JP2003312376A - 車載用周辺監視センサの設置調整方法 - Google Patents

車載用周辺監視センサの設置調整方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の前方を監視する車載用周辺監視センサ
の車両への取付調整が、前方に広大な空間を必要とする
ことなく、狭い空間であっても簡易かつ正確に実施でき
るように、車両の所定位置へ設置したターゲット位置決
めマーカを基準とした車載用周辺監視センサの取付角度
調整方法を実現することを課題とする。 【解決手段】 所定位置に設置されたターゲット41を
車載用周辺監視センサで検出し、その検出結果に応じて
車載用周辺監視センサの設置位置を調整する方法におい
て、車両1の所定位置に2個のマーカ21を設置し、該
2個のマーカ21を通る直線を基準としてターゲット4
1の設置位置を決定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の前方等を監
視するステレオカメラ、レーダセンサ等の車載用周辺監
視センサの車両への設置角度等を調整する車載用周辺監
視センサの設置調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の周辺、例えば前方を監視する車載
用周辺監視センサには、例えば対象物の測距等に用いる
レーザーレーダ、ミリ波レーダ等のレーダセンサ、及び
ステレオカメラ等のビジョンセンサ、又白線認識等に用
いる単眼カメラ等が用いられている。
【0003】この車載用周辺監視センサは、主に車両周
辺の物体やレーンマーク等を検出し、車両と検出した物
体やレーンマーク等の位置関係を把握するために用いら
れたものである。物体やレーンマーク等の位置を高精度
に把握するためには、センサ軸と車両軸とが高精度に合
っている(両軸の方向が所定の関係にある)必要がある
ため、車載用周辺監視センサを車両の前部に正確な角度
で取付ける必要がある。
【0004】センサ軸と車両軸とを調整する方法として
は、図18に示すように、センサ前方にターゲットを配
置し、センサの検出結果から得られるターゲットと車両
との位置関係と、実際のターゲットと車両との位置関係
とを用いて、その両者を合わせることにより調整する方
法が一般的である。この方法では、ターゲットと車両の
配置精度が調整精度に大きく影響する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような車載用周辺
監視センサの取付角度調整作業においては、ターゲット
を車両に対して正確に配置することが必要であるが、車
両やターゲットを置く面の平面度や、車両自体を所定の
位置に正確に停止させることの困難性からその位置合せ
作業が複雑で困難であるという問題がある。
【0006】本発明は、このような問題を解決するもの
で、例えばレーザーレーダ、ステレオカメラ等の車載用
周辺監視センサの車両への取付角度の調整が、簡易かつ
正確に実施できるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、所定位置に設置されたターゲットを車載
用周辺監視センサで検出し、その検出結果に応じて車載
用周辺監視センサの設置位置を調整する方法において、
車両の所定位置に2個のマーカを設置し、該2個のマー
カを通る直線を基準として前記ターゲットの設置位置を
決定することを特徴とするものである。
【0008】また、所定位置に設置された第1ターゲッ
トと第2ターゲットを車載用周辺監視センサで検出し、
その検出結果に応じて車載用周辺監視センサの設置位置
を調整する方法において、車両の車体後方所定位置に1
個の後方マーカを設置し、車両の車体前方所定位置に第
1と第2の前方マーカを設置し、前記後方マーカと前記
第1マーカを通る直線を基準として前記第1ターゲット
の設置位置を決定し、前記後方マーカと前記第2マーカ
を通る直線を基準として前記第2ターゲットの設置位置
を決定することを特徴とするものである。
【0009】また、前記後方マーカと前記第1マーカ
は、車体幅方向の中心線上に設置することを特徴とする
ものである。
【0010】また、前記マーカは、車両のガラスに貼付
されるフイルムで形成されていることを特徴とするもの
である。
【0011】また、前記車両後方から照射され、前記マ
ーカを通過するレーダ光線が前記ターゲットに照射され
るように前記ターゲットの設置位置を決定することを特
徴とするものである。
【0012】また、前記車両後方からスコープで前記マ
ーカが重なるように透視し、前記マーカと重なるように
前記ターゲットの設置位置を決定することを特徴とする
ものである。
【0013】また、前記車載用周辺監視センサは、カメ
ラであって、前記カメラが撮影した前記ターゲット画像
を表示器に表示し、前記表示器における前記ターゲット
が規定位置にある時にターゲット画像が表示されるべき
位置に、目標画像を表示し、前記ターゲット画像が前記
目標画像に重なるように、前記カメラの取付状態を調整
することを特徴とするものである。
【0014】また、前記車載用周辺監視センサは、左右
のカメラを有するステレオカメラであって、前記左右の
カメラの各々が撮影した前記ターゲット画像を表示器に
合成して表示し、前記表示器における前記ターゲットが
規定位置にある時にターゲット画像が表示されるべき位
置に、目標画像を表示し、前記ターゲット画像が前記目
標画像に重なるように、前記ステレオカメラの取付状態
を調整することを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る車載用
周辺監視センサの取付角度調整方法について、図面を参
