JPH10324391A - 断熱折り畳み式コンテナー - Google Patents

断熱折り畳み式コンテナー

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JPH10324391A
JPH10324391A JP9550098A JP9550098A JPH10324391A JP H10324391 A JPH10324391 A JP H10324391A JP 9550098 A JP9550098 A JP 9550098A JP 9550098 A JP9550098 A JP 9550098A JP H10324391 A JPH10324391 A JP H10324391A
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JP
Japan
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plate
bottom plate
side plates
container
side plate
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Application number
JP9550098A
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English (en)
Inventor
Susumu Kusaka
進 日下
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Nikko Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Nikko Chemicals Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】開梱後に回収したときには簡単な操作で平板状
且つコンパクトに折り畳むことができ、また再使用に際
しては極めて容易に組み立てることができる断熱折り畳
み式コンテナーを提供する。 【解決手段】 断熱構造を備えた矩形の底板10と、該
矩形の底板の四辺に夫々底部ヒンジ11〜14を介して
底辺を起倒自在に連結され且つ断熱構造を備えた矩形の
側板15〜18と、を備え、底板上面に対して各側板を
起立させたときに上面が開口した箱形を形成するコンテ
ナーにおいて、各側板の側端縁には起立状態において隣
接する他の側板の側端縁に設けた突状又は溝と嵌合する
溝又は突条が夫々形成され、各側板を所定の順序で底板
上面に折り曲げ倒して重ねた時に、底板上に各側板が順
次積層状態となって平板状にコンパクト化されるよう
に、各側板の適所に各底部ヒンジと平行な折り畳み用ヒ
ンジ部を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱折り畳み式コ
ンテナーに関し、特に食料品、医薬品、化学品等の様に
冷凍、冷蔵、保温等を求められる各種製品を工場や配送
センターから小売店や各家庭等に運搬する過程で、外部
の温湿度環境や、振動、衝撃から製品を保護することが
できる一方で、開梱後に回収したときには簡単な操作で
コンパクトに折り畳むことができ、また再使用に際して
は極めて容易に組み立てることができる断熱折り畳み式
コンテナーに関する。
【0002】
【従来の技術】生鮮食料、加工食品等の食料品、医薬
品、化学品等の各種商品の中には、工場、小売店、配送
センター等から出荷されて配送先に届けられるまでの長
い間に保冷、保温状態を継続して維持、管理することが
求められるものが多い。例えば生活協同組合の様に、注
文された各種食品を、工場や配送センター等においてコ
ンテナーに詰め込んでから、トラックに積んで各家庭等
の配送先に配送するシステムを採用する業者にあって
は、コンテナーとして、資源の再利用、物流コスト低減
等の要請から繰り返し使用に耐え得る十分な強度を備
え、且つ取扱性に優れた軽量の樹脂材料から成るものを
採用する傾向にある。樹脂材料を用いたコンテナーにお
いて断熱性を確保するために、従来から例えばブロー成
形によって中空状態に加工された中空樹脂体の内部に樹
脂発泡材料等から成る断熱材を注入したものや、硬質合
成樹脂発泡成形品等が使用されている。このタイプのコ
ンテナーは断熱効果に加えて外部応力に対する強度の点
でも優れているので、温湿度のみならず、衝撃等の外力
からも内部の食品等を保護する機能を備えている。この
ような樹脂材料を使用した断熱コンテナーとして、実開
昭62−48984号公報には、四角い底板と、左右前
後の4枚の側板と、天板を枠材を用いて箱形に組み立て
る構成の断熱ボックスが開示されているが、この断熱ボ
ックスは別体構造の各側板を枠体を用いて組み立て、分
解できるようにしているので、独立した部品点数の増大
により組み立て分解作業が煩雑化する一方で、ボックス
回収時の取扱いが煩雑で、回収して分解状態にしたボッ
クスをトラックや台車等に積んだ時の荷崩れを防止する
為に多大な労力を必要とする欠点を有する。つまり、こ
の断熱ボックスは折り畳み式ではなく、独立した部品群
を組み立てる必要があったり、分解後はバラバラになる
