JP2003312573A - 自転車 - Google Patents

自転車

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JP2003312573A
JP2003312573A JP2003045409A JP2003045409A JP2003312573A JP 2003312573 A JP2003312573 A JP 2003312573A JP 2003045409 A JP2003045409 A JP 2003045409A JP 2003045409 A JP2003045409 A JP 2003045409A JP 2003312573 A JP2003312573 A JP 2003312573A
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bicycle
panel
rear direction
frame body
pedal
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JP2003045409A
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Yasuo Umaji
康男 馬路
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリングバッグ類が邪魔にならず、しかも
乗り心地のよい折り畳み式の自転車を提供することであ
る。 【解決手段】 自転車の前後方向に伸びるフレーム本体
101に、フレーム本体101に対して上下方向に移動
自在で、かつ自転車の幅方向に対向するとともに対向間
隔自在に構成された1対のパネル状部材14,15を設
け、携帯時には、パネル状部材14,15を下方に移動
するとともに対向間隔を広げて、コンパクト化した構造
部材21等を上記幅方向に挟み込むことで、構造部材で
あるパネル状部材14,15をキャリングバッグ化し、
構造部材21等の挟み込みを考慮する必要のない走行時
には、パネル状部材14,15をフレーム本体101の
上方に移動するとともに対向間隔を狭めて上端でサドル
51を保持することで、パネル状部材14,15の使用
者への干渉を防止し、乗り心地を向上せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は折り畳み式の携帯可
能な自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車は手軽な乗り物として従来から広
く普及しており、成熟した自動車社会が到来した我が国
においても、自宅近くにある商店での買い物や通学等に
欠かせない乗り物である。さらに、今日では、環境指向
や健康指向の趨勢と相まって、環境への負荷が小さく適
度な身体運動を伴う自転車が注目されており、自動車の
補間的な役割を果たすだけではなく使い途が多様化して
いる。例えば、自転車を自宅の周辺だけではなく、自宅
から離れた別の街や遠方の景勝地まで持っていき、そこ
で買い物や散策を自転車に乗って楽しむという人々が増
えてきている。
【0003】持ち運びをすることを考えると、自転車は
軽量であるのは勿論であるが、さらに、自転車を構成す
る構造部材を折り畳みまたは部材相互に移動させてコン
パクト化して携帯可能としたものが望ましい。また、特
に移動に電車やバス等の公共輸送機関を使おうとすれ
ば、自転車の持ち運びの容易さや、また、車輪周りやペ
ダル等、自転車の下部に付着した土や油等で他者に迷惑
をかけないことを考慮して、別途、自転車を収納するキ
ャリングバッグ類が必要になる。
【0004】このキャリングバッグ類は、自転車に乗っ
ている間は無用であり、次の問題がある。すなわち、自
転車の上記下部には突起部も多く、自転車を収納するキ
ャリングバッグ類には、自転車自身を保護するべく、ま
た、自転車が近くの他人を傷つけることのないように、
十分に厚地のものにするか、硬質のものにする必要があ
る。いずれにしても、移動先で自転車を組上げた後で
は、キャリングバッグ類はすこぶるかさばる荷物であ
り、自転車に乗っているときに必ずしも身軽とはいえな
い。
【0005】折り畳み式の自転車として、フレーム部
を、自転車の幅方向に所定の間隔で対向するパネルと、
これを橋渡しする棒とからなる構造とするとともに、ク
ランクで回転力に変換されたペダルを踏む力を駆動輪に
伝送する伝送装置を、パネルで挟まれた空間内に配置
し、携帯時にはパネルで挟まれた空間に車輪等を平行移
動して、フレーム部自体に自転車を収納する上記キャリ
ングバッグ類としての機能を持たせたものが提案されて
いる(特許文献1等参照)。
【0006】
【特許文献1】特開平8−156861号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
許文献1の自転車では、土足を載せるペダルやクランク
が収納されずにパネルから自転車の幅方向の外方に飛び
出しており、フレーム部が十分にキャリングバッグ類と
しての機能を果たしていない。
【0008】また、パネルからペダルやクランクが飛び
出して、フレーム部の幅の抑制を図っているとはいえ、
パネルの対向間隔がフレーム部に収納する車輪や伝送装
置等の幅よりは大きくなければならないから、なお跨が
りづらく、ペダルを漕いでいるときには足がパネルの表
面で擦りやすい。また、ペダル同士がパネルの対向方向
に大きく離れてしまう。乗り心地の点で必ずしも実用的
ではない。
【0009】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
キャリングバッグ類が邪魔にならず、乗り心地を犠牲に
しない折り畳み式の自転車を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、自転車を構成する構造部材を折り畳みまたは部材相
互に移動させてコンパクト化して携帯可能とした自転車
において、自転車の前後方向に伸び、前後に配置された
車輪により支持されるフレーム本体に、サドルが設けら
れるとともに、フレーム本体に対して上下方向に移動自
在で、かつ、自転車の幅方向に対向するとともに対向間
隔自在に構成された1対のパネル状の部材を設け、携帯
時には、上記パネル状部材が下方に移動するとともに対
向間隔を広げてコンパクト化した上記構造部材を上記幅
方向に挟み込む構造とする。
【0011】自転車を構成するパネル状部材がキャリン
グバッグ類となるので、走行時に邪魔にならない。ま
た、走行時には、パネル状部材はサドルを保持するだけ
なので、パネル状部材の対向間隔は車輪等を収容し得る
ほどは要らず、携帯時よりも十分に狭くすることができ
る。したがって、ペダルを必要以上に上記幅方向に離す
必要はない。これにより、跨がりやすさ等が一般的な自
転車と遜色がなく、十分な乗り心地が得られる。
【0012】請求項2記載の発明では、請求項1の発明
の構成において、上記パネル状部材は積層構造を有し、
上記折り畳み状態では相隣れる層が上記前後方向にスラ
イドして上記パネル状部材が上記前後方向に伸縮する構
造とする。
【0013】車輪等を含むコンパクト化した構造部材を
挟み込み得る大きさを確保しながら、走行時におけるパ
ネル状部材の自転車の側面形状に占める割合を多様化す
ることができる。これにより、自転車のデザインを多様
なものにすることができ、パネル状部材の割合の小さな
軽快なデザインが可能となる。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項1または
2いずれかの発明の構成において、上記パネル状部材
を、その上記前後方向の辺にて上記フレーム本体とヒン
ジにより結合して、該ヒンジを中心に180°反転自在
とし、走行時には上記パネル状部材の位置が上記フレー
ム本体の上方となり、携帯時には上記パネル状部材の位
置が上記フレーム本体の下方となるようにする。
【0015】フレーム本体からのパネル状部材の取り外
しを伴うことなく、パネル状部材をフレーム本体の上方
または下方のいずれかに容易に切り換えることができ
る。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項1ないし
3の発明の構成において、上記パネル状部材に、上記携
帯時に上記構造部材を支持するキャスタを設ける。
【0017】携帯時の自転車の持ち運びが容易になる。
【0018】請求項5記載の発明では、自転車を構成す
る構造部材を折り畳みまたは部材相互に移動させてコン
パクト化して携帯可能とした自転車において、自転車の
前後方向に伸び、前後に配置された車輪により支持され
るフレーム本体は、前後方向に伸びる複数の細長部材を
継いでなり、該細長部材が上記前後方向にスライドして
上記フレーム本体が上記前後方向に伸縮し、携帯時に
は、上記フレーム本体が縮小して、前側に配置された車
輪と後側に配置された車輪との前後方向の間隔を狭める
構造とする。
【0019】自転車を、携帯時に、幅方向には大型化す
ることなく前後方向にコンパクト化することができるの
で、携帯時にフレーム本体を途中で折り曲げるものに比
して、携帯時の自転車の占有空間の体積を抑制すること
ができる。これにより、キャリングバッグ類がコンパク
ト化し、走行時に邪魔にならない。また、フレーム本体
が伸縮するので、車輪をパネル内に収納するものに比し
て、走行時の自転車の幅は一般的な自転車と同程度であ
る。これにより、跨がりやすさ等が一般的な自転車と遜
色がなく、十分な乗り心地が得られる。
【0020】請求項6記載の発明では、自転車を構成す
る構造部材を折り畳みまたは部材相互に移動させてコン
パクト化して携帯可能とした自転車において、自転車の
前後方向に伸び、前後に配置された車輪により支持され
るフレーム本体は、複数の細長部材を継いでなり、該細
長部材が上記前後方向にスライドして上記フレーム本体
が上記前後方向に伸縮し、携帯時には、上記フレーム本
体が縮小して、前側に配置された車輪と後側に配置され
た車輪との前後方向の間隔を狭める構造とし、上記フレ
ーム本体から上方に伸びてサドルを支持するサドル支持
フレームを、上記フレーム本体との結合部で上記幅方向
に揺動自在とし、携帯時には、上記フレーム部材が上記
フレーム本体の側方に垂れ下がる構造とし、かつ、脱着
可能なカゴを具備せしめ、該カゴは、側面部が上下方向
に伸縮自在とし、携帯時には伸長してカゴの容積が増大
する構造とする。
【0021】自転車を、携帯時に、幅方向には大型化す
ることなく前後方向にコンパクト化することができるの
で、携帯時にフレーム本体を途中で折り曲げるものに比
