JP2003312323A - 車両用シート装置 - Google Patents

車両用シート装置

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JP2003312323A
JP2003312323A JP2002114965A JP2002114965A JP2003312323A JP 2003312323 A JP2003312323 A JP 2003312323A JP 2002114965 A JP2002114965 A JP 2002114965A JP 2002114965 A JP2002114965 A JP 2002114965A JP 2003312323 A JP2003312323 A JP 2003312323A
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聡昭 仮屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員の乗降をスムーズに行える車両用シート
装置を提供する。 【解決手段】 本発明に係る車両用シート装置は、フロ
ントドアDfに開閉される乗降口HとリヤドアDrによ
り開閉される乗降口Hとが側壁に形成された車両に設置
されており、座席本体Sが車両前方を向く前向き位置と
乗降口側を向く横向き位置との間でその座席本体Sを回
転させる回転機構と、座席本体S及び回転機構を車両前
後方向にスライドさせるスライド機構と、回転機構及び
スライド機構を動作させる制御手段と、制御手段に対し
回転機構及びスライド機構を動作させる指令を出すこと
ができる操作手段とを備える車両用シート装置であっ
て、フロントドアDfとリヤドアDrとの一方が開かれ
ているドア半開状態、または両方が開かれているドア全
開状態に応じて、前後スライド可能範囲内において座席
本体Sの回転可能範囲がそれぞれ設定されており、制御
手段は、座席本体がドア全開状態あるいはドア半開状態
に応じた回転可能範囲内に配置されているときのみ、前
記回転機構を動作可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側壁にフロントド
アにより開閉される乗降口とリヤドアにより開閉される
乗降口が形成された車両に設置されており、座席本体が
車両前方を向く前向き位置と乗降口側を向く横向き位置
との間でその座席本体を回転させる回転機構と、前記座
席本体及び前記回転機構を車両前後方向にスライドさせ
るスライド機構と、前記回転機構及び前記スライド機構
を動作させる制御手段と、前記制御手段に前記回転機構
及び前記スライド機構を個別に動作させる指令を出すこ
とができる操作手段とを備える車両用シート装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両用シート装置として実開平6−89
5号公報に開示されているものがある。この車両用シー
ト装置は、座席本体Sが車両前方を向く前向き位置のと
きに、前後位置調整スイッチを操作すると、座席本体S
が前後スライドするようになっており、これにより、そ
の前後位置を調整できるようになっている。また、この
車両用シート装置は、車室のドア(図示されていない)
が開かれている状態では、降車スイッチを操作すると、
図17に示すように、座席本体Sが予め設定された回転
開始位置Pまでスライドした後(A参照)、この回転開
始位置Pで約45°乗降口の方向に回転し(B参照)、さ
らに座席本体Sが前方に一定距離だけスライドしつつ、
約45°回転して、乗降口側を向く横向き位置となるよう
になっている(回転終了位置 C参照)。これにより、
乗員が楽に降車できるようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した車両用シート
装置は、座席本体Sと車体やドア等との干渉を考慮し
て、座席本体Sの回転開始位置Pが一個所に設定されて
おり、その座席本体Sを回転開始位置Pまでスライドさ
せなければ、座席本体Sを乗降口側に回転させることは
できないようになっている。しかし、例えばフロントド
アにより開閉されるフロント席用乗降口とリヤドアによ
り開閉されるリヤ席用乗降口とが両ドアを開くことによ
り連続した一つの乗降口を形成するいわゆるピラーレス
構造で、両乗車口間に渡って座席本体Sをスライドさせ
ることができるようになっている車両においては、両ド
アが開かれた状態で、座席本体Sを回転させても座席本
体Sがドアや車体に干渉しない位置(以下、干渉回避位
置という)が両乗降口間の所定の範囲に渡って存在す
る。したがって、このような車両においても座席本体S
を一個所のみで回転できるようにすることは無駄に使用
形態を制限することになる。かといって、上記干渉回避
位置で自由に座席本体Sを回転できるようにすると、一
方のドアが閉じている状態で、座席本体Sがこのドアに
干渉する位置で回転させられる恐れがある。
【0004】そこで本発明は、より多くの使用形態に対
応することができ、かつ座席本体がドアや車体に干渉す
ることを防止できる車両用シート装置の提供を目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、各請求
項の発明によって解決される。請求項1の発明は、フロ
ントドアにより開閉される乗降口とリヤドアにより開閉
される乗降口とが側壁に形成された車両に設置されてお