不具合があるため、最近の折り畳み式のコンテナーに比
べてデメリットが多く、敬遠される傾向にある。また、
実開昭63−46327号公報には、四角いフロアーパ
ネルの対向し合う2つの辺に対してヒンジを介して夫々
サイドパネルを起倒自在に連結すると共に、各サイドパ
ネルを起立させた状態で各サイドパネルの両端縁間に別
体構造のエンドパネルを差し込むことによって箱体を構
成するコンテナが開示されている。また、この公報記載
のコンテナは分解した時に各パネルを積層した上で係止
具によって束ねることによって平板状にコンパクト化す
ることができる。しかし、この従来例は、フロアパネル
と2のサイドパネルが連結されているに過ぎず、他の2
枚のエンドパネルは別体であるため、完全な折り畳み式
ということはできず、組み立て作業が煩雑となり、また
平板状に積層してコンパクト化する作業も容易ではな
い。特に係止具等の部品点数が増える為コスト高とな
り、しかもコイルバネから成る係止具の耐久性が低下し
た場合には折り畳むことができなくなるという欠点も有
している。また、フロアパネルと各サイドパネルを連結
するヒンジは成形時に一体製造されるヒンジではなく、
後付けされるヒンジの如く推察されるため、工場におけ
る製造工数が増大する。また、各パネルが別体構造で製
造されるとすれば、部品間の精度誤差による組み立て不
良品の発生を避けることができなくなり、歩留が低下す
ることは明らかである。
【0003】また、実開昭63−11365号公報に
は、四角い底壁部の四辺に夫々外面シートを介して側壁
部を回動自在に連結すると共に、一つの側壁部の上辺に
外面シートを介して蓋壁部を連結し、これらの各壁部を
箱形に組み立てた時に各壁部の隣接する端面同志をファ
スナーにて連結するようにした断熱容器が開示されてい
る。この断熱容器によれば、各壁部が連結しているの
で、容器を使用しない展開状態のときに各壁部が離散す
ることがないという利点を有する一方で、容器を回収す
る際には展開状態のままトラックに積み込んで運搬する
しかなかった。しかし、箱体を展開すれば6面を合計し
た平面積となる為、作業者による運搬、荷積み、積み卸
し作業の煩雑化、占有スペースの増大を招くばかりでな
く、トラックの荷台に積み上げる際にもロープ等の締め
具を用いない限り荷崩れを防ぐことができない。このこ
とは、倉庫等に使用しない容器を保管する場合や、台車
等により運搬する場合にも同様に言えることである。な
お、各壁部を連結する可撓性の外面シートを利用して各
壁部同志を折り畳みコンパクト化した上でトラックに積
み上げることも考えられるが、本公報の明細書、及び図
面の記載を見るかぎり、壁部同志をいかに折り畳んでも
平板状にコンパクトに折り畳むことは不可能であり、必
ずいずれかの壁部が他の壁部に対して傾斜した状態(非
平行状態)で他の壁部上に重なり合うので、このような
容器を積み上げることは不可能である。更に、実開平3
−56527号公報には四角い底板の四辺に対して夫々
ヒンジを介して側板を連結すると共に、起立した状態で
互いに隣接し合う側板の一方の端縁に設けた係止片を他
方の側板の側端縁に設けた打抜部に強制嵌入させること
により組み立てを行い、分解時には上記係止片を解除さ
せるようにした折り畳みコンテナが開示されている。し
かし、このコンテナはコンパクトに折り畳むことはでき
ず、展開することにより一枚のシート状にするのがせい
ぜいである。このため、人手による運搬作業、トラック
や台車等における荷積み作業が煩雑化するという問題が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に従来の樹脂
製断熱材料を使用した箱形のコンテナーにあっては、回
収時を考慮して分解、組み立て自在に構成した場合に、
底板、側板等の各構成要素間が連結構造にない為に組み
立て作業性、分解後の取扱性が悪化するという問題があ
った。また、全ての構成要素を連結することにより組立
性と、分解後の取扱性を向上させたとしても、分解した
各構成要素を荷積みに便利な様に平板状にコンパクト化
できないという不具合があった。また、平板状にコンパ
クト化できるコンテナーであっても、構成要素間が完全
に連結されていないために、組立性や、折り畳む際の作
業性が悪化したり、部品間の精度誤差に起因して不良品
率が増大するという問題があった。本発明は上記に鑑み
てなされたものであり、食料品、医薬品、化学品、電子
機器等の様に冷凍、冷蔵、保温、物品保護等を求められ
る各種製品を工場や配送センターから小売店や各家庭等
に運搬する際に使用する保冷用、製品保護用のコンテナ
ーにおいて、外部の温湿度環境や、衝撃から製品を保護
することができる一方で、開梱後に回収したときには簡
単な操作で平板状且つコンパクトに折り畳むことがで
き、また再使用に際しては極めて容易に組み立てること
ができる断熱折り畳み式コンテナーを提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、断熱構造を備えた矩形の底板
と、該矩形の底板の四辺に夫々底部ヒンジを介して底辺
を起倒自在に連結され且つ断熱構造を備えた矩形の側板
と、を備え、底板上面に対して各側板を起立させたとき
に上面が開口した箱形を形成するコンテナーにおいて、