して、携帯時の自転車の占有空間の体積を抑制すること
ができる。また、上下方向にもコンパクト化することが
できるので、上記占有空間の体積をさらに抑制すること
ができる。これと相まって買物カゴの容積を拡大するこ
とで、自転車に備えられる買物カゴが携帯時にはキャリ
ングバッグ類となり、走行時に邪魔にならない。しか
も、走行時にはカゴに荷物を入れることができるから高
いパフォーマンスを発揮する。また、フレーム本体が伸
縮するので、車輪をパネル内に収納するものに比して、
走行時の自転車の幅は一般的な自転車と同程度である。
これにより、跨がりやすさ等が一般的な自転車と遜色が
なく、十分な乗り心地が得られる。
【0022】請求項7記載の発明では、自転車を構成す
る構造部材を折り畳みまたは部材相互に移動させてコン
パクト化して携帯可能とした自転車において、自転車の
前後方向に伸び、前後に配置された車輪により支持され
るフレーム本体は、複数の細長部材を継いでなり、該細
長部材が上記前後方向にスライドして上記フレーム本体
が上記前後方向に伸縮し、携帯時には、上記フレーム本
体が縮小して前側に配置された車輪と後側に配置された
車輪との前後方向の間隔を狭める構造とし、上記フレー
ム本体から上方に伸びてサドルを支持するサドル支持フ
レームを、上記フレーム本体との結合部で上記前後方向
に揺動自在とし、携帯時には、上記サドル支持フレーム
が上記フレーム本体に沿う構造とし、かつ、脱着可能な
カゴを具備せしめ、該カゴは、側面部が上下方向に伸縮
自在とし、携帯時には伸長してカゴの容積が増大する構
造とする。
【0023】自転車を、携帯時に、幅方向には大型化す
ることなく前後方向にコンパクト化することができるの
で、携帯時にフレーム本体を途中で折り曲げるものに比
して、携帯時の自転車の占有空間の体積を抑制すること
ができる。また、上下方向にもコンパクト化することが
できるので、上記占有空間の体積をさらに抑制すること
ができる。これと相まってカゴの容積を拡大すること
で、自転車に備えられるカゴが携帯時にはキャリングバ
ッグ類となり、走行時に邪魔にならない。しかも、走行
時にはカゴに荷物を入れることができるから高いパフォ
ーマンスを発揮する。また、フレーム本体が伸縮するの
で、車輪をパネル内に収納するものに比して、走行時の
自転車の幅は一般的な自転車と同程度である。これによ
り、跨がりやすさ等が一般的な自転車と遜色がなく、十
分な乗り心地が得られる。
【0024】請求項8記載の発明では、自転車を構成す
る構造部材を折り畳みまたは部材相互に移動させてコン
パクト化して携帯可能とした自転車において、自転車の
前後方向に伸び、前後に配置された車輪により支持され
るフレーム本体は、複数の細長部材を継いでなり、該細
長部材が上記前後方向にスライドして上記フレーム本体
が上記前後方向に伸縮し、携帯時には、上記フレーム本
体が縮小して前側に配置された車輪と後側に配置された
車輪との前後方向の間隔を狭める構造とし、上記フレー
ム本体から上方に伸びてサドルを支持するサドル支持フ
レームを、上記フレーム本体に設けられた保持部で上下
方向に移動自在に保持し、携帯時には、上記サドル支持
フレームが下方に移動する構造とし、かつ、脱着可能な
カゴを具備せしめ、該カゴは、側面部が上下方向に伸縮
自在とし、携帯時には伸長してカゴの容積が増大する構
造とする。
【0025】自転車を、携帯時に、幅方向には大型化す
ることなく前後方向にコンパクト化することができるの
で、携帯時にフレーム本体を途中で折り曲げるものに比
して、携帯時の自転車の占有空間の体積を抑制すること
ができる。また、上下方向にもコンパクト化することが
できるので、上記占有空間の体積をさらに抑制すること
ができる。これと相まってカゴの容積を拡大すること
で、自転車に備えられるカゴが携帯時にはキャリングバ
ッグ類となり、走行時に邪魔にならない。しかも、走行
時にはカゴに荷物を入れることができるから高いパフォ
ーマンスを発揮する。また、フレーム本体が伸縮するの
で、車輪をパネル内に収納するものに比して、走行時の
自転車の幅は一般的な自転車と同程度である。これによ
り、跨がりやすさ等が一般的な自転車と遜色がなく、十
分な乗り心地が得られる。
【0026】請求項9記載の発明では、請求項6ないし
8の発明の構成において、上記カゴには、これを支持す
るキャスタを設ける。
【0027】携帯時の自転車の持ち運びが容易になる。
【0028】請求項10記載の発明では、請求項1ない
し9の発明の構成において、ペダルを踏む力を車輪に伝
送される回転運動に変換するクランクに関節部を設けて
上記ペダルの軸方向を180°反転自在とし、走行時に
は上記ペダルの位置が上記クランクよりも上記幅方向の
外側となり、上記携帯時には上記ペダルの位置が上記ク
ランクよりも上記幅方向の内側となるようにする。
【0029】携帯時には、ペダルの位置がクランクより
も上記幅方向の内側に切り換わって、ペダル位置におけ
る自転車の幅が圧縮する。これにより、携帯時に自転車
をさらにコンパクト化することができる。
【0030】請求項11記載の発明では、自転車を構成
する構造部材を折り畳みまたは部材相互に移動させてコ
ンパクト化して携帯可能とした自転車において、ペダル
を踏む力を車輪に伝送される回転運動に変換するクラン
クに関節部を設けて、上記ペダルの軸方向を180°反
転する方向に上記クランクを折り曲げ自在とし、走行時
には上記ペダルの位置が上記クランクよりも上記幅方向
の外側となり、上記携帯時には上記ペダルの位置が上記
クランクよりも上記幅方向の内側となるようにし、か
つ、上記クランクは、上記回転運動をするシャフトと一
体のシャフトベースと、該シャフトベースと上記関節部
で結合し上記ペダルと一体のペダルベースとにより構成
し、上記シャフトベースと上記ペダルベースとに、上記
シャフトベースおよび上記ペダルベースから伸びて走行
時には先端面同士が略当接する1対の突起部を設け、走
行時には突起部同士をロック手段により結合して上記ク
ランクが関節部で折れ曲がるのを禁止する構造とし、か
つ、上記突起部の先端面は、上記クランクが折れ曲がる
方向に対向する上記先端面のエッジのうち、上記クラン
クが折れ曲がり上記ペダルベースの突起部が上記シャフ
トベースの突起部から離れるときに最初に他方の突起部
の先端面と非対向となるエッジが鋭角となる傾斜面とす
る。
【0031】シャフトベースとペダルベースとを一体化
するための突起部の先端面同士が擦れるを防止すること
ができる。これにより、組み立てや折り畳みをスムーズ
に行い得る。
【0032】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に本発明を
適用した第1実施形態になる自転車を示す。図示の自転
車は走行時の状態である組上がり状態のものである。自
転車は、その骨格をなすフレーム部10の前端部が、ハ
ンドルシャフト23を回動自在に保持するヘッドチュー
ブ111となっている。ハンドルシャフト23の下端か
らは、操舵輪21を挟んで対向するフロントフォーク2
2が伸びており、フロントフォーク22の下端部で操舵
輪21が軸支されている。操舵輪21および後述する駆
動輪31は直径38cm程度の小径の車輪が用いられ
る。なお、車輪の直径はこれに限らず、例えば直径38
cm以下のものでもよいのは勿論である。
【0033】ハンドルシャフト23の上端部には操舵輪
21の回転軸と平行に伸びるバー状にハンドル24が取
り付けられている。
【0034】フレーム部10の後部からは下方に、駆動
輪31を挟んで対向するリアフォーク32が伸びてお
り、リアフォーク32の下端部で駆動輪31が軸支され
ている。なお、図示はしていないが、操舵輪21、駆動
輪31がスポークを有するのは勿論である。
【0035】フレーム部10には、ペダル41,42を
踏むことにより得られた回転力を駆動輪31に伝送する
伝送装置45が取り付けられている。伝送装置45は一
般的な構成のもので、1対のチェーンホイール451,
452と、これにかけられたチェーン453とを有して
おり、前側のチェーンホイール(以下、フロントチェー
ンホイールという)451は、操舵輪21と駆動輪31
との略中間でフレーム部10から垂下するステー13の
下端部で軸支され、後ろ側のチェーンホイール(以下、
リアチェーンホイールという)452は、駆動輪31と
同軸に駆動輪31と一体に前進方向に回転可能である。
【0036】フロントチェーンホイール451の両軸端
にはクランク43,44が取り付けられている。左側の
クランク43と右側のクランク44とは互いにフロント
チェーンホイール451の径方向の反対方向に伸び、そ
の先端部にペダル41,42が設けられている。
【0037】フロントチェーンホイール451の上方位
置でフレーム部10の上端にはサドル51が取り付けら
れている。また、サドル51の後方には、荷物を収納す
るカゴ61が取り付けられている。
【0038】次に本自転車の折り畳み構造について説明
する。図2に携帯時の状態である折り畳み状態の自転車
を示し、図3にフレーム部10の詳細構造を示す。フレ
ーム部10はフレーム本体101とサドルベース102
とからなり、フレーム本体101は太さの異なる矩形断
面の金属製のチューブ11,12からなる。後ろ側の太
いチューブ(以下、適宜、リアチューブという)12に
前側の細いチューブ(以下、適宜、フロントチューブと
いう)11を継いで、フレーム本体101として1本化
されている。上記ヘッドチューブ111はフロントチュ
ーブ11に溶接等で接合されている。フレーム本体10
1は図示しないロック機構をオンオフすることにより、
チューブ11,12の結合状態と解除状態とが切り換え
られる。ロック機構をオフしたときには、フロントチュ
ーブ11はヘッドチューブ111を除き、略リアチュー
ブ12内に収納可能である。
【0039】リアチューブ12には上記ステー13や上
記リアフォーク32が溶接等で接合されており、上記伝
送装置45が取り付けられる。
【0040】サドルベース102は上記幅方向に対向す
る1対のパネル状部材14,15で構成されている。各
パネル状部材14,15は、自転車の前後方向の長さが
リアチューブ12と略同じまたはそれ以下で、リアチュ
ーブ12上に、図示しないロック機構により固定されて
いる。また、両パネル状部材14,15間も別のロック
機構により結合し、サドルベース102とリアチューブ
12とが一体化している。
【0041】パネル状部材14とパネル状部材15とは
上記幅方向に対して基本的には対称な構造で、各パネル
状部材14,15が、第1のパネル141,151と第
