JP2003312150A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2003312150A
JP2003312150A JP2002119223A JP2002119223A JP2003312150A JP 2003312150 A JP2003312150 A JP 2003312150A JP 2002119223 A JP2002119223 A JP 2002119223A JP 2002119223 A JP2002119223 A JP 2002119223A JP 2003312150 A JP2003312150 A JP 2003312150A
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Daisuke Arioka
大輔 有岡
Yosuke Takeuchi
洋介 竹内
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録後の発色色相および画像部耐光性に優れ
たジアゾ感熱記録材料を提供すること。 【解決手段】 支持体上にジアゾ化合物とカプラーとを
含有する感熱記録層を設けた感熱記録材料において、該
カプラーとして下記一般式(1)で表される4−ヒドロ
キシピリドン誘導体の少なくとも1種を含むことを特徴
とする感熱記録材料により課題は解決される。 【化1】 (一般式(1)中、Yは電子吸引性基を表す。R11は水
素原子、アルキル基、アラルキル基、アシル基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基及びカ
ルバモイル基から成る群より選ばれるいずれかの基を表
す。R12はアルキル基、アラルキル基及びアリール基か
らなる群より選ばれるいずれかの基を表す。nは2〜1
1の整数を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジアゾ化合物とカ
プラーの組みあわせを発色成分として用いる感熱記録材
料に関し、特に、記録後の発色色相および画像部耐光性
に優れたジアゾ感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ジアゾ化合物はフェノール誘導体や活性
メチレン基を有する化合物などのカプラーと呼ばれる化
合物と反応してアゾ染料を形成する。また、光照射によ
って分解し、その活性を失う。この性質を利用して、ジ
アゾ化合物は、ジアゾコピーに代表される光記録材料と
して古くから利用されている(日本写真学会編「写真工
学の基礎-非銀塩写真編-」コロナ社(1982年)89
〜117,182〜201頁参照)
【0003】最近では画像の定着が要求される記録材料
にも応用され、代表的なものとして、ジアゾ化合物とカ
プラーを画像信号に従って加熱し、反応させて画像を形
成させた後、光照射して画像を定着する、光定着型感熱
記録材料が提案されている(佐藤弘次ら 画像電子学会
誌 第11巻 第4号(1982年)290〜296頁
など)。
【0004】しかしながら、これらの記録材料は、暗所
であっても活性なジアゾ化合物が徐々に熱分解して反応
性を失うので、記録材料としてのシェルフライフが短い
という欠点があった。この欠点を改善する目的で、ジア
ゾ化合物をマイクロカプセル中に内包させ、ジアゾ化合
物を水や塩基のような分解を促進させる物質と隔離する
方法が提案された。この方法により、記録材料のシェル
フライフを飛躍的に向上させることが可能となる(宇佐
美智正ら 電子写真学会誌 第26巻 第2号(198
7年)115〜125頁)。
【0005】ジアゾ化合物をマイクロカプセル中に内包
させる一般的な方法としては、疎水性溶媒にジアゾ化合
物を溶解させ、(油相)、これを、水溶性高分子を溶解
した水溶液中(水相)に加えてホモジナイザー等で乳化
分散するとともに、マイクロカプセルの壁材となるモノ
マーあるいはプレポリマーを油相側または水相側の何れ
か、あるいは両方に添加しておくことにより、油相と水
相の界面で重合反応を生じさせ、あるいは、ポリマーを
析出させることにより高分子壁を形成させ、マイクロカ
プセルとするものがある(近藤朝士 「マイクロカプセ
ル」 日刊工業新聞社(1970年)、近藤保ら 「マ
イクロカプセル」 三共出版(1977年))。
【0006】形成されるマイクロカプセル壁としては、
架橋ゼラチン、アルギン酸塩、セルロース類、ウレア樹
脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、ナイロン樹脂など様
々なものが使用可能である。
【0007】ウレア樹脂やウレタン樹脂のように、室温
よりも高いガラス転移温度を持つマイクロカプセルは、
室温におけるカプセル壁が物質非透過性を示す一方、ガ
ラス転移温度以上では物質透過性を示すので、熱応答性
マイクロカプセルとして、感熱記録材料に使用が可能で
ある。すなわち、支持体上に、ジアゾ化合物を含有した
熱応答性マイクロカプセルとカプラーおよび塩基を含有
する感熱記録層を塗布した記録材料により、(1)ジア
ゾ化合物の長期間保存安定である、(2)加熱による発
色画像形成、(3)光照射による画像定着化が可能とな
る。
【0008】このような感熱記録材料において、多色画
像を形成する記録材料(特開平04−135787,同
04−144784)のような高機能化が行われてい
る。また、記録材料の高機能化に伴い、記録前の生保存
性、記録後の画像部、非画像部の耐光性の性能向上が望
まれている。たとえば赤色画像を得るために環状1,3
−ジケトン化合物をカプラーとして用いる方法が提案さ
れている(特開平02−54250,同02−5425
1)。
【0009】しかし、従来の方法では記録前の生保存
性、記録後の画像部及び非画像部の耐光性等について十
分な性能が得られなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決し十分な記録前の生保存性並びに記録後の画像部及
び非画像部の耐光性等を満たす感熱記録材料を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記の課題
を解決するために鋭意検討した結果、カプラーとして本
発明の化合物を使用することにより、きわめて良好な結
果を得ることを見いだし本発明に到達した。即ち、本発
明は <1>支持体上にジアゾ化合物とカプラーとを含有する
感熱記録層を設けた感熱記録材料において、該カプラー
として下記一般式(1)で表される4−ヒドロキシピリ
ドン誘導体の少なくとも1種を含むことを特徴とする感
熱記録材料である。
【0012】
【化5】
【0013】(一般式(1)中、Yは電子吸引性基を表
す。R11は水素原子、アルキル基、アラルキル基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基及びカルバモイル基から成る群より選ばれるいず
れかの基を表す。R12はアルキル基、アラルキル基及び
アリール基からなる群より選ばれるいずれかの基を表
す。nは2〜11の整数を表す。) <2>前記一般式(1)において、Yが−COR13,−
COOR13,−CONHR13及び−CONR1314から
なる群より選ばれるいずれかの基であることを特徴とす
る<1>に記載の感熱記録材料である。(R13およびR
14はそれぞれ独立にアルキル基、アラルキル基及びアリ
ール基からなる群より選ばれる何れかの基を表す。) <3>前記ジアゾ化合物が下記一般式(2)で表される
ことを特徴とする<1>又は<2>に記載の感熱記録材
料である。
【0014】
【化6】
【0015】(一般式(2)中、R21〜R24はそれぞれ
独立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アシルア
ミノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、カルバモイル基、スルホンアミド基、スルフ
ァモイル基、スルホニル基及びスルフィニル基からなる
群より選ばれるいずれかの基を表す。R25はアルキルア
ミノ基、ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、アシ
ルアミノ基、アルコキシ基及びアリールチオ基からなる
群より選ばれるいずれかの基を表す。X-はアニオンを
表す。) <4>前記ジアゾ化合物が下記一般式(3)で表される
ことを特徴とする<1>又は<2>に記載の感熱記録材
料である。
【0016】
【化7】
【0017】(一般式(3)中、R31〜R33はそれぞれ
独立に水素原子、アルキル基及びアリール基からなる群
より選ばれるいずれかの基を表す。R34〜R36はそれぞ
れ独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコ
キシ基、アリール基及びアリールオキシ基からなる群よ
り選ばれるいずれかの基を表す。X-はアニオンを表
す。Zは酸素原子または硫黄原子を表す。) <5>前記ジアゾ化合物が下記一般式(4)で表される
ことを特徴とする<1>又は<2>に記載の感熱記録材
料である。
【0018】
【化8】
【0019】(一般式(4)中、R41は水素原子、アル
キル基及びアリール基からなる群より選ばれるいずれか
の基を表す。R42〜R45はそれぞれ独立に水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、アルキルチオ基、アリールチオ基及びアリール基
からなる群より選ばれるいずれかの基を表す。X-はア
ニオンを表す。Zは酸素原子または硫黄原子を表す。) <6>前記ジアゾ化合物がマイクロカプセルに内包され
ていることを特徴とする<1>乃至<5>のいずれか1