り、座席本体が車両前方を向く前向き位置と乗降口側を
向く横向き位置との間でその座席本体を回転させる回転
機構と、前記座席本体及び前記回転機構を車両前後方向
にスライドさせるスライド機構と、前記回転機構及び前
記スライド機構を動作させる制御手段と、前記制御手段
に対し前記回転機構及び前記スライド機構を動作させる
指令を出すことができる操作手段とを備える車両用シー
ト装置であって、前記フロントドアとリヤドアとの一方
が開かれているドア片開状態、または両方が開かれてい
るドア両開状態に応じて、前後スライド可能範囲内にお
いて前記座席本体の回転可能範囲がそれぞれ設定されて
おり、前記制御手段は、前記座席本体がドア両開状態あ
るいはドア片開状態に応じた回転可能範囲内に配置され
ているときのみ、前記回転機構を動作可能に構成されて
いる。
【0006】本発明によると、座席本体が回転可能範囲
内に配置されているときに、その座席本体は車両前方を
向く前向き位置と乗降口側を向く横向き位置との間で回
転可能となる。さらに、座席本体の回転可能範囲は、フ
ロントドアとリヤドアとの一方が開かれているドア片開
状態、または両方が開かれているドア両開状態に応じ
て、前後スライド可能範囲内においてそれぞれ設定され
ている。このように、ドア片開状態あるいはドア両開状
態に応じて座席本体を異なる範囲で回転させることがで
きるため、より多くの使用形態に対応することができ、
かつ座席本体がドアや車体に干渉する位置で回転させら
れることがない。
【0007】また、請求項2に示すように、制御手段
は、操作手段により座席本体を回転させる指令を受けた
とき、前記座席本体がこの時のドアの状態(ドア両開状
態あるいはドア片開状態)に応じた回転可能範囲内にな
い場合は、座席本体を前記回転可能範囲内に前後スライ
ドさせたのち座席本体の回転を開始させる。このため、
操作手段が座席本体を回転させる指令を出すための操作
をするだけで、自動的に座席本体が両ドアの状態に応じ
た回転可能範囲に移動するため使用性が良いという効果
がある。また、請求項3に示すように、フロントドアに
より開閉される乗降口とリヤドアにより開閉される乗降
口は、両ドアを開くことにより連続した一つの乗降口を
形成するようになっており、ドア両開状態に対応する回
転可能範囲は、前記両乗降口に跨って設定されている。
このため、両ドアを開くことにより、より広い範囲で座
席本体を回転させることができる。
【0008】また、請求項4に示すように、フロントド
アのみが開いたドア片開状態に対応する回転可能範囲
は、ドア両開状態に対応する回転可能範囲内の前端に設
定するのが好ましい。また、請求項5に示すように、座
席本体が前向き位置にあるときは、ドア両開状態あるい
はドア片開状態に応じた各々の回転可能範囲から外れた
位置まで前後スライドさせることができるため、回転可
能範囲と関係無しに、座席本体の前向き位置での前後位
置調整を広い範囲で行うことができる。また、請求項6
に示すように、リヤドアが閉じている状態では、座席本
体を、前記リヤドアが開いている状態に対応する回転可
能範囲の後端位置よりも手前の位置までしかスライドさ
せることができない構成である。このため、リヤドアが
開いた状態ではより広い範囲で座席本体を回転させるこ
とができ、リヤドアが閉じた状態では座席本体の後方に
確実に所定のスペースを確保することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図16に基づいて本
発明の実施形態1に係る車両用シート装置の説明を行
う。本実施形態では助手席を本発明に係る車両用シート
装置とした場合について説明する。図1は本実施形態に
係る車両用シート装置の座席本体の動作範囲等を表す模
式平面図、図2は車両用シート装置の座席本体の動作状
況等を表す斜視図、図3は車両用シート装置の背面図
(A)、側面図(B)、図4は車両用シート装置の前後
スライド機構及び回転機構の斜視図である。また、図5
〜図16は、車両用シート装置の動作を表すフローチャ
ート等である。なお、車室内の幅方向をX方向、前後方
向をY方向、及び高さ方向をZ方向として図示する。
【0010】車両用シート装置1が設置される車両C
は、図1(B)、図2(A)に示すように、助手席側の
側壁にヒンジ式のフロントドアDfにより開閉されるフ
ロント席用乗降口H1とスライド式のリヤドアDrによ
り開閉されるリヤ席用乗降口H2とを備えている。ま
た、両乗降口H1,H2間にはピラーがなく、両乗降口
H1,H2は、両ドアDf,Drを開くことにより連続
した一つの乗降口Hとなるように形成されている。ま
た、両ドアDf,Drはそれぞれ個別に開閉することが
でき、個別に開いたフロント席用乗降口H1またはリヤ
席用乗降口H2を通って、対応する助手席またはリヤ席
に乗り込むことができるようになっている。なお、両ド
アDf,Drが開いた状態が本発明のドア両開状態に相
当し、フロントドアDfのみが開いた状態が本発明のド
ア片開状態に相当する。フロントドアDfとリヤドアD
rとの開閉状態は、図示されていないFrカーテシSW
とRrカーテシSWとによって検出され、両カーテシS
Wの信号が車室内の制御装置(図示されていない)に入
力される。
【0011】車両用シート装置1は、座席本体Sを車両
前後方向にスライドさせて、その前後方向の位置を調整
するためのスライド機構20と、座席本体Sを、車両前
方を向きかつ車室内に位置する乗車位置と、車両側方を
