JP2003312297A - 4輪駆動車のトルク分配制御装置 - Google Patents

4輪駆動車のトルク分配制御装置

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JP2003312297A
JP2003312297A JP2002120786A JP2002120786A JP2003312297A JP 2003312297 A JP2003312297 A JP 2003312297A JP 2002120786 A JP2002120786 A JP 2002120786A JP 2002120786 A JP2002120786 A JP 2002120786A JP 2003312297 A JP2003312297 A JP 2003312297A
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wheel
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wheels
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Masaaki Wakao
昌亮 若尾
Tatsuya Inagaki
達也 稲垣
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Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車輪速信号の異常時においても、所定の条件下
では、従動輪へのトルク伝達を行って、4輪駆動走行を
実施することができる4輪駆動車のトルク分配制御装置
を提供する。 【解決手段】4輪の各々の車輪の回転速度を検出する車
輪速センサS1,S2,S3、S4が設けられ、電子制
御部20のCPU21は、検出された各4輪の車輪速信
号の車輪速データを用いて指令トルクを演算する。CP
U21は、車輪速センサS1,S2,S3、S4が検出
した前輪または後輪の左右何れか一方の車輪速信号に異
常がある場合、異常な車輪速信号の車輪速データを左右
反対側の正常な車輪の車輪速データに置き換えて指令ト
ルクを演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4輪駆動車のエン
ジントルクを従動輪に分配制御するトルク分配制御装置
に関し、特に、車輪の速度を示す車輪速信号の異常時に
良好に対応し得るトルク分配制御装置に関する。ここ
で、従動輪とは例えばFFベースの4輪駆動車の場合、
後輪である。
【0002】
【従来の技術】従来、4輪駆動車において、電子制御に
より従動輪への伝達トルクを制御するトルク分配制御装
置が、特開2001−277883号公報等で知られている。この
種のトルク分配制御装置は、前後輪の各車輪の回転速度
を検出する車輪速センサを設け、これらの車輪速センサ
からの車輪速信号に基づき、前輪と後輪の回転速度を演
算すると共に、前輪と後輪の差動回転数(回転速度差)
を演算し、この差動回転数に基づき従動輪に回転を伝達
するカップリング装置への指令トルクを演算し、この指
令トルクに基づき、クラッチの係合力を制御するように
動作する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような電子制御式
のトルク分配制御装置を備えた4輪駆動車は、一般に雪
道などのスリップし易い路面の走行時、従動輪への伝達
トルクが高くなるように制御して、スリップを最小限に
抑制した良好な走行を可能としている。しかしながら、
上記のように構成される従来のトルク分配制御装置で
は、4輪駆動車の車輪の速度を検出する車輪速センサ或
いはその信号線路に異常が発生し、車輪速信号が異常値
を示した場合には、指令トルクの演算を中止し、従動輪
への伝達トルクを0とするように制御していた。
【0004】このため、例えば、前輪または後輪の片側
のみの車輪速信号が異常値を示した場合でも、指令トル
クが0となり、駆動輪のみを駆動していた。したがっ
て、4輪の車輪速信号うち1輪のみの車輪速信号に異常
が生じた場合でも、2輪駆動で走行することになるか
ら、雪道などの極めてスリップし易い道路で、車輪速信
号の異常が1輪のみでも発生すると、4輪駆動車であっ
ても2輪駆動となって、スリップが発生し易くなる。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、車輪速信号の異常時においても、所定の条件下で
は、従動輪へのトルク伝達を行って、4輪駆動走行を実