上記各側板の側端縁には上記起立状態において隣接する
他の側板の側端縁に設けた突状又は溝と嵌合する溝又は
突条が夫々形成され、隣接し合う2つの側板の内の一方
の側端縁には、他方の側板に設けた弾性係止片と着脱自
在に係合する被係止片が設けられ、上記各側板を所定の
順序で底板上面に折り曲げ倒して重ねた時に、上記底板
上に各側板が順次積層状態となって平板状にコンパクト
化されるように、各側板の適所に上記各底部ヒンジと平
行な折り畳み用ヒンジ部を形成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、上記底部ヒンジ
を、上記底板の上面の四辺に配置したことを特徴とす
る。請求項3の発明は、請求項1において、上記底部ヒ
ンジを、上記底板の上面の四辺よりも、各側板の肉厚分
だけ内側に変位した位置に配置したことを特徴とする。
請求項4の発明は、断熱構造を備えた矩形の底板と、該
矩形の底板の四辺に夫々底部ヒンジを介して底辺を起倒
自在に連結され且つ断熱構造を備えた矩形の側板と、を
備え、底板上面に対して各側板を起立させたときに上面
が開口した箱形を形成するコンテナーにおいて、上記各
側板の側端縁には上記起立状態において隣接する他の側
板の側端縁に設けた突状又は溝と嵌合する溝又は突条が
夫々形成され、上記各側板を所定の順序で底板上面に折
り曲げ倒して重ねた時に、上記底板上に各側板が順次積
層状態となって平板状にコンパクト化されるように、各
側板の適所に上記各底部ヒンジと平行な折り畳み用ヒン
ジ部を形成し、上記底板の四辺に設けた底部ヒンジを介
して起倒自在に連結される各側板が起立状態にある時に
底板の四辺と各側板の下端縁とが面接触状態となるよう
に構成したことを特徴とする。請求項5の発明は、上記
各側板を起立状態にした時に、上記折り畳み用ヒンジ部
における側板部分間の連結状態も面接触となっているこ
とを特徴とする。請求項6の発明は、上記底板上に各側
板を折り畳んだ時に、対向し合う側板同士は干渉し合わ
ないように寸法設定されていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一形態例を詳細に説明する。図1(a) 及び(b) は本発
明の断熱折り畳み式コンテナーの組み立て状態を示す斜
視図及び組立状態の構成図であり、図2(a) (b) は組み
立て手順を示す斜視図、図3は折り畳み状態を示した斜
視図である。このコンテナー1は、断熱構造を備えた5
枚の板材をヒンジを介して連結した状態で一体成形した
ものであり、その材質は、樹脂、木材、金属等のいずれ
であってもよいが、この形態例では、例えばポリプロピ
レンとポリエチレンを配合した樹脂材料をブロー成形す
ることによって所要の中空部を有した外皮体を成形した
後で、この外皮体の中空内部に発泡断熱材(例えば硬質
発泡ポリウレタン)を芯材として充填した構成を有して
いる。図1(a) (b) に示したコンテナー1は、上面が開
口した箱体2の上面に蓋体3をかぶせることによって閉
止することができ、この箱体2を後述する手順により展
開してから折り畳むことにより図3に示した如き平板状
にコンパクト化することができる。コンテナー1は、図
1(a) (b) 、図2(a) (b) に示す様に上記断熱構造、材
料から成る矩形の底板10と、底板10の四辺に夫々ほ
ぼ全長に渡って設けた底部ヒンジ部11、12、13、
14と、各底部ヒンジ部11〜14を介して底板の四辺
に底辺を起倒自在に連結した4枚の矩形の側板15、1
6、17、18と、奥部側板18を除いた他の3枚の側
板15、16、17の底辺寄りの適所に夫々底辺と並行
に設けた折り畳み用ヒンジ21、22、23と、対向し
合う2つの側板、例えば左右側板15、16の前後両側
端縁に夫々設けた舌状の弾性係止片25と、他の2つの
側板17、18の両側端縁であって上記各係止片25と
係合する位置に設けた被係止片26と、を有する。ま
た、対向し合う一組の側板15、16の各両側端縁の内
側には各板面と直交する突条30がほぼ全長に渡って一
体的に突設され、対向し合う他の一組の側板17、18
の各両側端面には夫々上記各突条30が嵌合し得る寸法
を有した溝31が形成されている。なお、突条30と、
溝31は、図2以外の図面では図示を省略している。
【0007】さらに、本発明の他の特徴的な構成は、各
底部ヒンジ11、12、13から、各折り畳み用ヒンジ
21、22、23までの距離L1、L2、L3を、L1
>L2>L3となるように設定する一方で、L3は対向
する奥部側板18の全肉厚とほぼ同等か少しく上回る様
に設定し、L2は奥部側板18と、前部側板17の合計
肉厚と同等か少しく上回る様に設定し、L1は3つの側
板16、17、18の合計肉厚と同等か少しく上回る様
に設定した点にある。これらの寸法設定は、後述する様
にコンテナーを折り畳んだ時に平板状に構成して、取扱
性、荷積み性を高める為である。係止片25は例えばそ
の内側面に突起を有し、被係止片26はこの突起が弾性
的に係合可能な溝(或は突起)を設ける(いわゆるパッ
チン止め)。また、係止片25と側板との連結部をヒン
ジ構造にして起倒を容易化してもよい。しかし、その形
状、配置位置、個数は、図示のものに限定される訳では
なく、側板17、18に設けた被係止片26を側板1
