JP2003312715A - 折り畳み枠体およびそれを用いた梱包資材 - Google Patents
折り畳み枠体およびそれを用いた梱包資材Info
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Abstract
厚みを薄くすることができ、それにより、回送時や保管
場所での収容時における容積効率を改善できる折り畳み
枠体を得る。2種類の単位板を必要な枚数だけ組み付け
ていくだけで種々の大きさのものを作ることができ、大
幅なコストの低減がもたらされる。 【解決手段】 折り畳み枠体50は2種類の単位板A,
Bで構成される。各単位板A,Bは、両端にヒンジ部を
持つ基板11,21と、その裏面に形成した補強突起1
4a,14b,24a,24bを備えている。ヒンジ連
結部Pを枢支点として折り畳み枠体50を2層に重ね合
わせると、対向する2枚の単位板のそれぞれに形成され
るヒンジ部と補強突起は、それぞれ相手方の空間s1,
s2,s3(s21,s22,s23)内に収納され、
全体が薄くなる。
Description
それを用いた梱包資材に関し、特に、使用時には開いた
姿勢となって所定の広がりを持つ枠体となり、非使用時
には層状に折り畳んで容積を小さくできるようにした折
り畳み枠体と、該折り畳み枠体を周囲の側壁として用い
るようにした梱包資材に関する。
やトランスミッションなど自動車部品の梱包・輸送、家
電製品やOA機器の梱包・輸送、簡易柵やフェンスとし
ての使用など、いろいろな分野で用いられている。ま
た、物流の分野では、分解や折り畳みが容易なコンテナ
が用いられており、物品の届け先において使用済みのコ
ンテナは容積が小さくなるように分解されあるいは折り
畳まれ、その状態で出発地に回送され再使用に供され
る。例えば、特開平6−64641号公報には、ダンボ
ールまたは薄い合成樹脂板にて形成された底面と4つの
側壁とよりなる箱本体の開口部に折り畳み自在とされた
補強枠を嵌合した箱体が記載されており、容器として使
用しないときには、全体が層状に折り畳まれるようにな
っている。実公平7−38219号公報には航空貨物用
コンテナが記載されており、このコンテナは、胴部材
(折り畳み枠体に相当する)と、胴部材の下面を塞ぐ底
部材と、胴部材の上面を塞ぐ蓋部材と、支持杆とよりな
り、底部材と支持杆以外の部材を多層段ボール製とする
と共に、各部材は、組み立て、分解自在に構成されてい
る。この航空貨物用コンテナにあっては、胴部材、底部
材、蓋部材、底シート部材、支持杆の各部材に分解し、
それらを底部材収めて蓋部材で蓋をすることにより、一
括してコンパクトに纏めておくことができる。
み枠体は、それ単独で用いる場合にも、あるいはコンテ
ナの側壁や胴部材として用いる場合にも、強度保持材と
しての機能を備えることは必須であり、材料がなんであ
れ、所定の厚みのものが必要とされる。例えば、10m
m厚のダンボールや合成樹脂板を側壁や胴部材として用
いる場合、非使用時(例えば、回送時や保管場所への収
容時)に、容積を小さくするために、それが例えば2層
に折り畳まれたとしても、折り畳み後の厚みを単位厚み
の2倍(すなわち、10mm+10mm=20mm)よ
りも薄くすることはできない。
なるものが種々存在するが、従来の折り畳み可能なコン
テナでは、種々の平面寸法の底板に合わせてそれ専用の
折り畳み枠(側壁や胴部材)を作るようにしており、汎
用性に欠けると共に、例えば合成樹脂の一体成形品で側
壁や胴部材を作るような場合に、多くの種類の成形金型
を必要とする。また、コンテナが大形のものである場合
には、側壁や胴部材の大きさも必然的に大形のものとな
らざるを得ず、そのような大形の成形金型を作るのには
高いコストを必要とし、コンテナ自体の製造コストを高
騰させる原因にもなっている。
れたものであり、その目的は、必要とされる耐圧縮性を
備えながら、非使用時に容積を小さくすべく折り畳んだ