2のパネル142,152とが重なる2層構造となって
いる。リアチューブ12とロック機構により結合するの
は、上記幅方向の内側に位置する第2のパネル142,
152である。パネル141〜152はそれぞれ矩形の
金属板で、側縁部1411,1412、側縁部142
1,1422が断面コ字状に上記幅方向の外側に屈曲し
ており、第2のパネル142,152の側縁部1411
〜1422をレール部として、第1のパネル141,1
51が第2のパネル142,152に対して前後方向に
摺動自在である(自転車の進行方向に向かって左側のパ
ネル状部材14についてのみ図示しているが右側のパネ
ル状部材15についても同様である。以下、同じ)。第
1のパネル141,151が第2のパネル142,15
2に対して上記前後方向にスライドすることにより、パ
ネル状部材14,15の前後方向の長さが伸縮する。
【0042】なお、第1のパネル141,151は前端
部1413が、第2のパネル142,152は後端部1
423が、断面L字で上記幅方向の外側に屈曲してお
り、第1のパネル141,151が第2のパネル14
2,152から前方向にのみ伸出可能である(以下、適
宜、第1のパネル141,151をフロントパネル14
1,151と、第2のパネル142,152をリアパネ
ル142,152という)。
【0043】リアパネル142,152は互いに上記幅
方向に密着対向するとともに、その側縁部1421,1
422が上記幅方向にリアチューブ12の側面位置まで
達しており、該側面位置において、各リアパネル14
2,152とリアチューブ12とが、各リアパネル14
2,152に対応して2つずつ設けられたヒンジ16,
17,18,19により結合している。サドルベース1
02とリアチューブ12との間の結合用のロック機構、
リアパネル142,152間の結合用のロック機構を解
除するとともにカゴ61を外した状態では、パネル状部
材14がヒンジ16,17を中心に、パネル状部材15
がヒンジ18,19を中心に上記幅方向の外側から18
0°反転して、リアチューブ12の側方に垂れ下がるよ
うになっている。
【0044】また、左側のフロントパネル141には、
把手62が取り付けられている。把手62はU字状のパ
イプにより構成され、フロントパネル141の前端部1
413に形成されたガイド孔14131,14132お
よび各ガイド孔14131,14132の後方のガイド
部材63,64にて摺動自在に保持されており、前後方
向にスライド可能である。把手62の両直線部の先端に
は把手62の抜け止め65,66が設けられている。
【0045】サドル51は、リアパネル142,152
のそれぞれに設けられた上記幅方向に対称な2つのシー
ト部材511,512により構成される。シート部材5
11,512は通常の自転車同様に合成樹脂等を成形し
て得られる。各シート部材511,512は、リアパネ
ル142,152の上側の側縁部1421の幅と略同じ
で上記前後方向に細長に成形されており、シート部材5
11とシート部材512とが密着して合体し、サドル5
1として適当な幅が与えられるようになっている。した
がって、サドル51の幅の1/2を規定するリアパネル
142,152の側縁部1421の幅がサドル51とし
て適正な幅を確保し得る幅に設定されるのは勿論であ
る。また、シート部材511,512の形状は、乗り心
地を考慮して、合体したときに、鞍型の曲面形状を有す
る形状とするのがよい。
【0046】カゴ61は、底部が長方形の一般的な形状
のもので、その短辺が上記幅方向となるようにリアパネ
ル142,152の側縁部1421に載せてある。カゴ
61は図示しないロック機構により、リアパネル14
2,152と結合している。
【0047】また、左側のリアパネル142の後端部1
423には1対のキャスタ71,72が取り付けられて
おり、またキャスタ71,72で挟まれた位置で右側の
リアパネル152の後端部からは脚部73が突出してい
る。
【0048】ハンドルシャフト23は下側部分231と
上側部分232との2つの部材からなり、ヘッドチュー
ブ111の直上位置でヒンジ25により結合している。
下側部分231と上側部分232とは図示しないロック
機構により一体化する。ヒンジ25は操舵輪21が直進
方向を向いているときにハンドルシャフト23の後ろ側
となる位置に取り付けられており、ロック機構が解除状
態では、上側部分232を後ろ側に倒すことができる。
【0049】ハンドル24は、図4に示すように、ハン
ドルシャフト23に近い根元部分に関節部244,24
5が設けられており、携帯時の状態である折り畳み状態
では、左右のグリップ部241,242がそれぞれ、ハ
ンドル24の中央部243に対して直角に回動可能であ
り、ハンドルシャフト23に略沿うように屈曲すること
ができる。なお、グリップ部241,242は、ハンド
ル24が一直線になる走行状態では、図示しないロック
機構により中央部243と一体化する。
【0050】図5にクランク43を示す。クランク44
についても同様の構造となっており、これにより、クラ
ンク43,44について説明する。クランク43は、フ
ロントチェーンホイール451の略回転中心位置に、関
節部432が設けられており、フロントチェーンホイー
ル451の径方向を回転軸としてクランク43の基部4
31に対して回動可能である。上記折り畳み状態では、
図6中に二点鎖線で示すように、クランク43をフロン
トチェーンホイール451の回転中心とは反対側に18
0°回動でき、ペダル41がクランク43よりも上記幅
方向の内側にくるようにすることができる。また、クラ
ンク43は、図示しないロック機構によりフロントチェ
ーンホイール451の径方向に向いた姿勢が保持される
ようになっている。なお、クランク44については、図
1、図2中に、基部441および関節部442を図示し
ている。
【0051】また、以上に説明したものの他、図示は省
略しているが、ブレーキやライトその他の自転車の基本
的な部材を備えているのは勿論である。
【0052】さて、自転車の走行時の状態である組上が
り状態から携帯可能に折り畳むには、先ず、カゴ61の
固定用のロック機構をオフしてカゴ61を外すととも
に、フロントチューブ11とリアチューブ12間結合用
のロック機構、リアチューブ12とパネル状部材14,
15間結合用のロック機構、およびパネル状部材14,
15間結合用のロック機構をすべてオフする。そして、
フロントチューブ11を、ヘッドチューブ111がリア
チューブ12の前端部と近接するまで収納する。このと
き、ハンドルシャフト23がリアチューブ12の上方に
移動可能なように、パネル状部材14,15は、フロン
トチューブ11の収納に先立ち、リアチューブ12の側
方に垂らしておく。
【0053】次いで、クランク43,44の固定用のロ
ック機構をオフする。そして、クランク43,44を一
方のペダル41(42)が操舵輪21と対向する位置に
くるように回転する。次いで、両方のクランク43,4
4を180°反転させてペダル41,42を上記幅方向
の内側に向け、一方のペダル41(42)を操舵輪21
のスポークの隙間に入れる。このとき、他方のペダル4
2(41)はリアチューブ12の直下位置にくる。ペダ
ル41,42がそれぞれ、結合するクランク43,44
よりも上記幅方向の外側に突出しないから、ペダル4
1,42を実質的に外したのと同じ状態となる。なお、
クランク43,44の回転に先立って、両パネル状部材
14,15を上記幅方向の外側に開いてペダル41,4
2から遠ざけ、クランク43,44の回転時にペダル4
1,42がパネル状部材14,15と接触しないように
して行う。
【0054】次いで、フロントパネル141,151を
リアパネル142,152から引き出し、これらの結合
用のロック機構をオンせしめて、フロントパネル14
1,151とリアパネル142,152とを結合する。
これにより、リアチューブ12よりも下側部分がパネル
状部材14,15により上記幅方向の両側から挟まれる
ことになる。ここで、パネル状部材14,15の上下方
向の大きさをリアチューブ12の地面からの高さよりも
大きくとるとともに、フロントパネル141,151の
長さを、リアパネル142,152から引き出された状
態で、前端部1413が操舵輪21よりも前にくる長さ
とすることで、チューブ11,12よりも下側に位置す
る操舵輪21その他の構成部材が、パネル状部14,1
5により、上記幅方向の両側から挟まれることになる。
【0055】次いで、ハンドル24のグリップ部24
1,242の固定用のロック機構、およびハンドルシャ
フト23の下側部分231と上側部分232との結合用
のロック機構をオフする。そして、グリップ部241,
242を屈曲するとともに、ハンドルシャフト上側部分
232を後ろに倒し、リアチューブ12の上面に沿わせ
る。
【0056】次いで、サドル51が取り付けられる方の
フロントパネル141,151、リアパネル142,1
52の側縁部1421からそれぞれ伸びる図示しないス
トラップを結ぶことで、パネル状部材14,15同士を
繋ぐ。ストラップは例えば合成繊維を帯状にしたものが
用いられ得る。また、ハンドル24の中央部243とリ
アチューブ12の後端部とから伸びるストラップを結ぶ
ことで、ハンドルシャフト23の上側部分232をリア
チューブ12に固定する。また、ハンドル24の近傍位
置でハンドルシャフト上側部分232から伸びるストラ
ップによりグリップ部241,242をハンドルシャフ
ト上側部分232に固定する。これにより、折り畳み状
態での自転車に定形性が付与される。なお、上記各スト
ラップはその先端に設けた公知の締結部材により結び得
る。
【0057】次いで、抜け止め65,66がガイド部材
63,64位置に移動するまでフロントパネル141か
ら把手62を引き出す。
【0058】最後に、カゴ61を把手62に固定する。
図7に示すように、カゴ61の外側面には、把手62の
直線部の間隔と同じ間隔で2つのフック67,68が設
けられており、このフック67,68を把手62の直線
部に形成された穴621,622に引っかけることで、
カゴ61が把手62に固定される。
【0059】本自転車はこのように折り畳まれ、前掲図
2の状態となる。折り畳み状態の自転車の持ち運びは、
一般的なキャスタ付きのバッグのごとく、把手62をも
って地面を引いていけばよく、手軽である。この場合、
自転車を傾げて脚部73を浮かせた状態で引いていくこ
とになる。一方、移動しない場合は、2つのキャスタ7
1,72と脚部73とによる三点支持で立てておくこと
ができる。
【0060】本自転車によれば、パネル状部材14,1
5がフレーム本体101の下方に位置する操舵輪21、