施することができる4輪駆動車のトルク分配制御装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のトルク分配制御装置は、4輪駆動車の機関
の動力を従動輪に分配する際の指令トルクを該4輪駆動
車の走行状態に応じて制御する4輪駆動車のトルク分配
制御装置において、4輪の各々の車輪の回転速度を検出
する車輪速検出手段と、車輪速検出手段が検出した各4
輪の車輪速信号の車輪速データを用いて前記指令トルク
を演算する指令トルク演算手段と、を有し、指令トルク
演算手段は、車輪速検出手段が検出した前輪または後輪
の左右何れか一方の車輪速信号に異常がある場合、異常
な車輪速信号の車輪速データを左右反対側の正常な車輪
の車輪速データに置き換えて指令トルクを算出すること
を特徴とする。
【0007】ここで、上記構成のトルク分配制御装置に
おいては、請求項2のように、前記指令トルク演算手段
は、機関のスロットル開度を示すスロットル開度デー
タ、前後輪の速度差データ、及び車両の車速データを用
いて、指令トルクを演算するように構成することができ
る。
【0008】
【作用】上記構成のトルク分配制御装置は、車輪速信号
に異常がない通常走行時、基本的には、例えば、検出さ
れた車両の車速とスロットル開度とから、基本指令トル
クを求め、検出された4輪の各々の車輪速データに基づ
き前輪と後輪の回転数差を算出しその回転数差から回転
差指令トルクを求め、基本指令トルクに回転差指令トル
クを加算して指令トルクを算出する。そして、その指令
トルクに基づきカップリング装置のクラッチ機構の係合
力を制御する。
【0009】また、コーナ走行時などに発生するタイト
コーナリング現象の有無を、例えば、車両の外側輪にス
リップが発生しているか否か、及び操舵角センサからの
操舵角信号に基づき判定する。外側輪にスリップが発生
し、ステアリングの操舵角が所定の角度以上の場合、タ
イトコーナリング現象が発生すると判断して、従動輪へ
の指令トルクを0にするように制御する。外側輪にスリ
ップの発生がなく、ステアリングの操舵角が所定の角度
未満の場合、タイトコーナリング現象は発生しないと判
断して、通常通り指令トルクを演算して、トルク分配制
御を実施する。
【0010】一方、検出された前輪または後輪の左右何
れか一方の車輪速信号に異常がある場合には、異常な車
輪速信号の車輪速データを左右反対側の正常な車輪の車
輪速データに置き換えて指令トルクを算出し、この指令
トルクに基づきカップリング装置のクラッチ機構の係合
力を制御する。したがって、前輪または後輪の左右何れ
か一方の車輪速信号が異常な場合にも、トルク分配制御
が実施され、4輪駆動による走行が可能となるから、従
来のように何れか一方の車輪の車輪速信号に異常がある
場合に、トルク分配制御を中止して2輪駆動としていた
ものに比べ、積雪のある坂道などの非常にスリップの生
じ易い場所で車輪速信号に異常が生じた場合でも、その
場所を走破して安全な場所への移動が可能となる。
【0011】また、請求項2の発明では、指令トルク演
算手段は、機関のスロットル開度を示すスロットル開度
データ、前後輪の速度差データ、及び車両の車速データ
を用いて、指令トルクを演算するから、異常のある車輪
速データの影響を出さないようにして、良好なトルク分
配制御を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は4輪駆動車の概略構成図を
示し、図2は同車に搭載されるトルク分配制御装置の構
成ブロック図を示している。この4輪駆動車は、FFベ
ースの所謂オンデマンド4WD制御機構を備えており、
前輪5,6が主駆動輪として駆動され、従動輪となる後
輪7,8への伝達トルクが制御される。
【0013】エンジン1に隣接して配設されるトランス
アクスル2は、トランスミッションとトランスファを一
体に備えて構成され、エンジン1から供給される駆動ト
ルクは、トランスアクスル2によりギヤ比が選択され
て、フロントディファレンシャルギヤ3に出力される。
フロントディファレンシャルギヤ3に出力されたトルク
は前輪車軸4及びプロペラシャフト9に分配され、主駆
動輪である前輪5,6が駆動される。プロペラシャフト
9の後端部はカップリング装置10に接続される。
【0014】カップリング装置10は、プロペラシャフ
ト9のトルクを後輪側の駆動軸12にクラッチ機構11
を介して伝達する装置であり、クラッチ機構11には電
磁クラッチが使用されるが、油圧式クラッチを使用する
こともできる。このクラッチ機構11に使用される電磁
クラッチは、後述の電子制御部20によって演算された
指令トルクに基づき決定されたコイル電流値によって制
御され、従動輪である後輪7,8への伝達トルクがこの