照して説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施の形態に係る車
載用ステレオカメラの取付角度調整方法を示す全体構成
図で、(a)は上面図、(b)は側面図である。
【0017】尚、図中の構成部品は本実施の形態に係る
主要な部材を主に示している。
【0018】本発明の第1の実施の形態に係る車載用ス
テレオカメラの取付角度調整方法は、図1に示すよう
に、ステレオカメラ装置50を車両1の前部車室内に搭
載する際に、車両1の中心を通り、直進走行方向(地面
と水平)に延びる車軸C11に対し、ステレオカメラの
中心である撮影軸C12が平行になるように設置するこ
とにより、車両1の車軸C11とステレオカメラの撮影
軸C12とのズレによる誤検出の不具合を防止するよう
にしたものである。尚、ステレオカメラ装置50の取付
は、上述の角度だけでなく、他の角度も考えられ、要は
規定された角度に正確に取付ければ良いものである。
【0019】この取付角度調整は、まず、車両1のフロ
ント部3とリア部2の所定位置(図1に示す位置P1
2、P11)に、各ターゲット位置決めマーカ21a、
21b(以降、マーカ21a、21bと称す)を有する
ターゲット位置決めマーカユニット20a、20b(以
降、マーカユニット20a、20bと称す)を載置す
る。
【0020】そして、このマーカ21a、21bの中心
を通る直線上にターゲット41を設置する。
【0021】具体的には、車両ボディの各所定位置P1
2、P11に、マーカユニット20a、20bを設置す
る。そしてレーザ照射機31の可視レーザの照射位置及
び方向を、可視レーザ光がマーカ21a、21bの中心
点に設けられた貫通孔を通るように調整する。次に、タ
ーゲット41の中心点に可視レーザ光が照射されるよう
に、ターゲット41を移動する。
【0022】そして、可視レーザ光がターゲット41の
中心点に照射された状態を保って、ターゲット41を移
動し、車両1とターゲット41の距離が所定の距離とな
る地点にターゲット41を設置する。尚、本例ではマー
カユニット20a、20bの高さは、両マーカユニット
20a、20bの貫通孔を通る直線が車両の進行方向
(前方水平方向)に向くようになっている。
【0023】この所定位置に設置したターゲット41を
ステレオカメラ51で撮影し、撮影画像におけるターゲ
ット41の位置が所定位置となるように、ステレオカメ
ラ51の水平軸方向及び垂直軸方向の取付角度を調整す
る。
【0024】次に、車載用ステレオカメラの取付角度調
整に用いられる構成品、例えば、フロント部3に載置す
るマーカユニット20a、リア部2に載置するマーカユ
ニット20b、レーザ照射ユニット30、ターゲットユ
ニット40等について、図2、3、4を参照して説明す
る。
【0025】図2は、ターゲット位置決めマーカユニッ
ト20bの詳細図で、(a)は側面図、(b)は背面
図、図3は、レーザ照射ユニット30の詳細図、図4は
ターゲットユニット40の詳細図である。
【0026】マーカユニット20a、20bは、車両1
のフロント部3の所定位置P12とリア部2の所定位置
P11に載置されるもので、各マーカユニット20a、
20bは同一構造を有したものである。このマーカユニ
ット20(20a、20b)は、図2に示すように、タ
ーゲットの位置を設定する基準点となる貫通孔22を有
するマーカ21a、21bと、マーカ21a、21bを
保持するサポート23と、サポート23の底面部に固定
された永久磁石24等で構成されている。
【0027】マーカユニット20(20a、20b)は
車両1のフロント部3とリア部2の各所定位置P12、
P11に、永久磁石24の磁力により固定され、各マー
カ21a、21bの貫通孔22を通る直線が、車両1に
対して常に一定の位置関係にされる。
【0028】従って、各貫通孔22を通過するように、
レーザ照射機31からの可視レーザ光を照射することに
より、各貫通孔22を通過した可視レーザ光は、常に車
両1に対して一定の位置関係となる。
【0029】尚、本実施の形態に係るもののマーカユニ
ット20は、マーカ21を固定するサポート23の高さ
が固定の構造で、永久磁石24で車体に固定するように
しているが、これにこだわることなく、高さ調整機能と
車体の傾斜に対応した角度を調整する回転機能を有する
各機構部を設け、各種車体に適応できるターゲット位置
決めマーカユニットを用いるようにしても良く、又、永
久磁石24の替わりに吸盤等により車体に固定する構造
でも良い。
【0030】レーザ照射ユニット30は、図3に示すよ
うに、可視レーザ光を照射するレーザ照射機31と、レ
ーザ照射機31を装着し固定ネジ33で取付固定する樹
脂材等で形成されたホルダ32と、ホルダ32の取付面
32aの水平角度を回転調整する回転部35と、ハンド
ル37を用いて取付面32aの位置を上下方向に移動調
整する可動部36、とよりなる三脚34等で構成されて
いる。
【0031】レーザ照射ユニット30は車両1の後方部
の地上表面に仮配置され、その後、レーザ照射機31の
可視レーザ光がマーカ21a、21bの貫通孔22を通
過するように、レーザ照射ユニット30の位置と高さ、
可視レーザ光の照射方向が調整される。
【0032】具体的には、レーザ照射ユニット30の位
置は三脚34の設置位置を移動することにより調整し、
また高さと角度は、レーザ照射ユニット30の高さと角
度(照射方向)を三脚34のハンドル37を用いて可動
部36で上下方向に移動することにより、高さ方向を調
整し、三脚34の回転部35の回転(矢印R31)によ
りホルダ32に装着されたレーザ照射機31の垂直方向
の角度R31を変えることにより調整する。