ときに、折り畳み後の厚みを、単位板を単に積層した場
合の厚さよりも薄くすることができ、それにより、回送
時や保管場所での収容時における容積効率をさらに改善
することのできる折り畳み枠体およびそれを用いた梱包
資材を提供することにある。
(例えば、パレット)に対しても、基本的に共通して使
用することができる汎用性の高い折り畳み枠体を提供す
ることにある。
脂である場合にも、必要な大きさの枠体を大きな成形金
型を用いることなく作り上げることができ、それによ
り、全体の製造コストを低減することのできる折り畳み
枠体を提供することにある。
体は、両端にヒンジ部を持つ複数枚の単位板をヒンジ部
同士を回動可能に組み付けて連結した折り畳み枠体であ
って、各単位板は、両端にヒンジ部を固定した基板と該
基板の一側面に形成した一個以上の一定厚みの補強突起
とを備えており、すべての単位板は補強突起側が同じ側
となるようにして組み立てられており、かつ、特定のヒ
ンジ連結部を枢支点として内側に折り畳み2層に重ね合
わせたときに、対向する2枚の単位板のそれぞれに形成
されるヒンジ部と補強突起は、前記枢支点となった特定
のヒンジ連結部を除き、対向する相手側の単位板におけ
る補強突起同士の間および補強突起とヒンジ部の間に形
成される空間内に相互に収容されるようになっているこ
とを特徴とする。
枠体では、任意の枚数の単位板をヒンジ部同士で連結し
ていくことにより、任意の横幅を備えた枠体として容易
に調整することができる。また、各単位板は補強突起を
備えており、必要とされる耐圧縮性は確保できる。さら
に、連結した複数枚の単位板は任意のヒンジ連結部の位
置で任意の角度に容易に折り曲げることができる。その
ために、互いに所定の角度(例えば90度)で屈曲した
2枚以上の側壁部からなる任意の大きさの囲い枠を、容
易に作り上げることができる。
部を枢支点として内側に折り畳み全体を重ね合わせる。
そのときに、対向する2枚の単位板のそれぞれに形成さ
れるヒンジ部と補強突起は、上記枢支点となった特定の
ヒンジ連結部を除き、対向する相手側の単位板における
補強突起同士の間および補強突起とヒンジ部の間に形成
される空間内に相互に収容される。そのために、積層後
の厚みは、2枚の単位板の厚みを単に積み上げた厚みよ
りも、薄くなる。例えば、基板の厚みが5mm、補強突
起の厚みを15mmとした場合に、2枚の単位板を単に
積み上げたときの厚みは40mmとなるが、本発明によ
る積層態様をとることにより、5mm+15mm+5m
mの計25mmとすることが可能であり、非使用時にお
いて、15mm分の容積効率の改善がもたらされる。
しくは、単位板として、規格品としての横幅の違う第1
の単位板と第2の単位板との2種類を少なくとも用いる
ようにする。そこにおいて、一方の(例えば第1の)単
位板は少なくともヒンジ部の幅だけ他方の(例えば第2
の)単位板よりも幅広にされる。そして、少なくとも前
記特定の枢支点となるヒンジ連結部を構成する2枚の単
位板には、前記第1の単位板と第2の単位板とをヒンジ
結合して組み合わせる。
結部を構成する第1の単位板と第2の単位板において、
いずれか一方の単位板の他端には同種の単位板を1枚連
結した後、2種類の単位板を交互に連結するようにし、
他方の単位板の他端には同種の単位板を介することなく
2種類の単位板を交互に連結するようにする。この構成
とすることにより、規格品としての前記第1と第2の単
位板の2種類のみを用意するだけで、本発明による折り
畳み枠体を任意の大きさのものとして作り上げることが
できる。
枢支点となるヒンジ連結部を1箇所のみに持つ開放系の
ものであってもよい。その場合には、同じ開放系である
1個以上の折り畳み枠体と組み合わせることにより、任
意の大きさの囲い枠を作ることができる。また、複数個
の単位板全体が1つの閉ループ系となるように組み立て
てもよく、その場合には、少なくとも対向する2箇所に
