを充填した後、トップの内面をホットエア−で炙
り、その内面の無延伸ポリプロピレン樹脂を溶融させ
て、プレスシ−ルを行い、内容物を充填包装した、例え
ば図2に示すような1000mlゲーベルトップ状の密
閉紙容器を製造した。上記で得られた密閉紙容器を10
℃で2週間保存した後、15名のパネラーによる官能評
価で、ミネラルウォーターの香味の劣化を評価した。官
能評価の結果を表4に示す。 ○:香り、味に殆ど変化がなく良好なもの △:香り、又は味に僅かに変化があるもの(但し、実用
上問題ない程度) ×:香り、味に変化があり、風味が劣化しているもの
【0061】(実験結果)
【表4】
【0062】表4から実験例2のゲーベルトップ型紙容
器(本発明品)はいずれも内容物への移臭がなく比較例
2、3のゲーベルトップ型紙容器(従来品)に比較して
保香性に優れていることがわかる。
【0063】(実験5:成形性試験)実施例2および比
較例2、3で得られたゲーベルトップ型紙容器のヒート
シール部の段差部、センターシール部の空隔部の密封性
を染料で着色した有機溶剤からなるシールチェック液の
浸透レベルを目視で評価した。 ◎:密封状態が非常に良好 ○:空隔部及びピンホールの発生なし △:静的なテスト、即ち、シールチェックでの洩れはな
いが、シール部の断面確認で、密封度に心配がある(劣
悪な輸送条件や強度の衝撃により洩れの危険が予想され
る) ×:充填直後に空隔部及びピンホールが認められる 結果を表5に示す。
【0064】(実験結果)
【表5】
【0065】表5から実験例2のゲーベルトップ型紙容
器(本発明品)はいずれもトップ、ボトムシールを行な
った際、シール不良等成形性に関する問題点は確認され
なく、比較例2、3のゲーベルトップ型紙容器(従来
品)に比較して同等の成形性を得られることがわかる。
【0066】以上の結果から、本実施例のゲーベルトッ
プ型紙容器は、内容物への移臭がなく、シール不良等成
形性に関する問題点のないことがわかる。
【0067】(実施例3)最外層から最内層の順に、2
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)
層[厚さ12μm]/2軸延伸ナイロンフィルム(O
N)層[厚さ15μm]/ポリプロピレン樹脂とα−オ
レフィン共重合体からなる樹脂組成物を空冷式インフレ
ーション成形製膜して得られた無延伸ポリプロプレンフ
ィルム(CPP)層[厚さ60μm]の各層をウレタン
系接着剤を用いて積層することにより医療用包材を作成
し、200mm×300mmに三方製袋してパウチとし
た。なお、最内層を形成するポリプロプレンフィルム
は、エチレン−プロピレンブロック共重合体(ダウケミ
カル社製 商品名「INSPIRE112」)90重量
%と、ポリプロピレン−エチレン共重合体(三井化学製
商品名「タフマーXR110」、メルトフロ−レ−
ト、MFR=6.0g/10分)10重量%との2種類
の樹脂を使用し、上向き空冷インフレーション成形法に
よりフィルム化成形製膜を行い、厚さ60μmの本発明
にかかるシーラントフィルムを製造した。なお、下記の
構成は最外層から最内層の順に示す。
【0068】2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(PET)層[厚さ12μm]/接着剤層/2軸延
伸ナイロンフィルム(ON)層[厚さ15μm]/接着
剤層/ポリプロピレン樹脂とα−オレフィン共重合体か
らなる樹脂組成物を空冷式インフレーション成形製膜し
て得られた無延伸ポリプロプレンフィルム(CPP)層
[厚さ60μm]
【0069】(比較例4)前記の実験例3において、最
内層を直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDP
E)(東セロ株式会社製 商品名「TUX−FCD」)
[厚さ60μm]を使用したほかは、前記の実験例3と
同様にしてパウチを作成した。
【0070】(比較例5)前記の実験例4において、最
内層をランダム共重合ポリプロピレン(密度=0.9
0)(東セロ株式会社製 商品名「P1153」)[厚
さ60μm]の樹脂を使用してをTダイキャスト成形製
膜して得られた無延伸ポリプロプレンフィルム(CP
P)層としたほかは、前記の実験例3と同様にしてパウ
チを作成した。
【0071】(実験6:官能試験)実施例3、比較例4
〜5で得られたパウチにミネラルウォーター100cc
を充填し、γ線照射による殺菌処理を実施後、内容物で
ある水の匂いを3段階で官能評価した。結果を表6に示