【0033】ターゲットユニット40は、図4に示すよ
うに、表面上に十文字状の模様42が設けられた平板状
の樹脂材等でなるターゲット41と、図3に示したもの
と同じ構造の三脚34等で構成されている。
【0034】このターゲットユニット40は車両1の前
方におけるレーザ照射機31から照射され、マーカ21
a、21bの貫通孔22を通過した可視レーザ光が、タ
ーゲット41の表面の中心部に照射するように高さが調
整できるようになっている。例えば、図4に示すよう
に、レーザ光の照射スポットP41をターゲット41の
表面に表示された十文字状の模様42の中心点位置に重
ね合わすように、高さ方向は三脚34のハンドル37を
操作して可動部36を上下方向に移動することにより行
い、左右方向はターゲットユニット40を移動すること
により行われる。
【0035】次に、ステレオカメラ装置50について、
図5を参照して説明する。図5は、ステレオカメラ装置
50の詳細図で、(a)は斜視図、(b)は側面図であ
る。
【0036】ステレオカメラ装置50に設置されたステ
レオカメラ51は、車両周辺を撮影するもので、物体や
レーンマーク等を検出し、車両と検出した物体やレーン
マーク等の位置関係を把握して、危険報知等の事故防止
や、車両制御に用いられるものである。
【0037】ステレオカメラ装置50は、図5に示すよ
うに、1例として、車両内のルームミラー8とフロント
ガラス7との間の天井内壁に取付固定される。車両の運
転者からはルームミラー8の背後側になるので、フロン
トガラス7を通しての前方視界を妨げないように取付け
ることができる。
【0038】ステレオカメラ装置50は、ステレオカメ
ラ51と、ステレオカメラ51の撮影軸C12の方向に
延びる軸Z50を回転軸としてステレオカメラ51を矢
印R51の方向に回転調整する回転機構部52と、ステ
レオカメラ51の垂直方向に延びる軸Z51を回転軸と
してステレオカメラ51を矢印R52の方向に回転調整
する取付ブラケット54と、ステレオカメラ51の撮影
軸C12と直交する方向に延びる軸X51を回転軸とし
てステレオカメラ51を矢印R53の方向に回転調整す
る取付ブラケット53等より構成されている。
【0039】ステレオカメラ51は、CCDセンサ又は
CMOSセンサ等でなる左側カメラ51aと右側カメラ
51bとが一定の間隔L51で各々の撮影軸が撮影軸C
12と平行となるように、固定されている。
【0040】このステレオカメラ51の左右のカメラ5
1a、51bで撮影した同一物体の画像は、左右にズレ
(視差)を生じる。この視差は、左右のカメラ51a、
51bの間隔L51と、物体までの距離により定まる。
従って、視差をカメラの焦点距離、画素ピッチ、画面上
の同一物体の位置差(画素数差)により検出し、この検
出値から前方の物体までの距離が算出される。尚、同一
物体の位置差は画像処理部(図示せず)によりパターンマ
ッチング方式等で撮影画像を処理することにより、算出
される。
【0041】回転機構部52は、矢印R51の方向に回
転調整する機能を有したもので、例えば調整ネジ等によ
る回転機構、又は回転角度差を検出し、制御部を介して
駆動モータ等により自動制御する駆動機構等を用いるこ
とができる。
【0042】取付ブラケット54は、上面部に長孔54
aが設けられ、L型形状に樹脂材等で形成されており、
ステレオカメラ51が設置された回転機構部52を取付
ブラケット53を介して取付保持し、ルームミラー8と
フロントガラス7との間の車両1の天井内壁に、長孔5
4aを挿通するネジにより取付装着するものである。
【0043】この取付ブラケット54は上面部に設けら
れた長孔54a内のネジの位置関係を調整することによ
り、軸Z51を回転軸としてステレオカメラ51を、矢
印R52の方向に回転調整することができる。
【0044】取付ブラケット53は、回転機構部52を
取付固定した状態で、取付ブラケット54に装着されて
いる。この取付ブラケット53は軸X51を回転軸とし
てステレオカメラ51を、矢印R53の方向に回転調整
することができる。又、この取付ブラケット53はステ
レオカメラ51を、軸Z51方向に移動調整することも
できる。
【0045】次に、車載用ステレオカメラの取付角度調
整方法の手順について、図6を参照して説明する。図6
は本発明の第1の実施の形態に係る車載用ステレオカメ
ラの取付角度調整方法の手順を示すフローチャートであ
り、調整はこのフローチャートに示すステップ順に行わ
れる。
【0046】ステップS11;車両1のフロント部3と
リア部2との所定位置にマーカユニット20a、20b
をそれぞれ設置する。
【0047】このマーカユニット20a、20bの設置
は、例えば、図1に示すように、ボンネット(フロント
部3に相当)の所定位置P12(本例ではボンネットの
幅方向中心線上で、ボンネットの前端から所定距離の位
置)、及びトランク扉(リア部2に相当)の所定位置P
11(本例ではトランク扉の幅方向中心線上で、トラン
ク扉の前端から所定距離の位置)に設置する。
【0048】ステップS12;車室内5に設置されてい
るルームミラー8とフロントガラス5との間にステレオ
カメラ装置50を仮設置する。
【0049】ステップS13;車両1の後方部にレーザ
照射ユニット30を仮配置し、車両1の前方部にターゲ
ットユニット40を仮配置する。
【0050】ステップS14;レーザ照射機31の可視
レーザ光が各マーカ21a、21bの貫通孔22を通過
するように、レーザ照射機31の位置、照射方向を調整
する。
【0051】ステップS15;マーカ21a、21bの
貫通孔22を通過した可視レーザ光が、ターゲット41
の十文字状の模様42のセンタ位置に照射されるよう
に、ターゲットユニット40を移動調整する。又、この