向きかつ乗降口を経て車室外に移動させられた乗降位置
との間で移動させるための振り出し機構11を備えてい
る。そして、座席本体Sを乗降位置に振り出すことによ
り、例えば座席本体Sに車椅子を接近させ、車椅子の使
用者を、車椅子から座席本体Sへまたは座席本体Sから
車椅子へ容易に移動させることができるようになってい
る。振り出し機構11は、後述する回転機構50と昇降
スライド機構60を主要部として構成されている。な
お、座席本体Sの前後スライド可能範囲の設定は後方に
リヤ席があることから制限されている。即ち、座席本体
Sの振出し動作は、フロントドアDfが開いた状態か、
両ドアDf,Drが開いた状態であれば、座席本体Sの
振出し動作を開始する位置を制限することにより可能で
あるが、リヤドアDrのみが開いた状態では不可能とな
っている。
【0012】車両用シート装置1は、図4に示すよう
に、車室の床部(図示されていない)に水平に固定され
る支持台10を備えており、その支持台10上に前後ス
ライド機構20を介して前後スライドテーブル40が車
両の前後方向にスライド可能な状態で設置されている。
また、前後スライドテーブル40上には、図3(A)
(B)に示すように、回転機構50を介して回転テーブ
ル61が回転可能に設置されており、その回転テーブル
61上に昇降スライド機構60を介して座席本体Sがス
ライド可能に載置されている。ここで、図3(A)
(B)は、車室内に配置された車両用シート装置1を後
方から見た概略図であり、図4に示す支持台10等は省
略されている。
【0013】前後スライド機構20は、図4に示すよう
に、前後スライドテーブル40が支持台10に対して車
両の前後方向に移動できるように保持する左右一対の保
持機構22と、その前後スライドテーブル40を支持台
10に対して移動させる移動機構30とから構成されて
いる。保持機構22は、車両前後方向に延びるレール状
の固定側保持部材24と、その固定側保持部材24に沿
ってスライド可能な移動側保持部材26とから構成され
ており、左右の固定側保持部材24が支持台10の両端
部に固定されている。
【0014】左右の移動側保持部材26は、左右の固定
側保持部材24によって幅方向両側から挟まれた状態で
前後スライドテーブル40の下面に固定されている。固
定側保持部材24の内側面と移動側保持部材26の外側
面とは互いに対向しており、その内側面と外側面とに長
手方向に延びるV字溝24a,26aが形成されてい
る。そして、両V字溝24a,26aの間に多数の鋼球
(図示されていない)が嵌め込まれている。これによ
り、移動側保持部材26は固定側保持部材24に対して
前後方向にスライド可能、かつ上下動不能に保持され
る。
【0015】移動機構30は、車両前後方向に延びるネ
ジ軸31と、そのネジ軸31に螺合するスライドナット
33と、ネジ軸31を軸回りに正転あるいは逆転させる
スライドモータ35とから構成されている。ネジ軸31
は、回転可能な状態で軸受け部材32に支持されてお
り、その軸受け部材32が前記車室の床部に固定されて
いる。なお、軸受け部材32の内側には、スライドモー
タ35の回転力をネジ軸31に伝達する動力伝達部材
(図示されていない)が設けられている。スライドナッ
ト33の上部にはブラケット33bが固定されており、
そのブラケット33bが前後スライドテーブル40の下
面に連結されている。
【0016】この構造により、スライドモータ35が駆
動し、ネジ軸31が正転あるいは逆転すると、ネジの作
用でスライドナット33がネジ軸31に沿って前方ある
いは後方に移動する。これによって、スライドナット3
3にブラケット33bを介して連結されている前後スラ
イドテーブル40がそのスライドナット33と共に支持
台10に対して車両前後方向に移動する。スライドモー
タ35の動作は前述の制御装置によって制御される。ま
た、スライドモータ35には、そのスライドモータ35
の単位回転数あたり所定数のパルスを発生させるエンコ
ーダ(図示されていない)が設けられており、そのエン
コーダの出力が前記制御装置に送信される。
【0017】スライドモータ35は、前記制御装置によ
り後述する条件下で座席本体Sを位置調整時前方限界位
置(Fr/M位置)、位置調整時後方限界位置(Rr/
M位置)、振出し時前方限界位置(Fr/T位置)、及
び振出し時後方限界位置(Rr/T位置)が設定された
前後スライド可能範囲内で移動させるように制御され
る。位置調整時前方限界位置(Fr/M位置)は、前後
スライド可能範囲の前端位置に設定されており、座席本
体Sとダッシュパネルやインストルメントパネル等との
間に着座するのを妨げない程度の空間を確保できるよう
に設定されている。位置調整時後方限界位置(Rr/M
位置)は、前後スライド可能範囲の後端位置よりも一定
距離だけ前方に設定されており、座席本体Sがリヤ席の
邪魔にならない位置に設定されている。振出し時前方限
界位置(Fr/T位置)は、位置調整時前方限界位置
(Fr/M位置)よりも一定距離だけ後方に設定されて
おり、フロントドアDfのみを開けた状態で座席本体S
を乗車位置へ振り出す際に座席本体Sやその乗員がフロ
ントドアDf、リヤドアDr及びフロント席用乗降口H
1の前縁に干渉しない位置に設定されている。振出し時
後方限界位置(Rr/T位置)は、前後スライド可能範
囲の後端位置に設定されており、フロントドアDf、リ
ヤドアDrを開けた状態で座席本体Sを乗車位置へ振り
出す際に座席本体Sやその乗員がリヤドアDrやリヤ席