駆動輪31、ペダル41,42、クランク43,44、
伝送装置45等の自転車の主要な構造部材を左右から挟
むから、これらの構造部材が実質的にパネル状部材1
4,15で覆われることになる。すなわち、キャリング
バッグ類を別途用意しなくとも、サドルベース102が
キャリングバッグ類を構成することになる。したがっ
て、キャリングバッグ類が邪魔にならない。
【0061】また、図8に示すように、折り畳み状態で
はパネル状部材14,15はフレーム本体101の下方
にあり、サドルベース102の幅はL2 まで広がって略
これと同じ幅の空間がパネル状部材14,15間に形成
されているが、組上がり状態ではパネル状部材14,1
5はフレーム本体101の上方にあって密着対向してい
るので、サドルベース102の幅はL1 に狭まってい
る。ここで、L2 はリアチューブ12の幅の2倍であ
り、L1 はリアチューブ12の幅と同じである。さて、
自転車の操舵輪等の自転車の主要な構造部材を上記幅方
向にパネル状部材により挟み込むとすれば、パネル状部
材の対向間隔を操舵輪等の幅よりも広くとる必要がある
が、本自転車では、幅L2 の空間を確保して操舵輪等を
上記幅方向に挟み込み得るようにしても、組上がり状態
では、サドルベース102の幅を半分のL1 に狭めるこ
とができる。これにより、サドル51に跨がりやすく、
走行中にフレーム部10に足がこすれることはない。ま
た、左のペダル41と右のペダル42との間隔が必要以
上に広がるということもない。
【0062】また、各パネル状部材14,15がフロン
トパネル141,151とリアパネル142,152と
よりなる積層構造となっているので、組上がり状態では
自転車の側面形状においてフレーム部10が占める割合
が低くなる。これにより、重厚でデザイン上の訴求力に
乏しい上記特開平8−156861号公報記載の自転車
とは異なり、軽快感のあるデザインとすることができ
る。
【0063】また、サドルベース102のパネル状部材
14,15をリアチューブ12にヒンジ16〜19によ
り結合しているので、パネル状部材14,15を180
°下方に反転させるだけで、パネル状部材14,15が
操舵輪21等を挟み込み得る位置に変位する。折り畳み
状態と組上がり状態との切り換えが容易である。
【0064】また、クランク43,44に関節部43
2,442を設けて折り畳み時にペダル41,42を上
記幅方向の内側に向けることで、折り畳み状態の形状
を、より上記幅方向にコンパクト化することができる。
【0065】また、組上がり状態と折り畳み状態のいず
れにおいても、カゴ61が使用可能に自転車に固定され
るから、利便性がよい。
【0066】なお、組上がり状態と折り畳み状態とを切
り換え可能とするため従来の折り畳み自転車と同様に各
所にロック機構が設けられるが、その具体的な手段は、
結合する両部材を外側から挟み込むものや両部材にボル
ト状部材を貫通させて挟み込むもの等、公知のものが用
いられ得る。ここで、リアパネルからフロントパネルを
一定量引き出した状態でフロントパネルとリアパネルと
を結合する手段は、この結合が折り畳み状態でのもので
あることから、特に強固な結合が得られるものでなくと
もよく、例えば、リアパネルの前端部にフロントパネル
との対向面と弾接するピンを突設しておくとともに、フ
ロントパネルの後端部にはリアパネルとの対向面に上記
ピンを受ける凹部を形成しておき、フロントパネルを所
定量引き出すと上記ピンが上記凹部と係合する構成とす
ることができる。また、折り畳み状態における構造部材
の固定手段としては、使用者が乗らない携帯時には特に
強度を必要としないことからストラップを用いている
が、組上がり状態に用いる上記ロック機構と同様の手段
を用いることもできる。
【0067】また、パネル状部材にリブを設けて補強し
てもよい。
【0068】(第2実施形態)図9、図10に本発明を
適用した第2の実施形態になる自転車の要部を示す。本
実施形態は第1実施形態において、フロントパネルに特
別の部材を設けたものである。第1実施形態と実質的に
同じ部分には同じ番号を付して第1実施形態との相違点
を中心に説明する。なお、左右いずれのフロントパネル
も実質的に同じ構成である。
【0069】フロントパネル141には、リアパネル1
42とは自転車の幅方向の反対側で前寄りに、フロント
パネル141よりもやや狭幅で矩形の補助パネル81が
重ねてある。補助パネル81の長さは組上がり状態のと
き、サドル51が設けられる前後方向の範囲を十分にカ
バーし得る長さとするのが望ましい。補助パネル81
は、前後方向の対向辺にて保持片82,83を介してフ
ロントパネル141と結合している。保持片82,83
は補助パネル81と同じ幅の板状部材で、長さはフロン
トパネル141の側縁部1411,1412や前端部1
413の上記幅方向の大きさと略同じで、第1の保持片
82が、対向辺の一方で上記補助パネル81とその前側
の辺でヒンジ84を介して接続され、対向辺の他方でヒ
ンジ86を介してフロントパネル141と接続される。
一方、第2の保持片83が、対向辺の一方で上記補助パ
ネル81とその後ろ側の辺でヒンジ85を介して接続さ
れ、対向辺の他方でヒンジ87を介してフロントパネル
141と接続される。
【0070】保持片82,83とフロントパネル141
とを接続するヒンジ86,87の位置は、ヒンジ86と
ヒンジ87との間隔が、補助パネル81と保持片82,
83とを接続するヒンジ84とヒンジ85との間隔と同
じで、かつ、前側のもの86が、フロントパネル141
のL字断面の前端部1413の隅部に沿って配置され
る。
【0071】したがって、補助パネル81が保持片8
2,83の高さだけフロントパネル141から浮いた状
態(図10(A))と、補助パネル81がフロントパネ
ル141側に沈んだ状態(図10(B))との2つの状
態をとることができる。
【0072】これにより、組上がり状態では、補助パネ
ル81を浮かせた状態とすることで、フロントパネル1
41,151がサドル51の下方で幅方向に実質的に厚
さを増し、側縁部1411や前端部1413で乗員の衣
服が引っ掛かったり、違和感を覚えるのを防止すること
ができる。また、折り畳み状態では補助パネル81をフ
ロントパネル141,151側に沈んだ状態とすること
で、操舵輪21等を挟み込む空間を確保することがで
き、折り畳み状態における自転車の幅が徒に大きくなら
ないようにすることができる。
【0073】また、ヒンジ84〜87をばね付きとして
補助パネル81に対し浮き上がり方向の付勢力が常時作
用するようにしておくのもよい。
【0074】また、上記各実施形態ではフロントパネル
とリアパネルとが結合状態を保ったまま、フロントパネ
ルをスライドさせるだけでパネル状部材を前後方向に伸
ばせるようにしているが、積層するフロントパネルとリ
アパネルとを一度、分解した後、両パネルを前後方向に
継ぐようにしてもよい。
【0075】また、パネル状部材は二層構造に止まら
ず、例えば3つのパネルからなる構造として、サドルが
設けられるパネルの前後に2つのパネルを継ぐ構成とす
るのもよく、サドルベースがよりスリムな軽快なデザイ
ンとすることができる。
【0076】また、ヒンジは1つのリアパネルに対して
2か所に設けているが、2か所に限られるものではな
く、3か所以上でもよいし、あるいは、リアパネルの前
端から後端を略カバーする大きさの単一のヒンジとする
のもよい。
【0077】また、パネル状部材をリアチューブにヒン
ジ結合することで、折り畳み状態と組上がり状態との切
り換えを容易に行い得るようにしているが、ヒンジを省
略して、折り畳み時にはパネル状部材をリアチューブか
ら外してから操舵輪等を上記幅方向に挟み込むように付
け替える構成でもよい。
【0078】また、リアチューブにフロントチューブを
収納することで自転車の前後方向の大きさを小さくし、
携帯時に上記幅方向の大きさが大きくならないようにし
ているが、従来、折り畳み式の自転車の構造としてよく
知られているように、フレーム本体を上記前後方向の途
中で折り曲げるようにしてもよい。この場合、操舵輪と
駆動輪とが重なるようにすることで、折り畳み状態にお
ける外形が幅方向には大きくなるが前後方向にさらに小
さくすることができ、パネル状部材も積層構造ではなく
単一のパネルにより構成することもできる。
【0079】また、シート部材は、組上がり状態でパネ
ル状部材から幅方向の外側にはみ出る形状でもよく、こ
の場合、サドルに、従来、広く採用されている形状を採
用し得る。
【0080】また、シート部材はリアパネルに直接取り
付けるのではなく、シート部材と略同じ平面形状の基体
に取り付けるとともに、基体とリアパネルとの結合構造
をリアパネルに対して高さが調整可能に構成してもよ
い。
【0081】クランクに関節部を設けることで、折り畳
み状態の上記幅方向のコンパクト化を図っているが、折
り畳み状態の上記幅方向の大きさについて要求される仕
様によっては、通常の自転車のごとく関節部を有しない
構成でもよい。
【0082】また、カゴは、折り畳み状態においては把
手に取り付けているが、フロントパネルに取り付け、折
り畳み状態で自転車が余り高くならないようにすること
ができる。特に、図例のごとくクランクに関節部を設け
た場合には上記のごとく折り畳み状態での自転車の形状
が上記幅方向にコンパクト化されるので、カゴをサドル
ベースのパネルに取り付けても特に嵩張ることはない。
【0083】また、キャスタは旅行用カバンのように4
つとして脚部を省略してもよいし、キャスタや脚部のい
ずれをも、利便性等の要求される仕様によっては省略し
手提げで持ち運ぶようにすることもできる。特に、フレ
ーム部等の材質にアルミニウムやチタンのような軽量化
可能なものを用いる場合にも、キャスタ等を省略可能で
ある。
【0084】あるいは、パネル状部材を構成するフロン
トパネル若しくはリアパネルの長さをやや短くして、操
舵輪若しくは駆動輪がサドルベースからその長さ方向に
少しはみ出るようにし、車輪をキャスタ代わりに用いる
こともできる。
【0085】また、本発明の趣旨に反しない限り、カゴ
やキャスタ等のアクセサリー類を省略してもよいのは勿
論である。
【0086】(第3実施形態)図11、図12、図13
に本発明を適用した第3の実施形態になる自転車の要部
を示す。本実施形態はハンドル24や伝送装置45を有
する基本的な構成は第1実施形態と同様で、相違点は折
り畳み構造である。第1実施形態と実質的に同じ部分に
は同じ番号を付して第1実施形態との相違点を中心に説
明する。
【0087】フレーム部10Aは、フレーム本体101
のリアチューブ12からサドル支持フレームであるサド