際ターゲット41の車両先端からの距離が所定距離にな
るようにする。
【0052】ステップS16;ステレオカメラ装置50
のカメラ51a、51bが撮影した映像信号を合成して
(画面の左側と右側に2画面表示する)表示部に写し出
す。
【0053】ステップS17;ステレオカメラ装置50
の取付角度を、図7に示すように、表示部の画面上に写
し出された各ターゲット画像に基づき調整する。図7
は、本発明の第1の実施の形態に係る調整用画面を示す
説明図で、表示部に表示されるステレオカメラで撮像さ
れた画像であって、画像の左半分には左側カメラ51a
による画像が、右半分には右側カメラ51bによる画像
が合成処理により表示されている。
【0054】左右のカメラ51a、51bが撮影した表
示部の画面上に写し出されたターゲット41の各画像G
41a、G41bが、規定位置を示す各目標位置画像G
41c、G41d(カメラが動いても動かない画像で、
映像処理部に生成され、カメラ撮影画像と重ね合わされ
て表示される)に重なるように、ステレオカメラ装置5
0の取付角度を調整する。これにより、ステレオカメラ
装置50の取付角度が所定位置に調整されたことにな
る。
【0055】以上のような調整方法により、本車載用ス
テレオカメラの取付角度調整方法では、ターゲットの設
置が容易に、且つ正確にできることにより、ステレオカ
メラの取付角度調整精度が向上し、軸線とステレオカメ
ラの取付ずれによる、誤検出等の不具合が防止できる。
また地面を基準としない車体を基準とした調整方法のた
め、平面度の高い地面でなくても良く、作業場所が限定
されるようなことがない。また、左右のカメラ51a、
51bで撮影した画像の両方で位置合わせを行っている
ため、ステレオカメラの傾き、つまり左右のカメラ51
a、51bの中心を通る線の傾きを所定状態に調整する
こととなり、調整精度が高いものになる。
【0056】次に、本発明の第2の実施の形態に係る車
載用ステレオカメラの取付角度調整方法について、図面
を参照して説明する。
【0057】図8は本発明の第2の実施の形態に係る車
載用ステレオカメラの取付角度調整方法を示す全体構成
図で、(a)は上面図、(b)は側面図、図9は本発明
の第2の実施の形態に係る調整用画像を示す説明図で、
表示部に表示されるステレオカメラの1方のカメラ(例
えば左側カメラ51a)で撮像された画像である。
【0058】第1の実施の形態に係るものに対し、本発
明の第2の実施の形態に係る車載用ステレオカメラの取
付角度調整方法は、図8、9に示すように、車両1のリ
ア部2にはマーカユニット20bを車両1の後部の所定
位置P61に載置し、フロント部3にはマーカユニット
20a、20cを車両1の前部の所定位置P62、P6
3に2個載置したものである。そして、この各マーカユ
ニット20a、20bによる定まる位置、及び各マーカ
ユニット20c、20bによる定まる位置にターゲット
41a、41bを配置するものである。
【0059】尚、この車載用ステレオカメラの取付角度
調整方法に用いられるマーカユニット20a、20b、
20cと、レーザ照射ユニット30と、ターゲットユニ
ット40等よりなる構成品、及びステレオカメラ装置5
0の構成品については、第1の実施形態と同様のため、
その説明は省略する。また、本例においても、マーカユ
ニット20a、20b、20cの高さは、各マーカユニ
ット20a、20b、20cの貫通孔を通る直線が車両
の水平面に平行(車両が平坦な地面にある場合に地面と
平行)となるように設定されている。
【0060】本発明の第2の実施の形態に係る車載用ス
テレオカメラの取付角度調整方法は、図8に示すよう
に、ステレオカメラ装置50を車両1の前部5に搭載す
る際に、車両1の直進走行方向に延びる車軸C11に対
し、ステレオカメラ51の中心である撮影軸C12が平
行になるように設置して、車両1の車軸C11とステレ
オカメラ51の撮影軸C12とのズレによる誤検出の不
具合を防止するようにしたものである。尚、撮影軸C1
2の方向はこの方向に限らず、他の方向に調整する場合
も考えられ、要は規定の方向に調整すれば良い。
【0061】この取付角度調整は、まず、車両1のリア
部2には、マーカユニット20bを車両1の所定位置P
61(本例では、トランク扉の幅方向中心線上でトラン
ク扉の前端から所定距離の中心)の1カ所に載置し、フ
ロント部3には、マーカユニット20a、20cを各所
定位置P62、P63(本例では、ボンネットの幅方向
中心線から所定距離離間した対象位置にある2ヶ所で、
ボンネット前方向から所定距離の位置)に載置すること
により行われる。
【0062】これにより、リア部2に載置したマーカユ
ニット20bのマーカ21bの貫通孔22と、フロント
部3に載置した左右のマーカユニット20a、20cに
設けられたマーカ21a、21cの各貫通孔22を通る
各直線C61、C62が、常に車両1に対して一定の位
置関係となる。そして、これらの直線C61、C62上
で、且つ車両1の端部から所定距離の位置に各ターゲッ
ト41a、41bを設置する。
【0063】具体的には、車両ボディの所定位置P6
1、P62、P63に、それぞれマーカユニット20
a、20b、20cを載置する。そして、レーザ照射機
31の可視レーザの照射位置及び方向を、可視レーザ光
がリア部2のマーカ21bの貫通孔22とフロント部3
のマーカ21aの貫通孔22を通るように調整し、ター
ゲット41aの中心点に可視レーザ光が照射されるよう
に、ターゲット41aを移動する。次に、レーザ照射機
31の可視レーザの照射位置及び方向を、可視レーザ光
がマーカ21bの貫通孔22とマーカ21cの貫通孔2
2を通るように調整し、ターゲット41bの中心点に可