用乗降口H2の後縁に干渉しない位置に設定されてい
る。
【0018】ここで、スライドモータ35には、その回
転数に応じた数のパルス信号を発生させるエンコーダが
設けられており、前記制御装置はこのパルス信号をカウ
ントすることで座席本体Sの位置を演算するとともに、
座席本体Sが位置調整時前方限界位置(Fr/M位置)
及び位置調整時後方限界位置(Rr/M位置)に到達し
たことを検知している。また、振出し時前方限界位置
(Fr/T位置)及び振出し時後方限界位置(Rr/T
位置)にはそれぞれリミットSW(Fr/T検出LS、
Rr/T検出LS)が設けられており、これにより前記
制御装置は座席本体Sが振出し時前方限界位置(Fr/
T位置)及び振出し時後方限界位置(Rr/T位置)に
到達したことを検出している。
【0019】前後スライドテーブル40上に設置される
回転機構50は、図4に示すように、回転盤52を備え
ている。回転盤52は、外周に歯車52wを備える外輪
52rと、その外輪52rの内側に収納された内輪52
eとから構成されており、その外輪52rと内輪52e
とが相対回転可能に保持されている。そして、回転盤5
2の外輪52rが前後スライドテーブル40の上面に固
定され、内輪52eが回転テーブル61(図3参照)に
固定されている。さらに、回転テーブル61の下面に
は、外輪52rの歯車52wと噛合する駆動歯車54が
水平回転可能な状態で装着されており、その駆動歯車5
4に回転モータ56が動力伝達部材(図示されていな
い)を介して接続されている。
【0020】この構造により、回転モータ56が駆動さ
れ、駆動歯車54が外輪52rの歯車52wに対して正
転あるいは逆転すると、外輪52rが固定されている前
後スライドテーブル40に対して内輪52eが固定され
ている回転テーブル61及びその回転テーブル61に載
置されている昇降スライド機構60及び座席本体Sが水
平方向に回動する。回転モータ56は、前記制御装置に
より後記する条件下で座席本体Sが車両前方を向く前向
き位置と乗降口H側を向く横向き位置との間で、回転テ
ーブル61及び昇降スライド機構60と共に回転するよ
うに、制御される。ここで、前向き位置と横向き位置と
には、それぞれリミットSW(0°LS)とリミットS
W(90°LS)が設置されており、各々のリミットSW
によって座席本体Sが前向き位置にあるか、あるいは横
向き位置にあるかを判定できるようになっている。ま
た、座席本体Sは、通常、前向き位置でロックされてお
り、図示されていないロック解除モータが前記制御装置
により駆動されることで、そのロック状態が解除され
る。
【0021】昇降スライド機構60は、図3に示すよう
に、座席本体Sを支持するとともに、その座席本体を乗
降口Hから室外へ移動させる装置であり、二段式のスラ
イド機構である。一段目の昇降スライド機構62(第1
昇降スライド機構62)は、二段目の昇降スライド機構
64(第2昇降スライド機構64)と協働して座席本体
Sを回転テーブル61に対して昇降スライドさせる機構
であり、昇降モータ1(図示されていない)によって駆
動される。なお、昇降スライド機構62,64の基本構
成は前述の前後スライド機構20とほぼ等しい。第1昇
降スライド機構62には、その第1昇降スライド機構6
2が下方に延びた状態(振出状態)で動作する下限リミ
ットSW(DW−1LS)と、第1昇降スライド機構6
2が上方に引込まれた状態(引込み状態)で動作する上
限リミットSW(UP−1LS)が装着されている。
【0022】第2昇降スライド機構64は、昇降モータ
2(図示されていない)によって駆動される構成であ
り、その第2昇降スライド機構64が下方に延びた状態
(振出状態)で動作する下限リミットSW(DW−2L
S)と、第2昇降スライド機構64が上方に引込まれた
状態(引込み状態)で動作する上限リミットSW(UP
−2LS)とを有している。第1昇降スライド機構62
及び第2昇降スライド機構64の昇降モータ1,2は、
前記制御装置により後記する条件下で座席本体Sを乗降
口Hから室外へ、あるいは室外から車室内に移動させる
ように、制御される。即ち、前記制御装置が本発明の制
御手段に相当する。座席本体Sは、図2(B)に示すよ
うに、シートクッションS1とシートバックS2とを備
えており、シートクッションS1の左側面にスライドス
イッチSfbと操作スイッチSudとが取付けられてい
る。
【0023】次に、図5〜図8に基づいて、上記した車
両用シート装置1のスライド動作説明を行う。ここで、
図5から図7は車両用シート装置1のスライド動作を表
すフローチャートであり、図8はスライド動作を表すタ
イムチャートである。座席本体Sの左側面に設けられた
スライドスイッチSfbが前進方向にオンされると(図
5ステップ101 YES)、制御装置において座席本
体前進プログラムが実行される(ステップ103)。座
席本体前進プログラムでは、図6に示すように、座席本
体Sが前向き位置にあり(ステップ111 YES)、
第1昇降スライド機構62が引込み状態(ステップ11
2 YES)及び第2昇降スライド機構64が引込み状
態(ステップ113 YES)のときに、スライドモー
タ35が正転駆動される(ステップ114)。なお、図
8に示すように、座席本体Sが前向き位置のときは、0
°LSはオフであり、第1昇降スライド機構62及び第
2昇降スライド機構64が引込み状態のときは、各々の
上限リミットSW(UP−1LS、UP−2LS)がオ