5、16に設けてもよいし、係止片25を側板17、1
8に設けても良い。各係止片、被係止片を複数個づつ設
けたり、図示のものより長尺にする等、種々の変更が可
能である。
【0008】また、各側板15〜18の上辺には突条
(或は溝)35を設け、図1のように箱体を組み立てた
状態で各突条35は連続した四角い枠体を構成する。こ
の突条を蓋36の底面に形成した図示しない溝(或は突
条)に嵌合させることにより、蓋36を箱体の上面に対
して確実に閉止状態で支持し得る様に構成する。なお、
上記底板10、各側板15〜18、及び各ヒンジ部11
〜14、21〜23は、全て一体成形により製造され、
またヒンジ部、係止片25、被係止片26を除いた部分
は中空の外皮体に断熱材を充填した構成を備えるよう構
成する。或は、ヒンジ部、係止片25、被係止片26に
ついても外皮体を僅かに中空に構成し、その内部に断熱
材を充填する様にしてもよい(図7参照)。蓋体3の上
面には、底板10を嵌合し得る形状の凹所3を形成し、
箱形に組み立てた状態で蓋体をかぶせたコンテナーを縦
積みする際に、下側に位置するコンテナーの蓋体上に上
側のコンテナーの底板10を嵌合させることにより、荷
積みの安定性を高める様にしてもよい。以上の構成を備
えたコンテナーを組み立てる際にはまず図2(a) に示す
様に側端面に溝31を有した2つの側板17、18を底
部ヒンジ13、14により直立状態に起立させから、
(b) に示す様に側端縁に突条30を有した2つの側板1
5、16を底部ヒンジ11、12により直立状態に起立
させることにより、各突条30を各溝31に嵌合させて
から、各係止片25を対応する各被係止片26に係止さ
せることにより、図1のように箱体を完成する。その後
は、上述の様に蓋3を閉止すればよい。
【0009】組立を完了した箱体2は図1(b) の様に底
板10の四辺を底部ヒンジ11〜14にて連結した構造
ではあるが、この底部ヒンジは、ブロー成形により製造
された外皮体(例えば、ポリプロピレンとポリエチレン
を配合した樹脂材料)から構成されている為、箱体内に
重量を有した商品を収納した時であっても、各側板を起
立状態で保形性よく保持するための十分な強度を有し、
また繰り返し側板を起倒させた場合の経年的な強度も十
分に有していることが実験により確認されている。箱体
は、蓋体3をかぶせていない状態に於ても、係止片25
と被係止片26との係止力によりその形状を強固に維持
できるので、工場や配送センター等において箱体内に商
品をランダムに詰め込んだとしても分解する虞は皆無と
なる。荷詰め後は、蓋体3を閉止することにより、強固
なパッケージングが実現される。また、コンテナーを回
収した後に分解する際には、単に係止片25を被係止片
26から解除した上で、各側板を各底部ヒンジを中心と
して展開すれば良い。図4(a) のように展開することに
より、コンテナーの定期的な洗浄、サニタリーに際して
隅々まで確実な除菌、除黴効果を発揮できる。また、こ
のコンテナーの製造に際しては、ブロー成形後に断熱材
を内部に注入するだけでコンテナーを完成できるので、
製造工程が簡略化し、量産性を向上できる。
【0010】次に、図4(a) 乃至(d) に基づいて本発明
のコンテナーの折り畳み手順について説明する。図4
(a) のように展開した状態にあるコンテナーを折り畳む
際には、まず折り畳み用ヒンジを有しない側板18の底
部ヒンジ14を利用して該側板18を底板10の上面上
に倒す((b) )。この際、側板18の内側面は底板10
の上面を面接触状態になる。続いて、底部ヒンジからの
距離が最も短い折り畳み用ヒンジ23を有した側板17
を側板18の上面に折り畳んで両者の対向面を面接触さ
せる((c) )。続いて、底部ヒンジからの距離が次に短
い折り畳み用ヒンジ22を有した側板16を側板17の
上面に折り畳んで両者の対向面を面接触させる
((d))。最後に、底部ヒンジからの距離が最も長い折
り畳み用ヒンジ21を有した側板15を側板16の上面
に折り畳んで両者の対向面を面接触させる(図3、図
5)。この折り畳みが完成した状態では、図3の斜視
図、図5の正面図に示す様に底板10上に各側板15〜
18が自重により互いに面接触した状態で密着して積層
するので、格別の留め具を用いずにこの状態を維持する
ことができる。なお、図3に示した折り畳み状態におい
て各係止片25が対面する下側の側板の端面に上記被係
止片26と同一構造の受け部を設けておけば、係止片2
5を利用して折り畳み状態を維持することも可能であ
る。
【0011】このように平板状にコンパクト化できるの
で、作業者が回収の為に複数のコンテナーを手で運ぶ場
合に、両手の上に平板状に折り畳んだ複数のコンテナー
を重ねた状態で保持することができ、取扱性が向上す
る。また、トラックの荷台や、台車上に積載する際にも
平面的な収納スペースを節約して多数のコンテナーを無
駄なく収納することができる。また、個々のコンテナー
は平板状(上面と底面が平行な状態)に折り畳まれてい
るので、積み上げた際にも荷崩れが生じにくく安定させ
ることができる。また、図5に示した状態で蓋体3の凹
所3aを底板10に弾性的に嵌合させれば、この折り畳
み体に対して蓋体3を組み付けて一体として取り扱うこ