視レーザ光が照射されるように、ターゲット41bを移
動する。
【0064】そして、可視レーザ光が各ターゲット41
a、41bの中心点に照射された状態を保って、各ター
ゲット41a、41bを移動し、車両と各ターゲット4
1a、41bの距離が所定の距離となる地点にそれぞれ
ターゲット41a、41bを設置する。
【0065】このそれぞれの所定位置に設置した各ター
ゲット41a、41bをステレオカメラ51の一方のカ
メラ(例えば、左カメラ51a)で撮影したターゲット
画像を表示部に写し出し、その写し出したターゲット4
1a、41bの画像の表示位置が所定位置となるよう
に、ステレオカメラ51の取付角度をステレオカメラ装
置50の調整機構部により調整することにより、ステレ
オカメラ装置50を車両の前部に正確な角度で取付け
る。
【0066】この取付角度調整は、図9に示すように、
ステレオカメラ51の一方のカメラ(本例では、左のカ
メラ51a)から得られる左右のターゲット41a、4
1bの各画像G51a、G51bが、規定位置に表示さ
れる各ターゲットに対する目標位置画像G51c、G5
1d(カメラが動いても動かない画像で、映像処理部に
生成され、カメラ撮影画像と重ね合わされて表示され
る)にそれぞれ重なるように、ステレオカメラ装置50
の調整機構部により取付角度を調整する。これにより、
ステレオカメラ装置50の取付角度が所定位置に調整さ
れたことになる。
【0067】従って、車両の前方の左右方向へ所定距離
だけ離間した左側のターゲット41aと右側のターゲッ
ト41bの両方を撮影し、その撮影した各画像を規定さ
れた位置に移動調整しているため、ステレオカメラの傾
き、つまり左右のカメラ51a、51bの中心を通る線
の傾きも調整することとなり、調整精度が高いものとな
る。
【0068】尚、2個のターゲット41a、41bを左
右のカメラ51a、51bの両方で撮影し、その画像で
調整する方法も同様に可能である。
【0069】これにより、本車載用ステレオカメラの取
付角度調整方法では、ターゲットの設置が容易に、且つ
正確にでき、車両の直進走行方向の軸線とステレオカメ
ラに設けられた左右のカメラの光軸とのずれによる誤検
出等の不具合が防止できる。
【0070】また地面を基準としない車体を基準とした
調整方法のため、水平面度の高い地面でなくても良く、
作業場所が限定されるようなことがない。
【0071】次に、本発明の第3の実施の形態に係る車
載用ステレオカメラの取付角度調整方法について、図面
を参照して説明する。
【0072】図10は本発明の第3の実施の形態に係る
車載用ステレオカメラの取付角度調整方法を示す全体構
成図である。
【0073】本実施の形態による方法は、基本的には第
2の実施の形態と同様の方法であるが、マーカユニット
20cの位置を変更したもので、マーカユニット20
b、20cが共に、車体幅方向の中心線上の所定位置に
設定された点が第2の実施の形態と異なっている。
【0074】この様な構成により、上述の第2の実施の
形態の調整方法による効果に加え、ターゲット41bが
車両1の真正面に配置されることになり、ステレオカメ
ラ装置50の取付角度が最も重要な検出方向である車両
1の真正面を基準に調整されることになるため、より適
切な調整が可能となる効果を生じる。
【0075】次に、本発明の第4の実施の形態に係る車
載用レーダ装置の取付角度調整方法について、図面を参
照して説明する。
【0076】図11は本発明の第4の実施の形態に係る
車載用レーダ装置の取付角度調整方法を示す全体構成図
で、(a)は上面図、(b)は側面図である。尚、図中
の構成部品は本実施の形態に係る主要な部材を主に示し
ている。
【0077】本発明の第4の実施の形態に係る車載用レ
ーダ装置の取付角度調整方法は、図11に示すように、
第1の実施の形態に係るものに対しマーカユニット20
a、20bの替わりに、リアガラス6の所定位置、及び
フロントガラス7の所定位置にターゲット位置決めマー
カフィルム120a、120bを貼付固定したものであ
る。又、レーザ照射ユニット30の替わりには、スコー
プユニット130を用いている。そして、車載用監視セ
ンサを車載用レーダ装置90に替え、この車載用レーダ
装置90を車両へ取付調整している。尚、第1の実施の
形態に係るものと同一構成品については同じ符号を付し
説明を省略する。
【0078】この取付角度調整は、まず、車両1のフロ
ントガラス7とリアガラス6の各所定位置P122、P
121に、十文字状の模様121a、121bを有する
透明樹脂材等でなるターゲット位置決めマーカフィルム
120a、120b(以降、マーカフィルム120a、
120bと称す)を貼付する。そして、この各マーカフ
ィルム120a、120bの中心を通る直線上にターゲ
ット141を設置する。
【0079】具体的には、車両1のフロントガラス7と
リアガラス6における車体幅方向中央でガラス上端から
所定の距離にある所定位置P122、P121に、マー
カフィルム120a、120bを貼付する。そしてスコ
ープユニット130に設けられたスコープ131の位置
及び方向を、スコープ131を用いて、車両後方からマ
ーカフィルム120a、120bの中心点に相当する各
十文字状の模様121を透視し、各十文字状の模様12
1が一直線上に重なるように調整する。次に、この各十
文字状の模様121がターゲットユニット140に設け
られたターゲット表示板141の模様141aに重なる
ように、ターゲットユニット140を移動する。
【0080】そして、スコープ131で透視したマーカ
フィルム120a、120bの各十文字状の模様121
がターゲット表示板141の模様141aに重なった状
態を保って、ターゲットユニット140を移動し、車両