つに記載の感熱記録材料である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の感熱記録材料は、支持体
上にジアゾ化合物とカプラーとを含有する感熱記録層を
設けてなる。以下、本発明の感熱記録材料について詳細
に説明する。
【0021】[カプラー]本発明の感熱記録材料に用いら
れるカプラーは下記一般式(1)で表される4−ヒドロ
キシピリドン誘導体であることを特徴とする。
【0022】
【化9】
【0023】一般式(1)中、Yは電子吸引性基を表
す。R11は水素原子、アルキル基、アラルキル基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基及びカルバモイル基から成る群より選ばれるいず
れかの基を表す。R12はアルキル基、アラルキル基及び
アリール基からなる群より選ばれるいずれかの基を表
す。nは2〜11の整数を表す。
【0024】前記電子吸引性基としては、−COR13
−COOR13,−CONHR13,−CONR1314,−
SO213,−SO313,−SO2NHR13及び−SO2
NR 1314からなる群より選ばれるいずれかの基を表
す。この中でも−COR13,−COOR13,−CONH
13又は−CONR1314であることが好ましい。ここ
で、R13及びR14はそれぞれ独立にアルキル基、アラル
キル基およびアリール基からなる群より選ばれるいずれ
かの基を表す。R13又はR14がアルキル基の場合、該ア
ルキル基は総炭素数1〜30であることが好ましく、総
炭素数1〜20であることがより好ましい。前記アルキ
ル基は、無置換であっても置換基を有していてもよく、
その置換基としては、例えば、エステル基、エーテル
基、チオエーテル基、アシル基、ハロゲン原子、シアノ
基、カルバモイル基、スルファモイル基、ウレア基が好
ましく、この中でも、エステル基、エーテル基、カルバ
モイル基がより好ましい。
【0025】前記アルキル基としては、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、オクチル基、デシル基、ド
デシル基、オクタデシル基が好ましく、この中でも、メ
チル基、エチル基、プロピル基、オクチル基、がより好
ましい。
【0026】R13又はR14がアラルキル基の場合、該ア
ラルキル基は総炭素数7〜30であることが好ましく、
総炭素数7〜20であることがより好ましい。前記アラ
ルキル基は、無置換であっても置換基を有していてもよ
く、その置換基としては、例えば、エステル基、エーテ
ル基、チオエーテル基、アシル基、ハロゲン原子、シア
ノ基、カルバモイル基、スルファモイル基、ウレア基が
好ましく、この中でも、エステル基、エーテル基、カル
バモイル基がより好ましい。
【0027】前記アラルキル基としては、例えば、ベン
ジル基、メチルベンジル基、オクチルベンジル基、ドデ
シルベンジル基、ヘキサデシルベンジル基、ジメチルベ
ンジル基、オクチルオキシベンジル基、オクタデシルア
ミノカルボニルベンジル基又はクロロベンジル基が好ま
しい。この中でもベンジル基、オクチルベンジル基又は
オクチルオキシベンジル基が特に好ましい。
【0028】R13又はR14がアリール基の場合、該アリ
ール基は総炭素数6〜30であることが好ましく、総炭
素数6〜20であることがより好ましい。前記アリール
基は、無置換であっても置換基を有していてもよく、そ
の置換基としては、例えば、エステル基、エーテル基、
チオエーテル基、アシル基、ハロゲン原子、シアノ基、
カルバモイル基、スルファモイル基、ウレア基が好まし
く、この中でも、エステル基、エーテル基、カルバモイ
ル基がより好ましい。
【0029】前記アリール基としては、例えば、フェニ
ル基、メチルフェニル基、プロピルフェニル基、ヘキシ
ルフェニル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル
基、エトキシメチルフェニル基、ジ(ヘキシルオキシ)
フェニル基、ジプロピルアミノフェニル基、N,N−ジ
メチルアミノ−ペンチルオキシフェニル基が好ましく、
この中でも、フェニル基、メチルフェニル基、メトキシ
フェニル基、エトキシフェニル基、エトキシメチルフェ
ニル基、ジプロピルアミノフェニル基、N,N−ジメチ
ルアミノ−ペンチルオキシフェニル基がより好ましく、
フェニル基、メチルフェニル基、メトキシフェニル基、
N,N−ジメチルアミノ−ペンチルオキシフェニル基が
特に好ましい。
【0030】一般式(1)においてR11は水素原子、ア
ルキル基、アラルキル基、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基及びカルバモイル
基から成る群より選ばれるいずれかの基を表す。R11
アルキル基又はアラルキル基の場合、該アルキル基又は
アラルキル基はR13の場合と同様であり、無置換であっ
ても置換基を有していてもよくその置換基の好ましい例
もR13と同様である。
【0031】R11がアシル基の場合、該アシル基は総炭
素数2〜30であることが好ましく、総炭素数2〜25
であることがより好ましい。前記アシル基は、無置換で
あっても置換基を有していてもよく、その置換基として
は、例えば、エステル基、エーテル基、チオエーテル
基、アシル基、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイル
基、スルファモイル基、ウレア基が好ましく、この中で
も、エステル基、エーテル基、カルバモイル基がより好
ましい。
【0032】前記アシル基としては、例えば、メチルカ
ルボニル基、エチルカルボニル基、プロピルカルボニル
基、ブチルカルボニル基、ヘキシルカルボニル基、オク
チルカルボニル基、ドデシルカルボニル基、フェニルカ
ルボニル基、トリルカルボニル基、1,3,5−トリク
ロロフェニルカルボニル基が好ましく、この中でも、メ
チルカルボニル基、エチルカルボニル基、フェニルカル
ボニル基、トリルカルボニル基がより好ましく、メチル
カルボニル基、フェニルカルボニル基が特に好ましい。
【0033】R11がアルコキシカルボニル基の場合、該
アルコキシカルボニル基は無置換であっても置換基を有
していてもよく、総炭素数2〜30であることが好まし
い。前記アルコキシカルボニル基のアルコキシ部位は、
無置換であっても置換基を有していてもよく、該アルコ
キシ部位の総炭素数が1〜29のアルコキシカルボニル
基が好ましい。前記アルコキシカルボニル基の置換基と
しては、例えば、エステル基、エーテル基、チオエーテ
ル基、アシル基、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、ウレア基が好ましく、この中
でも、エステル基、エーテル基、カルバモイル基がより
好ましい。
【0034】前記アルコキシカルボニル基としては、例
えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、
プロピルオキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、
ヘキシルオキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニ
ル基、デシルオキシカルボニル基、ドデシルオキシカル
ボニル基、オクタデシルオキシカルボニル基などが挙げ
られる。この中でも、アルコキシ部位の総炭素数が1〜
20のアルコキシカルボニル基がより好ましく、総炭素
数が1〜18のアルコキシカルボニル基が特に好まし
く、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニ
ル基、オクチルオキシカルボニル基が挙げられる。
【0035】R11がアリールオキシカルボニル基の場
合、該アリールオキシカルボニル基は無置換であっても
置換基を有していてもよく、総炭素数7〜30であるこ
とが好ましい。前記アリールオキシカルボニル基のアリ
ールオキシ部位は、無置換であっても置換基を有してい
てもよく、該アリールオキシ部位の総炭素数が6〜29
のアリールオキシカルボニル基が好ましい。前記アリー
ルオキシカルボニル基の置換基としては、例えば、エス
テル基、エーテル基、チオエーテル基、アシル基、ハロ
ゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、スルファモイル
基、ウレア基が好ましく、この中でも、エステル基、エ
ーテル基、カルバモイル基がより好ましい。
【0036】前記アリールオキシカルボニル基として
は、例えば、フェノキシカルボニル基、メチルフェノキ
シカルボニル基、エチルフェノキシカルボニル基、プロ
ピルフェノキシカルボニル基、オクチルオキシフェノキ
シカルボニル基、デシルスルホニルフェノキシオキシカ
ルボニル基、オクチルアミノカルボニルフェノキシカル
ボニル基などが挙げられる。この中でも、アリールオキ
シ部位の総炭素数が6〜22のアリールオキシカルボニ
ル基がより好ましく、総炭素数が1〜14のアリールオ
キシカルボニル基が特に好ましく、例えば、フェノキシ
カルボニル基、メチルフェノキシカルボニル基、オクチ
ルオキシフェノキシカルボニル基、オクチルアミノカル
ボニルフェノキシカルボニル基が挙げられる。
【0037】R11がカルバモイル基の場合、該カルバモ
イル基は総炭素数1〜30であることが好ましく、総炭
素数1〜22であることがより好ましく、更に、総炭素
数1〜14であることが特に好ましい。前記カルバモイ
ル基は、無置換であっても置換基を有していてもよく、
その置換基としては、例えば、エステル基、エーテル
基、チオエーテル基、アシル基、ハロゲン原子、シアノ
基、カルバモイル基、スルファモイル基、ウレア基が好
ましく、この中でも、エステル基、エーテル基、カルバ
モイル基がより好ましい。
【0038】前記カルバモイル基としては、例えば、ア