前記した特定の枢支点となるヒンジ連結部を設けること
により、容易に全体を層状に折り畳むことができる。こ
の態様では、囲い枠の大きさは一定のものとなるが、囲
い枠状に開く作業、非使用時に折り畳む作業はきわめて
容易となる。
様において、一部に外側に180°回転可能なヒンジ連
結部を備えるようにしてもよい。そして、一部の単位板
は、当該外側に回転可能なヒンジ連結部を利用して、基
板の外側面を相互に積層させた姿勢で重ね合わせること
ができるようにされる。この態様では、非使用時に折り
畳んだときに、その横幅を、そのようなヒンジ連結部を
有しないものと比較して、より幅の狭いものとすること
ができる利点がある。
様において、隣接する単位板のヒンジ連結部は、分離可
能かつ再組み付け可能とされる。この態様では、折り畳
み枠体を使用する現場で個々の単位板を所要に組み付け
ることができるので、その場の要求に応じた任意の大き
さの折り畳み枠体を容易に組み立てることができる利点
がある。また、使用を終えたときに、その場所で個々の
単位板に分離することができるので、非使用時での容積
効率をさらに改善することができる。
各単位板は、合成樹脂、金属、木材、紙のような材料で
作ることができる。成形性がよいこと、適度の強度を備
えること、軽量であること、吸水しないこと、などの理
由から合成樹脂の成形品であることは特に好ましい。合
成樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン
系樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン系樹脂が好ましい。
中でも、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂
は、耐寒性、耐衝撃性などの観点から特に好ましい。
り畳み枠体と該折り畳み枠体を支持する支持台とをすく
なくとも備える梱包資材をも開示する。好ましくは、支
持台は開かれた状態とされた折り畳み枠体を位置決めす
るための突部およびまたは凹部を備える。また、好まし
くは、折り畳み枠体は折り畳んだ状態で支持台から飛び
出ない大きさとされる。それにより、折り畳み枠体を支
持台の内側に納めた状態とすることができ、使用後の梱
包資材の一層のコンパクトが可能となり、梱包資材の出
発地への回送が容易となる。
隔をおいて取り付けた桁材とからなるパレットと共に用
いるようにしてもよく、支持台そのものがパレットのデ
ッキ材であってもよい。この場合には、桁材と桁材の間
の空間内に折り畳んだ状態の折り畳み枠体を収容した状
態で全体を梱包することができるので、使用後の梱包資
材をさらにコンパクトに纏めることができる。
体およびそれを用いた梱包資材を実施の形態に基づき説
明する。図1〜図4は、折り畳み枠体を構成する基本部
材である2種類の単位板を示している。図1および図2
は、本発明でいう横幅の大きい第1の単位板(以下単位
板Aという)を示しており、図1aは単位板Aを裏面か
ら見た斜視図、図1bはそれを表面から見た斜視図であ
る。図2aは単位板Aを上から見た図、図2bは2枚の
単位板A1、A2を重ね合わせときの状態を説明するた
めの図である。図3および図4は、第1の単位板Aと比
較して横幅の小さい第2の単位板(以下単位板Bとい
う)についての、図1および図2に相当する図である。
ある縦長長方形の基板11と、その左右の側端部におい
て裏面側に偏位して設けられた雌型ヒンジ12および雄
型ヒンジ13と、雌型ヒンジ12と雄型ヒンジ13の間
に間隔をおいて設けられた縦方向に走る同じ厚さdと幅
eの2本の補強突起14a,14bとからなる。図1に
示すように、この例において、一方の補強突起14bは
基板11の高さの全長に亘って形成されているが、他方
の補強突起14aは、その上端側が距離xだけ基板11
の上端から突出した突出部14Xとなっており、基板1