クラッチ機構11の係合力により実現される。
【0015】カップリング装置10に接続された駆動軸
12の先端は、後輪車軸14に接続されたリアディファ
レンシャルギヤ13に接続され、プロペラシャフト9を
介してカップリング装置10に伝達されたトルクは、駆
動軸12、リアディファレンシャルギヤ13を介して後
輪車軸14に伝達され、従動輪としての後輪7,8がク
ラッチ機構11における制御された係合伝達力に応じて
駆動される。
【0016】左右の前輪5,6及び左右の後輪7,8に
は、各々ブレーキ装置B1,B2,B3,B4が設けら
れ、さらに、各々の前輪5,6と後輪7,8の回転速度
を検出するために、左前輪車輪速センサS1、右前輪車
輪速センサS2、左後輪車輪速センサS3、右後輪車輪
速センサS4が設けられる。
【0017】これらの車輪速センサS1,S2,S3,
S4としては、各ブレーキ装置B1,B2,B3,B4
を独立して制御するアンチロックブレーキシステム(A
BS)用の車輪速センサを使用することができる。各車
輪速センサS1,S2,S3,S4には、例えば磁気検
出型(磁気センサ型)のものが使用され、回転側に複数
の被検出用の磁石が所定角度間隔で装着され、磁気セン
サにより回転する磁石の角度が検出され、回転速度に応
じた周波数(周期)のパルス信号が出力される。
【0018】アンチロックブレーキシステムについての
詳細説明は省略するが、そこで使用される車輪速センサ
S1,S2,S3,S4からの車輪速信号の入力処理回
路は、磁気センサからのパルス信号を入力し、そのパル
ス信号の周期をカウントして回転速度を算出す機能を有
し、さらに、そのパルス信号の周期が異常に長い或いは
異常に短い場合、センサ異常或いは信号線異常による異
常な車輪速信号とみなし、フェール信号を後述の電子制
御部20に送るように動作する。
【0019】エンジン1のスロットルバルブ装置には、
そのスロットル弁の開度を検出しその検出信号を出力す
るスロットル開度センサ15が設けられ、ステアリング
装置にはステアリングの操舵角を検出する操舵角センサ
16が設けられる。
【0020】電子制御部20は、各種の演算処理、制御
処理を実行するCPU21と、各種の制御プログラムや
演算に使用するマップデータなどを記憶したROM22
と、CPU21のワークエリアとして機能する随時読み
書き可能なRAM23と、車輪速センサなどからの信号
の入出力処理を行う入出力回路24とを備えている。R
OM22には、車両の走行状態に応じて指令トルクを演
算するために、図3に示すような基本マップデータと、
図4に示すような回転差マップデータが、予め格納され
ている。基本マップデータは、図3に示すように、スロ
ットル開度と車両速度と基本指令トルクの関係を三次元
マップとして作成され、回転差マップデータは、図4に
示すように、差動回転数ΔN(前輪と後輪の回転数差)
と回転差指令トルクとの関係を二次元マップとして作成
されている。
【0021】電子制御部20のCPU21は、基本的に
は、4輪駆動車の通常走行時、検出された車両の車速と
スロットル開度とから、図3のような基本マップデータ
を用いて基本指令トルクを求め、前輪と後輪の回転数差
の差動回転数ΔNから図4のような回転差マップデータ
を用いて回転差指令トルクを求め、この基本指令トルク
に差動回転数の指令トルクを加算して、つまり、(指令
トルク)=(基本指令トルク)+(回転差指令トルク)
の式により最終的な指令トルクを算出する。そして、そ
の指令トルクに基づきクラッチ機構11の電磁クラッチ
に供給するコイル電流値を算出し、その値を制御信号と
して出力する。
【0022】また、このような指令トルクの演算処理時
に、車輪速信号の異常を示す異常信号を入力した場合、
CPU21は、後述のような、車輪速異常の処理を実行
し、特定の条件下において、異常信号となった車輪速信
号を使用せずにその反対側の車輪(左輪の車輪速信号が
異常なときは右輪の車輪速信号、右輪の車輪速信号が異
常なときは左輪の車輪速信号)を使用して、制限的な方
法で指令トルクを算出し、従動輪のトルク分配制御を実
施して、4輪駆動走行を可能にする。
【0023】すなわち、上記トルク分配制御装置の車輪
速信号異常時の動作を図5,6のフローチャートを参照
して説明すると、CPU21は、指令トルクの演算処理
に先立ち、ステップ100で車輪速異常判定処理を実行
し、先ずステップ105で、前右車輪速信号VFRが正常
か否かを判定し、前右車輪速センサS2から送られる車
輪速信号が正常の場合、次にステップ110に進み、異
常の場合にはステップ140に進む。ステップ110で
は、前左車輪速センサS1から送られる前左車輪速信号