ルベース102Aが上方に伸びてサドル51Aを支持し
ている。サドルベース102Aは自転車の幅方向に対向
する1対のベースパイプ14A,15Aにより構成され
る。ベースパイプ14A,15Aはそれぞれ、金属製、
あるいはグラスファイバ樹脂または炭素繊維樹脂等製の
パイプを成形したもので、サドル51Aの略直下に略三
角形の枠を作り、その底辺となる部分143,153が
リアチューブ12にその長さ方向に沿って設けられてい
る。上記底辺となる部分143,153はリアチューブ
12の後方部分へと伸びている。
【0088】ベースパイプ14A,15Aとリアチュー
ブ12とは、各ベースパイプ14A,15Aに対応して
2つずつ設けられた結合部であるヒンジ16A,17
A,18A,19Aにより結合しており、ベースパイプ
14Aがヒンジ16A,17Aを中心に、ベースパイプ
14A,15Aがヒンジ18A,19Aを中心に上記自
転車の幅方向に揺動し、外側に180°反転して、リア
チューブ12の側方に垂れ下がるようになっている。ま
た、ベースパイプ14A,15Aがリアチューブ12の
上方で上記幅方向に対向する状態、すなわち、走行時の
状態には、ベースパイプ14Aとベースパイプ15Aと
は図示しないロック機構により一体化する。
【0089】サドル51Aは、通常のサドルを半分に分
割した形状のシート部材513,514が、各ベースパ
イプ14A,15Aの上端部に設けられており、上記走
行時の状態では、通常のサドルのごとく機能する。
【0090】また、サドル51Aの後方で、リアチュー
ブ12の上には買物用のカゴ61Aが取り付けられてい
る。カゴ61Aは脱着可能で、取り外したときには、カ
ゴ61Aを取り外した後で折り畳んだ状態の自転車を収
納するようになっている。
【0091】カゴ61Aの側面には、2本のパイプ61
9が平行に設けてあり、これにコ字状の把手62Aの平
行直線部が挿し込まれるようになっている。自転車の携
帯時には、把手62Aを引き出して持ち運ぶことができ
る。また、カゴ61Aの裏面には2つのキャスタ71,
72と脚部73とが設けてある。
【0092】カゴ61Aの中には、走行時、布製の覆い
69が畳んで入れてあり、荷物はその上に入れる。覆い
69は袋状のもので、底面積がカゴ61Aの底面積と略
同じであり、長ささが、自転車をカゴ61Aに入れたあ
とで覆ったときに自転車が完全に隠れる長さとしてあ
る。したがって、覆い69は携帯時においてはカゴ61
Aの底面部の周縁から立ち上がる側面部610の延長部
分となる。すなわち、実質的にカゴ側面部610が上下
方向に伸縮構造を有するのと等価である。また、覆い6
9の生地は厚手のものが望ましい。これにより、電車等
の公共交通機関の中などで他人に迷惑がかからない。な
お、覆い69の開口端とカゴ61Aの開口端との複数の
対向位置に両者を結合する紐や面ファスナーなどを設け
ておくのもよい。
【0093】自転車を、携帯時に、幅方向には大型化す
ることなく前後方向にコンパクト化することができるの
で、携帯時にフレーム本体101を途中で折り曲げるも
のに比して、携帯時の自転車の占有空間の体積を抑制す
ることができる。また、ベースパイプ14A,15A
が、リアチューブ12の側方に垂れ下がるようにするこ
とで、上下方向にもコンパクト化することができるの
で、上記占有空間の体積をさらに抑制することができ
る。これと相まって自転車に備えられるカゴが携帯時に
はキャリングバッグ類となり、走行時に邪魔にならな
い。しかも、走行時にはカゴに荷物を入れることができ
るから高いパフォーマンスを発揮する。また、フレーム
本体101が伸縮するので、車輪をパネル内に収納する
ものに比して、走行時の自転車の幅は一般的な自転車と
同程度である。これにより、跨がりやすさ等が一般的な
自転車と遜色がなく、十分な乗り心地が得られる。
【0094】また、キャスタ71,72、脚部73によ
り、持ち運びが容易である。
【0095】また、カゴは、これを取り外した後で折り
畳んだ状態の自転車を収納する容積が必要であるが、走
行中には買い物をした食品などを入れておくだけなの
で、必ずしも自転車を収容し得るほどの大きさは要らな
い場合もある。ゆえに、デザイン上、カゴをよりコンパ
クトにしたいという要請もある。図14(A)、図14
(B)にこの点を考慮してさらに使い勝手がよく自転車
の外観もすっきりしたものとすることのできるカゴを示
す。カゴ61Bの側面部610Bは、コ字状のパイプ6
11とこれよりもやや細径のパイプ615とが、摺動自
在に結合してロ字状のフレームを形成している。またパ
イプ612とパイプ616とも同様のロ字状のフレーム
を形成している。パイプ611とパイプ612とはその
屈曲部で支柱613と溶接され、カゴ61の全体形状が
形作られる。カゴ側面部610Bは、ネットばりで、ネ
ット部614が、図中左側のパイプ611,612およ
び支柱613と結合し、ネット部618が、図中右側の
パイプ615,616および支柱617と結合する。ネ
ット部614,618は金網や布または合成樹脂などを
網目状に成形したものが用いられ得る。また、必ずし
も、網目状になっている必要はない。また、パイプ61
1,612,615,616とネット部614,618
とが一体に成形されるものでもよい。
【0096】太径のパイプ611,612には、ネット
部614との接合部に沿って切り欠き6111,612
1が形成してあり、細径のパイプ615,616と接合
するネット部618が、細径のパイプ615,616を
太径のパイプ611,612に挿入したときに、太径の
パイプ611,612からのパイプ615,616側の
端部が太径のパイプ611,612内に位置するように
なっている。このとき、ネット部614とネット部61
8とに重なり部ができ、物を入れることができる。
【0097】このように、カゴ61Bは、これを水平方
向に分割した2つの構成部材61Ba,61Bbで全体
を形作っている。そして、パイプ615,616をパイ
プ611,612に対してスライドさせると、構成部材
61Ba,61Bbの重なり部の大きさが変化して、水
平方向にカゴ61Bの容積を変えることができる。ここ
で、隙間ができないように必要な重なり部を残して容積
が最大となったときに、折り畳んだ状態の自転車を前掲
図13のごとく縦にしてカゴ61Bに収容されるよう
に、パイプ611,612,615,616の長さやネ
ット部614,618の形状を設定する。また、この設
定では、カゴ61Bの容積が最小のとき、一般的な自転
車に取り付けられているカゴが通常有する容積を考慮す
る。
【0098】また、把手62Bを保持するパイプ619
は構成部材61Baに取り付けられるが、携帯時のカゴ
61Bの形状を考慮してやや構成部材61Bb側に偏し
た位置に接合される。把手62Bは3つのパイプ62
3,624からなり、コ字状部分623に、直線状部分
624を継いでなり、伸縮自在である。携帯時には伸び
た状態にする。そのときの把手62Bの長さが携帯時の
持ち運びに便宜なようにパイプ623,624の長さ設
定する。走行時には縮小して、コンパクト化される。
【0099】なお、カゴ61Bと組になる覆い69は、
底面積が、自転車収容時のカゴ61Bの底面積と略同じ
とするのは勿論である。
【0100】このカゴ61Bの場合には、走行時にコン
パクトなものになるので、サドル51Aの後方でリアチ
ューブ12に取り付けた場合、ハンドルシャフト23に
取り付けた場合、いずれもデザインが軽快なものなる。
【0101】なお、パイプ611,612,615,6
16には、携帯時、走行時のそれぞれの場合に、カゴ6
1Bに定形性が与えられるようにストッパを設けること
になる。この場合、ストッパを携帯時、走行時の2か所
だけではなく、それ以上設けて、走行時の大きさを可変
とするのもよく、荷物の量に応じてカゴの容積を最適化
することができ、荷物の収まりをよくすることができ
る。
【0102】なお、覆い69に代えて、また、図14の
カゴの水平方向の容積拡縮構造を応用して、カゴの側面
部が上下方向に伸縮する構造としてもよい。
【0103】また、支柱613,617はネット部61
4,618の強度によっては不要である。
【0104】また、カゴの全体形状を規定するフレーム
の材料として、金属だけではなく、グラスファイバロッ
ドや炭素繊維ロッドなどの合成樹脂ロッドを用いること
ができる。この場合、中空として軽量化や図14を構成
するパイプとするのもよい。
【0105】(第4実施形態)図15、図16、図17
に本発明を適用した第4の実施形態になる自転車を示
す。本実施形態はハンドル24や伝送装置45を有する
基本的な構成は第1実施形態と同様で、相違点は折り畳
みの構造である。第1実施形態と実質的に同じ部分には
同じ番号を付して第1実施形態との相違点を中心に説明
する。
【0106】フレーム部10Bは、フレーム本体101
のリアチューブ12からサドル支持フレームであるサド
ルベース102Bが上方に伸びてサドル51Bを支持し
ている。サドルベース102Bは、径の異なるチューブ
1021,1022を継いで1本化したもので、図示し
ないロック機構により、サドルの高さを調整できる。サ
ドルベース102Bとリアチューブ12とは、結合部で
あるヒンジ104により結合しており、サドルベース1
02Bがヒンジ104を中心に、前後方向に揺動自在で
ある。
【0107】サドルベース102Bの後方にはリアチュ
ーブ12からサドルベース102Bに向かって斜め上方
に伸びるアシストチューブ103が設けてある。アシス
トチューブ103は、ヒンジ104の後方でリアチュー
ブ12に設けられたヒンジ105を中心に前後方向に揺
動自在としてある。アシストチューブ103の先端部1
07は上記幅方向に突出するT字状の止め金である。一
方、サドルベース102Bのフレーム本体101側のチ
ューブ1021の側面には、その上端に近い位置に断面
C字状の受け部106が設けてあり、受け部106とア
シストチューブ先端部107とが係合して、サドルベー
ス102Bを補強する。また、サドルベース102Bの
受け部106とアシストチューブ103の先端部107
との係合状態は図示しないロック機構により保持され
る。
【0108】携帯時には、上記ロック機構を解除した状
態において、サドルベース102Bをやや前方に出す
と、サドルベース102Bの受け部106とアシストチ
ューブ103の先端部107との係合が解除されるか
ら、先ず、アシストチューブ103を後方に揺動して、
フレーム本体101のリアチューブ12に沿わせ、さら
に、サドルベース102Bを後方に揺動して、アシスト
チューブ103の上からフレーム本体101のリアチュ
