JP2003312081A - 印刷システム、印刷システムのコントローラ、印刷方法、および記憶媒体並びにプログラム - Google Patents

印刷システム、印刷システムのコントローラ、印刷方法、および記憶媒体並びにプログラム

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JP2003312081A
JP2003312081A JP2002118992A JP2002118992A JP2003312081A JP 2003312081 A JP2003312081 A JP 2003312081A JP 2002118992 A JP2002118992 A JP 2002118992A JP 2002118992 A JP2002118992 A JP 2002118992A JP 2003312081 A JP2003312081 A JP 2003312081A
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JP2002118992A
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English (en)
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Katsuya Yamaguchi
勝也 山口
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来技術の問題を排除し、1枚の用紙に対して
繰り返し印刷を行なっても、寸法ズレや色ズレなどの印
刷ズレによる印刷品質低下が生じるのを防止する印刷シ
ステムを提供することである。 【解決手段】印刷媒体に最初に印刷を行なう第1印刷デ
ータを複数の印刷データから取得し、該第1印刷データ
により表現される画像の表現サイズを変更し、印刷装置
において同一の印刷媒体に第1印刷データの画像と、そ
れ以外の印刷データの画像を印刷する。これにより、熱
処理により印刷媒体が収縮したとしても、最初に印刷さ
れる第1印刷データの画像の表現サイズが変更されてい
ることから、印刷ズレが生じることなく印刷品質が向上
した印刷システムを提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の印刷データを
印刷装置に供給するコントローラと、および供給された
複数の印刷データにより表現される画像を印刷媒体に印
刷する印刷装置と、からなる印刷システムおよび印刷方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近来、製版・印刷工程の効率化を進める
ため、製版工程で作成された印刷データにより表現され
る画像を直接紙などの印刷媒体に印刷を行なうデジタル
印刷機の発展が著しい。すなわち、従来の工程とは異な
り、デジタル印刷機を使用した製版・印刷工程では、製
版工程で作成された印刷データをそのまま印刷工程で使
用することができるため、直し等の修正を印刷データに
行なうことがあったとしても、フィルムや刷版などの再
作成を必要とすることなく再印刷を行なうことができる
ので、効率が著しく向上するという効果を得ることがで
きる。デジタル印刷機としては、印刷機内部で刷版を作
成し印刷を行なう有版式と、印刷機内部で刷版を作成し
ない無版式の2種類が存在し、それぞれ使い分けが行な
われている。このうち、無版式のデジタル印刷機は、一
般的に使用されているプリンタと同様の電子写真方式を
使用しているものが多い。無版式オンデマンド印刷機
は、比較的少部数の印刷物作成やモノクロ印刷物作成な
どに多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近では、少部数の印
刷物であっても用紙の表裏に印刷が行なわれた両面印刷
や、2色、4色以上のカラー印刷を要望されることがあ
り、無版式デジタル印刷機においても、そのようなユー
ザの要望に応えた製品がある。
【0004】しかし、このような電子写真方式の無版式
デジタル印刷機で両面印刷やカラー印刷を実行する場合
には、印刷用紙の収縮による印刷品質の低下という問題
があった。電子写真方式による印刷においては、印刷像
を定着させるため、熱処理を施し、トナーを溶着させる
プロセスが必須である。しかし、熱処理を加えると印刷
用紙が収縮してしまうことから、1枚の用紙に対して印
刷を繰り返し行なうと印刷品質の低下が生じてしまうの
である。
【0005】たとえば、印刷用紙表面に印刷を行なうと
きと印刷用紙裏面に印刷を行なうときとでは、微妙に印
刷用紙のサイズが変わってしまうため、印刷データによ
り表現される画像が同じ表現サイズを有している場合に
は、印刷用紙表面の印刷と用紙裏面の印刷とでは、印刷
寸法のズレが生じてしまう。また、カラー印刷の場合、
1枚の印刷用紙にシアン(C)、マゼンダ(M)、イエ
ロー(Y)、ブラック(K)の4色からなる印刷を行な
う必要がある。この場合においても、最初に印刷用紙に
対してC色による印刷を行なったときに印刷用紙が収縮
してしまう。そのため、残りの他の色の印刷を行なった
結果、色の重なりにズレが生じてしまう。
【0006】従って、本発明の課題は、従来技術の問題
を排除し、1枚の用紙に対して繰り返し印刷を行なって
も、寸法ズレや色ズレなどの印刷ズレによる印刷品質低
下が生じるのを防止する印刷システムを提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決する為
に、請求項1に係る発明は、複数の印刷データを印刷装
置に供給するコントローラと、前記コントローラから供
給された前記複数の印刷データに基づいた印刷を印刷媒
体に行なう前記印刷装置と、からなる印刷システムであ
って、前記コントローラは、前記印刷媒体に最初の印刷
を行なう第1印刷データを複数の印刷データから取得す
る第1印刷データ取得手段と、前記第1印刷データ取得
手段で取得された第1印刷データを記憶する第1印刷デ
ータ記憶手段と、前記第1印刷データ記憶手段に記憶さ
れた前記第1印刷データにより表現される画像の表現サ
イズを変更する画像表現サイズ変更手段と、前記第1印
刷データおよび前記第1印刷データ以外の印刷データを
前記印刷装置に送信する印刷データ送信手段と、を有
し、前記印刷装置は、前記第1印刷データおよび前記第
1印刷データ以外の印刷データを受信する印刷データ受
信手段と、前記第1印刷データにより表現される画像お
よび前記第1印刷データ以外の印刷データにより表現さ
れる画像を前記印刷媒体に印刷する印刷手段と、を有
し、前記印刷手段は、前記画像表現サイズ変更手段で画
像の表現サイズが変更された第1印刷データにより表現
される画像と、前記第1印刷データ以外の印刷データに
より表現される画像と、を同一の印刷媒体に印刷するこ
と、を特徴としている。
【0008】請求項1に記載の印刷システムは、印刷媒
体に最初に印刷を行なう第1印刷データを複数の印刷デ
ータから取得し、該第1印刷データにより表現される画
像の表現サイズを変更し、印刷装置において同一の印刷
媒体に第1印刷データの画像と、それ以外の印刷データ
の画像を印刷する。これにより、熱処理により印刷媒体
が収縮したとしても、最初に印刷される第1印刷データ
の画像の表現サイズが変更されていることから、印刷ズ
レが生じることなく印刷品質が向上した印刷システムを
提供することができる。
【0009】また請求項2に係る発明は、請求項1に記
載の印刷システムであって、前記画像表現サイズ変更手
段は、前記第1印刷データ記憶手段に記憶された前記第
1印刷データにより表現される画像の画素列を変更する
ことにより、前記第1印刷データにより表現される画像
の表現サイズを変更すること、を特徴としている。
【0010】請求項2に記載の印刷システムは、第1印
刷データにより表現される画像の表現サイズを変更する
に際して、該第1データにより表現される画像の画素列
を変更することにより表現サイズを変更するので、印刷
装置において同一の印刷媒体に表現サイズが変更された
第1印刷データの画像と、それ以外の印刷データの画像
が印刷される。これにより、熱処理により印刷媒体が収
縮したとしても、最初に印刷される第1印刷データの画
像の表現サイズが変更されていることから、印刷ズレが
生じることなく印刷品質が向上した印刷システムを提供
することができる。
【0011】更に請求項3に係る発明は、請求項2に記
載の印刷システムであって、前記画像表現サイズ変更手
段により行なわれる第1印刷データにより表現される画
像の表現サイズの変更が、前記印刷手段の主走査方向に
対して行なわれること、を特徴としている。
【0012】請求項3に記載の印刷システムは、該画像
の画素数を印刷手段の主走査方向に変更することにより
画像の表現サイズを変更することができるので、印刷装
置において同一の印刷媒体に主走査方向に表現サイズが
変更された第1印刷データの画像と、それ以外の印刷デ
ータの画像が印刷される。これにより、熱処理により印
刷媒体が収縮したとしても、最初に印刷される第1印刷
データの画像の表現サイズが主走査方向に変更されてい