フである。
【0024】スライドモータ35が正転駆動すると、前
後スライド機構20上の前後スライドテーブル40がネ
ジ軸31とスライドナット33との螺合作用により前進
し、これによって前後スライドテーブル40上に載置さ
れている回転機構50、回転テーブル61、昇降スライ
ド機構60及び座席本体Sが前進する。そして、エンコ
ーダのパルス積算値により座席本体Sが位置調整時前方
限界位置(Fr/M位置)に到達したことが検出される
と(ステップ115 YES)、スライドモータ35が
停止し、座席本体S等が位置調整時前方限界位置(Fr
/M位置)に保持される。なお、位置調整時前方限界位
置(Fr/M位置)の手前で座席本体S等のスライドを
停止させる場合には、希望位置でスライドスイッチSf
bをオフする。
【0025】座席本体SのスライドスイッチSfbが後
進方向にオンされると(図5ステップ102 YE
S)、制御装置において座席本体後進プログラムが実行
される(ステップ104)。座席本体後進プログラムで
は、図7に示すように、前進の場合と同じ条件で(ステ
ップ121〜ステップ123参照)、スライドモータ3
5が逆転駆動される(ステップ124)。これによっ
て、前後スライド機構20の前後スライドテーブル40
及びその前後スライドテーブル40上に載置されている
回転機構50、回転テーブル61、昇降スライド機構6
0及び座席本体Sが後進する。
【0026】このとき、フロントドアDfまたはリヤド
アDrが閉じられていれば(ステップ125 NO)、
座席本体Sが位置調整時後方限界位置(Rr/M位置)
に到達した段階で(ステップ126 YES)、スライ
ドモータ35が停止し(ステップ128)、座席本体S
等が位置調整時後方限界位置(Rr/M位置)に保持さ
れる。また、フロントドアDfとリヤドアDrとが開か
れていれば(ステップ125YES)、Rr/T検出L
Sにより座席本体Sが振出し時後方限界位置(Rr/T
位置)に到達したことが検出された段階で(ステップ1
27 YES)、スライドモータ35が停止し(ステッ
プ128)、座席本体S等が振出し時後方限界位置(R
r/T位置)に保持される。位置調整時後方限界位置
(Rr/M位置)等の手前で座席本体S等のスライドを
停止させる場合には、希望位置でスライドスイッチSf
bをオフする。ここで、図8は、位置調整時後方限界位
置(Rr/M位置)と位置調整時前方限界位置(Fr/
M位置)との間で座席本体Sをスライドさせた場合のタ
イムチャートを表している。なお、座席本体Sのスライ
ドスイッチSfbが本発明の操作手段に相当する。
【0027】次に、図9〜図12に基づいて、車両用シ
ート装置1の座席本体Sの振出し動作(降車動作)の説
明を行う。ここで、図9から図11は車両用シート装置
1の振出し動作を表すフローチャートであり、図12は
振出し動作を表すタイムチャートである。座席本体Sの
左側面に設けられた操作スイッチSudが振出し方向に
オンされると(図9ステップ131 YES)、一定時
間ブザーが鳴る(ステップ132)。そして、このとき
フロントドアDfが開かれていなければ(ステップ13
3NO)、異常警報が表示され(ステップ134)、座
席本体Sの振出し動作が中止される。
【0028】フロントドアDfとリヤドアDrとが共に
開かれている状態(ステップ133、ステップ135
YES)、座席本体Sが振出し時前方限界位置(Fr/
T位置)と振出し時後方限界位置(Rr/T位置)との
間のいずれかの位置に配置されていれば(ステップ13
6 YES)、座席本体Sの振出し回転プログラム(ス
テップ138)と振出しスライドプログラム(ステップ
139)とが実行される。また、座席本体Sが振出し時
前方限界位置(Fr/T位置)よりも前方に配置されて
いれば(ステップ136 NO)、座席本体Sが前後ス
ライド機構20の働きで自動的に振出し時前方限界位置
(Fr/T位置)まで後進スライドした後(ステップ1
37)、振出し回転プログラム(ステップ138)と振
出しスライドプログラム(ステップ139)とが実行さ
れる。即ち、振出し時前方限界位置(Fr/T位置)と
振出し時後方限界位置(Rr/T位置)との間の範囲
が、本発明におけるドア両開状態に対応する回転可能範
囲に相当する。
【0029】また、フロントドアDfが開かれて、リヤ
ドアDrが閉じられている状態では(ステップ135
NO)、座席本体Sが振出し時前方限界位置(Fr/T
位置)に配置されていれば、座席本体Sの振出し回転プ
ログラム(ステップ138)と振出しスライドプログラ
ム(ステップ139)とが実行され、座席本体Sが振出
し時前方限界位置(Fr/T位置)以外の位置に配置さ
れていれば、座席本体Sが前後スライド機構20の働き
で自動的に振出し時前方限界位置(Fr/T位置)まで
前進あるいは後進スライドした後(ステップ137)、
振出し回転プログラム(ステップ138)と振出しスラ
イドプログラム(ステップ139)とが実行される。即
ち、振出し時前方限界位置(Fr/T位置)が、本発明
におけるドア片開状態に対応する回転可能範囲に相当す
る。なお、図12のタイムチャートは、フロントドアD
fが開でリヤドアDrが閉の場合の振出し動作のタイム
チャートを表している。
【0030】座席本体Sの振出し回転プログラムでは、
図10に示すように、第1昇降スライド機構62が引込
み状態(ステップ141 YES)及び第2昇降スライ
ド機構64が引込み状態(ステップ142 YES)の