1の下端部には該距離xだけの切り欠きYが形成されて
いる。この突出部14Xおよび切り欠きYは、後記する
ように、支持台(パレット60、70)を利用して本発
明による折り畳み枠体50を多段に積み上げるときに有
効に用いられる。なお、2本の補強突起14a、14b
の双方が基板11の全長に亘って形成されていても差し
支えない。また、補強突起は、以下に記載する条件を満
たすことを条件に、1本でもよく、3本以上であっても
よく、その断面形状もすべてが同じである必要はない。
ンジ12と補強突起14aとの空間s1の横幅>補強突
起14aと補強突起14bとの間の空間s2の横幅>補
強突起14bと雄型ヒンジ13との間の空間s3の横
幅、とされている。そして、前記の空間s1,s2,s
3の関係は、図2bに示すように、同じ単位板A1とA
2とを、一方の単位板A1を固定しておき、他方の単位
板A2を上下に反転し、かつ、表裏に反転させた姿勢と
して、単位板A1に向かい合わせたときに、単位板A1
の前記空間s3に他方の単位板A2の雄型ヒンジ12が
入り込むことができ、単位板A1の前記空間s2に他方
の単位板A2の補強突起14aが入り込むことができ、
さらに、単位板A1の前記空間s1に他方の単位板A2
の補強突起14bが入り込むことができるような関係と
されている。
1,A2を重ね合わせると、対向する2枚の単位板のそ
れぞれに形成されるヒンジ部12と補強突起14a,1
4bは、対向する相手側の単位板における補強突起同士
の間の空間s2および補強突起とヒンジ部の間に形成さ
れる空間s1,s3内に相互に収容されるようになり、
その厚さは基板11の2枚分の厚さ(c+c)と補強突
起の厚さ(d)の和となる。
もほぼそのヒンジ部13の幅だけ狭くされている点を除
いて、他の構成は実質的に単位板Aと同じである。すな
わち、単位板Bは、高さa、横幅b2、厚さcである縦
長長方形の基板21と、その左右の側端部において裏面
側に偏位して設けられた雌型ヒンジ22および雄型ヒン
ジ23と、雌型ヒンジ22と雄型ヒンジ23の間に間隔
をおいて設けられた縦方向に走る厚さdと幅eの2本の
補強突起24a,24bとからなる。なお、図示のもの
では、2本の補強突起24a,24bはともに基板21
の高さの全長に亘って形成されているが、単位板Aと同
様に、突出部や切り欠きが形成されていてもよい。雌型
ヒンジ22と補強突起24aと間には空間s21が、補
強突起24aと補強突起24bとの間には空間s22
が、さらに、補強突起24bと雄型ヒンジ23との間に
は空間s23が形成されている。また、補強突起24
a,24bの本数などが図示のものに限らないことは、
単位板Aの場合と同様である。
は、図4bに示すように、前記単位板Aと同様に、同じ
単位板B1とB2とを、一方の単位板B1を固定してお
き、他方の単位板B2を上下に反転し、かつ、表裏に反
転させた姿勢として、単位板B1に向かい合わせたとき
に、単位板B1の前記空間s23に他方の単位板B2の
雌型ヒンジ22が入り込むことができ、単位板B1の前
記空間s22に他方の単位板B2の補強突起24aが入
り込むことができ、さらに、単位板B1の前記空間s2
1に他方の単位板B2の補強突起24bが入り込むこと
ができるような関係とされている。従って、上記の姿勢
として2枚の単位板B1,B2を重ね合わせると、対向
する2枚の単位板のそれぞれに形成されるヒンジ部22
と補強突起24a,24bは、対向する相手側の単位板
における補強突起同士の間の空間s22および補強突起
とヒンジ部の間に形成される空間s21,s23内に相
互に収容されるようになり、その厚さは基板11の2枚
分の厚さ(c+c)と補強突起の厚さ(d)の和とな
る。
s1,s2,s3と、単位板Bにおける空間s21,s
22,s23の関係は、単位板Aの雌型ヒンジ12と単
位板Bの雄型ヒンジ23とを嵌め合わせて回動自在に組
み付けたときに、単位板Aの空間s1内に単位板Bの補