るので、印刷媒体の主走査方向に印刷ズレが生じること
なく印刷品質が向上した印刷システムを提供することが
できる。
【0013】また請求項4に係る発明は、請求項1に記
載の印刷システムであって、前記画像表現サイズ変更手
段は、前記第1印刷データにより表現される画像を印刷
媒体に印刷する際に実行される画像の描画を制御する制
御信号を前記印刷手段に対して送信することにより、前
記第1印刷データにより表現される画像の表現サイズを
変更すること、を特徴としている。
【0014】請求項4に記載の印刷システムは、第1印
刷データにより表現される画像を印刷媒体に印刷する際
に実行される画像の描画を制御する制御信号を印刷手段
に対して送信することにより、画像の表現サイズを変更
することができるので、印刷装置において同一の印刷媒
体に表現サイズが変更された第1印刷データの画像と、
それ以外の印刷データの画像が印刷される。これによ
り、熱処理により印刷媒体が収縮したとしても、最初に
印刷される第1印刷データの画像の表現サイズが変更さ
れていることから、印刷ズレが生じることなく印刷品質
が向上した印刷システムを提供することができる。
【0015】請求項5に係る発明では、請求項4に記載
の印刷システムであって、前記画像表現サイズ変更手段
により行なわれる第1印刷データにより表現される画像
の表現サイズの変更が、前記印刷手段の副走査方向に対
して行なわれること、を特徴としている。
【0016】請求項5に記載の印刷システムでは、印刷
手段に制御信号を送信して第1印刷データにより表現さ
れる画像の描画を制御することにより、該画像の表現サ
イズを印刷手段の副走査方向に変更することができるの
で、印刷装置において同一の印刷媒体に副走査方向に表
現サイズが変更された第1印刷データの画像と、それ以
外の印刷データの画像が印刷される。これにより、熱処
理により印刷媒体が収縮したとしても、最初に印刷され
る第1印刷データの画像の表現サイズが副走査方向に変
更されているので、印刷媒体の副走査方向に印刷ズレが
生じることなく印刷品質が向上した印刷システムを提供
することができる。
【0017】加えて請求項6に係る発明では、請求項1
乃至5に記載の印刷システムであって、前記画像表現サ
イズ変更手段により行なわれる第1印刷データにより表
現される画像の表現サイズの変更が、100.01%〜
102%の範囲で行なわれること、を特徴としている。
【0018】請求項6に記載の印刷システムでは、第1
印刷データにより表現される画像の表現サイズの変更が
100.01%〜102%に限定されるので、必要以上
に表現サイズが変更されることがなく、熱処理により印
刷媒体が収縮したとしても、印刷ズレが生じることなく
印刷品質が向上した印刷システムを提供することができ
る。
【0019】また請求項7に係わる発明では、請求項1
乃至6に記載の印刷システムであって、前記印刷装置は
前記印刷手段を複数備えており、最初に前記印刷媒体に
印刷を行なう印刷手段を前記第1印刷データを印刷する
第1印刷手段であること、を特徴としている。
【0020】請求項7に記載の印刷システムでは、印刷
装置が印刷媒体に対して印刷を行なうため複数の印刷手
段を備えている場合、最初に印刷媒体に行なう印刷手段
を第1印刷データを印刷する第1印刷手段とすることに
より、印刷装置において同一の印刷媒体に表現サイズが
変更された第1印刷データの画像と、それ以外の印刷デ
ータの画像が印刷される。これにより、熱処理により印
刷媒体が収縮したとしても、最初に印刷される第1印刷
データの画像の表現サイズが変更されていることから、
印刷ズレが生じることなく印刷品質が向上した印刷シス
テムを提供することができる。
【0021】さらに請求項8に係わる発明では、複数の
印刷データを印刷装置に供給するコントローラと、前記
コントローラから供給された前記複数の印刷データに基
づいて印刷媒体に印刷を行なう前記印刷装置と、からな
る印刷システムにおける前記コントローラが、前記印刷
媒体に最初の印刷を行なう印刷データを第1印刷データ
として前記複数の印刷データから取得する第1印刷デー
タ取得手段と、前記第1印刷データ取得手段で取得され
た第1印刷データを記憶する第1印刷データ記憶手段
と、前記第1印刷データ記憶手段に記憶された前記第1
印刷データにより表現される画像の表現サイズを変更す
る画像表現サイズ変更手段と、前記第1印刷データおよ
び前記第1印刷データ以外の印刷データを前記印刷装置
に送信する印刷データ送信手段と、を有することによ
り、前記印刷装置が、前記コントローラから送信された
第1印刷データにより表現される画像と、第1印刷デー
タ以外の印刷データが表現する画像と、を同一の前記印
刷媒体に印刷すること、を特徴としている。
【0022】請求項8に記載のコントローラは、印刷媒
体に最初に印刷を行なう第1印刷データを複数の印刷デ
ータから取得し、該第1印刷データにより表現される画
像の表現サイズを変更し、印刷装置において同一の印刷
媒体に第1印刷データの画像と、それ以外の印刷データ
の画像を印刷する。これにより、熱処理により印刷媒体
が収縮したとしても、最初に印刷される第1印刷データ
の画像の表現サイズが変更されていることから、印刷ズ
レが生じることなく印刷品質が向上した印刷システムを
提供することができる。
【0023】加えて請求項9に係わる発明では、複数の
印刷データを印刷装置に供給するコントローラと、前記
コントローラから供給された前記複数の印刷データに基
づいて印刷媒体に印刷を行なう前記印刷装置と、からな
る印刷システムにおける印刷方法であって、前記コント
ローラにより、前記印刷媒体に最初の印刷を行なう第1
印刷データを複数の印刷データから取得する第1印刷デ
ータ取得工程と、前記第1印刷データ取得工程で取得さ
れた第1印刷データを記憶する第1印刷データ記憶工程
と、前記第1印刷データ記憶工程で記憶された前記第1
印刷データにより表現される画像の表現サイズを変更す
る画像表現サイズ変更工程と、前記第1印刷データおよ
び前記第1印刷データ以外の印刷データを前記印刷装置
に送信する印刷データ送信工程と、を有し、前記印刷装
置により、前記第1印刷データおよび前記第1印刷デー
タ以外の印刷データを受信する印刷データ受信工程と、
前記第1印刷データにより表現される画像および前記第
1印刷データ以外の印刷データにより表現される画像を
前記印刷媒体に印刷する印刷工程と、を有することによ
り、同一の印刷媒体に対して、前記画像表現サイズ変更
手段で画像の表現サイズが変更された第1印刷データに
より表現される画像と前記第1印刷データ以外の印刷デ
ータにより表現される画像とが印刷されること、を特徴
としている。
【0024】請求項9に記載の印刷方法では、印刷媒体
に最初に印刷を行なう第1印刷データを複数の印刷デー
タから取得し、該第1印刷データにより表現される画像
の表現サイズを変更し、印刷装置において同一の印刷媒
体に表現サイズが変更された第1印刷データの画像と、
それ以外の印刷データの画像が印刷される。これによ
り、熱処理により印刷媒体が収縮したとしても、最初に
印刷される第1印刷データの画像の表現サイズが変更さ
れていることから、印刷ズレが生じることなく印刷品質
が向上した印刷システムを提供することができる。
【0025】また請求項10に係わる発明は、請求項8
に記載のコントローラを一般的に使用されているコンピ
ュータで実現するためのプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体である。
【0026】請求項10に記載の記録媒体は、一般的に
使用されているコンピュータで読み取り可能なプログラ
ムを記録しているので、請求項8に記載のコントローラ
を一般的に使用されているコンピュータで実現すること
ができる。
【0027】さらに請求項11に係わる発明は、請求項
8に記載のコントローラを一般的に使用されているコン
ピュータで実現するためのプログラムである。
【0028】請求項11に記載のプログラムは、一般的
に使用されているコンピュータで実行可能なプログラム
なので、請求項8に記載のコントローラを一般的に使用
されているコンピュータで実現することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施例について、説
明を行なう。図1は、本発明を実施した印刷システム1
00の構成を説明するための図である。印刷システム1
00は、コントローラ1と印刷機2を備えており、コン
トローラ1と印刷機2はそれぞれ通信可能な信号線CL
により接続されている。
【0030】コントローラ1は、印刷物を作成するた
め、複数の印刷データPRDを格納したジョブデータJ
Dを作成する。ジョブデータJDは、PostScript(米ア
ドビ・システムズ社の登録商標)のようなページ記述言
語で記述されたデータ形式や、PDF(Portable Data
Format)のようなデータ形式のように、一つのファイル
に複数の印刷データPRDを格納している。あるいは、
すでにラスタライズ処理が行なわれた印刷データPRD
を複数格納するようにしてもよい。コントローラ1は、