VFLが正常か否かを判定し、ステップ140でも前左車
輪速信号が正常か否かを判定する。
【0024】そして、ステップ110で、前左車輪速信
号VFLが正常と判定した場合、次にステップ120に進
み、一方、前左車輪速信号VFLが異常と判定した場合、
次にステップ160に進み、異常な前左車輪速信号VFL
を、正常な前右車輪速信号VFRに置き換えて前左車輪速
信号VFLとする処理を行う。また、同様に、ステップ1
40で、前左車輪速信号VFLが正常と判定した場合、次
にステップ150に進み、異常な前右車輪速信号VFR
を、正常な前左車輪速信号VFLに置き換えて前右車輪速
信号VFRとする処理を行う。一方、ステップ140で、
前左車輪速信号VFLが異常と判定した場合、左右の前輪
の車輪速信号が共に異常であるとして、次にステップ2
00に進み、車輪速異常フラグをセットする。
【0025】ステップ120では、後右車輪速信号VRR
が正常か否かを判定し、後右車輪速センサS4から送ら
れる車輪速信号が正常の場合、次にステップ130に進
み、異常の場合にはステップ170に進む。ステップ1
30では、後左車輪速センサS3から送られる後左車輪
速信号VRLが正常か否かを判定し、ステップ170でも
後左車輪速信号VRLが正常か否かを判定する。
【0026】そして、ステップ130で、後左車輪速信
号VRLが正常と判定した場合、この処理を終了し、一
方、後左車輪速信号が異常と判定した場合、次にステッ
プ190に進み、異常な後左車輪速信号VRLを、正常な
後右車輪速信号VRRに置き換えて後左車輪速信号VRLと
する処理を行う。また、同様に、ステップ170で、後
左車輪速信号VRLが正常と判定した場合、次にステップ
180に進み、異常な後右車輪速信号VRRを、正常な後
左車輪速信号VRLに置き換えて後右車輪速信号VRRとす
る処理を行う。一方、ステップ170で、後左車輪速信
号VRLが異常と判定した場合、左右の後輪の車輪速信号
が共に異常であるとして、次にステップ200に進み、
車輪速異常フラグをセットする。
【0027】このように、4系統の車輪速信号の何れか
が異常である場合、その左右反対側の車輪の正常な車輪
速信号に置き換えて以後のトルク分配制御に使用し、左
右の車輪の車輪速信号が共に異常な場合は、車輪速異常
フラグをセットして、異常処理を行う。
【0028】そして、図6のフローチャートに示すよう
に、先ずステップ220で、車輪速信号に異常があるか
否かを判定し、上記の車輪速異常判定処理において全て
の車輪速信号に異常がない場合、次にステップ230に
進み、タイトコーナリング現象の判定を許可し、次のス
テップ240で、通常制御により指令トルクを算出し、
その指令トルクに基づきクラッチ機構11の電磁クラッ
チへのコイル電流値を算出し、それを示す制御信号をカ
ップリング装置10に出力する。
【0029】指令トルクの演算は、検出された車両の車
速とスロットル開度とから、図3のような基本マップデ
ータを用いて基本指令トルクを求め、前輪と後輪の回転
数差の差動回転数ΔNから図4のような回転差マップデ
ータを用いて回転差指令トルクを求め、この基本指令ト
ルクに回転差指令トルクを加算して最終的な指令トルク
を算出するように行われる。そして、その指令トルクに
基づきクラッチ機構11の電磁クラッチに供給するコイ
ル電流値を算出し、その値を制御信号としてカップリン
グ装置10に出力する(ステップ290)。
【0030】一方、上記ステップ220で、何れかの車
輪速信号に異常があると判定した場合、次にステップ2
50に進み、車輪速異常フラグがセット状態か否かを判
定し、車輪速異常フラグがセット状態であれば、上記の
ように、少なくとも前輪、後輪の何れかにおいて左右の
車輪の車輪速信号が共に異常であり補完できない状態で
あるから、次にステップ260に進み、指令トルクを0
として、従動輪へのトルク配分を中止するように制御す
る。
【0031】一方、ステップ250で、車輪速異常フラ
グがリセット状態であると判定した場合、次にステップ
230に進み、タイトコーナリング現象の判定を許可す
る。つまり、ここでは、置き換えられた正常な車輪速信
号に基づいてタイト判定を行う。
【0032】このように、4系統の車輪速信号の何れか
が異常である場合、その左右反対側の車輪の正常な車輪
速信号に置き換えてその車輪速データとし、それをトル
ク分配制御に使用し、左右の車輪の車輪速信号が共に異
常な場合のみ、車輪速異常フラグをセットして、指令ト
ルクを0とし、従動輪へのトルク分配を中止するから、
前輪または後輪の左右何れか一方の車輪速信号が異常な
場合には、トルク分配制御が実施され、4輪駆動による
走行が可能となる。このため、従来のように何れか一方