ーブ12に沿わせる。サドルベース102Bがアシスト
チューブ103に重なるので、図例のものでは、リアチ
ューブ12はサドルベース102Bと結合するヒンジ1
04位置が膨出し、携帯時の状態のサドルベース102
Bの高さを調節する台部121としてある。
【0109】サドル51Bは、通常の自転車のサドルと
同様のものである。
【0110】自転車を、携帯時に、幅方向には大型化す
ることなく前後方向にコンパクト化することができるの
で、携帯時にフレーム本体を途中で折り曲げるものに比
して、携帯時の自転車の占有空間の体積を抑制すること
ができる。また、サドルベース102Bがヒンジ104
を中心に揺動してリアチューブ12に沿わせることで上
下方向にもコンパクト化することができるので、上記占
有空間の体積をさらに抑制することができる。これと相
まって自転車に備えられるカゴが携帯時にはキャリング
バッグ類となり、走行時に邪魔にならない。しかも、走
行時にはカゴに荷物を入れることができるから高いパフ
ォーマンスを発揮する。また、フレーム本体が伸縮する
ので、車輪をパネル内に収納するものに比して、走行時
の自転車の幅は一般的な自転車と同程度である。これに
より、跨がりやすさ等が一般的な自転車と遜色がなく、
十分な乗り心地が得られる。
【0111】(第5実施形態)図18、図19に本発明
を適用した第5の実施形態になる自転車を示す。本実施
形態はハンドル24や伝送装置45を有する基本的な構
成は第1実施形態と同様で、相違点は折り畳みの構造で
ある。第1実施形態と実質的に同じ部分には同じ番号を
付して第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0112】フレーム部10Cは、フレーム本体101
のリアチューブ12からサドル支持フレームであるサド
ルベース102Cが上方に伸びてサドル51Bを支持し
ている。サドルベース102Cは、リアチューブ12の
側縁から伸びる2つのフレーム部材1023,1024
からなり、各フレーム部材1023,1024は、径の
異なるチューブ10231,10232とチューブ10
241,10242とを継いで1本化したもので、図示
しないロック機構により、サドル51Bの高さを調整で
きる。サドルベース102Cは、リアチューブ12に設
けられた保持部であるホールドチューブ1091,10
92で保持されている。ホールドチューブ1091,1
092は、リアチューブ12側のチューブ10231,
10241の側面と摺接し、サドルベース構成部材10
23,1024が上下方向に移動自在である。フレーム
部材1023,1024が上方に移動する走行時の状態
では、図示しないロック機構によりチューブ1023
1,10241を摺動不能とする。携帯時の状態では、
上記ロック機構を解除して、サドルベース構成部材10
23,1024が下方に移動する。
【0113】自転車を、携帯時に、幅方向には大型化す
ることなく前後方向にコンパクト化することができるの
で、携帯時にフレーム本体を途中で折り曲げるものに比
して、携帯時の自転車の占有空間の体積を抑制すること
ができる。また、フレーム部材1023,1024を上
下方向に移動自在とすることで、上下方向にもコンパク
ト化することができるので、上記占有空間の体積をさら
に抑制することができる。これと相まって自転車に備え
られるカゴが携帯時にはキャリングバッグ類となり、走
行時に邪魔にならない。しかも、走行時にはカゴに荷物
を入れることができるから高いパフォーマンスを発揮す
る。また、フレーム本体が伸縮するので、車輪をパネル
内に収納するものに比して、走行時の自転車の幅は一般
的な自転車と同程度である。これにより、跨がりやすさ
等が一般的な自転車と遜色がなく、十分な乗り心地が得
られる。
【0114】(第6実施形態)図20(A)、図20
(B)、図20(C)、図21に本発明を適用した第5
の実施形態になる自転車の要部を示す。本実施形態はハ
ンドル24や伝送装置45を有する基本的な構成は上記
各実施形態と同様で、相違点はクランクの構造である。
上記各実施形態と実質的に同じ部分には同じ番号を付し
て上記実施形態との相違点を中心に説明する。
【0115】本実施形態もペダル41の軸方向が180
°反転する方向にクランク9を折り曲げる関節部9aを
設けたものである。クランク9はシャフトベース91と
ペダルベース92とを関節部9aで結合してなり、後述
する結合手段であるロックパイプ95によりクランク9
の折り曲げが禁止されるようになっている。
【0116】シャフトベース91はフロントチェーンホ
イール451を貫通するフロントホイールシャフト46
に取り付けられるもので、その端部に形成された正方形
の取り付け孔9101で、フロントホイールシャフト4
6の正方形断面部分461に同軸に取り付けられ、ナッ
ト47によりフロントホイールシャフト46と締結す
る。
【0117】シャフトベース91は、基本形状は、3つ
の互いに平行な梁部911,912,913が伸びるフ
ォーク状である。梁部911〜913のうち、突起部で
ある中央の梁部913は、両側の梁部911,912の
1/2程度の長さであり、シャフトベース91とペダル
ベース92との結合状態をロックするためのロック部9
13としてある。なお、以下、適宜、両側の梁部91
1,912をアーム部911,912という。
【0118】一方、ペダルベース92は、単純な形状の
細長部材で、シャフトベースアーム部911,912の
間に組み込まれる。ペダルベース92は一端側の部分9
21の幅がシャフトベースアーム部911,912の対
向間隔と略同じで、一端側部分921には、フロントホ
イールシャフト46と平行な方向にペダル受け孔920
1が形成されてペダル41が取り付けられる。ペダルベ
ース92の他端側の部分922は断面形状がシャフトベ
ースロック部913と同じで、シャフトベースロック部
913と同じ軸線上に位置している。ペダルベース92
の他端側部分922は、シャフトベースロック部913
とともに関節部9aを結合状態にロックするための突起
部であるロック部922となっている。このロック構造
については後述する。
【0119】ペダルベース一端部921およびシャフト
ベースアーム部911,912の先端部を、シャフトベ
ースアーム部911,912の対向方向に貫通するボル
ト孔9102,9103,9292に、ボルト93が挿
通している。ボルト93と、これと螺結するナット94
とにより、シャフトベース91とペダルベース92とが
締結される。なお、ボルト孔9102,9103,92
02は、ペダル受け孔9201を挟んでロック部922
とは反対側に形成され、ロック部922がホルト93を
中心に回動すると、同じ方向にペダル41も移動する。
【0120】また、上記ロック部913,922の外周
には1つの筒状のロックパイプ95が嵌装され、ロック
パイプ95が両方のロック部913,922と対向する
位置にあるときには、上記ナット94による固定ととも
に、ペダルベース92がボルト93を中心に回転するの
を禁止する。なお、ロックパイプ95の長さは、ロック
部913,922よりも短く成形されており、ナット9
4を緩めた状態で、シャフトベース91側またはペダル
ベース92側に移動させると、関節部9aのロック状態
を解除し、ペダルベース92をホルト93を中心に回転
させることができる。すなわちクランク9を折り曲げる
ことができる。ペダルベース92が反転すると、ペダル
41がクランク9よりも自転車の幅方向内側に移動す
る。ここで、ペダルベース92のボルト孔9202位置
を図例のごとく十分にペダルベース92の上記一端側に
寄せてボルト孔9202よりもペダルベース92の一端
側の長さを短くし、ペダル41が反転したときに、ペダ
ルベース92の一端が、シャフトベースロック部911
と接触しないようにする。これにより、ペダル41を完
全に180°反転させることができる。
【0121】さて、ロック部913,922の対向する
先端面913a,922aはガタ等を回避するため組上
がり状態では実質的に当接状態となるのが望ましいが、
自転車の組み上げ時や折り畳み時に擦れて摩耗を生じた
り、ロック部先端面のエッジが互いのエッジに引っ掛か
るおそれがある。
【0122】本実施形態では、かかる不具合を防止する
構造を採用している。すなわち、ロック部先端面913
a,922aが傾斜面としてあり、傾斜方向が次のよう
に設定してある。上記ペダルベース92を図20(A)
の図中矢印のごとくボルト93を中心に回動し、ペダル
41をクランク9の内側に移動させる場合において、ロ
ック部先端面913a,922aの上記回動方向に対向
するエッジ913b,913c、エッジ922b,92
2cのうち、ペダルベース92の回動によって最初に他
方のロック部922,913の先端面922a,913
aと非対向となるエッジ913b,922bが鋭角とな
るようにする。
【0123】これにより、ペダルベース92がボルト9
3を中心に回動すると、ペダルベース92のロック部先
端面922aとシャフトベースのロック部先端面913
aとの間隔が広がるから、ロック部先端面913a,9
22a同士が擦れたり、ロック部先端面エッジ913
b,922b.913c,922cが他方のロック部9
22,913に引っ掛かるような不具合を防止すること
ができる。これにより、組み立てや折り畳みをスムーズ
に行い得る。
【0124】(第7実施形態)図22(A)、図22
(B)、図22(C)、図23に本発明を適用した第7
の実施形態になる自転車の要部を示す。本実施形態はハ
ンドル24や伝送装置45を有する基本的な構成は上記
各実施形態と同様である。また、第6実施形態のごと
く、クランクに関節部を有するとともに、ロック部先端
面同士が擦れたり、ロック部先端面エッジが他方のロッ
ク部に引っ掛かるような不具合を防止するようにしたも
のであるが、関節部の構造が第6実施形態と異なる。上
記第6実施形態と実質的に同じ部分には同じ番号を付し
て上記実施形態との相違点を中心に説明する。
【0125】クランク9Aはシャフトベース91Aとペ
ダルベース92Aとが関節部9aAで結合してなり、ペ
ダル41の軸方向が180°反転する方向にクランク9
Aを折り曲げることができるようになっている。
【0126】シャフトベース91Aは先端側の部分がロ
ック部913としてある。
【0127】一方、ペダルベース92Aは、シャフトベ
ースロック部913と同じ軸線上にロック部922を有
し、その両側にロック部922と平行にアーム部92
3,924を備えている。アーム部923,924はシ
ャフトベース91Aの基端側の部分911Aの側方まで
伸び、アーム部923,924およびシャフトベース基