ミノカルボニル基、N−メチルカルバモイル基、N−プ
ロピルカルバモイル基、N−ヘキシルカルバモイル基、
N−オクチルカルバモイル基、N−ベンジルカルバモイ
ル基、N,N−ジヘキシルカルバモイル基、N−オクチ
ル−N−オクタデシルカルバモイル基、モルホリノカル
カルバモイル基が好ましく、この中でも、N−メチルカ
ルバモイル基、N−プロピルカルバモイル基、N−オク
チルカルバモイル基、N−ベンジルカルバモイル基、N
−オクチル−N−オクタデシルカルバモイル基がより好
ましく、N−メチルカルバモイル基、N−オクチルカル
バモイル基、N−オクチル−N−オクタデシルカルバモ
イル基が特に好ましい。
【0039】一般式(1)において、R12はアルキル
基、アラルキル基及びアリール基からなる群より選ばれ
るいずれかの基を表す。R12がアルキル基、アラルキル
基又はアリール基の場合、これらはR13の場合と同様で
あり、無置換であっても置換基を有していてもよくその
置換基の好ましい例もR13と同様である。
【0040】本発明の一般式(1)で表されるカプラー
の具体例を以下に示す。但し、本発明は下記具体例によ
って限定されるものではない。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】本発明においては、一般式(1)で表され
るカプラーと共に、色相調整等の目的で、必要に応じ
て、塩基性雰囲気で後述のジアゾ化合物とカップリング
して色素を形成する公知のカプラーを併用することもで
きるが、使用する全カプラーの50質量%以上が一般式
(1)で表されるカプラーであることが好ましい。一般
式(1)で表されるカプラーと併用することのできる公
知のカプラーとしては、例えば、カルボニル基の隣にメ
チレン基を有するいわゆる活性メチレン化合物、フェノ
ール誘導体、ナフトール誘導体などがあり、具体例とし
て下記のものが挙げられる。
【0045】レゾルシン、フロログルシン、2,3−ジ
ヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ナトリウム、1
−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸モルホリノプロピルアミ
ド、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒド
ロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシ−6−スルホ
−ナフタレン、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルホ
リノプロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸
オクチルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸アニ
リド、ベンゾイルアセトニリド、1−フェニル−3−メ
チル−5−ピラゾロン、1−(2,4,6−トリクロロ
フェニル)−3−アニリノ−5−ピラゾロン、2−{3
−〔α−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)
−ブタンアミド〕ベンヅアミド}フェノール、2,4−
ビス−(ベンゾイルアセトアミノ)トルエン、1,3−
ビス−(ピバロイルアセトアミノメチル)ベンゼンなど
を用いることができる。
【0046】本発明において、感熱記録層中にカプラー
を1〜20g/m2の範囲で含有させることが好まし
く、効果の点から1〜15g/m2の範囲が好ましく、
1〜10g/m2の範囲がより好ましい。添加量が1g
/m2より少ないと発色性の点で、15g/m2を超える
と塗布適正の点でいずれも好ましくない。
【0047】[ジアゾ化合物]本発明の感熱記録材料に用
いられるジアゾ化合物は下記一般式(2)で表される化
合物であることが好ましい。
【0048】
【化10】
【0049】一般式(2)中、R21〜R24はそれぞれ独
立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アシルアミ
ノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、スルホンアミド基、スルファ
モイル基、スルホニル基及びスルフィニル基からなる群
より選ばれるいずれかの基を表す。R25はアルキルアミ
ノ基、ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、アシル
アミノ基、アルコキシ基及びアリールチオ基からなる群
より選ばれるいずれかの基を表す。X-はアニオンを表
す。
【0050】R21〜R24がアルキル基の場合、該アルキ
ル基はR13の場合と同様であり、無置換であっても置換
基を有していてもよくその置換基の好ましい例もR13
同様である。R21〜R24がアルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基またはカルバモイル基の場
合、これらはR11の場合と同様であり、無置換であって
も置換基を有していてもよくその置換基の好ましい例も
11と同様である。
【0051】R21〜R24がアルコキシ基の場合、該アル
コキシ基は無置換であっても置換基を有していてもよ
く、総炭素数1〜20であることが好ましく、総炭素数
1〜18であることがより好ましい、更に、総炭素数1
〜15であることが特に好ましい。前記アルコキシ基と
しては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、ノルマルプ
ロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、ノルマルブチ
ルオキシ基、ターシャリーブチルオキシ基、ノルマルへ
キシルオキシ基、ノルマルオクチルオキシ基、2−エチ
ルへキシルオキシ基、3,5,5,−トリメチルへキシ
ルオキシ基、ノルマルデシルオキシ基、ノルマルドデシ
ルオキシ基、シクロへキシルオキシ基、べンジルオキシ
基、アリルオキシ基、2−メトキシエトキシ基、2−エ
トキシエトキシ基、2−フェノキシエトキシ基、2−
(2,5,−ジ−ターシャリーアミルフェノキシ)エト
キシ基、2−べンゾイルオキシエトキシ基、メトキシカ
ルボニルメチルオキシ基、メトキシカルボニルエチルオ
キシ基、ブトキシカルボニルエチルオキシ基、2−イソ
プロピルオキシエチルオキシ基が好ましく、この中で
も、メトキシ基、ノルマルプロピルオキシ基、ノルマル
ブチルオキシ基、ノルマルへキシルオキシ基、2−エチ
ルへキシルオキシ基、3,5,5,−トリメチルへキシ
ルオキシ基、2−エトキシエトキシ基、2−フェノキシ
エトキシ基、2−(2,5,−ジ−ターシャリーアミル
フェノキシ)エトキシ基がより好ましく、メトキシ基、
2−エチルへキシルオキシ基、3,5,5,−トリメチ
ルへキシルオキシ基、2−(2,5,−ジ−ターシャリ
ーアミルフェノキシ)エトキシ基が特に好ましい。
【0052】R21〜R24がアシルアミノ基の場合、該ア
シルアミノ基は無置換であっても置換基を有していても
よく、総炭素数2〜20であることが好ましく、総炭素
数2〜18であることがより好ましい、更に、総炭素数
2〜15であることが特に好ましい。前記アシルアミノ
基としては、例えば、アセチルアミノ基、プロパノイル
アミノ基、ブタノイルアミノ基、ヘキサノイルアミノ
基、オクタノイルアミノ基、2−エチルヘキサノイルア
ミノ基、ベンゾイルアミノ基、4−メトキシベンゾイル
アミノ基、N−メチルアセチルアミノ基、N−メチルベ
ンゾイルアミノ基、2−オキサピロリジノ基が好まし
く、この中でも、アセチルアミノ基、2−エチルヘキサ
ノイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、4−メトキシベ
ンゾイルアミノ基がより好ましい。
【0053】R21〜R24がスルホンアミド基の場合、該
スルホンアミド基は無置換であっても置換基を有してい
てもよく、総炭素数1〜20であることが好ましく、総
炭素数1〜18であることがより好ましい、更に、総炭
素数1〜15であることが特に好ましい。前記スルホン
アミド基としては、メタンスルホンアミド基、エタンス
ルホンアミド基、ブタンスルホンアミド基、ヘキサンス
ルホンアミド基、オクタンスルホンアミド基、ベンゼン
スルホンアミド基、4−メトキシベンゼンスルホンアミ
ド基、N−メチルメタンスルホンアミド基が好ましく、
この中でも、メタンスルホンアミド基、ブタンスルホン
アミド基、ベンゼンスルホンアミド基がより好ましい。
【0054】R21〜R24がスルファモイル基の場合、該
スルファモイル基は無置換であっても置換基を有してい
てもよく、総炭素数1〜30であることが好ましく、総
炭素数1〜25であることがより好ましい、更に、総炭
素数1〜20であることが特に好ましい。前記スルファ
モイル基としては、例えば、無置換のスルファモイル
基、N−メチルスルファモイル基、N,N−ジメチルス
ルファモイル基、N,N−ジエチルスルファモイル基、
N,N−ジブチルスルファモイル基、モルホリノスルホ
ニル基、ピペリジノスルホニル基が好ましく、この中で
も、N−メチルスルファモイル基、N,N−ジメチルス
ルファモイル基、モルホリノスルホニル基がより好まし
い。
【0055】R21〜R24がスルホニル基の場合、該スル
ホニル基はさらに置換基を有する。前記置換基としては
アルキル基、アラルキル基又はアリール基が好ましく、
該アルキル基、アラルキルおよびアリール基の具体例は
13の場合と同様のものを用いる事ができ、無置換でも
置換基を有していてもよく、該置換基の具体例もR13
同様である。
【0056】R21〜R24がスルフィニル基の場合、該ス
ルフィニル基はさらに置換基を有する。前記置換基とし