ジョブデータJDとして、複数の印刷データPRDを信
号線CLを介して印刷機2へ送信する。また、コントロ
ーラ1は、印刷機2における印刷動作の制御を行なう。
【0031】印刷機2は、乾式トナーを使用した電子写
真方式の印刷機である。印刷機2は、コントローラ1の
制御に基づいて、コントローラ1より送信された印刷デ
ータPRDが表現する画像を印刷用紙に印刷する。ま
た、印刷機2は、印刷用紙25に対して印刷データPR
Dの印刷を行なうため、制御部21、印刷部22、定着
部23、搬送路24を備えている。
【0032】制御部21は、信号線CLを介して接続さ
れたコントローラ1からの制御信号CDを受信し、印刷
機2全体の制御を行なう。また、印刷データPRDの受
信についても、制御部21が実行する。また、制御部2
1は、受信した印刷データPRDに網点化処理を施した
二値化データPDDを作成し、印刷部22へ送信する。
【0033】印刷部22は、制御部21から送信された
二値化データPDDに基づいて、該印刷データPRDが
表現する画像IMを、印刷用紙25へ印刷するための動
作を行なう。印刷部22は、二値化データPDDによっ
て静電潜像を作成し、該静電潜像を乾式トナーで現像
し、図示しない給紙部より搬送路24を経て供給された
印刷用紙25に転写する。
【0034】印刷部22で乾式トナーが転写された印刷
用紙25は、搬送路24により定着部23へ搬送され
る。定着部23の実態はヒーターである。定着部23が
印刷用紙25に対して加熱処理を行なうことで、乾式ト
ナーが印刷用紙25に溶着する。このようなプロセスを
経ることにより、画像IMが印刷用紙25に印刷され、
印刷物が作成される。
【0035】ここでは、図示しているように、印刷機2
は、印刷用紙の両面に印刷を行なうため、印刷部22お
よび定着部23を二つ備えている。搬送路24を印刷用
紙25が搬送されると、印刷部22aおよび定着部23
aにより印刷用紙25の表面側の印刷が実行され、印刷
部22bおよび定着部23bにより印刷用紙25の裏面
側の印刷が実行されるようになっている。
【0036】なお、印刷機2は、印刷部22および定着
部23を二つ以上有していてもよい。逆に、印刷機2
は、印刷部22および定着部23を一つ有しており、印
刷用紙25に対して両面印刷やカラー印刷を行なうた
め、該印刷部22および定着部23における処理を複数
回繰り返すようにしてもよい。
【0037】図2は、コントローラ1の構成を説明する
ための図である。コントローラ1は、一般的に使用され
ているパーソナルコンピュータであり、CPU11、表
示部12、入力部13、ネットワークI/F14、メデ
ィアドライブ15、記憶部16、メモリ17より構成さ
れている。CPU11は、コントローラ1全体を制御
し、特にメディアドライブ15に挿入されたメディアデ
ィスク18に記録されているプログラムをメモリ17に
おいて実行することによって、コントローラ1の機能を
実現している。表示部12は、コントローラ1における
処理に必要な情報を表示するために使用される。入力部
13は、マウスやキーボードで構成されており、コント
ローラ1に対してオペレータが指示を入力するために使
用する。ネットワークI/F14は、コントローラ1と
図示しないネットワークとを接続するためのものであ
る。ネットワークI/F14を介して、コントローラ1
はネットワークに接続されている図示しない端末から印
刷データPRDを受信することができる。また、図示し
ないサーバより、コントローラ1の機能を実現するプロ
グラムをダウンロードすることも可能である。メディア
ドライブ15は、メディアディスク18に記録されてい
るプログラムを読み取るために使用する。メディアドラ
イブ15で読み取られたプログラムにより、コントロー
ラ1の機能が実現される。記憶部16は、メディアドラ
イブ15で読み取られたプログラムを格納する。また、
複数の印刷データPRDを格納したジョブデータJDに
ついても、記憶部16が格納する。通信線CLは、印刷
機2に対して、印刷データPRDや制御信号CDを送信
するためのものである。信号線CLを介して送信された
印刷データPRDに基づいて、印刷機2の印刷部21が
二値化データPDDを作成し、印刷部22にて該二値化
データPDDによる印刷が行なわれる。
【0038】メモリ17は、記憶部16によって記憶さ
れたプログラムをCPU11が実行するためのワークエ
リアである。CPU11によってプログラムが実行され
た結果、メモリ17において、印刷データ作成部17
1、第1印刷データ取得部172、画像表現サイズ変更
部173、印刷データ送信部174の機能が実現する。
【0039】印刷データ作成部171は、印刷物を作成
するための印刷データPRDを作成する。印刷データ作
成部171は、文字や画像、線画をレイアウトするレイ
アウト機能とRIP(Raster Image Processor)機能を
備えている。コントローラ1のオペレータが、入力部1
3を操作することにより、印刷データ作成部171はレ
イアウト機能により文字や画像、線画をレイアウトした
ページデータPDを作成し、該ページデータPDに対し
てラスタライズ処理を行なうことで、印刷データPRD
を作成する。また、印刷データ作成部171は、図示し
ないネットワークを経由して図示しない端末にて作成さ
れたページデータPDに対してもラスタライズ処理を行
ない、印刷データPRDを作成することができる。そし
て、印刷データ作成部171は、複数の印刷データPR
Dを作成すると、該複数の印刷データPRDをジョブデ
ータJDに格納し、記憶部16へ格納する。
【0040】第1印刷データ取得部172は、記憶部1
6に格納されたジョブデータJDに格納された複数の印
刷データPRDのうち、印刷用紙25に最初に印刷を行
なう第1印刷データFPRDを取得する。例えば、印刷
用紙25に対して両面印刷を行なうものとして、印刷用
紙25の表面に印刷を行なった後、裏面に対して印刷を
行なうのならば、印刷用紙25の表面への印刷は、該印
刷用紙25に対する最初の印刷ということになる。第1
印刷データ取得部172は、このように印刷用紙25に
最初に印刷を行なう印刷データPRDを第1印刷データ
FPRDとして複数の印刷データPRDより取得する。
なお、第1印刷データFPRD取得に際しては、印刷機
2における印刷処理に関係するので、第1印刷データ取
得部172は、オペレータにより入力された印刷機2に
おける印刷処理についての情報に基づいて、第1印刷デ
ータFPRDを取得する。第1印刷データ取得部172
が取得した第1印刷データFPRDは、第1印刷データ
格納部1721に格納される。
【0041】画像表現サイズ変更部173は、第1印刷
データFPRDにより表現される画像FIMの表現サイ
ズFIMSを変更する。そのために、画像表現サイズ変
更部173は、表現サイズ変更設定部1731、画素数
変更部1732、表現サイズ変更制御信号作成部173
3を備えている。
【0042】表現サイズ変更設定部1731は、第1印
刷データFPRDにより表現される画像FIMの表現サ
イズFIMSの変更についての設定を行なう。表現サイ
ズ変更設定部1731は、オペレータに対して、変更倍
率、主走査方向、副走査方向への変更方向など、表現サ
イズFIMSの変更についての設定を促すため、変更設
定メニューMHを表示部12に表示する。オペレータ
は、入力部13を操作して、変更設定メニューMHに対
して所望する変更設定を入力する。入力された変更設定
に基づいて、画像表現サイズ変更部173は、画像FI
Mの表現サイズFIMSを変更する。
【0043】画素数変更部1732は、表現サイズ変更
設定部1731によって行なわれた設定に基づき、第1
印刷データ格納部1721に格納された第1印刷データ
FPRDにより表現される画像FIMSの画素数を変更
することにより、画像FIMの表現サイズFIMSを変
更する。
【0044】表現サイズ変更制御信号作成部1733
は、表現サイズ変更設定部1731によって行なわれた
設定に基づき、第1印刷データFPRDを印刷する印刷
機2の印刷部22を制御する表現サイズ変更制御信号H
CDを作成する。表現サイズ変更制御信号HCDは、第
1印刷データFPRDにより表現される画像FIMを印
刷用紙に印刷する際に、印刷機2の制御部21に対して
送信される制御信号CDの一つである。表現サイズ変更
制御信号HCDを受信した印刷機2の制御部21が、印
刷部22を制御することで、画像FIMを印刷用紙25
に印刷する時、該画像FIMの表現サイズFIMSの変
更が行なわれる。
【0045】印刷データ送信部1734は、記憶部16
に格納されたジョブデータJDを印刷機2へ送信する。
ジョブデータJDは、通信線CLを介して印刷機2へ送
信され、該ジョブデータJDに格納された印刷データP
RDに基づいて、印刷機2は印刷処理を実行する。第1
印刷データFPRD、およびそれ以外の印刷データPR
DがジョブデータJDに格納されている場合であって
も、印刷データ送信部1734は同様の処理を実行す
る。
【0046】図3は、印刷機2の印刷部22aの構造を
説明するための図である。印刷部22aは、電子写真方