端側部分911Aをペダルベースアーム部923,92
4の対向方向に貫通するボルト孔9104,9203,
9204に、ホルト93が挿通し、関節部9aAを構成
している。ボルト孔9104,9203,9204に対
して、ペダル受け孔9201およびペダルベースロック
部922が同じ側にあるから、ロック部922がホルト
93を中心に回動すると、同じ方向にペダル41も移動
する。また、ロックパイプ95Aによりクランク9Aの
折り曲げが禁止される。
【0128】また、傾斜面をなすロック部先端面913
a,922aは、傾斜方向が、上記ペダルベース92A
を図22(A)の図中矢印のごとくボルト93を中心に
回動し、ペダル41をクランク9Aの内側に移動させる
場合において、ロック部先端面913a,922aの上
記回動方向に対向するエッジ913b,913c、エッ
ジ922b,922cのうち、ペダルベース92の回動
によって最初に他方のロック部922,913の先端面
922a,913aと非対向となるエッジ913b,9
22bが鋭角となるようにしてある。これにより、ペダ
ルベース92がボルト93を中心に回動すると、ペダル
ベース92のロック部先端面922aとシャフトベース
のロック部先端面913aとの間隔が広がるから、ロッ
ク部先端面913a,922a同士が擦れたり、ロック
部先端面エッジ913b,922b.913c,922
cが他方のロック部922,913に引っ掛かるような
不具合を防止することができる。これにより、組み立て
や折り畳みをスムーズに行い得る。
【0129】(第8実施形態)図24(A)、図24
(B)、図24(C)、図25に本発明を適用した第8
の実施形態になる自転車の要部を示す。本実施形態はハ
ンドル24や伝送装置45を有する基本的な構成は上記
各実施形態と同様である。また、第6実施形態のごと
く、クランクに関節部を有するものであるが、関節部の
構造が第6実施形態と異なる。上記第6実施形態と実質
的に同じ部分には同じ番号を付して上記実施形態との相
違点を中心に説明する。
【0130】クランク9Bはシャフトベース91Bとペ
ダルベース92Bとが関節部9aBで結合してなり、ペ
ダル41の軸方向が180°反転する方向にクランク9
Bをひねることができるようになっている。
【0131】関節部9aBは、シャフトベース91Bと
ペダルベース92Bとの対向する先端部分をクランク9
Bの長さ方向に貫通するボルト孔9105,9205
に、ナット94Bと螺結するボルト93Bが挿通し、ボ
ルト93Bを中心にペダルベース92Bが回動可能であ
る。
【0132】シャフトベース91Bとペダルベース92
Bとは基本的に長方形の同じ断面形状で、長方形断面の
ロックパイプ95Bがスライド自在である。ロックパイ
プ95Bの位置によって、クランク9Bのひねりの許容
と禁止とが切り換えられる。ここで、クランク9Bのひ
ねり禁止作用のためには、シャフトベース91Bおよび
ペダルベース92Bはその少なくとも結合部で矩形若し
くは楕円であることが必要である。あるいは、シャフト
ベースおよびペダルベースの側面と、ロックパイプの内
側の面とに、係合手段、例えば溝と突条とを設ける。
【0133】(第9実施形態)図26(A)、図26
(B)、図26(C)、図26(D)、図27に本発明
を適用した第9の実施形態になる自転車の要部を示す。
本実施形態はハンドル24や伝送装置45を有する基本
的な構成は上記各実施形態と同様である。また、第6実
施形態のごとく、クランクに関節部を有するものである
が、関節部の構造が第6実施形態と異なる。上記第6実
施形態と実質的に同じ部分には同じ番号を付して上記実
施形態との相違点を中心に説明する。
【0134】クランク9Cはシャフトベース91Cとペ
ダルベース92Cとが関節部9aCで結合してなり、ペ
ダル41の軸方向が180°反転する方向にクランク9
Cが折れ曲がるようになっている。
【0135】関節部9aCは、シャフトベース91Cと
ペダルベース92Cとの互いに噛合い状の対向する先端
部でヒンジ結合する構造のもので、上記先端部をクラン
ク9Cの回転方向に貫通するボルト孔9106,910
7,9206に、ボルト93Cが挿通し、ボルト93C
を中心にペダルベース92Cが回動するようになってい
る。シャフトベース91Cの一方のボルト孔9107は
めネジが切ってあり、ボルト93Cの先端部が螺入す
る。
【0136】シャフトベース91Cとペダルベース92
Cとは基本的に長方形の同じ断面形状で、長方形断面の
ロックパイプ95Cがスライド自在である。ロックパイ
プ95Cの位置によって、クランク9Cの折り曲げの許
容と禁止とが切り換えられる。
【0137】(第10実施形態)図28(A)、図28
(B)、図28(C)、図28(D)、図29に本発明
を適用した第9の実施形態になる自転車の要部を示す。
本実施形態はハンドル24や伝送装置45を有する基本
的な構成は上記各実施形態と同様である。また、第6実
施形態のごとく、クランクに関節部を有するものである
が、関節部の構造が第6実施形態と異なる。上記第6実
施形態と実質的に同じ部分には同じ番号を付して上記実
施形態との相違点を中心に説明する。
【0138】クランク9Dはシャフトベース91Dとペ
ダルベース92Dとが関節部9aDで結合してなり、ペ
ダル41の軸方向が180°反転する方向にクランク9
Dが折れ曲がるようになっている。
【0139】関節部9aDは、シャフトベース91Dと
ペダルベース92Dとの先端部でヒンジ結合する構造の
もので、シャフトベース91Dとペダルベース92Dの
側面から互いに噛合い状に併設される環状のボルト受け
914,915,925が突出し、これに、ナット94
Dと螺結するボルト93Dが挿通している。これによ
り、ボルト93Dを中心にペダルベース92Dが回動す
るようになっている。本実施形態の関節部9aDは、第
9実施形態の関節部と同様にペダルベース92Dをペダ
ル41がクランク9Dよりも自転車の幅方向の内側にく
るようにするものであるが、ボルト受け914,91
5,925がシャフトベース91Dとペダルベース92
Dとの対向部からオフセットしている。これにより、ペ
ダルベース92Dが180°回動し、ペダル41が18
0°反転可能である。
【0140】前記のごとく本実施形態ではボルト受け9
14,915,925がオフセットしているので、シャ
フトベース91Dとペダルベース92Dとのロック構造
に前記各実施形態とは異なる構造を採用している。すな
わち、前記ボルト受け914,915,925が設けら
れた側面に連なる背向側面にそれぞれ、シャフトベース
91Dとペダルベース92Dとの背向方向に、ロックパ
イプ916,917,926,927が溶接等により設
けられている。ロックパイプ916,917,926,
927には、自転車の組上がり状態においてロック部材
95Dのロックシャフト951,952が挿通して、ク
ランク9Dの折り曲げを禁止する。ロックシャフト95
1,952は断面コ字状の橋渡し板953を介して溶接
等により結合し、部品数を減らすとともに、1回の操作
で関節部9aDのロック状態を切り換えることができる
ようになっている。
【0141】なお、ロックシャフト951,952はパ
イプにより構成し、軽量化を図るのもよい。また、ロッ
クパイプ916,917,926,927およびロック
シャフト951,952は、断面形状を角形とするのも
よい。
【0142】なお、ハンドルの構造を示す図4ではロッ
ク機構を特に特定していないが、図30に示すハンドル
24Aのように、関節部244をカバーする長さのロッ
クパイプ26,27を被せるのが嵩張らず、望ましい。
この場合、ロックパイプ26,27の長さを、関節部2
44から後退させたときにハンドル24Aが折れ曲がる
ように設定するのは勿論である。
【0143】また、上記各実施形態の自転車を構成する
フレーム部等の剛性を必要とする部材は、ジュラルミン
やマグネシウム合金等の軽合金やアルミニウム、また、
強化プラスティック等が用いられ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の自転車の組上がり状態
における図である。
【図2】上記自転車の折り畳み状態における図である。
【図3】上記自転車のフレーム部の図である。
【図4】上記自転車のハンドルの図である。
【図5】上記自転車のクランクの図である。
【図6】上記自転車のクランクの特徴を示す図である。
【図7】上記自転車のカゴの取り付け構造を示す図であ
る。
【図8】上記自転車の折り畳み状態を示す別の図であ
る。
【図9】本発明を適用した第2の自転車の要部であるフ
ロントパネルの図である。
【図10】(A)は図9のX−X線に沿う断面を示す図
であり、(B)は(A)とは別の状態のときの図9のX
−X線に沿う断面を示す図である。
【図11】本発明を適用した第3の自転車の組上がり状
態における図である。
【図12】上記自転車の組上がり状態における別の図で
ある。
【図13】上記自転車の折り畳み状態における図であ
る。
【図14】(A)は上記自転車のカゴの変形例の分解斜
視図であり、(B)は(A)におけるXIVB−XIV
B線に沿う断面図である。
【図15】本発明を適用した第4の自転車の組上がり状
態における図である。
【図16】上記自転車の折り畳み状態における図であ
る。
【図17】上記自転車の折り畳み状態における別の図で
ある。
【図18】本発明を適用した第5の自転車の組上がり状
態における図である。
【図19】上記自転車の組上がり状態における別の図で
ある。
【図20】(A)は本発明を適用した第6の自転車のク
ランクの図であり、(B)は(A)におけるXXB矢視
になる図であり、(C)は(B)におけるXXC−XX
C線に沿う断面図である。
【図21】上記クランクの分解斜視図である。
【図22】(A)は本発明を適用した第7の自転車のク
ランクの図であり、(B)は(A)におけるXXIIB
矢視になる図であり、(C)は(B)におけるXXII
C−XXIIC線に沿う断面図である。
【図23】上記クランクの分解斜視図である。
【図24】(A)は本発明を適用した第8の自転車のク
ランクの図であり、(B)は(A)におけるXXIVB
矢視になる図であり、(C)は(B)におけるXXIV
C−XXIVC線に沿う断面図である。
【図25】上記クランクの分解斜視図である。
【図26】(A)は本発明を適用した第9の自転車のク
ランクの図であり、(B)は(A)におけるXXVIB
矢視になる図であり、(C)は(B)におけるXXVI
C−XXVIC線に沿う断面図であり、(D)は(B)
におけるXXVID−XXVID線に沿う断面図であ
る。