てはアルキル基、アラルキル基又はアリール基が好まし
く、該アルキル基、アラルキル基およびアリール基の具
体例はR13の場合と同様のものを用いる事ができ、無置
換でも置換基を有していてもよく、該置換基の具体例も
13と同様である。
【0057】一般式(2)において、R25はアルキルア
ミノ基、ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、アシ
ルアミノ基、アルコキシ基及びアリールチオ基からなる
群より選ばれるいずれかの基を表す。前記アルキルアミ
ノ基、ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基又はアシ
ルアミノ基に含まれるアルキル基、アリール基またはア
シル基はR11またはR13の場合と同様であり、好ましい
総炭素数の範囲、置換基の有無、置換基を有する場合の
具体例も同様である。
【0058】R25がアルコキシ基の場合、総炭素数の好
ましい範囲等はR21〜R24の場合と同様であり、無置換
であっても置換基を有していてもよくその置換基の好ま
しい例もR21〜R24と同様である。
【0059】R25がアリールチオ基の場合、該アリール
チオ基は無置換であっても置換基を有していてもよく、
炭素原子数6〜30であることが好ましい。前記アリー
ルチオ基としては、例えば、フェニルチオ基、1−ナフ
チルチオ基、2−ナフチルチオ基、2−クロロフェニル
チオ基、2−メチルフェニルチオ基、2−メトキシフェ
ニルチオ基、2−ブトキシフェニルチオ基、3−クロロ
フェニルチオ基、3−トリフルオロメチルフェニルチオ
基、3−シアノフェニルチオ基、3−(2−エチルヘキ
シルオキシ)フェニルチオ基、3−ニトロフェニルチオ
基、4−フルオロフェニルチオ基、4−シアノフェニル
チオ基、4−ブトキシフェニルチオ基、4−(2−エチ
ルヘキシルオキシ)フェニルチオ基、4−オクタデシル
フェニルチオ基等が挙げられる。
【0060】一般式(2)において、X-はアニオンを
表す。アニオンの具体例として、炭素原子数1から9ま
でのポリフルオロアルキルカルボン酸、炭素原子数1か
ら9までのポリフルオロアルキルスルホン酸、四フッ化
ホウ素、テトラフェニルホウ素、ヘキサフルオロリン
酸、芳香族カルボン酸、芳香族スルホン酸等が挙げられ
る。本発明においては、更に、塩化亜鉛、塩化カドミウ
ム、塩化スズなどを用いて錯化合物を形成させジアゾ化
合物を安定化させてもよい。
【0061】本発明の感熱記録材料に用いられるジアゾ
化合物は下記一般式(3)で表される化合物であること
が好ましい。
【0062】
【化11】
【0063】一般式(3)中、R31〜R33はそれぞれ独
立に水素原子、アルキル基及びアリール基からなる群よ
り選ばれるいずれかの基を表す。R34〜R36はそれぞれ
独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキ
シ基、アリール基及びアリールオキシ基からなる群より
選ばれるいずれかの基を表す。X-はアニオンを表す。
Zは酸素原子または硫黄原子を表す。
【0064】R31〜R33がアルキル基又はアリール基で
あった場合、該アルキル基又はアリール基はR13の場合
と同様であり、無置換でも置換基を有していてもよくそ
の置換基の好ましい例もR13と同様である。
【0065】R34〜R36がアルキル基又はアリール基の
場合、該アルキル基又はアリール基はR13の場合と同様
であり、無置換でも置換基を有していてもよくその置換
基の好ましい例もR13と同様である。R34〜R36がアル
コキシ基の場合、該アルコキシ基はR21〜R24の場合と
同様であり、無置換でも置換基を有していてもよくその
置換基の好ましい例もR21〜R24と同様である。
【0066】R34〜R36がハロゲン原子の場合、該ハロ
ゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子、ヨウ素原子が好ましく、塩素原子、臭素原子が
より好ましい。
【0067】R34〜R36がアリールオキシ基の場合、該
アリールオキシ基は無置換であっても置換基を有してい
てもよく、総炭素数6〜30であることが好ましく、総
炭素数6〜25であることがより好ましい。更に、総炭
素数6〜20であることが特に好ましい。前記アリール
オキシ基としては、例えば、フェノキシ基、4−メチル
フェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、2−クロロフ
ェノキシ基が好ましく、この中でも、フェノキシ基、4
−メチルフェノキシ基がより好ましい。
【0068】一般式(3)において、X-はアニオンを
表す。該アニオンの具体例は一般式(2)の場合と同様
である。
【0069】本発明の感熱記録材料に用いられるジアゾ
化合物は下記一般式(4)で表される化合物であること
が好ましい。
【0070】
【化12】
【0071】一般式(4)中、R41は水素原子、アルキ
ル基及びアリール基からなる群より選ばれるいずれかの
基を表す。R42〜R45はそれぞれ独立に水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基及びアリール基か
らなる群より選ばれるいずれかの基を表す。X-はアニ
オンを表す。Zは酸素原子または硫黄原子を表す。
【0072】R41がアルキル基の場合、該アルキル基は
13の場合と同様であり、無置換でも置換基を有してい
てもよくその置換基の好ましい例もR13と同様である。
42〜R45がアルキル基又はアリール基の場合、該アル
キル基又はアリール基はR13の場合と同様であり、無置
換でも置換基を有していてもよくその置換基の好ましい
例もR13と同様である。R42〜R45がアルコキシ基の場
合、該アルコキシ基はR21〜R24の場合と同様であり、
無置換でも置換基を有していてもよくその置換基の好ま
しい例もR21〜R24と同様である。R42〜R45がハロゲ
ン原子又はアリールオキシ基の場合、これらの基はR34
〜R36の場合と同様であり、無置換でも置換基を有して
いてもよくその置換基の好ましい例もR34〜R36と同様
である。
【0073】R41がアリール基の場合、該アリール基は
無置換であっても置換基を有していてもよく、総炭素数
6〜30であることが好ましく、総炭素数6〜20であ
ることがより好ましい。前記アリール基としては、例え
ば、フェニル基、メチルフェニル基、プロピルフェニル
基、ヘキシルフェニル基、メトキシフェニル基、エトキ
シフェニル基、エトキシメチルフェニル基、ジ(ヘキシ
ルオキシ)フェニル基、ジプロピルアミノフェニル基、
N,N−ジメチルアミノ−ペンチルオキシフェニル基、
メトキシカルボニルアミノフェニル基、オクチルオキシ
カルボニルアミノフェニル基、ドデシルオキシカルボニ
ルアミノフェニル基、N−エチルアミノカルボニルアミ
ノフェニル基、N−オクチルアミノカルボニルアミノフ
ェニル基又はN−(2−エチルヘキシル)アミノカルボ
ニルアミノフェニル基が好ましく、この中でも、フェニ
ル基、メチルフェニル基、メトキシフェニル基、エトキ
シフェニル基、エトキシメチルフェニル基、ジプロピル
アミノフェニル基、N,N−ジメチルアミノ−ペンチル
オキシフェニル基、オクチルオキシカルボニルアミノフ
ェニル基、N−オクチルアミノカルボニルアミノフェニ
ル基又はN−(2−エチルヘキシル)アミノカルボニル
アミノフェニル基がより好ましく、フェニル基、メチル
フェニル基、メトキシフェニル基、N,N−ジメチルア
ミノ−ペンチルオキシフェニル基、オクチルオキシカル
ボニルアミノフェニル基、N−オクチルアミノカルボニ
ルアミノフェニル基又はN−(2−エチルヘキシル)ア
ミノカルボニルアミノフェニル基が特に好ましい。
【0074】R42〜R45がアルキルチオ基の場合、該ア
ルキルチオ基は無置換であっても置換基を有していても
よく、炭素原子数1〜30であることが好ましい。前記
アルキルチオ基としては、例えば、メチルチオ基、エチ
ルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチ
ルチオ基、イソブチルチオ基、セカンダリーブチルチオ
基、ターシャリーブチルチオ基、ペンチルチオ基、イソ
ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、ヘプチルチオ基、オ
クチルチオ基、2−エチルヘキシルチオ基、デシルチオ
基、ドデシルチオ基、オクタデシルチオ基、エトキシカ
ルボニルメチルチオ基、2−エチルヘキシルオキシカル
ボニルメチルチオ基、アミノカルボニルメチルチオ基、
N,N−ジブチルアミノカルボニルメチルチオ基、N−
メチルアミノカルボニルメチルチオ基、N−エチルアミ
ノカルボニルメチルチオ基、N−オクチルアミノカルボ
ニルメチルチオ基、N−メチル−N−ベンジルアミノカ
ルボニルメチルチオ基、ベンジルチオ基、シアノメチル
チオ基、−S−(CH2mCO2H、−S−(CH2m
CO2Na、−S−(CH2mCO2K、−S−(C
2mSO3H、−S−(CH2mSO3Na、−S−
(CH2mSO3K(mは1〜4の整数を示す。)等が
挙げられる。この中でも2−エチルヘキシルチオ基、オ
クチルチオ基、ドデシルチオ基又はN,N−ジブチルア
ミノカルボニルメチルチオ基が特に好ましい。
【0075】R42〜R45がアリールチオ基の場合、該ア
リールチオ基は無置換であっても置換基を有していても
よく、炭素原子数6〜30であることが好ましい。前記
アリールチオ基としては、例えば、フェニルチオ基、1
−ナフチルチオ基、2−ナフチルチオ基、2−クロロフ
ェニルチオ基、2−メチルフェニルチオ基、2−メトキ
シフェニルチオ基、2−ブトキシフェニルチオ基、3−
クロロフェニルチオ基、3−トリフルオロメチルフェニ
ルチオ基、3−シアノフェニルチオ基、3−(2−エチ