式により印刷データPRDを印刷用紙25に印刷するた
め、回転可能な円筒状の形態を有する感光体220を備
え、その周囲に帯電器221、露光ヘッド222、現像
器224、転写部225、除電器およびクリーナー22
6が配置されている。また、露光ヘッド222を制御す
るため、露光処理実行部223を有している。露光ヘッ
ド222は、LEDアレイとレンズアレイから構成さ
れ、感光体220の円筒方向に移動可能なように備えら
れている。露光ヘッド222は、印刷データPRDより
作成された二値化データPDDに基づいて、露光処理実
行部223が露光ヘッド222を感光体220の円筒方
向に移動させつつ、各LEDの光源のON/OFF制御
を行なうことにより、帯電器221により帯電された感
光体220に印刷データPRDの表現する画像IMに対
応する静電潜像が形成される。感光体220が回転する
と、現像器224が静電潜像に対してトナーを付着させ
ることにより、印刷像が感光体220上に形成される。
さらに、感光体220が回転すると、転写部225に
て、搬送路24により搬送された印刷用紙25に印刷像
が転写される。印刷像が転写された印刷用紙25は、搬
送路24により定着部23へ搬送される。一方感光体2
20は回転を続け、除電器およびクリーナー226によ
り、帯電が解除され、付着していた余分なトナーが取り
除かれる。そして、感光体220の回転に合わせて、露
光ヘッド222、現像器224、転写部225、除電器
およびクリーナー226の動作が実行されることによ
り、搬送路24により搬送された印刷用紙25に対する
印刷が繰り返し行なわれる。なお、印刷部22bも、印
刷機22aと同様の構造を有している。
【0047】また、露光処理実行部223は、コントロ
ーラ1より送信された表現サイズ変更制御信号HCDを
受信した制御部21により制御され、第1印刷データF
PRDにより表現される画像FIMを印刷用紙25に対
して印刷する際に、露光ヘッド222の光源ON/OF
Fを制御することで、該画像FIMの表現サイズFIM
Sの変更についても実行する。
【0048】図4は、印刷システム100の動作を説明
するためのフローチャートである。まず、ステップS1
において、コントローラ1の印刷データ作成部171
が、印刷データPRDを作成する。オペレータの操作に
より、印刷データ作成部171は、レイアウト機能を実
行して、画像、文字、線画等をレイアウトしたページデ
ータPDを作成し、該ページデータPDをラスタライズ
処理することにより、印刷データPRDを作成する。複
数ページからなる印刷物を作成する場合には、印刷デー
タ作成部171は複数の印刷データPRDを作成する。
あるいは、図示しないネットワークを介して図示しない
端末から送信されたページデータPDに対して、印刷デ
ータ作成部171がラスタライズ処理を行ない、印刷デ
ータPRDを作成する。上記同様、複数ページからなる
印刷物を作成する場合には、印刷データ作成部171は
複数の印刷データPRDを作成する。印刷データ作成部
171は、作成した印刷データPRDを印刷物を作成す
るためのジョブデータJDに格納する。そして、印刷デ
ータ作成部171は、該ジョブデータJDを記憶部16
に格納する。
【0049】ステップS2では、1枚の印刷用紙25に
複数の印刷データPRDそれぞれにより表現される画像
を印刷するか否かを、オペレータが判断する。ステップ
S1において、複数の印刷データPRDを作成していた
場合であっても、印刷用紙25の表面にしか印刷を行な
わないこともある。また、印刷用紙25の表面にしか印
刷を行なわない場合であっても、カラー印刷であれば
C、M、Y、Kの4色からなる画像を刷り重ねることか
ら、複数の印刷データPRDにより表現される画像を印
刷することになる。ここでは、印刷機2が両面印刷可能
な印刷機であることから、印刷用紙25の両面に印刷を
行うか否か、をオペレータが選択することになる。印刷
用紙25の片面のみに印刷を行なう場合、ステップS6
へ移行する。一方、印刷用紙25の両面に印刷を行なう
場合には、印刷システム100はステップS3以降のプ
ロセスを実行する。
【0050】ステップS3で、第1印刷データ取得部1
71が、記憶部16に格納されたジョブデータJDよ
り、印刷用紙25に最初に印刷する印刷データPRDを
第1印刷データFPRDとして取得する。第1印刷デー
タFPRDの取得は、印刷機2における印刷処理に基づ
いて行なう必要があるため、オペレータが印刷機2にお
ける印刷処理についての情報を入力することにより、第
1印刷データ取得部172による第1印刷データFPR
Dの取得が行なわれる。
【0051】例えば、印刷機2が、フェイスアップ式ト
レイに印刷後の印刷用紙25を蓄積するタイプの印刷機
であったならば、印刷機2の印刷部22aで印刷が行な
われる印刷データPRDは、ジョブデータJD内の格納
順序のうち1、3、5……に格納されたものとなる。従
って、オペレータが印刷機2における印刷用紙25の蓄
積がフェイスアップ式トレイであることを第1印刷デー
タ取得部172に入力することにより、第1印刷データ
取得部172はジョブデータJDの格納順のうち奇数位
置にある印刷データPRDそれぞれを第1印刷データF
PRDとして取得する。逆に、フェイスダウン式トレイ
に印刷後の印刷用紙25が蓄積されるタイプの印刷機な
らば、オペレータがその旨を第1印刷データ取得部17
2に入力することにより、第1印刷データ取得部172
はジョブデータJDの格納順のうち偶数位置にある印刷
データPRDそれぞれを第1印刷データFPRDとして
取得する。
【0052】第1印刷データ取得部172が取得した第
1印刷データFPRDは、第1印刷データ格納部172
1に格納される。
【0053】ステップS4において、画像表現サイズ変
更部173の表現サイズ変更設定部1731が、第1印
刷データ格納部1721に格納された第1印刷データF
PRDにより表現される画像FIMの表現サイズFIM
Sの変更について、設定を行なう。画像表現サイズ変更
部1731により行なわれる設定は、画像FIMの表現
サイズFIMSの変更方向、および表現サイズFIMS
の変更倍率である。
【0054】図5は、表現サイズ変更設定部1731に
より行なわれる、画像FIMの表現サイズFIMSの変
更設定を説明するための図である。
【0055】図5(a)は、表示部12に表示される変
更設定メニューMHを示したものである。オペレータが
入力部13を操作して、この変更設定メニューMHに対
して入力を行なうことにより、表現サイズ変更設定部1
731が画像FIMの表現サイズFIMSの変更設定を
行なう。
【0056】変更設定メニューMHは、画像FIMの表
現サイズFIMSを変更するため、変更方向設定欄5
1、変更倍率設定欄52、OKボタン53、キャンセル
ボタン54を備えている。
【0057】変更方向設定欄51は、画像FIMの表現
サイズFIMSの変更方向を設定するために使用する。
画像FIMの表現サイズFIMSの変更方向を設定する
ため、変更方向設定欄51は、主走査方向設定ボタン5
1a、副走査方向設定ボタン51b、印刷機補正ボタン
51cを備えている。
【0058】主走査方向設定ボタン51aは、画像FI
Mの表現サイズFIMSを主走査方向に変更するために
使用される。ここで主走査方向とは、印刷機2の印刷部
22が備える感光体220の円筒方向である。露光ヘッ
ド222が感光体220の円筒方向に移動しながら露光
することにより、印刷データPRDにより表現される画
像IMの静電潜像が感光体220上に形成される。そこ
で、主走査方向設定ボタン51aがマウスポインタMP
で押下された場合、画素数変更部1732により、画像
FIMの表現サイズFIMSが主走査方向に変更され
る。
【0059】副走査方向設定ボタン51bは、画像FI
Mの表現サイズFIMSを副走査方向に変更するために
使用される。ここで副走査方向とは、印刷機2の印刷部
22が備える感光体220の回転方向である。トナーに
よる印刷像が形成された感光体220が回転して印刷用
紙25に該印刷像を転写することにより印刷データPR
Dにより表現される画像IMが印刷用紙25に印刷され
る。そこで、副走査方向設定ボタン51bがマウスポイ
ンタMPで押下された場合、画素数変更部1732によ
り、画像FIMの表現サイズFIMSが副走査方向に変
更される。
【0060】また、印刷機補正ボタン51cは、画像F
IMの表現サイズFIMSを副走査方向に変更するに際
して、印刷機2の印刷部22の動作を制御することによ
って表現サイズFIMSを変更方向に設定する場合に使
用する。印刷機補正ボタン51cがマウスポインタMP
で押下された場合、画像FIMの表現サイズFIMSの
変更は、画素数変更部1732ではなく、表現サイズ変
更制御信号作成部1733により作成された表現サイズ
変更制御信号HCDが印刷部22を制御することにより
実行される。
【0061】なお、主走査方向設定ボタン51aと副走
査方向設定ボタン52bは、非排他的に押下することが
可能である。ただし、印刷機補正ボタン51cは、副走
査方向設定ボタン51bが押下されない限り、押下する
ことができない。
【0062】変更倍率設定欄52は、第1印刷データF