ときに、前記ロック解除モータが駆動され、ロックが解
除された状態で(ステップ143 YES)で回転モー
タ56が正転駆動される(ステップ144)。
【0031】回転モータ56が正転駆動されると、駆動
歯車54が外輪52rの歯車52wに対して正転し、外
輪52rが固定されている前後スライドテーブル40に
対して内輪52eが固定されている回転テーブル61及
びその回転テーブル61に載置されている昇降スライド
機構60と座席本体Sが水平方向に左回転する。そし
て、座席本体Sが乗降口H側を向く横向き位置まで約90
°回転した状態で、リミットSW(90°LS)が動作
(オン)し、一定時間(T2=約59ms)後に回転モータ
56が停止する(ステップ146)。この状態で、座席
本体S、昇降スライド機構60及び回転テーブル61は
横向き位置に保持される。なお、リミットSW(90°L
S)が動作した後、一定時間後に回転モータ56が停止
するため、回転テーブル61等は若干回転方向に押込ま
れ、ガタ等が生じ難くなる。
【0032】座席本体Sの振出し回転プログラムが終了
すると、次に座席本体Sの振出しスライドプログラム
(図11参照)が実行される。振出しスライドプログラ
ムでは、先ず、昇降スライド機構60の昇降モータ1と
昇降モータ2とが振出し方向に同時に駆動される(ステ
ップ151)。これによって、第1昇降スライド機構6
2と第2昇降スライド機構64とが振出し方向(下方に
延びる方向)に動作し、座席本体Sが車室内から乗降口
Hを通って室外に移動する。そして、第1昇降スライド
機構62の下限リミットSW(DW−1LS)が動作す
ることで(ステップ152 YES)、昇降モータ1が
停止する(ステップ153)。また、第2昇降スライド
機構64の下限リミットSW(DW−2LS)が動作す
ることで(ステップ154 YES)、昇降モータ2が
停止する(ステップ155)。この状態で、座席本体S
は、図2(A)に示すように、室外の乗降位置に保持さ
れ、この位置で助手席乗員の乗降が行われる。
【0033】次に、図13〜図16に基づいて、室外に
位置する座席本体Sを格納する格納動作(乗車動作)の
説明を行う。ここで、図13から図15は車両用シート
装置1の格納動作を表すフローチャートであり、図16
は格納動作を表すタイムチャートである。座席本体Sの
左側面に設けられた操作スイッチSudが格納方向にオ
ンされると(図13ステップ161 YES)、一定時
間ブザーが鳴り(ステップ162)、座席本体Sの引込
みスライドプログラム(ステップ163)と座席本体S
の引込み回転プログラム(ステップ164)とが実行さ
れる。
【0034】座席本体Sの引込みスライドプログラムで
は、図14に示すように、昇降スライド機構61の昇降
モータ1と昇降モータ2とが引込み方向に同時に駆動さ
れる(ステップ171)。これによって、第1昇降スラ
イド機構62と第2昇降スライド機構64とが引込み方
向(上方に収納される方向)に動作し、室外の座席本体
Sが乗降口Hを通って車室内まで移動する。そして、第
1昇降スライド機構62の上限リミットSW(UP−1
LS)が動作(オフ)することで(ステップ172 Y
ES)、一定時間(T1=約60ms)後に昇降モータ1が
停止する(ステップ173)。また、第2昇降スライド
機構64の上限リミットSW(UP−2LS)が動作
(オフ)することで(ステップ174 YES)、一定
時間(T1=約60ms)後に昇降モータ2が停止する(ス
テップ175)。この状態で、座席本体Sは、車室内で
乗降口H側を向く横向き位置に保持されるとともに、リ
ミットSW(90°LS)が動作(オフ)する。
【0035】座席本体Sの引込みスライドプログラムが
終了すると、次に座席本体Sの引込み回転プログラム
(図15参照)が実行される。これによって、回転モー
タ56が逆転駆動され(ステップ181)、回転テーブ
ル61及びその回転テーブル61に載置された昇降スラ
イド機構60と座席本体Sが前後スライドテーブル40
に対して水平方向に右回転する。そして、座席本体Sが
車両前方を向く前向き位置まで回転した状態でリミット
SW(0°LS)が動作(オフ)し(ステップ18
2)、一定時間(T2=約59ms)後に回転モータ56が
停止する(ステップ183)。
【0036】座席本体Sが前向き位置まで回転した状態
で、その座席本体Sが位置調整時後方限界位置(Rr/
M位置)よりも前方に配置されていれば(図13ステッ
プ165 NO)、リヤドアDrを閉じても座席本体S
はその位置に保持される。しかし、座席本体Sが位置調
整時後方限界位置(Rr/M位置)と振出し時後方限界
位置(Rr/T位置)との間に配置されていれば(ステ
ップ165 YES)、リヤドアDrを閉じると(ステ
ップ166 YES)、ブザーオン後、座席本体Sは自
動的に前後スライド機構20の働きで位置調整時後方限
界位置(Rr/M位置)まで前進する(ステップ16
7)。なお、操作スイッチSudが本発明の操作手段に
相当する。
【0037】このように、本実施形態に係る車両用シー
ト装置1によると、フロントドアDfとリヤドアDrと
が共に開かれている状態では、座席本体Sが、フロント
ドアDfにより開閉されるフロント席用乗降口H1とリ
ヤドアDrより開閉されるリヤ席用乗降口H2との間に
跨った振出し時前方限界位置(Fr/T位置)と振出し
時後方限界位置(Rr/T位置)との間の範囲内の所望
する位置で、座席本体Sを室外の乗降位置へ振出すこと