す。 ○:香り、味に殆ど変化がなく良好なもの △:香り、又は味に僅かに変化があるもの(但し、実用
上問題ない程度) ×:香り、味に変化があり、風味が劣化しているもの
【0072】(実験結果)
【表6】
【0073】表6から実験例3のパウチ(本発明品)
は、γ線照射後もいずれも内容物への移臭がなく比較例
4〜5のパウチ(従来品)に比較して保香性に優れてい
ることがわかる。
【0074】(実施例4)最内層を形成する無延伸ポリ
プロプレンフィルム(CPP)は、エチレン−プロピレ
ンブロック共重合体(ダウケミカル社製 商品名「IN
SPIRE112」)90重量%と、ポリプロピレン−
エチレン共重合体(三井化学製 商品名「タフマーXR
110T」、メルトフロ−レ−ト、MFR=6.0g/
10分)10重量%との2種類の樹脂を使用し、上向き
空冷インフレーション成形法によりフィルム化成形製膜
を行い、厚さ30μmの本発明にかかるシーラントフィ
ルムを製造した。
【0075】次に、上記で製造された無延伸ポリプロプ
レンフィルム(CPP)を使用し、これを巻き取り式真
空蒸着装置の送り出しロ−ルに装着し、下記の条件で、
アルミニウムを蒸着源に用い、エレクトロンビ−ム(E
B)加熱方式による真空蒸着法により、膜厚300Åの
アルミニウムの蒸着膜を形成した。
【0076】次に、2軸延伸ポリプロプレンフィルム
(OPP)[厚さ30μm](東セロ株式会社製 商品
名「OP U−1」)の面に、2液硬化型のポリウレタ
ン系ラミネ−ト用接着剤を厚さ2.0g/m2 (ドラ
イ)塗布して接着剤層を形成し、しかる後、該接着剤層
面に、アルミニウムの蒸着膜を有するポリプロピレン樹
脂とα−オレフィン共重合体からなる樹脂組成物を空冷
式インフレーション成形製膜して得られた無延伸ポリプ
ロプレンフィルム(CPP)層[厚さ30μm]を、そ
のアルミニウムの蒸着膜面を対向させて、ドライラミネ
−トして、下記の層構成からなる積層体を製造した。
【0077】最外層から最内層の順に2軸延伸ポリプロ
ピレンフィルム層[厚さ30μm]/接着剤層/アルミ
ニウムの蒸着膜層・ポリプロピレンフィルム樹脂とα−
オレフィン共重合体からなる樹脂組成物を空冷式インフ
レーション成形製膜して得られた無延伸ポリプロプレン
フィルム層[厚さ30μm]の積層体を作製した。
【0078】(実施例5)前記の実施例4において、2
軸延伸ポリプロピレンフィルム層[厚さ25μm]を使
用したほかは、前記の実験例4と同様にして積層体を作
製した。
【0079】(比較例8)前記の実験例4において、2
軸延伸ポリプロピレンフィルム層[厚さ30μm]、ア
ルミニウムの蒸着膜層を設けるランダム共重合ポリプロ
ピレン樹脂を使用してTダイキャスト成形製膜して得ら
れた無延伸ポリプロプレンフィルム(CPP)層[厚さ
30μm](尾池工業株式会社製 商品名「ピーグライ
ト−NB」)を使用したほかは、前記の実験例4と同様
にして積層体を作製した。
【0080】(比較例7)前記の比較例6において、2
軸延伸ポリプロピレンフィルム層[厚さ25μm]を使
用したほかは、前記の実験例4と同様にして積層体を作
製した。
【0081】(実験7:保香性試験)実施例4、5、比
較例6、7で得られた積層体を200mm×300mm
に切り取り、三方製袋して包装袋とした。この包装袋を
用いて、薬効成分であるサリチル酸メチルを含んだ製剤
20gをそれぞれに充填した後、開口部(未シールの一
辺)をヒートシールによって封緘し、密封包装したサン
プル袋を得た。これらの密封包装したサンプル袋を37
℃の雰囲気中に60日間放置した後に開封し、製剤中に
含有されているサリチル酸メチルの初期濃度の保持率を
ガスクロマトグラフィーで定量し、2段階で評価する。
その結果を表7に示す。 初期濃度の保持率=(37℃の雰囲気中に60日間放置
後の濃度)/(製袋直後の濃度) ○:初期濃度の保持率が95%以上のもの ×:初期濃度の保持率が95%以下のもの
【0082】(実験結果)
【表7】
【0083】表7から実験例4、5の包装袋(本発明
品)は、いずれも充填包装する内容物中に含まれる香料
成分等の吸着が少なく、比較例6、7の包装袋(従来
品)に比較して保香性に優れていることがわかる。
【0084】(実験8:積層体のこわさ試験)実施例
4、5、比較例6、7で得られた積層体の腰を長さ60
mm、幅25mmの試料片を作製し、JIS K 72
03に準じて、ループスティフネステスタを用いてこわ
さを測定した。その結果を表8に示す。
【0085】(実験結果)
【表8】
【0086】表8から実験例4、5のパウチ(本発明