ルヘキシルオキシ)フェニルチオ基、3−ニトロフェニ
ルチオ基、4−フルオロフェニルチオ基、4−クロロフ
ェニルチオ基、4−メチルチオ基、4−シアノフェニル
チオ基、4−ブトキシフェニルチオ基、4−(2−エチ
ルヘキシルオキシ)フェニルチオ基、4−オクタデシル
フェニルチオ基等が挙げられる。この中でもフェニルチ
オ基、4−クロロフェニルチオ基又は4−メチルチオ基
が特に好ましい。
【0076】一般式(4)において、X-はアニオンを
表す。該アニオンの具体例は一般式(2)の場合と同様
である。
【0077】本発明の一般式(2)、(3)又は(4)
で表されるジアゾ化合物の具体例を以下に示す。但し、
本発明は下記具体例によって限定されるものではない。
【0078】
【化13】
【0079】
【化14】
【0080】
【化15】
【0081】
【化16】
【0082】本発明で使用するジアゾ化合物は、その融
点が30℃〜200℃のものが好ましいが、取り扱いの
点から50℃〜150℃のものが特に好ましい。
【0083】また、本発明においては、感熱記録材料の
使用前の生保存性を良好なものとするために、後に詳述
する如く、ジアゾ化合物をマイクロカプセル中に内包さ
せることが好ましいが、その際、適当な溶剤に溶解させ
て用いるため、これらの溶剤に対する適当な溶解度と、
低い水溶性とを有していることが好ましい。具体的に
は、使用する有機溶剤に対して5%以上の溶解度を有す
ると共に、水に対する溶解度は1%以下であることが好
ましい。
【0084】本発明においては、感熱記録層中にジアゾ
化合物を0.02〜3g/m2の範囲で含有させること
が好ましく、発色濃度の点から、特に0.1〜2g/m
2の範囲で含有させることが好ましい。
【0085】一般式(2)、(3)又は(4)で表され
るジアゾ化合物は単独で用いてもよいし、2種以上を併
用することも出来る。さらに色相調整等の諸目的に応じ
て、既知のジアゾ化合物を併用することも出来るが、一
般式(2)、(3)又は(4)で表されるジアゾ化合物
が、使用する全ジアゾ化合物の50質量%以上であるこ
とが好ましい。併用するジアゾ化合物のうち、好ましい
ものを以下に挙げる。
【0086】4−ジアゾ−1−ジメチルアミノベンゼ
ン、4−ジアゾ−2−ブトキシ−5−クロル−1−ジメ
チルアミノベンゼン、4−ジアゾ−1−メチルベンジル
アミノベンゼン、4−ジアゾ−1−エチルヒドロキシエ
チルアミノベンゼン、4−ジアゾ−1−ジエチルアミノ
−3−メトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−モルホリノ
ベンゼン、4−ジアゾ−1−モルホリノ−2,5−ジブ
トキシベンゼン、4−ジアゾ−1−トルイルメルカプト
−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−ピペ
ラジノ−2−メトキシ−5−クロルベンゼン、4−ジア
ゾ−1−(N,N−ジオクチルアミノカルボニル)ベン
ゼン、4−ジアゾ−1−(4−tert−オクチルフェ
ノキシ)ベンゼン、4−ジアゾ−1−(2−エチルヘキ
サノイルピペリジノ)−2,5−ジブトキシベンゼン、
4−ジアゾ−1−〔α−(2,4−ジ−tert−アミ
ルフェノキシ)ブチリルピペリジノ〕ベンゼンなどを用
いることができる。
【0087】[マイクロカプセル]本発明の感熱記録材料
は、その使用前の生保存性を良好とするために、ジアゾ
化合物をマイクロカプセルに内包させることが好まし
い。この場合に使用されるマイクロカプセルは、常圧で
40〜95℃の沸点をもつ非水溶媒にジアゾ化合物、及
び、互いに反応して高分子物質を生成する同種または異
種の化合物を溶解した溶液を、親水性保護コロイド溶液
中に乳化分散した後、反応容器を減圧にしながら系を昇
温して溶媒を留去しつつ油滴表面に壁形成物質を移動さ
せ、かつ油滴表面で重付加又は重縮合による高分子生成
反応を進行させて壁膜を形成させることにより製造され
る。
【0088】本発明においては、特に、後記にするよう
な、実質的に溶媒を含まないマイクロカプセルを使用す
ることが、良好なシェルフライフを得る点からみて好ま
しい。また、マイクロカプセル壁を形成する高分子物質
は、ポリウレタンやポリウレアの中から選ばれる少なく
とも1種であることが好ましい。以下に、本発明におけ
るジアゾ化合物含有マイクロカプセル(ポリウレア・ポ
リウレタン壁)の製造方法について述べる。
【0089】ます、ジアゾ化合物はカプセルの芯となる
疎水性の有機溶媒に溶解させる。この場合の有機溶媒と
しては、ハロゲン化炭化水素類、カルボン酸エステル
類、リン酸エステル類、ケトン類、エーテル類の中から
選択させる少くとも1種の溶媒が好ましい。芯溶媒中に
は、更に、多価イソシアネートが壁材として添加される
(油相)。
【0090】一方、水相としては、ポリビニルアルコー
ル、ゼラチンなどの水溶性高分子を溶解した水溶液を用
意し、次いで前記油相を投入し、ホモジナイザー等の手
段により乳化分散を行う。このとき水溶性高分子は乳化
分散の安定化剤として作用する。乳化分散を更に安定に
行うために、油相あるいは水相の少なくとも一方に界面
活性剤を添加してもよい。
【0091】多価イソシアネートの使用量は、マイクロ
カプセルの平均粒径が0.3〜12μmで、壁厚みが
0.01〜0.3μmとなるように決定される。分散粒
子径は0.2〜10μm程度が一般的である。乳化分散
液中では、油相と水相の界面において多価イソシアネー
トの重合反応が生じてポリウレア壁が形成される。
【0092】水相中にポリオールを添加しておけば、多
価イソシアネートとポリオールが反応してポリウレタン
壁を形成することもできる。反応速度を速めるために反
応温度を高く保ち、あるいは適当な重合触媒を添加する
ことが好ましい。多価イソシアネート、ポリオール、反
応触媒、あるいは、壁剤の一部を形成させるためのポリ
アミン等については成書に詳しい〔岩田敬治 編 ポリウ
レタンハンドブック日刊工業新聞社(1987)〕。
【0093】前記のジアゾ化合物を溶解し、マイクロカ
プセルの芯を形成することの疎水性有機溶媒としては、
沸点100〜300℃の有機溶媒が好ましく、具体的に
はアルキルナフタレン、アルキルジフェニルエタン、ア
ルキルジフェニルメタン、アルキルビフェニルのような
芳香族炭化水素、塩素化パラフィンがトリキシリルフォ
スフェート、トリクレジルフォスフェートのようなリン
酸エステル類、マレイン酸エステル類、アジピン酸エス
テルのようなカルボン酸エステル類、硫酸エステル類、
スルホン酸エステル類などが挙げられる。これらは2種
以上混合して用いてもよい。
【0094】カプセル化しようとするジアゾ化合物のこ
れらの溶媒に対する溶解性が劣る場合には、用いようと
するジアゾ化合物の溶解性の高い低沸点溶媒を併用する
こともできる。具体的には、酢酸エチル、酢酸ブチル、
メチレンクロライド、テトラヒドロフラン、アセトンな
どが挙げられる。また低沸点溶媒のみをカプセルの芯に
用いた場合には、カプセル化反応中に溶媒は蒸散し、カ
プセル壁とジアゾ化合物が一体となって存在する、いわ
ゆるコアレスカプセルが形成される。
【0095】マイクロカプセル壁の原料として用いる多
価イソシアネート化合物としては3官能以上のイソシア
ネート基を有する化合物が好ましいが、2官能のイソシ
アネート化合物を併用してもよい。具体的にはキシレン
ジイソシアネートおよびその水添物、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、トリレンジイソシアネートおよびその
水添物、イソホロンジイソシアネートなどのジイソシア
ネートを主原料とし、これらの2量体あるいは3量体
(ビューレットあるいはイソシヌレート)の他、トリメ
チロールプロパンなどのポリオールとのアダクト体とし
て多官能としたもの、ベンゼンイソシアネートのホルマ
リン縮合物などが挙げられる。
【0096】更に、ポリオール又はポリアミンを、芯と
なる疎水性溶媒中又は分散媒となる水溶性高分子溶液中
に添加しておき、マイクロカプセル壁の原料の一つとし
て用いることもできる。これらのポリオール又はポリア
ミンの具体例としては、プロピレングリコール、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、トリエタノールアミ
ン、ソルビトール、ヘキサメチレンジアミンなどが挙げ
られる。ポリオールを添加した場合には、ポリウレタン
壁が形成される。
【0097】このようにして調整されたカプセルの油相
を分散する水溶性高分子水溶液に用いる水溶性高分子
は、乳化しようとする温度における水に対する溶解度が
5以上の水溶性高分子が好ましく、その具体例として
は、ポリビニルアルコールおよびその変性物、ポリアク
リル酸アミドおよびその誘導体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレ
イン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、エチレン−ア
クリル酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体、
カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、カゼ
イン、ゼラチン、澱粉誘導体、アラビヤゴム、アルギン
酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0098】これらの水溶性高分子は、イソシアネート
化合物との反応性がないか、低いことが好ましく、たと
えばゼラチンのように分子鎖中に反応性のアミノ基を有
するものは、予め変性するなどして反応性をなくしてお
くことが必要である。また、界面活性剤を添加する場合
には、界面活性剤の添加量は、油相の質量に対して0.