ができる。したがって、例えば、座席本体Sを上記範囲
の後端付近で振出すことにより、開いたフロントドアD
fと振出した座席本体Sとの間に車椅子を配置したり、
座席本体Sの左右両側に介護者が立ったりすることがで
き、また、座席本体Sを上記範囲の中間位置に配置する
ことにより、乗員が乗降口の左右の側縁やドアより圧迫
感を受けることなく、座席本体Sの振出しや引込みを行
うことができるなど、より多くの使用形態に対応させる
ことができる。
【0038】また、フロントドアDfが開放され、リヤ
ドアDrが閉じている状態では、座席本体Sが振出し時
前方限界位置(Fr/T位置)でのみ振出し動作ができ
るように自動的に切り替わる。したがって、座席本体S
やその乗員がドアや車体に干渉する位置で振出し動作が
行われることがない。また、座席本体Sが車両前方を向
く前向き位置にある状態では、振出し時前方限界位置
(Fr/T位置)よりも前方の位置調整時前方限界位置
(Fr/M位置)までスライドさせることができ、さら
に少なくとも一方のドアDf,Drが閉じられた状態で
は、振出し時後方限界位置(Rr/T位置)よりも前方
の位置調整時後方限界位置(Rr/M位置)までしかス
ライドさせることができないため、座席本体Sとその後
方のリヤ席との間に、リヤ席の乗員のスペースを確実に
確保しておくことができる。
【0039】また、フロントドアDf及びリヤドアDr
が開かれている状態で、座席本体Sが振出し時前方限界
位置(Fr/T位置)と振出し時後方限界位置(Rr/
T位置)との間の範囲にない場合、即ち、座席本体Sが
位置調整時前方限界位置(Fr/M位置)と振出し時前
方限界位置(Fr/T位置)との間の範囲にある場合
に、座席本体Sを振出すための操作スイッチSudを操
作すると、座席本体Sは自動的に振出し時前方限界位置
(Fr/T位置)までスライドした後、振出し動作を開
始する。また、フロントドアDfのみが開かれている状
態で、座席本体Sが振出し時前方限界位置(Fr/T位
置)にない場合に、座席本体Sを振出すための操作スイ
ッチSudを操作すると、座席本体Sは自動的に振出し
時前方限界位置(Fr/T位置)までスライドした後、
振出し動作を開始する。このため、座席本体Sや乗員が
ドアや車体に干渉するのを防止でき、かつ使用性が良
い。
【0040】また、両ドアDf,Drを開いた状態で
は、上述のように、位置調整時後方限界位置(Rr/M
位置)より後方の振出し時後方限界位置(Rr/T位
置)までスライドさせて、その位置で座席本体Sを振出
すことができるが、この位置で座席本体Sを引込んだ
後、リヤドアDrを閉じる(即ち、この位置で座席本体
Sを振出すことができない状態にする)と、座席本体S
は自動的に、位置調整時後方限界位置(Rr/M位置)
までスライドする。したがって、座席本体Sとその後方
のリヤ席との間に、リヤ席の乗員のスペースが自動的に
確保されるため、使用性が良い。
【0041】なお、本実施形態では、昇降スライド機構
60で座席本体Sを振出し可能な車両用シート装置1を
例に説明したが、昇降スライド機構60を有しない車両
用シート装置に本発明を使用することも可能である。ま
た、本実施形態では、助手席に使用する車両用シート装
置1を例に説明したが、助手席以外のシートに本発明の
車両用シート装置を使用することも可能である。また、
座席本体Sに着座センサを設置して、乗員が着座してい
る時と空席時とで座席本体Sのスライド速度及び回転速
度等を変更できるようにしても良い。
【0042】また、本実施形態では、フロントドアDf
により開閉されるフロント席用乗降口H1とリヤドアD
rにより開閉されるリヤ席用乗降口H2とが両ドアを開
くことにより、連続した一つの乗降口Hを形成するいわ
ゆるピラーレス構造の車両の助手席に本発明の車両用シ
ート装置を適用した例を示したが、フロントドアDfに
より開閉されるフロント席用乗降口H1とリヤドアDr
により開閉されるリヤ席用乗降口H2との間にピラーが
存在し、リヤ席がなく、助手席をフロント席用乗降口に
隣接する位置とリヤ席用乗降口に隣接する位置の間でス
ライド可能な車両の助手席にも適用可能である。
【0043】この場合、フロントドアのみを開けた状態
に対応する回転可能範囲と、リヤドアのみを開けた状態
に対応する回転可能範囲とが互いに離れて、フロント席
用乗降口の側方とリヤ席用乗降口の側方に設定され、両
ドアを開けた状態に対応する回転可能範囲は、フロント
ドアのみを開けた状態に対応する回転可能範囲と、リヤ
ドアのみを開けた状態に対応する回転可能範囲を合わせ
た範囲となる。また、回転可能範囲とは、幅があるもの
に限らず一個所であっても良い。また、前後スライド範
囲内での位置調整を無段でできるものに限らず、所定の
間隔を空けた複数の位置でのみ位置決めできるものであ
っても良い。
【0044】
【発明の効果】本発明によると、より多くの使用形態に
対応することができ、かつ座席本体や乗員がドアや車体
に干渉するのを防止できる。さらに、使用性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る車両用シート装置の
座席本体の動作範囲等を表す模式平面図(A図)及び全
体平面図(B図)である。
【図2】車両用シート装置の動作状況を表す斜視図(A
図)及び座席本体の斜視図(B図)である。
【図3】車両用シート装置の背面図(A図)及び側面図
(B図)である。
【図4】車両用シート装置の前後スライド機構及び回転