PRDにより表現される画像FIMの表現サイズFIM
Sについて、表現サイズFIMSの変更倍率を設定する
ために使用する。画像FIMの表現サイズFIMSの変
更倍率を設定するため、変更倍率設定欄52は、主走査
方向倍率入力欄52a、副走査方向倍率入力欄52bを
備えている。
【0063】主走査方向倍率入力欄52aは、画像FI
Mの表現サイズFIMSについて、主走査方向に表現サ
イズを変更する場合の倍率を入力するために使用する。
オペレータが入力部13を操作して、この主走査方向倍
率入力欄52aに、所望する倍率を入力することによ
り、画素数変更部1732が入力された倍率で、画像F
IMの主走査方向における表現サイズFIMSを変更す
る。このとき、主走査方向倍率入力欄52aに入力可能
な倍率は、100.01%〜102%に限定される。こ
れは、画像FIMの表現サイズFIMSの変更に際し
て、過剰な変更が行なわれるのを防ぐためである。従っ
て、上記倍率以外の数値が入力された場合には画素数変
更部1732は、該数値による主走査方向における画像
FIMの表現サイズFIMSの変更を実行しない。この
ような場合、表現サイズ変更設定部1731はエラー表
示を行なうことで、該数値入力が無効であることをオペ
レータに通知するようにするのが望ましい。
【0064】副走査方向倍率入力欄52bは、画像FI
Mの表現サイズFIMSについて、副走査方向に表現サ
イズFIMSを変更する場合の倍率を入力するために使
用する。オペレータが入力部13を操作して、この副走
査方向倍率入力欄52bに、所望する倍率を入力するこ
とにより、画素数変更部1732もしくは表現サイズ変
更制御信号作成部1733が、画像FIMの副走査方向
における表現サイズFIMSを変更する。このとき、副
走査方向倍率入力欄52aに入力可能な倍率は、主走査
方向倍率入力欄52a同様、100.01%〜102%
に限定される。これは、画像FIMの表現サイズFIM
Sの変更に際して、過剰な変更が行なわれるのを防ぐた
めである。従って、上記倍率以外の数値が入力された場
合には画素数変更部1732もしくは表現サイズ変更制
御信号作成部1733は、該数値による副走査方向にお
ける画像FIMの表現サイズFIMSの変更を実行しな
い。このような場合、表現サイズ変更設定部1731は
エラー表示を行なうことで、該数値入力が無効であるこ
とをオペレータに通知するようにするのが望ましい。
【0065】なお、主走査方向倍率入力欄52aおよび
/もしくは副走査方向倍率入力欄52bそれぞれに対し
ては、主走査方向設定ボタン51aおよび/もしくは副
走査方向設定ボタン51bがそれぞれ押下されない限
り、倍率の入力を行なえないようにしてもよい。
【0066】また、表現サイズ変更設定部1731がデ
フォルトで画像FIMの表現サイズFIMSの表現サイ
ズ変更倍率を格納しており、オペレータが主走査方向倍
率入力欄52aおよび/もしくは副走査方向倍率入力欄
52bに表示された該変更倍率を選択することで、該画
像の主走査方向および/もしくは副走査方向における表
現サイズ変更倍率が入力されるようにしてもよい。
【0067】変更設定メニューMHに対する入力結果に
オペレータが満足したならば、オペレータは入力部13
を操作してOKボタン53を押下する。これにより、表
現サイズ変更設定部1731は、変更設定メニューMH
を終了し、画像FIMの表現サイズFIMSの変更を設
定する。オペレータが入力結果について不満だった場合
には、キャンセルボタン54を押下する。これにより、
表現サイズ変更設定部1731は、画像FIMの表現サ
イズFIMSの変更を設定することなく、変更設定メニ
ューMHを終了する。
【0068】図5(b)は、変更設定メニューMHに対
してオペレータが入力を行なった結果、表現サイズ変更
設定部1731が作成した表現サイズ変更設定情報SJ
を説明するための図である。図示しているように、表現
サイズ変更設定情報SJは、画像FIMの表現サイズF
IMSの変更について、該画像FIMの表現サイズFI
MSの表現サイズ変更方向、印刷機補正実行の有無、該
画像FIMの表現サイズFIMSの表現サイズ変更倍率
に関する情報を格納している。ここでは、画像FIMの
表現サイズFIMSの表現サイズ変更方向として「x
(主走査方向)」、「y(副走査方向)」、印刷機補正
実行の有無として「無」、画像FIMの表現サイズFI
MSの表現サイズ変更倍率として「x:101.2
%」、「y:101.1%」が、表現サイズ変更設定情
報SJとして格納されたものとする。作成された表現サ
イズ変更設定情報SJは、表現サイズ変更設定部173
1が一時的に格納する。
【0069】ステップS4による第1印刷データFPR
Dへの設定が終了したならば、ステップS5へ移行し、
第1印刷データFPRDにより表現される画像FIMの
表現サイズFIMSの変更処理を行なう。
【0070】図6は、ステップS5において行なわれる
第1印刷データFPRDにより表現される画像FIMの
表現サイズFIMSの変更処理について説明を行なうた
めのフローチャートである。
【0071】まず、ステップS51において、ステップ
S4で行なわれた第1印刷データFPRDの設定に基づ
いて、画像FIMの表現サイズFIMSの表現サイズ変
更方向を判断する。画像表現サイズ変更部173は、ス
テップS4で作成された表現サイズ変更設定情報SJを
参照し、表現サイズFIMSの表現サイズ変更方向につ
いて、主走査方向であるか否かを判断する。表現サイズ
変更設定情報SJの表現サイズ変更方向に「x」、すな
わち主走査方向に対する変更設定が格納されていなけれ
ば、画像FIMの表現サイズFIMSについて、画像表
現サイズ変更部173は主走査方向に対する表現サイズ
変更は行なわないものとして、ステップS55へ移行す
る。表現サイズ変更設定情報SJの表現サイズ変更方向
に主走査方向に対する変更設定が格納されていたなら
ば、画素数変更部1732による表現サイズ変更処理を
行なうものとして、ステップS52へ移行する。
【0072】ステップS52では、画素数変更部173
2が、第1印刷データ格納部1721に格納された第1
印刷データFPRDにより表現される画像FIMの主走
査方向の画素列数を変更することにより、画像FIMの
主走査方向の表現サイズFIMSを変更する。画像FI
Mの表現サイズFIMSは、主走査方向における画素列
pxの画素列数pxnおよび副走査方向における画素列
pyの画素列数pynで決定される。従って、画素数変
更部1732は、画像FIMの表現サイズFIMSを変
更するため、表現サイズ変更設定情報SJに格納された
主走査方向についての表現サイズ変更倍率を取得し、画
像FIMの表現サイズFIMSが、該表現サイズ変更倍
率で示されたサイズになるよう、画素列数pxnの変更
を行なう。
【0073】そのために、まず画素数変更部1732
は、表現サイズ変更に必要な追加画素列paの数である
変更用画素列数pxnhを算出するため、次の式に示す
計算を行なう。 (1)pxnh=(pxn×H)−pxn ここで、Hは、特にパーセントで指定された表現サイズ
変更設定情報SJより取得した主走査方向における表現
サイズ変更倍率である。
【0074】表現サイズ変更倍率が数値指定された場合
では、 (2)pxnh=pxn×h で表現サイズ変更に必要な追加画素列paの数である変
更用画素列数pxnhを求めることができる。ここで、
hは、特に数値で指定された表現サイズ変更設定情報S
Jより取得した主走査方向における表現サイズ変更倍率
である。
【0075】変更用画素列数pxnhが求められたなら
ば、画素数変更部1731は、画像FIMの主走査方向
の画素列pxに追加画素列paを追加し、画像FIMの
主走査方向における画素列数pxnを変更後画素列数p
xnbに変更することにより、画像FIMの表現サイズ
FIMSを変更する。この時、追加画素列pa追加によ
って画像FIMの表現に歪が生じないようにするため
に、画素数変更部1731は、変更用画素列数pxnh
に基づいて、主走査方向の画素列pxを均等に分割した
位置に追加画素列paを1ずつ追加することにより、画
像FIMの画素列数pxnを変更後画素列数pxnbと
する。
【0076】図7は、ステップS52の処理により、追
加画素列paを主走査方向の画素列pxに追加すること
で、第1印刷データFPRDの表現する画像FIMの表
現サイズFIMSが変更される状態を説明するための図
である。
【0077】図7(a)は、画像FIMを示したもので
ある。図示しているように、画像FIMは、主走査方向
の起点を(0,0)、終点を(n,0)とした主走査方
向の画素列pxの画素列数pxnを有することにより、
主走査方向の表現サイズが決定されている。なお、ここ
では副走査方向の画素pyの画素列数pynは考慮に入
れていない。図7(b)は、追加画素列paを追加した
ことにより、表現サイズFIMSが変更後画素列数px
nbにより変更された、第1印刷データにより表現され
る画像FIMBを示したものである。図示しているよう
に、画像FIMBの主走査方向の表現サイズFIMSB
は、画像FIMの主走査方向の画素列pxを均等に分割