の車輪の車輪速信号に異常がある場合でも、トルク分配
制御を中止して2輪駆動とする場合に比べ、本トルク分
配制御装置では、そのようなケースでも4輪駆動が可能
であるから、積雪のある坂道などの非常にスリップの生
じ易い場所で車輪速信号に異常が生じた場合でも、その
場所を走破して安全な場所への移動が可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の4輪駆動
車のトルク分配制御装置によれば、検出された前輪また
は後輪の左右何れか一方の車輪速信号に異常がある場
合、異常な車輪速信号の車輪速データを左右反対側の正
常な車輪の車輪速データに置き換えて指令トルクを算出
するから、前輪または後輪の左右何れか一方の車輪速信
号が異常な場合にも、トルク分配制御が実施され、4輪
駆動による走行が可能となる。したがって、従来のよう
に何れか一方の車輪の車輪速信号に異常がある場合に、
トルク分配制御を中止して2輪駆動としていたものに比
べ、積雪のある坂道などの非常にスリップの生じ易い場
所で車輪速信号に異常が生じた場合でも、その場所を走
破して安全な場所への移動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す4輪駆動車の概略構
成図である。
【図2】4輪駆動車のトルク分配制御装置の制御系の構
成ブロック図である。
【図3】指令トルクの算出に使用する基本マップデータ
の概念グラフ図である。
【図4】指令トルクの算出に使用する回転差マップデー
タの概念グラフ図である。
【図5】車輪速異常判定処理の動作を示すフローチャー
トである。
【図6】トルク分配制御処理の動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
5−前左車輪 6−前右車輪 7−後左車輪 8−後右車輪 10−カップリング装置 11−クラッチ機構 20−電子制御部 21−CPU S1−前左車輪車輪速センサ S2−前右車輪車輪速センサ S3−後左車輪車輪速センサ S4−後右車輪車輪速センサ
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月10日(2002.5.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D043 AA04 AA10 AB01 AB17 EA02 EA16 EA42 EB03 EE02 EE06 EE07 EF02 EF14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4輪駆動車の機関の動力を従動輪に分配
    する際の指令トルクを該4輪駆動車の走行状態に応じて
    制御する4輪駆動車のトルク分配制御装置において、 4輪の各々の車輪の回転速度を検出する車輪速検出手段
    と、該車輪速検出手段が検出した各4輪の車輪速信号の
    車輪速データを用いて前記指令トルクを演算する指令ト
    ルク演算手段と、を有し、該指令トルク演算手段は、該
    車輪速検出手段が検出した前輪または後輪の左右何れか
    一方の車輪速信号に異常がある場合、該異常な車輪速信
    号の車輪速データを左右反対側の正常な車輪の車輪速デ
    ータに置き換えて該指令トルクを算出することを特徴と
    する4輪駆動車のトルク分配制御装置。
  2. 【請求項2】 前記指令トルク演算手段は、機関のスロ
    ットル開度を示すスロットル開度データ、前後輪の速度
    差データ、及び車両の車速データを用いて、指令トルク
    を演算することを特徴とする請求項1記載の4輪駆動車
    のトルク分配制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101410451B1 (ko) 2013-02-25 2014-06-20 주식회사 만도 독립 구동형 전기 자동차의 차륜 제어 장치, 방법 및 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체

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KR101410451B1 (ko) 2013-02-25 2014-06-20 주식회사 만도 독립 구동형 전기 자동차의 차륜 제어 장치, 방법 및 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체

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