品)は、いずれもフィルムの厚みを薄くしても積層体の
こわさがあり、比較例6、7のパウチ(従来品)に比較
してフィルムの薄肉化が可能となることがわかる。
【0087】(実施例6)ポリプロピレン樹脂、α−オ
レフィン共重合体を含有する樹脂組成物を空冷式インフ
レーション成形製膜して得られたポリプロピレンフィル
ムからなるポリプロピレン層を積層材の最内層として用
いてカップ容器の蓋材とした場合の実施例を以下に示
す。最外層から最内層の順に、2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレート(PET)層[厚さ12μm]/2軸延伸
ナイロン(ON)層[厚さ15μm]/アルミニウム
(Al)層[厚さ9μm]/ポリプロピレン樹脂とα−
オレフィン共重合体からなる樹脂組成物を空冷式インフ
レーション成形製膜して得られた無延伸ポリプロプレン
フィルム層[厚さ30μm]の各層をウレタン系接着剤
を用いて積層することにより次に示す構成のカップ容器
の蓋材を作成した。なお、最内層を形成するポリプロプ
レンフィルムは、エチレン−プロピレンブロック共重合
体(ダウケミカル社製 商品名「INSPIRE11
4」 密度=0.899、メルトフロ−レ−ト、MFR
=0.5g/10分)70重量%と、エチレン−プロピ
レン共重合体(三井化学製 商品名「タフマーA408
5」、メルトフロ−レ−ト、MFR=6.7g/10
分)10重量%との2種類の樹脂を使用し、上向き空冷
インフレーション成形法によりフィルム化成形製膜を行
い、厚さ30μmの本発明にかかるシーラントフィルム
を製造した。なお、下記の構成は最外層から最内層の順
に示す。
【0088】2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(P
ET)層[厚さ12μm]/接着剤層/2軸延伸ナイロ
ン(ON)層[厚さ15μm]/接着剤層/アルミニウ
ム(Al)層[厚さ7μm]/ポリプロピレン樹脂とα
−オレフィン共重合体からなる樹脂組成物を空冷式イン
フレーション成形製膜して得られた無延伸ポリプロプレ
ン(CPP)層[厚さ30μm]
【0089】次に射出成型によるポリプロピレン樹脂製
のカップを作製した。上記で作製した紙カップに、水を
充填した後、その開口部にフラットな蓋体に打ち抜いた
実施例6の蓋材を、シール温度190℃、シール圧1k
g/cm2、シール時間1秒のシール条件で熱接着して
密封した例えば図3に示すようなカップ容器を作製し
た。
【0090】(比較例8)前記の実験例6において、エ
チレンビニルアセテートコポリマー系(EVA)イージ
ーピールシーラント層[厚さ30μm](東セロ株式会
社製 商品名「CMPS009」)を使用したほかは、
前記の実験例7と同様にして蓋材を作成した。その後、
実施例6で作製した成形カップに、水を充填した後、そ
の開口部にフラットな蓋体に打ち抜いた比較例8の蓋材
を、実施例7と同じシール条件で熱接着して密封した容
器を作製した。
【0091】実施例6および比較例8で得られたカップ
容器を作製後1日経過させた後開封して、そのイージー
ピール性を評価した。 ○:接着強度が10N/15mm〜22N/15mmの範
囲内にあり、開封性が良好なもの ×:接着強度が1.0kg/15mm〜2.2kg/1
5mmの範囲内になく、開封性が不良なもの
【0092】(実験結果)
【表9】
【0093】表9から実施例6の蓋材(本発明品)は、
比較例8の蓋材(従来品)と同等のイージーピールを備
えており、ピール時の蓋材の糸曳き、裂け等の問題は発
生しなかった。
【0094】(実験9:官能試験)実施例6および比較
例8で得られたカップ容器を作製後1日経過させた後開
封して、内容物である水の匂いを官能評価した。結果を
表9に示す。 ○:香り、味に殆ど変化がなく良好なもの △:香り、又は味に僅かに変化があるもの(但し、実用
上問題ない程度) ×:香り、味に変化があり、風味が劣化しているもの
【0095】(実験結果)
【表10】
【0096】表10から実験例6のカップ容器(本発明
品)は、内容物への移臭がなく、比較例8のカップ容器
(従来品)に比較してイージーピール性についても遜色
ないことがわかる。
【0097】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
包装体は、ポリプロピレン樹脂50〜97重量%、α−
オレフィン共重合体を3〜50重量%含有する樹脂組成
物を空冷式インフレーション成形製膜してなるポリプロ
ピレンフィルムを単独で又は他の層と積層したので、本