した位置に追加画素列paが1ずつ追加されている。す
なわち、画像FIMの主走査方向に対して、追加画素列
paを追加したことで、画素列数pxnの変更が行なわ
れた変更用画素列数pxnbにより画像FIMBの主走
査方向の表現サイズFIMSBが決定することになる。
【0078】図7(c)は、表現サイズFIMSとし
て、主走査方向の起点を(0,0)、終点を(299,
0)とした主走査方向の画素列pxの画素列数pxnが
「300」である画像FIMを示したものである。な
お、ここでも、副走査方向の画素列pyの画素列数py
nは考慮に入れていない。図7(d)は、主走査方向の
表現サイズ変更倍率を「101%」とした場合に得られ
る表現サイズ変更後の第1印刷データにより表現される
画像FIMBを示したものである。表現サイズ変更倍率
が「101%」であることから、変更用画素列数pxn
hは、式(1)により算出される。その結果、変更用画
素列数pxnhは「3」となり、変更に必要な追加画素
列paの個数は「3」であり、主走査方向の変更後画素
列数pxnbは「303」となる。画素数変更部173
1は、画像FIMの主走査方向の画素列pxに対して変
更用画素列数pxnh分の追加画素列paを1ずつ追加
するため、該画像FIMの主走査方向の画素列pxを均
等に分割する位置を算出する。ここでは、変更後画素列
数pxnhが「3」であることから、画素数変更部17
31は、該画像FIMの主走査方向における画素列px
が画素列数「75」で均等に4分割されるものとする。
すなわち、主走査方向において、(0,0)、(74,
0)、(149,0)、(224,0)の位置で、該画
像FIMの主走査方向の画素列pxを分割する。従っ
て、画素数変更部1731は、主走査方向における(7
5,0)の位置に、追加画素列paを1追加し、続いて
(150,0)、(225,0)の位置に追加画素pa
列を1ずつ追加する。これにより、主走査方向の画素列
pxの画素列数pxnは、変更用画素列数pxnh分の
追加画素列paが追加されたことにより、変更後画素列
数pxnbが「303」となる。その結果、主走査方向
の起点が(0,0)、終点が(302,0)である変更
後画素列数pxnbにより、変更後画像FIMBの主走
査方向における表現サイズFIMSBを得ることができ
る。
【0079】ステップS53において、画素数変更部1
731は、画像FIMBの主走査方向の画素列pxに追
加された追加画素列paに対して、該追加画素列paに
隣接する画素列pxいずれかの濃度情報を書き込む。ス
テップS52で、主走査方向の画素列pxに追加された
追加画素列paは濃度情報が書き込まれていない空白の
画素列であることから、このままの状態では変更後の画
像FIMBは、追加画素列paを追加した位置に、副走
査方向に空白が生じた画像となってしまう。そのため、
画素数変更部1731は、追加された追加画素列paに
対して、隣接する画素列pxのいずれかの濃度情報を書
き込むことにより、前述のような副走査方向に空白が生
じた画像FIMBが生成されるのを防止する。なお、画
素列pxが複数の濃度情報を有しうる場合には、追加画
素列paの濃度情報として、隣接する画素列pxそれぞ
れが有する濃度情報の平均値を書き込むようにしてもよ
い。
【0080】ステップS54では、画像FIMの表現サ
イズFIMSの変更方向を判断する。画像表現サイズ変
更部173は、ステップS4で作成された表現サイズ変
更設定情報SJを参照し、表現サイズの変更方向につい
て、副走査方向であるか否かを判断する。表現サイズ変
更設定情報SJの表現サイズ変更方向に「y」、すなわ
ち副走査方向に対する変更設定が格納されていなけれ
ば、画像表現サイズ変更部173は副走査方向に対する
表現サイズの変更は行なわないものとして、ステップS
58へ移行する。表現サイズ変更設定情報SJの表現サ
イズ変更方向に副走査方向に対する変更設定が格納され
ていたならば、ステップS55へ移行する。
【0081】ステップS55では、さらに画像表現サイ
ズ変更部173が、副走査方向における表現サイズFI
MSの変更を、印刷機で行うか否かを判断する。画像表
現サイズ変更部173は、表現サイズ変更設定情報SJ
を参照して、副走査方向における表現サイズFIMSの
変更について、印刷機補正に関する情報が格納されてい
るか否かを確認する。表現変更サイズ設定情報SJに印
刷機補正に関する情報として「実行」が格納されている
場合には、画像表現サイズ変更部173は、印刷部制御
信号作成部1733による印刷機補正にて副走査方向に
おける表現サイズFIMSの変更を行なうものとして、
図9に示す処理を実行する(後述)。表現サイズ変更設
定情報SJにおいて印刷機補正に関する情報が格納され
ていない場合には、画像表現サイズ変更部173は、ス
テップS56からの処理を実行する。
【0082】ステップS56およびS57では、画素数
変更部1732が、第1印刷データ格納部1721に格
納された第1印刷データFPRDの副走査方向の画素列
数を変更することにより、第1印刷データFPRDによ
り表現される画像FIMの副走査方向の表現サイズFI
MSを変更し、追加された追加画素列paに対して、隣
接する画素列pyいずれかの濃度情報を書き込む。これ
らの処理については、ステップS52およびS53にお
ける処理において、走査方向が主走査方向から副走査方
向に変更されただけなので、説明を省略する。
【0083】ステップS58において、印刷データ作成
部171が、第1印刷データ格納部1721に格納され
た表現サイズ変更後の変更後第1印刷データFPRDB
を、ジョブデータJDに格納する。
【0084】図8は、ステップS1で印刷データ作成部
171が作成したジョブデータJDaと、ステップS5
8で印刷データ作成部171が作成したジョブデータJ
Dbとを比較した図である。
【0085】図8(a)は、ステップS1で印刷データ
作成部171が作成したジョブデータJDaの構成を示
すための図である。図示しているように、図8(a)に
おいては、ジョブデータJDaに格納された印刷データ
PRD1、PRD2、PRD3、PRD4の表現サイズ
は、それぞれ同一である。一方、図8(b)は、ステッ
プS58で印刷データ作成部171が作成したジョブデ
ータJDbの構成を示すための図である。図示している
ように、図8(b)においては、印刷データPRD1、
PRD3が第1印刷データFPRDとして取得されたこ
とから、ステップS5のプロセスが実行された第1印刷
データFPRDB1およびFPRDB3により表現され
る画像FIMBの表現サイズFIMSBは変更されてい
る。
【0086】従って、ジョブデータJDaによる印刷を
行なった場合、印刷データPRD1、PRD2、PRD
3、PRD4により表現される画像IMの表現サイズI
MSは同一のものとなるが、ジョブデータJDbによる
印刷を行なった場合、第1印刷データFPRDB1およ
びFPRDB3により表現される画像FIMBと、印刷
データPRD2およびPRD4により表現される画像I
Mとでは、前者の方が拡大されて表現されることにな
る。
【0087】図4のフローチャートに戻って、ステップ
S6で、コントローラ1は印刷機2にジョブデータJD
を送信し、該ジョブデータJDに格納された印刷データ
PRDに基づく印刷を実行する。
【0088】印刷データ送信部174は、通信線CLを
介して、記憶部16に格納されたジョブデータJDを印
刷機2へ送信する。印刷機2の制御部21は、ジョブデ
ータJDを受信し、ジョブデータJDに格納された印刷
データPRDそれぞれに対して網点化処理を行ない、複
数の二値化データPDDを作成し、該二値化データPD
Dを、印刷部22に送信する。このとき、制御部21
は、第1印刷データFPRDより作成された第1二値化
データFPDDについては印刷部22aに送信し、それ
以外の印刷データPRDより作成された二値化データP
DDについては印刷部22bに送信する。
【0089】印刷部22aおよび22bは、それぞれ受
信した第1二値化データFPDDおよび二値化データP
DDによって静電潜像を作成し、該静電潜像を乾式トナ
ーで現像し、図示しない給紙部より搬送路24を経て供
給された印刷用紙25に転写する。トナーが転写された
印刷用紙25は、定着部23において加熱処理を受ける
ことで、定着処理が行なわれる。
【0090】この時、印刷部22aは、第1二値化デー
タFPDDに基づく画像を印刷用紙25に転写するの
で、印刷用紙25に転写された画像は、ステップS5で
追加された追加画素列pa分だけ表現サイズが拡大され
ている。しかし、印刷用紙25は第1回目の定着部23
aによる定着処理を受けることにより収縮するので、印
刷部22bにおける印刷が行なわれた結果、印刷ズレが
生じることもなく、表面と裏面との画像の表現サイズが
ほぼ適正な印刷物を得ることができる。
【0091】図9は、第1印刷データFPRDにより表
現された画像FIMの表現サイズFIMSを副走査方向
に変更するに際して印刷機補正を行なうことを設定した
場合、印刷システム100が実行する処理を説明するた
めのフローチャートである。
【0092】ステップS91において、コントローラ1