機構の斜視図である。
【図5】車両用シート装置の動作を表すフローチャート
である。
【図6】車両用シート装置の動作を表すフローチャート
である。
【図7】車両用シート装置の動作を表すフローチャート
である。
【図8】車両用シート装置の動作を表すタイムチャート
である。
【図9】車両用シート装置の動作を表すフローチャート
である。
【図10】車両用シート装置の動作を表すフローチャー
トである。
【図11】車両用シート装置の動作を表すフローチャー
トである。
【図12】車両用シート装置の動作を表すタイムチャー
トである。
【図13】車両用シート装置の動作を表すフローチャー
トである。
【図14】車両用シート装置の動作を表すフローチャー
トである。
【図15】車両用シート装置の動作を表すフローチャー
トである。
【図16】車両用シート装置の動作を表すタイムチャー
トである。
【図17】従来の車両用シート装置の動作を表す模式平
面図である。
【符号の説明】 Df フロントドア Dr リヤドア S 座席本体 Sud 操作スイッチ(操作手段) Sfb スライドスイッチSfb(操作手段) H 乗降口 H1 フロント席用乗降口 H2 リヤ席用乗降口 Fr/T 振出し時前方限界位置 Rr/T 振出し時後方限界位置 20 前後スライド機構(スライド機構) 50 回転機構 60 昇降スライド機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントドアにより開閉される乗降口と
    リヤドアにより開閉される乗降口とが側壁に形成された
    車両に設置されており、座席本体が車両前方を向く前向
    き位置と乗降口側を向く横向き位置との間でその座席本
    体を回転させる回転機構と、前記座席本体及び前記回転
    機構を車両前後方向にスライドさせるスライド機構と、
    前記回転機構及び前記スライド機構を動作させる制御手
    段と、前記制御手段に対し前記回転機構及び前記スライ
    ド機構を動作させる指令を出すことができる操作手段と
    を備える車両用シート装置であって、 前記フロントドアとリヤドアとの一方が開かれているド
    ア片開状態、または両方が開かれているドア両開状態に
    応じて、前後スライド可能範囲内において前記座席本体
    の回転可能範囲がそれぞれ設定されており、前記制御手
    段は、前記座席本体がドア両開状態あるいはドア片開状
    態に応じた回転可能範囲内に配置されているときのみ、
    前記回転機構を動作可能に構成されていることを特徴と
    する車両用シート装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用シート装置であっ
    て、 制御手段は、操作手段により座席本体を回転させる指令
    を受けたとき、前記座席本体がこの時のドアの状態に応
    じた回転可能範囲内にない場合は、座席本体を前記回転
    可能範囲内に前後スライドさせたのち座席本体の回転を
    開始させることを特徴とする車両用シート装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の車両用シー
    ト装置であって、 フロントドアにより開閉される乗降口とリヤドアにより
    開閉される乗降口は、両ドアを開くことにより連続した
    一つの乗降口を形成するようになっており、ドア両開状
    態に対応する回転可能範囲は、前記両乗降口に跨って設
    定されていることを特徴とする車両用シート装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両用シート装置であっ
    て、 フロントドアのみが開いたドア片開状態に対応する回転
    可能範囲は、ドア両開状態に対応する回転可能範囲内の
    前端に設定されていることを特徴とする車両用シート装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の車両用シート装置であって、 座席本体が前向き位置にあるときは、ドア両開状態ある
    いはドア片開状態に応じた各々の回転可能範囲から外れ
    た位置まで前後スライドさせることができることを特徴
    とする車両用シート装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の車両用シート装置であって、 リヤドアが閉じている状態では、座席本体を、前記リヤ
    ドアが開いている状態に対応する回転可能範囲の後端位
    置よりも手前の位置までしかスライドさせることができ
    ない構成であることを特徴とする車両用シート装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2902227A1 (en) * 2014-01-31 2015-08-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle with sliding door
JP2018034660A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 本田技研工業株式会社 シート制御装置、およびシート制御方法

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