発明によれば、次のような効果が奏される。 (1)ポリプロピレン樹脂50〜97重量%、α−オレ
フィン共重合体を3〜50重量%含有する樹脂組成物を
空冷式インフレーション成形製膜してなるポリプロピレ
ンフィルム層を有する積層材料を最内層が前記のポリプ
ロピレンフィルム層である食品包装用袋に成形すれば、
低分子量成分やフィルム成形時の分解生成物の含有量が
極端に少ないため、内容物の味覚、品質等の変質を起こ
さなく、保香性、剛性、耐寒衝撃性、ヒートシール性、
耐熱性、耐薬品性、耐油性、および透明性に優れ、ま
た、表面に微細な凹凸、いわゆる柚肌の発生がない食品
包装用袋を提供することができる。 (2)ポリプロピレン樹脂50〜97重量%、α−オレ
フィン共重合体を3〜50重量%含有する樹脂組成物を
空冷式インフレーション成形製膜してなるポリプロピレ
ンフィルム層を少なくとも紙層と積層させ、積層材料を
構成し、最内層が前記のポリプロピレンフィルム層であ
る紙容器に成形すれば、内容物への移臭がなくて保香
性、ヒートシール性、耐熱性、耐薬品性、および、耐油
性に優れた紙容器を提供することができる。 (3)ポリプロピレン樹脂50〜97重量%、α−オレ
フィン共重合体を3〜50重量%含有する樹脂組成物を
空冷式インフレーション成形製膜してなるポリプロピレ
ンフィルムを有する積層材料を最内層がポリプロピレン
フィルム層である包装袋、紙容器等の包装容器に成形す
れば、レトルト処理可能で、また、放射線劣化が少ない
包装容器を提供することができる。 (4)ポリプロピレン樹脂50〜97重量%、α−オレ
フィン共重合体を3〜50重量%含有する樹脂組成物を
空冷式インフレーション成形製膜してなるポリプロピレ
ンフィルムの一方の面に、アルミニウム等の金属、また
は、酸化ケイ素等の無機物の薄膜層を積層させて積層材
を構成し、該ポリプロピレンフィルムを単独で医療用、
食品包装用、化粧品およびトイレタリー用包装材料に成
形すれば、香りや薬効成分の吸着されやすい医薬品や化
粧品等の内容物の吸着がなく、外部へも漏出させない、
内容物が含有する着香成分に対する優れた保持性能保香
性に富み、更に変味、異臭等を生じなく、フィルムの厚
みを薄くすることができ、機能性フィルムを積層する工
程を減らすことで生産効率を向上させ、材料費も低減で
き、また、フィルムの厚みを薄くしても、剛性に富む包
装容器を提供することができる。 (5)ポリプロピレン樹脂50〜97重量%、α−オレ
フィン共重合体を3〜50重量%含有する樹脂組成物を
空冷式インフレーション成形製膜してなるポリプロピレ
ンフィルムを有する積層材料を最内層がポリプロピレン
フィルム層であるカップ容器の蓋材に使用すれば、ピー
ル時の蓋材の糸曳き、裂け等が発生せず、イージーピー
ル性に優れたカップ容器を提供することができる。 (6)ポリプロピレン樹脂50〜97重量%、α−オレ
フィン共重合体を3〜50重量%含有する樹脂組成物を
空冷式インフレーション成形製膜してなるポリプロピレ
ンフィルムは、滑剤を添加しなくても、フィルムの滑性
が良好であるために、加工し易く、包装用容器の製造が
極めて容易であるものであり、かつ、滑剤を添加した場
合の問題点を解消することができるものである。 (7)ポリプロピレン樹脂50〜97重量%、α−オレ
フィン共重合体を3〜50重量%含有する樹脂組成物を
空冷式インフレーション成形製膜してなるポリプロピレ
ンフィルムは、低温ヒ−トシ−ル性に優れていることか
ら、充填機械適性が良好であり、安定した包装体を製造
することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装体の一例を示す説明図である。
【図2】本発明の包装体の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の包装体の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シ−ル部 1T 上端シ−ル部 2 内容物 3 トップシール部 4 胴貼りシール部 5 ボトムシール部 6 蓋部 7 胴部 8 底部 10 食品・医療品、化粧品、トイレタリー用包装袋 20 ゲーベルトップ型紙容器 30 カップ容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 30/02 B65D 30/02 4F210 81/24 81/24 L // B29K 23:00 B29K 23:00 B29L 7:00 B29L 7:00 (72)発明者 下山田 正博 