とが可能になる。従って、凹所3aの寸法は、底板10
を弾性嵌合させ得るように設定することが好ましい。
【0012】この形態例の各底部ヒンジ11〜14は、
いずれも底板10の上面の四辺に設けられている為、図
1のように箱体を組み立てた時に底板の外周面よりも各
側板15〜18が各側板の肉厚分だけ外側に突出した状
態となるが、図6(a) (b) に示す様に各底部ヒンジ11
〜14を底板10の上面の四辺よりも内側(底板の各四
辺と夫々直交する内側方向)に各側板の肉厚分だけ入り
込んだ位置に配置すれば、箱体を組み立てた時に起立状
態にある各側板の底面が底板上面により支持された状態
となり、安定性を増すことができる。但し、この場合に
は各側板は外側へ倒れることはできず、内側へのみ倒れ
ることができることとなる。また、対向し合う2つの側
板17、18の横方向長は、起立状態にある他の2つの
側板15、16の内壁間に側板17、18が入り込むこ
とができる様に寸法設定する。また、この形態例に於
て、底部ヒンジ11〜14の形成位置として、各側板の
肉厚分だけ内側へ入り込んだ構造としたが、肉厚分以
下、或は肉厚分以上内側に変位した位置に底部ヒンジを
設けてもよい。このように構成した場合にも、上記形態
例の場合と同様に3つの側板に夫々折り畳み用ヒンジ部
21〜23を設けることにより、上記と同様の手順にて
折り畳むことができ、折り畳み後の形状は図3に示した
如きものとなる。但し、図4(a) の様に展開状態にはな
らないので、図1に示した箱体の状態から、各側板を図
4の順序で底板上に折りたたむことにより、最終的には
図3の折り畳み状態になる。なお、上記形態例に於て説
明したコンテナーの材質、構造は、一例に過ぎず、異な
った材質、構造であっても、上記説明と類似の作用効果
を奏するコンテナーは本発明の範囲に含まれるものであ
る。
【0013】次に、図8(a) (b) 及び(c) は本発明の他
の形態例の断熱折り畳み式コンテナーの構成を示す展開
平面図、その正面図、及び側面図である。また、図9
(a) は組立状態の正面図、(b) は正面縦断面図、(c) は
横断面図、(d) は側部縦断面図である。図10(a) は組
立状態を示す斜視図、(b) は展開斜視図、(c) は折り畳
み状態を示す斜視図、(d) は蓋の構成を示す斜視図であ
る。この形態例のコンテナー101は、断熱構造を備え
た5枚の板材をヒンジを介して連結した状態で一体成形
したものであり、その材質は、樹脂、木材、金属等のい
ずれであってもよいが、この形態例では、例えばポリプ
ロピレンとポリエチレンを配合した樹脂材料をブロー成
形することによって所要の中空部を有した外皮体を成形
した後で、この外皮体の中空内部に発泡断熱材(例えば
硬質発泡ポリウレタン)を芯材として充填した構成を有
している。図10(a) の組立図に示したように、コンテ
ナー101は、上面が開口した箱体102の上面に蓋体
103をかぶせることによって閉止することができ、こ
の箱体102を後述する手順により展開してから折り畳
むことにより図10(c) に示した如き平板状にコンパク
ト化することができる。コンテナー101は、図8、図
9、図10に示す様に上記断熱構造、材料から成る矩形
の底板110と、底板110の四辺に夫々ほぼ全長に渡
って設けた底部ヒンジ部111、112、113、11
4と、各底部ヒンジ部111〜114を介して底板11
0の四辺に底辺を起倒自在に連結した4枚の矩形の側板
115、116、117、118と、各側板115、1
16、117、118の底辺寄りの適所に夫々底辺と平
行に設けた折り畳み用ヒンジ部121、122、12
3、124と、を有する。また、対向し合う一組の側板
115、116の各両側端縁の内側には各板面と直交す
る溝130がほぼ全長に渡って一体的に突設され、対向
し合う他の一組の側板117、118の各両側端面には
夫々上記各溝130が緊密に弾性嵌合し得る寸法を有し
た突条131が形成されている。なお、本形態例では、
上記第1の形態例に示した如き弾性係止片及び被係止片
は不要であるが、必要に応じて設けてもよい。
【0014】各側板115、116、117、118
は、各折り畳み用ヒンジ部121、122、123、1
24を境界線として上側部分(大面積部分)115A、
116A、117A、118Aと、下側部分(小面積部
分)115B、116B、117B、118Bとに分け
られ、大面積部分は小面積部分に対して谷折り状に(上
向きに)折り曲げ可能となっている。対向し合う2つの
側板115と116、117と118は、いずれもほぼ
同寸法、同形状に構成されている。なお、箱形に組み立
てた際の側板間の整合性を図る必要から、この例では一
対の側板115、116は、底部ヒンジ111、112
を介して連結された底板110の各短辺と同等の長さを
有する。一方、側板117、118の長さは、底板11
0の長辺よりも短くなっており、側板115と116の
肉厚分だけ、底板の長辺の両端部から引っ込んだ中央部
に位置している。また、当然のことながら、各側板の高
さは、同等に設定されている。
【0015】次に、図8(a) 、図10(b) において、対
向し合う2つの側板117と118の高さ方向寸法h2
は、折り畳み用ヒンジ部123と124との間の長さL