1とターゲットユニット140の距離が所定の距離とな
る地点にターゲットユニット140を設置する。
【0081】そして、このターゲット表示板141の位
置を基準にした基準線C11上からオフセットL85ず
らしたレーダ装置90の合わすべき軸線C82上の位置
に、ターゲットユニット140を移動する。このターゲ
ットユニット140に設けられたコーナリフレクタ14
2の前面に設置されているターゲット表示板141を取
外し、表面に露出した状態のコーナリフレクタ142を
レーダ装置90で検出し、検出結果に基づいて、レーダ
装置90の車両1への水平軸方向及び垂直軸方向の取付
角度を調整する。尚、マーカフィルム120a、120
bの貼付位置の設定位置、及び車両1とターゲットユニ
ット140の距離設定によっては、オフセット調整が不
要となる。
【0082】次に、車載用レーダ装置の取付角度調整に
用いられる構成品、例えば、フロントガラス7に貼付す
るマーカフィルム120a、リアガラス6に貼付するマ
ーカフィルム120b、スコープユニット130、ター
ゲットユニット140等について、図12、13、14
を参照して説明する。図12は、ターゲット位置決めマ
ーカフィルム120bの詳細図で、(a)は側面図、
(b)は背面図、図13は、スコープユニット130の
詳細図、図14はターゲットユニット140の詳細図で
ある。
【0083】マーカフィルム120a、120bは、車
両1のフロントガラス7の所定位置P122に貼付され
るマーカフィルム120aとリアガラス6の所定位置P
121に貼付されるもので、各マーカフィルム120
a、120bは同一構造を有したものである。
【0084】マーカフィルム120(120a、120
b)は、図12に示すように、角形形状等に薄板のフイ
ルム状でなる透明樹脂材等で形成されており、内部には
ターゲットの位置を設定する基準点となる十文字状の模
様121と外周縁模様122が印刷されている。このマ
ーカフィルム120は、裏面部123に粘着材等が塗布
されており、車両1のフロントガラス7とリアガラス6
の所定位置に貼付される。尚、本実施の形態に係るもの
のマーカフィルム120は、十文字状の模様121が印
刷された角型形状に透明樹脂材等で形成されたものを用
いているが、これにこだわることなく、内部に貫通孔を
有する円形形状又は三角形状等の枠体のみで形成された
ものでも良い。
【0085】スコープユニット130は、図13に示す
ように、マーカフィルム120a、120bとターゲッ
ト表示板141を透視できる望遠鏡等でなるスコープ1
31と、図3に示した三脚と同様の構造の三脚34等で
構成されている。
【0086】このスコープユニット130は車両1の後
方部の地上表面に配置し、スコープ131により、車両
1のフロントガラス7とリアガラス6の所定位置に載置
している各マーカフィルム120a、120bの十文字
状の模様121と、車両1の前方部に配置したターゲッ
トユニット140のターゲット表示板141の表面の十
文字状の模様141aとを、透視しながら一致させるた
めのものである。
【0087】このスコープ131の透視により、スコー
プ131の中心点と、マーカフィルム120a、120
bの中心点と、ターゲット表示板141の中心点が、一
致するように位置調整することにより、各中心点の位置
が車両1に対して一定の位置関係となる。この高さと角
度を調整するためのスコープユニット130の固定機構
部は、第1の実施の形態に係るものと略同一なので、説
明を省略する。
【0088】ターゲットユニット140は、図14に示
すように、ターゲットユニット位置設定用のターゲット
表示板141と、レーダ装置90からの電波をレーダ装
置90の方に正確に反射するコーナリフレクタ142
(レーダ装置90の真正面となるように、ターゲット表
示板141からオフセットL85ずらした位置に設置し
ても良い)と、ターゲット表示板141とコーナリフレ
クタ142とを取付固定する図3に示した三脚と同様の
構造の三脚34等で構成されている。
【0089】次に、車載用レーダ装置90について、図
15及び図16を参照して説明する。
【0090】図15は、車載用レーダ装置90の詳細図
で、(a)は背面図、(b)は測部断面図、図16は、
車載用レーダ装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【0091】車載用レーダ装置90に装着された車載用
レーダ91は、主に車両周辺の物体等を検出し、車両と
検出した物体等の位置関係を把握するために用いられた
ものである。この車載用レーダ91により物体等の位置
を高精度に把握するためには、車載用レーダ91を規定
の向きに正確に固定する必要がある。
【0092】車載用レーダ装置90は、図15に示すよ
うに、筐体92に装着された取付ボルト93、94、9
5のそれぞれのネジ部をねじ込む(又はねじ緩め)こと
により、支持軸96を支点として、車載用レーダ91の
角度を調整するものである。
【0093】例えば、図15(b)に示す角度調整され
た回転角R84は、ホルダー97のネジ部97aにねじ
込まれた取付ボルト93のネジ部93aを緩めて、車載
用レーダ91の取付フレーム部91aに設置固定された
ホルダー97をスプリング98の反力を介して、図中の
右方向に移動して調整されたものである。
【0094】又、車載用レーダ91に係る電気構成は、
図16のブロック図で示される。
【0095】車載用レーダ91からのビームは、コーナ
リフレクタ142に放射され、コーナリフレクタ142
による反射ビームが車載用レーダ91に正確に反射され
る。
【0096】この反射ビーム出力は、高周波増幅器10