1%〜5%、特に0.5%〜2%であることが好まし
い。
【0099】乳化は、ホモジナイザー、マントンゴーリ
ー、超音波分散機、ケディーミルなど、公知の乳化装置
を用いることができる。乳化後は、カプセル壁形成反応
を促進させるために乳化物を30〜70℃に加温するこ
とが行われる。また反応中はカプセル同士の凝集を防止
するために、加水してカプセル同士の衝突確率を下げた
り、充分な攪拌を行う等の必要がある。
【0100】また、反応中に改めて凝集防止用の分散剤
を添加しても良い。重合反応の進行に伴って炭酸ガスの
発生が観測され、その終息をもっておよそのカプセル壁
形成反応の終点とみなすことができる。通常、数時間反
応させることにより、目的のジアゾ化合物含有マイクロ
カプセルを得ることができる。
【0101】本発明においては、ジアゾ化合物とカプラ
ーとのカップリング反応を促進する目的で塩基性物質を
加える。これらの塩基性物質は、単独で用いても2種以
上併用して用いることもできる。塩基性物質としては、
第3級アミン類、ピペリジン類、ピペラジン類、アミジ
ン類、フォルムアミジン類、ピリジン類、グアニジン
類、モルホリン類等の含窒素化合物が挙げられる。
【0102】これらの中でも、特に、N,N’−ビス
(3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジ
ン、N,N’−ビス〔3−(p−メチルフェノキシ)−
2−ヒドロキシプロピル〕ピペラジン、N,N’−ビス
〔3−(p−メトキシフェノキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピル〕ピペラジン、N,N’−ビス(3−フェニルチ
オ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N,N’−
ビス〔3−(β−ナフトキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ル〕ピペラジン、N−3−(β−ナフトキシ)−2−ヒ
ドロキシプロピル−N’−メチルピペラジン、1,4−
ビス{〔3−(N−メチルピペラジノ)−2−ヒドロキ
シ〕プロピルオキシ}ベンゼンなどのピペラジン類;
【0103】N−〔3−(β−ナフトキシ)−2−ヒド
ロキシ〕プロピルモルホリン、1,4−ビス〔(3−モ
ルホリノ−2−ヒドロキシ)プロピルオキシ〕ベンゼ
ン、1,3−ビス〔(3−モルホリノ−2−ヒドロキ
シ)プロピルオキシ〕ベンゼンなどのモルホリン類、N
−(3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル)ピペリ
ジン、N−ドデシルピペリジンなどのピペリジン類、ト
リフェニルグアニジン、トリシクロヘキシルグアニジ
ン、ジシクロヘキシルフェニルグアニジン等のグアニジ
ン類等が好ましい。
【0104】本発明においては、ジアゾ化合物1質量部
に対するカプラー成分及び塩基性物質の使用量は、それ
ぞれ0.1〜30質量部であることが好ましい。本発明
においては、上記した塩基性物質の他にも、発色反応を
促進させる目的で発色助剤を加えることができる。発色
助剤とは、加熱記録時の発色濃度を高くする、もしくは
最低発色温度を低くする物質があり、カプラー、塩基性
物質、もしくはジアゾ化合物等の融解点を下げたり、カ
プセル壁の軟化点を低下せしめる作用により、ジアゾ化
合物、塩基性物質、カプラー等が反応しやすい状況を作
るためのものである。
【0105】本発明の発色助剤に含まれるものとして、
例えば低エネルギーで迅速かつ完全に熱現像が行われる
ように、感光層中にフェノール誘導体、ナフトール誘導
体、アルコキシ置換ベンゼン類、アルコキシ置換ナフタ
レン類、ヒドロキシ化合物、アミド化合物、スルホンア
ミド化合物等を加えることができる。これらの化合物
は、カプラー成分や塩基性物質の融点を低下させるか、
あるいは、マイクロカプセル壁の熱透過性を向上させ、
その結果高い発色濃度を可能とするものと考えられる。
【0106】本発明の発色助剤には熱融解性物質も含ま
れる。熱融解性物質は、常温では固体であって加熱によ
り融解する融点50℃〜150℃の物質であり、ジアゾ
化合物、カプラー、或いは塩基性物質等を溶かす物質で
ある。これらの化合物の具体例としては、カルボン酸ア
ミド、N置換カルボン酸アミド、ケトン化合物、尿素化
合物、エステル類が挙げられる。本発明の記録材料にお
いては、熱発色画像の光及び熱に対する堅牢性を向上さ
せ、または、定着後の未印字部分の光による黄変を軽減
する目的で、以下に示す公知の酸化防止剤等を用いるこ
とが好ましい。
【0107】上記の酸化防止剤については、例えばヨー
ロッパ公開特許、同第223739号公報、同3094
01号公報、同第309402号公報、同第31055
1号公報、同第310552号公報、同第459416
号公報、ドイツ公開特許第3435443号公報、特開
昭54−48535号公報、同62−262047号公
報、同63−113536号公報、同63−16335
1号公報、特開平2−262654号公報、特開平2−
71262号公報、特開平3−121449号公報、特
開平5−61166号公報、特開平5−119449号
公報、アメリカ特許第4814262号、アメリカ特許
第4980275号等に記載されている。
【0108】更に、感熱記録材料や感圧記録材料におい
て既に用いられている公知の各種添加剤を用いることも
有効である。これらの酸化防止剤の具体例としては、特
開昭60−107384号公報、同60−107383
号公報、同60−125470号公報、同60−125
471号公報、同60−125472号公報、同60−
287485号公報、同60−287486号公報、同
60−287487号公報、同60−287488号公
報、同61−160287号公報、同61−18548
3号公報、同61−211079号公報、同62−14
6678号公報、同62−146680号公報、同62
−146679号公報、同62−282885号公報、
同63−051174号公報、同63−89877号公
報、同63−88380号公報、同63−088381
号公報、同63−203372号公報、同63−224
989号公報、同63−251282号公報、同63−
267594号公報、同63−182484号公報、特
開平01−239282号公報、同04−291685
号公報、同04−291684号公報、同05−188
687号公報、同05−188686号公報、同05−
110490号公報、同05−1108437号公報、
同05−170361号公報、特公昭48−04329
4号公報、同48−033212号公報に記載されてる
化合物を挙げることができる。
【0109】具体的には、6−エトキシ−1−フェニル
−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリ
ン、6−エトキシ−1−オクチル−2,2,4−トリメ
チル−1,2−ジヒドロキノリン、6−エトキシ−1−
フェニル−2,2,4−トリメチル−1,2,3,4−
テトラヒドロキノリン、6−エトキシ−1−オクチル−
2,2,4−トリメチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロキノリン、シクロヘキサン酸ニッケル、2,2−ビス
−4−ヒドロキシフェニルプロパン、1,1−ビス−4
−ヒドロキシフェニル−2−エチルヘキサン、2−メチ
ル−4−メトキシ−ジフェニルアミン、1−メチル−2
−フェニルインドール等が挙げられる。
【0110】これらの酸化防止剤の添加量は、ジアゾ化
合物1質量部に対して0.05〜100質量部の割合で
あることが好ましく、特に0.2〜30質量部であるこ
とが好ましい。上記した公知の酸化防止剤はジアゾ化合
物と共にマイクロカプセル中に含有させて用いること
も、あるいはカプラーや塩基性物質、その他の発色助剤
と共に、固体分散物として、もしくは適当な乳化助剤と
共に乳化物にして用いることも、あるいはその両方の形
態で用いることもできる。また酸化防止剤を単独または
複数併用することができるのは勿論である。また、保護
層に添加または存在させることもできる。
【0111】これらの酸化防止剤は同一層に添加しなく
てもよい。更にこれらの酸化防止剤を組み合わせて複数
用いる場合には、アニリン類、アルコキシベンゼン類、
ヒンダードフェノール類、ヒンダードアミン類、ハイド
ロキノン誘導体、りん化合物、硫黄化合物の様に構造的
に分類し、互いに異なる構造のものを組み合わせてもよ
いし、同一のものを複数組み合わせることもできる。
【0112】本発明に用いられるカプラーは、塩基性物
質、その他の発色助剤等と共に、サンドミル等により水
溶性高分子と共に固体分散して用いることもできるが、
適当な乳化助剤と共に乳化物にして用いることが特に好
ましい。好ましい水溶性高分子としては、マイクロカプ
セルを調整する時に用いられる水溶性高分子が挙げられ
る(例えば、特開昭59−190886号参照)。この
場合、水溶性高分子溶液に対してカプラー、塩基性物
質、発色助剤はそれぞれ5〜40質量%になるように投
入される。分散されたあるいは乳化された粒子サイズは
10μm以下であることが好ましい。