11(小面積部分117Bと118Bの各高さの合計
に、底板110の短手方向長を加えた寸法)との関係
は、L11≧(2・h2)となるように設定する。つま
り、図10(b) において、各折り畳み用ヒンジ部12
3、124を中心として各側板117、118の大面積
部分117A、118Aを180度内側へ折り畳んだ時
に(図8 (c)の矢印(イ)方向、及び一点鎖線で示す状
態)、底板上で図10(c) のように各大面積部分117
A、118Aの上端縁同士が干渉し合わないように寸法
設定する。つまり、折り畳み時には各側板の小面積部は
底板110と面一となるように展開しておき、大面積部
だけを180度折り畳んで底板上に面接触状態にする。
これに対して、他の一対の側板である115、116に
ついては、図10(c)に示すように前記一対の側板11
7、118の大面積部117A、118Aを底板110
上に折り畳んだ後で、大面積部117A、118A上
に、側板115、116の大面積部115A、116A
が重なるように折り畳まれる。つまり、側板115、1
16を折り畳む際には、各底部ヒンジ111、112に
て小面積部115B、116Bを90度起立させておい
た上で、折り畳み用ヒンジ部121、122にて大面積
部115A、116Aを90度内側に倒すことにより、
既に折り畳まれた状態にある側板117、118上に重
ねる。従って、各小面積部115B、116Bの高さ
は、これらを起立させた時に各折り畳み用ヒンジ部12
1、122の位置が折り畳まれた状態にある側板11
7、118の上部角隅部と一致することができるように
寸法設定する。また、各大面積部115A、116Aの
高さh1は、底板110の長手方向長L10に対して、
L10≧(2・h1)となるように寸法設定する。この
ことにより、折り畳まれた状態にある2つの大面積部1
15A、116Aの上端縁同士が底板117、118上
で干渉し合うことがなくなる。このように折り畳み時に
側板同士が干渉しない結果として、折り畳み状態にある
コンテナーの肉厚を薄くできることが明らかであり、折
り畳んだ状態での運搬、保管時における嵩を低減し、収
納性、取扱性を高めることができる。このように図8
(a) 、図10(b) に示した展開状態から各折り畳み用ヒ
ンジ部121、122、123、124を中心として各
大面積部115B、116B、117B、118Bを内
側へ90度、或は180度折り曲げることができるよう
に、構成を配慮する。即ち、側板115、116に関し
ては、溝130を有する突部が90度折り畳む際の障害
となることがないように、各大面積部と小面積部との境
界に位置する溝130には90の傾斜を有したV字溝1
30aが形成されている。また、側板117、118に
関しては、内側面が平坦であるため、折り畳み用ヒンジ
部を中心として180度折り畳む上で障害となるものは
ない。
【0016】次に、図8の展開図、図9の組み立て図か
ら明らかなように、本形態例のコンテナー101では、
箱形に組み立てた時に底板上面と、各側板の下端縁とが
線接触では無く、面接触するように配慮されている。各
側板115〜118の下端縁の形状と、各側板と底部ヒ
ンジ111〜114を介して連結する底板110の各辺
の断面形状は、各側板を起立させて箱形に組み立てた時
に両者の接触部が面接触するように形状が選定されてい
る。つまり、この例では、展開時に、各底部ヒンジ11
1〜114を境目として開放角度θが合計90度の角度
となるように両者に傾斜面140a,141aが形成さ
れ、底板110に対して各側板115〜118を90度
起立させたときに両傾斜面140a,141a同士が面
接触する。更に、各傾斜面140a,141aに連続し
て設けたストッパ面140b,141b同士が突き当て
られて側板がそれ以上倒れ込むことを阻止している。図
9(b) 、(d) は箱形に組み立てた時に各傾斜面140
a,141a同士と、ストッパ面140b,141b同
士が緊密な面接触状態となって断熱効果と、保形効果
(内側への倒れ防止効果)を高めている状態を示してい
る。即ち、図9(b) (d) 等から明らかなように、底部ヒ
ンジ111〜114においては勿論、折り畳み用ヒンジ
部121〜124においても、各側板を起立させた時に
は、底板と各側板との接触面、及び大面積部と小面積部
との接触面が面接触となる為、保温効果を高めることが
できる。
【0017】本出願人の実験によれば、この形態例に示
したコンテナーを用いてアイスクリーム等の冷凍食品の
ように厳格な保冷効果を求められる製品を梱包して運搬
する場合に、必要とされるスペックを十分に満たすこと
が確認された。具体的には、所定量のドライアイスとと
もにアイスクリームを梱包し、8時間後に−20℃の内
部温度を保持し得るか否かを試験したところ、本形態例
のコンテナーはこの要求を確実に満たすことが確認され
た。なお、底部ヒンジや折り畳みヒンジにおける面接触
構造を実現する為の構成、即ち、傾斜面140a,14
1aや、ストッパ面140b,141bの構成は図示し
たものに限定されない。即ち、側板を起立させた時に各
ヒンジ部が面接触となって保冷、保温効果を高めること
ができるものは、全て本発明の範囲に含まれるものであ
る。なお、図11(a) は図10(a) のA−A断面で示し