1によって増幅され、フィルタ102に与えられる。フ
ィルタ102によって、反射ビームの周波数成分のみが
抽出されて、ノイズ成分が除去される。フィルタ102
からの出力は、包絡線検波器103に与えられて包絡線
信号が得られる。整流回路104は、包絡線検波器10
3の出力を整流し、これによって車載用レーダ91から
の受信されたビームの受信強度を表す信号が得られる。
整流回路104の出力は、アナログ/ディジタル変換器
105によってディジタル信号に変換され、マイクロコ
ンピュータ等によって、実現される処理回路106に与
えられ演算処理される。そして、処理回路106で処理
された受信強度を示す画像が表示部107に表示され
る。作業者は、この表示部107に表示される受信レベ
ルが最大となるように、車載用レーダ装置90の取付ボ
ルト93等で角度調整し、許容角度範囲内に車載用レー
ダ91を取付固定する。
【0097】次に、車載用レーダ装置の取付角度調整方
法の手順について、図17を参照して説明する。
【0098】図17は本発明の第4の実施の形態に係る
車載用レーダ装置の取付角度調整方法の手順を示すフロ
ーチャートであり、調整はこのフローチャートに示すス
テップ順に行われる。
【0099】ステップS81;車両1のフロント部3の
前面内部に車載用レーダ装置90を仮設置する。
【0100】ステップS82;車両1を、地上表面に設
置し、車両1のフロントガラス7とリアガラス6の所定
位置P122、P121に各マーカフィルム120a、
120bを貼付する。
【0101】ステップS83;車両1の後方部の地上表
面上にスコープユニット130を仮配置し、車両1の前
方部にターゲットユニット140を仮配置する。
【0102】ステップS84;スコープユニット130
に設けられたスコープ131で、車両1のリアガラス6
とフロントガラス7の所定位置P121、P122に貼
付した各マーカフィルム120b、120aの中心点を
透視し、各中心点が一直線上になるように、スコープ1
31の位置及び方向を調整する。
【0103】このスコープ131の位置の調整は、スコ
ープユニット130に設けられたスコープ131の透視
により、車両1のリアガラス6とフロントガラス7の所
定位置P121、P122に貼付した各マーカフィルム
120b、120aの十文字状の模様121の中心点が
一直線上に重なるようにして行われる。
【0104】ステップS85;スコープ131で透視し
た各マーカフィルム120a、120bの十文字状の模
様121が、車両1の前方部に仮配置したターゲット表
示板141の表示クロス141aのセンタに重ね合わさ
れるように、ターゲットユニット140を介してターゲ
ット表示板141の高さと角度を調整し、この重ね合わ
された状態で、ターゲットユニット140を車両1から
所定距離離れた所定位置に設置する。
【0105】ステップS86;車両1の前方部に配置し
たターゲットユニット140のターゲット表示板141
を取外して、コーナリフレクタ142に切り替える。ま
た必要により、コーナリフレクタ142の設置位置をオ
フセットL85ずらした位置に移動する。
【0106】ステップS87;車載用レーダ装置90を
動作させ、受信信号レベルが最大となるように、車載用
レーダ装置90の取付角度を調整し固定する。
【0107】これにより、本車載用レーダ装置の取付角
度調整方法では、車載用レーダ装置のターゲットである
コーナリフレクタの設置が容易に、且つ正確にできるこ
とにより、車載用レーダ装置の角度調整精度が向上し、
車両の直進走行方向の軸線と車載用レーダ装置の軸線と
のずれによる、誤検出等の不具合が防止できる。また地
面を基準としない車体を基準とした調整方法のため、水
平面度の高い地面でなくても良く、作業場所が限定され
るようなことがない。
【0108】尚、第1から第3の実施の形態ではレーザ
照射ユニットを、第4の実施の形態ではスコープユニッ
トを用いたが、共にどちらを用いてもターゲットの位置
設定を行える。
【0109】また、第2、第3の実施の形態において
は、車両に取付ける型のマーカユニットを用いたが、フ
ロントガラスとリアガラスにおける同等の位置に、マー
カフィルムを貼付けることにより、同様の調整が可能と
なる。そして、マーカフィルムを用いた場合、構造が簡
単なため安価に実現でき、例えば、レーダ装置やステレ
オカメラ装置の付属品として製品に添付することも可能
となる。
【0110】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、車
両の所定位置に載置したターゲット位置決めマーカを基
準にして、車載用周辺監視センサの取付角度を調整して
いるため、取付角度調整が、簡易で、且つ車載用周辺監
視センサの取付誤差による誤検出等の不具合が防止で
き、しかも、水平面度の高い地面でなくても良く、作業
場所が限定されるようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る車載用ステレ
オカメラの取付角度調整方法を示す全体構成図である。
【図2】ターゲット位置決めマーカユニット20bの詳
細図である。
【図3】レーザ照射ユニット30の詳細図である。
【図4】ターゲットユニット40の詳細図である。
【図5】ステレオカメラ装置50の詳細図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る車載用ステレ
オカメラの取付角度調整方法の手順を示すフローチャー
トである。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る調整用画面を
示す説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る車載用ステレ