は、通信線CLを介してジョブデータJDを印刷機2へ
送信する。印刷機2の制御部21は、ジョブデータJD
を受信し、ジョブデータJDに格納された印刷データP
RDそれぞれに対して網点化処理を行ない、複数の二値
化データPDDを作成し、該二値化データPDDを、印
刷部22に送信する。このとき、制御部21は、第1印
刷データFPRDより作成された第1二値化データPD
Dについては印刷部22aに送信し、それ以外の印刷デ
ータPRDより作成された二値化データについては印刷
部22bに送信する。
【0093】ステップS92において、表現サイズ変更
部173の印刷部制御信号作成部1733が、第1二値
化データFPDDに基づき印刷を行なう印刷機2の印刷
部22aを制御する表現サイズ変更制御信号HCDを作
成し、通信線CLを介して、印刷機2へ送信する。
【0094】印刷部制御信号作成部173は、表現サイ
ズ変更設定部1731が設定した表現サイズ変更設定情
報SJにおいて、表現サイズ変更方向として「y(副走
査方向)」が設定され、さらに印刷機補正実行について
「有り」が設定されていた場合に、該表現サイズ変更設
定情報SJの副走査方向における表現サイズ変更倍率に
基づいて、表現サイズ変更制御信号HCDを作成する。
表現サイズ変更制御信号HCDは、印刷機2の印刷部2
2、特に印刷部22aに備えられた描画ヘッド222a
における描画速度を制御するために露光処理実行部22
3によって実行される制御信号である。
【0095】図3に示した印刷部22の露光処理実行部
223は、露光ヘッド222による露光を実行するた
め、一定の周波数f0を発生させる発振器(図示せず)
を備えており、該周波数f0によるタイミングで、露光
ヘッド222は感光体220に対して露光を行なう。従
って、周波数f0を変更することにより、露光ヘッド2
22による感光体220への露光タイミングが変更され
るので、第1印刷データFPRDにより表現される画像
FIMの副走査方向の表現サイズFIMSを変更するこ
とができる。
【0096】そこで、印刷部制御信号作成部1733
は、表現サイズ変更制御信号HCDとして、露光処理実
行部223に対して、周波数f0を変更し、画像FIM
の副走査方向の表現サイズFIMSを変更するための制
御信号を作成する。
【0097】印刷部制御信号作成部1733は、画像F
IMの副走査方向の表現サイズFIMSを変更するため
に必要な追加画素列paの数である変更用画素列数py
nhを算出するため、表現サイズ変更設定情報SJに格
納された表現サイズ変更倍率を参照して、次の式に示す
計算を行なう。 (3)pynh=(pyn×H)−pyn ここで、Hは、特にパーセントで指定された表現サイズ
変更設定情報SJより取得した副走査方向における表現
サイズ変更倍率である。
【0098】表現サイズ変更倍率が数値指定された場合
では、 (4)pynh=pyn×h で表現サイズ変更に必要な追加画素列paの数である変
更用画素列数pynhを求めることができる。ここで、
hは、特に数値で指定された表現サイズ変更設定情報S
Jより取得した副走査方向における表現サイズ変更倍率
である。
【0099】変更用画素列数pynhを求めたことによ
り、印刷部制御信号作成部1733は、画像FIMの副
走査方向の表現サイズFIMSを変更するための周波数
f1を演算する。周波数f1は、次の式(5)で求める
ことができる。
【0100】 (5)f1=f0×((pynh+pyn)/pyn)
【0101】従って、印刷部制御信号作成部1733
は、露光処理実行部223に対して、式(5)で求めら
れた周波数f1で露光ヘッド222を制御することを実
行させる表現サイズ変更制御信号HCDを作成し、通信
線CLを介して、印刷機2へ送信する。
【0102】ステップS93では、印刷機2の制御部2
1が表現サイズ変更制御信号HCDを受信し、該表現サ
イズ変更制御信号HCDに基づいて、印刷部22aの露
光処理実行部223を制御する。制御部21は、表現サ
イズ変更制御信号HCDによる制御が、印刷部22aの
露光処理実行部223において、周波数f1により露光
ヘッド222による露光を実行することであることか
ら、周波数f1で露光ヘッド222による露光を実行す
るように、露光処理実行部223の発振器(図示せず)
を調節する。
【0103】ステップS94において、露光処理実行部
223が、周波数f1によるタイミングで露光ヘッド2
22の光源ON/OFFを実行し、感光体220に対し
て露光処理を実行し、第1印刷データFPRDに基づい
て作成された第1二値化データFPDDの印刷を行な
う。
【0104】画像FIMの副走査方向の表現サイズFI
MSを変更するための周波数f1により露光ヘッド22
2の光源ON/OFFが実行されるので、印刷部22a
が、第1二値化データFPDDに基づく画像を印刷用紙
25に転写すると、ステップS92で算出された追加さ
れた追加画素列pa分だけ表現サイズが拡大されてい
る。しかし、印刷用紙25は第1回目の定着部23aに
よる定着処理を受けることにより収縮するので、印刷部
22bにおける印刷が行なわれた結果、印刷ズレが生じ
ることもなく、表面と裏面との画像の表現サイズがほぼ
適正な印刷物を得ることができる。
【0105】このように、図1に示した印刷システム1
00は、熱処理により印刷媒体が収縮したとしても、最
初に印刷される第1印刷データの画像の表現サイズが変
更されていることから、印刷ズレが生じることもなく印
刷品質が向上する、という作用効果を実現することがで
きる。
【0106】「変形例」これまでの説明は両面印刷につ
いてのものであったが、本発明は他の実施形態に適用す
ることも可能である。
【0107】例えば、C、Mによるダブルトーン印刷の
場合においては、最初に印刷用紙に印刷されるC版につ
いての印刷データを第1印刷データFPRDとして、印
刷処理を行なうようにしてもよい。この場合、多色を重
ね刷りすることによって生じ得る色ズレも防止すること
ができるので、印刷品質が向上するという作用効果を実
現することができる。さらに、3色以上のカラー印刷に
おいても、本発明を適用するようにしてもよい。
【0108】また、第1印刷データFPRDの副走査方
向の表現サイズFIMS変更について印刷機2で行なう
よう説明を行なってきたが、主走査方向の表現サイズF
IMSの変更についても印刷機2で行なうようにしても
よい。
【0109】さらに、これまでの説明では、印刷部22
を2つ備えている印刷機2について説明を行なってきた
が、印刷部22が単独であってもよい。すなわち、搬送
路24の機構により、1枚の印刷用紙25に対して1つ
の印刷部22で複数回印刷を行なうことにより両面印刷
を行なうような印刷機であっても、本発明を適用するこ
とが可能である。
【0110】加えて、これまでの説明では、コントロー
ラ1と印刷機2が別筐体であるよう説明を行なってきた
が、コントローラ1と印刷機2が同一筐体を有するよう
に構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した印刷システム100の構成を
説明するための図である。
【図2】コントローラ1の構成を説明するための図であ
る。
【図3】印刷機2の印刷部22aの構造を説明するため
の図である。
【図4】印刷システム100の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図5】第1印刷データFPRDにより表現される画像
FIMの表現サイズFIMSの変更設定を説明するため
の図である。
【図6】ステップS5において行なわれる第1印刷デー
タFPRDにより表現される画像FIMの表現サイズF
IMSの変更処理について説明を行なうためのフローチ
ャートである。
【図7】追加画素列paを主走査方向の画素列pxに追
加することで、第1印刷データFPRDの表現する画像
FIMの表現サイズFIMSが変更される状態を説明す
るための図である。
【図8】ステップS1で印刷データ作成部171が作成
したジョブデータJDaと、ステップS58で印刷デー
タ作成部171が作成したジョブデータJDbとを比較
した図である。
【図9】印刷機補正を行なうことを設定した場合、印刷
システム100が実行する処理を説明するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 コントローラ 2 印刷機 11 CPU 12 表示部 13 入力部 14 ネットワークI/F 15 メディアドライブ 16 記憶部 17 メモリ 18 メディアディスク 21 制御部 22、22a、22b 印刷部 23、23a、23b 定着部 24 搬送路 25 印刷用紙 51 変更方向設定欄 51a 主走査方向設定ボタン 51b 副走査方向設定ボタン 51c 印刷機補正ボタン 52 変更倍率設定欄 52a 主走査方向倍率入力欄 52b 副走査方向倍率入力欄 53 OKボタン 100 印刷システム 171 印刷データ作成部 172 第1印刷データ取得部 173 画像表現サイズ変更部 174 印刷データ送信部 220 感光体 221 帯電器 222 露光ヘッド 223 露光処理実行部 224 現像器 225 転写部 226 除電器およびクリーナー 1721 第1印刷データ格納部 1731 表現サイズ変更設定部 1732 画素数変更部 1733 表現サイズ変更制御信号作成部 CD 制御信号 CL 通信線 FIM 第1印刷データにより表現される画像 FIMB 表現サイズ変更後の変更後第1印刷データに