強突起24bが入り込むことができ、単位板Bの空間s
22内に単位板Aの補強突起14aが入り込むことがで
き、単位板Aの空間s2内に単位板Bの補強突起24a
が入り込むことができ、単位板Bの空間s21内に単位
板Aの補強突起14bが入り込むことができ、さらに、
単位板Aの空間s3内に単位板Bの雌型ヒンジ22が入
り込むことができるような関係とされている。
支点である単位板Aの雌型ヒンジ12と単位板Bの雄型
ヒンジ23との嵌め合わせ部Pを除き、ヒンジ部や補強
突起が、対向する単位板に形成される前記空間内に互い
に入り込んだ状態となることができ、それにより、2枚
の単位板A,Bは、互いの基板11、21が平行な姿勢
となるまで折り畳まれる。そのときの厚さは、基板11
と基板12の厚さ(c+c)と補強突起の厚さ(d)の
和となる。
型ヒンジ12、22と雄型ヒンジ13、23は、従来知
られた形状、構造のヒンジであってよく、より好ましく
は、施工現場でヒンジ結合として容易に組み付けること
ができ、また、必要な場合には容易に取り外すことがで
きる形状、構造とされる。
畳み枠体50を作る方法を説明する。2枚の単位板のみ
を用いて開放系の折り畳み枠体50を作る態様は、前記
図5に基づき説明したとおりである。2枚の単位板A,
Bを適宜の角度に開いて立てることにより、適宜の枠体
として使用できる。上方からの荷重(圧縮荷重)は補強
突起により確実に支持される。非使用時には、図5に矢
印で示す方向に折り畳むことにより、厚さの薄い状態で
しまい込むことができ、収容時での高い容積効率が得ら
れる。
は、図5に示した折り畳み枠体50における単位板A,
Bの双方またはいずれか一方に、単位板をヒンジ結合し
ながら必要枚数だけ組み付けていく。図6、図7は、そ
の一例を示しており、図5に示した単位板A,Bの組み
合わせ(折り畳み枠体50)における単位板Aには、同
じ単位板Aaをもう一枚ヒンジ連結し、以下、単位板
B、単位板A、単位板B、単位板A、・・と必要な枚数
だけ連結する。他方の単位板Bには、同じ単位板Bをも
う一枚連結することなく、単位板A、単位板B、単位板
A、単位板B、・・と必要な枚数だけ連結する。そし
て、適宜のヒンジ連結部で折り曲げて、全体を適宜の角
度に開いて立てることにより、適宜の枠体として使用で
きる。
(折り畳み枠体50)におけるヒンジ連結部P(以下、
「特定の枢支点となるヒンジ連結部P」という)を枢支
点として全体を2層状に折り畳む。図7に示されるよ
う、前記特定の枢支点となるヒンジ連結部Pに連結する
2枚の単位板A,Bは、上記図5に示したようにして厚
さの薄い状態で折り込まれる。特定の枢支点となるヒン
ジ連結部Pから右方向の2枚目において対向して位置す
ることとなる単位板は、この例では、共に単位板A(A
とAa)であり、かつ、2枚の単位板A(AとAa)
は、前記図2bに示した状態となっており、やはり、厚
さの薄い状態で折り込まれる。同様に、3枚目で対向し
て位置することとなる単位板は、共に単位板Bであり、
2枚の単位板Bは、前記図4bに示した状態となり、こ
こも、厚さの薄い状態で折り込まれる。以下、4枚目・
・n枚目まで、同じ態様が反復することとなり、全体が
厚さの薄い状態で2層状に折り畳まれる。
態様、すなわち、図5に示した単位板A,Bの組み合わ
せにおける一方の単位板Bに対して同じ単位板B(B
b)をもう一枚ヒンジ連結し、以下、単位板A、単位板
B、単位板A、単位板B、・・と必要な枚数だけ連結
し、他方の単位板Aには、同じ単位板Aをもう一枚連結
することなく、単位板B、単位板A、単位板B、単位板
A、・・と必要な枚数だけ連結した場合を示している。
この場合でも、図示されるように、同様に2層状の折り
畳み態様が得られることは当然である。
るヒンジ連結部Pを構成する単位板Aと単位板Bのいず
れか一方の単位板に同種の単位板(AaまたはBb)を