オカメラの取付角度調整方法を示す全体構成図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る調整用画面を
示す説明図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る車載用ステ
レオカメラの取付角度調整方法を示す全体構成図であ
る。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る車載用レー
ダ装置の取付角度調整方法を示す全体構成図である。
【図12】ターゲット位置決めマーカ120bの詳細図
である。
【図13】スコープユニット130の詳細図である。
【図14】ターゲットユニット140の詳細図である。
【図15】車載用レーダ装置90の詳細図である。
【図16】車載用レーダ装置の取付角度調整方法に用い
た電気構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態に係る車載用レー
ダ装置の取付角度調整方法の手順を示すフローチャート
である。
【図18】従来の車載用周辺監視センサの取付角度調整
方法を示す外観図である。
【符号の説明】
1・・・車両 2・・・リア部 3・・・フロント部 4・・・バンパー 20・・・ターゲット位置決めマーカユニット 21・・・マーカ 22・・・貫通孔 23・・・サポート 24・・・永久磁石 30・・・レーザ照射ユニット 31・・・レーザ照射機 32・・・ホルダ 33・・・固定ネジ 34・・・三脚 35・・・回転部 36・・・可動部 37・・・ハンドル 40・・・ターゲットユニット 41・・・ターゲット 50・・・ステレオカメラ装置 51・・・ステレオカメラ 52・・・回転機構部 53、54・・・取付ブラケット 90・・・車載用レーダ装置 91・・・車載用レーダ 92・・・筐体 93、94、95、96・・・取付ボルト 97・・・ホルダー 98・・・スプリング 120・・・ターゲット位置決めマーカ 130・・・スコープユニット 131・・・スコープ 132・・・ホルダ 133・・・固定ネジ 140・・・ターゲットユニット 141・・・ターゲット表示板 142・・・コーナリフレクタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置に設置されたターゲットを車載
    用周辺監視センサで検出し、その検出結果に応じて車載
    用周辺監視センサの設置位置を調整する方法において、 車両の所定位置に2個のマーカを設置し、 該2個のマーカを通る直線を基準として前記ターゲット
    の設置位置を決定することを特徴とする車載用周辺監視
    センサの設置調整方法。
  2. 【請求項2】 所定位置に設置された第1ターゲットと
    第2ターゲットを車載用周辺監視センサで検出し、その
    検出結果に応じて車載用周辺監視センサの設置位置を調
    整する方法において、 車両の車体後方所定位置に1個の後方マーカを設置し、 車両の車体前方所定位置に第1と第2の前方マーカを設
    置し、 前記後方マーカと前記第1マーカを通る直線を基準とし
    て前記第1ターゲットの設置位置を決定し、 前記後方マーカと前記第2マーカを通る直線を基準とし
    て前記第2ターゲットの設置位置を決定することを特徴
    とする車載用周辺監視センサの設置調整方法。
  3. 【請求項3】 前記後方マーカと前記第1マーカは、車
    体幅方向の中心線上に設置することを特徴とする請求項
    2記載の車載用周辺監視センサの設置調整方法。
  4. 【請求項4】 前記マーカは、車両のガラスに貼付され
    るフイルムで形成されていることを特徴とする請求項
    1、請求項2または請求項3記載の車載用周辺監視セン
    サの設置調整方法。
  5. 【請求項5】 前記車両後方から照射され、前記マーカ
    を通過するレーダ光線が前記ターゲットに照射されるよ
    うに前記ターゲットの設置位置を決定することを特徴と
    する請求項1〜請求項4の何れかに記載の車載用周辺監
    視センサの設置調整方法。
  6. 【請求項6】 前記車両後方からスコープで前記マーカ
    が重なるように透視し、前記マーカと重なるように前記
    ターゲットの設置位置を決定することを特徴とする請求
    項1〜請求項4の何れかに記載の車載用周辺監視センサ
    の設置調整方法。
  7. 【請求項7】 前記車載用周辺監視センサは、カメラで
    あって、 前記カメラが撮影した前記ターゲット画像を表示器に表
    示し、 前記表示器における前記ターゲットが規定位置にある時
    にターゲット画像が表示されるべき位置に、目標画像を
    表示し、 前記ターゲット画像が前記目標画像に重なるように、前
    記カメラの取付状態を調整することを特徴とする請求項
    1記載の車載用周辺監視センサの設置調整方法。
  8. 【請求項8】 前記車載用周辺監視センサは、左右のカ
    メラを有するステレオカメラであって、 前記左右のカメラの各々が撮影した前記ターゲット画像
    を表示器に合成して表示し、 前記表示器における前記ターゲットが規定位置にある時
    にターゲット画像が表示されるべき位置に、目標画像を
    表示し、 前記ターゲット画像が前記目標画像に重なるように、前
    記ステレオカメラの取付状態を調整することを特徴とす
    る請求項1記載の車載用周辺監視センサの設置調整方
    法。
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