より表現される画像 FIMS第1印刷データにより表現される画像の表現サ
イズ FIMSB 表現サイズ変更後の変更後第1印刷データ
により表現される画像の表現サイズ FPDD 第1二値化データ FPRD、FPRD1、FPRD3 第1印刷データ FPRDB 変更後第1印刷データ HCD 表示サイズ変更制御信号 JD、JDa、JDb ジョブデータ MH 変更設定メニュー MP マウスポインタ PDD 二値化データ PRD、PRD1、PRD2、PRD3、PRD4 印
刷データ SJ 表示サイズ変更設定情報 f0、f1 周波数 pa 追加画素列 px 主走査方向画素列 pxn 主走査方向画素列数 pxnb 主走査方向変更後画素列数 pxnh 主走査方向変更用画素列数 py 副走査方向画素列 pyn 副走査方向画素列数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 3/00 200 G03G 21/00 382 5B057 H04N 1/40 H04N 1/40 101Z 5C077 Fターム(参考) 2C055 KK00 KK02 2C062 RA06 2C187 AC06 AF01 AF03 BF08 BG05 DB28 JA01 2H027 DB09 EE08 EE10 EJ15 FA06 FD01 FD08 5B021 AA01 FF03 LB07 LG07 5B057 AA11 CA12 CA16 CB12 CB16 CC01 CD12 CH07 CH08 5C077 LL02 PP20 PP59 PQ12 SS02 TT02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の印刷データを印刷装置に供給するコ
    ントローラと、前記コントローラから供給された前記複
    数の印刷データに基づいた印刷を印刷媒体に行なう前記
    印刷装置と、からなる印刷システムであって、 前記コントローラは、 前記印刷媒体に最初の印刷を行なう印刷データを第1印
    刷データとして前記複数の印刷データから取得する第1
    印刷データ取得手段と、 前記第1印刷データ取得手段で取得された第1印刷デー
    タを記憶する第1印刷データ記憶手段と、 前記第1印刷データ記憶手段に記憶された前記第1印刷
    データにより表現される画像の表現サイズを変更する画
    像表現サイズ変更手段と、 前記第1印刷データおよび前記第1印刷データ以外の印
    刷データを前記印刷装置に送信する印刷データ送信手段
    と、を有し、 前記印刷装置は、 前記第1印刷データおよび前記第1印刷データ以外の印
    刷データを受信する印刷データ受信手段と、 前記第1印刷データにより表現される画像および前記第
    1印刷データ以外の印刷データにより表現される画像を
    前記印刷媒体に印刷する印刷手段と、を有し、 前記印刷手段は、前記画像表現サイズ変更手段で画像の
    表現サイズが変更された第1印刷データにより表現され
    る画像と、前記第1印刷データ以外の印刷データにより
    表現される画像と、を同一の前記印刷媒体に印刷するこ
    と、を特徴とする印刷システム。
  2. 【請求項2】前記画像表現サイズ変更手段は、前記第1
    印刷データ記憶手段に記憶された前記第1印刷データに
    より表現される画像の画素列を変更することにより、前
    記第1印刷データにより表現される画像の表現サイズを
    変更すること、を特徴とする請求項1に記載の印刷シス
    テム。
  3. 【請求項3】前記画像表現サイズ変更手段により行なわ
    れる第1印刷データにより表現される画像の表現サイズ
    の変更が、前記印刷手段の主走査方向に対して行なわれ
    ること、を特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
  4. 【請求項4】前記画像表現サイズ変更手段は、前記第1
    印刷データにより表現される画像を印刷媒体に印刷する
    際に実行される画像の描画を制御する制御信号を前記印
    刷手段に対して送信することにより、前記第1印刷デー
    タにより表現される画像の表現サイズを変更すること、
    を特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  5. 【請求項5】前記画像表現サイズ変更手段により行なわ
    れる第1印刷データにより表現される画像の表現サイズ
    の変更が、前記印刷手段の副走査方向に対して行なわれ
    ること、を特徴とする請求項4に記載の印刷システム。
  6. 【請求項6】前記画像表現サイズ変更手段により行なわ
    れる第1印刷データにより表現される画像の表現サイズ
    の変更が、100.01%〜102%の範囲で行なわれ
    ること、を特徴とする請求項1乃至5の印刷システム。
  7. 【請求項7】前記印刷装置は前記印刷手段を複数備えて
    おり、最初に前記印刷媒体に印刷を行なう印刷手段を前
    記第1印刷データを印刷する第1印刷手段であること、
    を特徴とする請求項1乃至6に記載の印刷システム。
  8. 【請求項8】複数の印刷データを印刷装置に供給するコ
    ントローラと、前記コントローラから供給された前記複
    数の印刷データに基づいて印刷媒体に印刷を行なう前記
    印刷装置と、からなる印刷システムにおける前記コント
    ローラが、 前記印刷媒体に最初の印刷を行なう印刷データを第1印
    刷データとして前記複数の印刷データから取得する第1
    印刷データ取得手段と、 前記第1印刷データ取得手段で取得された第1印刷デー
    タを記憶する第1印刷データ記憶手段と、 前記第1印刷データ記憶手段に記憶された前記第1印刷
    データにより表現される画像の表現サイズを変更する画
    像表現サイズ変更手段と、 前記第1印刷データおよび前記第1印刷データ以外の印
    刷データを前記印刷装置に送信する印刷データ送信手段
    と、を有することにより、 前記印刷装置が、前記コントローラから送信された第1
    印刷データにより表現される画像と、第1印刷データ以
    外の印刷データが表現する画像と、を同一の前記印刷媒
    体に印刷すること、を特徴とする印刷システムのコント
    ローラ。
  9. 【請求項9】複数の印刷データを印刷装置に供給するコ
    ントローラと、前記コントローラから供給された前記複
    数の印刷データに基づいて印刷媒体に印刷を行なう前記
    印刷装置と、からなる印刷システムにおける印刷方法で
    あって、 前記コントローラにより、 前記印刷媒体に最初の印刷を行なう第1印刷データを複
    数の印刷データから取得する第1印刷データ取得工程
    と、 前記第1印刷データ取得工程で取得された第1印刷デー
    タを記憶する第1印刷データ記憶工程と、 前記第1印刷データ記憶工程で記憶された前記第1印刷
    データにより表現される画像の表現サイズを変更する画
    像表現サイズ変更工程と、 前記第1印刷データおよび前記第1印刷データ以外の印
    刷データを前記印刷装置に送信する印刷データ送信工程
    と、を有し、 前記印刷装置により、 前記第1印刷データおよび前記第1印刷データ以外の印
    刷データを受信する印刷データ受信工程と、 前記第1印刷データにより表現される画像および前記第
    1印刷データ以外の印刷データにより表現される画像を
    前記印刷媒体に印刷する印刷工程と、を有することによ
    り、 同一の印刷媒体に対して、前記画像表現サイズ変更手段
    で画像の表現サイズが変更された第1印刷データにより
    表現される画像と前記第1印刷データ以外の印刷データ
    により表現される画像とが印刷されること、を特徴とす
    る印刷システムにおける印刷方法。
  10. 【請求項10】請求項8に記載のコントローラを一般的
    に使用されているコンピュータで実現するためのプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】請求項8に記載のコントローラを一般的
    に使用されているコンピュータで実現するためのプログ
    ラムを記録したプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011201232A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 印刷装置、画像処理装置、およびプログラム

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