1枚連結した箇所を除いて、残りの単位板列はすべて、
2種類の単位板A,Bが交互に連結されるものとした
が、これは2種類の単位板を同じ数量だけ使用するため
であり(通常、2種の金型を起こした場合に、同じ数の
製品を成形するのが普通である)、特に図示しないが、
折り畳んだ状態で対向して位置することとなる2枚の単
位板が同種の単位板となることを条件に、任意の配列で
あってよい。単位板Aまたは単位板Bのみを連続して配
列してもよい。
み枠体50を用いて物品収納用のコンテナ(梱包資材)
を作る場合を説明する。図9〜図12はその一例を示し
ている。この例では、上記のようにして作られた2組の
開放系の折り畳み枠体50と、該折り畳み枠50を支持
する支持板としての桁なしパレット60と桁有りパレッ
ト70とを用いている。図9に斜視図を、図10に上方
から見た図を示すように、2組の折り畳み枠体50を適
宜の枢支点(連結点)で90度に折り曲げて対向させる
ことにより、4つの側壁を持つコンテナ枠組み80を作
り上げている。
の形状に沿った溝61を周囲に形成しており、また、桁
有りパレット70は同様な溝71を有すると共に、裏面
には3本の桁材72が取り付けてある。図示のように、
一方の単位板として、図1、図2に示した単位板Aを用
いる場合には、パレット60、70に、単位板Aに形成
した突出部14Xが挿通できる開口(不図示)と、下端
切り欠きYに入り込む突片(不図示)とが形成される。
前記桁材72同士の間の空間はフォークリフトのフォー
クが挿入するのに利用される。
ット70が置かれ、その上にコンテナ枠組み80がその
下端を溝71に挿入した状態で配置される。図示しない
がコンテナ枠組み80の内部には所要の物品が収納され
る。その後、コンテナ枠組み80の上に桁なしパレット
60が置かれ、更にその上に、コンテナ枠組み80がそ
の下端を溝61に挿入した状態で配置される。配置した
コンテナ枠組み80の内部には所要の物品を収納した
後、再びその上に桁なしパレット60が置かれ、その
後、適宜の手段によりベルト90が掛けられて、1つの
コンテナ100が完成する。
る。この例では、作られたコンテナ100は、図11に
示すように2段積みとされ、1つの物流単位として取り
扱われる。すなわち、この1物流単位では、6枚の桁な
しパレット60と、2枚の桁有りパレット70と、8枚
の折り畳み枠体50とが用いられている。図12はすべ
ての部材を回送のために梱包した状態を示しており、上
記のように折り畳み枠体50は非使用時にはきわめて薄
い状態に折り畳むことができ、また任意の箇所で折り曲
げることができることから、その大部分を桁有りパレッ
ト70の桁材の間の空間内に、そこからはみ出すことな
く収納するとが可能となり、回送時の容積効率を高いも
のとすることができる。
たコンテナ枠組み80の他の例を示している。ここで
は、6枚の単位板Aと6枚の単位板Bを用いてコンテナ
枠組み80Aを閉ループ系に組み立てており、対向して
位置する2箇所には前記特定の枢支点となるヒンジ連結
部Pが設けられている。この態様では、該特定のヒンジ
連結部Pを両端として押し潰すことにより、全体を容易
に2層状に折り畳むことができ、非使用時のしまい込み
作業が容易となる。また、この例では、図14に示すよ
うに、コンテナ枠組み80Aの大きさは、支持台である
桁有りパレット70に複数個(図示の例では4個)が収
容できる大きさであり、図13に示すように全体を2層
状に折り畳んででも、桁有りパレット70からはみ出な
い大きさとなっている。このような小形のコンテナ枠組
み80は、小分けした状態で物品を収納し、その複数個
を一台の大形桁有りパレット70上に、纏めて載置でき
る利点がある。
ンジ連結部Pを備えた折り畳み枠体50を2組と、ヒン
ジ連結部Pを備えずに単に単位板Aと単位板Bとを交互
に連結した折り畳み枠体50Aを2組とで、1つのコン
テナ枠組み80Bを形成した例を示している。このよう