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 3E060 AA05 AB04 BA01 BC01 BC04 CF02 DA23 DA25 EA03 3E064 AA05 BA03 BA07 BA17 BA24 BA30 BA36 BA37 BA38 BA55 BB03 BC08 BC18 EA17 EA18 FA04 HN05 3E067 AB01 AB26 AB81 AB83 BA05A BA06A BA07A BA12A BB01A BB14A BB16A BB25A BB26A BC07A CA04 CA15 CA16 CA17 CA24 EA06 EA09 EA11 EE48 FB12 FB13 GD01 GD03 GD07 3E086 AA23 AB01 AD01 BA04 BA15 BB42 CA01 CA11 CA28 CA35 4F100 AB10 AK01B AK07 AK07A AK07C AK42 AK48 AK51G AK62A AK64 AK64A AK65 AK65A AK66A AK67A AL05A BA01 BA02 BA03 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10C BA10D BA15 DA01 DG10D EJ38 GB15 GB16 GB23 JA06A JB01 JB07 JC00 JJ03 JJ04 JK01 JL01 JL12 JL14 YY00A 4F210 AA09 AA09C AA11 AA11C AA12C AA12E AG01 AG03 QA01 QK01 QK23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン樹脂50〜97重量%、
    α−オレフィン共重合体を3〜50重量%含有する樹脂
    組成物を空冷式インフレーション成形製膜してなるポリ
    プロピレンフィルムを単独で又は他の層と積層してなる
    包装体。
  2. 【請求項2】 前記のα−オレフィン共重合体が、エチ
    レン−プロピレン共重合体、エチレン−1ブテン共重合
    体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−1ブ
    テン共重合体、1ブテン−エチレン共重合体、1ブテン
    −プロピレン共重合体群から選ばれる少なくとも一種の
    樹脂であることを特徴とする請求項1記載の包装体。
  3. 【請求項3】 前記のポリプロピレン樹脂、及び、α−
    オレフィン共重合体のメルトフローレート(230℃、
    荷重2.16kg)が、それぞれ0.1〜5.0g/1
    0分、0.5〜10.0g/10分であることを特徴と
    する請求項1〜2のいずれかに記載の包装体。
  4. 【請求項4】 前記の樹脂組成物からなる層を少なくと
    も1層含み、多層インフレーション成形製膜してなるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装
    体。
  5. 【請求項5】 前記のポリプロピレンフィルムを他の層
    と積層させて積層材を構成し、該積層材の最内層が前記
    のポリプロピレンフィルム層である食品包装、医療、化
    粧、または、トイレタリー用の包装袋であることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装体。
  6. 【請求項6】 前記のポリプロピレンフィルムを少なく
    とも紙層と積層させて積層材を構成し、該積層材の最内
    層が前記のポリプロピレンフィルム層である紙容器であ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包
    装体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の包装体
    が、レトルト殺菌処理用、または、放射線殺菌処理用で
    あることを特徴とする包装体。
  8. 【請求項8】 前記の積層材の最内層を構成する前記の
    ポリプロピレンフィルムが、向かい合うように重ね合わ
    せてシールし、そのシール強度が、1〜23(N/15
    mm)の範囲内にあることを特徴とする請求項1〜7の
    いずれかに記載の包装体。
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