【0113】本発明の記録材料には、定着後の地肌部の
黄変を軽減する目的で、光重合性組成物等に用いられる
遊離基発生剤(光照射により遊離基を発生する化合物)
を加えることができる。このような遊離基発生剤として
は、芳香族ケトン類、キノン類、ベンゾイン、ベンゾイ
ンエーテル類、アゾ化合物、有機ジスルフィド類、アシ
ルオキシムエステル類などが挙げられる。添加する量
は、ジアゾ化合物1質量部に対して、遊離基発生剤を
0.01〜5質量部とすることが好ましい。
【0114】また同様に黄変を軽減する目的で、エチレ
ン性不飽和結合を有する重合可能な化合物(以下、ビニ
ルモノマーと呼ぶ)を用いることもできる。ビニルモノ
マーとは、その化学構造中に少なくとも1個のエチレン
性不飽和結合(ビニル基、ビニリデン基等)を有する化
合物であって、モノマーやプレポリマーの化学形態をも
つものである。それらの例としては、不飽和カルボン酸
及びその塩、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アルコール
とのエステル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミンと
のアミド化合物が挙げられる。
【0115】ビニルモノマーはジアゾ化合物1質量部に
対して0.2〜20質量部の割合で用いることが好まし
い。前記遊離基発生剤やビニルモノマーは、ジアゾ化合
物と共にマイクロカプセル中に含有させて用いることも
できる。本発明では以上の素材の他に酸安定剤としてク
エン酸、酒石酸、シュウ酸、ホウ酸、リン酸、ピロリン
酸等を添加することができる。
【0116】本発明の感熱記録材料は、ジアゾ化合物を
含有したマイクロカプセル、カプラー、及び塩基性物
質、その他の添加物を含有した塗布液を調整し、紙や合
成樹脂フィルム等の支持体の上にバー塗布、ブレード塗
布、エアナイス塗布、グラビア塗布、ロールコーティン
グ塗布、スプレー塗布、ディップ塗布、カーテン塗布等
の塗布方法により塗布乾燥して、固型分が2.5〜30
g/m2の感熱記録層を設けることが好ましい。本発明
の感熱記録材料においては、マイクロカプセル、カプラ
ー、塩基性物質などが同一層に含まれていても良いが、
別層に含まれるような積層型の構成をとることもでき
る。また、支持体の上に特願昭59−177669号明
細書等に記載されているような中間層を設けた後、感熱
記録層を塗布することもできる。
【0117】本発明の支持体としては、通常の感圧紙や
感熱紙、乾式や湿式のジアゾ複写紙などに用いられる紙
支持体はいずれも使用することができる他、アルキルケ
テンダイマー等の中性サイズ剤によりサイジングされ
た、pHが5〜9の中性紙(特願昭55−14281号
記載のもの)、特開昭57−116687号記載された
ステキヒトサイズ度とメートル坪量との関係を満たし、
かつベック平滑度が90秒以上の紙、特開昭58−13
6492号に記載された光学的表面粗さが8μm以下
で、かつ厚みが30〜150μの紙、特開昭58−69
091号に記載されている密度0.9g/cm3以下で
かつ光学的接触率が15%以上の紙、特開昭58−69
097号に記載されたカナダ標準濾水度(JIS P8
121)で400cc以上に叩解処理されたパルプより
抄造してなる塗布液のしみこみを防止した紙、特開昭5
8−65695号に記載のヤンキーマシーンにより抄造
された原紙の光沢面を塗布面とし発色濃度及び解像力を
改良した紙。特開昭59−35985号に記載された原
紙にコロナ放電処理を施し、塗布適性を改良した紙など
も用いることができる。
【0118】また本発明で支持体として使用される合成
樹脂フィルムは、現像過程での加熱に対しても変形せ
ず、寸法安定性を有する公知の材料の中から任意に選択
することができる。このようなフィルムとしては、ポリ
エチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート
等のポリエステルフィルム、三酢酸セルロースフィルム
等のセルロース誘導体フィルム、ポリスチレンフィル
ム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレン等のポリオ
レフィンフィルム等が挙げられる。これらは、単体であ
るいは貼り合わせて用いることができる。支持体の厚み
としては、20〜200μmのものが用いられる。
【0119】本発明においては、必要に応じて、感熱記
録層上にサーマルヘッドで印字する際の、スティッキン
グやヘッド汚れ等を防止したり記録材料に耐水性を付与
する目的で、感熱記録層上に、ポリビニルアルコール等
を主成分とし、各種の顔料や離型剤等を添加した保護層
(以下単に保護層と呼ぶ)を、感熱記録上に更に設ける
ことが好ましい。
【0120】このようにして得られる本発明の感熱記録
材料の記録面にサーマルヘッド等で加熱すると、ポリウ
レアあるいはポリウレタンのカプセル壁が軟化し、カプ
セル外のカプラーと塩基化合物がカプセル内に進入して
発色する。記録後は、ジアゾ化合物の吸収波長の光を照
射することにより、ジアゾ化合物が分解してカプラーと
の反応性を失うため、画像の定着が行なわれる。
【0121】定着用光源としては、種々の蛍光灯、キセ
ノンランプ、水銀灯などが用いられる。この発行スペク
トルは、記録材料で用いたジアゾ化合物の吸収スペクト
ルとほぼ一致していることが、効率良く光定着させるこ
とができるので好ましい。また、本発明の感熱記録材料
は、原稿を用いて露光し、画像形成部以外のジアゾ化合
物を分解して潜像を形成させた後、記録材料を加熱して
現像し、画像を得ることができる。
【0122】本発明の感熱記録材料は多色の感熱記録材
料とすることもできる。この多色感熱記録材料(感光感
熱記録材料)については、特開平4−135787号公
報、同4−144784号公報、同4−144785号
公報、同4−194842号公報、同4−247447
号公報、同4−247448号公報、同4−34054
0号公報、同4−340541号、同5−34860号
等に記載されている。具体的には異なる色相に発色する
感熱記録層を積層することにより得ることができる。層
構成としては特に限定されるものではないが、特に感光
波長が異なる2種のジアゾ化合物をそれぞれのジアゾ化
合物と熱時反応して異なった色相に発色するカプラーを
組み合わせた感熱記録層2層(B層、C層)と、電子供
与性無色染料と電子受容性化合物とを組み合わせた感熱
記録層とを積層した多色感熱記録材料が好ましい。すな
わち、支持体上に電子供与性無色染料と電子受容性化合
物を含む第1の感熱記録層(A層)、極大吸収波長36
0nm±20nmであるジアゾ化合物と該ジアゾ化合物
と熱時反応して呈色するカプラーを含有する第2の感熱
記録層(B層)、極大吸収波長400±20nmである
ジアゾ化合物と該ジアゾ化合物と熱時反応して呈色する
カプラーを含有する第3の感熱記録層(C層)とするも
のである。この例において、各感熱記録層の発色色相を
減色混合における3原色、イエロー、マゼンタ、シアン
となるように選んでおけば、フルカラーの画像記録が可
能となる。
【0123】この多色感熱記録材料の記録方法は、まず
第3の感熱記録層(C層)を加熱し、該層に含まれるジ
アゾ化合物とカプラーとを発色させる。次に400±2
0nmの光を照射してC層中に含まれている未反応のジ
アゾ化合物を分解させたのち、第2の感熱記録層(B
層)が発色するに十分な熱を与え、該層に含まれている
ジアゾ化合物とカプラーとを発色させる。このときC層
も同時に強く加熱されるが、すでにジアゾ化合物は分解
しており発色能力が失われているので発色しない。さら
に360±20nmの光を照射してB層に含まれている
ジアゾ化合物を分解して、最後に第1の感熱記録層(A
層)が発色する十分な熱を与えて発色させる。このとき
C層、B層の感熱記録層も同時に強く加熱されるが、す
でにジアゾ化合物は分解しており発色能力が失われてい
るので発色しない。本発明のジアゾ感熱記録材料は上記
のような多色感熱記録材料とすることが好ましい。
【0124】本発明の記録材料を多色感熱記録材料とし
た場合には、感熱記録層相互の混色を防止するために、
中間層を設けることができる。この中間層はゼラチン、
フタル化ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン等の水溶性高分子化合物からなり、適宜、各
種添加剤を含んでいてもよい。塗布量は2〜10g/m
2が好ましく、さらには4〜5g/m2が好ましい。ま
た、その膜厚は0.5〜10μmが好ましい。
【0125】
〔実施例1〕
(1)記録紙の作成 (ジアゾ化合物含有カプセル液Aの調製)酢酸エチル1
9部に本発明に係るジアゾ化合物の具体例(A−3)
2.8部、トリクレジルフォスフェート10部を添加し
て均一に混合した。次いでこの混合液に壁剤としてタケ
ネートD−110N(武田薬品工業製)7.6部を加え
て均一に混合し、I液を得た。次に、このI液にフタル
化ゼラチンの8%水溶液46.1部、水17.5部、ド
デシルベンゼンスルホン酸ソーダの10%水溶液2部を
加え、40℃、10000r.p.m.で10分間乳化
分散した。得られた乳化物に水20部を加えて均一化し