な組み合わせ態様を採用することにより、種々の大きさ
のコンテナ枠組みを自由に組み立てることができると共
に、非使用時には小さな容積に梱包することも容易とな
る。
枠体のさらに他の態様を採用して構成されたコンテナ枠
組み80Cを説明するものであり、このコンテナ枠組み
80Cは、前記した単位板A,Bの組み合わせにおける
特定の枢支点となるヒンジ連結部Pに加えて、図17に
示すように外側に180°回転可能なヒンジ連結部PP
を2箇所に備えている点で、上記したコンテナ枠組みと
相違している。
4に示した単位板A,Bにおけるいずれか一方のヒンジ
部(この例では、単位板Aにおける雌型ヒンジ12Aと
単位板Bにおける雄型ヒンジ23A)を基板11、21
の表側に偏位させて形成し、当該ヒンジ同士を連結する
ことにより、形成することができる。他の単位板には図
1〜図4に示した単位板A,Bが用いられ、それらの連
結条件は上記した折り畳み枠体50およびコンテナ枠組
み80と同様にされている。
連結部PPは対向する2つの側壁の中央部に形成されて
おり、該ヒンジ連結部PPを内側に押し込むことによ
り、一部の単位板が基板11(21)の外側面を相互に
積層させた姿勢で重ね合わされた姿勢で折り畳まれる。
そして、その領域では全体で4層構成となる。しかし、
その領域でも、補強突起側の面同士が向かい合っている
2枚の単位板の厚さは、前記のように、2枚の基板の厚
さ(c+c)と補強突起の厚さ(d)の和となってお
り、4層合わせても、4×c+2×dであり、単に4枚
重ねる場合よりも厚さは大幅に薄くなる。さらに、かな
り大形のコンテナ枠組み80Cを作っても、非使用時に
折り畳んだときに、その横幅を、そのようなヒンジ連結
部PPを有しないものと比較して、幅の狭いものとする
ことができる。
畳み枠体およびそれを用いた梱包資材では、非使用時に
折り畳んだときに、折り畳み後の厚みを、各単位板を単
に積層した場合の厚さよりも薄くすることができる。そ
れにより、回送時や保管場所での収容時における容積効
率を大きく改善することができる。また、異なる大きさ
の底板などの支持板(例えば、パレット)に対しても、
2種類の単位板を必要な枚数だけ組み付けていくだけで
対処可能であり、高い汎用性を持つことから、大幅なコ
ストの低減がもたらされる。
ており、図1aは単位板Aを裏面から見た斜視図、図1
bはそれを表面から見た斜視図。
枚の単位板Aを重ね合わせときの状態を説明する図。
単位板(単位板B)を示しており、図2aは単位板Bを
裏面から見た斜視図、図2bはそれを表面から見た斜視
図。
枚の単位板Bを重ね合わせときの状態を説明する図。
位板Bにおける空間s21,s22,s23との関係を
説明するための図。
畳み枠体を作る態様を説明するための図。
畳み枠体を作る他の態様を説明するための図。
作る態様を説明する概略的な分解図。
みの一例を上から見た図。
す斜視図。
状態を説明する図。
態を説明する図。
収納用の一例を説明するための概略図。
た図。
を採用して構成されたコンテナ枠組みとその折り畳み状
態を説明する図。
側に180°回転可能なヒンジ連結部を説明するための
図。
る空間、B…第2の単位板、s21,s22,s23…
単位板Bにおける空間、P…特定の枢支点となるヒンジ
連結部、11,21…各単位板の基板、12,22…雌
型ヒンジ、13,23…雄型ヒンジ、14a,14b,
24a,24b…補強突起、50…折り畳み枠体、60
…桁なしパレット、70…桁有りパレット、80…コン
テナ枠組み、100…コンテナ(梱包資材)
Claims (8)
- 【請求項1】 両端にヒンジ部を持つ複数枚の単位板を
ヒンジ部同士を回動可能に組み付けて連結した折り畳み
枠体であって、 各単位板は、両端にヒンジ部を固定した基板と該基板の
一側面に形成した一個以上の補強突起とを備えており、
すべての単位板は補強突起側が同じ側となるようにして