た箱体コンテナーを上下方向に積み上げた状態を示し、
図11(b) は断面B−Bで示した箱体コンテナーを上下
方向に積み上げた状態を示している。このコンテナーは
箱形に組み立てた状態で安定して積み上げることができ
るように、底板底面と蓋の上面に夫々互いに整合する形
状の凹凸を設け、安定した積み上げを可能としている。
また、図12(a) 及び(b) は図10(d) に示した蓋を積
み上げた状態を示す断面図であり、蓋だけを積み上げる
ことができるように、蓋の上下面に夫々互いに嵌合し合
う形状の凹凸を設ける。また、図13(a) 及び(b) は図
10(c) に示した折り畳み状態のコンテナーのC−C断
面、及びD−D断面を積み上げた状態を示している。折
り畳んだ状態のコンテナーを安定して積み上げることが
できるように、底板の底面に設けた凹凸と整合する形状
の凹凸を側板115、116の側面に設ける。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上のように、食料品、医薬
品、化学品、電子機器等の様に冷凍、冷蔵、保温、物品
保護等を求められる各種製品を工場や配送センターから
小売店や各家庭等に運搬する際に使用する保冷、保冷、
製品保護用のコンテナーにおいて、外部の温湿度環境
や、衝撃から製品を保護することができる一方で、開梱
後にコンテナーを回収したときには簡単な操作で平板状
且つコンパクトに折り畳むことができるので作業者によ
る取扱性、荷積みに際しての安定性を高めることがで
き、また再使用に際しては極めて容易に組み立てること
ができる。即ち、従来の樹脂製断熱材料を使用した箱形
のコンテナーにあっては、コンテナーの回収時を考慮し
て分解、組み立て自在に構成した場合に、底板、側板等
の各構成要素間が連結構造にない為に組み立て作業性、
分解後の取扱性が悪化するという問題があったが、本発
明では底板と4枚の側板が予め起倒自在に底部ヒンジに
より連結されているので、このような不具合がない。ま
た、従来は、全ての構成要素を連結することにより組立
性と、分解後の取扱性を向上させたとしても、分解した
各構成要素を荷積みに便利な様に平板状にコンパクト化
できないという不具合があったが、本発明では3つの側
板に設けた折り畳み用ヒンジ部を利用して5枚の板部材
を平板状にコンパクト化できるので、このような不具合
がない。また、従来は平板状にコンパクト化できるコン
テナーであっても、構成要素間が完全に連結されていな
いために、組立性や、折り畳む際の作業性が悪化した
り、部品間の精度誤差に起因して不良品率が増大すると
いう問題があったが、本発明では各構成要素がヒンジを
介して連結されているので、このような不具合がない。
【0019】更に、蓋体の上面に底板を受入れる凹所を
設けることにより、コンテナーを組み立てた状態で、コ
ンテナーの蓋体の上に他のコンテナーの底板を嵌合させ
て積みあげることができ、荷積み性を安定させることが
できる。また、コンテナーを折り畳んだ状態では、底板
の底部に蓋体の凹所を嵌合させることにより、折り畳み
体と蓋体とを一体化して取扱することができ、便利であ
る。また、本発明の第1の形態例では、箱体を完全な展
開状態にすることができるので、洗浄に際して便利であ
り、夏場等に於て、除菌、防菌、除黴、防黴効果を発揮
できる。特に、昨今のように、O−1157等の菌類に
よる食中毒による被害が拡大している状況下に於て、コ
ンテナーを展開状態で隅々(特にヒンジ部)まで効果的
に洗浄できるように構成することは重要である。また、
この形態例の箱体は一体成形で製造できるので、製造工
程を簡略化し、量産性を高め、コストを低減できる。ま
た、第2の形態例では、箱体を構成する側板が、底板の
上面に載置された状態で支持されているので、箱体の保
形性をさらに高めることができる。更に、本発明の他の
形態例では、底板上に各側板を折り畳んだ時に、側板同
士が干渉しない結果として、折り畳み状態にあるコンテ
ナーの肉厚を薄くできることができ、折り畳んだ状態で
の運搬、保管時における嵩を低減し、収納性、取扱性を
高めることができる。また、箱形に組み立てた時に、底
板と各側板との連結部が面接触となるので、保温性、保
冷性を大幅に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明の断熱折り畳み式コンテナーの組
み立て状態を示す斜視図、(b)は組立状態の説明図。
【図2】(a) (b) は組み立て手順を示す斜視図。
【図3】上記形態例の折り畳み状態を示す斜視図。
【図4】(a) 乃至(d) は本発明の形態例の折り畳み手順
を示す斜視図。
【図5】折り畳みを完了した状態を示す正面図。
【図6】(a) 及び(b) は本発明の他の形態例の構成を示
す縦断面図、及び折り畳み状態を示す正面図。
【図7】底板、側板等を構成する断熱板の一例の構成を
示す断面図。
【図8】(a) (b) 及び(c) は本発明の他の形態例の断熱
折り畳み式コンテナーの構成を示す展開平面図、その正
面図、及び側面図。
【図9】(a) は組立状態の正面図、(b) は正面縦断面
図、(c) は横断面図、(d)は側部縦断面図。
【図10】(a) は組立状態を示す斜視図、(b) は展開斜
視図、(c) は折り畳み状態を示す斜視図、(d) は蓋の構