た後、攪拌しながら40℃で3時間カプセル化反応を行
わせてカプセル液Aを得た。カプセルの粒径は0.35
μmであった。
【0126】(カプラー乳化分散液Bの調製)酢酸エチ
ル10.5部に本発明の4−ヒドロキシピリドン誘導体
の化合物2を3.0部、1,1−(p−ヒドロキシフェ
ニル)−2−エチルヘキサンを4.0部、4,4’−
(p−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノールを
8.0部、トリフェニルグアニジン4.0部、トリクレ
ジルフォスフェート0.64部、マレイン酸ジエチルエ
ステル0.32部を溶かしII液を得た。次に、石灰処理
ゼラチンの15%水溶液49.1部、ドデシルベンゼン
スルホン酸ソーダ10%水溶液9部、水35部を40℃
で均一に混合した中にII液を添加しホモジナイザーを用
いて40℃、10000r.p.m.で10分間乳化分
散した。得られた乳化物を40℃で2時間攪拌して酢酸
エチルを除いた後、揮散した酢酸エチルと水を加水によ
り補い、カプラー/塩基乳化液Bを得た。
【0127】(塗布液Cの調液)カプセル液A6部、水
4.4部、石灰処理ゼラチンの15%水溶液1.9部を
40℃で均一に混合した後、カプラー/塩基乳化液B
8.3部を添加し、均一に混合し、感熱記録層塗布液C
を得た。
【0128】(保護層塗布液Dの調液)ポリビニルアル
コール(重合度1700、鹸化度88%)10%水溶液
32部、水36部を均一に混合し、保護層塗布液Dを得
た。
【0129】(塗布)上質紙にポリエチレンをラミネー
トした印画紙用支持体上に、ワイヤーバーで感熱記録層
塗布液C、保護層塗布液Dの順に、順次塗布と50℃で
の乾燥を行い、目的の感熱記録材料を得た。固形分とし
ての塗布量は、各々6.4g/m2、1.05g/m2
あった。
【0130】(2)画像記録 (熱記録)京セラ株式会社製サーマルヘッド(KST
型)を用い、単位面積あたりの記録エネルギーが0〜4
0mJ/mm2となるようにサーマルヘッドに対する印
加電力及びパルス幅を決め感熱記録層に熱印字し、画像
を得た。 (光定着)熱記録後、発光中心波長が365nm、出力
40Wの紫外線ランプを用いて15秒間全面光照射し
た。
【0131】(耐光性試験)画像サンプルにアトラス
C.I 65ウェザーメーターを用いてキセノン光(8
5000lux)を2時間照射し、キセノン照射後の後
の画像濃度を反射濃度計X−Rite 310TRにて
測定した。その結果を基に、照射前の反射濃度を1.0
として、色素残存率を算出し、それを耐光性評価の指標
とした。評価結果を表4に示す。
【0132】〔実施例2〕実施例1で用いた本発明の4
−ヒドロキシピリドン誘導体の化合物2の代わりに化合
物3を用いた以外は同様にして画像サンプルを作製し、
同様の方法で耐光性評価を行った。結果を表4に示す。
【0133】〔実施例3〕実施例1で用いた本発明の4
−ヒドロキシピリドン誘導体の化合物2の代わりに化合
物4を用いた以外は同様にして画像サンプルを作製し、
同様の方法で耐光性評価を行った。結果を表4に示す。
【0134】〔実施例4〕実施例1で用いた本発明の4
−ヒドロキシピリドン誘導体の化合物2の代わりに化合
物6を用いた以外は同様にして画像サンプルを作製し、
同様の方法で耐光性評価を行った。結果を表4に示す。
【0135】〔実施例5〕実施例1で用いた本発明の4
−ヒドロキシピリドン誘導体の化合物2の代わりに化合
物29を用いた以外は同様にして画像サンプルを作製
し、同様の方法で耐光性評価を行った。結果を表4に示
す。
【0136】〔実施例6〕実施例1で用いた本発明の4
−ヒドロキシピリドン誘導体の化合物2の代わりに化合
物30を用いた以外は同様にして画像サンプルを作製
し、同様の方法で耐光性評価を行った。結果を表4に示
す。
【0137】〔実施例7〕実施例1で用いた本発明の4
−ヒドロキシピリドン誘導体の化合物2の代わりに化合
物31を用いた以外は同様にして画像サンプルを作製
し、同様の方法で耐光性評価を行った。結果を表4に示
す。
【0138】〔比較例1〕実施例1で用いた本発明の4
−ヒドロキシピリドン誘導体の化合物2の代わりに下記
比較化合物1を用いた以外は同様にして画像サンプルを
作製し、同様の方法で耐光性評価を行った。結果を表4
に示す。
【0139】
【化17】
【0140】(化合物の同定)実施例1〜7で用いた本
発明の4−ヒドロキシピリドン誘導体並びに比較例1で
本発明の4−ヒドロキシピリドン誘導体の代わりに用い
た化合物のUVによる同定結果を表4に示す。なお、表
4に示されたUVデータは、クロロホルムとメタノール
の1対1(体積比)の混合溶媒で測定したものである。
【0141】
【表4】
【0142】表4に明らかなように、比較例1の化合物
の色素残存率に比べて、本発明の4−ヒドロキシピリド
ン誘導体を用いた実施例1〜7の色素残存率は高く、耐
光性に優れていた。
【0143】
【発明の効果】良好な画像耐光性を有する感熱記録材料
を提供することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にジアゾ化合物とカプラーとを
    含有する感熱記録層を設けた感熱記録材料において、該
    カプラーとして下記一般式(1)で表される4−ヒドロ
    キシピリドン誘導体の少なくとも1種を含むことを特徴
    とする感熱記録材料。 【化1】 (一般式(1)中、Yは電子吸引性基を表す。R11は水
    素原子、アルキル基、アラルキル基、アシル基、アルコ
    キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基及びカ
    ルバモイル基から成る群より選ばれるいずれかの基を表
    す。R12はアルキル基、アラルキル基及びアリール基か
    らなる群より選ばれるいずれかの基を表す。nは2〜1
    1の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)において、Yが−CO
    13,−COOR13,−CONHR13及び−CONR13
    14からなる群より選ばれるいずれかの基であることを
    特徴とする請求項1に記載の感熱記録材料。(R13およ
    びR14はそれぞれ独立にアルキル基、アラルキル基及び
    アリール基からなる群より選ばれる何れかの基を表
    す。)
  3. 【請求項3】 前記ジアゾ化合物が下記一般式(2)で
    表されることを特徴とする請求項1又は2に記載の感熱
    記録材料。 【化2】 (一般式(2)中、R21〜R24はそれぞれ独立に水素原
    子、アルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、アル
    コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カ
    ルバモイル基、スルホンアミド基、スルファモイル基、
    スルホニル基及びスルフィニル基からなる群より選ばれ
    るいずれかの基を表す。R25はアルキルアミノ基、ジア
    ルキルアミノ基、アリールアミノ基、アシルアミノ基、
    アルコキシ基及びアリールチオ基からなる群より選ばれ
    るいずれかの基を表す。X-はアニオンを表す。)
  4. 【請求項4】 前記ジアゾ化合物が下記一般式(3)で
    表されることを特徴とする請求項1又は2に記載の感熱
    記録材料。 【化3】 (一般式(3)中、R31〜R33はそれぞれ独立に水素原
    子、アルキル基及びアリール基からなる群より選ばれる
    いずれかの基を表す。R34〜R36はそれぞれ独立に水素
    原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリ
    ール基及びアリールオキシ基からなる群より選ばれるい
    ずれかの基を表す。X-はアニオンを表す。Zは酸素原
    子または硫黄原子を表す。)
  5. 【請求項5】 前記ジアゾ化合物が下記一般式(4)で
    表されることを特徴とする請求項1又は2に記載の感熱
    記録材料。 【化4】 (一般式(4)中、R41は水素原子、アルキル基及びア
    リール基からなる群より選ばれるいずれかの基を表す。
    42〜R45はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、
    アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキ
    ルチオ基、アリールチオ基及びアリール基からなる群よ
    り選ばれるいずれかの基を表す。X-はアニオンを表
    す。Zは酸素原子または硫黄原子を表す。)
  6. 【請求項6】 前記ジアゾ化合物がマイクロカプセルに
    内包されていることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れか1項に記載の感熱記録材料。
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