【図27】上記クランクの分解斜視図である。
【図28】(A)は本発明を適用した第10の自転車の
クランクの図であり、(B)は(A)におけるXXVI
IIB矢視になる図であり、(C)は(B)におけるX
XVIIIC−XXVIIIC線に沿う断面図であり、
(D)は(B)におけるXXVIIID−XXVIII
D線に沿う断面図である。
【図29】上記クランクの分解斜視図である。
【図30】(A)は本発明を適用した自転車のハンドル
の変形例の図であり、(B)は(A)のXXX部分の拡
大図である。
【符号の説明】
10,10A,10B,10C フレーム部 101 フレーム本体 102 サドルベース 102A,102B,102C サドルベース(サドル
支持フレーム) 104 結合部 1091,1092 保持部 11 フロントチューブ(細長部材) 12 リアチューブ(細長部材) 14,15 パネル状部材 141,151 フロントパネル 142,152 リアパネル 16,17,18,19 ヒンジ 16A,17A,18A,19A ヒンジ(結合部) 21 操舵輪(車輪) 22 フロントフォーク 23 ハンドルシャフト 231 下側部分 232 上側部分 24 ハンドル 241,242 グリップ部 244,245,9a,9aA,9aB,9aC,9a
D 関節部 31 駆動輪(車輪) 32 リアフォーク 41,42 ペダル 43,44,9,9A,9B,9C,9D クランク 432,442 関節部 45 伝送装置 461 フロントホイールシャフト(シャフト) 51,51A,51B サドル 511,512,513,514 シート部材 61,61A,61B カゴ 610,610B 側面部 69 覆い 71,72 キャスタ 73 脚部 91,91A,91B,91C,91D シャフトベー
ス 92,92A,92B,92C,92D ペダルベース 913,922 ロック部 913a,922a 先端面 913b,922b,913c,922c エッジ 95,95A ロックパイプ(ロック手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車を構成する構造部材を折り畳みま
    たは部材相互に移動させてコンパクト化して携帯可能と
    した自転車において、 自転車の前後方向に伸び、前後に配置された車輪により
    支持されるフレーム本体に、サドルが設けられるととも
    に、フレーム本体に対して上下方向に移動自在で、か
    つ、自転車の幅方向に対向するとともに対向間隔自在に
    構成された1対のパネル状の部材を設け、携帯時には、
    上記パネル状部材が下方に移動するとともに対向間隔を
    広げてコンパクト化した上記構造部材を上記幅方向に挟
    み込む構造としたことを特徴とする自転車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自転車において、上記パ
    ネル状部材は積層構造を有し、上記折り畳み状態では相
    隣れる層が上記前後方向にスライドして上記パネル状部
    材が上記前後方向に伸縮する構造とした自転車。
  3. 【請求項3】 請求項1または2いずれか記載の自転車
    において、上記パネル状部材を、その上記前後方向の辺
    にて上記フレーム本体とヒンジにより結合して、該ヒン
    ジを中心に180°反転自在とし、走行時には上記パネ
    ル状部材の位置が上記フレーム本体の上方となり、携帯
    時には上記パネル状部材の位置が上記フレーム本体の下
    方となるようにした自転車。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか記載の自転車
    において、上記パネル状部材に、上記携帯時に上記構造
    部材を支持するキャスタを設けた自転車。
  5. 【請求項5】 自転車を構成する構造部材を折り畳みま
    たは部材相互に移動させてコンパクト化して携帯可能と
    した自転車において、 自転車の前後方向に伸び、前後に配置された車輪により
    支持されるフレーム本体は、前後方向に伸びる複数の細
    長部材を継いでなり、該細長部材が上記前後方向にスラ
    イドして上記フレーム本体が上記前後方向に伸縮し、携
    帯時には、上記フレーム本体が縮小して、前側に配置さ
    れた車輪と後側に配置された車輪との前後方向の間隔を
    狭める構造としたことを特徴とする自転車。
  6. 【請求項6】 自転車を構成する構造部材を折り畳みま
    たは部材相互に移動させてコンパクト化して携帯可能と
    した自転車において、 自転車の前後方向に伸び、前後に配置された車輪により
    支持されるフレーム本体は、複数の細長部材を継いでな
    り、該細長部材が上記前後方向にスライドして上記フレ
    ーム本体が上記前後方向に伸縮し、携帯時には、上記フ
    レーム本体が縮小して、前側に配置された車輪と後側に
    配置された車輪との前後方向の間隔を狭める構造とし、 上記フレーム本体から上方に伸びてサドルを支持するサ
    ドル支持フレームを、上記フレーム本体との結合部で上
    記幅方向に揺動自在とし、携帯時には、上記フレーム部
    材が上記フレーム本体の側方に垂れ下がる構造とし、 かつ、脱着可能なカゴを具備せしめ、該カゴは、側面部
    が上下方向に伸縮自在とし、携帯時には伸長してカゴの
    容積が増大する構造としたことを特徴とする自転車。
  7. 【請求項7】 自転車を構成する構造部材を折り畳みま
    たは部材相互に移動させてコンパクト化して携帯可能と
    した自転車において、 自転車の前後方向に伸び、前後に配置された車輪により
    支持されるフレーム本体は、複数の細長部材を継いでな
    り、該細長部材が上記前後方向にスライドして上記フレ
    ーム本体が上記前後方向に伸縮し、携帯時には、上記フ
    レーム本体が縮小して前側に配置された車輪と後側に配
    置された車輪との前後方向の間隔を狭める構造とし、 上記フレーム本体から上方に伸びてサドルを支持するサ
    ドル支持フレームを、上記フレーム本体との結合部で上
    記前後方向に揺動自在とし、携帯時には、上記サドル支
    持フレームが上記フレーム本体に沿う構造とし、 かつ、脱着可能なカゴを具備せしめ、該カゴは、側面部
    が上下方向に伸縮自在とし、携帯時には伸長してカゴの
    容積が増大する構造としたことを特徴とする自転車。
  8. 【請求項8】 自転車を構成する構造部材を折り畳みま
    たは部材相互に移動させてコンパクト化して携帯可能と
    した自転車において、 自転車の前後方向に伸び、前後に配置された車輪により
    支持されるフレーム本体は、複数の細長部材を継いでな
    り、該細長部材が上記前後方向にスライドして上記フレ
    ーム本体が上記前後方向に伸縮し、携帯時には、上記フ
    レーム本体が縮小して前側に配置された車輪と後側に配
    置された車輪との前後方向の間隔を狭める構造とし、 上記フレーム本体から上方に伸びてサドルを支持するサ
    ドル支持フレームを、上記フレーム本体に設けられた保
    持部で上下方向に移動自在に保持し、携帯時には、上記
    サドル支持フレームが下方に移動する構造とし、 かつ、脱着可能なカゴを具備せしめ、該カゴは、側面部
    が上下方向に伸縮自在とし、携帯時には伸長してカゴの
    容積が増大する構造としたことを特徴とする自転車。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8いずれか記載の自転車
    において、上記カゴには、これを支持するキャスタを設
    けた自転車。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9いずれか記載の自転
    車において、ペダルを踏む力を車輪に伝送される回転運
    動に変換するクランクに関節部を設けて、上記ペダルの
    軸方向を180°反転自在とし、走行時には上記ペダル
    の位置が上記クランクよりも上記幅方向の外側となり、
    上記携帯時には上記ペダルの位置が上記クランクよりも
    上記幅方向の内側となるようにした自転車。
  11. 【請求項11】 自転車を構成する構造部材を折り畳み
    または部材相互に移動させてコンパクト化して携帯可能
    とした自転車において、 ペダルを踏む力を車輪に伝送される回転運動に変換する
    クランクに関節部を設けて、上記ペダルの軸方向を18
    0°反転する方向に上記クランクを折り曲げ自在とし、
    走行時には上記ペダルの位置が上記クランクよりも上記
    幅方向の外側となり、上記携帯時には上記ペダルの位置
    が上記クランクよりも上記幅方向の内側となるように
    し、 かつ、上記クランクは、上記回転運動をするシャフトと
    一体のシャフトベースと、該シャフトベースと上記関節
    部で結合し上記ペダルと一体のペダルベースとにより構
    成し、上記シャフトベースと上記ペダルベースとに、上
    記シャフトベースおよび上記ペダルベースから伸びて走
    行時には先端面同士が略当接する1対の突起部を設け、
    走行時には突起部同士をロック手段により結合して上記
    クランクが関節部で折れ曲がるのを禁止する構造とし、 かつ、上記突起部の先端面は、上記クランクが折れ曲が
    る方向に対向する上記先端面のエッジのうち、上記クラ
    ンクが折れ曲がり上記ペダルベースの突起部が上記シャ
    フトベースの突起部から離れるときに最初に他方の突起
    部の先端面と非対向となるエッジが鋭角となる傾斜面と
    したことを特徴とする自転車。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005193848A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Yasuo Umaji 自転車
JP2011515144A (ja) * 2008-03-20 2011-05-19 ジュリ キム シーツ型下体運動機
JP6983386B1 (ja) * 2021-08-24 2021-12-17 豊 大坪 キャリーカート
JP7072316B1 (ja) * 2022-03-02 2022-05-20 輝彦 高元 電動カート

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