成を示す斜視図。
【図11】(a) は図10(a) のA−A断面で示した箱体
コンテナーを上下方向に積み上げた状態を示し、(b) は
断面B−Bで示した箱体コンテナーを上下方向に積み上
げた状態を示す図。
【図12】(a) 及び(b) は図10(d) に示した蓋を積み
上げた状態を示す断面図。
【図13】(a) 及び(b) は図10(c) に示した折り畳み
状態のコンテナーのC−C断面形状、及びD−D断面形
状を積み上げた状態を示す図。
【符号の説明】
1 コンテナー、2 箱体、3 蓋体、10 底板、1
11〜114 底部ヒンジ部、115〜118 側板、
21〜23 折り畳み用ヒンジ部、25 弾性係止片、
26 被係止片、30 突条、101 コンテナー、1
02 箱体、103 蓋体、110 底板、111、1
12、113、114 底部ヒンジ、115、116、
117、118 側板、115A、116A、117
A、118A大面積部、115B、116B、117
B、118B 小面積部、121、122、123、1
24 折り畳み用ヒンジ部、130 溝、131 突
条、140a,141a 傾斜面、140b,141b
ストッパ面。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱構造を備えた矩形の底板と、該矩形
    の底板の四辺に夫々底部ヒンジを介して底辺を起倒自在
    に連結され且つ断熱構造を備えた矩形の側板と、を備
    え、底板上面に対して各側板を起立させたときに上面が
    開口した箱形を形成するコンテナーにおいて、 上記各側板の側端縁には上記起立状態において隣接する
    他の側板の側端縁に設けた突状又は溝と嵌合する溝又は
    突条が夫々形成され、 隣接し合う2つの側板の内の一方の側端縁には、他方の
    側板に設けた弾性係止片と着脱自在に係合する被係止片
    が設けられ、 上記各側板を所定の順序で底板上面に折り曲げ倒して重
    ねた時に、上記底板上に各側板が順次積層状態となって
    平板状にコンパクト化されるように、各側板の適所に上
    記各底部ヒンジと平行な折り畳み用ヒンジ部を形成した
    ことを特徴とする断熱折り畳み式コンテナー。
  2. 【請求項2】 上記底部ヒンジを、上記底板の上面の四
    辺に配置したことを特徴とする請求項1記載の断熱折り
    畳み式コンテナー。
  3. 【請求項3】 上記底部ヒンジを、上記底板の上面の四
    辺よりも、各側板の肉厚分だけ内側に変位した位置に配
    置したことを特徴とする請求項1記載の断熱折り畳み式
    コンテナー。
  4. 【請求項4】 断熱構造を備えた矩形の底板と、該矩形
    の底板の四辺に夫々底部ヒンジを介して底辺を起倒自在
    に連結され且つ断熱構造を備えた矩形の側板と、を備
    え、底板上面に対して各側板を起立させたときに上面が
    開口した箱形を形成するコンテナーにおいて、 上記各側板の側端縁には上記起立状態において隣接する
    他の側板の側端縁に設けた突状又は溝と嵌合する溝又は
    突条が夫々形成され、 上記各側板を所定の順序で底板上面に折り曲げ倒して重
    ねた時に、上記底板上に各側板が順次積層状態となって
    平板状にコンパクト化されるように、各側板の適所に上
    記各底部ヒンジと平行な折り畳み用ヒンジ部を形成し、 上記底板の四辺に設けた底部ヒンジを介して起倒自在に
    連結される各側板が起立状態にある時に底板の四辺と各
    側板の下端縁とが面接触状態となるように構成したこと
    を特徴とする断熱折り畳み式コンテナー。
  5. 【請求項5】 上記各側板を起立状態にした時に、上記
    折り畳み用ヒンジ部における側板部分間の連結状態も面
    接触となっていることを特徴とする請求項4記載の断熱
    折り畳み式コンテナー。
  6. 【請求項6】 上記底板上に各側板を折り畳んだ時に、
    対向し合う側板同士は干渉し合わないように寸法設定さ
    れていることを特徴とする請求項4又は5記載の断熱折
    り畳み式コンテナー。
JP9550098A 1997-03-27 1998-03-24 断熱折り畳み式コンテナー Pending JPH10324391A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011255932A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Chubu Kousan Corp 折り畳み容器
CN103323302A (zh) * 2013-05-16 2013-09-25 山西省交通科学研究院 一种实现车辙试件温度梯度的隔热层

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JP2011255932A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Chubu Kousan Corp 折り畳み容器
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