組み立てられており、かつ、特定のヒンジ連結部を枢支
点として内側に折り畳み2層に重ね合わせたときに、対
向する2枚の単位板のそれぞれに形成されるヒンジ部と
補強突起は、前記特定の枢支点となったヒンジ連結部を
除き、対向する相手側の単位板における補強突起同士の
間および補強突起とヒンジ部の間に形成される空間内に
相互に収容されるようになっていることを特徴とする折
り畳み枠体。 - 【請求項2】 単位板は、横幅の違う第1の単位板と第
2の単位板とで構成され、第1の単位板は少なくともヒ
ンジ部の幅だけ第2の単位板よりも幅広くされており、
少なくとも前記特定の枢支点となるヒンジ連結部を構成
する2枚の単位板は、第1の単位板と第2の単位板とを
組み合わせたものであることを特徴とする請求項1記載
の折り畳み枠体。 - 【請求項3】 特定の枢支点となるヒンジ連結部を構成
する第1の単位板と第2の単位板において、いずれか一
方の単位板の他端には同種の単位板を1枚連結した後、
2種類の単位板が交互に連結されており、他方の単位板
の他端には同種の単位板を介することなく2種類の単位
板が交互に連結されていることを特徴とする請求項2記
載の折り畳み枠体。 - 【請求項4】 複数個の単位板は全体が閉ループ系に組
み立てられており、かつ、少なくとも対向する2箇所に
は前記特定の枢支点となるヒンジ連結部が設けられてお
り、該特定のヒンジ連結部を両端として全体が層状に折
り畳み可能とされていることを特徴とする請求項1ない
し3いずれか記載の折り畳み枠体。 - 【請求項5】 一部に外側に180°回転可能なヒンジ
連結部を備えており、一部の単位板はその基板の外側面
を相互に積層させた姿勢で重ね合わせることができるよ
うになっていることを特徴とする請求項1ないし4いず
れか記載の折り畳み枠体。 - 【請求項6】 隣接する単位板のヒンジ連結部は、分離
可能かつ再組み付け可能とされていることを特徴とする
請求項1ないし5いずれか記載の折り畳み枠体。 - 【請求項7】 各単位板は合成樹脂の一体成形品である
ことを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載の折り
畳み枠体。 - 【請求項8】 請求項1ないし7いずれか記載の折り畳
み枠体と該折り畳み枠体を支持する支持台とを少なくと
も備える梱包資材。
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JP3970672B2 JP3970672B2 (ja) | 2007-09-05 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007189910A (ja) * | 2006-01-17 | 2007-08-02 | Shimizu Corp | 緑化ユニット及び該緑化ユニットを備える緑化システム |
JP2009051521A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Mitsubishi Electric Corp | 梱包用具及び前記梱包用具により梱包された空気調和機 |
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CN108657652A (zh) * | 2018-07-06 | 2018-10-16 | 安徽马钢物流集装箱联运有限公司 | 一种钢卷集装箱托架及钢卷的装箱方法 |
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-
2002
- 2002-04-25 JP JP2002124189A patent/JP3970672B2/ja not_active Expired - Fee Related
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